木村夏樹「ちったあ、落ち着こうぜ!」 (33)
申し訳ないのですが、いつものあの人ではありません。
思いついちゃったので、なつきちでいきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376846258
――遠い夏、光の中で
夏樹「よっ! アンタがプロデューサーさん? アタシは夏樹! ロックが好きなんだ!」
夏樹「ロックなアイドル……ハハハ! その発想はなかった! いいね、面白そうだ!」
夏樹「じゃあ……これからよろしく頼むぜ! プロデューサー!」
――燃えていた季節が過ぎる
――俺たちは出会った日から
夏樹「ただのアイドルじゃ終わらねぇ……アタシが目指すのはスターさ!」
夏樹「そう、天に輝く星……トップスター。それがアタシの目標さ」
夏樹「……ハハハ! そこまで大真面目に応じてくれるとはね……!」
夏樹「いいね……そういうモノ言い、嫌いじゃない! 頼りにさせてもらうぜ、Pさん!」
――探してる、本当の声を
――蝉色の雨に
夏樹「……まあ、前の活動に未練がないってんなら嘘になるけどさ……」
夏樹「アタシは、この道を選んだんだ……他でもない、このアタシが!」
――消えた残像
――今走り出す、何処までも新たな旅路をゆく
夏樹「はは……意外に勝手が違うもんだな……アイドルってのは……!」
夏樹「……なるほどね、そうするのか、わかった! 試してみる!」
――決して振り返ることなく
――この限りない情熱で、嵐の日々を越える
夏樹「よし……! できた……できたぜ……! Pさんのアドバイス、ドンピシャだったな!」
夏樹「へへ……わーってるよ! もっと練習を重ねて……完全にアタシのモノにしてやるさ!」
――いつか晴れ渡る様に
――小さな手赤く染まって
夏樹「おいおいだりー、どうした。……あー血がでたか、ほれ、絆創膏」
夏樹「……我慢しな、楽器の上達には避けて通れない道だ」
――色褪せた景色をなぞる
――漂った切なさだけが
夏樹「……やれやれ、カワイイもんだぜ、だりーは……」
夏樹「……初めてギター触った頃を、思い出しちまうな……」
――この胸を締め付けてゆく
――鮮やかな化粧に
夏樹「け、結構戸惑うもんだな……別イメージの化粧……」
夏樹「え……か、可愛い!? そ、そういうセリフはだりーにでも言ってやってくれ!」
――濡れた感傷
――今歌い出す、この空に心を揺らしながら
夏樹「皆! 盛り上がってるかい! いっくぜー!」
夏樹「轟音サウンドに負けないくらい! アタシも全力で歌うからなー!」
――きっと掴み取る真実
――この虚しさを、切り裂いて地平の彼方までも
夏樹「はは……アタシ、日本のステージはピンと来なくてさ……」
夏樹「でも、Pさんがいれば退屈しないですみそーだ! こういうのもイイもんだな!」
――強く奏でてゆくよ
――風が吹き抜ける
夏樹「うぇ!? そ、そーか。そーいや今日、アタシの誕生日か……」
夏樹「ははは……こんな祝われ方するなんてな……まあ、Pさんらしいか……!」
――ただ音もたてず落ちる、木の葉
――空高く舞う声よ、赤く染まれ
夏樹「ああ……正直に言うと、アイドルとロック、ちゃんと両方やってけるか、不安に思ったこともある……」
夏樹「でも……今、アタシはこうして曲がりなりにもアイドルやっていけてる……」
夏樹「これも、Pさんに逢えたからだ……ありがとな……!」
――楓のように、儚すぎるこの身を震わすほどに
――今走り出す、何処までも新たな旅路をゆく
夏樹「ハハハ……! 今日も今日とてお仕事……! なんだよ、Pさん! 大丈夫だって!」
夏樹「アタシはまだまだ……歌い足りないくらいなんだからさ……!」
――消して振り返ることなく
――この限りない情熱で果てなき日々を越える
夏樹「へへ……トップスターへの道は今だ遠しってね……でも、諦めるアタシたちじゃない、そうだろう!?」
夏樹「ああ……Pさんのバックアップがあれば、アタシも全力でいける! ……まるでセッションしてる気分だ!」
――ずっと探し続けてゆく
――この儚さを抱きしめて世界の彼方までも
夏樹「ああ……行ってくる! アタシの歌で、皆の魂、熱くさせてやるぜ!」
夏樹「もち、Pさんもな!!」
――響け、本当の声よ
――響け、本当の声よ
終わり
元ネタ・THE BACK HORN の「声」です。
今回のは、参考動画が↓しか見つからなかった……。
http://www.youtube.com/watch?v=sQSyB8jsKys
そんなわけで、夏樹さん、お誕生日おめでとうございます。
おまけ
上の参考動画後半の曲、「コバルトブルー」でもおもいついちゃったので、
ハワイツアー以降の水着の皆さんでいきます。
モバP「ふう……海外水着ツアーか……かなり大掛かりなイベントだ……」
モバP「でも、海外に行って、自由時間は海で遊べるし……けっこう楽しみだな……」
ダーラタタタタダーラタタタタタダーラタタタタタダーラタタタタタタタ♪(イントロ)
モバP「!? な、なんだ!? いきなり音楽が!」
ジャーチャチャチャラチャチャチャーチャチャチャチャチャ!
向井拓海「この夜が明ける頃、俺たちは風になる♪」
海老原菜帆「勿忘の花びらを、舞上げて吹き抜ける♪」
モバP「!? 皆が、波打ち際でいきなり歌いだしたぁ!?」
道明寺歌鈴「闇の沈黙(しじま)に十六夜の月、季節が黒く血を流してる♪」
藤本里奈「しおさわの音、抜け殻だけを残してぇー!」
モバP「あ、里奈、それは潮騒(しおさい)って読むんだぞ」
福山舞「変わらないこの世界、くだらねぇこの世界♪」
市原仁奈「そんな事誰だって、子供(ガキ)だって知ってるさ!」
モバP「……これ、この2人に担当させちゃダメなパートじゃね?」
前川みく「だけど俺たち、泣くためだけに、生まれたわけじゃなかったはずさ!」
本田未央「ただひたすらに、生きた証を刻むよ、今!」
モバP「……なんだろう、ただの歌詞の筈なのに、凄い勢いを感じる……」
アイドル一同「俺たちは、風の中で! 砕け散り一つになる!」
アイドル一同「辿り着く場所も知らぬままー! 燃え尽きる!」
モバP「いや、そこは皆トップアイドル目指しましょうよ!」
柊志乃「この夜が明けるまで、酒を飲み笑いあう♪」
和久井留美「俺達がいた事を、死んだって忘れない♪」
モバP「志乃さん、飲みすぎないように。和久井さん、(担当パートの歌詞が)重いです……」
木場真奈美「“めんどくせぇな、逃げちまおうか”今更誰も、口にはせずに♪」
棟方愛海 「あどけないまま、眠る横顔、震えるぅうー、胸ぇー!!」ウヒヒ
モバP「あ、愛海のヤツまた……! 木場さーん! あぶなーい!」
梅木音葉「愛しさも、淡い夢も! この空に溶ければいい!」
アナスタシア「誰も皆、コバルトブルーのー! 風の中!」
モバP「……ああ……師匠は風の中……」
荒木比奈「さあ、笑え、笑え! ほら、夜が明ける!」
モバP「今更だけど、皆波打ち際で自由に動き過ぎだろ……」
アイドル一同「俺たちは、風の中で! 砕け散り、一つになる!」
アイドル一同「大げさに、悲しまずに! もう一度始まってく!」
アイドル一同「俺たちは……ウォーオーオーオーオー……」
アイドル一同「俺たちは……オーオーオーオーオー……風の中!!」
モバP「……はっ」
モバP「……夢か……海外に行くってことで浮かれてたかな……」
ダーラタタタタダーラタタタタタダーラタタタタタダーラタタタタタタタ♪(イントロ)
モバP「!?」ビクッ!
-終われ-
個別パートを上げられなかったアイドルの方、申し訳ありません。
また、この曲のPVは波打ち際で歌ってるので、↑もそんなイメージです。
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