ジン「あ、どうも」
元太「いつもありがとうねジンちゃん」
ジン「・・・どうしたんです、急に」
元太「・・・今日で、店は終わりなんだ」
ジン「え・・・?」
雨が降りしきる、寒い秋の夜だった
ジン「今日も冷えるな・・・」
ジン「こんな日は、元太印のたこ焼き屋に・・・」
ジン「って、あそこはもう無くなったのか・・・」
ジン「世知辛い世の中だ・・・」
ジン「・・・・・・飲みに行くか」
コナン「らっしゃい」
ジン「よう大将、元気そうじゃねぇか」
コナン「ジンちゃん・・・」
コナン「生と冷奴でよかったな?」
ジン「あと、肝の塩焼きな」
コナン「そうだったそうだった!」
コナン「へい、生お待ち」
ジン「」ゴクッ
ジン「染みるな・・・」
コナン「最近、顔見なかったけどなにしてたんだい?」
ジン「あぁちょっとな・・・」
ジン「なぁ大将」
コナン「ん?」
ジン「元太印のたこ焼き屋って知ってるか?」
コナン「」
コナン「あぁ、知ってるよ」
ジン「食べたこと、あるか?」
コナン「あぁ、旨かった」
コナン「でもこの間・・・」
ジン「・・・なんで、店をたたんじまったのかな・・・」
コナン「理由があるから店をたたむんだ」
コナン「あまり、詮索しない方がいい・・・」
ジン「・・・だよな」
コナン「またきてよ、ジンちゃん」
ジン「あぁ、必ずな」
ジン「雨は止んでないか・・・」
ジン「ここ数日、ずっと降ってやがるな」
ジン「・・・次のターゲットは円谷朝美」
ジン「晴れたら家族で旅行に行くことを考えている」
ジン「殺るならそこだが・・・」
「止めてください!!」
ジン「?」
歩美「止めろ?どの口が言えるの?」
歩美「怪盗キッド様」
キッド「その金は!友人の治療費なんだ!!返してくれ!!」
歩美「やーだねwwwキャハッ」
ジン「・・・世の中、色々あるよな・・・」
キッド「うっ・・・あぅ・・・っ!!」
ジン「飲むかい?」
キッド「あ・・・えと」
ジン「もしかして、アサヒがお好みだったかな?」
キッド「いえ、そういうわけでは」
ジン「まぁ飲みな、楽になるぜ」
キッド「い、いただきます」
ジン「うめぇな、酒ってよ」
キッド「・・・そうですね」
キッド「旨いで・・・すっ」ヒック
ジン「泣くなよ・・・元気だしな」
キッド「俺・・・俺!!!」
灰原「」
灰原「たった一日で世界が大きく変わったの・・・」
灰原「信じられないでしょうね」
灰原「江戸川くんも、小嶋くんも、キッドやジン」
灰原「吉田さんまで・・・変わり果てた」
Q:貴女はその時、どうしたんですか?
灰原「どうしたと思う・・・?」
キッド「うまい!うまいよ!!」ゴクッゴクッ
ジン「そうだろう?そうだろう?」
ジン「酒がうまい、それだけで良いじゃないか」
ジン「辛いことなんて二の次だ・・・そうだろ?」
キッド「そうかもしれません・・・」
ジン「なにかが、あったのか?」
キッド「俺の両親は殺されたんですよ」
ジン「・・・誰に?」
キッド「確たる証拠はありませんが」
キッド「おそらく、たこ焼き屋の元太に・・・」
ジン「!!」
ジン「元太が?」
キッド「あいつは俺の両親を殺したあと、笑ったんだ」
キッド「笑いながら俺に言った・・・」
元太『お前の母ちゃん、ウナギに近かったよ』
キッド「・・・ってな」
ジン「元太が・・・まさかっ!」
ジン「俺の知ってる元太の兄やんは!!」
キッド「事実さ」
キッド「俺は奴を消す」
キッド「止めるな。邪魔するのならジンさん。あんたも・・・」
ジン「くっ!」
ジン「キッド・・・」
ジン「行っちまった・・・」
ジン「こんな、」
ジン「こんなくそったれな世界!!誰が望んだんだ!!」
ジン「なぁ神様!!教えてくれよ!?こんな世界誰が望んだんだ!!?」
ジン「死と憎しみの連鎖を!!いったい誰が!!」
?「さぁ?そんな連鎖は知らないけど」ジャキ
ジン「!?」
?「貴方は死ぬべきだわ」
ジン「き、貴様・・・」
ジン「シェリー・・・か?」
灰原「あら?こんな姿でもわかるのね」
ジン「・・・」
灰原「始めに聞いておきたいんだけど」
灰原「この世界はなに?」
ジン「・・・?」
灰原「知らないならいいわ」
ジン「シェリー、本当に俺を撃つのか?」
灰原「撃つために、銃を握ってるのよ」
ジン「そうか・・・悲しいぜ」
灰原「あら、私は全然悲しくないわよ」
ジン「ちっ、今日も任務を失敗した!!」
シェリー「ジン・・・」
ジン「うるさいな!ほっといてくれ!!」
シェリー「貴方にはむいていないのよ」
ジン「むいていないだと!?俺は殺し屋だ!組織の幹部だ!!」
ジン「むいてないわけがない!!」
シェリー「むいていないわよ」
ジン「それ以上しゃべるとドタマぶち抜くぞ!」
シェリー「貴方にヒトゴロシはむいていないわよ」
ジン「し、シェリー・・・」
シェリー「だいしやわ」
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