エレン「コウノトリ?」(190)

コニー「・・・最近、フランツとハンナって仲いいよな」

ライナー「ん?ああ、付き合ってるらしい」

コニー「マジか!じゃあさ、来ちまうんじゃねえか?」

マルコ「? 何が?」

コニー「コウノトリだよ。あいつらだってまだ子供なのに早いだろ・・・」

エレン「・・・お前何言ってんだ?」

アルミン「エレン、コニーは知らないんだよ」

コニー「な、なんだよ!俺何か間違ったこと言ったか!?」

ベルトルト「間違っているというか・・・真実を知らないというか」

ジャン「落ち着けって。お前はちょっとばかし遅れてるだけだ。くくっ」

マルコ「ジャン!そんな言い方ないだろ!・・・コニー、気にするなよ?」

コニー「なんだよ・・・何が違うんだよ・・・」

アルミン「コニー。コウノトリが子供を運ぶなんてことはないんだよ」

コニー「!? ま、マジかよ」

ベルトルト「そうだよ。子供はキャベツ畑から生まれるんだ」

エレン「・・・お前も何言ってんだ?」

ベルトルト「えっ?」

ライナー「違う・・・のか・・・?」

アルミン「君たちまで・・・」

ジャン「おいおい、お前らもコニーのこと言えねえじゃねえか」

マルコ「キャベツ畑って・・・野菜じゃないんだからさ・・・」

ライナー「マジかよ」

ベルトルト「じゃあ子供はどこから生まれるんだ・・・!?」

ジャン「・・・順を追って説明する。まず子供を作るのに男と女が必要だな?」

コニー「お、おう」

ライナー「それは判る」

ベルトルト「男同士じゃ出来ないもんね」

ジャン「そして男と女が愛し合う。これも必要だな?」

コニー「ああ」

ライナー「そこまでは一緒だな」

ベルトルト「ここから先に何か違いがあるのか・・・?」

エレン「まさか俺らくらいの歳で子供の作り方を知らない奴が居るなんてな」ヒソヒソ

アルミン「皆が皆、性教育を受けてるとは限らないから無理は無いよ」ヒソヒソ

ジャン「そして愛し合う男と女が念じると子供が空中に誕生するんだ」

エレン「待て」

ジャン「なんだよ死に急ぎ野郎!説明の邪魔すんじゃねーよ!」

マルコ「エレン、どうしたんだ?今の説明に問題はなかっただろ」

エレン「問題しかねーよ!何だその超常現象はよ!?」

アルミン「ジャン・・・残念ながらその方法でも子供は生まれないよ・・・」

ジャン「う、嘘だろ・・・?」

マルコ「そんな・・・僕達が信じていたものは一体・・・」

エレン(こいつらマジか)

アルミン(僕とエレン以外全滅じゃないか・・・)

エレン「アルミン、ここはお前が教えてやってくれ」

アルミン「えっ、僕が?」

エレン「俺よりお前の方が説明が上手いだろ。悪いけど、頼む」

アルミン「・・・仕方ないな。よし皆。僕が本当のことを教えるよ」

アルミン「途中までは一緒だよ。子供は男と女じゃないと作れない」

アルミン「そして男と女が何をして子供が出来るか?ここからが重要だ」

エレン(やっぱアルミンは頼りになるな)

アルミン「いいかい?子供を作るには男と女が・・・」

アルミン「抱き合って一晩を過ごす。そうすると翌日に男女の間に子供が誕生するんだ」

コニー「な、なるほど!」

ライナー「さすがアルミンだ。そうか・・・そうやって出来るんだな・・・」

ベルトルト「これ以上なく納得したよ」

ジャン「抱き合って一晩か・・・何かいやらしいな・・・」

マルコ「だから僕達の親は本当の作り方を隠してたんだね」


エレン「待て待て待て待て」

アルミン「どうしたのエレン。そんなに怖い顔をして」

エレン「どうしたもこうしたもねーよ!」

エレン「何でお前も正しい作り方知らねーんだよ!信じてたのに!」

アルミン「ち、違うの?でも僕はおじいちゃんに確かにそう聞いたんだ!」

エレン「そりゃお前の爺さんが嘘ついてんだよ!」

アルミン「!!! う、嘘だ・・・おじいちゃんが僕に嘘を・・・?」

ライナー「エレン、アルミンのも間違っているというのか?」

ベルトルト「信じがたいな・・・今までの中で一番信憑性があるのに」

エレン「俺はお前らが信じられねえよ・・・」

ジャン「まさかお前が知ってるというのか?子供の作り方を・・・」

コニー「俺と同じくらい疎そうなお前が・・・」

マルコ「そういえばエレンは医者の息子だ。知ってても不思議じゃない」

エレン「まあ・・・親父から話だけは聞いてるからな・・・」

アルミン「エレン、知ってるなら僕達に教えて欲しい!子供の作り方を!」

エレン「え、いや、それは」

エレン「さすがの俺もちょっと恥ずかしい・・・」カアアッ

ライナー「は、恥ずかしいことなのか!?」

ベルトルト「真っ赤じゃないかエレン!」

ジャン「あのエレンが顔を赤くするほどか・・・これはやばい話かもしれねえ」

マルコ「聞くには覚悟が必要だな・・・」

エレン「いや、だから恥ずかしいから、あんま話したくねえよ」

アルミン「頼むエレン!僕達に教えてくれ!」ガバッ

エレン(ど、土下座!?)

ライナー「俺からも頼む!」ガバッ

ベルトルト「真実を知りたいんだ!」ガバッ

ジャン「教えてくれ!」ガバッ

コニー「コウノトリじゃなきゃ何なんだ!」ガバッ

マルコ「覚悟はできている!」ガバッ

エレン「揃って土下座してんじゃねえよ!やめろ!」

アルミン「教えてくれるまで頭を上げない!テコでも上げないぞ!」

ライナー「子供の作り方を教えるまでここを動かん!」

エレン「お前らのそんな真剣な顔、こんなことで見たくなかったよ・・・」

ベルトルト「どうなんだエレン!教えるのか教えないのか!?」

マルコ「真実を独り占めにするのか!?」

エレン「あーもう!わかったよ!教えるから!」

アルミン「さすがエレン!」パアアッ

ライナー「お前のそういうとこ好き!」パアアッ

エレン(こいつらわざとやってないよな?)

エレン「あーええと・・・恥ずかしいから、その、話し方が変になっても笑うなよ?」

ベルトルト「笑わない笑わない」

コニー「真剣な話なんだろ?笑わねーよ」

エレン「いっそ茶化してくれる方が有難いんだけどな・・・」

ジャン「俺も真面目に聞くから話してくれエレン」

マルコ「本当の子供の作り方・・・好奇心を刺激されるな・・・」

エレン「お前らのそのノリなんなの」

エレン「じゃあ話すけど・・・ええと、どこから話せばいいかな」

エレン「お前らの共通認識として子供は男女の間にできる、ここまではいいか?」

ライナー「ああ。さすがに同性の間に子供は出来ないことは判る」

エレン「何故同性の間に出来ないと思うんだ?」

ベルトルト「え・・・」

マルコ「考えたこともなかったな・・・」

エレン「・・・(頭痛えなコレ)」

アルミン「エレン、辛いだろうけど頑張って。これは必要なことなんだ」

エレン「正直、普段のアルミンの気持ちが今すげー判るわ・・・」

エレン「あのな、同性の間に出来ないのは、子供を作るには卵と種が必要だからだ」

エレン「女は卵しか無いし、男は種しか無い。種同士でも卵同士でも駄目だ」

エレン「卵と種、この二つが揃わないと子供は出来ねえんだよ」

ライナー「卵と種・・・?聞いたこともないな」

ベルトルト「つまりその卵と種があれば子供が出来るってことなんだね?」

エレン「ああ」

ジャン「おい待てよ。それじゃ人間が鶏と同じじゃねえか」

アルミン「うん。僕もいまいち納得出来ないな。人間の卵なんて見たこと無いよ」

マルコ「それに種なんてもの、僕らは身に覚えがないぞ」

エレン「あー・・・なんつーか、お前らの思ってる卵とか種じゃねえよ・・・」

エレン「なあここまでの説明で納得してくれねーか?これ以上は本当に恥ずかしい」

ベルトルト「エレン!むしろその先が重要な気がするんだけど!」

ライナー「俺達はまだ納得してないぞエレン!頼む説明してくれ!」

エレン「勘弁してくれ・・・俺にだって羞恥心があるんだよ・・・」

コニー「でもお前が教えてくれなきゃ、俺達は一生物知らずになっちまう!」

ベルトルト「お願いだエレン。下手したら一生子供作れないかもしれない」

エレン「そりゃ大袈裟だろ。絶対いつか判るから安心しろっt」

アルミン「エレン!!!!!!!!!!」カッ!!!!!!!

エレン「ひえっ!?」ビクッ

アルミン「僕と君は親友だろ!?親友なら教えてくれてもいいだろ!!!」カカッ!!!

エレン「だ、だって話すの恥ずかしい・・・」

ライナー「恥ずかしいがなんだ!!!!!男だろ!!!!!!」ズオオッ!!!!

ベルトルト「普段のKYを今発揮しろよ!!いつやるの?今でしょ!!!!」ゴオオッ!!!

コニー「話すまで絶対に寝かせねえからな!!!!」ズアッ!!!!

マルコ「今夜エレンは寝かさない今夜エレンは寝かさないぞ!!!!」ドドドッ!!!

ジャン「卵と種がなんなのかそれをどうするのか詳しく話しやがれ!!!」バァンッ!!!

エレン「何なんだよ・・・何なんだよぉ・・・」

アルミン「エレン!!!!」ゴゥッ!!!

エレン「話すから至近距離で詰め寄るのやめてくれ。話せばいいんだろ!」

ライナー「その調子だエレン!」

ベルトルト「はよはよ!」

エレン「くそ・・・。あのな、卵と種は鶏とか植物の種みたいなもんじゃねえんだ」

コニー「じゃあどんなだよ」

エレン「凄く小さいから目じゃ見えねえよ。でも種の場所なら俺らは毎日見てる」

エレン「・・・金玉の中にある」

全員「!?」バッ

エレン(全員が同時に金玉を確認するとかすげー奇景だな・・・)

ベルトルト「こ、コレの中に種が・・・?」ジロジロ

ライナー「金玉はぶらぶらさせるためのものだと思っていた・・・」ジロジロ

エレン「無意味にも程が有るだろその機能」

マルコ「しかしここからどうやって種を出すんだ?」

ジャン「金玉のどこにも穴はねえな。見当もつかねえ・・・」

エレン「あのよ・・・話は変わるけど、全員精通してるか?」

ライナー「? 精通ってなんだ?」

ベルトルト「一分野にとても詳しいってこと?」

エレン(ええー・・・)

エレン「その、精通ってのはな、二次性徴といってだな」

コニー「もっと判るように話してくれ!二次性徴ってなんだよ!」

エレン「ああああ・・・もおおおお・・・」ガックリ

エレン「二次性徴ってのはぁ・・・とりあえず一次性徴から説明するよ・・・」

エレン「一次性徴は生まれつきの外見的特徴のことを言うんだ」

エレン「まあ解りやすく言うと、男にはちんこがあって女にはないとかそういう」

マルコ「外見上の性差ってことかな?」

エレン「そうそう」

エレン「んで二次性徴は・・・性機能が完成することだ」

ライナー「いきなり難しくなったな。性機能ってなんだ?」

エレン「要するに子供が作れる体になるってことだよ」

ジャン「ほー。じゃあそれが来ないと子供は作れないのか」

アルミン「子供が子供を作れないのはそういうことなんだ。なるほどね」

エレン「んで男の場合だと二次性徴が来ると精通を体験する」

ベルトルト「その・・・精通がよくわからないんだけど」

エレン「じゃあ・・・パンツを白い液体で汚した経験がある奴は手を挙げろ」

ベルトルト「ええと・・・はい」スッ

ライナー「俺もだ」スッ

ジャン「俺も時々パンツが何故か汚れる」スッ

エレン「三人だな。・・・それの一回目が精通っていうんだけど・・・」

アルミン「えっ!じゃあ三人はもう子供が作れる体なの!?」

コニー「す、すげえ!」

マルコ「なんだかジャン達が眩しく見えるぞ・・・!」

エレン「ついでに言うと、その白い液体は、その、ええと」カアアッ

アルミン「どうしたのエレン!恥ずかしいの!?」

ライナー「まだコレ以上の何かがあるっていうのか・・・!?」

エレン「もおお・・・ホントなんなんだよコレ・・・なんなんだよ・・・!」

エレン「あーもう!畜生!その白いのはな!精子っていうんだよ!」

ライナー「せ、精子?」

マルコ「初めて聞く単語だな・・・」

エレン「精子ってのが種なんだよ!見えねーけど白い液体の中には一杯種があんの!」

エレン「その種が女の卵と結びつくと子供が出来る!はい終わり!」

ジャン「おいおいおいおい・・・そりゃねえだろエレン・・・」

コニー「まだ卵の説明が終わってねえぞ!」

エレン「もうやめろ!俺も説明してて恥ずかしいし情けないんだよ!」

アルミン「エレン!後もう少しで真実を知ることが出来るんだ!」

ライナー「頼む教えてくれ!お前にしか聞けん!」

エレン「ホンット!ホントマジ!ホンットな!?恥ずかしいんだぞ!?」

ベルトルト「お願いだよエレン・・・」

マルコ「エレンじゃないと出来ないことなんだ・・・」

エレン「・・・・・・わかったよ。わかったよ・・・」

アルミン「ありがとうエレン・・・」

ジャン「死に急ぎ野郎・・・いや、エレン。お前に感謝するぜ」

エレン「・・・とりあえず、精子は分かったってことでいいか?」

アルミン「いや、待って。その精子はどこから出てくるの?」

エレン「ちんこからだよ。小便と同じ所から精子も出てくる」

アルミン「??? でもおしっこじゃないんだよね?」

ライナー「そういえば何故ちんこからアレは出てくるんだ?」

エレン「金玉の中身は精巣って言ってな。中身はちんこと繋がってんだ」

エレン「だから・・・あー・・・ぼ、勃起とかすると、出る」

マルコ「出る?勃起って何だエレン!さっぱり判らないぞ!」

エレン「・・・それは俺より精通した三人なら判るんじゃねえの?」

マルコ「!」ジロッ

コニー「!!」ジロッ

ベルトルト「勃起・・・み、身に覚えがある。あれが勃起なのエレン!?」

アルミン「知ってるんだねベルトルト!勃起って何!?」

ライナー「それはな、ちんこが大っきくなっちゃうんだアルミン」

ジャン「硬くもなる・・・俺は何か恐ろしい病気だと思っていた・・・」

エレン「お前そんな悩み抱えてたのかよ・・・まあ病気じゃねえから安心しろ」

コニー「なあエレン!どうやったら勃起するんだ!?」

エレン「えっ、そ、それは・・・」

ライナー「勃起については俺が説明する。勃起は・・・えっちなことを考えるんだ」

コニー「え、えっちなこと・・・?」

ベルトルト「可愛い女の子の裸とかを考えることだよ」

マルコ「!! は、裸なんてそんな・・・!」

ジャン「嘘じゃないぜマルコ。そうすると男はな、ちんこが大っきくなるんだ」

エレン「んー・・・まあ大体合ってる。要するに性的興奮するとそうなる」

ライナー「ふっ。俺達もお前に教えられてばかりでもないさ」

ベルトルト「協力できて嬉しいよエレン!」

ジャン「お前にばっかいいところ見せられるかよ!」

エレン「だったら俺にこんなこと説明させんじゃねえよ!?」イライラ

アルミン「まあまあエレン。とにかく男の仕組みについては判ってきたよ」

コニー「・・・で、女はどうなってんだ?」

エレン(ついにそこの説明が来ちまったかぁ・・・)ハァ

エレン「女のほうは俺も口伝でしか知らないから、詳細は求めるなよ」

マルコ「もちろんだエレン。さあ説明してくれ!」ワクワク

エレン「まずは二次性徴、これは女にもある」

ベルトルト「つまり女の子も精通があるの?」

エレン「それよりもっと定期的なもんだよ。女は生理っていうのがあるんだ」

エレン「一回目を初潮といい、そうすると女は子供が産める体になる、らしい」

アルミン「・・・待ってエレン。産める?どういうこと?」

エレン「だから子供は女が産むんだよ。鶏も雌が卵を産むだろ?」

コニー「遂に俺達は真実に行き当たったな」

ライナー「子供は・・・女から生まれる・・・!」フムフム

エレン「あ、何か納得してくれたのか?じゃあ説明h」

ジャン「馬鹿野郎!まだ終わってねえだろ!最後まで寝るんじゃない!」

マルコ「by糸井重里!」

エレン「・・・」ハアアアアアア…

エレン「じゃあ説明続けるよ・・・。生理ってのは女の股から血が出る」

ライナー「血!?!?!?」ゾクッ

マルコ「け、怪我をするのか!!??」ビクッ

エレン「違う。俺も詳しくは知らんが、別に怪我してるとかじゃない」

エレン「なんつーか、卵あるだろ?女は月に一度、卵を体の中に出すんだ」

ライナー「見えないくらい小さいんだっけか?」

エレン「ああ。その卵は女の中にある子宮と直接つながる卵巣から出る」

エレン「で、その卵が男の種と結びつくと受精卵となる」

エレン「そして受精卵が子宮の内膜に着床する。これが妊娠だ」

ベルトルト「・・・少しいいかな。今話してるのは生理の話なんだよね?」

エレン「そうだけど」

ベルトルト「何故生理が起きるのか、そこの説明は?」

エレン「俺も詳しく知らないんだってば。ええと、でも内膜っつったよな?」

ライナー「おう」

エレン「月に一度、卵を出す器官を排卵期っつーんだけど・・・」

エレン「その期間が終わると、不要になった内膜は剥がれ落ちるんだよ」

コニー「は、剥がれ落ちるって・・・」

マルコ「それって、内臓の一部が生理として出るってこと!?」

エレン「そういうことになるかなぁ」

ライナー「女はそんな恐ろしいことを月に一度も・・・」

ベルトルト「エレン、もしやその生理とは毎月の現象なの?」

エレン「察しがいいな。妊娠期間は無いけど、老人でもない限り毎月だよ」

アルミン「怖すぎる・・・」ブルブル

エレン「これで男と女の仕組みは判ったな?もういいよな?」

ライナー「ああ。良く判った」

コニー「俺も難しくてまだ頭がぐるぐるしてるけど、何となくは」

エレン(よし。これならあの話はせずに済みそうだな)

アルミン「・・・待って。卵はどうやって種と結びつくんだ?」

エレン「」ビクッ

ベルトルト「僕もそこを疑問に思った。卵は女の子の体の中にあるんだよね」

ジャン「子宮に着床ってことは、多分卵は外に出せないってことだろ?」

エレン(こいつら・・・!)

マルコ「どうやらまだ授業は終わってないようだなエレン。説明を続けて欲しい」

エレン「や、その、その話は真面目に恥ずかしいんだが」

アルミン「何が恥ずかしいんだ!僕たちは笑ったりなんかしない!」

エレン「だから、そういう面白おかしいのじゃなくてさぁ・・・」

ライナー「誰もお前を馬鹿にしたりしない!」

エレン「だから・・・」

ベルトルト「話してくれエレン!このままじゃ明日の訓練に響く!」

コニー「気になって眠れやしねえよ!」

エレン「・・・」

ジャン「エレン!言えよ!」

マルコ「エレン!!!!!!」

エレン「・・・だからぁ!恥ずかしいんだって言ってるだろ!!?」イライラ

エレン「こんな人前でそういう破廉恥な話が出来るかよぉ!!?」イライライライラ

アルミン「!? ど、どういうことなのエレン!破廉恥だって!?」オロオロ

ライナー「こ、子供を作るのは破廉恥なことなのか!?」アワアワ

エレン「そうだよ!子供作るのは世間一般的に破廉恥なことしねーと出来ないの!」

エレン「つまりセックスすんだよ!セックスだセックス!」

ジャン「セックスってなんだ!?なんだよそれ!!」

エレン「そんくらい自分で調べろ!もう俺は話さないからな!寝る!」ガバッ

ベルトルト「ちょっとエレン!説明はまだ終わってないぞ!」


エレン「うるせえ!!!!!!!」カッ


ベルトルト「ひええ」

マルコ「マジギレじゃないか・・・これは相当いやらしいに違いない・・・」

コニー「一体セックスってなんなんだよ・・・!」

エレン「ほらお前らも寝ろ!はいおやすみ!」グー

ジャン「おいエレン!」

アルミン「ジャン、エレンはこうなったら絶対に話さない。今日は諦めよう」

ライナー「最後にとんでもない謎が残されたな・・・」

ベルトルト「いやらしくて、でも子供を作るには必要な行為・・・セックス・・・」

ライナー「いやらしい・・・いやらしいのかセックスは・・・」

コニー「は、裸で抱き合ったりするのかな」

マルコ「!? そ、それかもしれない。凄くいやらしいなソレ」

ジャン「いや、エレンは勃起の話の時はここまで恥ずかしがらなかった」

ジャン「つまり・・・裸で抱き合うより凄い行為に違いねえ・・・」

ライナー「ゴクリ」

ベルトルト「ゴクリ」

アルミン「今日はもうエレンに聞くのは無理だ。明日改めよう」

ライナー「そうだな。慣れないことをして疲れただろうし・・・」

ベルトルト「でももしエレンが話してくれなかったら?」

アルミン「・・・その時は、他の誰かに聞くしか無い」

マルコ「他の男子か・・・エレン以外で知ってそうな人なんて思い当たらないな」

コニー「フランツとかはどうだ?」

ジャン「可能性はあるな。だがまずはエレンだろ」

アルミン「そうだね。人前では恥ずかしいらしいから、こっそり聞いてみるよ」

マルコ「頼んだよアルミン。それじゃ、僕達も寝ようか」

ベルトルト「なんだか興奮して寝付けないなぁ・・・」

ライナー「俺もだ」

コニー「セックス・・・一体なんなんだろうな・・・」

ジャン「明日それを聞こうぜ。それじゃお前ら、おやすみ・・・」

飯食ってくる。今日明日には終わらせる予定

翌朝。

エレン「・・・」モグモグ

フランツ「あれ、エレン。どうしてこっちで食べるの?」

サムエル「ミカサとアルミンはどうしたんだよ?」

エレン「・・・アルミンと食いたくねえんだよ」

サムエル「何だそれ。喧嘩でもしたのか」

フランツ「珍しい。じゃあミカサはそのとばっちりか」

トーマス「友達なんだから早く仲直りしたらどうだ?」

エレン「嫌だ」

フランツ「エレンも強情だなぁ」

サムエル「はは。まあ仲直りしたくなったら時は手伝ってやるよ」

エレン「どうも。・・・あいつら次第だけどな」モグモグ

ジャン「エレンのやつ・・・あからさまに俺たちを避けているな・・・」

アルミン「参ったな。エレンがあそこまで拒否するなんて」

ライナー「エレンが頼れないなら他の奴に聞かないとだが・・・」

ベルトルト「フランツはエレンと一緒だからな。ほら、睨んで牽制してる」


エレン「・・・」ギロギロ

フランツ「エレン、何でアルミン達を睨んでるの?」

エレン「気をつけろよ。あいつら変なこと聞いてくるから」

フランツ「??」


コニー「あれじゃ近づけねえな」

マルコ「うーん。でもフランツ以外に恋人持ちを僕ら知らないからなぁ」

アルミン「人に聞いて回るとますますエレンが怒りそうだしね」

ライナー「女子に聞くというのはどうだ?」

ジャン「女子?お前正気かよ・・・セックスって破廉恥なことなんだろ?」

ライナー「だから相手を選んで聞くんだ。例えばユミルとかな」

ベルトルト「ユミルか。彼女なら対価を与えれば答えてくれるかも」

コニー「でも足元見られるんじゃねえの?それに馬鹿にしてくるぜ絶対」

ライナー「それもそうだな・・・」

マルコ「あとは知ってそうな人、大人とかかな」

ジャン「教官とかは多分知ってるだろうな。でも教官に聞くのはリスクが高いぞ」

アルミン「破廉恥な話だからね・・・」

ライナー「それに相手が誰であれ、大勢に聞けば警戒される可能性もある」

ベルトルト「個別で動いてみる?あとで情報をまとめよう」

マルコ「それがいいかもね。じゃあ各自で動いて情報収集しよう」

case 1 アルミン・アルレルトの場合

アルミン「思えばミカサもエレンと一緒の家に住んでたんだ」

アルミン「きっと同じ教育を受けてる可能性がある。ミカサに聞いてみよう!」

アルミン「というわけでおーいミカサー」

ミカサ「アルミ・・・」

エレン「・・・」ササッ

アルミン「! え、エレンガードだと・・・?」

エレン「お前の考えてることは予想出来てるぞアルミン」

エレン「でもミカサに聞くのも駄目だ!」

アルミン「くっ・・・だったら君が教えてくれればいいじゃないか!」

エレン「だから!俺も恥ずかしいんだっての!」

ミカサ「二人とも、何を騒いでいるの?喧嘩は良くない・・・」

エレン「ミカサは知らなくていいんだよ。ほら、あっち行こうぜ」

アルミン「待ってミカサ!エレンは知ってるのに教えてくれないんだ!」

エレン「アルミン!言うなっての!怒るぞ!?」

アルミン「ミカサなら知ってるはずだ!」

アルミン「セックスって何なのか教えてくれよ!!!」

エレン「ば、馬鹿!」


ミカサ「・・・?」


アルミン「あれ、何その反応・・・まさかエレン、ミカサは・・・?」

エレン「馬鹿!アルミンのバカミン!だから言ったじゃねえか!」

アルミン「し、知らないの!?ミカサも知らないのエレン!?」

エレン「そうだよ!ミカサは父さんから何も聞かされてないんだよ!」

ミカサ「何の話なのか判らない・・・エレン、セックスって?」

アルミン「そ、そんな・・・」

ミカサ「どうしてアルミンは落ち込んでいるの?」

エレン「いいからミカサは知らなくていいから」

ミカサ「ねえセックスって何?隠し事しないで」

エレン「ほらあああこうなるから嫌だったんだよ!俺は知らない知らない!」ダッ

ミカサ「待ってエレン!セックスって何!?とても重要な気がする!」ダッ

エレン「ついてくるなよぉ!もーやだー!」ダダダッ

ミカサ「エレン!エレーン!」ダダダッ

アルミン「行ってしまった・・・くそぅ。頼みの綱が二人揃って居なくなった」

アルミン「セックスって一体何なんだ?セックス・・・セックス・・・!」ダンッ

アニ「・・・ちょっと。何を廊下で騒いでるの」

アルミン「アニ・・・ごめん、少し放っておいてくれないかな」

アルミン「僕は無知な自分が恥ずかしくて悔しくて仕方ないんだ・・・」

アニ「アルミンに知らないことがあるなんて珍しいね」

アルミン「正確には間違って覚えていたんだけどね。はあ・・・セックスって何だろ・・・」

アニ「せ・・・セッ!?」

アルミン「あ、ごめん。女の子の前で僕は何を言ってるんだろ・・・」

アルミン「どうやらとても破廉恥なことらしいから、君にはさすがに聞けないよね」

アニ「確かに・・・ええと、破廉恥ではある、よ?」

アルミン「その口ぶりだとアニはセックスが何か知ってるんだ」

アニ「う、うん」

アルミン「じゃあ皆、普通知ってることなのかな。何だかショックだなぁ・・・」

アニ(アルミン・・・まさか本当に何も知らないの・・・?)

アニ(性知識に疎いアルミン・・・)

アニ(それって素敵やん?)

アニ「アルミン、私がセックスが何か教えてあげようか?」

アルミン「えっ!?ほ、本当に!?で、でもいいの・・・?」

アニ「勿論。でも二人きりじゃないと教えられないことなんだ。宿舎の空き部屋、そこに来て」

アルミン「ありがとう・・・ありがとうアニ・・・!」

アニ「ふふ、どういたしまして(よっしゃー!)」

アルミン「じゃあ訓練が終わったら空き部屋に行くね!」

アニ「うん。必ず一人で来るんだよ?エレンとミカサにも、誰にも内緒でね」

アルミン「判った!」

アニ(アルミンきゃわわ)

アルミン「それじゃ、訓練後に空き部屋でね!必ずだよアニ!」

アリガトーアニー

アニ「・・・」フリフリ

アニ「・・・しゃあっ!」ガッツポーズ

case 2 ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーの場合

ベルトルト「ねえライナー。僕はユミルに聞くのがいいと思うんだけど」

ライナー「俺もそう思ったところだ。問題はどれくらいの対価を求められるかだが・・・」

ベルトルト「それも本人に聞くのがいいんじゃないかな」

ライナー「だな・・・っと。ちょうどあそこに居るが、クリスタも居るな」

ベルトルト「破廉恥な話らしいから、クリスタも居ると困るな」

ライナー「じゃあ俺がユミルとクリスタを話すから、お前がユミルに聞いてこい」

ベルトルト「僕が?自信ないよ・・・」

ライナー「対価が大きいようであれば諦めればいい。ユミルに拘る必要はないぞ」

ベルトルト「・・・わかった。じゃあクリスタは頼んだ」

ライナー「決まりだな。・・・おーいクリスタ!」

クリスタ「ふえ?」

ユミル「あん?」

ライナー「すまないがちょっとこっちに来てくれないか?」

クリスタ「ええと、何かお手伝いかな」

ライナー「馬のことで話があるんだ。クリスタは馬術が得意だろう」

クリスタ「馬?あ、そういえばライナーの馬は少し調子悪かったよね。そのこと?」

ライナー「あ、ああ。そのことだ」

ユミル「何だその反応は・・・おい、本当に用があるのかよ」

ライナー(くっ、一筋縄じゃ行かないか)

ギャーギャー

ベルトルト(ライナー・・・苦戦しているようだな・・・)

ベルトルト(ユミルもヒートアップしてる。あのままじゃライナーが変な誤解を受けそうだ)

ベルトルト(・・・僕がなんとかしてやらないと!)

ユミル「お前下心があるな?おい何とか言えよエロゴリラ!」

ライナー「だ、だから違・・・」

ドドドドドド!!!

ベルトルト「ユミルあああああああああ!!!!!」

ガシッ ヒョイッ

ユミル「はっ?・・・う、うわぁ!?」

ベルトルト「すまないがユミル!聞きたいことがあるから拉致させて貰うぞ!」

ライナー「べ、ベルトルトぉ!?お、お前何して・・・はっ」

ベルトルト(ライナーをこれ以上クリスタの前で侮辱させないぞ!)コクッ

ライナー(ベルトルト・・・お前・・・!)

ベルトルト「ユミル借りてくからね!それじゃまたね!」ダダダダダダッ

ユミル「離せこのバカノッポ!ちくしょー!クリスタ!クリスタぁー!!」

クリスタ「ゆ、ユミルー!?ど、どうしようライナー!ユミルが!」

ライナー「いや、単に二人で話したいことがあるからああしてるだけだ。問題ない」

クリスタ「二人でって・・・。はっ」ティンッ

クリスタ「そう、そういうことなのねライナー?なるほどなぁ・・・」ニヨニヨ

ライナー「?? 判ってもらえて何よりだ」

クリスタ「ライナーはそのために私から引き離そうとしたんでしょう?」ニヨニヨ

ライナー「!」

ライナー(クリスタ・・・もしや知ってるのか?)

ライナー「・・・お前は聡いな。そう、お前の思っている通りのことだ」

クリスタ「やっぱり!じゃあベルトルトはユミルのことがs」

ライナー「そうだ。あいつはユミルにセックスは何か教えてもらいにいったんだよ」

クリスタ(??? あれ、好きとかそういう話じゃないのかな?)

クリスタ「ねえライナー。セックスって何?」

ライナー「お前も知らないのか。エレンは知ってるらしいが、恥ずかしがってな・・・」

クリスタ「恥ずかしい話なんだ。そんなことをユミルに聞くつもりなの?」ムウ

ライナー「まあ・・・ユミルも女だし、気は引けるが・・・」

クリスタ「でもセックスかぁ。私も気になってきちゃった。セックスってなんだろ?」

ライナー「クリスタならユミルから直接聞けばいいんじゃないか?」

クリスタ「ユミルは意地悪だから素直に教えてくれないんだもん」

ライナー「そうか・・・。じゃあ俺が後で聞き出した話を共有してやろうか?」

クリスタ「ホント!?約束よ、ライナ-!」

ライナー「ああ約束だ(結婚しよ)」

クリスタ「でもセックスってなんだろ。早くベルトルト来ないかなぁ」ホノボノ

ライナー「ああ。早く来ないかなぁ」ホノボノ

case 3 ジャン・キルシュタインの場合

ジャン「ここは素直に本で調べるってのもいいかもな・・・」

ガラッ

エレン「はあ!はあ!」ゼイゼイ

ジャン「おいエレン・・・お前何やってんだ?」

エレン「ジャン!何も言わずに俺を隠してくれ!ミカサに追われてる!」

ジャン「は?・・・ははーん。いいぜ?でもただじゃあなあ」

エレン「なんだよ・・・」

ジャン「セックスのことを話してもらおうか!それが代価だ!」

エレン「お前まだそんなこと言って・・・!」

エレンドコー?

エレン「・・・!わ、わかった。話すから隠してくれ」

ジャン「よっしゃ!こっち来いよ。ここの用具入れならバレねえからさ」

エレン「これ用具入れだったのか・・・これなら確かにバレねえかも」

エレン!エレーン! ガラッ

ジャン「やべ!ミカサが来た!は、入れ!」グイグイッ

エレン「お、押すんじゃねえよ!うわっ!」バタンッ

ミカサ「エレン!ここにいるの!」

エレン(何でお前まで入ってくるんだよ!)

ジャン(慌ててたんだよ!仕方ねえだろ!?)

ミカサ「エレン・・・どうして私にセックスを教えてくれないの・・・」シュン

エレン(まだ言ってるし・・・)

ジャン(ミカサも知らないのか。お前教えてやればいいだろ)

エレン(馬鹿か!?男同士でも恥ずかしいのに、いくら家族でも女に話せるか!)

ミカサ「・・・エレン、ここには居ないの?どこに行ったのエレン・・・」

ジャン(この死に急ぎ野郎!ミカサを悲しませるんじゃねえよ!)

エレン(意地悪してるわけじゃないっての!お前も知れば理由がわかる!)

ジャン(判らないね!ミカサを悲しませる以上の理由なんて・・・ん?)スンスン

エレン(おい鼻息荒い。気持ち悪いな)

ジャン(お前からミカサの匂いがする・・・)

エレン(は?ちょ、おま・・・匂い嗅ぐのやめろよ・・・)

ジャン(ミカサと同じ匂いだ・・・)スンスンスンスン

ボッキーン

エレン(!!!??? ちょ、マジでやめろ!!俺はミカサじゃねえよ!!!)

ジャン(ち、ちげえよ!つい反応しちまったんだ!)

エレン(ぶっ殺す!お前絶対にここを出たらぶっ殺すからな!?)

ジャン(やばいミカサの匂いが・・・なんか変な気分だこれ・・・)

エレン(ミカサじゃなくて俺だっつの!マジでやめろ!マジで!)

ジャン(ミカサぁ・・・)ギュッ

エレン(ぎゃああああああああああああ!!!!!!!?????)

ガタガタガタッ

ミカサ「! エレン、そこにいるの!?」ガチャッ


ジャン「ミカサ・・・ミカサぁ・・・!」ハアハア

エレン「やめろ!やめろって言ってんだろぉ!!?」ジタバタ


ミカサ「」

ミカサ「」

ミカサ「」

ジャン「やべえこれマジでやべ・・・あっ」

ミカサ「」

エレン「お前ホンット!ホントふざけっ!ふざけんっ!」ジタバタ

ミカサ「」

ジャン「み、ミカサ!これは違う!こいつからお前の匂いがして・・・!」

エレン「そんな理由で人を襲ってんじゃねえよ!」

ジャン「襲ってねえ!いや!何か理性は飛んでた気がするけd」

ミカサ「ジャン」

ジャン「は、はいぃっ!?」ビクッ

ミカサ「私の特技はなんだろうか」

ジャン「え、あ、ミカサは全教科得意・・・だよな?そうだよな?」

エレン「・・・おいミカサ。殺すのは駄目だぞ。半殺しはいいけど」

ジャン「お、あ、はあ!?」

ミカサ「正解を教えよう」

ミカサ「私の特技は、」

ミカサ「――――――肉を削ぐことです」

ジャン「」

エレン「ま、頑張れや・・・」

ミカサ「それでは披露しよう。エレン、しっかりと見ててね」

エレン「ああ。思う存分やれ」


ジャン「い、」


イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

case 4 マルコ・ボットとコニー・スプリンガーの場合

マルコ「何か今、叫び声が聞こえなかった?」

コニー「まだ昼なのにそんな怪談話みたいなことあるわけねーだろ」

マルコ「それもそうだな。さて誰に聞こうk」


ドドドドドド!!!!


ベルトルト「ごめん!用が済んだら下ろすからごめん!」

ユミル「知るかバカ!降ろせ!降ろせぇー!」ジタバタ


クソヤロウガァー!!!!! ……


マルコ「べ、ベルトルト?何やってんだアイツ」

コニー「何で糞女抱えて・・・あっ。あいつからセックスのこと聞くつもりか?」

マルコ「それにしても強引な手を使ってるなぁ・・・」

ミーナ「あっ、マルコ!こんなところに居た!」

マルコ「ん?どうかしたのミーナ」

ミーナ「昨日の訓練の報告書、提出し忘れたでしょ!教官がカンカンよ!」

マルコ「えっ!?た、確かに提出したはずだよ!?」

ミーナ「でも教官は提出されてないって言ってるわよ!とにかく来てよ!」

マルコ「わ、わかった。コニー、悪いけど僕は行くよ」

コニー「おう。その間に俺も情報収集してくんよ」

マルコ「ムリしないでね。それじゃミーナ、行こうか!」ダッ

ミーナ「うん!他の班員はもう先に行ってるから急ぎましょ!」ダッ

コニー「・・・」

コニー「とは言っても、誰に聞けばいいのか見当つかねーなぁ・・・」

サシャ「ブンブンブン♪蜂が飛ぶ♪」

コニー「お、サシャ。お前暇か?」

サシャ「暇に見えますか?残念!これから水汲みなんです!」

コニー「そっか。じゃあ他の奴に聞くわ」

サシャ「何を聞こうとしたんですか?」

コニー「いや、セックスを知らないかなーって・・・」

サシャ「セックスですか。んー知ってますが、話すと長くなりますからねぇ」

サシャ「実際に見てきたらどうですか?」

コニー「え、見れるのか?どこで?」

サシャ「宿舎の空き部屋ありますよね?あそこ、密会の場所として有名なんですよ」

コニー「密会??俺はセックスを見たいんだけど」

サシャ「ですから、そこで男女がセックスをするんです」

コニー「おおお・・・サシャすげえな。サンキュー!早速見てくる!」

サシャ「いえいえ、どういたしまして」

サシャ「あ、でも今日密会があるとは限りませんからね?」

コニー「そうなのか?まあとりあえず行ってみるわ」

コニー「よおっし!セックスを見て皆に教えてやるぞー!」ダッ

サシャ「いってらっしゃーい」

サシャ「さて、私は水汲みに行かないと」

サシャ「しかしユミルも当番なのに、どこ行ったんでしょうねぇ・・・」

サシャ「明日、文句を言ってやりますか」

ブンブンブン♪ハチガトブー♪

ここまで。書きためたらまた投下します



エレン「はーエラい目にあった」

ミカサ「エレン、大丈夫?どこも痛くない??」

エレン「大丈夫だって。それより・・・もうセックスのことを聞くなよ?」

ミカサ「うん。聞かない」

エレン「ならいい。つかそろそろ訓練だけど、アルミンいねーな・・・」

バカヤロウ!!!!!!!!

エレン「な、なんだ!?」

ミカサ「エレン。あれを見て」

キース「貴様、もう一度言ってみろ!!」

マルコ「も、申し訳ありません!しかし私にとって必要なことなんです!!」

エレン「何で怒られてるんだアイツ」

ミカサ「マルコが怒られるなんて珍しい・・・」

ミーナ「謝ってマルコ!教官に失礼だわ!」

マルコ「嫌だ!僕は絶対に教官に教えてもらうんだ・・・!」

キース「貴様・・・!」

マルコ「お願いします教官!僕に説明してください!」

マルコ「セックスって!!!!なんですか!!!!!!」


エレン「」

ミカサ「エレン?」


マルコ「今知らないと僕は一生知らないままかもしれない!!!」

マルコ「戦場において無知とはあまりにも危険d」

エレン「馬鹿ああああああああああ!!!!!!!!!!」ラリアット

マルコ「ごっ!?」グシャー

キース「イェーガー!?貴様、何を・・・」

エレン「馬鹿!このウルトラ馬鹿!よりによって教官に聞くか普通!?」バシッバシッ

マルコ「いたっ、痛い!だ、だってエレンが教えてくれないから!」

エレン「なら相手を見て聞けよ!!お前そんなに馬鹿だったか!?」バシッバシッ

キース「よくわかんねえ」

ミーナ「すいません!ホントすいません!マルコ!謝ろう!」

マルコ「で、でもぉ!」

ミーナ「謝りなさい!!!!」

マルコ「くっ!・・・教官、突然の無礼をお許し下さい」

キース「う、うん。別にいいけど」

エレン「駄目だ教官が全然状況についていけてねえ」

ミカサ「無理はないと思う・・・」

キース「その、なんだ。次はもうないようにな」

エレン「ホントすいませんでした!」

マルコ「申し訳ありませんでした!」

マルコ「・・・」

マルコ「はあ。これで教官からも聞けなくなっちゃったな・・・」

エレン「・・・おい」

エレン「まさかと思うが、他の奴らもこんなことしてんのか?なあ?」

マルコ「えっ」ドキッ

エレン「してんだな?してんだな!?」

マルコ「ええと、少なくともベルトルトとコニーは確実に行動してるかな・・・」

エレン「ああああああああもおおおおおおおおお・・・」

エレン「ベルトルトとコニーを止めるぞ!」

マルコ「止めると言っても、結局君が説明しなきゃ堂々巡りじゃないか?」

エレン「何でだよ!」

マルコ「だって僕らは君が昨日教えてくれなかったから自分で調べてるんだ」

マルコ「肝心なところだけぼかされたんだから、そりゃ気になるよ!」

ミーナ「半端に知識を与えられたから好奇心を刺激されちゃったのね・・・」

エレン「俺のせいなのか!?」

ミカサ「エレンは悪くない・・・悪いのはマルコ達・・・」ナデナデ

エレン「撫でんなよ畜生・・・」グスッ

マルコ「珍しくエレンが苦労ポジションになってるなぁ」

エレン「お前らのせいだろ!!?」グワッ

ミーナ「マルコの他人事っぷりが下衆の極みね・・・」

マルコ「ベルトルトならどこに行ったか見当がついてるよ。行き先的に、多分倉庫だ」

エレン「倉庫だな!よし、ベルトルトからぶちのめす!」

ミカサ「私も行こう」

エレン「いや、ミカサはアルミンを探しに行ってくれ。嫌な予感がする」

ミーナ「私はどうしようか?」

エレン「そこのバカソバカスがこれ以上暴走しないようについててくれ」

マルコ「ヒドイ言い草だ・・・」

ミーナ「実際言われてもしかたがないことやってるよマルコは・・・」

マルコ「ショックだ・・・」

マルコ「あ、エレン。ベルトルトはユミルと居るけど、相当興奮してたから気をつけて」

エレン「興奮ってどっちが?」

マルコ「どっちも」

エレン「そうか最悪だなソレ・・・」

エレン「じゃあ行ってくる!」ダダッ

ミカサ「いってらっしゃい」

ミーナ「頑張ってねー!」

エレン「倉庫はこっちだな・・・興奮って変な意味じゃねえよな・・・」


???「馬鹿!やめろ!」


エレン「! 女の声・・・ユミルか!?」


ユミル「無理、いやだっ!そんなの無理だ・・・うぐっ」


エレン「・・・!まさかベルトルト、襲ってるんじゃねえだろうな!?」

エレン「ベルトルト!!!何やってんだてめえ!!!!」ガチャッ

ユミル「無理無理無理!それ以上関節曲がらねえからぁ!!!」グググッ

ベルトルト「いや曲がるはずだ!凄いよユミル、何て体が柔らかいんだ・・・!」

エレン「何だこれ」

ユミル「ぐ、うぐううう・・・はっ、え、エレン!?た、助け・・・いてえええ!!」

ベルトルト「やあエレン!僕はやっとセックスが何か判ったよ!」グイグイ

エレン「え、うん、ええ?」

ベルトルト「こうやって関節を極めること!それがセックスなんだね!?」グググ

ユミル「ひぐっ、うううっ、変態がああっ!」

エレン「いや全然違うけど・・・お前なんでそうなった・・・」

ベルトルト「えっ」パッ

ユミル「ぎゅうっ」グシャッ

ベルトルト「違うの・・・?だ、だって!僕はこれ以上無く性的に興奮してるよ!」

ベルトルト「勃起しそうなくらい興奮したよ!?」

エレン「それお前が目覚めちゃいけない性癖に目覚めただけだろ」

ユミル「このサド野郎が・・・うぐっ」

エレン「おい大丈夫かユミル。あちこち痣になってんな・・・」

ユミル「結構長くやられたからな・・・いつつ・・・」

ベルトルト「・・・」ムウ

エレン「ベルトルト、お前ユミルに謝れよ。勘違いでこんなことしたんだから」

ベルトルト「・・・でもユミルは同意したよ?」

ユミル「だから!同意したのはセックスの説明だけだっつったろ!?」

ベルトルト「実技込みだって言ったじゃん!嘘だったの!?」

ユミル「それは冗談だってすぐに訂正しただろうが!だとしても関節技には同意してねえ!」

エレン「人の目の前で痴話喧嘩はやめろよ!いいからベルトルトは謝れ!」

ベルトルト「痴話喧嘩じゃないし!!!」

ユミル「誰がこんな暴力ノッポなんかと!!!」

エレン「あ・や・ま・れ。じゃないと教官に報告するぞ」

ベルトルト「・・・・・・ごめん」

ユミル「・・・ちっ」

エレン「まあ・・・そういう意味で襲ってるとかじゃないのは幸いだったな・・・」

ユミル「そういえばクリスタ!クリスタがライナーと居る!」

エレン「! ライナーも何かしてんのか!?」

ベルトルト「いや、ライナーはただ待ってるだけだと思うけど・・・」

ユミル「信じられるか!絶対クリスタに何かしてる!」

ベルトルト「ライナーを侮辱するな!言っとくけど君よりずっとピュアだぞ!」

ユミル「んだと!?」

エレン「また喧嘩が始まった・・・もういい。俺が見てくる」

ユミル「頼んだぞエレン。私はまだこいつへの腹の虫がおさまらない」ゴゴゴ

ベルトルト「奇遇だね。僕もまだ君をいじめ足りないんだ」ゴゴゴ

エレン「好きにしろ」ダッ

バキドガバキッ

エレン「破壊音とか聞こえない聞こえない・・・」

エレン「ライナー達もそうだが、コニーの挙動も気になるところだな・・・」

エレン「早くしねえと訓練も始まr」

アルミン「うわあ!うわわわわわわわああああ!!???」ダダダッ

アニ「待ってアルミン!先っちょだけ!先っちょだけだから!!」ダダダッ

エレン「今度は何なんだよ!?」

アニ「アルミン・・・いい子だからじっとして・・・」

アルミン「やだよ!だってアニはさっきから変なことばかりしようと・・・!」

アニ「だからセックス!教えるって言ったじゃん!」

アルミン「せ、セックスのことは僕は知らないけど・・・」

アルミン「アニが僕にやろうとすることは、多分普通じゃないことは判る!」

アニ「アルミンなら素質ある!お尻、気持ちよくなろう?」

アルミン「や、やだ・・・やめて・・・」ブルブル

アニ「アルミン・・・」

エレン「こらぁー!!!!!??」

アニ「!? え、エレン!?」

エレン「お前アルミンに何しちゃってんの!?駄目だろ!それは駄目だろ!?」

アニ「邪魔しないで・・・」

エレン「いや止めるよ!さすがにこれは止めるって!」

アニ「・・・エレンはずるいよ。ミカサもずるい」

アニ「アルミンみたいな可愛い子がさ!性知識皆無だったらさ!」

アニ「一から教えてやりたくなるじゃん!」

エレン「いやならねーよ」

アニ「大丈夫、私はビッチじゃない。処女だよ。だからアルミン一筋になると誓う」

エレン「悪い・・・お前が何言ってんのかわかんねえ・・・」

アルミン「アニ・・・」キュン

エレン「え、何で頬を染めてんのお前。俺の幼なじみ馬鹿なのか?」

アルミン「君のやろうとしたことは僕にとって正直恐ろしい行為だ・・・」

アルミン「だから素直にそのまま受け入れることは出来ない」

アニ「・・・」シュン

アルミン「でも、これから関係を作ることは出来る」

アニ「アルミン・・・それって・・・?」

アルミン「月並だけど、お友達から始めよう。ソレじゃ駄目かな?」

アニ「・・・! うん!うん!」

エレン(上手く収まったけど、お前はソレでいいのかアルミン)

エレン「まあ、後は二人の問題だから・・・俺はもう黙っとくわ・・・」

アニ「それってアンタ公認の仲ってことでいいの?」モジモジ

エレン「アルミンが決めることだしな」

アニ「っしゃあ!」ガッツポーズ

エレン(やっぱり反対しとこうかな)

アルミン「何かごめんねエレン」

エレン「いや、いいよ・・・昨日からこんなでちょっと慣れたし・・・」

エレン「そういえばアルミン。他の奴らを知らないか?」

アルミン「コニーなら知ってるよ。さっき部屋を飛び出した時に出くわした」

アニ「覗きをしようとしてたみたいだね」

エレン「そ、そっか」

アニ「さすがにもう居ないと思うけど、行ってみる?近くには未だいるかも」

エレン「そうするわ。今日は走ってばっかだな俺」

アルミン「僕らに手伝えることはある?」

エレン「あー・・・じゃあベルトルトとユミルの喧嘩を止めてきてくれ。倉庫に居るから」

アニ「何やってるのベルトルトは・・・」

エレン「そうだなお前が言うな」

アルミン「じゃあそっちは僕らに任せて。エレンはコニー達を頼んだよ」

エレン「ああ」

エレン「体力より精神的に疲れるなコレ・・・後は二人だな・・・」ダダッ

エレン「ライナーの行方がまったくわからねえのが何か怖・・・お・・・?」


ライナー「なあクリスタ。あの雲、わたあめに似てないか?」

クリスタ「ふふ。そんなこと言ったら全部わたあめだよ?」

ライナー「それもそうだな。じゃあアレはどうだ?ウォールローズに似てる」

クリスタ「ホントだ!じゃあアレは?」

ライナー「そうだなぁ・・・教官に似てるかもしれんな・・・」

クリスタ「似てる!うふふ、何だか楽しいねライナー」

ライナー「はは。そうだなクリスタ」


エレン「・・・ほう」ナゴミ

エレン「はっ。つい癒やされちまった。ええと、ライナーは問題ないな」

エレン「残るはコニーだけか」

コニー「・・・・・・」ハア

エレン「あ、居た。おいコニー!」

コニー「・・・エレンか」ハア

エレン「いきなり落ち込んでるな。どうしたんだよ」

コニー「セックス・・・セックスを俺は見たんだ・・・」

コニー「お前、嘘ついたんだな」

エレン「は?何でそうなるんだよ。俺は昨日、真面目に話したぞ」

コニー「じゃあお前も嘘を教えられてたってことか?」

エレン「嘘?悪いが話が読めねえ。俺の父さんは嘘なんかついてねーよ」

コニー「だったら!」

コニー「だったらなんで同性の間に子供が出来ないなんて言うんだ!!?」

エレン「はあ???」

コニー「俺はな!セックスを見たよ!」

エレン「それがどうし・・・あ、お、お前まさか・・・?」

コニー「男同士のな!!」

エレン「ワオ」

コニー「セックスって男と女がやるんだろ!?なんで男同士がやるんだよ!」

コニー「それって同性でも子供が出来るってことなんじゃねえか!?」

エレン「落ち着けコニー・・・それはな、子作りじゃねえんだ・・・」

コニー「じゃあなんだよ!」

エレン「・・・わかった。恥ずかしいけど、ちゃんとお前らに話す」

エレン「話すから今は訓練に行こう。もうすぐ始まるぞ」

コニー「本当だな?嘘じゃないな?」

エレン「すっっっげえ恥ずかしいけど、こうなったらちゃんと説明するから」

コニー「その言葉、信じたからなエレン」

エレン「ああ。訓練終わった後、昨日と同じように部屋で皆に話してやる」

エレン「男同士でやる意味とかも、その時に話してやるよ」

コニー「・・・おう」

エレン(結局こうなっちまうのか・・・)

エレン(・・・)

エレン(死にてえー・・・)アタマカカエ

ミカサ「エレン、アルミンを見つけたけど・・・どうしたの?」

エレン「あ、うん。俺もさっき会った。・・・訓練、行こうぜ」

ミカサ「よくわからないけど、元気だしてエレン」ナデナデ

エレン「だから撫でん・・・いや、今はそのままでいいや・・・」ハア

ミカサ「よしよし」ナデナデ

書き溜め終了。また書きためたら不定期に投下します

夜。

エレン「・・・それじゃ、第二回目性教育講義を始めるけど、」

フランツ「待ってました!」

サムエル「わくわくしちまうな!」

ナック「セックスのやり方・・・遂に俺もやっと・・・」

ダズ「ハアハアハアハア!」シコシコ

トーマス「ダズ、何でライナーの布団でシコってんだ?」

エレン「・・・」

エレン「何で増えてんだよ!!!!!!!!!!」怒怒怒怒ッ!!!!!

エレン「つーかフランツ!お前知らねえのかよ!!!!」怒怒怒怒ッ!!!!!

フランツ「ごめん!ふんわりしか知らないんだ!」

フランツ「でもハンナともう少し進展したいから是非聞きたいなって!」

エレン「糞坊主が!」

コニー「それ俺も悪口言われてる気分になるな・・・」

アルミン「ごめん・・・でもどこからか情報が漏れたみたいなんだ・・・」

ジャン「言っとくが俺達は話してねーぞ」

エレン「だろうな!でもあんだけ騒いどきゃ不審に思われるだろ!」

ベルトルト「落ち着いてエレン。腹を決めるんだ」

エレン「・・・」イライラ

マルコ「一応僕らもただ聞くだけのつもりはない。今回のことは情報共有するから」

アルミン「そうすればエレンがいちいち説明する手間も省けるしね」

エレン「つまり俺は今回で最後でいいってことだな?」

ジャン「そういうこった。お前の名前も伏せてやるから安心しろ」

エレン「判ったよ。どちらにせよ、説明はちゃんとやる」

エレン「で、ライナーの姿が見えないけどアイツは参加しないのか?」

ベルトルト「ライナーはクリスタと星を見に行ってるから不参加だよ」

ベルトルト「僕がちゃんと後で話しとくから続けて欲しい」

エレン「そっか・・・星を見に行ってるのか・・・じゃあ仕方ないな」ホッコリ

ベルトルト「仕方ない仕方ない」ホッコリ

コニー「通じ合っちゃうのかよ」

エレン「いいんだよ!星を見るならいいんだよ!」

エレン「・・・で、講義だが。面倒くせえから新規配慮せずに説明するぞ」

アルミン「構わないよ。一応、昨日話してくれたところは僕が話したから」

エレン「ならいい。じゃあ今日は・・・」

エレン「セックスとは具体的にどういった行為のことか、を教える」

ジャン「ゴクリ」

マルコ「ゴクリ」

エレン「セックスとは単純に意味だけを抜き出すと、性行為のことを指す」

エレン「性行為とは軽いものであれば男女のキスとかもそうだな」

アルミン「えっ、じゃあセックス・・・つまりキスでも子供が・・・!?」

エレン「軽いものだと言っただろ?キスだけじゃ子供はできねーよ」

ベルトルト「軽い・・・つまりもっと先の行為があると?」

エレン「そういうことだ」

エレン「性行為はキス以外にも相手の体を性的に触ることもあるが、」

エレン「子供が出来てしまう行為は動物的に言うと、交尾となる」

フランツ「交尾・・・す、凄くいやらしい気がする」

エレン「気がするじゃなくて実際にいやらしいんだよ」

エレン「俺も説明している今、凄く恥ずかしいんだから・・・」カアアッ

アルミン「説明を始めてからずっと真っ赤だねエレン」

エレン「ああ。でもそこは余り突っ込むなよ。俺だって必死なんだから」

サムエル「俺らもその辺のTPOは弁えてる。続けてくれ」

エレン「そういえばこの中で動物の交尾を見たことがある奴はいるか?」

全員「・・・」スッ

エレン「全員見たことあるんだな。じゃあ交尾が何か判るだろ」

エレン「交尾ってのは雄が雌の女性器に勃起した男性器を挿入する行為のことだ」

エレン「そして男性器から女性器の中に射精をすることで卵と種が結びつく」

エレン「それが『受精』だ」

マルコ「待ってエレン。男性器とか女性器とか・・・それってなんなんだい?」

エレン「男性器はちんこだよ。ちんこは男性器とも言うんだ」

アルミン「つまり男性器が勃起状態・・・性的に興奮した状態で行われるんだね」

エレン「ああ。そして女性器は・・・そ、その・・・ええと・・・」

ダズ「頑張れエレン・・・たまんねえ・・・うっ」フウ

ナック「ダズのエレンを見る目が怖いんだけど」

トーマス「誰だよあいつ連れてきたの」

エレン「ええと・・・あの・・・じょ、女性器は・・・女の股にある」

コニー「股?確か女は生理になると股から血を出すんだよな?」

エレン「・・・そうだよ。生理とは要らなくなった内膜を排出することだ」

エレン「内膜は子宮に出来るし、子宮から排出される」

アルミン「あ・・・あああ!?そ、そういうこと!?」

エレン「アルミンはわかったか・・・そう、女の股に子宮に通じる場所がある」

エレン「それは女性器・・・膣と言い、または・・・ま、まん・・・」

エレン「まんこって・・・言うんだぁ・・・うああ・・・」カアアアアアッ

ベルトルト「まん・・・!」

ジャン「こ・・・!」

エレン「恥ずかしいから、せ、説明では女性器って言うぞ。いいな?」

トーマス「む、無理すんな。お前本当に大丈夫か?」

エレン「大丈夫、だ。み、水飲む」ゴクゴク

アルミン「ごめんねエレン・・・本当に恥ずかしいんだね・・・」

コニー「今更だけど悪いと思ってる・・・辛かったら中断してもいいぞ・・・?」

エレン「・・・いや、最後まで話す。俺も半端に話した責任あるしな」

エレン「そしてコニー。ここからは子作りではなくセックスという行為そのものの話だ」

エレン「お前、同性同士のセックスを見ちまったんだろ?」

コニー「あ、ああ」

エレン「一般的にセックスは愛を確かめ合う行為なんだ」

エレン「まあ子供が出来るような行為をあえてやるんだから、特別ではあるよな」

コニー「でも相手が同じ男とかだと子供は出来ないんだろ??」

エレン「そこなんだが・・・」

エレン「なんつーか、その、セックスは滅茶苦茶気持ちいい、らしい」

ベルトルト「!」スクッ

ジャン「!!」スクッ

マルコ「こ、こら!座りなさい!」

エレン「どう気持ちいいかはさすがに俺も判らん・・・やったことないしな・・・」

エレン「でも、お、オナニー判るか?」

ベルトルト「・・・わかる」

ジャン「ちんこを擦るんだろ?」

フランツ「ハンナのことを考えてやったことあるよ」

ダズ「わかんねえ!わかんねえよエレェン!説明してくれ!うっ」フウ

トーマス「ダズが今やってるのがそうだろ」

サムエル「こいつ追いだそうか・・・」

【ダズ退場】<ウワー

エレン「じゃあやったことある奴だけ理解してくれ。多分それ以上に気持ちいいと思う」

マルコ「そうなんだ?実際にやらないと判らなさそうだな」

アルミン「僕もやったこと無いからイメージ出来ないな・・・」

コニー「なあオナニーってどうやるんだ?」

エレン「悪いがそれは俺は教えられない。そこの奴らに聞いてくれ・・・」

ベルトルト「ぼ、僕らが教えるのか」

ジャン「仕方ねえな・・・」

エレン「まあ、その、なんだ。男同士でもやる意味は判ってくれたか?」

コニー「うーん・・・でもよ、男の場合はどうやってやるんだ?」

エレン「? お前、見てたんだろ?」

コニー「後ろ姿だけだからどこをどうとかはよく見てねえ」

エレン「・・・・・・説明しないとだめか?」

コニー「おう。気になるしな」

エレン「わかったよ・・・あー・・・顔あっちい・・・」

アルミン「頑張ってエレン。ほ、ほら。お水あるよ?お水飲もう?」

エレン「えっと、交尾ってのは正しくは男が女の女性器に挿入する行為を指す」

エレン「だが広義的に言えば交尾は・・・まあ挿入する行為のこととかかな」

ジャン「どう違うんだよ」

エレン「だから、擬似行為ができればいいんだよ。挿入場所が違ってもな」

エレン「俺らにも、あるだろ。・・・挿入できる穴が」

アルミン「」

マルコ「」

ジャン「」

ベルトルト「」

フランツ「」

ナック「」

サムエル「」

トーマス「」

コニー「えっ?なんだそれわかんねえ」

フランツ「わ、わからないの!?」

サムエル「コニー!お前は鬼か!これ以上はエレンが可哀想だろ!」

コニー「だってわかんねえし!どこにそんな穴あるんだよ!」

エレン「あああああ・・・」ジタバタ

アルミン「エレン!エレン!しっかりしてエレン!」

ジャン「羞恥の余り死にそうじゃねえか!」

マルコ「僕が代わりに理解できたところまで言う。エレンは休憩してて」

マルコ「コニー・・・挿入する穴はね、お尻だ」

コニー「は?そこはうんこするところだろ?汚ねえじゃん」

マルコ「汚くても男同士ならそこを使うしか無い」

マルコ「お前が見た奴らも、そうしてセックスをしてた・・・と思うよ」

コニー「え、」

コニー「・・・え?」

コニー「・・・」

コニー「・・・」

コニー「・・・俺、トイレ行ってく・・・うぼあああああ!!!!」ダッ

【コニー退場】<ウオエエエエエ!!!

ベルトルト「・・・うっ、僕も想像して気持ち悪くなってきた」

ジャン「この場に男しかいねーから余計にな・・・」

エレン「はー・・・疲れた・・・もういいよな?大体判ってくれたか?」

エレン「もとい俺が限界なんだが」

フランツ「よく頑張ったねエレン・・・後は自分たちで調べr」

エレン「それをやるなら俺に聞けよ!!!!!!!!!」剛ッ!!!!!!!!

エレン「お前らが暴走しないようにやってんだぞこれ!!!!!????」

アルミン「落ち着いて!落ち着いてエレン!」アワアワ

ベルトルト「もう今日みたいなやり方はしないから!」

ジャン「基礎知識みたいなもんはお前ので判ったから!落ち着け!」

サムエル「お前ら訓練前に相当騒いでたらしいからな・・・」

ナック「教官はスルーしてたけど、多分気づいてたぜあれ」

トーマス「でも調べようにも訓練所にはそういう本はないからな」

マルコ「それは僕が書店で探してくる。だからエレンも落ち着こう?」

エレン「・・・」フー

アルミン「よしよし」ナデナデ

エレン「撫でんなって・・・お前もミカサも何で撫でんの」

アルミン「ストレス溜まってる顔されればね」

エレン「・・・」ムウ

アルミン(子供扱いされて悔しいのと心配されて満更でもない顔、かな?)

エレン「疲れたから俺はもう寝る・・・おやすみ」

ベルトルト「うん、お疲れエレン」

サムエル「俺らも自分の部屋に戻るか。ありがとうな」

ナック「あとは書物とかで勉強すっかぁ・・・あ、フランツはハンナで実践か?」

フランツ「や、やめろよ!もう!」

トーマス「照れるな照れるなって!ははは!」

ジャーナー ワイワイ

マルコ「それじゃ僕らも寝ようか。エレン、本当に有難う」

エレン「・・・」ウトウト

ジャン「寝そうになってるから寝かしてやろうぜ」

マルコ「ジャン優しいね?」

ジャン「・・・疲れてる奴に追い打ちかけるマネはしねーよ」

ライナー「ただいま・・・っと。寝る時間か?」

コニー「ただいま・・・」フラフラ

アルミン「うん。二人はまだ起きてる?なら明かりを消しておいてね」

ライナー「いや、俺も寝る。ベルトルト、跨ぐぞ」ヒョイッ

コニー「俺も寝る・・・頭パンクしそうだ・・・」フラフラ

アルミン「そっか。じゃあ明かりは消すよ」

アルミン「おやすみ、皆・・・」


フッ




アルミン(ねえエレン)

アルミン(どうして昨日あんなに嫌がったのに、急に話す気になったの?)

エレン(・・・・・・)

エレン(性知識なんて、本当は親とか他の大人とか、耳年増な奴から教わるんだろうな)

エレン(でもここで教えてくれるのは巨人との戦い方だけだろ)

エレン(今日のお前らの行動を見て、本当に何も知らないんだと思った)

エレン(だから、そのいつかを待ってたら、)

エレン(お前らはそのいつかが来る前に巨人か、もしくは訓練か何かで)

エレン(死んじまうかもって、そう思ったんだ)

アルミン(・・・)

エレン(知ったからって別に何かあるわけでもないかもしれないけどよ)

エレン(知らないままお前らが死んじまったら、嫌だなぁって俺はさ・・・)

アルミン(もういいよエレン。変なコト聞いてごめんね)

アルミン(あと、昨日からしつこくしたり、迷惑かけて、ごめん)

エレン(いいよ)

エレン(本当のことを言うと、少しだけ楽しかった。だからいい)

アルミン(・・・話してる時の君は、医者の息子って感じだったよ)

エレン(そっか)

エレン(父さんが聞いたら、喜ぶだろうな)

アルミン(うん)

エレン(アルミン、俺もいつか、もし誰か良い人と出会えたら、)

エレン(父さんと母さんみたいな親になりたい)

エレン(そしたら子供に・・・赤ちゃんは・・・コウノトリが運ぶなんて話を・・・)

エレン(し・・・て・・・)

エレン(・・・)

アルミン(エレン?)

アルミン(・・・寝ちゃったんだね)

エレン(・・・)

アルミン(その話、ミカサにも今度してあげなよ)

アルミン(聞こえてないか)

アルミン(・・・)

アルミン(おやすみエレン)

アルミン(僕もいつか、子供が生まれたら・・・そん・・・話・・・)

アルミン(・・・)

アルミン(・・・)


コニー「子供をコウノトリが」
コウノトリ「面倒くせえ」

翌朝。

エレン「・・・頭がいてえ」ズキズキ

アルミン「大丈夫?二日連続で慣れないことをしたから疲れが溜まったのかもね」

ミカサ「頭を揉もうか」

エレン「大丈夫だ。寝起きのせいもあるかもしれねえし、そのうち治る」

ミカサ「・・・無理はしないでね」

エレン「ああ」

アルミン「ふふ。今日はハードな訓練じゃないから平気だよ・・・あ」

ライナー「ベルトルト!何で教えてくれないんだ!」

クリスタ「そうよ!ライナーに教えてくれる約束だったんでしょ!」

ベルトルト「君たちは知らなくていいの!ライナーはそのままでいいんだ!」

ユミル「・・・お前に同意するのは腹立つが、まあそういうことだクリスタ」

クリスタ「何それ!」

ライナー「意味がわからん・・・」

アルミン「ベルトルト、教えるって言ってたのに何で・・・」

エレン「俺はちょっと気持ちがわかる」

アルミン「???」

アニ「アルミン」

アルミン「あ、アニ!?」ビクッ

アニ「・・・」シュン

アルミン「ご、ごめんね。昨日の今日だからびっくりしちゃって」

アニ「気にしてない。あれは、その、私も後でやり過ぎたかなって思ったから」

ミカサ「アルミン、いつの間にアニと仲良くなったの?」

アルミン「まあ、色々とね」

アニ「エレン。アルミンと朝ごはんを食べたいんだけど」

エレン「あ?好きにすればいいだろ」

アニ「・・・アルミン」ジイッ

アルミン「ええと、いいよ。多分二人でってことだよね?」

アニ「! う、うん!」コクコク

アルミン「じゃあエレン。今日はアニと食べるから・・・ミカサと食べてて」

エレン「おう」

ミカサ「・・・アルミンに友だちが増えた。嬉しいけど寂しい」

エレン「友達っつーか・・・まあ・・・」

ミカサ「・・・」シュン

エレン「・・・」

エレン「・・・」ナデナデ

ミカサ「! 何故撫でるのエレン」

エレン「まあ・・・たまにはいいだろ」ナデナデ

ミカサ「・・・」ムウ

エレン「面白くないって顔だな。少しはやられる俺の気持ちがわかったか?」

ミカサ「知らない」ムウ

エレン「ははは」

ジャン「おいコラぁ!死に急ぎ野郎!!」

エレン「うわっ、なんだよジャン」

ジャン「ミカサに・・・おま・・・お前・・・!!」

マルコ「よせよジャン。エレンは慰めてただけだろ」

ジャン「でも普段はそんなことしないだろ!エレン!お前ミカサに・・・!」

エレン「言ってる意味がわかんねーよ。つか頭痛いんだって・・・」ズキズキ

ミカサ「・・・ジャン、もう少し声を小さくしてあげて」

ジャン「あ、ああ」

サシャ「また三角関係してますねぇ・・・」

コニー「そうだな・・・」ハア

サシャ「食べないんですか?私が食べちゃいますよー?」

コニー「食欲がねえ」

サシャ「・・・本当に食べちゃいますよ?いいんですか?」モグッ

サシャ「おお!今日のパンは焼き加減も良くて最高ですね!絶品です!」

コニー「・・・」

サシャ「このスープもコクがあってまろやかで・・・」ズズー

コニー「や、やっぱ食う」

サシャ「そうですか!それは残念です!」

コニー「・・・ちっ」モグモグ

サシャ「腹は減っては戦が出来ぬ!ですよコニー。ふふふ」モグモグ

エレン「あー・・・まだ収まらねえな・・・」ズキズキ

ミカサ「本当に平気?」


フランツ「は、ハンナ!今度良ければ、二人きりであの部屋に・・・」

ハンナ「え、えっ、ふ、フランツ・・・それって・・・」

フランツ「そ、そういうこと、だよ」

ハンナ「!! は、はい・・・」


ミカサ「・・・どうしてあの二人は顔を真赤にしているの?」

エレン「んー・・・二人がもっと仲良くなるってことじゃねえの」

ミカサ「どのくらい?」

エレン「俺の父さんと母さんくらいかな」

ミカサ「ではハンナとフランツは夫婦になるの?」

エレン「あ、それいいな。今度からあいつらをバカ夫婦ってからかってみるか」

ミカサ「夫婦になったら子供が出来てしまう。エレン、止めないと」

エレン「子供の作り方も知らないのに何いってんだお前は」

ミカサ「・・・エレンが教えてくれないからじゃない」ムウ

ミカサ「そんなことを言うなら私にちゃんと教えて。子供はどうやって作るの」

エレン「・・・」

エレン「コウノトリが運んでくるんじゃねえの?」




終わり

以上です。あの世界の性教育どうなってんだろ

あと>>1の名前欄のは当初は女子による童貞狩りをするつもりだった時の名残です
もし複数CP云々を期待していた人いたらすみません

読んでくれた人はありがとうございました

宣言しといてCP要素薄かったのが悔しいので、
SS内でそのつもりで組み合わせた男女でおまけ書こうかと思います

ベルトルトとユミル
ライナーとクリスタ
アルミンとアニ

おまけは俺の自己満足要素が強くなるので、おまけ部分だけまとめ拒否させてください
投下は書きためたら投下します。エロは前作で散々やったので多分やらないです

ベルトルト「あ、ユミル」

ユミル「・・・」ダッ

ベルトルト「・・・逃げるなよオイコラ」ダッ

ユミル「ああああああ追いかけてくるんじゃねえよおおおお!!?」

ベルトルト「そっちこそ逃げるなよ。挨拶しただけだろ!」

ユミル「挨拶ついでにアームロックとかするじゃんお前!!!」

ベルトルト「それは君の苦悶の表情をみたいからで、特別の意図は・・・」カアアッ

ユミル「照れるところ違うよな!?違うよな!?とにかく来るな!」

ベルトルト「待ってよ!アームロックが嫌ならベアーハグとか!」

ユミル「もっと駄目だろ!!お前マジで死ね!!!」

ベルトルト「じゃあチョークスリーパー!ちゃんと優しくするからー!」



ユミル「はあ・・・はあ・・・逃げ切れた・・・」ゼイゼイ

サシャ「愛されてますねー」

ユミル「あれが愛情表現か!?だとしても怖えーよ!!」

サシャ「でもベルトルトは他の子にはそういうことしませんし・・・」

ユミル「私が思うに・・・あいつは刷り込みで私につきまとっている」

サシャ「と言うと?」

ユミル「サディストに目覚めた時、その相手がたまたま私だった」

ユミル「だから初めてその対象になった相手に執着してるだけなんだよ」

サシャ「そういうもんなんですかね・・・私にはよく判りませんが」

ユミル「じゃなきゃ説明つかないことだらけだろ」

ユミル「あいつがああなるまで、そんなに親しくなかったんだからさ」

サシャ「確かに最近のベルトルトはユミルと積極的に関わりますね」

ユミル「だろ?他の女にはそうしないのは、そうとしか思えない」

サシャ「まあ・・・一理ありますけど・・・」

サシャ(そこで自分が好かれてる可能性を考えないのは何でなんやろなぁ)

ユミル「ところでサシャ。今日の対人格闘は誰かと組む予定あるか?」

サシャ「あ、サムエルと組んじゃいました。ユミルはまだ相手が?」

ユミル「・・・相手いないとあいつが理由つけて組もうとしてくるからな」

サシャ「ははあ。対人格闘なら堂々とユミルを傷めつけられますしね」

ユミル「この前、ベルトルさんと組む羽目になってエライ目にあった」

ユミル「あいつずーーーーっとニッコニコして絞め技してくるんだぞ!?」

サシャ「でも手加減はしてたようですよ?」

ユミル「そりゃ手加減しないと簡単に落ちるからな。するだろ」

サシャ「うーん・・・まあ、ユミルがベルトルトと組みたくないのは判りました」

サシャ「ならトーマスはどうです?ミーナが病欠で相手居なくなったようなので」

ユミル「トーマスか。あんまりやったことないけど、仕方ないな・・・」

サシャ「まだ相手を探していたようなので、声をかけると良いですよ」

ユミル「ああ、そうする」


トーマス「YATTA♪YATTA♪トロスト区防衛~♪」


サシャ「話をすればご都合主義のようにトーマスが現れましたよ」

ユミル「ナイスタイミングだな。おいトーマス!」

トーマス「何か用?」

ユミル「ミーナが病欠で相手居なくなったんだって?なら私と対人格闘を・・・」

ベルトルト「誰が誰と組むって?」


ユミル「」

トーマス「あ、ベルトルト。どうしたんだ怖い顔して」

ベルトルト「ん?そうかな。それよりトーマス、相手が居ないんだって?」

ユミル「! て、てめ・・・むぐっ!?」

ベルトルト「エレンもアニが他の子と組んで相手が居なくなったんだ」グイグイ

ベルトルト「二人とも相手が居なくて困ってるなら、今回は二人でやるのはどう?」グイグイ

トーマス「あ、ああ。そうするよ(何でユミルの口を塞いでいるんだ?)」

ベルトルト「そう、よかった。ユミルは『今回も』僕と組もうね?」

ユミル「んんー!!!」ジタバタ

サシャ「ちょっとベルトルト・・・さすがに強引じゃないですか?」

ベルトルト「そう?」

サシャ「いつまでも子供みたいなことすると、本当に嫌われちゃいますよ」

ベルトルト「・・・肝に銘じる」

ユミル「んぐぐぐぐ!!!(何の話だよ!)」ジタバタ

カンカンカンカン

ベルトルト「開始の鐘だ。訓練が始まる・・・行こうかユミル」ヒョイ

ユミル「担ぐな!!!あああいやだあああ!!!サシャ!!助けろ!!!」

サシャ「ベルトルト、忠告はしましたからねー」

ベルトルト「わかったってば」

ユミル「スルーかよ!!クリスター!クリスター!最後に抱きしめたかったー!」

ベルトルト「僕が抱きしめてあげるって」

ユミル「お前のはベアーハグだろうがああああああ!!!」

ベルトルト(僕だって毎回痛めつけたいわけでもないんだけどな)

ベルトルト(サシャの言うとおり、素直に優しくしたほうがいいんだろうか)

ベルトルト「・・・あ、あのさ。君が望むなら普通に抱きしめてもいいよ?」

ユミル「え・・・」


ユミル「嫌なんだけど・・・」


ベルトルト「」

ユミル「というか今まで散々やっておいて信用度ゼロっていうか・・・」

ベルトルト「」

ユミル「ぶっちゃけ罠としか思えん」

ベルトルト「」

ベルトルト「ふ、ふふふ・・・」プルプル

ユミル「んだよ気持ち悪いな」

ベルトルト「人が折角素直に・・・優しくなろうとしたのを・・・」ブツブツ

ベルトルト「このクソ女がああああああああああ!!!!!」ギリギリギリッ

ユミル「ぎゃああああああああ!!!???」ミシミシッ

ベルトルト「これか!これがいいのか!ああん!?このアバズレ!!」グリグリグリ

ユミル「いてえ!!ま、マジでこれ、あがあああっ!!?」グググッ

ベルトルト「・・・」ゾクゾクッ

ユミル「興奮してんじゃね・・・あがががががっ」

ベルトルト「好意を踏みにじった君が悪い!僕がこんなに・・・こんなに君を・・・」

ベルトルト「こんな性癖だって・・・本当に嫌なら我慢だって・・・」ボソボソ

ユミル「耳元でボソボソ喋んな!聞こえねえし気持ち悪いんだよ!」

ベルトルト「」イラッ

ベルトルト「・・・決めたぞ。絶対に君を屈服させてやるからな」

ユミル「はあ!?ふざけん・・・んぎいいいいいっ!?」ミシミシッ

ベルトルト「絶対に!屈服させて!僕のものにするからなああああ!!!!」ギリギリギリッ

ユミル「だ、誰か助けてくれええええええ・・・!!」

アアアアアアア…


サシャ「あーあ・・・ホントに嫌われても知りませんよ・・・」

サムエル「あいつらまた喧嘩してるのか。何であんなに仲悪いんだ?」

サシャ「んー・・・」


サシャ「好きな子ほど虐めたいってヤツ、ですかね?」



おわり

ライクリとアルアニはまた後で投下します。間が開いてすいません
他のも多分これくらいの短さになる予定

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