【北斗の拳SS】ケンシロウ「安価で愛を取り戻す」 (37)

北斗の拳の安価SS

※時系列は、原作最終回以降の話
(大人になったバットやリンたちと別れ、とある街で老人と赤ん坊を救う辺り)

・原作終了後なので、安価による『オリジナル要素』は多め

・原作キャラは、安価次第で再登場する可能性あり。

・当SSの目標は、ケンシロウの生涯終了までか、次期北斗神拳伝承者の覚醒。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1703981827

原作内容を忘れてしまった方&よく知らない人向けに、どうぞ↓

http://hokutosite.com/sakuhin/gensaku/hokuto/hokuto-top.html

ケンシロウ「……」



バット「……ッ」

ドクン、ドクン…

バット(おれは…生きてる…いや、生き返った…?)

リン「ケ、ケンが秘孔を…!!バット…バット!」

マミヤ「ケン…ありがとう…」

バット「ケン…まったく敵わないぜ…兄貴…」



ケンシロウ「……」

ケンシロウ「さあ、行こう」

ケンシロウ「俺の墓標に名はいらぬ」

ケンシロウ「死すならば戦いの荒野で…!!」

【とある街】

ズゴゴゴゴゴゴゴ…!

ヒィィ!ギャアアアア!

野盗達の暴虐で、街は人々の悲鳴と、業火の炎に包まれていた

野盗「ひひひ!まてぇ~ぶっ殺してやる~!!」

老人「た…助けて下され~!!」

赤ん坊「エェェェン!!」

ケンシロウ「……」

老人「お、お願いです!!こ、この子だけは、この子だけは!!」

赤ん坊「オギャァ!」

野盗「知るか!!オラオラ!!」

ケンシロウ「背中に隠れていろ」

老人「ッ!!お、お助け~!!」

野盗「おぅぅ!何だお前。邪魔する奴はつぶすぞ!!」

ケンシロウ「アタァァ!!」

ドスッ!

野盗「べへ!!ぷええっ」

野盗「なんだこりゃ…こんなの痛くも痒くも…」

野盗「おっ…おお…!?」

ケンシロウ「お前はもう、死んでいる」

野盗「ああ、あぼぼぼぉぉぉ!!!」

ボゴォォォォォン

老人「ッ!?」

老人(粉々に…飛散した…!?)

老人「あ、ありがとうございます…!!ありがとうございます!!」

深々と頭を下げる老人

赤ん坊「オギャ――!!」

ケンシロウ「まだクズ共が残っている」

ケンシロウ「名も知らぬ老人よ、出来るだけ安全な場所へ避難を」

ケンシロウ「クズ共を捻りつぶす」

ケンシロウ「ハアァァァァ……!」

ケンシロウは全身から闘気を放つ

※街の住民をどこまで救えたか
コンマ安価下1

①10%以下。人は殆ど死に、町は完全に崩壊(01~35)
②50%ほど。住民は半分無事で、町は半壊(36~70)
③80%ほど。人も町も大部分が助かる。(71~99・00)

ケンシロウは闘気をむき出しに、野盗を処理した
が、しかし、助けに来るのが遅かったゆえ
人々のほとんどが死に絶え、街は完全に崩壊した

ケンシロウ「俺がもっと早くココにくれば…」

住民1「いえいえ、とんでもございません」

住民2「ありがとうございます!」

住民3「だが、ここはもう住めそうにない」

ケンシロウ「ここ以外のオアシスなら知っている」

ケンシロウはある方向へ指をさす。

ケンシロウ「あっちに方向へ歩いていけば、俺の知り合いが住んでる街にたどり着く」

住民1「そうですか。ではそこを目指してみます」

住民2「ありがとうございます」

住民3「最後に、あなたのお名前は」

ケンシロウ「ケンシロウだ」

老人「ケンシロウ…それにその胸の七つの傷」

老人「其方、もしや北斗神拳伝承者の…!」

ケンシロウ「む、名も知らぬ老人」

ケンシロウ「俺を知っているのか」

老人「貴方様は各地で、多くの野盗を成敗してきた」

老人「救世主と聞いてます」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ「俺の事は良い。それよりも傷の手当てを」

老人「手当まで…本当になんと礼を言ったらよいか」

赤ん坊「zzz…」

ケンシロウ「赤ん坊も、泣き止んだようだな」

ケンシロウ「その子の両親は」

老人「この赤ん坊は…私の孫で。私の娘と、その夫の子です」

ケンシロウ「……」

老人「私の家族は、野盗達に…襲われ…」

老人「ぅぅ…妻よ、娘よ…義理の息子よ…」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ「まだ赤ん坊は小さい…粉ミルクはあるか?」

老人「ええ。しばらく暮らせるだけの、食料と水はなんとか」

ケンシロウ「その老体で遠距離は体にくるだろう」

ケンシロウ「俺の知り合いのいる町まで案内しよう」

ケンシロウ「俺の背中乗ると良い」

老人「すいません…」

ケンシロウ「赤ん坊は…俺が両手で支えよう」

ケンシロウ(では…ラオウの息子・リュウが住む、あの農場へ行こう)

【巨大農場】

バルガ「ッ!?ケンシロウさん!」

ケンシロウ「元気であったか、元拳王軍の将軍バルガよ」

ケンシロウ「リュウを預けてくれて、ありがとう。彼は?」

バルガ「リュウ様は今、お一人で鍛錬に励んでおります」

ケンシロウ「そうか」

バルガ「背中に背負われているご老人と…その赤子は?」

ケンシロウ「以前住んでいた町で野盗に襲われてな。この街を紹介しにきた」

バルガ「なんと。遠路はるばる」

老人「ああ…なんと広大な農場…」

ケンシロウ「年寄りだ。あまり無理なことはさせない様に頼む」

バルガ「ええ、わかりました。さあ、新しい住まいを用意しましょう」

老人「ありがとうございます…!」

ケンシロウ「では赤子を」

そういって老人に赤子を返す。

老人「……」

老人「もし、あなた様が良ければ」

ケンシロウ「ん?」

老人「この子に、拳法を教えてはくれませぬか」

ケンシロウ「この子に拳法を」

老人「この子の父と母は、とある拳法使いで、屈強な戦士でした」

老人「残念ながら、先日の野盗達との戦いで力尽きてしまいましたが…」

老人「この子の中に、戦いの才能はきっとあると思うのです」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ(この子は幼くして、既に悲しみの運命を背負った…)

ケンシロウ「考えよう」

そういってケンシロウは、老人に背を向ける。

ケンシロウ「俺にはまだやるべきことがある」

ケンシロウ「それを終えたら、必ずこの村に帰ってくる」

老人「ありがとうございます!」

バルガ「……」

バルガ(なんと…ついに次期伝承者候補が…!)

ケンシロウ「さて」

ケンシロウ「ユリアの幻影を見て、稲妻の直撃で記憶を失ったあの時、あの直前に」

ケンシロウ「黒王号が、臨終を迎えたような…」

ケンシロウ「だがあの屈強で、巨体の馬がそう簡単に、命尽きるとは思えん」

ケンシロウ「何にしても、黒王の行く末を見届けねば」

ケンシロウ「今いくぞ、黒王よ」

~~~

ケンシロウ「ここだ。たしかこの荒地で」

ケンシロウ「黒王号…どこだ」

ケンシロウ「ハッ!!黒王…!」

※黒王号の運命は?
コンマ安価下1

・ケンシロウ「黒王よ…お前もまた、俺の中で生きよ」(0~49)
黒王号、立ったまま臨終。

・ケンシロウ「黒王号!さすがラオウの愛馬」(50~99)
黒王号は生きていて、向こうから走ってきた。

ケンシロウ「……」

ケンシロウ「黒王よ…お前もまた、俺の中で生きよ」

黒王号、立ったま鼓動を止め、臨終を迎えていた。

ケンシロウ「立ったまま。しかも虫に囲まれた状態じゃ辛かろう」

ケンシロウ「待ってろ、いま埋葬する」

――――――――――
―――――
――

【農場にて】

バルガ「そうですか。あの巨大で屈強な黒王が…」

ケンシロウ「うむ。見事な生き様だった」

赤子「おぎゃああ!」

リュウ「よしよーし、良い子だね」

リュウは赤子を抱きかかえながら、ケンシロウの方へと向かっていく。

ケンシロウ「リュウ」

リュウ「ケンおじさん!思ってたより早い再会だね」

ケンシロウ「あれから、鍛錬に励んでいるようだな」

そういってリュウの頭を撫でる

リュウ「へへへ」

しばし雑談の後、リュウは立ち上がる

リュウ「さて、そろそろまた鍛錬に向かおうかな!」

リュウ「じゃあね!」

ケンシロウ「ああ」

バルガ「……」

バルガ「その、野暮なことをお聞きしますが」

ケンシロウ「ん?」

バルガ「リュウ様には、北斗神拳を直接教えないのでしょうか」

バルガ「拳王様の遺児であり、戦う才能も申し分ない。充分に資格はあると」

ケンシロウ「……才能だけ見れば、たしかに素晴らしい資質を感じる」

ケンシロウ「だがラオウと違って、激しい気質という感じではない」

ケンシロウ「現時点では純粋無垢。そしてその性質は雲のジュウザに近い。現時点ではな」

ケンシロウ「無論、これから成長次第では、我が兄にして強敵(とも)であるトキの様になるかもしれない」

ケンシロウ「あるいは…レイやシュウ、フドウのような男に育つ可能性もある」

バルガ「その…つまり?」

ケンシロウ「判断はリュウに委ねたいと思う」

ケンシロウ「北斗神拳とは一子相伝。そして北斗神拳を身に着ける者には」

ケンシロウ「重き宿命が待っている」

バルガ「……」

ケンシロウ「ゆえに慎重なのだ」

ケンシロウ「リュウが俺に直接、拳法を学ぶか否かは」

ケンシロウ「リュウ自身の判断とその宿命、彼の中にあるラオウの血に委ねる事にしている」

バルガ「なるほど。だからあの旅で、『生き方と心構え』のみを教えたと」

ケンシロウ「そうだ」

バルガ「そこまでご配慮されていたとは…」

ケンシロウ「……それと、これは予想だが」

ケンシロウ「リュウは既に、俺の北斗神拳を見て盗み、一部の技は会得していると思っている」

バルガ「あの拳法を見て盗むとは…さすが拳王様の息子」

ケンシロウ「……バルガよ」

バルガ「はい」

ケンシロウ「しばらくの間、ここに住んでよいか?」

バルガ「もちろんです」

ケンシロウ「お前たちの仕事、農作業も手伝い」

ケンシロウ「そのうえで…新たな『北斗練気闘座』を建立したい」

ケンシロウ「そんなに立派な物でなくてよい。簡素な道場を」

バルガ「簡素なんてそんな…もっと立派な物を」

ケンシロウ「いや良いんだ。この崩壊した世界で、俺は一定の場所に留まるつもりはない」

ケンシロウ「本当に簡単な作りをした、道場でよい」

ケンシロウ「いつか成長した弟子と共に、この地を去るつもりだ」

ケンシロウ「北斗現れるところ乱あり…故だ」

ケンシロウ「老人よ、話がある」

老人「はい」

ケンシロウ「赤子の件だが…」

ケンシロウ「北斗神拳をまともに身に着ける者には、重き宿命が待っている」

ケンシロウ「北斗神拳に関われば関わるほどに…その関わった分だけの重き宿命が」

ケンシロウ「ましてあんたの可愛い孫だ」

老人「……」

老人「しかし、その北斗神拳に救われたのも事実です」

ケンシロウ「うむ」

ケンシロウ「ならば、こうしよう」

ケンシロウ「物心がつくまでは、体の鍛え方と、正しい生き方を教える」

ケンシロウ「物心がついたら…そこからは」

ケンシロウ「本人と面談をする。重き宿命を受け入れる覚悟があるか、否か」

ケンシロウ「北斗神拳を教えるのはそれからだ」

老人「はい、かしこまりました」

老人「来るべき時がくるまで、残りの余生」

老人「我が孫を、大切に育てます」

ケンシロウ「所で、その赤子だが」

ケンシロウ「名前と、性別を教えてくれるか」

老人「この子の性別、そしてその名は…」

※安価下1

名前と、性別(男か女か)を記載してください

※出来ればで良いですが、赤子が将来、容姿が誰に似るのかも、出来たらで良いので記載。

※性格や才能に関しては、また別な安価で取ります。

老人「シリュウと申します。男の子です」

ケンシロウ「シリュウ…良い名だ」

ケンシロウ「では、まずは健やかに育つように」

ケンシロウ「俺も手伝う」

ケンシロウ「体の鍛錬は、3歳の誕生日から始める」

ケンシロウ「そして北斗神拳の修行は…8歳の誕生日に面談を行い、それ次第で弟子にするか否かを決める」

それから、ケンシロウはこの巨大農園で、穏やかな日々を送った。

ケンシロウ「リュウ、そっちの農作業はおわったか?」

リュウ「うん。こっちは終わった」

ケンシロウ「たくさん採れたな」

シリュウ(赤子)「おぎゃああ!」

ケンシロウ「よしよし、泣くな」

リュウ「へへへ、可愛いね」

―――〇年後

ケンシロウ「今日はシリュウの誕生日だ」

シリュウ(3才)「ケンおじちゃん、きょうはごはんたくさんだね」

リュウ「たくさん食べて、大きくなるんだぞシリュウ!」

シリュウ「えへへ、リュウ兄ちゃん」

老人「いよいよですか」

ケンシロウ「ああ」

シリュウ「んん?じいちゃん、どうしたの」

老人「今日からお前は体を沢山鍛えて、立派な男になってもらうぞ」

シリュウ「りっぱな、おとこ?」

ケンシロウ「シリュウよ。ご飯を頂いたら」

ケンシロウ「農作業を手伝ってもらうぞ」

ケンシロウ「幼い体にはきついが、立派な男になる為だ」

シリュウ「……??」

――さらに〇年後

シリュウ「よいしょ、よいしょ」

リュウ「シリュウ!リヤカーに野菜を乗せ終わったか!?」

シリュウ「うん!もう全部おわった!」

リュウ「よし!どっちが先に家にたどりつくか、リヤカー引いて走って勝負だ!」

シリュウ「良いよ!まけないぞ、リュウ兄ちゃん!」

ドドドドドド!!

ケンシロウ「健やかに、元気に育っているな」

老人「ええ」

ケンシロウ「そろそろ6歳か?」

老人「そうですね」

ケンシロウ「……」

老人「ケンシロウさん?」

ケンシロウ「そろそろ、旅に出ようと思う」

ケンシロウ「野盗の処理…いや『害虫駆除』を行う。この街もいつ奴らがくるか、分からぬからな」

老人「いつ頃、お帰りになられますか」

ケンシロウ「分からぬ。半年後かもしれないし、1年後かもしれない」

ケンシロウ「少なくとも2年後まではには帰ってくる」

老人「2年後…あの子が8歳になる頃ですか」

その日の夜

リュウ「また旅に出るんだね」

ケンシロウ「ああ」

シリュウ「いやだぁぁー!行かないで!」

シリュウは大泣きしていた。

ケンシロウ「シリュウ泣くな。また必ず会える」

そういって頭を撫でる

シリュウ「ヒックヒック…ぅぅぅ…いやだぁぁ…」

リュウ「シリュウ。俺たちは男だ。泣いてばかりじゃだめだ」

シリュウ「リュウ兄ちゃん…ぅぅ…」

バルガ「ケンシロウさん、どうかご無事で」

老人「どうかご無事で。我々はあなた様の帰りを待っています」

ケンシロウ「バルガ達から、良い体格をした馬まで借りた」

巨大馬「ヒヒ――ン!!」

ケンシロウ「黒王には及ばないが、なかなかの名馬だ」

ケンシロウ「旅もスムーズに進む」

ケンシロウ「さて」

ケンシロウ「どこへ行こうか」

※安価下1

①バットやリンがいる街へ
②元・修羅の国
③その他(原作にある街でも、原作にないオリジナルな街でもOK)

(新・帝都)

ケンシロウ「さて、帝都についた」

ケンシロウ「以前と比べてこの街も変わった。とても良い意味でな」

ケンシロウ(ひとつ気がかりなのは、平穏無事にここへ辿り着いたことだ)

ケンシロウ「あとで災いが起こらなければよいが」

(新・中央帝都の城にて)

見張り兵「む、何者だ」

ケンシロウ「天帝ルイと、ファルコの知り合いだ」

見張り兵「なに!?随分と気安く…お前、本当に天帝やファルコさんの知り合いなのか!?」

ケンシロウ「……」

ルイ「ケン…?」

見張り兵「はっ!これはこれは天帝!」

ルイ「ケン…」

ケンシロウ「久しぶりだな」

ルイ「彼は大切な客人よ、中へ案内して」

見張り兵「し、失礼いたしました!」

ケンシロウ「さて、どこから話そうか」ルイ「どうぞ」

ケンシロウ「すまないな。色々もてなしてくれて」

ルイ「互いに積もる話もあるでしょう」

ミュウ「ケンシロウ…」

ケンシロウ「ミュウか。久しぶりだな」

ミュウ「ええ」

ケンシロウ「ファルコは最後まで、誇り高く戦っていた」

ミュウ「……そう。ありがとう」

~~~~

ケンシロウと天帝ルイ、ファルコの恋人ミュウは互いに情報を交換しあった。

ルイ「それじゃ、リンはバットと、結ばれた様なのね」

ケンシロウ「この目で見た訳じゃないが、間違いなく結ばれたハズだ」

ルイ「実はちょうど、リンから手紙が届いてたの」

ルイ「もう少し世の中の治安が良くなったら、また会いましょうって」

ケンシロウ「そうか」

ケンシロウ「ここに来る道中では、野盗には会わなかったが」

ケンシロウ「まだまだ、そういった勢力はあるのか」

ミュウ「ええ。この街も何度か襲撃を受けていて」

ケンシロウ「……」

「母さん、その人は」

ミュウ「ああ、この人がケンシロウよ。父さんの知り合いの」

「ケンシロウ…この人が」

ケンシロウ「ファルコの子か」

※ファルコの遺児は、どんな子供か
安価下1

①名前は『ミッシュ』 性別:男 
※TVゲーム『北斗の拳4』及び『セガサターン版・北斗の拳』にでてくるキャラクター。

②当SSの、全くのオリジナル・キャラクターで。
(名前と、性別を記載してください)

今日はここまで
安価は下1で

ミッシュ「ミッシュと申します。あなたは凄い人だと伺ってます」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ「ミッシュ。まだ幼いのに、しっかりしてそうだ」

ケンシロウ(年齢的にはシリュウと同じ。6歳くらいか)

ケンシロウ「彼が元斗皇拳の次期伝承者か」

ミュウ「ええ。まだ修行中ですが」

ケンシロウ「ふむ」

~~~~~~

ルイ「もう行くのですか?」

ケンシロウ「いや、しばらくはこの近辺で、野盗がいないか見回るつもりだ」

ケンシロウ(それにしても、野盗達が姿を現さないのが不吉だ)

ルイ「あなたは大切な客人です。ここに来るときは、いつでも部屋をご用意いたします」

ケンシロウ「すまぬ」

ミュウ「さあミッシュ、ケンシロウにご挨拶を」

ミッシュ「……」

ミッシュ「母さん。俺、ケンさんに着いていきたい」

ケンシロウ「む?」

ミュウ「ちょっと、なにを言っているの」

ミッシュ「前に拳法を教えてくれている、仮の師匠から聞いたんだけどさ」

ケンシロウ(仮の師匠…そうか。伝承者は死んだ。正式に引継ぎが出来ぬまま)

ケンシロウ(他の元斗皇拳の使い手から、教わっているのか)

ミッシュ「ケンさんも元斗皇拳が、使えるって」

ルイ「え!?」

ミュウ「またその話?ケンシロウは北斗神拳だから、元斗皇拳を使えるはずないって、何度言ったら」

ケンシロウ「……水影心のことか」

ミュウ「え?」

ケンシロウ「北斗神拳を極めた者のみ、使える技術でな」

ケンシロウ「一度触れた技、あるいは見た技を…会得する事ができる」

ミュウ「……!?そんなことが…」

ミッシュ「おれは、仮の師匠も、天帝様も、母も…大切な存在だと思ってる」

ミッシュ「でもそれでも!ケンシロウさんから」

ミッシュ「元斗皇拳を学びたい」

ケンシロウ「……」

ケンシロウ(北斗神拳は一子相伝。しかし元斗皇拳に、そんな決まりはない)

ケンシロウ(だがおれは、北斗の人間だ…うーむ…)

ケンシロウ(村に連れて帰れば、リュウやシリュウも歓迎はすると思うが…だがしかし…うーん)

ケンシロウ「>>34

野盗退治をしながら学べ

ケンシロウ「野盗退治をしながら学べ」

ミッシュ「はい!わかりました!」

ミュウ「ケンシロウ!?」

ケンシロウ「ミュウよ、彼を連れて言って良いか?」

ケンシロウ「親であるアンタが良ければ、彼を修行として連れていく」

ミュウ「……」

ミュウ「分かりました。貴女にお任せしましょう」

ミュウ「ファルコの血が流れているミッシュなら、どんな困難も乗り越えてくれるハズ」

ミュウ「まして、ケンシロウ…あなたが傍にいるなら尚更」

ミュウ「ただし、ケンシロウが帝都を滞在している期間のみです」


ミュウ「ケンシロウが現在、住んでいるという村には、今の段階では、預けることはできません」

ケンシロウ「分かった。まだ6歳だしな」

~~~~

師範代行「ケンシロウさんなら、喜んで!」

ケンシロウ「いいのか?おれは水影心で、元斗皇拳を得たに過ぎん」

ケンシロウ「技習得までの鍛錬指導は、アンタの方が向いていると思うが」

師範代行「そんな事はありません。それに自分は所詮、ファルコ様の代わり…師範代行にすぎません」

師範代行「北斗神拳伝承者であり、他にもあらゆる拳法に精通している貴方の方が適任です」

師範代行「ミッシュ様をよろしくお願いいたします」

ケンシロウ「わかった。今回は俺が滞在している間だけだが。彼を導いていこう」

ケンシロウ「さて行くかミッシュ」

ミッシュ「はい!」

ケンシロウ「だがお前はまだ幼い。いきなり複数の野盗と戦うなど不可能だ」

ケンシロウ「基本的には見て盗め。できる限り解説はしてやる」

ケンシロウ「お前は俺から離れるな。野盗からの襲撃は上手くかわせ」

ミッシュ「はい!」

師範代行「私もミッシュ様をお守りします」

ミッシュ「師範代行!ありがとうございました。」

師範代行「……さて、野盗がくるまでは、通常の鍛錬となりますが」

ケンシロウ「そろそろ来るぞ」

師範代行「え」

ケンシロウ「俺が村から帝都に来るまで不吉でならなかった」

ケンシロウ「なぜ何も襲撃がないのかと」

※野盗の襲撃時期
コンマ安価下1

①今まさに、帝都へ野盗の襲撃が起きる(01~50)
②3人が帝都から出て、荒野の前に立って間もなく(51~99・00)

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