王様「もしかしてそなたはいといいえしか喋らない……?」 (611)

勇者「はい」

王様「そうか……しかし、それでは旅の仲間とうまく意思疎通ができないのでは?」

勇者「いいえ」サラサラ

王様「ふむ、筆談か…」

王様(なんでそこまでして喋らない)

王様「しかし、それでは戦闘中に、素早く指示ができないのでは?」

勇者「………」

王様「まぁ致し方あるまい。勇者を封印したそなたの祖父も、寡黙な男だったと聞いておる。」

王様「なにせ勇者の血筋はそなた一人しかおらん。魔王が目覚めた今、世界の命運はそなたの両肩にかかっておる」

王様「頼んだぞ!勇者よ、魔王の城へ向かい、魔王を倒すのだ!!!」

勇者「はい」

王様(そこはせめて「はい!」にしてほしかったんだが)


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-酒場にて

店主「やあ勇者様。話は聞いてるぜ。お仲間をご所望かい?」

勇者「はい」

店主「そうかい。どんな仲間が欲しいんだい?」

勇者「……」サラサラ

店主(なんで筆談?)

店主「えっと……僧侶と魔法使いと盗賊か…よし、待ってな」



店主「連れて来たぜ。こいつらだ」

盗賊「どうも!よろしく!」

勇者「はい」

魔法使い「……?よろしくね」

勇者「はい」

僧侶「……?私頑張りますね!」

勇者「はい」

盗賊・魔法使い・僧侶(なんだこいつ)

盗賊「勇者さんって、レベル幾つなんですか?俺は2なんですけど」

勇者「……」サラサラ

盗賊(なんで筆談?)

盗賊「……6ですかー。」

魔法使い「あたし4」

盗賊「じゃあ僧侶ちゃんは?」

僧侶「……8です」

盗賊「8?すげーな、一番高いじゃ」

僧侶「……あの。68です」

勇者・盗賊・魔法使い「」

僧侶「勇者様が来るまで、お役にたてるようにがんばってたんですよぉ」

盗賊「だからって68って……なにをどうしたらそんなに上がるんだ……」

魔法使い「……ん?あんたって、外で魔物倒してレベル上げてたってことでいいの?」

僧侶「はい、そうですよ?」

魔法使い「じゃあ、金も持ってるってこと?」

僧侶「2万ゴールドとちょっとぐらいかな……?頑張って貯めたんですよぉ、みなさんのために」

魔法使い「おぅおぅ、かなり貯めこんでんじゃねぇか!!!パーッとつかうぞパーッと」

盗賊「装備を買おう、な、な?」

勇者「はい」スタスタ

―街

盗賊「いやー、いい買い物ができた」

魔法使い「二万ゴールドもありゃあ当分買い物には困らないとみていいね」

勇者「はい」

盗賊「……さっきから思ってたんですけど、勇者さんってはいといいえしか喋りませんよね」

勇者「はい」

盗賊「それって、他の言葉は喋れない……んですか?」

勇者「はい」

盗賊・魔法使い・僧侶(めんどくせぇ、こいつ)

魔法使い「くだんねー。不自由だから喋れや」

勇者「いいえ」

魔法使い「あ゛!?」プッツーン

魔法使い「いいから喋れっつってんだよ!!!!」グイーッ

勇者「ひひへ」

盗賊「やめろよ魔法使い!」ペチペチ

魔法使い「力よえーなお前!」

僧侶「やめましょうよ魔法使いさん!」メギャア!!

魔法使い「!?」ギューン!ドッシャーン!ガラガラガラ

魔法使い「」ガクッ

盗賊・勇者「………」

僧侶「あっ」

僧侶「ち、治癒魔法!治癒魔法かけてきます!」

盗賊「さて、今からどこ行きましょう?」

魔法使い「こっから魔王城に向かうってーと……海渡らんといかんのか」

盗賊「そうなると、西にある港町がとりあえず目標だな」

勇者「はい」

僧侶「じゃあ、そこまでで一番近い町は……商業の街、ですか」

盗賊「じゃあ途中ドラゴンの棲む山を通るのか……」

僧侶「……あっ」

魔法使い「まぁ、僧侶ちゃんもいるしラクチンでしょう」

勇者「はい」

盗賊「とりあえず町を出よう」

―フィールド

勇者「……」ズバズバッ!!

魔法使い「燃えろ燃えろ!!!!」ゴオオオ

盗賊「ダラッシャア!!」スパッスパッ

僧侶「あの……私……」オロオロ

魔法使い「ボス戦までは温存しといて!あと私たちの熟練度が上がらないから!」

僧侶「は、はい」

-ドラゴンの棲む山

魔法使い「着いた!」

勇者「はい」

盗賊「ここに着くまでかなり魔物倒したよな!」

魔法使い「お前基本避けてばっかでかすり傷つけた程度じゃねぇか」

勇者「はい」

僧侶「でも魔物も強くなりますよ!」

盗賊「気ィ引き締めていこう!」

-ドラゴンの棲む山頂上

魔法使い「ここか……」

勇者「はい」

盗賊「ドラゴン、居なくね?」

勇者「はい」

僧侶「……」

魔法使い「まぁ居ないに越したこたぁないさ、さっさと降りて町行こう」

僧侶「……はい」

-商業の街

盗賊「……結局ドラゴン居なかったな」

魔法使い「なんにせよ疲れた!宿屋宿屋!」

勇者「はい」

-宿屋

店主「いらっしゃい!」

盗賊「四人二部屋……で、いいよな勇者さん?」

勇者「はい」

店主「勇者さん!?あんた勇者かい!?」

勇者「はい」

店主「ってことは……こないだあの山のドラゴンを倒したのもあんたらかい!?」

勇者「いいえ」

魔法使い「今日初めて登ったし、行ったときにはドラゴンはもういなかったよ」

店主「そうか…まぁ、ドラゴンを倒したのは一人の旅人って話だったし、あんたらではないか」

僧侶「………」

盗賊「……あんたか」ボソッ

僧侶「……はい……レベル上げの途中に……」ボソボソッ

僧侶「……目立つのもアレですし……できたらご内密に……」ボソボソ

勇者「……はい」

―朝

魔法使い「ああ!良く寝た!」

盗賊「今日はどうしますー?」

僧侶「これから行く町の情報収集なんてどうでしょう?」

勇者「はい」

魔法使い「次っつーと……地下洞窟抜けて、砂漠の城か」

盗賊「それだ!!」

魔法使い「は?」

盗賊「砂漠の城には、修練所があるらしい」

勇者「はい」

盗賊「そこで僧侶ちゃんとの差を埋めよう!」

勇者「はい」

魔法使い「おう、いいじゃない!特訓特訓!胸が熱くなるね!」

盗賊(毎回思うんだがこいつオッサン臭いな)

-酒場

男「砂漠の城へ行く?じゃあ気を付けた方がいいぞ、地下洞窟にはゴーレムがいる。」

魔法使い「楽勝楽勝」

男「おお?威勢がいいな!そういえばこないだドラゴンを倒した英雄の話を知ってるか?」

僧侶(あっ……)

男「隣で見かけていた旅人によるとだな、なんと拳の一撃でドラゴンを粉砕したらしい!」

男「俺が思うに、きっとそいつぁとんでもなく熟練した、豪傑の戦士だろうな!」

勇者「いいえ」

―民家

女「砂漠の城?あそこは確か、旅人の入場を拒むって聞きましたけど……まあ、勇者様なら大丈夫でしょうね」

女「それよりも聞きました!?ドラゴンをたった一人で、素手で倒した男のお話!」

勇者「いいえ」

女「?」

-町長の家

町長「砂漠の城、ですか?あそこは、たしかひどく物価が高いとか……」

盗賊「大丈夫大丈夫」

町長「そうか、金の蓄えはおありでしたか」

町長「それよりも聞いてください!ドラゴンを倒したお方のお話を!」

町長「たった一人、素手でドラゴンを倒されたそうな、しかも、一撃で!」

勇者「はい」

町長「しかもそのおかげで、ドラゴンに攫われた私の愛娘も無事助かり……どこにも名を明かさず去って行った英雄……」

町長「必ず見つけだしてお礼がしたい!そして、英雄の銅像を、我が町に!」

僧侶「あのぉ、あまり詮索しないほうが、その方も喜ぶと……」

町長「?」

町長の娘「砂漠の修練所?そういえば、昔の勇者様もそこで修行をしてすごい技を身に着けたとか……」

魔法使い「新技!?いいねいいね、血肉が躍るね!」

町長の娘「それよりも聞いてよ英雄の話!」

町長の娘「あたし、ドラゴンの巣で気絶してたからそのお方の顔は見たことないけど……でも、きっとすごい美青年に違いないわ!」

勇者「いいえ」

町長の娘「……?私、その方ときっと再会して、結婚するのよ!」

魔法使い「それは諦めた方がいいよ」

町長の娘「何よ、あたしの未来予想図にイチャモンつけるつもり!?帰ってよ!」

町長の娘「ああ、いつ会えるのかしら……」

-宿屋

盗賊「結局、八割がたは僧侶ちゃんの話だったな」

僧侶「私男じゃありませんよ!」

勇者「はい」

僧侶「ですよね勇者様!」

魔法使い「まさか町長の娘に恋心植えつけちゃうとは。罪な女だね、あんた」

勇者「はい」

僧侶「そこは肯定するんですか……」

盗賊「とりあえず寝よう。んでもって明日は出発だ!」

勇者「はい」

魔法使い・僧侶「おー!!」

お話に合わせるというか区切りができたのでとりあえず今日はこんなもんで。

毎日こんぐらいのペースで時間があまってりゃいっぱい書きます……

誰も見てくれてないかと思ったら見てくださってるんですねよかったー

おっつおっつ

テンポ良くて面白いよー
がんばって!

というか僧侶のチートさが・・・

>>22
ありがとうございますー 自分でも強くし過ぎたと心から

8時になったら投下します。それまで補足説明などなどつらつら書いていきます

まずこれにおけるレベルアップシステムなんですが、基本的には戦闘に参加してさえいれば経験値は一様に入ってきます。

で、ここから穴埋めのご都合主義みたいなアレなんですけど、熟練度っていうシステムを入れてみました。
例えば剣を振るとそれだけ剣が上達するとか、攻撃を受け続けてると防御力が上がるとか、レベルアップのときのステータス上昇にかかわる数値みたいなもんです。
なので僧侶は、レベルアップの最中僧侶であるにもかかわらず素手でモンスターを殴りまくったため素手と力の熟練度あが上がっていまのチートパワーになったとお考えください。

あと、街で言ってた「一撃でドラゴンを粉砕」ってのは、噂によくある脚色です。これは完全に書くの忘れてました。

あとこれは話とは関係ないんですけど一応
基本的に、これだけ書いてりゃ話もコロコロ進むだろうみたいなところまで書き溜めておいてそこから即興で書いてます。
なので、途中までめちゃめちゃ投下速度が速かったと思いきや急に遅くなります。
途中からつじつまが合わなくなってきたら、たぶんそのせいで僕も気づいてないんでできれば教えていただけると
というわけで書き溜めがちょっと足りなかったので投下開始は八時半にします。(ここまで言い訳)

―朝の街

僧侶「あー良く寝た!」

僧侶「魔法使いさん魔法使いさん、朝ですよ」ユサユサ

魔法使い「うるせーぞクソガキ!」

僧侶「ひぃっ!」ビクゥッ

僧侶「きっと疲れてるんだ、寝かしておいてあげよう、そうしよう」

盗賊「おっはようございまーす!!」ガバッ

盗賊「あれ……?勇者さん?勇者さーん……」

勇者「はい」ガチャッ

盗賊「うおぉ!?」

勇者「……」デデーン

盗賊「あ、薬草!それとテント!」

盗賊「もしかして、朝の市場で買ってきたんですか?」

勇者「はい」サラサラ

盗賊「値段ですかこれ。うおお。やすいなさすが商業の街やすい」

盗賊「外で寝泊まりできるのかー。長旅に便利ですね」

勇者「はい」

-地下洞窟

盗賊「着いた―。地下だけあって寒いな」

魔法使い「火炎……」

僧侶「駄目です魔法使いさん!MPだいじにですよ!」

魔法使い「それもそうか……」

盗賊「それは本来勇者さんが言うべきもんなんだけど……」

僧侶「とにかく、奥へ進みましょう!」

勇者「はい」

盗賊(こんなんだからなぁ)

魔法使い「はじけ飛べ!」ドギャアアアン

勇者「……」ズバババババ

盗賊「なんか魔物増えてない!?」ヒョイヒョイヒョイ

魔法使い「昨日夜に酒場で聞いた話なんだがなぁ!燃えろ!」ゴオオ

盗賊「お前ちゃんと寝てろよ!!!」ヒョイヒョイ

僧侶(それでなかなか起きなかったのか…)

魔法使い「うるせーよ!二か月ほど前、砂漠の城が外との交易を絶ったらしいぞ」

魔法使い「きっとそれでここを通る人間が減って、増える一方になったんだろう」

魔法使い「ああもう鬱陶しい!凍れ!」ピキィィィ

盗賊「なんでそんなことしたんだろう?」ヒョイッヒョイッヒョイ

魔法使い「しらねーよ!それより僧侶ちゃん、加勢して!」

僧侶「えっ、でもみなさんの熟練度が」

魔法使い「こんだけ居たら十分稼げるさ!とにかく数が多い!ちょっと減らしてくれ!」

僧侶「はいっ!」

盗賊「ふぃー、なんとか撃退したな」

魔法使い「半分ぐらいは僧侶ちゃんが倒してくれたけどな」

勇者「はい」

盗賊「結構進んだし、そろそろ抜けるんじゃないか?となると噂のゴーレムがそろそろ来るんだろうが…まあ、僧侶ちゃん居るし大丈夫だろ」

僧侶「あんまり期待しないでくだよさいよ……打撃が効かない魔物だっていないわけじゃないですし」

魔法使い「でも今回はゴーレムだろ?幽霊じゃないんだし、打撃が効かないわけないさ」

盗賊「あっ、なんか、奥に重っくるしい扉があるな」

魔法使い「出口か?」

僧侶「とにかく入ってみましょう!」

勇者「はい」



魔法使い「なんか、洞窟とは一転して広い場所だな……天井が高い」

僧侶「なんだか、神々しい雰囲気ですね!……儀式場、みたいな」

盗賊「えっと……どこだ出口」

魔法使い「ゴーレムいねーなー。……僧侶ちゃん、見に覚えない?」

僧侶「やってませんから!」

盗賊「あれがここの出口っぽくないか?」

勇者「はい」

魔法使い「でも、なんか塞がれてるぞ」

僧侶「煉瓦ですかね?ぎっちり組まれてますね」

魔法使い「しゃらくせぇな、魔法と僧侶ちゃんパンチでぶっ飛ばすか」

勇者「はい」

僧侶「変な技名つけないでください!」

魔法使い「凍り付け!」ピキイイン

僧侶「えいっ!」ドゴオオン……

魔法使い「弾け飛べ!!」ドギャアアン

僧侶「とりゃっ!」ガィィン!!

盗賊「……壊れないな」

魔法使い「でもまあ、何回もやってりゃそのうち崩れんだろ。続けるぞ、僧侶ちゃん」

勇者「いいえ」

盗賊・魔法使い・僧侶「へ?」

勇者「……」サラサラ

僧侶「壁から魔翌力を感じる?」

魔法使い「言われてみれば……」

僧侶「ただの壁から魔翌力なんておかしい話ですね」

盗賊「となると、壊れない魔法ってところか?しかしんなもん誰が誰のために……」

ゴゴゴゴゴ……

盗賊「!?………なんだこの音……」

魔法使い「壁だ壁!」

魔法使い「壁が動いてやがる!!!!」

ゴゴゴゴゴ……

盗賊「ちょ、こっちに迫ってるぞ!」

勇者「はい」

魔法使い「一旦離れろ!!」

ゴゴゴゴゴ……

僧侶「これは……」

盗賊「煉瓦がどんどん何かの形に……?」

魔法使い「でけぇ……人の形って事ぁ……」


グォアアアアアアアアア!!!!!!!!

盗賊「こいつがゴーレムかっ!!!」

盗賊「煉瓦が集まったおかげで出口が開いた!むやみに戦う必要もない!出るぞおおお!!!!!」ダッ

勇者「はい」

僧侶・魔法使い「わかった!」


グオオオオオオ!!!!!!!!!!!

盗賊(動き出しやがった!!)

盗賊「急げ!」

ブンッ!ガッシャアアン!!!

盗賊「ぐぁああああああ!!」バタッ

僧侶「回復魔法!」パアア

盗賊「サンキュ!」

ゴーレム「グアアアアアアアア!!!!!!」ブンッ

ガッシャアアアン!!!!!

勇者「!?」バタッ

魔法使い「勇者!」

僧侶「回復魔h」

ゴーレム「グオオオオオオ!!!!!」ブンッ

僧侶「くっ……ていっ!」ゴンッ!!

ドゴオオン!!!!!!バラバラバラ……

魔法使い「さっすが僧侶ちゃん……」

僧侶「回復魔法!勇者さん、大丈夫ですか!?」トテトテ

勇者「はい」

盗賊「危なかった危なかった……最初からこうすりゃよかったな……ゴーレムも倒したし、出よう」

勇者「はい」

魔法使い「一時はどうなることかと思った……」

ゴーレム「グオオオオオオッ!!!!!」

一行「!?」

魔法使い「復活した!?」

僧侶「なんで……バラバラになったのに……」

盗賊「とにかく僧侶ちゃん、もっかい!」

僧侶「はい!!!」

ドギャアアアアアアン!!!バラバラバラ……

魔法使い「よし今度は急いで……」

ビュウン!!

魔法使い「ぐっ、は!!」バタッ

勇者「……」ガクッ

僧侶「回復魔法!」パアア

盗賊「煉瓦だけでも飛んできやがった……どうしても出さないつもりか……?」

グオオオ!!!!!!!

魔法使い「くっそおおおお!!!!!!また復活しやがった!!!!!」

盗賊「僧侶ちゃん、もっかいだ!」

僧侶「はいっ!」

ドガアアアアン!!!

盗賊「よし、今度こそ、復活する前に何としても……」

勇者「いいえ」

魔法使い「勇者!?」

勇者「……」ビシッ

盗賊「さっきの扉!?いったん逃げろってことですか……」

勇者「はい」

僧侶「MPそろそろ切れそうです……」

盗賊「仕方ねぇか、戻ろう!」ダッ

勇者「はい」ダッ

グオオオ!!!

魔法使い「復活しやがった……急げ!!!逃げろおおおおお!!!」

-フィールド

魔法使い「ここまでくれば大丈夫だろう……」

盗賊「あの部屋までしか追っかけてこなかったな」

盗賊「ってことは、とにかく外に出さないことが目的なのか、あのゴーレムは?」

勇者「はい」

僧侶「どうやって倒したらいいんでしょう、まさか復活するなんて……」

魔法使い「とにかく、僧侶ちゃんのMPが回復したらもう一回……」

勇者「いいえ」

盗賊「勇者さん?」

勇者「……」バサァ

僧侶「テント……あっ」

魔法使い「今日は休めってことか……たしかに、もう一度なんの考えもなしに行くのは危ないな」

勇者「はい」

盗賊「よし、今日はとにかくゆっくり休もう!」

僧侶「そうですね!」

勇者「はい」

魔法使い(パーティー仕切ってるあたり盗賊のほうが勇者っぽいな)

―朝

僧侶「おはようございます……」

勇者「はい」

盗賊「僧侶、魔法使い、MP戻った?」

僧侶「はい!」

魔法使い「全快よ!」

盗賊「よし、じゃあ行こうか!」

魔法使い「何か作戦考えたのか?」

盗賊「いや!!情報が少なすぎてさっぱりだ!」

魔法使い「じゃあダメだろ!無駄に行ったって昨日みたいに……」

盗賊「だからさぁ。情報が少ないんだから、作戦立てるためにも見に行こうぜ!」

魔法使い・僧侶「なるほど!」

-地下洞窟・ゴーレムの間

盗賊「昨日よりだいぶ魔物少なかったな」

勇者「はい」

魔法使い「あんだけ倒せばそりゃな」

盗賊「よしこいゴーレム!!!」







盗賊「こねーよ!!!!!!!!どんだけ待てばいいんだよ!」

魔法使い「もうちょっと待てば来るかもよ~?」

勇者「いいえ」スタスタ

盗賊「ちょっと!勇者さーん?何するんですか?」

勇者「……」ガキィン!

ゴゴゴゴゴ……

勇者「……」スタスタスタ

盗賊「なるほど、なにか攻撃すると、現れるってわけか」コクコク

魔法使い「感心してないで!来るぞ!」

ゴーレム「グオオオオオオ!!!!」

盗賊「僧侶ちゃん!」

僧侶「はいっ!」

ドギャアアアア!!!!

ゴーレム「グオオオ!!」

盗賊「もう一回!」

僧侶「ていっ!」

ドッガアアアアアアアン!!!!!

盗賊「……やっぱ何もわからないか……」

勇者「いいえ」サラサラ

盗賊「僧侶ちゃんが毎回殴ってる右足のところ?よし、見てみよう」

ゴーレム「グオオオオオ!!!!!」

盗賊「ちょっと待って僧侶ちゃん!」

僧侶「は、はい!」

魔法使い「右足…………煉瓦がない!!!一か所穴が開いてる!」

ゴーレム「グアアア!!!」ブンッ

僧侶「あっ、ていっ!」

ガシャアアアアン!!!!!

盗賊「よく見れば砕け散った煉瓦の破片がある……つまり……」

魔法使い「全部砕けばいいってことか!!?」

勇者「はい」

ゴーレム「グオオオオオオ!!!!」

魔法使い「あ!右手のところにも一か所!」

盗賊「攻撃防いでるところだな……」

僧侶「ていっ!」

ガッシャアアアアアア!!!

盗賊「もういいぞ僧侶ちゃん!今日は帰ろう!」

僧侶「はい!なにかわかりましたか!」

盗賊「作戦が立てられた。ありがとう」

僧侶「そうですか!これで勝てますね!」

魔法使い「とんでもなく過酷な作業だけどな」

ゴーレム「グオオオオオオオオオ!!!!!!」

盗賊「やべっ、逃げるぞおおおおお!!!!!!!」

-次の日

魔法使い「あれ、なんで勇者いねーの?」

盗賊「街に買い物行ってくるってさ」

僧侶「帰ってくるまで暇ですね……レベル上げでもしましょうか!」

盗賊「おっ、いいんじゃない?」

魔法使い「せっかくだから強くしておきたいね」

僧侶「私ももっと強くなりt」

魔法使い・盗賊「俺らだけでな」

僧侶「あれ、勇者様帰ってきたんですか」

勇者「はい」キョロキョロ

僧侶「ああ、二人ならレベル上げに行ってますよ。私連れて行ってくれなかったんです、ひどいですよね?」

勇者「いいえ」

僧侶「え~、勇者様まで!」

僧侶「それより何買ってきたんですか?」

勇者「……」ジャーン

僧侶「ウォーハンマー四つ……そういうことですか!」

-翌日、地下洞窟ゴーレムの間

盗賊「ハンマー重い……」

魔法使い「うっせーぞ!」

盗賊「とりあえず、作戦をまとめますと」

盗賊「まず僧侶ちゃんが僧侶ちゃんパンチでゴーレムをバラバラにします」

僧侶「だからその技名なんなんですか!」

盗賊「そして、バラバラになったところを四人で手当たり次第に煉瓦をハンマーで叩き割っていきます。粉々になった煉瓦はゴーレムに戻りません。」

魔法使い「僧侶ちゃんパンチ三発でようやく一個だったし、かなりキッツイけどね」

盗賊「そして、ゴーレムが復活したらまた僧侶ちゃんパンチ。バラバラになったらまた叩き割って……を、ゴーレムがなくなるまで繰り返します」

僧侶「めっちゃ時間かかりそうですが……」

魔法使い「しゃーねーだろこれしか手がないんだから」

魔法使い「とにかく行くぞ……爆裂魔法!」

ドガァン!ゴゴゴゴ……

ゴーレム「グオオオオオオ!!!!!!!!」

僧侶「ていっ!」

ドガアアアアアアア!!!!!バラバラ……

盗賊「よっしゃいっけえええ!」

ゴンッゴンッッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴン

魔法使い「復活するぞ!」

ゴーレム「ゴゴゴ……」

僧侶「てりゃっ!」

ドガアン!

盗賊「よしっ!」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

魔法使い「復活する!」

ゴーレム「グオオオッ」

僧侶「はいっ!」

バラバラ……

勇者「……」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

バリィッ!!

盗賊「まず一個……」

魔法使い「来るぞ!」


――――


盗賊「……今……何個?」ゼイゼイ

勇者「……」サラサラ

盗賊「24コか……」

僧侶「そろそろ限界なんですが……」ハァハァ

魔法使い「地味で辛いぞこれ……」ヒィヒィ

盗賊「でもゴーレムもそろそろ穴ぼこが増えて来ただろう」

ゴーレム「グオアアアアアアア!!!!!!」ブンッ

盗賊「今日は帰るぞおおおおおおおおお」ヒョイッ

ガッシャアアアアアアアアアン!!!!

盗賊「あっぶねええええ!!!!!!!」ダッダッダ

-20日後

盗賊「さすがに今日で終わりだろう!行くぞゴーレム」

僧侶「ゴーレムって言うかあそこまで減るともうただの煉瓦ですよね」

勇者「はい」

盗賊「壁の原形をとどめなくなったときにもうだいじょうぶだろうと通ろうとしたら案の定背骨砕かれたし、やっぱり全部砕くしかないんだろうな」

魔法使い「今何個だっけ?」

勇者「……」サラサラ

盗賊「420コか……」

魔法使い「途中からバラバラにする手間が省けて楽になったよね」

盗賊「魔翌力で固くなってるんだろうけど、それにしてもまさかあそこまで煉瓦が堅いとは思ってなかった」

僧侶「ウォーハンマー途中で壊れましたよね」

勇者「はい」

魔法使い「よし、これが終われば砂漠の城だ、行くぞ野郎ども!」

勇者「はい」

盗賊・僧侶「おー!」

魔法使い「爆破魔法!」

ドガァン!ゴゴゴゴゴ………

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

勇者「……」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

魔法使い「肩腰が辛い……砂漠の城にマッサージ店あるかな」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

盗賊「俺最近めっきり盗賊らしいことしてねぇな……」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

僧侶「だんだんゴーレムが可愛そうに思えてきたんですが……」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

一行「………」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

バキィ!!

盗賊「……これで全部か?」

魔法使い「……みたいね」

勇者「はい」サラサラ

僧侶「456コ……まさかゴーレムがいくつの煉瓦で出来ているか知ることができるとは思ってませんでした……」

盗賊「なんにせよだな……」

盗賊・魔法使い・僧侶「ダンジョン攻略!!!!!!!!!!!!わああああああ!!!!!!!」

勇者「はい」

ああ、ボス戦でかっこいい戦闘シーンを書くぞーと思ったのにどうしてこうなったゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ

もしかしたら今日中にまた書くかもしれませんがとりあえず一旦こんなもので!

…………砂漠の城ではかっこいい戦闘シーンを書きます。

「魔力」とかがちゃんと表示されるようにメル欄にsagaを入れときな

>>69
ご指摘ありがとうございます

今日は普段よりさらに書く量少ないかもしれない
ドラクエのBGM聴きながらえっちらおっちら書いていきます

-フィールド

盗賊「やっと突破だあああ!!!太陽の光っていいなぁ……」

僧侶「ゴーレム戦から戻ってきたら外は大体夜でしたもんね……」

魔法使い「ゴーレム戦っていうかあれは作業だ作業」

勇者「はい」

僧侶「とにかく、あとは北上していけば砂漠の城です!」

魔法使い「砂漠のオアシスにできた城って話だぜ。楽しみだなぁオアシス」

盗賊「よっしゃー!オアシス目指してレッツラゴー!!!!!!!」

勇者「はい」

盗賊「毎回思うんですが的確に冷ましてきますね勇者さん」

勇者「はい」

魔法使い「承知の上かよ」

勇者「……」ズバァッ

魔法使い「ファイアアアアアア!!!」ゴオオ

盗賊「どりゃっ!」ドカッ

僧侶「盗賊さんウォーハンマー使っちゃうんですか……」

盗賊「ゴーレムのおかげで熟練度上がったからな!ナイフより」ニカッ

魔法使い「おまえはナイフを使わなさすぎだ」

勇者「はい」

僧侶「でも攻撃力が上がるのはいいことですね!」

>>71
「えっち」という単語だけ飛び出て見えた。眼科行ってくる

魔法使い「あちー……」ダラダラ

勇者「はい」ダラダラ

僧侶「砂漠ですからね、仕方ないですよ」パタパタ

盗賊「はっはっは、みんなと違って俺は薄着で……うぉっサンダルに砂入った!あっつ!!!!」

魔法使い「ははは、ざまぁみやがれ」ドロドロドロ

盗賊「ドロドロってなんだ!!!!何が溶けてんだこええよ!!!!!!!!」

>>74
意識した言葉選びが功を奏して嬉しい限りです

盗賊「意外と遠いぞ砂漠の城!あっつまた入った!」

魔法使い「いまどのへんだー?あとどれぐらいでオアシスに……」フラフラ

勇者「……」ビシッ

僧侶「今で半分ぐらいですか……」

魔法使い「意外と進んだじゃないか、あれ、なんでだろう急に夜に」

僧侶「魔法使いさん!脱水症状!それ脱水症状です!水飲んでください、水!」

魔法使い「なんだかぼーっとしてきた」ゴボゴボ

盗賊「さすがにやべぇな、ここでいったん休もう」

勇者「はい」

-朝

魔法使い「さて行くぞ砂漠の城!」

僧侶「元気になって良かったです……川の向こうのおじいさんとか言い出した時はもう駄目かと思いましたが」

魔法使い「ん?何の話だ」

僧侶(記憶にない!!!!!!)

盗賊「あと半分だろ、気を引き締めていこう」

勇者「はい」

盗賊「流石にもう慣れたぞ、冷めない!オー!!!」

僧侶・魔法使い「オー!!!!!!」

勇者「……」ズバァッ!

魔法使い「ときどき思うんだけど、勇者って魔法使えねーの?」

勇者「いいえ」ボオッ

魔法使い「できるんだな。でもちっちぇー火炎魔法だな」

僧侶「詠唱なしの魔法はどうしても弱くなりますよね」

盗賊「勇者さんはいといいえしか喋れないからなー。意思疎通以外にこんな弱点があったとは」

魔法使い「勇者が魔法使えるようになりゃだいぶ戦力なんだがなー……」

勇者「はい」

盗賊「ま、仕方ないよな」

勇者「………」

盗賊「お、あれ砂漠の城じゃないか?」

勇者「はい」

僧侶「そうみたいですね?立派な城壁」

魔法使い「ヒャッホー!!!オアシスオアシス!!!!!!!」

僧侶「門番さーん!開けてくださーい!」

門番1「残念だが、旅の者は……」

門番2「待て1……もしかして、勇者御一行で?」

勇者「はい」

門番2「それは失礼いたしました!どうぞお通り下さい!」

門番1「……そう簡単に信用していいのか?偽者かもしれないんだぞ?」

勇者「いいえ」

門番2「いや、本物だろう」

勇者「はい」

門番1「なぜそういえる!?」

門番2「見たところ、南から来たようだ」

勇者「はい」

僧侶「いちいち答えなくてもいいんですよ勇者さん」

勇者「はい」

門番2「地下洞窟を通ってきたんだろう、つまりゴーレムを倒してきたってことだ」

門番2「それだけの力があるなら、勇者だと信用してもいいだろう」

門番1「それはそうだが……もし本物だったとしても!」ボソ

門番2「大丈夫だ。仮に何かあっても……」ボソボソ

門番1「……わかった。失礼しました、どうぞお通り下さい」

勇者「はい」

-砂漠の城、城下町

魔法使い「あの門番、なーんか気に食わねぇ」

勇者「はい」

僧侶「ゴーレム……って言ってましたよね。砂漠の城が関係してるんでしょうか…?」

盗賊「本物だったとしても……ってどういうことだ?なにか問題があるんだろうか」

魔法使い「ああもうわからん!今日は酒場行って宿屋行って屁こいて寝よう!」

盗賊「オッサンかよ」

勇者「はい」

-酒場

男「港町で船に乗るだって?無理だ無理」

盗賊「なんでだ?」

男「女王様が北の定期便を廃止にした。貿易もやめちまったし、船はもう通ってねぇぜ」

魔法使い「なんでそんなことしたんだ?あの門番と言い、外部との交流を絶ってるのか?」

男「どうもそうらしいな。まぁ、こんなとこで酒呑んでる俺にゃぁ関係のないことだ」

男「……ここだけの話だがな、城に最近、怪しい男がよく通ってるそうだ」ボソボソ

僧侶「怪しい男?」

男「ああ、なんでもローブで体全体を隠してるらしい」

男「なんでも、女王様と親しげに話してるらしいぞ。噂だと、そいつがここ最近の排外的な政策を女王様に吹きこんでるッツー話だ」

男「あっ、これは俺が言ったとはいうなよ。そんなこと言って牢屋にぶち込まれた奴を俺は何人も知ってる」

僧侶「……反対派を弾圧してるってわけですか……ますます怪しいですね」

-宿屋

勇者「……」サラサラ

盗賊「明日女王様に謁見に行く?なるほど、定期便の再開を頼み込むわけですね」

勇者「はい」

魔法使い「謎の男に排外政策、ゴーレムに弾圧か……危ないんじゃねえのかと思うが……まぁ旅に危険は付き物だ」

僧侶「貿易をやめたというのも最近ですし……やっぱり、その男が怪しいですね」

-翌日

従者「こんにちは勇者様。お城に何か用でしょうか」

勇者「……」サラサラ

従者(なんで筆談?)

従者「はぁ、謁見ですか……少々お待ちください」

――――――――

従者「お待たせしました、女王様の都合が許す限り可能だということです。どうぞお通り下さい」

―城内

盗賊「広ッ!!廊下長ッ!!!!」

魔法使い「ずいぶん綺麗な城だな。あたり一面金色じゃないかよ」ベタベタ

勇者「はい」

従者「昔から、他国との貿易で栄えてきましたからね。初代の王様が派手好きだった、というのもありますが」

盗賊(じゃあ、それこそなんで貿易を止めたんだ?)

僧侶「ひゃっ!」ビクゥッ

盗賊「ん?どうした僧侶ちゃん」

僧侶「あそこに蛇が……あ、なんだ作り物か………」ホッ

魔法使い「僧侶ちゃん、蛇苦手なのか」ニヤァ

僧侶「魔法使いさん!今なんか悪いこと考えたでしょ!」

勇者「はい」

魔法使い「か、考えてねーし!!!!!」

盗賊「バレッバレじゃないか!!」

従者「ハハハ。この国では、蛇を神の使いと崇めるのです。だから、ほら階段の手すりも蛇をモチーフにしているでしょう」

僧侶「へ、へぇ……」

僧侶(この国に住んでる蛇の嫌いな人は大変だろうな……)

従者「あ、着きましたよ。女王の間です」

-女王の間

女王「初めまして、勇者様達。私が女王です」

勇者「はい」

女王「あなたが勇者様ですね?会えてうれしいわ」

勇者「はい」

女王「で……そちらの三人は?」

盗賊「と、盗賊です。そっちが魔法使い、あっちが僧侶で、です」キョドキョド

魔法使い「おう、よろしく」

僧侶「は、初めまして!」

女王「こんにちは、どうぞお座りになって」

勇者「いいえ」

女王「遠慮なさらなくてよろしいのよ。お座りになって」

勇者「はい」スタッ

魔法使い「ふぃー、あーだりぃだりぃ」ドカーン

僧侶「しっ、失礼します」ペコリ

盗賊「……」

女王「……盗賊さん?お座りになって」

盗賊「あっ、はい!」スタッ

女王(なんだこいつら)

女王「できれば、旅のお話を聴かせて下さらない?」

勇者「はい」サラサラ

盗賊「あ、僕が話します、僕が話しますから!」

女王(こいつらめんどくせぇ)

――――

盗賊「で、こうやって砂漠の城に来たわけです」

女王「旅って大変なんですね!でも、楽しそう!私、このお城から出たことってあまりないから……」

女王「まさか僧侶さんがそんなにお強いなんて!人は見かけによらず、ですね」

僧侶「ちょっと恥ずかしいです……」

魔法使い「ひとしきり話したところでちょっといいか、女王様」

魔法使い「いくつか、質問がある」

女王「ええ、かまいませんよ」

盗賊「……わかってんのか魔法使い!下手に喋りゃ……」ボソボソ

魔法使い「……わかってるさ、上手くやる」ボソッ

魔法使い「一つ目に。交易を止めた理由を聞かせてもらおうか?」

女王「……!」ビクッ

魔法使い(反応したな。やはり怪しい)

女王「ええ、かまいませんよ」

女王「三か月前ほどでしょうか、我が城に、貿易商と名乗る者が、大量の荷物とともにやってきまして」

女王「しかし、次の日。我が城の宝物庫が空っぽになってしまっていたのです」

女王「城の従者たちに調べさせたところ、どうもその貿易商が怪しいということになりまして」

女王「捕まえると、貿易商は自分が大規模な盗賊団の一員であることを白状しました」

女王「貿易商と名乗っていた盗賊が持ち込んだ荷物にも、大勢の盗賊が潜んでいたのです」

女王「彼らは今我が城の地下牢に収容されていますが、盗賊団がなくなったわけではありません」

女王「そこで、盗賊団の活動を鎮静化するためにも貿易を一時的な処置として取りやめたのです」

魔法使い「……そうか。しかし、やりすぎじゃないか?その盗賊は盗賊団のアジトの場所なんかは吐かなかったのか?」

盗賊「お、俺は知らねーからな!!!!」

魔法使い「てめーにゃぁ聞いてねぇ」

女王「ええ。それだけは口を閉ざしたままで……捜索隊を派遣したものの見つかりませんでした」

魔法使い「そうか。問い詰めて悪かったな」

魔法使い「じゃあ二つ目の質問……こうなっちゃ確認なんだが。」

魔法使い「あの城壁。徹底的なまでに外部者の侵入を拒んでいたのもそのためか?」

女王「ええ、盗賊団の侵入を懸念しての対策です。旅人の皆さんには悪いのですが……」

魔法使い「そうか。じゃあ、三つ目の質問だ。」



魔法使い「地下洞窟のゴーレムについて。……何か、知ってるな?」

女王「……ッ!!!」ビクゥッ!!

魔法使い(……反応したな。ビンゴだ)

女王「いいえ。さっきのお話で初めて聞きましたが」

魔法使い「誤魔化すな。さっきの話でだって、ゴーレムについて喋ってるとき、冷や汗かいてたぜ。何か関係してんだろ」

女王「……存じ上げません。人に魔物と関係している、だなんて。失礼です」

魔法使い「いや。あんたはあれについて何か知っているはずだ。この城の門番も、あたしらが勇者一行か、値踏みするときにゴーレムと口にしていた。」

魔法使い「それに、あのゴーレムは習性や特性からして、どう考えても『地下洞窟を突破させない』意志を何物からか受けて行動していた。それにあんた……もといこの国が関係してるんじゃないか?」

女王「やめてください!!!!」ダンッ

魔法使い「誤魔化すな、聴くんだ」

女王「失礼です!私どころか、この国を侮辱するなんて!あなた方、本当に勇者一行ですか!?」

魔法使い「ひどいな、勇者は誰も疑わないってか?」

女王「……っ!無礼な、この偽者!」

勇者「いいえ」

盗賊(ほら魔法使い!言わんこっちゃない!踏み込まないほうが身のためだったんだよ!!!)

魔法使い(うるせー。どっちにしろこの問題を解決しないと先には進めない)

僧侶「あの、魔法使いさん。そこまでにしておいて、そろそろ本題の定期便の再開に……」

女王「うるさいうるさい!!!!貴様らのような無礼な偽物の話など聞きません!!従者!!!!!こやつらをひっとらえろ!!!!!」

盗賊(いわんこっちゃないぞ!!!!!!!!!)

勇者(はい)

ガシャンッ

従者「当分ここでおとなしくしておくんだな、偽勇者どもめ」

僧侶「勇者様は本物ですよ!!!!!!」

勇者「はい」

従者「五月蠅いぞ。本物にしろ偽者にしろ、女王様に仇なす者は罪人だ。裁きを待つんだな」

僧侶「くぅっ……」

魔法使い「なんで僧侶ちゃん、あのとき僧侶ちゃんパンチで切り抜けなかったの?」

僧侶「できるわけないじゃないですか!人の胴体に風穴開けるなんて!」

盗賊「風穴開けちゃうのかよ!……まぁ、仮にそうしたとしても大変なことになってたよな。完全に罪人だったし」

勇者「はい」

魔法使い「脱獄するか?」

僧侶「馬鹿言わないでください、後ろ手に拘束されてちゃ石の壁なんてぶち抜けませんよ」

盗賊「普通だったらぶち抜けるんだ……っしっかし、脱獄したって海は渡れないぞ」

勇者「はい」

盗賊「何か策はないですか勇者さん!!??」

勇者「……」

盗賊「あっ、拘束されてるから筆談もできないのか!!!ちくしょう……」

???「女王様。先ほど連れて行かれた4人組は?」

女王「ああ、勇者一行を名乗る偽者たちですよ。あのゴーレムを倒したようですし、かなりの強者のようですがね」

女王「しかし、あやつら……特に、あの女の魔法使い。どうも国を脅かす危険な人間ですよ。早急に殺さねば……」

???「……ほう。……奴らの処遇、私たちで引き受けさせてもらえますか」

女王「……かまいませんが、なぜ?」

???「少し興味がわきましてね、奴らに」

女王「……わかりました。明日、引き渡しましょう」

-翌朝

従者「……おい、起きろ、出るぞ」

僧侶「へっ!?私たちの無実が証明されたんですか!?」

従者「違う。早とちりにもほどがあるだろう」

従者「別のところに移ってもらう。お前らの処遇を教団が引き受けるそうだ」

僧侶「……教団!!???それって、どういうことですか!!!!!!!!」

従者「……チッ、口が滑った。まあいい、貴様らもすぐに殺される」

従者「ほかの奴らを起こせ」

-馬車の荷台

盗賊「目隠しで見えねぇ。みんな、いるか?」

魔法使い「おう」

僧侶「いますよー」

勇者「はい」

盗賊「移動時間が長いな。かれこれ三時間は運ばれてるんじゃないか?」

勇者「はい」

魔法使い「どこに向かうんだこれは……」

僧侶「……教団、って言ってました」

盗賊「……教団?」

僧侶「ええ。あの従者が、私たちの処罰を教団が引き受ける、と」

魔法使い「教団……例の、ローブの男はそこの奴かもしれねぇな」

盗賊「女王はそいつらに操られてるってわけか?」

魔法使い「……だろうな。となると、あの盗賊団云々の話もデマの可能性が高い」

僧侶「あの国を孤立させて、何をするつもりだったんでしょう……?」

魔法使い「わからん。わからんが、とにかくこのまま何もしないと殺される。何か考えねぇと……」

今日はこんなもので。
砂漠の城ではかっこいい戦闘をと約束したな、あれは嘘だ。
逆転魔法使いさんみたいな展開になっちゃいました。あしたこそ戦闘シーンだ

あー昨日は戦闘シーンどころかまず何も書いてませんでしたね
何故かと言うと実家でドラクエ8をやっていてですね
今日から数日間忙しいので今までより書く量がが二分の一以上は減りますー
今日もかなり少ないですが書いてきますね

「おい、降りろ」

勇者「はい」

魔法使い「やっと到着か、尻が痛い」

「とっとと降りろ。目隠しは外してやる、歩け」

僧侶「空気が薄いですね……山の上?」

盗賊「しっかしどうなるんかね、今日処刑ってのはないだろうけど」

魔法使い「ま、殺されかけても僧侶ちゃん頼みだな」

勇者「はい」

僧侶「だからあまり期待しないでくださいって………」

僧侶「……あのぉ、ここってどこなんですかね?」

「それを知って、どうする。お前らは明日殺されるんだぞ」

僧侶「ころっ……」

「ああ。見せしめに戦わされ、教祖様に徹底的に嬲られ、お前らは死ぬ」

魔法使い「あたしら強いから大丈夫だな」

盗賊「具体的には僧侶ちゃんだが」

勇者「はい」

「決闘、と言う形をとってるがな。教祖様の強さは圧倒的だ、勝てる筈もなく殺されるぞ」

-牢屋

魔法使い「きったねーな……」

勇者「はい」

盗賊「あっ、なんでだろう砂漠の城の地下牢に戻りたくなってきた」

勇者「はい」

僧侶「す、住めば都って言うじゃないですか!」

魔法使い「ここに住んじゃうのかよ……」

盗賊「しっかし決闘かぁ…僧侶ちゃん居るし大丈夫かなあとは思うが、慢心はいかん」

魔法使い「第一あたしら砂漠の城で装備取り上げられてるんだけど、どうやって戦えって言うんだ?」

勇者「はい」

僧侶「私はいりませんけどね」

盗賊・魔法使い「それは知ってる」





盗賊「ひ、暇だー!!!!!!!!」

勇者「はい」

魔法使い「じゃんけん!じゃんけんしようぜ」

僧侶「後ろ手に拘束されてる状態でやったら絶対首と肩壊しますよね!」

???「あのっ!」

一行「!!??」ビクゥッ

???「あっ、こっちですこっち、壁の隅です」

召喚士「私、召喚士って言います!」

盗賊「へー。こんなところに穴がねぇ」

召喚士「来た時からありましたよ。ここ壁が老朽化してるんで」

魔法使い「ちょっと小さいな。僧侶ちゃんこれ広げられる?」

僧侶「あっ、老朽化してるんなら蹴ったらいけますかね……」ボゴォッ



僧侶「やりすぎましたねこれ……」

勇者「はい」

召喚士「あっ私これ通れますよ!」ヒョイ

盗賊「見張りにばれたらどうすんだコレ、穴ってレベルじゃねーぞ」

見張り「さっきからうるさいぞ!」

一行「!!??」

召喚士「あっ」ヒョイ

魔法使い「幻覚魔法」ボソッ

見張り「……」ジーッ……

一行「………」

見張り「……静かにしとけよ」プイ

召喚士「助かった~!!」ヒョイ

魔法使い「あたしが魔法使ってなかったらどうなったか」

盗賊「決闘が一日速くなってたな」

勇者「はい」

召喚士「あっ、そういえば皆さんの名前を聞いてませんでした!」

盗賊「……えっと、俺が盗賊」

魔法使い「魔法使いでーっす。」

僧侶「僧侶と言います!」

勇者「……」サラサラ

召喚士(なんで筆談?)

召喚士「ゆ、勇者様!?じゃあ、勇者様御一行で!?」

勇者「はい」

召喚士「……なんで勇者様御一行が、教団に捕まってるんですか?」

盗賊「……まぁ、いろいろとあってだな……」

盗賊「――んで、ここに移されて明日決闘、ってわけ」

召喚士「……そうですか」

魔法使い「ま、僧侶ちゃん居るし大丈夫でしょ」

勇者「はい」

盗賊「それより、君が何でここに居るのか気になるんだ」

魔法使い「召喚士ちゃんみたいな小さい娘が捕まるなんてふつうおかしいからね」

召喚士「……そう、ですね」



召喚士「私の父は、貿易商だったんですけど」

召喚士「砂漠の城の女王に謁見したなら知ってますよね?貿易商に成りすました盗賊団が……って」

魔法使い「……ッ!まさか」

召喚士「大体わかってるでしょうけど、あんなの国のとんでもないうそっぱちなんです」

召喚士「私の父は、南から運んできた貿易の品を、運んできただけだったんです。盗賊との関係なんて一切なかった」

盗賊「うん。召喚士のお父さんとなんてあったことないな」

僧侶「……盗賊さん」ジロッ

盗賊「すいません」

召喚士「城に入った次の日、城から呼び出しがかかりました。一緒についてきた私は、お父さんに言われて宿屋で待ってました」

召喚士「……でも、父は帰ってきませんでした」

召喚士「そのまた次の日。色んな、何の罪もない人が捕まっていきました」

召喚士「お父さんの友達。お父さんと前の日に酒場でお話をしてた人。もしくは、何の関係もない人……」


召喚士「私も捕まってしまいました。でも、砂漠の城だとお父さんと同じところで、女王がそれはまずい、と……」

魔法使い「それでここに移ってきたわけね」

召喚士「かれこれ、三か月になります」

召喚士「ここはとても寂しいし、毎日労働が辛いし、なによりお父さんがどうしてるのか……」ポロポロ

勇者「……」

僧侶「大丈夫です!!!」

召喚士「えっ……?」

僧侶「私たちが明日、教祖を倒せばこの教団はきっとなくなりますよね!?」

勇者「はい」

僧侶「そしたら、教団に操られてる、砂漠の国も考えを改めて、きっと召喚士ちゃんのお父さんたちも開放されます!」

召喚士「ほんとですか……!!!」

僧侶「はい!任せておいてください!」

―夜

「おら、パンだ」

勇者「はい」

僧侶「かたくてまずい……」

魔法使い「まぁ一夜限りの我慢だ」

盗賊「これはたりねーわ……」

勇者「はい」

僧侶「明日は決闘です!絶対勝ちましょうね!」

勇者「はい」

盗賊・魔法使い・僧侶「おーー!!!」

―翌日

ガシャ

「おい。教祖様がお呼びだ」

勇者「はい」

「お前らの装備は砂漠の城から回収しておいた。せいぜい決闘に備えるんだな」ポイッ

「神殿へ向かう。ついてこい」

―神殿

信者「「「教祖様!教祖様!教祖様!」」」

盗賊「……多いな、信者」

魔法使い「こんな立派な神殿建てるぐらいだからね、これぐらいねーと困るわ」

「おい、静かにしろ。教祖様だ」

???「こんにちは信者諸君。今日は罪人の処刑を始めようか」

信者「「「罪人には死を!罪人には死を!」」」

魔法使い「……ローブの男……察しはついてたけど」

???「おや?受刑者が来たようだな」

勇者「いいえ」

僧侶「処刑されに来たんじゃありませんよ」

僧侶「あなたを、倒しに来たんです」

???「勇者一行、来ましたね」

魔法使い「やっぱ本物だってわかってんのかよ」

???「そりゃあもう、この勇者様は祖父によく似ているからな」ケラケラ

僧侶「あなた………魔王の配下の魔物ですか」

???「いやいや、元は人間だよ」

???「手錠を外してやれ」

「はい、仰せのままに」ガチャッ

???「……そういえば、自己紹介がまだだったな?」バサァ

信者「教祖様がローブを!!!」
信者「なんと神々しい!!!!!!!!」
信者「神の使い!!!!」

盗賊「んなっ!!??」

蛇手男「蛇手男だ。本名は呪術師と言うんだが……教祖様と呼んでくれても構わん」

僧侶「……ッ……そういえばこの土地は蛇を信仰しているんでしたね」

蛇手男「ああ。自分で自分にこういう呪いをかけてね、利用させてもらった」ウネウネ

魔法使い「……化け物め」

蛇「キシャアアアアア!!」

蛇手男「少々こいつは気が荒くてなあ……」

魔法使い「一つ、聞かせてもらっていいか」

蛇手男「構わんよ、聞きたまえ」

魔法使い「あんなことをしてまで、砂漠の国の貿易をやめたのはなんでだ?」

蛇手男「ああ、殺す前に教えておいても構わんか……」

蛇手男「北の大陸の、魔王様の城の南の、工業と機械の国を侵略するためだ」

蛇手男「あそこは農業ができないんでな……砂漠の国からの間貿易品に食料の多くを頼っているんだよ」

蛇手男「それであのでっちあげ盗賊団ってわけさ」

僧侶「そのせいで!召喚士ちゃんは!!!」

蛇手男「ああ、あの小娘か……お父さんが生きていると信じているようだが……殺したと言ったらどんな顔をするかね……ハッハッハ」

盗賊「……ふっざけんなあああ!!!!!!!!!」

あっ時間がない、あっあっ

今日はめちゃめちゃ切り悪いけどここまでで……すいません
ff5のBGM聴きながらやってたらやたら牢屋のシーンと暗い話になったんだが、なぜだ
明後日!明後日までには戦闘シーンを!

よっし今日もちょっとだし、戦闘の途中で終わるかもしれないけど書いてきます!
ニコ動に「勇者の挑戦メドレー」という俺得にもほどがある動画があったので聞きながら書きます。

盗賊「うおらああああ!!!!!!!」ダッ、バッ

盗賊「頭かち割ってやらぁあああ!!!!」

蛇手男「おお、盗賊だけあって流石の速さだが……」シュルッ

右腕「キシャアア!!」ギュゥン

盗賊「これ伸びんのかよおおおおおおおお!!!???」

右腕「……」ガブゥ

盗賊「んなぁっ!!」

右腕「……」グググッ

盗賊「こんのっ……」ジタバタ

蛇手男「暴れても無駄だ」シュルル

右腕「……」ガチィ

盗賊「くっ……そ………」グタァ

僧侶「盗賊さんっ!」

蛇手男「ハッ!弱いな、勇者一行もこの程度か?」

魔法使い「いや、あいつあたしらの中で一番弱いし」

蛇手男「は?」

勇者「はい」サラサラ

蛇手男「な、何を書いている」

僧侶「えっと……」

僧侶「『奴は勇者一行の中でも最弱』…ですって」

蛇手男「戦闘中にボケをかますな。しかもわざわざ筆談で」

蛇手男「いいのか?回復してやらなくて」

僧侶「あっ」

魔法使い「忘れてたんかい」

蛇手男「くっくっく……ちなみに俺の腕は毒蛇だぞ」ニヤァ

僧侶「げ、解毒魔h」

蛇手男「させんよ」シュバァ

右腕「シャアア……」シュルル

僧侶「こんのっ!!!」ドギャアア

右腕「ウギャアアアアアアア!!!!!!!」バギャアアアン

蛇手男「なっ……!?俺の腕が一発で!!??貴様本当に僧侶か……!?」

魔法使い「なんて懐かしい反応」

勇者「はい」

蛇手男「くそぉ!」シュルゥ

左腕「シャアア!!」シュバッ

僧侶「変わりませんよ!」ドギャンッ!

左腕「ギャアアア!!!」メギャアアアン

右腕「シャアッ!!」ビュン

僧侶「さ、再生っ!?」ビクゥッ

右腕「……」ガブッ

僧侶「くっ……んのっ!」バギィ

右腕「」

僧侶「解毒魔h」

左腕「シャァッ!」ビュン

僧侶「くそっ、きりがない!」バギャン

蛇手男「ははは。じき毒が回る!!」

右腕「ウギャアアア!!!!!」バギャアアン

左腕「メギャアアアアア!!!」ドギャアアアアン

僧侶(本体をたたかないとらちが明かない……)

僧侶「どうすれば……!?」ビクッ

蛇手男「ははは!毒が効いてきたようだな!」

僧侶「うごけ……ない……?」

蛇手男「麻痺毒だ、それも強力なね」

僧侶「そ……んな……」バタァ

蛇手男「貴様は厄介だからな。なに、殺すまでじっとしていてくれればいい」

蛇手男「おそらくこいつが一番強いのだろう?そうでなくとももう貴様らは回復ができない!」

蛇手男「なんてったって勇者が魔法が使えないんじゃなあ!!ハハハハハ!!!」

僧侶「勇者……さん……魔法使いさん……盗賊さん……連れて……逃げ……て……」

勇者「いいえ」スチャッ

蛇手男「ははは!!!!素晴らしい絆だな!!!!愉快愉快」


魔法使い「サンキュー僧侶ちゃん」

蛇手男「!?」

魔法使い「詠唱長かった……でもこいつで終いだ」

魔法使い「喰らえクソ野郎!」

魔法使い「あたしの全身全霊最高火力!」

魔法使い「本物の火炎魔法見せてやるよ!!!」

魔法使い「必ッ殺!!!!!!!」


魔法使い「ファイヤーボンバアアアアアア!!!!!!!!!!!」

ドギャアアアアアアアアン!!

僧侶「……はは……すごい……な……」

魔法使い「だろ!?」

僧侶「すごい……ダサい技名……」

勇者「はい」

パチンッ、ブワァッ!!

魔法使い「!?魔法が消えた……!?」

勇者「はい」

蛇手男「……ははは。とんでもない魔法だな」

魔法使い「まさか、あの魔法を指パッチンで消した!!!!??」

勇者「いいえ」

蛇手男「アホか貴様は。そんな強力な指パッチンがあってたまるか」

蛇手男「悪いがな。俺に魔法は効かないんだ」バッ

魔法使い「体一面に魔法の術式……!?」

蛇手男「魔族の魔術師が編み出したものでね。魔法を無力化できるんだよ」シュバッ

左手「シャァッ!!」ガブッ

魔法使い「ぐあっ!!!」

蛇手男「まぁ、こいつも結構魔力を食うんでね。そう何回も打たれちゃ面倒だ、眠ってろ」

蛇手男「さぁ、あとは勇者、貴様だけだ」

蛇手男「剣術しか使えない勇者など造作もない!一撃で仕留めてやろう」

勇者「……」

勇者「いいえ」

蛇手男「剣術しか使えない勇者など造作もない!一撃で仕留めてやろう」

魔法使い(あのアホ勇者……お前ひとりで倒せるわけ……)

……ガインッ、ガインッ

魔法使い(!?)

魔法使い(牢屋の方から音がする……)

魔法使い(……なんだこれ、地面に血で字が……)

勇者「……」ダラダラ

魔法使い(あのアホ!指で無理矢理書きやがったか……)

魔法使い(……!!!ってことはこの音……)

勇者「いいえ」シャキィン

勇者「……」スパッ、ズバァン!!

左腕「」ボトッ

右腕「」ボトッ

蛇手男「はっはっは、なかなかやるじゃないか!」

勇者「はい」ジャキン

蛇手男「だがもう終わりd」

ガギャン!!!

蛇手男「!!??」

魔法使い(来た!!)

召喚士「勇者さん!!!!!!!」

勇者「はい」

蛇手男「……あの小娘!!!」

召喚士「僧侶さん!手貸してください!」

僧侶「召喚士ちゃん……逃げて……」

召喚士「逃げるんですよ!今から」

召喚士「召ッ!!!喚!!!!!!」

ドォン……

ドラゴン「グギャオオオオオオ!!!!!!!!」

蛇手男「なっ!!??」

僧侶「私が倒した……なんで……」

召喚士「説明は後です!」

召喚士「とにかくどうにかして逃げ道を……」

魔法使い「それなら心配ない」スクッ

蛇手男「貴様、確かに毒を……」

魔法使い「準備のいいどっかの勇者さまがどくけしそうを一個だけ持ってたんでね」

勇者「はい」

蛇手男「最初からそれを使えば……」

魔法使い「召喚士が来るのを見越して、あたしが絶対にそのとき万全なように……ってさ」

召喚士「えっ、勇者さんわかってたんですかぁ!?」

勇者「はい」

魔法使い「さぁ!ついでにくれた魔法の聖水で魔力も戻った!詠唱ももう終わってる!」

魔法使い「勇者!ドラゴンに全員載せとけ!」

勇者「はい」

魔法使い「もう一発撃ってみようか、ファイヤアアアアア……」

魔法使い「ボンッバアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」ギュウウウウン!!!

蛇手男「だから効かないと……」

魔法使い「てめぇなんか狙ってねぇぞ!」

ガッシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!

蛇手男「壁がッ!?」

召喚士「ドラゴンッ!!!飛んで!!!!!!!!」

ドラゴン「ギャオオオオオオオオ!!!!!!」バサッバサッ

蛇手男「させるかっ」ビシュッ

勇者「いいえ」ブツッ

魔法使い「はっはっは!!!!また会おう、その時は再戦だー!!!!!!」




蛇手男「くそっ!!!!」

ビュオオオオオ……

召喚士「やっぱり標高の高い所だったんですね!」

勇者「はい」」

召喚士「それより、逃げたはいいけどどこに行ったらいいんでしょう?」

魔法使い「修練所だ!」

召喚士「……修練所、ですか」

魔法使い「砂漠の城の近くに修練所があるらしい!!!!!」

魔法使い「絶対!そこで強くなって!!!あいつブッ倒してやる!!!!!!!!!」

勇者「はい」

召喚士「はいっ!ドラゴン!砂漠の方へ!」

ドラゴン「ギャオオオオ!!!!!」バサッバサッ

っと、なんとかキリのいいところまでいったー!!!!

あー、後先考えないで書くと疲れる!戦闘シーンやっとかけました!
しっかし、勇者の挑戦メドレーがあそこまでいてつく作業動画だったとは……末恐ろしや

そろそろ書きますね。ここ最近は書き溜めしてないのでぶっつけです
まぁ昨日は割とするするっと進んだ方なので、今日のほうが書く量少ないかなっと

べ、べつに蛇手男と召喚士とかキャラクターが増えて混乱して盗賊忘れたりとかしてませんし

召喚士「砂漠はここから見ると南西ですね」

勇者「はい」

ビュウオオオオ

僧侶「あっ、麻痺解けました」

魔法使い「僧侶ちゃん!盗賊の解毒!」

盗賊「」ビクンビクン

召喚士「しっ、死にかけじゃないですか!」

勇者「はい」

僧侶「くっ、くちびる紫色ですよ!早く水から上がらないと」

魔法使い「プールじゃねーぞ」

僧侶「げ、解毒魔法!」パアア

盗賊「……」ビクッ

魔法使い「お、やっと毒が」

盗賊「オエエエエエエエ!!!!!!」ゲロゲロゲロゲロゲロ

召喚士「えええええええええええええ!!!!????」

魔法使い「何で吐いてんだアホオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

僧侶「あ、解毒魔法かけると口から毒素出るんでこうなるんですよ」

召喚士「しまった!速く飛んでるからゲロの帯が空に!」

盗賊「あっ、元気になってきた」ゲロゲロゲロゲロゲロ

―地上

老人「……」サラサラ

空高く 龍に引かれし ゲロの帯

老人「良い句ができたわい」

盗賊「よっしゃ元気になった!」

召喚士「あ、そうだ。いろいろと説明をしておかないとですね」

魔法使い「そうだな。まずなんで牢屋を抜けて来たかなんだが」

召喚士「見張りが決闘を見に行ってましたし、音を聞くにめっちゃ大変だろうと思ったので、助けに入ろうと」

盗賊「いや、どうやって牢屋抜けたんだよ

召喚士「装備を選ぶときに、勇者さんがウォーハンマーを落として行ってくれたので、それで!」

勇者「はい」ピース

僧侶「なるほどぉ」

魔法使い「で、魔法の話なんだけど」

召喚士「あっ、これのことですね」

ドラゴン「ギャオオオオ」

召喚士「召喚魔法を使う人って、わりといるんですけど、私の魔法はちょっと違うんですよ」

魔法使い「ふつうの召喚は聖獣や異世界の獣と、契約を結んで呼び出すって聞いたことあるけど」

召喚士「私の魔法はそれができなくて……かわりに」

召喚士「自分と、手をつないだ人の倒した魔物の召喚ができるんです」

僧侶「それでドラゴンを召喚できたんですね」

召喚士「そうです!!お話聞いて、僧侶さんがドラゴンを倒したってことは知ってたので!」

召喚士「まぁ、一匹の魔物につき一回だけしか召喚できないんですけどね!」

盗賊「なるほどな」

召喚士「ただ、これ召喚そのものに魔力は必要ないんですけど、召喚した魔物を維持するのにすごく魔力が」

ドラゴン「ギャオオ」シュンッ

フワッ

召喚士「いるんですよおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」

盗賊「切れたのかよちっきしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

盗賊「やばいやばいやばい!!!!これは死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」

僧侶「第一下どこですかこれえええええええええええ!!!!!!!!!!!」

魔法使い「密林だけどどれだけ運よく木に引っ掛かっても死ぬだろおお!!!!!!!!!!!」

召喚士「すいません私魔力少なくてええええええええええ!!!!!!!!!!」

勇者「はい」パシ

魔法使い「なんだこれ!魔法の聖水3つ……ちっくしょーやるしかねええええええええ」グビグビグビ

魔法使い「みんな固まってろよ!!!!疾風魔法!疾風魔法!疾風魔法!」ビュオオオオオオオ

僧侶「全然落ちるスピード弱まってませんよおおおおおお!!!!!!!!」

魔法使い「えっとえっとえっと……そうだ!」

魔法使い「みんなあああ!!!!!!火傷したらすまん!!!!!!!!」

召喚士「なっ、何する気ですかああああああああああああ」

魔法使い「下に向かって五連チャン!!!!!!」

魔法使い「爆!裂!魔!法!!!!!!!」

盗賊「うっそだろおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッギャアアアアアアアアアアアアアアアアン……………

―密林

魔法使い「ゲッホゲホ!!みんな無事かー?」ブラーン

僧侶「い、一応生きてます―」チュウブラリーン

盗賊「ったく無茶なことするなおめーは……」

勇者「はい」

召喚士「おかげで無事です―」

僧侶「でもここどこなんでしょうねー?あの神殿から南西に進んで……」

魔法使い「ちょうど地平線ぐらいにかろうじて砂漠が見えるぐらいだったな」

盗賊「結局逃げただけだったんだな」

召喚士「す、すみません……」

勇者「いいえ」

召喚士「えっと、それって……?」

僧侶「たぶん、謝らなくていいよってことだと」

勇者「はい」

召喚士「そっ、そうですか!ありがとうございます!」

魔法使い「だんだん勇者のアレ慣れてきたな」

盗賊「意思疎通できるようになってきた」

???「おい。誰だ」

一行「!!??」

???「おい。生きてるか?」

魔法使い「さっきまで喋ってたのに死ぬわけねーだろダァホ」

???「口の悪いやつだな。降ろしてやるからちょっと待ってろ」

僧侶「口が悪いのは魔法使いさんだけですからね」

勇者「はい」

???「わかった、あいつは魔法使いという口汚いやつなんだな、覚えた」

魔法使い「ファイヤー……」

召喚士「やめてください魔法使いさんここでぶっ放したら大火事ですよ!!!」

アイデアが……とまった……
そして艦これがよんでる。というわけできょうはこれぐらいで勘弁して下され
途中止まったのは艦これしてたからですごめんなさい
明日はちょっとヒマなので今日の追い上げもかねていっぱい書くつもりです

昨日は結局書かなくてすみません
今日もちょっとだけど書きます

???「よし。全員降りたな」

召喚士「ありがとうございます!」

???「しかし驚くぜ、通りがかったら人が落ちてくるときたもんだ」

魔法使い「まぁ魔王討伐の旅には危険は付き物ってやつさ」

???「魔王討伐の旅!?」

盗賊「おう!なんてったってここにおわしますお方はあの!勇者様ですからね!」

勇者「はい」

???「はっはっは!!!空から落ちてきたやつが勇者か!こいつぁ面白れぇ!!!」

魔法剣士「俺は魔法剣士という。あっちに別荘があんだ、そこで話を聞かせてくれよ」

僧侶「ここ魔物多いですね!!!」ドドドドドドドド

魔物たち「ギイヤアアアアアアアアア!!!!!!!」ドッガアアアアアアアアアアアアアン

盗賊「密林ってやっぱりたまるんだろうなっと!!!」ヒョイヒョイヒョイガツッ

魔物「ギャッ」ポカ

勇者「はい」ズババババン

魔物「ウギャアアアア!!」バタバタ

魔法使い「あたし魔力切れたからボーっとしとくわ」

召喚士「私も切れちゃってて……」

魔法剣士「ははは!情けねぇな!爆裂魔法!」ドドドドン

魔物たち「ギャアアアアアアア!!!!!!」ドガガガガン

魔法使い「!?なんだ今の!?魔法が魔物の位置に合わせて移動した!?」

魔法剣士「オラオラオラ!!!」ズババババババ

魔物たち「ウギャアアアアアアア!!!!!!」バタバタバタバタ

盗賊「オッサンめっさ強ぇじゃんかよ!」




魔法剣士「ほれ、賢者の聖水だ!」ポイポイ

魔法使い「お、おうサンキュな!」ゴクゴク

魔法使い「爆裂魔法!」ドガアン

魔物「ギャアアッ!!!」ドガン

魔法使い「やっぱり普通はそうはならねぇよな」

召喚士「魔法使いさん!手貸してください!」パシッ

魔法使い「お、おう」

召喚士「ゴーレム!!召ッ喚!」

ドオオン……

煉瓦の山「」

召喚士「なっ、なんでぇ!!??なんで!!???」

魔法使い「あー、あたしが潰した分だけ出たんだな、でも多分強いから大丈夫だ」

召喚士「ええっ!?……魔物を攻撃して煉瓦!」

煉瓦「……」ヒュヒュン

魔物「ギャッ!」ボガッ

魔物「グギャッ!!」バギッ

魔物「ウギャッ!」バゴン

召喚士「あれ!!???強い!!??」

盗賊「さすがに俺の背骨を砕いただけあるな」

勇者「はい」

僧侶「私も砕けますよ」

盗賊「その前に風穴空いちゃうんだろ!!???」

―魔法剣士の別荘

魔法剣士「よし、ここだぜ」

魔法使い「木の上に家なんてオッサンのわりにオシャレな事してるな」

魔法剣士「この辺は魔物が多いからなぁ」

魔法剣士「ほれ、ここでこのへんで採れた果物だ、喰え喰え!!」ズズイ

召喚士「ほひひひへふ」モゴモゴ

盗賊「食ってから喋ろう、な?」

魔法使い「ふへぇはほへは」モリモリ

盗賊「ほはへはひゃんほひゃへへひょ!」モリモリ

僧侶「ひははん!ひゃんひょひゃへひひゃひょーひょ」モゴモゴ

魔法剣士「ほはへほは」モリモリ

魔法使い「んで、どうやってここまで来たか聞かせてくれよ」ゴクンキリッ

勇者「ふぁひ」モリモリ

魔法使い「とっとと飲み込め馬鹿」

魔法剣士「どんな冒険だったんだ!!??」

勇者「……」サラサラ

盗賊「あっ、勇者さん俺が話すんで!俺が!」

魔法剣士「勇者はあんまり喋らねぇんだな、覚えたぞ」

僧侶(あんまりどころの騒ぎじゃないんですが)

召喚士(ほぼゼロですね!)

盗賊「えっと、どこから話せばいいのか迷うんだが……」

盗賊「――ってなわけで、砂漠の修練所を目指してるんだわ」

魔法剣士「砂漠の修練所……か!そこなら俺も知ってるぜ!連れってやろうか」

召喚士「えっ!!いいんですかぁ!!??」

魔法剣士「おう。そこに知り合いがいるからな。あいつは強ぇぞ!」

魔法使い「ほんとかぁ!?気をつけよう 甘い言葉と髭のおっさんって言うだろ」

魔法剣士「大丈夫だって!明日の朝に出発するぞ!速い移動手段があるし、あと明日の朝に髭も剃ろう」

僧侶「それは別にいいと思いますけど」

魔法剣士「そうか?じゃあ徒歩で行こうか」

勇者「いいえ」

―神殿

蛇手男「くそう!くそう!!」

女王「どうかしましたか」

蛇手男「勇者たち四人とあの小娘!逃げられたんですよ!」

女王「……なんですって?」

蛇手男「くそっ!あんな事なら一思いに殺してしまえばよかったんだ!」

女王「小娘……とは?」

蛇手男「あの、あなたが殺した貿易商の娘ですよ……」

女王(………)

女王「わかりました。こちらでも捜索しましょう」コクリ

蛇手男「各地の魔物にも伝達しておきます」

女王(貿易商……)

-翌朝

僧侶「あーよく寝た!」

召喚士「私もぐっすり!」

魔法使い「あ゛ー……だっる」

盗賊「低血圧かお前は」

魔法剣士「お?勇者いねーな」

勇者「いいえ」バタム

盗賊「うおああ!!??」

勇者「……」デデーン

僧侶「あっ!薬草摘んできたんですか!」

勇者「はい」

魔法使い「常々思うんだがお前は抜け目ねーな」

ほい、今日はこれくらいで。
今回もキリ悪くてすいません。
またまとまって話思いついたら書きます~

サモンナイトは3とクラソが好きだったなぁ

まだ読んでないけどミョムト思い出した

まとまって展開思いついたので忘れる前に書こうと思いませり。
>>176
ググったけどめちゃめちゃ面白いじゃないですかなにこれ

召喚士「あっ、勇者さん怪我してるじゃないですか!魔物がいたんですか!?」

勇者「はい」サラサラ

魔法使い「南西の方角に行くにつれて魔物が増えるし強い……お前調査までしてたのかよ」

盗賊「真面目で勤勉だな勇者さんは……いや頼りになるよ」

魔法剣士「俺とはえれぇ違いだ!がっはっは!!!!」

僧侶「私もまじめですよ」

盗賊「真面目過ぎた結果がlv68……と」

勇者「はい」

盗賊「よっしゃー!じゃあ出発だ!!!」

僧侶「んっ……なかなか……堅いですね」

勇者「はい」

盗賊「………」

僧侶「あっ」

召喚士「あ、出てきた出てきた」

ドロドロドロドロ……

盗賊「なにやってんすか」

召喚士「薬草すりつぶして回復薬作ってるんですよ!」

僧侶「石臼堅いですねぇ」

魔法剣士「そりゃお前、二年は使ってねぇからな」

盗賊「よし!今度こそ出発だ!」

勇者「はい」

僧侶・魔法使い・魔法剣士「おー!!!!!!!」

盗賊「本格的に慣れてきてる」

魔法使い「そのうち筆談が要らなくなるんじゃないかと思う」

魔法使い「でよぉ、オッサン」

魔法剣士「なんだねーちゃん」

魔法使い「昨日言ってた、良い移動手段ってなんなんだ?」

魔法剣士「おう、よく聞いてくれたな」

僧侶(魔法使いさんと魔法剣士さん仲良いな、なんでだろ)

盗賊(オッサン同士だからな)

魔法使い「ファイヤー………」

盗賊「なんで聞こえてんだよ!」

魔法剣士「家の下に停めてあんだわ、ちょっとついてこい」

―フィールド

魔法剣士「移動手段とは~?………」ガサガサ

盗賊「早く言えやオッサン」

魔法剣士「………これDA!!!!!!!!!!!!」デデーン

僧侶「……鉄の馬車……ですか?」

盗賊「馬がねーぞ」

魔法使い「荷台の屋根もない」

勇者「はい」

魔法剣士「ふっふっふ。分からんのも無理はねぇ。こいつは工業と機械の国の最ッ先端技術を結集して作られているからな」

盗賊「ウゼェ」

勇者「はい」

魔法剣士「かねてから工業と機械の国で開発がすすめられていた、魔力を効率良くエネルギー変換する魔導エンジン!」

魔法剣士「そいつを搭載し、移動手段として活用したこいつは……」

勇者「……」サラサラ

僧侶「魔導車『K-Tiger』型、ですか」

魔法剣士「魔導……え?」

魔法使い「勇者は博識だなぁ」

盗賊「オッサン哀れなり」

魔法剣士「とっ、とにかく、この魔導車K-Tigerは、凄まじい速力を持ち……」

勇者「……」サラサラ

僧侶「最高速度は馬車の4~5倍になり、運転手の魔力を使うため途中で速力が落ちることがない……すごいですね」

魔法剣士「……K-Tigerは魔導車の中でも特異なフォルムを……」

勇者「……」サラサラ

魔法使い「……なになに、普通の魔導車は人間を運ぶため屋根、窓があるがK-Tiger型魔道車にはそれがなく、後部の荷台に載せた荷物を運搬することが目的……」

魔法剣士「……えっと……」

勇者「……」サラサラ

召喚士「へぇ、魔導車の中で一番軽量化が進んでる車種なんですね!」

魔法剣士「……し、知らなかったぁ」

盗賊「ああオッサン哀れなり」

魔法剣士「……こいつの値段は」

勇者「……」サラサラ

僧侶「本国で7000万ゴールド!!??魔法剣士さんお金持ちだったんですか!!??」

魔法剣士「……城で研究者をやってるダチに中古を譲ってもらってな……」ガックゥ

魔法使い「勇者はものしりだなー」

盗賊「オッサンの哀れさここに極まれり」

魔法剣士「チクショウ!お前どこでそんなに知ったんだよ!」

勇者「……」サラサラ

僧侶「家で本読んでたそうです」

魔法剣士「勇者は外で剣術の練習しろよ!!!!!!!」

魔法使い「いいからとっとと行くぞオッサン、運転しろ」ゲシッ

魔法剣士「……うう」

盗賊「ああオッサンよ何処へ行く」

魔法剣士「よっしゃ!全員荷台に乗ったな!」

一行「はい」

魔法剣士「行くぜ!しっかりつかまってろよ!!!!!!!!!」

盗賊「オッサン急に機嫌よくなってうおおおおおおおおはええええええええ!!!!!!!!!!!」

僧侶「た、たしかに馬車の五倍!!!!!!!」

魔法剣士「オラオラアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」

ブウウウウウン……………

???(あ、あいつが勇者か……っげげ)

???(伝達来て一日目に来るなんて……)

???(お、俺もついてる……っげげ)

魔法剣士「今日も調子よく走ってくれよ、トラさん!」

召喚士「愛称付いちゃってるんですか!!!!」

ゾンビ「ウガアア!!!!!!!」

魔法使い「オッサン!前に魔物g」

ドッガアアアアン

ゾンビ「ウギャアアアアアアア!!!!」

魔法剣士「フッ、轢けばいい話さ」

ゾンビの群れ「ウゴオオオオオ」ボトボト

召喚士「にっ、荷台に落ちてきてます!」

僧侶「てやっ!」ドギャン

ゾンビ「グオオ!!!!!」ドッガアアアアアン

召喚士「ふ、粉砕した」

魔法使い「凍れ死体ども!!!」ピキイイイイイイイ

盗賊「うおおおおおおお!!!!!!」ポイポイポイ

魔法使い「凍らせた奴落とすだけじゃなくて闘え」

勇者「………」ズバッズバッ

ゾンビ「グオオ」バタバタ

盗賊「でりゃあああああ!!!!」ポイポイポイ

召喚士「勇者さんっ!」ギュッ

勇者「はい」

召喚士「えっと……なにか魔物イメージしてください!」

勇者「はい」

召喚士「……召喚!!!!!」

スライムの山「キピーッ!」

召喚士「……なんですかこれ!」

勇者「……」ズズズッ

ゾンビたち「オオオオッ」ドサドサドサ

盗賊「押し出しかよ!!!!!!」

召喚士「……こんな使い方が!」

ボトボトボトボトボト……

魔法使い「止まないなちきしょー!はじけ飛べ!」ドガアアアアン

僧侶「わっぷ」ドドドド

盗賊「なんかやけに僧侶ちゃんの方に集まってんなぁ」ポイポイポイ

???「げっげげ……けっ、計算通りだ」

魔法使い「……ゾンビが喋った」

???「そっ、その辺のゾンビと一緒にするな……げげっ」

リビングデッド「お、おいらはリビングデッド……上級ゾンビ……げげっ」

リビングデッド「っげげ……そ、僧侶って女……厄介だって蛇手男様から……きいた」

魔法使い「あのヤロー、さてはあたしら探してんな……」

リビングデッド「だから封じたっ……おまえらなんか、ひとひねり……げげっ!」

勇者「いいえ」ズァッ

バギィン!!!

召喚士「けっ、剣が!

リビングデッド「げげっ、だから言った」

今日は思いのほかかけましたな。キリが悪いけどこのへんで中断。

セガチュー読み終わったんでちょっとだけど書きます
今日こそキリのいいところまでだな

リビングデッド「げげ。し、死ね!!」シュバッ

盗賊「させねぇぞ!!!」ダッ

バギィッ

盗賊「う、腕が!俺の腕があああああ!!!!!!あんまりだああ」

魔法使い「うるせぇ」

リビングデッド「ひ、ひとひねりだと、い、いったぞ、げげっ」

魔法使い「魔法ならどうだ!」ピキッ

バリィンッ!!

魔法使い「氷結魔法を砕きやがった……」

リビングデッド「ぐげげ、きかねぇぞ」

魔法使い「タフだなちきしょおおお!!!」

リビングデッド「ぐげっ、今度こそ死ねぇ、お、おまえらの旅もここまでだz」

勇者「いいえ」ピース

召喚士「ゆっ、勇者さん!!??なぜ今ピースマークを」

ナッ!!

リビングデッド「い、いでぇ!!!め、めがああ!!!」

魔法使い「なんだその効果音!!!」

リビングデッド「ま、魔力をこめて、め、目つぶしとは、卑怯だぞ」

盗賊「ゾンビに目つぶしが効くとは思ってなかった」

勇者「はい」

リビングデッド「げげ、これぐらいならすぐ回復……」

勇者「いいえ」

リビングデッド「な、なおらねぇ……なんでだあ!!??」

リビングデッド「な、なんでだ か、からだがとける」ドロドロ

リビングデッド「で、でも俺を倒してももう手遅れだぞ」

魔法使い「どういうことだそれは」

リビングデッド「す、すでに奴をめざめさせているんだ、げげっ」

召喚士「や、奴ってなんですか!!!!!!!」

リビングデッド「げげっ、それはなぁ」

盗賊「うおりゃああああああ!!!!!!!!!!!!!!」ポイッ

リビングデッド「う、うわああああああ」ゴロゴロゴロゴロ

魔法使い・召喚士・勇者「」

盗賊「よし、強い魔物を倒した!!!!!」グッ

魔法使い「なんか大切な話してたろ!!!!!!空気を読め!!!!!」

盗賊「うええ!!??俺なんも悪いことしてないだろ」

勇者「いいえ」

僧侶「でりゃっ!」ドゴンッ

ゾンビ「グオオオ」

僧侶「これで最後ですか?もう降ってきませんか?」

勇者「はい」

魔法剣士「まだだ!!!!」

魔法使い「なんだオッサン」

魔法剣士「前!前だおめーら!!!!!!」

ドスゥン………

魔法剣士「さすがにこれは轢けねぇぞ……」

勇者「はい」

ドスゥン……

僧侶「こ、これを殴るとなると……」

魔法使い「これは……」

キングゾンビ「ぐ、グオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

盗賊「またデカブツ相手かちきしょおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

魔法使い「でかすぎるだろおおおお!!!!!!山かこいつは!!!!!!!」

召喚士「………ゾンビの集合体、って感じですか……」

盗賊「僧侶ちゃん、行けるか?」

僧侶「……片方の、足首までを粉砕するぐらいなら」

魔法使い「……魔法最大出力でやれば、あたしもそれぐらいならいけるぞ」

盗賊「でも、それじゃあ体勢を崩すぐらいだよな」

召喚士「さっきのリビングデッドの言い方によると、たぶんほっとくと再生しますよっ!」

盗賊「……多分、頭とかをやらんと倒せない……」

盗賊「オッサン!これ、振り切れねぇか!!」

魔法剣士「無理に決まってんだろ、でかすぎる!!!!」

盗賊「ひっ、引き返すか!!??」

魔法使い「たぶんゾンビがうじゃうじゃいると思うが」

盗賊「ちきしょう……どうすりゃ……」

勇者「……」サラサラ

盗賊「たっ、倒せる!!??ほっ、ほんとですか?」

勇者「……」

勇者「はい」

魔法使い「……ここで降りればいいんだな?」

勇者「はい」

魔法使い「わかった。任せとけよ」

僧侶「オッさん!急ぎましょう!私は右足です!」

魔法剣士「おうよ!」

ブウウウン……

盗賊「左足から右足までが遠いな!!!!!!」

魔法使い「僧侶ちゃああああああああん!!!!!!!!!行くぞおおおおおおお!!!!!!!」

僧侶「こっちもオッケーですううううううううううう!!!!!!!!!!!」

魔法使い「……必ッ!殺ッ!」

僧侶「……フウウウウ………」

魔法使い「アイスッ!!!!!!ボンッバアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」ピッキイイイイイイン

僧侶「ッハアッ!!!!!!!」ドッガアアアアアアアアアアアン

盗賊「ダサ技名別バージョンかよ!!!!!!」

キングゾンビ「ぐっ、グオオオオオオオオっ……」

グラアッ……

盗賊「よしっ!」

僧侶「勇者さん!急ぎますよ!」グイッ

勇者「はい」

僧侶「……あ、頭まででいいんですよね!!??」カツギッ

勇者「はい」

僧侶「……」グッ

僧侶「ていやああああっ!!!!!!!!」ブウウウウウンッ

ビシュウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!

勇者「……」ギュウウウウウウウウウウウン

僧侶「……と、届きました!」

盗賊「……」

召喚士「……僧侶さんが一人一人投げたらあのときドラゴン要りませんでしたよね」

ギュオオオオオオオオオオ………

勇者「……」

盗賊『ゾンビに目つぶしが効くとは』

リビングデッド『か、からだがとける』

勇者「……」コクリ



召喚士「勇者さん……大丈夫ですかね」

盗賊「っていうか、剣はどうしたんだろ!!??」

魔法剣士「あー、荷物漁ってたし、俺の剣でも持って行ったんじゃねぇか?」

盗賊「……」ガサガサ

召喚士「……お、オッサン!」

魔法剣士「あー?」

召喚士「あ、あります!!!!!!!!」



召喚士「オッサンの剣ありますよおおお!!!」

魔法剣士「んなぁっ!!??じゃああいつ、何を……」

盗賊「……回復薬」

魔法剣士・召喚士「はぁ?」

盗賊「勇者さん、回復薬もって行きやがったああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

魔法剣士・召喚士「はあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!????????????」


勇者「……」ギュウウウウウウウウウン

キングゾンビ「グオオオッ」ブウンッ

勇者「……」ゾクッ


召喚士「あっ、勇者さん顔まで行きました!!!!!」

盗賊「回復薬で何する気なんだ、いったい……」


キングゾンビ「グオアアアアアアアッ」

勇者「……」ギュンッ


召喚士「ほっ、方向転換ッ!!??」

魔法剣士「……たぶん、足から爆裂魔法……ってところだろうな」

盗賊「あの人ちょっとしか使えない魔法を活用しだしたな」

勇者「……」バシャアッ

キングゾンビ「グオ!?」


僧侶「眼に向かって回復薬……そういうことですかっ!!!!」

盗賊「……えっ、どういうこと」

勇者「……」ヒュウウウウウウウウッ

キングゾンビ「グオオアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!」ドロドロドロ

僧侶「目つぶしの時勇者さんがかけた魔法……あれ回復魔法だったんですよ!!!!」

盗賊「……いや、よくわかんねーけど」

魔法剣士「お前はあれだな、アホだな」

盗賊「あ゛あ゛!!??」

キングゾンビ「グオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」ドロドロドロドロ

召喚士「あ!キングゾンビが倒れてますよ!!!!!!」

勇者「……はい」ヒュウウウウウウウウウウ

魔法使い「おい勇者落ちてるぞ!!!!!!」

僧侶「あぅ、た、助けてきます!」ビシュウンッ

盗賊「……サイヤ人かよ」

僧侶「ふぅ、危なかった」スタンッ

勇者「はい」グタァ

僧侶「ゆっ、勇者さんっ!!??」

魔法使い「あんだけ強烈に投げ飛ばされたんだから、気絶しても当然だろう」

僧侶「……ちょっと強く投げすぎましたかね……気をつけます」

盗賊「それでも今の今まで気絶しなかった勇者さんがすげぇ」

魔法剣士「おら、ゾンビがうじゃうじゃ湧いてきてもアレだし、とっととズラかるぞ」

盗賊「おう……でも、とりあえず」

盗賊・魔法使い・僧侶・召喚士「ボス戦勝利!!!!!!!いぇええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

勇者「」

ふぃー、なんとかキリのいいところまで。
なんか最近、いかに僧侶を無効化するかが敵の強さになってきてるなぁ……

こっから先の展開がいまいちまとまらないので、次書くのは多分明後日です。

痛烈にヒマなので思いついた分だけちょっと書きます。
アイデア止まったらやめますぞ

魔法剣士「おらおら、飛ばすぞてめーらあああ!!!!!!!!!」

盗賊「……ひとつ言っていい?」

魔法使い「なんだ、言っとけ」

召喚士「あ、私もちょっと言うことが!」

僧侶「私も、みなさんに言ってなかったんですけど……」

魔法使い「なんだお前ら秘密多いな」

盗賊・召喚士・僧侶「じ、実は……」

盗賊「実は俺、乗り物に弱くてオボルェエエエエエエエエエ!!!!!!」ゲロゲロゲロゲロゲロ

召喚士「私もオウェエエエエエエエエ!!!!!!!!!!」ゲロゲロゲロゲロ

僧侶「」ゲロゲロビクンビクン

魔法使い「吐きすぎだろアホ!っつーかお前らドラゴンには乗ってたじゃねぇかよ」

盗賊「実はあの時毒と一緒にかなりオウエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!」ゲロゲロゲロゲロ

召喚士「このへんはすごく道のでこぼこがオゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」ゲロゲロゲロゲロゲロ

僧侶「」ゲロゲロビクンビクン

魔法使い「……しゃーねー、ちゃんと外に吐いとけよ」

盗賊「オーゥゲエエエエエエエ!!!!!!」ゲロゲロゲロ

魔法使い「会釈と嘔吐を混ぜるな!」

魔法使い「ったく、情けねーったら……なぁ勇者」

勇者「はい」ツー

魔法使い「……なんかいま口から出たな」

勇者「いいえ」ゴボォッ

魔法使い「……まさか」

勇者「いいえ」ゴバアアアアアアアアッ

魔法使い「てめーもかよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

魔法使い「せっ!せめて外に!外に吐k」

勇者「」オボロッシャアアアアアアアア

魔法使い「気絶しやがったしこいつゲロ多ッ!!!???」

魔法使い「オッサン助けろ!荷台がゲロまみれに!!!!!!!!!!!!」

魔法剣士「がっはっはっは!!!!魔王討伐の試練だ!甘んじて受けとけ!」

魔法使い「魔王討伐の旅で下半身がゲロまみれなんてことがあってたまるかちきしょおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

ブウウウウウンビシャビシャビシャビシャ………

―砂漠

勇者盗賊召喚士僧侶「」

魔法使い「……やっと止まった」

魔法使い「ゲロも乾いてきたし…もうちょっと乾いたらひっぺがせるかな」

魔法使い「…まぁこれはあとで洗おう」

魔法使い「オッサン!あとどんぐらいで修練所だ?」

魔法剣士「……もうちょっとだ!お前のゲロが完全に乾くにはちょっと早いが」

魔法使い「……ゲロくせぇ」

魔法剣士「……ここだ!」

魔法使い「おら起きろてめーら」

勇者「はい」

僧侶「はっ……私はいったい何を」

盗賊「頭が痛い」

召喚士「あっついですね」

魔法剣士「降りろー!着いたぞ!」



ドォーン!!!

盗賊「うおおおおおおお!????でっけぇな修練所!!!!!!」

召喚士「コロッセオ?あれに似てます!」

僧侶「……強く、なれますかね」

魔法剣士「ああ、俺もここで鍛えてもらったんだ」

―修練所

盗賊「よし……いくぞ修練所!」

勇者「はい」

召喚士「ぜったい、あの教団潰してやります!」

魔法使い「よし……ンッン……」

魔法使い「たのもー!!!!!!!!!」

僧侶「いやいや、破りませんからね」

魔法剣士「おーい!!!!俺だ!!!!魔法剣士だ!!!!!!」

???「ほっほっほ、久しいのう!」

僧侶「あ、あなたがこの修練所の!!??いつの間に?」

盗賊「まさか、俺達が来ることをわかって!!??」

???「いや、散歩しとった」

魔法剣士「爺さん、紹介しよう。こいつらが……」

魔法剣士「勇者一行だ!」

???「ほほう!じゃあ、ワシも自己紹介せねばの」

修練爺「修練爺、と呼ばれておる。よろしく頼むぞ」

修練爺「しかし、懐かしい!勇者を鍛えるのは二回目じゃのう!」

僧侶「にっ、二回目って、もしかして、前の勇者様も……?」

修練爺「ああ、ワシが鍛えたぞ」

修練爺「だいたいわかるわい、よく祖父さんに似た孫じゃからな」

勇者「はい」

修練爺「さて、だいたいわかっておるが、何しにここに来たか聞いても良いかの?」

魔法使い・僧侶・盗賊・召喚士「強くなるため!!」

勇者「はい」

あー、ここまでで。
汚くてすんません


何だかんだ王道って感じで良いなww

>>236
邪道に行く余裕がないです

>>236
邪道に行く余裕がないです

>>237
面白いし出来ればこのまま王道でいって欲しいぜ

>>239
そのつもりですし読んでいただければ幸いです

お、思いのほか話がとっ散らかる……
のっそのそ書き進めていきます。キリのいいところまでは……行かないと思います

―修練所

ガチャリ……

修練爺「ここが修練所じゃ」

魔法使い「広いな」

盗賊「いくつか部屋があるのな」

修練爺「おう。お主らの修行は別々に行うから、それぞれの部屋でついでに寝泊まりもしたらええ」

修練爺「まぁそれはいいんじゃ」

修練爺「それより、お主らの修練を手伝う奴がもう一人おる。ちょっとついてまいれ」

―鍛冶場

カーン、カーン、カーン……

召喚士「あっついですね!なんですかここ!」

修練爺「鍛冶場じゃ。おーい!鍛冶師!お客さんが来たぞ!」

鍛冶師「おう、爺さん。そっちがお客か?……魔法剣士じゃねぇか、元気にやってたか!?」

魔法剣士「おうよ!てめぇの作ったいい剣のおかげでな」

鍛冶師「ははは!そりゃいい!あれは俺も自信作だったんだ!」

鍛冶師「んで、そいつらは……」

修練爺「勇者一行じゃぞ!ほら、こやつが勇者じゃ」

勇者「はい」

鍛冶師「ははは!じゃあ俺は勇者の剣を作ることになるのか!いいなそいつは!」

修練爺「こいつは鍛冶師じゃ。おぬしらの修行の成果、強さに見合った武器を作るぞ」

鍛冶師「よろしくな、勇者様よ!」

勇者「はい」

魔法使い「オッサンが二人に増えた……」

修練爺「ジジイもおるぞい」

修練爺「では、お主らの修練を始めるぞ」

召喚士「あの!」

修練爺「なんじゃ」

召喚士「修練って、どれくらいかかるんですか!?」

修練爺「わからん」

召喚士「へ?」

修練爺「一時間で終わるかもしれんし、一年かかるかもしれん」

修練爺「要するに、お主らの成長次第、といったところじゃな」

召喚士「あっ、はい!わかりました!」

―部屋1

修練爺「では、勇者」

勇者「はい」

修練爺「まず、お主の力量を確かめたい」

修練爺「この石を砕いてみよ」ポイ

勇者「はい」ズバッ!バラバラ……

修練爺「ふむ……(剣術はそれなりじゃな)」

修練爺「では、次はこの石を」

修練爺「魔法で砕いてみよ」

勇者「……」

勇者「いいえ」

修練爺「できんと申すか?」

勇者「はい」

勇者「……」サラサラ

修練爺「なるほど、詠唱ができんのじゃな」

修練爺「だが、全く使えんわけではなかろう?」

勇者「はい」ボウッ

修練爺「ふむ……詠唱無しでそれだけできるなら、魔力や魔法の素質はそれなりにあるようじゃな……」

修練爺「魔法は使えた方が良いと思うか?」

勇者「はい」

修練爺「なるほど、わかったぞ」

修練爺「お主の修行は、魔法を中心に行うぞ」

勇者「はい」

修練爺「……石は数を置いておくから、試行錯誤をするのじゃ、とりあえずはそれしか言えん」

修練爺「よいな?」

勇者「はい」

―部屋2

魔法使い「おうジジイ」

修練爺「失礼じゃのうお主は」

魔法使い「まぁいいじゃねぇか、それより、質問があるぞ」

修練爺「おう、聞け聞け」

魔法使い「魔法剣士のオッサンもここで修練したんだよな?」

修練爺「うむ、そうじゃな」

魔法使い「オッサンが闘ってる時に、爆裂魔法を使ってたんだが」

魔法使い「その魔法がだな。魔物から魔物へ、生きてるみたいに動いたんだよ」

魔法使い「あれも修練の成果か?」

修練爺「そうじゃぞ。魔力のコントロール、と呼んでいるが」

修練爺「要するに、どこに魔力を集中させて、どこで魔法を発動して……という操作を完全に手動で行う、といえばわかるかの」

魔法使い「ん~、なんとなくわかった」

修練爺「お主には必要じゃろうな。身に着けられるようにしてやろう」

魔法使い「おう、そうしてくれると助かるぞ」

修練爺「じゃあ、ほい」ドン

魔法使い「……なんだこれ、透明な箱?」

修練爺「ガラスの箱じゃ。この中で爆裂魔法を使ってみぃ」

魔法使い「あ~もう、急に難しいこと言いやがるなジジイ!」

魔法使い(遮蔽物が自分との間にある地点で魔法使うなんて、やったことねーな……)

魔法使い「……爆裂魔法」ドォンッ

バリイイインッ!!!

魔法使い「ううおっ!!??」あっぶねぇ!!??」

修練爺「一応、言ったことはできているようじゃが……」

修練爺「ガラスの箱が粉微塵ではないか。これではいかん」

魔法使い「はあ!!??そりゃそうなるだろ!!??」

修練爺「コントロールができるようになれば、爆発をこの中に収めることができる」

修練爺「……ほいっ」ドォン

修練爺「こんな風にな、ほれもう一個やろう」

魔法使い「……わかった、やってみる」

修練爺「あ、ちなみに壊したやつ一個につき1000Gじゃぞ」

魔法使い「あっ、ジジイてめぇ!」

修練爺「それが嫌ならせいぜい頑張るんじゃの~……」

―部屋3

僧侶「あっ、どうも……」

修練爺「……魔法剣士から話は聞いておったが……お主、レベルはいくつじゃ?」

僧侶「えっと……こないだ上がったから、70lvですかね」

修練爺「……ワシより高いではないか、4つも」

僧侶「えっ」

修練爺「…まぁ、教えられることはあるじゃろう」

修練爺「なにか、鍛えたいと思うようなものはあるか?」

僧侶「そうですね……回復魔法は……みなさん一発で全快するので今のところ必要ないですし……」

僧侶「やっぱり、攻撃力ですかね」

修練爺「そうか、それならワシも教えられそうじゃな」

修練爺「身体能力を底上げする方法を教えてやろう」

僧侶「ほっ、ほんとですか!!??」

修練爺「だが。お主がマスターできるか否かはセンス次第じゃ」

―部屋4

盗賊「おっす爺さん、待ちくたびれたぜ」

修練爺「すまんな」ビュンッ!!

盗賊「うおおお!!??」ヒョイ

盗賊「なんで石投げたの今!!??あっぶな!!!!」

修練爺「ふむ。お主は身のこなしが良いな」

修練爺「お主、魔法は」

盗賊「さっぱりだ!!!!」キラッ

修練爺「……そうか」

修練爺「ならまぁ、とにかく回避を上げるのが手っ取り早いじゃろうな」

修練爺「ちょっと待っておれ」

修練爺「おーい。運ぶの手伝っとくれ」

盗賊「おお?オッケー」



修練爺「ふう。助かった助かった」

盗賊「で、なんなんだよこれ」

修練爺「これか?これはなぁ……」バサァッ

修練爺「工業と機械の国製、自動投球機」

修練爺「ピッチングマッスィーンじゃ!!!」

盗賊「おお、なんかかっけぇ」

修練爺「いまからこれを一時間ぐらいぶっ続けで動かして、ボール投げまくるからな」

盗賊「えっ」

修練爺「とにかく避けまくっとくれ。一時間したらまた来るからな」

盗賊「ちょっ、俺そんなに体力n」

修練爺「スタアアアアアット!!!」ポチ

ピッチングマッスィーン「……起動。速度最高、発射間隔最短。」

ピッチングマッスィーン「二時間こーす、開始シマス」ビシュビシュビシュビシュ

盗賊「ちょっ!爺さん!二時間って話違うぞ!!!!!!!」ヒョイヒョイヒョイヒョイ

修練爺「あっ、ごめんね操作間違えたわ」シラー

盗賊「ジジイてめえええええええええ!!!!!!!!!」ヒョイヒョイヒョイヒョイ

―部屋5

召喚士「あっ、待ってました!」

修練爺「おう。すまんの」

召喚士「えと、修練って何をすればいいんでしょう?」

修練爺「まぁ、そう話を急くな」

修練爺「まず、お主の魔法について、ワシが知っていることを話そう」

召喚士「私の魔法……ですか!?」

修練爺「お主の召喚魔法……倒した魔物を召喚する、という魔法じゃがの」

修練爺「ワシも一度、見たことがある。なかなかに珍しい召喚魔法じゃ」

召喚士「はい!私も、私以外はみたことないです!」

召喚士「でも、いくら珍しくても魔力は持たないし、一度しか召喚できないし……」

修練爺「いや、そうではないのじゃ。一部の例外を除いて」

召喚士「へ?」

……きりが悪いですけど、時間がないしこれ以上書くとさらにキリが悪くなるんでここまでで。
明日も多分書くので

思いついたんで忘れんうちに書いちゃいます。いつもよりは多少多いか

召喚士「どっ、どういうことですかぁっ!!??」ガタッ

修練爺「まぁ、落ち着かんか。座りなさい」

召喚士「は、はい。落ち着きます」スーハースーハー

修練爺「通常の召喚魔法は、異世界から呼び出した獣、聖獣と契約を結び……っと、これは知っとるよな」

召喚士「は、はい」

修練爺「で、お主のような特別な召喚魔法は、一度倒した魔物を召喚できる」

召喚士「はい、そうですね」

修練爺「が、これを何度でも使う手があるのじゃ」

召喚士「ほっ、ほんとですかぁ!!??」ガタッ

修練爺「だから落ち着かんか。座りなさい」

召喚士「はっ、はい」スーハースーハー

修練爺「よいか、手順を教えよう」

修練爺「まず、お主が倒したことのある魔物を召喚s」

召喚士「えっと……スライムでいいかな」

修練爺「まだせんでよい。座りなさい」

召喚士「はっ、はい」

修練爺「倒したことのある魔物を召喚する。もちろん、お主の召喚魔法で倒した魔物でよい」

修練爺「ここからが大切じゃ。良く聞きなさい」

修練爺「お主、召喚を行うときにどのような手順をしておる?」

召喚士「え、えっと……」

召喚士「まず、召喚する魔物を決めて、その魔物を頭の中で強くイメージして」

召喚士「で……えっと、魔物が来るように……念じるというか、願うというか」

修練爺「そこじゃ。そこが大切じゃ」

召喚士「た、大切っ!!??」ガタッ

修練爺「だから落ち着かんか。座りなさい」

召喚士「は、はい」

修練爺(すごいデジャビュを感じるのじゃが)

修練爺「その、来るように願う……魔力に意志を付ける、という」

修練爺「その意志付けのとき、……なんというかな、仲間になってほしい、といえばよいかの」

修練爺「とにかく、魔物に対して友好的な意志を付ける」

修練爺「これはワシの弟子から聞いた話じゃから、ワシも詳しくは言えんのじゃが……」

修練爺「そして、そのような意志で召喚した魔物に」

修練爺「強く服従するように願う」

召喚士「服従……ですか」

修練爺「まぁ、魔物との契約と言ったところかな」

修練爺「すると、魔物はいったん反抗的な態度をとり、術者に戦いを挑む」

修練爺「それを倒すと、魔物は術者の力を認め、契約が結べる」

修練爺「そうすれば、魔物を何度でも呼び出せるぞ」

召喚士「ほっ、ほんとですか!!!??」ガタッ

修練爺「もう立っててよいし興奮してて良いから話は聞いとくれ」

修練爺「ただ。難しい点がある」

召喚士「難しいってどんなところがですか、ひゃっほー!!!」バタバタ

修練爺「魔物を倒すことじゃ」

修練爺「魔物を倒すとき、闘っている魔物を召喚している状態で、お主はどうやって戦う?」

召喚士「あっ」

修練爺「素手で倒せるような、低級の魔物とは契約は結べんぞ、知能が低いしな」

修練爺「だから、まず。二匹の魔物を同時に出せるように魔力を鍛えねばならん」

召喚士「……どうすればいいですか?」

修練爺「滝に打たれる」

召喚士「へ?」

修練爺「滝に打たれて精神を統一するのが早いじゃろ」

召喚士「」

修練爺「東の方にあるぞい、いってらっしゃい」

召喚士「」

―部屋1

勇者「………」ジーッ

勇者「……」

勇者「!!」ドガンッ!!

バラバラバラ……

勇者「……」ホッ

勇者「」バタッ

勇者「」グウ

―部屋2

魔法使い「ったく……ジジイも難しいこと言うなぁ……」

魔法使い「どうすりゃいいんだろうなぁ……魔力を最小にして、一点集中……一点集中っつーのが難しいんだなこれ」

魔法使い「魔力のコントロール……ちょっとやってみっか」

魔法使い「……壁の、あのシミ……でいいか」ジーッ

魔法使い「……」

魔法使い「爆裂魔法ッ」ドガンッ

ピキィッ

魔法使い「シミのとこに穴が開いた……できてんのか、これ?」

魔法使い「わかんねーし……一回やってみっか」

魔法使い「一回1000Gなぁ……」

魔法使い「……いいか」

魔法使い(爆風を最小限に、威力は最小、一点集中で箱の丁度中心の位置に……)

魔法使い「爆裂魔法」ドガンッ

バリィッ!!

魔法使い「あ~あ、1000G……」

魔法使い「でも、ひびが入っただけで粉みじんにはなってねーな」

魔法使い「できたのか、魔力のコントロール?」

魔法使い「あーもうわからん!!今日は寝る!」

―部屋3

僧侶(……魔力を体に身に纏うイメージ……)

僧侶「……」

僧侶「ていっ!」

ドッガアアアアアアアアアンッ

僧侶「……できた……しかも。前より威力が上がってる」

僧侶「……これ、結構魔力使うみたいだな……今日は寝よう」バタッ

―部屋4

ビシュッ!!

盗賊「おわっち!」ヒョイ

ビシュッ!!

盗賊「んのっ!!」ヒョイ

ビシュッ!!

盗賊「がっ!!」ドギャッ

ビシュッ!!

盗賊「うおっ!!」ヒョイ

ピッチングマッスィーン「……二時間経過。運転を終了シマス」

盗賊「お……終わったあああ!!!!!!!」

盗賊「……はぁ、疲れた……」ゼイゼイ

ドガアアアアアンッ!!!

盗賊「うおお!!??」

僧侶「……今日はもう寝よう」バタッ

盗賊「……うおお。僧侶ちゃんパンチか……」

盗賊「……しかし、いままでこんな威力だったか?」



盗賊「壁どころか天井まで穴あいてんじゃねぇかよ」

―東の滝

ドドドドドドドド

召喚士「……」ガタガタガタガタ

ドドドドドドドド

召喚士「……」ガタガタガタガタ

ドドドドドドドド

召喚士「……」ガタガタガタガタ

ドドドドドドドド

召喚士「……これ!いつまでやればいいんですかああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

―翌朝

修練爺「ふああ、よく寝たよく寝た」

魔法剣士「おう、おはよう爺さん」

ガチャッ

魔法使い「ジジイ!箱もう一個くれ、昨日壊したのとまとめて2000G持ってきたし」

修練爺「ま~た壊しよったか、どれ見せてみぃ」

魔法使い「ほい。割とマシだろ?」

修練爺「うむ、少なくとも粉みじんではないな」

魔法使い「いろいろ工夫してみたんだけどなー。何千G使うことになるのやら」

修練爺「ひびの入り方からするに、一点集中はできとるぞ」

魔法使い「おお?コツ掴めたっぽいな。あたし天才か?」

魔法剣士「魔法使いもやらされてんのか、それ」

魔法使い「オッサンもやったのか」

修練爺「うむ。無論、同じことをやらせた」

魔法使い「どう思う、オッサン」

魔法剣士「……抑え込め」

魔法使い「抑え込む?」

魔法剣士「抑え込むんだよ、こう、グッと」

魔法使い「……わからんがわかった。サンキュ」バタムッ

―部屋1

修練爺「調子はどうじゃ、勇者」

勇者「はい」デデンッ

修練爺「……砕けとる」

修練爺「やるところを見せてくれんか」

勇者「はい」

勇者「……」グッ

コオオオ……

勇者「……」ドゴンッ

バラバラバラ……

修練爺(……石自体に魔力が残っておる)

修練爺「なるほど、石に纏わせた魔力を爆裂魔法にしたわけか」

勇者「はい」

修練爺「……魔法剣、じゃな」

勇者「……」

修練爺「石に魔力をこれだけ纏わせることができれば、可能じゃ」

修練爺「魔法剣は、大体わかるとは思うが、魔法を剣に纏わせることじゃな」

勇者「はい」

修練爺「やり方は、お主がいま石を砕いた方法と全く同じじゃ。魔法を、纏わせたものを攻撃するのに使うか、纏わせたものの付加効果として使うか、という違いはあるがの」

勇者「はい」

修練爺「魔法剣の条件としては、魔力をよく纏う、ミスリルという金属が必要になるんじゃが……詳しい話は、魔法剣士に聞いとくれ。ちょっと頼みたいこともある」

勇者「はい」

修練爺「魔法剣士は多分、鍛冶場におるじゃろ」

―部屋2

修練爺「どうじゃ、魔法使い」

魔法使い「ちょっと待てジジイ!今思いついてやろうとしてるから!」

修練爺「そうか。じゃあ見させてもらうとするかの」

魔法使い「ご自由に!集中するから音たてんなよ!」

魔法使い(オッサンが言ってた、『抑え付ける』……ってやつ)

魔法使い(なんとなくわかった気がする)

魔法使い(とにかくやってみる!っきゃない!!!)

魔法使い「威力最少一点集中ッ!爆裂魔法!」ドガンッ

シーン………

魔法使い「……できたああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

修練爺「……壊れとらんな。チッ、あと10000Gは欲しかったんじゃが」

魔法使い「威力最大一点集中……」

修練爺「すまんて」

修練爺「だいたいわかっとるが、どうやったか聞かせてくれんか」

魔法使い「ん~?しゃーねーな」

魔法使い「まず、前と同じように、威力最少にして、一点集中の爆裂魔法をど真ん中に打つだろ?」

魔法使い「で、それとほぼ同時に、全方向……ああ、さっきなんか頑張ってやってたら方向がコントロールできるようになった」

修練爺「お主なかなか素質あるの」

魔法使い「だてに勇者一行の魔法使いやってねーよ」

魔法使い「で、さっき打った爆裂魔法に向かって、全方向から抑え込むようにして爆裂魔法をいっぱい打つ」

魔法使い「するとあら不思議、爆裂魔法をガラス箱の中で納められました~ってわけ」

修練爺「ふむ、まさかこんなに早くマスターできるとはな……」

魔法使い「だろ?あたしったら超天才」

修練爺「慢心はいかんぞ」

魔法使い「冗談だよジジイ」

魔法使い「で?次は何すりゃいい?」

修練爺「正直、こんなに早く終わるとおもっとらんかったから何もない」

魔法使い「は?」

修練爺「まぁ、しいて言えばじゃな」

修練爺「コントロールができるようになれば、あとはお主がそれをどう活用するかに限る」

修練爺「お主の魔法の特性に合った活用方法を考えてやっとくんじゃな。部屋は壊しても構わんし」

魔法使い「お?……おう」

修練爺「じゃあの。ワシはほかを見てくる」

バタムッ

魔法使い「あたしの魔法の特性……なぁ」

あー、書く手が止まったんで今日はここまでで。
今日はもうディスガイアやって寝ます。明日は忙しいのでかけるか不安です

>>304
楽しかったよ!

ところで、小さなことで気を悪くしたらごめんね。
「どう活用するかに尽きる」じゃない?

>>305
あっ、そうですね。語感で書いてすんません

今日もちょっとだけど書きます。

―部屋3、4

盗賊「よう爺さん」

修練爺「……ここまでとは思うとらんかった」ポカーン

僧侶「すみません……でも、言われたとおりにやりましたし、成功しましたよ」

修練爺「破壊力はもう申し分ないな。もはや同じ部屋ではないか」

盗賊「ついでにふさぐの手伝ってくれよ、破片が散りまくってるんだわ」

修練爺「老人に肉体労働をさせるなんてひどい弟子もあったもんじゃわい」

盗賊「弟子の体をあざだらけにするなんてひどい師匠もいたもんだな」

修練爺「……破片はもうない……がの」

盗賊「ちゃんと組み上げてくっつけたよな」

僧侶「……足りませんね、なんででしょうか?」

盗賊「おかしいなぁ、ちょうど僧侶ちゃんの肩ぐらいの位置の破片がぽっかりないんだけど」ジー

修練爺「円形に穴が開いとるのう」ジーッ

盗賊「これはあれだろ」

修練爺「おう、あれじゃの」

盗賊・修練爺「パンチで一部分消し飛んでる」

修練爺「お主に関しては言うことなしじゃの、あとは繰り返し使用して長時間使えるように慣らせばよい」

僧侶「わかりました、また壁の修理頼みますね」

盗賊「外でやったほうがいいと思う」

修練爺「わしもそう思う」

修練爺「で、盗賊はどうだったんじゃ」

盗賊「痣まみれだよ!ふざけんな!」

修練爺「二時間やって何回当たったんじゃ?」

盗賊「20……20コぐらい当たったかな」

修練爺「ほう、あれだけやって20コとは……やはり回避はなかなかのもんじゃの」

盗賊「で、今から何すればいいの」

修練爺「そうじゃの……お主ナイフは得意か?」

盗賊「最近はウォーハンマーばっか使ってるかな」

修練爺「お主アホじゃの」

盗賊「なにおう!!??」

修練爺「いくら攻撃力が高くても、ウォーハンマーのような重い武器を使ったら折角の回避力を殺してしまうではないか」

盗賊「……それもそうか」

修練爺「じゃあ、ワシの方からナイフ術を教えるとして……なんか教えることが増えとるの」

修練爺「じゃあ、ダンジョンを攻略する術……例えば、鍵開けなんかはできるか?」

盗賊「できない!!!」キラッ

修練爺「……ダンジョン攻略……ワシ、専門ではないんじゃが……まぁ致し方あるまい」

修練爺「そうじゃのう、流石に盗賊なんじゃし、盗みの技術はあるよの」

盗賊「盗みなんて!そんな悪いことしたことないよ!!!!」

修練爺「……お主、何で盗賊を名乗っとるんじゃ」

盗賊「え~?……ちょっと長くなるんだけどなぁ」

修練爺「いいから聞かせい」

盗賊「……辺境の村って知ってるか?この大陸の、東の端っこにあるんだけど」

盗賊「俺、そこに住んでたんだよね」

盗賊「……で、まぁ……3年前ぐらいかな。うちの村に魔王軍が来てさ」

修練爺「……」

盗賊「魔王軍は、村を焼いた。それはもう、畑から家から、何から何まで焼き払っちゃったわけ」

修練爺「それで、お主は……?」

盗賊「いや、俺と家族は、家がはずれにあったからか全員無事だったよ?それはありがたかったんだけどさ」

盗賊「でも、俺の友達とか、近くに住んでた、物知りのばあちゃんなんかも、火事で死んじゃったんだよ」

修練爺「……そうか」

盗賊「で、まぁ……魔王を倒す、までは行かなくても……勇者が魔王を倒す、っていうことに、協力できるようになりたい、って思ったんだ」

盗賊「でも俺、力弱いし、軍の兵士や、傭兵にはなれなかったんだよ」

盗賊「で、じゃあまぁ俺すばしこかったし、盗賊になって、勇者さんの旅のお手伝いができたら……ってね」

盗賊「だから、盗みをしたことも、本物の盗賊に遭ったこともないんだよ」

修練爺「……そうか」

盗賊「わかってくれた?」

修練爺「なんにせよ、盗賊としての技術がゼロっていうのはわかったぞい」

修練爺「というわけで。正直ワシの手にはおえん」

盗賊「あるぇー!!??」

修練爺「西の、砂漠を抜けたところに盗賊ギルドがあるんじゃ。そこで修行させてもらってこい」

盗賊「あるぇー!!??」

修練爺「ワシ盗みの技術とかないし」

盗賊「あるぇー!!??」」

修練爺「ほい、手紙」ポイ

盗賊「おう、サンキュ。これ見せれば修行させてくれるんだよな?」

修練爺「そうじゃの。知り合いがおるし……だがのう……奴がスルっと入れてくれるかどうか」

盗賊「へ?」

修練爺「裏社会にどっぷりつかってくるんじゃぞ」

盗賊「修行な、修行!行ってきます!」タッタッタ

ぐぅ、思いつかなくなった
毎度毎度のことですが短くて済みません。今日はここまでで

二日も書かなくてすみませんでした、今から書きまする

―鍛冶場

ガチャリ

魔法剣士「よう、勇者」

鍛冶師「おう、勇者か」

勇者「はい」

魔法剣士「魔法剣、だろ?爺さんから話は聞いてる」

勇者「はい」

魔法剣士「教えてやろう。きっと魔王討伐の助けになるはずだ」

―東の滝

修練爺「おーい。召喚士ー」

ドドドドドドドドド………

召喚士「……なんでしょうかー!!!!!!!!!!!」

修練爺「……どうしたんじゃ、クマなんか作って」

召喚士「一晩ずっとやってましたからね!」

ドドドドドドドドド………

修練爺「……小一時間浴びるぐらいでよかったんじゃが……」

召喚士「……そ、そんなぁ!!!!!」

召喚士「ざぶい゛!!!」ガタガタガタガタ

修練爺「……風邪引いとるじゃろ」

召喚士「……」ガタガタガタガタ

修練爺「……また明日、かの……」

召喚士「ずびばぜん゛~……」

修練爺(僧侶や魔法使いはあんなに早く終わっても、盗賊と召喚士は長くなりそうじゃの……)

―部屋2

魔法使い(あたしの魔法の特性っつったってなぁー)

魔法使い(正直言ってさっぱりわからん)

魔法使い(こっち考えても仕方ねーな、活用の方考えないと……)

魔法使い(威力と、場所と、方向……)

―フィールド

僧侶「――ふっ!!!」

ドガアアアアアアアアアアンッ!!!!

僧侶「はっ!!!!」

バギャアアアアアアアアンッ!!!

僧侶「……あっ」

僧侶「殴る岩がなくなった……」

―フィールド

盗賊「……」ザッザッザッザ……

ビュウオオオオオオ……………

盗賊「あ、あれかああああああああ!!!!!!!!!!!!」

ドオオオオオオオオンッ

看板『盗賊ギルド 侵入者は見敵必殺(サーチアンドデストロイ)』

盗賊「……いやいや、大英帝国国教騎士団長じゃないんだから……」

ビシュッ!!!

盗賊「うおおおお!!??」ヒラッ

???「……なんだい、かわしやがって」

盗賊「これ、ナイフ?ギルドの方から飛んできtうおぉっ」ヒョイッ

???「なかなかやる侵入者じゃねぇか、だが次は……」

盗賊「あのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

盗賊「俺ええええええ!!!!!!侵入者じゃないでうぉっ」ヒラッ

盗賊「盗賊修行にいいいいいいいい!!!!!!!!!!きたんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!??」ヒョイ

盗賊「砂漠の修練爺から!!!!!!!!これ!!!!!」ビシッ

???「修練爺……あのジイ、まだ生きてたか……」

???「ちょっと待ってろ!!!!!今行く!!!!」

盗賊「高い塔みたいな建物だな……」

盗賊「ナイフは上から飛んできてたみたいだし、降りてくるんならかなr」

ドンッ!!!

盗賊「うおおお!!??(上から人が!!!)」

???「っつつ。やっぱり屋上から飛び降りるのは無理があったかねぇ……」

盗賊「はぁ……(なんっつー身体能力だよ!!)」

ボス「っと。自己紹介しなくちゃあねぇ。ボス、って呼ばれてる。このアジトの頭さね」

うおお、新しく出てきたキャラが固まらない。
今日はここまでで。

なんか最近飛び飛びですみません。今日もぬそっと書きます

ボス「ついてきな、アジトの中、見せてやるからね」

盗賊「はぁ……これ、どうします?中身、たぶん手紙ですけど……」

トスッ

盗賊「ちょっ、なにやってんすか!手紙にナイフが!」

ボス「要らんさ。手紙でも説教されるのは流石にまっぴらだからねぇ」カラカラ

盗賊「……じゃあ、いいですけど」

ボス「あのジイ、昔からアタシにゃぁ説教臭くてねぇ。困ったもんだよ」

ボス「ああ、そう言やぁあんた、名前は?」

盗賊「あー。盗賊っていいます。出身は辺境の村……って、流石にわかんないっすか」

ボス「辺境の村……ああ、懐かしいねぇ。一時期、そこにうちのギルドが世話になってねぇ」

盗賊「へぇ。俺がおぼえてないってことは、ずいぶん昔……って、あれ?」

ボス「ん?なんだい」

盗賊「盗賊ギルドが、なんで盗みの対象であるはずの村にお世話になってるんですか?」

ボス「……ああ、うちのギルドはちょっと、普通の盗賊とは違ってねぇ」

盗賊「違う?どういうところがですか?」

ボス「盗みの対象、さね。」

盗賊「盗みの対象?」

ボス「普通の盗賊団は、まぁ人や町を襲うだろう?」

ボス「でも。うちのギルドは、魔物から盗むのさ」

盗賊「魔物から盗む?」

ボス「そうさね……盗賊。あんた、倒した魔物がアイテムを落とすのは見たことあるかねぇ?」

盗賊「ああ、そういえばたまに」

ボス「盗賊じゃないけど、魔物も村や町を襲って、掠奪をする」

盗賊「村や、町を……」

ボス「ああ。そのときとか……まぁ、上級魔族とかなら、そんなことをしなくても良いもの持ってる」

ボス「とにかく、魔物ってのは結構いいカモってことさね」

ボス「その辺の村人より、格段に盗みづらいっていう点を除いてはね」

ボス「けど、盗むついでに魔物を退治しちまえば、近隣の人々は大歓迎だろう?」

ボス「だから、あんたの村に行ったのもそうだし、うちのギルドはここを拠点として各地を転々としてる」

ボス「それであんたの村にも世話になったってわけさね」

盗賊「でも、うちの村は……」

ボス「ああ、知ってるよ」

ボス「こないだ、一人うちのモンがそっちに行ったことがあってね」

ボス「……ぽつねんと家が一軒。それだけだったって話さね」

盗賊「……そうか、まだうちはあるんだ……よかった」

ボス「んで」

盗賊「はい」

ボス「ここでアタシらがあんたに教えることの話さね」

ボス「もちろん魔物は強い。でも、それより大変なのは」

盗賊「はぁ」

ボス「生きている魔物から、持ち物を盗むことさね」

盗賊「なんでそんなことするんですか、先に倒せば」

ボス「魔物は死んでも持ち物を大事にする執念があってね」

ボス「倒した時に持ってた持ち物の中で、一番大切なものなんかは、自分の体液なんかで溶かしたりして無くしてしまう」

ボス「つまり、生きている、活発な魔物から持ち物を盗む技術が必要」

ボス「まぁ、それはたとえ盗みをする相手が人間でも役に立つ技術さね」

盗賊「いや、人相手に盗みはしないと……思いますが」

盗賊「ああ、爺さんからはダンジョン攻略の技術も習ってこい……とか言われました」

ボス「ああ、ダンジョンは魔物がうじゃうじゃいる上財宝が眠ってるところもあるからねぇ。よし、教えてやるさね」

ボス「それと、盗賊の身軽さを武器にした、ナイフ術なんかは、うちでは大切にしてる……」

ボス「見たとこあんた、さっきからそんなことやったことないよぉ~ってなぁ顔さね」

盗賊「……おっしゃる通りでございます」

ボス「まあいいさね。アタシのナイフを何度も避ける技は見事だったけど……」

ボス「あんたいったい、何しにここに修行に来たんだい?」

盗賊「ああ、そういえば説明してなかったなぁ」

盗賊「実は、俺パーティで旅をしてまして……」



盗賊「ってなわけです」

ボス「ほぉー!勇者一行の盗賊かい!それに女の子の父親を助けるためとは……いいねぇ、盗賊浪漫があるじゃないか」

盗賊「盗賊浪漫……って」

ボス「勇者一行の中にうちで育てた盗賊がいるなんて、これほど嬉しいことがあるかい!!!」

ボス「よし、気に入った!さっきまで考えてた以上にみっちりがっちり鍛えてやる!」

盗賊「……どうかお手柔らかに……」

丁度説明も終わったし、きりがいいのでここまでで!

……ボスの口調が固まらないなぁ

うおお、ディスガイアに熱中してたらもうこんな時間じゃないか
ちみっと書きます

―ギルド内部

ガヤガヤガヤガヤ……

盗賊「思ったより人が多いな……酒くせぇ」

ボス「ちょっと待っとくれよ、あんたを紹介しないと……」

ボス「おい!!皆聞いとくれ!紹介したい奴がいる!!」

ザワッ

「なんだ、新入りか?」

「弱そうな奴だなー、大丈夫かこいつ」

「最初に魔物に食われそうだな」

盗賊(すごい低く見られてるな俺!)

ボス「盗賊って言うんだが……」

盗賊「あっ、はいそうです」

ボス「なんでもうちに修行に来たんだって?」

盗賊「あっ、はいそうです」

盗賊(人が多くて緊張するなぁ……)

ボス「こいつを甘く見ちゃぁいけないよ、あんたたち」

ボス「なんてったって、あたしのナイフを四度も避けるほどの身のこなしだ!」

ザワアッ

「なんだって!?そりゃすげぇ!」

「あのナイフ術の鬼と呼ばれたボスのナイフを!!??」

「俺だって三回目に腋に刺さったのに!!」

盗賊(いやどういう避けかたしたら腋に刺さるんだよ)

ボス「ってなわけで」

「「「「はい」」」」

ボス「これからこいつが一人前……半人前でもいいさね」

盗賊「盗賊って雑!!!!」

ボス「とにかく、面倒見てやって欲しいんだがねぇ」

「「「イェス、ボス!!!」」」

盗賊(すごい団結力)

―地下ダンジョン

ピチョーン……

盗賊「……なんですかここ」

ボス「ギルドの地下にあるダンジョンさね。もともと、これを攻略した一人の大盗賊がギルドを作ったとされてるねぇ」

盗賊「いや、何でここに来たんですか」

シーフ「決まってるだろうそんなもん」ガシッ

盗賊「ウヲオオオ!!??いつのまにここに!絡まないでくださいよ酒臭っ!!」

ボス「シーフ、頼んだの」

シーフ「イェスボス」ドンッ

盗賊「なんすかこれ、道具箱?」

シーフ「おう、このダンジョンを攻略するために必要なあらゆる道具だぜ、ほれ」

盗賊「あ、やっぱりこれ俺が攻略するんすか」

ボス「そうさね。とりあえず攻略してみるに限る」

ボス「名付けて、『今日から君もダンジョンマスターキット』ッ!!!!!」バアーン

盗賊(ここにも居たよ、糞ネーミング)

シーフ・ボス「じゃあいってらっしゃーい!!」ブンブン

盗賊「……俺一人でやるのかよ」

ボス「酒だ―!酒持ってこーい!!!!」

盗賊「昼間から飲むのかよ……」

盗賊「まぁ、とりあえず行ってみるか……っと」ガチャッ

ガチャガチャガチャガチャ

盗賊「……」

ガチャガチャガチャガチャ

盗賊「もう鍵かかってんのこれ!!!」

ぬほぉ、思いつかなくなった

……今思ったんですけどこれ、勇者と僧侶いなかったら果てしなく月並みですな

間あいたなぁ……どうもまとまった時間が取れませんで。
ぼちぼち書きます

―修練所

魔法剣士「次、火炎魔法剣ッ!」

勇者「はい」ボウッ

魔法剣士「次、攻撃強化魔法剣!」

勇者「はい」コオオオ…

魔法剣士「次、魔法反射魔法剣!」

勇者「はい」キラッ

魔法剣士「よし、魔法剣の切り替えはもう十二分だな」

勇者「はい」

魔法剣士「俺に教えられるのはここまでだ。素質はもうあったようだし、不安もないさ」

魔法剣士「魔法剣ってのはな。剣術と魔法を組み合わせられるのも強みだが……」

魔法剣士「なにより、敵の弱点を突けるという点にある」

魔法剣士「例えば、炎をまとった魔物には氷結魔法剣で立ち向かい、水の特性を持った魔物には雷魔法で……ってな感じだな」

勇者「はい」

魔法剣士「要するに、お前がどう使うかに限るんだ、これが」

魔法剣士「こんなもんで終わりだ。……ついでに、できたら頼んでおきたいこともあるんだが」

勇者「はい」

魔法剣士「ちょっと南に行ったところに、ミスリル鉱石の採れる山があるんだが……」

魔法剣士「ちょっと前から魔物が増えちまってなぁ、これが」

勇者「はい」

鍛冶師「お前のためにミスリルの剣を鍛冶師に作ってもらいたいんだが、如何せんその山がそれだ」

勇者「はい」

魔法剣士「ってなわけで。魔法剣の実践も兼ねて、ちょっと行って来てくれ」

勇者「はい」

魔法剣士「剣はほら、お前に貸してる俺の剣そのまま使っていいからよ」

勇者「はい」

魔法剣士「じゃあ、行ってこい」

勇者「はい」

魔法剣士(こいつと一対一の会話は異常に単調だなぁ)

―部屋2

魔法使い(方向と、位置……)

魔法使い(方向と、位置……)

魔法使い「だありゃっしゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

修練爺「おおおお!!??なんじゃなんじゃ!!??」

僧侶「うわあああああ!??????また壁が!!!!!!?????????」

魔法使い「あっ」

魔法使い「ごめん、新技試してみたら壁ぶち抜いちまったわ」

僧侶「しかも二枚でしょ……もう廊下じゃないですか」

修練爺「だから外でやれと言っておろうが!なぜお主らはしきりにうちの壁を壊したがるんじゃ!」

僧侶「寝ててよかった……普通に立ってたらダメージ受けてましたし」

魔法使い「ま、なんにせよ新技成功ということで」

修練爺「……わかっとるな?」

魔法使い「わかったよちゃんと治すよ……」

―部屋5

修練爺「どうじゃ召喚士」

召喚士「あっ、はい!順調ですよ!風邪も一晩寝たら治りましたし、二重召喚もできます!」

召喚士「それに、さっき試してみたら、スライム5匹ぐらいと契約できました!」

修練爺「おお、それはよい。そうやって少しずつ、使える魔物を増やしていくんじゃぞ」

召喚士「はい!」

修練爺(一晩ずっと滝行ができるぐらいじゃ、精神力は強い子じゃろう)

修練爺(……いいや、話に聞いた、父親を助けるため、か……)

修練爺(しかし、勇者たちの話では……)

召喚士「?どうかしたんですか!?」

修練爺「いいや、なんでもないぞ。続けとくれ」

召喚士「はい!……つぎはなににしようかな!」

修練爺(こんな明るい子に、言えるわけがないじゃろう)

―地下ダンジョン

盗賊「鍵開けに使えるものは、この工具箱にないかなっと……」ガサガサ

盗賊「これかな」

『今日から君も立派なコソドロ!カンタン鍵開けキット』

盗賊「……これだな」

盗賊「パッケージがちゃんとしてるんだが……流通してるのか、これ!?」

盗賊「開けてみるか」バリバリ

『内容:針金×3 以上』

盗賊「少なっ!?パッケージの完成度のわりに内容少なっ!?」

盗賊「もしかしてこれ、全部こういう感じじゃないだろうな……めっちゃ不安なんだけどなぁ……」

盗賊「……なんにしろ鍵穴につっこんでみるか……」

カチャカチャ

盗賊「こうかな……」

カチャカチャ

盗賊「あ、ここか」

ガチャッ

盗賊「おお、開いた」

盗賊「意外と簡単なのかもな……とにかく奥に進んでみるか……」

うぎゃぁ、続きがまとまらん……
今日はここまでで。明日書けるかな……

朝もはよからどうたらこうたら。暇なんですよ今日は
巻き返しも込めて書きます

―ダンジョン内部

ビュオオオオオオ………

盗賊「もう落とし穴かよ……」

盗賊「奥の方も落とし穴まみれ……どう歩けっていうんだよ」

ビュオオオオ………

盗賊「……いや、跳ぶしかないか」

盗賊「ギリギリ跳べるか跳べないかだろ、完全に運任せだ」

盗賊「……いち、にの、さんっ!」ダッ


ズダッ

盗賊「よし、なんとか一回目はクリアだな」

盗賊「これをあと何十回すれば、」


ガタンッ

盗賊「いいんだろおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!床があああああああああ!!!!!!!!!」

ヒュウウウウウウウ…………

ドシャッ!!

盗賊「イッドゥワ!!!!!!いった!!!!!」ゴロゴロ

盗賊「あー、生きててよかった」ホッ

盗賊「不測の事態にも対応できるような回避力を身につけなきゃな。魔物の攻撃よけるだけじゃ駄目だ」

盗賊「さて、こっからどう進むか……」

グオオオオオ!!!

盗賊「!!??」

盗賊「うっそだろ……」

魔物の群れ「ウオオオオオ………」ウジャウジャ

盗賊「ざっと百匹はいるんじゃねぇの……」

盗賊「穴に落ちた罰にこいつらと闘えってとこかな……」

魔物の群れ「グオオオオ……」ワラワラ

盗賊「きっついなぁもう!!!!!!!!」


―ミスリル採掘場

魔物「グオッ!!」

勇者「……」ゴオッ!!ズバッ!!

魔物「グオオッ!」

勇者「……」ピキイッ、ズバッ!!

魔物「……」バタッ

勇者「……」ザッザッザ

魔物「にんげんだぞおまえ」

勇者「!!??」

魔物「にんげんのにおいがするぞ。おまえにんげんだぞ」

勇者「はい」チャキ

魔物「おまえけんぬいたぞ。おれとたたかうきだぞ」

魔物「ばかだぞおまえ。このまぐまろんさまにかてるやつなんて、いないんだぞ!」

勇者「いいえ」

魔法剣士『魔法剣ってのはな。剣術と魔法を組み合わせられるのも強みだが……』

魔法剣士『なにより、敵の弱点を突けるという点にある』

勇者「はい」ピキイ……

マグマロン「な、なんだぞおまえ。なんでけんからまほうがでてるんだぞ!」

勇者「……」ダッ

ズバッ!!!!!!

マグマロン「ぐお、ぐあああ……」

マグマロン「なんで、おれがまけるんだぞ。しかもいっしゅんで……」

マグマロン「なんでだぞ!おれはむてきなんだぞ」

勇者「……」

勇者「いいえ」

盗賊「んのっ!!」

魔物「」バタッ

盗賊「これで15匹か……でも」

魔物の群れ「「「グオオ……」」」

盗賊「なんせ数が多い……やっぱり勝てないな」

魔物の群れ「「「グオオオオオ……」」」

盗賊「こんなときは……」

盗賊「逃げろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ダッ

いまのとこここまでで。夜もかけたら書きます

風邪引いたズビー
ぬるっと書きます
ひらがなでわかりづらくて済みません マグマロンですドラクエです マグロマンではないですグリカジではないです

ドドドドドドド………

魔物「「「マテマテマテマテーイ」」」

盗賊「ちくしょおおおおお魔物脚はええええ!!!!!!!」

盗賊(でも数はかなり減ってる、あいつら喋ってるし……弱い魔物は離脱したのか)

盗賊「なんにせよ逃げるっきゃない!!うおおおおおおおお!!!!!!!!」

ガンッ!!!

盗賊「!!??」

盗賊「ってぇ!!鼻打った!!!」

魔物「「「マテマテマテーイ」」」

盗賊「行き止まり…っつったって、さすがにこの数と闘うのは……」

盗賊(ナイフちゃんと練習しときゃよかった)

魔物「「「オイツメタゾォ」」」

盗賊「どちくしょおおおおおお!!!!!!!!」

―修練所・鍛冶場

ガチャッ

鍛冶師「おう、ジジイか?」

勇者「いいえ」

鍛冶師「帰ってきたか勇者!ミスリルは?」

勇者「はい」ペカー

鍛冶師「おお、それだそれ。そんだけありゃぁ剣も作れるだろ」

鍛冶師「サンキューな勇者。良い剣作ってやっから、ちょっと待ってな」

勇者「はい」

魔物「「「シヌガヨイ」」」

盗賊(これはやばいこれはやばい!解決策解決策!)

盗賊(……そうだ!)

盗賊「っこれだああああああああああ!!!!!!!!!!!」バッ

『今日から君もダンジョンマスターキット』

盗賊「なにかないかなにかないか」ガチャガチャ

魔物「「「コノヤロウクッチマウゾ」」」

盗賊「これだああああああああ!!!!!!!!!」テッテレー

『ツーステップで簡単ターザンセット』

『内容:鉤つきロープ』

『ステップ1、ひっかける ステップ2、登る』

盗賊「相変わらずさっぱりしてんなぁもう!包装きっちりしすぎてて開けづらいわ!」

魔物「グオア!!」

盗賊「痛っ!やっと開いた!!」

盗賊「よっし!!!これで逃げる!!!」ブンブンブン……

盗賊「うおりゃああああああああああ!!!!!!」ビシュッ

ザクッ!!

盗賊「よし、壁に刺さった!!!」

盗賊「っと!!!」ヨジヨジ

魔物「「「マタンカコノォ」」」

盗賊「うるっせぇ!」ビュンッ

魔物「ウゲッ!」

盗賊「しかし、そんな簡単にあんなもんが壁に刺さるもんかね……」ヨジヨジ

盗賊「……なるほど」

盗賊「そのまま通路に通じてるわけっすか」

盗賊「暗いなー……、通路」

ギャギャギャギャギャ

盗賊「ウッヲ!!??なんだ、蝙蝠か……」

盗賊「しっかし、どこまで続くんだ……っと」

盗賊「あっちの方明るいな」

盗賊「……綺麗なところだな、神殿みたいな」

盗賊「天井もそれなりに広いけど隠し通路とはなさそうだし、おそらくここが最深部か……」

盗賊「……なんというか、似てるよな」

盗賊「その……あそこに」

ゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッゴンッ……

盗賊「うう、幻聴と腰痛がぁ!!」

盗賊「あそことの違いと言えば、奥の宝箱ぐらいか」

盗賊「……しかし煉瓦積みの壁は見当たらんし……おそらく大丈夫だろう」

盗賊(あそこの土の山がちょっと気になるが……)

盗賊「さて、じゃあお目当ての宝箱を……」スススッ

グオオオオオオ!!!!!!!!!

盗賊「うっそだろおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????」

さて……行き詰った
ここまでで。途中止まったのはディスガイアしてました

さって書くか
戦闘終了まで書きたいが……

盗賊「こないだの煉瓦ゴーレムと言い……どうも、ただの魔物には思えない」

盗賊「煉瓦だの、土だの、もともとは魔物じゃないし」

盗賊「出現する条件があるとか、なにか目的を持ってるとか……」

盗賊「どうも機械っぽい」

グオオオオ!!!!!

盗賊「うわっち、んなこと言ってる場合じゃねーや」

ブンッ

盗賊「よっと」ヒョイ

土ゴーレム「ギギギギ………」

盗賊「さて、今回はどんな作業かなぁ……」

土ゴーレム「……」ブンッ

盗賊「よっと」ヒョイ

盗賊(こいつもどうせ正攻法じゃ倒せないんだろうし、攻撃避けながら様子を見る……ことにする)

土ゴーレム「グオオ!!」ブンッ

盗賊「うわっち!」ヒョイッ

土ゴーレム「ウオオオオオ!!!!!」ブンッ

盗賊「んなっ!!」

バギィッ

盗賊「がっ、は!!!」

盗賊「いっでぇ!!」ゴロゴロ

盗賊(こいつ動き速ぇ……っつーかあいつ蹴りもできんのかよ!!)

盗賊(できれば前みたいにいったん逃げたいけどなぁ……)

魔物『『『オマエタベルモグモグト』』』

土ゴーレム「ギ、ギ、ギギギ……」

盗賊「ちっくしょ!こいつ倒すしかねぇ!!」シャキィン

盗賊「ゲッホ!!」ゴボッ

盗賊(くっそ……さっきの蹴りで肋骨いったかな……あんまり長く戦いたくはない)

盗賊「とりあえず薬草だな」モグモグ

盗賊「うげえ、まっ」

ブンッ

盗賊「ず!!!」ヒョイ

土ゴーレム「……」ブンッ

盗賊「っと……」ヒョイ

盗賊(ああもう、これじゃいたちごっこだな……)

盗賊「……なんだあれ」

ヒラヒラ

盗賊「ゴーレムの額に、……お札か、あれ?」

土ゴーレム「グオオ!!!」ブンッ

盗賊「ああもう!」ヒョイ

ブンッ

盗賊「なにかは!」ヒョイ

グオッ

盗賊「わからんが!」ダッ

ブンッ

盗賊「とにかく!!」ダダダダ

盗賊「ぬ!!す!!む!!」ピョンッ

盗賊「とどけええええええええええ!!!!!!!!!!!」

土ゴーレム「グオオオ!!!!」グオッ

盗賊「頭突きッ!!??」

バギィッ

盗賊「んがぁっ!!!」

盗賊「……いで、ぇ……」ドロドロドロ

盗賊「でも、これ、で」

盗賊「頭まで届いた、ぞ」

ペリッ……

土ゴーレム「ギギギ、ガガガ……」シュウンッ……

盗賊「おお?」

土ゴーレム「……」シュルシュルシュル

土「」

盗賊「よ、し」

盗賊「かっ、た」

盗賊(どうも札が魔力の源だったみたいだな)

盗賊「……」フラフラ

盗賊「これで、宝ゲット、だ」ギイイッ

『ダンジョンクリアおめでとう!今日から君もダンジョンマスター!』

盗賊「……最後までこれかよ」バタッ

--

シーフ「さて、あのボンはどこでのたれ死んでますかね!」

ボス「死にゃしないさ。アタシがそれなりにでも認めた男さね」

ボス「生きててほしいけど……あれ」

ボス「……あらら」

シーフ「へえ!あのヤロ、すげぇじゃねぇか」

ボス「まさか攻略しちまうとはねぇ……なかなかの男じゃないか」

よし!戦闘終り!
ここまででー。
さて、クッキー焼くか

書くか―

―ギルド内部

ボス「盗賊。そろそろ起きな」

盗賊「グゥ……」スヤスヤ

ボス「盗賊!」

盗賊「ううん……」

ボス「刺すぞ」ギラッ

盗賊「おっはようございまーす!!!!!!!」ガバッ

盗賊「あるぇ?なんで俺寝てんの?ダンジョンは?」

ボス「様子を見に行ったら、宝箱の前に血だらけで突っ伏してたんでねぇ」

シーフ「ってなわけで、てめーを俺がわざわざ担いで、ボスが甲斐甲斐しく手当してくれたってわけだな」

盗賊「うおっ、急に現れるオッサンは心臓に悪いなぁ……」

盗賊「まぁ、有難うございます。あのまま倒れてたら死んでたかもだし……」

ボス「なんにせよあんたはダンジョンを攻略したわけだ。見込みアリってわけさね」

ボス「……で」

盗賊「……はい?」

ボス「あのダンジョンで、何か気づいたこと、ないかい?」

盗賊「……気付いたこと、ですか」

シーフ「何でもいいから言ってみろ、似非盗賊のボン」

盗賊「似非盗賊って……そうですねぇ」

盗賊「……ゴーレムが出てきて、気づいたんですけど」

ボス「……」ニヤリ

盗賊「あいつ、わざわざ分かり易いように、みたいに、札が頭に思いっきり貼ってありましたよね」

盗賊「で、引っぺがしたら土に戻った」

盗賊「あと、魔物の大群もそうです。かなり強い戦士でない限り、逃げ回らないといけない」

盗賊「そんでから、開幕早々の落とし穴とか、鉤ロープを使わないと行けない宝の部屋とか……」

盗賊「もしかしてあれって、盗賊修行のために作られたりしてませんか?」

ボス「……」

シーフ「……こいつは」

ボス「……そうさね」



ボス「百点満点、さね」

ボス「その通りさね。あれは、元々ただのダンジョンだったのを、盗賊修行用に改造したものさね」

シーフ「それと、ギルドへの採用試験とかにも使ってるがな。なんにせよ力試しだ」

シーフ「あの魔物の大群も、ギルドの人間がわざわざ生け捕りにして放したもんだ」

ボス「それを見抜くとは……ますます期待できるよ、あんたは」

盗賊「おほめにあずかり光栄ですけど……これ、修行とどう関係があるんすか?」

シーフ「馬鹿お前、関係ありまくりだぞ」

ボス「うん。たとえ無傷でダンジョンを攻略しても、それがさっぱりじゃあ盗賊の素質はない」

ボス「ダンジョンの本質、意味を知る力。それが、盗賊に必要なスキルさね」

盗賊「……なるほどぉ」

シーフ「わかったらさっそく修行だ、まずは基礎の戦闘術からってとこか」」

ボス「おう、もまれてくるといいさね」

シーフ「よっしついてこい」ガシッ

盗賊「あっ、ちょ!!!」ズルズル

―鍛冶場

鍛冶師「……」カーン、カーン……

ガチャッ

鍛冶師「……」カーン、カーン……

魔法使い「おっさんー」

魔法剣士「なんだ」

魔法使い「そっちのオッサンじゃない」

魔法使い「オッサンー」ペシッ

鍛冶師「ちょっ、もうちょっとで終わるからそれからにしてくれ」

魔法使い「オッケ」

鍛冶師「……」カーン、カーン……

鍛冶師「……」スッ

ジュワッ……

鍛冶師「よし」

魔法使い「終わったか?」

鍛冶師「おう、まぁ良い」

魔法使い「で、用なんだけど、これだ」キラッ

鍛冶師「……なんだこれ」

魔法使い「なんか、外で合体魔法の修行ついでに倒した強い感じの魔物が落としてった」

魔法使い「強い魔力を感じるんだけど……魔石じゃないか、これ?」

魔法剣士「……マジか」

鍛冶師「え、魔石って何?」

魔法使い「えっと。魔石っつーのは、基本的に魔物の貴族とかが持ってるもんなんだけどな」

魔法剣士「高純度の魔力の結晶なんだけどな……」

魔法使い「魔物の命からできてるんだ」

魔法剣士「だからまぁ、これ持ってると魔物と思われたり、魔力が高くなったりと、いろいろ恩恵がある」

魔法使い「まぁ、めちゃめちゃ珍しくて便利なんだよ」

鍛冶師「へー。んで?」

魔法使い「こいつを勇者の剣のつかにはめ込むってのはどうだ」

鍛冶師「……なるほど」

―盗賊ギルド

盗賊「……ああもう無理、限界!」

シーフ「……ねぇな」

盗賊「なにがっすか師匠」

シーフ「お前にはない」

盗賊「な、何が」


シーフ「戦闘センスがねぇ!皆無だ!」

うがー、止まったからここまでで

……そういえば朝昼ほとんど食ってなかったんだった なんかたべよう

スレ終了時に「乙」の数だけ腹筋するスレってどうかな?とふと思った……

書くぞおおおおお
>>469
割れるぐらいあったらうれしいなぁ

盗賊「こ、こんだけやっといて無いってどういうことっすか!」

シーフ「こんだけやってわかったんだよ!お前に戦闘センスはねぇ!」

盗賊「そんな!全然攻撃受けてないのに!」

シーフ「その代りお前の攻撃も一切通ってねぇよ!全部避けて二、三回ナイフ振っただけだろお前!」

盗賊「だ、だって攻撃するタイミングがあのその」

シーフ「あのなぁ……」

シーフ「第一、お前なんでそんな疲れてるんだよ!」

盗賊「……そりゃああんだけ避けてナイフも振ったし……」

シーフ「せいぜい10分かそこらだろ!?俺は手を抜いたし、第一ナイフも木じゃねぇか!」

盗賊「……すみません、体力無くって……」

シーフ「……こりゃ戦闘云々の問題じゃねぇや」

タッタッタッタッタ……

ボス「おう、どうだい調子の方は」

シーフ「それがですねボス」

タッタッタッタッタ……

ボス「ありゃぁ、盗賊が居ないじゃないかい」

シーフ「ああ、あれです」ビシッ



盗賊「つ゛ら゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」タッタッタッタ



シーフ「体力作りです」

ボス「マラソンかい」

シーフ「へい、とりあえず日が沈むまで」

ボス「……死なないかね」

―鍛冶場

僧侶「あのー。鍛冶師さんいらっしゃいますか?」

鍛冶師「おう、どうした僧侶ちゃん」

僧侶「はい、ちょっと頼みたいことが」

鍛冶師「なんだ?」


僧侶「……武器を作ってほしいんです」

鍛冶師「武器って僧侶ちゃん……武器なんか持ったら、むしろ弱体化しないか?」

僧侶「そこをなんとか……なにかこう、拳を強化するような」

鍛冶師「爪や籠手ってとこか?んー、でもなぁ」

鍛冶師「僧侶ちゃんパンチ一発で壊れちゃったりしないか?」

僧侶「そうですね……でも、できたら、でいいので」

鍛冶師「……わかった。考えておこう」

修練爺「なんじゃ、鍛冶師。急に呼び出して」

鍛冶師「いやぁ、実はさぁ――」



鍛冶師「ってなわけなんだけど」

修練爺「ふむ、僧侶の武器、のう……」

修練爺「そうじゃ、考えがあるぞい」

鍛冶師「ほんとか!?聴かせてくれ」

修練爺「西の異国の武器なんじゃが……」

修練爺「――という形状のものじゃ」

鍛冶師「なるほどな……それなら、硬い金属を使えば、パンチの衝撃も少ない」

鍛冶師「よっし!さっそく作ってみっか」

―フィールド

魔法使い「れっくれすふぁいやーそぅ大胆にぃー」ドゴーン

召喚士「あのぉー!魔法使いさぁーん!」

魔法使い「たまぁーしーいにひぃーをつぅけろぉー!」ピキーン

召喚士「魔法使いさぁーん!!あのー!!」

魔法使い「ん、なんだ召喚士ちゃんかよ」

魔法使い「なんだよー、今練習中なんだけどなー」

召喚士「あの!ついてきてほしいところがあるんですけどぉ!」

―鍛冶場

鍛冶師「そういえば爺さん、召喚士ちゃんはどうした?」

修練爺「んー、召喚士はのぅ」


―聖なる森

召喚士「ここです!ここに行って来いっておじいさんが!」

魔法使い「……あのジジイ……殺す気かよ……」



修練爺「魔法使いか僧侶と一緒に、ユニコーン退治に行ってこいと言っといたわい」

召喚士「えっと、ここに住んでる魔物を倒して、契約を結べ、って言われました!」

魔法使い「いやいやいや……だからって急にユニコーンて……難易度上がりすぎだろちくしょー」

バギバギバギッ……

召喚士「え、でもユニコーンさんて、とっても優しいって聞いたことがあるんですけど」

魔法使い「……あのなぁ、それは絵本の話だ」

魔法使い「いいかよく聞け。ユニコーンってのは、まず知能が高い」

魔法使い「そんでもって、非常に強力な角を持つ。そんでもって、馬の脚力」

魔法使い「そこに持ってきて獰猛だ。知能が高くて、人間が嫌い」

魔法使い「そりゃもう、低級ドラゴンどころの騒ぎじゃねぇ、とんでもねぇ魔物だ」

召喚士「そ、そうなんですかぁ、ちょっと夢壊れちゃった気分です!」

魔法使い「だから、必死で倒さないt」

バギバギバギバギッ!!!

魔法使い「……近い」

バギバギバギバギイッ

召喚士「うわぁ、木が倒れてきてますよぉ!!!」

魔法使い「まだ使ったことねーんだけど、新技の出番か……」

バギバギバギッ……

魔法使い「っと、んなこと言ってる場合じゃねーや。もう一回言う」

魔法使い「ユニコーンは、知能が高く、獰猛で、人間が嫌いで、とんでもなく強い―」

ユニコーン「ブルルッ……誰だ、我が森に足を踏み入れる者は」

魔法使い「きやがったぜオイ!!」

ユニコーン「……」カツッ、カツッ

魔法使い(なんだこいつ……様子を見てる?)

ユニコーン「……」スッ

魔法使い(動いた!)

召喚士(えっとえっと……知能が高く、獰猛で、人間が嫌いで、とんでもなく強い……)

魔法使い「喰らえ新奥義、ファイヤー……」




ユニコーン「よくぞ我が森へいらっしゃいました、我が主よ」




召喚士「……へっ?」


魔法使い「あ……」

魔法使い「ごめん、召喚士ちゃん、一個言ってなかった」


魔法使い「ユニコーンは、知能が高く、獰猛で、人間が嫌いで、とんでもなく強くて……」

魔法使い「幼い娘に優しい」

今日は終わりー

書こう

魔法使い「--ってなわけでお前を倒しに来たわけなんだが」

ユニコーン「そう、ですか……」

召喚士「ごめんね、自分を倒そうとしに来た人が来たら、怒るよね……」

ユニコーン「いいえ、構いません」

召喚士「えっ!?」

ユニコーン「どちらにしろ、倒された後あなたのしもべとなって甦るのでしょう?」

召喚士「そっ、それはそうだけど、でも……」

ユニコーン「ならば構いませんよ。あなたのためとあらば、例え何度であろうとこの命捧げる所存」

召喚士「そんなのって」

ユニコーン「忠誠を誓った主の願いをかなえられず、どうします」

魔法使い(おいおい、いつ誓ったよ、いつ)

召喚士「でも、私にはできないよ」

ユニコーン「あなたは今まで、何回も魔物を倒してきたのでしょう?」

召喚士「……それは、そうだけど」

ユニコーン「それを、喋りあったことのある魔物というだけで手を下せない、というのは」

ユニコーン「人間のエゴ、というものではないのですか?」

召喚士「……そうかも、しれないけど」

召喚士「でも、できないよ!」

召喚士「だって君は、私相手なら無抵抗で倒されてしまうでしょ?」

ユニコーン「主に危害を加えるわけにはいきませんからね」

召喚士「それじゃ、できないよ」

召喚士「ただ倒されるだけの魔物に手を加えることは、私には、できないよ!」

魔法使い(召喚士ちゃん……)

召喚士「契約も何もしないで、一緒に外に出て冒険するっていうのは、できないの?」

ユニコーン「……残念ながら」

ユニコーン「あなたは、勇者と共に、魔王討伐の旅に出るのでしょう?」

召喚士「うん、そうだよ!」

ユニコーン「魔物の身でありながら、勇者と共に魔王様を打倒することは、私にはできません」

ユニコーン「これは、私の矜持の問題です」

ユニコーン「召喚獣として、あなたの僕としてでなければ、私は勇者と行動を共にすることはできません」

召喚士「……わかった」

召喚士「じゃあ、勝負をしよう」

召喚士「君が、ちゃんと私に抵抗をして」

召喚士「それなら……辛いけど、私は戦える」

ユニコーン「……わかりました」

ユニコーン「それが主の望みなら」

魔法使い「あたしはどうしたらいい?」

ユニコーン「構いません。どうせなら、勇者一行全員と闘ったっていいんですが」

魔法使い「甘く見られたもんだ、あたしだって強いんだぜ」

ユニコーン「期待しておきましょう」

召喚士「いくよ、ユニコーン」

ユニコーン「いつでもどうぞ」

一同「………」

召喚士「召ッ!!喚!!」カッ

戦闘シーンくらいはちゃんと考えてから書こうと思います いつも後先考えないで書きまくるから
ってなわけで今日は終わり

書くかぁ
戦闘終わるまでぐらいは書きたい

ズゥン……

彷徨う鎧「……」チャキッ

ユニコーン「何かと思えば、彷徨う鎧だなんて……そんなもので、私に勝てるとでも?」

召喚士「……やってみなくちゃ、わからない!!」

彷徨う鎧「……」ダッ

ユニコーン「甘い」ダッ

ズドンッ!!!

魔法使い(なんつー……一撃で彷徨う鎧の胴に大穴じゃねーか)

召喚士「流石強いね!でも……」

シュウウッ……

彷徨う鎧「……」スクッ

ユニコーン「な……なるほど、魔力を送り込んで傷を回復させるわけですか」

召喚士「幾ら喰らったって、君を倒すまで闘うまでだよっ!」

ユニコーン「ですが、その魔力もいつまで持ちますか?」

召喚士「確かに、一人で倒すのは相当厳しそう、だけど」


召喚士「私には仲間がいるんだよ」

魔法使い「言うとおり。詠唱終了だ」

ユニコーン「……なんですか、その火の玉は!」

魔法使い「修行で覚えた魔力コントロールの最大活用だぜ」

魔法使い「一か所に固めた火炎魔法の、中心に爆裂魔法を抑え込む!」

魔法使い「今度こそ喰らえ新奥義!」

魔法使い「マグマッ!!!!!!ボンバアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」

ユニコーン「わ、技名!!!!!!!!!!!!」

ドォーン………

ブワッ

ユニコーン「ふぅ……流石に危なかったですね」

魔法使い(今のもしかして疾風魔法か……魔法も使えるのかよ)

召喚士「そこっ!!」

彷徨う鎧「……」ダッ

ドスッ

ユニコーン「!!」

ドゴンッ

彷徨う鎧「……」ガラガラ

ユニコーン「くっ」ポオオッ

魔法使い(回復魔法……やっぱ魔法使えるのか)

魔法使い「もいっちょ行ってみよう!氷結+疾風魔法の猛吹雪!!!」コオオオオッ

魔法使い「エターナルフォースブリザアアアアアアドッ!!!!!!!!!」ギュオオオオオオオオッ

召喚士「さっきまでと技名の毛色が違う!」

魔法使い「ごめん召喚士ちゃん」

召喚士「へ?」

魔法使い「魔力切れt」

ドガッ

魔法使い「ぐはっ!」バタッ

召喚士「魔法使いさん!」

ユニコーン「おっと、それなら倒さなくても良かったですね」

召喚士「そこっ!!」

彷徨う鎧「……」ザンッ

ユニコーン「遅い」ドギャアアンッ

召喚士「召喚!」ドォンッ

スライムナイト「はっ!」ズバッ

ユニコーン「ぐっ!!」ポオオッ

--

ユニコーン「……流石に……魔力も限界ですね」

召喚士「……次で、決めるよ!」

召喚士「召喚ッ!!召喚召喚召喚召喚召喚!」

スライムナイト「はっ!」ドンッ

スライム5「「「ピキー!」」」ドンッ

ユニコーン「下手な鉄砲数撃ちゃ……ですか?効きませんよ!」

召喚士「まだまだっ!」

召喚士「合体だよっ、皆!!!」

ユニコーン「なっ!!」

ドンッ!!!!!!

スライムジェネラル「フゥゥ………」

召喚士「いっけええええええ!!!!!!!」

ユニコーン「……これには、かないませんね」

ズバアアアアアアアアアアアンッ!!!!!

召喚士「勝てたぁ……よかったぁ……」

召喚士「魔法使いさーん!勝てましたー!帰りましょうよー!」

魔法使い「うるせぇぞクソガキ!!!!!!」ブンッ

召喚士「ひっ!!???」

魔法使い「……グゥ」

召喚士「……起こすと怒られるよね、これ」

召喚士「どうしよう」

召喚士「……担ぐのかなー」

召喚士「よいしょ……」カツギッ

召喚士「……重いよ!!」

魔法使い「黙れっつってんだろクソが!!!!」

召喚士「ひぃ!!」ビクビク

召喚士「静かに、静かに……」

戦闘終わったし今日終り

随分空けてしまったなぁ、書きます

―修練所前

修練爺「随分長いこと修練したのう……」

修練爺「勇者、僧侶の二人はもう完全に新技を習得できたといってよかろうな」

修練爺「魔法使いもやや荒削りではあるが、あの威力から察するにもうほとんど使いこなせたであろう」

修練爺「……問題はあの二人じゃが」

盗賊「かたっぽ帰ってきたぞ爺さん」ヒョイ

修練爺「おお、お帰り」

修練爺「どうじゃった、修行は」

盗賊「ああ、ダンジョン攻略のスキルとか、盗みとか……盗賊に必要なことは粗方教えてもらった」

盗賊「まだよくわからんけど……でも、きっと役に立つはずだと思う」

修練爺「ん?戦闘術が出ておらんが」

盗賊「……聴かないでくれ」

修練爺「はぁ……まぁ致し方あるまい」

「……つき……ました」バタッ

盗賊「あれ、召喚士ちゃん?なんで魔法使い背負ってんの?」

修練爺「二人ともボロボロではないか……しかし、生きて帰ってきたならきっと勝ったのじゃろうな」

盗賊「なんだ、どっか行ってたのか」

修練爺「暴れ馬退治じゃ」

盗賊「?なんじゃそりゃ」

修練爺「とにかく運ぶぞい。このままほっとくわけにもいかんじゃろ」

盗賊「おう、それもそうか」

魔法使い「うるせぇ火炎魔法!」ボウッ

盗賊「アヅイ!!!!!!!!!」

修練爺「……こやつはどれだけ睡眠に執着しとるんじゃ」

―翌日、修練所前

魔法使い「よし、修行も終わった、ついに再戦だぜぇ!!!」

召喚士・盗賊・僧侶「おー!!」

勇者「はい」

修練爺「短い間だったが、教えることは教えた。勝ってくるんじゃぞ」

鍛冶師「おーい!お前らー!」タッタッタ

魔法使い「おっさん!」

鍛冶師「お前らの武器が出来た!使ってくれるとうれしい」

鍛冶師「勇者、お前の剣だ」チャキッ

勇者「はい」パシッ

鍛冶師「刃をミスリルに、柄に魔石を埋め込んである。魔法剣にはもってこいの剣だろう」

鍛冶師「魔法使い」

魔法使い「なんだ、あたしにもあんの?」

鍛冶師「魔石を加工するついでに作ってみた、魔法の指輪だ」

鍛冶師「魔石で作ってあるから、魔力の増強に使えるだろ」

鍛冶師「盗賊。ナイフちゃんと研いでおいたぞ」

盗賊「俺だけ雑!」

鍛冶師「僧侶ちゃん。言われたとおり、拳を強化する武器だ」

僧侶「……なんですか、これ?」

鍛冶師「メリケンサック」

僧侶「?」

鍛冶師「メリケンサック」

魔法剣士「おーい、勇者~」

勇者「はい」

魔法剣士「城まで用事があるんだ、魔導車で途中まで連れてってやるよ」

魔法使い「おっ、気が利くじゃねぇか」

盗賊「サンキューオッサン!」

僧侶「おっさんは優しいですね」

召喚士「オッサンありがとう!」

魔法剣士(魔法剣士さんって言ってほしい)

魔法剣士「よし、全員乗ったな」

魔法剣士「じゃあ行くぞ!」

修練爺「達者でなー!!!」

鍛冶師「また来いよー!」

魔法使い「それもう一回負けちゃってんじゃねぇか」

鍛冶師「じゃあもう来るなよー!」

盗賊「監獄かよ」

ズギャアアアアアアアアアア

魔法剣士「オラオラオラー!!!!!ぶっ飛ばすぞおおおおお!!!!!!!!」

盗賊「うっ、気分g」

魔法使い「催眠魔法ッ!」パアアッ

一同「」グウ

魔法使い「悪いがゲロまみれは勘弁だからな、着くまで寝とけ」

ブロロロロロロ……

魔法使い「待ってろ教団………!!」

キキィーッ

魔法剣士「俺が送ってやれるのはここまでだ」

魔法使い「おい起きろお前らー」ユサユサ

勇者「はい」ガバァッ

召喚士「あれ……なんで寝てたんだっけ……」

僧侶「んー、もう着いたんですか」

盗賊「グゥ」

魔法使い「爆裂……」コオオッ

盗賊「起きるから俺の命と魔力の無駄遣いはやめろ!」

今日は終わり!明日も書く!

書   く

―神殿への道

勇者「……」ズバッ

魔物「グオオ……」バタッ

召喚士「ごめんなさい、私たちの魔力温存のために戦わせちゃって」

勇者「いいえ」

僧侶「いえいえ、お気になさらず」

盗賊「気にすんなよ!」

魔法使い「てめー何もしてねーだろ」

盗賊「ちゃ、ちゃんと薬草とかアイテム盗みましたし!」

魔法使い「っつーか、召喚士ちゃん」

召喚士「なんです?」

魔法使い「あのあとちゃんと契約、できたのか?」

召喚士「ああ、それなら昨日の夜に……」

―夜の森

召喚士「よし……召喚!」カッ

召喚士(私だけで倒せるかな……でも、他の皆さん寝ちゃってるし、私がやらないと!)

ゴゴゴゴゴゴゴ……

ユニコーン「お呼びでしょうか、我が主よ」キラッ

召喚士「え、あれ、すごいちゃんとできたけど、闘わないとなの?あれ?」

召喚士「契約するには力を認めさせて、服従させないとだっけ……あれ、わかんない!」

ユニコーン「何をおっしゃる、あなたともう一度闘わずとも私は服従しております」

ユニコーン「なんなら、一目見たときから服従してたまであります!」キラッ

召喚士(ユニコーンくん……)ジーン

召喚士「--ってなわけで、ユニコーンくんは私をすごく大切に思ってくれていることが分かったのです!」

魔法使い「いや、そんな高尚なもんじゃなくて多分もっと下世話な……まいっか」

僧侶「ほらほら、見えてきましたよ」ビシッ

盗賊「よし、ついに再戦かぁ!」

勇者「はい」

―神殿前

門番A「何者だ貴様ら、見たことのない顔だが、入信者か?」

門番B「いや、その割に武装をしているし、まさかこいつら、教祖様の言っていた」

門番AB「「ニセ勇者か!」

勇者「いいえ」

門番「死ねぇええええ侵入者どもめええええええええええ」

魔法使い「戦うのめんどいな……僧侶ちゃん」

僧侶「はいっ!」スッ

僧侶「眠っててくださいっ!」ピンッ

ドゴォッ

門番A「ぐはぁっ!!!!!」ギュンッ

門番B「うがぁっ!!!!」ゴロゴロゴロゴロゴロ……

盗賊「デコピンであんななるの……相変わらずだなぁ」

召喚士「片方の人、まだ下の方に転がってますよ!!!」

僧侶「神に背いた罰……ってことで」

魔法使い「よし、ってなわけで侵入だ!」

ガチャッ

魔法使い「……」

ガチャガチャガチャ

魔法使い「おい、鍵かかってるけど」

僧侶「壊して入りましょうか」

勇者「いいえ」サラサラ

僧侶「教祖にたどり着くまでは目立たず侵入したい、なるほど、それもそうですね」

魔法使い「じゃあどうすんだよこれ」

盗賊「俺の出番のようだな!」

魔法使い「なん……だと……」

召喚士「盗賊さんがついに働くんですね!」

盗賊「やめろそんなに驚くの」

盗賊「お前らが地味な修行をしている間!」

僧侶「岩を何個も砕きました」

魔法使い「壁を三枚ぶち抜きました」

盗賊「……」

盗賊「俺は危険なダンジョンをくぐり!」

召喚士「ユニコーンとガチバトルしました」

勇者「……」サラサラ

盗賊「……魔物の巣窟の鉱山に行ったんですか」

盗賊「そして、盗賊に必要な様々な技能を身に着けたんだ!!」

魔法使い「合体魔法ができるようになったぜ」

僧侶「私も新奥義を」

召喚士「ユニコーンその他がいつでも召喚できるようになりました」

勇者「……」サラサラ

僧侶「へぇ、勇者さん魔法剣が使えるようになったんですか」

盗賊「……」

盗賊「……」グスッ

魔法使い「盗賊泣いちゃうんだ……」

盗賊「泣いてませんし!開けるよ、もう」フキフキ

盗賊「よっしゃー開けるぞー!」

カチャカチャカチャ

召喚士「これは、まぁその」

カチャカチャカチャ

僧侶「なんかあれですね」

勇者「はい」

カチャカチャカチャ

魔法使い「言っちゃなんだけどあれだな、」

魔法使い・僧侶・召喚士「「「地味」」」

勇者「はい」

盗賊「もうやめて!!!!!!!!」

盗賊「グスッ……開いたよ」

キィ……

魔法使い「お、ほんとに開いてる。やるじゃん」

盗賊「まぁ……?みなさんよりずっと地味な修行で……?」

盗賊「別に辛くもないことして地味な能力手に入れましたけど……」

僧侶「ああ、盗賊さんがあんなに卑屈に!」

召喚士「ポジティブ!ポジティブシンキングですよ!」

勇者「はい」

盗賊「うぅ……」

ワアアアアア……

召喚士「あ、あっちの方から歓声です!」

盗賊「今ちょうど何かやってるとこなのか?」

魔法使い「そいつぁいい、殴り込んでやろうぜ」

勇者「はい」

ワアアアアア……

蛇手男「先日は逃してしまいましたが……次に現れたときは必ず私が」

蛇手男「ニセ勇者どもを血祭りにあげて見せましょう!!!」

ワアアアアアア……

蛇手男「勇者一行を名乗り、私どころかあろうことか砂漠の国の民にまで害を及ぼす……」

蛇手男「やつらは魔王以上の悪でしょう!!!!!」

勇者「いいえ」

ピタッ……

蛇手男「噂をすれば何とやら、ですか」

ここまででー
明日は気力があれば書こう

長いこと空けちゃったなぁ ちょっとだけど書く

蛇手男「信者の皆さん!!ニセ勇者の来訪です!!!!」

蛇手男「今から私が彼奴等を血祭りに―」

魔法使い「マグマボンバアアアアアアアアアッ!!!!!!!!」

蛇手男「えっ、ちょっ、まっ」

ドオオオオオオオオオオオオオンッ

盗賊「……おい」

魔法使い「先手必勝!」

ブワァッ!!

蛇手男「貴様ッ……!」

魔法使い「あー、やっぱりその無効化のやつまだ健在か」

蛇手男「フハハハ!魔法は効かんよ!」

勇者「……」サラサラ

魔法使い「前には魔力を使うと言っていた……それもそうか」

魔法使い「じゃあガンガン行ってみよう!次ィ!エターナルフォースブリザーーーードッ!!!!」

ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ

ブワッ

魔法使い「クッソ!まだまだぁ!」ゴオオオオオオオ

勇者「……」チキッ、ゴオオッ

蛇手男「なんだそれは……魔法剣、か!」

蛇手男「貴様らも前のままではないということか!面白い、かかってこい!」

勇者「はい」ダッ

盗賊(貴様ら、も?)

勇者「……」ズバッ

蛇手男「く、ははは!!!」パアアアッ

僧侶「魔法も使ってないのに、傷口が塞がっていく!?」

魔法使い「魔力は削ってあるのに、どういうことだよ……ッ!」ゴオオオッ

盗賊「……おかしい、な」

盗賊「貴様らも……傷口が塞がる……」ブツブツ

魔法使い「おい盗賊!独り言言ってないで加勢しろ!」

盗賊「魔力が切れない……魔力が増えてる?」ブツブツ

盗賊「修練……修練じゃないか……!」

盗賊「わかったっ!」バッ

召喚士「と、盗賊さん!?卑屈が過ぎて気が狂っちゃったんですか!?」

盗賊「勇者さん、道空けて!」

勇者「はい」サッ

蛇手男「なにかわからんが、近づかせはせん!」

右腕「キシャアアアッ!!」

盗賊「っせい!」スパッ

盗賊「だらああああああああああ!!!!!!!!」ダダダダダ

サッ……

盗賊「こ、これはッ!!!!!」カッ

蛇手男「貴様、急にとびかかってきたかと思ったら素通りして、いったい何がしたい?」

盗賊「盗んだんだよ、お前から物を盗んだんだ」

蛇手男「盗んだ、だと」

盗賊「……なぁ、お前って、男だよな?」

蛇手男「蛇手男、だぞ?何を馬鹿な質問を……ッ!!!」

盗賊(動揺した、間違いない……)

蛇手男「や、やめろ!それをかえせッ!!!」

盗賊「魔力が尽きなかったのも」

盗賊「傷が回復したのも」

盗賊「これのせいだろう……」

僧侶「盗賊さん、いったい何を……?」

盗賊「……これは……」

盗賊「これは……」

盗賊「魔石のはめ込まれた……」




盗賊「エッチな、したぎだ」



蛇手男「や、やめろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

凄いスピードで話が進んだ感がすごい
今日終わり

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