剣士「落第…ですか、」(56)
先生「正確に言えば来月の班行動実習をおとしたら、ね」
剣士「…」
先生「私も上に話をしてきたんだがね、これが最大限の譲歩らしい」
先生「力になれなくてすまんな…」
剣士「いえ、先生が悪いわけではありませんので」
剣士「もとは僕の成績が問題ですから」
先生「…まぁ、そういう事だ来月に備えて準備をしてまっていなさい」
剣士「はい、ありがとうございました失礼します」
先生「気をつけてな」
ガチャ
剣士「はぁ…」
剣士兄「よっ」
剣士「兄さん!」
剣士兄「どうだったよ残れそうか?」
剣士「来月の実習を落としたら落第だってさ」
剣士兄「そうか…」
剣士「うん…」
剣士兄「まぁでもよ、実習落とさなきゃ免除ってわけだろ?ならまだ希望もあるじゃねぇか!なっ!」ドンッ
剣士「うっ!相変わらず力加減が下手だな兄さんは」ハハハ
剣士兄「へへっ、俺にできる事があれば何でも言ってくれできるかぎり協力するからな」
剣士「ありがとう、兄さん」
剣士兄「おうよ!じゃあな!」
帰り道
剣士(またトレーニングしないとな…)テクテク
剣士(このままじゃまずい)
剣士(ん?…あ、)
「おじさーーん!」
兵士「ん?だれだ?」キョロキョロ
剣士「おじさん!久しぶり!剣士だよ隣に住んでた!」
兵士「おぉーー!弟のほうか!久しぶりだな!学校の帰りか?」
剣士「まぁそんなとこ、おじさんは見張り?」
兵士「あぁ、眠くてしゃーねぇ」
剣士「ダメだよ大事な仕事なんだから」
兵士「わかってるよ、それこそ寝たら減給されちまう」
兵士「学校の方はどうだ?うまくいってるか?兄ちゃんは元気か?」
剣士「兄さんは元気だよ、相変わらずね」
剣士「この前の測定試験も学年トップだってさ」
兵士「ほー、相変わらず優秀だな兄ちゃんは、で剣士はどうなんだ?」
剣士「俺は来月の試験で落第かどうか決まるらしいよ」
兵士「はっはっは!お前も相変わらずだな!だいたい、らしいって人ごとかよってんだ」ハハハ
剣士「そこまで言わなくても…」
兵士「大丈夫だよ、ガキの頃からなんだかんだ全部パスしてきてんじゃねーか!」
兵士「討伐士学校の試験だってさんざんまわりから落ちる落ちる言われてたけど、兄ちゃんも剣士も両方受かったしな」
剣士「…そうかな」
兵士「あぁ、心配すんな、何とかなるさ」
剣士「おじさんは、見張りの仕事してどう思う?」
兵士「どうってなんだよ」
剣士「なんか、こう…世界についてみたいな」
兵士「だいぶアバウトな質問だな…」
兵士「まぁ考えってのはちょいと違うと思うが、正直ひでぇって思うよいつみても」
剣士「…どうして?」
兵士「お前さんも学校卒業したらいろんな任務をやらされて、今俺たちがいる町の外を見る機会がたくさんあると思う」
兵士「剣士はちゃんと勉強はしてるか?なんでこうなったか教わったか?」
剣士「あたりまえだろ、ちゃんとやってるさ」
剣士「第三次世界大戦…だっけ」
兵士「そうだ、まぁ俺も生きてた訳じゃねぇからな、実際のとこはしらんが」
兵士「そりゃもう酷かったらしい、それこそ地球の終わりとまで言われたらしいからな」
剣士「そんなに…」
剣士「けど人間だけの争いで地球に影響が及ぶほどなんて考えにくいけどな」
兵士「今の人類と違って昔の人間様は高度な技術を持ってたんだと」
剣士「例えば?」
兵士「そうだな…今、俺たちは明かりをつけるときや料理をするとき、それから風呂何かを沸かすときどうしてる?」
剣士「そりゃ、ランプとかロウソクに火を付けたりして熱源を確保するけど」
兵士「あぁ、そうだな俺たちはそうやってんだ、だがな昔の人間様は電気を使って全部出来てたらしいぞ」
剣士「で、電気ってまた無茶苦茶な…あんなもんどうやって制御するんだ」
兵士「それぐらい技術があったのさ」
剣士「じゃあ、なんで今はその技術がなくなってるの?」
兵士「…それがひでぇってとこよ」
剣士「え?」
兵士「皮肉なもんだよ、人間が便利に生きてく為に作り上げた物を人間同士で殺し合いする為に使って、全部消しちまったんだ」
剣士「話が見えてこないよ」
兵士「要するにな、そのバカみたいに高い技術は結局争いに使われちまって、そのデカすぎる力に自分達が飲まれちまったのさ」
兵士「結果全部失ったんだよ人類は」
剣士「そんな…」
剣士「じゃ、じゃあ僕たちの先祖は自分達で自分達を滅ぼしたの?」
兵士「あぁ、そうだ」
剣士「馬鹿げてる…」
兵士「人間つうのは醜いものだな」
剣士「…でも、それと今の状況は何の関係が?それに話を聞く限りだと、」
兵士「昔は人間が地球を制圧してたんだよ、あいつらはいなかったんだ」
剣士「いなかった?人間が地球を制圧って…」
兵士「してたんだとよ、どこ行っても人間だらけ、人間がいないとこは殆どなかったらしいぞ」
剣士「それもやっぱり戦争を機に?」
兵士「あぁそうだ、なんでも最後の切り札にってとっといた武器がな暴発したらしい」
兵士「それが原因であいつらが生まれたんじゃないかってのが学者の意見だ」
剣士「そんなことがあったのか…」
兵士「ここら辺は学校じゃならわねぇからな良く覚えとけ」
兵士「今は俺たちが見張りしてるとこより外にでるなんてのは9割死ぬって行為だからな」
兵士「昔は人間が自由に行き来してたなんて夢物語だな」
剣士「…いつか平和な時がくるよ、どんなときでも」
兵士「父ちゃんか?」
剣士「うん、言ってたんだ辛い時があっても必ずそのあとに幸せは訪れるんだって」
兵士「…へっ、俺が生きてる内にきてくれりゃいいがな」
剣士「縁起でもないこといわないでよ、じゃあ僕は帰るよ」
剣士「今日はありがと、勉強になったよ」
兵士「そうか…おい!実習がんばれよ!」
剣士「うん!ありがと!」テクテク
兵士「でかくなったな…あいつも」シュボッ
兵士「ふっー」モクモク
剣士「そうだ!おじさん!」
兵士「どうしたぁ!」
剣士「教科書に書いてあったんだよ!僕たちが今いるここは昔…」
剣士「自由の国っていわれてたんだって!」
.
こんな感じで進めていきます
できるだけ文章でわかるように書いていこうとは思いますが、もしわからないとこがあったら聞いて下さい
PCとモシモシ両方つかっててIDかわっちゃうと紛らわしいのでトリつけます
翌日・学校
剣士(入学してそろそろ一年はたつだろうか…)
剣士(訓練に集中しすぎていまだに知り合いがいない)
剣士(そのほうがかえって集中できるか?…いやでもなぁ…)
先生「うーし、静かにしろー今日はちょいと重要な話をするからよくきけよ」
先生「もう何名か知ってはいると思うが、来月の班行動実習について詳しく説明するぞ」
先生「試験の内容については当日発表なのでこの場では言えん」
先生「だから、準備してほしいことだけ伝えるぞー」
先生「まぁ、名前から分かると思うが今回は実習なので君たちには実際の現場に向かって貰う」
先生「しっかり訓練をこなしとかないと今回は怪我じゃなくて死ぬからな」
先生「もう1つ、これも名前で分かると思うが班、つまりチームを今回は組んでもらう」
先生「来月までに自分をふくめ4~5人の班を作っておけ」
剣士(…え?)
先生「以上、質問はないな解散!」
剣士(勝手に組まれるんじゃなくてさがすのかよ…)
剣士A「はぁ、たりーなー」
剣士B「実習なんていやだよなー」
剣士A「そうそ、俺は国職につければなんだっていいのによ」
剣士B「本当打算てきだなお前は」
剣士A「うるせー、つーか何で俺たちが探しに行かなきゃなんねーんだよ」
剣士B「なんだお前しらないのか?」
剣士A「なにをだよ」
剣士B「兵士は剣士とその他に別れてて、剣士は必ず班長になるんだよ」
剣士A「まじかー…給料いいって聞いてたけどそういうことだったのか」
剣士B「いいじゃねぇか、剣士になれるってことはすげーことなんだぞ」
剣士A「そりゃ知ってるよ、全部の試験やらなきゃいけないのなんて剣士だけなもんだからな」
剣士B「あぁ、エリート組みだと思ってがんばろーぜ」
剣士A「ま、そうだな、よーし女銃士ちゃんでも誘おうかな!」
剣士B「切り替えはえーなお前は」
剣士(どうすんだよこれ…)
剣士(そういや兄さんも1年の後半からずっと同じ人と行動してたな)
剣士(とにかく、班を組んでくれる人をさがさなきゃ)
剣士(つってもどうやって探せばいいんだ、向こうからくるわけでもないし…)
戦士「俺と組んで頂けませんか!」
剣士(ん?なんだ?)
女剣士「…すまない、もうすでに先約で4人決まってしまった申しわけない」
戦士「あ…そう、ですか…分かりました」
女剣士「…すまんな」
剣士(彼女は確か今期トップの…なるほど強い人のところにはすぐ集まるってことか)
剣士(俺には無関係な話だな)
剣士(でも、少しでも強くなっておくことは必要だな…)
放課後
剣士(よし、まずはなんといっても基礎体力だ)
剣士(他の人たちと同じ訓練を受けても元がよわいからな…)
剣士(走りこみとか筋トレとかすればいいのかな?)
剣士(学校の施設を借りよう)
職員室
先生「校長、彼のことなんですが」
校長「なんだね」
先生「やはり今回の実習は荷が重すぎるかと…」
校長「…」
先生「剣士が班に2人いてはいけないなんて決まりもないですし、女剣士と組ませることはできないですか?」
校長「…なぜ女剣士と?」
先生「彼には申しわけないですが、すべての科目がギリギリで受かってる剣士の中でもレアケースな存在です」
先生「彼にはまだ班を統率し任務をこなすのは厳しいと私は判断してます」
先生「女剣士は逆の意味でレアケースです、一部では剣士兄と並ぶ実力者とも評価されてます」
先生「彼女ならば何かがあったときでもフォローをすることが可能かと」
校長「…剣士くんは何か単位を落としたことは?」
先生「…今のところは」
校長「ならば大丈夫だろう、試験はしっかりこなせているんだから」
先生「し、しかしですね」
校長「このレベルなら実戦に投入しても平気だと、そのものさしをクリアしてるんだ」
校長「なんの問題がある」
先生「…」
校長「君は少し心配性すぎる、もう少し見守ってあげては」
先生「彼らに何かあってからじゃ遅いのです」
校長「…とにかく、今回は自由にさせてやれ」
先生「…わかりました、失礼します」
剣士「ハァ…ハァ…」ゲホッゲホッ
剣士(クソッ、こんなに体力なかったのかよ…)
剣士(みんなどうやってあんな成績出してんだよ、わけわかんねぇ)バタ
剣士(どうやったら強くなれっかなー)
剣士(兄さんみたいに…)
剣士(兄さんに聞いてみりゃいいじゃん、なにやってんだよ俺は)ガシガシ
剣士(でもなー、兄さん学年違うからあんま会えないんだよなぁ)
剣士(あんまりいくと兄さんにも迷惑だろうし)
剣士(どうすっかなぁ)
父『剣士兄だけが強いわけじゃない、お前にはお前の力があるはずだ』
剣士(父さん…)
剣士「俺にも力をのこしといてくれよな」ハハ
剣士(もう少しがんばろう、兄さんに追いつくためにも)
剣士「…よし、やるぞ!」
翌日
剣士(やっちまった…)ズキズキ
剣士(完全にはりきり過ぎたな、体中いてぇ)
剣士(もう少し自分にあったレベルでやるか)
女剣士「はっ!」ブン
剣士A「うをっ!」
剣士B「おぉ、見事に一本とられたな」
剣士A「ホント強すぎるぜ」イテテ
女剣士「大丈夫か?あまり加減がうまくないんだ」
剣士(女剣士強いなぁ、同期とはおもえん)
剣士(強い人を見とけばなにかつかめるかな?しばらく見てみるか)
剣士「…」
剣士(動きが早すぎてようわからん、どこで技かけたのかけたんだ?)
剣士(つーか本当に強いな、あれ同期で勝てる人いんのか?)
女剣士「おい」
剣士(そもそもの才能が違うのか?)
女剣士「おい、聞こえてるか?」
剣士(努力じゃ追いつかないこともあるってか?)
女剣士「おい!剣士!」
剣士「うわっ!びっくりしたぁ」
女剣士「3回は呼んだぞ、なにかあったか?」
剣士「な、なにって?」
女剣士「ずっとこっちを見てただろう、私になにか変なとこでもあったか?」
剣士(あ、気づいてたんだ)
剣士「いやそれは、あれだよ、女剣士は強いから見てればなんか学べるかなって」ハハ
女剣士「…それだけか?」
剣士「も、もちろん!他意はないよ」
剣士(顔怖ーよ、表情筋ねーのか)
女剣士「…強くなりたいのか?」
剣士「えっ、そりゃぁまぁ、ね」
女剣士「本気でそうおもってるんだな?」
剣士「も、もちろん」
剣士(なんの意図があるんだコイツ)
女剣士「なぜ私に直接聞きにこなかった?」
剣士「へ?」
女剣士「見てるだけなのと教えてもらうの、どっちが上達が早とおもう?」
剣士「えっと、それは女剣士の迷惑になるんじゃと思って…」
女剣士「…なぁ、本気で強くなる気ないだろ?」
剣士「え?」
女剣士「言い方は少々酷になるが剣士の成績はこのクラスで一番下だ」
剣士「…」
女剣士「だから少しでも成績を上げなきゃいけない、だよな?」
女剣士「剣士、お前に他人の心配する余裕があるのか?」
剣士「い、いやそれは…」
女剣士「他人を理由にして自分の実力を正当化してないか?」
剣士「そんなこと…」
女剣士「…まぁ、剣士が落ちようが落ちまいが私はどっちでもかまわない」
女剣士「でもな、そんな甘ったれた状態じゃすぐに死ぬのが精々だぞ」
剣士「…」
放課後
剣士(なんだあの野郎、くそっ)
剣士(野郎じゃねぇな)
剣士(絶対にあいつから一本とってやる)
剣士(レベルなんて気にしないでトレーニングしてやる)
剣士(体なんてそのうち治るだろ)
剣士(くそがーーー!!)ウオォォォ
一週間後
剣士A「今日も訓練、明日も訓練、かぁ~やんなっちまうな」
剣士B「…そうでもないみたいだぞあいつは」
女剣士「はっ、」ゲシ
剣士「うごぁ!」ドサ
剣士「うぐぅ、いてぇ」サスサス
剣士A「またやってんのかよ、なんか慣れてきたなあの光景も」
剣士B「いい加減諦めりゃいいのにな」
女剣士「毎回ガードが甘いな、必ずあいてる所があるぞ」
剣士「女剣士のスピードがおかしいんだって…」
女剣士「実戦だったらこんなもんじゃないぞおそらく」
剣士「くっ…明日こそ一本とってやるからな」
女剣士「その前に戦術をすこしは磨け」
剣士「うぐぅ」
剣士A「ダメだししかでねぇなあいつは」
剣士(なんか、こう、勝つ手段ねぇーかな)
戦士「またこっぴどくやられてんな剣士さんよぉ」
剣士「ん?君は確か…」
剣士「あぁそうだ、女剣士さんに組んで貰おうとしてた」
戦士「お?なんだ知ってたのか、いやーあの時は一番強いって聞いてたから組もうとおもったけどよ…」
戦士「こりゃ組めなくて正解だったかもな」
剣士「なんでだい?」
剣士(つーか馴れなれしいなこいつ…)
戦士「実はさ、見てたのよちょいと前からお前さんと女剣士の訓練」
剣士「わざわざ他クラスなのに?」
戦士「あぁ、剣士のクラスは所謂エリートクラスだからな見てて損はねぇだろ」
戦士「まぁお前さんはエリートじゃないみたいだがな」ハッハッハ
剣士「あ、はは…」
剣士(うぜぇ)
戦士「んでよ」
戦士「あいつ厳しいのなんのって」
戦士「よく毎日やってんなお前、すきなのか?」ハッハッハ
剣士「いやいや違うよ、実はね一週間くらい前にちょっとしたトラブルがあってね…」
戦士「それで毎日突っかかってんのか?」
剣士「その言い方はないだろ…」
戦士「まぁいいや、どっち道このまま何戦やってもお前さんは勝てねぇよ」
剣士「え?」
戦士「今のままじゃ勝てないっての、諦めも肝心だぜ?」
剣士「…」
剣士(むかつくわぁ~)イライラ
女剣士「おい、そこのでかいの」
戦士「ん?だれだ?俺のことか?」
女剣士「そうだ、お前くらいしかいなだろ、自分の図体よく見てみろ」
戦士「なんだよいきなりけんか腰だなぁ、仲良くしようぜ」
剣士(うぜぇ)
女剣士「けんか腰にしてるんだよ、そこでなにやってた」
戦士「あん?剣士にアドバイスをね」
剣士(なにがアドバイスだよ)
女剣士「…なにをいったかしらんがな、コイツの努力を阻害するようなことだけは言うなよ」
剣士(…意外だな)
戦士「そんなこといってないよ、今のままじゃ勝てないから諦めなっていっただけ」
女剣士「お前…諦めろだと?」
剣士(おっと、これ怒ってないか?)
戦士「そう、引き際も肝心ってわけさ」
女剣士「…私はな、怠慢なやつと他人の足を引っ張るやつが一番嫌いなんだよ」
剣士(怒ってるはーこえぇ)
女剣士「お前が無駄だというならお前がそいつに教えてやれ」
戦士「は?」
女剣士「ただし教えるだけの技量かは私が判断する、勝負だ」
戦士「えぇー…」
剣士「…戦士だっけ?謝ったほうがいいぞ、見てたなら分かるだろあいつは化け物だぞ」
女剣士「どうした?はやくしろ」
戦士「んーそうだなぁ…よし」
剣士「謝ったほうがいいって」
戦士「実はさ俺格闘に関してはクラス1位なだよね」
女剣士「はん?だからなんだ、そんなことで私が引き下がるとおもってるのか?」
戦士「いや、思ってないよ」
戦士「だからね、まずはさクラス2位のやつとやって貰おうかなって」
剣士「おいおい!無茶言うなよ!お前のクラスでも2位のやつが学年でもトップクラスのやつ勝負になるかよ!」
戦士「まぁまぁ見とけって」
女剣士「ふんなかなか卑怯な戦い方するじゃないか、いいよやってやる」
戦士「そうこなくっちゃ、おい!お前こっちこい!」
??「なんだ?」
戦士「いまからこの女の子の相手してあげてよ」
??「…了解した」
戦士「ルールはいつも通り一本先取でいいな?」
女戦士「なんでもいい」
??「…」
剣士(やべぇな怒ってるから手加減しねぇだろうな)
剣士(先に先生よんどくか?)
戦士「よし、じゃぁ…はじめ!」
女剣士「悪いがイライラしてるのでな、さっさと終わらせてあいつとやらなきゃな」
女剣士「ふんっ!」シュッ
ドサッ
剣士「…は?」
戦士「OK!勝負ありってことで!解散!」
戦士「帰るぞ」
??「…わるいな」テクテク
女剣士「な…、は、?なにが?…」
剣士「あのー、大丈夫?」
女剣士「おい!」ガバッ
剣士「うわっ!な、なに!?」
女剣士「今の見てただろう!なにがあったんだ」
剣士「え?な、何があったって、女剣士が殴りかかろうとしたら」
女剣士「したら!」グイッ
剣士「うぅ、そしたら瞬間で地面にたおされてたよ」
女剣士「は?」
剣士「いや、そうとしかいいようが…だいたい、女剣士でも追えないようなスピードが俺に見えるわけないだろ」
女剣士「…くそっ!」スタスタ
剣士「あ、おい!」
女剣士「…」スタスタ
剣士「いっちゃったよ」ポリポリ
剣士(しかしなんだ本当になんだったんだ?)
剣士(だいたいあいつで2番だったってことは戦士はもっと強いのか?)
剣士「化け物だらけかよ…」
剣士(でも、これで女剣士から一本取る糸口がみえたな)
剣士(教えてくれるかは分からないけど、頼みにいくしかない!)ダッ
剣士(どこだ?まだそこらへんにいると思うけど、もうクラスに帰ったか?)タッタッ
戦士「おーすやっぱ来たか」
剣士「うをっ!いつのまにうしろに」
戦士「いやいや、お前ががっつり俺たちの前走ってったんだよ」ハハ
戦士「言ったろ『このままじゃ勝てない』って」
戦士「自分より強いやつと戦うにはそれなりの戦い方ってのがあんだよ」
剣士「戦い、方?」
戦士「そう、コイツもそれを使ったわけ」ポンポン
??「…まぁそうだな」
剣士「お、教えてくれないかな?」
戦士「いいぜ教えてやるよ」
剣士「い、いいのか?」
戦士「あぁ、じゃ、種明かしといきますかね」
とりあえずここまで、用事が立て込んであったから全然かけなくて
最近落ちんの早いしもう落ちたろうなと思ってダメ元で開いたらまだあって嬉しかった
保守してくれた人ありがとう続きがんばって書いてきます
戦士「うーん、どっから説明すればいいのかねぇ」
戦士「そうだな、よし、順を追って説明しようか」
戦士「まず、クラスでの格闘技に関する成績なんだけど」
剣士「うん」
戦士「あれは本当なんだけど嘘だ」
剣士「うん、…ん?」
??「…戦士はしょり過ぎだ」
戦士「あぁ…なんて言うんだろ、実際に『成績』は俺が上なんだが」
戦士「実戦っていうの?今戦ったらまず負ける」
剣士「うーん…いまいち話についてけないなぁ…」
戦士「俺はさ、とにかく成績上位に入りたいわけよ」
戦士「そのほうが、兵士になったとき給料の高い役職に就けるからな」
??「…危険は増すがな」
戦士「そりゃしょうがねぇよ」
剣士「…で?どうやったの?」
戦士「おっと、そうだったな」
戦士「さっき言ったとおり俺は成績をあげなきゃなんねぇわけだ」
戦士「そんで、まず自分の実力範囲内で上に入れるか調べるわけだな」
戦士「そして俺の結論としては、コイツには実力で勝てないってなったわけだ」
戦士「そういやまだ、コイツのこと紹介してなかったな」
忍者「…忍者だ、よろしく」
剣士「忍者、よろしくね」
剣士(変わった名前だな…)
戦士「なんでもコイツは…なんだっけ?」
忍者「…日本だ」
戦士「あぁ、そうそう日本ね、昔日本ってとこに住んでたやつの末裔なんだって」
剣士「それでか」
戦士「名前が変わってるって思ったろ?俺も最初そう思ったよ」ハッハッハ
戦士「そんでコイツはその日本だかなんだかで使ってた業みたいなのを使ってて」
戦士「まったく対処のしようがねぇんだこれが」
剣士「対処できないって…」
戦士「お前もさっきの見たろ、まともにやりあったら勝てないって」
戦士「だから俺はこいつと戦わないようにしたんだ」
剣士(逃げた…)
剣士「でもそれじゃあ、ますます不利になるんじゃない?試験本番はどっちにしろ戦うわけだし」
戦士「それ!それだよ剣士君」
剣士「は、は?」
戦士「順位を決める試験まであとちょっと!そんなときに戦わないのはもったいない!」
戦士「この考え方がもうダメ、馬鹿丸出し」
剣士(うぜぇ…)
忍者「…こういう奴なんだ、許してやってくれ」
剣士「あ、はぁ」
戦士「いいか、なんでお前は練習試合しないのがもったいないと思ったんだ?」
剣士「いや、そりゃただでさえ勝てない相手に本番いきなりで勝てるわけないし」
戦士「ふんふん」
剣士「少しでも相手の動きを覚えるには何回も戦うのが一番だろ」
戦士「そうだな、お前の言ってることは正しい」
剣士「え?ま、まぁそうだよな」
戦士「ただそれは相手も同じ条件じゃないか?」
戦士「こっちが手の内探ってる間、相手は何も考えずボケーっとしてくれるか?」
戦士「違うんだよ、相手もこっちを探ってるんだ」
戦士「もともと、相手のほうが格闘のセンスが上なんだぞ」
戦士「わざわざ相手にチャンスを与えるのはナンセンスだろ?」
剣士「た、確かに」
戦士「だからあえて戦わないようにするんだよ」
剣士「なるほど…でも、そんだけ警戒するような相手に一発で勝つのはどうも…」
戦士「戦わないだけだ、なにも相手を探るのをやめるとは言ってない」
剣士「どいうこと?」
戦士「つまり相手に気づかれないように探るんだよ」
剣士「うわ、汚ねぇ」
戦士「しょうがねぇだろ勝つためだ」
戦士「んで、俺はそれから本番まで研究に研究をかさねて」
戦士「たった1回だけ忍者の不意をつける、1回やったらもう次はできない技を作ったわけだ」
剣士「それを本番でつかって…」
戦士「見事勝利!晴れて俺が一番ってわけですよ」
忍者「…不覚だった」
剣士「だからあの時実際の1位は忍者だっていってたのか」
戦士「そ、いきなりあって戦ったら3秒で負ける自信あるね」
剣士「ちなみにどんな技を仕掛けたの?」
戦士「あぁ、なんつーか技ってほどのもんでもないけど」
戦士「あのときの忍者は相手を地面に倒す系統の技をだして成功したとき」
戦士「一瞬だけ右足を浮かせる癖があったんだよ」
戦士「だからわざと倒されて」
剣士(足払いからの組み伏せとかか?)
戦士「左足の脛を本気で蹴った」
剣士「…ん?」
忍者「…それで負けてしまったのだ」
剣士「え?脛蹴られておわり」
戦士「そう」ハッハッハ
忍者「…あまりにも痛すぎて立てなかった」
剣士「えー…」
剣士(思ったよりしょべぇー…)
戦士「要するにだな、自分より強い相手と戦うときは、相手の知らない技を使えってこった」
戦士「どんなに強い奴でも、知らないものは対処できないだろ」
戦士「だからさっき忍者はかてたんだよ」
剣士「確かに忍者の攻撃は説明してもらわないと訳がわからないからな」
剣士「いい話が聞けたよ、でも俺に教えてもよかったのか?」
戦士「そうだな、じゃあひとつ頼みを聞いてくれよ」
剣士「俺ができる範囲であればいいぜ」
戦士「俺たちの班長になってくれ」
今日はここまで書いてみると案外すくないもんだな
話が進まなくて自分がイライラしてきた
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