ミカサ「ラブコメしてみたい」アルミン「えぇ~…」(57)

アルミン「やぁミカサ、図書室にいるなんて珍しいね。調べものかい?」

ミカサ「アルミン、すごい本を見つけたわ」

アルミン「え?ホント!?どんな本?」

ミカサ「これ」

アルミン「え~と、何々…ラブコメベタ大全?なんだいこれ?」

ミカサ「本当にすごい本。異国の本だから、よくわからない文化圏の話もあるのだけれど、どうやら恋愛について書かれた本みたい」

アルミン「なるほど、恋愛についてねぇ…(良い予感がしないぞ)」

ミカサ「恋愛に関するシチュエーションがたくさん載ってるのだけど、どれも本当に素晴らしい。目が開かれる思い」

アルミン「そ、そう、それは良かったね。じゃ、僕は用事を思い出したから先に行くね」

ミカサ「この中にあるシチュエーションをエレンで試したいの」ガシッ

アルミン「ミ、ミカサ…?は、離してくれるかな…僕、用事が…」

ミカサ「ラブコメしてみたい」

アルミン「えぇ~…」

ミカサ「アルミンには成功に導く力がある。だから協力して」

アルミン「わ、わかったよ、ミカサ…(嫌すぎる)」

【シーン1】 
~曲がり角で意中の人とぶつかる~

ミカサ「まずはこれ。ランキングでもトップランクだったシチュエーション。きっと素晴らしい効果が期待できる」

アルミン「うん…遅刻しそうなヒロインが、パンを喰わえながら走っていると、曲がり角で意中の人とぶつかる、だね」

ミカサ「こんなズボラなサシャみたいな女が良いとは、男の人はとても不思議」

アルミン「ははは、まぁ色んな人がいるからね。で、大成功のパターンは、そのまま勢いで男に押し倒されて、急接近でいいのかな?」

ミカサ「そう、それ。それがいい。大丈夫…基本通りにやればできるはず。上手くやろうとか考えなくていい」

アルミン(基本通りにやったらどうなるか、なんか予想できてしまう…)

アルミン「そろそろ、エレンが来るよ。スタンバイしてね」

ミカサ「わかった。呪文を忘れないようにしないと…」

アルミン「あ、来たよ!」



エレン「なんだよアルミンのやつ、いきなり呼び出して」

ミカサ「キャー!遅刻遅刻!」タタタッ

エレン「こっちでいいんだよな?」

ミカサ「キャー!遅刻遅刻!(少しずつ勢いをつけよう)」ダダダッ

エレン「あそこ曲がったところか。なんか変なところに呼び出されたな」

ミカサ「キャー!遅刻遅刻!(最後のところ、思い切って)」ドドドドッ


ドンッ!

ミカサ「イタタ…も~、なんなのよ!(少しずつ目を開けて…)」チラッ

エレン「………」ピクッピクッ

ミカサ「………」

アルミン(案の定エレンが吹き飛んだーっ!しかもミカサの方が押し倒してるーっ!)

ミカサ「おかしい…本来はエレンが上のはず。どこがいけなかったのかしら?」

エレン「………」ピクッピクッ

ミカサ「…でもこれはこれで悪くない」キュウセッキンー

アルミン「撤収ー!ミカサさん!撤収ですー!」


【シーン2】
~着替えをのぞかれる~

ミカサ「次はこれ」

アルミン「うん…これはどうかな?」

ミカサ「これはすごい。これを考えた人は天才」

アルミン「そ、そんなかな」

ミカサ「エレンも年頃の男の子。同年代の女子、しかも私の裸を見て興奮しないわけない」

アルミン「どうかな…(小さい頃から一緒だし、そんなことはないんじゃ)」

ミカサ「アルミン、上手く誘導してきてね」

アルミン「わかった」

ミカサ「あ、でもアルミン」

アルミン「何だい?」

ミカサ「アルミンは私の裸見てはだめよ。私の体はエレンだけのもの」

アルミン「み、見たりなんかしないよ!(そんなことしたら命がいくつあっても足りない)」

エレン「う~、なんかまだ頭がクラクラする」

アルミン「だ、大丈夫かい?(ミカサの全力疾走だ、無理もない。馬とぶつかってもあんな飛び方しないもの)」

エレン「あぁ、なんとかな。それにしても何がぶつかってきたのか最後までわからなかったなぁ」

アルミン「な、なんだろうねぇ、僕も気をつけて歩かないと(ごめん!エレン)」

エレン「で、あの小屋か?」

アルミン「う、うん…なんかミカサが用があるって」

エレン「何だよ。用があるなら直接くればいいのに…」

アルミン「あ、僕用事あるから先戻ってるね」

エレン「あぁ、サンキューな」

アルミン「い、いや、大丈夫だよ(うぅ…感謝されると罪悪感が増す…)」

エレン「ミカサー、入るぞ~」ガチャ

ミカサ「キャー」

アルミン(は、始まったか…心配で戻れなかったよ)

エレン「うわ!なんだよ着替え中か?ってか、なんで裸でバンザイしてるんだよ!」

ミカサ「キャー」バンザイー

アルミン(声しか聞こえないから細かい状況わからないけど…ミカサ、前は腕で隠すのがセオリーだよ!)

ミカサ「キャー、何見てるのよ!」バンザイー

エレン「キャー、じゃねぇよ。しかも別に見てねえし。ってかいい加減、前隠せよ。ほら、上着貸すからよ」

ミカサ「…ん、あ、ありがとう」

エレン「わけわかんねぇ奴だな。で、用事って何だよ?」

ミカサ「よ、用事は……これ」

アルミン(おーい!言っちゃダメでしょ!)

エレン「あぁ?ますますわけわかんねぇ…用がねぇならもう行くぞ。上着明日返せよ。じゃあな」

アルミン「ミカサ、もう入って大丈夫かい?」

ミカサ「えぇ」

アルミン「なんか成功したように思えないんだけど…」

ミカサ「いえ、大きな戦果があった」

アルミン「戦果?」

ミカサ「エレンの上着。今日はこれを抱いて寝ることにする。あの本は本当にすごい」

アルミン「は、ははは…良かったね(絶対に本の思惑とは違うけどね!)」

短いですが、今日の更新は以上です。
明日には終わらせるので、よろしくお願いします。

1です。
おはようございます。

続き載せていきます。


【シーン3】
~背中のファスナーをしめてもらう~


ミカサ「次はこれ」

アルミン「セクシーなドレスの背中のファスナーを閉めてもらう、か…う~ん、これはまた危険な香りが…」

ミカサ「チャックを締める際、嫌でも目に入るうなじ。その曲線にエレンは悩殺されるに違いない」

アルミン(曲線というか隆起というか…それにしても裸で効果なかったのに、何でそんなに強気なのか…)

アルミン「あ、でもミカサ、ドレスなんて持ってたっけ?」

ミカサ「いえ、持っていない。だからクリスタから借りてきた」

アルミン「えー!クリスタのドレス!?それはちょっと…(チャックうんぬんの前に絶対入らないだろう!)」

ミカサ「ちょっと、何?」

アルミン「い、いや!何でもないよ!う、うまくいくといいね(可哀想に…クリスタとクリスタのドレス)」

エレン「なんだよ、アルミン。またミカサの使いか?」

アルミン「う、うん」

エレン「なんか最近変だぞ?なんか企んでないか?」

アルミン「そ、そんなことないよ!ははは、エレンは変なこと言うなぁ(う、さすがのエレンも怪しさに気づき始めたか…)」

エレン「そうかぁ~、なんか困ってることあるなら言えよ?」

アルミン「う、うん、ありがと(あぁ、エレンに言ってこんなこと止めさせたい…しかしそんなことをしたら僕の明日はないだろう)」

ミカサ「あら、そこのお方」

エレン「はぁ?」

ミカサ「背中のファスナーが閉まりませんの。閉めて下さる?」

エレン「なんだよその口調…ってかそのドレス入るわけねぇだろ!ピッチピチじゃねぇか!」

アルミン(うぅ…クリスタのドレスの悲鳴が聞こえるようだ…)

ミカサ「そんなことない。エレンがファスナー閉めてくれれば入る」

エレン「無理だって!背筋がギッチギッチに引っかかってるよ!」

ミカサ「大丈夫、エレンはやればできる子」

エレン「こんなことで、そんな期待されても嬉しくねぇだろ!」

ミカサ「ちゃんとやって」

エレン「だから、ちゃんとも何も、この背筋じゃ無理だろ」ペチペチ

ミカサ「あ…///」

エレン「何がしたいのか全然わかんねぇけど、そのままだとドレス破けるぞ。そうならない内に脱いどけよ」

ミカサ「っ!エレン、今私に脱げと言ったの!?わかった、すぐ脱ぐ。2秒待って」

エレン「今じゃねぇ!しかも2秒で脱げるわけねぇだろ…さてはお前破る気だったな?」

ミカサ「そうだけど?」

エレン「当たり前のように言うな!どこも物不足なんだから、物大切にしてしろよ。じゃあな、俺はもう行くぞ」

アルミン「特に何もないまま、エレン行っちゃったね」

ミカサ「何もなくはない」

アルミン「え?」

ミカサ「エレンが私のうなじを、愛情のこもった手で撫でてくれた…そして最後には脱げとまで…」

アルミン(こういう風に物事考えられたら、僕もこんなに悩まないんだろうなぁ…)

ミカサ「やはりこの本はすごい。あとドレスを貸してくれたクリスタにもお礼を言わないと」パリパリ

アルミン「ミ、ミカサ?なんかドレスの様子が…」

ミカサ「え?」

ビリビリー

ミカサ「あ」

アルミン「キャー!」

ID変わりましたが、1です。
続き、最後までいきます。

【シーン4】
~ロッカーの中で急接近~

アルミン「う~ん…あれ?僕寝てた?」

ミカサ「えぇ、疲れてたのね。意識を失ったようにパッタリと」

アルミン「そっか、よっぽど疲れてたのかなぁ、寝る瞬間のことよく覚えてないや」

ミカサ「そんなこともある」

アルミン「うん、面倒かけちゃったね、ミカサ」

ミカサ「いえ、大丈夫。気にしないでアルミン」

アルミン「ありがとう」

ミカサ「起きて早々悪いけど、次のパターンを試したい」

アルミン「ま、まだやるのかい?」

ミカサ「もう少し。もう少しできっとエレンの心は私のものになる!」

アルミン「わ、わかったよ。次はなんだい?」

ミカサ「次はこれ」

アルミン「ロッカーに閉じ込められた二人。狭い密室で急接近、だね」

ミカサ「これは素敵。想像するだけで、胸の高まりが止まらない」

アルミン「だ、だろうね。いいかいミカサ、一線は越えちゃいけないよ?」

ミカサ「大丈夫。私とエレンに一線などない」

アルミン(ふ、不安しかないぞ…)

アルミン(ロッカーに隠れる方法は、どうやらミカサに案があるみたいだ)

アルミン(とりあえず、僕は物陰に隠れていよう)

ミカサ「エレン、こっち」

エレン「なんだよ、急に」

ミカサ「私は今悪漢に追われている。だから隠れなくてはいけない」

エレン「悪漢?そんな奴がなんで訓練所にいるんだよ」

ミカサ「知らない」

エレン「知らないって…まぁそれはそうかもしれねぇけど、何で隠れなくちゃいけないんだよ?普通に教官たちに報告すりゃいいだろ」

ミカサ「…知らない」

エレン「何でそれも知らないんだよ!黙ってるのもマズイだろうが」

ミカサ「それはそう…でもダメ」

エレン「どういうことだ?…なんか隠したいことがあるのか?」

ミカサ「…」コクリ

エレン「…わかった。じゃあ俺とお前でこっそりやっつけちまおう。俺たちならできるだろ」

ミカサ「う…」

アルミン(うわ~、エレンらしからぬ機転とミカサを思いやった発言!どう出るミカサ…)

ミカサ「いいから入って!」グイー

エレン「わっ!ちょっ」

アルミン(結局力づくだー!)

エレン「何で隠れる必要があるんだよ」ヒソヒソ

ミカサ「いいから静かに(エレンが近いエレンが近いエレンが近い!)」ハアハア

エレン「静かにはいいけどよ、なんかお前、息荒いぞ。それこそ見つかっちまうぞ」

ミカサ「ご、ごめんなさい」ハアハア

アルミン(あ~、見えないけどミカサの様子が容易にわかる…)

エレン「もう声出さない方が良さそうだな」

ミカサ「うん」

エレン「………」

ミカサ「………」ピト

エレン「………」

ミカサ「………」ピト

エレン「…おい」

ミカサ「…なに?」

エレン「なんか、当たってるぞ?」

アルミン(まさかエレンからセオリー通りの言葉が来たー!)

アルミン(これはひょっとするとひょっとするぞ…)

ミカサ「あ…」

エレン「あ?」

ミカサ「あ、当ててんのよ…///」

エレン「あ~なるほどな」

ミカサ(なるほど!?)

アルミン(なるほど!?)

エレン「まぁ当てたくなるくらい立派だもんな」

ミカサ「っ!」

アルミン(まさかの展開!)

エレン「その腹筋」

ミカサ「」チーン

アルミン「終了ー!終了でーす」!ガチャ

エレン「うわっ!なんだよアルミン。急にびっくりするだろ」

アルミン「ご、ごめん」

エレン「何だよ終了って?」

アルミン「い、いや悪漢たちはもう逃げていったから、それで隠れるのも終了って…」

エレン「そうか、まぁ何事もなかったなら良かった、なぁミカサ」

ミカサ「腹筋…腹筋…」ブツブツ

アルミン「ミ、ミカサ!あ、あはは、さすがのミカサもちょっと疲れたみたいだね」

エレン「お、おい大丈夫か、ミカサ?」

ミカサ「でも悪い時間ではなかった」ツー

エレン「うわ!お前鼻血が出てるぞ!」

アルミン(それほどの興奮だったのか…良かったね、ミカサ)

【シーン5】
~お見合いすることに~

ミカサ「次はこれ、『私、お見合いすることになったの』作戦」

アルミン「お見合い…結婚相手を見つけるための儀式みたいなものなのかな?」

ミカサ「異国にはこういう文化もあるのね」

アルミン「ヤキモチを煽って、エレンの中の気持ちを気づかせるってのは悪くない手なんだろうけど…」

ミカサ「古典や異国の文化に学ことは多い」

アルミン「それはそうなんだけど…(あのエレンがヤキモチなんか妬くだろうか…)」

エレン「なんだよ、ミカサ」

ミカサ「あのね、エレン…」モジモジ

エレン「あぁ?珍しくまどろっこしいな。変なもんでも食ったのか?」

ミカサ「私、お見合いすることになったの…」

エレン「お見合い?」

ミカサ「そう」

エレン「なんだそりゃ?」

アルミン(もっともな質問きたー!エレンが知るわけないよね。ミカサはちゃんと答え考えてるのかな?)

ミカサ「お見合いとは、男の人と二人っきりで会うこと」

アルミン(間違ってはないけど、フワッとした回答きたー!それじゃあエレン理解できないだろう)

エレン「ん?そんなの訓練じゃ別に珍しくないだろ」

ミカサ「訓練ではなくて…」

エレン「まあ、見合いっていうくらいだから、要は試合みたいなもんだろ。頑張れよな」

アルミン(さすが鈍感王子…裏切らないなぁ)

ミカサ「エ、エレンは、私が他の男の人と幸せになってもいいの!?」

アルミン(おぉ、書いてあった呪文をここで使った!どう出るエレン!?)

エレン「あ?よく意味わかんねぇけど、お前が幸せなら別に悪い気しねぇよ(幸せってその見合いとやらで、勝つことだよな?)」

ミカサ「っ!!…そう」

エレン「あぁ、じゃあ頑張れよ。俺ちょっと教官に呼ばれてるから、もう行くな」

ミカサ「えぇ…いってらっしゃい、エレン」

アルミン(エレン~…これはさすがにまずいぞ~)

アルミン「や、やぁミカサ」

ミカサ「……」

アルミン「よ、良かったね。ミカサが幸せだと、エレンも嬉しいって…(我ながら無理があるけど、きっとミカサなら…)」

ミカサ「それは嬉しかった」

アルミン「そ、そうだよね!良かったねぇ」

ミカサ「けど、エレンは私が他の人と幸せになっても気にしないようだった…」

アルミン「(う…さすがにそこは気付いたか)で、でもエレン、お見合いのこと勘違いしてたみたいだし、多分ミカサが考えてる結論と違うよ!」

ミカサ「でもハッキリ、他の人と幸せになっていいと言った」

アルミン「いやいや!言ってないよ!(あれ?言ってないよな…いや言ってないはずだ)」

ミカサ「アルミン、次で最後にするわ」


【シーン6】
~来ちゃった~


ミカサ「最後の手はこれ」

アルミン「豪雨の中、フードも被らず意中の人を訪ねて、その思いの深さを伝える、だね」

ミカサ「そう。これでエレンの気持ちを確かめる。今日は都合の良いことに夜まで雨」

アルミン「でも夜に宿舎を抜け出して、男子寮に来るのは危険だよ?」

ミカサ「大丈夫。私は見つかるようなミスはしない」

アルミン「まぁミカサなら大丈夫だろうけど…わかったじゃあ僕は所定の位置までエレンを呼び出すよ」

ミカサ「ありがとうアルミン。あの本を使って、エレンを試すようなことをするのは本当にこれが最後」

アルミン「…いい結果だといいね(エレン~!頼むぞ~!)」

エレン「なんだ?ここでいいのか?全く最近アルミンはよくわからない呼び出しばっかするな」

エレン「それにしてもすげぇ雨だなぁ」ザーザー

コンコン

エレン「ん?誰か来たのか?」ガチャ

ミカサ「………」

エレン「ミ、ミカサ!何でこんな時間に…見つかったら懲罰ものだぞ!?あ~、しかもよく見たらびしょ濡れじゃねぇか。何でフードかぶんねぇんだよ」

ミカサ「来ちゃった…」

エレン「はあ?」

ミカサ「来ちゃった…」

エレン「はあ?」

ミカサ「来ちゃった…」

エレン「だから何しにだよ!?」

ミカサ「………」

エレン「ん?」


ミカサ「来ちゃった」

エレン「来たのはわかってるよ!同じことばっか繰り返すなよ、なんかこえぇよ!」

アルミン(ミカサ!それじゃ壊れたレコードみたいだよ!)

エレン「なんだよ、特に用がないなら俺は行くぞ」

ミカサ「ま、待って!」

エレン「だからなんだよ、あるなら早く言えよ!こんな時間にこんなことしてるの見つかったら、俺もお前もただじゃすまないぞ」

ミカサ「う…」

アルミン(ミカサ、頑張るんだ!)

ミカサ「エレンは…私のことどう思ってるの?」

エレン「はあ?」

ミカサ「だから、エレンが私のことをどう思ってるのか、聞きたい」

アルミン(ミカサ、よく言った!)

エレン「……」

エレン「特にどうとも思ってねぇよ」

ミカサ「っ!!」

アルミン(エレン!君ってやつは…言うべき言葉は違うだろう)

エレン「言いたかったのはそれだけか?それだけならもう行くぞ」

ミカサ「………」

エレン「ったく…ビショ濡れなんだからお前も早く戻れよ、風邪引くぞ
。ほら、タオル貸してやるから頭拭け。じゃあな」バタン

ミカサ「………」

アルミン「ミカサ…」

ミカサ「アルミン、こんなことに付き合わせてごめんなさい」

アルミン「い、いや僕は大丈夫だよ!そ、それよりもエレンはあんな言い方したけど、実際は違うと思うな~」

ミカサ「いいの。軽い気持ちでエレンを試そうとした私が悪かった。こんな結末になるとは思わなかったけど…」

アルミン「ミカサ…」

ミカサ「見つからない内に宿舎に戻る。おやすみなさい」

~救護室~


アルミン「ミカサ、大丈夫かい?」

ミカサ「…えぇ」

アルミン「びっくりしたよ、訓練中にいきなり倒れるからさ」

ミカサ「ごめんなさい」

アルミン「大丈夫、ただの風邪だってさ。昨日ビショ濡れになったのがよくなかったね。あとは…心労もあるみたいだからゆっくり休むといいさ」

ミカサ「色々とごめんなさい、アルミン」

アルミン「あはは、謝らなくていいよ。とにかく今はゆっくりと休んで(こんなに弱ってるミカサ、初めて見たな…)」

バタン!

エレン「ミカサ!大丈夫か?」ハアハア

アルミン「エレン!」

ミカサ「エレン…?」

エレン「なんか訓練中に倒れたって聞いたからさ。そんなことお前、今まで滅多になかったし。あ~だから…」

エレン「…心配になってな」

アルミン「っ!良かったね、ミカサ!エレンが来てくれたよ」

ミカサ「エレン…どうして?」

エレン「はあ?どうしてって?そりゃ心配するだろうが」

ミカサ「だって…だって昨日、私のことどうとも思っていないって…」

エレン「昨日?……あ~あれか。変なこと聞きやがって。そんなこと気にしてたのか?」

ミカサ「……」

エレン「家族のことって、普通どうとも思わないだろ?お前は家族みたいにずっと横にいるしさ」

ミカサ「!!じゃ、じゃあ…私は横にいていいの?」

エレン「当たり前だろ?家族なんだから」

アルミン(良かった…)

エレン「それなのに気にしてたんなら、お前はバカだぞ」

ミカサ「バカじゃない…エレンの言葉が足りないのが悪い」ウルウル

エレン「俺が悪いって言うのか?…ん?何だ、お前泣いてんのか?」

ミカサ「泣いてない」グスグス

エレン「泣いてるじゃんか」

アルミン「………」コソコソ パタン

アルミン(良かったね、ミカサ)

アルミン(エレンはまだミカサを家族としてしか見てないようだけど…)

アルミン(時間の問題かな?あの本にも書いてあったもんね)

アルミン(幼なじみ設定は鉄板だって)

アルミン(僕もそう思うよ)

アルミン(ラブコメの結末は、王道が一番ってね)


エレン スキッ

ウワッ ダキツクナヨ カゼウツルダロ


おわり


【シーンおまけ】
~不良が子猫をかわいがる~


ジャン「俺はすごい本を見つけてしまった…」

ジャン「その名もラブコメベタ大全」

ジャン「この本に書いてあることを実践すれば…」

ジャン「ミカサと俺は、両思いに!」

ジャン「あの死にいそぎ野郎なんて目じゃないぜ」

アルミン「あ、ジャン!」

ジャン「うお!」

アルミン「ジャンが図書館にいるの珍しいね。調べ物かい?ん?その本…」

ジャン「い、いや~なんでもない!じゃあな、アルミン」ソソクサ

アルミン(あの本は……悲劇の予感しかしない)

ジャン「危ねえ…アルミンにバレたら、必然的にエレンにもミカサにもバレるところだった…」

ジャン「さて、早速実践だ!俺がチョイスするのは、このシチュエーション」

ジャン「不良が子猫をかわいがる」

ジャン「普段の俺は、ちょいワルで売っている…」

ジャン「そんな俺が子猫をかわいがるってのは、まさにドンピシャ」

ジャン「ふっふっふ。ギャップにやられたミカサが俺になびくのが目に浮かぶ」

ジャン(来た!)

ミカサ「……」テクテク

ジャン「おいおい、やめろよお前」

子猫「フーッ!」

ミカサ「?」

ジャン「あはは、かわいいやつだな(なんだこいつ、全然懐かねぇ!)」

ミカサ「何をしているの、ジャン?」

ジャン(かかった!)

ジャン「あぁ、ミカサか……おっと、恥ずかしいとこを見られちまったな」

ミカサ「恥ずかしいところ?」

子猫「フーッ!」ガジガジ

ジャン「あぁ、子猫をかわいがってるところなんて、普段の俺からしたらイメージできないだろ?(いてぇ!このクソ猫が!)」

ミカサ「どうかしら」

ジャン(お、俺の評価うなぎ登りだな!)

ミカサ「ジャン?」

ジャン「なんだい?(おぉ!きたか!)」

ミカサ「その猫は嫌がっているようにしか見えない。ので、離してあげることをすすめる」

ジャン(ですよね~!)

子猫「シャーッ!」ニゲー

ジャン「……」

ミカサ「じゃあ、エレンが待ってるから」

ジャン「あ、あぁ…(くそっ!あの野郎、うらやましいんだよ!)」

ミカサ「あ、そうだ、ジャン」

ジャン「な、なんだ?(まさかまだ光が!)」

ミカサ「本から学ぶのはとても大事…でも頼りすぎるのは良くない」

ジャン「ミカサも読んだのかよ!」

おわり

以上になります。

読んでくれた方、ありがとうございました。

コメントくれた方、本当に励みになりました。

本当は、本編のシーンは5で終わる予定だったのですが、25さんから案を頂いたので、ワンシーン付け足させて頂きました。25さん、ありがとうございました。


だいぶ前の作品になりますが、過去にこんなのも書いてるので、良ければどうぞ。

エレンとアニの友達シリーズ 全3話

エレン「俺の誕生日?」

エレン「進撃の人生ゲーム?」

エレン「みんなに入れ替わりドッキリをしかける」ミカサ「?」

エレン「俺たちは、過去の戦場に呼ばれたってわけか」

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