アルミン「えっ」
エレン「おい、今なんて…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376547494
ミカサ「これはもしかして…」
エレン「もしかしてお前、ジャンに恋してんのか!?」
アルミン「」
ミカサ「その可能性はない」
ミカサ「何故なら私の好きな人は昔から一人だけ」
エレン「そうか。じゃあその動悸は何だろうなー」
ミカサ「わからない…もう少し様子を見よう」
アルミン「それがいいよ!!」
アルミン(何だか嫌な予感がするぞ…)ブルッ
クリスタ「ねぇ、ユミル。今の聞いてたよね?」
ユミル「もちろんだ。まさかあいつがジャンをなぁ…」ケケケッ
クリスタ「これは、後でミカサに話を伺わなくちゃ…!」ワクワク
ユミル「こりゃ面白くなりそうだぜ…」
夜
クリスタ「ミーカーサ♪」ニコニコ
ユミル「もう風呂あがったんだろ?」ニヤニヤ
ミカサ「」コクン
クリスタ「消灯まで一緒にお話ししない?」ニコニコ
ミカサ「いいだろう。じゃあ、私がクリスタ達の部屋に行こう」
クリスタ「単刀直入に聞くけど、ミカサはジャンが好きなの?」
ミカサ「あり得ない」
ミカサ「何故なら私はエレン一筋だからだ」
クリスタ「えっ…でも今日激しい動悸がするって…」
ミカサ「その正体がわからないの…」
クリスタ(無意識にジャンにドキドキしてるって事かな…?)
ユミル「吐き気に襲われてるだけなんじゃねーの」ゲラゲラ
クリスタ「もぅ!ユミルは黙ってて!」プンプン
ミカサ「いや、あり得ない話ではない」
クリスタ(えっ…)
クリスタ「で、でも、ジャンの事嫌いなわけじゃないんでしょ?」アセアセッ
ミカサ「嫌いではない。意外と努力家な所もあるし…」
クリスタ「……そっか!ありがとう!」チラッ
ユミル「ハッ……そろそろ消灯が近いし、お開きにするか」
ミカサ「そうね…。では、私は自室に戻る」スッ
クリスタ「またお話ししようね!おやすみ」ニコッ
ミカサ「おやすみ」
ギィー…
バタンッ
クリスタ「本人は自覚なし」
ユミル「しかし、恋してる可能性は極めてたかい」ニヤッ
クリスタ「精一杯ミカサのバックアップをしようね!」ニコニコ
ユミル「あぁー、私の天使は男なんかにうつつ抜かすんじゃないよ!」ギュッ
クリスタ「わ、ユミル、苦しいよー」アップ
キャッキヤッ アハハ ウフフ……
アニ「…ねぇ、そろそろ静かにしてくんない?」
クリスタ「あ、ごめんね、起こしちゃった?」オロオロ
アニ「……別に」
アニ(ずっと起きてたから)
クリスタ「じゃあ、そろそろ電気消すね」
ユミル「おやすみ、私のクリスタ」ギュ
クリスタ「おやすみー」
アニ(それにしても、ミカサがジャンをねぇ…)
アニ(…………)
朝
ユミル「おはよう、クリスタ」
クリスタ「ふぁ…おはよ、ユミル」
ユミル「昨日は結構遅くまで起きてたからな…ねみぃ」
クリスタ「訓練中に怪我しないようにしなきゃ」
ユミル「そうだな。……さ、飯食いに行こうぜ」
クリスタ「あ、待って、まだ着替えてないから」アセアセッ
食堂
ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」
アルミン「おはようミカサ」
エレン「隣座れよ」ココ
ミカサ「……うん//」スッ
アルミン「あ、クリスタとユミルだ」
エレン「おーい、ここ空いてるぞ」
クリスタ「あ、エレン!ありがとう、席なくて困ってたんだ」
ミカサ「昨日はありがとう、クリスタにユミル」
クリスタ「……?」
ミカサ「私の悩みを聞いてくれた」
クリスタ(悩みを聞くと言うか、詮索しちゃっただけだったなぁ…)
クリスタ「お礼を言われるようなことはしてないよー」
ミカサ「そんなことない。聞いてもらっただけでも、幾らか心は晴れた」
アルミン「?悩み?」
ミカサ「例の、動悸」
アルミン(そのことか…)
エレン「あの馬面に動悸が起こるなんてな…」
ジャン「おい、誰が馬面だって?」ガタンッ
ジャン「エレン、馬鹿にしてんのかよ」ギロッ
エレン「はぁ!?馬面なのは事実だろ!?」キッ
ジャン「やんのか?」イライラ
エレン「のぞむとこ「エレン」
ミカサ「朝から喧嘩したって、体力を消耗するだけ…。今日の訓練のために、余計な消耗は避けるのが得策」
エレン「…………!あぁ、そうだよな」ガタン
ジャン「」チッ スタスタ…
クリスタ「あぁ、びっくりした。エレンてば、喧嘩始めちゃうかと思ったよ」
アルミン「良かったよ、ミカサが止めてくれて…」
クリスタ「ミカサ、ジャンには目もくれてなかったね…」ヒソヒソ
ユミル「あぁ。エレンだけを心配してたな」ヒソヒソ
クリスタ「本当にジャンのこと、なんとも思ってないみたい…」ヒソヒソ
対人格闘訓練
ライナー「ミカサ!今日も頼むぜ」
ミカサ「……容赦はしない!!」ブンッ
ライナー(……!!あぶねぇっ…!)サッ
ミカサ(あの女狐が、またエレンとイチャイチャしてる…)
ミカサ「……許さないっ!!」ブンッ
ライナー「うわっ!!!!」
ジャン「くそっ…何だよエレンのあの態度…」
ジャン「人が気にしてることをよりにもよってあんな大声で…しかも人前…」ブツブツ
ジャン「ミカサはエレンの心配しかしてねぇし…」ブツブツ
マルコ(今日のジャンは機嫌が悪いな…ん?あれは……!)
ドスンッ
ジャン「いてぇっ!!なっ…ライナーが飛んできた…?!」
ライナー「」ウッ…
ミカサ「すまない…。投げる方向を誤った」
ジャン(ミカサ!!!!)
ミカサ「あの女狐に投げてやるつもりだったのに…ごめんなさい」ジーッ
ジャン「いや、いいんだ//」テレテレ
マルコ(女狐………?)
ミカサ「……じゃあ、ライナーは回収していく」ズルズル
ライナー「」ウッ…
マルコ(ライナー…なぜ君はこうなることがわかっていてミカサと組むんだ…
ミカサ(危ない…一瞬ジャンと目があっただけで、動悸が…)ハァ,ハァ…
夕方・食堂
クリスタ「ミカサ!!私達も一緒していい?」
ミカサ「もちろん構わない」
エレン「今日、対人格闘訓練中に地鳴りが起きなかったか?」
アルミン(あっ…心当たりがある…)チラッ
ミカサ「きっと気のせい。エレンは疲れている」
アルミン(……気のせい、かな)
エレン「そんなことないと思うぞ…なぁ、クリスタ」
クリスタ「えっ、うーん…」
クリスタ(ど、どうしよう)
ミカサ「エレン。気のせいと言っている」
クリスタ「う、うん、私もきのせいだと思う!」
ミカサ「もう、忘れた方がエレンのため」
エレン「……そうか。お前らがそういうならそんな気がしてきた」
ユミル「ミカサ、今日はどうだった?」
ミカサ「?なんのことだろう?」クビカシゲ
ユミル「ジャンだよ。動悸とやらはどうなった?」ニヤニヤ
ミカサ「!その事なんだけど、皆に相談したい」
アルミン「僕でよければ、話を聞くよ」
クリスタ「うん、私も…!」
エレン「どうしたんだよ、いったい」
ミカサ「実は今日は動悸がいつもより激しかった」
エレンアルミンクリスタユミル「……!?」
ミカサ「なんと言うか…息が苦しくて」
エレンアルミンクリスタユミル「…………!?」
ミカサ「胸が締め付けられるようだった」
アルミン(これは重症だ…)チラッ
エレン(なんて返せばいいのか検討もつかねぇ…)チラッ
クリスタ(一応確認するけど、ミカサはエレン一筋なんだよね?)チラッ
ユミル(誰の目から見てもそうだな)チラッ
アルミン(これは恋云々じゃなくて、悪性の病気だととらえる方が良いみたいだ)チラッ
エレン(……ここは俺に任せろ)
エレン「ミカサ、お前、疲れてんだよ。もう寝た方がいい」ニコ
ミカサ「まだ眠くないんだけど…」
エレン「お前の体が心配なんだよ」
ミカサ(エレンが私の心配を……!?//)
ミカサ「今すぐ寝よう」バッ
スタスタ…
ギィー…バタンッ!!
アルミンクリスタユミル(エレン、恐るべし…)
アルミン「僕はミカサの病状に一致する病名を何としても探しだすよ!!」
クリスタ「私も、出来る限りミカサの事を見ておくね…!」
ユミル「私はそんな天使を見ていよう」
エレン「俺は…………………俺は?」
アルミン「エレンはいつも通り過ごしていて!!」
エレン「わかった!!」
次の日
教官「今日は立体機動の訓練だ。事前に発表した班に分かれ、直ちに訓練を開始しろ」
訓練兵「ハッ!!」
エレン「よろしくな、ミカサ、クリスタ、……ジャン」
ミカサ「……よろしく」ハァ,ハァ
ミカサ(また動悸が…。それに、体も熱い…)
クリスタ「だ、大丈夫?ミカサ」
ミカサ「大丈夫。ありがとう」ハァ…
ジャン(ミカサと同じ班…女神が幸運をもたらしてくれたんだな…)アリガトウメガミ
エレン「じゃあ、いくぞっ!」ヒュンッ
ミカサ「」ヒュンッ
クリスタ「わわっ、はやいっ…」ヒュンッ
ジャン「エレンに遅れをとるわけにはいかないな!」ヒュンッ
エレン「ミカサ、今日調子悪くねぇか?」
ミカサ「そんなことは…っ」ハァ,ハァ
エレン「無理すんな…よっ!!」ヒュンッ
ズバンッ!!!!
エレン「いつもより動きが鈍いぜっ」
ミカサ「…………」
クリスタ「すごいなぁ、エレン……」
ジャン「かわいいなぁ、ミカサ……」
クリスタ「えっ?」
ジャン「え?」
ミカサ「……っ!」 ハァッ
ジャンエレンクリスタ「ミカサっ!!!!!」
エレン「間に合わないっ…」クソッ
クリスタ「このままじゃ落ちちゃうよぉっ…!」ウルッ
ジャン「俺が受け止める!!」ヒュンッ
ガシッ
ジャン「ミカサ!!大丈夫か!?」
ミカサ「ジャン……」
ジャン(はわわわわわミカサが俺の腕の中にいるぅぅぅ!!!!!しかも俺の名前を呼んだぁぁぁ!!!!ktkrhshs)
エレン「ミカサ!!お前なにしてんだよ!?大丈夫か!?」
ジャン(チッ邪魔者がきたか)
クリスタ「はやく、救護室にいこう、ミカサ!!」
エレン「そうだな、俺、連れていくよ!!」バッ
ミカサ(エレンの腕の中……///)
ジャン「ミカサのやつ…エレンの腕の中で喜んでやがる…ハハ…」
クリスタ(じ、ジャンが壊れちゃったよぉ…)オロオロ
クリスタ「ジャンも救護室に行った方がいいんじゃないかな…」
ジャン「え!?女神!?女神が目の前に…!?」
救護室
エレン「ミカサ怪我はないのか?
ミカサ「ない……大丈夫」ゼィゼィ
先生「アッカーマン訓練兵は夏風邪を患っていますね」
エレン「な、夏風邪!?」
ミカサ「」ゼィゼィ…
エレン「……てなわけだ」
アルミン「成る程。これですべてを理解したよ」
クリスタ「えっ、そうなの!?すごーい!」
アルミン(女神が僕を誉めた!?)
ユミル「もったいぶんないで話してよ」
アルミン「ああ」
アルミン「まず、ミカサの感じていた動悸は、ただ単に風邪によるものだったんだ」
クリスタ「えー!!そうだったんだ!!」
アルミン「そして、それがジャンのせいだと錯覚したのは…」
エレン「……ゴクリ」
アルミン「ジャンがミカサを四六時中見つめていたからだ」
ユミル「へ…?」
アルミン「ミカサがエレンといない時間は、就寝時と訓練時、主にこの時だよね」
クリスタ「うんうん」
アルミン「本人によると、エレンといるときは常に動悸とめまいが耐えないらしい」
クリスタ「あー…、うん」
アルミン「だから、ミカサにとってエレンの傍にいる時に起こる動悸は、日常的なものなんだ」
ユミル「…………」
アルミン「それ以外、訓練時にはジャンがミカサを見つめている」
アルミン「見つめられると気になるので、そちらを見返す」
アルミン「すると激しい動悸がミカサを襲うってわけだよ」
アルミン「これがこの事件の真相だ」
ユミル「なんか……しょーもないな」
エレン「結局、ミカサは風邪をひいてたってだけの話だろ?」
クリスタ「私たちの話が飛躍しすぎてたんだね…」アハハ
ユミル「そういや、ジャンは?」
サシャ「ジャンなら救護室に行くとか言ってましたよ」モグモグ
エレンアルミンクリスタユミル「…………………」
ジャン「ミカサ…怪我がなくて何よりだ」
ミカサ「ありがとう。あなたのおかげ」ゼィゼィ
ジャン「えっ//」
ミカサ「私はこんなところで負傷なんかしている場合じゃないのに…」ハァ,ハァ
ジャン「……」
ミカサ「私は、もっと強くならきゃ…」ゼィゼィ
ジャン「なら、そのためにもまずは風邪治すことだな」
ミカサ「」コクン
ジャン「今日は救護室で寝んのか?」
ミカサ「同室の人にうつしてはいけないから…」ゼィゼィ
ジャン「そか。俺、もう戻るわ。…お大事に」
ミカサ「うん」ハァ,ハァ
スタスタ…
ガラッ
ミカサ「ジャン」
ピタッ
ミカサ「本当に感謝している。ありがとう。…おやすみ」
ジャン「…………ぉゃすみ」
ピシャッ
ミカサ(ふぅ…今日は失態をおかしてしまった)
ミカサ(早く治して訓練に戻らなくては…)
ミカサ(……エレンに、会いたいな)
すまん
見てくれている人いるかわからんが
寝る
ジャン(ミカサに「……おやすみ」いただきましたぁぁぁ!!!!ktkrやべぇ、動悸がおさまらねぇぞ…!!さすが俺の彼女(予定)!!)
ジャン(……と浮かれたいところだが)ゴホン
ミカサ『私は、もっと強くならなきゃ…』
ジャン(エレンのために、か)
ジャン「胸くそわりぃぜ…あの死に急ぎ野郎」
ジャン(でも、必ず……俺の方に振り向かせて見せる…)
終わります
見ていてくれた人、ありがとう。
最後の方勢いで突っ走ってる。
おまけ
救護室
ガラッ
ベルトルト「怪我の具合はどう?」
ライナー「もう完治した。すまんな、わざわざ」
ベルトルト「ミカサに投げられるなんてしょっちゅうなのに、どうして受け身をとらなかったの?」
ライナー「……」
ベルトルト「まぁ、過ぎたことは仕方ないけど」
ベルトルト「とにかく、いつもの調子に戻ってもらわないと、困るのは自分だからね?」
ライナー「ああ。すまない」
ベルトルト「にしても、打撲十数ヵ所なんて…」クスッ
ライナー「さすがミカサ、ってところだな」
ベルトルト「だね。……じゃあ、僕はもう行くよ」
ライナー「あぁ」
スタスタ…
ガラッ…ピシャッ
ライナー(今日はもうゆっくり休もう…)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません