舞園「…ん、あれ…苗木君?」
苗木「良かった、何の反応もないから死んでいるのかと思って…」
舞園「何で私の部屋に?」
苗木「昨日部屋を入れ替えた後、何もなかったか心配で見に来たんだ……無断で部屋に入ってごめんね」
舞園「いえいえ、心配してくれてありがとうございます」
苗木「それにしても部屋の鍵を開けっ放しにするなんて無用心にも程があるよ、鍵はしっかりかけないと」
舞園「あはは、すみません」
苗木「…ん?これは何だろう…」
舞園「どうしました?」
苗木「これは……人間の指?いや、まさか……」
舞園「あらら、おかしいですね……全て捨てたはずなのに、床にまだ落ちてましたか」
苗木「何を…言ってるの、舞園さん?」
舞園「昨日、私を殺しにきた人と戦って返り討ちにしてあげたんですよ…その後は誰にもバレないように死体をバラバラにしてトイレに流して証拠隠滅しようと思ったんですけど苗木君に見つかってしまいました」
苗木「舞園、さん…今言ったことは本当……なの?この指は一体誰の……」
舞園「あはははは、そんなことはどうでもいいじゃないですか。でもこれで私はこの学園から出ることが出来ますね、これも苗木君のおかげです。ありがとうございました。あ、この事は皆さんには内緒にしておいてくださいね?いいですよね、苗木君?」
石丸「…む?」
石丸(舞園さんの部屋のドアが空いている…何かあったのだろうか?)
石丸「失礼する」
苗木「石、丸……君?」
石丸「おはよう舞園さん!おはよう苗木君!…苗木君!?何故君は女子の部屋にいるんだ!?」
苗木「そ、それは…」
石丸「朝から女子の部屋に忍び込むとは何事か!…む?その手に持っているのは……」
苗木「え、あっ…こ、これは……」
石丸「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
霧切「…今の叫び声は!」
十神「舞園の部屋からだな…」
葉隠「凄い叫び声が聞こえたが何があったんだべ!?」
石丸「指が…!人間の指がっ…!!」
大和田紋土「苗木、まさかテメー…!!」
苗木「えっ!?」
体育館
十神「俺達を体育館に集めて何をするつもりだ?」
モノクマ「新しい校則【学級裁判】についてだよ、説明は省くね」
苗木(…皆が集まっている中に、桑田君だけがいない……てことは、あの指は桑田君の…)
モノクマ「では捜査を開始してください、一定時間後に学級裁判するからね」
大和田「捜査するまでもねえ!犯人は明白じゃねーか!」チラッ
苗木「…うっ」
霧切「それはどうかしら?あの状況だけで判断するのは早計だと思うわ」
苗木「霧切さん…」
霧切「勘違いしないで、私はあなたが犯人ではないと言ってるわけじゃないのよ?」
苗木「…えっ?」
霧切「あなたが犯人の可能性は高い、でももし違ったら犯人以外の私達は皆殺しにされるのよ?なら捜査してもっと情報を集めて確定的な証拠を見つけてから決めた方が良い、そうは思わない?」
苗木「そ、そうだね…」
霧切「もし、本当にあなたが犯人ではないというなら証拠を集めて真犯人を見つけて、あなたの無実を証明すればいいのよ。そうすればあなたは助かるわ、もしあなたが犯人ではなかった場合の話だけど」
苗木「う、うん…」
このSSまとめへのコメント
全員死亡だね