本田未央「暑さになんて負けないぞ!」 (27)

事務所―――


未央「暑さには勝てなかったよ……」


未央「うぁー……」ゴロゴロ

未央「あづいよぉー…………」

未央「溶けるよぉー…………」

がちゃ

P「ただいま戻りましたー」


P「うぐぁー、あちぃあちぃ……お?」

未央「あ゛ー……」デローン

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P「おーい、未央? ただいま」

未央「んぁ……? あ、プロデューサーおかー……」

P「へばってるな……大丈夫か?」

未央「へへ、大丈夫に見えるかい……?」

P「夏は私の季節だーって言ってたのはどこの誰だったっけ」

未央「無茶言わないでくだせぇ……クーラー無しで38度超えは死ねるってぇ」

P「悪い悪い……扇風機は」

未央「温風機なりましたぁ……」

P「ですよね」

未央「ぎぶみーくーらー! 死ぬ! 死んじゃうよぉ!」ジタバタ

未央「ふへぇぇぇ…………ホントきっついぃ……」キュゥ

P「ごめんな……先月、ちひろさんが電気料金見て白目剥いてぶっ倒れたから」

未央「うぅ……分かってるよぅ。言ってみただけ……」

P「お詫びに、さっきアイス買ってきたから。一緒に食おう」

未央「アイス!?」ガバッ

未央「アイス! アイスちょーだいプロデューサー!」

P「わ、分かった分かった! そんなにせっつくなって」ガサガサ

未央「早く、はーやーくっ!」

P「はいはい……ほら」

未央「おお、おおお! おおおおおっ! こ、これは!」

未央「は、ハーゲンレッツ!」キラキラキラ

P「ふっふっふ、どうだ。奮発してきた」

未央「神様……神様がいるよ……! プロデューサーは神様だったんだね……!」

P「あはは。大げさだな、まったく」

未央「ありがたやぁ、ありがたやぁ……」

P「拝んでないで食べるぞ。溶けちゃうからな」

未央「うんっ! ありがとプロデューサー☆」

P「どういたしまして。じゃ、いただきまーす」

未央「いただきまーす☆」

P「ん」パク

未央「ぁむっ」パクッ

P・未央「!」


P・未央「うまぁいっ!」


未央「美味しい! 美味しいよプロデューサー!」

P「この舌触り……さすがはハーゲンレッツ!」

未央「これならいくらでも入るよ!」パクパク

P「あぁっ、未央! もっと味わって食うんだ、もったいないぞ!」

未央「そ、それもそっか! 危ない危ない……」

P「火照った体に染み渡るなぁ」

未央「うんうん、生きてて良かった!」

P「少しは元気が戻ってきたか?」

未央「うん! プロデューサーとハーゲンパワーのおかげでね!」

P「はは、なんだハーゲンパワーって」

未央「んー、おいちー☆ プロデューサーもチョコミント、どう?」

P「え? どうって……」

未央「ほい、あーん☆」

P「お、おいっ?」

未央「ほらほら、溶けちゃうから早くっ」グイッ

P「あ、あぁもう! ……あむっ!」

P「むぐむぐ」

未央「んふふー、どうですかな? お味の方は」

P「……ミントが爽やか」

未央「えー、それだけぇ? もっとさぁ、『未央の味がしたぜ☆』とかあるでしょ?」

P「ないわ!」

未央「んもぉ恥ずかしがっちゃって! 私とプロデューサーの仲じゃん? このこのぉ」ツンツン

P「はぁー……ったくもう、こいつは……」

未央「そんなため息ついちゃダメダメー!」

P「誰のせいだと……」

未央「じゃあプロデューサー君、お返しをもらおうか!」

P「へ?」

未央「あーん!」

P「え」

未央「あ、あ!」チョイチョイ

P「俺のアイスを?」

未央「あ!」

P「……未央に?」

未央「あ☆」

P「…………」

未央「♪」アーン

P「………………」

未央「♪♪」アーン

P「……………………分かったよ……」

未央「んふ~☆」

P「ほれ……ん」ヒョイ

未央「はむっ」

未央「……ん~っ☆」パタパタ

P「どうだ? 美味いか?」

未央「うん、オレンジも美味しいね! ちゃんとプロデューサーの味もしたよっ!」

P「へいへい、よござんすよござんす」

未央「むー、なんだよぅ。私だってけっこー恥ずかしいのにっ」

P「全然そんなふうに見えないっての……」

未央「ほら見て、こんなに顔が熱いもん!」

P「この前の水着撮影で日に焼けたからだろ?」

未央「ちーがーうーよー!」

P「まだヒリヒリするか?」

未央「えー? うーん……ちょっぴりね。へへ、はしゃぎすぎちゃった」

P「撮影だから日焼け止め塗っとけよって言ったのに……」

未央「あぅ。ごめんなさーい」

P「ま、健康的に見えるしいいさ。未央が元気な証拠だしな」

未央「えへー。また一緒に海行こうね?」

P「うーん……今年はもう無理かもなぁ。別の仕事もあるし」

未央「うー、そっかぁ……」

P「でも、また来年」

未央「うん?」

P「来年も海行こう。凛と卯月も一緒に、また」

未央「来年も……」

P「来年も再来年もその先も……一緒に、な?」

未央「……!」パァッ


未央「うんっ!」

―――

P「ふいー、美味かったー」

未央「ああ……アイス食べちゃったらまた暑くなってきたぁ……」

P「もう夕方だってのになー……あ、そうだ」

未央「んー?」

P「どこか飯でも食いに行くかー。涼しいところに」

未央「おおー! プロデューサーの奢りで?」

P「もちろん。未央の食べたいもの食べていいぞ」

未央「やったー! ……ちょっと電話ー」ゴソゴソ

P「誰にだ?」

未央「しぶりんだよ……あ、もしもし、しぶりーん?」

P「っておい、まさか」

凛『未央。どうしたの?』

未央「実はねー、今からプロデューサーとご飯食べに行くんだ!」

P「ちょっと」

凛『ふーん……私も行きたいな』

未央「もち! そのために電話したんだもん!」

P「あの……」

凛『ふふ、ありがと未央。卯月は?』

未央「しまむーはこれから電話するとこー」

凛『それなら私から伝えとくね。未央はプロデューサーを捕まえといて』

未央「えへへ、りょーかーい☆」

P「…………お金足りるかな……」

未央「また後でね!」

凛『うん、ばいばい』

ぴっ

未央「よぉし、プロデューサー。そういうことで!」

P「……はぁ。こうなるのは分かりきってたかぁ」

未央「お、潔いぞプロデューサー君! それでこそ私たちのプロデューサーだ!」

P「はは、これでも付き合い長いからな。これからもよろしくな、未央」ポフ ナデナデ

未央「にへへ、うん☆」


未央「こちらこそ末永く、よろしくお願いしまーすっ!」ビシッ



おわり

というお話だったのさ
QTK(急に ちゃんみおが 来たので)

ハーゲンパワーに他意はないよ?

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