~砂漠~
京子「あつい……あついよお……」
ちなつ「はい、京子先輩お水……」
京子「ありがと……ちなつちゃん……」ゴクゴク
ちなつ「はあ……飛行機の墜落で生き残ったのは良いですけど……」
ちなつ「墜落した先が砂漠だったっていうのは最悪ですよね……」
京子「ぷはっ……はあ……けど、飛行機に積んであった水は無事だったんだから良かったよ」
ちなつ「ですね、これがなかったら数時間も持たなかったと思います」
京子「んー……けど、飲んだら飲んだ分だけ、汗になって出ちゃうんだよね」
ちなつ「……ですね」
京子「こんな事、繰り返してたらやばいんじゃないかな……」
ちなつ「なんでです?」
京子「汗っていうのは、水だけで構成されてるわけじゃないからね……」
京子「体内の塩分も一緒に体外に放出しちゃってるんだ……」
ちなつ「塩分……」
京子「うん、だから水分だけ補充しても体の塩分が徐々になくなって行って……」
京子「最終的には熱中症になっちゃうんだよ……」
ちなつ「……それやばいですよね」
京子「うん……」
ちなつ「じゃあ、一刻も早く塩分取らないと……」
京子「ううーん、けど荷物の中にはそんなものないしなあ……」
ちなつ「何か、何か無いんですか、塩分……このままじゃ、2人とも死んじゃいますよ……」
京子「う、ううーん……」
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