【咲-Saki-】えり「今日は何の日?」 (167)

咏「はぁ〜。今日も寒いねぃ」

えり「今までと比べたら、これくらいどうってことありませんよ」

咏「まーね。もう3月だっつーのになー」

えり「……ああ、今日は3月1日でしたか」

咏「そろそろ春が来ても良いと思うんだけどねぃ」

えり「すぐ来ますよ、春なんて」

咏「春きて、夏きて、秋で、また冬。…ほんと、月日がたつのは早いねぃ」

えり「……どうしたんですか、急に。感慨深くなって」

咏「なんかさ、1日って“始まり”って感じがするじゃん?だからかね」

えり「それは…まぁ、たしかに」

咏「ま、毎月1日は小豆の日らしいけど」

えり「はぁ。…………で、それが何か?」

咏「いや、知らんし」

えり「…………」イラッ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362143684

勢いでスレ立てをしました。
ノープランです…

・その日が何の日か、をテーマに一日1つ短編SSを書いていきます

・何の日かによって、その日に合う咲キャラをランダムにえりちゃんと絡ませます

・ 何がやりたいかっつーとえりちゃんが書きたい。色んなキャラと絡むえりちゃんを書きたい

・あまり深いコト考えてないので気分によっては唐突に安価とか色々するかもしれません

・「今日は俺の誕生日だー」とかって人はリクエストいただければ何か書こうと思っています

・一日1つじゃなくなるかも…マイペースに行く予定なので

・鬱系や暗いものは基本書きません、書けません。何か注意必要なものを書く場合は随時直前に注意書きします

速報でSSを書くのは初めてなので至らぬところも多いかと思いますが、よろしくお願いします




————3月1日



初美「あ、あのー…」

豚男1「ぶひ、巫女さん幼女とかwww」

豚男2「しかも一人とは。好つご、ゲフンゲフンたまりませんなぁwww」

初美「と…通してくれませんかー?」

豚男1「フヒヒ、しゃ、写真を撮らせて貰えたら通してあげるよ?」

豚男2「カメラは持ち歩くものですなぁwww」

初美(こ、困りましたよー…真っ昼間の東京にこんな人種がいるなんて…)

初美(それもこれも霞ちゃんが迷子になるのがいけないんですー…!ちょっと私がウィンドウを覗いている隙に消えてしまうなんて…)

初美(一生懸命探して、こんな薄暗い路地裏にまで来てあげているのに見つからないなんてー!)

豚男1「さ、さ。こっちへおいでよ?」ニヤニヤ

初美「ぜ、ぜぇったい嫌ですぅー!!」

豚男2「怖がる幼女ハァハァ」

初美(き、気持ち悪…)プルプル

豚男1「おいおい、大声出しちゃ駄目じゃないか。誰か来ちゃうよ?」

初美(こ、こうなったら、オカルト的な力で……)

豚男1「さぁ!」グイッ

初美「!?」

豚男1「おっほ!細腕wwwスベスベwww」

初美「さ、触らないで!!いやー!いやですーー!!」

??「薄墨さん!!」タッ

初美「ふぇ……?」

豚男1「なっ、何奴っ!?」

豚男2「正義のヒーロー気取りの奴きたれりwww」

えり「…その子になにをするつもりで?」カツカツ

豚男1「女…だと…」

豚男2「美人なお姉さんキタ━(゚∀゚)━!」

えり「ゴタクはいりません。その子の腕を離してください」

豚男1「アンタ、この子のナンナノサ!?」

えり「え?……保護者です」

初美(!)

えり「ね?…薄墨、初美さん?」ニコッ

初美「…………」

初美(悪い気は感じない…。信じて、よさそうですね…)タッ

豚男1「あっ、ちょっ!?」

えり「信じてくれてありがとう、あとは任せて」ボソッ

初美「…は、はいです…」ギュッ

豚男2「く、くそぅ。こうなったら二人まとめて…」

えり「そんなことしたら、このボタンを押しますが?」スッ

豚男1「ぬ?……こ、こりぇはっ!?」

えり「先ほどのあなた方の写真、撮らせていただきました。今すぐデータを公の場に送ることも可能です」

えり「…カメラは、持ち歩くものですね」ニコッ

豚男1「くっ…」

豚男2「ちっ、チクショウ!覚えてやがれーッ!」

タッタッタッタッ……

えり「……はぁ。もう大丈夫ですね」

初美「あぅ……」

えり「大丈夫ですか?お怪我は?」

初美「だ、大丈夫…ですよー…」

えり「来るのが遅くなってすみません。声を頼りにしたものの、道が入り組んでいて…」

初美「その……あ、ありがとうございました…ですよー」

えり「いえ。あなたが無事で良かった」ニコッ

初美「えっと…お姉さんはなんで私の名前を?」

えり「インハイ、見ていましたから」

初美「!…そ、そうでしたか」

えり「……もう大丈夫?」

初美「へ?」

えり「…………」ギュ

初美「あ……」

えり「……まだ、手震えてる」

初美(ありゃりゃ…自分が思っている以上に、怖かったみたいですねー…年甲斐もなく)

えり「どうしてこんなところに一人で?」

初美「へ?……あ、そうでした!霞ちゃん!!」

えり「霞……石戸さん?」

初美「早く探さないと、霞ちゃんが泣いちゃいますー!」

えり「……?」

初美「迷子になった霞ちゃんを探してる途中なんですよー!」

えり「それで…こんな薄暗いところまで?」

初美「うっ……な、慣れない土地で、どこに何があるかわかりませんからねー!隅々まで探していたんですよー」

えり「はぁ…」

初美「じ、じゃあ、もっと奥まで探してくるのですよー」

えり「では、私はこれで…」

初美「は…はいー…本当に、ありがとうございましたー」

えり「お気をつけて」

初美「はいですよー」

えり「…………」コツコツ

初美「…………」

えり(……ちょっと気になるけど……大丈夫…かな)コツコツ…

えり(うーん…この後どうしよう…時間もあるし、一度、家に帰ってから…)コツコツ…

キュッ

えり「っ!」クンッ

えり「………え?」

初美「………………」ジッ

えり「………えぇっと、薄墨…さん?」

初美「…………」

えり「……ど、どうしました?」

初美「…………」

えり「えっと…袖、離していただけます?」

初美「……あの」

えり「はい?」

初美「霞ちゃん、デパートに行くって言ってました」

えり「はぁ…」

初美「もしかしたら、先に行ってるかもしれません」

えり「そうですね…」

初美「……………」

えり「……………」

初美「……………」

えり「……ご案内、しましょうか」

初美「!」

…………………
……………
………

デパート

霞「あら、初美ちゃん」

初美「霞ちゃ〜ん!」

霞「どこに行っていたの?もう……」

初美「霞ちゃんこそ!どこほっつき歩いていたんですかー!?」

霞「私はずっとここにいたわよ?」

初美「え?でも、私が…」

霞「初美ちゃんもう高校3年生だもの。迷子になるわけないでしょ?だから、ちょっと寄り道したらすぐ帰ってくると思って」ニッコリ

初美「……………」ダラダラ

えり「……………」ニガワライ

霞「あら?…針生アナウンサー?」

えり「あ、はい」

初美「?」

霞「もう、初美ちゃんったら。一緒にテレビ見てたじゃない。別のブロックの解説の…」

初美「え?ええ?」キョロキョロ

えり「…自己紹介が遅れました。アナウンサーの針生えりと申します。薄墨選手、石戸選手」

霞「選手だなんて。そんな呼び方やめてくださいな」

初美「えぇー!?」

霞「もう。気づいてなかったの?」

初美「だって、東京のテレビで初めて見たんですよ!?九州では見てないのに、なんで霞ちゃん覚えてるんですかー!?」

霞「……初美ちゃん?」ゴゴゴ

初美「ふぇっ!?」ビクッ

霞「失礼でしょ?そんな言い方……」ゴゴゴ

初美「ごごごごめんなさいですよー!」

えり「いえ、あの、気にしてませんから…」ワタワタ

霞「…もう。それで、初美ちゃんはなんで針生さんと一緒に?」

初美「え!…そ、それは〜…」

霞「あらあら、どうして目をそらすのかしら、初美ちゃん?」

霞「まさか、ご迷惑をかけた…なんてことは…」

初美「そ、そそそれはそのののの」ダラダラ

えり「いえ、迷惑なんてそんな!」

霞「へぇ…そうなの?初美ちゃん」

初美「そ、そそそれははははは」

えり「……………」

初美「……………」ダラダラ

霞「言ってご覧なさい?初美ちゃん」ニッコリ

えり「あ、あのっ」

霞「?」

えり「実は、私が薄墨さんに助けて貰った方なんですよ」

初美「?」

えり「私、さっきハンカチを落としてしまって…それで、薄墨さんが拾ってくれて」

えり「私を追いかけているうちに、道が解らなくなってしまったようなので、ここまで…」

霞「あらあら、そうでしたか…」

初美「…………」ポケ

えり(ヒミツ、ですよ?)シーッ

初美(………はいっ)パァッ

霞「えーっと、そうなると…針生さん?」

えり「は、はい?」

霞「こんな言い方は失礼かもしれませんが…あなたは初美ちゃんに借りがある、ということでよろしいでしょうか?」

えり「…………え?」

霞「よろしければ、少しの間お時間いただいても?」

えり「あ、その……」チラッ

初美(ゴメンナサイゴメンナサイ)ペコペコ

えり「……………」ハァ

霞「……………」

えり「……ええ。問題ありませんよ」

えり(どうして、女子高生に振り回されているのかしら、わたし……)ハァ

…………………
……………
………

霞「どうかしら?」

えり「え、えーっと……」

霞「やっぱり、派手ですかね…」フム

えり「……………」

えり(まさか、女子高生の水着を見ることになるとは……)

————

霞「今度、永水と宮守の皆さんで海水浴に行く事になりまして」

えり「はぁ」

霞「水着を買いたいのだけど…私と初美ちゃんはちょっと特殊で、大きいデパートくらいにしか合う水着がないのです」

えり「なるほど。だからここに」

霞「ええ。そこでお願いがありまして」

えり「はい?」

霞「どの水着が似合うか、見てもらいたいんです♪」

えり「………はい?」

霞「ほら、初美ちゃんだけの意見だと、ちょっと頼りにならないでしょう?」

えり「そ、それは……」

えり(たしかに、普段からあの格好じゃ……)

霞「だから、自分に似合うものを選べる自信がなくって…」ハァ

えり「なるほど、だからわたしに」

霞「ええ。お願いできます?」

————

えり(…と、いうわけで…)

初美「わー、霞ちゃんそれは子供っぽいですよー。霞ちゃんはもっとこんな…」

霞「初美ちゃん?そこ、シニアの方向けよ?」ニッコリ

えり「子どもっぽいわけではありませんが…なんというか…」

霞「どうぞ、遠慮なく」

えり「…失礼かもしれませんが…そのスタイルで、そのビキニはちょっと…目に毒かと…」プイ

えり(同性の私でさえ、凝視できない……)

霞「ふんふむ…」

えり(な、なんでこっちがこんなに恥ずかしい気持ちに……///)

初美「そうですよー、霞ちゃんのソレは邪魔そうですー」

霞「初美ちゃんは良いわねぇ、ペッタンコで」ニッコリ

初美「むぐぐ。そうですよーっ!デコポンみたいなおっぱいよりマシですーっ」

えり(で、でこぽ……)クスッ

霞「…針生さん?今、笑いました?」

えり「っ! い、いえ!滅相もない!」

霞「そうだ!針生さんもどうです?」

えり「はっ?」

霞「水着の、試着♪」

えり「わ、わたしは別に、水着が必要なわけではっ」

霞「遠慮なさらないで、ほら。これとかどうです?カワイイ♪」

えり「そんな、ろ、露出の激しい…っ」ワタワタ

霞「私の邪魔なデコポンのせいでこういうカワイイものは着れないんですもの。針生さんみたいなバランスのとれたスタイルをお持ちの方なら…」グイグイ

えり「い、いえ!そんなこと!ちょ、押さないでください!」

霞「い・い・か・ら♪」ドンッ

えり「きゃっ!?」

シャーッ

霞「ごゆっくり♪」

…………………

霞「あらあらまぁまぁ♪」

えり「ぅ……うぅー……///」モジモジ

初美「似合いますねー、全然アリですよー!」

えり「も、もう着替えて良いでしょう!?」

霞「せっかくですから、もう少し着てみればよろしいのでは?ほらこんな…」ピラッ

えり「なんでそんなに面積小さいのばかり選ぶんですか!?」

霞「ヒ・ミ・ツ♪」

えり「とにかく、き、着替えますから…あれっ!?」

初美「ほわー、下着は白ですかー。清楚系ですねー」

えり「う、薄墨さん!?服、返してください!」

初美「ふふふ、甘いですねーそう簡単には…」

えり「全部本当のこと言いますよ?」

初美「…返しますー」

えり「はい、どうも。…まったく。わたし、着替えますからね!」

初美「はいですー」

霞「……………」

初美「……どうです?」

霞「バッチリ♪」

初美「さすがですねー」

霞「ふふ、良いのが撮れたわ」

初美「どれどれ…おぉー、アナウンサーの水着生写真ですねーいくらで売れるでしょうか?」

霞「それよりも、これを見せて…そうね、お昼ごはん代くらい浮かせましょうか」

初美「鬼ですねー、お世話になったというのに」

霞「なんだか楽しくなっちゃって、ね♪」

初美「ごめんなさい、針生さん…水着が思ったよりも高かったばかりに…」

霞「本当に、カメラは持ち歩くものね」ニッコリ


おわり

3月1日は
豚の日
九州朝日テレビジョン開局の日
デコポンの日
ビキニ・デー
でした

ビキニデーは本来は水着のビキニじゃないけどそこはご愛嬌…
日付を跨ぐとは思わなかった…

すでに2日ですが、3月1日分はここまでです
ありがとうございました

ご意見ご感想あったらお聞かせください
誕生日や記念日のリクエストなどもあればどうぞ〜




————3月2日



咏「……っつーわけで、たまにゃイメチェンも必要だと思うんだよねぃ〜」

えり「…あなたにそれを言われるとは。というか、と言う訳の意味がわかりません」

咏「まーまー。私のこの服はアレだよ、その。なんだ。キャラとして定着してるし。知らんけど」

えり「それは……否定しませんけど」

咏「だからさ。ほら、えりちゃんの違う服見てみたいなー?」チラッ

えり「…一応聞いてみますが…例えば、どんな?」

咏「わかんねー」

えり「……………」イラッ

咏「あー…じゃあアレだ。ミニスカ!ミニスカで!!」

えり「そこですか!?スカートなんですか!?」

咏「いーじゃん。プリーズ!ミニスカえりちゃん、プリーズプリーズ、ミー!」

えり「何故英語……嫌です」

咏「ちぇっ。つまんねー……」

えり「……………」イラッ

咏「………ま、服装くらいなんでもいっかぁ〜」

えり「服装くらい、というのも違う気はしますが…」

咏「そういや、最近はキャラの服装替えて楽しむゲームもあるみたいだぜ?」

えり「はぁ…たしかに、子供向けにそんなゲー厶ありましたね」

咏「ほらー!やっぱ大事なんだよ、服!」

えり「蔑ろにしたつもりはありません!」

咏「ほーらーえりちゃんの、ミーニースーカー!」

えり「何故そんなにミニスカートにこだわるんですか!」

咏「えりちゃん脚キレイじゃん?」

えり「えっ……?」

咏「見せるべきだよー知らんけど!」

えり「そ、それはその……なんていうか、ありがとうございます」

咏(チョロい)ニヤリ

えり「でもミニスカートははきません」

咏「………ちぇっ」


おわり

3月2日は
ミニの日
ビートルズ初アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』発売
ゲーム『NintendoDSライト』発売日
でした

また日付をまたいでしまった…
ではまた3月3日に!




————3月3日


えり「…………」

恒子「ささ、どーぞどーぞ」トクトク

はやり「ありがと☆」

健夜「ほへ〜…」ボー

恒子「グイッとどぞ、グイッと!」

はやり「ふふ、遠慮なく…」グビッ

恒子「よっ!いい飲みっぷり!!」

えり「………なんの騒ぎですか、これは」

健夜「ふにゃ?」

恒子「およ、これはこれは針生さん!ご機嫌麗しゅう?」

えり「なんですかそのキャラ」

恒子「もぉーノリ悪いっすよー」

えり「……………」イラッ

はやり「今日はいわゆる、女の子の日だぞっ☆」

恒子「桃の節句と言ったら、甘酒ですよね〜」

えり(女の子って歳でもないでしょうに…)

はやり「何かな?え・り・ちゃん☆」ニッコリ

えり「いえなにも」

健夜「えりちゃん……?」ポケー

恒子「おお、完全に酔っ払ってたすこやんが反応した」

えり「えりちゃんって……」

健夜「わぁ、えりちゃんだぁ〜」ニコニコ

えり「あ、あの、小鍛治プロ?……ちょ、え?なんですか?」オロオロ

恒子「そしてすかさずロックオン。うーん、さすがやることが違うねぇ」

健夜「えへへ〜えりちゃんも飲も〜♪」ギュ

えり「いや、わたしは…と、とにかく小鍛治プロ、離れてくださいっ!お酒臭いですっ!」グイグイ

健夜「やぁ〜だぁ〜よぉ〜♪」ギュゥー

えり「うわ力強っ!…あの、福与さん!助けっ…」ワタワタ

恒子「ムリムリ。そうなったすこやん、なかなか剥がせないんですよー」

はやり「そーそー、抱きつき魔なんだからー☆」

恒子「私たちはもう場数こなしてきたから慣れてきましたけどねー」

はやり「それと同時に健夜ちゃんも、私達に抱きつく野飽きちゃったみたいだしね☆」

恒子「そんなわけで」

恒子・はやり「「がんば☆」」

えり「そんな殺生な!?」

はやり「大丈夫☆たまにセクハラしてくるけど☆」

えり「全然大丈夫じゃない!?」

健夜「うふふーえりちゃんい〜匂いだね〜♪」ギュー

えり「あぁもう!変なこと言ってないで離……っ」グイグイ

健夜「食べちゃいたい…」

えり「はっ…」

カプッ

えり「ひゃっ……!?」

恒子(耳カプきたあああああ!!)

健夜「はむ…ハムハム……」ペロッ

えり「なっ、にをっ、ちょっやめぇ……ひぅっ!」ゾワゾワ

はやり「あらあらー☆」

恒子「シーッ!瑞原プロ、静かにっ」コソッ

はやり「?」

健夜「むゅ?おいひくにゃいにぇ?」ペロペロ

えり「しゃ、しゃべっちゃ、だめっ…ふぁっ、ぅあっ!?」ゾクッ

はやり「なんで静かにするの?」コソコソ

恒子「実はですね、すこやんの痴態を録音してネットに流そうと思ってまして…」コソコソ

はやり「……なるほど☆」

健夜「かんでみひゃらあじでりゅ?」

えり「そ、それはっ…」

恒子「ふふふ…最近大したニュースもありませんからねぇ…このオーディオデータで一波乱……」ニヤリ

はやり「……ははぁ。なんといいますか…」

健夜「はむっ」カリッ

えり「ひゃぁぁあぁぁぁッ!?」

はやり「今日も平和だねぇ…☆」

恒子「あ、おかわりつぎます?」

はやり「お願い☆」

おわり

〜ちなみに録音データは削除されました〜

3月3日は
ひな祭り
耳の日
オーディオブックの日
平和の日
でした

ではまた明日〜
ご意見ご感想があれば、よろしくお願いしますー




————3月4日



ピンポーン

えり「はーい」パタパタ

ガチャ

えり「………こ、小鍛治プロ?」

健夜「ど、どうも……」

えり「どうしましたか、わざわざ家まで…」

健夜「あの…えっと、そのぅ…」シドロモドロ

えり「…とにかく、あがって…」

健夜「い、いや!そんなつもりじゃないの!ほんと、すぐ終わるから!」

えり「は、はぁ…」

健夜「その……」

えり「……?」

健夜「ゴメンナサイ!!」ペッコリン

えり「………はい?」


健夜「だから…昨日、その……ね?」

えり「……あぁ。そのことですか」

健夜「うぅ…本当に、針生さんには申し訳ないことを——」

えり「い、いえそんな…」

健夜「——したって、こーこちゃんに聞いたんだけど……」

えり「……………」

健夜「私…針生さんになにしちゃったのかな?酔っ払っててなにも覚えてなくて…」

えり「………あの。やっぱり、あがってください。立ち話もなんですから」

健夜「うぅ…ごめんねぇ……」ズーン

えり「どうぞ、散らかってますが…」

健夜「ううん、そんなことないよ。…と、いうか…物少ないね」

えり「そう…でしょうか」

健夜「そうだと思うよ。…あ、針生さんって雑誌とか読むんだね」

えり「ええ、まぁ。職業柄、流行やニュースは追っていかないといけませんし…」

健夜「自分の娯楽用ではないんだ…」アハハ…

えり「変でしょうか…」

健夜「ううん、針生さんらしい」

えり「そうですかね…」

健夜「これ、お詫びです…」オズオズ

えり「そんなわざわざ!気にする事ないですよ、本当に」

健夜「ねぇ、私何しちゃったのかな?」

えり「うっ…」

健夜「………………」ジー

えり「……わぁー、ありがたくいただきますねー」

健夜「やっぱり大した事だったんだーっ!!」

えり「いえ決してそんな!」

健夜「じゃあなにっ!?」

えり「そ、それは………」

健夜「………………」ジー

えり「……と、ところで開けてみてもいいですか?」

健夜「え?あ、どーぞどーぞ。口にあうかわからないけど…」

えり「……わぁ、バームクーヘンですか」

健夜「うん。…大丈夫…?」

えり「ええ。むしろ好きです」

健夜「よかった…」ホッ

えり「しかし…ホールですか…」

健夜「や、やっぱり多かったかな…」

えり「そうですね…小鍛治プロ、今少し食べて行きませんか?」

健夜「えっホントっ!?」パァッ

健夜「……い、いやいや。それは私が針生さんにあげたんだから……」

えり「一人では食べきれませんよ。お茶いれますから、いかが?」

健夜「………………」ムムム

えり「……わたし、紅茶を淹れるの自信あるんですよ?」

健夜「……えへへ。お言葉に甘えちゃおっと」

えり「淹れてきますね」ニコッ

健夜「実は、お店で一目惚れしちゃったんだー♪」

えり「それなら尚更。ぜひ食べていってください」ゴソゴソ

健夜「……あ、でも、少しで良いからね!針生さんのケーキなんだから!」

えり「はいはい」

健夜「わぁ、おいしそー」ニコニコ

えり「切り分けますね」

健夜「ところで、なんでバームクーヘンには円の穴があいてるのかな?」

えり「えぇっと…たしか、軸に生地を一枚一枚巻きながら焼いていくから、最終的に抜いた軸の跡が丸く残っちゃうんです」

健夜「へぇえ〜…詳しいね、針生さん」

えり「お料理は嫌いじゃないので…はい、どうぞ」ニコッ

健夜「ありがとう!」ニコッ

えり「紅茶もはいりました」コトッ

健夜「いい香り…さすがだね」

えり「ミルクやお砂糖は?」

健夜「まずはこのまんまで」

えり「じゃあわたしも」

健夜「ふふ。針生さんと二人でゆっくりお茶なんて、初めてだね」

えり「そういえば…大抵は三尋木プロや福与さんも一緒でしたからね」

健夜「せっかくだし、乾杯しよっか!」

えり「え?……クスッ、そうですね。では…」

健夜・えり「「乾杯」」チンッ

健夜「ん…紅茶、美味しい」コクッ

えり「バームクーヘンも、美味しいです」

健夜「えへへ、なんだか幸せだね〜♪」

えり「ええ、たまにはこういうのもいいですね」ニコッ

健夜「うん!」

えり(……昨日のこと、うまくはぐらかせて良かった……)ホッ

おわり



3月4日は
雑誌の日
バウムクーヘンの日
円の日
でした

小鍛治プロとえりちゃんの組み合わせが好きです
ではまた明日
レスありがとうございます、励みになります〜

うむ、いいほのぼのです
ところでここはsage進行なんですか?

>>55
正直その辺深いコト考えてません
基本的にはsageていこうとは思ってるけど
たまにはageたほうがいいのかな?

特にこだわりないなら基本sagaのみか投下後にでもあげたほうが、更新も分かりやすいし、目につきやすくなって人もきやすいんじゃない

>>57
遅レスすみません
sagaのみでやっていこうかな
アドバイスありがとうございます!




————3月5日



ピンポーン

えり「はーい」パタパタ

ガチャ

えり「………は?」

霞「どうも〜♪」

春「………」ペコリ

えり「ええと……石戸さんと…滝見さん?」

霞「覚えていて頂けましたか、光栄です」ニコッ

えり「……何故、その、わたしの家に」

霞「ふふ。ちゃんと先日のお礼を、と思いまして」

春「…………」コクリ

えり「先日の…と、いうと……」

霞「迷子の初美ちゃんを助けていただいたり、買い物に付き合わせてしまったり、お昼ごはん代まで…」

えり「それは…」

えり(あなたが写真で脅…)

霞「…………」ニッコリ

春「…………」ポリポリ

えり「…………とにかく、あがってください。立ち話もなんですから」

霞「あらあら、よろしいのですか?」

えり「ええ。…話も長くなりそうですし」

霞「ではでは、お言葉に甘えて」

春「……………」ペコリ

………………

霞「あの後、初美ちゃんを問い詰めてみたら、迷ってしまったうえに変な輩に絡まれていて」

霞「声を聞きつけた貴女に助けていただいたとか」

えり「え、ええ、まぁ……」

霞「正直に言ってくだされば良かったのに。そうしたら私たちだってあんな事……」

えり(絶対ウソ……)

霞「さすがに、こちらも罪悪感が残ってしまったので、伺ったまでです」

えり「あの、どうやってわたしの家を…?」

霞「あぁ、そうそう。春ちゃんのイトコにプロの方がいらっしゃるんですが」

春「戒能良子、プロ……」ポツリ

えり「はぁ」

霞「その繋がりで、三尋木プロに教えていただいたんです」ニコニコ

えり(…三尋木プロにも教えた覚え、ないんだけど…)ゾクッ

霞「それで、色々とお世話になったのでお詫びを……」

えり「えっ」

えり「そんな、大袈裟ですよ。大した事してませんし……」

霞「そういうわけにいきませんよ」

春「……おわび」ポリポリ

えり(昨日の小鍛治プロといい、なんて律儀な……)

霞「それで、これを。気に入っていただけると良いのですが…」

えり「いやいや、受け取れません」

霞「そう言わず。きっと、気に入るかと思いますから!」ズイッ

春「…………」ポリポリ(←無言の圧力)

えり(…うっ…)タジッ

霞「…………」

春「…………」

えり「……で、では……」

霞「ええ、ええ!ではさっそく…」

えり「えぇっ!」

霞「開けてみてください」ニコニコ

えり「……は、はぁ……」ゴソゴソ

霞「…………」ニコニコ

春「…………」ポリポリ

えり「……こ、これは……」ダラダラ

霞「ふふ、三尋木プロにお住まいを伺うついでに質問してみたんです」

えり「……なんと?」

霞「“針生さんが欲しいものってなんだと思います?”」

えり「……そうしたら?」

春「……“あー、そーいやイメチェンしたいっつってたな〜。新しい方向性の服なんて良いんじゃね?知らんけど”」

えり「……それで?」

霞「巫・女・服♪」ニコニコ

えり「……………」

えり(…イメチェンがどうたらっていうのはそもそも三尋木プロが言い出した事だし)

えり(さらにわたしはイメチェンなんてしたくないって言ったし)

えり(そんなデマを石戸さんたちに言うのも問題だし)

えり(新しい方向性だからって巫女服持ってくるこの人たちもこの人たちだし。たしかに新しいけど斜め上というか)

えり「……はぁ……」タメイキ

霞「もしかして、気に入っていただけなかったでしょうか…?」

えり「……え、ええと……」ニガワライ

春「……そんなときは、これ」

えり「へ……?」

霞「三尋木プロに更にお伺いしたところ」

春「……“やっぱ、そう!ミニスカ!やっぱミニのスカートとかが良い思ゲフンゲフン、欲しいって言ってたねぃ!知らんけどね!!”」

霞「………と」ニコニコ

えり(この子真似するの上手いなぁ…)

霞「そんなワケで、こんな服も」ゴソッ

えり「……これは……えぇっと……」

霞「ミニスカ、スチュワーデス♪」

えり(ポリスじゃないんですね…どうでも良いけど)

霞「ちなみに三尋木プロのご注文♪」

えり(あの人は勝手に…)イラッ

春「……代金も三尋木プロ持ち」

えり(何故そこまでこだわるんですか……)


霞「と、いうわけで」ニコニコ

えり(え?これわたしどうすればいいの?貰うしかないの?)

霞「着てみてください♪」

えり「着る!?」

霞「スチュワーデスの方は三尋木プロ持ちですので…」

春「……報酬は針生えり生写真スチュワーデスver」ポリポリ

えり「なっ………」

霞「着ていただけないと、その。戒能プロの……」

えり「か、戒能プロ?」

霞「住所や欲しいモノの質問はすべて戒能さんを介していましたので…」

春「……申し訳ない」

霞「まだプロとしては若いですし、三尋木プロとの関係を悪くするのは……」チラッ

春「…………」チラッ

えり「……くっ……」

霞「ふふ…じゃ、さっそく準備準備♪」

春「……カメラ」シャキーン

霞「春ちゃんのカメラの腕前は私と違って凄いですから、モデルからミスコン優勝者までビックリの一枚が期待できますよ♪」

えり(何故……また、こんな羽目に……)ガクッ

おわり

3月5日は
巫女の日
スチュワーデスの日
ミスコンの日
でした

なんだかんだで不幸なえりちゃんが好きです
ではまた明日〜




————3月6日



※唐突なIfオリジナル展開に注意

If
〜針生えりと須賀京太郎が姉弟だったら?


ガチャ

えり「ただいまー」

京太郎「おう。おかえり、姉さん」

えり「あ、ごめんね…今日の夕食当番、わたしだったのに」

京太郎「いいって。昨日帰り遅くなるって聞いた時に言ったじゃん、俺が用意するって」

えり「でも…」

京太郎「それより、疲れてるんだろ?風呂わいてるから」

えり「……ありがと」ニコッ

………………
…………
………

京太郎「…………」

えり「…………」

京太郎「……あぁ〜ッ!?」

えり「残念。親っかぶれで4位転落」

京太郎「くっそぉ…まただ……。優希たちにバカにされる…」

えり「だって弱いもの」

京太郎「ぐッ!?」

えり「不思議よね、ここまで弱いなんて。…ルールもまだちゃんと頭に入ってないんじゃない?麻雀」

京太郎「それを言うか、あんだけ頭に叩き込んでおいて。嫌でも忘れられんわ」

えり「偉い、ちゃんと覚えてるのね」


京太郎「まぁな。…ったく、アナウンサークビになったら教師にでもなったら良いんじゃないか?」

えり「ありがと、クビになるようなスキャンダルは今のところ無いから」

京太郎「あーそ。はぁあ〜なんでこんな負けるんだろ」

えり「むいてないのよ」

京太郎「バッサリ…」

えり「いっそスポーツでもやったら?オトコの子」

京太郎「それ、今スポーツ新聞読んでるから適当に言っただろ…」

えり「ふふ、バレた?」

えり「ほら、このサッカー選手、世界一周旅行したって」

京太郎「あーあーそうかよ」

えり「サッカー選手目指してみたら?」

京太郎「簡単なことみたいに言うなよ、アナウンサー」

えり「嫌なの?じゃあ野球選手とか」

京太郎「麻雀させてください」

えり「だってあなたむいてないし…」

京太郎「あーもー!じゃあ姉さんはどうなんだよ!!」

えり「え、わたし!?」

京太郎「ほら、俺のゲーム貸してやっから!」

えり「わ、わたしは……ほら、スポーツやらないし」

京太郎「麻雀だよ!」

えり「で、でも…」

京太郎「ほら、あんだけ偉そうに教えといて。自分のプレイは見せられないってか?」

えり「うっ……」

………………

京太郎「……あー……」

えり「……………」

京太郎「……計算的には間違った打牌は一切してないのに、ツモが悪いのかテンパイすることもままならず、他の人がリーチしたらベタオリを繰り返して」

京太郎「ツモ上がりされては点数を削られを繰り返していたら、自分の親番の2順目にリーチされた挙句」

京太郎「安牌がないから捨てた牌で一発を決められた上に跳満、結果トビ終了…」

えり「……………」ズーン

京太郎「こりゃあ、アレだな。血だ。才能ない血族なんだ」

えり「……あなた、わたしよりマシだったじゃない……」

京太郎「…姉さんのは酷すぎだよな…」

えり「毎回こんなのよ…わたし、なんにも悪いことしてないのに…」


京太郎「姉さんらしいよ」

えり「うるさい。生意気」

京太郎「へーへー、悪ぅござんした」

えり「反省の色が見えません」

京太郎「怒るなよ、この程度で」

えり「姉を不運な人間扱いしておいてこの程度ですって?」

京太郎「あー……。なんだ、その。悪かったよ」

えり「…………」プイッ

京太郎「………たい焼きでも食べる?」

えり「……あるの?」

京太郎「冷凍食品だけど」

えり「なんだ……」

京太郎「いらないのか?」

えり「………食べる」

京太郎「おっけー」


おわり

3月6日は
弟の日
スポーツ新聞の日
世界一周記念日
世界初の冷凍食品か発売された日

りつべの書いたえりちゃんと京太郎ってちょっと似てませんか…?
ではまた明日〜

申し訳ありません!
諸事情により本日の更新はお休みさせていただきます、すみません
明日は来れると思いますので、また明日!




————3月8日



咏「……………」

チーンッ

咏(おっ)

ガー…

咏(やっと来たか……)

えり「あ」

咏「あ」

えり「三尋木プロ!!」

咏「ちぃ、エレベーターやっと来たと思ったら…」

えり「あなた、なんてことを!!」

咏「くそ、エスカレーターで行くんだったな…」ブツブツ

えり「なにをゴチャゴチャと。お話があります、お時間ください」グイッ

咏「あーれーわかんねぇ〜」ズルズル

………………

咏「なぁに〜えりちゃん、二人っきりで喫茶店なんて、積極的ぃ〜」

えり「ふざけないでください」ズバッ

咏「わかんねー…」

えり「永水女子、戒能プロ。…これでわかります?」

咏「わかんねー」

えり「またとぼけて……っ」イラッ

咏「んん?なに、なんの話?」ニヤニヤ

えり「だからッ……その……」

咏「……なんだい?」

えり「…………です…………」ボソボソ

咏「え?なに?おっきい声で頼むよ」

えり「………っっ///」

咏(たぁのしぃ〜)ニヤニヤ

えり「す、す、…」

咏「………す?」

えり「す……すちゅわーです…の…」

咏「うんうん、スチュワーデスの?」

えり「の……わたしの……」プルプル

えり「…………って、もうわかってるんでしょう!?」

咏「いやいや、わかんねーな。全くさっぱりこれっぽっちもわかんねー」

えり「………怒りますよ?」

咏「もう怒ってんじゃん?」

えり「……………」

咏「………ま、泣かれると困るし冗談はこのくらいにして」

えり「だれがこのくらいで泣きますか!」

咏「騒ぐな騒ぐな。目立つぜ?アナウンサー」

えり「っ……〜〜〜っ!」

咏「んで。スチュワーデスのコスプレしたえりちゃ」

えり「いやーっ!やぁーっ!!」ワタワタ

咏「しーっ」

えり「うぐ……うぅぅ………」

咏「落ち着けよ……温かいものでも飲めば?」

えり「誰のせいで……うぅ……」

咏「すんませーん、ホットミルクティひとつー」

カシコマリマシター

咏「んで、なに?見たいの?あるよ」ゴソゴソ

えり「み、見せなくていいです!」

咏「こう、大事にサイフの中に……」

えり「だ、だからっ」

咏「ほら。これとか顔真っ赤だねぃ」ピラッ

えり「ひっ」ビクッ

咏「こんなのも。生足セクシー」ニヤニヤ

えり「み、見せないでください!見せないでっ!」

咏「なんで〜?よく撮れてるよ、ほら。見てみて」グイグイ

えり「やっ、見ません!そんなのっ!」アワワ

咏(おもしれ〜)ニヤニヤ


えり「ふ、ふざけないでっ!」

咏「へーへー」

オマタセイタシマシター

咏「お、ほらよ。えりちゃん」

えり「うぅ……」

咏「はちみついれる?」

えり「……はい……」

咏「ほいほーい」

………………

えり「……ん……」コクッ

咏「落ち着いた?」

えり「……はぁ。すみません、取り乱しました……」

咏「んーなに取り乱すことかねぃ、写真の一枚や二枚」ピラッ

えり「そんな枚数じゃないでしょう?」

咏「七枚」

えり「多い……」ゲンナリ

咏「少ないだろ…いくら使ったと思ってんだよ」

えり「知りません!」

咏「少なくてもいいからさ、価値のある一枚がほしいよね。まぁ生写真だとかコスプレなだけ価値あるけど」

えり「知りませんってば」

咏「こう…もっとセクスィーな」

えり「知らないです!」

咏「ほいほい。んでさっさと本題入りなよー」

えり「……っ」イラッ


咏「写真が、なに?」

えり「……捨ててください」

咏「知らんし」

えり「そこをなんとか!」

咏「わっかんねー」

えり「一生の恥です!」

咏「照れてるえりちゃんもかわいいよ」

えり「嬉しくありません!」

咏「捨てなーい」

えり「じ、じゃあ…返してください!」

咏「えりちゃんのじゃないじゃん」

えり「で、でも……っ」

咏「だぁーめ」

えり「……卑怯ですよ…女子高生を盾にそんな写真撮らせて……」

咏「こっちは高い金払ったんだ、このくらい当然だねぃ」

えり「お支払いしますから!」

咏「えりちゃんの生写真でのみ受け付けます」

えり「現金払いで!」

咏「却下」

えり「うぐ……じゃ、じゃあ、今度ご飯奢りますから!」

咏「飲みなら一緒に行ったげるよ」

えり「じゃあ!」

咏「写真は返さないけど」

えり「…………っ」

咏「うーん…いいなぁ、飲みに行くの。うん、行こう。週末にでも」

えり「ちょっと、話を逸らさないでください!」

咏「そーだなぁーコカジさんとかこーこちゃんとかと一緒に飲み行こっかー。ね、えりちゃん」

えり「あのっ」

咏「サヤエンドウとかつまみながら、こう、キューッと!うは、いいねぃ〜行こう行こう!」

えり「……写真返してくれるなら」

咏「うーん、酔ったイキオイでこーこちゃん辺りに見せちゃいそうだよねぃ〜」

えり「ちょ!?」

咏「アルコール少ないよーなカクテルとかって、焼酎とかより高いんだよなぁ〜まぁーたベロンベロンに酔っちゃうなぁ〜」

えり「……………」

咏「ま、えりちゃん来ないから関係ないかぁ〜。よし、さっそくみんなに連絡を……」

えり「……すよ……」ボソッ

咏「ん?なに?」

えり「……いきます……行きますよ……っ」プルプル

咏「おっ、そう来なくっちゃねぃ〜!」

えり「う、くぅぅ……」ガクッ

咏「泣くな泣くな」ポンポン

えり「泣いてません〜っ!」

咏「あっはっはっは!」

えり「笑い事じゃ……ああ、もうぅ……っ!」


おわり

3月8日は
エスカレーターの日
みつばちの日
サヤエンドウの日
(ほとんど絡めなかったけど)ビールサーバーの日
でした

日付また跨いじゃった…
ではまた明日〜





————3月10日



えり「…………」

えり「……………」

えり「………………」

えり「………はぁ………」

煌「溜息とはすばらくないですね」

えり「はっ?」

煌「すみません、唐突に。あまりにも酷い負のオーラを感じてしまいまして」

えり「あ、あぁ…ご心配おかけしました。お気になさらず」

煌「そーゆぅワケにもいきません!顔色が悪いですよ?どこか体調が?」

えり「体調に問題はありません」

煌「では、なにかお悩みが?」

えり「……まぁ、そんなところでしょうか」

煌「むむ。こんな私でも、お話を聞くことくらいはできます。…愚痴のはけ口にいかがですか?」

えり「………」

煌「…………」スバラッ

えり「……ただ……弱みを握られた人間は、何もできないのか…と」

煌「すばッ!?それは大変すばらくない…スキャンダル、というやつでしょうか」

えり「いえ、そんなに大袈裟なものではないんです。…その…写真を、ね」

煌「隠し撮りされた、とか?犯罪ではありませんか!」

えり「や、あの…過去の過ちといいますか、言葉に乗せられたといいますか…いや、あれは脅迫じみてたなぁ…」トオイメ

煌「ふむぅ、なにやら込み入った事情の様子。しかし物騒な言葉が混ざっていますねぇ…」

煌「詳しくはお聞きしませんが…『コレをバラされたくなければ、言うことを聞け!』…ということでしょうか」

えり「ええ、まさに。…あ、内々の…フライベートなことですし、大した事を要求されているわけでもありません。だから…」

煌「もちろん、言ったりしませんよ!すばらくありませんからね」

えり「……よかった。良い子ですね、ありがとう」ナデナデ

煌「すばっ!?」ドキッ

えり「あ、すみません…つい」

煌「い、いいいいいえ!心地良いですよ!すばらです!!」ドギマギ

えり「……ふふ、話したら少しスッキリしました。ありがとうございます」

煌「すばらっ!…しかし、まだ顔色が優れませんねぇ…よっぽどのダメージだったのでしょうか」

えり「…正直、大丈夫な人は大丈夫だと思う。…わたしが気にしすぎなだけなのよ」

煌「誰でもそういうことはありますよ。…すばら!いいこと思いつきました!」

えり「?」

煌「針生アナウンサー、お時間ありますでしょうか?」

えり「え、ええ…。プライベートでアナウンサーって言うのは遠慮していただけますか?花田さん」

煌「すばっ!?すみません、針生さん」

えり「いえいえ。…それで、時間ならありますが…?」

煌「そうでした!ええと、ですね…」

えり「…?」

煌「大変申し訳ないのですが…お話をお伺いして、私は解決策を思いつくことができませんでした」

えり「そんな、」

煌「まぁ最後まで。…それでも、このまま針生さんをここに置いていくのはとんでもなくすばらくない」

煌「私にできることと言えば…一時的にその悩みを忘れさせ、顔色を良くして貰うこと。…と、できてもこのくらいの事です」

煌「ですので…ええと。少しの時間、そこらをご一緒に歩き回ってみませんか?」

えり「…………」

煌「私でお力になれるかわかりませんし、有言実行できるかもわかりません。なにより、初対面ですし」

煌「それでも…私は、あなたを放ってここから立ち去るなんてことは、したくない」

煌「私にエスコートされてみませんか?」スッ

えり「…………」

煌「……よ、よろしければ、お手を……」

えり「………ふふ」ニギ

煌「!」パァッ

えり「……よろしくお願いします」ニコッ

煌「……すばらっ!まっかされましたぁ!」

煌「……と、言ったはいいものの……」

えり「……たしか、花田さんって福岡からお越しでは?」

煌「むぐっ、何故それを…」

えり「ふふ…どこか行きたいリクエストはありますか?」

煌「ぬぬぬ…エスコートすると言った手前、お言葉に甘えるのはすばらくない…」

えり「じゃあ、お任せしてみましょうか」

煌「すばっ!?」

えり「どこに連れて行ってくれるんですか?」

煌「むむむ、針生さんの元気を取り戻すための第一の試練という訳ですね。すばらです…!」メラメラ


…………………

煌「いかがでしょっ!」スバラッ

えり「………100円ショップ?」

煌「安い、実用的、大人気、お財布に優しい!すばらなお店です!」

えり「……それって、“安い”2回言ってません?」

煌「すばらっ!?」

えり「ふふ……」クスクス

煌(むむ、笑われてしまいました…しかし、笑顔はすばらです!)

えり「あ……」

煌「?」

えり「…たしか、コレ切らしてたなぁ…」

煌「…………」

えり「うぅん、買いだめしといた方がいいかな…」

煌「…………」

えり「あ、でもこっちのメーカーの方が……」ハッ

煌「…気になさらず続けてどうぞ?」

えり「や、やだ、もう。ごめんなさい。一緒にいるっていうのにわたしったら…」

煌「いえいえ!やはりこちらのお店で正解だったようですね」ニコニコ

えり「………///」

煌「ちなみに、なにを見ていたのですか?」

えり「あ、えっと、お砂糖を…」

煌「すばらっ!スイーツは嫌なことを忘れさせてくれる女のコには必須なアイテムですよ!」

えり「な、なるほど…」

煌「牛乳と一緒にならさらにカルシウムも…」

えり「…ストレスやイライラにはカルシウム、というのはデマですよ?」

煌「すばっ!?」

…………………

煌「おや、癒されリラックスアイテムのコーナーが!百均すばら!」

えり「わ、わたしのことは気になさらず、好きなもの見てきていいですよ?」

煌「そういうわけにはいきませんね、エスコートすると言いましたから!」スバラッ

えり「……ふふ……面白い子ですね」

煌「すばら!喜んでいただけたなら光栄です!」キメッ

えり「あ、危ないですよっ…そこ…」

煌「おっと。……ほわー、サボテンですか」

えり「何故サボテンが…」

煌「いいですよ〜ミニサボテンは。ほら、よく見てください」

えり「…………?」

煌「………ふふ、よしよし。可愛いですね」チョイチョイッ

えり「……………」

煌「………ね?愛嬌があるでしょう?」

えり「あ、愛嬌……」

煌「この、ポツンと1つ置いてあるところとか…形とか……強がってトゲがあるかのような、ミニサボテン…愛しくなりますねぇ」

えり「…そういうものでしょうか」

煌「ええ。サボテン、すばらっ」

煌「あとは……あっ、これなんか良いですねぇ」

えり「…アロマ?」

煌「はい!リラックスといえば、アロマですね」

えり「はぁ…そういえば、あまり気にしたことがありませんでした」

煌「私としてはミントがオススメですね。この時期は特に」

えり「どうして?」

煌「鼻がスゥーっとするのはすばらです」

えり(……花粉症なのかしら?)

………………

煌「ええと、あっちのコーナーは…すばらっ!食べ物ですね!」

えり「100円ショップは侮れませんね…」

煌「ええ、すばらなっ……」

グゥー…

煌「……………っ」

えり「……………」

煌「…………すばらくない///」カァァ

えり「っ…ふ、ふふふ…」クスクス

煌「い、いやはや、昼食がまだだったことを思い出した途端…は、腹の虫にも困ったものですね!」アタフタ

えり「…良ければ、ご一緒にいかが?」

煌「すばっ!?いーえ、ワタクシメがエスコートすると…」グゥゥ…

えり「…腹の虫は、正直者ですね?」

煌「す、すばらぁ……」

えり「行きましょう?」

煌「し、しかしっ!」

えり「元気、でました。…あなたのおかげです。花田さん」

煌「!」

えり「お礼をさせてください。…何かご希望は?」

煌「…………むむ」

えり「?」

煌「…いーえ、ここは針生さんの食べたいものを希望します!」

えり「でも…」

煌「解決したら、またご一緒させてください。本当にスッキリした針生さんと、またご一緒したいです」ニコッ

えり「…………」

煌「ず、図々しいでしょうか?」アセッ

えり「……いいえ、喜んで」ニコッ

煌「!」パァッ

煌「すばらです!」

おわり

3月10日は
砂糖の日
サボテンの日
ミントの日
でした

途中百合になりそうで焦った…
ではまた明日〜

そして、3月9日はすみませんでした…
仮眠しようとベッドに潜り込んで、気づいた時には朝の6時でした。
ほんとすみません

あと関係ないけど、すばえりっていいね
久々に百合SS書いてみたくなった




————3月11日




ピリリッピリリッ

無機質なメロディがわたしを呼ぶ。
初期設定のままの、携帯電話のメール着信音。

えり(こんな時間に…誰だろう)

時間は日付の変わる直前。
夕食も風呂も済ませ、あとは寝るだけだったのだが…

from:三尋木プロ
件名:飲み会
—————————
スコヤさんもこーこちゃんも週末空いてるってさ
久々に弾けるかね!


えり「………はぁ」

本当に、どうしたものでしょうか。

昨日の、花田さんのお陰で少し心が安らいだのは事実だし、もちろん感謝もしている。
しかし…問題は何ひとつ解決してはいない。
三尋木プロへの返信を済ませ、ベッドに横になる。
永水女子の皆さんとの出会いをキッカケに、頭を抱える日々が続き
ストレスと共に疲れが溜まっているのか、ベッドに横になると途端に身体が重く感じた。
目を閉じると瞳がジンジンと熱くなる。

……よっぽど参ってたのかな。
仕事柄、休みもあまり取れないし……

えり「………あ」

休みの取れないわたしにとって、仕事が早く終わる日は自分のために時間を使える貴重な日だったのだが

えり「週末…飲み会入っちゃった……」

そう、その貴重な日の貴重な時間は
三尋木プロの飲み会で潰れてしまった。

本当に、どうしてこんなことに。
お金もわたしが払うんだろうし。
あぁ、弱みさえ…写真さえ無ければこんなことには…

わたしが何か悪いことをしたのでしょうか。
これはその罰なのでしょうか…
心の中で神様に尋ねようとしたところで、そういえばすべての発端は巫女さんでしたっけと思考を停止させる。
…なんでしょう、この“嫌なこと思い出しちゃった”みたいな胸のモヤモヤは…

と、いいますか。
わたし、本当に悪いことしてませんよね?

えり「……です、よね……?」

寝返りをうって、ベッドに寝かせておいたパンダのぬいぐるみに問いかける。
もちろん、表情は変えない。だってぬいぐるみだし。

でも、否定も肯定もせず、ただわたしを見守ってくれていることになんとなく心が休まるのを感じる。
ぬいぐるみをギュゥと抱きしめて、ため息をひとつ。
柔らかさが、ため息と共にわたしのストレスや不安を吸い込んでくれているような感覚。

えり(…これは重症ね…)

まだまだ、写真を使って脅された事といえば「飲み会奢って」だけ。
これだけでこんなにダメになるなんて、わたしらしくもない。

…これからどんな要求がくるんだか…

少し…いや、かなり不安ではあるが、横になる前よりは楽になった。
この子のおかげかな、とパンダのぬいぐるみをチラリと見る。
昨日の花田さんといい、わたしは休みや安息よりなにより、癒しを求めているようだった。

ぬいぐるみを抱きしめる力を緩め、鈍くなった思考回路をゆっくりと休める。
このまま眠れば、なんとなく良い夢見れそうな気が……

ピリリッピリリッ

えり「……………」

from:三尋木プロ
件名:Re:Re:飲み会
—————————
飲み会来るときは
高校生に貰った巫女服来てきてよ(笑)
楽しみにしてるからね〜


その夜は、和服と巫女服に追いかけられる夢で目が覚めた。
和装にトラウマでも出来てしまったのかもしれない。

おわり

3月11日は
パンダの日
でした

慣れないことはするものじゃないですね…
台本形式の方が性に合うようです
ではまた明日〜

>>119
×
from:三尋木プロ
件名:飲み会
—————————
スコヤさんもこーこちゃんも週末空いてるってさ
久々に弾けるかね!


from:三尋木プロ
件名:飲み会
—————————
コカジさんもこーこちゃんも週末空いてるってさ
久々に弾けるかね!

>>122
×
from:三尋木プロ
件名:Re:Re:飲み会
—————————
飲み会来るときは
高校生に貰った巫女服来てきてよ(笑)
楽しみにしてるからね〜


from:三尋木プロ
件名:Re:Re:飲み会
—————————
飲み会来るときは
高校生に貰った巫女服着てきてよ(笑)
楽しみにしてるからね〜





————3月12日




チリンチリン…

店員「いらっしゃいませー」

えり「1人、禁煙席で」

店員「かしこまりました、こちらへどうぞ」

えり(…最近、ついここの喫茶店来ちゃうなぁ…)

ザワザワ…

えり(お客さん結構いる…やっぱり人気なのかな)

えり(ここの紅茶、好きなのよね)クスッ

チリンチリン…

えり(……あ、あの人……)

?「えっと……」

店員「申し訳ありません、ただいま混み合ってまして…」

えり(気づいてー)フリフリ

?「あ……」

えり(気づいてくれた!)パァッ

?「すみません、知り合いがいたのでそこで」

店員「かしこまりました」

タタタ…

えり「こんにちは、小鍛治プロ」ニコッ

健夜「こんにちは、針生さん」ニコッ

健夜「ありがとね」

えり「いえいえ。どうぞ」

健夜「えっと…注文は済ませた?」

えり「いえ、まだ…」

健夜「んとね、ここの紅茶が…」

えり「美味しいですよね」

健夜「あ、やっぱりそれ目当て?」

えり「ええ。小鍛治プロもですか」

健夜「うん。…えへへ、最近なんだけどね」

えり「じゃあ紅茶2つと……」

健夜「……………」チラチラ

えり「……ケーキ、食べます?」

健夜「えっ!?」

えり「あ、えと、メニューをチラチラ見ているようでしたから…」

健夜「う、うん…どうしようかなって」アハハ…

えり「そういえば、ここのお店のスイーツは食べたことなかったです」

健夜「美味しいんだよ!このフルーツタルトなんて甘さ控えめで、フルーツの酸味が…」キラキラ

えり「…………」クスッ

健夜「それで、このチョコレートケーキは……あ」ハッ

えり「食べたいのなら、食べればいいじゃないですか」ニコニコ

健夜「むぐ……」

健夜「…さ、最近、食べすぎで、その…」ゴニョゴニョ

えり「気にしすぎですよ」

健夜「いやいや、ホントに。やばいんだよぉ〜この前はモスのハンバーガーだったし、その前は生クリームたっぷりのケーキを……」

えり「うぅん……」

健夜「………でも…ぅー……どうしよ……」モンモン

えり「…じゃあ、わたしは頼んじゃおうかなー」

健夜「えっ」

えり「んーと…この、モンブランなんて。美味しそう」

健夜「それは…まだ食べたことないなぁ…」ジュルリ

えり「ホントですか。楽しみです」ニコッ

健夜「う。……うぅー…でも…」モンモン

えり「…………」

健夜「……ん!紅茶、紅茶だけ!」

えり(あら、強情……)

健夜「お砂糖をたっぷりいれて、ガマン!!」

えり(……それは、本末転倒では……)


………………

店員「おまたせいたしました。紅茶2つと、モンブランになります」

えり「ありがとうございます」ニコッ

健夜(うっ…美味しそ……)ゴクリ

えり「小鍛治プロ、お砂糖は……」

健夜(綺麗なモンブラン…モンブランって美味しいんだよね、大好きだなー)ジー

えり「小鍛治プロ?」

健夜(もうこれ絶対美味しいよね。輝いてるもん。オーラが違うよ)ジロジロ

えり「あの、小鍛治プロ……小鍛治さーん?」フリフリ

健夜(栗の風味が口いっぱいに広がって…あぁ、スイーツってなんて素晴らしいんだろう!)

えり「聞こえますかー小鍛治健夜さーん」

健夜「ハッ!?」

えり「大丈夫ですか。意識飛んでませんでした?」

健夜「えっ!?」

健夜「あ、あはは、ごめんごめん」アタフタ

えり「お砂糖、いくついれます?」

健夜「えっと……6つくらい?」

えり「舌壊しますよ」

健夜「むむ……」

えり「ここの紅茶は、ミルクのみが一番です」

健夜「で、でもぉ……」

えり「はいはい、少し待って……あ」

チュウモンオネガイシマース
ショウショウオマチクダサーイ
ア、ツイカシタインデスケドー
ハイー

えり(店員さん、捕まえられなさそう…)

健夜(お砂糖、舐めようかな……)グルグル

えり(……仕方ないかな)

カチャ…

健夜(あ、針生さんがモンブランに手を……いいなぁ……)

スッ

健夜(……ん……あれ……)

えり「はい、あーん?」

健夜「………ほぇ?」

えり「どうぞ?」

健夜「え、えぇっ!?」

えり「糖分が欲しいのでは?」

健夜「そ、それは、そうだけどっ…」

えり「だから、この方法が一番良いかと」

健夜「だ、だって」

えり「…もしかして、モンブランは嫌でしたか?」

健夜「い、いやいや!むしろ嬉し……っ」ハッ

えり「……なら、ね?」クスッ

健夜(しまった…///)

健夜「……で、でもぉ……」

えり「このくらいなら、お砂糖なんかよりカロリーや、健康上にも悪くないですよ」

健夜「た、たしかに……」

えり「…あぁ、店員さんに小さじを頼めば良かったんですが…捕まえられそうにないので」

健夜「そ、それは、その……」

えり「遠慮ならしないでいいですよ?」

健夜「………悪く、ない?」

えり「ええ。…わたしも食べられる、小鍛治プロも食べられるし、少しならカロリーも大したことはない。…いかが?」

健夜「…………じゃ、じゃあ」

えり「はい。……あーん」

健夜「あー……むっ」パクッ

えり「お味は?」

健夜「……ん。…ん、ん!」ゴックン

健夜「おいし〜っ♪」キュンキュン

えり「…………」ニコッ

健夜「針生さんも、ほらっ、食べてみなよ〜!」

えり「勿論。…んっ」パクッ

健夜「ね?ね?」

えり「……ん。おいし」ホクホク

健夜「えへへ〜」

えり「もう一口食べます?」

健夜「ほんとっ?」

えり「ええ。はい、あー……」

健夜「んっ!……んふ、幸せ〜」ニコニコ

えり「…………ふふ」

健夜「?」

えり「やっぱり…気にしすぎですよ」

健夜「ほぇ?」

えり「スイーツを食べないで体型を気にするよりも、甘いものを食べて幸せそうにしているあなたのほうがよっぽど魅力的です」

健夜「……………」

健夜「…そんなこと言われたら…」

えり「?」

健夜「奢らざるおえないじゃん!」

えり「えっ、いや、そんなつもりはっ」

健夜「もぉーっ!プライベートまで口が回るなんて、アナウンサーめっ!持ち上げるのがうまいんだから!」

えり「誤解ですよ!あとお金はいいですから!」

健夜「いーや、小鍛治健夜のお財布のヒモは緩みました!」

えり「ええっ!?」

健夜「払わせて!」

えり「いや、いいです、そんな!」

健夜「それに、針生さん?」

えり「は、はい?」

健夜「咏ちゃんから聞いたけど…今度の飲み会、えりちゃん持ちだって?」

えり「えっ、あ、いや、それはっ…」

えり(うそっ…三尋木プロの分だけじゃなくて…全員分!?)

健夜「なので、ここは払わせていただきまーす」

えり(さ、流石に全員分のお金を払うのはツラい……)

健夜「えーっと…よし、ピッタリ。さ、先に出ててね〜」

えり「……ごちそうさま、です」シュン

健夜「いーえ!」ニッコリ

店員「ありがとうごさいました〜」

チリンチリン…

健夜「えへへ、またモンブラン食べにこよーっと」

えり「その…すみません…」

健夜「いーのいーの。…あ、それとね」

えり「?」

健夜「さっき、咏ちゃんが“飲み代はえりちゃん持ち”って言ってたって言ったでしょ?」

えり「は、はい……」

健夜「あれ、咏ちゃん分だけだってさ」

えり「……えっ?」

健夜「私とこーこちゃんは自腹でーす」

えり「………騙しましたね?」

健夜「ふふ、いいじゃない。奢ったのはこっちだよ?」


えり「それは……そう、ですが……」

健夜「たまにはいいでしょ?」

えり「……次にご一緒するときは、わたしが払いますからね」

健夜「楽しみだね」ニッコリ

えり「……ええ」

健夜「あ、あとね。その“小鍛治プロ”って言うの、やめよう?」

えり「え…」

健夜「さっきみたいに“小鍛治健夜さん”で」

えり「ふ、フルネームですか」

健夜「じゃー健夜さん。…いいかな?」

えり「…じゃあ、わたしも“えり”でいいですよ」

健夜「ふふ、実は咏ちゃんが何度も言うから、移っちゃいそうだったの。えりちゃん、でいいかな」

えり「どうぞ、健夜さん」

健夜「よろしくね、えりちゃん」

えり「よろしくお願いします、健夜さん」

健夜「ふふ。…じゃ、また週末に」

えり「はい。…飲み過ぎないようにしてくださいね?」

健夜「そうしたら、またえりちゃんの家にお詫び持っていくよ」

えり「スイーツですか?」

健夜「ふふ…もっちろん!」ニコッ

えり「…でも、飲み過ぎちゃだめですからね」

健夜「はぁーい」

おわり

3月12日は
モスの日
スイーツの日
サイフの日
でした

だめだ…百合SSが書きたいらしい…
ではまた明日〜



————3月13日


と思ったんですが今日はおやすみ
ちなみにサンドイッチの日だそうで
あとは新撰組の日とかあるんだけど詳しくないので…
それとちょっとスランプ気味っぽい
いやスランプじゃないんだけど。
方向がおかしいというか。

軌道修正その他諸々で結局とにかく恋愛SS書きたい、百合でもノーマルでも
いやえりちゃん絡みしか書けないんだけど
誰か×えりちゃんが書きたい所存
誰がいいかご希望ありませぬか…

良えり希望

>>148
戒能プロかな?

良子「んん〜……」ノビー

えり「試合、お疲れ様です。戒能プロ」

良子「おお。サンキューです、針生アナ」

えり「1位、おめでとうございます」ニコッ

良子「いやー、流石に手強かったですね。でも、なんのアクシデントもなく、スムーズに打てました」

えり「それは良かった」

良子「でも、やっぱりちょっと疲れました」

えり「ええと、飲みものでも……」

良子「近くのホテルで休もうと思います」

えり「っ……」

良子「……時間さえ良ければ、ご一緒にどうでしょう?」

えり「…………」

良子「だめ?…えり」コソッ

えり「…………その言い方は、ズルい」

良子「……行きましょっか」ニッコリ

えり(まったく…)

良子「2時間ほど休憩するだけで良いですよね。たしかこっちのホテルが…」パタパタ

えり「ちょ、ちょっと…走らないでくださいよ」

良子「おっと、ソーリー」

えり(こういうとき、彼女がまだ高校を卒業して間もないことを思い出させる…)

良子「えりー!ハーリーアップ!」

えり「こ、こら!…まだ関係者の方も沢山いるんですから、呼び捨てはいけません」

良子「ああ、そうでした。つい」

良子(こういうのがタレントな面倒なところ…いや、彼女はアナウンサーか。どちらにしろ有名人だけど)

良子(せっかく、私とアナタはカップルだと言うのに。…ベリーつまらない)

……………

キィ…

えり「わ、ベッド大きい……」

良子「ダブルサイズですから。……よーっと!」バフッ

えり「ベッドに飛び込むなら上着くらい脱いだらどうですか、もう…ああ、靴まで」

良子「脱がせてー」

えり「はいはい、上着は自分で脱いでくださいね」

良子「それとえり、2人の時は敬語なしです」

えり「あ……つい、癖で。…はい、スリッパここに置いておくから」

良子「サンキュー」

えり「ん……それにしても、疲れたぁ」ギシッ

良子「さっきはそんなこと言ってなかったのに」

えり「……他の人に見られたくない、疲れてるわたしなんて」

良子「私ならいいの?」

えり「アナタは……なんというか」

良子「ファーストコンタクトの日には見てた気がします」

えり「…流石に違いますー3回目くらいですぅー」

良子「そう?」

えり「………最初はビックリしたんだから」

良子「ワット?」

えり「急に“疲れたからホテルで休む”なんて」

良子「好きなんですよ、ホテル」

えり「じゅーぶん存じ上げてます。…大体のホテルは泊まったことあるものね」

良子「イエス。休憩の為にホテルを利用するのは、自分の中では至ってノーマル」

えり「でも…急に“一緒にホテルにどうですか”なんて」

良子「響きがセクシー」

えり「それを言われた身にもなってよ」

良子「ソーリーでーす」

えり「反省してない」

良子「ザッツライト。反省も後悔もしてませんね」

えり「どうして?」

良子「えりと、一緒に居られる時間が増えたから」

えり「…………」

良子「えりだって、断らなかったくせに」

えり「あ、あれは……せっかく実況解説ペアで組むんだから、できるだけ仲良くなろうと……」

グイッ

えり「きゃっ!?」

良子「すごく仲良しになれましたね」ギュー

えり「……唐突なんだから」

良子「若さ故の行動力ですよ、ヤングパワー」

えり「イヤミですか……」

良子「いえいえ。まだまだおさないです、キッズです」

えり「はいはい」

良子「むしろまだ甘えたい盛りのベイビーです」ギュー

えり「………どうしたの?」

良子「甘えさせてください」

えり「っ……」

良子「甘えさせて、えり」

えり「……こ、の……」

良子「…………」ジー

えり「……甘え上手」

良子「オーケーってこと?」

えり「…ん。どーぞ」ポフポフ

良子「遠慮なく」ポフンッ

えり「…………」ナデナデ

良子「……えりの膝枕、ラブ」

えり「そう?」

良子「イエス。……んー」スリスリ

えり「ちょ、ちょっと」

良子「ナイスふともも」スルッ

えり「か、戒能プ…」

良子「シャラップ!」

えり「っ!」ビクッ

良子「ファーストネームで」

えり「あ……」

良子「ハーリーアップ。…じゃないとほら、スカートがだんだん……」スルスル…

えり「や、やめなさい良子さん!」

良子「…………」

えり「………?」

良子「………つまんないです」

えり「いやいや。スカートから手を離しなさい?」

良子「ベイビーゆえの好奇心です、続きを…」スルッ…

えり「やめい!」ピシッ

良子「むっ…デコピンとは。子供扱いしてますね?」

えり「自分で言ってんでしょう、ベイビーだって」

良子「はて、なんのことやら」

えり(なんて調子のいい……)

良子「オトナだから、こんなことするんですよ」ナデッ

えり「きゃあっ!?」

良子「ナイスふともも」ナデナデ

えり「ただのセクハラオヤジじゃないですか!」

良子「………それは嫌ですね」

えり「わたしの膝枕は、セクハラオヤジや好奇心旺盛な赤ちゃんは受け付けません」

良子「……ぬぬぬ」

えり「……今は、疲れた戒能良子しか受け付けてません」

良子「……ほう」

えり「……でも、もう元気そうなので、やめましょうか」

良子「ないない、ノーウェイノーウェイ」ゴロンッ

えり「ふふ。…まったくもう」

良子「…やっぱり、落ち着きますね」ニコッ

えり「どうも」ニコッ

おわり

イチャイチャ書くの楽しいですありがとうございました
IDが変わっちゃうのはなんもかんもスマホが悪い

明日からは通常に戻ってる…と、いいな
通常運行の日でもリクエストあれば喜んで書きますんで、気が向いたらひとつよろしくお願いします
えりちゃんしか書けないけど
ではまた明日〜

こんばんは1です
昨日とか一昨日は速報開けなかったから鯖落ちてるのか、って自己完結しちゃったけど
落ちてたよね?違ったら更新できなくてすみませんでした…

それでね、ちょっと最近考えてることがあってですね。
近いうちにニュー速VIPの方でSS書こうと思ってるんだ
それの準備をしようとすると、どうしてもここの更新が疎かになっちゃいそうで
今でもこんなグダグダになっちゃってるけど
更に4月になるとプライベートの方で今以上に忙しくなっちゃうんだ

そうするともうこのSS進めるのは厳しくなるんじゃないかと
それならもうHTMLしちゃった方がいいのかな、と。
そんなことを考えてしまったわけです

昨日の午後から復旧してましたよ

自分優先でいいと思います

それでも、速報でちゃんとSS書きたいって気持ちもあるわけで
近いうちにちゃんとしたSSを速報書こうかな、と
毎日更新じゃないといけない、なんて縛りがないやつを(震え声)

こんなワガママ言っちゃって本当に申し訳ないです。
始めてからひと月もたってないのに、ほんとすみません

>>163
更新ボタン押してなかったからレス遅れましたすいません…

あれ、復活してたんだ!?
電波が届きにくいところにいたから開けなかったのかな…

それと優しい言葉ありがとうございます…申し訳ない…

どうしようかな
明日の朝にでも、依頼を出してこようか、それとも新しいスレ立ててから依頼した方がいいかな
とにかく依頼を出すのは明日(というか03/17)以降にしようと思います

長々とすみませんでした

毎日更新するのは根気がいると思うし大変だとも思う
楽しみにしてたけど、最終的には>>1のやりたい事をやればいいと思うで

>>166
ありがとうございます
ここにかけてた熱を、全部SSに詰め込もうと思います
なんもかんも新年度が悪い……

こんな話に付き合わせてしまってほんと申し訳ないです
スレ立てたらちゃんと言いますんで!ここの分もそっちで頑張ります

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