上条「男に愛され、女に嫌われる魔術?」 (79)

注意事項

・ホモスレではありませんが、バイセクシュアルがたくさん出ます。

・一応、カップリングは想定しているのですが、展開によっては無くなるかも。

・キャラ崩壊はあります。

・亀更新の時もある。


その点を踏まえてお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376479913

上条「どういう事なんだ?」

土御門「そのままの意味だ。男がカミやんに恋慕の情を抱いて、女が嫌悪感を抱くって訳だ」

上条「なんだよ……それ」

土御門「ちなみに、効果範囲は世界中だ。名前は知らんが、ねーちん曰く法王級の魔術だとか」

上条「じゃあ、お前も?」

土御門「いや、ローラ=スチュアートに防護魔術を張ってもらった。効果は遅延している」

土御門「だが、もうそれも保たないだろうな。あと一時間もすれば俺はバイセクシュアルになる」

上条「バイセクシュアル? って事は舞夏の事も好きってことになってるのか?」

土御門「そうらしい」

上条「そういや、インデックスは?」

土御門「察しろ。インデックスはイギリスへ帰った。入れ替わりでステイル=マグヌスがやってくる」

上条「嘘……だろ?」

土御門「……カミやん。今現在イギリス清教が術者や、術式の痕跡を探しているがそれも滞りがちだ」

上条「何故?」

土御門「最大主教、ローラ=スチュアートは女だ。カミやんに嫌悪感を抱いている。後は分かるな?」

上条「ああ……」

土御門「女っ気がなくなったカミやんに一つサプライズだ。これから第一学区へと引っ越してもらう」

土御門「しばらく学校にも来なくていい。統括理事長があの高校へと圧力をかけて、休学中も登校扱いにすると命令した」

上条「なんで統括理事長が?」

土御門「統括理事長は、男だ。それに統括理事会には貝継という男が居るしな」

上条「ああ……」

土御門「さあ、カミやんの携帯に既に位置情報は送信してある。この荷物は後日運ぶらしいから先にそこへ行ってくれ。これが鍵だ」

上条「ああ」

土御門「そろそろ防護魔術も切れる。俺に襲われたらカミやん、勝てないだろ?」

上条「あ、ああ」

土御門「ちなみに、サプライズというのはその家に置いてある」

上条「わ、わかった。じゃ、じゃあな土御門」

………

《新しい家》

上条「今までの家の10倍はあるじゃねえか……」

上条「一応、ベッドにシーツはあるのか。電気も水道も通ってるな」

上条「さて、サプライズというのはなんだ?」

上条「これは、置き手紙か……なになに? サプライズは風呂にある?」

上条「意味分かんねえな。まあ行ってみるか」

上条「広くて風呂の場所がわかんねえ。っとこっちかな」

上条「ビンゴ。でも待てよ、シャンプーの匂いがする。つまり誰か入ってる? ふふっ、上条さんもこれまでの経験を経て学んだのですよ」

上条「迂闊に近づいてはならないと」

ガチャッ

上条「不幸だ……ってなんでお前がここに?」

フロイライン「……とうま?」

上条「お前、魔術の影響は?」

フロイライン「魔術? というのは昨夜、感じた、『あれ』ですか?」

上条「フロイラインが何を指してるか分かんないけど、多分それだ」

フロイライン「ならば、自己防衛の為に『魔術』の情報を食べました」

上条「なんでもありかよ」

上条「てか前隠せ隠せ! なんですっぽんぽんで素の表情してられんだ!」

フロイライン「隠すことが、必要なのですか?」

上条「世間一般的にだなー」

フロイライン「ならば問題、ありません」

フロイライン「私ととうまは、世間一般なんて言葉では、括ることのできない、関係ですから」

上条「へっ?」

フロイライン「家族、ですよね?」

上条「あ、ああ。そうだな、でもなあこう……親しき仲にも礼儀ありって言葉があってだなあ」

フロイライン「わかりました、しかし私の着替えは、とうまの足の下にあるのですが……」

上条「あ、ああ悪い」スッ

上条「まあフロイラインが居てくれて助かったよ」

フロイライン「そう、ですか」

フロイライン「それよりも、インターフォンが鳴っている、ような気がします」

上条「そういえば……ちょっと見てくるよ」

上条「はあ、誰だ誰だ?」

ガチャッ

上条「はーい」

トール「やあ上条ちゃん」

上条「さようならっ」スッ

トール「来客が来たのにその対応はあんまりじゃないか」ガシッ

上条「じゃあお前なんだその荷物は」

トール「一緒に住まうためだが、何か問題はあるか?」

上条「やめろ……」

トール「おじゃましまーす!」

上条「お、おい」

トール「さて、俺の部屋はどこでもいいか? じゃああそこで」

上条「おい、まだ!」

トール「まあ固いこと言うなよ。ん? それよりも女の匂いがするな」

トール「誰だ上条ちゃん、俺に隠れて浮気してたな」

上条「してねーよ! それにお前とそういう関係じゃねえだろ!」

トール「ふん……まあ俺と上条ちゃんのラブラブライフの中に女が入り込む隙なんてねえけどな」

上条「……」ゾッ

トール「取り敢えず、荷物置いてくる」

上条「恐ろしい魔術だ。これは早く解除しないと。そのローラなんとかさんにはもっと迅速に動いて頂きたいな……」

上条「せめてもの救いがフロイラインだ……俺はノンケだホモじゃない」

上条「さて、と。どうするかな」

上条「おっと、電話か。もしかして解除完了の電話とか? もしもし?」

アックア『ウィリアム=オルウェルである』

上条「へっ?」

アックア『お前にはこっちの方がわかりやすいか? 後方のアックアである』

上条(う、嘘だろぉおおおお!!)

アックア『ところで今学園都市の中に居るのだが、前の家からは引っ越したのであるか?』

アックア『今、どこにいる?』

上条「お、教えないね」

アックア『そうか……ならば虱潰しに当たっていこうか』

ヴィリアン『もうあんな男の事なんてどうでもいいではありませんか……』

アックア『そういう訳にはいかないのです。吾輩はこの荒ぶる気持ちをどうにか、鎮めようと』

ヴィリアン『私では、その役をするには不十分だというのですか……ウィリアム……』

アックア『違います。あなたと上条当麻ではまた違うのです。どちらも吾輩には必要な存在。詰まるところ吾輩はバイセクシュアル』

ヴィリアン『……わかりました。上条当麻の事は認めましょう。しかし、どうするのですか?』

アックア『決まっている事。上条当麻との同棲を果たした後に、吾輩と関係をもつのです』

ヴィリアン『成程。ならば私もついていきます』

アックア『何故ですか!』

ヴィリアン『上条当麻を愛する事は容認しますが、不埒な関係を持つことは許しません』

ヴィリアン『私が禁止したとて、愛は罪深きもの……あなたは欲望に負けて彼と関係を持つでしょう。その監視役に私がなると言っているのです』

アックア『……わかりました。では上条当麻の住居を探すとしましょう』



上条(なんだこいつら。電話際に「俺の事で争わないで!」って言いたくなったぜ。ていうかせめて自国の言葉で喋れよな)

上条(日本語だと俺、理解できちゃうじゃん!)

アックア『という訳で』プチッ

これで終わりです。
次は三日後以降になりそうです。

寝れないので書いてきました。

上条「はあ」

フロイライン「どうか、しましたか?」

上条「ああ、それがな……俺の言ってた魔術ってのは男に好かれて女に嫌われるってものなんだ」

上条「だからさっきもトールが尋ねて来たし、インデックスが出て行っちまった」

フロイライン「突然インデックスが「イギリスに居たほうがマシなんだよ」って言って出て行ったのは、こういう事、だったんですか」

フロイライン「フレメアも、打ち止めもとうまとは、二度と会わないほうがいいって」

上条「そうなのか……やっぱり」

トール「ま、女なんてどーでもいいじゃねえか。この俺が居るんだからよ」

上条「よくねえよ! ていうかお前はなんなんだああ!」

トール「俺? 俺は上条ちゃんの未来の妻な訳だが」

上条「夫? 俺は嫁ポジションなのかよ……」

フロイライン「駄目です。とうまは、未来の私の妻です」

上条「へ? いやちょっとまっ……」

トール「ふん、なら俺とお前は今日から恋敵って訳か。まあ相手はガキといってもフロイライン=クロイトゥーネ」

トール「相手にとって不足はないな」

上条「え、話がおかしくないか? まずは法王級とかいうその魔術を解除する方向へ持っていこう」

トール「法王級? 上条ちゃんは俺を買いかぶりだぜ? 前にも言ったが俺はただの魔術師だ。ただの魔術師が法王級に楯突ける訳ねえだろ」

トール「いくら全能になったとて、法王級は魔術の最高位。俺が踏ん張ったところで、解除までは出来ねえよ」

トール「それに、別に俺はこの状況に甘んじても問題ないと踏んでる」

上条「ま、待て……俺たちは男だ。同性愛はアブノーマル過ぎないか?」

トール「何を言っているんだ。アブノーマルだろうとなんだろうと俺たちは好き合ってる」

トール「この生活だって、俺達のラブラブ新婚生活の前哨戦って訳だろ?」

トール「そこのフロイラインは、まあ娘役だな」

上条「娘? 誰が生むんだよ!」

トール「上条ちゃんだろ? トルコで性転換してだな、人口の子宮を取り付けて……」

上条「俺はノンケだ」

フロイライン「とうまはノーマル。同性愛なんて、神の下で許される、行為じゃありません」

トール「俺は特定の宗派には入ってねえからな。神も信じちゃいない。生命とかそこらへんはこの技術大国、日本が解決してくれるだろ」

フロイライン「……」

フロイライン「お腹がすきました。とうま、何か作って、くれませんか?」

トール「そうだな俺もだ」

上条「えー……食材とかあんのか?」

フロイライン「ない、と思いますけど」

―――ちょっと待った!!

上条「ん?」

トール「何の声だ」

フロイライン「……あれ、かな」

ステイル「食材なら、僕にお任せさ!」バッ

上条「肉……だと?」

トール「焼肉か、いいな」

フロイライン「焼き肉ですか、久しぶりです」

ステイル「君の為に高級黒毛和牛を給料の大半をはたいて買ったんだよ」

上条「お、おお! く、黒毛和牛だと……? お目にかかる事がないとされた究極の牛肉が、今まさに目の前に……」

上条「あ、ありがとうステイル!」

トール(餌付けだと? 必要悪の教会の魔術師だったか……なかなかやるな)

フロイライン(インデックスと同じで、食べ物には、弱い)

ステイル「して、その後ろの奴らは?」

上条「あ、ああ。フロイラインとトールだ」

ステイル「今日から、上条当麻の彼氏となったイギリス清教の必要悪の協会に所属しているステイル=マグヌスだ。よろしく」ニヤッ

トール「あ? 俺は上条当麻の夫を予定しているグレムリンの戦闘専門の魔術師、トールだ。以後よろしく」ギリッ

フロイライン「私は、とうまの将来の伴侶になる予定の、フロイライン=クロイトゥーネ」

上条(まさか……ステイルも? そういえば最大主教であるローラなんとかもかかったって言ってたし……)

上条「待ってくれ。俺は誰のものでもねえぞ」

トール「俺の物だぞ」

フロイライン「私の、物です」

ステイル「僕の物だ」

上条「……ちょっとだけ叫ばせてくれ。不幸だああああああ!!!!」

《同時刻、ファミリーサイド》

一方「一体どォなってやがる」

打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカは尋ねてみる!」

一方「いや、浜面の野郎からこンなメールが来やがった」

《久しぶりだな一方通行。
まあ前置きもそんなにねえし、本題に入るけどよ。
俺さ、アイテムの集団抜けたいと思ってんだ。
だってアイツら俺の上条の事バカにするんだぜ? 一方通行、お前はどう思う?
やっぱり「三下を馬鹿にするやつは許せねェ」って思うだろ?
麦野もフレメアも、絹旗も滝壺さえも「上条は馬鹿」とか言うんだ!
どうだ、俺と一緒に上条を掻っ攫わないか? 返事待ってるぜ》

一方「どォしたンだアイツ。どっか打ったか?」

打ち止め「この浜面って人馬鹿だね。上条なんかを掻っ攫いたいとかってミサカはミサカは嘲笑してみる」

一方「は?」

打ち止め「この麦野さん達の言ってる事は正しいってミサカはミサカはネットワークで満場一致の意見を述べてみる!」

一方(打ち止め? いやなンか様子がおかしい。まさか精神的な攻撃を受けたか? だとしたら第五位)

一方(だが、ネットワークで満場一致……第五位に世界中に飛んだ妹達全員を操作するなンて到底不可能だろう)

一方(となると……あのバードウェイの糞ガキが言ってた『魔術』をやらの線が濃くなる)

一方(昨夜感じたアレはまさか、魔術だってのか? 電極の調整の為に能力を使ってたのが幸いしたってかァ?)

打ち止め「どうしたのってミサカはミサカは怪訝な顔で再度尋ねてみる」

一方「ちょっと出る。帰ンのはいつか分かんねェが、夜中には帰れると思う。黄泉川に言っといてくれ」

打ち止め「じゃあついでにプリン買ってきて!ってミサカはミサカはお願いしてみるー!」

一方「コンビニに寄ったらなァ」

打ち止め「いってらっしゃーい!」

ガチャッ

番外個体「……あれ? どっか行くの?」

一方「気になる事があるンでな」

番外個体「ふぅん、それよりもネットワークがあのヒーローさんへの悪意で満ち溢れてるんだけど」

一方「そうか」

番外個体「それの、原因を調べに行くんでしょ?」

一方「まァな。お前も三下に悪意を持ってンのか?」

番外個体「ま、多少気に食わないとは感じてるけど、最終個体とか他の妹達ほどじゃないね」

一方「ああ、分かった」

一方「……さて、第五位は常盤台だったな」

まあ本当に終わりです。
明日から旅行なので、3日後にまた来ます。

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