男「安価で何かが出てくる」 (37)

男「ここにガチャポンがあります」

男「まあ……なんであるのかは分かんないんだけどさ」

男「いつの間にか俺の部屋に置いてあったんだよね」

男「それはさておき……お金いらずでレバーが回せるらしい」

男「何が出てくるのか検討もつかないが、回せるのなら回してみるか」ガチャン



出てきたもの>>↓1
※連続安価取りは禁止、その場合安価下

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男「お、出てきた」

男「これは……拳銃、だな」

男「重いな……まさか本物?」

男「んー……」チャキ

パァン

男「うぎゃあ! 弾入ってやがる!」

男「ベッドに穴空いちまった」

男「というか不用意に引き金引くんじゃなかった」

男「危険なので弾を抜いて安全装置をかけて置いておくことにした」

男「マニュアルがついてきていたので簡単に出来たが、いつ暴発するのかとハラハラしていた」

男「さて……」

男「このガチャポン……ガチャポンか?」

男「こういうのが出てくる感じか?」

男「分からんな……」

男「……うむ、好奇心が勝った」

男「回そう」ガチャン



出てきたもの>>↓1

男「ん、これは」

男「ヘルメットか」

男「あれだろ、バイク乗る時とかに被るやつだろ」

男「でもバイク乗らないんだよな俺」

男「ふーむ……」カポ

男「とりあえず被ってみたが」

男「思ったとおりに窮屈だな、これ」

男「……」

男「なんつーかさ」

男「これ被るだけで犯罪者臭が増すのは俺の偏見かな」

男「さっき銃が出てきたけども」

男「……」

男「動くな! 手を上げろ!」チャキ

男「金だ! ありったけ持ってこい!」

男「……」

男「銀行強盗かよ、何やってんだ俺」



男「マスクは脱いでだな」カポ

男「次行ってみるか」

男「それ」ガチャン



出てきたもの>>↓1

男「ガムテープか」

男「ふむ、布じゃなくて紙タイプのやつか」

男「俺はどちらかというと布タイプが好きかな、粘着力強いから」

男「ただ、あれは一度貼ったら剥がしにくいんだよなあ」

男「そうだなあ、最後に使ったのはいつだ?」

男「学園祭でダンボール切り貼りしてた時かな」

男「……日常だとそんな使わないよなあ」

男「窓ガラスにガムテープ貼ってたのを見かけたことがあるぞ」

男「確かあれ、割れても破片が飛び散らないんだっけか」

男「……」

男「ガムテの芯に手を通してちょっとしたロボット感に浸っていたりしたのは内緒だ」



男「ガムテは一先ず置いておこう」

男「さて、次だ」ガチャン



出てきたもの>>↓1

男「うわあ、これ口枷じゃないか」

男「あれだろ? なんつーか、そういう情事に使うやつ」

男「相手を拘束してなんちゃらかんちゃら」

男「はー……これ出した奴はそんな趣味があるのかそうか……」



男「……」

男「あー、あーあー」

男「……」カチャ

男「止めよう、俺がつけたところで誰得なんだ」

男「結論、俺にそんな趣味は無い」

男「そんなわけで置いておくことしよう」



男「さて、次行ってみるか」

男「今まで出てきたものに良からぬ関連性を感じるのは気のせいだよな」

男「それ」ガチャン



出てきたもの>>↓2

男「こ、これはなんだ?」

男「ロケット砲か?」

男「あ、マニュアルがあった」

男「あー、RPG-7?」

男「思いっきり兵器じゃねえか!」

男「撃つ? アホか、撃ったら大惨事だよ」

男「……」

男「弾込めないで構えるくらいならいいかな」ジャキ

男「兵隊気分を味わったところで置いておこう」

男「なんつーか、いろんな意味で物騒な物しか出てこないなー」

男「もうちょっとバリエーションに富んだ方がガチャの回しがいがあるというか」

男「まあ次行くんですけどね」ガチャン



出てきたもの>>↓2

男「なんだこれ、ダイビングスーツか?」

男「お、マニュアル付きだ」

男「えーと、パワードスーツ?」

男「着たら運動能力が大幅に上がるのか」

男「じゃあ着てみるか」

男「ピッチリしてんな」

男「はい、着ました」

男「それで、スイッチをオンにするといいのか、ほい」カチ

男「お?……おお?」

男「体が軽くなった気がする」

男「いや、気のせいじゃなく軽くなってる!」

男「おお、すげえ! なんかすげえ動きやすい!」

男「ジャンプもすごい高く飛べるぞ!」ピョンピョン

ガンッ

男「あっで!」

男「天井に頭ぶつけた……」



男「着たままだと加減が効かなくて何か破壊しそうなので脱いだ」

男「んー……コブになってないよな?」

男「ともかく、次行こうか」ガチャン



出てきたもの>>↓2

女「え、ここどこ!?」

男「このガチャポン、人も出てくるのか!?」

女「ねえ、どうなってるの?」

男「うーむ、妹とか幼馴染とか何らかの属性がついていたらまだ会話が成り立っていたかもしれないが」

男「この人は全くの他人だ、名前も知らない!」

男「しかもなんか特徴も見当たらないから話題もない、困った!」

女「ち、ちょっと! なんで言いたい放題言われてるのよ!?」

女「てか、本当にここどこよ?」

男「そんなわけで、誰?」

女「ひ、人の話を聞かない人ね……」

男「あ、あーいや、やっぱいいや、うん」

男「名前聞いてもどうせ他人だし」

男「出口はあっちだよ」

女「この上なく理不尽を感じる」



男「そういうことでお帰りいただいた」

男「てかあいつ土足じゃん! 床汚れてんぞ!」

男「くそー……後で掃除せな」

男「今は次に行こう、それ」ガチャン



出てきたもの>>↓1

男「お、サッカーボールだ」

男「これ昔遊ぶ時に使ってたやつじゃね?」

男「確か友達と遊んでた時に川に飛んでいって流れていったんだっけ」

男「いやあ、懐かしいなあ、こんな小さいボールだったっけ」

男「……」

男「どっちかというと野球の方が好きなんだけどね」

男「野球の方が好きだったと言えど、リフティングは得意だったぞ」

男「過去最高記録は57回だ、これでも友達の中では一番だったんだぞ」

男「さあ、過去の栄光に挑戦だ」

男「……」ダンッダンッ

男「……ぅぉ」ダンッダンッ

男「あっとと、わ、た」ダンッダンッ

男「あ、ぬを、あ、あーー!」ドテッ

男「いてー、尻餅ついた……」

男「過去の栄光は超えられなかったよ……」

休憩
昼飯食べたら再開する

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