吸血鬼「パーティーに招待してやる」天の邪鬼「わあ嬉しい」(6)

吸血鬼の城

吸血鬼「暇だ、死にそうなくらい暇だ」

吸血鬼「お~い爺や、何か面白いものはないか~?」

吸血鬼「……」

吸血鬼「しまった、爺は大分前に他界したのを忘れていた」

吸血鬼「仕様がない、食事タイムで時間を潰すか……」バサバサッ

吸血鬼「今夜は暑いから北の村に行くとしよう」

北の村

吸血鬼「ウム、やはりオッサンの血は不味いな」

吸血鬼「しかしこの時間帯に出歩いているのなんてオッサンくらいしか……」

ガヤガヤ ザワザワ ワイワイ

吸血鬼「騒がしいな…夜だってのに非常識な人間達だなぁ、顔を拝んでやろう」ヒョイッ

吸血鬼「……なるほどパーティーか、なら仕方ない、騒がしくないパーティーなんてパーティーじゃないからな」

吸血鬼「そういえば我が家でも父上が若い頃は魔物を集めてよく開いていた、って爺が言ってたな」

吸血鬼「良いなぁパーティー……」

吸血鬼「……」

吸血鬼「ふははははッ!欲しいものは自分の力で手に入れるのが吸血鬼だ!私がパーティーを開こう!」

吸血鬼「さて、善は急げだ!早速準備にとりかからなければな!」

吸血鬼の城

吸血鬼「ウム!我ながら完璧な張り紙だな!推敲したかいがあったぞ!」

『    親あいなるま物達え

 今度の溝月の夜、パーティーを開く

 おいしい食べ物やワインをたくさん容易しておく

 場所は吸皿きの城だ

 備考 入間も来ていいよ』

吸血鬼「久しぶりに頭を使って疲れたな、寝るか」

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