ベルトルト「僕のノート?」(224)

※SS初投稿なのでお見苦しい点等ご容赦ください。
※ネタバレを少々含みます。
 思いつきで書いているのでゆっくり更新になります。
 ベルトルト愛してる!

<<男子寮>>

ライナー「ああ、アニに貸してたろ?それをミーナが見たんだ」

ベルトルト「えっと…」

ライナー「…何か、まずいことでも書いてあったのか?さっき女子の間でお前のノートがどうとか話にあ

がっていたが」

ベルトルト「いや…特に。普通の座学の内容だよ。ライナーにも貸したでしょ?」

ライナー「ああ…」

ベルトルト(上位陣の殆どは、座学点もある程度高い。
     エレンやミカサにはアルミンが、ジャン・コニー・サシャにはマルコが教えていて…)

ベルトルト(ライナーとアニには、僕が…。まぁ、2人に教えることはほとんどないから、自由時間に図書室の資料も使ってまとめたノートを渡していたくらいなんだけど…)

ベルトルト(まとめ方に偏りがあっただろうか?)

ライナー「ともかく、何故かお前のノートがクリスタに渡って噂になっている」

ベルトルト(ミーナはともかく、クリスタに?…ていうか噂って何なのさ、ただの話じゃないの)

ライナー「明日、朝食時にアニにノートを返して貰え。そして原因を調べよう」

ベルトルト「うん…」

初投稿にドキドキなので下げで投稿します…(;´Д`)

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<<朝、食堂>>

ベルトルト「アニ、ちょっといいかい?」

アニ「…何?」

ベルトルト「貸してたノートなんだけど、そろそろ返して欲しいんだ。座学の復習もしたいし…」

アニ「あぁ…それ、なんだけど」



アニ「ごめん、行方不明だ」

ベルトルト「えっ?」

アニ「正確には、ミーナに取られて、サシャが覗き込んでユミルとクリスタに回って…今はどこにあるかわからない。…ごめん」

ベルトルト「え、あ…うん、いいんだ、ノートは、他にもあるから…」

アニ「…後でミーナに聞いておく」

ベルトルト「うん…」

アニ「…内容はただの座学だよ。心配しなくていい」

ライナー「で、ノートは返して貰えたのか」

ベルトルト「いや、今は誰が持っているかわからないって…」

ライナー「ふーむ…まぁ考えても仕方ない。今日は立体起動の訓練だからな、早めに行って器具の点検でもしとくか」

ベルトルト「磨耗具合ちゃんと見ておいた方がいいよ。こないだもワイヤーが切れて開拓地行きがいたしね。怪我ですんで良かったけど」

ライナー「ああ。…よし、そろそろ行こう。エレンには負けられん」

ベルトルト(…勝ち負けにこだわる必要はないと思うけど)

<<野外、立体起動訓練>>

サシャ「ひゃっふーーーーー!」

コニー「ジャン!ありがとよっ!」

ジャン「ああっ!だからお前らついてくんなって!!」

マルコ「はは…」

サシャ「もくひょー、ぜんぽうににたーーーい!」

コニー「よっしゃー!一番乗りしてや…(ザシュッ)え、ええええ?」

ライナー「わりぃな、先にもらうぜッ」

ジャン「チッ…ライナーのやつ、東側じゃなかったのかよ…
    しかたねぇ、奥のやつは俺が…!?」(ザシュ

ベルトルト「あ…ごめん」

ジャン「」

本文の改行が多いって怒られたよ(´・ω・`)なかなか難しいですね
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<<立体起動 整備室>>

マルコ「ルートが被るなんて珍しいね。てっきり数の多い東側に行ったと思ってたのに」

ライナー「ミカサがな…」

マルコ「エレンがミカサに勝負を持ちかけたのか。そりゃ、手加減しないはずだ」

ジャン「はっ、死に急ぎ野郎がミカサに勝てるわけねぇんだよ」

ライナー「邪魔をしたら対人格闘でオレが死んでしまう」

マルコ「はは、彼女は容赦しないからね。じゃあ僕はお先に。ジャン、先いってるよ」

ジャン「ああ、俺ももう少ししたら行く」

ベルトルト「ライナー。ワイヤー見せて」

ライナー「おう?」

ベルトルト「…やっぱり磨耗が激しいね。君は3回に1回はワイヤー交換した方がいいよ」

ライナー「うーん…もうちょいいけるんじゃないか?」

ベルトルト「…力任せに動かしすぎなんだよ。だからワイヤーに無理が生じてしまう」

ライナー「力任せつってもなぁ…アンカーごと引っこ抜きつつ巻いた方がはやいだろ」

ジャン「なっ、アンカー引っこ抜くとか、お前どんだけ馬鹿力なんだよ」

ベルトルト「あ、よかったらジャンのも見せてもらえないかい?」

ジャン「俺のか?」

ベルトルト「片手起動できる人は少ないからね。使い方でどう消耗するのか見てみたいんだ」

ジャン「まぁ、いいけどよ…」

ベルトルト「…すごいな、片手な分体重はかかるわけだし、ワイヤーは消耗しててもおかしくないんだけど、思ったより全然減ってないや」

ライナー「ほぅ」

ベルトルト「それにキレイに手入れされてる。ネジの緩みも全くないし、油も切らしてない」

ジャン「どこぞの力馬鹿とは違うってわけさ」

ライナー「言ってくれるじゃねえか」

ジャン「…で、ベルトルトは何を書いてるんだ」

ベルトルト「うん?」

ジャン「…さっきライナーのも見ながら書いてたよな」

ライナー「そういや何か書いてたが」

ベルトルト「ノートだよ。立体起動用。使い方でどう機械が消耗するのか、どこをメンテナンスすればいいのか、まとめてるんだ」

ジャン「噂のベルノートか」

ベルトルト「噂?ベルノート?」

ジャン「コニーが言ってたぞ。ベルトルトのノート、略してベルノートらしい。詳しくは俺も知らん。…もういいか?」

ベルトルト「うん、ありがとう。とても参考になったよ」

ライナー「…ベルノート、か。思ったより広まっているな」

ベルトルト「そうだね…ただのノートのはずなんだけど」

ライナー「後で俺がコニーに聞いてみよう。お前は心配しなくていい」

ベルトルト「うん…ありがとう」

ライナー「しかし困ったな。俺も座学の復習せんといかんのだが」

ベルトルト「ライナーなら大丈夫だと思うけど…」

ライナー「明日の空き時間にでも教えてくれないか?」

ベルトルト「うん、先週分の資料揃えとくよ」

本日はココまで。次はきっと土曜あたり…
1回10~15レス分くらい書けるといいなぁ。
明日からの仕事に現実逃避してSSを書き始めてしまった。後悔はしていない…

ゥヮー、応援きてるー(*・ω・)アリガトー
定時であがれたんで少し投下。
全体の構成考えたら、長編になりそうです。
しばらく訓練兵時代の日常だったりします。

そして下げ投稿が始まる。

<<自習室>>

ベルトルト(結局僕のノートは返ってこないまま、約束した時間になった)

ライナー「すまん、話し込んでたら遅れた」

ベルトルト(最近、約束の時間に遅れるようになってきた気がする。仕方ないよね、彼は付き合いで忙しいんだ)

ベルトルト「いいよ、明日午後に先週やった分の試験があるからね。君が間違えそうなところをピックアップしておいた」

ライナー「ふぅ、助かる…そうだ、その前にお前のノートなんだが」

ベルトルト(表と裏という言い方が正しいのかどうかはわからない。
     ただ人には得手不得手があって、僕は裏で彼のサポートをする形を選んだ。
     そして、今のところ問題は起きていない)

ベルトルト(表で動く、彼の情報によると…)

コニーはサシャから"噂"を聞いて、ユミルから僕のノート…彼らの言う"ベルノート"を見たらしい。
それを夕飯時にジャンとマルコに話した、と。
どうやら…ベルノートは、明後日の試験対策として回し読み状態の、ようで…

ベルトルト(本人の了承なしは、ちょっと困るな…)

後でアニの苦手そうな分もピックアップして渡しておこう。
この分だと、試験当日まで返ってこなさそうだから。

ライナー「結論を言うとだ、お前のノートがまとまってて見やすかっただけなんだと。
     確かに、見やすい。そして分かりやすい。それで、だ…」

ライナー「もし、次も借りて、見終わったら…貸してくれないか、って…」

ベルトルト「え?」

ライナー「いや、その…クリスタがな、ノート取る参考にしたいんだってさ」

ベルトルト「まさか、了承したの?」

ライナー「…すまん!」

さすがに絶句した。自分の復習のためだけなら、新しいノートにわざわざ作りなおしたりしない。
2人が少し苦手だった座学の手助けになればと思い、作っていたノートだ。それに…

ベルトルト(クリスタか…。ライナー、まさか君は)

ライナー「…ダメだったらいいって言われてる。無理強いは俺もしたくないしな」

ベルトルト(そんなこと言われたら貸さない僕が悪者みたいじゃないか…)

ベルトルト「はぁ…わかったよ、でも今回だけだからね…」

ライナー「おお!今度飯でも奢るぞ!」

ベルトルト「貸すのはクリスタにじゃないか。なんで君が奢る?」

ライナー「いやー、そこはなんとなくだ」

ベルトルト「なんとなく、ね…それじゃ、僕は先週のアニの分作るから、君はそれで我慢してよ」

<<3日後、座学>>

コニー「やったぞ!60点だ!」

サシャ「ふーっ、甘いですよコニー。63点です!」

コニー「…芋女に、負け、た…」

ジャン「どっちもどっちじゃねぇか」

マルコ「まぁまぁ…」

サシャ「今回は余裕でした!」

ジャン「ぜんっぜん余裕じゃねぇ!」

マルコ「…やれやれ」

ライナー「89点か…」

ベルトルト「ノート取られちゃって、即席だったしね」

ライナー「ってお前!…100点、だと…?」

ベルトルト「あ、うん…暗記、多かったし…」

「さっすが、ベルノートさん」

ライナー「なんだ、ユミルじゃないか」

ユミル「なんだとは失礼だな。私はコイツを返しにきたんだよ」

ベルトルト「あ、僕のノート…」

ユミル「なぁベルノートさんよ、今度ウチのクリスタにコイツを貸してくれるらしいが…。
    お前、何も企んでないよな?」

ベルトルト「…何も企んでないし、僕はベルトルトだよ」

ユミル「言いづらい。ベルトルさんでいいな」

ベルトルト(なんなんだ、この人は)


ライナー「ユミルが持ってたのか」

ユミル「ああ。サシャの涎から守ってやったんだ、感謝しろよ」

ベルトルト(元々、僕のものなわけで、勝手に君が持ってたんだろ…)

ユミル「しっかし、お前がなぁ…意外」

ベルトルト「読み終わったなら、返してくれないかい。今週分、まとめたいんだ」

ユミル「…ほらよ」

ライナー「で、お前は何点取ったんだ?」

ユミル「は?」

ライナー「"ベルノート"で、復習したんだろう?」

ユミル「…94」

ライナー「んなっ」

ユミル「…確かに、わかりやすかった。というか馬鹿でもわかる、あんなの」

ユミル「あんなに詳細な挿絵つきで解説されてわからなかったら、相当な馬鹿だ」

ライナー「うむ」

ユミル「いや、理解に苦しむ馬鹿ならいたな。それでも今回は少し伸びたんじゃねぇか?」

ライナー「サシャか」

ユミル「クリスタが、一緒にノート見ながら教えてたんだよ。
    いつもより飲み込みが早くてな…それで、ノートの作り方に興味を持ったらしい」

ライナー「なるほどな…。いつもは俺が借りてるんだが、今回は見れなくてな。
     おかげで点数が下がったわけだ」

ユミル「何が言いたい」

ライナー「どうせなら、皆で見た方が効率がいいんじゃないか?」

ユミル「ほぅ…そうか、お前が黒幕か」

ライナー「…なんのことだ」


ユミル「ベルトルさんよぅ、どうせならクリスタに直接指導してやってくれよ。
    んで、ノートはライナーにくれてやればいい」

ライナー「!?」

ベルトルト「…遠慮させてもらうよ。ノートも作って、人にも教えてじゃ、時間が足りない」

ユミル「つれねぇやつだ。…まぁいい、クリスタも借りるのは一回だけと言っていたからな。
    だが、一回だけだ、二度はない」

眼鏡「そこ、早く座りなさい!」

ユミル「…じゃあな」

ライナー「やれやれ…」

ベルトルト「よかったね。クリスタと勉強できるじゃない」

ライナー「お前まで言うのか」

ベルトルト「違うの?」

ライナー「俺は戦士だ」

ベルトルト「ふーん…」

ライナー「…参ったよ。クリスタは可愛い」

ベルトルト「…あまり、のめり込まないようにね」

ライナー「ああ…」

<<図書室>>

ベルトルト(さて、今週分をまとめるか…ん?紙切れ?)

「ありがとな」

ベルトルト(…直接、口で言えばいいのに)

ベルトルト(まぁいいや。アニは96点だったみたいだけど、今週は苦手そうなところが多いし…)

ベルトルト(レポート用紙で、もう1つ作るか…)

本日はココまで。ベルトルトさんは絵がうまいという謎設定。
一応補足というか、恋愛要素は0に等しいつもりで書いてます。
恋愛物は他のステキなSSに任せます…
明日も載せられるように頑張ります。

眠れないので書いてしまった。
だらだらともう少し訓練兵時代を書きます。
ノートの貸し借りから始まる友情ってのも、あっていいと思うんだ。
そしてようやく出てくる主人公。

下げ投稿、開始。

<<教官室>> ~前回より数週間経過~

眼鏡「ふむ…」

キース「どうした?」

眼鏡「いや、ブラウスとスプリンガーが70点を超えた」

キース「そうか」

眼鏡「ああ」

キース「まて、今なんと言った」

下げてなかった。なきたい。
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眼鏡「前回は100点を何人か出していたからな、今回はやや難しくしてみたつもりなんだが」

キース「ちなみに、前回の2人は?」

眼鏡「ブラウス63、スプリンガー60だ」

キース「…カンニングではなかろうな」

眼鏡「それはない。しっかり見ていたよ」

キース「ちなみに、前回の100点は?」

眼鏡「アルレルト、アッカーマン、フーバーの3人だ」

キース「…その3人の、今回の点数は」

眼鏡「アルレルトが100、アッカーマン98、フーバー97だな」

キース「アルレルトはまた100なのか」

眼鏡「今回は記述式を何問か入れてみたんだが…彼の発想はすばらしい。
   100と言わず110、120はあげたいところだよ」

キース「回答用紙は?」

眼鏡「これだ」ペラッ

キース「………」

キース「…確かに。後はもう少し体力があればいいのだが」

眼鏡「やはり調査兵団希望なのかい」

キース「ああ…イェーガーとアッカーマン、2人が希望しているからな」

眼鏡「だがこのままだと…」

キース「巨人に食われるだろうな」

眼鏡「立体起動さえうまければ、逃げることはできるだろう」

キース「…そうだな」

眼鏡「その辺は君に任せるよ。しかし…今回の試験の方向性は間違っていなかったと思うのだが」

キース「得意分野だったのではないか?」

眼鏡「それはない。兵法と陣形に関する問題だ」

キース「…誰かが教えた、のであろう」

眼鏡「やれやれ…しばらく問題に頭を悩ませそうだ」


エレン「あんま落ち込むなよ」

ミカサ「そう。私が教える」

アルミン「はは…ありがと、ミカサ。でも教官も言ってたし、このまま一人で練習してみるよ…」

エレン「ったく、水くせえ。一人でやるより3人のが指摘しあえていいだろ」

アルミン「でも…昼食、なくなっちゃうよ」

ジャン「そうそう、付き合ってたら夕飯もサシャに取られて食い損ねるぞ」

エレン「んだとテメェ!アルミンに謝れ!」

ジャン「立体起動を体力や運動神経のなさのせいにしてる奴になんで謝らねぇといけねえんだ」

エレン「てめぇ…」

ミカサ「やめなさい、エレン」

エレン「ミカサ止めるな!アルミンを馬鹿にするやつは許せねぇ!」

ジャン「ああ、馬鹿だろうな。座学ができるだけの馬鹿だ」

アルミン「………」

エレン「表出ろよ、叩きのめしてやる」

ミカサ「エレン、やめて。ジャンも」

エレン「ミカサ!お前悔しくねぇのかよ!」

ミカサ「…ジャン、アルミンを馬鹿にするのには理由がある。違う?」

エレン「はあ?」

ミカサ「教えて。でなければ、あなたを削ぐ」

ジャン「躍起になるなよ。座学ができるならそれを立体起動にも生かせって言ってんだ」

アルミン「座学、を…?」

ジャン「ふんっ、俺はもう行くからな!」

エレン「待てよ」

ジャン「なんだよ、俺は忙しいんだ」

エレン「ちゃんとわかるように言えよ!」

ジャン「お前がわかってねえだけで、あいつは理解しはじめたみたいだぜ?」

エレン「は…?」

アルミン「アンカーとワイヤー、角度を、計算して…」ブツブツ

ジャン「だいたい、体力や能力が全てなら、斬撃はともかく、俺が立体起動のトップなわけねえだろ。
    ちったぁ考えろ、死に急ぎ野郎が」

エレン「…わかんねぇ」

ジャン「だろうな。お前はベルノートの世話にでもなってろ」

ミカサ「ベルノート?最近よく耳にする。それは何」

ジャン「ったく、お前らもう少し周りを知れよ!」

エレン「で、これが」

ミカサ「ベルノート。ベルトルトの作ったノート。立体起動版。トーマスが持ってた」

エレン「あいつ、1人で何か書いてると思えば…すっ、げ…」

ミカサ「とても綺麗な挿絵。立体起動の構造がよくわかる」

エレン「よし、そいつとパンを持ってアルミンとこいくぞ!」

ミカサ「そうしよう。これは本の好きなアルミンにも良いもの」

アルミン「うわぁ…すごい、すごいや…ちょっと練習してくる!」

エレン「絵と解説があってわかりやすいけど…書いてるのは普通のことじゃないか?」

ミカサ「それは違う。ここを読んで」

エレン「ワイヤーの角度と消耗?」

ミカサ「ワイヤーの射出口ではなく、内部の溝やベルトに意味がある。
    ワイヤーが上に向いてると、射出口だけでなく内部でも抵抗が生まれる。
    ので、巻き取りが遅い」

エレン「だから、普通のことじゃないか」

ミカサ「それを普通と捕らえるのは、エレンが立体起動を体でうまく使いこなせるから。
    抵抗を減らせば、速度が上がる。磨耗も減らせて、ワイヤーの寿命も延びる」

エレン「ん?何か書いてある」

ミカサ「『参考元:ジャンとライナーの立体起動』」

エレン「…オレ、明日ジャンに謝ってくる」

ミカサ「一緒にいこう」

エレン「ひ、一人でいいって」

アルミン「僕も一緒にいっていいかい?」

ミカサ「おかえりアルミン。早かった。うまくできた?」

アルミン「うん!」

ミカサ「なら、3人で行こう。さっきエレンは3人のがいいと言った」

エレン「言って、ねぇよ…」

アルミン「…言ってたね」

エレン「わかったよ!3人で行けばいいんだろ!」

アルミン「………」

ミカサ「アルミン?」

アルミン「ひょっとして、教官が僕に1人でやってみろって言ったのは
     人に教えて貰わずに、頭を使えって言いたかったのかな、って」

ミカサ「…なら、教官のところにはお礼を」

アルミン「…これも、3人で、なのかな」

ほんとはライナーにワイヤーをもっと大切にして欲しかっただけなんだ…
でもベルノートは、いつの間にかみんなのものです。

次回で、訓練兵団は卒業する。土曜は休みなので最後までいけるかもしれない。
でも今は寝ます…

|壁|ω・)ノオハヨー

少し再開。

<<女子寮>> ~そして月日は流れ…~

ミーナ「アニー、明日のお休みなんだけど…って、おやおや新作?」

アニ「何?休みがどうしたの」

ミーナ「んー、ちょっと買い物に付き合ってもらおうと思ったんだけど」

アニ「…昼からでいいかい。こいつ返しておきたい」

ミーナ「いまや大人気!ベルノート★マジック!」

アニ「…誰のせいだと」

ミーナ「それは、まぁ…私かなっ」

アニ「………」

ミーナ「私、だよねぇ…」

ミーナ「座学の講義中、まともにノート取ってる姿見てないし…なのに、いつも試験の点数いいし…
    なんでかなーとは思ってたよ?部屋でいつもと違うノート眺めてたから、
    つい取り上げて見ちゃったよ?」

アニ「それを食堂まで持っていってサシャにも覗かれた」

ミーナ「ううう…」

アニ「ユミルとクリスタにバレ、ライナーが一緒に勉強してるのを見て
   マルコ、ジャン、コニーも参加」

ミーナ「………」

アニ「なんだかんだで、トーマス、サムエル、ハンナフランツの馬鹿夫婦、その他大勢」

ミーナ「………」

アニ「そして私はノートじゃなくレポート用紙に」

ミーナ「うわあああああああああああああああ」

ミーナ「だから、ごめんって、いったじゃーーーーん」

アニ「許さない。許さないよ」

ミーナ「でもベルトルトも真面目だよね!アニのためだけに、アニ用特別の
    ベルノートならぬベルレポート作ってくれてるし!」

アニ「…真面目じゃない、ただの馬鹿」

ミーナ「ほぉほぉ」

アニ「なにさ」

ミーナ「でも同郷だからってここまでしてくれるものかなぁ~?」

アニ「それ以上言ったら殺すよ」

ミーナ「きゃーこわーーーーい、アニこわーーーい!」

アニ「はぁ…」

ミーナ「わかってるって、みんなには内緒なんでしょ、同郷ってこと」

アニ「わかってるなら、いい」

ミーナ「…昔、何があったか知らないけど」



ミーナ「私は、アニの味方だからね!」



アニ「………」

ミーナ「あれっ、アニ?」

アニ「なんでもない」

ミーナ「んもぅ…そうそう、それで明日の休日なんだけど」

<<図書室>>

ベルトルト
(はぁ、終わった…次は座学、歴史のノートか…)

(気がつけばベルノートは10種類にも増えたよ)

(おかげで、僕は図書室にこもっていても誰も不信がらないからいいけど…)

(歴史、地理、法律…なんだか色んなことに詳しくなってしまった)

(歴史かぁ…コレ、めんどくさいんだよね…)

(僕の知ってる話と、ここの資料から得る知識には差異がある)

(多分…そういう、ことなんだろうけど…)

(…考えてもしかたない。こればかりは頭をまっさらにしてまとめていくしか)

(でも…めんどくさい、んだよね…)

(けどやらなきゃ…2人にも、おぼえて、もらわないと…)

(うっかり、くちを、すべらせて、でも、した、ら…)

(うう、やらな、きゃ…)

(……………)

…あれ?

「…起きた?」

起き……!?

アニ「…夕飯前だよ」

ベルトルト「ふえっ」

アニ「ったく…こんなとこで寝て体壊しちゃ、読者が悲しむよ」

ベルトルト「え、っと…」

アニ「歴史。見よう見まねでまとめといた。私の分はいいから」

ベルトルト「ア、ニ…?」

アニ「夕飯」

ベルトルト「あ、ああ」

アニ「先に行くから」

ベルトルト「あ、ま、待ってよ」

<<食堂>>

ミーナ「あ、きたきたー。おーい、アニー!こっちこっちー!」

アニ「…あんまり、無理はしちゃだめだよ。もうすぐ卒業なんだから」

ベルトルト「うん…ごめん…」

ミーナ「おーい、アニー」

アニ「じゃ」

ベルトルト「あっ、アニ!」

アニ「…なんだい」

ベルトルト「その…ありがと」

アニ「………」フイッ

サシャ「べぇーるぅーどぉーるぅーどぉぉぉおおおお」

コニー「だずげでぐれぇぇぇぇぇぇええええええええ」

サシャ「わたしに、わたしに、のおぉぉぉぉとをぉぉ」

コニー「このままじゃ、けんぺーになれねぇぇぇぇぇ」

ベルトルト「…1ヶ月、あったよね」

サシャ「ぐすっぐすっ」

ベルトルト「試験まで」

コニー「ううっ」

ベルトルト「何してたの…」

サシャ「ごにぃどぉぉぉ」

コニー「ざじゃどぉぉぉ」

「「あぞんでまじだああああああああああ」」

ベルトルト「…はぁ」

ジャン「もはや擁護もできねぇよ…」

マルコ「1週間前にも、言ったんだけどね…」

ユミル「いくらベルノートがあっても、なぁ」

クリスタ「え、っと…まだ、あと3日、あるし?」

アルミン「3日、かぁ…」

エレン「さすがに、無理じゃね…」

ミカサ「3年分を3日…」

ライナー「なぁ…」

ベルトルト「何…」

ライナー「やっぱ、なんともならんか…?」

ベルトルト「何、いってるんだい…」

ライナー「いや、苦楽をともにした仲間だしよぅ…なんとか、してやりてぇ」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「ノート作るのは手間だけど、お前要点押さえるのうまいし…
     3日間つきっきりで直接教えたら、なんとか、さ…」

ベルトルト「…ねぇ」

ライナー「ん?」

ベルトルト「君は…兵士、なの、かい…?」

ライナー「何いってんだ?俺たちゃ兵士だろ」

ベルトルト「…ねぇ」


ベルトルト「戦士の君は、どこにいったの?」


ライナー「!?」

ベルトルト「…これで、最後に、してくれるかい」

ライナー「あ、ああ…」

ベルトルト「帰るんだよね、故郷に」

ライナー「そうだ、帰るんだ…」

ベルトルト「…わかった」

ミーナ「…で、作業ははかどりましたか、旦那ァ」

アニ「くだらないこと言ってんじゃないよ」

ミーナ「友人との約束をぉ~、男とのひと時にあてるなんてぇ~」

アニ「…悪かったよ」

ミーナ「アニったら可愛い!」

アニ「…はぁ」

ミーナ「ほんとほんと!」

アニ「なんでもいいよ、もう」

ミーナ「まぁね、元々、今日はベルトルトにごめんなさいのプレゼントでも
    買いに行こうって話してたんだし…。
    でもベルトルトの欲しいものってわっかんないんだよな~」

アニ「………」

ミーナ「ごめんなさいするなら、一緒にノート作った方が楽しかったりするのかなぁ~?」

アニ「………」

『ねぇ、アニ、聞いてるー?』

…ごめんなさい…ごめん、なさい…ごめん…

…さて、原作を漫喫で1回読んだだけのニワカにはこの後の展開に困ってきた。
流れは決めてあるんだ。ちょっと台詞回しが怪しくなってきたので推敲もとい
いっそのこと全巻買って来るwwwwwwwwww

関西地区は今夜放送。それまでには終わらせてしまいたい…

|壁|ω・)ノタダイマー

本気で11巻まで買ってきた…ちょっと設定をいじるので
今日で完結は難しいかもしれない。
22時頃から投稿できるように頑張る。応援アリガトウ

|壁|ω・)ノ

|壁|ω・)<書けた分だけ置いていきます。

|壁|ミ

トロスト区奪還作戦後、僕らは調査兵団に入団することになった。
憲兵団に行ったのは、アニだけだった。
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<<調査兵団本部 座学教室>>

ネス「…で、奇行種を発見した時に打つ煙弾は何色だ?…ブラウス!」

サシャ「は、はひぃ!」

ネス「聞いてたか?奇行種を見つけた時の煙弾は何色だ?」

サシャ「え、えっと………青です!」

ネス「青が煙弾にあるかぁぁぁぁあ!」

サシャ「じゃ、じゃぁ赤!」

ネス「…お前、後で補講な。隣、スプリンガーだったか」

コニー「!」

ネス「何色だ?」

コニー「……青?」

ネス「」


ネス「お前ら…ほんとに上位組だったんだよな…?」

サシャ「うう…」

コニー「…すみません」

ネス「ったく、どうしたもんかねぇ」

サシャ「ベルノートさえあれば…」

コニー「ばっ、お前、ここにきてまで」

ネス「なんだ?ノート?」


ネス「…ということで、君を呼んだ」

ベルトルト「は、はい…」

ネス「フーバー。お前が人一倍真面目で自分にも他人にも厳しい奴だというのは
   この2週間ずっとお前らを見てきた俺にはわかる。わかるんだがあえて頼む。

   あいつらに…ベルノートとやらを作ってやってくれ…」

ベルトルト「………」

ネス「俺には…あいつらを教えるのは、無理だ」

呼び出されたから何かと思えば…
だが、班長の信頼を得るという意味では好都合かもしれない。

ライナー「なんだった?」

ベルトルト「サシャとコニーに、ノートを作ってくれだって」

ライナー「あ、あぁ…あいつら、班長に言ったのか…それで」

ベルトルト「引き受けたよ」

ライナー「…大丈夫か?ただでさえ調査兵団の訓練は休みが少ない。
     ノート作る時間なんか…」

ベルトルト「大丈夫。ミスしたところで夕飯抜きの
      死ぬ寸前マラソンがあるわけでもないし、それに…
      教える為と言って、ネス班長に陣形の詳細を聞き出せるかも」

ライナー「…なるほどな」

ベルトルト「会って作戦を練る時間もないし、最終手段の手紙になりそうだ。
      復習という建前があれば、陣形をまとめたものを所持していても言い訳になる」

ライナー「…すまんな、色々と」

ネス「よーしお前ら、ここまでしっかり復習してこいよ!
   特にブラウスとスプリンガー!
   一週間後には壁外調査だ、覚えてないとか話にならんぞ!」

ああそれと…親族に手紙書くなら、3日以内に出しておけよ。
じゃねぇと、届くのが調査後になっちまう。
まぁ、マリア内じゃないなら5日以内に出せば間に合うが…
封筒は、そこのを使え!
調査兵団のエンブレムつき、つまり…配送費用は兵団負担だ、はっはっは!

コニー「手紙かぁ、かーちゃんに書いておくかな…
    調査兵団行くって決めてから、言いづらくて戻ってねぇし…」

サシャ「うーん…」

コニー「なんだどうした、サシャ」

サシャ「いえ、そういえばアニって元気にしてるのでしょうか…
    こっち来てないの、上位でアニだけですから…」

ユミル「氷の女だからな、1人ぼっちでうまくやってんじゃねえか?」

コニー「それ、うまくやってんのか?」

クリスタ「そうだ、みんなで、アニに手紙を書こうよ!
     きっと喜んでくれるよ!」

ユミル「あー?めんどくせえ」

クリスタ「そんなこと言わないの!
     ミカサ、アルミン、ジャン、ライナーに、ベルトルトも!」

ライナー「なんだ?」

クリスタ「アニにみんなで手紙を書こうよ!」

ミカサ「手紙?アニに?」

クリスタ「その…壁外調査に出かけちゃったら、またしばらく会えなさそうだし…」

ジャン「はっきり言えよ。こん中から誰か死人が出ないとも限らねえんだってな」

ユミル「ジャン、てめえ」

ジャン「いいんじゃねえか?氷の女でも届く手紙の量が減っていけば
    憲兵でもしっかり働こうって気になるさ」

ミカサ「ジャン、あなたは…」

アルミン「まってミカサ。…ジャン、毎回って言ったけど…
     つまり、書くことに参加はしてくれるんだよね?」

ジャン「ふん」

アルミン「なら、ここにいる全員、また戻ってきて
     また全員でアニに手紙を出そう。それでいいかい?クリスタ」

クリスタ「う、うん。エレンのはどうしよう…」

アルミン「それは僕からネス班長に頼んでみるよ。後は憲兵団…アニのいる、住所だね」

ライナー「確かしばらくはストヘス区の寮にいると言っていたな。
     ベルトルト、お前確かノートに地形図と住所書いてなかったか?」

ベルトルト「あ、あぁ…変なところだけ覚えてるんだね…」

アルミン「ははは、さすがだね。じゃぁ、封筒はベルトルトに任せていいかな?」

ベルトルト「うん…」

ライナー「いい具合に手紙を送れそうだな」

ベルトルト「うん、調査兵団の封筒なら配達事故もないだろうし、
      比較的指定時間に届く。それに…」

ライナー「お前の書いた陣形も紛れこませることができる」

ベルトルト「…手紙もちゃんと書いてあげてよ」

ライナー「ははっ、もちろんだ。…うまく、やってないだろうし、な」

ベルトルト「………」

ライナー「やっぱりお前も憲兵団に行かなくてよかったのか?」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「あいつ一人じゃ、夜中めそめそ泣いてたり」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「…すまん」

ベルトルト「エレンが捕らえられている以上、こちら側に人が多いことがいいという話は
      3人でしたはずだよ。陣形も広範囲で散開するわけだし。
      それに、アニのあの走りに機動力のない僕じゃ、足を引っ張るだけさ」

ライナー「………」

ベルトルト「君のいいたいことはわかる。でも、僕らは」

ライナー「ああ…戦士、だ…」

ベルトルト「わかってるならいいよ。…手紙、書こうか」

机に向かって丸くなった君の背中を見つめながら、拳を握り締める。

『私がやる』

たった一人、あの小さな身体に、僕は全てを任せなくちゃならない。

ほんとに、僕はただでかいだけで、何の役にもたてない。

だからせめて、僕は僕にできることをしよう…。

|壁|ω・)…

|壁|ω・)次は22時カナ

|壁|ミ

|壁|ω・)ノ

|壁|ω・)<ここから書き溜めがない。けど2時には終わらせて進撃アニメ見る。

|壁|ミ

計画まで、後2日。

計画なんておこがましい。実際は日にちと目的があるだけで、中身はちっとも出来上がっていない。

憲兵団というのは、思ってた以上に怠慢な場所だった。いや、怠慢と思うのは自分くらいかもしれない。
なんだかんだで、あいつらに毒されていた自分に、苛立ちと、焦りと…色んな気持ちが混じって、最近はろくに眠れない。

「ねぇ、あんたさ、暇ならこれやってくれない?」

…それはあんたが色目使って得た仕事だろ。私には関係ないね。

「はー、これだから田舎もんは、やだやだ。
 ねー、こんなやつ放っておいて一緒にご飯食べにいこー?
 いいのいいのー、あいつアレでイライラしてんじゃなーい?
 当たられてもやだしー、ほら、いこっいこっ」

『ほーら、いくよー?はやくしないとご飯食べられちゃうよー」

今はいない同期の声が、頭にこだまする。

『ほらほら、髪セットして。にーらーまーなーい!
 ちゃんとしてたら可愛いんだからっ』

『あっ、またサボってるー!そんなに暇なら、あの技、今日こそ教えてよ!』

…寝不足、ひどいな、戻って、少し、仮眠しなきゃ。

『ほら、起きて起きて!授業始まっちゃう!』

いいんだよ、少しくらい、休ませてよ。

…ニ、アニ!

!?

「大丈夫か?顔色が優れないみたいだけど…」

…あんたか。たいしたことない、少し考え事してただけさ。
用がないなら部屋に戻るよ。

「用ならあるよ。じゃないと話しかけないさ。ほら、手紙」

てが、み…?

「調査兵団の封筒だからね、重要書類扱いで手渡ししにきたんだよ。
 確かに渡したからね」

………。

ベルの、字…。

全員で手紙とか、これは何かの嫌がらせなのかい。フェイクにしても多すぎるだろうっての。それに…
あいも変わらず、挿絵つきでご丁寧なことだよ。まぁ、わかりやすいけどさ…

………。

『確かな情報は得られてないんだ。多分、陣形の配置内容は当日まで秘密になってるんだと思う。
 なんとか掴んだのは、右翼側ってことだけだった。
 こんな少ない情報で、ごめん。君にばかり、無理をさせる』

………。

『読み終わったら、この紙は破って、燃やしてしまってほしい』

ビリッ、ビリッ、ビリッ…

まだ肌寒いこの季節、ありがたいことに憲兵団の寮は暖炉に火がくべてある。
ローゼに比べて標高が高いにしても、シーナ内部が豊かだからだろう。
皮肉にも、それが役に立つ。

『一緒に、帰ろう。僕たちの、故郷へ』

「アニ・レオンハートの部屋は、こちらになります」

「ご苦労様、下がっていい」

「ハッ!」

リヴァイ「チッ、とっとと終わらせて帰るぞ」

エルヴィン「何かしらの証拠があるかもしれん。そう倦むな」

リヴァイ「諜報員が証拠なんぞ残すか」

ハンジ「そっかなー?ほら、女の子だったし?
    あ、ほらほら、引き出しから…ジャーーーン!」

エルヴィン「レポート用紙の束と…手紙?調査兵団の封筒、か」

ハンジ「うーん、益々怪しい、ね?開けちゃうよ?開けちゃうよ?」

アニへ。
こんにちは、クリスタです。
お元気ですか?いきなりたくさんの手紙が届いてビックリだよね。
ごめんなさい。ほんとは、もっと早くに送るべきだったんだけど…
みんな、なかなか訓練に慣れられなくて。

結局、憲兵団にはアニしか行かなかったから…
これから、壁外調査に出る時は、みんなでアニに手紙を書くことになりました。
みんな揃って、生きて帰って、また書こうって。
もちろん、嫌だったら言ってよ?

最近は…そうだ、ネスさんって班長がいてね、班長の馬のお世話をさせていただいてるの。
シャレットって言って、とっても賢いんだ。
髪を噛んだりするみたいなんだけど…ネス班長が呼ぶと、すぐに駆けつけるの。
お互い、信頼しあってるんだね。

アニも、何かあったら、呼んでね!
所属は違っても、みんな、仲間なんだから。

また、お手紙書きます。

クリスタより。

こんにちは、アニ。アルミンです。

憲兵団はどうですか?
調査兵団は…陣形の講義が多くて、僕は充実してる、かな…
対人格闘が少なくて、よかったよ。

陣形と言えば、サシャとコニー、またベルノートのお世話になってるみたい。
アニはベルノート使ってなかったと思うけど、毎回試験で上位にいたから、
いったいどんな勉強してたのかなって、思ってました。
もし機会があれば、教えてください。

今度、壁外調査から帰ってきたら、みんなでアニのところにお邪魔してもいいかな?

ミカサです。
お元気ですか?
私は、エレンは旧調査兵団本部に捕らえられていて、毎日が退屈です。

少し前、対人格闘でライナーを相手にしながら、貴女のことを思い出しました。
結局、貴女とは勝負がつかなかった。教官が止めに入ってしまったから。
でも、貴女には感謝している。エレンが104期生の中でもトップクラスでいられたのは
貴女が格闘術を教えてくれていたから。いつか、貴女を倒すんだと言っていた。

憲兵団は怠慢な仕事だ。けど、貴女は腐らないでいて欲しい。
エレンががっかりしてしまうから。そして、私も貴女とまた戦ってみたい。

数日後、私たちは壁外調査に行く。みんなで帰ってくる。
どうか、また会う時までお元気で。

アニ。元気か?
アルミンが、みんなでアニに手紙を書こうって言っててさ。
えっと…実は、この手紙…特別班の人に見られるんだ。
変なこと書いてないか、ってことらしいんだけど…

そんなわけで、緊張してて何書いたらいいのかわかんねえや。
でも…結局、訓練兵の時は対人格闘でお前に勝てなかったなあ。
次に会う時は絶対勝ってみせるから!
特別班仕込の技を見せてやるよ!

-エレンより

よう、なんだかんだで調査兵団に入って、もうすぐ壁外調査だ。
正直言ってこええ、外行って、どうしてもムリなら…
憲兵って、今からでも入れんのか?

ジャンのやつ、マルコがいなくなてエレンとも会えねーからって
悪人面が5割増しだぜ。ん、50割増しだっけ?ま、いいや。

んじゃ、ちょっくら行ってくる!土産はねえからな!

-コニーより

えーっと…
今度シーナ行ったらおいしいお店に連れてってください!
もちろん、アニのおごりで!約束ですよ、約束ですからね!
…だから、ちょっとだけ、勇気出して、行って来ます!

-サシャより

お前さんとはあんま話したことなかったと思うけど…
クリスタが言うから仕方ねぇ。

氷の女さんは氷の女らしく、してりゃいいと思う。
…何書いてるかわかんねぇな。まぁいい。

今度クリスタとシーナまで遊びに行ってやるから、
お洒落な店でも調べておいてよ。じゃぁな。

よう。元気か?
湿っぽいのは嫌いだからな、ハッキリ言わせてもらう。

1人だけ憲兵団に行ったことを後悔はするな。
お前はお前のやりたいことをやれよ。

そうだ。こないだあいつに会った。死に急ぎ野郎にな。
あいつ、マルコが死んだこと知らなかった。
どんだけ外部と遮断されてんのかわからんが…
俺らの誰かが死んでも、あいつの耳に入るのはだいぶ後になるんだろうな。

…お前に手紙書くっていうから、毎回壁外調査の前に送りつけてやれって
言っちまったせいで、毎回送られてくるかもしれねぇ。
死んだやつの分は、もちろん届かなくなると思う。
もしそうなったら、そいつの分まで、働いてやってほしい。

憲兵団に入るのは俺だ、なんて言ってたのにな。
ま、俺は生きて帰ってくる。あいつらも死なせねえし
お前が働くことはないな。
じゃあな、機会があればまた会おう。

|壁|ω・)<…ここで一回区切る。がんばって書くよ!

アニ、元気してるか?
お前がいないと対人格闘で毎回ミカサに殺されそうになる。
いつもの事とか言うなよ?エレンと会えない鬱憤を晴らされてるんだ。

もうすぐ、壁外調査だ。
俺達は伝令役だから、直接巨人と戦うことは、まずないらしいが
エレンは、どこに配置されるんだろうな。
ジャンじゃねぇが、死に急いで前に出て、なんてこともあるかもしれん。
そうなったら、オレがとめてやるから安心しろ。

全ては、故郷に帰るため、だったな。
みんなで帰ろう。一緒にな。

-ライナーより


アニ。君と離れてから、そろそろ1ヶ月になります。元気ですか?
手紙が遅くなってすまない。寂しかった、かな…?

実はね、ミーナから聞いてたんだ。
僕のノートが皆に知れ渡ったことを、ずっと気にかけてくれてたみたいだけど
おかげで、皆と仲良くなれたんだ。感謝してる。ありがとう。

でも、僕たちはやらなきゃいけない。
もう後戻りはできないから…

一緒に、帰ろう。僕たちの、故郷へ。

ベルトルトより。

ハンジ「………」

エルヴィン「………」

リヴァイ「………」

ハンジ「なんっっっってイイコ達なんだよ!なんなんだよ!」

リヴァイ「落ち着け、ハンジ。…エルヴィン」

エルヴィン「ああ」

リヴァイ「こいつは黒だな」

エルヴィン「…限りなく近いね。急いでこの2人の出生地を調べよう」

ハンジ「ううっ…」

リヴァイ「おいクソメガネ」

ハンジ「わかってる、わかってるよぉおおおお…
    こっちのレポート書いたのは、彼だね…」

エルヴィン「多分。筆跡がよく似ている」

ハンジ「にしても、すごい熱意だ。ここまで纏め上げるとはさ…
    ああ、うちの研究班に来てくれたらなぁ、
    モブリットに楽させてあげられるのに…」

リヴァイ「お前の班の話はどうでもいい。他にめぼしいものはなさそうだし、帰るぞ」

ハンジ「はぁ~い…」

エルヴィン「ハンジ、2人の履歴は君に任せていいかい?」

ハンジ「ふぁ~い…」

リヴァイ「おい」

ハンジ「わかってるぅー…ちゃんとやるよ…」

エルヴィン「では頼む。我々は作戦会議に出なければならんからな。すまない」

リヴァイ「行くぞ」

ハンジ「はぁぁぁぁぁい…!?ってえ!いってえ!!!」

リヴァイ「グズグズするな、この鈍間が」

ハンジ「ほんとにあんた怪我人!?」

エルヴィン「…ほどほどにな」

「エルヴィン団長、お帰りですか」

「君は…待っててくれてたのかい。ありがとう」

「失礼させてもらうよ」

「ハッ!」

リヴァイ「………」


「おや、エレン。手紙かい?」

エレン「はい。壁外調査の前に、104期生全員で、
    憲兵団に行ったアニってやつに書くことになったんです」

「アニ?女性かしら?」

エレン「ええ、女なのに対人格闘がめっぽう強くて…
    総合成績も、オレより1個上だったんです」

「エレンより1個上ってことは、4位か。女性でそれはすごいな」

「ふん、男も女も関係ないだろう。現にペトラだって女だ」

エレン「そういえば…」

「どうかした?」

エレン「いえ、アニって、なんか兵長と似てるなって」

「へ、兵長と?」

エレン「小柄なのに強いとことか、普段何考えてるかわからないところとか」

「エ、エレン…」

エレン「目つきが怖いところとか…」

「…エレ、ン」

エレン「でも実は優しいところとか」

「…!?」

エレン「なんとなく、似てるかなって」

「は、はは…」

リヴァイ「手紙は出来たのか」

エレン「リ、リヴァイ兵長!」

リヴァイ「何を驚いていやがる。見せてみろ」

エレン「は、はい…」

リヴァイ「………」

エレン「………」

リヴァイ「特別班仕込みの技」

エレン「はい…」

リヴァイ「負けるとただじゃおかねえからな」

エレン「! はい!!」

「はぁー…心臓止まるかと思った」

「エレン…お前はもっと周りをよく見たほうがいい…」

エレン「? 皆さんどうされたんですか?」

「…チッ、ガキが。兵長の何がわかるってんだ」

「あれ、エレン、これ…」

エレン「何かありました?」

「名前、書いてなくない?」

エレン「あ!」

「確か104期生全員だったよな」

エレン「名前書き足しておきます…」

「そろそろ、アルミン君が受け取りにくる頃なんじゃない?一緒に外に出て待つ?」

エレン「はい!!」

リヴァイ「……チッ」

リヴァイ「お前にどんな理由があったにせよ」

リヴァイ「俺はお前を、巨人をぶっ潰す。一体残らずな」

「リヴァーイ、おいてっちゃうよー?」

リヴァイ「………」

ねぇ、聞いてもいい?

…何?

どうして、黙ってるの?同郷だって。

…聞いたの?

ノート借りる仲には見えなかったからさ、聞いたの。
理由は教えてくれなかった。黙っててほしいとは言われたけど。

…そう。だったら僕が教えることもできないな。

好きなの?彼女のこと。

…どうだろう。君の想像に任せるよ。

否定はしないんだ。

…肯定もしないけどね。

ふーん。ま、いいや。

…君は彼女が好きなんだね。

うん、大切な親友だもの。

…そう。良かった。君みたいな人と出会えて。

あなたは友達じゃないの?

…さぁ。わからない。

もう…ほんと、2人とも秘密主義すぎるよ。

…ははは

へぇー

…今度は何?

2人とも、笑うと可愛いんだ?

…君の前で笑うの?

もちろん。親友だもの。

…そう。

あのさ。

…何?

私が話したこと、秘密にしといて欲しいんだけど。

…もちろん。

でもね、私が、もし…


もし、先に死んじゃったら、話してほしいな。
だってあの子、素直じゃないから。

…わかった。

はぁー…なんか、疲れちゃった。

…そうだね。

ねぇ?

…何。

やっぱ好きなんでしょ?

…このやり取りはいつまで続くの?

とりあえず肯定するまで?

…じゃぁそういうことでいいよ。

うっわー

…終わらなさそうだしね。

あなた悪い人だわ。

…そうだね。

絶対人を苦しめるわ。

…そうだね。

それでもいい人なんだね。

…そうかな。

そうだよ。

…そう。

わかった!もうあなたとは話さない!

…そうしてくれると助かるかな。

でもお節介ついでに言っておくわ。

…なんだろう、怖いな。

一緒に、帰ってあげてね。故郷に。

…うん。約束する。

じゃ、あたしもういくから!

…気をつけてね。

心配結構!愛しのハニーに会いに行く!

…よろしく伝えといて。

やーだよ、自分で伝えなきゃ!


『一緒に帰ろう。僕たちの故郷へ』

|壁|ω・)…

|壁|ω・)<オワリダヨ!!

初投稿、応援していただいた方々ありがとうございました。
質問あれば…明日、仕事から帰ってきてからこたえます。

もし…リクエストがあれば、書くかもしれない。
※但し妄想がまとまればね!

それでは後15分ほどで進撃アニメがはじまるので
TV前で全裸待機することにします。
今日は台詞あるといいね!!

|壁|ミ

乙!最後のベルトルトとミーナの会話がすごく良かった
サシャとコニーの勉強風景が見てみたい

|壁|ω・)ノタダイマ ドキドキしてあげてみる。

>>109 アリガトウアリガトウ
ベルノートを使った日常の勉強風景と
ベルトルトさんのスパルタ3日間をお届けすることにします。
1~3日待ってて!

>>109 に速達のお届け物でーす。ハンコお願いします。

<<男子寮>>

ライナー「………」

コニー「………」

ライナー「………」

コニー「………」

ライナー「………はぁ」

コニー「どうした」

ライナー「頼むから、勉強中に後ろに立ってじっとしてるのはやめてくれないか…」

コニー「やだね」

ライナー「頼むよ」

コニー「おれにはそのノートが必要なんだよ!」

ライナー「気が散って集中できんのだ…他のやつが来ても、コニーが先客だと伝えておくから」

コニー「おお!それならここで待たなくていいな!終わったら貸せよ!絶対!」

ライナー「…ああ」

<<食堂>>

コニー「サシャ!」

サシャ「(モグモグ)?」

コニー「明日の試験はお前に勝つ!」

サシャ「(モグモグ)??」

ユミル「ぶっ」

クリスタ「もうユミル、汚いよ」

ユミル「わりぃわりぃ」

コニー「ぜってぇまけねえからな!」

サシャ「(モグモグ)」

ユミル「…宣言だけして帰っていったよ、アイツ」

クリスタ「この前負けたことがそんなに悔しかったのかなぁ」

ユミル「にしても、えらく余裕ありげだったじゃないか」

…2日後。

コニー「………64」

サシャ「………64」

ユミル「ぶっ」

クリスタ「ユミルーー」

ユミル「お前ら揃いも揃って同じ点数とか仲良すぎだろ!」

コニー「おかしい…なんでだ、最終兵器にも手を出したってのに…」

ユミル「最終兵器?」

コニー「なんでもねえよ!くそっ、次こそは負けねぇ!」

ユミル「どうせベルノートだろ」

コニー「な?!」

ユミル「一昨日、お前が勝負を挑んだ朝、ライナーにノートを返してから
    私が借りてクリスタに渡した。その後、サシャが使った」

コニー「な、なにい!?」

ユミル「さらに、今後基本的にベルノートはライナー、私、クリスタ、サシャの順で固定されることになっている。
    お前が回ってくるのは、少なくともサシャの後ってことだな」

コニー「ライナーのやつ…裏切りやがった…」

ユミル「順番を固定化することで紛失を防ぎたいんだとよ。
    作者がそういうんだから仕方ねぇだろ」

サシャ「ひどいのはその後ですよ…」

ユミル「紛失時は、新しいノートの代金プラス、パン3日分」

サシャ「ひどい、ひどすぎます!」

ユミル「紛失しなけりゃお前のパンはなくならねぇよ」

コニー「ちくしょう…しかたねぇ、おいサシャ!終わったら貸せよ!ベルトルトには言っておくから!」

クリスタ「ねぇ、コニーも私達と一緒にお勉強しない?」

ユミル「おいおいクリスタ、馬鹿のお守りは1匹だけにしてくれよ」

クリスタ「でも…順番が回ってくるのが遅くなっちゃうよ…」

コニー「…わりぃけど、女子に紛れて勉強はおれの信念に反するからしねぇ。
    つうことで、サシャ、終わったら貸せよ…それまではマルコに教えてもらう…」

クリスタ「いっちゃった…」

ユミル「…良いことを思いついた。お前ら耳を貸せ」

サシャ「………ええ!?そんな!私を見捨てるつもりですか!」

クリスタ「…サシャには悪いけど、今はこれがベストかな」

サシャ「そんな!神様!」

ユミル「つうことだ。ベルトルさんには私から言っといてやろう」

今日はココまで。構想は完了した。
後は書くだけだから今週中にベルトルトさんのスパルタまで完了すると思います。
来週までに、私が妄想できそうな追加リクエストがあれば、続く気がする…

どんな内容でもベルトルトさんが絡むのがこのSSの仕様。

|壁|ω・)ノ タダイマー

SS方式では書かないと決めた内容があるので
ここいらで解説ついでに書いておきます。

リヴァイの回想でエレンだけ名前があるんですが、ただエレンがアニのことを
話す時だけにしようと考えていたので…>>97 の名前入りは、ミスなんです…

その後の「」無し会話は、もちろんあの2人なんですけど
黙っててと言ったものの、気になって行動を監視してたら
あの場面に出くわして、物陰で聞いてたんだそうです。
だから、ぼそぼそと聞こえてる感じを表現したかったんだ…

あそこまで聞いて、これ以上は聞けないとその場を後にして
布団に包まって枕をぬらしていたんじゃないでしょうか。ハテ。

と、つぶやいたところで夕飯を駆逐してきます。

|壁|ω・)ノ 三■

|壁|ミ

ジャン「ったく、子供かお前は」

コニー「俺が子供ならお前も子供じゃねえか…」

ジャン「頭ん中が、っつってんだよ。おいマルコ、黙ってないでお前もなんか言えよ」

マルコ「はは…でも、そんなに悔しかったの?サシャに負けたことが」

コニー「だってよお…」

マルコ「理由はともあれ、本気で勉強してみるのはいいことなんじゃないかな」

ジャン「憲兵団を目指すならなおさらな」

マルコ「そうだね…」

ジャン「…どうした?」

マルコ「なんでも。ところで、コニーの苦手な部分って」

ジャン「数値が絡むもん全てだろ」

マルコ「意外と暗記なら得意なんだよね」

ジャン「動物の特徴、地形における戦略とかな」

コニー「そりゃぁ、狩りやってたからな…」

マルコ「狩猟民だったんだよね」

コニー「ああ…でも法律は暗記でも嫌いだ、あんなの何の役にもたたねえ」

マルコ「でも憲兵には必要な知識さ。民を統率するのが彼らの役目だからね」

コニー「けどよお…」

マルコ「さて、来週の試験はその法律だよ。ジャンもノート持ってきなよ」

ジャン「へいへい」

コニー「…もうだめだ。おれは寝る」

マルコ「さすがに疲れるね、これは」

ジャン「ノートと辞書数冊の行ったり来たりはな…」

マルコ「この事例の時は…兵法36条の4項、か…」

ジャン「…俺、こっちの事例調べるからそれ頼むわ…」

マルコ「そうだね、手分けした方がよさそうだ」

コニー「zzz」

<<翌日、自習室>>

コニー「だめだ、ぜんっぜん頭にはいんねえ」

サシャ「こにぃー…」

コニー「…なんだよ」

サシャ「これ…」

コニー「! ベルノートか!お前もう終わったのか…」

サシャ「違うんです…ユミルが…」

『いいか…私、クリスタ、サシャ、コニー、だと順番が遅くなるんだろ?
 いつもの勉強を考えてみろ。私とクリスタがやってるところに、
 サシャがクリスタに質問をする。長いのはそこからだ。つまり…』

『私とクリスタがノートを見終わった後、
 サシャとコニー、2人でノート見ながら勉強すりゃいいんだよ』

サシャ「…って」

コニー「おまえ…マルコ以外にも聞いてたのかよ」

サシャ「クリスタは神様ですから…」

コニー「別に、一緒じゃなくてもお前が終わったら貸してくれりゃいいんだぞ」

サシャ「…それも考えて、ノート見たんです。見たんですけど…コレ」

コニー「?………………ああ、これはだめなやつだ」

サシャ「どうしましょう…」

コニー「借りてる手前、読まないわけにいかんだろ…」

サシャ「1ページ目の1行で瞼が閉じました」

コニー「はええよ!…よし、どっちが先に寝ないかで勝負しようぜ」

サシャ「勝った人にはパンですよ」

ユミル「………」

クリスタ「………ねぇ」

サシャ「zzz」

コニー「zzz」

ユミル「…まぁ、な」

クリスタ「うん…事例と解説が一緒になってたから、辞書を引く手間がなかったけれども…」

ユミル「法律に挿絵は、さすがのベルトルさんでも無理だったらしい…」

サシャ「36…」

コニー「37…勝ててもうれしくねえ…」

クリスタ「ま、まぁ、今回は平均点も低かったみたいだし!」

ユミル「次は2週間後、技巧に関する問題だとよ」

サシャ「…でもコニー、先に寝ましたよね?」

コニー「寝てねえ」

サシャ「こう、首がカクンって」

投稿してから気づいた、2週間後が2回出てる(´;ω;`)
技巧ってなんぞなと思い、書くのをやめたんでした…

>>127のユミルの台詞はなかったことに…

コニー「寝てねえ、ちょっと意識がとんだだけだ」

サシャ「それは寝てるっていうんじゃないですかねぇ~」

コニー「…ひと口」

サシャ「1個」

コニー「…ふた口」

サシャ「1個」

コニー「……3」

サシャ「1個」

コニー「だああああ!半分で許せよ!」

サシャ「ふぅー、しょうがないですね」

コニー「次は先に寝ねぇし!」

ユミル「そうだな。次もな」

コニー「え」

クリスタ「今回はたまたまだったかもだし?」

サシャ「え」

ユミル「次回は兵法と陣形だとよ、2週間後。
    法律関係は今回もやったんだ。次は一部だけだろ」

クリスタ「陣形は、こないだみんなでやった時に見たけれど
     図解があってとてもわかりやすかったよ」

ユミル「そういうこった。まぁ一度くらいは人に頼らず自分らだけでいい点とって見ろよ」

>>29 に続く。

クリスタ「結局、あれから数ヶ月」

ユミル「パンをかけた勝負は今も続いている」

クリスタ「そういえば、一度サシャがノートなくしちゃったよね」

ユミル「ああ、あれは笑いものだった。泣きながら謝ってたな」

クリスタ「コニーがね、自分も一緒に勉強してるから、パンは半分ずつにしてくれって」

ユミル「置き忘れってこともあるからと、3日間の猶予が与えられて」

クリスタ「食料庫で見つかって」

ユミル「でも涎跡がなぁ…」

クリスタ「結局、1食分のパン取られちゃったね」

ユミル「半分ずつだけどな」

ユミル「つか、あいつ何食ったらあんだけでかくなるんだよ」

クリスタ「ほんと…私ももう少し大きくなりたいなぁ」

ユミル「おうおう、天使様はそのままでも十分可愛いから安心しろ」

クリスタ「でも一緒の食事食べてるはずなんだけどなぁ…
     この3年で、20cmくらい伸びたって言ってたような」

ユミル「…来年には2m級巨人か」

クリスタ「わぁー…」

ユミル「105期、106期生からたまに座学の教官に間違えられてるよな」

クリスタ「ノート持ち歩いてるしね」

ユミル「意外と下級生からも人気なんだとよ、あいつ」

クリスタ「…よく知ってるね?」

ユミル「ミーナがな、色々調べてた」

クリスタ「ミーナが?なんで?」

ユミル「さあな」

クリスタ「ハンナだったら知ってたりするのかなー」

ユミル「こらこら、乙女の悪い癖が出てる」

クリスタ「ユミルだって」

ユミル「私はクリスタが知りたそうにしてるから聞きにいくだけだ」

クリスタ「もー、待ってよー」

|壁|ω・)…

肝心の座学の内容がわからないからたいして書けなかった。ゴメンネ
公式設定では「頭脳戦」が6と半端なんだけど
頭脳"戦"は対人だからね…座学の試験では関係ないね。という言い訳。

壁ができて100年、んで104期ということは、毎年、もしくは
秋生みたいなものがあったと踏んで、105期と106期はいたんじゃなかろうか。
絶対目立つと思うんです。そして総合3位。後輩の憧れになるんじゃないですか?

思春期って身長伸びますよね。私も1年で10cm伸びた。
ベルトルトさんは13歳入団、卒業は16歳なはずですが
13歳の時点で170cm…稀にいますよね。

そして思春期の女子は恋愛話が好きだ。
でもこのSSのカップルは、ハンナとフランツ以外は駆逐されてしまっている。

では、明日からはベルトルトさんのスパルタ指導でもはじめます…
見てる人いるのかなぁ(´・ω・)ノシ

|壁|ω・)ノ タダイマー

残業で疲れたので今日は短い。でも投下を開始する…

>>52 の後のお話。

------------------------------------

…わかった

記憶の改竄、心の分裂…ここ1ヶ月ほど前からだろうか。
いや、その以前から、彼の行動には違和感があった。
混乱が見られても『戦士』『故郷』、この2つの言葉を聞くと本来の記憶が呼び覚ます。
兵士になってしまった彼を呼び戻す回数が徐々に増えつつあるのは、計画による終わりが近いせいだろう。
自分とて、この偽りのぬくもりが愛おしく感じることがあるのだから
彼の性格だとそうなってしまうのもわからなくもない。

けれど、僕らは戦士だ。彼らと共生することは、もはや許されない。
だから…君が、そんなになってしまったことに、さすがの僕も苛立ちを隠せない。
全てを思い出した今の君の顔は、皆からはその広い背に阻まれてみれない。
皆の顔が強張っているのは、あまり感情を出さない僕が、苛立った姿に対してだろう。

状況から見て、2人が試験まで…今日を除くと3日という事実に焦って友人に教えを乞おうとした。
だが時すでに遅し、手遅れともいえない状況に、君は言ったのだろう。

『ベルトルトなら、なんとかしてくれるんじゃないか?よし、俺が頼んでやる』

君はいつまでもあの子らの兄貴分だった。それを羨ましいとは思わない。
僕とて、君のことは時に兄貴のように慕ってきたのだし、皆より1つ年上ということもあって
こんな僕ですら、頼ってくれることもあるのだから。

だから、これを最後にしよう。

「………」

静かに、息を整える。そして考える。

「ねぇ、サシャ、コニー」

サシャ「ひゃい!」

「君たちは、憲兵団に入りたいんだよね」

コニー「お、おう…」

「それには上位10人に入らないといけない。
 これまでの成績からして、上位7位までは揺ぎ無いよね。
 だから君たちは、残り3席の奪い合いになるわけだ。

 その席を手にするためならば、たとえ
 どんなに辛いことであっても、耐えることができるのかい」

コニー「ああ、耐えてみせるさ」

サシャ「やります!やりますよ!」

「そう…。手加減はしないよ。僕は今から、君たちを戦士として鍛えあげる」

ライナー「おい、ベルトルト…」

「ライナー、もちろん君にも手伝ってもらうよ」

ライナー「それは構わないが…」

「…聞いていたと思うけど、できれば皆の手も少し借りたいんだ。頼めるかい?」

エレン「あ、あぁ…もちろんだ」

ミカサ「エレンがやるのなら、私も」

アルミン「僕も手伝うよ…2人には色々お世話になってるし」

マルコ「僕に出来ることがあれば。」

ジャン「ちっ、しゃーねぇな」

ユミル「私はやらねぇぞ、こっちだって3席の奪い合いに入ってんだ。
    お前らが組むってなら尚更な」

クリスタ「ごめんね…私たちにできることなら、協力するから…」

「…悪いね。2人にはノートを優先的に貸すってことで、いいかな」

クリスタ「うん、ありがとう、ベルトルト」

エレン「そうだな、サシャとコニーだけ特別ってのはだめだ。
    クリスタ、わからないことあったら聞けよ。アルミンが教える」

アルミン「そこは自分で教えるって言わないと。…わからないことあったら聞いてね?」

クリスタ「うん、ありがとう、アルミン」

「じゃあ…ミカサ、早速だけど頼みたいことがあるんだ」

|壁|ω・)…

まさかのココまでだよ!えっ!?
すみません眠いです…構想は出来上がってるし、この後も途中まで書いてるから
金曜には終わると思います。

ここまできたら最新話の、噂の寝相の話を確認しようと思ったけれど
コンビニに別マガ売ってねぇ…さすがに、もう売ってないのかな。
雑誌なんて10年買ってないからわかりません…

おやすみなさい(つд・)


本屋に行けば普通に売ってるぞ

|壁|ω・)ノ タダイマー

ご飯食べてきます。戻ったら投下。

昨日は少量投下でゴメンナサイ。今日はまとめて投稿するよ!

>>144
本屋さんにも何故かなかったんだ…

なおこの話は書こうと思ったものの、長くなりそうだったので省いた部分です。
そして会話で書くのが難しいので、勝手に考えた設定を箇条書き。

・本編トロスト区奪還作戦後、雪がちらついていたが、1ヶ月後の壁外遠征は降っていないことを考え
 訓練兵は4月入団、3月卒業とする。
・卒業試験は3月初旬、7日間かけて行う。
・合否を含めた全ての発表は、試験終了後より1週間後
・卒業試験より前の1ヶ月間は、基本自習となっている。
・試験の日程は、以下の通りとスル。

1日目:座学  …筆記試験
2日目:兵站行進…ライナーとアルミンが荷物奪いあって走ってたアレ
3日目:休み
4日目:立体機動…調査兵団向け
5日目:技巧  …駐屯兵団向け
6日目:馬術  …全兵団向け
7日目:対人格闘…憲兵団向け

立体起動じゃなくって立体機動だったのを昨日気づいた。とても恥ずかしい…

では、投下を開始します。

|壁|ω・)ノ 三■

<<夜、男子寮、21時過ぎ>>

エレン「…俺も人のこといえねぇけど」

ジャン「これはひどいな…」

アルミン「ごめん、ベルトルト…2人の過去の答案用紙から
     何か対策を練れると思ったんだけど…」

ベルトルト「…そうだね。想定内、ではあるけれど」

ライナー「よし、コニーは寝たぞ。あいつ布団に入るとすぐ落ちるな」

ベルトルト「アルミン、ちょっと相談していいかい?」

アルミン「いいけど…ベルトルトも、寝たほうがいいんじゃ?」

ジャン「そうだ、お前朝よええだろ」

ライナー「………」

ベルトルト「平気さ。ライナーが起こしてくれる。…で、聞きたいんだけど」

<<翌朝、庭っぽいとこ。試験まで後3日>>

サシャ「おはよーございまーす…」

コニー「はよー…」

ベルトルト「おはよう。よく眠れた?」

コニー「ああ…21時に絶対寝ろって言われてたからな…」

サシャ「ミカサに叩き起こされました…にしても、まだこの季節の朝5時ははやいです、寒いです、お腹すきました」

ベルトルト「人は7~8時間睡眠が良いとされてるし、寒さも目覚ましには丁度いいよ。
      さて、昨日アルミンと相談して、今日から3日間のスケジュールを作らせてもらったんだ。
      これを目安に行動してくから」

5:00 起床
5:30 復習
7:00 朝食
8:00~17:00 技巧、対人格闘、昼食、立体起動、馬術、座学
17:00~19:00 風呂、夕食
19:00~21:00 座学
21:00 就寝

ベルトルト「正直に言うよ。3日で3年分の座学の復習なんて、君たちに出来るわけない。
      だから最低限の座学だけ頭に叩き込んで、後は他の科目を伸ばしてもらうことにする。
      2人とも馬術や技巧は上手だから、主に対人格闘と立体起動を鍛えることになると思うけど」

ミ、ミスッタァ…

-----------
コニー「………」

サシャ「………」

コニー「…8~17時のこれ、なんだよ」

サシャ「9時間ぶっ通しなんて死んでしまいますよぉぉ」

ベルトルト「その辺の時間配分は、僕が君たちの調子を見ながらすることになってる。
      そして今は『復習』の時間だけど、復習は明日からね。この時間の目的は、
      少し体を動かしながら雑談することで、眠った頭を起こすことにあるんだ」

(以下、ストレッチしながらお読みください)

コニー「けどよ、おれはてっきり…座学だけやると思ってたんだが」

ベルトルト「…座学だけで9時間も連続でできる?」

サシャ「思いません…」

ベルトルト「正直に言うよ。3日で3年分の座学の復習なんて、君たちに出来るわけない。
      だから最低限の座学だけ頭に叩き込んで、後は他の科目を伸ばしてもらうことにする。
      2人とも馬術や技巧は上手だから、主に対人格闘と立体起動を鍛えることになると思うけど」

サシャ「ほぇー」

コニー「伸ばすったってなぁ」

ベルトルト「対人格闘の試験は、誰に相手をしてもらう予定だったんだい」

コニー「サシャ」

サシャ「コニー」

ベルトルト「コニーはエレン、サシャはミカサでお願いしたから。」

コニー「は?」

サシャ「え?」

コニー「は、はぁぁぁ?エレンと?負けるに決まってるじゃねえか!」

サシャ「ミ、ミカサァァァァ!?」

ベルトルト「ペアは怪我さえしなければ、3回まで変えていいんだ。
      だから、2人に遠慮はしなくていいよ。
      もちろん死ぬ気でやって貰うけど、勝てなくていい。採点のポイントさえ押さえていれば
      勝つことより採点は高いんだって。アルミンが言うんだから間違いないよ。

      言ったよね?どんなに辛くてもやってみせるって」

コニー「お、おう…や、ややややって、やろうじゃないか」

サシャ「みみみみかさと…あは、あははははは」

<<食堂>>

サシャ「………(モグモグ)…ぐすっ」

コニー「………(モグモグ)…はぁ」

ジャン「…話したんだな」

マルコ「そうみたい…」

ジャン「にしても…」チラッ

ベルトルト「………」

ジャン「こいつは手ごわいな」

マルコ「そうだね。僕らも訓練しとこうか」

<<13時、外>>

…さて。

アニの蹴り技、寝技をほぼ自分のものにしたエレンは、
対人格闘において今期のトップであることは間違いない。…ミカサを除いてね。

一方、サシャとコニーは、遊んでばかりいたけど…
教官に見つからないよう、僕を隠れ蓑のしようとした2人と、
何度か手をあわせたことがある。

…非常に、やりにくい相手だった。型がなってないというか、覚えていないというか。
どこから打ってくるのか予測ができない。…先の読みにくい相手だった。

もともと彼らは狩猟民族だ。人とは違う生き物を相手にしてきて身につけた、
天性の素質ってやつなんだろう。今は、相手が人だから、それが生かしきれていない。

コニー「ぐえっ」

エレン「ふぅー」

…そろそろかな。

「コニー」

コニー「な、なんだ」

「…そろそろ、本気出してよ」

コニー「おれは全力出してるっての…あいつがばけもんなんだよ。
    右も左もスキがねぇし、足技いってえし」

「そうだね、コニー。エレンは化け物だ。
 …ところで、君は狩りをする時、何を考えているんだい」

コニー「は?何も考えてねぇよ。耳を研ぎ澄ませて相手をよく見て…」

「そう。何も考えなくていい。落ち着いて。
 …君は、何を相手にしてる?」

「…ばけもの?」

「そうだね。倒さないと…食われるのは、君だ」

「…!」

「よく見て。そう、落ち着いて。―――」

エレン「よっと…」

コニー「あー、だめだ、しぬ、そして腹減った…」

エレン「なんだ、食ってなかったのか」

ベルトルト「食堂はもう閉まっちゃってるし、そこに置いてあるの食べていいよ」

コニー「おう…?」

ベルトルト「クリスタが余った食材とパンでサンドイッチ作ってくれてるから」

エレン「そんだけ疲れてて、最後のあれはなんだったんだよ。
    いきなり動きが良くなったつうか…ベルトルト、お前何かしたのか?」

ベルトルト「ちょっとした手品かな」

ミカサ「ベルトルトはコニーの潜在能力を引き出しただけ。もともと、コニーは強い。
    お腹を空かせたまま戦わせたのも、狩猟民族本来の姿に戻らせるため」

ベルトルト「はは、ミカサはなんでもお見通しだ」

ミカサ「さてサシャ、次は私たちの番。言われたとおり、手加減はしない」

サシャ「ううっ、ぜったい、むりです、こんなの」

ミカサ「諦めてはだめ。諦めたら…そう、あそこに置いてある、あなたのパンは私のもの」

サシャ「え」

ミカサ「欲しければ、奪い取れ。」

サシャ「……パンは、渡しません」

ミカサ「そう。なら、はじめよう。」

サシャ「ぱ、ぱん…」

ミカサ「サシャはよく頑張った。食べて良い」

サシャ「パァーン!」

エレン「そういえば、アルミンに聞きたいことあったんだった。俺、ちょっと行ってくる」

ミカサ「私も」

エレン「お前はサシャのめんどうみてやれよ」

ミカサ「…わかった」

ミカサ「…ベルトルト」

ベルトルト「なに?」

ミカサ「今回、あなたは珍しく人に関わっている。いつもなら、断るはず。どうして」

ベルトルト「…ライナーに頼まれたから」

ミカサ「そのわりには、あの時怒っていた」

ベルトルト「…1ヶ月何もしていない人のことは、本来なら見捨てるべきなんだよ。
      現に君たちもそうしていたじゃないか」

ミカサ「でも、今は違う。あなたが教えたら、本当に上位に入れる」

ベルトルト「…これで、最後だよ。最初で最後、僕が教えるのは」

ミカサ「そう。」

ミカサ「あなたは、逃げている」

ッ!?

ミカサ「悪いこととは言わない。私も、そうだったから。
    私にはエレンがいる。エレンが、私を救ってくれた」

『お前は弱い。その力がなければ…』

ミカサ「何があったかは知らない。何があなたをそうさせているのか」

『意思を捨てろ。お前のことは俺とこいつが指示する』

ミカサ「でも、あなたにもいるはずだ。あなたの周りに」

『いけ!俺にかまうな!』

ミカサ「だから、あなたはもっと、その人たちを信じるべきだ」

ミカサ「ベルトルト?」

………

ミカサ「…すまない。立ち入りすぎた」

…いや

ミカサ「…少し、エレンのところに行っている。2人をお願い」

…うん

疲れてその場で昼寝をはじめてしまった2人が視界に入る。
まだ寒さの残るこの季節。でも今日は暖かい。日差しが強いせいか。
なのに、どうして僕は震えているんだろう。

寒い…

膝を抱えて、丸くなる。背だけはでかい僕がこうしているのがおもしろいのだろう。
お座りトルト、丸まりトルトだの、いつも皆にからかわれる。

震えが止まらない。いったい、どうしたんだろう。

膝を抱える手に力を込める。それでも震えが止まらない。
息ができない、苦しい、寒い、誰か、誰か、

「あなたにもいるはずだ。あなたの周りに」

誰か、誰が、

「だから、あなたはもっと、」

誰か

「信じるべきだ」

何を

「ベルトルト?…ベルトルト!?」

信じればいいのだろう。

ちょっとココで一回区切ります。眠気次第で23時くらいから再投稿。
無理なら明日に…

ちょこっと再開。

-----------------------------
ライナー「起きたか」

…僕は、寝てたのか

ライナー「寝不足なんだろう。昨日何時だった」

何時…だったかな。そうだ、今、何時?

ライナー「14時半くらいだが」

…30分

ライナー「どうした?」

ずっとここに?

ライナー「教官の手伝いが終わって、さっききたところだ」

そう…来る時、誰かにあった?

ライナー「いや」

…そっか。そろそろ、2人を起こそう。これから、立体機動の訓練、するから。
マルコと、ジャンを、呼んでこなきゃ…

ライナー「お前、大丈夫か」

…寝不足なんじゃないかな。ちょっとぼーっとする。

ライナー「ジャンとマルコなら俺が呼んでこよう。お前はここにいろ」

…うん、ごめん。

あのまま、気を失って倒れこんだんだろうか。
それにしても頭が痛い。胸焼けがするし、喉がいがいがする。そういえば、昼食を食べてない。

…サシャに食べられちゃったかな。

次は立体機動の訓練だし、1食くらいなら平気だろう。
さて、昨日アルミンと話した内容だと…

<<立体機動訓練>>

サシャ「私とコニーが」

コニー「先見隊で」

マルコ「僕とジャンが」

ジャン「指揮役と補佐役か…」

ライナー「んで俺とベルトルトが斬撃役」

マルコ「立体機動は点数が一番高いとされてる。その中でもチームプレイは配点が高い。
    うん、悪くないと思うよ」

ジャン「本番はこのメンバーじゃねぇ。班行動になるけどな」

マルコ「いつもは、先見隊なのにチームプレイを乱して斬撃しちゃってるからね」

ジャン「お前ら今日からはおとなしく見つけるだけにしとけよ」

マルコ「よし、じゃぁはじめようか」

>>1は立体機動描写ができないので訓練描写は駆逐されました。
-----------------------------

サシャ「なんだかものすごい早く終わってしまいました」

コニー「おれが言うのもあれだけどよ、この6人でやったら1番になれる気がする」

ジャン「討伐より討伐補佐のが難しいんだぜ?わかってんだろうなぁ」

ライナー「ああ、お前の立体機動はたいしたもんだ」

ジャン「そりゃどうも。つっても一番すごいのは的確な指示を出せるマルコだろうよ」

マルコ「よしてくれよ。それに前にも言っただろ?ジャンだって…」

ジャン「あー、聞きたくねぇ」

マルコ「…それはともかく、何かあったの?ベルトルト」

ベルトルト「えっ?」

マルコ「さっきから大人しいから…」

ジャン「こいつが大人しいのはいつものことだろ」

ベルトルト「ごめん、ちょっと考え事をね」

マルコ「頼むよ、君がいないとあの2人の訓練にならないんだから」

ジャン「また遊んでいやがる…。にしても、お前らその図体で、よく素早く動けるよな」

マルコ「ほんとだよ」

ライナー「力には自信があるからな」

ジャン「けっ、筋肉馬鹿め」

マルコ「ベルトルトは…しなやかだよね、体つきが」

ジャン「アレだろ、無駄がねぇんだよ。筋肉馬鹿と違って」

ライナー「馬鹿とはなんだ」

ジャン「そのまんまの意味さ。…っと、お前ら遊んでねえで帰る支度しやがれ!」

ライナー「大丈夫なのか」

ベルトルト「…うん」

ライナー「頼んでおいてアレだが、調子が悪いなら明日からは俺が…」

ベルトルト「大丈夫。考え事をしていただけだから」

ライナー「…そうか」

ベルトルト「…ねぇ、ライナー」

ライナー「ん?」

ベルトルト「帰れるよね、僕らは」

ライナー「…当たり前だ。そんな事を考えていたのか」

ベルトルト「立体機動を使ってうなじを削ぐ練習を見ていると
      たまに、ドキッとするんだ。彼らが知った時、どんな目をして僕らを」

ライナー「考えすぎだ。それに、もしもの時は俺が守る。それが、俺の選ばれた理由だ。
     …ただの筋肉馬鹿だけどな。よし、暗くなる前に戻ろう」

…それでも僕は、考えずにはいられない。

臆病だから。

考えて、考えて…ありとあらゆることを想定してしまう。
じゃないと、その時になって、動けなくなってしまうから。

いつか彼らから浴びせられる数々の暴言、それを受け止める覚悟はとうにできてる。
でも君は…耐えられるのだろうか。もし、その時、君が君でなかったら。

僕は、動けるだろうか。

今日はここまで!結構書いた気がする。

職場で進撃の巨人が流行ってるんですよ。
ついこないだ掃除の時に、先輩が三角巾作って口と頭に巻いて
窓バァーン!をしていた(転職したい)

寝るわ…

|壁|ω・)ノ タダイマー

「私の(用意した)息子(資料)は、役に立ったでしょうか」
「…なんの成果(契約)も、得られませんでしたぁッ!」

そんなやり取りをする職場でごめんなさい。
毎日会社に心臓を捧げています。
でもアニメしか見ていない人がいるのでネタバレは禁止です。

…今から書くので投稿は23時くらいじゃないかな、うん。

そ~れとんでけ~

|壁|ω・)ノ 三■

<<試験まであと2日。午後、対人格闘訓練>>

コニー「今日はエレンがいない」

サシャ「ミカサもいません!」

ライナー「その代わりの俺だ」

ベルトルト「2人は班員と立体機動の訓練に行ってるからね。
      君たちも午前は班活動だったじゃないか」

サシャ「ライナーなら楽勝ですよ」

ライナー「言ったな?」

コニー「俺はまず、ベルトルトか。よろしくな!」

ベルトルト「よろしく。…で、ひとつ課題を出したいんだけど」

コニー「おう、なんだ?」

ベルトルト「今日の僕の攻撃、全て避けて欲しいんだ」

コニー「エレンほどまで速くはないけど…リーチが長いからな。
    わかった、やってみる」

「そう、集中して。じゃないと怪我をさせてしまう」

コニー「怖いこと言うなって」

「…ちゃんと避けてよ?」

コニー「な、なん…っ!?」

<<食堂。夕食>>

サシャ「………(モグモグ)…ぐすっ」

コニー「………(モグモグ)…ぃてぇ」

ジャン「…なぁ」

マルコ「…ベルトルト、君はいったい2人に何をしてるんだい」

ベルトルト「特訓だよ」

ライナー「ああ、ひどい特訓だった」

マルコ「…あまり、君を怒らせないようにするよ」

<<夜、図書室、座学>>

「これは、ここと、たして、これは、ここと…」

「…あんへぇる・あーんは、りったーいきどうの」

「2人とも」

「「!?」」

「寝るのはもう少し後だからね」

「「は、はい…」」

「…明日は朝イチから対人格闘でもしようか」

「「起きてます!起きてます!」」

アルミン「…なんかあっち、すごいね」

エレン「…俺、もうちょい頑張るわ」

ミカサ「では、ここからもう一度」

「…何やってるんだい、アイツは」

「なんかね、サシャとコニーが教えてもらってるんだって。上位に入るために」

「ふぅん…」

「気になってる~」

「珍しいだろ。アイツがそんなこと」

「ライナーがね、頼んだらしいよ」

「ライナーが?」

「うん、なんとかしてやってくれないかって」

「……そう」

「よーーし、なんかやる気出てきた!私もやっちゃうぞー!」

「1人で頑張ってね」

「ちょ、まってぇー、おいてかないでー!」

<<試験前日。対人格闘>>

コニー「ふんっ!」

エレン「おわっ…とと、あっぶね」

コニー「くっそお、今の入ったと思ったのに」

エレン「悪いな、次はこっちから行くぜ!」

ミカサ「…一昨日より、だいぶ動きに無駄がなくなってる」

ベルトルト「でもエレンには勝てないよ」

ミカサ「それでも、身のこなしが違う。今までより良い点が取れるだろう」

ベルトルト「2人の努力の結果だよ」

ミカサ「…暇なら付き合おう」

ベルトルト「何に?」

ミカサ「対人格闘。あなたとはあまり組んだことがない」

ベルトルト「…試験前に怪我したくないから、遠慮させてもらおうかな」

ミカサ「あなたが?」

ベルトルト「僕以外誰がいるのさ」

ミカサ「あなたはいつも、本気を出していないように思える」

ベルトルト「そんなことは…「ミッカサー、ベルトルトー!」

ミカサ「…ミーナ、と、アニ。おはよう」

ミーナ「おっはよー!今日も特訓頑張ってるねー!
    エレーン、コニー!おっはよーー!」

アニ「…おはよう」

ベルトルト「お、おはよう」

ミーナ「もうー、朝から人をにらみつけて挨拶しないのっ」

ミカサ「…2人はどうしてここに?」

ミーナ「クリスタとユミルが、朝ご飯届けに行くっていうからさー。
    噂の特訓見てみたくて、代わってもらっちゃった!
    ということで、コレ5人分ね」

アニ「…はい」

ベルトルト「あ、ありがとう…」

アニ「…別に」

エレン「お、アニ!丁度良かった。対人格闘の試験、俺と組んでくれよ」

アニ「なんで試験まであんたと組まなきゃなんないのさ。私はミーナとやるって決めてあるんだ」

エレン「3人までいけんだよ。コニー、ミカサ、んでアニで3人だ」

アニ「1人で十分だろ。3人やったところで、一番採点が高いのが採用されるんだから」

エレン「いいだろ別に」

アニ「疲れることはしたくない。用は済んだんだ、ミーナ、帰るよ」

ミーナ「ちょっとまってー、コニーとサシャがしんでるー」

アニ「…ったく」

エレン「そいやベルトルトは誰とやるんだ?やっぱライナーか?」

ベルトルト「うん、体格的に彼以外となると…サムエルかトーマスくらいになっちゃうけど、ちょっとね」

エレン「ベルトルトも強いもんなぁ。ライナーとならどっちが強いんだ?」

ベルトルト「ライナーかな」

ミカサ「私は、どちらも変わらないように思う」

ベルトルト「…またさっきの話かい」

ミカサ「自信を持てばいい。あなたは強い」

ベルトルト「…ミカサって、思ったより喋るんだね」

エレン「結構な。昔の話しだすととまんねえぞ」

ミカサ「エレンとアルミンとの思い出話なら尽きない」

ミーナ「じゃ、そろそろ私たちいくねー」

ミカサ「パン、ありがとう」

ミーナ「明日から試験始まるんだから、ほどほどにしときなよ?」

ミカサ「それはベルトルト次第」

ミーナ「ふーん。ほんとにベルトルトが教えてるんだ」

ベルトルト「…そんなに、変かな」

ミーナ「ちょっとね~。ライナーならわかるんだけど」

アニ「…さっさと行くよ」

ミーナ「へいへい、お嬢様」

>>1のいる会社に心臓を捧げたい。そう思いました

エレン「お、おじょうさま」

アニ「…なに?」

エレン「い、いや、パンありがとな」

ベルトルト「僕からも。ありがとう、アニ」

アニ「ん。…そいや、あんた」

ベルトルト「?」

アニ「…やっぱいい。怪我には気をつけな」

ベルトルト「う、うん」

ここでちょっと休止。本編並みに長くなってないか、これ…

>>188
広告業だもんで奇行種が多いですよ。
今日はエステ広告の記事作ってて、EPSの素材集に何故か立体模型があって進撃仲間で爆笑してしまいました。
隣の女性陣からは白い目で見られました。

つか明日も早いしそろそろ寝ようと思うので、書いてる分だけ投下する。
何度も言うけど、このSSではカップリングは存在しない。
…存在しないよっ!

…そんなこんなで、サシャとコニーの猛特訓は終わりを迎え、
僕らの卒業試験は始まった。

座学は…終わった直後は、2人とも憲兵団を諦めた様子だったけれど
全員で答えあわせをしていたら、思ったより点数を取れていたらしく
2日目以降のやる気も失わなかった。アルミンの予想問題は、すごくよく当たる。

翌日の兵站行進も問題なく終わり、今日は休日。
昨日の疲れを癒し、明日からの試験に備える為の中休み。
…僕は、相変わらず朝から図書室で本を広げていた。

僕以外は誰もいない。本の好きな連中は、昨日の兵站行進で疲れはてて
今もぐっすり眠っているのだろう。
座学の試験も終わった今、本を借りにくる人はいない。
そう踏んで、ここに来たのだから…狙い通りと行った所か。

誰とも会いたくない…そう思っても、この狭い訓練所の中では、
どうしても誰かと出くわしてしまう。
本当に誰もいないこの空間は、今の僕には丁度良かった。

あの日以来、眠れない日々が続いている。寝ようとすると、
どうしても夢に出てきて、眠れない。

こうなることが予測されたから、人と関わることを極力避けてきたのに。
あと少しで、僕らはまた、行動を起こさなければならない。
だのに、彼はあの後も、兵士と戦士とを行き来していて、見るに耐えない。

一体、僕は、どうしたらいいのだろう。

「ベルトルト」

不意な人の声に、僕はびくっとなって後ろを振り向いた。

「…アニ。驚かせないでよ」

この後の展開が読めすぎる形で今日は終了する。

(´つω・)寝るわーおやすみー

ぁ、復活したっぽい?
でも眠いから寝ます。9時くらいから再開できるといいな。
微妙だけど、一応完結します。

そしてリクエストあったら書いといてくださると
来週から何か書くかもしれない。

昨日はひどい雷と雨でした。どっかで巨人が出現してるかもしれませんね。
自分も歳なんでね、ベタな話が好きなんですよ。
そして予定通り、これでこの話は終わるんだ。

では、投下。

|壁|ω・)ノ 三■

「また寝てたのかと」

「…そんなに寝てばかりいられないよ」

…ほんとは眠りたい。夢をみることもなく、大地に抱かれてただひたすら眠り続けたい。
うたた寝だけを続ける僕の体は、そろそろ悲鳴をあげるに違いない。
昔はまだ、少なくとも5年前までは、夢を見ることはなかったし…例の、寝相の悪さもなかった。

最近はあまりにも寝相が悪いと言われ、自分なりにここで調べてみたけれど
自律神経の失調、が当てはまるようだ。原因は、主にストレス。

思い当たる節は…数え切れないほど、ある。それをストレスと感じていたかと言われれば
疑問に思うけれど、自分が思うより体に負担になっているようで。

必要時以外は意思を持たないように"教育"されてきたのだから
何かあっても考えないようにしてきた。けど…最近は、考えてばかりだ。

目を伏せながら本に視線を戻そうとする。

…変わらないね、あんたは。バレバレなんだよ。

隣の席に、わざと音を立てて座る。そんなにビクつかなくても、食いやしない。

「何か隠してるね」

…思った通り。今、ピクリと指が反応した。最近のらしくない行動といい、何かある。

「任務に支障が出る。何があったの」


翡翠色の二つの瞳で、下から覗き込まれる。
僕はこの目が苦手だ。全てを見透かされるようで。
目を逸らそうにも、腕を掴まれて逃がしてくれない。

とたん、体が急な寒気に襲われた。ああ、まただ。息が、苦しい。

「…ベル、トルト…?あんた、また」

また…?

「落ち着いて。大丈夫、誰もいない」

気がついたら、頭を抱きかかえられていた。僕よりはるかに小さな腕で、優しく。

「そのままでいい。何が、あったの」

やめてくれ、優しくしないで

「教えて」

僕は、大丈夫だから

「何があったの」

大丈夫、だから…


…なんてことだい。

やっとのこと聞き出せた事実はあまりに重く、頭が痛くなる。

…何が鎧だ、何が兵士としての責任だ。あの腑抜けクソゴリラ。

泣きつかれて眠る彼に、入り口に置いてあって自由利用の膝掛けをそっと掛ける。

…あんたも、いつまでも泣いてんじゃないよ。捨てられた犬みたいな顔しやがって。
 その図体でやってもちっとも可愛くない。

『事情は分かった。私が機会をみて、奴と話をする。それまで、あんたは何も考えなくていい。
 …ひどい顔。さては寝てないね。部屋に戻って』

『…嫌だ。今は、行きたくない…あそこは、僕には暖かすぎる…』

『なら、ここで少し休みな。隣にいてやるから』

『うん…ごめん…』

自分がもし、彼と同じ立場だったなら。
親しい友人も作らず、たった1人、信じていた人間がいなくなってしまったら?
……考えたくない。

…あんたは、1人で抱え込みすぎなんだよ。


目が覚めた時にはもうそこにいなくて、見つけた書置きには
夕食くらいちゃんと食べて、布団で寝ろとあった。

…子供か、僕は。

『俺はお前の子供でも弟でもねえ!』

同期のそんな台詞が頭をよぎる。

…まさか、同じことを考えるハメになるとはね。
そういえば、試験は後4日あるんだ。
皆で憲兵団に入るためにも、僕だけ落ちるわけにはいかない。

書置きを丸め、変な体制で寝て痛めた身体を起こす。
外はもう陽が落ち始めていた。


立体機動、技巧、馬術…あの2人も順調なようだった。
チームプレイでは誰よりも早く巨人の模型を見つけたこともあり
それなりの成績が見込まれるだろう。

マルコ「あ、ライナー、おかえり…って、どうしたのそれ」

エレン「うわ、いったそー…」

ライナー「ああ…アニに対人格闘つきあったらやられた。
     …ベルトルト、ちょっといいか?明日からのことで話したいことがある」


<<試験最終日、対人格闘>>

「次は…ブラウン、お前だ。相手は…フーバーか」
「はっ!」
「フーバーの相手もブラウンだったな。2人同時に見よう」
「はっ、お願いします!」

おっ、本日注目の2戦目だぜ。エレンは案の定ミカサに負けちまったけどよ。
やっぱライナーだろ。
いや、さっきのエレンとコニーの見ただろ?コニー教えてたのベルトルトらしいぜ。
まじかよ、あいつつええの?
いけー!俺らのあにきー!
がんばってー!

ベルトルト「………」


「俺を殴れ」

「は…? 君は、とうとう頭までおかしくなってしまったの?
 もうやめてよ、やめて…」

「違う。アニから聞いた。全てだ。俺が、知らずに記憶を錯乱していたことも、
 お前が、俺を何度も呼び戻してくれていたことも…それでお前が苦しんでいたことも。
 俺は中途半端のクソ野郎だ。お前らを守ると言っておきながら、道を誤った。
 だから、俺を殴れ、ベルトルト」

「嫌だよ…わかってくれたなら、それでいいから」

「それでは俺の気がすまん。お前が暴力を好まないのもわかっている。
 だが…アニにも言われた。任務の為に、俺が俺でいるために、お前が俺を殴ってくれ」

「………」

「頼む」

「本当に、やるの」

「ああ、手加減はいらない」


「…くっそいてぇ」

「君が手加減するなって」

「…何本かいった」

「…すぐに治るよ」

「ああ」


「…すまなかったな」

「…いいよ、もう」

「不便な身体だ。痛みがずっと残れば、戦士のままでいられるんだが」

「…仕方ないよ。人なんだもの」

「どっちつかずのな」

「そうだね、君は、戦士にしては優しすぎる」

「お前は臆病すぎる」

「アニに謝らなくちゃね」

「全くだ。…そうだ、明日の対人格闘なんだが」


(…本気で、か。無茶いうよ、怪我なんかしたらそれこそ大変なのに)

「ベルトルト」

「わかってる」

あいつら…
…おもしろくなりそうだね。
あ、あれは…
だめです、みちゃだめです、こわいです
すごい気迫。
ああ…
これは…歴史に残る、いい勝負になりそうだね。


「うわっ、すごい、はやいっ!ねね、みてる?すごいよっ」

「…ふん」

「いっけー!そっこだー!やっちまえー!」

「…うるさいよ」

「あっれ~?なににやついてんの?」

「…別に」

「うっそだー。なにかあったね!ぜったいあったね!」

「何もない。ちゃんと見てなよ」

「…後で聞きだすから!」


…ちゃんと話せたようだね。あんたら2人、どっちが欠けてもだめなんだ。

「いっけぇー!筋肉馬鹿なんかやっちまえー!」

…まったく。図体だけでかい、ホント手のかかる男どもだよ。

「そこだっ、いけー!」


<<2日後>>

クリスタ「おはよう、みんな」

アルミン「おはよう、クリスタ」

ユミル「…あいつは、まだくたばってんのかい」

ライナー「ああ」

コニー「…おれ、後で飯持ってく」

ライナー「お前のせいじゃないから気にしなくていい」

コニー「でもよお」


クリスタ「…熱は下がったの?」

ライナー「昨日よりはな。疲れが一気に出たんだろう」

サシャ「寝てなかったと聞きました…」

ライナー「勝負事になると気を張り詰めすぎる癖があってな。
     その分、終わったとたんに熱を出す。昔から、そうだった」

ユミル「しっかしライナーさんよお、あんたら2人、
    真面目にやってるフリしてサボってやがったな」

エレン「そうだ、今日こそは本気で」

ライナー「さぁって、俺は飯でも運びにいくかな」

エレン「このっ、逃がすかよ!」

ミカサ「エレン、まだ食事中」

エレン「離せミカサ、離せぇぇぇぇ」


ライナー「…起きてるか?」

ベルトルト「うん…」

ライナー「飯持ってきた。一応、飲み薬も」

ベルトルト「ありがと…」

ライナー「…サシャとコニーが心配していたぞ」

ベルトルト「はは…2人のせいじゃ、ないんだけど…」


ベルトルト「…むしろ、君にやられた左腕が痛むよ。みんな見てたから治せないし…」

ライナー「仕方ないだろ、まさかあそこで体制崩すとは思わんかったんだ。
     咄嗟に受身を取ってくれたから大事には至らなかったが」

ベルトルト「だからやめようって言ったんだ…
      背が高いと足元がよく見えないんだ」

ライナー「そうか?…まぁ、お前ほどじゃないから、わからん」

ベルトルト「特にアレの時は全てが小さくて見分けがつかない」

ライナー「…ま、まぁ、お前は、な」

ベルトルト「しらずに踏み潰したらごめんね」

ライナー「ほぅ…小石に躓くお前が?」

ベルトルト「うん、踏み潰す」


ライナー「そんだけ悪態つけるなら大丈夫だな。飯食ったら置いとけ、俺は逃げる」

ベルトルト「エレンから?」

ライナー「ああ、本気出して一緒に戦えってうるさい。格闘馬鹿だ」

ベルトルト「馬鹿は君も同じじゃないか」

ライナー「…お前なぁ」

ベルトルト「早くしないとミカサにも投げられるよ」

ライナー「………逃げるか」

ベルトルト「せいぜい怪我しないようにね」


<<卒業・解散式>>

ベルトルト「ミカサ、ちょっといいかな」

ミカサ「ベルトルト。腕はもう平気?」

ベルトルト「おかげさまで」

ミカサ「そう。それはよかった」

ベルトルト「…少し前にね、君に言われたことを考えていたんだ」

ミカサ「?」

ベルトルト「…僕は、僕の仲間を信じてみようと思う」

ミカサ「…そう」

ベルトルト「その結果、取り返しのつかないことになったとしても
      僕は、そのことでもう後悔しない。だから…」


「「ベルトルトー」」

ミカサ「2人が呼んでいる。いってあげて」

ベルトルト「その…ありがとう」

ミカサ「どういたしまして」

ベルトルト「…君は、もう少し笑っていた方がいい」

ミカサ「あなたも」


「ほんっとうにごめんなさい!」

ベルトルト「…謝らなくていい。君たちは権利を手にしただけで、どこに所属するかは自由だからね。
      彼の言うことはもっともだ。それに惹かれ、共に歩むというのなら
      僕は君たちを賞賛するしかない。君たちなら、自由に羽ばたく翼になれる」

「ああ…なってやるよ」

ベルトルト「だから…どうか、死なないで」

「死なないさ、約束する」

ベルトルト「うん…」


3年間…色々あった。辛いことのほうが多かったように思う。けれど
色んな人に出会えた。知らなければよかったと思う反面、
彼らのおかげで、僕は、自分と向き合うことができたんだ。

…明日、僕は決行しなければならない。5年前と同じことを。
君たちの誰かが失われるかもしれない。僕の行いによって。

けれど今だけは、このぬくもりの中にいてもいいだろうか。
許されることでないのはわかっている。でも、今だけは、

共に涙を流してもいいだろうか。


|壁|ω・)…オワリダヨ!!

こんなSSに最後まで付き合ってくださった方々、ありがとうございました。

実は今の職場を12月に退職するんです。
5年前から、結婚の約束してて…最初から、今の職場では3年しか働けないと
わかってたので、どうせ別れるのだし馴れ合うつもりはなかったんだ。
でも、いい人ばかりでさ、楽しかったよほんと。
最後の最後で、仲良くなるキッカケが進撃の巨人でよかった。
残り数ヶ月だけど、馬鹿な仲間達と全力で心臓捧げようと思います。

許されなくても、彼らは報われるといいね(´・ω・)

機会があればまた書きに来ようと思います。
ではまた、どこかで!

乙!
>>1はベルトルトみたいだったのか…本当にお疲れ様!

乙!リクエストして本当に良かった。面白かったよ
お幸せに!

>>222
前職を辞めた時に悲しかったので、今回は金を稼ぐだけの
戦士になりきれなかった中途半端の糞野郎の方です…

>>223
リクエストありがとう~。面白かったなどとは恐縮です…

では、勇気を出して完成済みに放り込んできます…!
またどこかで!

|壁|ミ

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