モバP「人の心を読む能力かぁ」 (41)

P「ネットで転がってたよくわからん音楽を聴いたら能力に目覚めたぞ」

P「人の心を読むなんていくらでも悪y……利用出来そうだ」

P「しかし能力に目覚める瞬間ってあれなんだな。なんか直感的にわかるんだな」

P「余計な被害が出なくて便利だな。さてと、アイドルで実験実験」

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ガチャ

凛「おはよ」

P「おー、凛おはよう。元気か?」

P(心を研ぎ澄ませて……お、聞こえてきたぞ。このエコーかかっているほうの声だな)

凛「悪くないよ」

凛(元気元気 超元気! 朝からプロデューサー見れただけで一日頑張れるよ!)

P「」

凛「どうしたの?」

凛(あれ! どうしたんだろ! もしかして嫌われてるのかな! そんなことないよね!)

P「ん……いや、なんでもない。今日も頑張れよ」

凛「任せて」

凛(任せてよ! なんだってやってあげるよ! 私はやるぞ私はやるぞ)

未央「おっはー!」

P「おはよう。未央。おっはーは古いと思う」

未央「あれ、そうかな」

未央(あちゃー、ちょっと古かったか。じゃあなんて挨拶しよう)

凛「おっはーはないね」

凛(ちっ。まだ私がプロデューサー分を補給してるのに。タイミングが悪いな)

未央「……おいっすと未央を掛け合わせてみおっす! とかどうかな」

未央(これはいいアイディアじゃないかな。きっと褒めてくれるぞ)

P「やっはろーとかでいいんだよ。挨拶なんて」

凛「なにそれ。変なの」

凛(さすがはプロデューサー! 私達に浮かばない挨拶を平気で生み出す!)

未央「やっはろーかー。いいね」

未央(何の漫画に出てきたんだろう。最近はアニメも見てるしそっちかな)

卯月「おはようございます!!」

P「おう。おはよう」

凛「おはよ」

凛(これ以上のプロデューサー分の補充は不可能か。くっ……)

未央「やっはろー」

未央(今日は三人でレッスンだったかな)

卯月「今日も頑張りましょう!!」

卯月(プロデューサーのネクタイが曲がってる……)

P「さてと三人娘のスケジュールは……ダンスのレッスンだな」

P(さりげなくネクタイを直すか)

凛「送ってってくれるの?」

凛(プロデューサーの車チャーンス!)

P「そうだな。送っていくか」

凛(プロデューサーの車で匂い補充きたあああああああああああ)

未央「プロデューサーは今日暇なの?」

未央(送っていく暇なんてあるのかな)

P「送っていくのはついでだ。外に用事があるんでな」

卯月「プロデューサーも頑張ってくださいね!!」

卯月(寝癖がついてる……)

P「ああ。お前達にたくさんの仕事を持って来てやるよ」

P(卯月っていつもこういうこと思ってるのか……。あとで手洗いで直そう)

〜お昼〜

P「いやー、他人の心が読めると色々便利だな」

みく「お疲れ様にゃあ」

みく(にゃあ)

P「お疲れ、みく。そろそろ昼飯の時間か」

みく「何か奢ってくれるにゃあ!?」

みく(にゃあ)

P「そうだなー。昼飯くらいなら」

P(なんだ、このみくの思考は……)

みく「やったにゃあ! 何奢ってもらおうかにゃあ!」

みく(にゃあ)

P「おいおい、あんまり高いものは無理だぞ」

のあ「そう」

のあ(残念)

P「のあさんどこから出てきた。今」

みく「Pちゃんの背後の棚から出てきたにゃ……」

みく(にゃあ……)

P「なんでそんなとこにいるんですか」

のあ「猫は……気まぐれ」

のあ(なんとなく入ってただけ)

P「……まぁいいか。のあさんも何かご馳走しますよ」

のあ「甘えさせてもらうわ……」

のあ(エビフライ食べたい……)

みく「行くとしたらどこにいくにゃあ。やっぱりあそこのファミレス?」

みく(にゃあ)

P「そうだな。あっちの定食屋という手もあるが……どっちがいいかな」

のあ「定食屋にしましょう……。時間がもったいないわ」

のあ(定食屋のエビフライのほうが断然おいしいし)

P「じゃあ定食屋行くかー」

ガチャ

P「おっと」

幸子「危ないですね。ちゃんと見ててくださいよ。ボクを!」

幸子(あとちょっとでプロデューサーの胸に飛び込めたのに……)

P「悪い悪い。のあー、みくー行くぞー」

幸子「どこか行くんですか?」

幸子(今からとなるともしかしてお昼……?)

P「ああ、昼飯を食べにな」

幸子「!! 奇遇ですね! 実はボクもお昼はまだなんですよ!」

幸子(プロデューサーと一緒にご飯食べれる! 食べれる!)

P「そっか」

幸子「はい!」

幸子(ワクワク)

P「行って来る」

幸子「ちょ待ってください! 今の流れおかしいですよね!」

幸子(なんで誘ってくれないんだろう)

P「いやー、ちょっとよくわからんっすネ」

幸子「もうプロデューサーは鈍感ですね! ボクもお昼まだって言ったんですよ!」

幸子(のあさんとみくさんは誘ったのにボクは誘わないって……)

P「事務所にカップメンあるぞ」

幸子「なんでそうなるんですか!」

幸子(あれ……、もしかしてボク嫌われてるのかな)

P「なーんてな。幸子も行くぞ。奢ってやるから機嫌直せ」

幸子「!! 最初からそうすればいいんですよ! 寛大なボクが許して上げますよ!!」

幸子(良かった! プロデューサーに嫌われてなかった! 良かった!)

のあ「……」

のあ(早くしろ。エビフライ食べたい)

P「さてと、さっさと行こう。あっちの定食屋な」

P(今度から幸子でからかうのは控えよう。そしてのあさんが無言の圧力を放ってくる)

みく「おなかぺこぺこにゃー」

みく(にゃあ)

〜夕方〜

P「んー……一段落か」

まゆ「お疲れ様です、Pさん。お茶どうぞ」コトッ

まゆ(真面目なPさんの顔も素敵)

P「ああ、まゆ。ありがとう」

まゆ「……」

まゆ(Pさんがまゆの入れたお茶を飲んでる……。毎日お茶を入れて上げたい)

P「まゆは今日はもう何もなかったな。暗くならないうちに帰ったほうがいいぞ」

まゆ「暗くなったらPさんが送ってください」

まゆ(Pさんの助手席に座っておしゃべりしたい)

P「残念だが今日はちょっと遅くなりそうだから送れないぞ」

まゆ「そうですか。残念です」

まゆ(遅くまで働くPさんにスタドリを差し入れしたい)

P「そろそろレッスンしてた子が帰ってくるしそうしたら一緒に女子寮に戻りなさい」

まゆ「ワガママ言ってPさんを困らせるのはよくないですしそうしますねl

まゆ(Pさんに思いっきりワガママ言って困っているところを眺めたい)

P「……そういえば女子寮って入ったことないな」

まゆ「男子禁制ですよ」

まゆ(まゆの部屋はいつでもPさんにオープンですよ)

P「実際女子寮はどうだ。何か問題はないか?」

まゆ「そうですね……。特に問題はないですよ」

まゆ(Pさんがいつまで経ってもまゆの部屋に来ないと言う大問題を除けば)

P「ならいいんだ。地方から来てる子とかもいるからな。少し心配になったりするんだ」

まゆ「他の子の話ですかぁ? Pさんはまゆだけ見てればいいんですよ」

まゆ(でもちゃんとみんなを心配してるPさんも優しくて素敵)

P「そういうわけにもいかないかな。まぁまゆが大丈夫と言うなら大丈夫だろう」

まゆ「大丈夫ですよ。何かあったら連絡しますよ」

まゆ(Pさんがまゆを頼ってる。嬉しい……)

ガチャ

ありす「お疲れ様です」

P「お疲れ様。ありすも今日は終わりだったな」

ありす「はい。そうです」

ありす(佐久間さんがすごい目つきで私を見てる)

P「それじゃあまゆと一緒に帰りなさい」

まゆ「今日はここまでですね。残念」

まゆ(もっとPさんと一緒にいたいけどワガママ言っちゃいけない)

P「それじゃあ、気をつけて帰れよ」

まゆ「……はい」

まゆ(離れたくない……。でも頼ってくれてるから答えて上げたい。
   でも離れたくない)

P(まゆがすごい名残惜しそうにこちらを見ている)

まゆ「お疲れ様でした……」

まゆ(Pさん成分……)

ありす「お疲れ様でした」

ありす(私も佐久間さんくらいPさんと引っ付きたい)

P(なんかありすが最後に変な事を考えていたような)

〜夜〜

P「ふひー。なんだかんだで結構時間かかったな」

ちひろ「お疲れ様です。帰りましょうか」

P「そうですね。戸締り確認してきますね」

ちひろ「お願いします」

P(どういうことだ……? ちひろさんの心が読めない。感度が下がってるのかな)

ちひろ「大丈夫でしたか? 閉めますよ」

P「はーい」

P(もっと力に集中して。ちひろさんの心を見透かすんだ)

ちひろ「鍵よし、と。今日も一日終わりましたね」

ちひろ(






































                         見たな。消えろ)

ちひろさんが言うにはプロデューサーは階段の途中で突然倒れたので救急車を呼んだそうだ。
倒れたときに出来た傷自体は浅かったもののそのまま昏睡状態が続いた。
三日後。ラジオから流れたよくわからない音楽と共にプロデューサーは覚醒した。
不思議なことにプロデューサーは倒れた日のことを全て忘れていた。
ぶつけたときのショックと説明がされたが本当にそうだったのだろうか。
今となってはそれを調べることはできない。
ただ言えることは今日もプロデューサーのネクタイは曲がっていて寝癖は直っていなかった。

以上
ぼくは くうきが よめる のうりょくが ほしいです

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