小鳥「私アイドル辞めようかなぁ・・って」小鳥父「・・そうか」 (21)

これは小鳥がアイドルだったことを前提にしたSSです

小鳥のお父さん主観で進めていきます

ちな初めてのSS、短いので過度な期待NG



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久しぶりに聞いた着信音・・これは小鳥か・・

「もしもし、どうした、初めてじゃないかお前がそっちにいってから通話するのは」

小鳥「え!あ、う〜んちょっと声が聞きたくなって・・ね」

ウソだ・・

「何かあったのなら、聞くぞ」

一瞬の沈黙、そして開き直ったような声で、

小鳥「私アイドル辞めようかなぁ・・って」


「・・そうか」

小鳥「それだけ?」

「お前が決めたことだ、なんだ引き止めて欲しいのか?」

小鳥「ふふ、お父さんはそうゆう人じゃないってことは私がよくしってる」

「ああ、そうだな」

久しぶりの我が娘との会話、話の内容がなんであれ嬉しい、故に注意が緩慢になる・・・

「まぁ、お前にアイドルは向かないって思ってたんだ、だから無理せずこっちに帰・・」

小鳥「・・えっ・」

失言だった・・小鳥の様子が変わったのが電話越しでも分かる・・


「!?、いや今のは・・」

遅かった・・

小鳥「私・・お父さんだけは私をアイドルとして認めてくれてるって思ってたけど・・思い違いダッタノカナ・・」

最後の方が聞き取れない・・

「違う!違うんだ小鳥!私はただ・・」ブツ トゥートゥー

電話が切れた・・いや切られた・・


「どうしてこうなる・・」

分かっていたことだった・・俺は小鳥がアイドルになってからというものの連絡をとっていなかった。

あの子がどれ程向こうで苦労していたのかを知ろうとしなかったから・・

「このままじゃ、いけないなよな・・」

私は今の小鳥と向き合うことを決めた。

私は小鳥がアイドルとして何をしてきたのかを知ることから始めた・・

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「あいつ、いつの間にCDまで・・」

実の娘がCDを出していたことも知らないで何が親か・・自分が恨めしくなる

「『空』か、小鳥らしいな」

そう思いながら再生する、すると少し声色が違うが確かに小鳥の声が聞こえた

「あいつこんなきれいな声がだせるようになったんだな・・」


Aメロが終わりサビに入るとある違和感を感じた・・

「この歌詞・・まさか」

聞き終わる頃には疑惑が確信に変わっていた・・

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小鳥との待ち合わせ・・正直怖かった。今更どんな顔して会えばいいのか・・

「でも、伝えなくては・・」

少しするとそれらしき人がやって来た。遠目でも分かる。あの緑髪は・・そう思うと同時に足が出ていた。

向き合う二人。

「小鳥・・だな」

頷くだけで返事をしない・・下を向いて目も合わせてくれない。

「そのーなんだ、見ないうちに大きくなったな小鳥・・」

そうじゃない、俺が本当に言いたいのは・・


「小鳥!私はお前の夢を・・」

小鳥「お父さんごめんなさい!」

・・・・・えっ!突然の謝罪に驚く

小鳥「お母さんから聞いたのお父さん最近元気なくなっちゃったって・・私、お父さんにひどいこと言っちゃたから・・もしかして私のせいなんじゃないかって・・」

あぁそうだ、私は何を勘違いしていたのだろう。小鳥はこういう子だ、自分の事よりも他人の事を案じる優しい子・・

「いいんだ小鳥、私も謝ることがあるから」

小鳥「謝ること?」

「あぁ、私はすっかり忘れていたよお前の夢を」

そういって私は懐から『空』のCDを取り出した

「この『空』の歌詞、書いたのはお前だな、小鳥?」

小鳥「!!、どうして?」

「思い出したんだこの歌を聴いていたら・・」

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幼小鳥「おとうさーん、空っておおきいねーどこまでつづいてるのかなー」

「んーそうだなー鳥になって確かめれば分かるかもしれないなー」

幼小鳥「えーとりにはなれないよー」

「そうかーでも鳥の真似はできるぞ。ほっ」

幼小鳥「わーたかいーことりかたぐるますきー」

「はっはっは、どうだ鳥さんになった気分は?」

幼小鳥「んー、ことり、とりさんよりもなりたいものがあるのー」

「何になりたい?」




幼小鳥「空!」




「でっかい夢だなーことり。でもそれはちょっと難しいかな。」

幼小鳥「えーなんでー、ことり、おおきいそらになってたくさんのひとをげんきにしたり、みまもってあげたいの」

「小鳥は優しいなぁ〜なるほど、皆を元気にねぇ・・そう〜だ小鳥これなんてどうかな」



「アイドルだ」




幼小鳥「あいどる?」

「ああ、見守ってあげるかどうかは分からないが沢山の人を元気にしてやる事はできると思うぞ」

幼小鳥「ふぇ〜・・・うん、ことりあいどるになる!」

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「まさか、あの時の事を覚えているとは思わなかったがこの曲を聴いて確信したよ。お前は子どものときから、ずっとアイドルを目指していたんだな」

小鳥の目に涙が浮かんでいるのが分かる・・

「俺はそんなお前の夢を踏みにじるような事を言ってしまったんだ。謝るのは私の方だ。」

「すまなかった・・小鳥」

そう言って私は小鳥を抱きしめた

小鳥「お父さん・・お父さん・・」ヒグッ

「つらい事、悲しいこと沢山あったんだろう。お前は優しいから私に心配させないように通話もしなかったんだろう」

小鳥は泣きながら頷く・・

「もういいんだ小鳥、もう無理をしなくてもいいアイドルを続けるのも辞めるのもお前の自由だ。だがもし続けるのならこれだけは忘れないで欲しい」




「俺はいつでもお前の味方だから」

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あれから結局、小鳥はアイドルを断念し765プロの事務員として働いている。

アイドルを見守る仕事だ。765プロのアイドルも最近人気がでてきたらしい。

とある居酒屋・・
(ふー仕事終わりの酒はやっぱりうまいな、ん?)

イヤーマジハルカチャンカワイイッショー  イヤイヤイオリンダッテフタリノキオクキイテミマジナケッカラ

オイドンハユキホノコスモスオシデゴワス  マコトノジテンシャダロjk

(ふ、甘いな若者どもよ)


(お前らは表舞台に立つアイドル達しか見てないから分からんだろうが、765プロにはもう一人、裏に誰よりもかわいいアイドルがいるんだよ。)

一人ほくそ笑む・・


小鳥「ふートイレ混んでたましたー。あれ、なに笑ってるのお父さん♪」

「別に、なんでもないさ」

小鳥「んー、ならいいです♪」



(たとえ誰もアイドルだったお前のことを知らなくても、俺の中ではお前が一番のアイドルだからな・・小鳥) fin

終わり。

初めてですゆえ前後で矛盾が生じたり、文章が稚拙だったりしたかもしれませんが、

これを皮切りにどんどんSSを作っていけたらなっと・・

ここまで読んでくださった方々ありがとうございました

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