とある学園都市の魔王ラハールの日常 (72)

これは「とある魔術の禁書目録」および「とある科学の超電磁砲」と、ディスガイアシリーズ(1→D2→2→3→4)のクロスです。

ディスガイアの時系列は、4の後日談+フーカ・デスコ編後。
基本、全シリーズから出てくるため、4には登場しないキャラも出てきます(十紳士やシシリー、ゼノリス等)

「とある魔術の禁書目録」および「とある科学の超電磁砲」の時系列は、夏休み明け(旧約6巻ぐらい)です。


・もしかしたらオリキャラが出るかもしれない(でても噛ませ程度でメインではありません)
・独自解釈や設定改変はあります
・たまに安価をする事があります
・基本、深夜の更新で、且つ亀更新になるかも……。
・カップリングはノーマルのみ有り。


また、このssは以前書いていた[ラハール「……なぜオレ様が通わなければならないのだっ」]の冒頭から書き直すssになります。
上記のssは、html化依頼を出しました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373738861

時は現代。

戦争。テロ。大量破壊兵器。オーバー・テクノロジー。

人為的ミスで起きる大惨事。

毎日のように起きる殺人事件。放火。窃盗。強盗。

人々が畏れるのは、闇の住人ではなく、人そのものとなり。

また信仰する対象も神ではなく、科学へと変移していた。

地球と隣接する魔界。

その最下層の地獄には、神へと反逆を行なったヴァルバトーゼが党首を務める「新党・地獄」の拠点がある。


エトナ「殿下。大人しく学校に通って下さいよ。暗黒議会で100%で可決されたんですからね」

ラハール「――グッ。なぜオレ様が学校に通わなければならないのだ!」

エトナ「そりゃあ殿下に教養の「き」の文字も無いからですよ♪」

ラハール「……もう一度暗黒議会を開いて、学校に通うのを辞めるようにしてくれる」


そうラハールが呟いていると、ヴァルバトーゼがやって来た。

ヴァルバトーゼ「魔王ラハールよ。人間界の学校に通うようだな」

ヴァルバトーゼ「ならば、人間共の科学の最先端がある学園都市にある学校に通うといい」

ラハール「――む。なぜだ」

ヴァルバトーゼ「人間は今や「闇」を畏れず、畏れるのは同じ「人間」か「科学」だ」

ヴァルバトーゼ「とある人間の兵法家はこう言った」

ヴァルバトーゼ「『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』とな」

ヴァルバトーゼ「故に人間が信仰する「科学」を知らずして、この先に魔界の未来はない!」

ラハール「……」


ヴァルバトーゼにそう言われ、ラハールはかつて魔界に進行してきた人間たちの事を思い出した。

あれは一部の天界側の助力があったとはいえ、魔界まで進行してくる人間たちの科学力には眼を見張るものがあった。

エトナ「でも、そんな科学の最先端な所に魔界の住人がいって大丈夫なワケ?」

ヴァルバトーゼ「フェンリッヒが、学園都市統括理事長に話し合いに行っている」

ヴァルバトーゼ「――どうやら帰ってきたようだな」

フェンリッヒ「閣下。ただいま戻りました」

ヴァルバトーゼ「それで交渉の結果はどうだった?」

フェンリッヒ「コチラの希望通り学園都市へ通う許可を得ました」

エトナ「へぇ、よく許可が下りたわね」

フェンリッヒ「当然だ。下手に出て付け込まれると困るからな。それ相応の者達を連れて行って交渉をした」

エトナ「――相応の者達、ね。誰を連れて行ったのよ」

フェンリッヒ「[超魔王]バール、[死を統べる者(破壊神)]ギグ、[宇宙最強の魔王]ゼタだ」

エトナ「……統括理事長に同情したくなるメンツね。それは」

フェンリッヒ「[新党・地獄]の役員だ。何も問題ない」

フェンリッヒ「それよりも閣下。相手も食わせ者で、2つほど条件を出してきました」

ヴァルバトーゼ「条件だと?」

フェンリッヒ「はい。一つ目はレベル100以上の者は、レベル制限をするようにとの事です」

フェンリッヒ「特にそこの魔王は、ただ暴れるだけで学園都市が全壊しかねませんからね」

フェンリッヒ「幸い地獄には、囚人共に使うレベル制限するアイテムがございますので、なんとかなるでしょう」

ラハール「……オレ様はレベル制限などしないからな!」

エトナ「殿下ー、ワガママは言わないで下さいよ。殿下がそういう態度を取ると、私達の魔界の品位が下がるんですから」

ラハール「自分をナイスバディ(失笑)と錯覚していたお前に言われたく、」

エトナ「何か言いましたか? で・ん・か♪」

ラハール「な、なんでもない」

エトナ「しょうがないですね。殿下だとレベル制限をしていても不安ですから、シシリーちゃんを呼びますから」

ラハール「なっ。シシリーを呼ぶだと!!」

ヴァルバトーゼ「シシリー?」

エトナ「殿下の妹で、クリチェフスコイ様の娘のシシリーちゃん」

エトナ「殿下が別魔界に行って不在の魔界を、見事にまとめあげてる子よ。天使だけどね」


[魔天使]シシリー。ある事情から、魔王の娘でありながら天使という履歴を持つ。

ただ父親の血の影響か、クリチェフスコイ並の圧倒的カリスマ性を持っている。


ヴァルバトーゼ「クリチェフスコイの娘か……。どんな者か楽しみだ」

ラハール「ちょっと待て! まだシシリーを連れてきていいとは一言も言ってないぞ!」

エトナ「あ、殿下。もう兄貴にシシリーちゃんを連れてくるように電話をしましたから手遅れですよ」

ラハール「――ぐっ」

フェンリッヒ「――どうやらレベル制限に関してはまとまったようだな」

ラハール「まとまってなどおらん!!」

フェンリッヒ「(無視)閣下。統括理事長が出したもう一つの条件は、」


○ルート分差(安価。一番多いのを選択)


1.別々の学校に通って貰う(シシリーとエトナは常盤台中へ。ラハールはとある高校へ)

2.新しく学校を建て、そこへ通う(魔立ディスガイア学園設立)



※アレイスター統括理事長の名誉のため、バール&ギグ&ゼタと相対した様子は、皆様のご想像にお任せします。

3スレ程度ですが投下します。

D2でバール配信されましたけど、ベースから一歩も踏み出せないままゲームオーバー……。
情報によると6段階まであるとか。
魔ビリティも鬼畜のようですし――。

フェンリッヒ「別々の学校に通って貰うようにとの事です」

フェンリッヒ「一箇所にいると監視はしやすいでしょうが、何かあった場合は対処が困難なためと思われます」

フェンリッヒ「――とりあえず、ラハール、エトナ、後は先程でてきたシシリーを受け入れるように交渉を進めます」

ヴァルバトーゼ「うむ」

エトナ「ちょっと! あたしまで通わないければならないのっ!」

フェンリッヒ「当然だ。キサマは、ラハールの部下なのだろう? 主の世話をするのは部下の役目だ!」

エトナ「ああ、もう。めんどくさいなー」

エトナ「これも殿下が教養がない所為ですよ」

ラハール「オレ様の所為にするな! 元はと言えば、お前が暗黒議会に変な議題を提出するからだ!!

そんなやり取りを影から見ている者がいた。

魔立邪悪学園の理事長で、「怒ッキング」や「巨大魔チェンジ」があるこの魔界に興味を抱いたため(勝手に)魔科学研究員として居座っているマオだ。


マオ「ハァハァハァ。人間どもが己を改造をして能力を開花させている場所だと」

マオ「――じゅるり」

マオ「ハッ! 我とした事が――」

マオ「能力者を囚えて、我のモルモットにはしてくれる!!」


ラズベリル「マオ。こんな所にいたのかい。ほら、今日は「腐敗ヶ原」で120時間耐久ゴミ拾いだよ」


マオ「――! ベリルか」

ラズベリル「全く相変わらずだねマオは。ほら、さっさと行くよ」

マオ「待て! 我はこれから重要な実験をしなければ」

ラズベリル「そんな事よりもゴミ拾いだよ。その後は、献血に、募金活動、地獄の清掃etcetcをしてもらうからね」



ラハール「――む。何か叫び声がしなかったか?」

エトナ「何も聞こえませんでしたよ。ま。どうせどこかのエロガキが、強制的にボランティアをさせられてるんじゃないんですかね♪」

ヴァルバトーゼ「フェンリッヒよ。ラハール達はいつから学園都市に通うことになる」

フェンリッヒ「はっ。ちょうどニホンは今夏休み期間ということで、夏休み明けからになりそうです」

ヴァルバトーゼ「そうか。ラハールにエトナ、明日にはシシリーとやらも来るだろう」

ヴァルバトーゼ「通う前に一度、学園都市を散策してみてはどうだ」

エトナ「んー、学園都市のスイーツ事情も気になるし、あたしは行ってもいいかな。殿下はどうします」

ラハール「……オレ様はいかんぞ」

エトナ「そうですか」

エトナ(ま、明日来る予定のシシリーちゃんが来たら、結局は行くことになるんでしょうけど)

ここまで。

次はシシリーとゼノリスが新党・地獄へとやってきます。

○常盤台中学長室


学長「我が校を代表するレベル5が揃うと言うのは壮観ですね」

御坂「……」

食蜂「そうですねぇ。――御坂さんも、そんなに不機嫌そうな表情をするもんじゃないわよぉ」

御坂「約一名いなければ、そうするけど――……。その前にどうして私の真横に座るのかしら?」

食蜂「なんでだと思うぅ?」

御坂「嫌がらせ」

食蜂「違うわぁ。ただ、レベル5同士仲良くしたいだけよぉ」

御坂(物凄く胡散臭いんだけど)

学長「お二人とも大変仲がいいですね」

学長「さて、そんなお二人を夏休み中に呼んだのは、少しして欲しい事がありましてね」

御坂・食蜂「して欲しい事(ぉ)?」

学長「ええ。実は9月からの新学期から、常盤台中に二人新入生が入ってくることになりました」

学長「その二人に、『学びの園』と常盤台中の案内をして欲しいのです」

食蜂「別に構いませんけどぉ。新入生の案内に、私たちに頼むなんて珍しいわぁ」

御坂「そうね。――下手すると、となりのヤツに精神操作をされる可能性が高いので、止めた方が良いと思います」

食蜂「あらぁ、疑うのなら御坂さんのお得意の電磁バリアで守ってあげたらどうかしらぁ」

学長「御坂さん、――食蜂さんの能力故にそう思うのは仕方ありませんが、無闇に疑うものではありませんよ」

御坂「……すみません」

学長「それに食蜂さんの能力は対人だけのようですから、問題ありません」

食蜂「え? 学長、それはどういうことかしらぁ」

学長「転校してくるのは、悪魔と天使です」

食蜂・御坂「「――は?」」

○とある高校のとある学生寮


プリニー「それじゃインデックス様。お願いするッス」

インデックス「うん。任せて欲しいんだよ」

プリニー「おじゃましましたッス」

上条「ん。もう帰るのか?」

プリニー「色々と命令されてるッスから(苦笑)」

上条「それであの……プリニーだっけ? はどんな用事だったんだ?」

インデックス「ラハール達が、学園都市に通うことになったから、案内して欲しいって頼まれたんだよ」

上条「案内? インデックスが」

インデックス「むっ。どうま、その不審な目はなんなのかな! 言いたいことがあるなら、言ったらどうなんだよ!」

上条「いやいや、何もないですよ?」

上条(確かにインデックスは10万3000冊の魔導書を記憶するほどの完全記憶能力を持っている)

上条(でも、未だに電子製品はちゃんと扱えないし、道もたまに迷うし――)

上条(案内役をインデックス一人に任せるのは、かなり不安だ)

上条「なぁ、インデックス。そう言えば誰を案内するんだ?」

インデックス「わたしがバイトで回復魔法『オメガヒール』の承認役をしている所の人で、数多の魔界を滅ぼしたり、地球艦隊200万を単騎で壊滅させた人だよ」

上条「あのー、インデックスさん? その御方は、人間でしょうか?」

インデックス「ううん。魔王だよ」

上条「まおう?」

インデックス「うん。魔界の王様なんだよ」

○魔界。最下層。地獄。暗黒議会。


エトナ「今日は議題『殿下をチヤホヤされる姿にしたい』を提出するわ」

エトナ「殿下は棺桶で熟睡中ですから、気づかないでしょうけどね~♪」




議題【ラハールをラハールちゃんにしたい】


1.賛成

2.反対


>>36>>40まで。
万が一偶数になる場合は+1。

1

2

久しぶりなのに少ししか投稿できない。
とりあえずディスガイアD2で後日談で、ヴァルバトーゼとシシリーの既知は無かったという方向で行きます。

○新党「地獄」にあるラハールの私室


ラハール「……なんだ、妙に寝苦しい、」

シシリー「んん。スゥスゥ」

ラハール「」


ズドォォォォン


エトナ「ああもう! 殿下ー、何事ですか朝っぱらから。ちょっとは静かにして下さいよ」

ラハール「これが静かに出来るかっ。なぜシシリーが、オレ様の棺桶に入って一緒に寝てるのだ!」

エトナ「あたしに聞かれても分かるはずがないじゃないですか。本人に聞いて下さいよ」

シシリー「んん、アレ、おはよう。お兄ちゃん」

ラハール「シシリー。なぜオレ様の棺桶(ベッド)に入って寝ているのだ!」

シシリー「? 兄妹が一緒のベッドで寝るのは当たり前のことじゃないの」

ラハール「どの世界の当たり前だ!」

シシリー「フロンさんが、天使長になった時にくれた漫画には普通に載ってたよ」

エトナ「……フロンちゃん。天使に戻ってから頭のネジが何本か外れたみたいだから」

エトナ「と、言うか漫画の知識をそのまま使うのもどうかと思うわよ」

シシリー「でもでも、私はお兄ちゃんニウムを摂取しないと、駄目なんだから!」

ラハール「なんだ……そのお兄ちゃんニウムというのは」

シシリー「お兄ちゃんを愛する妹が、お兄ちゃんと触れ合うことで摂取されるエネルギーだよ」

エトナ「そんな一部しか摂取できないエネルギーを、当然のように言われてもね」

シシリー「? エトナさんは、お兄ちゃんニウムを摂取しないの?」

エトナ「あたし? ……(ゼノリスに抱きつく自分を想像中)……」

エトナ「あー、うん。ないわね。する必要性も感じないわ」

シシリー「えー、そんなのおかしいよ!」

エトナ「いや、世間一般に言ったらおかしいのはシシリーちゃんだから、間違いなく」

シシリー「そんなことないよ!」

シシリー「ゼノリスさんも、きっとエトナさんに抱きついて欲しいハズだよ」

エトナ「いや、そんなに勝手に決めつけられても……」

シシリー「それなら聞いてきてあげる」

エトナ「はぁ!?」

エトナ「ちょっと、シシリーちゃん。バカ兄貴も、まさか来てるの?」

シシリー「うん。一緒に来たから、まだ居ると思うよ」

エトナ「……」

フェンリッヒ「おい、なんだかさっき大きな爆発音がしたが……。一体何の騒ぎだ」

ヴァルバトーゼ「フェンリッヒよ。たかだか小規模な爆発だ。別にどうこう言うほどではあるまい」

シシリー「あ、もしかしてプリニー教育係のヴァルバトーゼさんですか!?」

ヴァルバトーゼ「うむ。俺がプリニー教育係のヴァルバトーゼだ」

シシリー「初めまして、シシリーって言います。私、プリちゃんが大好きなんです! プリちゃんが教育されている所を見学させて貰っていいですか?」

ヴァルバトーゼ「ほぅ、プリニー教育に興味があると。ふふ、良いだろう。じっくりと見学していくがいい」

フェンリッヒ「……ヴァル様。今日は、学園都市へ入学前の見学の予定がありますので」

ヴァルバトーゼ「む。そうだったな。シシリーと言ったな。今日は予定がある。また別の機会に、プリニー教育を見せよう」

シシリー「はい! それじゃ、約束ですね」

ヴァルバトーゼ「ああ、約束しようシシリー。お前にプリニー教育を見せると!!」

フェンリッヒ「閣下。そんなにも気軽には約束をされては困ります」

フェンリッヒ「――それで、そこの魔王はなぜ再び棺桶に潜って寝る準備を初めているのだ」

ラハール「オレ様は学園都市になど行か」

シシリー「ほら、お兄ちゃん! 寝ないで起きなよ。今日はこれから通う学校の下見に行くんでしょう」

ラハール「……オレ様は」

シシリー「私、お兄ちゃんの一緒に行きたいな(ウルウル」

ラハール「クッ。分かった! 行けばいいのだろう!」

シシリー「やったー」

フェンリッヒ(……実妹とはいえ、魔王を手玉に取るとは末恐ろしい子供だな)

ゼノリス「……エトナか」

エトナ「バカ兄貴。そこから動かないでよ」

ゼノリス「動くな、と言われれば動かないが……。何をするつもりだ」

エトナ「いいから!」

ゼノリス「……」

エトナ「……(正面からは、うん、無理、超魔王に挑むよりも難易度が高いわ。だとすると、背中よね)」

エトナ「……」


エトナはゼノリスの背後へと周り抱きついた


ゼノリス「エトナ?」

エトナ「――うっさい。ちょっと黙ってて」

ゼノリス「ああ」

エトナ(……お兄ちゃんニウムか、何かしらないけど。うん、なんだか、安心すると言うか……。こう、ああ、もう!)

ゼノリス「……フッ」

エトナ「なに笑ってるのよ」

ゼノリス「いや、お前にこうされるとは夢にも思いはしなかったからな」

エトナ「――ふん」ギュッ

エトナ「………………バカ兄貴。もうちょっと、その、こうしてていい?」

ゼノリス「ああ」

今日はここまで
次こそ学園都市へ行く予定です。

シシリー「うわぁ~~~。これが人間界なんだ!」

エトナ「シシリーちゃんは人間界は初めてなんだっけ?」

シシリー「うん!」

ゼノリス「魔王よ。そろそろ機嫌を直したらどうだ」

ラハール「別にオレ様は機嫌は悪くない。……そもそもなぜゼノリスが一緒なんだ」

シシリー「エトナさんがお兄ちゃんと一緒に居たかったからだよ」

エトナ「シシリーちゃん? フロンちゃんみたいに毒電波を飛ばすの止めてもらえる?」

エトナ「あたしはただ、殿下が暴れた時の抑止力のつもりで付いて来てもらっただけよ。それ以外はないわ」

シシリー「――。うん、そうだね」ニコッリ

エトナ「……」イラッ

御坂「えっと、確かこの辺りよね。案内するように頼まれた子達が居るのは」

食蜂「そのはずよぉ」

ザワザワザワザワ

御坂「なんだら妙にざわついてるわね。有名人でも来てるのかしら」

アノコミョウニロシュツガタカイノキテルナー
オマエロリコン?
イヤ、オレハペタンコニキョウミハナイカラ

アノアカゲノヒト カッコイイワー
カモクソウナトコロガステキネー
コエカケテミヨウカシラー

食蜂「どうやら写真の載っていた二人が注目を集めてるみたいねぇ」

御坂「ま、あの格好は目立つわよね」

御坂「まずは着替えて貰いましょうか」

食蜂「そうねぇ。あまり目立つのも、面倒だしぃ」

御坂「って、あれは……」

黒子「風紀委員(ジャッジメント)ですの。この辺りに、無駄に露出の高い少女がいると言う通報を受けましたの」

エトナ「……ん。なによ」

黒子「貴女。何を考えてますの。殿方が行き交う場所で、そんなに肌を露出させるなんて」

エトナ「……あたしの感がさ。なんか、アンタにだけは言われたくないって囁くんだけど」

黒子「失礼な。わたしくしは、殿方にはきちんと礼節を持って接してますの」

ヒモノミズギトカ、レイセツノウチニハイルトオモウ?
トノガタトイウノガミソヨネェ

黒子「とりあえず着替えるまでは、拘束させてもらいますの」

エトナ「――へぇ、あたしを拘束するつもり?」ゴゴゴゴ

黒子(ビクッ。なんですの、この禍々しいまでの威圧感は……)

シシリー「ちょっとエトナさん、落ち着い……。あれ、お兄ちゃん?」

○路地裏

チャラ男「ねー彼女。暇ならオレ達と一緒に遊ぼうゼ」

ナンパ男「この時間に路地裏に居るってことは、退屈してるんだよねー」

チャラ男「一緒にキモイよくなろうヨ」

絹旗(……コイツら超うざいです)

絹旗(ボコるのは超カンタンですが、下手すると超面倒なことになりそうな気がするんですよね)

絹旗(ここは一つ……)

絹旗「すみませんが、彼氏と待ち合わせをしていただけなので」

チャラ男「カレシー? どこに居るんだヨ」

絹旗「あそこです」


ラハール「……クッ。なぜ魔王たるオレ様が人間の学校に通わなければならないのだッ」イライライライラ


ナンパ男「へー、あんなガキがね。ちょっとハナシを付けてきてやる」

チャラ男「ヘヘ。可哀相にタカシクンってレベル3の能力者なんだゼ」

ナンパ男「ちょっと、そこのボクー」

ラハール「……なんだ貴様は」

ナンパ男「ボクの彼女さー。俺達と遊びたいって言ってるのよ。文句ないよね」

ラハール「彼女? 何を言っているのかまるで分からんぞ。ちゃんと理解できるように話せ」

ナンパ男「カチーン。なんだか、その言い方、物凄くイラッと来たよ」

ナンパ男「あんまり舐めた口を聞いてるんじゃねーよ?」

ナンパ男「おい」


チャラ男が瓦を10枚取り出して積み上げた


ラハール「……なにをするつもりだ」

チャラ男「タカシ君の能力を見てろヨ。タカシ君を怒らせると、ああなるゼ」

ナンパ男「ハァァァァアッ!!」

パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ

ナンパ男「どうだ。これが俺の能力、レベル3の肉体強化だ。あんまに舐めた口を聞いてると、お前の骨もこうなるぜ」

チャラ男「ヒュウヒュウ。タカシ君、スゴすぎるヨ」

絹旗(……超ツッコミ不在です)

今回はここまで

ラハール「……(そう言えばレベル制限されて、どれほど落ちているか試してみるか)」

ナンパ男「どうした! 掛かって来ないのかよッ」

ラハール「――」


三階建てのビルの壁を思いっきり殴ると、ビルの壁は亀裂が走り、音を立てながら倒壊した


ナンパ男「Σ ゚д゚≡(   ノ)ノ エッ?」

チャラ男「(゚д゚lll)」

ラハール「グッ。オレ様の全力の一撃がこれぐらいとは……」

ラハール「まぁいい。ちょうどいいハンデだ。相手になって。……むっ、さっきの奴らはどこへ行った」

絹旗「ナンパ男達なら、ビルが投壊した時に、そそくさと超逃げて行きましたよ」

絹旗「偶々とはいえ助けて貰ったので、感謝してあげてもいいです」

ラハール「ふん。貴様なら、あの程度はどうにでもなっただろうが」

絹旗「まぁそうなんですけどね」


オイ、ビルガトウカイシタゾ
ドコノノウリョクシャノシワザダ
ジャッジメント、イヤ、アンチスキルニレンラクヲ


絹旗「……超騒がしくなって来ました。こっちです」

ラハール「……」


???「ん。あれって絹旗なわけよ。一緒にいるのは誰だろ。まさか、彼氏!? 手を繋いで仲良さそうだし」
???「(ピッカシャ)麦野にも知らせるって訳よ」

○学園都市。とある高級洋服店。

シシリー「……」

エトナ「シシリーちゃん。なんかドス黒いオーラが出てるよ」

シシリー「お兄ちゃんが女の人と一緒にいる気がする」

エトナ「殿下が? ないない。アレにそんな節操があるわけないから」


黒子とエトナが一色触発の状態だった時、御坂が仲裁に入り、御坂がエトナとついでにシシリーの服を買うことで妥協が着いた。


御坂「なんでアンタは、そんな隅っこにいるのよ」

食蜂「だってぇ、なんか赤髪の娘――エトナって言うんだっけぇ。殺人鬼のような目で睨んでくるからぁ、視界に入らないようにしてるのぉ」

御坂「(その理由は、……まー、うん。分からなくはないけどね)」

御坂「(たぶん、コイツは年上だし。改竄能力で同年代にいるだけだし。じゃないと、こんな胸の大きさの説明が……ギリギリ)」

食蜂「なんでぇ、御坂さんまでバチバチって怒り出すのぉ」

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