美琴「6年がかりでやっと『このライトノベルがすごい!』の男キャラ部門で1位を奪還したわね」
上条「もうそんな前になるのか」
美琴「まったく私はずっと1位を死守してたっていうのに」
上条「いや、雪ノ下って子に負けてただろ?」
美琴「一回きりよ! それに5連覇してたんだから本当なら殿堂入りもんよ?」
上条「そういうもんですかね」
美琴「そういうもんなのよ」
禁書「ふん。短髪は出番が多いからラッキーなだけなんだよ」
美琴「あん?」
禁書「わたしなんてあの出番の少なさで9位にランクインしてるんだよ。実質わたしが1位なんだよ!」
オティヌス「その理屈はおかしいと思うがな」
美琴「出たわねニート勢」
禁書「わたしはイギリス清教に所属してるからニートじゃないんだよ!」
美琴「給料も出ないで家でゴロゴロしてるだけじゃない」
禁書「うっ」
オティヌス「私は妖精化してるからニートには当てはまらないな」
禁書「オティヌスの裏切者! こうなったらやけ食いしてくるんだよ!」
上条「はぁ」
以前にも同じようなSS投下したものです
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雪乃「私が4位だなんて……」
結衣「4位ならマシな方じゃん。あたしなんて28位だよ。しかも28位が三人いるからこの会場の中でビリッケツなんだけど」
いろは「わたしも3位から14位に急降下しちゃいましたよぉ」
八幡「……」
雪乃「比企谷くんも4位だったわね」
八幡「ま、俺が1位だったのはおかしかったんだよ。4位でも十分おかしい順位だがな」
雪乃「……そうね。今思えば比企谷くんが1位だったなんておかしかったのよ……」
いろは「先輩、なんだかほっとしてません?」
八幡「当たり前だろ。今年もあのヒーローより順位が上だったら某1位さんに殺されるところだったぞ」
いろは「某1位さんって何ですか。順位ばかり言われてもよくわからないですよぉ」
結衣「あたし、来年はこれに参加出来ないんじゃないかな……」
雪乃「流石にランキング外はないと思うわ」
結衣「そうかな?」
雪乃「……」
結衣「ゆきのん!?」
八幡「ま、今年は新刊が出なかったのが原因じゃね?」
雪乃「そうね。一年半も出ないなんておかしいわ」
八幡「つまり俺たちじゃなくて作者が悪い」
雪乃「今回に限っては比企谷くんに同感だわ」
八幡「禁書の作者は25か月連続で出版してるみたいだぞ」
いろは「化物じゃないですか!?」
結衣「あたし達、あっちの作品に出張とか出来ないかな?」
八幡「出来るわけないだろ。してもチート魔術師や能力者に瞬殺されるわ」
アスナ「キリトくん、2位おめでとう」
キリト「ありがとう。アスナも4位おめでとう」
アスナ「うん。本当はキリトくんと一緒の順位がよかったな……」
キリト「こればかりはしかたないさ。男の方は電撃組が上位独占出来てよかったよ」
シノン「私もしぶとくランクイン出来たわ」
キリト「11位だっけ。惜しかったな」
シノン「別に。それよりアリスは来てないの?」
キリト「まだアニメで出てきてなくて知名度低いだろうから自粛するってさ」
シノン「そう。……今年はユージオさんはいないの?」
キリト「……」
アスナ「あっ」
キリト「今年はランクインしてないんだ……」
シノン「そ、そうなの。悪いこと聞いちゃったわね」
キリト「いや。ユージオは俺の心の中にいるから。死ぬまでずっと一緒なんだ」
アスナ「……」
シノン「ねえ、キリトってあっちの気はないのよね?」
アスナ「ないよ! だって彼女の私がいるんだもん。あるわけないでしょ?」
シノン「そ、そうよね。変なこと言ってごめんなさい」
アスナ「そ、それより今年は他の作品の人達と交流してみたら?」
キリト「そうだな。後で話しかけてきてみるよ」
スバル「うお、凄いぞ! 色んな作品の奴らが集まってやがる!」
エミリア「凄い人多いのね」
レム「ですね。スバルくん、楽しそうです」
スバル(引きこもってる時に読んでた作品の奴らが沢山いやがるぜ!)
レム「やはりアニメ効果のおかげかレム達以外にも初登場組がいるみたいです」
エミリア「そうなの?」
レム「はい。エミリア様も交流を深めてみては?」
エミリア「私には無理だよ」
スバル「そんなことないって。エミリアたん、頑張って友達増やしてみようぜ!」
エミリア「お友達?」
スバル「そうそう。中の人が同じ子がいるかもよ?」
エミリア「……うん。頑張ってみようかな」
スバル「おう。約束な!」
めぐみん「カズマカズマ、色んな人たちがいますよ」
カズマ「ああ。でも新参組の俺たちは隅っこで大人しくしてようぜ」
アクア「カズマさんカズマさん、私気づいちゃったんですけど」
カズマ「あん?」
アクア「パーティーの中でダクネスだけランクインしてないんですけど。ぶふぅ!」
カズマ「あー、そういえばいないな」
アクア「エリスもいないし。やはり私が一番の女神ってことよね!?」
カズマ「1番って20位っていう中途半端な順位じゃねえか」
アクア「」
めぐみん「アクア、20位なんですか。私は3位ですよ」
カズマ「俺は8位。あれー? 駄女神さんって10位以内にも入れなかったのかなー?」
アクア「うぅぅ……」
めぐみん「仕方ないですよ。むしろこの中身で20位に入れたことを褒めてあげましょう」
カズマ「そうだな」
アクア「二人とも、仲間を苛めるなんて酷すぎるんですけど! こうなったら他作品の人達をアクシズ教団に勧誘してきてやるんだから!」
カズマ「おい! 俺たち新参者なんだから大人しくしてろ!」
アクア「嫌よ。白いもやしさんにお願いしてカズマを血流操作で愉快なオブジェにしてもらうんだから!」
カズマ「本当にやめてくださいおねがいします」
深雪「お兄様、今年もランクイン出来ましたね」
達也「そうだな。電撃組は常連ばかりだが他レーベルは初めて見る顔も多いな」
深雪「そうですね。それでは中の人が同じ雪ノ下さんに挨拶してきますね」
達也「ああ。俺も適当にぶらついてるよ」
阿良々木「一方通行くん、今年も打ち止めちゃんいないの?」
一方通行「……」
阿良々木「そっか。フレメアちゃんもいないみたいだし」
一方通行「テメェ、本当にロリコンなんだな」
阿良々木「それは誤解だな。幼女も好きなだけだ」
一方通行「……」
阿良々木「それよりあっちに混ざらなくていいのか?」
一方通行「俺は一人が好きなんだよ。……それにオリジナルがいンのにあそこに行けるわけねェだろォが」
阿良々木「そうか。……あの15センチ位の金髪の子がどんな風か色々調べてみたいんだけどな」
一方通行「勝手にやってろ」
加藤「はぁ、今年も一人なんだ」
雪菜「あの」
加藤「はい?」
雪菜「もしかしてお一人ですか?」
加藤「はい」
雪菜「私も一人なのでご一緒してもいいですか?」
加藤「もちろん」
雪菜「ありがとうございます。私、『ストライク・ザ・ブラッド』の姫柊雪菜と申します」
加藤「私は『冴えカノ』の加藤恵です」
雪菜「多分、私が年下なのでため口でいいですよ。それと加藤さんって2015年のパーティーの時に色々な方にサインをねだってましたか?」
加藤「うん。私の作品の人がオタクなんだよね」
雪菜「なるほど。確かに人気作品のキャラのサインは欲しくなりますよね」
加藤「実は今年もお願いされてるんだよね」
雪菜「そうなんですか。電撃作品なら少し顔が効くと思いますし手伝いましょうか?」
加藤「うん。お願いしちゃおうかな」
エミリア(これがバイキングっていうのね。好きなの沢山取っていいって凄いシステムかも)
禁書「とうまのご飯より百倍美味しいんだよ!」バクバク
エミリア「」
禁書「今年一年頑張った甲斐があったんだよ。私、出番少ないけどね!」モグモグ
エミリア「えっと……」
禁書「ん? 私に何か用かな?」
エミリア(が、頑張って話しかけないと。スバルと約束したんだから)
エミリア「わ、私、リゼロのエミリアっていうんだけど……」
禁書「私は『とある魔術の禁書目録』のインデックスっていうんだよ!」
エミリア「い、インデックス?」
禁書「うん。タイトルにもなってるから。ここ重要なんだよ!」
エミリア「う、うん?」
禁書「エミリアだね。これからよろしく頼むんだよ!」
エミリア「よ、よろしくね!」ニパァ
オティヌス「お前、人間じゃないな」ヒョコッ
エミリア「ひゃっ!?」ビクッ
禁書「オティヌス、いきなり出てきたからエミリアが驚いてるんだよ」
オティヌス「そんなの知るか」
エミリア「え、なにこれ?」
禁書「オティヌスなんだよ。とうまの家の居候なんだよ」
エミリア「そ、そうなの。オティヌス、よろしくね?」
オティヌス「ふん。それでどうなんだ?」
エミリア「え」
オティヌス「人間、いや、違う種族が混じってるのか」
エミリア「な、なんでわかったの!?」
オティヌス「私は魔神だからな」
エミリア「魔神?」
禁書「簡単にいうと魔術師の頂点みたいなものなんだよ」
オティヌス「簡単すぎるだろ」
エミリア「そうなんだ。……うん、私は人間とエルフのハーフなんだ」
禁書「へえ、エミリアの世界にはエルフがいるんだね」
オティヌス「ほう。それでお前は魔術が使えるのか?」
エミリア「」
禁書「どうしたのかな?」
エミリア「……あの、わたしが怖くないの? ハーフエルフなんだよ? 魔女の生まれ変わりって言われてて……」
禁書「なんで怖がる必要があるのかな?」
エミリア「え」
禁書「友達に人間もハーフエルフも関係ないんだよ。ていうか言い方は悪いけどわたしの友達にも人外がいるから問題なしなんだよ」
オティヌス「私は魔神だぞ。魔女なんぞ可愛いものだ」
エミリア「……」
禁書「そんなことよりエミリアも沢山食べたほうがいいかも。すぐになくなっちゃうんだよ」
オティヌス「お前が全部食べるからだろ。化物め」
禁書「む、こんなか弱い女の子に向かって化物は失礼かも!」
エミリア「ふふっ」
スバル(エミリアたんとインデックスたん。友達が少ない同士仲良くやってるみたいだな)
レム「エミリア様、とても楽しそうですね。スバルくん」
スバル「ああ。これだけでもパーティーに参加した甲斐があったってもんだぜ」
レム「そうですね」
スバル「んじゃ俺たちも交流深めるとしますか。おーい、上条ちゃんにミコっちゃん。元気してたー?」
美琴「誰だアンタは。いきなり馴れ馴れしい!」
スバル「ごめんごめんって。俺はリゼロのナツキ・スバル! こっちはレムだ」
レム「レムです。よろしくお願いします」
上条「ああ。よろしくな。俺は禁書の上条当麻だ」
美琴「私は御坂美琴。よろしく」
スバル「……」
上条「ん?」
美琴「どうしたのよ?」
スバル「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 上条さんに超電磁砲きたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
上条「な、なんだいきなり!?」
美琴「テンション高いわね」
スバル「いやー、アンタらのこと知ってたからさ。会えて感激しちゃってるわけよ」
上条「そうなのか。俺たちなんかに会えて感激なんて珍しい奴だな」
美琴「ま、人気者の美琴様に会えて嬉しいのはわかるけどね」
レム「なんだかすみません」
スバル「そういえば一方通行さんと食蜂さんはいねえの?」
上条「そういえば見てないな。食蜂って第五位の?」
美琴「そうよ。アンタ、何回も会ってるじゃない」
上条「そ、そうだよな。……なんか思い出してきたぞ」
美琴「思い出したって。あいつのこと、いつも忘れてたみたいじゃない」
上条「うーん」
八幡(なるほど。この空間だと本編の負の設定はなくなるのか)
いろは「なんだか戸部先輩みたいな人に絡まれてますねー」
結衣「だねー」
いろは「上条さんとは前に絡んだことがあったので挨拶しようと思ったのにぃ」
八幡「ま、後にした方がいいな」
いろは「ですねぇ。あ、あの人もイケメンじゃないですか?」
結衣「だれだれ?」
いろは「あの人ですよ」
八幡「あー、『黒の剣士』さんね」
いろは「何ですかそれ?」
八幡「二つ名だよ。確かにイケメンだな」
いろは「ですよねー。うちの学校にいたら葉山先輩と同じくらい人気が出そうです」
八幡「そうだな。ま、彼女持ちだけどな」
結衣「そうなの?」
八幡「ああ。ここにいる奴らの中では珍しいな」
結衣「あの栗色の髪の人が彼女さん?」
八幡「そうだ」
結衣「いいなぁ。あたし達の作品で誰が一番早くカップルになるのかな?」
八幡「わからん」
いろは「あそこの二人組もよくないですか?」
八幡「あの二人はロリコンと変態だからやめとけ」
いろは「マジですか」
八幡「マジだ。特に白い方は危険すぎる」
結衣「そういえばゆきのんは?」
いろは「中の人つながりの司波深雪さんと散歩しに行きましたよ」
結衣「そうなんだー。あたしも中の人繋がりっているかなー?」
八幡「俺に聞くなよ……」
ベル「知らない人ばかりで気まずいな」
アスナ「あれ? キリトくん?」
ベル「え?」
アスナ「あ、ごめんなさい。声が似てたので間違えちゃいました!」
ベル「僕とですか?」
アスナ「はい。凄い似てたので」
ベル「そうなんですか。あ、僕は『ダンまち』のベル・クラネルっていいます」
アスナ「SAOのアスナです。よろしくお願いします」
ベル(綺麗な人だなぁ)
ベル「そういえばそのキリトって人は?」
アスナ「あっちにいますよ。よかったら話しかけてあげて下さい」
ベル「い、いいんですか?」
アスナ「はい。彼は男友達が少ないので」
ベル「そうなんですか。わかりました」
スバル「いやー、男二人で話すのもいいもんだな」
上条「そうですな。ま、上条さんは平和だったらなんでもいいよ」
スバル「異世界行っちゃったから最近原作読めてないんだけどどんな感じなのよ?」
上条「オティヌス以外の魔神と戦ったり、上里勢力ってよくわからない連中と戦ったりしてるよ」
スバル「相変わらず忙しそうだな」
上条「本当だよ。このままじゃマジで留年してしまう……」
スバル「留年かぁ。俺も異世界に来なかったら留年、いや退学してたんだろうなー」
上条「異世界か。さっき言ってたけど死に戻りするんだっけ?」
スバル「おう! そのおかげでエミリアもレムも助けることが出来たんだ!」
上条「そうか。でも何回も死ぬのは大変だろ?」
スバル「いやいや、上条ちゃんに比べたら大したことないって。まー、精神的にきついことはあるけどよー」
上条「そうだよな。……本当にきつかったな」
スバル「どの時が一番きつかった?」
上条「うーん、俺が全世界の敵になった世界も俺が必要とされてない世界もきつかったよ。でも一番きつかったのはインデックスの横で笑ってるのが俺じゃなかった時かな」
スバル「……」
上条「それ以外なら全部耐えられたんだけどな。……結構、単純だろ?」
スバル「ま、男は単純な生き物だから。……俺だってエミリアの隣に笑ってるのが俺じゃなかったら自殺するね!」
上条「そんな堂々と自殺宣言するなよな」
スバル「いやマジで」
キリト「えっと、俺もいいかな?」
上条「お、キリトだっけ?」
キリト「ああ。上条さんだよな」
上条「俺の方が年下だから呼び捨てでいいぞ」
キリト「いや、なんかアンタは呼び捨てに出来ない」
上条「なぜに!?」
スバル「黒の剣士きたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
上条「またかよ!?」
キリト「なんだこの人?」
上条「何かアニメやラノベに詳しいみたいだぞ。それで俺のことも知ってた」
キリト「なるほど。つまり俺のことも知ってるわけだ」
スバル「俺の名前はナツキ・スバル! よろしくね、キリトたん!」
キリト「たんはやめてくれ……。キリトだ。よろしく」
スバル「後でソードスキル教えてくれよな!」
キリト「現実世界じゃ無理だよ。それより何の話してたんだ?」
上条「どの死に方が一番きつかったか」
キリト「……嫌な会話だな。もう少し明るい話題ないのか?」
スバル「ならキリトに質問があるんだけど」
キリト「ああ、いいぞ」
スバル「アスナとはどこまでいったんだ?」
キリト「」
スバル「もう付き合って結構経つわけじゃん? やっぱりいくところまではいったわけ?」
キリト「いや、それは……」
上条「そっか。キリトは彼女がいたんだったっけ。羨ましい」
スバル「アンタも作ろうと思えばすぐ作れるからね!?」
上条「何言ってんだよ。上条さんがそう簡単に彼女を作れるわけないだろ。その幻想ぶち殺してやろうか?」
スバル「やめて! それくらったら俺多分死ぬ!」
キリト「でも禁書って沢山ヒロインいるだろ?」
上条「いても告白されたことないからな。この前ラブレター入ってたと思ったら魔神のジジイの悪戯だったし……」
キリト「それは気の毒だな」
スバル「そのラブレター貰った時に気づかなかった? 近くにへそ出しカチューシャ先輩やビリビリちゃんがいたことを!」
上条「雲川先輩と御坂か? よく覚えてないな。その二人がいて何か関係あるのか?」
スバル「アンタ、戦闘に関しては敏感なのにそっち系に関しては鈍感すぎる!」
キリト「まあまあ。読者から見たらわかるかもだけど本人からすれば言葉にしてくれないとわからないもんだぞ?」
スバル「……そうなのか。まあ、記憶も失ってるから仕方ないのかもな」
キリト「そういえば俺も仮想世界で200年生きて現実に戻った時に記憶消去したんだよ」
上条「そんなこと出来るのか?」
キリト「まあ、仮想世界の記憶だけどな。俺にとっては両方現実だけど」
スバル「うんうん、ユージオに関しては残念だったよな」
キリト「……本当にこいつ遠慮ないな……」
上条「それじゃ俺はそろそろ戻るよ」
キリト「俺も戻るかな」
美琴「アンタ、今年もサイン頼まれたの?」
加藤「うん」
雪菜「なんだかすみません」
美琴「別にいいんだけどね。本人がランクインしてればよかったのにね」
加藤「うーん、ゲームオタクだからあんま魅力ないのかも」
美琴「アンタ、ヒロインなんだから主人公をディスるのやめなさいよ……」
結衣「や、やっはろー!」
美琴「ん?」
雪菜「やっはろー?」
加藤「変わった挨拶ですね」
結衣「あ、あれ?」
美琴「あー、アンタ、確か俺ガイルのヒロインだっけ?」
結衣「うん、そうだよ! あたしのこと覚えててくれたんだ」
美琴「まーね。一度、あの黒髪に負けたこともあるし」
結衣「そ、そっか。えっと、あたしも混ざってもいいかな?」
雪菜「もちろんですよ」
結衣「ありがとう。あたしは由比ヶ浜結衣っていうんだ。よろしくね。それで美琴っちは何してるの?」
美琴「サイン書いてるのよ。てか美琴っちって?」
結衣「ん? 美琴っちは美琴っちだよ」
美琴「……」
雪菜「……」
結衣「サイン誰にあげるの?」
加藤「私。主人公の子に頼まれちゃって」
結衣「そうなんだ。よかったらあたしも書こうっか?」
加藤「大丈夫だよ?」
結衣「」
雪菜「あ、その異能バトル系のキャラのサインを欲しがってるみたいで! 決して由比ヶ浜さんだから不要ってわけじゃ!」
結衣「そ、そうなんだ。よかったー……」
一方通行(はァ。暇だ)
アクア「そこのあなた。アクシズ教団に入りなさい」
一方通行「あァ? 誰だテメェ?」
アクア「え? もしかして私のこと知らないの?」
一方通行「当たり前だろ。テメェみたいな三下知ってるわけねェだろォが」
アクア「ひっ! この人怖い! カズマさん、この人怖すぎるんだけど!」
一方通行「……」
アクア「あれ? カズマさん、どこ行ったの?」
カズマ(あの馬鹿! なんて人に声掛けてんだ!!)
めぐみん「カズマ、アクアが呼んでますがいいんですか?」
カズマ「いいんだ!」
一方通行「それで俺に何か用か?」
アクア「え、えっと……」
アクア(どうしよう。本読んだ時は平気だったのに睨まれただけでちびりそうなんですけど!!)
アクア「あの、私を崇拝してる教団があってね、そこに入って私の為にその能力を使って尽くしてほしいみたいな?」
一方通行「……オッケェ、オッケェ……」
アクア(簡単にオッケーしてくれたわ。やはり私の魅力には適わなかったのね)
アクア「それで手始めにあの男を血流操作して愉快なオブジェにして欲しんですけど」
一方通行「そォか。その前に俺の実力を見せるためにテメェを愉快なオブジェにしてやンよ」
アクア「」
一方通行「覚悟はいいかァ!?」
アクア「ひぃぃぃぃぃ! 全然よくないんですけどぉぉぉぉぉぉ!」
上条「一方通行、何してるんだ?」
一方通行「……何もしてねェよ」
上条「そうか。あんま女の子苛めるなよ」
一方通行「だから何もしてねェって言ってンだろ」
上条「わかったよ。大丈夫か?」
アクア「ふぁい」
上条「あいつも悪気はないんだけどな」
一方通行「余計なこと言ってンじゃねェぞ。三下」
アクア(思い出した。あの白もやし、この人に三回も負けてるんだわ)
アクア「いいところに来たわね」
上条「はい?」
アクア「あなた、私の為にあの白もやしを倒しなさい。そしてそのままアクシズ教団に入るのよ」
上条「」
一方通行「……」
アクア「私、女神業が暇な時に原作読んでたから知ってるのよね。白もやしさん、心の中であなたを相当リスペクトしてるんだから」
上条「上条さんをリスペクト?」
一方通行「」
アクア「それと初めて戦った時に顔面ぶん殴られて太陽に吠えろの真似してたのも覚えてるんですけどー! なんじゃこりゃーとかマジウケるんですけどー!」
上条「おい、挑発すんのやめろ!」
アクア「大丈夫。上条さんの右手があれば問題ないから。最悪、右腕切断してドラゴンさんに頑張ってもらえば大丈夫なんだから!」
上条「何軽く物騒なこと言ってやがる!?」
一方通行「ぶっ殺す」
上条「おい逃げるぞ!」グイッ
アクア「あらら? 上条さんったら他作品のヒロインにまでフラグ建てるつもりなのかしら? 私、チョロインじゃないから落とすのなら覚悟して欲しいんですけどー」
上条「誰だよこの女の保護者! 早く出てきてくれ!!」
カズマ「めぐみん、俺トイレに行ってくる!」
めぐみん「私も行きます!」
上条「まさか今日も言うとは思わなかったな。……不幸だぁ……」ボロボロ
いろは「上条さんじゃないですかー」
八幡「……」
上条「……ああ。確か一色と比企谷だっけ」
いろは「はい。お久しぶりですー」
八幡「……うす」
上条「久しぶり」
いろは「なんでそんなボロボロなんですかぁ?」
上条「一方通行にやられた」
八幡(あの怪物にやられてその程度の怪我か。化物だな)
いろは「大丈夫ですか?」
上条「問題ない。全治一時間ってところか」
いろは「はぁ。それよりさっき騒がしい人に付きまとわれてましたね」
上条「ナツキか。確かに元気だったな」
いろは「先輩とは絶対合わない人ですよね」
八幡「当たり前だ。あんなのと絡むなら一色の買い物に付き合った方がマシだ」
いろは「え? もしかして遠まわしにデートに誘ってるんですか? すみません。他の男の人の前で誘われるの抵抗があるので二人きりの時に誘ってください」
八幡「……」
上条「何だか羨ましいな」
いろは「もしかして上条さんが彼女作らないのってわたしを狙ってるからですか? すみません。あんなヒロインが大勢いる作品に移籍するのは抵抗があるので上条さんが俺ガイルに移籍したら少し考えてさせてください」
上条「…………え?」
八幡「気にしなくていいぞ」
上条「そ、そうか。なんだか平和で羨ましいな」
八幡「ま、そっちの世界より何億倍も平和だな」
いろは「そんな危険な世界なんですか?」
八幡「三日に一回は死にかけてるからな」
上条「……」
いろは「え」
八幡「ちなみに上条さんは年下だが魔神と戦った時に何億年もループしてるから精神年齢は半端ないぞ」
いろは「」
八幡「だから俺も呼び捨てに出来ない」
上条「……そうか。お前も俺とオティヌスの戦いを知ってるんだな」
八幡「原作ファンだからな。……初期で口癖真似してたのは俺じゃなくて作者が悪い」
いろは「……ていうかそんな生きてたら枯れてるんじゃないですか?」
上条「失礼な! 上条さんは彼女募集中だから枯れていませんのことよ?」
いろは「本当ですかー?」
上条「本当だ」
いろは「ならさっき手を繋いでた青髪の子はどうでした?」
上条「え」
いろは「結構可愛かったじゃないですか。そんな子と手を繋いでドキドキしませんでしたか?」
上条「……しなかったな」
いろは「やっぱり枯れてるじゃないですか」
八幡「いや、あれにはドキドキしないで普通だから」
いろは「え?」
アクア「へっくし! 誰かこのアクア様の噂をしてるわね。それでアクシズ教団に入る気になった?」
ベル「え? 僕はそういうのはちょっと……」
八幡「あー、上里って奴は来てないのかな?」
上条「ああ。あいつが来たら女の子たちが沢山来るから自粛したんじゃないか?」
八幡「なるほど」
いろは「その人もハーレム築いてるんですかー?」
上条「だなー。しかも怖い女ばっか……」
八幡「俺的には新キャラじゃなくて旧約のキャラが見たいんだけどな」
上条「上条さんに言われても困るんだけど!?」
八幡「だよな。……なあ、一色」
いろは「はい?」
八幡「好きだ。俺と付き合ってくれ」ギュッ
いろは「」
八幡「お前となら本物が見つけられそうな気がするんだ」
いろは「な、なに言ってるんですか? てか勝手に抱きしめないで下さいっ///」
上条「比企谷、そういうのは一目がつかないところでな」
いろは「先輩、おかしいですよ? 急にどうしたんですか!?」
上条「……ん? なんか目がしいたけみたいになってるぞ」
いろは「あ、本当だ」
食蜂「お久しぶりねえ、上条さん♪」
上条「食蜂か。もしかしてお前の仕業?」
食蜂「そうよぉ」
上条「なら右手で触れば大丈夫か」ポンッ
八幡「…………へ?」
いろは「///」
八幡「……」
いろは「せ、先輩……?」
八幡「すみませんでした。通報だけはやめてください」
いろは「し、しませんよ!?」
上条「そうだぞ。食蜂の仕業だからお前は無実だぞ」
八幡「え」
食蜂「ごめんなさいねぇ。ちょっと悪戯しちゃったんだゾ☆」
八幡「能力使われてたのかよ。……やめてくれませんかね?」
食蜂「軽く挨拶代わりよぉ。それとこの人に勝ったことがある人がどんな人が気になったしねぇ」
いろは(で、でかい……)
八幡「あんなの一時的なブームなおかげだ」
食蜂「そうかしらぁ。それより私のことわかるのねぇ?」
上条「ああ。食蜂だろ。大覇星祭が初対面だったよな?」
八幡(記憶喪失は治ってないのか)
食蜂「……そうねぇ」
上条「比企谷は食蜂のこと知ってるんだな」
八幡「ああ。超電磁砲も漫画見てるから」
いろは「先輩って本当オタクですよねー」
八幡「今更だろ」
いろは「ですねー」
食蜂「比企谷八幡さんと一色いろはさんねえ」
いろは「え? わたし達の作品知ってるの?」
食蜂「いいえ。あいにくそういうのには興味はないの」
八幡「こいつはそういう能力の持ち主なんだよ」
上条「『心理掌握』だっけ?」
食蜂「そうよぉ。一応、学園都市で第五位だわぁ」
いろは「つまり指輪の子と同じレベル5ってこと?」
上条「指輪?」
八幡「な、なんでもないぞ。一色、まだ渡せてないんだから黙っとけ」
いろは「あ、すみませーん。てか本当に中学生?」
食蜂「それ御坂さんにも言われたわねぇ。胸囲力が違いすぎるとそう見えちゃうのかしらぁ」
上条・八幡「」ゴクリ
いろは「わ、わたしはその子よりもありますよね!?」
八幡「知らねえよ。俺に聞くなよ……」
上条「ちょっと他の奴らにも絡んでくるよ」
いろは「はい。また後でですねー」
上条「食蜂もまたな」
食蜂「ええ」
八幡(俺はスルーですかそうですか)
食蜂「あの人は人を差別したりしないから安心していいわよぉ」
八幡「勝手に人の心読むなよ」
食蜂「仕方ないじゃない。じゃないと他人なんて信用出来ないんだからぁ」
八幡「上条さん以外はだろ」
食蜂「へぇ。本当に私のことよく知ってるのねぇ」
八幡「ああ。介護施設訪問して体が不自由な人の代わりに心を読み取って手紙を代筆する良い子だってことくらいはな」
食蜂「……」
八幡「御坂美琴にちょっかい出すのも上条さんと仲良いのが気に入らないからだって……いたたっ!」
食蜂「あなた、少し黙りなさぁい!」グリグリ
八幡「いてーよ。リモコン押し付けるな!」
いろは「へー。見かけによらず良い子なんですねー」
食蜂「……」
いろは「あ、照れてる?」
食蜂「一色いろは。総武高校一年生にして生徒会長。実は葉山隼人が好きと見せかけて……」
いろは「わーわー!!」
食蜂「あなたも調子乗ってると痛い目にあうわよぉ?」
いろは「ご、ごめんなさい……」
八幡「ていうか上条さんを追いかけなくていいのか? 本編に戻ったら―――」
食蜂「別にいいのよぉ。いい考えがあるしぃ」
八幡「いい考え?」
食蜂「それよりあなた、結構気配り力があるのねぇ。見かけによらずイイ男じゃない」
八幡「まあな。よかったら専業主夫にしてくれても構わないぞ」
食蜂「悪いけど私には決めた人がいるから無理だわぁ」
八幡「知ってるよ。でもライバル沢山いるだろ。それにお前は……」
いろは「そんなにライバルいるんですか?」
食蜂「そうねぇ。出会いだけなら私が一番早いと思うんだけれどねぇ」
八幡「食蜂、蜜蟻、雲川先輩、御坂、インデックス、姫神、御坂妹、五和、バードウェイ、オティヌス、総体、アリサあたりか」
いろは「そんなにいるんですか!?」
食蜂「鳴護アリサはもういないけれどねぇ。蜜蟻さんもどうなのかしらねぇ」
いろは「なんかヒロイン同士で戦いが起きそうですね」
八幡「もう起きたけどな」
食蜂「……」
いろは「え?」
深雪「そうなんですか。もう一年半も……」
雪乃「ええ。新作書いたり、アニメに手を出したり。いい加減にしてほしいわ」
結衣「ね! どうせ俺ガイル以外売れてないのにね!」
美琴「作者をディスするのもどうかと思うけど」
雪菜「私は今度OVAがあるんですよ」
加藤「私は来年2期があるよ」
美琴「いいわね。……私はいつアニメで出番あるのかしら」
深雪「そんなに間空いてるんですか?」
美琴「超電磁砲2期から3年、本編の禁書2期から6年経ってるわ」
雪乃「となると3期は絶望的ということかしら?」
美琴「はっきし言わないでよ。一応、まだ諦めてないんだから」
結衣「あたし達も3期あるかな?」
雪乃「私たちはその前に原作を出版してくれないと。それにラストが近いようだからこの集まりに参加出来るのも来年が最後になるかもしれないわね」
雪菜「そうなんですか。寂しいですね」
結衣「はぁ。……暗い話題はこれくらいにしてなんか明るい話しようよ!」
美琴「明るい話ねぇ」
結衣「そうだ! 美琴っちは指輪渡せたの!?」
美琴「ぶほぉ!」
深雪「確かに。私はお兄様と婚約しましたよ?」
雪乃「実の兄妹と婚約?」
深雪「はい」
美琴「なんでアンタが指輪のこと知ってんのよ?」
結衣「ヒッキー経由でいろはちゃんから聞いたんだけど」
美琴「……」
雪乃「正直、付き合ってもないのに指輪は重たいわよね」
美琴「」グサッ
雪菜「で、でもそれだけ好きってことだからいいんじゃないですか?」
加藤「うーん、でもあなたも付き合う前に指輪渡されたらどう思う?」
雪菜「そ、それは……」
美琴「……ふっ、そうよ。どうせ私は重たい女よ。指輪もまだ渡せないでいるわよ」
結衣「そ、そうなんだ……」
美琴「ていうか最近は指輪どころじゃないし。アイツの隣に立つのに必死っていうか……」
深雪「そんな思いつめない方がいいと思いますよ?」
美琴「私もそうしたいだけどね。思いつめることしか出来ないような出来事や敵ばかり来ちゃってさ……」
加藤「異能バトル物は大変だねー」
結衣「凄い軽い!?」
エミリア「い、インデックス、食べ過ぎじゃない?」
禁書「まだまだなんだよ。これで半分くらいかも」
エミリア「えー」
めぐみん「なんだか私と同じ匂いがしますね」
エミリア「え?」
めぐみん「どうも」
エミリア(あ、私も挨拶しなくちゃ!)
エミリア「えっと、私はエミリア。よろしくね?」
禁書「ふがふがふが!」
めぐみん「では私も名乗らせて頂きましょう。我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操る者……!」
エミリア「」
オティヌス「」
禁書「」モグモグ
めぐみん(うっ。やはりここでも馬鹿にされてしまう!?)
エミリア「めぐみんっていうんだ。可愛いお名前ね」
めぐみん「か、可愛くないわい! カッコいい名前と言って欲しいですね」
エミリア「女の子なんだから可愛い方が嬉しいんじゃないの?」
めぐみん「うっ」
禁書「ていうかあなたもオティヌスと同じで隻眼なの?」
めぐみん「いえ。これはファッションです」
禁書「……」
めぐみん「それよりオティヌスとは?」
オティヌス「私だ」
めぐみん「うわっ! な、なんですかこれ!?」
エミリア「オティヌスっていって、かつて魔神だった女の子よ」
オティヌス「私を女の子と言うな。言っていいのはあの人間だけだ」
めぐみん「これが魔神ですか?」
禁書「小さいけど本当なんだよ。リアルに世界を滅ぼしたこともあるんだよ」
めぐみん「せ、世界をですか……。それより隻眼って本当ですか?」
オティヌス「ああ。魔神になるために片目をくり抜いてな」
めぐみん「」
エミリア「」
めぐみん「こ、これは私も本当の隻眼になるために片目をくり抜くべきなんでしょうか?」
エミリア「だ、駄目だよ!」
カズマ「めぐみん、何処に行ったんだ?」ドンッ
カズマ「うわっ。すみません」
一方通行「いてェな。前見ろ」
カズマ「だから謝って―――――」
一方通行「あン?」
カズマ「」
一方通行「見ねェ顔だな。ルーキーかァ?」
カズマ「は、はひ……」
一方通行「お前もヒーローって口かァ?」
カズマ「い、いえ。俺はクズ主人公なんでヒーローなんかじゃ……」
一方通行「そォか。最近はヒーローって名乗る馬鹿が多くてよォ」
カズマ「は、はぁ……」
一方通行(チッ。俺は初対面の奴に何言ってンだ!)
一方通行「」スタスタ
カズマ「……少しちびった……」
カズマ(早く自分たちの世界に帰りたい)
達也「深雪。ここにいたのか」
深雪「お兄様」
美琴「あ、シスコンが来たわ」
雪乃「本当ね」
加藤「でも安芸くんが千葉の兄妹はみんなシスコンって言ってたよ?」
結衣「あー、それあってるかも」
達也「……」
上条「なんかドンマイ」
美琴「アンタ、どこ行ってたのよ?」
上条「色々と。食蜂も来てたぞ」
美琴「げっ」
上条「お前ら、同級生なんだから仲良くしろよ」
美琴「相性ってもんがあるでしょうが。あいつとは相性が悪いからそれは無理よ」
上条「そんなもんかね」
美琴「それよりサイン書いてあげよ」
上条「え?」
加藤「あ、お願いします」
上条「……前も書かなかったっけ?」
加藤「安芸くんが毎年欲しいみたいで」
上条「はぁ。上条さんのサイン欲しがるなんて珍しい奴だな。一方通行の方が人気ありそうだけど」
美琴「あんなの人気あるわけないでしょうが」
結衣「でも綺麗な顔してるよねー」
美琴「心は長年掃除されてないトイレみたいに汚いけどね」
雪乃「相当嫌いなのね」
美琴「嫌いってもんじゃないわよ」
達也「そういえば今年は溶断ブレード出した男は来てないのか?」
上条「溶断ブレード? あー、トールか」
美琴「あの雷神野郎ね」
上条「今年はランクインしてないみたいだな」
美琴「元々敵キャラだしね。なんか知らないけど私は共闘してたけど」
達也「そうか。残念だ。研究の為にもう一度見ておきたかったんだけどな」
上条「そいつは残念だったな。でもあいつの本質は溶断ブレードじゃなかったぞ?」
達也「他に魔法――魔術が使えたのか?」
上条「何かトールって全能の神みたいでよ。二回戦ったんだけど「絶対に勝てる位置に自動的に瞬間移動する能力」が本質だ」
「」
美琴「何よ。あいつ、共闘した時は本気じゃなかったってこと?」
上条「みたいだな。一回目の時は上条さんも瞬殺されたからなー」
達也「なるほど。しかしそんな能力を魔法で実現可能なんだろうか……」
深雪「流石にそれは無理だと思います。お兄様」
結衣「ふぇ。なんだかよくわからないね」
雪乃「そうね。でも雷神トールのことなら私も少し知ってるわ」
加藤「そうなんだ」
雪乃「北欧神話の本を読んだことがあるのよ」
達也「ふっ。どうやら魔術師には俺の考えを超える連中が沢山いるようだ。禁書の世界に興味が湧いてきたぞ」
上条「いや、あんな化物は一握りだけだからね? てかお前ってそんなキャラだったっけ?」
深雪(この空間がお兄様が捨てたはずの感情を取り戻させている?)
達也「魔術師以外にも一方通行のベクトル操作も見てみたくなってきたな」
美琴「あいつにはかかわらない方がいいわよ」
達也「ダメ元でお願いしてみるか」
美琴「ちょっと人の話聞いてんの!?」
雪乃「本当にいってしまったわね。大丈夫なの?」
上条「まあ、一方通行も流石に殺したりしないだろ」
深雪「ほ、本当に大丈夫でしょうか……?」
上条「最悪なんかあったら俺が止めるよ」
深雪「お願いします」
雪乃「あら? あなたならどんな敵が相手でも自分の兄が勝つと断言しそうだけど」
深雪「そうなんですが。他作品の世界観がよくわからないので」
雪乃「……そうね」
雪菜「確かあなた達は他作品とコラボしたことがあるんですよね?」
上条「ああ。俺妹とデュラララとコラボしたかな」
美琴「懐かしいわね。まあ、私の出番少なかったけど」
雪菜「どうでした?」
上条「バーテンダー風の男にボコボコにされた」
美琴「アンタ、他作品の奴にまで負けてんじゃないわよ……」
上条「仕方ないだろ。上条さんは右手以外は普通の高校生なんだから」
美琴「その普通の高校生詐欺はいい加減止めたほうがいいわよ」
上条「え」
加藤「そういえば安芸くんも同じこと言ってたかも」
結衣「ヒッキーも本読みながら言ってたよ。あと爆発しろって」
上条「何でだよ!?」
いろは「今日は楽しかったですねー」
雪乃「そうね。他作品の人達と交流が出来て刺激になったわ」
結衣「来年も来れるといいねー」
八幡「……そうだな」
食蜂「そうねぇ」
上条「そうだな」
「……」
結衣「なんでここにいるの!?」
上条「いや、食蜂が他の作品の世界を見てみたいって付き合わされて」
いろは「えっと……」
雪乃「上条くん、他作品の世界に入ったら戻れないこと知らないのかしら?」
上条「…………へ?」
雪乃「私たちの世界の入り口から入ってきたと思うのだけれど」
上条「あ、ああ……」
雪乃「その世界の住人が戻ったら入り口が閉じてしまうのよ?」
上条「」
いろは「次に入り口が開くのはまたパーティーがある日なんですよねぇ」
上条「つまり来年までこの世界にいないといけないわけか?」
雪乃「ええ」
上条「……食蜂さん……?」
食蜂「あらぁ。それは知らなかったわぁ」
上条「おい」
八幡(作戦ってこのことだったのか)
食蜂「それより私のこと覚えているのねぇ」
上条「当たり前だろ。戻れないってどうすんだよ! 上条さん、留年しちゃうだろうが!」
結衣「そっち心配するんだ……」
食蜂「仕方ないじゃない。まぁ、一年間この平和な世界で暮らすしかないわねぇ」
上条「……不幸だ……」
食蜂「でもいいじゃない。争いがない平和な世界で一年過ごせるんだからぁ」
上条「食蜂はいいのか?」
食蜂「そうねぇ。ドリーや派閥の子達に会えないのは寂しいけれどぉ」
上条「……」
食蜂「あなたと一緒なら悪くないんだゾ☆」
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