勇者「俺が考えてた冒険と全然違うんだけど」〜第二章〜 (447)

お久しぶりです。

色々と悩み事があったのですが、至極個人的なことなので、気にせずに書いていきます。

おそらく読んでいただいている数人のみなさんのために、少しずつ着実に歩みを進めて行きたいと考えています。

7×さんの方で、今のところの話をまとめていただきました。
もう一度見たい方や、見忘れてしまった方はどうぞ↓
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/yuuusya_orega_kangaeteta_boukento_zenzen_chigaundakedo.html

それでは、続きを書いていきます。

・ ・ ・

勇者「ここが、神殿か……」

女騎士「近くで見ると、とても大きいですね」

僧侶「えげつないオーラを感じるっす……」

女武「入り口はあそこしかないみたいね」

魔女「……石の扉」

勇者「よし、早速開けて中に……あれ?」

ガコッガコッ

女武「何やってんのよ?」

勇者「あ、開かないんだ」

僧侶「ふえ? なんでっすか?」

女騎士「んー……ほんとだ。ビクともしませんね」

魔女「……鍵が必要?」

女武「鍵って、穴とか何もないわよ?」

女騎士「そうですね。鍵穴らしきものは見当たらないです」

僧侶「むむ……まさかあんなに意気込んどいてここで手詰まりっすか!?」

勇者「いや、ちょっと待てよ……」

ぺらっ

『石の扉は壊して開けろ』

勇者「みんな、あの扉に全力で攻撃するんだ」

僧侶「ら、乱暴なこと考えるっすね!」

勇者「違う。これがその扉の開け方なんだ」

女武「ふーん、ならやったろうじゃないの」

女騎士「さ、流石に扉相手にスカったりは……しませんよね?」

僧侶「そんな心配してるとミスっちゃうっすよー」

魔女「……頑張って」

勇者「おいおい、魔女もやるんだぞ?」

魔女「……石に火は通用しない」

勇者「……なるほどな」

女武「んじゃ……お先!」

ドガッ

女武「いったぁ……! めちゃくちゃ硬いじゃない!」

女騎士「はぁ!」

ガズッ

女騎士「あにゃああ……て、手が痺れますぅ!」

僧侶「りゃぁ!」

ズガーンっ

僧侶「あっ、モーニングスターが埋まっちゃったっす……結構壊せたっすかね?」

勇者「相当な硬さだな」

魔女「……」こくり

僧侶「ぬぐー。引っこ抜けないっすぅ!」

勇者「俺も……おりゃ!」

ブゥンッ

僧侶「ふぎゃあああ! マジで危ないっすよ!」

ガスンッ

勇者「くっ……まだまだぁ!」

ガスッ ゴスッ ギインッ

勇者「のりゃあああ!」

ガインッ ギュインッ!

女武(速い……!)

勇者(まだまだ、こんなんじゃ……!)

ガンッ ゴリュッ

勇者(くそっ、全然ダメだ!)

ガッ……

勇者「! な、なんだ女武?」

女武「力みすぎよ」

僧侶「剣筋ブレブレっす。そんなんじゃいくら斬っても上手くいかないっすよ」

勇者「……あ、ああ」

女騎士「落ち着いてください。勇者さんがそんなに焦っていたら、みんなも困っちゃいます」

魔女「……ゆっくりでもいいから、壊そう」

勇者「……ごめん、なんか俺……」

僧侶「肩の力が入りすぎっすよ。ほーら」ぽふっ

勇者「うおっなんだ?」

僧侶「自分、結構マッサージ上手なんすよ?」

勇者「そ、そうなのか……」

もみもみ

僧侶「どうっすかー」

勇者「……よくわからんが、解れてる気がする」

僧侶「な、なんか微妙な言い草っすね……」

魔女「……緊張も、ほぐれた?」

勇者「! ……なんとか」

僧侶「よーっし、じゃあ頑張るっすよー!」

女武「これは、単体でやるよりも、全員で一発やっちゃうのがいいかもね」

女騎士「一斉攻撃ですか!」

魔女「……賛成」

僧侶「おっしゃー! 燃えてきたっす!」

勇者「……お、俺が声をかけるのか?」

女武「あんた以外に誰がいんのよ! バカじゃないの!?」

勇者「よ、よし……みんな、行くぞ!」

ジリッ……

勇者「行くぞぉぉ!!」

ダダダダダッ……!

勇者「せーのぉ!」

ガス ズガッ ドゴッ ギインッ ポコッ

シーン……

勇者「……だ、ダメか……?」

ズズズズズズズズズッ……

「「「!?」」」

ドゴォォォォン……

勇者「あ……」

女騎士「や、やりまし……た?」

僧侶「い、石の扉、無くなってるっす!」

女武「よーっし! やったわぁ!」

勇者「なるほどな、一つの大きなダメージじゃなきゃ、壊せなかったのか……」

魔女「……」

勇者「魔女、お前もよくやってくれたな」

魔女「……私は、やってない」

勇者「ちゃんと見てたよ。サンキュッ」

魔女「……どういたしまして」

女騎士「これでやっと入れますね」

勇者「さーって。それじゃあ、中に入り……あれ?」

女武「遅いわよ、あんた達!」

僧侶「早くするっすよー」

魔女「……置いていかれた」

女騎士「あ、あはは……」

勇者「ったく、あの二人は……」

女騎士「行きましょう、勇者さん」

勇者「おう」

魔女「……」

魔女(……なんだか、とても嫌な予感がする)

魔女(……とても、とてつもない、何か嫌な……)

女騎士「魔女さん?」

魔女 びくっ

女騎士「どうかしましたか?」

魔女「……な、なんでもない、から」

女騎士「……? はい」

・ ・ ・

「んん、久しぶりの客人かな?」

「しかも五人も……凄いなぁ」

「ふふっ、でもまだまだ青いね」

「こんな、熟してない果実に手をつけるほど甘くないんだよね」

「……どうしよっかな」

「はぁ、しかたない」

「全員アレ、やっちゃおっと」

ここまで。

もしかしたら夜にも来るかもしれません。


この前のSSの件に関しては、本当に申し訳ありませんでした。


それでは。

あのSSも普通におもしろかったよ
落ちたの残念だったし

今読んできたけどあのSS面白い
できれば続きを書いて欲しいくらい

勇者「暗いな……」

僧侶「さっき壊した扉から漏れる光しかないっすね」

魔女「……広い」

女騎士「次の扉は、わりと近くにありますけど……」

女武「あの扉も頑丈そうね……」

勇者「とにかく、目の前まで行ってみよう」


魔女「……特別な材質?」

僧侶「さっきの扉とは違うみたいっすね」

女武「次はなによぉ……」

女騎士「でも、なにか開ける方法はあるはずですよ」

勇者「何か書いてあるな……」

魔女「……『光を集めよ、さらば扉開かれん』」

勇者「読めるのか?」

魔女 こくり

魔女「……魔法文字」

僧侶「ほえー、そんなのあるんすかぁ」

女武「光を集める……ねえ」

女騎士「光は、外からの光くらいしか……」

勇者「……」

魔女 ボッ

勇者「! そうだ、火だ」

魔女「……?」

勇者「その火を、なんとかして……」

女武「集めるって言っても、こんな小さな火でいいわけ?」

魔女「最大出力……」

勇者「ま、待て待て!」

僧侶「こんなところで火出したらこっちにまで来そうっすよ!」

魔女「……じゃあ、やめる」しゅん

勇者「……この広い部屋に、何か理由があるはずだ」

女騎士「み、みんなで手分けして探しましょう!」

僧侶「それにしても、広い部屋っすねぇ」

女武「うわっぷ! 埃が……くちゅっ!」

勇者「おい、大丈夫か?」

女武「だ、大丈夫よ! あんたもとっとと探しなさいよ!」

魔女「……」じー

勇者「ん、どうした魔女」

魔女「……あそこの、たいまつ」

勇者「ん? 火が点いてないな」

魔女「……近くに、鏡がある」

勇者「ほんとだ。もしかして、あそこに火を点けて……?」

女武「バカじゃないの?」

勇者「お、女武」

女武「そのたいまつだって相当小さいのよ」

女武「そんな光で開けられるんだったら、苦労しないでしょ」

僧侶「こっちにもたいまつあったっすー!」

女騎士「こちらにも! ……なんだか、等間隔においてあるみたいですね」

勇者「鏡で覆われてるのは、光を集めるためかもしれない……魔女」

魔女「……わかった」

ボッ……ポワーン

勇者「ついたぞ」

僧侶「次はこっちっすー!」

魔女「……待って」

・ ・ ・

勇者「灯してみたけど……」

女騎士「何も起きませんね」

僧侶「んはー、なにすりゃいいんすかー!?」

女武「もう休憩よー……って、埃だらけで座れないじゃない!」

勇者「そんなもん、はらえばなんとかなるだろ」

女武「はらいたくもないのよ! バカじゃないの!」

僧侶「まーまー、自分がキレイにしてあげるっすよー」シャシャッ

勇者「おいおい、僧侶。お前の服汚くしてまでこいつを座らせる必要はないぞ」

僧侶「いいんすよ、気にしないで欲しいっす。……ん?」

キラッ……

女騎士「どうしたんです?」

僧侶「いや、なんかここがなんか光って……」

勇者「?」

僧侶「もうちょっと埃取ってみるっす」

シャッシャッ……キラキラッ

僧侶「あっ、これ、大きな鏡っす!」

勇者「!」

女武「それがどうしたのよ? 逆に鏡に座るとか、嫌なんだけど……」

勇者「み、みんな、その鏡から離れてみてくれ」

女騎士「え?」

勇者「いいから!」

ピカー

女騎士「! たいまつの火の光が……!」

女武「あの鏡に反射してる……!」

勇者「ああ、間違いない」

勇者「たいまつの周りにどうして鏡があったのか」

勇者「それはこの鏡に反射させるためだったんだ!」

僧侶「なるほどー!」

魔女「……これで、開く?」

勇者「……」

女騎士「な、なにも起きませんね……?」

女武「何よ思わせぶりね!」

ゴゴゴゴゴゴッ

女武「きゃっ」ぎゅっ

勇者「な、なんだ!?」

ゴゴゴゴゴゴ……

僧侶「も、もしかして、扉が開くっす!?」

女武(な、なんで勇者に抱きついてんの私……)

ドォォォォンッ

勇者「……!?」

僧侶「な、なんすかあれ!?」

女武「……ちょ、でかっ……!」

女騎士「生きてるんですか……?」

魔女「……ゴーレム」

勇者「ご、ゴーレム?」

「……」ズゥゥンズゥゥン……

僧侶「どこに行くつもりっすか?」

勇者「……こっちが見えてない?」

魔女「……音に反応する」

女騎士「ほ、本当ですか?」

魔女「……あまり喋らない方がいい」

女騎士「は、はい」

勇者「……ど、どうする?」

「……」 ズゥゥン グルリ

女武「!」びくっ

「……」 グルリ……ズゥゥン……

女武「どうすんのよあいつ!」

勇者「……待て、あいつの体、よく見てみろ」

女騎士「? 鏡……?」

勇者「そうだ。あいつの体、よく見ると光が反射してる」

勇者「あの光を扉に当てれば……」

魔女「……扉が開く?」

僧侶「でも、あのでかさ、どう倒すんすか?!」

女騎士「ゴーレム……確か、とても頑丈で手強いと聞きますが」

魔女「……ゴーレムでも別種」

魔女「……あれは、ミラーゴーレム」

女騎士「ミラーゴーレム?」

魔女「……不思議な鏡で魔法を跳ね返す」

魔女「……私は、攻撃できない」

勇者「そうか……」

女武「しかたない、私達が倒しますか!」

僧侶「張り切ってるっすね~」

女武「ふん、そうしないと次に進めないんだから、当たり前でしょ」

女武「鏡全部割ってやるんだから!」

女騎士「そうしたら、反射ができないんじゃ……」

女武「あ」

勇者「はぁ……」

夜戻ってこれたら書きたいと思います。

今日はWBCがあるので、もしかしたら難しいかもです。


>>23
>>25
ありがとうございます。
いつも即興で暇つぶし的に書いていたので、オチなどは特に考えてなかったりします。
ですので、またなにか機会があったら続きが書けたらいいなとも思います。


それでは。

女騎士「どうするんですか……?」

勇者「声にはあまり反応していないみたいだけど」

僧侶「さっきこっち向いたのはなんだったんすかね?」

勇者「わからない……けど、やはり音に反応するかは……」

勇者「これで……どうだ!」ヒュッ

コツーン

「……!」ズゥゥゥン

僧侶「! 反応したっす!」

魔女「……音の発生場所が近いから?」

女武「でも、さっき普通に声だけで反応してなかった?」

勇者「……なんにしても、音に反応しているのは明確だ。ゆっくり囲もう」

スッスッ……

勇者(そーっと、そーっと……)

女武(……じれったいけど、あんなの普通に相手したら……)

ズゥゥンッ……

女武(いや、無理!)

女騎士(そーっと……)

僧侶(ううぅ、声、出したいっすぅ……!)

魔女「……」

勇者(囲んで、誰かが攻撃したら)

女騎士(反対の角にいる人が攻撃する……!)

女武(私の前は僧侶)

女騎士(私の前は魔女さん)

勇者(俺の……い、いない)

勇者(そうか、囲んだら星形になるから……)

勇者(どっかしらで一緒に行くしかないか……)

ズゥゥンッ……

僧侶(……準備オッケーっす)コクッ

魔女(……こちらも)コクリ

女騎士(大丈夫です!)うんうんっ

女武(問題なし……)コク

勇者(よし、じゃあ……)

ガッ……

「「「!!」」」

女騎士(あわ……さ、さっきの小石……蹴っちゃった……)

「!!」ズズズズズンッ……

女騎士「!」

「!!」ズズズッ

勇者(作戦失敗!)

女武(女騎士の方に腕を上げた……)

僧侶(完全にロックオンされてるっす!)

勇者(しかたねえ!)ダッ

ザシュッ

「!」

勇者(うおおおっ、かってえ!)

僧侶(じ、自分も続くっす!)

ガァンッ

「!」

僧侶(うわ、全然聞いてないっす……!)

「!!」ブオッ

僧侶「!」

勇者「防ぐな! かわせ!」

僧侶「っ! よっ」

ドゴォォォンッ

僧侶(うひゃあ、えげつないっす……)

勇者(あんなの一発くらったらあの世行き決定だぞ……)

「……」ギロリッ

勇者(まあ、声出しゃそうなるよな……!)

「……」ズゥゥンッズゥゥンッ……

勇者(攻撃が大振りだから、案外見切れるけど……)

勇者(かすってもダメージ大きそうだぞ……)

魔女(……私も、攻撃……)

ボオッ! キューンッ

女武(! 鏡で魔法を返した!)

魔女「……!」

魔女(……やっぱり、弾き返して……)

女騎士(危ないっ!)

ガッ

ゴオオオオッ

「……」グルリ

勇者(くそ、攻撃も効かない、魔法も効かない……)

「ウガアアアアアアアッ!!!」

女武「んっ……」ビリビリッ

僧侶(み、耳が……!)

魔女(凄い反響……!)

勇者(勝てない……今の俺達じゃ……)

勇者(勝てない!)

?「はーい、時間切れ」

勇者「!!」

?「はいはい、ゴーレム、戻っていいよ」

女武(だ、誰……この声……?)

勇者「誰だ!」

?「このゴーレム一つ倒せないのに、よくここまで来たね」

?「ちょっとビックリかも」

女騎士(頭の中から、聞こえてくる……!?)

僧侶「な、なんすかこの声……」

?「まあ、仕方ないよね」

?「ほら、私の力って、すっごいから」

勇者「……まさか、この声……」

?「うん、お察しの通りだと思うよ」

?「私は創造神……」

創造神「世界を作った、張本人なんだから!」

勇者(声は、女の子みたいだ……でも、姿が見えない……)

魔女「……創造神……?」

創造「そうなの、私創造神」

創造「はー、でもあなた達にはがっかり」

創造「こんなんで私の力を手に入れようとしてたなんてさ」

創造「冗談も休み休み言わないとね♪」

勇者「うるせえ! それでも俺達は……!」

創造「弱~い人には発言権なんて存在しないんだよ?」

創造「口閉じなよ」

勇者「んっ!?」

勇者(く、口が勝手に閉じて……喋れない?!)

創造「あのさー……」

創造「もっと修行積まなきゃさ」

創造「人生そう簡単じゃないんだよー?」

勇者「……んんっ……んー!」

創造「なぁに? 何もきこえなーい」

僧侶「……ど、どうして自分達に声をかけたんすか?」

創造「それはもちろん」

創造「不合格を伝えに来たのだ♪」

「「「!!!」」」

創造「私はつよーい人が好きなの」

創造「その人のためなら私はなんでもしちゃうわよ♪」

創造「というわけで弱くて雑魚くてダメでアホで人生舐めきったようなあんた達には……」

創造「罰を与えちゃうのです♪」

創造「よろこんでよね、普通だったら殺してるんだよ?」

創造(殺せるわけないじゃん)

創造(だって、あの子からは……)

勇者「……」

創造(あの人の血が流れてるんだしさ♪)

創造「それじゃあ、罰、行っきまーす!」

勇者「んんんっ!」

創造「何か言いたい感じ? いいよ、最後くらい聞いてあげる」

勇者「はっ……はぁはぁ……どんな罰でも受けてやる……」

勇者「でも、その罰を乗り越えて、俺は……俺達は……」

創造「はいはい、それじゃあスタート」

勇者「ちょ、まだ終わってな――!」

ビュオビュオビュオビュオビュオ……

勇者「な、なんだ!?」

僧侶「目の前が、変っす……!」

女武「な、なにこれ……どこかにひきづりこまれ……!」

女騎士「う、頭が……」

魔女「……!」

創造「それじゃあね、夢見すぎな旅人さん♪」

「「「うわああああああああああああ!!!」」」

ビョゴーンッ……

・ ・ ・

・ ・ ・

・ ・ ・

女騎士「あんっ……いたたっ……」

女騎士「ど、どこ、ここは……?」

女騎士「!」


僧侶「おっとっと……」

僧侶「ん……なんか、潮臭いっす……」

僧侶「!」


魔女「……んっ」

魔女「……?」

魔女「……ここは……?」


女武「きゃっ!」

女武「もう、なんなのよ!!」

女武「! な、なによこれ……バカじゃないの?」


勇者「うがっ……」

勇者「罰って……なんなんだ?」

勇者「あれ……神殿は……?」

勇者「……んっ?」


勇者「みんな、どこだ?」

更新が遅れてしまい、真に申し訳ありませんでした。

個人的な用事をたくさんすませていましたので、本当に謝ることしかできません。


このSSを楽しみにしていただいているおよそ五名(?)の方が消えないかぎり、必ず完結まで筆を止めないよう頑張ります。


さて、次回からは離れ離れになった勇者達が、仲間を、力を求めて奮闘します。

それでは。

女騎士「みなさーん……!」

女騎士「……」

女騎士「近くにいるのかな……」

女騎士「みなさーん!」

女騎士「勇者さ~ん!」

女騎士「女武さ~ん!」

女騎士「魔女さん! 僧侶さん!」

女騎士「……」

女騎士(……置いていかれた?)

女騎士「そ、そんなこと、ないわよね……」

女騎士「……」

女騎士「もしかして……」

女騎士(さっきの神様に、飛ばされた……?)

女騎士(見知らぬ場所……)

女騎士(しかも、見慣れない木々……森かしら)

女騎士「それにしても、とっても暑い……」

女騎士(熱帯地域かしら……)

女騎士「!」

グルルッ……

女騎士「ま、魔物……!」

グルルルッ

女騎士「!」(二体!?)

女騎士(まずい、囲まれた……)

ガウッ!

女騎士「くっ!」キィンッ

ガウッ!

女騎士「きゃっ!」ザシュッ

女騎士(二匹とも……速い! 両方とも相手なんて、難しい……)

女騎士「でも……」

ズバッ

ギャアアンッ!

女騎士「ここで死ぬわけには、いきません!」

女騎士(とても息の合った二匹の攻撃……)

女騎士(直線的な攻撃なら、避けるのも容易! ……なはず)

ガウッ! ガウッ!

女騎士「避けて……斬る!」

ズバンッ ギャインッ!

女騎士「よしっ!」

ギィヤァァッ!

女騎士「っとと……」

女騎士(一匹に集中したらダメ、もう一匹にも気をつけて……)

女騎士(いける……このまま一気に!)

?「やめろ!」

女騎士「!」

ガウッ……

?「あたしのウルフを殺すな!」

女騎士「!!」(木の上に女の子!?)

?「……」ヒュッ

女騎士(お、落ちて……!)

? シュタッ

……クゥーンッ

?「よしよし、怖かったね……」

?「……あんた、よくも……」

女騎士「ちょ、ちょっと待って下さい」

女騎士「私、突然ここにやってきて……」

?「とぼけるな! お前、どうせハンターだろ!」

女騎士「……ハンター?」

?「そうだ、どうせ私のウルフを狩って、食べようと……」

女騎士「ち、違います……えっと、これを見てくれれば……」

?「……?」

・ ・ ・

?「騎士……かぁ。あんたの王国は知らないけど、凄い人なんだね!」

女騎士「そんなことはないですけど……あはは」

女騎士(職業証明書持っててよかった……)

?「よーく見たらそんな格好でこのジャングルん中いるやつなんて、ハンターなわけないか」

女騎士「疑いが晴れてよかったです……」

?「ここがあたしの集落だよ! ただいまみんなー!」

「おかえり~」

「ん、誰だいそいつは?」

?「ああ、えっとね……」

女騎士「お、女騎士と申します!」

?「ジャングルん中で迷ってたから連れてきたんだ。ハンターのこと知らないみたいだしさ」

茶子「あ、あたしの名前は茶子ね! よろしく!」

「でも、部外者を連れてきたりしたら……」

茶子「わかってるよ。長に怒られるってことでしょ?」

茶子「大丈夫! 掛けあってみるから!」

「で、でも……」

茶子「うっさいなーやってみなきゃわかんないでしょ!」

茶子「ほら、女騎士、ついてきて」

女騎士「は、はい」

茶子「あんた達はここで待っててね」

ガウッ! ガウゥッ!

女騎士「……凄く従順なんですね」

茶子「うん。あたしの友達のウルとルフだよ。生まれた時からずっと一緒なんだー」

女騎士「へえ……」

・ ・ ・

茶子「ここが長の家。静かにね!」

女騎士「は、はいっ!」

茶子「長~はいるぞー」

女騎士(家、というよりテントみたい……)

茶子「長! ただいま!」

長「……おう、おかえり、茶子」

長「む……?」

茶子「え、えっとね、この人は女騎士っていってね」

長「……ふむ、どうぞ、お掛けなさい」

女騎士「?」

茶子「ほ、ほら、座って座って!」

女騎士「は、はい」

長「あなたは、どこから?」

女騎士「あ、はい……王国からです」

長「ふむ、王国か……」

茶子「なんと、王国の騎士らしいんだ! すっごいでしょ!」

長「なぜ、あなたがこんなところに……」

女騎士「は、はい。私にも、よくわからなくて……」

女騎士「起きた時には、もうここにいたので……」

長「起きた時には既にここに……?」

女騎士「は、はい」

長「ふむ……そうか」

茶子「そうしたら、ウルとルフと戦ってて、結構強いんだ!」

女騎士「そ、そんなことないですよ」

長「……まあ、何もないところですが、ゆっくりしてください。」

長「見たところ、あなたは危険な人物には見えない」

女騎士「ほ、本当ですか?」

長「ああ、瞳を見ればわかる」

長「キラキラと輝いた、金剛石のような……光がな」

女騎士「……」

茶子「じゃあ女騎士、ここにいてもいいんだね!? やったー!」

茶子「女騎士、そうと決まったら遊ぶぞー!」グイッ

女騎士「わわ、ちょ、ちょっと引っ張らないでくださいっー!」

・ ・ ・

茶子「女騎士も、あたしと同じこと言われてたね」

女騎士「え?」

茶子「こんごーせき? みたいな瞳って!」

女騎士「……」

茶子「もしかして、みんなに言ってるのかな? まさかねー」

女騎士(あの人……)

女騎士(なんだか、とても大らかで、真実を見つめるような……)

茶子「女騎士ー? いくよー」

女騎士「は、はい!」

女騎士(とりあえず、今は茶子さんの村に世話になっておこう)

女騎士(ここがどこかわかるまで……)

茶子「ウル、ルフ!」

ウル「ガウッ!」

ルフ「ガウウッ!」

茶子「よっと」

茶子「ほら、女騎士もルフに乗って!」

女騎士「え? こ、この子に乗るんですか?」

茶子「そうだよ! ちょっと遠くにある野菜畑に行くからさ」

茶子「歩いていったら、一日かかっちゃうから。乗ればすぐだよ!」

女騎士「じゃ、じゃあ……」

茶子「ちゃんと乗った?」

女騎士「は、はい」

茶子「ちゃんと掴んでなよ? ウワォーンッ!」

ウル・ルフ「ワオンッ!」ダダッ

女騎士「!!」

茶子「どー? ルフの乗り心地は?」

女騎士「あ、あわわ……わっー!」

茶子「どしたの女騎士?」

女騎士「は、はやっ! 速すぎますっ!」

茶子「あはは、ルフはこの村で二番目に速いからね」

茶子「振り落とされないように頑張ってね!」

女騎士「ど、努力します~~!!」

女騎士(でも、なんだか……)

女騎士(風が気持ちいい……)

茶子「初めて乗るの?」

女騎士「は、はいぃ~!」

茶子「へー! 初めてのわりにはちゃんと乗れてるね!」

茶子「普通だったら振り落とされてるよ」

女騎士「ええ!?」

茶子「こっからもっとスピードあげるよ! ワオーンッ!」

ダダダダッ

女騎士「きゃああああああ~~!!」

・ ・ ・

茶子「着いた着いたー!」

女騎士「は、はぁ……はぁ……」

茶子「あはは、すっごいお疲れだね」

女騎士「こ、怖いです……ビックリしました」

茶子「でも凄いよ女騎士!」

茶子「あたしのルフに乗って、ここまで来れたなんて!」

茶子「あたしだって乗るのに五年かかったのにー」

女騎士「はぁっ……はぁっ……ふぅ……」

茶子「落ち着いた? それじゃあ、野菜を取るよー」

女騎士「は、はいー」

・ ・ ・

茶子「よっし、今日の夕食分はこれくらいかな?」

女騎士「はぁはぁ……」(す、すっごく疲れた……)

茶子「じゃあ帰ろ。次は私と交換して、ウルに乗る?」

女騎士「えっ……な、何番目に速いんですか?」

茶子「ウルはね、一番だよ!」

女騎士「る、ルフでお願いします……」

茶子「はーい! それじゃあ乗ってねー」

女騎士「わかりました」

・ ・ ・

女騎士「はぁ、はぁ……もう無理ですぅ……」ドサッ

茶子「ええ!? あたしの仕事は終わったから、これから遊ぶんだよ!」

女騎士「そ、そんな……」

茶子「遊ぼうよ女騎士ー!」

女騎士「ちょ、ちょっと……」

「こら、やめなさい茶子」

茶子「でも……」

「この娘だって疲れてるのよ。少し休ませてあげなさい」

茶子「ぷー……わかったよっ」

・ ・ ・

茶子「ここがあたしンち!」

女騎士「あれ、ご家族の方は?」

茶子「あー……」

女騎士「?」

茶子「え、えっと、ここが女騎士の寝るとこ! あたしのお隣ね!」

女騎士「は、はい」

茶子「ほら、横になっていいよ?」

女騎士「はい……お言葉に甘えて、よいしょっ」

茶子「……」じーっ

女騎士「?」

茶子「あのさ、外の話教えてよ!」

女騎士「外の話?」

茶子「あたし、このジャングルから出たことないからさ」

茶子「女騎士は王国に住んでたんでしょ?」

茶子「だったらたくさん教えてよ!」

女騎士「は、はい、わかりましたっ」

茶子「あと……」

女騎士「はい?」

茶子「も、文字とかも、教えてくれる?」

茶子「じ、実は、さっき何か見せてくれたけど、何もわかんなかったから……」

女騎士「了解です」

女騎士(とっても好奇心旺盛な娘ね……)

女騎士(それに元気で、こっちまで楽しくなるような……)

女騎士(ふふふっ……)

・ ・ ・

ドォーンッ!!

キャインッ!

?「んだよ……ちっせーやつか」

?「っけ、こんなもん金になんねーぜ」ポイッ

?「ったく、何回も来ても慣れねー道だなぁ……」

?「へっ、まぁいい……」

?「さっさとでけえウルフを殺して、金をもらわなくきゃなぁ!」

マタギ「この、マタギ様の名にかけて……ふははははっ!!」

ここまで。

次回も女騎士です。


たくさんの方が見てくださっていることに、とても感激いたしました。

もっともっと精進して行きたいと思います。


何か質問がありましたら、なんなりと。

では。

・ ・ ・

女騎士「はぁ!」

ボゴッ

ウル「キャウンッ!」

ルフ「ギャアアッ!」

女騎士「……甘い!」ポゴッ

ルフ「ギャインッ!」

女騎士「はぁはぁ……」

ウル「グルルルッ……」

ルフ「……ウウゥゥッ……」

茶子「はいはい、おしまい! ご飯食べよー」

ウル・ルフ「ガウッ♪」

女騎士「ふぅ……すいません、ウルとルフ、借りちゃって」

茶子「気にしないで。この子達も少しは戦闘に慣れさせとかないといけないし」

茶子「女騎士も、何かあるからこんなこと頼んだんでしょ?」

女騎士「はい……」

女騎士(少しでも強くなって、勇者さん達に合流しないと……)

茶子「はい。これ、女騎士の分ね」

女騎士「ありがとうございます。いただきます」

茶子「うんうん!」

茶子「それにしても、似合ってるね、その服!」

女騎士「そ、そうですか?」

茶子「うんっ、鎧じゃ暑いし、絶対にそっちの方がいいよ!」

女騎士「ふふ、そう言ってくれると嬉しいですっ」

茶子「はむっ……うん、我ながら美味しくできたねー」

女騎士「……」

女騎士(数日間ここに泊めてもらってわかったこと)

女騎士(茶子さんには、家族がいない)

女騎士(昔、この集落にやってきた狼が殺してしまったそうだ)

女騎士(しかし、彼女はそれでも、狼を恨んだりはしていない)

女騎士(彼女には、大切な友達の狼、ウルとルフがいるから……)

・ ・ ・

女騎士「それで、これがこうなるでしょう?」

茶子「うんうん……へー!」

女騎士「後はわかる?」

茶子「うん!」カキカキ

女騎士「……そう! よくできました」

茶子「わーい! あたしの頭が冴えていくね!」

女騎士「ええ、とっても飲み込みが早いですね」

茶子「……休憩しよ、ちょっと疲れちゃった」

女騎士「え、まだ始めたばかりですよ?」

茶子「でもでも、疲れちゃったから……」

女騎士「……わかりました」

茶子「よーっし、じゃあ外で遊ぼ~!」

女騎士「休憩じゃなかったんですか!?」

茶子「体動かしてリフレッシュしなきゃ、ね?」

女騎士「はぁ……」

茶子「んーそうだなー……今日はあっち!」

女騎士「ま、まさか……」

茶子「さ、ルフに乗って!」

女騎士「や、やっぱり……!」

・ ・ ・

茶子「ヤッホー!」

ダダダダダッ

女騎士「ま、前より速くないですか!?」

茶子「気のせいだよー!」

女騎士(前より揺れが激しっ……吐きそうっ……!)

ウル「……!」

茶子「……んっ?」

ダダダッ

茶子「ウル? そっちは方向が違うよ?」

ダダダダダダッ

女騎士(急に方向転換……?)「うわわ……!」

ウル「……クゥーンッ」

茶子「ど、どうしたの? ……!!」

女騎士「……?」

茶子「これ……」

女騎士「ど、どうしたんですか? よ、よいしょっと……」

茶子「……子どもの狼……銃で撃たれてる」

女騎士「!」

茶子「これは、ハンターの仕業だ!」

茶子「結構前に殺されたみたいだけど、まだジャングルにいるかもしれない」

女騎士「そ、それじゃあ……」

茶子「大丈夫だよ。このジャングルは、ちょっとやそっとで進めないから」

茶子「姿形をどんどん変えちゃう、不思議なジャングルなんだから」

女騎士「へえ……茶子さんは、よく迷いませんね」

茶子「あたし達は、慣れてるからねっ」

茶子「……さ、さてと、家に帰ろっか! なんか、勉強する気になっちゃった!」

女騎士「え? は、はい……」

茶子「ワオーンッ!」

ウル・ルフ「ワオーンッ!」

女騎士「きゃっ!!」


マタギ「……ちっ、また同じとこに戻っちまったか……クソ!」

マタギ「……ん?」

マタギ「へへへ、足跡があるじゃねえか……」

・ ・ ・

茶子「……」

女騎士「だから……あの、茶子さん?」

茶子「ん、何?」

女騎士「話、聞いてました?」

茶子「あう……ごめん、全然」

女騎士「はぁ……今日はもうここまでにしておきましょう」

茶子「ええっ、待ってよ! それは……」

女騎士「集中していても、何にも身につきませんから」

茶子「う、うん……そうだよね」

女騎士「あの、ウルとルフ、また借りてもいいですか?」

茶子「あ、うんっ。いいよ」

女騎士「ありがとうございます」

・ ・ ・

ウル「ガウッ!」

女騎士(不思議……)

ルフ「ギャウウッ!」

女騎士(だんだんと、ウルとルフの攻撃が目で見えるようになってる)

女騎士(相手の隙も瞬時に見分けられる……)

女騎士(その後、自分の隙を最低限無くすことも……)

ガンッ

女騎士「あ!」

ウル「クゥーンッ……」

女騎士「ご、ごめんなさいウル……ちょっと強くしすぎちゃった」

女騎士(本番さながらで練習すると、ついつい強くしちゃうなぁ……)

ウル「ガウッ」ペロペロ

女騎士「きゃっ、ちょっと……あはは、やめなさいって……」

茶子「女騎士ー私もまぜてー!」

女騎士「え? でも、危な……きゃっ!」

茶子「ぺろぺろー!」

女騎士「ちょ、茶子さんまで……!」

茶子「えへへ、ちょっと汗の味するー」

女騎士「は、恥ずかしいっ……!」

茶子「んー……よーし、それじゃあそろそろ私も付き合おうかなー」

女騎士「?」

茶子「さ、来ちゃって!」

女騎士「ど、どういうことですか?」

茶子「何って、戦いのだよ!」

女騎士「で、でも茶子さん……」

茶子「遠慮しないでいいよ! ささ、来ちゃって来ちゃってー!」

女騎士「あの、これは遊びじゃないんですよ?」

茶子「ははーん……もしかして、あたしのこと、ナメてる?」

シュタッ

女騎士「え?」

茶子「本気だってこと、教えないとダメ?」

女騎士「!」(いきなり距離を……!)

茶子「はい、ダメージ! 女騎士、遅いよ!」

女騎士「なるほど……茶子さんも、なかなかの実力者……ということですね」

茶子「ウルとルフよりも、速いよ?」

女騎士(さっきの間合いをつめられた時……目で追いきれなかった)

茶子「さ、あたしの速さについて来られるかな!」タッ

女騎士「!」

茶子「ふふ、ここっ!」

コツンッ

女騎士「きゃっ?!」

茶子「この速さについてこれなきゃダメだよー!」

女騎士「くっ!」

茶子「ふふふっ、どーしたのかな? あたしも倒せないのかなー!」

女騎士「……はぁ!」

スカリンッ

女騎士「はう!?」

茶子「あはは、どこ攻撃してるのー?」

女騎士「ううっ……」

女騎士(この速さに対応できなければ……!)

茶子「そりゃ!」

ポコッ

女騎士「んっ!」

茶子「これで三度目ー! あたしの勝利!」

女騎士「も、もう一回!」

茶子「えー、何回やったってダメだよ。それにあたし疲れちゃったよ」

女騎士「……す、すいません」

茶子「まあまあ、また今度やってあげるからさ~」

女騎士「……はい」

茶子「さてと、そろそろあたし達も狩りに行こっか」

女騎士「えっ……」

茶子「狩りって言っても、動物じゃなくて魔物だけどね」

茶子「魔物は倒しても、すぐに大量発生するからさ」

女騎士「そ、そうなんですか」

茶子「うん。逆にこっちとしては食料になっていいんだけどね♪」

女騎士「それは、昔からなんですか?」

茶子「んーん。最近かな。昔はすこしいるくらいだったって、長が言ってたから」

女騎士「そうですか……」

女騎士(やはり、ここにも魔王の影響が……)

茶子「だから、ハンターと一緒にしないでよね」

女騎士「えっ?」

茶子「ふふふんっ、なんでもないよーん」

・ ・ ・

茶子「でりゃぁ!」メリッ

ギャオオオッ!

女騎士(たった一発で……しかも茶子さんの身長の十倍もありそうな……)

茶子「やったね! こりゃ大物だー!」

女騎士(女武さんと同じくらいの身長……それなのに、このパワー……)

女騎士(わ、私も……!)

茶子「お、また来たよ!」

ウウウッ……!

女騎士「! お、大きいっ……」

茶子「女騎士、頑張ってー!」

女騎士「はいっ……やぁ!」

ザシュッ!

ギャアアアアッ!

女騎士「!」

女騎士(すんなり、斬れた?)

ググググッ……グギャアアッ!

女騎士(遅い……! このまま一気に首を!)

ズバァッ ボトッ

女騎士「……」

女騎士(私……強く、なってる?)

茶子「わーい女騎士ナイスー!」

茶子「むふふ、これならお祭の分までまかなえるよー」

女騎士「お祭?」

茶子「うん、月一でやる、豊作をお祈りするお祭だよ!」

茶子「それのご馳走になる食料調達をあたしが任されてたってわけ!」

女騎士「ああ、だからみなさんソワソワしていたんですね」

茶子「そだね。集落全員楽しみにしてるから!」

女騎士「そうなんですか。私も楽しみになってきましたよ」

茶子「じゃあ、これ、持って帰ろっか~」

女騎士「はいっ」

茶子「よいしょ!」

女騎士(軽々と持って……)

茶子「ほら、女騎士はそれ」

女騎士「は、はいっ」

女騎士「……んっ! ……あれ?」

女騎士(軽い……?)

茶子「どしたの?」

女騎士「いや、あの……なんだか、とっても重いと思ったら」

茶子「そうだねー、でも、もう女騎士なら大丈夫だと思うよ?」

女騎士「ど、どうしてですか?」

茶子「だって、あたしと一緒にたくさん重い物持ったから!」

女騎士(確かに、無理してたくさん持ち運んだりしていたけれど……)

女騎士「!」

女騎士(なるほど、だから茶子さんは力が……)

女騎士(そして、私もそのおかげで……)

茶子「ほら、行くよー」

女騎士「は、はいっ」

・ ・ ・

茶子「到着ー」

女騎士「ふぅ」

ドシーンッ

女騎士「きゃっ!?」

茶子「重いんだから、ゆっくり置かなきゃ」

女騎士「そ、そうでしたね……」

女騎士(自分でも、信じられないなぁ……)

「おかえり、茶子、女騎士ちゃん」

茶子「ただまー!」

女騎士「ただいまもどりました」

「お、もしかしてそれ、祭用か? 食いきれねえくらいあるじゃねえか!」

茶子「ふふん、いつもなら一体のところを、今日は二体取って来たからね!」

「はは、女騎士ちゃんのおかげかな?」

女騎士「そ、そんなこと……」

茶子「ささ、これを料理するよーん!」

女騎士「はいっ!」

「た、大変だー!」

茶子「! ど、どうしたのおっちゃん! そんなに慌てて……」

「は、ハンターが近くに!」

茶子・女騎士「!」

「このままだと、この集落に……!!」

茶子「女騎士、行こう!」

女騎士「は、はいっ!」

ここまで。


次回、VSマタギ。女騎士編完結(?)

たいしたことではありませんが、補足。

身長は

勇者>>僧侶>女騎士>>女武>魔女

です。



それでは。

おつでした。
飛ばされたのは別の次元とかではなくて、元いた世界で別々の地域に飛ばされたという理解で良いかな?

ワンピーs...ゴボンゴホン

・ ・ ・

女騎士「こ、これは……!」

茶子「……色んな動物が……」

女騎士「こ、これが……ハンターの?」

茶子「うんっ……そうだよ」

女騎士(銃の跡……)

茶子「許さない……」

女騎士「うっ……」(血の臭い……)

茶子「だ、大丈夫?」

女騎士「は、はいっ……」

茶子「ハンターはどこに行ったんだろ……」

女騎士(こんなに多くの動物を殺すような人ってことは、簡単に死んだりはしていないはず)

女騎士「それにしても、これは……」

女騎士(しっかり急所を狙って撃ってる)

女騎士(相当な技術の持ち主……!)

茶子「許さない……許さない!!」

女騎士「茶子さん? どこに行く気ですか?」

茶子「どこって、ハンターのところだよ!」

女騎士「えっ!?」

茶子「……」

女騎士「でも、どこにハンターがいるかなんて」

茶子「わかるわよ!」

茶子「この鼻でね!」くんくん

女騎士「茶子さんの、鼻……ですか?」

茶子「うん! あたし、鼻がいいんだ!」

茶子「くんくんっ……んっ」

茶子「あっち、かな」

女騎士「い、行きましょう!」

茶子「あんまし音出さないようにね! 今から教えとくから」

茶子「魔物に見つかって、鳴き声が聞こえたりしたら、まずいから」

女騎士「は、はいっ」

・ ・ ・

茶子「よし、行くよ」

女騎士「は、はいっ!」

女騎士(本当だ、足音が全然しない……)

茶子「くんくんっ……にゃっ!」

女騎士「ど、どうしたんですか?」

茶子「お、美味しそうな匂い……キノコかなぁ」

女騎士「ちょ、ちょっと!?」

茶子「わ、わかってるよ。もちろん、ハンターの方が優先!」

茶子「後でハンターとっちめて、そのあととりにいこうね!」

女騎士「は、はいっ」

女騎士(笑ってる顔、ひきつってた……)

女騎士(本当は、茶子さんも怖いのかもしれない……)

女騎士(私よりも、小さくて、幼くて、このジャングルに愛着を持ってる)

女騎士(動物を殺した本人に会いに行くなんて……)

女騎士(……でも、早く止めないと!)

茶子「!」

女騎士「ど、どうしましたか?」

ウウウッ……

女騎士「!! う、ウル!?」

茶子「……ど、どうしてここに!?」

ウル「ワウッワウッ……」

茶子「! ハンターを追ってたら、撃たれた!?」

女騎士(あの時おじさんの話を聞いて……先に追いかけたのね……)

×女騎士(あの時おじさんの話を聞いて……先に追いかけたのね……)
○女騎士(あの時おじさまの話を聞いて……先に追いかけたのね……)

女騎士(でも、なんとか急所を外れてる……)

茶子「くっ……」

女騎士「と、とりあえず治療――」

茶子「!」

ドキューンッ!

茶子「危ないっ!」バッ

女騎士「きゃっ!」

マタギ「おーおー……よく避けれんなぁ、お前」

茶子「……お、お前は?」

マタギ「なんだ、急所から外れてんな」

マタギ「もう一匹は普通に殺れたんだけどなぁ」

ドサッ

茶子「!!!!」

女騎士「そ、それは……ルフ?」

茶子「る、ルフ……?」

ルフ「……」

女騎士「し、死んで……」

茶子「うわああああああああああ!!!!!」

マタギ「あん? なに叫んでんだ。あとそこどけ。あと一匹殺せねーだろ」

茶子「ふざけるな! 絶対に……絶対に……!」

マタギ「ん?」

茶子「お前なんか……お前なんかぁぁ!!」

女騎士(な、なにこれ……?!)

女騎士(茶子さんの周りに光が……!)

茶子「ウガアアアアアアアッ!!!」

女騎士「っ!!」

女騎士(獣のような叫び声……こ、これは……)

女騎士(バーサーカー!?)

マタギ「んだよ、お前」

女騎士(本で見たことがある……)

女騎士(感情がセーブできずに理性を破壊して怒りに身を任せる……)

茶子「グルルルルッ……」

女騎士「茶子さん!?」

茶子「ウガアアアアアッ!!」

女騎士「くっ……!」

女騎士(彼女は、今、何を言っても聞かない!)

茶子「ガウッ!!」シュッ

マタギ「うおっ」

ガッ

女騎士(あのスピードの攻撃を止めた!?)

マタギ「いきなり来るたぁなんだ?」

茶子「ウゥゥッ!!」

マタギ「やれやれ、聞く耳を持ってねーみたいだな」

ドゴッ

茶子「グッ!」

マタギ「人殺すのは慣れてね―んだけどなぁ……ま、しかたねえ」

女騎士(ま、まさか!?)

茶子「ガウッ」ガブッ

マタギ「いてっ、んのやろう!」チャキッ

茶子「ガウッッ……」

女騎士(まずい! 本気で殺す気だ……!)ダッ

女騎士「やめてぇぇ!」

ドキューンッ!

女騎士「!」

茶子「ウガッ……」

マタギ「……」(っけ、銃口を逸らしたか)

女騎士「!」(彼を茶子さんから離さないと!)

女騎士「はぁっ!」

マタギ「んっ」ガギッ

マタギ「なんだ嬢ちゃん。剣なんか持って。このジャングルじゃ珍しいな」

女騎士「あなたは、ハンターですか?」

マタギ「そうだ。でけー二匹の狼を殺してくれって頼まれてな」

マタギ「どうやらこの二匹だな……言われてた以上のデカさだ」

女騎士「……誰から依頼されたんですか?」

マタギ「そんなもん教えるかよ」

茶子「うっ……」

女騎士「茶子さんっ!」

女騎士「だ、大丈夫ですか?」

マタギ「んなわけねーだろ。急所を外したにしても、その出血量だ」

マタギ「長くはもたねーよ」

女騎士「あなたは……!!」

マタギ「なんだ? まさか、お前も俺を倒そうとでも?」

マタギ「やめとけやめとけ。お前じゃ無理だ」

女騎士「……やってみないと、わかりません!」

マタギ「はっ! 笑わせんな!」チャキッ

ドギューンッ!

女騎士(いきなりっ!)

女騎士「くっ!」

女騎士(い、痛いっ……)

マタギ「逃げるなら今のうちだぜ?」

マタギ「俺は優しいからな」

女騎士「そんなこと、しません!」

女騎士(早く決着をつけないと……!)

マタギ「そうか……なら……」

マタギ「死んでもらうぜ?」チャキッ

ドギューンッ!!

女騎士「!」

女騎士「くっ……!!」

マタギ「ふんっ、外したか」

女騎士「……?」

女騎士(なんだろう……)

女騎士(そんなに早くない?)

マタギ「もういっちょ!」チャキッ

ドギューンッ!

女騎士 バッ

マタギ「ふん、避けたか」

女騎士(……見える)

女騎士(弾が、見える!)

マタギ「ラッキーはそう続かないぜ!」

ドギューンッ

女騎士「はぁっ!」

キィンッ

マタギ「何!?」

女騎士(いける!)

女騎士「はぁっ!」

マタギ「くっ!」ガギッ

女騎士「はあああ!!」

バギッ

マタギ「んなっ!?」(銃が壊れた!?)

女騎士「はあっ!」

ズバッ

マタギ「ぐっ!」

女騎士(いける……このまま!)

女騎士「はぁっ!」

ズバァッ!!

マタギ「ぐはっ!」

女騎士「はぁはぁ……」

マタギ「や、やめてくれ……わ、悪かったぁ……!!」

女騎士「あなたのしたことは、許しがたいことです!」

女騎士「だから私はあなたを……」

女騎士(……?)

女騎士(私は……この人を)

女騎士(……この……人を……)


女騎士(殺す?)

女騎士「!」

女騎士(私は、人を……殺すの?)

女騎士(……わ、私は……)

?『女騎士!』

女騎士「!」

女騎士「……き、騎士娘?」

騎士娘『ねえ、その人殺しちゃうの?』

女騎士「そ、それは……」

騎士娘『ふーん、殺しちゃうんだ』

騎士娘『私たちを殺した、魔物みたいに』

女騎士「そ、そんな!」

マタギ「今だ!」

女騎士「!」

ザクッ

女騎士「ぐっ……!」

マタギ「へへ、俺は諦めが悪いんだよぉ!」

女騎士「くっ……」(い、今のは……)

女騎士(騎士娘……)

マタギ「うおりゃっ!」

女騎士「や、やめなさっ……!」

グサッ

マタギ「へっ……?」

女騎士「……!!!」

マタギ「ぐ、ぐぐっ……グァッ……」

ドサッ

女騎士「……し、死んだ?」

マタギ

女騎士「そ、そんな……」

女騎士「……!」

女騎士「と、とりあえず茶子さんを……!」

女騎士「……まだ息はある……大丈夫!」

女騎士「ウル! ちょっとつらいと思うけど、茶子さんを!」

ウル「……ワウッ!」

女騎士「私は……ルフを、連れて行きます」

ウル「……ガウッ」

・ ・ ・

女騎士「……」

長「悪いな、女騎士さん」

女騎士「! 長さん」

長「……ルフの墓か」

女騎士「はい。とっても簡易的ですけれど……」

長「いや、かまわないよ。茶子もルフも、助かったのだから」

女騎士「大丈夫だったんですか!?」

長「ああ……あの子は、回復が早いからな」

女騎士「え? でも、あの傷……そんなに早く治るような……」

長「彼女は、獣人なのじゃ」

女騎士「!」

女騎士「獣人って……」

長「そう、かつて数千年前に滅びたと言われている種族じゃ」

長「今ではバーサーカーを職業とする者たちも増えた」

長「しかしそれは、獣人のデータから作った、作られたバーサーカーに過ぎん」

長「彼女は、本当の獣人……」

長「体の治癒の速さは、おそらく人間の数十倍じゃ」

女騎士「……」

長「む……そろそろ茶子が来る。このことは、あいつには秘密にしてください」

女騎士「わ、わかりました」

茶子「女騎士!」

女騎士「あ、茶子さん」

茶子「あの、えっと……」

女騎士「?」

茶子「ありがと!」

茶子「ルフ……死んじゃったのは、すっごく悲しいけど」

茶子「それでも、あたしとウルを助けてくれたから……」

茶子「それに、動物も、助けてくれたから」

茶子「すっごく、ありがと!」

茶子「ありがと……」

女騎士「か、顔をあげてください、茶子さん」

茶子「……」

女騎士「茶子さん……」

茶子「……」

ポタッ

女騎士「……?」

ポタッポタッ

女騎士「茶子……さん?」

茶子「ごめんね、ごめんね……」

茶子「どんなに我慢しても」

茶子「涙、でちゃう……」

結局ルフは死んだのか死んでないのか

女騎士「……」

茶子「あたし……ウルとルフのこと……大好きで」

茶子「比べられないくらい大好きで……」

茶子「どっちかが欠けちゃうなんて、思ってなくて……」

女騎士「……茶子さん」

茶子「ごめんね……ありがとって、言ったのに」

茶子「悲しい気持ちにして、ごめんね……」

女騎士「……そんなこと、ありませんよ」

女騎士「私も、悲しいですから」

茶子「え……女騎士も?」

>>149
×長「いや、かまわないよ。茶子もルフも、助かったのだから」
○長「いや、かまわないよ。茶子もウルも、助かったのだから」


女騎士「はい。私はまだ数日しか彼らと生活していませんが」

女騎士「茶子さんと一緒にいるときの彼らは、とっても可愛くって」

女騎士「……それに、とても頼もしかったです」

茶子「……そっか……」

茶子「えへへ……なんだか、嬉しいな」

茶子「ルフのこと、好きな人がいて……」

女騎士「きっと、集落の人みんな、ウルとルフのこと、大好きですよ」

茶子「ど、どーしてわかるの?」

女騎士「ほら、あれを見てください」

茶子「……うわあ、たくさんのご飯!」

女騎士「茶子さんが来る前に、みなさんが持ってきてくれたんです」

茶子「……そっか、そっか!!」

茶子「えへへ、ルフはみんなに愛されてたんだ!」

茶子「良かった!」

女騎士「……それじゃあ、戻りましょうか」

茶子「ちょっとまって!」

茶子「ルフ、安心して」

茶子「みんな、ルフのこと忘れないよ。だから、悲しくないよ!」

女騎士「……ふふっ」

茶子「よーし、戻ろー! お祭の準備しなきゃ!」

女騎士「あ、そうでしたね」

茶子「手繋ごっか!」

女騎士「え?」

茶子「だめ?」

女騎士「……いいえ、いいですよ」

茶子「わーい!」


長「……ふむ」

長「キラキラと、煌めく美しい金剛石……」

長「さらに輝けば……何になるのやらな」

・ ・ ・

「「「かんぱーい!」」」

「おう、女騎士ちゃん! あんたも飲みな!」

女騎士「わ、私飲めないので……」

茶子「あたしと一緒にジュース飲もー!」

女騎士「そうしますっ」

ごくごくっ

茶子「ぷはー!」

女騎士「美味しいです」

茶子「えへへ、良かったー!」

茶子「あ、踊ってるよ! 女騎士も行こう!」

女騎士「え、で、でも……」

茶子「祭は待ってくれないんだよ! 踊ろー!」

女騎士「……はいっ!」

・ ・ ・

茶子「くぅぅ……」

女騎士「ふふっ、まだ祭はやっているのに、眠っちゃって」

女騎士「……」

女騎士(人を殺すこと……)

女騎士(ためらっていては、いけない)

女騎士(……自分のことを悔いるのは)

女騎士(まだ、早い)

茶子「むにゃ……女騎士」

茶子「……大好き」

女騎士「……私もですよ、茶子さん」

・ ・ ・

女騎士「それでは」

長「ああ、お元気で」

「女騎士ちゃん、また来てくれよ!」

「美味しいご馳走、作ってあげるからね!」

「女騎士ちゃんの呪いのダンス、忘れねーよ!」

女騎士「わ、忘れてください!」

長「さ、茶子。お前も……」

茶子「……」

長「茶子?」

女騎士「……茶子さん」

茶子「え、笑顔!」

女騎士「?」

茶子「あたし、笑顔で見送るね!」

茶子「女騎士のこと、忘れない……」

茶子「……よ」

女騎士「……茶子さん」

茶子「うぐっ……だ、ダメだ……」

茶子「やっぱり涙……」

女騎士「大丈夫です、茶子さん」

女騎士「ほらっ……私も」

茶子「! 女騎士も……!?」

女騎士「私だって茶子さんのこと……わ、忘れませんっ……」

茶子「女騎士!」ギュッ

女騎士「茶子さんっ」ギュウッ

茶子「絶対に、来てね! あたし、待ってるからね!」

女騎士「はいっ!」

茶子「大好き! 大好き!」

女騎士「私もです!」

「くそっ、俺達まで泣きそうだぜ……」

「ううっ……」

女騎士「それでは、また!」

「じゃーなー!」

「風邪引くなよー!」

茶子「バイバーイ!」

長「はっはっはっ」


女騎士(魔王を倒す……)

女騎士(そのためには、皆さんと早く再会しないと)

女騎士「まずは、このジャングルを抜けてから考えようっ!」

ここまで。


>>125
とりあえず今はノーコメントにさせていただきます。

>>126
安心してください。二年は経ちません。

>>153
ややこしいミスをしてしまってごめんなさい。


次回は誰のお話になるか……それでは。

今回は長くなりそうだな
乙でした

女武「ううっ……」

女武「なんでこんなとこに私がぁ……」

女武「どうしろっていうのよ……」

女武「……それにしたってここ」

女武「どうして砂漠なのよぉ!?」

女武「脚疲れちゃうわよ……」

女武「確か、砂漠って夜になると冷えるのよね……?」

女武「と、とりあえずどこか村とかを探さないとっ!」

女武「こんな場所さっさとおさらばして」

女武「勇者に早く逢いた……」

女武「んなわけないでしょ!?」

女武「……って、私誰に言ってんだっか……」

女武「そ、そうよ! 私はみんなに逢いたい! 逢いたいのよ!」

女武「……なんか、らしくないわね……」

女武「それにしても本当に何もないわね……」

女武「汗もかいて、喉も乾いてきちゃったし……」

女武「水は無いかしら……」

女武「あっ! あんなところに湖!」

女武「なによ、ちょうどいい所にあるじゃない!」

女武「ふふっ、そうと決まったら……」

?「待ちなよ」

女武「はぁ?」

?「それは幻だよ。君は幻覚が見えてる」

女武「ちょっとあんたね、勝手に人のこと決めつけないでくれる?」

?「ボクには、見えないもの」

女武「はぁ? 確かにあそこに……」

女武「あれ……ない?」

ごめんなさい、夜また再開します。

?「ほら、言ったでしょ?」

女武「……で、でも確かにあそこに……」

?「ないよ。君の意識が見せた幻覚だ」

女武「あんた……何者よ」

?「ボクは……」

女武「……」

?「とりあえずついてきてくれ。話し終わる前に君が死んでしまうかもしれない」

女武「ど、どういうことよ……」

?「君、汗が尋常じゃないほど出ているよ?」

女武「え?」

・ ・ ・

女武「美味しっ! 水がこんなに美味しいと思ったのは初めてだわ!」

?「そう言ってもらえると嬉しいよ」

女武「さっきは悪かったわね。村まで案内してくれて」

?「いいんだよ、気にしないで」

女武「ところで、あんた名前は? 私は女武っていうんだけど」

?「ああ、ボクは呪術師だよ」

呪術師「呪術師と言っても、まだまだ見習いだけれどね」

女武「へえ、この地域じゃ多いのかしら?」

呪術師「うん、そうだよ。多分ボク以外にもたくさんの人がいると思う」

女武「ふーん……なんだか怖いわね」

呪術師「ははは、呪術師を怖いって思うのは字面だけだよ」

呪術師「戦闘で使わない時は道具の呪いを解くことに使ったり」

呪術師「有害物質の除去とかもできるんだよ」

女武「あら……そうなの」

呪術師「これで、少しでも偏見が減ればいいんだけど」

女武「へ、偏見……確かに偏見ね」

呪術師「君はどうしてこんなところに?」

女武「んー、まあ、色々理由があるのよ」

呪術師「でも、教えて欲しいなぁ」

女武「レディーに聞くなんて野暮なことしないのっ」

呪術師「ええっ……」

女武「……知らぬ間に飛ばされてたのよ……」

呪術師「え、移動魔法?」

女武「そ、そう……だと思うけど」

呪術師「それって、禁止魔法なんだよ?」

女武「えっ、そうなの?」

呪術師「うん。至る所で許可証が必要だから、禁止なんだ」

呪術師「それをするとMPがあればお金無しで移動できるだろう?」

呪術師「だから禁止になったんだ」

女武「し、知らなかったわ……」

呪術師「君が使ったわけじゃないよね?」

女武「ええ、どうみたって武闘家でしょ?」

呪術師「でも、可愛いね」

女武「は、はぁ!? な、何言ってんのよ……初対面でバカじゃないの!」

呪術師「ごめんごめん」

呪術師「それじゃあ、ここがどこだかも知らないってことだね?」

女武「そ、そうなるわね」

呪術師「そうか……それは困ったね」

女武「ここは地図で言うとどこにあたるのかしら?」

呪術師「……」

女武「……?」

呪術師「……」

女武「ちょ、ちょっと何よいきなり黙りこくって」

呪術師「君は、本当に何も知らないんだね」

女武「……な、何がよ」

呪術師「はい、地図だ」

女武「え……あ、うん」

呪術師「……よく見てごらん」

女武「……あ、私はこの辺りから飛ばされたの」

呪術師「……」

女武「そ、それで、どこなのよ? 方角は?」

呪術師「ないよ」

女武「は?」

呪術師「ここは、地図にも乗ってない」

呪術師「見放された場所なんだ」

ここまで。

女武のお話です。

>>165
このスレの半分以上使ってしまいそうです。

更新が遅くなり申し訳ありません。

今年度も残す所今日のみ。
来年度になると、どうしても忙しくなりがちで、(既にできていませんが)毎日の更新ができなくなります。

しかし、このSSは絶対に最後まで書くことを約束します。

今日の夜に、更新ができたらと思っています。

本当に、ごめんなさい。

女武「……へ?」

呪術師「……」

女武「ちょ、ま、待ちなさいよ」

女武「どういうことよ?」

女武「地図にないって……」

呪術師「だから、言った通りだよ」

呪術師「世界から存在を否定された孤島……」

呪術師「それがここだ」

女武「な、なんで……」

呪術師「そんなこと、ボクが知りたいよ」

呪術師「生まれた頃からずっと、ボクはここに住んでいた」

呪術師「それだけなんだから」

女武「……」

呪術師「……どうやら君は、本当に何も知らないみたいだね」

女武「わ、悪かったわね……」

呪術師「当たり前さ、普段の生活をしていれば存在なんて知らないし」

呪術師「文献だって、数少ないんだから」

女武(本を読むのは嫌いよ)

呪術師「まあ、ゆっくりしていくといいよ」

呪術師「ちょうどボクの家には空いているベッドがある」

呪術師「使うといい」

女武「わ、悪いわね」

呪術師「いいよ」

呪術師「こうやって、違う場所からきた人と話すなんて」

呪術師「滅多にないことだからね」

女武「そ、そう……」

・ ・ ・

呪術師「はい、君のベッドはこれだ」

女武「悪いわね」

呪術師「気にしないでよ」

呪術師「すこし用事があるから、とりあえずここにいてくれ」

女武「わかったわ」

呪術師「それじゃあ」

女武「はいはい」

女武「……」

ぼふっ

女武「固っ」

女武「なによこのベッド!」

女武「……」

女武「ま、文句言っちゃダメよね」

女武(それよりもここ……)

女武(見放された場所か何か知らないけど)

女武「そんなこと、いきなり言われてもねぇ……」

女武「……はぁ」

女武「ちょっと、寝ちゃおうかな」ごろん

女武「……むぅ」

女武「むむむぅ……」

女武「んっ……」

女武「……」

女武「だー暑い!」

女武「最悪の気温! ジメジメしすぎ!」

女武「なんなのよ本当に!!」

少々時間が空いてしまいましたが、とりあえずここまで。

とても久しぶりの更新となりました。

皆さんのレスに励まされて、これからも頑張って行きたいとおもいます。

それでは。

女武「それにしても……」

女武(親切なやつもいたものね)

女武「ま、あいつが言ってたことが本当なら」

女武「私がここを知らないから、これからどうするかも色々と決めないとなんだけど……」

女武「こう暑いとなんも考えらんないわねぇ……」

女武「冷たい物食べたい……」

ぐぅぅ……

女武「! そうよ!!」

女武「お腹が空いたわ!」

女武「お腹が鳴るほどって、相当お腹空いてるわね!」

女武「腹ごしらえしないと何もできないわ!」

女武「でも、ここから動いて迷子になったら嫌だし……」

女武(一人で迷うのはもう嫌だから、ね)

女武「とりあえず待ってようかしら」

ぐぅぅぅぅ……

女武「……腹の虫は鳴り止んでくれないわね!」

・ ・ ・

呪術師「おや?」

女武「し、死ぬ……」

呪術師「あはは、大丈夫かい?」

女武「この格好見て、大丈夫だと思うわけ!?」

呪術師「と、とりあえず下着姿はどうかと思うけれど」

女武「あっ……み、見るなー!!」

呪術師「ど、どっちなんだい?」

女武「い、いいから見るなー!」

女武(暑さで周りが見えてなかったわ……)

女武(うう……まさかこんな姿を見られるなんて……)

呪術師「もう、いいかな」

女武「ええ、いいわよ」

呪術師「えっと……」ごそごそ

女武「! それ……」

呪術師「お腹空いていると思って、持ってきたんだ」

女武「わー! 空いてる空いてる! いただくわ!」

呪術師「あんまり量はないけれど、腹はふくれると思うから」

女武「もうないの?」

呪術師「え?」

女武「ん」

呪術師「い、今渡しただろう?」

女武「は? もう食べたわよ」

呪術師「あれ……ほ、ほんとだ」

女武「足りない! 足らなすぎる!」

呪術師「まるで魔法のようなスピードだね」

女武「お腹空いてたらみんなこれくらいよ」

呪術師「うーん、それは違うと思うけどなぁ……」

女武「で、あんた何しに行ってたの?」

呪術師「呪術師の集まりがあったんだ」

呪術師「君が心配だったから、早抜けしてきたんだけれど」

女武「ふーん。私のことなんて気にしなくてもいいのに」

呪術師「餓死寸前だったのに?」

女武「う、うるさいわねぇ……」

女武「暑いしお腹すくしで、大変だったんだから」

呪術師「そうみたいだね」

呪術師「どうだい、暇ならちょっと周りを散歩でも?」

女武「こんなに暑いのに?」

呪術師「ここにずっといるのも、暇だろう?」

女武「ま、まあそうね」

呪術師「じゃあ、決定だ。行こう」

女武「わかったわ」

・ ・ ・

女武「へー……結構活気があるのね」

呪術師「そうだろう。まあ、村はここにしかないからね」

呪術師「それに、こんな気候でも植物は元気に育つんだ」

女武「ふーん……」

呪術師「見放されていても、ボク達はしっかりと生きているんだ」

呪術師「結構幸せだよ」

女武「……」

女武「そんなこと私に言われても困るわよ」

呪術師「あはは、そうだね」

呪術師「でも、君の顔が少し緩んだね」

女武「え?」

呪術師「結構心配してくれたんだろう?」

女武「なっ、ど、どういうことよ」

呪術師「見放された、見捨てられたって、そういう言葉を使うたびに」

呪術師「君の顔は曇っていたからね」

女武「……ふんっ」

呪術師「正直に嬉しかったよ」

呪術師「君は優しいんだね」

女武「べ、別に心配なんかしてないわよっ」

呪術師「……そっか」

女武「な、なによその笑みは!」

呪術師「あはは、ごめんごめん」

女武「ぐぬぬ……!」

呪術師「そうだ」

女武「?」

呪術師「良かったら見るかい?」

女武「何を?」

呪術師「ここがどうして見放されてしまったのか」

呪術師「その原因になった場所を」

呪術師「……とても、恐ろしい場所を」

ここまで。

お久しぶりです。
凄く時間が空いてしまいまして、申し訳ありません。
色々なことが重なっていくと、どうも時間を割くことができず、更新が遅れました。


ではでは、またいつか。

女武「な、なによそれ……」

呪術師「行くかい?」

女武「な、なんでそんなとこ案内するのよ」

呪術師「知っておいて損はないかなと思って」

女武「損得で勘定できるもんじゃないでしょ!」

呪術師「ごもっともだね」

女武「ほ、他に良いところとかないの? 私、もっとこの村を知りたいわ!」

呪術師「全部仮初さ。それに、この村のことは全てそこに集約されてる」

呪術師「ここに本気で幸せだと思っている奴なんて一人もいない」

女武「あ、あんたさっき……」

呪術師「そうだ、幸せだよ」

呪術師「ボク達は何が幸せなのかすら、わからないけどね」

呪術師「幸せのように見えても、そんなことは決してない」

呪術師「いつも後ろを気にして、肩を震わせながら生きてる……」

呪術師「……まずは、見てみないとね」

女武「……」

呪術師「ああ、ごめん。やっぱりやめようか?」

女武「な、なんでよ! そこまで言うんなら、行ってやろうじゃない!」

呪術師「ふふっ、そうか。わかったよ」

女武「……」

呪術師「それじゃあ、ついてきてくれ……」

・ ・ ・

女武「ここが……」

呪術師「ああ。……洞窟の中に入ろう。その前に、これを持っていてくれないか?」

女武「なによそれ?」

呪術師「お守りのペンダント。これがあれば、おそらくは大丈夫だから」

女武「ま、まあもらっとくわ……」

呪術師「しっかり、肌身離さず持っていてくれ」

女武「わかったわ」

呪術師「……これからは、できるだけ声を出さないように」

呪術師『これから君の脳に、直接、一方的に話かける』

女武「!」

呪術師『頷いたりはしていいけれど、話してはいけない』

女武「……」こくり

呪術師『それじゃあ、入るよ……』

・ ・ ・

呪術師『……さあ、見えてきた』

女武「……?」

呪術師『ほら……』

女武「……!!」

ウワァァァァァッ……

アァァアアアァァァッ……

女武(な、なによ……これ)

呪術師『さっきは嘘をついてしまったね』

呪術師『ボクはどうしてここが見放されたのかを知っている』

呪術師『むしろ……知りすぎているくらいだから』

女武「……」

呪術師『これは呪いの壁』

呪術師『めり込んで見える顔は全部人間の顔だよ』

呪術師『この島にいた、実在したね』

女武「!」

呪術師『ああ、喋っちゃいけないよ』

呪術師『声に反応するんだ、この壁』

呪術師『音には反応しないけど、人間の声には敏感に反応する』

呪術師『とても危険な壁さ』

女武(どうして、こんなものが……)

ウアアアアアアアアアッ……

アアッ、アアアアアアアッ……

女武(ううっ……)

呪術師『気分を害してしまったね』

呪術師『そろそろ出よう』

呪術師『君は慣れていないんだ。仕方ないよ』

女武「……」こくり

・ ・ ・

呪術師「ふう」

女武「……うぷっ……」

女武「おえっ……」

呪術師「大丈夫かい?」

女武「……な、なわけないでしょ……」

呪術師「まあ、それもそうか」

女武「……なんなのよ、あれ……」

呪術師「あれは……言った通り呪いの壁さ」

呪術師「この島がやってしまったことの、全ての代償さ」

呪術師「そうだ、呪術師は君が思っていた以上に、色んなことができる」

呪術師「それは……どうしてだと思う?」

女武「そ、そんなのわかるわけ……」

女武「……!!」

呪術師「わかったみたいだね」

女武「そ、そんな……嘘……でしょ?」

呪術師「あの壁が全てを受け入れているからだよ」

女武「……」

呪術師「あの壁にいるのは全員呪術師だ」

女武「!!」

呪術師「ああ、でもね」

呪術師「呪術師全員がああなるわけじゃないんだ」

呪術師「ただ、欲望のままに呪術を使ってしまうと……」

呪術師「……みんな、嘆く声をあげ続ける、ただの壁になってしまうんだ」

女武「で、でも私は……この島じゃない場所でも、呪術師を見たわ!」

呪術師「それは、この島から逃げて出した人たちだよ」

呪術師「呪術師は転職もできないし、習得は更に難しい」

呪術師「この島出身以外で呪術師なんてのは存在しないんだ」

女武「……」

呪術師「欲望にまかせなければ壁にはならないけれど」

呪術師「使えば使うほど、あの壁の悲鳴は大きくなる」

呪術師「ボクはもう、慣れてしまって、どれくらいの音が出てるのかもわからないけれど」

女武「……」

呪術師「顔色が悪いね」

呪術師「それに、汗も凄い」

女武「……も、もう帰りたいわ」

呪術師「そうか。わかった。じゃあボクの家に戻ろう」

女武「ええ……」

シャーッ

女武(砂漠地帯なのに、よく水道があるわね)

女武「あー気持ちいい」

女武「……」

『アアアアアッ……』

女武「! な、なに!?」

呪術師「ど、どうかしたかい?」

女武「キャーッ! いきなり声かけないでよ! バカ!?」

呪術師「ご、ごめんよ。声をあげていたから……」

女武「はぁ……覗いたら殺すから」

呪術師「覗かないよ」

女武「ほんとに? 怪しいもんだわ」

女武「こんなに可愛い女武ちゃんの裸がたった一枚壁に阻まれてるだけなのに?」

呪術師「あはは、呪術を使えば透視もできるよ」

女武「な!?」

呪術師「まあ、しないけれど」

女武「ふ、ふっざけんじゃないわよぉ!」

・ ・ ・

女武「ったくなんなのよあのおとこぉ……」

女武「レディーに対してもっと愛想よくできないわけ?」

女武「ムカつくムカつく……」

女武「……」

女武(あいつは……呪術師のこと、どう思ってんだろ……)

女武(あんな壁があるのに、どうして呪術師になったのかしら……)

女武「……はー考えるなんて私らしくないなぁ」

女武(考えても答えは出ないわ。後で聞きましょう)

呪術師「あれ、牛乳飲まないの?」

女武「私は牛乳嫌いなの。ココアにしてちょうだい」

呪術師「美味しいのに、じゃあボクが二本いただきます」

女武「……っちょおお!?」

呪術師「ん?」

女武「あ、あああ、あんた、その格好!?」

呪術師「? どうしたの?」

女武「は、はだ、裸っ!? ば、バカッ……!!」

呪術師「どうして恥ずかしがるんだい?」

女武「うわわ、近寄るなバカァ!」

呪術師「あはは、照れてるの?」

女武「うわあああ、やめてってぇ!」ドンッ

むにゅっ

呪術師「あう」

女武「……え?」

呪術師「女の子同士なのに、どうして恥ずかしがるの?」

女武「」

女武「えええええええええええええええええ!?」

ここまで。

最近更新ができないのは、現実での忙しさもさることながら、女武の話が凄く壮大になってしまったのも起因して、
あまり筆を執ることができなかったのが理由です。

女武の話、いつまで続くんだろう……自分でもよくわかりません。


それでは、またいつか。

お久しぶりです。

とりあえず生存報告。
近々更新できると思います。

SF物、というものに興味があるのですが、知識不足のために何度も足を止めている状態です。
ここで言う話では無いのかもしれませんが。

それでは。

・ ・ ・

女武「……」

呪術師「はい、アイス」

女武「ん」

呪術師「……どうしてそんなに落ち込んでるの?」

女武「し、仕方ないでしょ……」

呪術師「そうだね、今日は色々なものを見てしまったから、無理もないよ」

女武「……」ちらり

呪術師「?」

女武(な、なんなのよこいつ……私より大きいじゃない!)ぺたーん

呪術師「……やっぱりあの壁は、見せるべきじゃなかったかな」

女武「?」(か、壁って……ち、違うわよね)ぺたーん

呪術師「君は凄いよ。普通の人ならあそこで発狂したり、突っ伏して号泣したりするんだけど」

呪術師「洞窟を出るまでしっかりと気を保ってた。素晴らしいよ」

女武「発狂でもなんでも、したかったわよ。でも……」

呪術師「でも?」

女武「あんなことで驚いてたら、私はまだまだなのよ」

女武「私は、まだ……」

呪術師「はやく、アイス食べなよ」

女武「……私がせっかく話してんのに……て、うわっ!?」

呪術師「あはは、暑いんだから、溶けちゃうよ」

女武「うう……」

呪術師「でも、ボクと同じだね」

女武「なにが?」

呪術師「ボクも、そうだったから」

女武「あんたも?」

呪術師「うん、どうしてかさ、何も感じなかったんだ」

呪術師「あれを見て、凄惨な気持ちも、悲惨な気持ちも、惨めな気持ちも」

女武「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」

女武「私は別に何も感じなかったわけじゃないからね!」

呪術師「……ああ、そうか」

呪術師「ごめん、ボクと一緒なんて思ってしまって」

女武「……別に、いいわよ」

女武「表面だけ見たら、私だって何も感じてなかったってことになるし」

呪術師「……そうか」

女武「それに、あんたが初めて壁を見た時って、まだまだ小さい頃なんでしょ?」

呪術師「んー、そうだね」

女武「だったら、あんたが何も感じなかったのもあるかもしれないじゃない」

呪術師「それは、ないよ」

女武「え?」

呪術師「……気にしないで」

女武「気になるじゃない」

呪術師「……いや、大したことじゃないから」

女武「お、教えなさいよ~!」

呪術師「あはは、ナイショの一つや二つ、いいでしょう?」

女武「……はあ、あんたって変なやつね」

呪術師「ふふ、君も相当に変だよ」

女武「なんですって!?」

・ ・ ・

女武「……」むくり

女武「ダメ、眠れない……」

女武(やっぱり、あの壁が……)

女武「……」じっー

呪術師「すぅすぅ……」

女武「……呑気に寝てるわねぇ」

女武「……ちょっと、散歩でも行きますか」

女武「夜になると、風が気持ちよかったり、するものだしね」

・ ・ ・

女武「んー……良い感じね」

女武「周りもそんなに暗いわけじゃないし、風も気持ちいい」

女武「朝のジメジメとはうってかわって、心地よいわ」

女武「あーあ、ずっとこの気温だったらいいのになぁ」

こそこそ ざわざわ

女武「……ん?」

女武(あれって、呪術師と同じ服来てる人たち……?)

女武「こんな時間になにしてるのかしら」

女武「まあ、私には関係ないか……」

・ ・ ・

女武(とか言いつつ、ついてきちゃった……)

女武「にしても、大きな所ね」

女武「同じ服の人ばかりで、何をするつもりなのかしら?」

「……次の生け贄についてだ」

女武(生け贄?)

「……生け贄は、呪術師に決定だ」

女武(え?)

「……明朝、やつを捕獲し」


「呪いの壁に捧げる」

短めの更新ですが、一応来ました。

今更気づいたのですが、『呪術師』ではなくて『呪術士』ですね。
違和感を感じていた人もいたかもしれませんが、もう引けないので呪術師のままで行こうと思います。


SF物に関してはとにかく用語をマスターしておらず、使うべき時にしっかりと使えてるかも微妙で怖いです。
そして、自分の文章力の無さにも逆の意味で脱帽です。

それでは、またいつか。

女武(!!)

「あの者の家に、余所者がいたな」

「はい、どうやら禁止魔法を使ってここにやってきたようです」

「呪いの壁は、そのことで相当お怒りだ」

「余所者も一緒に捕まえろ」

「余所者は壁の捧げ物にはなれない」

「ああ、そいつは殺しておけ」

女武(このままじゃ……!)だっ

「! 今、何か音が……」

「ふん……どうやら、猫が一匹まじっていたようだな」

・ ・ ・

女武(まずい、まずい……!)

女武(ここから、あいつの家までそう遠くない!)

女武(それでも、なんとかしないと……!)


女武「呪術師!」

呪術師「……」

女武「起きなさい、バカ!」

呪術師「ふわっ……みゃだ朝じゃないよ?」

女武「んなこと言ってる場合じゃないのよ! いい? よーく聞きなさい!」

・ ・ ・

呪術師「……なるほどね」

女武「どうして落ち着いていられるのよ!? それに、あんたが言ってたことと全然違うじゃない!」

呪術師「そうだね、全然違う」

女武「!」

呪術師「仕方ないよ、ボクが知っていることが全てじゃないんだから」

呪術師「ボクが教えられたことはデマだったのかもね」

女武「な、なんでそんな軽く……!」

呪術師「うーん、どうしてかな」

呪術師「これが運命だからかな」

女武「!」

呪術師「仕方ないんだ。ボクは生きていちゃいけない存在だから」

女武「は、はあ!?」

呪術師「……ボクは、呪術によって作られた存在だから」

女武「ど、どういうことよ!?」

呪術師「親がいないのはそのせいなんだ」

呪術師「『人間の生命を手に入れたい』って、そう願ったバカな男がいてね」

呪術師「その人がボクを作ったんだ」

呪術師「ボクも最近知ったんだ。ボクはそのことをある呪術士から聞いて、納得しちゃったんだ」

女武「な、なんでよ……」

呪術師「――壁の一つの顔が、ボクの名前をずっと言っているんだよ」

女武「! そ、それってまさか……」

呪術師「そうさ。ボクを作った本人だろうね」

女武「……」

呪術師「さ、君はどうする? 逃げるのかい?」

女武「あ、あんたはどうすんのよ?」

呪術師「ボクは……このままここにいるよ」

女武「どうしてよ!?」

呪術師「それが運命だから」

ばきっ

呪術師「!」どさっ

女武「バカじゃないの!? そんなこと、私がさせない!」

呪術師「……」

女武「あんたとはもう、深く関わっちゃったんだから」

女武「見過ごせるわけ、ないでしょ!」

呪術師「! 女武……」

ザッザッザッ……

「いたぞ!」

女武「! 来たわね……」

呪術師「……無理だよ。呪術に武力で戦うつもりかい?」

女武「……やってみなきゃわかんないでしょーが!」バッ

・ ・ ・

「二人は捕まえられたか?」

「はい、この通り」

女武「くそ、はなしなさいよ!!」

女武(この縄……どうして解けないのよ?!)

呪術師「……」

女武(呪術……まさかここまで強いなんて)

女武(避ける避けないの問題じゃなかった……あんなの、反則よ!)

呪術師「……ボクに言っていたことは、全て嘘だったのか?」

「……嘘ではない。ただ、言いそびれていたこともあったような気がするな」

呪術師「……そうか」

呪術師「頼みがある」

「なんだ?」

呪術師「彼女だけは、助けてやってくれ」

女武「!」

「……ほう、この女をか?」

呪術師「ボクの命は捧げてもかまわない」

呪術師「しかし、彼女は関係ない」

女武「ちょっと、あんた何言って……!」

呪術師「いいんだ、女武」

呪術師「君は、何も知らずにここに飛んできたんだ」

呪術師「全部、ボクにまかせてよ」

女武「でも……」

呪術師「いいんだ。気にしないで……」

女武「……」

「さて、それじゃあ呪いの壁のもとへ行くぞ。捧げ物をお贈りしないとな」

呪術師「……」

・ ・ ・

女武「ちょ、ちょっと……なんで私まで連れて行くのよ!?」

「大した理由はない。ただ……」

呪術師「……くっ」

「あやつが呪いの壁に侵蝕される所を、見せてやろうと思ったのだ」

女武「!! さ、最低……っ!!」

呪術師「……ふふっ、怖くなんかないさ」

呪術師「……これも、呪術を使った者の宿命……」

呪術師「ボクは大いにそれをまっとうした」

呪術師「人間でないボクが……ふふっ」

ぽたっ……

女武「!」

呪術師「ははっ……どうしてかな……」

呪術師「涙が止まらないよ……」

女武「うがああああ!」

「なっ、こいついきなり暴れて……!」

女武「うりゃあああ!」ブチブチッ!

「なっ……あの縄には呪術が込められているんだぞ……」

女武「あんたを……死なせるもんですか!」

「くっ……そいつを落とせ!」

「はっ!」

呪術師「うわっ!」

女武「呪術師!!」

ぽたっ……

女武「!」

呪術師「ははっ……どうしてかな……」

呪術師「涙が止まらないよ……」

女武「うがああああ!」

「なっ、こいついきなり暴れて……!」

女武「うりゃあああ!」ブチブチッ!

「なっ……あの縄には呪術が込められているんだぞ……」

女武「あんたを……死なせるもんですか!」

「くっ……そいつを落とせ!」

「はっ!」

呪術師「うわっ!」

女武「呪術師!!」

呪術師「お、女武、来ちゃダメだ!」

女武「うっさい! 絶対にあんたを助けるんだから!」バッ

ギヤアアアアアアアアアァァァァッッッ!!!

女武「うっ……!」

呪術師「だ、ダメだ女武! このままじゃ君も……」

「やめろ、呪術士以外を飲み込むことは……」

女武「ふんぐぅ!」がしっ

呪術師「! 女武!」

女武「ぜ、絶対に離さないわよ……! うぐぐぐぐっ……」

ギャオオオオオオオアアアアアアッッ!!!!


―――――――――


――――――


―――



『呪術師……』

呪術師「……?」

『……呪術師、起きるんだ』

呪術師「……あなたは?」

『……そんなことは、どうでもいい』

『私はお前を助けたい』

『人に助けてもらえるようなお前を……』

呪術師「もしかして……お父さん?」

『……ふふ、そう呼ばれる筋合いはないさ』

『ただ、お前を作りだして、良かった』

呪術師「!」

『愛しているよ、呪術師』

呪術師「……お父さん」

『……さ、時間がない。こっちに来るんだ』

呪術師「う、うん……」


―――


――――――


呪術師「お、お父さん!」

呪術師「ボク、精一杯生きるから――」


―――――――――

女武「……術師……呪術師!!」

呪術師「……ん?」

女武「良かった……無事だったのね」

呪術師「あれ……女武?」

女武「ふぅ、一時はどうなるかと思ったわ」

呪術師「……あれ、ボクは……君はどうして……?」

女武「なんだか、あんたにもらったペンダントが助かったみたい」

女武「よくわからないけど……いきなり光って、気づいたらここにいたわ」

呪術師「……そっか」

女武「それにしても、壁の近くで喋っても、案外平気なのね」

女武「てっきり食べられちゃうのかと思ったけど……」

女武「……あれ? さっきまでいたあいつらがいないんだけど……」

ウワァァァァァァァァァッ……

女武「……!!」

呪術師「……どうやら、みんな壁に飲み込まれたみたいだね」

女武「そんな……一人残らず!?」

呪術師「……そうみたいだ」

女武「嘘でしょ……どうして?」

呪術師「……欲望」

呪術師「欲望に身を委ねすぎたんだ」

呪術師「ボクを生け贄にして、自分だけ助かろうって」

呪術師「みんながみんな、そう思ってたんだろう」

女武「……」

呪術師「……」

女武「さ、さてと」

呪術師「?」

女武「とりあえず、ご飯を食べましょ。お腹空いちゃったわ」

呪術師「え……でも」

女武「全部あとあと。ほら、行くわよ」

呪術師「……うん」

呪術師「……」

呪術師「お父さん……」

『友達を、大切にな』

ニコッ

呪術師「!」(今、壁が笑って……)

呪術師「……ふふっ」

呪術師「待ってよ、女武っ」

・ ・ ・

女武「舟を作るわよ」モシャモシャ

呪術師「……どうして?」

女武「当たり前じゃない。この島から出るのよ」

呪術師「そ、そっか」

女武「二人乗りの、小さな舟をね」

呪術師「……え?」

女武「あんたも一緒に出るのよ、こんな島」

女武「私はあんたを一人にはしたくない」

女武「……寂しい思いはさせたくないわ」

呪術師「……女武」

女武「……うがー!」パクパクッ

女武「ふ、ふーごちそうさま! とりあえず、誘ったから!」

女武「あんたが行きたければ、一緒に行かせてあげてもいいわよ!」

呪術師「……うんっ、もちろん」

呪術師「もう、ボク以外は誰もいないんだし」

呪術師「ボクを縛る法なんて、ないから」

女武「そ、そう!」

女武「よし、そうと決まれば早速!」スクッ

女武「うぷっ」

呪術師「だ、ダメだよ女武! 食べてすぐ動いたら!」

女武「最悪……これはちょっと休憩が必要ね」

呪術師「……ふふっ、まったく……」

女武「……あ、笑ったわね」

呪術師「え?」

女武「……笑ってる方が、やっぱりいいわ」

呪術師「……あ、ありがとう」

女武「よーし、それじゃあゆっくり舟を作りますか!」

呪術師「うん。あ、でも舟ってどうやって作るの?」

女武「……そ、それは呪術でパパーっと」

呪術師「だーめ」

女武「うっ……わかったわよ! 一からやればいいんでしょー!」

女武(早く作って、この島を出なきゃ)

女武(勇者……それに、みんな!)

女武「……あら?」

女武(グローブに黒い宝石……? こんなのついてたかしら)

……キラッ

女武(……なんか、良い感じ)

呪術師「女武、行こうよ」

女武「ああ、はいはい。わかってるわよー!」


お久しぶりです。

もうだんだん面白いのかすらわからなくなってきましたが、一応女武編終了です。
もうすこし呪術師について書ければよかったのですが、そうすると誰が主役なのかわからなくなるので。

舟を作ることになった二人、果たして島を脱出することはできるのか。


次回は……誰になるんでしょう。
面白さもスピードも見失いがちですが、このままゆっくりと頑張って行きたいと思います。

それでは、また会う日まで。

魔女「……」

魔女「……ここは?」

魔女「……わからない」

魔女「……でも、神殿の近くではないのは確か」

魔女「……」

魔女(……飛ばされた? 魔力の感覚は無かった)

魔女「……それよりも」

魔女(……勇者がいない)

魔女「……勇者、どこ?」

魔女(……勇者がいないと、私……)ぐすっ

魔女 ごしごし

魔女「……MPがない」

魔女「……これじゃあワープできない」

魔女「……どうしよう」

?「あれれー、君、どうしたんだーい?」

魔女「……?」

?「迷ってるなら案内しようか~? 安心して、僕は結構物知りなんだー」

魔女「……どこ?」

?「ここだよ、下だよ」

魔女「……! 魔物っ」

?「そうだよ。魔物だよ。君は見たことがない魔物だね」

魔女「……? なんで、話せるの?」

?「おかしなことを言うなぁ。今時喋れない魔物がいるっていうの?」

魔女「……」

?「うーむ。とりあえず村まで案内するよー」

魔女「……よろしく」

・ ・ ・

?「紹介が遅れたねー。僕はこの村の警察、モンモンだよ」

魔女「……モンモン」

モンモン「うん。君は?」

魔女「……魔女」

魔女(……魔物が、いっぱい)

モンモン「ふふふ、驚いた? ここはね、一番魔物の数が多い村なんだー」

魔女「……そうなの」

モンモン「だから、ここには色んな種類の魔物がいるんだ~」

魔女「……ふーん」

モンモン「ほら、あそこはゴブリンでしょ、あそこにはスライム」

モンモン「あ!」

魔女「……どうしたの?」

モンモン「あっ、万引きしてる魔物発見! あいつはいつも悪さをするんだ。こらー!」

「あん? なんだテメーは?」

モンモン「今、商品を盗んだだろ、返せ!」

「うるせーよバカが!」ガスッ

モンモン「あうっ!」

魔女「……!」

「おいおい、おめえみたいなザコ魔物が俺達に勝てると思ってんのかよ?」

モンモン「うぐぅ……」

魔女「……ちょっと、いい?」

商人魔物「え?」

魔女「……お金はあとで出すから」

商人魔物「は、はあ……」

魔女(……魔法の実でMP回復)ぱくっ

魔女(……苦い)

魔女「……ちょっと、そこの魔物」

「あん?」

魔女「……悪いことは、いけない」

「……やんのかコラぁ!」

魔女「……うん」ぼわっ

「ひぃぃ! 炎はらめぇぇ!」ダダダダッ

魔女「……」フンスッ

モンモン「……凄いや、魔女……ごほっごほっ……!」

魔女「……宿屋は?」

モンモン「あ、あっち……だよ」

魔女「……運んであげる」

モンモン「あ、ありがとう……」

魔女「……勇気、あるのね」

モンモン「勇気がないと何もできないからねっ……でも、やられちゃった」

魔女「……うん」

・ ・ ・

モンモン「いやー凄かったなぁ。魔法が使えちゃうなんてビックリだよー」

魔女(……案外重かった)「……さっきの魔物は、よく来るの?」

モンモン「うん。みんな怖くて気づかないフリをするんだけど、ちゃんと注意しないとまた悪さするからね」

魔女「……偉い」

モンモン「へへ……照れるなぁ」

魔女「……ここから人間のいる場所はどこに行けばいい?」

モンモン「へ?」

魔女「だから、人間のいる場所」

モンモン「人間?」

モンモン「人間って、なんだい?」

ここまで。

魔女編です。
「……」の多用で読むづらいですが、我慢していただけると幸いです。

魔女編はすんなり終わる……のか。


それでは、また会う日まで。

魔女「……え?」

モンモン「ごめんね。でも、人間なんて聞いたこと無いんだ」

モンモン「もしかして、僕の知らない魔物の一種かな? 確かに、君みたいな魔物は見たことがないなあ」

魔女「……そう」

モンモン「なんだか、とっても深刻な問題みたいだね」

モンモン「そうだ。この村をちょっと行くと、大きな図書館があるんだ」

モンモン「そこで色々な情報が手に入るかもしれないよ」

魔女「……ありがとう」

モンモン「よーっし、僕が案内……イテテ」

魔女「……しばらく安静。大丈夫、一人でも行けるから」

モンモン「ダメだよ。僕に案内させておくれよ」

魔女「……でも」

モンモン「大丈夫だよ! ほら……」

魔女(……体ガタガタしてる)

モンモン「よーっし、それじゃあ行こうか!」

モンモン「宿屋のお金は僕が出すよ! 気にしないでね!」

魔女「……うん」

モンモン「……あれれ」

魔女「?」

モンモン「あはは……えーっと、財布落としちゃったみたい」

魔女「……私が出す」

モンモン「ご、ごめんね」

魔女「……あっ」

モンモン「?」

魔女「……そもそもお金持ってない」

モンモン「ど、どうしよう!」

魔女「……正直に言うしかない」

モンモン「そうだね……」

魔女(……財布は女騎士が持ってるんだった)

モンモン「よーっし、皿洗いでもなんでもしてやるぞー!」

魔女「……ポジティブ」

モンモン「あはは、いっつもドジばっかりするからね……」

魔女「……嫌いじゃない」なでなで

モンモン「あう……照れるなぁ」

魔女「……でも、宿屋で皿洗いはないと思う」

モンモン「! そ、そうだね……じゃあ調理かな?」

魔女「……食事を出すようには思えない」

モンモン「え、ええ……じゃあどうなるんだろ」

魔女「……とにかく言うしか」

モンモン「う、うん……はぁ……怖いなぁ」

魔女「……さっきより怖いことはないと思う」

モンモン「なるほど! そう考えたら大丈夫な気がしてきたよ!」

魔女「……うん」

魔女(……図書館に有力な情報があるかはわからないけれど、行ってみる価値はありそう)

魔女(……勇者、待っててね)

短くて申し訳ない。とりあえずここまで。

ご無沙汰していました。生存報告的な短めのもので申し訳ありません。


どんどんスピードは遅くなっていますが頑張ります。

完結するまで正しい評価はできないことも肝に銘じ、更なる精進に励みたいと思います。



それでは。

生存確認を。

最近時間が本当にとれず、申し訳ありません。

一文字も進んでおらず、完全に筆が止まっているという状態です。
早く皆様にお話をお見せしたいのですが……申し訳ありません。

それでは、またいつか来ます。

・ ・ ・

魔女「……ここが、図書館?」

モンモン「うん、そうだよ。大きな図書館でしょ!」

魔女「……うん」

魔女(……とても図書館には見えない)

モンモン「とりあえず入ろうよ!」

魔女「……ワクワクしてる?」

モンモン「うん! 僕、ここが大好きなんだ!」

魔女「……へえ」

モンモン「ささ、入ろう入ろう!」

魔女「……引っ張らないで」

・ ・ ・

モンモン「うわぁ! なんど来ても凄いなぁ!」

魔女「……本がいっぱい」

モンモン「さて、何を読むんだい?」

魔女「……とりあえず、歴史書」

モンモン「わかった! んーっと……歴史書は……」

魔女(……文字が、読めない)

モンモン「あ、こっちだよー」

魔女 こくり

モンモン「ここだよ。歴史に関する本棚!」

魔女「……ありがとう」

モンモン「えへへ、どういたしまして」

魔女「……」

魔女(……やっぱりわからない)

魔女「……この文字は、なんていうの?」

モンモン「文字? 文字は文字だよ?」

魔女「……そう」

魔女(……魔物特有の文字……かな)

魔女(……でも、それならどうして言葉が通じるんだろう)

モンモン「えーっと、もしかして悩んでる?」

魔女「……読めない」

モンモン「ええ! そっかー……じゃあ僕が読んであげる!」

魔女「……これは、なんて書いてある?」

モンモン「えーっとね、『料理の歴史』って」

魔女「……」ぺらっ

モンモン「え、それを読むの?」

魔女(……魔物の目の絵が……)

モンモン「?」

魔女「……これじゃなかった」

モンモン「……どうして目をそむけるの?」

魔女「……なんでもない」

モンモン「えーっと……あ、これなんかどう?」

魔女「……なんて?」

モンモン「えっとね、『魔物の歴史』」

魔女「……読んでくれる?」

モンモン「うん」

『魔物の歴史』

『我々の先祖はある特定の場所で自然発生したという説が有力である』

『それから雌雄の性交で生殖する魔物も生まれた』

魔女(……魔物も、人間と同じ)

魔女(……性交って、文字しか知らないけれど)

『魔物は種類は違うが全て先祖は同じであると言われており、変異によって多様な種類が生まれたと考えられている』

魔女「……これは、違うかも」

モンモン「あ、そうかい? じゃあやめよう」

・ ・ ・

モンモン「ふー、ちょっと休憩させて! お口が疲れちゃったよ」

魔女「……わかった」

モンモン「それにしても、全然手がかりが見つからないねぇ」

魔女「……」こくり

モンモン「君のいた世界って、どんなところなんだい?」

魔女「……私の、いた世界」

モンモン「うん。君みたいに優しい魔物ばかりの、素晴らしい世界なのかい?」

魔女「……」ふるふる

モンモン「あれれ、違うの?」

魔女「……人間は魔物じゃない」

モンモン「ああ、そういえばそうだね」

魔女「……人間は、魔物を殺す」

モンモン「え……?」

魔女「……反対に、魔物は人間を殺す」

モンモン「……」

魔女「私たちと魔物は、違う」

モンモン「……で、でも、君は僕を殺さないだろう?」

魔女「……」

モンモン「殺さない……よね?」

魔女「……場合による」

モンモン「……そっか」

モンモン「こ、こんなこと言ったら、怒るかもしれないけど」

モンモン「君は、なんだか僕たちに似ている気がする」

魔女「……!」

モンモン「あ、あの、なんだか、君なら大丈夫だって思えるんだ」

モンモン「なんでか、全然わかんないけど……」

魔女「……そう」

モンモン「……そ、そうだ! 君の故郷のこと、教えてよ」

魔女「故郷……?」

モンモン「うん。自分の生まれた住んでた場所だよ。実は僕、さっきの村出身じゃないんだ」

魔女「……」

モンモン「実はすっごく田舎の森の集落の育ちでね」

モンモン「そこでずーっと暮らしていこうと思った」

モンモン「だけど、本を読んだら、世界はすーっごく大きくて、素晴らしい場所だって書いてあって」

モンモン「だから、行きたくなったんだ」

魔女「……」

モンモン「えへへ、勝手に話してごめんね。次は君の番だよ」

魔女「……」

魔女「……私は……」

魔女「……故郷……おぼえていない」

モンモン「え! そうなの!」

魔女「……」こくり

モンモン「そ、そっかー……それなら仕方ないよね」

魔女「……ごめんなさい」

モンモン「全然謝ることなんてないよ!」

モンモン「よーっし、そろそろまた続きを探そう!」

魔女「……うん」

・ ・ ・

魔女(……だんだん読めるようになってきた気がする)

魔女 ぺらっ ぺらっ

魔女「……」

魔女「……モンモン、これ読ん……」

モンモン すぅすぅ

魔女「……」

魔女「……寝ちゃった?」

司書「おーい、そろそろおしまいにしてくれー」

魔女「……」こくり

魔女「……モンモン、起きて……」

モンモン「むにゃ……すぅ……すぅ……」

魔女「……」

がしっ

魔女「……よいしょ」

魔女(……ちょっとだけ、借りて行こう)

司書「ん、本を借りるのかい?」

魔女 こくり

司書「それなら、ほら、この用紙に書いてくれ」

魔女「……わかった」

魔女(……多分、これが名前?)

魔女(……流石に魔物の字は書けないから……普通に書こう)

司書「あんた、見慣れない種族だね。なんていう種族だい?」

魔女「……人間」

司書「人間……?」

魔女 こくり

魔女「……これでいい?」

司書「え? あ、ああ……」

魔女「……ありがとう」ぺこりっ

司書「ああ……また来ておくれ」

司書 ぺらっ

司書「……!!」

司書「この字は……!?」

・ ・ ・

司書「……」ぺらぺらぺらっ

司書「ま、間違いない……これは……」

司書「禁書に書かれている忌まわしき文字とまったく同じ!」

司書「それに、人間と言っていたな……」

司書 ぺらっ

司書「……!!!」

司書「まずいぞ……さっきのあいつは……」

司書「この世界を、破滅へと導く象徴!!」

ここまで。

なんとか書けました……。


お金の件はモンモンの働きぶりを見ていてくれた宿の魔物さんのはからいでタダにしていただきました。

モンモンは凄く困っていましたが、仕方ないかと割り切ったみたいです。



それでは、またいつか……

お久しぶりです。

どうにも筆が進まず、今に至ります。

こうやって来た数日後には頑張って書けると思うのですが……時間もないし、文章も浮かばずで。


申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちを!

それでは。

・ ・ ・

モンモン「……あれ?」

魔女「……起きた?」

モンモン「ボク……寝ちゃってた?」

魔女 こくり

モンモン「ごめんね、せっかく来たのに……」

魔女「……気にしてない。それに、あなたはたくさん読んでくれた」

魔女「……少し本借りたから、あとで読んでくれる?」

モンモン「うん! もちろん!」

・ ・ ・

魔女「……ここが、あなたの家?」

モンモン「うん!」

魔女(……小さい)

モンモン「ごめんね、あんまり大きくないんだけれど……」

魔女「……大丈夫」

魔女(……モンモンサイズ)

モンモン「ただいまー!」

魔女「……誰かいるの?」

モンモン「いないよ。でも、帰ってきたら言うようにしてるんだ!」

魔女「……そう。……ただいま」

モンモン「ご飯作るね! ちょっと待ってて!」

魔女「……」こくり

魔女 ペラッ

魔女(……人間に関することは、ほとんど記述されていないみたい)

魔女(……何かによって、規制されている?)

魔女(……図書館の受付の所にあった扉)

魔女(……真っ黒の扉で、少し不釣り合いに見えた)

魔女(……あそこに、何かあるかもしれない)


モンモン「おまたせー! ……あれ? 魔女?」

モンモン「どこか行っちゃった?」

・ ・ ・

魔女(……誰もいない)

がちゃがちゃ

魔女(……やっぱり、鍵がかかってる)

魔女(……解錠魔法は覚えてない)

魔女「……んっ!」

ぼわっ

魔女(……焼けちゃった)

魔女「……あとで直すから。……直し方、わからないけど」

・ ・ ・

魔女(……とりあえず、図書館の中には入れた)

魔女(……真っ暗)

ぽわっ

魔女(……こういう時、魔法って便利)

魔女「……この扉の向こうに、なにかある」

魔女「……はず」

がちゃっ

魔女「……」

魔女(……ここも、本がたくさん)

魔女(……ちょっと、埃っぽい)

魔女「……?」

魔女(……これ、読める)

魔女(……人間と同じ言葉で書かれてる?)

魔女(……『禁忌』?)

『人間は高度に発達した魔物である』

魔女「!」

『人間は魔物を駆逐、隔離し、新たなる世界を創造した』

魔女「……それが、この世界?」

「流石、嗅ぎつけるのが早いな、人間様よ」

魔女「!」

司書「こ、こいつです! 大司祭さま!」

大司祭「ふんっ……いけ好かない顔だ」

魔女「……」

大司祭「おい、こいつを捕まえろ」

魔女「……そう簡単には、いかない」

ぽわぁぁ

司書「ひっ!」

魔女「……!!」

魔女(……ど、どうして?)

モンモン「ま、魔女!」

魔女「……モンモン」

魔女(……どうして、モンモンがここに)

モンモン「……」

魔女(……攻撃できない)

大司祭「今だ!」バッ

魔女「……んむっ」

魔女(……力が抜け……)

ドサッ

大司祭「さあ、牢に閉じ込めておけ」

「「「はっ!」」」

モンモン「……魔女」

モンモン「……」

お久しぶりです。

書き溜めをしようと決意した日に夏風邪をやってしまい、熱い体を使って投下しました。

とても長い間放置してしまって申し訳ありません。


これからの展開に関して、少し閃いたので、次の更新は早くなりそうです。


それでは、また。

こちらに顔も出さず、他のSSを書いてしまって本当にごめんなさい。

自分の中で恐らく最悪最低の出来で終わってしまいました。


こちらのSSしか見ていない人には本当に申し訳ないことをしてしまったと思います。

一応、今回は生存報告のみとさせていだだきます。


それでは。

魔女「……ん」

魔女(……ここは、牢屋?)

魔女(……この鉄格子)

魔女「……んっ!」

魔女(……強力な魔力……っ)

魔女(……魔法を放ったら、跳ね返ってきそう)

「お目覚めかな?」

魔女「……」

大司祭「ふん、忌々しいやつめ」

魔女「……」

大司祭「お前は、何故この世界にいる?」

魔女「……知らない」

大司祭「とぼけるな!」

魔女 びくっ

大司祭「わかってるんだよ、お前はこの世界を破壊しにきたんだろう?」

魔女「……ちがっ」

大司祭「何を言っても無駄だ! この本に全て書いてある」

大司祭「『人間は破壊の権化であり、我々魔物の敵』だとな!!」

大司祭「……この牢屋は人間専用の牢だ。何故だかわかるか?」

魔女「……?」

大司祭「魔法は人間しか使えないからだ」

魔女「……!」

大司祭「魔物には魔力がある。その魔力で火を作り出したり、水を作り出すことはできる。しかし、それは厳密には魔法とは呼ばない」

大司祭「魔力をコントロールし、更なる力を生み出された……それが魔法!」

大司祭「そして、それを生み出した者が、お前たち人間なのだ!」

魔女「……」

大司祭「……さて、もうすぐ祭壇の準備ができあがる」

魔女「……どうするつもり?」

大司祭「当たり前だ。貴様を世界の平和のために抹殺する」

大司祭「そして貴様の死体を磔にして大きく掲げるのだ!!」

大司祭「『魔物の勝利』とな!!」

魔女「……」

大司祭「でも、おかしいな……」

魔女「……?」

大司祭「お前は、人間のくせに我々と同じニオイがする……」

魔女「……」

「大司祭さま、間もなく祭壇が完成します」

大司祭「うむ。それではこいつを牢から出せ。魔法石を忘れずにな」

「ハッ」

魔女「……」(……力が、抜ける)

・ ・ ・

魔女「……んっ」

「っけ、人間なんかに触れちまうと呪われちまうがしかたねえ」

「こいつを殺しちまえば、俺達の世界は平和になるんだ!」

魔女「……」

「へっ、わざわざ俺達のニオイを紛れ込ませて、偽装したつもりか!」

魔女「……ま、待って」

「あん?」

魔女「……ニオイって、どういうこと?」

「はぁ? お前から俺達魔物特有のニオイがするって言ってんだよ」

「どうやってニオイをつけたか知らねえがな!」

魔女(……どういうこと? モンモンにも、似たようなことを言われた)

魔女(……私はそんな覚え、ない)

・ ・ ・

大司祭「皆の者! 我々の平和を乱す、忌々しい人間を……成敗する!」

大司祭「この魔界に我々を追いやった人間が、ぬけぬけと我々の世界にやってきた!」

大司祭「そんな事態を私は、我々は見逃すことはできない!!」

ワァー!! ソウダソウダー!!

「ほら、歩け」

魔女「……」

大司祭「ふふふ、来たか」

魔女「……連れてきたのはあなた」

大司祭「うるさい!」

ボゴッ

魔女「……ッ!」

大司祭「うるさい口は閉じていろ」

魔女「…………」

大司祭「さあ、こちらに来い」

魔女「……」

「何している、早く歩け!」ドガッ

魔女「……ぐっ」

大司祭「こいつを十字架に巻きつけろ」

「ハッ!」

魔女「……」

大司祭「この者が現れたことを即時に察知し、ずっと様子を見ていた、勇気ある魔物がいる!」

大司祭「その物に、こいつを葬り去ってもらおうではないか!」

ワーワーッ! コロセー!

大司祭「さあ、上がってこい」

魔女「……!!」

モンモン「……」

魔女「……も、モンモン」

大司祭「さあ、これが聖なる焔だ」

モンモン「……はい」

魔女「……モンモン」

モンモン「魔女……」

魔女(……もう、ダメだ)

魔女(……私は、ここで、死ぬ)

魔女(……ごめん、みんな)

魔女(……ごめん、勇者……)ポタッ

モンモン「!!」

ボワッ ゴオオオオオ……

ワーワーッ!!! シーネシーネシーネシーネ!!

魔女(……熱い)

魔女(……このまま、私は燃えて、死んで――)

大司祭「ふふふふ……」

ウオオオオオ!!

モンモン「……魔女」

・ ・ ・

モンモン『本当に、魔女は悪の存在なのですか?』

大司祭『当たり前だろう。人間は凶悪な存在だ』

大司祭『魔物にとって人間は敵。つまり奴らにとって我々は敵なのだ』

大司祭『あの無慈悲な顔を見ただろう? 奴らに感情などない』

大司祭『我々を殺すことだけを考えた目だ』

モンモン『そ、そんなこと……』

大司祭『ふむ、どうやらお前は人間の近くにいすぎて、少々頭をやられたのかもしれないな』

モンモン『!?』

大司祭『だが安心しろ。お前の汚れは、ヤツをお前の手で葬れば綺麗さっぱり消えてなくなる』

モンモン『それは、どういう……?』

大司祭『当たり前だ、お前がヤツを殺すのだ!!』

モンモン『そ、そんな!』

ガシッ

モンモン『!』

大司祭『有無を言わさず殺されないだけ良かったと思え』

大司祭『人間と一緒にいるお前など、触りたくもないのだからな……!』

・ ・ ・

モンモン(大司祭さまはそう言っていたけれど)

モンモン(魔女には、感情はある)

モンモン(だって、あの涙は……)

モンモン(悲しいから、流れているんだから!)ダッ

「な、なんだ!?」

大司祭「モンモン!?」

魔女(……熱くて……意識が……遠のいていく……)

モンモン「魔女ーー!!!」

魔女「……も、モンモン!?」

モンモン「今助けるからね!!」

魔女「……だ、ダメ、もう炎が……」

モンモン「うおおおおお!」ピョンッ

魔女「……!」



ピ カ ッ ―― 



………………


…………


……



モンモン『魔女!』

魔女『……こ、ここは……?』

モンモン『ボクにもよくわからないけれど、さあ、ボクの手を取って!』

魔女『……?』

モンモン『なんだか、力が湧いてくるんだ! 早く!』

魔女『……わ、わかった』

ガシッ

キュイィィィィィンッ!!

魔女『!!』

モンモン『さあ、行くよ!!!』





……


…………


………………

大司祭「な、なんだ……この光は!?」

キュピィィィィィィンッ

大司祭「!!」

?「……」

大司祭「だ、誰だ、貴様は!?」

?「……」

大司祭「き、貴様は魔女か!? モンモンをどこにやった!!?」

?「魔女? 誰のことですか?」

ナ、ナンダナンダ!?

大司祭「……な、ならば、お前は誰だ?」

?「私の名前は……この世の悪を退治しちゃう! 正義の超絶最強魔法使い――」


?「――プリティ魔女なのです!」



……ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン


プリ魔「あら、みんなどうしたんですかそんな顔して?」

大司祭「お、お前の方がなんだ!」

プリ魔「むむ、怖い顔です! ほら、スマイルスマイルですよー♪」にこにこ

大司祭「ぐっ……やってしまえ!」

「うおおおお!!」

キンッ!

プリ魔「きゃっ! 急に攻撃するなんて酷いです! むむ……喰らいなさい!」

ボォォォッ!

「あちぃぃぃ!! ほ、炎だぁ!」

大司祭「な、なに!? 魔法石で魔力は封じられているはず……?!」

プリ魔「そんなものは、私には効かないのです!!」

ピシャーンッ!

「ぐわあああっ! こ、今度は雷!?」

大司祭「ぐっ……」

魔女『……な、なにこれ』

モンモン『わ、わからないけれど、もしかして、ボクの力で君を変身させたのかも?』

魔女『……とりあえず、敵を圧倒してる……勝てる』

魔女『(……見た目がピンク色で、とても恥ずかしいけれど)』

「きゅぅ……」

プリ魔「さあ、残りはあなただけなのです!」

大司祭「ぐ、ぐぅぅ……!!!」

大司祭「ま、負けてたまるものか! ……いでよ、魔神よ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

プリ魔「そ、空が……!」

大司祭「ふふふふ……まさか魔神を出すことになるとはな!」

ゴゴゴゴッ……

プリ魔「お、おっきい……!!」

プリ魔「でも、私は負けないのです! はあっ!」

ボオォォッ!!

ヴォオオオオオオオオオ!!!

プリ魔「! 効いてないです!?」

ウヴァアアアアア!! ドゴッ!

プリ魔「きゃああああ!!」ドゴーンッ

大司祭「ふはははは! プリティ魔女、恐るるに足らず!!」

プリ魔「くっ、このままだと……」

魔女『……ど、どうすれば』

モンモン『魔女、ボクと手を合わせて!』

魔女『……な、何をするの?』

モンモン『力を合わせるんだ! ボク達の力を一つに……!』

魔女『……わかった』ピト

フワァァァァァ……!

プリ魔「! ……力が、溢れてきます!?」

大司祭「さあ、魔神よ、トドメを刺すのだ!」

ウヴァァァァァアアアアアアア!!

プリ魔「マジカルステッキ!」ピカッ

プリ魔「我が魂に導かれし聖なる力よ……今こそ解き放て!」

ウヴァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

プリ魔「プリティ・マジカル・ブレイド!!」

ズバァァァッ!!

ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?

大司祭「な、なに……!?」

グ、グ、グギャヴァァァァァァアアア!!

ドゴォォォンッ!!!

プリ魔「……か、勝ちました!」

大司祭「そ、そんな馬鹿な……魔神よ、立ち上がれ、立ち上がるのだ!」

シュウウウウウウ

魔女『……魔神が、消えていく』

モンモン『! ね、ねえ魔女、あれ……』

魔女『……?』

モンモン『魔神が倒れた場所に、何か変なものが……』

魔女『……あれは、ワープゾーン?』

モンモン『も、もしかしたら君の世界に通じているかも!』

キュピィッン!

魔女「……きゃっ」

モンモン「わわっ!」

魔女「……元に戻った?」

モンモン「ま、魔女、急いで!」

魔女「……! どんどん狭くなって……」

モンモン「ほら、早く!」

魔女「……う、うん」

魔女「……」

魔女「……モンモン」

モンモン「な、なに!?」

魔女「……ありがとう。また、いつか」

モンモン「うん! きっと、また会えるさ!」

魔女「……それじゃあっ」タタッ

モンモン「うん!」

魔女「……!」(……ま、間に合わない!)

モンモン「魔女! 痛かったらごめん! ……おりゃー!」ドンッ

魔女「……きゃっっ」




 ュ

  ゥ

   ゥ

    ン

     ッ

      ・

       ・

        ・

         ・

          ・

           ・

・ ・ ・

魔女「……ん」

魔女「……ここは?」

魔女「……戻って、これた?」

魔女 くんくん

魔女(……これは、海のにおい……)

魔女「……! 船がある」

魔女(……あと、人がいっぱい)

魔女「……戻って、これたみたい」

「ん……」

魔女「……?」

モンモン「……あ、あれ、ここは?」

魔女「……も、モンモン!?」

モンモン「あ、あれれ!? ボク、魔女を押して……もしかして、ボクまで入っちゃった!?」

魔女「……」

モンモン「あ、あはは……ど、どうしよう」

魔女「……でも、良かった」

モンモン「え?」

魔女「……あのままあの世界にいたら、モンモンはきっと殺されていたかもしれないから」

モンモン「う、そうかも……」

魔女「……行こう、モンモン」

モンモン「え……い、一緒に行ってもいいの?」

魔女「……」コクリ

モンモン「で、でも、迷惑になっちゃうかもしれないよ。ボク、弱いし……」

魔女「……アテでも、あるの?」

モンモン「な、ないけど……」

魔女「……じゃあ、行こ」

モンモン「……うんっ!!」

魔女(……とりあえず、戻ることはできた)

魔女(次は、みんなに会わないと)

魔女(……モンモンのこと、どうしよう)

魔女(……)

魔女(……それは、会ってから考えよう)

大変長らくお待たせいたしました。

魔女編終了です。
超展開に次ぐ超展開に正直追いつけない人がいるかと思います。


ご安心ください、私もよくわかってないです。

とりあえず理解できなかった点などがございましたら、ご質問ください。


次回はついに○○編……!


それでは、また。

失礼します。

先日VIPにて、
女「君はボクの何になってくれるんだい?」
というSSを書いていました。

ですが、途中で落ちてしまったのですが、今回の話だけはしっかりと終わらせたいと思い、
SS速報で書かせていただこうと思っています。


その間、こちらの投下はできないと思いますので、そのお詫びに今日は来ました。
こちらの勇者SSを楽しみにしていただいている方には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

上記のSSが終了次第、勇者SSに集中して取り組もうと考えています。


それでは。

生存報告。

あまり時間がとれず、あちらのスレも遅れています。

本当に申し訳ありません。

では。

ごめんなさい、まだまだ時間がかかりそうです。


生存報告。


生存報告です。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします。

ただもう少しお待ちください……。

もう少々お待ちを。

明日でボクっ娘の方が終了し、こちらの更新に戻ります。

色々あった年だったので、更新が滞ってしまい申し訳ありません。


こちらは次回更新未定ですが、生存報告をば。


それでは。

?「……ん」

?「……ここは?」

?「……」

?「……一体……?」

?「……」

勇者「……どこだ、ここ?」

勇者「確か創造神とか名乗るやつになんかされて……」

勇者(ここに、飛ばされたのか?)

勇者「……」

勇者(あの時、手も足も出なかった)

勇者(ましてや、口を開けられなかった)

勇者「……くそっ」

勇者「と、とにかくみんなを探さなきゃな……」

?「止まれ」

勇者「!」

?「貴様、何者だ?」

勇者(これは……武器か!?)

?「名をなのれ。早く」

勇者(……)

?「少しでも動けば斬る。何も言わない場合も斬る」

勇者「……俺は、勇者。魔王を倒すために、旅に出た勇者だ」

?「……貴様が勇者?」

勇者「ああ……一応な」

?「……目を見せろ」

勇者「え……」

?「こちらをゆっくり向け。抵抗すれば斬る」

勇者「……」

?「……」

勇者(……女の子……か?)

?「……どうやら、嘘はついていないようだな」

?「しかし、頼りない勇者だな」

?「背後を簡単に取られて」

勇者「う……悪かった。えっと、お前は?」

侍「私は侍だ。ここはサムライの国だぞ」

勇者「さ、サムライ……!?」ペラっ

勇者(なるほど、さっきの武器は刀か……)

侍「ここは危険区域だぞ。どうして入った」

勇者「いや、俺も何がなんだか……」

侍 じいっ

勇者「な、なんだ?」

侍「……ふむ、本当らしいな」

勇者「え?」

侍「自分がどうしてここにいるのか、わかっていないということだ」

勇者「目を見るだけでわかるのか?」

侍「ああ、『目は口ほどに物を言う』というだろう?」

勇者「……確かに」

侍「私にはわかるのだ。まあ、わからぬ時もあるがな」

勇者「……」

侍「貴様の瞳は、とても透き通っている。だからすぐにわかるんだ」

勇者「! ……そ、そうか……」(一瞬ドキっとしちまった)

侍「とりあえず、ここは危険だ、すぐに出るぞ」

勇者「ここらで、他に人はいなかったか?」

侍「人? 見ていないぞ」

勇者「そ、そうか……」

侍「? 誰か他にもいるのか?」

ドゴオォオォオンッ!!

勇者「! 後ろ、危ない!」

ズバァッ ドサッ

侍「他に誰がいるのかと聞いているんだ」

勇者(す、すげえ、見ずに敵を……!!!)

勇者「あ、ああ。俺と一緒に旅をしていた仲間だ」

侍「……うむ、いなかったが?」

勇者「そうか……」

侍「……出るぞ。さっきのように魔物がいつ出てくるかわからない」

勇者「ああ。それにしてもお前、強いんだな」

侍「……まだまだ、大したことはない」

勇者「そ、そうか……」

お久しぶりです。

ボクっ娘の方も終了し、こちらも少しずつ進めていきたいと思います。

宣伝効果もあってか、他所でやらせていただいている作品もとても順調です。ありがとうございます。


こちらを再開するにあたって、一度最初から……とは言いませんが、前スレから読み直していただけると、嬉しいです。
自分も離れていた期間が長かったために、何度も元に戻っている次第です。


それでは、また。

PS これからもVIPで単発SSを書くかもしれませんが、ご了承ください。

実は今書いてます。

兄「乳首をいじらせてくれ」妹「……え?」

この前夢でこんなシチュがあったので勢いでSS化しました。ただのグダグダエロです。

無事書き終えました。

兄「乳首をいじらせてくれ」妹「……え?」

勇者「……」ペラッ

『侍は滅んでおり、今ではその血を受け継ぐものはいない』

勇者(って書いてあんだよなぁ……どういうことだろ)

侍「どうした?」

勇者「あ、いや。なんでもない」

侍「?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 21:22:44   ID: woZ76sFN

続いは?

2 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 21:23:53   ID: woZ76sFN

続きは?

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