学校
授業中
ブサメン(拙者は決めたでござる、リア充と戦う覚悟を・・・・・)
後ろの女子「ねぇ、ブサメン君」
ブサメン(さっそく来たでござる、拙者の後ろの席の女子と前の席の男子はカップルでござる)
後ろの席「これ、回してくれないかな?」カサッ
ブサメン(度々、紙を回すお願いをされてきたでござるが)
ブサメン(今までの拙者とは違うでござる、いざ!出陣!)
ブサメン「分かった、回してあげる」
女子「ありがと、はい」
ブサメン(ふっふっふっ、窓際の席で良かったでござる)
ポイッ
ブサメン「あ、間違えて窓の外に投げてしまったー」
ブサメン(ざまぁ)
女子「そっかぁ、誰にだって間違いはあるもんね」
ブサメン(これでリア充涙目・・・えっ)
女子「はい、もう一回お願いできるかな?」
ブサメン「あ・・・は、はい」
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お昼休み
トイレ
ブサメン「くそっ、めちゃくちゃ健気じゃまいか!」
ブサメン「拙者、ちょっとだけ罪悪感が芽生えてしまったでござる」
ブサメン「これがリア充でござるか・・・・」
ブサメン「ごちそうさまでござる」
ブサメン「だがしかぁし、拙者の戦いは始まったばかりでござる!」
ブサメン「リア充をギャフンと言わせてみせるでござる」
男子(さっきから美味そうな匂いと共にブツブツ何言ってるんだか)チョロロロ
図書室
ブサメン(やはり沙織氏はお嬢様でござるか)
男子「うぃっす」
ブサメン(しかしあやせ氏は可愛いでござるな、一途なおにゃのこは魅力的でござる)
男子「なに読んでんだ、俺妹か」
ブサメン(きりりん氏のような妹がいたら・・・・ん?)
男子「面白いよな、黒猫は俺の嫁だぜ」
ブサメン(誰?)
ブサメン「そ、そうでしゅか」
ブサメン(か、噛んだ・・・・)
男子「お前の二次嫁も教えてくれよ」
ブサメン「拙者は・・・別に」
男子「え、いねぇの?」
ブサメン(相手の意思を尊重しているだけで自分のことしか考えていない馬鹿とは違うでござる)キリッ
男子「いや、でも良かった良かった」
ブサメン「はぁ」
男子「オタクは俺だけじゃなかったんだな、俺は男子だよろしく」
ブサメン「ブサメンでござ・・・す」
男子「ここの連中は二次元の良さってのを分かってないんだよな」
男子「リア充ばっかだし、お前のさっきの意気込みに心打たれてさ」
ブサメン「と、トイレの・・・?」
男子「やっぱリア充と戦わなくちゃいけないよな、俺達オタクは」
男子「俺も手伝うぜ、二次元が最高だってことを知らしめなくちゃな」
ブサメン(な、なんか同志が増えたでござる)
ブサメン「あ、ありがたいでござる」
ブサメン(なんだか心強いでござる、友達というのは)
男子「あ、悪いちょっと待ってて」
ブサメン「トイレでござるか」
男子「いや、まぁちょっとだけだから」
ブサメン(なんでござるか、まぁ詮索するのは野暮というやつでござる)
ブサメン(それよりも、図書委員ちゃんを見に来たというのに・・・・)
ブサメン(長門氏そっくりで可愛くて、拙者の目が正しければ話が合いそうな気がするでござる)
ブサメン(ドゥフドゥフ、もし彼女だったらなぁ・・・・・)
ブサメン「妄想はほどほどにしておいて、俺妹を本棚に戻してこよう」
男子「へぇ、君も読んでるんだ〜」
図書委員「とても面白くて、初めて読んだ時は笑いっぱなしで」
男子「そうそう、フィリッパが可愛くて好きなんだよね」
図書委員「良いですよね、私は最後結局聞き返すとことか・・・・・」
ブサメン「」
屋上入口
ブサメン(いかんいかん、三次元は糞ゲーだという事を忘れていたでござる)
ブサメン(図書室お気に入りだったのに・・・・)
姉「あ」
ブサメン「あ、姉者!?」
姉「ど、どうしたの、こんなとこで」
彼氏「久しぶりだな、弟君」
ブサメン「・・・せ、拙者はこれで失礼するでござる」ダッ
姉「ちょっと!」
彼氏「いいじゃん別に、気を利かせたんでしょ」
彼氏「俺達は俺達で楽しもうよ」
姉「なんだか思いつめてる感じが、ってちょっこんなとこで」
放課後
ブサメン(はぁ・・・・・)
ブサメン(否、これは始まりなのだ)
ブサメン(拙者のこの悲しみも憎しみも、力にかえて)
男子「あ、いたいた」
ブサメン(ジーク・ジオン!)
男子「いきなりいなくなってたから探したぞ」
ブサメン「あ、男子殿・・・」
図書委員「お友達ってこの人?」
ブサメン「・・・・」ダッ
男子「そうだよ、ってあっおいブサメン!」
自宅
ガチャ
ブサメン「ただいま・・・で・・・ハァハァ・・・・ござる」
母「あら、早かったわね」
ブサメン(母ちゃんは元・モデルで、トップモデルだった)
母「お父さん、明日には帰ってこれるらしいわよ」
ブサメン(父ちゃんは俳優で、今もハリウッドなどからオファーが来る大物俳優である)
ブサメン(姉者はアイドルとして活躍している芸能一家、拙者はいない事になってるでござる)
ブサメン(どうして拙者だけ、醜い姿になってしまったのか・・・・・)
ブサメン「拙者は部屋で宿題をしてくるでござる」
母「偉いわね、お姉ちゃんは彼氏さんのとこに泊まるって」
ブサメン「そうでござるか」
ブサメン(アイドルに幻想を抱かずに済んだ事に関しては、感謝せねば)
ガチャ パタン
ブサメン「ふぅ、妹ユートピアの続きをやるでござる」
ブサメン「新しく買ったヘッドフォンの性能とやらを見せてもらうでござる」
ブサメン「フヒヒ」
ドォーン
ブサメン「ファッ!?」
オニイチャン アンアン
ブサメン「あわわわわ、音量がMaxでござるぅ!」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチ
ブサメン「ふぅ・・・・下まで聞こえてたら詰んでいたでござる」
コンコン
母「ちょっと今のなに!?エッチなのはお母さん駄目だと思うな!」
ブサメン(もうヤダ・・・・・・)
リビング
母「こんなはしたないゲームを・・・・」
ブサメン(この説教が終わったら死のう・・・・・)
母「第一あなた、まだ17でしょ!」
ブサメン「ハイ」
母「まったく・・・でも、妹がほしいの?」
ブサメン「ハイ・・・・はっ?」
母「明日お父さんが帰ってきたら、その事については相談してみるけど」
ブサメン(何かがおかしい)
母「でも、こういうのは駄目。いい?」
ブサメン「ハイ」
母「彼女でも作って、ね?」
ブサメン(どの顔に言ってんだ)
母「青春の真っただ中にいるんだから、謳歌してちょうだいな」
ブサメン「僕だって、好きでこんな顔をしてるわけじゃないのに」ボソッ
母「え?何か言った?」
ブサメン「僕だっで、好ぎでごんな顔になったわけじゃないんだぞ!」ガッシャーン
母「きゃっ!?」
母「なんてことするの!?」
ブサメン「僕だけじゃないか!僕だけこんなに苦しいなんておかしいだろ!?」
ブサメン「どうして僕を産んだんだよ!?こんな気持ちにさせるくらいならいっそ・・・・・・」
母「ブサメン!」ギュッ
ブサメン「うぅ・・・うぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」ポロポロ
母「よしよし」ナデナデ
母「・・・お母さんは嬉しかった、私の子供がブサメンで」
ブサメン「ひぐっ・・・・お母さん・・・」
母「ありがとう、生まれて来てくれて」
母「ありがとね、気持ちを伝えてくれて」
母「よく分かったから、今日はもう寝なさい・・・・・」
深夜
母「そうなのよ〜、すごく嬉しくて私も泣いちゃって」
「あの大人しかったブサメンがか、明日帰るのが楽しみだ」
母「ごめんなさいね、明日帰るのに忙しい時に電話して」
「それほど嬉しかったんだろう?、俺も同じ思いだよ」
母「それでね、妹がほしいって言われちゃった♪」
「あ、ちょっと仕事がまだ残ってるからそれじゃ」
プチッ
母「まぁ照れちゃって」
翌日
チュンチュンチュン
ブサメン「ふわぁ〜」
ブサメン「あれ、いつの間にやら寝ていたでござる」
ブサメン「・・・はぁ、生きるのが辛い」
ガチャ ドタドタ
ブサメン「お母さ・・・いないでござる」
ブサメン「お、これは・・・・?」
お父さんを迎えに行ってきます、昼ご飯は冷蔵庫のひやむぎを食べてください。
エッチなゲームは返します、あんまり影響を受けないように気をつけてね。
ブサメン「うわぁ・・・・」
アニメープル
大学生A「撫子まじ好きすぎるわー」
大学生B「ロリコンかよきめぇ」
ギャハハハハハ
ブサメン(撫子って中学生だろ、どこがロリコンなんだか)
大学生A「なぁ、あいつきもくね」
大学生B「うは、ガチじゃねぇか」
ブサメン(お前らも同じ穴のムジナだろうがああああああああああああああああああああ)
女子高生A「ねぇねぇ、あれ見て見て」
女子高生B「きもっ、風呂入ってんのかっつうの」
女子高生C「ああいうのがいるからキモがられてるよね、アニメとかって」
ブサメン(なんで制服来てここにいるんだよ!ツッコミ所多いよ!)
アリガトウゴザイマシター
ブサメン(なんだよどいつもこいつも・・・・・)
ブサメン(そもそもお前らがいる事自体おかしいんだよ!)
ブサメン(キモイというリスクを負ってでも得るメリットがあるからオタクやってんだろが)
ブサメン(オタクはキモイんだよ、キモイもんなんだよ)
ブサメン(キモくないオタクなんて、個体のシチューみたいなもんなんだよ馬鹿野郎)
ブサメン(あ、ちょっと分かりにくい例えだな・・・・)
ブサメン「はぁ」
「あれ?ブサメン君?」
ブサメン「ふぇっ!?」ビクッ
幼馴染「なにやってるんだ〜?」
ブサメン「なんだ、幼馴染じゃまいか」
幼馴染「なんだとは失礼ね、私は運命を感じたのに」
ブサメン「確かにここらへんはあまり来ないけども」
幼馴染「ね?今、暇?」
ブサメン「今から帰ろうと思ってるんだけど」
幼馴染「じゃ、私の買いものに付き合ってよ」
ギュ
ブサメン「わわっ、ちょっと」
ブサメン(柔らかい手・・・・)
中学生に手を出したら一般的にはロリコン呼ばわりされそうだが
ファッションセンター・うみむら
試着室前
ブサメン「・・・・」ポリポリ
シャァァァァ
幼馴染「どうだ!似合ってるか!」
ブサメン「幼馴染ならなんでも似合うんじゃまいか」
幼馴染「も〜!これが似合ってるかどうか答えてよ」
ブサメン「似合ってるよ」
幼馴染「はっはっはっ!買いたくなったか!」
ブサメン「えっ、俺が買うの?」
幼馴染「はたから見ればカップルみたいなもんなんだから、ね?」
ブサメン「しょうがないな」
幼馴染「わぁ、本当に!?」
幼馴染「お礼に私がコーディネートをしてやろうぞ」
自宅前
ブサメン「はっ!」
ブサメン「妄想に入り過ぎたか」
ガチャ
ブサメン「ただいま」
ブサメン「誰もいないでござる」
ドタドタ ガチャ
姉「ちょっ、ここは弟の部屋だから」
彼氏「どうせバレないって、な?」
姉「・・・・・少しだけなら」
ブサメン(あかんで工藤)
>>19
一般的にはね、でもブサメン君にとってロリコンは真宵ぐらいの小学生だと思うんだ
俺はロリコンじゃないけど、中学生はもう子供とは言い難いんじゃないかな
小学六年生も子供という枠組みから外していいんじゃないかな
四〜五年生くらいがロリコンにとってはちょうど良いんじゃないかな
俺はロリコンじゃないけど、ロリコンの気持ちになって考えてみた
ゲームセンター
ブサメン(太鼓の達人でもするでござる)
チャリン チャリン
ブサメン(myばちを携帯していて良かったでござる)
ドンドン
ブサメン(おろ?)
ドンドン
ブサメン(あ、あれ?)
ドンドンドンドン
ブサメン(二百円入れたよな・・・・うん?)
ブサメン(えっ、と・・・あん!?二百円入れたよな!?)
ガリ男「あの、やらないんならちょっと・・・・」
ブサメン(はっ!?)
ドンドン
ブサメン(はぁ!?)
ブサメン「す、すみません」
ブサメン(こうなったら道連れにしてやる)
チャリンチャリン
ガリ男「ふぅ・・・」
キョクヲエラブドン
ドンドン
ブサメン(ファッ!?)
おいやめろロリコンじゃないぞ、ロリコンじゃないです
ロリコンじゃないけど、お風呂入ってくる
俺はロリコンじゃないからな、本当だからな!
空き地
ブサメン(ふぅ・・・やはり休みの日はひなたぼっこでござる)
ブサメン(もうゲーセンなんていくもんか、ちくしょう)
ブサメン「はぁ・・・・」
ブサメン(拙者以外、誰もいなくなればいいのに・・・・・)
ブサメン(本当になったりしないよな!?)
ブサメン(怖くなってきたでござる)
ブサメン「ってあれ?」
ブサメン(なんか・・・ふってきて・・・・・!?)
ブサメン「人!?」
ブサメン「うわわわ、ほい!」
ガシッ
ブサメン「お、女の子・・・?」
女の子「ぅ・・・ぅん?」
ブサメン「だ、大丈夫?」
女の子「誰・・・?」
ブサメン「拙者はブサメンという者でござる、お主は?」
女の子「私は・・・・いやぁっ!違うの!それは私じゃないの!?」
ドン
ブサメン「うわぁ!?」ドサッ
女の子「ハァハァ・・・ここは、どこなの」
ブサメン「ゼェゼェ・・・・日本でござるよ」
女の子「日本・・・?」
ブサメン「お主の服装は見たことがない、どこから来たのか教えてほしい」
女の子「・・・・」
ブサメン「見た感じ、行くあてがなさそうだ」
ブサメン「なら、俺を頼った方がいいんじゃないのか」ニコッ
女の子(ぶっさ!いや分かってたけどぶっさ!)
女の子「頼っていいの?」
ブサメン「俺は見ての通り不細工だ、でも君は違う」
ブサメン「美人に頼られるんなら、全てをなげうって見せるさ」
自宅
ブサメン「何か食べるものあったかな」
女の子「お、お邪魔します」
ブサメン「適当にくつろいでて、食べるもの持ってくるから」
女の子「あ、ありがとう・・・・・」
ブサメン「うーん、無難にチャーハンでも作るか」
女の子(見ず知らずの私にここまで優しくしてくれるなんて)
ブサメン「胡椒はまだ残ってたか、よかったよかった」
女の子(見かけによらないのね)
ピンポーン
ブサメン「おっと今は手が離せないぞ、悪いけど出てくれる?」
女の子「分かった」
ガチャ
幼馴染「ブサメン君、今日もご飯食べに来・・・・」
女の子「ブサメンは今、手が離せないみたい」
幼馴染「誰!?彼女!?えっ?彼女!?うそっ!?」
自宅
ブサメン「はっ」
ブサメン(危ない危ない、家を通り越す所だったでござる)
ガチャ
ブサメン「ただいま」
父「おう、やっと帰ったか」
ブサメン「あ、おかえり」
父「ただいま、久しぶりにみんなでご飯でも食いに行かないか」
母「あなたを待っていたのよ」
姉「本当に久しぶりだよね、ブサメンはどこ行きたい?」
ブサメン「・・・・・」チラッ
彼氏「・・・ん?どうした弟君?」
ブサメン「拙者は大丈夫でござる、もう食べてきたでござる」
母「あらま」
父「本当か、せっかくみんなと一緒にご飯を食べれると思ってたんだが」
ブサメン「拙者は宿題もやらないといけないでござる・・・・・」
姉「じゃあ、おみやげでも買ってこようか?」
彼氏「おみやげなら俺が出すぜ」
ブサメン「大丈夫だから、拙者はもう部屋に行くでござる」
ドタドタ パタン
母「ブサメン・・・」
ブサメン(・・・・僕のベッドで)
ブサメン「きぃっ!」
バサァッ
ブサメン「くそっ・・・・くそぉ・・・・・」
ブサメン「お姉ちゃん・・・・・」
ガチャ ブルルルルル ブォーン
ブサメン(寿司でも食べに行くんだろうな・・・・)
ブサメン「ふふ、ふふふふ」
ブサメン「ふふん・・・ふひひ」
ブサメン「ぅっ・・・うぇぇぇぇん・・・!」
ブサメン「ぅわぁぁぁぁぁぁぁん!」
自宅
女の子「これ美味しいね!」
幼馴染「当たり前でしょ、誰が作ったと思ってんの」
ブサメン「俺だけど」
女の子(こんな見かけなのに、どうして料理が上手なんだろう)
幼馴染「ブサメンの料理は最高だよ、ホント」
ブサメン「一番食べるね、もうちょっと作っとこうか」
幼馴染「んぐっ!?だ、大丈夫だから!私、小食だし」
ブサメン「いつもはもっと食べるじゃん」
幼馴染「食べない!私は女の子だぞ、あ、頭でも打ったんじゃないか?」
ブサメン「えぇー・・・・うちに食べに来て何年だと思ってるんだよ」
幼馴染「四年だぞ、なに忘れてるんだ」
ブサメン「最近はお米三合も平らげてたじゃないか」
幼馴染「あれはちょっと・・・・確かに食べてたけども!」
ブサメン「開き直るな!」
ブサメン・幼馴染 「「んー!」」
女の子「クスクス」
ブサメン「あ・・・」
幼馴染「・・・・くくく、あっはっはっはっ」
ブサメン「ドゥフフフフフフフ」
女の子「夫婦喧嘩みたいだった」
浴室
ブサメン「ふぅ・・・・」
ガタッ シー バレタラドウスンノヨ
ブサメン「なんだ?」
ガチャ
幼馴染「ほっほぅー♪相変わらず広いな」
女の子「わわっちょっと」
ブサメン「ぬわぁっ!?ちょっと!?」
幼馴染「タオル巻いてるから平気だぞ?」
ブサメン「違う違う、俺が巻いてないって!」
幼馴染「別に気にすることはないさ、さぁ背中の流しあいっこをするぞ!」
女の子「あわわ・・・に、日本の文化って変わってるんですねー」
ブサメン「ちっがーう!」
自宅
チュンチュン
ブサメン「あっ・・・・」
ブサメン「・・・・・」
ブサメン「朝でござる」
ブサメン「このまま妄想をしておきたいというのに、残酷でござる」
ブサメン「今日は日曜日でござるが、いつものように予定がないでござる」
ブサメン「安価は初めてで胸がドキドキするでござるが」
ブサメン「安価↓で予定を埋めるでござる」
本屋に行く(震え声)
本屋
ブサメン(小さいころ、チアーズってエロ本が好きだったなぁ)
ブサメン(よく立ち読みしてて・・・・今はないから、誰か買っていったのかな)
ブサメン(拙者にもハーレムがやってくると信じていたでござる)
ブサメン(何を読むか、ラノベコーナーはリア充がおっぱいだし)
ブサメン「ん?これは・・・・」
ブサメン「A型の取扱説明書?」
ブサメン「血液型ごとに説明書が・・・・・」
ブサメン「ほほう、読んでみよう」
ブサメン(けっ、ただのあるあるじゃねえか)
ブサメン(まったく、こんなんだったら拙者の方がうまく書けるでござるよ)
「やだー、あの人のお腹見て見てー」
ブサメン(きっ)
自然公園
ブサメン「脂肪は多い人の方が長生きなんだよ」ブツブツ
ドタプ〜ン
ブサメン「はぁ、猫背で引きこもってたらそりゃ・・・・」
ブーーーーン
ブサメン「うん?」
蜂「ヤァゲンキカイ」
ブサメン「ぎゃああああああああああああ」
ブサメン「ヒューヒュー」
ブサメン「死ぬかと思った・・・・・」
ブサメン「こんなに本気で走ったのは小学校以来じゃまいか」
ブサメン「長い間忘れていた・・・目を背け続けてきた、運動」
ブサメン「久しぶりに体を動かすのも悪くないでござるな」
ブサメンの不細工で渇ききった心を、汗という形で少しだけ潤してくれた気がしたブサメンだった
ブサメン「家まで走ろうかな」
夜
自宅
ブサメン「ゲームって言っても、桃太郎雷鉄くらいしか」
幼馴染「格ゲーやろうぜ〜」
ブサメン「女の子には難しいんじゃないのか」
女の子「す、すみません」
幼馴染「女なんだからできるだろ、私はケンを使うぞ」
ブサメン「性別はあんまり関係ないと思うけど」
女の子「ほわー、画面の人を操作するんですね」
ブサメン「一応、やってみる?」
女の子「はい、やりたいです」
幼馴染「その意気だ、私の胸を借りるつもりで来いよ!」
ブサメン(どこに胸があるんだか)
幼馴染「胸がないとか言うとリアル格闘だからな!」
女の子「えっと、じゃあ私はこの人を」
ブサメン「おっダルシムか、うまく使いこなせるかな」
レディー ファイ
ケイ オウ
幼馴染「な!?そんな!?」
ブサメン「飲み込みが早いでござるな」
女の子「火を噴くなんてすごい人ですね」
幼馴染「ちぇっ、私の敵を取ってくれよ」
ブサメン「もちろん」
自宅
ブサメン「はぁはぁはふぁ・・・・・」
ブサメン「走るのも悪くないでござる」
ガチャ
ブサメン「ただいまでござる」
今回はここまでです
方向性が決まらないけど、どうしたんですか?
ロリコンじゃないよ
仮にロリコンだとしても、ロリコンという名の子供好きだよ
数ヵ月後
チュンチュンチュン
ブサメン「ぅ〜ん、朝だー」
ブサメン「今日は一時限目から体育なんだよな〜♪」
ブサメン「行ってきまーす」
母「気をつけていってらっしゃいね」
ガチャ
姉「最近ブサメン痩せたよね、前向きになったというか明るくなったというか」
母「進歩じゃない、良い事よ」
ブサメン「さぁ〜て、今日も走るか!」
ブサメン「ほっほっほっほっ」タッタッタッ
「なんだあの走りは、荒削りではあるが光るものを感じるぞ・・・・って顔ぶっさ!?」
ブサメン「ほっほっほっ」タッタッタッ
ブサメン(制服で走るのは少しきついな)
学校
ブサメン「ほっほっほっほっ」タッタッタッ
体育会系教師「おはよう」
体育会系教師「おっ、朝から走り込みとは良い心がけだな」
ブサメン「おはようございます」タッタッタッ
体育会系教師「俺の陸上部に入部したくなったらいつでも言ってくれよ」
ブサメン「はい、それじゃ失礼します」タッタッタッ
体育会系教師「おう」
体育会系教師「・・・・しかし酷い顔してたな、そんなに走ってたのか」
教室
授業中
ブサメン(運動をするようになってから、体重がみるみる減っていった)
ブサメン(心にも変化があり、少しだけ余裕を持てるようになった)
ブサメン(でも、リア充に対しては未だ抵抗がある)
ブサメン(前よりはだいぶ、慣れてきてしまったが)
後ろの子「ねぇねぇこの紙、前の席に回してくれない?」
ブサメン(また来たか、痩せた拙者を甘く見るなよ・・・)
ブサメン「うん、いいよ」
後ろの子「ありがとう、はい」
ブサメン「・・・・あーん」パクッ
後ろの子「えっ」
ブサメン「ごめーん、お腹すいちゃって」テヘペロ
ブサメン(リア充め思い知ったか)
後ろの子「お腹すいてると授業に集中できないもんね、後で私のお弁当わけようか?」
ブサメン(この子だけはどうしても憎めない)
後ろの子「も一回お願いしてもいいかな、タコさんウィンナーあげるからさ」
ブサメン「あ、いやそんな全然大丈夫なんで・・・・別にあれなんで、紙回しますね」
お昼休み
厠
ブサメン「最近はお弁当箱が二つないとお腹ペコペコでござる」
ブサメン「ドゥフフフフフフ」
ブサメン「久しぶりにござる口調が出て来てしまった」
ブサメン「運動に時間を費やしてから、インターネッツをやらなくなってしまったせいか」
ブサメン「このままリア充・・・・ってそりゃ無理か、無理だな」
ブサメン「ドゥフフフフフ」
ブサメン「ごちそうさま、食休みしてから走りに行くか」
運動場
ブサメン「ほっほっほっほっ」タッタッタッ
「あの人また走ってる、良い走りしてるよね」
「顔さえ見なけりゃ、ね」
男「ブサメン・・・・・」
ブサメン(走るだけじゃなくて、ボールを使ったスポーツもやってみたいんだけどなぁ)
放課後
教室
ブサメン(走って帰って、久しぶりにアニメでも見るかな)
「よっ、ブサメン」
ブサメン(ストライクウィッチーズを録画したのを・・・・・)
ブサメン「えっ?」
男「うぃっす、久しぶりだな」
ブサメン(拙者の長門を奪っていった、男とかいう・・・!)
男「だいぶ痩せたじゃん、いつも走ってるとこ見てるぜ」
ブサメン「今日はちょっと用事があるから・・・・」
男「何の用事だよー、せっかくカラオケでも誘おうかと思ったのに」
男「普通にアニソン歌うと空気悪いからさ、お前となら平気だろ」
ブサメン「拙者は、長門が好きだった・・・・」タッタッタッ
男「あ、おいブサメン!」
正門
ブサメン(くそっくそっ、だから三次元は嫌なんだ)
ブサメン「うぅ・・・」
ブサメン「くぅ・・・・・うぅ」
幼馴染「どうしたんだブサメン、泣いてるのか?」
ブサメン「・・・・泣いてない」
幼馴染「うそつけ、目が真っ赤じゃないか」
ブサメン「別に良いだろ、男泣きだ」
幼馴染「ああ、良いんだ」
幼馴染「別に泣いても良いんだよ、泣くのは次へ進む為のステップさ」
ブサメン「ゥア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
保健室
保健「・・・酷い顔してるけど本当に大丈夫なの?」
ブサメン「もう大丈夫です、それと顔は元々です」
保健「正門で泣いてた時は驚いたけど、外傷はないみたいだし大丈夫・・・・」
保健「いじめとか?」
ブサメン「ですから別になんでもありません」
保健「あっ、ちょっと待って〜」
ブサメン「失礼します」
ガラッ
ブサメン「!?」
体育会系教師「いや〜保健さん、また来ちゃ・・・あ゛」
ブサメン「今朝、挨拶した・・・・」
体育「どうしてお前こんな所にいるんだ」
保健「私が連れてきたんですよ、いじめられているのではないかと思って」
ブサメン(わざわざ言わなくても・・・・・)
体育「それは本当ですか、よし戻れ戻れ」
ブサメン「えっちょっと」
ガラッ ピシャッ
体育「先生達が相談に乗るぞ」
ブサメン(なんじゃこりゃ)
保健「それで私、思いっきり尻もちついちゃって」
ブサメン「ブフォッ、ドゥフフフ」
体育「大丈夫だったんですかそれは!?骨とか折れてませんか!?」ガタッ
保健「私はなんともなかったんですけど、椅子が向こうに移動してたみたいで」
体育「ご無事でなによりです・・・・」
ブサメン(いつの間にやら保健先生の天然エピソードに花を咲かせていた)
ガラッ
男「またここにいましたか、部員の準備が整いました」
体育「おう、それじゃ保健さん俺はもう行きますね」
保健「はい、また話をしましょうね」
体育「は、はい!是非!」
体育「ほら、ブサメンも来い」
ブサメン「えっ、ちょっ拙者も?」
保健「あらあら、うふふ」
ガララッ ピシャッ
体育「ふぅ・・・」
男「ブサメン、お前用事あるんじゃなかったのか?」
ブサメン「あ、いやこれは・・・・・」
体育「なんだお前たち、知り合いだったのか」
男「はい、親友みたいなもんですよ」
ブサメン(なにいってんだこいつ)
運動場
ピー タッタッタッタッタッ カチッ
体育「なかなかタイムがのびんな・・・・」
男「すみません」
体育「才能はあるんだ・・・ちゃんと毎日来い、いいな?」
男「はい!」
ブサメン(なんやかんやで見学することになってしまった)
ブサメン(しかし女子の引き締まったふとももは美しい)
「ちょっとなにあれエロい目で見てるんだけど、まじキモくね」
「顔ぶっさ!見られてる以前に顔ぶっさ!」
キャハハハハハハ アハハハハハハ
ブサメン(笑顔がまぶしいなぁ、何の話してるんだろう)
アリガトウゴザイマシタ
「帰りにマクドナルホド行こうぜ」
「いいね、ハンパーカーの無料券あるしよ」
体育「どうだった、見学してみて」
ブサメン「あ、すごかったです」
体育「うちの陸上部は全国大会に出場した事があるんだ、お前も目指してみないか!」
ブサメン(拙者には・・・・似合わないでござる)
ブサメン「考えておきます」
体育「そうか・・・ま、気が変わったらいつでも入部してくれ!」
ブサメン「それじゃ失礼します」タッタッタッ
体育「うぅむ、良い走りだ」
自宅
ブサメン「なんてアニメだ!」
ブサメン「パンツだ!パンツだっ!」
ブサメン「しかしもう少し恥じらいが欲しかったでござる」
ブサメン「だが!パンツだっ!」
コンコン
ブサメン「ふぉっ!?」
ブサメン「な、なんでござんしょう」
姉「お姉ちゃんだけど、入っていい?」
ブサメン「ど、どうぞ」
ガチャ
姉「ふふ、本当に痩せたよね」
ブサメン「ま、まぁ走ってたし」
姉「お姉ちゃん嬉しい、ブサメンが元気になって」
ブサメン「・・・よ、用件はなんだよう」
姉「お姉ちゃん、振られちゃった」
ブサメン「い、いい加減泣きやめよう」
姉「ごめんね、でも愚痴ったらスッキリできた」
ブサメン「お姉ちゃんは美人だから、また恋人ができるって」
姉「うふふ、ありがとう」
姉「じゃ、バイバイ」
ブサメン「ば、ばいばい!?」
姉「あははははは」
ブサメン「ドゥフ、ドゥフフフフフ」
ガチャ
ブサメン「愚痴られても、拙者はスッキリしないぞ」
ブサメン「はぁ、ルッキーニみたいな妹とかほしいな」
ブサメン「姉がいるから妹がほしくなるのか、なるほど」
チュンチュンチュン
ブサメン「ふわぁ・・・・結局12話まで観てしまった」
ガタン
ブサメン「ぅおっ!?」
ブサメン「・・・・姉者の部屋から?」
ギシギシアンアン
ブサメン(彼氏と別れたんじゃねぇのかよなんなんだよ)
チーン
ブサメン(パンにケチャップとマヨネーズをかけて、その上からチーズでフタをする)
ブサメン(そしてチーズがグツグツとなるまで焼く)
ブサメン「拙者が考案したピザみたいな何かパン、これに勝る朝ご飯がどこにあろうか」
ブサメン「いただきます」
ドタドタドタ
姉「ねぇ待ってよ、お願い!」
彼氏「・・・・」
姉「私あなたの為に色々頑張ったのに・・・・・」
彼氏「遊びだってのに、お前は重いんだよ」
姉「どうして捨てるの!?さっきのは仲直りじゃなかったの!?」
ドタドタドタ
ガチャ
姉「そんな・・・・・」
溢れる涙を止める事もできず、まるで魂が抜けたかのように崩れ落ちた
頬を伝い滴り落ちる雫と、見慣れた綺麗な顔が悲しみに歪んだ姿は
ブサメンの心を蝕んだ
学校
授業中
ブサメン(・・・・)
ブサメン(傷つくのが怖くて、傷つけるのが怖くて)
ブサメン(逃げてた・・・家族から、自分から、現実から)
ブサメン(でももう逃げない、僕の心は傷ついた)
ブサメン(傷ついた生き物がどれほど危険か、思い知らせてやる)
後ろの子「ねぇ、この紙回してくださいな」
ブサメン(傷ついたライオンは防衛本能が活発化し、もっとも危険な状態になる)
ブサメン「うん、分かった」
ブサメン(見るがいい、本能の恐ろしさを!)
ブサメン「えいっ」
ビリビリ ビリビリ
後ろの子「えっ」
ブサメン(ビリビリに破いてやったぜ、シンプルイズベストとは正にこの事)
後ろの子「・・・・」
ブサメン(さすがの健気ちゃんも言葉がでないか、ちょっぴり罪悪感)
後ろの子「パズル形式にする事で完成した時の達成感と温かみのあるメッセージによるダブルパンチだね!?」
ブサメン(ダ、ダブルパンチ?)
後ろの子「こんな気の利いた事をしてくれるなんて、ありがとうブサメン君!」
後ろの子「でも次からは中身読まないでほしいなぁ、約束だよ?」
ブサメン「は、はいぃ」
お昼休み
トイレ
ブサメン「あの子は普段何を考えて生きてるんだよ!」
ブサメン「顔が綺麗だから心も綺麗ってか!うるせぇ!」
ブサメン「ちくしょー、あの子にはもう逆らわない」
ブサメン「ごちそうさま」
ブサメン「相手を選ばないと・・・・」
ブサメン(お姉ちゃんの彼氏・・・は拙者とは関係のない事・・・・・・)
ブサメン(とすると・・・・拙者の長門を奪った男か、奴を倒さねば未来はこない!)
ブサメン「陸上部に入部するか」
体育「そうかそうか、よく決心した!」
ブサメン「ファッ!?」
職員室
体育「はい、確かに入部届けを受け取りました」
保健「また部員が増えたんですか〜、大人気ですね」
ブサメン(保健先生の前だと態度が変わるのか、好きなのかな)
体育「いやぁ、全国大会に出場した事もありますからねぇ」
体育「ま、俺が連れてったようなもんですけど!」
体育「ナッハッハッハッハッ」
ブサメン(なんかなぁ・・・・・)
保健「ブサメン君、全国大会に行けるといいね」
ブサメン「いや、別」
体育「行けますともぉ!俺が連れていきますともぉ!」
保健「うふふ、頼もしいですね」
体育「よぉし、早速グラウンドに行くぞ!」
ブサメン(思いきり私情じゃまいか)
今回はここまでです
方向性が定まらないので、何か書いてくだされば反映します
リクエストとか、色々と受け付けています
それとピザみたいな何かパン、好評発売中!
パンを半分に折って食べると、ハンバーガーになるよ
この感じでブサメンがブサメンなまま頑張る感じがある意味新しくて良いなあと思った
とりあえず乙!!
乙
個人的に健気ちゃんの謎に迫って欲しいけど、このままモブとしての様子も見ていたい
運動場
体育「よし、まずは50m走のタイムを計るぞ」
ブサメン「は、はぁ」
体育「準備運動はしたか、コンディションは大丈夫か」
ブサメン「まぁ・・・・」
体育「返事ははっきりしろぉ!」
ブサメン「は、はいぃ!」
ブサメン(人が変わるし、怖いのやだし・・・退部しようかなぁ)
体育「それじゃ行くぞー、よーい!」
ドーン
ブサメン「ふんっ!」
タッタッタッタッタッ
カチッ
体育「10秒02か、遅過ぎるな」
ブサメン「す・・・すみません」
体育「見た感じ脚力、特に筋肉に関しては問題ないな」
体育「問題があるとすれば、走り方か」
ブサメン(がむしゃらに走ってたから、走り方は適当なんだよな)
体育「放課後、この場所に来い」
体育「お前の紹介と、走り方をレクチャーしてやる」
ブサメン「はぁ、どうも」
体育「返事ははっきり!」
ブサメン「はいぃぃ!」
放課後
運動場
ブサメン「新しく入部する事になりました、ブサメンです」
部員全員(ぶっさいくなの入ってきたな・・・・・)
男「ブサメン、分からない事は俺に聞いてくれよ」
部員全員(知り合い!?)
ブサメン「自分の心配をしなくても良いのかな?ふっふっふっ・・・・」
(しかもライバル!?)
体育「お前たちは課題をこなせ、ブサメンはこっちに来い」
ブサメン「必ずギャフンと言わせてやるからな・・・・!」
(一体二人に何が!?)
男「ギャフン」
(決着ついた!?)
タッタッタッタッタッ
体育「よぉし、やっと形になってきたな」
ブサメン(やっぱちゃんと教えてもらうと走りやすい)
体育「これで50m走のタイムがどれだけ伸びるか・・・・・」
ブサメン(また50m走るのね・・・・)
体育「準備はいいな!」
ブサメン「い、一応は」
体育「返事はしゃきっとしろ!」
ブサメン「はぃぃぃ!」
体育「それじゃ行くぞ、位置につけ!」
ドン
ブサメン「ふぬぁん!」
タタタタタタタタタ カチッ
体育「8秒33か、スタートは悪くないはずなんだが」
ブサメン「ふぅ・・・・」
ブサメン(なかなか早く走れたんじゃなかろうか)
クスクス クスクス
ブサメン(女子がこっち見て笑ってる・・・・・拙者の走りがカッコ良かったとか!?)
ブサメン(ドゥフフフ)
「あのぶさいくなの足短すぎて笑えるんだけど」クスクス
「走り方キモいわ顔キモいわまじやばすぎ!」クスクス
ギャハハハハハハ
ブサメン(拙者にもモテ期が来た・・・!)
帰路
正門
ブサメン「はぁはぁ、今日は歩いて帰ろう・・・・」
「ブサメン」
ブサメン(この声は)
男「一緒に帰ろうぜ」
ブサメン(本当になんだこいつ)
男「あいつもオタクだからさ、話が合うんだよ」
男「ブサメーン、ちょっと待てよー」
ブサメン(拙者の長門を奪っておいて、見せしめのつもりか)
男「あいつ何拗ねてんだ」
図書委員「ブサメン君、図書室にも来なくなったよね」
男「思春期ってやつかね」
図書委員「かな」
ブサメン(長門みたいだった彼女が、笑顔で男と話してる・・・・・・・)
ブサメン(今に見てろ、必ず拙者が成敗してくれる)
数ヵ月後
タタタタタタタタタ カチッ
ブサメン「はっはっ・・・・」
体育「11秒ジャスト・・・!」
「あの顔でめちゃくちゃ早くなりやがったぞ」
「すげぇ、走り方は気持ち悪いけど」
ブサメン(走ってる間だけ、嫌な事を忘れられる・・・・・)
ブサメン(すごい、僕が求めていたものはこれなんじゃないのか)
体育「まさかこれ程とはな、お前レギュラーに入れ」
ブサメン「え、僕ですか・・・前も言った通り、遠慮しときますよ」
体育「前回はお前に決定権を委ねたが、今回は俺が決める」
体育「レギュラーに入れ」
部活なんて全然知らないから分からないけど
陸上部って部室あるの?教室とかで体操服に着替えて運動場に集合?
まぁ、部室があるくらいすごい学校って事にしといてください
部室
ブサメン(レギュラーに入れられてしまった)ヌギヌギ
ガンッ
ブサメン(ひぃ!?)
三年「くそっ!」
「おいおい、ロッカーに八つ当たりしても」
三年「うるさい!お前に何が分かる!?」
ブサメン(僕がレギュラーに入った事で、その分先輩が一人レギュラーから外された)
三年「高校最後の大会なのにぃ・・・・・くそぉぉぉぉ!」
ブサメン「・・・・」
ガララッ
ブサメン「あの、お先に失礼します」
「あ、ああ・・・あんまり気にすんなよ、お前が悪いわけじゃないんだからな」
ブサメン「はい・・・・」
帰路
ブサメン(これで良かったのかなぁ)
タッタッタッ
ブサメン「おん?」
図書委員「あっ・・・・」
ブサメン「あ・・・あ、あの」
タッタッタッ
ブサメン「えっ・・・・な、泣いてたのかな?」
ブサメン(ってか走り方がなってないな・・・)
タタタタ
ブサメン(今度はなんだ)
男「おっ、ブサメン!」
ブサメン(お前か)
ブサメン「・・・何か用?」
男「図書委員のやつ、こっち来なかったか?」
ブサメン「いや、見てないけど」
男「そうか、いや悪いな」
タタタタタタ
ブサメン(ざまぁみやがれってんだ!)
ブサメン「あんな奴、絶対に駄目だと思ってたわけだし」
ブサメン(でも傷心中の図書委員ちゃんを、上手くいけば・・・・・ドゥフ)
ブサメン(あ・・・・)
ブサメン(処女なのかな)
自宅
ガチャ
ブサメン「ただいま」
母「あら・・・・・おかえりなさい」
ブサメン「陸上部のレギュラーになったよ、それとそれと100m走も11秒ジャストで走れたんだ」
母「・・・そう、よかったわね」
ブサメン「母さん?」
母「・・・・」
ブサメン「どうしたの?」
母「・・・・・」
ブサメン「母さん、どうし」
ギュッ
ブサメン「か、母さん!?」
母「落ち着いて聞いてね・・・・・」
母「お姉ちゃん・・・家出しちゃった」
ブサメン「家出・・・・ね」
アァルーコーオー ハテーナイィミィチー
ブサメン「僕だけに、教えてくれてたのか」
前日
ブサメン(パヴリチェンコ〜)
コンコン
ブサメン(腐女子の話題は・・・・)
コンコン
姉「ブサメン、お姉ちゃんだけど」
コンコン
ブサメン(ドゥフフフフ)
ガチャ
姉「ブサメン」
ブサメン(いやぁ、面白かったなぁ)
ブサメン「ふぇぇ!?」
姉「しー」
ブサメン「・・・な、なんで勝手に入ってんだ」
姉「ノックしても返事なかったから寝てるのかと思っちゃった」
ブサメン「な、何の用なんだよう」
姉「お姉ちゃんね、あの人の事が忘れられなくて・・・・・・・」
リビング
母「・・・・」
ブサメン「・・・・」
ブサメン(家出する事、前日に聞いてたなんてとても言えない)
ブサメン「ま、まぁお姉ちゃんは根がしっかりしてるからきっと大丈夫だよ」
母「そうね、大丈夫だよね」
ブサメン「立ち直り早っ!?」
母「お母さんも、お父さんと駆け落ちしたようなもんだから」
ブサメン「えっ、あ、そうなんだ駆け落ちね、えっ」
母「言ってなかったっけ?」
ブサメン「聞いてねぇ・・・・」
母「お母さんのお母さん、ブサメンのおばあちゃんにあたる人だけど」
母「それはそれは厳しくてね、特にブサメンのおじいちゃんにあたる人がね」
ブサメン(おばあちゃんかおじいちゃんかどっちだよ)
翌日
タッタッタッタッ
ブサメン「ほっほっほっ」
ブサメン(走るのは気持ちいい、寝坊しても遅刻しないし)
三年「ちっ・・・」イライラ
ブサメン(げげっ!?)
ブサメン(僕のせいでレギュラーから外された先輩が前を歩いてる)
ススー
ブサメン(さすがに追い越せないな)
人気のない裏路地
ブサメン(うひゃ〜、なんだか幽霊でもでてきそうだ)
ン ア ア
ブサメン(なんだ?)
アンアン パンパン マンマン
ブサメン(男と図書委員ちゃ・・・・)
学校
授業中
ブサメン()
ブサメン()
後ろ「ねぇねぇ、この紙回しておくれ」
ブサメン「・・・あ、ああ」
ブサメン「今度の日曜日、一緒に映画を見に行かない?」
後ろ「えっ」
ザワザワ ザワザワ
先生「ちょっと授業中にどういうつもりなの?」
ブサメン(しまった)
ブサメン(ついつい朗読してしまった)
ブサメン(くそっ、どこまでもリア充は僕を苦しめる)
ブサメン(だが待て、朗読する事によって書いた本人にもダメージがあるのでは?)
ブサメン(諸刃の剣ではあるが、リア充に傷を負わせた!)
後ろ「先生との禁断の恋、叶うといいね!」ガタッ
ブサメン(めちゃくちゃ興奮してるよぉ・・・・・)
お昼休み
ブサメン(食欲出ないな・・・・)
「あの顔でよく先生に告白できたよな」
「勇気だけはあんだな」
ブッハハハハハ
ブサメン(楽しそうに話して、うらやましいなぁ)
ブサメン(僕も友達・・・いや、男みたいなやつは勘弁な)
クイックイッ
ブサメン(僕の服を引っ張るやつはどこのドイツだ)
「やっ」
ブサメン「け、健気ちゃん」
健気「さっきはロマンチックだったよ〜、私は応援してるからね!」キラキラ
ブサメン「は、はぁ」
健気「あれれ?ご飯食べないの?」
ブサメン「あんまりお腹が空いてなくお弁当箱でかいね」
健気「そう?男の子はもっと食べるでしょ?」
ブサメン「ノートパソコンより大きいお弁当箱なんて食べれないよ」
健気「まぁ、女の子はおっぱいの分もあるし」
ブサメン「ファッ!?」
カパッ
健気「わぁ、美味しそうだね」
ブサメン「・・・た、食べる?」
健気「いやいやいやそんなブサメン君の分がなくなっていただきます!」
ブサメン「あ、う、うんどうぞ」
健気「美味しそうなとちおとめだね、あーん」パクッ
ブサメン(普通はおかずを貰うんじゃないのか、ってかなんで見た目だけで分かるんだ)
健気「うむ、美味であるぞ」
ブサメン(こんな子だっけ)
健気「ん?、この味はコシヒカリかな?」
ブサメン(味音痴!?)
今回はここまででごわす
ごっつドロドロしたの書こうおもうとったんやけど、どないしても感情移入してまうわ
それよりも劇場版ストライク魔女ズのレンタルは何時始まるんだ、ええ?ゲロさんよ
週一で通ってるけど、いまだに一期と二期しかねぇ!
ズッキーニちゃんのお尻ペンペンが見れないこの苦痛をお見舞いしてやろうか!
あ、別にロリコンとかそういうのじゃないんで
お尻ペンペンに深い思い入れがあるだけなんで、ホント
買えるだけのお金がどこにジャニーさん何やってんすか、ここにイケメンはいませんよヒキタテヤクナライッパイ
放課後
ブサメン(初めて教室でお弁当食べた、いつもより美味しかった)
ブサメン「よし、やるぞっ!」
運動場
タタタタタタタ
ブサメン「ふっふっふっ・・・・」
ブサメン(今日は調子が良いな)
「くぉら!」
ブサメン「ごごごめんなさいぃ!?」
体育「もうすぐ大会があるんだぞ!何やってんだお前は!ああ!?」
男「・・・・すみません」
ブサメン(男が怒られてる・・・・)
体育「何を初歩的な・・・・とっとと保健室へ行って来い!」
男「はい」
ブサメン(歩き方がぎこちない、足を怪我したのか)
ブサメン(この陸上部に入部したのは・・・男、お前がいたからだ)
ブサメン(お前を打ち負かす為だというのに、情けない奴め)
保健室
保健「これでよし、走ったり激しい運動になるような事は控えるように」
男「はい」
ガラッ
ブサメン「失礼します」
男「ブサメン・・・・」
男「心配しなくても大丈夫だぞ」
ブサメン「ざまぁ」
ガララッ ピシャッ
男「・・・・・」
保健「・・・」
帰路
ブサメン「ドゥフフフフフ」
「ママ〜、あの人ぶちゃいく〜」
「見ちゃダメよ、ぶさいくがうつります!」
ブサメン「男の奴め、日ごろの行いのせいだ」
ブサメン「大会であいつを負かす瞬間が楽しみだ・・・・・」
ブサメン「くくく、僕の時代がきたようだな」
ガッハッハッハッハッハッハッ
「顔はアレだけど声だけは良い人とかいるよね、あの人は違うけど」
「あの人はね、たとえ声が良くても嫌だね」
自然公園
ブサメン「あの時、この場所で蜂に襲われて」
ブサメン「そのおかげで、僕は生まれ変われた」
ブサメン「今でもアニメを見たりゲームをしたりネットをしたり・・・・・」
ブサメン「でも今の環境が嫌じゃなくなったし、妄想だってしなくなった」
ブサメン「楽しくて嬉しくて、こんな気持ちは今まで感じたことがなかった」
ブサメン「僕は、生まれて来て良かったんだなぁ」
ブーーン
蜂「ヒサシブリゲンキダッタカイ」
ブサメン「えっ」
ギャアアアアアアアア
商店街
「にいちゃんその顔どうしたんだ、喧嘩か?」
ブサメン「いえなんでもないです・・・・・・・」
ブサメン(蜂に刺されて顔が腫れてしまった)
ブサメン(でも喧嘩って・・・少し腫れただけじゃん)
「毎度!」
ブサメン「ん?この声は・・・・確か」
「いらっしゃい!うちは安いぜお客さ・・・」
「ブサメン君!?」
ブサメン「あ、健気ちゃん」
健気「やっほ!」
健気「ブサメン君も駄菓子買いに来たの?」
ブサメン「え・・・あ、う、うん!」
健気「うちは直輸入だから安いぜぇ、たーんと買っていきな!」
ブサメン(駄菓子の売り文句じゃないよ健気ちゃん)
ブサメン(声につられて入ったけど、何も買わずに出てくのもな・・・・・)
男の子「こ、こんにちは・・・健気お姉ちゃん」
女の子「こんにちは!健気お姉ちゃぶっさ!?」
ブサメン(蜂に刺されただけじゃい)
健気「こらぁ!言って良い事と悪い事があるでしょうが!」
ブサメン(フォローじゃない!?)
女の子「本当の事じゃない、ね?」
男の子「・・・ぼ、僕は健気お姉ちゃんが正しいと思うよ」
女の子「何よ!どうしてあんたが私の味方じゃないわけ!?」
男の子「だって僕はそう思ったわけだから・・・・・・」
ブサメン(まいったなぁ、なんて話しかければいいのか分からない)
ブサメン(健気ちゃんならこの喧嘩を止められるはず・・・・)
健気「おい!何をやっとるんだ!」
男の子「ひいぃ・・・・」
女の子「な、何よぉ・・・」
ブサメン「ふぇぇ・・・・・」
健気「男の子なら、売られた喧嘩を買わないでどうするの!て、転売する気!?」
ブサメン(勝手に一人で混乱してる・・・・・・・)
男の子「健気お姉ちゃん、ば、ばいばい」
女の子「ばいばい!健気お姉ちゃん」
健気「また来いよおチビちゃん達!」
ブサメン(なんだか健気ちゃんの事が少しずつ分かってきた気がする)
健気「ったく、世話のかかるガキだぜ」フッ
ブサメン「健気ちゃんが駄菓子屋やってるなんて知らなかったなぁ」
健気「駄菓子屋ってのはいいもんだぜぇ」
健気「子供は勿論、懐かしみたい大人も来るんだ」
ブサメン「確かに子供のころを思い出すもんなぁ」
健気「俺は嬉しいのさ、子供の笑顔が」
健気「童心を忘れていない大人の、子供のような笑顔って奴が・・・・」
ブサメン(何になりきってんだろ)
健気「毎度あり!」
ブサメン「そ、それじゃ」
健気「また来てね♪」ニコッ
ブサメン「う、うん」
自宅前
ブサメン「思わず大量に買ってしまった」
ガヤガヤ ガヤガヤ
ブサメン「なんだ?」
「アイドルの家出なんて大スクープだ!」
「カメラ回せ回せ!他のより遅れるな!」
ブサメン(お姉ちゃんの・・・・・)
ブサメン(色々と聞かれるの嫌だなぁ、駄菓子買ったし)
ガチャ
ブサメン(あれ?なにも聞かれなかった・・・・?)
「なんだ今のぶさいくは」
「入ってったって事は家族とかじゃないのか」
「あんな不細工なのに?」
この時間は見てる人いないと思ってパパのいう事を聞きなされ見てたわ
何もない道でも転んだりするけど楽しみにしといてくれ、その楽しみって期待裏切ってやるからな!
翌日
ブサメン「ふんふーん♪」
ガチャ トタトタ
ブサメン「おはよう!」
カタッ カチャカチャ
ブサメン「今日の朝ご飯は昨日のカレーだぁ!」キラーン
カチャカチャ モグモグ
ブサメン「ごちそうさまでした」
カチャカチャ
ブサメン「いやぁ一人暮らしのような感じでテンションあがるなー」
ブサメン「お母さんはショックで実家に帰ってたけど」
ブサメン「一人暮らしできた事に関しては感謝しないと」
ガチャ
ブサメン「行ってきまーす!」
シーン
ブサメン「こういう時は寂しいんだな」
学校
授業中
ブサメン(明日はいよいよ予選大会が始まる・・・・ドキドキしてきたぁ)
ブサメン(男よりも早いタイムで走って、格の違いを教えてやる)
ブサメン(図書委員が見てる前で負かしてやるんだ!)
健気「ねぇねぇ、回してちょ」
ブサメン(またか、健気ちゃんといえど彼氏持ちの時点でリア充・・・・・)
ブサメン「いいよ」
ブサメン(健気ちゃんとの距離が少し縮まった今、僕は負けない!)
ブサメン「先生!授業中に紙を回してくれと頼まれました!」
健気「え」
先生「またあなたなの・・・どんな紙か見せてちょうだい」
ブサメン(いくら健気ちゃんでも、この反則技には勝てまい)
ブサメン「これです、どうぞ」
先生「どれどれ」
ブサメン(すまない健気ちゃん、リア充とは分かり合えない仲なのだよ)
先生「・・・・ブサメン君」
ブサメン「はい、なんでしょう」
先生「絶対結婚しようね、ってどういうわけですか!?」
ザワザワ ザワザワ
ブサメン「えっ」
健気「そそそんなに関係が進んでたんですか!?私ってば恋のキューピッドだどうしよういやっほぅ!?」
ブサメン(もうやだ・・・・)
お昼休み
ブサメン(健気ちゃんには勝てないや、ってかいつもこのパターンだ)
ブサメン(健気ちゃんのハートを射止めた彼氏ってどんな奴なんだ、デートとかすごそうだなぁ)
前の席「あれ?健気はどこ行ったんだ」
ブサメン(確かにめちゃくちゃイケメンだけど・・・・人間、顔じゃねぇっつうんだよ!)
イケメン「健気どこに行ったか知りませんか?」
ブサメン(知るわけねぇだろ!)
ブサメン「さ、さぁ」
イケメン「トイレかな、今日は一緒にパン買いに行く約束したのに」
イケメン「ブサメン君、でしたよね」
ブサメン「は、はいそうですけど」
イケメン「健気と仲良かったりするんですか?」
ブサメン(彼氏に聞かれてもどう答えりゃいいんだ)
ブサメン「まぁ、ほどほどには」
イケメン「彼女について知ってる事があれば教えてほしい、なんでもいいんだ」
ブサメン(はぁ!?)
ブサメン(イケメン君が言うには、健気ちゃんの事を心から好きではないらしい)
ブサメン(中学生の頃、同じ学校で同じクラスの同じ日に転校したという)
ブサメン(美男美女の運命的な転校に周りが盛り上がって、断り切れずに恋人関係になったんだとさ)
ブサメン(イケメン君は健気ちゃんに悪いと思い、好きになるよう努力し傷つけないように気をつけているとのこと)
イケメン「でも、僕は本当に好きなわけじゃないから・・・・・」
イケメン「最低だよな、なんて言われようと構わない」
イケメン「ただ、僕は彼氏としてできる事をやりたいんだ」
イケメン「彼女とデートをしたり笑顔を見たりする度に、心が痛むんだ・・・・」
イケメン「僕の笑顔は本当の笑顔じゃない、彼女を騙して僕は!」
ブサメン「フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ」
イケメン「ぶ、ブサメン君!?泣いてるの!?」
ブサメン「なんだそのアニメはぁ!タイトルを教えろよぉ!」
イケメン「え、あ、アニメ?」
ブサメン「なんて話だ、全米が泣いたよ」
イケメン「ごめんね、君に話すような事じゃないのに」
ブサメン「いや、聞けて良かった」
ブサメン「でさ・・・一つ聞いてもいいかな?」
イケメン「僕の話を聞いてくれたんだ、なんでも聞いてくれ」
ブサメン「健気ちゃんは、その・・・・処女なのかね?」
イケメン「は?」
イケメン「処女?」
ブサメン「好きじゃないんなら大丈夫なんだよな!?」
イケメン「えっと、処女ってどんな字書くの?」
ブサメン「えっ・・・・ちょっと待ってて」
カキカキ
ブサメン「こう書くんですけど」
イケメン「・・・・これで処女ね、なるほど」
ブサメン(なんなんだ)
イケメン「で、処女ってどういう意味なの?」
ブサメン「ファッ!?」
イケメン「処刑女?」
ブサメン(えー・・・・目がまじだよこのイケメン)
イケメン「すまない、人並みに教養があると思っていたんだが」
イケメン「いや、健気との関係の時点でとても教養があるとは言えないよな・・・・・・」
ブサメン(根は良い人なんだろうけども、仕方ない恥を承知で説明するか)
ブサメン「この言葉が持つ意味とい」
「何の話してるの?」
イケメン「あ、健気」
健気「何の話ー?」
クシャクシャ
ブサメン「べ、別に何でもないけど・・・・・」
イケメン「処」
ブサメン「鶴屋さんは俺の嫁ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ」
ザワザワザワザワ
「いきなりなんだあいついい加減整形しろ」
「嫁とかまじキモっ、だろうと思ってたけどキモっ」
「長門は貰っていきますね」
イケメン「け、結婚してたんだね」
ブサメン「信じた!?」
健気「先生との愛は偽りだったの!?」
ブサメン「何か違うよ!」
健気「ティッシュありがと」
イケメン「鼻血大丈夫?」
健気「う、うん大丈夫だから気にしないで」
健気「それで何の話してたの?」
ブサメン「あ、ちょっとあの」
イケメン「処」
ブサメン「子育てって大変だねって話!」
健気「子育て・・・?」
イケメン「えっ」
ブサメン「だよねイケメン君、だ・よ・ね?」
イケメン「・・・・」
ブサメン(彼氏ならごまかすんだ)
イケメン(わ、分かった)
イケメン「べべべべべべ別になんでもないねーん、ほんま子育てたいへーん」
ブサメン(ツッコミ所が多い!?)
健気「そっかぁ、じゃパン買いに行こう」
ブサメン(えぇ・・・・・)
ブサメン(一緒に食べるから待っててと言われたが、非常に変わったカップルである)
ブサメン(でもイケメン君はイケメン君で良い人なんだよなぁ、お似合いっちゃお似合いなのかな)
ブサメン(健気ちゃんを騙している事に変わりはないがな、イケメンめ!)
「お待たせー」
ブサメン「あ、べ、別に待ってないよ」
健気「そう?、なら良かった」
ブサメン「イケメン君は?」
健気「渋滞に引っ掛かったみたい、無事パンを買ってこれるといいんだけど」
ブサメン(買いに行く約束した意味あるのか、それ)
健気「それよりもさ、聞きたい事があるんだけどいいかな?」
ブサメン「何?」
健気「さっきの子育ての話なんだけど・・・・」
ブサメン(ドキッ)
健気「私・・・彼の事好きじゃないんだ・・・・・」
ブサメン「ってなんでですかー」
健気「中学の時にね、周りのみんなが・・・」
ブサメン(バリツ!)
今回はここまでですじゃ
拙者はゲロに行かねばならんのでな
ブサメンでも友達と来てる奴が羨ましい、小学生の頃は友達なんてポンポン作れたのになんでだろ
別に今度母ちゃんと映画見に行くし、寂しくないんだからね!寂しくなんか・・・・・・
大きく分けると二種類のロリコンがいる
一つは、大人として子供を好きになるタイプ
これはただの変態、変態
もう一つは、同い年として好きになるタイプ
何かしらの影響で精神年齢などがストップし、肉体だけが歳をとるようになる
普通の恋愛と同じ感覚なのに、必然的にロリコンと呼ばれてしまう
悪意がない為に治すのは困難である
結論:小学生ぺろぺろ
あ、イケメン君の名前表記を純心に変えます
健気「だからその・・・子育てとかそういうのは、今はまだ・・・・・」
ブサメン(やれやれ、どこかの涼呂ハルコの力でも働いているのかね)
健気「この事、イケメン君には内緒にしといてね」
ブサメン「まぁ・・・誰にも言わないけども」
健気「・・・ありがと」
イケメン「待たせてごめんよ」
健気「よし、それじゃいただきます!」
ブサメン「い、いただきます」
イケメン「いただきます」
健気「あれ?クリームパン好きだったっけ?」
イケメン「あぁ、残り物しか選べなかったからね」
健気「そうなんだぁ、どんまいだよ」
イケメン「はは、嫌いではないのが救いさ」
ブサメン(なんか心が痛い・・・・・・)
ブサメン「ふぅ・・・・」
純心「ごちそうさま」
健気「美味しかったぁー」
純心「そうだ、みんなで映画でも見に行かないか?」
ブサメン「えっ」
健気「いいね、でも何の映画見に行くの〜?」
ブサメン(僕が可哀そうと思わんのか、秘密ばらすぞ)
純心「ブサメン君が見に行きたい映画とかどうかな?」
ブサメン(人任せかよ!)
健気「ほうほう、私はそれでいいけど」
純心(ブサメン君は彼女と仲が良さそうだから、色々と教えてほしいんだ)
ブサメン(えー・・・・・)
健気(ブサメン君しか頼れる人いないの、お願い!)
ブサメン(まじか・・・・・・)
健気「お願いブサメン君!」
純心「頼むよブサメン君!」
ブサメン「・・・じゃあ」
ブサメン「涼呂ハルコの消失でも見に行く?」
放課後
ブサメン(予選大会に備えてコンディションを整えるという名目で今日の部活動は休みだ)
ブサメン(明日は男を負かす時が楽しみだけど、これから健気ちゃんとデートというのも胸が躍る)
ブサメン(健気ちゃんとあわよくば・・・・・・グヘヘ)
純心「や、待たせちゃったかな」
健気「早速映画館へ行きましょう」
ブサメン(その気がなくても彼氏がこれだもんな・・・・)
映画館
ブサメン「ふ、ふひひ・・・す、涼呂ハルコの・・・・消失の」
受付「はいっ」
ブサメン(早っ!?)
受付(目が痛いからとっとと闇へと消えろ)
ブサメン「チケット買ってきたよ」
純心「あ、いくらだった?」
健気「無理やり誘ったようなもんだし、チケット代出すよ」
ブサメン「否!」
健気「へ?」
ブサメン「ここはおごらせてもらうぜぇ」
純心「そんな悪いよ、せめて僕たちの分ぐらいは」
ブサメン「じゃなきゃ帰る!」
健気「・・・・・分かった」
純心「・・・埋め合わせはさせてもらうよ」
ブサメン「ウェヒヒ」
純心「ポップコーンか何か買っていこうか」
健気「はい!私しょうゆバター!」
純心「ブサメン君は?」
ブサメン(ポップコーン高けぇ・・・・・)
純心「ブサメン君はどうするの?」
ブサメン「僕は・・・いいや」
純心「ここは僕がおごるし、遠慮しなくてもいいよ」
健気「私もだすよ」
ブサメン「い、いや・・・・お腹がちょっとね、すいてないっていうか」
ブサメン(こんなぼったくり買えっかよ!)
純心「そうか、じゃあ僕のと健気のを大きいサイズで買うからお腹が減ったら食べなよ」
健気「しょうゆバターはオススメだからね、ぜひ食べてみて!」
ブサメン(なんて日だ!なんて良い人達なんだ!)
ブサメン「えっと・・・・ここか、ここの三席だよ」
健気「ブサメン君が真ん中に座ればちょうどいいんじゃない?」
ブサメン「えっ、ちょうど?」
純心「そうだね、観ながら僕たちに解説してもらえると助かるし」
ブサメン(それもそうか・・・っていやいやいやいや、この人らを引きずり込んでいいのか)
ブサメン(こんなにも外見も内面も綺麗な人たちを僕が汚しても・・・・)
ブサメン(知ったこっちゃねぇや)
純心「ポップコーンのCМ力入ってるなぁ」
健気「セルの声だぁ」
ブサメン(若本ブォイスゥでポップコーンの宣伝させるって何があった)
ザワザワ ザワザワ
ブサメン(なんか騒がしいな)
「おいあれ見ろよ」
「うは、めちゃくちゃ可愛いじゃねぇか」
「すげぇイケメンもいやがるぞ、カップルかよ」
「真ん中俺過ぎワロタ」
ブサメン(こっちを見ている・・・・?)
ブサメン(僕の隣には健気ちゃん、まさか!?)
ブサメン(恋人と思われているんじゃなかろうか、ドゥフフフフフフ)
ブーーーーーーー
ブサメン(始まるで工藤)
健気「何も言ってないのに不正解だって」
純心「時間切れなんじゃないかな」
ブサメン(何の話してんだ)
健気「古泉君って人、純心みたいだね」
純心「そうかな、朝比奈みくるって子は健気そっくりだけど」
ブサメン(僕はカマドウマです)
純心「僕に一体何があったんだ」
健気「ぷぷ、純心が教室ごと消えてる・・・」クスクス
ブサメン(なんだかんだ仲良いんだよなぁ、ポップコーンでも食うか)
健気(ふふ、しょうゆバター美味しいなぁ)
ピトッ
ブサメン「あ・・・」ドキッ
健気「あ・・・ご、ごめんね」
ブサメン「い、いや僕の方こそごめん」
ブサメン(はぁ・・・心臓に悪いよ、でもでも柔らかかったなぁ)
ブサメン(女の子の手なんて初めて触ったし、これって恋のフラグが立ったんじゃね?)
ブサメン(でも意識しちゃうな、純心のポップコーンでも貰うか)
純心(キャラメル味のポップコーンもなかなか美味いな)
ピトッ
ブサメン「あ・・・」ドキッ
純心「あ・・・す、すまない」
ブサメン(こっちの恋のフラグは立たなくていいよ!?)
健気「あわわ・・・・ひゃっ」ビクッ
ブサメン(血が駄目だめなんだなぁ、可愛いなぁ)
純心「ど、ど、ど、どうしてこんな・・・・!」
ブサメン(お前もかよ)
純心「う〜ん!面白かったなぁ」
健気「ドキドキハラハラだったね!」
ブサメン(鶴屋さんに怒髪で突かれたい)
今回はここまでです、なかなか話が進まなくて面目ない
イヴの時間レンタルしたし観るんじゃい、沢城みゆき様が幼女役で出てるんじゃいグヘヘ
ショッピングモール
フードコート
純心「そうか、家が駄菓子屋・・・・」
ブサメン「それと、子供が好きなのかも」
純心「子供か・・・ゴクリ」
ブサメン(何考えてんだよ)
健気「ごめんね、待ってもらっちゃって」
純心「いいって、それじゃ食べようか」
ブサメン「フヒヒ、いただきます」
健気「そのツイスターとやらは美味しいのかい?」
ブサメン「あ・・・た、たた、た、た、食x@/x[-?」
健気「わぁ、ありがとう」
健気「いただきまーす、ぁーん」パクッ
モグモグ
健気「美味しい♪」
ブサメン(かかかかかかか間接キスぅ!?)
純心「へぇ、僕ももらっていいかな」
ブサメン「駄目」
純心「僕のも食べていいからさ、頼む!」
健気「食べさせてあげなよ〜」
ブサメン(オーマイガー)
純心「ふむふむ、ピリッと辛みがあって美味しいね」
ブサメン(くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)
健気「すごく美味しかったぁ、なんて名前だっけ?」
ブサメン「・・・・ケンジャッキーのツイスターだよ」
純心「じゃ、僕のも召し上がれ」
ブサメン(純心君のはしょうゆラーメン)
健気「私もお礼に、はい」
ブサメン(健気ちゃんのはカツカレーとちゃんぽんと餃子)
ブサメン(無難に餃子でもいただこうかな)
ブサメン「あ、ありがとう」パクッ
モグモグ
ブサメン「美味しい」
健気「ここのやさい餃子は絶品だからね!」
健気「わわっ、もう真っ暗だ」
健気「うわー、夜だー」タッタッタッ
ブサメン(良い走りだな)
純心「・・・ブサメン君」
ブサメン「何?」
純心「僕は健気の事が好きになった」
ブサメン(真顔でなに言ってんだ)
純心「こんな気持ちは初めてなんだけど・・・・・」
純心「ブサメン君に、嫉妬しているのかもしれない」
ブサメン(周りに流されたとか言ってたじ)
ブサメン「は?」
純心「はは、器量のない男だよな」
純心「でも、健気が好きなんだ」
純心「混乱させてすまない、知っておいてほしかったんだ」
ブサメン(えー・・・・・)
駅
健気「ほなな!」ビシッ
純心「ははは、またね」
ブサメン「・・・・・」
ガタン プシュー ガタンゴトンガタンゴトン
健気「今日は楽しかったね」
ブサメン「そ、そうだね」
健気「・・・大丈夫?」
ブサメン「あ、う、うん」
健気「・・・・」
ブサメン「・・・・」
健気「私ってそん「次は〜瓜田、瓜田です」
健気「私ここだから、また遊ぼうね」
ブサメン「え、う・・・うん」
健気「・・・・頼り・・のかな」
ブサメン「え?」
ガタン プシュー ガタンゴトン
ブサメン「あ」
ブサメン(さっきなんて言ったんだろう)
翌日
チュンチュン チュンチュン
ブサメン「ふわぁ〜」
ブサメン「朝・・・・ん?」
健気「・・・zzz」スヤスヤ
ブサメン「えっ!?」
健気「・・・んにゃ?」
ブサメン「け、け、け、健気ちゃん!?どうしてここに、って裸!?」
健気「ブサメン君もでしょ〜、ね?もう一回しようよぉ・・・・」
ブサメン「ちょっちょっ、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお」
ピッ ウィーン
ブサメン「・・・・」
ブサメン「臭い」
ウィーン ウィーン
ブサメン「布団の替えあったかな」
ウィーン ウィーン
ブサメン「・・・朝ご飯食べるか」
ガチャ
ブサメン「予選が、ついに来たか」
ブサメン「男を、リア充をぶっ潰して・・・・」
ブサメン「・・・それで・・・・」
ブサメン「・・・・・・」
横断歩道
ブサメン(もしかして、ミイラとりがミイラになっているんじゃ・・・・)
ブサメン(僕はリア充が憎い、憎いけど)
ブサメン(僕もまた、リア充なのだろうか)
ブサメン(だとしたらそれは)
子供「うわぁぁぁんママぁぁぁぁ」
ブサメン「おん?」
お母さん「もうお母さん知らないから!」
ブサメン(母親なら無視すんなよ)
子供「ママぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ」
ブサメン「おっとこれは、!?」ダッ
ブォォォォン パッパー
お母さん「ああ!?」
キキィーー
アブネェダロー キヲツケヤガレー
お母さん「本当にありがとうございました、ほらちゃんとお礼を言いなさい」
子供「ありがとうおじちゃん」
ブサメン「おじ・・・・ど、どういたしまして」
ブサメン「はぁ、予選会場に急がねば」
prrrrrr
ブサメン「電話・・・僕のか!」ピッ
ブサメン「も、もしもし」
「もしもし、純心だけど今大丈夫かな?」
ブサメン「う、うん大丈夫だよ」
「実はさ、健気に・・・・」
ブサメン(てててて手を出したのか!?)
「振られたんだ」
ブサメン「キタァーーーーーーーーー」ピョィン
小休止
予選会場
控え室
体育「いいかお前たち、陸上は一人で走る競技だと思っている奴がいるが」
体育「まったく違う、思っている奴は馬鹿だ」
ブサメン(えっ)
体育「あ、お前たちは例外だぞ、すごく頭が良い」
ブサメン(なんだそのフォロー)
体育「応援してくれる人や、支え合う仲間がいる」
体育「お前たちは一人だが、お前たちで一人だ」
ブサメン(結局一人じゃん・・・・・)
体育「いくぞ、えいえい・・・」
ブサメン(えっ)
体育「おー!」ビシッ
ブサメン(えっ)
全員「おー!」ビシッ
ブサメン(えっ)
保健「おー!」
ブサメン(えっ)
ザワザワ ザワザワ
「あれが全国に出場し・・・一人だけぶっさいくだなおい」
「二年ぶりの全国なるか、目が離せな・・・ぶっさいくな奴いるな、あいつは見ない」
ザワザワ ザワザワ
ブサメン「おお、うちの高校はすごいなぁ」
男子「全国で二位に食い込んだからな、三年前だけど」
ブサメン(話しかけてんじゃねぇよ、ああ?)
男子「それよりもさ、笑える話があるんだけど聞いてくれよ」
ブサメン(しつこいな、興味ないし)
男子「図書委員ちゃんと別れちゃった」
ブサメン(はいはいワロスワロス)
男子「それでさぁ、俺気付いたんだ」
ブサメン(まだ続きあんのか、大会に集中しろっつうの)
男子「男が好きなんだ、って」
ブサメン(はいはいワロスワ・・・・・)
ギュ
男子「なぁ、お前はどうなんだ」
ブサメン(手を握るな・・・こっち見るな)
男子「こんな気持ち初めてなんだ、胸の高鳴りもときめく心も」
ブサメン(早く大会の開会をおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)
ブサメン(ふぅ、なんとか振り払った・・・・)
ブサメン(でも、純心君も振られたんだよなぁ)
「え、え?キタ?」
ブサメン(思わず口に出してしまった)
ブサメン「ごめんごめん、バスが来たって意味」
「これからどこかに出かけるのかい?」
ブサメン「陸上部のレギュラーとして予選大会だよ」
ブサメン(おかげで気持ち良く大会に臨めそうだ、感謝しておこうかふっはっはっはっ)
「そうなのか・・・・すまなかった、言うタイミングを間違えてしまったよ」
ブサメン(いやいや、グッドタイミングさ!)
「僕たちの事は気にしなくていいから、今は大会の事だけ考えてくれ」
「ブサメン君なら心配する事なんてないと思うけど、気をつけて」
ブサメン「あ、うん」
「邪魔してごめん、いってらっしゃい!」
ピッ
ブサメン(やっぱ良い人だぁ・・・・・)
ブサメン(純心君の声、震えてた)
ブサメン(泣いてたのかもしれない、僕に気遣って無理をしてい)
パァン ダッタッタッタッ
ブサメン「へ?」
ブサメン「あ・・・・」
ザワザワ ザワザワ
「あの不細工どうしたんだ」
「おいおい今年こそ全国目指してたんじゃねぇの」
ザワザワ ザワザワ
ブサメン「あ・・・あ・・・・」
体育「・・・・・」
閉会後
保健「予選落ちでしたね、でもでもみんな良い走りしてましたよ」
体育「・・・ブサメン!」
ブサメン「は、はい・・・」
ブサメン(怒られるの嫌だなぁ・・・・・)
体育「何があったのか知らないがな・・・!」
体育「どうして走らなかった!?」
保健「あ、あんまり怒るのは可哀そうですよ」
ブサメン「すみません、別の事考えてて・・・・」
体育「別の事か、気になるがまぁいい」
体育「それよりもだ、どうして走らなかったと聞いている」
ブサメン「・・・へ?」
体育「別の事考えていてスタートを出遅れたのは分かった、だが」
体育「出遅れた後でも、走る事はできたはずだ」
体育「お前は走りたくて陸上部に来たんじゃないのか、走る意味を忘れたのか」
ブサメン「・・・・僕、陸上部辞めたいです」
保健「え、どうして」
体育「・・・理由を聞こうか」
ブサメン「走って嫌な事を忘れるのはすごく気持ちよかったんです」
ブサメン「何も考えずに済む、嫌な事だらけだった僕にとっては最高でした」
ブサメン「でも、幸せな事を見つけたんです」
保健「幸せ・・・・?」
ブサメン「些細な事ですけど、僕はそれを忘れられない」
ブサメン「走っている時も、何をしても頭から離れないんです」
ブサメン「走る事よりも大切な事を、見つけたんです」
体育「・・・・・」
ブサメン「僕、陸上部を辞めたいです」
体育「・・・それだけか?」
ブサメン「えっ」
体育「俺は辞めさせる気などないぞ、だからそれだけかと聞いたんだ」
保健「先生・・・!」
ブサメン「・・・・僕」
体育「なんだ?」
ブサメン「僕、陸上部を辞めます!」
体育「・・・・・前と比べて、思い切りがよくなった」
体育「戻りたくなったらいつでも来い、いいな?」
ブサメン「はい!」
保健「先生・・・・」
体育「あいつはもう、一人で走って行けます」
体育「・・・先生」
保健「はい?」
体育「いえ、保健・・・さん」
体育「お、お、お、お、俺と一緒に走@z:];dsp@cl」
保健「?」
体育「ぇえいくそっ」パチンパチン
保健「うふふ、先生」
体育「こんな時に・・・・え、は、はい」
保健「今度、私と一緒に走ってくれませんか?」
体育「えっ」
体育「は、はい!」
今回はここまでです、次くらいで終わるかな
ホモルートはないよ、不細工でホモってそれはそれですごいけども
おやすみなさい
俺ってホモだったのか
商店街
「へいらっしゃい!うちは安・・・・」
「ブサメン君?」
ブサメン「や、健気ちゃん」
健気「また駄菓子を買いに来たのかい?」
ブサメン「いいや、違うよ」
健気「へ?」
ブサメン「純心君から聞いた、別れたって」
健気「・・・・」
健気「私やっぱり、本当に好きな人と一緒がいい」
健気「好きな人って、作ろうとしたり見つけたりするんじゃなくて」
健気「気付くものなんだって、あなたに教えてもらいました」
健気「好きです」
ブサメン「それで僕、どうしても伝えたいことがファッ!?」
ブサメン「今、なんて?」
健気「好きです、って言ったんだよ」
ブサメン「え」
ブサメン(告白しようと思って乗り込んだのに・・・・・)
健気「好きです、大好きです」
ブサメン「う・・・・わ、分かった、分かったから」
健気「ブサメン君の気持ちを聞くまでやめないもん」
ブサメン「えっ」
健気「好き好き好き好き、好き!」
ギュッ
ブサメン「ファァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
女の子「なにやってるのかしら、あれ」
男の子「・・・これじゃ入れないね」
女の子「あんたは・・・・ああいう事されて、う、嬉しいわけ?」
男の子「僕は嬉しいよ、寝る前にママとパパにしてもらうんだ〜」
女の子「ふ、ふ〜ん・・・・そんなに嬉しいものかしら、まだまだ子供ね」
ギュッ
女の子「わわっ!?ちょっとなに抱きついてんのよ!?」
男の子「ご、ごめん・・・大切な人にしてあげなさいってパパに言われたんだ」
女の子「大切な人・・・・・」
ギュッ
男の子「あれ?」
女の子「べ、別にこのままでいいんじゃない!?」
女の子「減るものでも・・・・ないわけだし」
男の子「あったかい」
女の子「わわわ私の体温じゃないわよ!?分かった!?」
翌日
自然公園
ブサメン「良い天気だね」
健気「気持ち良いぃ〜」
健気「あのベンチでお昼にしよっか」
ブサメン「うん、もうお腹ペコペコだよ」
健気「よいしょっと」ペタン
ブサメン「よっと」プケラァ
健気「ふっふっふっ、お弁当を作って来たのだぁ!・・・・・あ、ごめんもっかい」
ブサメン「え?」
健気「お弁当を作ってきたの、お食べになって」
ブサメン「・・・・なにそれ」
健気「おしとやかな方がいいかなぁと思って」
ブサメン「普通でいいよ、普通がいいよ」
健気「おっほっほっほっ、お弁当を作ってきたのだぁ!」
ブサメン「き、切り替え早いね」
健気「んしょ、ほい」
ブサメン「相変わらずでかいね、中身は何かな」
健気「パン一斤」
ブサメン「パン一斤!?」
健気「六枚切りじゃ満足できないよね」
ブサメン「は!?」
ブサメン「パン一斤なんてどこで買ってきたの」
健気「ううん、作ったの」
ブサメン「えっ、それは小麦粉をこねて・・・・」
健気「小麦粉から作った」
ブサメン「小麦粉から作った!?」
ブサメン「・・・ごめん、飲みもの貰えるかな」
健気「いいよ、今日は水筒も完備してるのだ!」
ブサメン(飲みものないとパン一斤も食べれないよ)
健気「はい、召し上がれ」
ブサメン(召し上がれってなんだ)
ブサメン「ありがとう」ズズッ
ブサメン「お味噌汁だぁ・・・・」
健気「でも昆布だよ」
ブサメン「お味噌汁にこだわりなんてないけど!」
健気「えへへ、なんだか幸せだねー」
ブサメン「ずっとこのままでいたいね、時間が止まって」
健気「いれるよ、止められるよ」
ブサメン「あはは、時間を止めるなんて無理だって」
健気「・・・確かめる?」
ブサメン「え?」
健気「おいで、私の手を引いて」
ブサメン「・・・・・」
健気「ほら、ずっとここにいよう」
ブサメン「でも・・・」
ブサメン「うん」
健気「ずっと一緒だよ?」
ブサメン「ずっと一緒だよ」
ザワザワ ザワザワ
「おいおいなんだこりゃ、ひでぇ」
「なんでも子供をかばって車にひかれたらしいぜ」
「あたり一面、血だらけじゃねぇか」
「酷い顔をしてるけど、強く打ったのかしら」
「ブサメン君!」
「わわっ、ちょっと君!?ここは通れないよ」
「友人なんです、私の大切な!」
「ここは立ち入り禁止なんだ、悪いが」
「押し通る!」
「な!?何をする!」
「純心君!?」
「早く彼の所へ!自分の気持ちに、やっと正直になれたんだろ!?」
「・・・うん!」
ブサメン「ずっと・・・一緒、だよ・・・・」
「まだ意識があるのが不思議だな、あと一分も持たないというのに・・・・・・すまん」
健気「ブサメン君!あ・・・・ああ・・・」
「ちょっと君どこから入ってきたんだ!?」
健気「いや・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
安置所
母「ブサメン・・・・」
父「あいつは昔から正義感が強かったが・・・とんだ親不孝者だ」
健気「・・・ごめんね、純心君」
純心「謝る必要なんてないよ、僕が好きに行動しただけだ」
健気「私、気持ちを伝えれなかった」
純心「・・・・こんな事言いたくないけど」
健気「え?」
純心「ブサメン君は、健気の事が好きみたいだった」
純心「だから僕は焦ったのかもしれない、健気がはしゃいでる姿なんて見た事なかったし」
健気「・・・・・」
純心「僕に出来ない事を、彼はやってのけた」
健気「純心君・・・・」
純心「僕は何か大切な事を忘れていたのかな、さて」
純心「僕はもう行くよ、それじゃ」
「ブサメン君」
「ねぇ、ブサメン君」
「ブサメン君?」
「・・・冷たい」
「私ね、気付いたんだ」
「好きな人、好きな気持ちに」
「ブサメン君の事なんだよ・・・?」
「私、気付いちゃった」
「・・・・・」
「・・・・」
「・・・」
「・・」
「・」
「」
「ずっと一緒だよ?」
「ずっと一緒だよ」
学校
授業中
イケメン(リア充どもめ・・・拙者をどれだけ苦しませれば気がすむのでござるか)
イケメン(アニメの話したい声優の話したい鶴屋さんとお話しがしたい)
イケメン(なのに金髪のヤンキーみたいな人しか絡んでこないでござる)
イケメン(怖いから逆らえないけど、三次元の女の話しかしてこねぇ)
イケメン(くそっ、やはりリア充と戦わねばなるまい)
後ろの子「ねぇねぇ、これ回してくれない?」
イケメン(後ろの女の子は前の席の男の子とアベックでござる)
イケメン(授業中に度々、手紙を渡してほしいと頼まれるござる)
イケメン「うん、回してあげる」
後ろの子「ありがと」
イケメン(まずは近くのリア充から成敗するでござる・・・ふふ、窓際の席で良かったでござる)
ポイッ
イケメン「あー、ミスったわーめんごめんご」
後ろの子「とぅっ!」
シュパッ
イケメン「え?」
パシッ
後ろの子「よいしょっと、危ない危ない」
後ろの子「もー、次からは気をつけてね」
後ろの子「外は寒いんだし、ね?」
イケメン「は、はいぃ」
イケメン(リア充との戦いは長くなりそうでござる)
終
なんか終わった、迷走感すごいけど
html化の依頼出してきます
えっ、各々の想像に任せようかと思ってたんだけど
最後に「ずっと一緒だよ」って言い合ってから時が経ち
ブサメンと健気ちゃんが輪廻転生、姿を変え再び出会い約束を果たす
申し訳ないでござる
最後をもうちょっと詳しく書くべきだったのかな
まじか、やっちまった
でもブサメンの[田島「チ○コ破裂するっ!」]に付き合ってくれてありがとう
俺はブサメンというよりグロメンだけど、どっちもどっちだよな!
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