ハルヒ「あの子暗くない?ちょっと臭いし」 (50)
キョン「ん、誰だ?」
ハルヒ「ほら、あの後ろにいる子」
もこっち(リア充どもめ、聞こえるように悪口を言うなっつーの!)
キョン「あんまり話したことないからわからないな」
ハルヒ「あんたがあんまり話した事無いって時点で暗いに決まってるじゃない!」
もこっち(どういう基準だよ!)
キョン「どういう基準だよ!」
もこっち「!?」
ハルヒ「あんたはクラスのみんなとそこそこコミュニケーションとってるじゃない」
キョン「そこそこってなんだよ、お前がクラスで浮いて溶け込めてないだけだろ」
もこっち(今あの人と心が通じ合った・・・もしかして、運命の人!?)
ハルヒ「まぁいいわ、臭いのは認めるのね?」
もこっち(確かに臭いことは否定してない・・・)
キョン「本気で臭いって思ってるのか?」
ハルヒ「え、臭くないの?」
キョン「そうかなぁ」
ハルヒ「あんたも汗臭いから気付かないのよ、あの子と同類ね」
もこっち(同類!?)
キョン「確かに、自分の匂いには気付かな言って言うもんな」
もこっち(同類・・・あの人と私は同類・・・これはもしかして同類同志付き合うパターン!?)
朝倉「ちょっと、大声で悪口言わないの、きっとあの人に聞こえてるわよ」
ハルヒ「聞こえるように言ってるのよ」
もこっち(あの糞おんな、ちょっとかわいいからって調子のりすぎ、性欲に支配された男どもにレイプされつづければいいのに・・・)
朝倉「同じクラスなんだから仲良くしましょうよ」
ハルヒ「仲良くするつもりよ、だから臭いって教えてあげてるんじゃない!」
朝倉「黒木さんは臭くないでしょ」
キョン「やっぱり臭くないだろ」
ハルヒ「臭いのよ、溝のような異臭が漂うのよ」
もこっち(あの糞女!箪笥の角に小指ぶつけてそのままサクッと小指が千切れればいいのに)
朝倉「あの子をあなた達の部活に入れてあげればいいんじゃない?」
もこっち「!?」
キョン「そうだな、お前変わった奴を集めてただろ、謎の転校生や美少女がいいなら根暗な子が一人増えてもいいだろ」
ハルヒ「根暗な子なら有希一人で十分よ、それに有希は臭くないし」
もこっち(悔しくなんかないぞ、あいつが私を部活に誘っても私は絶対断ってたし、私ゲームやアニメ見るのに忙しいからって断ってたし!)
キョン「そういうなよ、なぁ黒木さんだっけ?俺たちの部活に入らないか?」
もこっち(うわっいきなり話しかけてきた!)
朝倉「反応がないってことは本当に寝てるんじゃないの?ずっとうつぶせのままだし」
キョン「寝てるのか・・・」
もこっち(寝たふりしてたなんて今更言えないし、でもせっかくのこのチャンス逃したらもう二度と部活に誘ってもらえなくなるかも・・・)
朝倉「そっとしてあげたら?」
もこっち(そうだ、今起きたってことにするんだ、そしたらあの人はまた誘ってくれるはず)
キョン「じゃあ起こすのはかわいそうだな」
もこっち(よしいまだ!)
もこっち「ふぁ・・・」
ハルヒ「どうせ寝てるふりよ!そのうち目が覚めたふりして起きてくるから見てなさい!」
キョン「寝たふりなんかわざわざするわけないだろ」
朝倉「そうよ、疲れてるのよ、いつも目の下に隈できてるし」
もこっち(あの糞ビッチがぁ!起きるに起きれなくなったじゃないか!)
もこっち「はぁ・・・どうして昼休み寝たふりなんかしたんだろ」
もこっち「ぼっちでいることを誤魔化すために寝たふりしたために、ぼっちから脱出できる機会を失った・・・」
もこっち「うわあああああ!」
弟(うるせぇ・・・)
もこっち「あのビッチ女!ビッチ女!ビッチ女!」
ドンドン
もこっち「死ねばいいのに!死ねばいいのに!」
ドンドン
弟(そのビッチ女より、こいつが死ねばいいのにな・・・)
もこっち(はぁ・・・またあの糞ビッチが大声で私の悪口言うのかな・・・)
キョン「おはよう」
もこっち「!?」
キョン「今日は早いじゃないか」
もこっち「あっあっあっ・・・」
キョン「いつも眠そうだけど勉強がんばってるのか?」
もこっち「いえ、乙女ゲーとかまとめサイトとかで毎晩夜更かしするんですわ」
キョン「そっそうか・・・」
もこっち(何言ってるんだ私、勉強してるって言えばよかったのに・・・)
キョン「そうだ、昨日言いそびれたことがあったんだが」
もこっち「え?」
キョン「実は俺、お前のことが好きなんだ・・・」
国木田「何冗談言ってるんだよ」
キョン「冗談じゃない、本気だ」
国木田「そんな・・・男同士で好きとかおかしいでしょ」
キョン「お前はどうなんだ?俺の事好きか?」
国木田「そんなこと急に言われても・・・」
キョン「どうなんだ?」
国木田(そんなこと言われたから胸がドキドキするじゃないか・・・僕、キョンの事好きかも・・・)
このSSまとめへのコメント
え、怖。