カズマ「・・・」←この素晴らしい世界に祝福を!の主人公
永井「・・・」←亜人の主人公
デルウハ「・・・」←Thisコミュニケーションの主人公
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カズマ「(この世界、死後の世界に似てる)」
カズマ「(つまり俺は死んだのか?)」
カズマ「(いつ?どこで?どうやって?)」
カズマ「(駄目だ。思い出せない)」
カズマ「(・・・そういえば神がいない)」
カズマ「(いるのは高校生くらいの日本人と)」
カズマ「(外国人のおっさんだけ)」
カズマ「(てゆーか野郎しかいねぇ・・・)」
カズマ「(こいつらが何者なのかは分からんが・・・これだけは分かる)」
カズマ「(俺くらいになると分かっちまうんだ)」
カズマ「(この二人はクズだ!)」
カズマ「お、俺は佐藤和真だ」
永井「佐藤?」ギロッ
カズマ「ヒエッ、な、何だよ?!」ビクッ
永井「・・・すまない。佐藤という奴のせいで僕の人生がメチャクチャになったんだ。だから佐藤という名前を聞くだけでイライラするんだ」
カズマ「そ、そうなんだ」
デルウハ「若いのに苦労してるんだな」
永井「僕の名は永井圭・・・亜人だ」
デルウハ「亜人?」
カズマ「つまりモンスターか?」
永井「は?何を言っているんだ?ゲームじゃないんだぞ」
カズマ「俺がいる世界にはモンスターがたくさんいるんだよ」
永井「・・・日本人だよな?」
カズマ「そうだ。今は異世界で冒険者をやってるが」
永井「・・・異世界?」
デルウハ「探検家みたいなやつか?」
カズマ「異世界・・・RPGのゲームみたいな世界って言えば分かるか?」
永井「・・・つまりゲームの中に入った、って言いたいのか?(信じられないが僕の世界にも亜人という訳が分からないやつがいるからな)」
デルウハ「ゲームの中?言ってることが分からんぞ(モンスターって言ったな。俺の世界にもハントレスやイペリットという化け物がいるが、それと似たようなものがいる世界か?)」
永井「僕も分からない。だが僕達は今、こんな訳が分からない世界にいるんだ。ゲームの中に入れてもおかしくない(佐藤がそんな世界行ったら喜びそう)」
デルウハ「訳が分からないって言ってるがお前、永井も訳が分からない存在だぞ。そもそも亜人って何だ?」
永井「・・・あんた」
デルウハ「あんたじゃねぇ。デルウハだ」
永井「デルウハさん、その斧で僕を殺してくれ」
カズマ「は?」
デルウハ「分かった」
カズマ「は?」
ズバッ
永井「」
デルウハ「これでいいのか?」
カズマ「ギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!マジで殺りやがったアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
デルウハ「なっ?!」
カズマ「えっ?!」
シュウウウウウウウウウ
永井「これが亜人だ」
カズマ「い、生き返った?!傷も治ってる?!てゆーかこいつ、何で殺されたのに何とも思ってねェんだ?!」
永井「何度も殺されたからね(殺してくれとは言ったが・・・躊躇いが全く無かった。こいつは佐藤と同じくらい、いやそれ以上の危険人物だ!早く元の世界に戻りたい!)」
カズマ「(高校生くらいの奴が何度も殺される世界?!日本じゃねェだろ!やっぱりモンスターじゃねェか!)」
デルウハ「てめぇもそんな体なのか」
永井「え?デルウハさんも亜人なの?」
デルウハ「俺じゃねェ。俺の部下だ」
永井「部下?デルウハさんは何者なんだ?」
デルウハ「俺はスイスの軍人だ。今は日本にいるが」
永井「スイス人だったのか。日本語が上手いな」
デルウハ「何言ってるんだ?俺達が今使っているのは共通語のエスペラント語だぞ」
カズマ「何それ?」
デルウハ「は?」
永井「僕には日本語に聞こえるんだが」
デルウハ「俺にはエスペラント語に聞こえるぞ」
永井「?」
デルウハ「?」
カズマ「・・・これ、アレだ」
デルウハ「何だ?」
カズマ「どう見ても日本じゃない異世界で日本語が通じるという神の力だ」
デルウハ「・・・異世界では常識なのか?」
カズマ「言語が違うのに理解できる。つまりここは俺がいる世界か!」
デルウハ「言葉の壁が無ェのか。都合のいい世界なんだな。お前がいる異世界って所は・・・」
カズマ「都合のいい世界じゃねェよ。働かなきゃ金は稼げねェし、飯も食えねェし」
永井「は?そんなの当たり前だろ(こいつクズだ)」
デルウハ「あーそれ分かる(こいつクズだな)」
カズマ「デルウハさんもそう思うだろ?!誰だって働かずに家でぐーたらしながら好きなことやって生きていきたいよな!永井は真面目過ぎなんだよ!」
永井「そうか?普通だと思うが・・・あ、お前引きこもりかwクラスにいたなこんな気持ち悪い底辺w」
カズマ「クズが」
永井「バカが」
デルウハ「確かにそんな生活が出来る世界なら最高だ。だが飯は労働や運動で体を動かした後に食べる方がいいぞ。だって腹が減らなきゃ飯が食えねェからな」
カズマ「何もしなくても腹は減るぞ」
永井「僕も運動は好きじゃないが何もしないのは流石にヤバい。死ぬぞ(こいつゴミだから死んでも誰も悲しまないな)」
カズマ「もう死んでる」
永井「え?」
デルウハ「マジか。てめぇも亜人やハントレスみてぇな化け物か?」
カズマ「え?」
デルウハ「殺れば分かるか」
ズバッ
カズマ「待て待て待て待て!!俺は一人じゃ生き返れな・・・・・・・・・・」
カズマ「あれ?」
アクア「何?私の顔に何か付いてる?」
カズマ「俺の部屋・・・夢か?(あいつらは何だったんだ?)」
アクア「どんな夢見てたの?エッチな夢?」
カズマ「違ェよ。死後の世界みたいな所で二人のクズと話してたんだ」
アクア「二人のカズマ?」
カズマ「同じ価値観を持つ奴しかいない世界だったら一生起きねェよ!」
アクア「で、何で話してるだけなのに叫びながら起きたの?」
カズマ「殺されたんだよ・・・二人のクズの一人に・・・」
アクア「へェ~」
カズマ「へェ~じゃねェよ!メチャクチャ痛かったんだぞ!」
アクア「でも夢じゃん」
カズマ「・・・そ、そうだな・・・たかが夢だよな・・・もう二度と会うことない・・・よな?」
(その日の夜)
カズマ「・・・」
永井「・・・」
デルウハ「・・・」
銀時「誰だお前ら?」←銀魂の主人公
カズマ「お前こそ誰だ?!(増えてるウウウウウウウウウウ!!)」
おしまい
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