翌日

舞園「あっ、苗木くん！」

苗木「やあ、舞園さん。何か用？」

舞園「今日も一緒に校内の探索をしませんか？」

苗木「ごめん、今日は無理なんだ」

舞園「えっ？」

苗木「この後、桑田くんと会う約束をしててさ。ほら？　ボクたちはもともと知り合いだったけど、他のみんなの事は何も知らないし色々と交友を深めていこうと思ってるんだ」

舞園「なるほど、そういうことでしたか」

苗木「うん、だから今日はごめんね？」

舞園「いえ、気にしないでください。ではまた」

苗木「うん、またね」ﾀｯﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

翌日

舞園「苗木くん、おはようございます！」

苗木「おはよう、舞園さん」

舞園「いまから朝食ですか？」

苗木「うん、そうだよ。舞園さんも？」

舞園「はい！　よかったら苗木くんもご一緒に……」

苗木「ごめん……」

舞園「えっ……？」

苗木「今日は江ノ島さんと食べる約束をしてるんだ」

舞園「なら、私も一緒に……」

苗木「それが、食堂で食べるんじゃないんだ」

舞園「え？」

苗木「実は昨日、桑田クンと別れた後、江ノ島さんと出会って色々と話してね」

舞園「は、はあ……」

苗木「彼女、レーションが好みって分かったんだ。それで、この前、ボクがたまたま見つけたレーションが部屋にあるって言ったら食いついてきて……」

苗木「その時は夕食後だったから、今日の朝に彼女の部屋で一緒に食べようって約束したんだ」

舞園「そ、そうですか。で、でも、それなら食堂で……」

苗木「それがさ、彼女、レーションが好みってこと、あんまり知られたくないみたいなんだ。だから誰の目もない江ノ島さんの部屋で食べることになったんだ」

舞園「そ、そうでしたか……」

苗木「うん、ごめんね。あ、あとこの事は誰にも言っちゃダメだよ？　江ノ島さんに口止めされてるから」

舞園「わかりました。では苗木くん、また後で」

苗木「うん」

―――
―

舞園「苗木くん！」

苗木「こんにちは、舞園さん」

舞園「今日こそ、一緒に校内散策を……」

苗木「ごめん」

舞園「えっ」

苗木「今日は昼から大和田クンたちと一緒に体育館で遊ぶ約束をしてるんだ」

舞園「あ、遊ぶって……ここから出る手がかりを探すんじゃなったんですか！？」

苗木「昨日、一昨日と探し回って、何も手がかりが見つからなかったからね。こういう息抜きも必要だと思うんだ」

舞園「そ、そう、……ですよね」

苗木「舞園さんも、息抜きをした方がいいよ」

舞園「わ、わかりました。では苗木くん、また……」

苗木「うん、またね」

舞園「……」

翌日

舞園「苗木くん、おはｙ」

苗木「霧切さん、おはよう！」

霧切「……おはよう、苗木くん」

苗木「実はさ、キミに用があって……」

霧切「なにかしら？」

苗木「はら、霧切さんってよく一人で校内を調べてたでしょ？　ボクも色々と調べてたけっど、何も手がかりがなくてさ」

霧切「それで？」

苗木「よかったら、情報交換をしないかな？　お互いに何か分かることがあるかもしれないし」

霧切「そうね、いいわ」

苗木「よかった。なら今日の昼から……」


舞園「……」

翌日

舞園「苗木くん、あの……」

苗木「ねえ、十神クン！」

翌日

舞園「苗木くん、今日は……」

苗木「朝比奈さん、今日は暇？　よかったら一緒に食事でもどう？」

翌日

舞園「あの……」

苗木「セレスさん、今日も一緒にゲームを……」

翌日

舞園「なえｇ

苗木「大神さんは今日もトレーニング？　ボクも……」

――――
――
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

苗木「はーい」

ｶﾞﾁｬ

舞園「……」

苗木「……ま、舞園さん？　どうかしたの？　こんな時間に」

舞園「あ、あの、苗木くん。ひとつお願いごとをしてもいいですか？」ｷﾞｭ

苗木「ひっ！？」ｻｻｯ

舞園「えっ？」

苗木「あ、その、ごめん……きゅ、急に腕を掴まれたから驚いて……」

舞園「ご、ごめんなさいでも、その……」

苗木「どうか、したの？」

舞園「苗木くん、今日だけ、部屋を交換してくれませんか？」

苗木「えっ？」

舞園「私、怖い……もう、安心して眠れないんです……」

苗木「もしかして、昼にモノクマに見せられた、動機の映像のこと……？」

舞園「はい……私、仲間たちの事が心配で、それに、もし、この映像を見てコロシアイが始まったら点」

苗木「舞園さん……」

舞園「だから苗木くん、今日は私と部屋を……」
苗木「ごめん」

舞園「えっ」

苗木「これから不二咲さんの部屋で桑田クンたちと一緒にゲームをするんだ。ほら、彼女、ノートパソコン持ってたでしょ？　それでなんかゲームを作ってくれたみたいで」

舞園「えっと……」

苗木「珍しく十神クンも誘いに乗ってくれてさ。ほら、彼負けず嫌いだから」

舞園「……」

苗木「男子全員は今日は全員徹夜でゲーム三昧だよ。よかったね、舞園さん。安心して眠れるよ？」

舞園「で、でも、女子の方々は……」

苗木「あっちはあっちで大神さんの部屋で女子会をやるみたいだよ？」

舞園「えっ」

苗木「確か、霧切さん、セレスさん、朝比奈さん、大神さん、腐川さん、あと戦刃さんと江ノ島さんも」

舞園「えっ、えっ？」

苗木「だから舞園さんは今日は安心して寝てていいよ」

舞園「あの……」

苗木「あ、もうこんな時間だ。それじゃ舞園さん、ボクは行くから！　お休みなさい！」

ﾊﾞﾀﾝ

舞園「……」

翌日

苗木「ふぁ～あ、流石に眠いな」

桑田「クッソ、現実の野球なら負けなかったのに！」

不二咲「あはは、ゲームだからね。実際の野球とは違うよ」

山田「見苦しいですなあ！桑田殿！そんなに拙者に負けたのが悔しいですかｗｗｗｗｗ」

桑田「うっせブーデ！よおし決めた！後でてめえを使って野球だ！お前球な！」

石丸「なに！桑田くん！風紀を乱す行為は許さないぞ！」

大和田「でもよく出来たゲームだったな、やっぱすげえな、お前」

不二咲「えへへ、そ、そうかな……」

十神「ふん、騒がしい雑魚どもめ」

葉隠「とか言って、十神っち、苗木っちに最後に負けてた癖に！」

十神「黙れ！あんなのはただの運だ！」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

舞園「……」