瑞樹「なぜ？　浴衣といえば私。私といえば浴衣でしょ？」

Ｐ「浴衣違いですね」

瑞樹「浴衣に違いなんかないわ。だから私も入れるべきよ」

Ｐ「無茶言わないで下さいよ。新人達にも出番あげなきゃならないんですから」

瑞樹「新人？　早苗ちゃんだけじゃない」

Ｐ「櫂も出演予定なんですよ」

瑞樹「そう。問題ないわね」

Ｐ「話聞いてました？」

瑞樹「あのねＰ君」

Ｐ「はい？」

瑞樹「私もＣＤデビュー出来て順風満帆と言えるかもしれないわ。他の子に出番をあげる立場なのもわかるわ」

Ｐ「ならいいじゃないですか」

瑞樹「ええ。本当に順風満帆ならね」

Ｐ「……はい？」

瑞樹「ねえ、私がメインの仕事っていつが最後かしらね」

Ｐ「…………」ﾒｿﾗｼ

瑞樹「去年の末に！　出たのが最後よ！　１０月にフェス、１２月に温泉レポート、１月にＣＤデビュー！　ほんの３ヶ月だけの輝きなのよ！」

Ｐ「今も輝いてますって」

瑞樹「私だものね、わかるわ。でも不安なのよ、このまま廃れていくんじゃないかって……」

Ｐ「そんなこと……」

瑞樹「だって……」




瑞樹「私と同じ時期にＣＤデビューした子って、あれ以来大きな仕事きてないじゃない」

Ｐ「」

瑞樹「美穂ちゃんもクリスマス以来出番ないし、愛梨ちゃんは初代シンデレラガールにも関わらず第２回は大敗。李衣菜ちゃんも新春が最後だし未央ちゃんは今まで通りだけど」

Ｐ「さり気なく未央をディスるのやめてくれません？　打たれ強いあいつでもさすがに泣きますよ？　それにそんな子いっぱいいるじゃないですか」

瑞樹「蘭子ちゃん」

Ｐ「」ﾋﾞｸｯ

瑞樹「智絵里ちゃん」

Ｐ「」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

瑞樹「今年何回メイン張ったかしら？」

Ｐ「」

Ｐ「って、去年の末は川島さんも同じだったじゃないですか！　我慢して下さいよ！」

瑞樹「いやよ！」

Ｐ「我が儘か！」

瑞樹「だって！　浴衣だけなの！　私が誇れるのは！」

Ｐ「アイドル自体に誇りをもって下さい！」

瑞樹「もちろん持ってるわよ！　でも浴衣だけは譲れないわ！」

Ｐ「もうメンバー決まったから無理なんですよ！　諦めて下さいよほんと……」

瑞樹「……」

Ｐ「今度大きな仕事取ってきますから……。今回ばかりは本当に許して下さい……」

お前アイドルセッションdisってんの？

瑞樹「ふ、ふふ……。Ｐ君にそこまで言われちゃ、仕方ないわね」

Ｐ「助かるよ……」

瑞樹「わかったわ。今回ばかりは我慢してあげる。でも今度浴衣の仕事がきたら真っ先に私に声をかけること。いいわね？」

Ｐ「肝に命じておきます」

早苗「お。終わった？」

瑞樹「ええ。仕方なく、ね」

早苗「あはは、そっかそっか。まあ瑞樹ちゃんの分まであたしが頑張るから任せといてよ」

瑞樹「ええ……」






瑞樹「任せるわ」ﾆﾔｯ

>>8
……………………ｽﾏｾﾝ(小声)

撮影当日


早苗「あははー！　Ｐ君も呑んで呑んで！」

Ｐ「ちょ、普段の姿も撮影するんですからそんなに呑んじゃダメですよ！」

早苗「らいじょーぶらいじょーぶ！　お姉さんに任せときなさいって！」

Ｐ(全然大丈夫じゃねぇ……)

カメラマン「いい笑顔ですねー。じゃあ撮りますよ」

早苗「よしこい！」

Ｐ「やれやれ……。ようやく解放された……」


ﾊﾟｼｬｯ




？「ふふ……」

後日


ちひろ「浴衣祭りの写真が届きましたよ」

Ｐ「おっ、来ましたか。どれどれ……。うんうん、花火を背景に智絵里も可愛く写ってるし、小梅も今までと違った可愛さが出てるな」

ちひろ「早苗さんは……いい笑顔デスネー」

Ｐ「棒読みしないで下さい……。初めての大きな仕事だったから緊張してたんでしょう、たぶん」

ちひろ「あら？　他の子も写ってますね」

Ｐ「ああ、今回のメンバーで屋台巡りしてる時に撮りましたからね。写っちゃったんでしょ」

ちひろ「今回のメンバー……？」

Ｐ「どうかしました？」

ちひろ「いえ、左に写ってるのは沙理奈ちゃんと亜里沙さんでしょうけど……。右のこの人って……」

Ｐ「どれどれ——は？」

ちひろ「あの人ですよねぇ……？」

Ｐ「混乱に乗じてしれっと紛れ込みやがったな……」





？「ふふ、私が主役だもの。わかるわ」



おしまい

なんか居たからテンション上がって書いた
駄文失礼
あと>>8マジごめんなさい
ほんとごめんなさいガチで忘れてました……