光彦「ちょっと!なにするんですかコナン君!!」コナン「え?」 (52)

コナン「いや、お前んち燃やそうかと」

光彦「なんで燃やすんですか!?」

コナン「灰原が綺麗な花火が見たいって言うから・・・」

コナン「だから燃やそうかと」

光彦「意味わかりませんよ!?」

光彦「だったら花火を打ち上げれば良いじゃないですか!?」

光彦「なんで僕の家燃やすんですか!」

光彦「こんなの花火でもなんでもないですよ!?」

コナン「うるせぇ光彦!!近所迷惑だ!!」

光彦「ご、ごめんなさい・・・」

コナン「結構燃えてきたな」

コナン「灰原に連絡しよう」

光彦「ちょっと!中にはまだぼくの家族がいるんですよ!!」

コナン「安心しろよ光彦」

光彦「え?」

コナン「麻酔銃で眠らせてあるし、鍵の他に大型の南京錠や鎖を使ってる」

コナン「抜け出せないさ、何があっても」

光彦「ちょ!なんてことするんですか!?早く助けないと!!」

コナン「無駄無駄ぁ!はっはっはっ!!」

光彦「凄い鎖だ!!」

光彦「これを外せば・・・!!」

光彦「熱っ!!」

光彦「これをとるのは至難の技ですよ!」

光彦「で、でも!僕がやらなきゃ!!」

光彦「みんな・・・みんな死んじゃう!!」

光彦「みんな無事ですか!?返事してください!!」

光彦「絶対・・・助けますから・・・!!」

コナン「Hahahahaha」

コナン「凄い勢いで燃えてるな」

コナン「野次馬も集まってきた」

コナン「そろそろ・・・か」

コナン「おい光彦!なんてことするんだ!!」

光彦「え?」

コナン「お前自分の家だろ!?なんで・・・なんでここまでするんだよ!!?」

光彦「な、なに言ってるんですかコナン君・・・?」

コナン「お前が家族との仲が悪かったのはわかってる・・・」

コナン「でも・・・でもここまでするのはあんまりだろ!?」

近所さん「光彦君が・・・?」ヒソヒソ

近所さん「仲、良さそうだったのにね」ヒソヒソ

光彦「え・・・え?」

コナン「」メガネキラッ

コナン「早く火を消さねぇと!!」

小五郎「あれは・・・」

小五郎「おい!どうしたコナン!!」

コナン「おじさん!早く火を消さないと!!」

コナン「中に人がいるんだ!!」

小五郎「なんだと!?」

小五郎「皆さん!消防車が来るまで手伝ってください!!」

コナン「バケツリレーだね!!」

小五郎「コナン、光彦くん、危ないから下がるんだ」

コナン「はーい」

光彦「でも!」

小五郎「下がるんだ!!」

光彦「は・・・はい・・・」

コナン「光彦、元気出せよ」

光彦「貴方には・・・人の血が流れてるんですか・・・?」

コナン「流れてるから人間なんだよ」

光彦「あなたって人はぁ!!」

コナン「」メガネキラッ

光彦「!?」

コナン「もうおせーよ、なにもかもな(笑)」

光彦「!?」

コナン「お前がこれから何を言おうと、俺のさっきの言動」

コナン「まさか、必死になって友人を説得し、火を消そうと頑張った小学生の言葉を疑う大人なんていない」

コナン「犯人はお前なんだ、光彦」

光彦「くっ・・・卑怯もの!!」

コナン「卑怯で結構!Hahahahaha!!」

光彦「はかったな!江戸川ぁぁぁ!!」

コナン「(結局、全焼した)」

コナン「(焼け跡から3人の遺体が発見され)」

コナン「(光彦は施設に入れられることが決定した)」

コナン「あいつの人生オワタwww」

灰原「オワタ?」

コナン「なんでもない、早く光彦に会いに行こうぜ」

灰原「えぇ」

歩美「光彦くん元気にしてるかなぁ?」

元太「なんで放火なんかしたんだろうな・・・」

灰原「・・・聞いちゃダメよ、そんなこと」

元太「わかってるけどよ・・・」

コナン「(おー、ハトがパンに群がってる!!)」

歩美「入るよー!光彦くん!!」ガチャ

光彦「僕じゃない・・・」

元太「光彦・・・」

光彦「僕じゃないんです・・・」

灰原「・・・大丈夫?円谷くん」

光彦「僕はなにもしてないんです」

コナン「光彦!お前の好きなタラタラしてんじゃねぇよ!買ってきたぜ!!」

光彦「」ピクッ

光彦「その声・・・」ボソッ

コナン「あん?」

光彦「江戸川ぁぁぁぁ!!!!!」ガチャガチャ(手錠のあの音)

コナン「おぉう・・・」

元太「落ち着け光彦!!」

歩美「コナン君を見たとたん突然・・・」

光彦「えどっ江戸川ぁぁ!!貴様ぁあぁ!!!」ガチャガチャガチャガチャ

灰原「江戸川くん・・・貴方を見てこんなことになるなんて」

灰原「貴方、なにかしたの・・・?ちょっとこれは異常よ?」

コナン「」

歩美「コナン君?」

元太「おい、コナン・・・」

コナン「・・・光彦の家族を殺したのは俺なんだ・・・」

一同「!!!?」

コナン「こいつは自分で火をつけたあと」

コナン「何を思ったか、自分で開かないようにした扉を開こうとしたんだ」

コナン「火が燃え盛ったあとで、多分やり過ぎたと思ったんだろう」

コナン「そして俺はこいつが扉を開けようとするのを止めた」

コナン「本当に危険だったから・・・」

コナン「もう、子供の力ではどうすることもできなかったから・・・」

コナン「だから俺はこいつを火の海から遠ざけた」

コナン「・・・俺が殺したも同然と思われても不思議じゃない・・・」

灰原「江戸川くん・・・」

光彦「江戸川!!!え、え、え、江戸川ぁぁぁぁ!!!」

歩美「コナンくんは悪くないよ!!」

元太「あ、ウナギ屋が見える」

灰原「そうよ、貴方は悪くない・・・」

灰原「よく、頑張ったわ・・・」

コナン「う・・・うわぁぁぁぁん!!」

灰原「泣きなさい・・・今は」ギュッ

コナン「(灰原あったけぇ・・・)」

歩美「(やっぱり哀ちゃんが好きなんだコナン君・・・)」

元太「たまにはなまずも食いたいな」

光彦「おわぁぁぁぁ!!!江戸ぉぉぉぉぁあぃ!!、!」

博士「お帰り哀くん」

灰原「ただいま、博士」

タクシー運転手「ほらボウヤ、着いたよ」

コナン「ぐーぐー(やっと着いたか・・・)」

博士「す、すみません!よいしょ。とりあえずソファーに寝かそう」

タクシー運転手「どうも、お代は・・・」

博士「今財布をとってくるワイ」

灰原「・・・工藤くん」

コナン「スピースピー(そろそろ起きるか・・・)」

コナン「ん・・・」

灰原「・・・おはよう、工藤くん」

コナン「あ、あぁ・・・」

コナン「ここは、博士ん家か?」

灰原「えぇ、そうよ」

コナン「寝ちまってたのか・・・」

灰原「疲れてたんでしょ?いまお水入れてくるわ」

コナン「あぁ、すまねぇ」

博士「どうしたんじゃ新一、目が腫れとるぞ?」

コナン「なんでもねぇよ・・・」

博士「大方、光彦くんのお見舞いにいって罪悪感が溢れたんじゃろ」

コナン「・・・」

博士「光彦くんのご両親やお姉さんが亡くなったのはお前のせいじゃない」

コナン「でも・・・助けられなかった・・・」グスッ

博士「新一・・・」

灰原「(工藤くん・・・)」

コナン「(・・・飯はまだか?)」

看護師さん「先生大変です!!」

医者「どうしたんだ?」

看護師さん「205号室の患者さんが!!」

医者「205?あぁ、光彦くんの」

医者「なにかあったのか?」

看護師さん「居ないんです!!」

医者「なぁにぃ!?やっちまったな!!」

医者「警察に連絡だ!僕も周りを見てくる!」

看護師さん「わかりました!」





光彦「江戸川・・・身内の仇・・・!!!」

コナン「いや、帰るよ」

灰原「本当に大丈夫?」

コナン「あぁ、隣だし気にすんなよ」

灰原「送るわ」

コナン「大丈夫だって」

灰原「でも・・・」

コナン「だから隣だって言ってんだろ?ついたらメールするよ」

灰原「・・・わかったわ」

コナン「心配しすぎなんだよオメーは(笑)」

コナン「じゃあな、おやすみ」

灰原「お休みなさい」



コナン「今夜は月が綺麗だな・・・」

コナン「あれ、開かない」

コナン「おっかしぃなぁ」

?「そこまでですよコナン君」

コナン「!?」テロン!!

コナン「み、光彦?」

コナン「はっ!?ナイフ!!?」

光彦「仇ぃぃぃやあぁぁぁぁぁ!!!!!」


ブスッ









光彦「はぁ・・・はぁ・・・」

コナン「甘い、甘すぎるぜ光彦」メガネキラッ

光彦「江戸川・・・コナ・・・」ドサッ

コナン「安心しろよ」

コナン「急所は外してある」

光彦「・・・・・・」フゥーフゥー

コナン「しかし、ここに置いておくのは危険か?」

コナン「しょうがねぇ、家の地下に隠すか」

コナン「よいしょ、よいしょ」スザザー ズザザー

光彦「」ズルズル

コナン「さて、光彦?」

コナン「誰の隣で眠りたい?」

コナン「服部か?それともキッドか?」

コナン「赤井?ベルモット?それともジンか?」

コナン「剥製コレクションに加えてやろうってんだ。感謝しろよ?」

光彦「カッカヒッ」

コナン「そうか・・・お前は服部しか知らないな」

コナン「じゃあ服部の横な?今剥製にしてやるから、ちょっと待ってろ」

光彦「ヒーッヒーッ」

コナン「生きたままの剥製ほど、リアリティー溢れるものはないよな(笑)」

コナン「フンフフーン」





光彦「(クククッ、かかりましたね江戸川コナン)」

光彦「しねぇ!江戸川!!!」

コナン「なにっ!?」

ドゴォォォ(鈍器のようなもので殴る音)

コナン「あひっ」

光彦「フヒッフヒヒッ」

光彦「やりました!やりましたよお!!!!」

コナン「(ここで死ねば剥製がバレるか・・・)」

コナン「じゃあ死ねない!!」

光彦「!?」

コナン「来なっ!光彦」タッタッタ

光彦「動けるだと?くそっ!待ってくださいコナン君!!」

今宵月の見える丘

コナン「はぁはぁ」

コナン「やられたー」ドサッ

コナン「ここで死ぬなら悔いはないか」

コナン「警察ごときに、あの地下室が見つけられるとはおもえねぇ」

コナン「問題は、あの地下室をみた光彦だ」

光彦「や、やっと追い付きました!」ゼーゼー

コナン「はぁはぁ・・・」

光彦「見つけましたよコナンくん?????ヒャハッ」

コナン「ウォッカ!!」

光彦「え?」




光彦「」ドサリ

ウォッカ「一撃だぜ」

コナン「光彦は死んだ」

コナン「俺は生き延びた」

コナン「それでいいじゃない」

コナン「人間だもの」

歩美「おはよーコナンくん!!」

元太「おっすコナン!!」

コナン「よう!!」

灰原「ふあぁ・・・」

コナン「相変わらず目付き悪いな・・・」

灰原「・・・なにか言った?」

コナン「なにも・・・」

コナンの平和は、今日も続く。続くったら続く




えんど

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom