咏「えりちゃん、おっぱい揉ませて」 (422)

えり「……は?」

咏「おっぱい揉ませて?」

えり「な、何言ってるんですか?」

咏「だから、おっぱい揉ま」

えり「いや、あの。そこはわかりました」

咏「おっ、いいの?よっしゃ」

えり「そうではなく」

咏「わっかんねー」

えり「わたしのセリフです」


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えり「いきなりどうしたんです、三尋木プロ」

咏「えりちゃんのおっぱい揉みたいなーって」

えり「わけがわかりません」

咏「理由とかどうでもいいわけよ。とにかくおっぱいを」

えり「だめです」

咏「なんで」

えり「理由とかどうでもいいわけです。とにかくだめです」

咏「わっかんねー」

咏「ねぇー良いだろーなあー」

えり「だめです。だめったらだめです」

咏「ケチ」

えり「ケチとかいう問題じゃないでしょう」

咏「じゃあどういう問題?」

えり「あなたが急にセクハラ発言をしてきた事が問題です」

咏「知らんし」

えり「三尋木プロ、常識的に考えてくださいよ。急に、その、そんなこと言われて、オーケーされると思うんですか」

咏「いや知らん。でもオーケーして欲しい」

えり「しません」

咏「……急に言ったのがダメだったってことかねぃ?」

えり「いや、あの」

咏「えりちゃん、お願いがあるんだけどさ」

えり「胸なら触らせませんよ」

咏「急に断られた」

咏「じゃあ、そうだな。おっぱいつつかせて」

えり「はい?」

咏「急に揉むのがダメなら、つつくのくらい良いっしょ。知らんけど」

えり「嫌です」

咏「じゃあどこからなら良いんだよ!」

えり「どこからも受け付けてません!」

咏「えー……じゃあー……」ウーン

えり「あなたのそんな真剣な表情、初めて見ました」

咏「おっ。ときめいちゃった?」

えり「正直呆れるを通り越してドン引きです」

咏「わっかんねー」

咏「良いだろー減るもんじゃなしー」ユサユサ

えり「嫌です、だめです、肩を揺さぶらないでください」

咏「あっ」

えり「?」

咏「こうしてると、えりちゃんのおっぱい揺れる」ユサユサ

えり「」バッ

咏「言わなきゃ良かった」

咏「ねえーねえー」

えり「いい加減に……」

コンコンッ

えり「はい」

スタッフ「すいませんーそろそろ打ち合わせしたいんですがー」

えり「あ……。失礼しました、今行きます」

えり「三尋木プロ、バカなこと言ってないで行きますよ」

咏「へーへー。今日も楽しい実況解説~ってねー」フリフリ

えり(普段から、よくわからない人だとは思っていたけれど)

えり(今度のは、何?)

えり(この人が考えてること、ホントによくわからない)

えり(今回はスタッフさんのお陰で無理矢理コトを収めたけど)

えり(もし来なかったら、この話をエンドレス……?)

えり(考えただけでも頭痛がする)

えり(まあ、いつものイタズラ半分で言った事に過ぎないんでしょうけど)

~次の日

咏「ところでさー。えりちゃんのおっぱい揉ませてくんね?」

えり「…………」

えり(さっきまで打ち合わせしていたと思ったら)

咏「無言は肯定と受け取るぜぃ」スッ

えり「だめです」ペチンッ

咏「えー」

えり「昨日に引き続きなんなんですか、もう」

咏「だから、えりちゃんのおっぱ」

えり「はいはいわかりましたわかりました」

咏「おっ!いいの」

えり「だめですって」

咏「何がわかったんだよ。わかんねーなー」

えり「あなたの言い分がわか……あ、いえ。何もわかっていませんでした」

咏「その身体に教えてやるぜぃ?」

えり「わかりたくもありませんので、結構です」

咏「何がダメなのさー」

えり「何もかもだめです」

咏「揉むのダメだろ?つつくのもダメって言われたろ?じゃあ……」

えり「何もかもだめですって」

咏「おっぱい見せて」

えり「発言もだめです」

咏「おっぱ」

えり「そこまで」

咏「…………」

えり「…………」

咏「…………」

えり「…………?」

えり(急に黙られるのも、居心地が悪い……)

咏「……はあ」

えり「なんですか。ため息なんて」

咏「穴があくほど凝視しても、服に穴なんてあかないもんだなーって」

えり「どこ見てるんですか!」バッ

咏「えりちゃんのおっぱ」

えり「そこまで!」

咏「どうしてもだめ?」

えり「だめです」

咏「なんで」

えり「だめだからだめです」

咏「わかんねー」

えり「嫌だからです」

咏「なんで」

えり「嫌なものは嫌です」

咏「なんでーなんでさーわかんねーよーわかんねー」ジタジタ

えり「子どもですかあなたは」

咏「おっぱいーえりちゃんのーおっぱいー!」

えり「変な言葉を連呼しないでください」

咏「だってえりちゃんのおっぱい……」

えり「またそう言う」

咏「えりちゃんの胸」

えり「レパートリーを増やされても」

咏「えりちゃんの胸」

えり「…………」

咏「乳房、バスト」

えり「…………」

咏「えーっと、あとは……」ウーン

えり「…………」

咏「…………」チラッ

えり「…………」

咏「…………」スッ

えり「」バッ

咏「ちっ」

咏「ねえーねえねえーえりちゃんー」

えり「しつこいですよ」

コンコンッ

えり「はい」

スタッフ「すいませんーそろそろ時間が」

えり「今行きます」

咏「もうそんな時間?」

えり「くだらない事で時間を潰しました」

咏「知らんし」

~また後日

咏「そういえばえりちゃん」

えり「この学校ですと、この選手に注目すべきですよね」

咏「ねえ、えりちゃん」

えり「この選手は経歴は勿論、無駄のない打ち筋で一部では有名のようです」

咏「ねえねえーえりちゃんー」

えり「そうなると、やはり前回戦っていたこの選手も必然的に注目選手に…… 」

咏「その子は弱いから注目しなくていいよ」

えり「バッサリですね」

咏「っていうか無視しないでよ」シランケド

えり「では次に」

咏「おっぱい揉ませて」

えり「この選手ですが」

咏「えりちゃんの」

えり「得意技があるとの事でして」

咏「おっぱいが」

えり「地区大会では」

咏「揉みたい」

えり「…………」ズキズキ

えり「……はあ。もう」

咏「おっ?」

えり「三尋木プロ……なんなんですか。この間からそればっかりで」

咏「そりゃそうさね~だってえりちゃんの」

えり「いやです、と何度も言っています。人を困らせてそんなに楽しいですか」

咏「それとこれとは話が別じゃね?」

えり「現にわたしは困って……」

咏「まあ人を困らせるのは楽しいけどねぃー。この上なく」

えり「…………」

咏「えりちゃんのおっぱい揉みてぇなー……」

えり「…………」

咏「ね?良いでしょ?ね?」ワキワキ

えり「……手つきがいやらしいです」

咏「いやいや、下心なんてまったくこれっぽっちも1ミリもないって。マジマジ」

咏「それなのにえりちゃん、やらしいとか思っちゃったの?もしかしてそれって、期待して……」

えり「挑発しても無駄ですよ」

咏「わっかんねー」

咏「うぅ……揉みてぇ……揉みたいんだよぉ……えりちゃんのおっぱい……」

えり「机に顔を伏してまで言うセリフがそれですか」

咏「ぜってー柔らかくてさ……ふわふわで、ふにふにでさ……」

咏「いや、ぷにゅぷにゅなのかな?それともぽにゅぽにゅしてんのかな?」ワキワキ

咏「肌触りは?スベスベ?しっとり?さらさら?」

えり「…………」

咏「あ、なんだ。考えなくても触りゃわかるんじゃね?」スッ

えり「」バッ

咏「良いじゃんかよーぅ揉みたいんだよーぅ!」ジタジタ

えり「暴れないでください」

咏「揉ませてくれたら暴れない」ジタジタ

えり「嫌です」

咏「えりちゃんのおっぱいー!」

コンコンッ

スタッフ「あの」

えり「ちょうど良い所に」

スタッフ「はい?」

えり「……こちらの話です」

咏「えりちゃんといると時間が経つのが早いねぃ」

えり「わたしはとても遅く感じます」

えり(……これで3日目)

えり(いつまで言われ続けるんだろう。冗談にしては、しつこすぎる)

えり(まさか、ホンキで?……やっぱりあの人、ヘンタ……)

えり(……いや、これでもペア相手。そんなことを考えるのはよそう)

えり(一応は)

えり(でもこれ……本当に、いつまで言われ続けるの?)

えり(……本当に触らせるまで、ずっと言われるの?)

えり(触られる……胸を、三尋木プロに……?)

えり(…………)

えり(………………)

えり(……………………)

えり(……なんで、ちょっと考えちゃってるの。わたし)

えり(……疲れてるんだな、そう。きっとそう)

えり(全部、三尋木プロのせい)

~後日

えり「さて、今度の試合についての資料ですが」

咏「それよりえりちゃーん」

えり「だめですよ」

咏「うん?」

えり「ですから、その……胸を」

咏「あー違う違う」

えり「えっ?」

咏「服のボタン、かけ間違えてる」

えり「……へっ!?」

咏「上から2つ目」

えり「ぇっ、あっ……あっ!すみませっ……」アセアセ

咏「めっずらしいねぃ~えりちゃんがそんなことするなんて」ケラケラ

えり「う……ありがとうございます……」

咏「いーのいーの。遮っちゃって悪かったねぃ」

えり「…………」

えり「……コホン。それでですね、今度の試合のことなんですが」

咏「うんうん」

えり「なんとあの強豪校がいましてですね」

咏「へぇ~あそこかー。たしかにあの学校は今ベストチームだよねぃ~」

えり「そうなんです。なのでですね……」

咏「ふんふん、なるほどなるほど」

えり(…………)

…………………
……………
…………

咏「……って、感じかな~」

えり「なるほど……つまりはこういう?」

咏「流石えりちゃん、理解が早いねぃ。……っと」

えり「?」

咏「ちょっと、ごめんよー」スッ

えり「!」バッ

咏「ほ?」

えり「……な、なんですか?」

咏「いや、肩にゴミ?ついてたから取ろうと」

えり「あ……そ、そうでしたか!」パッパッ

咏「ああ、取れた取れた」

えり「ありがとうございます」

咏「なんのなんの」ニッ

えり「…………」

えり(…………)

えり(……は……)

えり(はず、か、しい……っ!)ガーン

えり(三尋木プロは親切でしてくれたのに、わたしときたら、もう……!)

えり(この間まで言われていた事を変に意識してっ!あげくこの有様!)

えり(ボタンをかけ違えたのだって、三尋木プロがまた変な事を言ってきたらどうしよう、なんて考えてたら眠れなくなって)

えり(寝不足のハッキリしない頭で着替えていたからだし!)

えり(あぁ、もうぅ……!)

えり(今日は結局、真面目に打ち合わせをして終わったし……)

えり( やっぱりあんなの、ホンキなんかじゃなかったのよ! 考えすぎていたわたしがバカみたいじゃない!)

えり(もう、ホントに……)

えり(わたしの、ばか……)

~後日

咏「やっぱりえりちゃんのおっぱいってふにふになのかねぃ?」

えり「…………」

咏「マシュマロみたいなさ、ふわふわ~ってのも良いけどさ。やっぱ肉だからね、肉!」

えり「…………」ワナワナ

咏「あー、触りてぇー揉みたいー揉みしだきたいー!」

えり(わたしの……っ)

えり「ば……か……」ヘナヘナ

咏「ほ?」

咏「どしたの、えりちゃん」

えり「放っておいてください……」

咏「ん?」

えり(ああ、わたしってばもう……)

咏「わっかんねー」ヒラヒラ

えり(振り回されているというよりも、勝手にから回っているだけ……?)

えり(なんて情けない……)ガックリ

えり(でも、この調子だと)

咏「はーぁ……えりちゃんのおっぱい……」ワキワキ

えり(…………)

えり(言われる日は、ひたすら否定し続けて、変に意識して疲れるだけ)

えり(言われない日は……この間のように、から回って恥をかく)

えり(この人に会うたびに、そんなことになる……?)

咏「はーぁあ……」タメイキ

えり(それなら……それならもう、いっそ……)

咏「えりちゃんのおっぱい揉みてぇなぁ……」

えり「……み、ひろぎ……ぷろ、あの……」

咏「うん?」

えり「その……えっと……」

えり(いっそ……っ)

咏「…………」

えり「……す、すこしだけ……なら……」

咏「え?」

えり「その……ぃ、いいと言うか……あの……」

えり「……が、がまん、できます」

咏「…………」

えり「…………」

咏「……何が?」

えり「へっ……!?」

えり「な、なにがって……!」

咏「んん?」

えり「だから、えっと、その……いつも言ってた……!」

咏「…………」ジッ

えり「うっ……」

えり(し、視線が……)プイ

咏「…………」ジー

えり「ですから、……わ、わたし、の……」

咏「えりちゃんの?」

えり「むっ……む、む、むね……を、その……」

えり「さ、さわ……る、の……」

えり「…………っ///」

咏「…………」

咏「…………」

えり「……~~~っ」

えり(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいなんでわたしがこんなことなんで)

咏「……えっ」

えり「」ビクッ

咏「いいの?マジ?」

えり「な、何度も言わせないでください!」

咏「その言葉、忘れたら承知しないぜ?」

えり「す、少し!少しだけですからね!?」

咏「うんうん」コクコク

咏「じゃあ遠慮なく」スッ

えり「っ」ビクッ

えり(む、むね触られるって、どんな感じ……なんだろう……)ドキドキ

えり(た、たしか三尋木プロは……も、揉みたいって……)

えり(揉む……揉まれる……胸を……?どんなふうに?)

えり(ぎゅうって……?でもそれ、痛いんじゃあ……)

えり(う……こ、怖くなってきた……)ビクビク

咏「…………」

えり「…………」ドキドキ

咏「…………」

えり「…………」バクバク

サワッ

えり「っ……」ビクッ

咏「…………」サワサワ

えり(うぅ……///)

咏「…………」サワサワ

えり(も、揉まれる、の……?なんだか、こう……)

サワサワ……

えり(手のひらが、這い回って……)

咏「…………」サワサワ

えり(ていうか、なんでこの人一言も喋らないの……)

えり(なんだか妙に緊張しちゃって、余計に……)

えり(さ、触られてる感じが、ダイレクトに伝わってくるみたいな……っ)

咏「ん……」ナデナデ

えり(あ……触り方、変わった……)

ナデナデ……

えり(とはいえ、無言は変わらないし……)

咏「…………」ナデナデ

えり(……どうすれば……って、どうしようもないんだけれど……)

えり(あーもう!も、揉むなら揉むで、さっさと終わらせてくれればっ……)

咏「んっ!」パッ

えり「……へ?」

咏「ありがとーえりちゃん♪」

えり「え……あ、ど、どういたしまして……?」

えり(お、終わり……なの?今ので?本当に?)

咏「~♪」

えり(終わり……みたい、ね。思ったよりアッサリと)

えり(……なんだ。これくらいで終わりなら、もっと早くにすれば)

えり(……いやいや、それもどうなの)

コンコンッ

咏「ほーい」

スタッフ「時間ですよ」

咏「うぃーっす!行くぜーえりちゃん」

えり「は、はい」

えり(まぁ、これでしばらくは変なこと言ってこないでしょう)

~後日

えり「ですから、この試合では」

咏「んー。そんな感じじゃないかねぃ。知らんけど」

えり「ではそのように」

咏「おーけーおーけー」

えり(うん、理想的な……というか、普通に打ち合わせが出来てる)

えり(やっぱり、この間触られたから落ち着いたのかな)

えり(……複雑だけど、アレでもう変なことを言わないのなら、それで)

咏「ところでえりちゃーん」

えり「はい? あ、この試合についてまだ何かご意見が……」

咏「いやいや、そうじゃなくてねぃ」

えり「?」

咏「揉ませてくんない?」

えり「…………え?」

咏「えりちゃんの、おっぱい」

えり「」

咏「ね?」

えり「」

咏「えりちゃーん?」フリフリ

えり「な、何故」

咏「揉みたいから?」

えり「し、しかし」

咏「逆に、なんでダメなのさ」

えり「それは、」

咏「この間は良かったのに」

えり「うっ……」

えり(さ、逆手に取られた……!)

咏「ねぇ?この間はオーケーだったのに、なんで今日はダメなん?わっかんねーなー」

えり「そ、それは……っ」

えり(どう言い返せば、ええと、ええと、ええと……!)アセッ

咏「いいっしょ?この間と同じ。ね?」

えり「ぅ……」

えり(この間……少し触られて、撫でられた……。あれと、同じ?)

えり(んー……)

えり「……この間と、同じ……ですか?」

咏「うんうん」コクコク

えり「…………」

えり(あれくらいで、済むなら……まぁ)

咏「えりちゃん?」

えり「……わかりました。この間と、同じ……ですね?」

咏「……」ニッ

咏「そう来なくっちゃ!」

咏「…………」サワサワ

えり「…………」

咏「…………」サワサワ

えり「……あ、の……三尋木プロ」

咏「ん?」サワサワ

えり「何か話して下さい……」

咏「知らんし」サワサワ

えり「うぐ……」

えり(……少しだけで終わるとわかっているとはいえ)

えり(胸を……普段、誰かに触られるなんてことのない所を、こんなに触られるなんて)

えり(凄く、落ち着かない……)

咏「…………」ナデナデ

えり(早く終わらないかな……)ソワソワ

咏「…………」ナデナデ

咏「……んっ」パッ

えり「っ、」

咏「ありがとねぃ、えりちゃん~♪」

えり「……いえ、別に」

えり(こんな事で感謝されても、反応に困ってしまう)

えり(……とはいえ、何も言われないのも釈然としないのだろうけど)

咏「~♪」

~後日

咏「えーりーちゃん、おっぱい揉ませてー」

えり「貴方それ言えば絶対触らせてくれるって思っちゃってませんか!?」

咏「ダメなん?」

えり「ダメに決まってます」

咏「」ガーン

えり「そんな顔されても……ってホントに思ってたんですね」

咏「わ、わっかんねー……」

えり「当たり前です。第一、今までの方がおかしかったんですよ」

咏「…………」

えり「もうやめましょ?ね?」

咏「…………」

えり「…………」

えり(俯いたまま固まってしまった)

えり(このまま諦めて……くれる?)

咏「そのおかしいことを許可したのは、えりちゃんだぜ?」

えり「え……」

咏「とにかくえりちゃんのおっぱい揉みたいんよ!」

えり「だからっ」

咏「えりちゃーん!えーりーちゃーん!」

えり「っ……」タジッ

咏『そのおかしいことを許可したのは、えりちゃんだぜ?』

えり(それを言われてしまうと、弱い)

えり(一時の気の迷いとはいえ、許可してしまったから……。ずっと否定し続けるのが、正解だったの?)

えり(でも、一度ならまだしも、二度。そして二度目は……)

えり(まぁ良いかな、なんて思ってしまったから……)

えり「…………」

咏「えりちゃーん?」

えり「…………ッ」

咏「♪」サワサワ

えり(ああ……わたしは、とりかえしのつかない事をしてしまっているのかもしれない……)

サワサワ……

えり「…………」

咏「…………」ナデナデ

えり(わたしって……)ガックリ

えり(でも、いい加減3回目だし、少しだけ慣れてきたかも)

えり(……いや、こんなので慣れたくなんて、)

咏「そういえばえりちゃんさ」ナデナデ

えり「は、はいっ?」ビクッ

えり(触られてる時に初めて話しかけられた気がする)

咏「びっくりしすぎっしょーしらんけどー」サワサワ

えり(触る手は止めないんですね……)アキレ

咏「えりちゃんはさ、おっぱい触られてるわけじゃん?」サワサワ

えり「え……ええ、まあ、はい」

えり(あなたが言いますか)

咏「おっぱい、じゃん?」サワサワ。

えり「……は、はい……」

えり(恥ずかしいから、連呼しないで……)

咏「えっちな気分とかには、なっちゃったりしないの?」ボソッ

えり「!?」ビク

えり「な、な、な、」

咏「んー?」ナデナデ

えり「なに、を、」

咏「素朴な疑問?」サワサワ

えり「そ、そ、そ、そんな、な、ことっ!」

咏「そっかー」サワサワ

えり「~~~っ!」

咏「…………」ナデナデ

えり(そこでまた黙るの!?)

えり(やめてよ……変なこと言うとまた)

サワサワ……ナデナデ……

えり(やっと慣れてきたのに、また意識しちゃって……)

咏『えっちな気分とかには、なっちゃったりしないの?』

えり(誰が、そんなの……っ!)

えり(第一、その、下心あるのは三尋木プロの方なんじゃ……っ)

ナデナデ……

えり(三尋木、プロの……)

サワサワ……

えり「…………っ」

えり(だめ、もう……! 意識が、完全に手の動きに行っちゃってる……)

サワサワ……

えり(両手で、後ろから……鏡のように動き回る手が)

えり(だんだんと暖かく、熱くなっていくのが……最初は、控えめだった動きがどんどんエスカレートしていっているのが)

えり(見て見ぬふりをしていた事が、全部、全部……)

咏「…………」

モミッ

えり「ぁッ……///」

えり「っ!?」

咏「」ニヤ

えり(な、なにいまの……何今の……っ)

えり(も、もしかして、わたしの、声……?)

えり(わた、し……今、もしかして……っ///)カァ

咏「んっ」パッ

咏「ありがとーえりちゃん♪」ニコー

~後日

えり(今日は)

えり(今日こそは)

えり(絶対に、断る!)

えり(三尋木プロが変な事を言い出しても無視して、絶対に許可しない!)

えり(どんな屁理屈捏ねたって、絶対に触らせない!)

えり(……絶対!)ムンッ

えり(それを何回も繰り返せば向こうも諦めるはず)

えり(もう、何を言われたって触らせない。そうしたら、今までの事だって)

えり(今までの……)

えり(今、までの……)

えり「…………ッ///」カァァ

えり(なんであの時、わたしはあんな声を……)

えり(いや、三尋木プロが急に触り方を変えてびっくりしただけ、そう。そうよ)

えり(身体がゾクッとして、頭から全身にビリッてしたのも、びっくりしただけ)

えり(……ホントに?)

えり(いやいや!何を疑っているの!?)ブンブン

えり(びっくりしただけ……びっくりしただけ……)

えり(わたしは……胸を触られても、別に)

ガチャッ!

咏「おっはよーえりちゃーん!」ダキッ

えり「ぇっ、ひゃ……!」

ガシッ

えり「!?」

咏「んん~。今日も良いおっぱいだねぃ~」サワサワサワ

えり「やっ!ちょ、なにすっ…」

咏「うひひ」モミッ

えり「ぁんっ///」ビクッ

咏「おっほ!やらけー!」モミモミ

えり「ゃ、あ、やめっ、ぁ、あっ///」

咏「もーちょい……」モミモミ

えり「ん、んん……や、ぁ……っ///」
ビクビク

咏「ふぃー。挨拶ったらこんなもんかねぃ」パッ

えり「ふぁっ……ぁ……?」

咏「おはよーえりちゃん♪」ニンマリ

えり「…………」

咏「ん?えりちゃーん?」フリフリ

えり「…………」ワナワナ

咏「おは、」

えり「みっ……」

えり「三尋木プロぉおお!!!」ナミダメ

えり「あな、あなた、あなたって、人は……っ」

咏「おう」

えり「なんてことを!」

咏「いやーえりちゃんのおっぱい最高だった」

えり「そんな事聞いてません!!」

咏「知らんしー」フリフリ

えり「今までは一言聞いて許可を取っていたからまだ良かったものを!」

咏「だってさー、どうせオッケーするのに、やり取り必要なくね?」

えり「オッケーなんてしません!」

咏「なんでそう言い切れるの?」

えり「そりゃそうですよ!」

咏「わかんねーぜ?」

えり「決まってます!!」

咏「いやいや、今までずっとここ何回か。聞かれるまではオッケーする気なんてなかったっしょ?」

えり「当たり前じゃないですか!」

咏「なのに、えりちゃんは3回も触らせてくれたぜ?」

えり「それはっ……!」

咏「それなら、今日も良いに決まってる」

咏「断る理由、ねーもん。それなら、聞かなくても良くねー?」

えり「…………」

えり「……え……あ……?」

えり「わ、訳のわからないこと言わないでください!!」

咏「一瞬ちゃんと考えてたじゃねーか~」

えり「うるさいですうるさいです!」

咏「あっははー」

えり「ああぁぁもおぉぉ……!」

咏「そんな絞り出すような声出してちゃ喉に悪いぜぃアナウンサー?」

えり「誰のせいですかっ!」

咏「わっかんねー」

えり「こ、のっ……」

咏「えりちゃんに出させた声は、さっきの可愛い声以外に覚えがないねぃ?」

えり「さっき、……!」

咏「えりちゃんったら、可愛い声で」

えり「ぁ……あ……///」カァァ

えり「…………っ」タッ

ガチャ バタンッ

咏「っとおーい!……行っちゃったかー」

咏「…………へへっ」

咏「かーわい♪」

………………
…………
……

えり(……いっ……)

えり(勢いで、帰ってきてしまった……!)

えり(完全に、頭が真っ白で、何も考えられなくなって……!)

えり(いや、でも、だって、三尋木プロが、あんなこと、)

えり(あんな……)

えり「…………っ」

えり「~~~っ///」

えり(うぅ……も、揉まれた……凄い勢いで……好き勝手揉まれてしまった……)

えり(なのにわたしは……わたしったら……あんな、あんなはしたない声出して……っ)

えり(自分から、あんな声が出るなんて……!)

えり(もうお嫁に行けない……)ズーン

えり「…………」

咏『おっほ!やらけー!』モミモミ

えり『ゃ、あ、やめっ、ぁ、あっ///』

えり「…………っっ////」

えり(あんな、声……)

えり(わたし……認めたくないだけで、やっぱり……)

えり(感じて、る……の……?)

えり(この間の……身体に電気が走ったような、一気に駆け巡った何か)

えり(びっくりしただけだと思った。思いたかった。でも……)

えり(……今日、やっぱりあの感覚が襲ってきて……いや、この間の比じゃなかった)

えり(わたしは……)

えり「…………」

えり「………………」

~後日

咏「おっはよーえりちゃん」

えり「……おはよう、ございます」

咏「遅かったねぃ、いつもは先に来てるのに。めっずらし~」

えり「……別に……」

咏「…………」

咏「……暗いねぃ?」

えり「…………」

咏「ショックなことでもあった?」

えり「っ」

咏「おっほ。図星かー?」フリフリ

えり「…………」

咏「何でショックなのかねぃ?気になるなぁ~知らんけど~」

えり「それは……ちょっと」

咏「おっぱい触られたこと?」

えり「!?」

咏「いやいや、そこじゃないよねぃ。だってオッケーしたのはえりちゃんだから」

咏「じゃあ、この間急に揉まれたこと?それも違うよねぃー」

咏「じゃあ、正解は」

えり(…………やだ)

咏「それが」

えり(やだ)

咏「軽率に、自分からオッケーしちゃったことが」

えり(やめて)

咏「胸を揉まれちゃったのが」

えり(やめ、)

咏「“キモチイイ”って、自覚しちゃったこと」

えり「…………っ」

咏「かねぃ~?」ヒラヒラ

えり「わたし……」

えり「わたし、は……なんて、なんて……っ」ウルッ

咏「んん?」

えり「そんなこと、今まで、思ったこと……っ 一度も、なかったのに」

えり「なんで、三尋木プロに触られると、なんで……っ」

えり「自分のからだが、自分のものじゃ、なくなったようなっ……」グスッ

咏「…………」

えり「っ……」クタッ

えり「なんて、……はしたない……」

咏「……頭かたいなぁ~えりちゃんは」

えり「……ぅ……ぁぅ……」ポロポロ

咏「人間の身体はそういうふうに出来てんの」

えり「で、も……」

咏「そういうふうに出来てるんだから、仕方のない事」

咏「受け入れるしかない」

咏「認めて、自覚して、向き合って、」

咏「自分の身体は、そういうふうに出来ているんだって、そういうもんだから仕方ないって」

咏「甘んじて、受け入れるしかないんだよ」

えり「…………」グスッ

咏「だろ?」ナデナデ

えり「…………」

えり(……この人の前で、泣いちゃって、頭まで撫でられてる)

えり(なんて、情けないんだろう……)

咏「…………」ナデナデ

えり「…………」

えり(わたし、は……)

咏「……落ち着いた?」ナデナデ

えり「……取り乱して、すみませんでした……」

咏「ハンカチあるよ」

えり「自分のがありますので……その。三尋木プロ……」

咏「んー?」

えり「変なところを見せてしまって、申し訳ありま……」

咏「いーのいーの謝んないで。むしろ、良いとこ見れた」

えり「……それはそれで、その……」

咏「……大丈夫そう?」

えり「……はい、なんとか」

咏「ホントに?」

えり「え、ええ……」

咏「…………」

咏「……そっか」ニッ

咏「そんじゃあ早速」

えり「はい……書類の方を」

咏「おっぱい揉ませて」

えり「確認して……え?」

咏「おっぱい揉ませて」

えり「……あの。三尋木プロ?」

咏「何?」

えり「なに、ではなく、あの」

えり「今の話の流れで?」

咏「今の話の流れだからこそ、だよ」

えり「いや、だって、」

咏「えりちゃんは、キモチイイんでしょ?」ニヤ

えり「!?」ビクッ

咏「こっちはこっちで、えりちゃんのおっぱい揉める。万々歳!」

えり「いや……あの……だって……!」

咏「えりちゃん、目、そらさないでよ」グイ

えり「あ、!」

咏「さっきからえりちゃん、おんなじことしか言ってないぜ?でも、と、だって」

咏「頭、回ってないんだろ?」

咏「だったら、仕事なんて後回しで良いじゃん?」

えり「ぁ、う……でも、」

咏「また『でも』」

えり「っ……!」

咏「ちょっと、期待してるんじゃない?」

えり「そんなこと、」

咏「受け入れろって。それしかないんだってば」

えり「ぁ、……ぅ……///」

咏「ね、いいじゃんかー」

咏「えりちゃん、おっぱい揉ませて」


おわ、り?

ここから先、続くとしたらガチエロになるので
とりあえずここで一段落とします

読んでくれた方ありがとうございました
引き続き読んでくださる方は、もうしばらく よろしくお願いします

えり「この選手のいる学校はやはり要注意でしょうね」

咏「まぁそうなんじゃねー?知らんけどー」

えり「では……」

咏「あー。この子も注目ね」

えり「そうなんですか?」

咏「星マークでもつけとくと良いよ」

えり「星マークって……」カキカキ

咏「微妙な顔してるけどちゃんと書くよね、えりちゃんって」

えり「ちなみにこの選手を注目している理由は?」

咏「んー?……」

えり「…………」

咏「わっかんねー」

えり「」イラッ

咏「ってかえりちゃーん」

えり「はい?」

咏「あのさー」

えり「なんですか」

咏「飽きた」

えり「…………」

咏「そんな顔すんなよー飽きちゃったもんは飽きちゃったんだってー」グデー

えり「そう言われましても」

咏「休憩しようよー休憩ー」

えり「……はぁ」

咏「よっしゃ」

えり「まだ何も言ってませんよ」

咏「表情見てりゃわかるんだよ」

えり「えぇ?」

咏「例えばー。今のえりちゃんは『まったくもう。でも、たしかにしばらく集中していたし、少し休憩は必要かもしれない』って顔」

えり「…………」

咏「図星でちょっとびっくりしてる顔」

えり「ちょっ」

咏「当たりでしょー」ニヤニヤ

えり「……まぁ、ニアピンといったところですかね」

咏「えりちゃんわかりやすーい」

えり「うるさいですよ。……もう少ししたら、スタッフさんが追加の資料を渡しにくるので、それまでですからね」

咏「ほいほーい」

咏「…………」ジー

えり「…………」プイ

咏「…………」ワキワキ

えり「…………」ムシ

咏「えーりーちゃん」ニコー

えり「…………」

咏「えぇーりぃーちゃん」ズイッ

えり「……な、なんですか」

咏「わかってるくせにー」ワキワキ

えり「わ、わかりませんよ」

咏「とぼけんなって」

えり「なんの話ですか」

咏「言わないとわかんない?」

えり「…………」ドキドキ

咏「本当はわかってるのに、わざとわかんないフリしてる顔」

えり「なっ」

咏「おっぱい揉ませて♪」

えり「ぅ……///」

咏「」ニッコリ

えり「…………///」

咏「ちょっと期待してる顔」ボソ

えり「」ビクッ

咏「えりちゃんわっかりやすーい♪」サワ

えり「ちょっと、わたしはまだ良いとはっ……」

咏「だめなの?」

えり「う……」タジ

咏「だめなの?」ツツー…

えり「ひっ……ぅ」ゾク

えり(谷間……指で、なぞられ……)

咏「もどかしそうな顔」ボソ

えり「っ」

えり(耳元で、喋られると……息がかかってくすぐったい……っ)

咏「ねー、えりちゃん」ツツー

えり(あぁ、もうだめだ)

咏「イイでしょ?」ボソボソ

えり(いつもいつも、この人のペースに飲み込まれる)ゾクゾク

咏「ね?」

えり「…………」

えり「……は、早く、してくださいよ……///」

咏「……ん」ニコー

咏「…………」

モミッ

えり「んっ……」ピクッ

モミモミ

えり「ん、んん……ふ、ぁ……///」

咏「…………」モミモミ

えり「ぁ、ん、……っ、あぁっ……」

咏「…………」グニッ

えり「ひっ……ぁん」ビクッ

咏「…………」モミモミ

えり(何か……しゃべって、よぉ……っ)

えり(じゃ、ないと……この部屋、わたしの、声……響いて)

えり(すごく、恥ず、かし……)

モミモミ

えり「あぁん……っ///」

コンコンッ

えり「ッ!?」ビクッ

「すいませーん、追加の資料渡しに来たんですがー」

えり「み、みひろっ……むぐ!?」

咏「シィー」

えり(何を……!?)

「針生アナー?三尋木プロー?」

えり(早く資料を貰いにいかないと)

咏「手、離すよ」

えり「っ、あの、」

咏「」モミッ

えり「ひぁ……っ、!?」

咏「声、抑えないと聞こえちゃうぜ?」ボソボソ

えり「何をっ」

モニュッ

えり「ぁっ……///」

「すいませーん」コンコンッ

えり「っ……!」

えり(何を考えてるのこの人はぁぁ……!)

咏「…………」モミモミ

えり「っ、ん……ん……っ」

咏「…………」モミモミ

えり(ホントに、やめる気ない……じゃあ)

「針生アナウンサー?いないんですかー?」

モミモミ

えり「ひ、あ……!」

えり(聞かれ、ちゃう……っ)ゾク

えり「ん、ン……っ!」

えり(声、抑えないと)

咏「…………」モミモミ

えり「ンぅ……は、ぁ……///」

「ホントにいないのか?困ったなあ」

えり(うぅ……ごめんなさい、ごめんなさい……)ウル

モミモミ

えり「んんぅ……ッ///」ゾクゾク

「部屋に置いておいていいかな」

えり「っ!」

えり(い、今部屋に入られたら……っ)

咏「…………」モミモミ

えり(なんで辞めてくれないのこの人はぁ……!)

「じゃあちょっと失礼して」

えり(だめ、だめ、だめ……っ)ウルウル

咏「…………」

キュッ

えり「ひッ、……!」ビクンッ

ガチャ

「あれ、鍵かかってる?」ガチャガチャ

咏「…………」コリコリ

えり「っ、ぁ……~~っ///」ゾクゾク

「仕方ない。後でまた来るかな」

タッタッタッ……

咏「……ん。ありがとーえりちゃん♪」パッ

えり「ぁ、う……///」クタ

咏「お疲れさん」ニッコリ

えり「…………」

咏「いやー、えりちゃんのおっぱいは良いねぃ」

えり「……なんで……」

咏「ん?」

えり「なんでやめないんですか……っ」

咏「そりゃお前。えりちゃんのおっぱいタイムは何よりの楽しみなんだぜ?」

咏「邪魔なんてさせっかよ」キッパリ

えり「……ぅぅ」グッタリ

咏「あとはー……」

えり「……なんですか」

咏「えりちゃんの顔、見せたくなくてねぃ」

えり「……?」

咏「さっきも言ったろ?えりちゃんの表情、わかりやすいんだって」

咏「えりちゃん、おっぱい触られてる時めっちゃくちゃエロい顔してるんだぜ?」

えり「……」

えり「…………!?///」カァァ

咏「だから、かねぃ?」ニッコリ

えり「……~~~っ!!」

えり「それと……っ」

咏「何さー」

えり「あれっ、わざと……!」

咏「どれ?」

えり「だから、わたしの……む、むね、の、ち、っ……///」

えり「っ……なんでもありません!」

咏「わっかんねー」

えり(普段、触られなかったところ……さきっぽ、触られて……)

えり(余計、声出ちゃって……っ///)

えり(うう、まだ触られた感触が、ジンジンする……)

えり「…………///」モジモジ

咏「…………」ニヤ



えり「いいっっ……加減にしてください!!」

咏「おお!?」

えり「あなたはっ!あなたって人はぁぁ……!」

咏「まぁまぁ落ち着いてよ、知らんけどさ」

えり「本気で知らないと!?本気で!」

咏「いや、知らんし」

えり「」イラッ

えり「自分のここ数日の行いを振り返ってください」

咏「この前は休日にグーゼンえりちゃんに会ってー」

咏「その前は放送局で会ったしー」

咏「その前は打ち合わせだったしー」

咏「最近よく会うねぃ?」

えり「ええそうですね。なんでだか知りませんがよく会いますねホントに」

咏「えりちゃん、久々にすんごい苛ついてんね?」ケラケラ

えり「誰のせいだと」

えり「それで……それで、あなたは……あなたって、人はぁぁ……!」プルプル

咏「んんー?」

えり「わ、わた……っ、わたしの、む、む、むね……っ」

咏「んふふー」ニコー

えり(笑顔がいつにも増して輝いてる)イラッ

咏「なんでそれで苛々してんのー?」

えり「だって、あなた、あんな、」

咏「揉んで良いんでしょ?」ワキワキ

えり「それは!」

咏「いつも打ち合わせの時は良いって言ってるもんねぃ?」

えり「打ち合わせは良いとしてもですね!?」

咏(よっしゃ言質取ったぜぃ)ニヤリ

えり「この前の、偶然会った休日にも……っ」

~回想~

咏「ん?お、えりちゃーん」フリフリ

えり「三尋木プロ。偶然ですね」

咏「そーだねぃ。運命ってやつ?知らんけど」

えり「運命ってまた大袈裟な……」

咏「…………」ジー

えり「……? あの、三尋木プロ……?」

咏「……あのさーえりちゃん」

えり「は、はい」

咏「おっぱい揉ませt」

えり「ちょっ!?」ガバ

咏「むごっ」

えり「いいいいきなり何を言っているんですか公共の場で」コソコソ

咏「いやーいつもは仕事のシャツの上から揉んでたけど、その私服の柔らかい布ワンピースからの感触を……」

えり「声が大きいっ!」ボソボソ

咏「良いじゃんかよぅーえりちゃんのおっp」

えり「だぁからぁー!ちょっと、こっちに……!」

~回想終了~

えり「……って」

咏「あのワンピース、良い素材使ってるよねぃ~。おっぱいの触り心地がこう、」

えり「わぁっ!わぁーーッ!///」ワタワタ

咏「なんだよ話してる途中で」

えり「自分の胸を触った感想なんて聞きたくありませんよ!」

咏「でもさー、結局えりちゃんは触らせてくれたぜ?」

えり「うぐ。そ、それは、あなたが騒ぐから……!」

咏「デパートの女子トイレの個室一緒に入ってさー。人が入ってくる音したらえりちゃん、ビクッてして」

えり「だ、だからっ!」ワタワタ

咏「必死に声抑えてt」

えり「変な事思い出させないでくださいっ!!////」

えり「とにかく!もう、だめです!」

咏「……え……?」

えり「そんな顔されてもダメなものは!」

咏「…………」

えり「そんな顔、されても……!」

咏「………………」

えり「だ、だめな……もの、は」タジッ

咏「……………………」ジー

えり「…………だから、その……し、しばらくは……!」

咏「」ガッツポ

えり「そ、そんなわけで!」

咏「んー……」

えり「今日は集中して打ち合わせをしましょう!」

咏「……まぁ、休日もサービスしてくれたしねぃ」

えり「サービスじゃありません!」

えり(……思ったより、すんなり引き下がってくれた……)

えり(なんだ。最初からこうしていれば、胸を触られることなんて全く……)

えり(全く……)

えり(一度も、胸を触られる事が、なく……)

えり(…………)モジモジ

えり(って、わたしは何を!?)

えり(そ、そもそも。三尋木プロが節操なくあんな事言ってくるから……!)

えり(最近は、も、揉まれる……だけじゃなくて、……へ、変な事……する、し……)

えり(……さきっぽ、いじられると……身体が、ヘンに、なるし……)

えり(他の人に聞かれちゃうかもしれないようなところで、触ってくるし……)

えり(段々……声、抑えられなくなって、きたし……)

えり(……ああ、もう……っ)

えり(でも。そんなこと考える必要は、しばらくはもうなし!)

えり「ではっ!打ち合わせを始め」

咏「そんじゃさーえりちゃーん」

えり「ましょ……はい?」

咏「下着取って」

えり「……え?」

咏「ブラジャー。触んないからさ、そんくらい良いっしょ?」

えり「…………」

えり「え?」

今日はここまで
しばらく更新できてなくてスイマセンでした。

あと、このSSは咲世界だけど下着があります。ご了承ください

えり「え?ぶら……え?」

咏「ブラジャー」

えり「……何言ってるんですか?」

咏「えりちゃんのノーブラ姿が見たい」

えり「……やっぱり何言ってるんですか?」

咏「うーん……」

えり「真剣に悩まれても反応に困りますけども」

咏「おっぱい揉んじゃダメなんでしょ?」

えり「は、はい」

咏「この、毎回えりちゃんのおっぱい揉んで癒しを貰っていた打ち合わせの時間に」

咏「えりちゃんのおっぱいが揉めない」

咏「そう言う事だよねぃ?」

えり「い、癒し……?」

咏「だよね!?」

えり「は、はいっ」ビクッ

咏「毎回毎回えりちゃんのおっぱいを揉んでは」

咏「今日も一日頑張るぞーって、してたわけさ」

えり「しかし」

咏「なのに!」

えり「」ビクッ

咏「今日は!えりちゃんの!おっぱいが!」

咏「揉めない!!」ガーン

えり(なんだか怖いです)カタカタ

咏「そんなわけでさ。えりちゃんのおっぱいのお陰で頑張れたわけよ。知らんけど」

えり「知ら……?」

咏「途中で飽きたとしても、えりちゃんが揉ませてくれたから。頑張れたわけよ」

えり(とても不本意だけど、たしかにその節はあった気がする……)

咏「それくらい、大事な、大事な時間なのさ……えりちゃんおっぱいタイムは」

えり「その呼び方やめてくれません?」

咏「えりちゃん揉み揉みタイムは」ワキワキ

えり「絶妙に悪化しましたね」

咏「それで、急に揉むのをやめてくれ、なんて……」

咏「厳しいこと言うねぃ、えりちゃんは……」

えり「は、はぁ……」

咏「でも、えりちゃんは休日まで……打ち合わせの時間以外もサービスしてくれた」

えり(サービスというか)

咏「だから、えりちゃんの頼みも尊重したい。けど……」

咏「えりちゃんも、少し妥協してほしいんだよねぃ」

えり「…………」

咏「えりちゃん分を貰わないと、頑張れないんだよぅー」

えり「そう言われましても……」

咏「揉まれるより良いだろ?下着脱ぐだけだし」

えり「で、でも」

咏「触らない。えりちゃんに何かしようともしない!ただ、それだけで良いんだ」

咏「ほんの少しだけ、サービスしてくれれば……頑張れる。いや、頑張るぜ」

えり「…………」ウーン

えり(下着…ねぇ)

えり(……このブラウスも、下着脱いで透けるわけでもないし……)

えり(見られるわけでも、触られるわけでもない……)

えり(なにより……)

咏「…………」ジッ

えり「……っ」タジッ

えり(……うう)

えり「わ、……わかり、ました……」

咏「!」

えり「下着……その、ブラジャー、脱ぐだけで……良いんです、ね?」

咏「うんうん」コクコク

えり「……化粧室で脱いできますので、その……」

咏「え、ここで脱いでも良いけど」

えり「……あなた見るでしょう」

咏「見る」

えり「行ってきます」ガタ

咏「待った、待った」

えり「なんですか」

咏「脱いだら呼んで。こっちが出てく」

えり「え、しかし」

咏「良いから良いから~♪」

えり「ちょっと」

ガチャ パタン……

えり「…………」

えり「…………はぁ。もう」

えり(……脱ぐしか、ないですね……)プチ、プチ

えり(相変わらず、強引な人)シュル

パサ

えり(というか、自由というか……)プチン

えり「っ……はぁ」

えり「…………」シュル

えり(……あ、れ?)

咏「えりちゃーん」コンコン

えり「!」ビク

咏「どう?出来たー?」

えり「あ、あの、もう少しで……」ワタワタ

えり(あれ?こんな……)

えり(家で外した時と、全然違う……?)

えり「も、もう良いですよ」

咏「おーぅし!」ガチャ

えり(本当に、良い……の、かな?)ドキドキ

えり(もしかして、わたしまた……この人の口車に乗せられて)

えり(大変なこと……して、る?)タラー

咏「…………」ニンマリ

今日はここまで。

それと一つ質問。
今後の展開はあんまり深くは考えてないんだけど、
ここにいる人たちは

A.咏さんにえっちな目に合わされてるえりちゃん
B.相手とかこだわらないけどえっちな目に合わされてるえりちゃん

どっちを求めてる人が多いのかな。
本当に深く考えてないので、どのくらい影響するかもわからないけど、参考までに聞きたいです
ちなみに1は、実はえっちな目に合わされてるえりちゃんが好きです

じゃあ、このSSはAの咏さんとえりちゃんにします。
Bも書きたいので、それはいつか別にスレたてて書きます。多分。

えりちゃんはDに近いCだったけど、最近揉まれすぎてDになりました。

咏「…………」

えり「あ、あの……?」

咏「本当に脱いだ?」

えり「え、ええ。脱ぎましたよ、下着は」

咏「マジで?」

えり「はい」

咏「証明できる?」

えり「は?」

咏「脱いでたとこ見てないからねぃ~」

えり「そりゃ……見られるのは」

咏「揉むのは良いのに?」

えり「う……」

咏「うーん、えりちゃんが本当にブラを脱いだかわかんねー」ジロジロ

えり「あ、の……っ」タジッ

咏「本当に脱いだ?」

えり「ぬ、脱ぎました」

咏「言葉ではなんとでも言えるよねぃ?」

えり「え、ええ……?」

咏「それが気になって集中できねーなー」

えり(し、白々しい)

咏「とはいえ、見られるのは嫌、と」

えり「…………」

咏「あ、そっかぁ!」ポム

咏「えりちゃんの生乳を見ないで、服の上からでもブラ脱いだってわかる方法!」

咏「揉んでみれば……」ワキワキ

えり「それが目的でしたか」バッ

えり「っ、……!」

えり(う、わ……)

えり(今、三尋木プロから逃げるために急に動いた途端に)

えり(……む、胸が……)

えり(下着つけてないだけで、こんなに気になるものなの……?)

えり(少し動いただけでも、重みや揺れが、伝わる……)

えり(……なんかこう……)

えり(胸って、こんなに邪魔だったっけ?)

咏「えりちゃんのおっぱい最高だかんね!?」

えり「なんですか急に。……もしかして思考読みました!?」

咏「いや、知らんけどさ」

えり(下着って、形を整えるとか、とういう為だけに必要な訳ではなかったんだなぁ……)

えり「…………」

えり「………………」ピョンッ

ぷるんっ

えり「っぅ……!」スタ

えり(少しジャンプするだけで振動と、重みが……!)

咏「えりちゃん」

えり「……なんですか……」

咏「今の。……今の、ジャンプ。もっかい。もっかい」ドキドキ

えり「やりません!」

咏「おっぱいの揺れがえろ」

えり「やりませんったらやりません!!」

えり(この人が見てること一瞬忘れてた……不覚)

えり「……でもまぁ、今ので下着を脱いだ証明が……」

咏「あーそうだったそうだった」ポツリ

えり「え?」

咏「証拠見てないねぃ!」

えり「忘れてたんですか!」ガーン

咏「えりちゃんのジャンプに心奪われて?」

えり「オリンピックの感想みたいになってますけど、その発言最低ですからね?」

咏「ねぇねぇー脱いだー?ホントに脱いだー?」

えり「ぜっっったい触らせませんからね!?」

咏「……触るのくらい、ブラのあるナシは大した問題じゃないと思うんだけどねぃ」ボソ

えり「今なにか言いました?」イラ

咏「えりちゃんのおっぱい揉みてぇなー……」

えり(ちょっと懐かしいと思ってしまった自分が許せない)

えり(でも本当に何か証明をしないと、打ち合わせ出来ないかもしれない)

えり(どうしよう……)

咏「……ノーブラえりちゃん……へへ」

えり(うわぁ)ヒキ

えり(……あ、そうだ)

えり「三尋木プロ!」

咏「うん?」

えり「これが証拠です」

咏「……ほほう、これは」

えり「さっき脱いだ下着です。これでわたしが今…………」

えり「…………」

えり「………………」

えり「……………………ッ!?」

咏「えりちゃんは白いレースのブラかーうんうん」ニヤニヤ

えり「」

えり「こ、これっ……これはっ、そのっ……」バッ

咏「隠さなくても良いじゃんかよぅ~」

えり「いや、だって、あのっ……!」

咏「えりちゃんがまさか、脱ぎたてのブラジャーを自分から見せてくれるなんて」

えり「ぁ……あ……う……///」カァァ

咏「しかも白。清純派だねぃえりちゃんらしい」

えり「ゃ、やめ……あの……っ///」

咏「真面目なえりちゃんの事だから、パンツもお揃いの白レースかな~?知らんけど!」

えり「……~~ッッ!」プルプル

咏(こりゃ図星だねぃ)ニヤニヤ

咏「えりちゃん?」

えり「…………ぅぅ」

咏「えりちゃーん、ごめんごめん」

えり「……?」

咏「からかいすぎた。打ち合わせっしょ?やろ?」

えり「……あ……」

咏「えりちゃんがここまでサービスしてくれたんだからねぃ。やるときゃやるさ」

えり「……三尋木プロ……」


えり「サービスではありませんからね?」

咏「知らんし」

今日はここまで

色々ご意見ありがとうございます
もし別のSSでBの選択肢っぽいことをやるとしても、このSSとはまったく関係ないモノにする予定です。

ここでは全力で咏さんにはえりちゃんをイジってもらう予定です

えり「……う、打ち合わせ!しましょう?」

咏「まぁー証明して貰っちゃったししゃーないねぃ」

えり「うう……」

咏「資料は?」

えり「あ、ええと……」

コンコン

えり「?……はい?」ガチャ

スタッフ「あ、針生アナウンサー!」

えり「え?」

スタッフ「緊急事態なんです!すぐ来てください!」

えり「は、はぁ」

スタッフ「私の後ろついてきてください!走れますか?」

えり「ええ?」

スタッフ「行きますよ!」タッ

えり「え、ちょ、待っ……!」

えり「す、少し席を外します。では!」タッ

咏「……へいへーい」フリフリ

咏「…………」

咏「……うーん」

咏「タイミング良いんだか悪いんだか」

咏「…………」

咏「…………チッ」

咏「…………」

咏「……ま、いっか。知らんけど」

~30分後

ガチャ

えり「…………」

咏「おっ。おかえりー」

えり「………………」

咏「何。どしたの」

えり「…………」ヨロヨロ

えり「っ……ぅぅ」

咏「弱ってるねぃ……」

えり「……下着……」

咏「うん?」

えり「つけて、いいですか……」

咏「なんでー?」

えり「…………」

咏「なんかあったん?」

えり「…………」



えり「ちょっと、待ってくださ……っ」タッタッタッ

ぽよんっ たゆんっ

えり「ッ……!」

えり(む、胸がぁ……///)



えり「…………とか」

咏「ふむ」

えり「……あとは」

えり「…………」

咏「なにさ~?」

えり「……この、ブラウスがですね」

咏「おう」

えり「結構、カッチリした造りといいますか」

咏「ピシッとしてカッコイイよねぃ」

えり「……生地が、布が……。固くて、その……」

えり「…………」

えり「……っ」

えり「や、やっぱり、いいです。なんでもありません」

咏「えー?なんだよーわっかんねー!」

えり「それより、ほら。打ち合わせの続き……」スタスタ

えり「ッ!……っ~~ぅ」ギュウ

咏「ほ?」

咏「どしたのさえりちゃん。急にしゃがみこんじゃってさ」

えり「……ぅぅ……」

えり「…………ッ」キッ

咏「涙目になってんじゃん……そんな顔で睨まれても」

えり「ぁ、あなたの、せいでぇえ……!」

咏「わっかんねー」

えり「こんなことに、なるなんて……」

咏「…………」ニヤニヤ

えり「…………うう」ガックリ

咏「ふぅん?なぁるほどねー?」

えり「……なんですか」キッ

咏「いやいや。へぇ~?」ニヤニヤ

えり「」ムカー

えり「なんですかっ!」

咏「ん?なんでもねーぜ?」

えり「嘘言わないでください!」

咏「それ言うなら、えりちゃんもさっきおんなじ嘘ついてたじゃんかー」

えり「そ、それは……」

咏「当てたげようか♪」

えり「……へ……」

咏「今の、えりちゃんの様子がおかしいワケ」

えり「な、……なっ!」

咏「えりちゃんめっちゃツラそうな顔してるからねぃ……。なんとかしてあげたいのさ」

えり「そんなの!」

咏「でも、なんでツラそうなのかわかんねーと助けようがないじゃん?」

えり「……助けなんて、結構です」プイ

咏「いやいや~。これもさ、えりちゃんが言ってたことだけど」

咏「えりちゃんがそんな顔してるの、『あなたのせい』なんでしょ?」

咏「ちゃんと責任取りたいわけさー知らんけど」

えり「わたしがこうなってる理由、教える気はありませんから」

咏「でも当たったら正解って言ってくれよ~?」

えり「……わかりました」

咏「まず、さっきえりちゃんはすげー走ってた。走って、おっぱいを揺らした」

えり「好きでやってたわけじゃ!」

咏「うんうん、いやー見たかった……見たかった……っ」

えり(本気で悔しそうだ)

咏「次に、さっき言ってたこと。着てる服」

咏「着てる服が……かたいって言ってたねぃ?」

えり「…………」

咏「まぁ、そっからなんとなく推測するに」

えり「…………」

咏「えりちゃん」

咏「今、おっぱいのさきっぽ……乳首、滅茶苦茶痛いんでしょ?」

えり「…………っ」

えり「…………」モジモジ

咏「図星って顔してるねぃ?」ニヤニヤ

えり「……ぅぅ」

咏「どうなのさ、えりちゃん?」

えり「…………」

えり「…………っ///」

えり「……せいかい、です」ガックリ

咏「ほうほう、興味深いねぃ」

えり「興味持たないでください」

咏「症状を詳しく聞こうか」

えり「症状……言う必要はありません。黙秘します」

咏「あーあーいいのかなぁー?」

えり「?」

咏「えりちゃんが詳しぃく症状を教えてくれたら、どうにか出来るかもしれないのになぁ~?」フリフリ

えり「なっ……」

咏「でもなぁー!教えてくれないんじゃなぁ~!助けることもできないしなぁー!」

咏「えりちゃんはずっっと乳首痛いって思いながら、一歩一歩、歩かないといけないんだなぁ~?知らんけどぉ~」

えり「う」

咏「それにぃ、電車乗った時とか、電車揺れるもんなぁ~!痛そうだなぁ~!」チラチラ

えり(なんて、白々しい……でも……っ)

えり「……どうにかできる、とは」

咏「おっ?そこ聞いちゃうー?」ニヤニヤ

咏「でもさー。病院とか行っても。処方箋は症状聞いてから出すもんだぜ?」

えり「あなたは医者じゃないでしょう!」

咏「何えりちゃん、お医者さんごっこしたいの?」

えり「何故そういう話に!?」

咏「よし、服あげて」キリッ

えり「スタートからして変態ヤブ医者じゃないですか!」

咏「いやいや、実際に患部を見て、処方箋を出すのも大事っしょ。多分。知らんけど」

えり「口癖からしてなんて不安の残るお医者様」

咏「ま、ま。説明嫌ならとりあえず見せてみ?な?」スッ

えり「」バッ

えり「ッ!!」

えり「……~~っ」ヘナヘナ

咏「……重症っと」

えり「……布に」ポツリ

咏「お?」

えり「ブラウスの、かたい生地に、擦れて……」

えり「走ったら、余計に擦れて。走らなくても、歩くたびに」

えり「ちょっとずつ、ちょっとずつ擦れて……痛くて。それで……」

咏「ふむ……」

咏「それは、いつ頃からかな?」

えり「5分……いえ、もっと短い時間だったかも……。それくらい走っていたら、なんだか、とても痛くなって」

咏「それまでは?」

えり「自分の、む、胸が。揺れるたびに気になってて……さきっぽ、どころでは、その。なくて」

咏「気づいたら痛かった?」

えり「というか……なんだか、むず痒いような……たしかに、少し痛みはあったんですけど……」

咏「うんうん」

えり「その違和感が、なんだか凄く気になってしまって……」

えり「下着を着けていない時点で、意識は胸に言ってしまっているから、仕方がないとは思うんですけど……」

えり「周りの人にバレたら、なんて考え……」

えり「…………」

咏「よし、服あげてー」

えり「あれ!?」

えり「わ、わたし、なんでこんな……っ」

咏「ん?服、上げないの?」

えり「やりません」

咏「っとまぁお医者さんごっこ、終わりー」

えり(またこの人のイキオイに飲まれた気がする……)

咏「で、さ。えりちゃん」

えり「なんですか?」

咏「その痛みは、皮膚が擦れた事によってヒリヒリする……って感じかな?知らんけどー」

えり「……まぁ。とても」

咏「そんなえりちゃんにはこれ!」ジャーン

えり「…………これは」

咏「まぁ、いわゆるところの」

咏「塗り薬、ってやつだねぃ」ニヤリ

えり「……ぬ、塗り薬」

咏「おう」

えり「……どこに?」

咏「そりゃ、患部に?」

えり「……というと?」

咏「乳首」

えり「……誰の」

咏「えりちゃんの」

咏「えりちゃんの、ちくび」

えり「…………」

咏「ちなみに絆創膏もあるぜぃ~」

えり「絆創膏ならわたしも持ってます」

咏「指に巻くようなちっさいのじゃダメだぜぃ?」

えり「え?」

咏「乳首と、その周辺の…乳輪ってーの?そのへんまで覆うやつ」

えり「…………」

咏「持ってないっしょ?」

えり「……小さいものしか持ってないです」

えり(これから持ち歩こ……後悔する前に)

咏「ささ、とりあえず軟膏を」

えり「!」ビク

咏「塗ってきな?」

えり「……え?」

咏「どしたん?」

えり「い、いえ。すみません」

えり(てっきり『塗ってあげる』とか言われるかと思ってしまった……。流石に三尋木プロも、そこまでは)

咏「塗ってほしいの?」ニヤニヤ

えり「…………結構です」

咏「ちぇー」

えり「と言いますか。塗り薬なんてそんな、大袈裟な」

咏「とか言いながらめっちゃくちゃツラそうな顔してるけど?」

えり「…………いや、しかし」

咏「ちゃんと塗っておかないとダメだぜー?血とか出たら洒落にならないし」

えり「う……」

咏「痕とか残っちゃうかも」

えり「…………」

咏「ま、知らんけど」

えり「」イラッ

咏「とりあえずほれ、おとなしく塗っときな」

えり「…………」

咏「ん。ほら」グイ

えり「……ありがとう、ございます」

咏「おう」

えり「ところで三尋木プロ、どうして軟膏なんて持っ」

咏「それよーーーく塗り込むんだよ3分くらいよーーーーく」

えり「は、はい。それで、どうして軟こ」

咏「あったかい手で塗ってね冷たいと薬ちゃんと濡れないし。そんで乳首全体によーーーく」

えり「わかりました、わかりました」

>>241
× 咏「あったかい手で塗ってね冷たいと薬ちゃんと濡れないし。そんで乳首全体によーーーく」
○ 咏「あったかい手で塗ってね冷たいと薬ちゃんと塗れないし。そんで乳首全体によーーーく」

えり「では、私は化粧室で」

咏「いいよ。出てくから」

えり「いえ、良いですよ。少し失礼します」ガチャ

パタン

咏「……およ?」

咏(歩くの、痛くないのかねぃ)

えり(いっ……たぁあぁ……っ)プルプル

えり(こんなじゃ、化粧室行くまで一苦労……)

えり(うう、胸を抑えて……ゆっくり、でも不自然にならないように……)

えり(さっきまで動いてなかった分、少し慣れたはずの痛みがもう全然……!)

えり(うう、近いはずの化粧室が、遠く感じる……)

キィ… パタン ガチャ

えり(……ついた。鍵も閉めた)

えり(じゃあ、失礼して……)ヌギヌギ

えり(痛みの原因であるブラウスから解放された……前のボタン開けるだけで、肩の荷が下りたみたい……)

えり「…………」

えり(うわあ)

えり(さきっぽ、真っ赤……痛々しい……)

えり(真っ赤で、痛々しくて……)

えり(ピンとたってて……それが、余計に痛くて、痛々しくて)

えり(それって……)

えり(いや、でも。痛いものは痛いんだもの)

えり(……わたしの……擦れすぎて、痛々しくなった……)

えり「…………」

えり(それで……塗り薬……)

えり「…………」

えり(普通の塗り薬、よね?)

えり(三尋木プロを疑うわけではないけれど……警戒は、してしまう)ジー

えり(……うん、普通みたい)

えり(……これを、つける……というか、塗り込む……)

えり(わたしの……ち、ちく、び、に……)ドキドキ

えり「…………」ドキドキ

えり「…………」ドキドキ

えり(ま、まず、指に適量)

えり(それで……)スッ

えり「…………」ドキドキ

えり(な、何を緊張しているの、わたしは!)フルフル

えり(薬を塗るだけじゃない!緊張なんてすること……)

えり(……ないっ)

えり(さ、三分くらい、よく塗り込む……でも、皮膚は傷つけないように、優しく……よし)

えり「……えいっ」

ピト

えり「っ!」

えり(ち、ちょっと冷たい……)

えり(ぬ、塗る……)

ヌリヌリ

えり「っ……ん」

えり(ヒリヒリと痛んだところに、冷たいのが、気持ちいい……)

ヌリヌリ

えり(で、でも、段々冷たくなくなって、熱持って……)

ヌリュヌリュ

えり「っ、ふ……」

えり(ぬるぬるした感じに……なって、)

えり(さきっぽに、ぬるぬるが、まとわりついて)

ヌリュヌリュ

えり「ひ、ぁ……ぁ、……っ」

えり(なんで、こんなに……。さっきあんなに擦れちゃったから、感覚が敏感になってるの?)

えり「ん、ん……」ピク

えり(指の動きとか、塗られたところとか、一つ一つに全部……)

ヌリュ

えり「ぁっ……///」

えり「ゃ、……ん、ン……ッ」

えり(くすり、塗ってるだけなのに)

えり(なにこれ……なにこれぇ……)

ヌリュヌリュ スリスリ

えり「ひぅっ……!」ピクンッ

えり(ちょっぴり、いたい、のに、それが、むず痒くて、)

クニュ

えり「ぁふ……っ///」ビク

えり(その触り方、だめ)

クニュ クニュ

えり(だめ、だめ、だめ、なのに、)ゾクゾク

えり「ひ、ぁ、あっ……」

えり(声、だめ、とまらな、……っ///)

えり(わたし……っ)

カチャ

えり「!!」ビクゥッ

えり(あ……)

コツ コツ

えり(だ、誰か、来……)

コツ コツ

えり(もしかして……)

えり(聞かれ、た?)

えり(嘘でしょ……わたし……わたし、そんな、仕事場の、化粧室で?)

えり(なんてこと、して……!)

えり(ただ、薬塗ってただけなのに……!)

えり(それだけのことで、変な気になっちゃって……わたし、なんて)

えり(はしたない……っ)ウルッ

コンコンッ

えり「!?」ビクッ

えり(ノック?どうして?個室は他にもあるし、誰もいなかった。やっぱり聞かれた?)グルグル

えり(でも、中に誰がいるかなんてわかるはずが)

「えりちゃーん?」

えり「ッ……!?」

えり(なんで?どうして?入った時見られた?それともやっぱり声でわかったの?)

えり(あああもうっ……!)グスッ

「おーい、えりちゃーん」コンコン

えり(……あ、れ……?)

「入ってるんでしょー?知らんけどー」

えり「み、ひろぎ……ぷろ?」

咏「そーそー。それ以外に誰がいるってのさー」

えり「…………」クタッ

咏「えりちゃーん?」

えり(三尋木、プロ……)

えり(なんだ、そうでしたか。三尋木プロ……だった……)

えり「……よか、っ……たぁ……」グスッ

咏「おお!?」

咏「えりちゃんどしたの?泣いてんの!?」

えり(あ、安心したら、涙が……)ポロポロ

咏「えりちゃーん!?」

えり「な、なんでもありま……ヒック、せ……」

咏「完全に涙声じゃんか!ちょいちょい、開けてよ!」ドンドン

えり「い、いやですっ……」グスッ

咏「いやいや開けろって!」

えり「だ、だいたい、グスッ……何しに、来たんれすかぁ……!」

咏「ほらもう呂律回ってないじゃんマジ泣きじゃん!」

えり「うるさ……ですぅ……!」グシグシ

咏「でも開けて。開けてくれないとえりちゃんも困るぜ?」

えり「なんでですかっ……」

咏「絆創膏渡すの忘れた」

えり「あ」

咏「だからさ、開けてー?」

えり「……べ、別に絆創膏なくても」

咏「せっかく薬塗ったのに、また服に擦れるぜ?」

えり「う……」

咏「開けて、な?」

えり「…………」

カチャ キィ……

えり「…………」

咏「…………わーお」

えり「な、なんですか……///」

咏(ブラウス羽織って、ボタンは全開なのに胸元隠して、涙目のえりちゃん)

咏「えろいねぃ」ニヤニヤ

えり「っ! は、早く絆創膏ください!」

咏「へーへー。ほらよ」

えり「どうも!」バタンッ

咏「……つれないねぃ」チェッ

えり「知りませんっ!」

ガチャ

咏「おっ」

キィ…

えり「…………」ムー

咏「貼れた?」

えり「……はい」

咏「ん、じゃ行こっか」

えり「…………」コクリ

咏「…………」テクテク

えり「…………」テクテク

咏「痛くない?」

えり「え? あ、はい……。さっきと比べたら、全然」

咏「そかそか。あげた甲斐があったねぃ」

えり「ありがとうございます……」

咏「…………」

えり「……そもそもあなたが、下着取れなんて言わなければこんな事には」

咏「知らんし」

えり(とはいえ……)テクテク

えり(歩くだけでも、胸の揺れが気になる……)

えり(それに、絆創膏つけたからって)

えり(すぐに違和感まで全部治るとは、限らないわけで……)

えり「…………ぅぅ」モジモジ

咏「…………」

咏「ほいとーちゃーく」ガチャ

えり「はぁ……すぐそこの筈なのに、長く感じます……」

咏「なんでだろうねぃ?」

えり「誰のせいだと」

咏「わっかんねー」フリフリ

えり「……さて」

咏「帰ろっかー」

えり「え?」

咏「ん?だって時間も時間だぜ?」

えり「え、嘘……。う、わ」

咏「だろー? まぁ色々あったからねぃ。しゃーないしゃーない」

えり「な、何も話せてない……!」

咏「そういう日もあるってー知らんけど~♪」

えり「……いえ、そういうわけにはいきません!少し、お時間ください」

咏「えぇー?」

えり「こんなに時間を使ってしまったのはそもそも、」

咏「えりちゃんがササッとおっぱい揉ませてくれればよかっただけ、だよねぃ?」

えり「なっ……」

咏「あとは、急用だって呼ばれてたやつ!あれも結構時間食ったぜぃ?」

えり「ぅ……」

咏「…………」

えり「…………」

咏「…………」ジー

えり「っ」タジッ

えり(その目……苦手……)ソワソワ

咏「…………」ジー

えり「……っ……」ソワソワ

咏「…………」ジー

えり「…………」ウツムキ

咏「…………」ジィー

えり「…………」モジモジ

咏「…………」ジィィー

えり(なんなの、もう……!)

えり「…………」モジモジ

咏「…………」ニマー

えり「っ!?」

えり(み、見つめられながらそんな顔されても、余計居心地悪い……!)ソワソワ

えり(な、何?どこ見られてるの?……まさか、む、胸?)ササ

咏「…………」ジトー

えり(な、なんなのよぉ……!)

えり(というか……)

咏「…………」ジー

えり(やっぱり、胸、見てる?)

えり(何か変? いや、下着ないから変なのだろうけど……!)

えり(それ以外に変なことはしてないはず……!)

えり(変な、こと?)

えり「…………」

えり(し、して、た……!///)カァァ

えり(わたし、してた……変なこと……!)

咏「…………」ジー

えり(じ、じゃあ、もしかして……)

えり(声、聞かれて……た……?)ゾク

咏「…………」ニマー

えり(ひっ……)ビクッ

えり(わたし……っ)モジモジ

えり(あ、だめ……意識、向けないで。落ち着いて……)

咏「…………」ジィー

えり「ひっ……」ビク

えり(意識を他に向けようとすると三尋木プロだし)

えり(かと言って他の事を考えようとしても)

えり(…………っ)モジモジ

えり(胸の……さきっぽの、違和感が……気に、なっちゃ……)

えり(薬が、効き始めたのと)

えり(絆創膏の上から、ゆるく擦れたのと)

えり(さっき、いじってた……のが、混ざって……)

えり「……ぅぅ……///」

えり(もどかし、くて)

咏「……しよっか」ポツリ

えり「ッ!?」ビクッ

咏「だって、えりちゃんしたいんだろ」

えり「な、な、なにを……っ?」

咏「なにを、って……他になにがあんのさ」

えり「そ、そ、そ、そ、」アワワワワ

咏「そうと決まったらささっと済ませようぜー」

えり「ななっ、な、な、な、な、///」

咏「打ち合わせ」

えり「な、……ぁ、え?」

咏「うん?」

咏「どしたん」

えり「ぁ……うち、あわせ……?」

咏「そだよ。最初にえりちゃんが言ったんじゃん」

えり「うちあ、わせ……」

咏「口で反対しても駄目だろうから、目で反対してみたけどダメだねぃ」

えり「う、ちあ、……わせ……っ」プルプル

咏「ん?」

咏「えりちゃんなんで涙目になってんの!?」

えり「!?」

咏「なに、やっぱ痛いん?」

えり「こ、これはっ」

咏「それともツライことあった?よしよーし」ナデナデ

えり「な、な、撫でないでくださっ……」ワタワタ

咏「なんだよ!言ってみろって」

えり「い、い、言いませんっ!」

咏「言わないとわかんねーよー?なんとかできることかもしれないぜー?」

えり「ぜ、絶対に言いません!」

咏「本気で?ホントの本気で?」

えり「言いませんったら言いません!」

咏「えぇー。……あーそっかえりちゃん、打ち合わせ以外になんかやりたいことあんのー?」

えり「!!」

咏「お、図星ー?」ニヤニヤ

えり「そ、そんな、こと……っ」

咏「えりちゃんはわかりやすいねぃ」

えり「違います、違いますって!」

咏「なにー?何がしたいのー?」

えり「わたしはっ、したいことなんて……っ」

咏「…………」

咏「嘘ついてる顔」ジー

えり「っ!」

咏「あは。まぁえりちゃんの考えてる事なんてすぐわかっちゃうんだけどねー知らんけどー」

えり「な、なっ……///」

咏「表情見ればわかるって言ったじゃん。忘れちゃったー?」

えり「っ」

咏「さっきからえりちゃんさー」

咏「すっげぇ、エロい顔してる」ニヤ

えり「……な……」

咏「……んー?」ニヤニヤ

えり「…………」

咏「なんかやりたいことあんの?えりちゃん」ニコー

えり「ぅ……」

咏「…………」ジィー

えり「…………っ」モジモジ

えり(むね……が、ジンジンする……)

えり(むずむずして、もどかしくて……)

えり(からだ……あつく、て)ギュ

咏「…………」ニコッ

えり「っ」ビクッ

えり(自分の身体なのに)

えり(こんなに、コントロールが効かないなんて)

えり「み、……みひろ……っ」

咏「…………」

えり「みひろぎ、プロ」

咏「……なんだい?アナウンサー」

えり「っ!」ビクッ

えり(アナウンサー……)

えり(わたしは……アナウンサーで。仕事場で。こんな)

えり(仕事……わたしの、誇りである、仕事の、場所で……っ)ウル

えり(こんな、はしたな……っ)

えり「―――ッぁ」ゾクンッ

えり(だめ、だめ、だめ。身体、あつくなっちゃ、だめ……)

えり(からだ、コントロール、きかない。どうして?)

えり(むずむず、する……身体が)

えり(“触れ”って、命令してくる)ゾクン

えり(わたし、だめなのに、こんなこと、)

えり(もう、なにが、なんだか……っ)グスッ

えり(身体が、むずむずして)

えり(だめって考えるほど、あつくなって)

えり(お仕事場だからって考えると)ゾクッ

えり(胸の、……心臓の、奥が、引っかかれるみたいで)ゾクン ゾクン

えり(触れたことのない場所に、触れたみたいで……。痛くて、でも、甘くて、……)

えり(わ……た、し……?)

咏「……えーりーちゃん?」

えり「ひっ……」ビクッ

咏(う、わ)

えり「…………っ」ウルウル

咏「―――ッ」ゾクゾクッ

咏(う、わぁ……っ)ニヤ

咏(と、いけね。口元が)

咏(顔真っ赤にして、涙目で、弱々しい……っ)ニ、

咏(……無理。こりゃやばいわ)ニヤニヤ

えり「み、ひろぎ、ぷろぉ……」

咏「……うん、なーに?」

えり「わたし……わたしぃ……っ」フルフル

咏「えりちゃんの、今、やってほしいこと。言ってみ?」

咏「叶えたげるよ」

えり「…………ッ」

えり「…………っ」

咏「…………」

えり(い、う?)

えり(してほしい、こと……を、口にする……)

えり(口にしたら……わたしは、むずむずが、なくなって)

えり(でも)

えり(同時に、言うってことは)

えり(わたしは、それを……仕事場で)

えり(望んで、しまう?)

えり(……みとめて、しまう……?)

えり(わたしは、)

えり(仕事場で下着をはずしたことも)

えり(胸のさきっぽに、薬を塗るだけで、…………たのも)

えり(“何かの間違い”では、済まなくされる)

えり(ぜんぶ、わたしが、)

えり(わたしのせいで、こんなことになったって……)

咏「…………んー」

咏「よし。やめとこっか」

えり「……ぇ……?」

咏「いやー、なんか、結局こっちのせいじゃん?」

えり「っ!?」

咏「こっちが下着取れとか、色々言ったせいじゃん?なのにこれは、意地悪しすぎたかねぃ?」

えり「ぁ……あのっ……」

咏「ごめんよえりちゃん。そんじゃ、先に帰るわ」

えり「やっ……」

咏「……お?」

えり「ま、って……!」キュ

咏(袖掴まれた。いや、摘まれた?控えめだねぃ)

えり「ちが、います……」

咏「なにが?」

えり「わ、わた、……わたしがっ……」

えり「わたし、が……」

えり「…………っ」

えり「断ることも、できたのにっ……自分で、脱いだ、し……自分で、勝手に、こんな……っ」

えり「……こんなっ……」グスッ

咏「……ふぅん?」

咏「じゃあ、勝手にこんなになっちゃったえりちゃん」

咏「引き留めてまで、何をして欲しいの?」

咏「何を、求めてるの?」

えり「っ……」

咏「…………」

えり「…………わ」

えり「わた……し、の」

咏「針生えりの」

えり「っ……む、……」

咏「もう一回」

えり「っ! ……むね……を、」

咏「うん」

えり「……さ、さわ……」

咏「どしたの?」

えり「わたし、の……むね……」

えり「むちゃくちゃに……して……」

咏「」ゾクゾクッ

咏「……えりちゃん……あー、いや、なんか、もう」

咏「えり?」

えり「っ」ビクッ

咏「えー、あー……いいや、わかんね。」

えり「…………」ドキドキ

咏「……椅子、座って」

えり「……は、い……」

えり(……身体の、うずきが……あつさが、心臓が……)ドキドキ

えり(わたしは、――)

サワッ

えり「ひっ……」ビク

咏「ノーブラ」クスッ

えり「ぅ……う……///」カァァ

モミモミ

えり「んっ……///」ピクンッ

えり「ぁ……ん……、っ、ん」

咏「声、抑えなくてもいいぜ?」モミモミ

えり「だ、め、聞かれちゃ……」

咏「もうこんな時間なんだからさ、人なんかこねーよ。知らんけど」モミモミ

えり「ぁ、でも、ん、ンぅ……っ」

咏「気持ちよさそうにしてるえりの声、聞きたいな?」ボソ

えり「ひっ……」ビク

えり(み、みみもとで、息まぜて喋らないでぇ……っ)

咏「ね、えり?」モミモミ

えり「ひ、ゃ、あっ……」

咏「えーり」ギュウ

えり「んぁァッ……!」

パッ

えり「っぁ……」

咏「えり♪」

えり(名前ぇ……よびすて……っ)

咏「えり?」モミモミ

えり「ん、ンぁ、ンっ……」

咏「声、出して。えり」ギュウー

えり「ひぁッ、ん……♡」

咏「えーり」パッ

えり「ふぁ……///」

咏「……ボタン、外してい?」ニコ

咏「ま、言われなくても外すけど」

えり「あっ……」

咏「……生おっぱいに乳首バンソーコー。エロいねぃえりは♪」

えり「っ」

咏「さてさて」モミッ

えり「っぁ!」ビク

えり(みひろぎプロの、手、あつい……っ)

咏「えりのおっぱいはふにふにだねぃ♪」モミモミ

咏「少し大きめだから、手のひらから溢れて気持ちいいぜ。少し汗ばんでるのが、手に張り付いて」

えり「ゃ、やっ///」

咏「バンソーコー越しに、固いのが手のひらにあたってて」モミモミ

えり「!!」

咏「あは、ビクッてした。図星?」

咏「身体は正直だねぃ?それとも……」

咏「ずっと前から、固かったのかな?」

えり「そ、それ、は、」

カリッ

えり「ッッぁ……!!」ビクンッ

えり(からだ、に、ビリビリ、して……っ)

咏「ケガしてるんだったら、優しぃく優しぃく触らないと、だよねぃ」ニヤ

スリスリ……スリスリ………

えり「ひ、ぅ、あ、ぁ♡」ゾクゾク

咏「バンソーコーの上から、指の腹で、優しぃく、ね♪」スリスリ……

えり「んぁ、や、ぁ……っ」

えり(こんな、じゃ……)

えり(もっと、むずむず、して……!)

咏「優しく優しく丁寧にっと♪」ナデナデ

えり「ゃ、みひろ、ぁん……っ///」

咏「ん?なぁに?えり」カリッ

えり「ひぅッ! おねが、ぁ……っ、も、っと……」

咏「もっと?なに?」

えり「もっと、……さきっぽ、いじってぇ……!」ウルウル

咏「」ゾクッ

キュッ

えり「あァッ!!」ビクッ

咏「あは、いい声出るじゃんかー♪」キュッ キュッ

えり「ぃあ、あんっ、ぁ、あっ♡」ビクビク

咏「エロいなぁえり」クリクリ

えり「ぁああっ……~~♡」

咏「たまんねーって……!」コリコリコリ

えり「ひ、ぁン♡ それ、きもちっ……♡」

咏「うん?これ?」コリコリ

えり「あぁっ♡ ふぁ♡ んんっ…♡」

咏「痛いんじゃないのー?」コリュコリュ

えり「ひぃんっ♡ いた、ぁん、け、ど、きもちぃっ…れすぅ」ゾクゾク

咏「痛いのにきもちいいの?」クニュクニュ

えり「ん、ン、は、ぃ……っ♡」

咏「……えりはホントにエロいなぁ」コリュコリュ

えり「っ、ぁ、ぁん、ご、め、……っ」ビクッ

咏「ん?」キュッ

えり「ひぃうっ♡ ごめん、なさいぃ……っ」

咏「…………」クニクニ

えり「ぁあ、あ、んんっ」

咏「……なぁ、えり?」クリュクリュ

えり「ふぁあ♡ な、ん、ぁん、れすか…あぁっ…♡」

咏「えりさぁ、なんか勘違いしてるかもだけど」

えり「ふぇ……?」ゾクゾク

キュムッ

えり「ッッ♡」ビクッ

咏「エロいことはさぁ?」コリコリコリ!

えり「ぁ、あッ!?はげし……っ♡」ビクッ

咏「なぁんにも、悪いことじゃないんだぜ?」キュゥゥ

えり「ぁあッ―――♡♡」ビビクンッ

咏「……え?」

咏「……嘘。もしかして」

咏「……あ、気失っただけか。ビックリさせやがって」

咏「キャパオーバーと、オーバーヒートと、普通に今日一日の疲れってとこかな」

咏「流石に、乳首だけでイくことはないよねぃ……知らんけど」

咏「……ま、そのうちそんな身体にすっけどね?」クスッ

咏「あーあー、これからが楽しみだーっと♪」

咏「……な?えーり♪」ナデナデ

えり「……すぅ……」zzZ

えり「ゃっ、あ……っ! やめ、」

咏「んー?」

えり「ぁんっ……ッ、ゃあ、ぁ、あっ……///」

咏「いやなの?」

えり「ん、ンぁ……!ゃぁ、いやぁ……!」

咏「……でもね、えり」

えり「ひっ……」

咏「下の方は」スルッ

えり「ぁ、や、やめっ……」

咏「どうなってるかねぃ?」

えり「いっ……」

えり「いやああああああ!!」ガバァッ

カチッ

ピピピピピピピピ

えり「…………ふぇ?」

えり「…………」

ピピピピピピピピ

えり「………………」スッ

ピピピ カチッ

えり「………………」

えり「ゆ、め?」ガーン

えり「…………」

えり「……なっ」

えり(なんていう夢を……!!)ズーン

えり(あんな、あんな、夢……っ!)

えり(あんな……)

えり「……うぅ///」

えり(この間……)

えり(三尋木プロが、あんなことしたから、こんな夢……!)

えり(こん、な……)

えり(夢……なの、に……っ)

咏『……でもね、えり』

えり「ッ」ゾクン

えり(ゆめ、なのにぃ……っ!)ドキドキ

えり(なんだか、ドキドキ……して)

えり(身体が、暑くなって……)

えり(あたまが、ぼーっとして)

えり(暑く……なっ、て……)

えり(あつ、く……)

えり(……あ、つ……)

えり(………………)

バタン

えり「…………きゅぅ」

………………

ピピッ

えり「…………う、わ」

38.6度

えり(今日は、この間打ち合わせ出来なかった分の埋め合わせの日だったのに)

えり(これじゃ……無理、か)

えり(……あたま、いたい……)

えり(でも、連絡だけ……三尋木プロに、連絡だけでも……)

えり(目の前が、クラクラする……)

えり(携帯、携帯……)ゴソゴソ

えり(メール、送らなきゃ……)

ズキッ

えり「ぅ……」

えり(れん、らく……)

えり(すみません、きょうは、体調不良で、……申し訳、ありませんが、うち、あ…わ…)

ズキン

えり(っ……また、お時間の、あうとき……)

ズキン

えり(……おねがい、いたします……)カチッ

えり(なんとか、送信……)

えり(あたま、いたい……身体が、おもい……)

えり(寝なきゃ……)

えり(寝て、早く、治さないと……)ゴソゴソ

えり「んっ……」ポフンッ

えり(こんな、体調崩すなんて、何年ぶりだろう)

えり(なさけない……)

………………
…………
……

えり(…………)

えり(……ん……)

えり(ぁ……いつの間にか、寝てた……)

えり(でも、身体はおもくて……あつ、い……けど)

えり(おでこが、ひんやりして……)

えり(きもち、い……)

ガチャ

?「おっ」

?「目ぇ覚めた?大丈夫?」

えり「ん……」

?「んー、顔色悪いねぃ。薬とかは?なにか食べたん?」

えり「いえ……食欲、なくて……」

えり「…………」

?「そっかー。困ったもんだねぃ、知らんけど」

えり「…………ッ!?」カバッ

?「おお、そんなに急に起き上がらなくても」

えり「み、み、み、……っ」

?「みみ?」

えり「みひろぎ、ぷろ……っ?」

咏「おう、三尋木プロだよー」

咏「えりちゃん♪」ニッ

えり「なっ、なんっ、なんっ…でっ、こっ……」

ズキッ

えり「ぅ……」フラ

咏「あーあー言わんこっちゃない。横なってなよ」

えり「ぅ……うぅ……」

咏「布団かけて」ポフポフ

えり「み、ひろ……」

咏「うん?」

えり「なんで……ここ、に……?」

咏「えりちゃんのメール見てさ」

えり「しかし……」

咏「なんか読みにくかったけど、体調崩したってのと、家で会う?とか書いてあったし」

えり「……え……?」

咏「メールもちゃんと打てないくらい酷い状態だったんだねぃ」

えり「あ、あの……?」

咏「ま、来て正解だったねぃ。水とか飲むかい?ミネラルウォーター買ってきたぜぃ」ニコ

咏「ほら、何が良いかわかんなかったからさー。アルプスなんちゃらと、ヴォルなんちゃらと、いろはなんたらとー」

えり「そ、そんなに……」

咏「ま、水分補給は大事っしょ?知らんけど」

えり「…ありがとう、ございます…」

咏「おーおー。今日は存分に頼って良いかんねぃ!」

えり「は、はぁ……」

咏「おでこに貼ってあるやつ、気持ちい?」

えり「はい……ひんやり、します……」

咏「熱は何度あるのさ」

えり「えっと……38.6……」

咏「うっわ、わりと酷いなぁ。医者は?薬は?」

えり「いえ……こんな時じゃないと、ちゃんと身体を治せないので……薬も、大丈夫です」

咏(……頭の固いやつの考えること、わっかんねーなー)

咏(えりちゃんらしいけどさ)

えり「それより、みひろぎプロ……」

咏「ん?」

えり「うつるといけません……はやく、」

咏「いや、知らんし~」

えり「で、も」

ズキン

えり「ぅ……」

咏「こんなえりちゃん、放って置けるかっての」ナデナデ

えり「っ……」

咏「でも、なんか食べておかないとだめだぜぃ」

えり「ぅぅ……」

咏「お粥とかが良いよねぃ。準備できるまで、おとなしく寝てるんだよー」

タッタッタッ

えり「…………」

えり(……おでこ、きもちい……)

………………

コンコン

咏「や」キィ

えり「あ……」

咏「寝てなかった?へーき?」

えり「はい……どうしましたか……?」

咏「お粥、食べれる?」

えり「おかゆ……」

えり(いい匂い……)

咏「ほら、うまそうっしょ?」

えり「ホントだ……」

咏「食べる?」

えり「……じゃあ、少しだけ」

咏「起き上がれっかい?」

えり「だいじょぶ、です」

えり「わ……ほんとに、おいしそ……」

咏「だろー?」

えり「これ、みひろぎプロが……?」

咏「まさかまさか。出前だよ」

えり「……で、でまえ……?」

咏「有名和食店の、お粥」

えり「え……あそこのお店のですか」

咏「そーそー。味はだいじょぶっしょー」

えり(あそこ……出前サービス、やってたっけ……?)

咏「そんじゃ」フーフー

えり「……?」

咏「ほい、あーん」

えり「…………」

えり「………………」

えり「………え………」

咏「あーん、って」ニヤニヤ

えり「………………」

えり(……あーん……)

えり(口を、開けってこと……)

えり(ということは多分、お粥を食べさせてくれるという……)

えり(…………)

えり「なっ」

咏「うん?」

えり「そのくらい、自分で食べられますよ!」

咏「いやいやー無理すんなって」

えり「無理なんかッ……!!」

ズキッ

えり「ぅ……」

咏「ほれ、急に大声なんか出して」

えり「ぅ、うぅ……でも」

咏「知らんし」

えり「…………」

咏「あーん」ズイッ

えり「…………」

えり「……ぁ、あー……」パク

咏「おいし?」ニコー

えり「…………///」コクリ

咏「素直が一番だぜー」ナデナデ

えり「……こども扱い、してませんか」

咏「してないしてない」ナデナデ

えり「言ってることとやってる事が矛盾してますよ」

咏「大人扱いしてほしいの?」

えり「そんな極端な」

咏「大人といえばー……」ワキワキ

えり「っっ!?」

咏「お?」

えり「ぁ……ぅ……///」

えり(そうだ、三尋木プロに、この前……わたし……っ///)

咏「…………」

咏「ほい、あーん」

えり「ぁ……その……」

咏「あ、こども扱いされたくないんだっけ?」

えり「…………」

えり「…………あーん」

咏「ん、いーこ」

えり「……うるさ、です」モグモグ

えり「…………」

咏「…………」ペラ

えり「…………」

咏「…………」ペラ

えり「みひろぎプロ」

咏「んー?」

えり「……いつまで、いるんですか……?」

咏「わっかんねー」

えり「…………」

えり「しかし、あの……」

咏「気にしないで寝てなよえりちゃん。治らないぜ?」

えり「そう言われましても……」

えり(どうも気になっちゃって、眠れない……)

咏「こっちは適当に過ごしてっからさ。あ、今度はこの本棚の雑誌借りるぜー」

えり(完全に、しばらく居る気だ……)

えり「でも、うつるといけませんから、せめてこの部屋からは……」

咏「別に気にしないけどねぃ」

えり(わたしが気にします)

咏「……わぁーったよ。でもその前に」

えり「……?」

咏「おでこのひんやりシート、替えっから。剥がすぜー」ペリペリ…

えり「んっ…」

咏「あーれま、ひんやりシートが熱吸ってカッサカサ。やっぱり熱高いんじゃん」

えり「うう……」

咏「ほれ、新しいの貼るよー」

えり「ありがと、ございま……」

ペト

えり「んっ……」ピクン

咏(急に冷たいの貼られるとビクッとするよねぃ)

えり「…………」プルプル

咏(冷たさに慣れなくて震えてる……)ニヤニヤ

えり「…………」ホッコリ

咏(気持ち良さそうな顔)ナデナデ

えり「……なんですか」

咏「別にぃ?」ニヤニヤ

咏「んじゃ、なんかあったら呼んでねぃ~」フリフリ

えり「はい……」

ガチャ パタン

えり「…………」

えり(……おかゆ、美味しかったなぁ……)

えり(……おでこ、きもちい……)ウト…

えり(みひろぎプロ……)

えり(来てくれて、よかった……)ウトウト

えり「……すぅ……」スヤスヤ

…………

えり「はぁ……はぁ……」

えり(……あつ、い……)

えり(からだが、浮いてるみたいで、ふわふわ、して……)

えり(くらくら、する……)

えり(あつくて……くるし…くて……)

えり(……だれか、……たすけ……)

「……ちゃん……」

えり(だれ、か……)

「……りちゃん……」

えり(……だ、れ……?)

えり(……ひんやりとした、手が、頬に……)

えり(……ここち、いい……)

スッ

えり(あ……)

ギュ

えり「ゃ……だ……ぁ……」

「うん?」

えり「て……あてて……」

「……手?」

えり「ん……」

「あてる……こう?」

えり「……ん……」ニコ

えり(ひんやりした、手……)キュ

えり(おちつく……)スリスリ

「…………」

えり「きもち、い……」スゥ…

えり「……すぅ……すぅ……」スヤスヤ


咏「…………」

咏(がっちり掴まれちゃってるねぃ、こりゃ)

咏(別にいいけどさ、知らんけど)

咏(しっかし……)

えり「すぅ……すぅ……」

咏「…………」

咏「こんな寝顔じゃ、大人扱いはできないねぃ」ポツリ

えり「……んん……」スリ

………………

えり「…………」

えり「……ん……」モゾ

えり(あったかい……)

えり「んん……」

えり「…………ん?」

咏「むにゃ……」スカー

えり「」

えり「……」

えり「…………」

えり「………………」

えり「へっ?」

咏「んむ……?」

えり「あっ……えっ?」

咏「ふぁあ~……おふぁよーえりふぁ~……」アクビ

えり「あっ、あの……えっ?」

咏「うん?」

えり「みっ、みひろ……えっ?」

咏「んー……あてて、腰が」

咏「いってー……無理だ、起き上がれねー」

えり「だ、大丈夫ですか?」

咏「ちょっと無理そうだねぃ。だから」

咏「もう少し、えりちゃんの胸枕で寝かして……」ポフ

えり「なぁッ!?///」

えり「な、な、なん、なんでっあのっ!あのっ!?」

咏「なーにーさー」モゾ

えり「へ、変なところでモゾモゾと動かないでください!」

咏「知らんしー」スリスリ

えり「やめてくださいってば!」

咏「ところでえりちゃーん」

えり「なんで、っ……」

咏「起き抜けにそんな大声出して大丈夫?」

えり「……もすこし、早く……」クラクラ

咏「言わんこっちゃねー」

咏「えーっと、ゆうべえりちゃんの様子見にこの部屋入ったら」

咏「かーなーり苦しそうにうなされてて」

咏「熱酷いのかなーだいじょぶかなーっておでこに手当てたら」

咏「えりちゃん、手掴んでそのまんま離さないもんで」

咏「ベッドの近くの椅子に座って、えりちゃんの寝顔見てたら」

咏「そのまんま、えりちゃんのおっぱいめがけて突っ伏して寝ちゃった、って感じだねぃ」

えり「ぅ……ぅ……」クラクラ

えり(寝ていたとはいえ、全然覚えてない……)

えり「すみません、三尋木プロ……」

咏「いーのいーの」

えり「しかし、わたしのせいで……」

咏「えりちゃんの寝顔たっぷり見れたし満足満足」

えり「う……」

咏「さてと、そろそろだいじょぶかなーっと」ゴソ

咏「ん、立てる。変な体制で寝ちゃダメだねぃ」ノビー

えり「すみません……」

咏「また寝顔見せてくれたらチャラにしてやんよ」

えり「うぐ……」

咏「ほっほっほ」ヒラヒラ

咏「顔色、ちょっと良くなってるね」

えり「あ……体調も、昨日に比べたら全然……」

咏「どれ、おでこ」ピトッ

えり「!?」

咏「んー、まだちょい熱いねぃ」

えり(か、顔近い……っ)プルプル

咏「食欲は?」

えり「あ、えと、今はまだ……」

咏「まぁ起き抜けだしねぃー。あとで用意しとく」

えり「そ、そんな……」

咏「どうせ作るのは店なんだしへーきへーき」

えり「うぅ……」

咏「病人は、甘えとくもんだぜぃ?」

咏「んじゃ、もう少し寝てる?」

えり「ん……それは、まぁ……」

咏「ま、たしかに起き抜けで寝ろってのも変な話かねぃ」

えり「しばらく横になっています」

咏「あ、じゃあ」

えり「?」

咏「熱下がったってことは、結構汗かいたっしょ?」

咏「身体、拭いたげよっか」ニコー

えり「…………えっ」

今日はここまで

ゆっくりペースで申し訳ない。
まだしばらくこのペースになっちゃいそうだ。すみません。
またしばらくしたらエロターンになると思うので、よろしくお願いします

咏「だって、そのまんまだと気持ち悪くねー?」

えり「え、えっと、シャワー、浴びてきますから……」

咏「また熱上がったらどうすんのさ。それに、風呂場で倒れちゃシャレになんないぜー?」

えり「そ、それは……」

咏「遠慮すんなって」

えり「……でも……」

咏「一回スッキリして寝たいっしょ?」

えり「…………」

ガチャ

咏「よぅし、タライとタオル持ってきたぜぃ」

えり(結局また押し負けてしまった……)ハァ

咏「さ、脱いで脱いで」

えり「脱い……っ」

咏「そりゃそーっしょ。何びっくりしてるのさ」

えり「で、ですが……」

咏「んん?」

えり「……………」

咏「ちょっと背中拭くだけだぜ?」

えり「それは、その……」

咏「なーんもしないって。ちょっとは信用してよ」

えり「……へ、変なことしませんか」

咏「しないしない」

えり「ぜ、絶対、ですか」

咏「絶対絶対。ぜーったい。……多分」

えり「多分って言いましたか」

咏「えりちゃんの中の、変なことの基準わかんねーからさ~」

咏「こっちは普通と思ってても、えりちゃんが変だって思ってる事もあるかもしれないし?」

えり「それは……そう、かもしれませんけど」

咏「ってか、普段からえりちゃんに変なことなんてしたことないしねぃ~」

えり「どの口が言いますか」

咏「だって、こっちは承諾貰ってるぜ?」

えり「え?」

咏「えりちゃんが、ちゃんとオッケー出してくれたことしかしてない」

えり「そんなっ……」

えり「…………」

咏「だろ?」

えり(そ、そういえば…そうかもしれない)ガーン

咏「そんなわけで、ほれ、脱ぐ」

えり「うっ……」

咏「身体を拭くってのも、さっきちゃんとオッケー出してくれたじゃん」

えり「ううっ……」

咏「えりちゃんが、良いよって言ったこと以外しねーって。大丈夫」

えり「…………」

咏「今は、大人扱いしないから」

えり「…………」

えり「後ろ、向いてください」

咏「ん」

えり「…………」ゴソゴソ

咏「…………」

えり「ん……。こっち向いて、いいですよ」

咏「おう」クルッ

えり「…………」

咏(ご丁寧に背中向けてるんだか、全力で隠してるんだか……)

咏(布団で隠してんだから、顔くらい見せてくれたって良いと思うんだけどねぃ)

咏「んじゃ、いくよー」

えり「お願いします……」

咏「……っと」フキフキ

えり「ん……」

咏「…………」コシコシ

えり「…………」

えり(お湯で温めたタオルが……)

咏「首元、ちょい失礼すんよ~」

えり「はい……」

えり(凄く、気持ちいい……)

咏「昨日、似たようなこと言ったけどさ」

えり「……?」

咏「病人は、大人扱いする気なんてねーよ」

咏「今はおとなしく、こども扱いされてな」

えり「…………」

えり「…………はい」

咏「素直でよろしい」

……………

えり「……とは、言いましたけど」

咏「はい、あーん♪」

えり「もういい加減一人で食べられますよ」

咏「こども扱い、されるんだろー?」ニヤニヤ

えり「それは、」

咏「えりちゃんがオッケーしたんじゃんかー。こども扱いされるって」

えり「で、でも」

咏「早く食わないと冷めちゃうぜー?」

えり「…………」

咏「あーん」

えり「……あー……」パク

咏「よしよし、えりちゃんえらいねー」ナデナデ

えり(……納得行かない……)

咏「おいし?」

えり「……ん」コク

咏「よしよし、もっと食べなー♪」

えり「……あーん」パク

咏「~♪」ナデナデ

えり「…………」モグモグ

えり「…………おいし」ゴックン

お久しぶりです。明けましておめでとうございます。
遅くなってしまってすみません。
マイペースですが、今年もえりちゃん共々よろしくお願いします

今夜続き書きます

~数日後

咏「……おっ」

えり「おはようございます、三尋木プロ」

咏「おっはよーえりちゃん。顔色も良いし、完治?」

えり「はい、お陰様で……。あの時は本当にお世話になりました」

咏「いーっていーって」ヒラヒラ

えり「……です、が」

えり「腑に落ちない点が、いくつか」

咏「お?」

えり「……えっと」

咏「うん」

えり「……どうして、私の部屋にはいれたんですか……?」

咏「あー。そりゃ簡単な話でねぃ」

咏「ふっつーにマンションの管理人に言っただけー」

えり「ああ、なるほど……」

えり「…………」

咏「どしたの。微妙そうな顔して」

えり「あ、い、いえ。別に……」

えり(今朝、管理人さんとすれ違った時、妙に頭下げられたのは……)

えり(……いや、考えすぎよね。うん)

咏「あとはー?」

えり「ああ、えっと……どうして、来てくださったんですか?」

咏「ん?えりちゃんが来いって言ったんじゃね?」

えり「え?」

咏「メールでさ。ほら」

えり「…………う、わ」

咏「あんだけ体調悪そうだったからしゃーないけど、流石に読みにくかったぜぃ」

えり「……ええと……」

えり「この……“家”“あう”ですが……」

咏「ほ?」

えり「多分、“打ち合わせ”の入力ミスですね……」

咏「……おっほー」

えり「……わ……っ」

えり「わたしのミスで本当にご迷惑を……っ」プルプル

咏「いやいやーなるほどね。えりちゃんにしては、やけに積極的だなーとは思ったけど」

咏「なるほどなるほど。うんうん」

えり「ホント、ホントにもう、わたしは……ッ」

咏「どうどう、どうどうえりちゃん」

咏「ま、体調悪かったんだし。んなこともあるよねぃ」ケラケラ

えり「しかし」

咏「えりちゃんの寝顔見れたし、万々歳ってね」

えり「うぐ。で、ですが!」

えり「わたしのミスのせいで、三尋木プロには本当に沢山迷惑をかけてしまいましたし!」

えり「も、申し訳がなくて……」

咏「……んー。じゃあ一個、貸しってことで」

えり「え?」

咏「それでおあいこ。良いよね?」

えり「は、はい……」

咏「こっちは寝顔見れただけでも万々歳なのに、まさかえりちゃん自ら“借りは返す”なんて」

咏「えりちゃんは本当に太っ腹だねぃ♪」

えり「…………」

えり(迷惑をかけて申し訳なく思っているのは事実で……)

えり(いや、でも……)

咏「たーのしみぃ♪」

えり「…………」

えり(また、わたしは何か墓穴を掘ったのでは……)ガーン

咏「そんで?」

えり「は、はい?」

咏「聞きたいことってのは、そんだけかい?」

えり「あ、ああ。あとひとつ……」

えり「………………」

えり「っ」

えり「い、いえ。なんでもありません」

咏「ん?ホント?」

えり「はい」

咏「そ?なら良いけど」

えり「…………」

えり(……熱もだいぶ治まって、三尋木プロが帰るとき……)

えり(わたしが寝ていた、あの時……)

……………………

咏「……さて。えりちゃんの体調も落ち着いたし。そろそろお暇するかねぃ」

咏「えりちゃんは……よく寝てる。ま、今日帰ることは言ってあるし大丈夫っしょ」

えり「すぅ……」zzZ

咏「んじゃ、えりちゃん」

咏「………………」





ちゅ




咏「おやすみ」

……………………

えり(あれ、は……)

えり(ゆめ、……よ、ね?)

咏「えりちゃん?」

えり「……~~///」

咏「えりちゃーん?」

えり「は、はいッ!?」ビクッ

咏「顔紅いよ?どした?」

えり「い、いえ!なんでもありません、なんでも!」

咏「そうかい?また、熱が……」スッ

えり「!」ビクッ

咏「お?」

えり「あ、だ、大丈夫ですから!」アセアセ

咏「……んなら良いけどさ」

えり「そ、それより!打ち合わせ、しましょう?何日もお休みしていましたし!」

咏「んー。その前に……」

えり「そ、その前に……?」

咏「ちょっくら、化粧室」

えり「……ど、どうぞ」

咏「ん」スタスタ

カチャ パタン

えり(……ああもう、わたしはまた)

えり(変に、三尋木プロを意識しちゃって……!)

えり「…………」

えり「三尋木プロの、ばか」ポツリ

咏「ふ、ふぁ」

咏「ぶぇっくしょーい!」

咏「うぃー……」ズピッ

咏「……風邪、やっぱ移っちゃったかねぃ?」

長いことあけてすみません。
えりちゃん体調不良編、これにて終了です
マイペースですがこれからもよろしくお願いします

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