姉「ごめん、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれる?」
弟「俺、クラスメイトの子を妊娠させちゃったかもしんない……」
姉「」
弟「……姉ちゃん、聞こえてる?」
姉「」ガビーン
姉(23歳彼氏いない歴23年処女の私をさしおいて、9歳年下の弟が女の子孕ませただとー!!)
弟「どうしよう、姉ちゃん……」
姉「どうしようって、本当に妊娠させちゃったなら、お父さんたちにも言わないと……」
弟「それだけは勘弁して!!」
姉「勘弁しろっていわれてもなぁ~……。まずは本当に妊娠したのかどうか調べないと……」
弟「うん……。だけど、そのあたりの事がよく分からないから姉ちゃんに相談してみたんだけど……」
姉(私も知らんがな!妊娠するような行為とは生まれてこのかた無縁ですよ!!)
弟「とりあえず妊娠検査薬っていうの?あれを使って調べようと思ってるんだけど……」
姉「え、あ、うん……いいんじゃない?」
弟「だけど、どれを買っていいか分かんなくて……。姉ちゃん、代わりに買ってきてくれない?」
姉「私が?!」
弟「ほんと、面倒かけてゴメン……」シュン
姉「むむむ……」
姉(いつもは生意気な弟が今日はすげー殊勝だ……。姉の威厳を保つためにもなんとかしてやりたい……)
薬局
姉(ううう、ゴムすら買ったことないのに、いきなり妊娠検査薬とか、ハードル高過ぎッス……)
姉(とりあえずコーナーにはきてみたけど、案の定どれ買ったらいいのかなんて全然分かんないし)
姉(やっぱり値段が高い方が、判明する確率が高いとか?つーことは、この498円のヤツは粗悪品か?)
姉(ゲッ、高いヤツは4,000円超えてるぞ?!こんなん、いくら弟のためとはいえ買えんわ)
店員「お客様、何をお探しでしょうか?」
姉「うひゃい!!!」
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