不良「隔離学級だ」委員長「え!?」 (105)
※ギャグのつもりで書いてるのであまり深く考えないでください
※エログロ胸糞とかあるので危険を察知したら回れ右してください
不良「……」
根暗「……フ、フヒヒ……」
ドゴォ!
爆弾魔「てめえキメエ笑いすんなやコラァ!」
根暗「……フヒヒヒ」
爆弾魔「……チッ!」
医者「てめーの方がうるさいっての」
爆弾魔「あ?」ギロッ
医者「お?」ギロッ
お嬢様「はあ……相変わらず野蛮で御座いますのね」
キーンコーンカーンコーン
委員長「予鈴鳴りましたよ、席に座ってください!」
爆弾魔「けっ」スッ
医者「ふん」
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ガララッ
担任「おらお前ら、みんな来て
ドゴォォォン!
爆弾魔「オラアアアアア!!」
不良「シャラアアアアア!!」
ドカベキィ!
爆弾魔「ぐはっ!?」ドサッ
不良「ぬっ!?」ズザー
担任「……お前ら、席につけ」
爆弾魔「何だよ……火力を強めたってのに効いてねえのかよ」
不良「……ちぃっ」
委員長「もう、いつもいつも……」
お嬢様「毎日飽きないんですのね」
担任「じゃあ出席取るぞー」
この学級は隔離学級と呼ばれている!
隔離学級とは、少年院も匙を投げる大事件を起こした少年少女をその名の通り隔離する学級である!
外界とは完全に遮断され、学級の人は皆とある建物の中で過ごしている!
大事件を起こしたにもかかわらず、その才能を潰すのは勿体無いと考えたお偉い様方がこの少年少女を更生させ、利用しようと考えたのがこの隔離学級である!
担任「爆弾魔ー」
爆弾魔「……」
担任「返事!」
爆弾魔「へいへい」
爆弾魔、13歳男!
電車、新幹線、飛行機などを片っ端から爆発させ、交通機関を完全に麻痺させる事件を起こした!
幾多の企業が打撃を受け、家に帰れない者も大多数に及んだ!
担任「お嬢ー」
お嬢様「様をつけなさいな」
担任「返事!」
お嬢様「……はい」
お嬢様、12歳女!
いいとこの生まれであり、その莫大な資産をいいように使って日本経済を蹂躙!
倒産した大企業の数は数十を越える!
担任「医者ー」
医者「……はいよ」
医者、14歳男!
この歳で異例の医師免許持ちだったが、人体実験を繰り返した挙句、大規模なバイオテロを引き起こした!
世間からの医療機関の信用は完全に失墜、医師免許も剥奪!
担任「根暗ー」
根暗「は、はい……フヒッ」
根暗、13歳男!
日本の重要機密にハッキングし、データを改変したりネットに公開したりとやり放題!
改竄事実も多数公開され、国家機関は壊滅状態、データもバックアップが破壊され、完全に元に戻らなかった!
担任「不良ー」
不良「……ふん」
担任「返事!」
不良「……おう」
不良、14歳男!
その身一つで暴走族をまとめ上げ、国会議事堂に突撃!
総理大臣を始め、ほとんどの政治家に暴行を加え、殺害した!
担任「委員長ー」
委員長「はい!」
担任「うむ、いい返事だ」
委員長、14歳女!
唯一の前科無し!
では何故ここにいるのかというと、他の5名を更生させるにあたっての見本となる人物として全国から選ばれたためである!
担任「よし、全員いるなー」
現在、隔離学級の生徒数はこの6名!
みんな中学生である!
ちなみに委員長除く5名の手により、日本は先進国から転落した!
担任「じゃあ最初の授業始めっぞー」
この担任は7人目である!
1人目は爆弾魔によって爆発させられ、
2人目は不良によって殴り殺され、
3人目はお嬢様によって社会的に抹殺され、
4人目は根暗によって過去のパワハラが暴露されて上から抹消され、
5人目は医者によって解体され、
6人目は委員長によって色々論破されて精神を病んだ!
そう、この5名は外界と関われないので退屈しており、先生いじめがストレス発散の捌け口の一つになっているのである!
そう、今、生徒vs先生が熱い!
キーンコーンカーンコーン
担任「じゃあ今日の授業は終わりなー」
不良「あー、やっと終わったか」
お嬢様「退屈でしたわね」
爆弾魔「全くだ、つまらないから寝てたぜ」
医者「じゃあ今日も対策会議といこうか」
根暗「そうだね……フフヒッ」
爆弾魔「キメエ笑いやめろや!」
委員長「あなた達あれだけやっておいてまだ懲りないの? いい加減にしなさいよ!」
不良「なんだよ、お前だって前の奴にいちゃもんつけまくって追いやってただろうが」
委員長「うっ……そ、それはあの先生があまりにも不甲斐ないから……」
お嬢様「とにかく、あなたは必要ありませんから向こうに行ってくださる?」
委員長「黙って見過ごすわけには」
不良「あ?」
医者「お?」
委員長「うっ……」タジ
不良「……ふん、他の空き教室行こうぜ」
爆弾魔「けっ、そうだな」
根暗「……フヒッ」
委員長「くっ……」
委員長「(いつものパターンだ)」
委員長「(私は彼らの持つ力に真っ向から立ち向かえられない……!)」
不良「で、今回の先公だが」
お嬢様「結構手強いですわね」
爆弾魔「朝の奇襲は毎回あしらわれてるしよ」
不良「あれほど戦える奴はそうそういないぞ」
根暗「使えそうな情報も見つからなかったよ……フヒヒ」
爆弾魔「おめぇどうやってネット使ってんだよ、外界と遮断されてるってのによ」
根暗「フヒヒ……秘密」
ドゴォ!
爆弾魔「だあ! そのフヒヒ笑いやめろや!」
根暗「……フヒヒ」
医者「殴っても無駄だ、そいつドMだから」
不良「前みたいに金にモノを言わすことは出来ないんだったか?」
お嬢様「そうですわね、どうやらお上の方々が私の融通が効かない人達に変わったようで」
医者「背後から攻めるにしても、簡単に察知されるし」
根暗「詰まっちゃったね……フヒヒ」
不良「……罠に嵌めてみるか」
医者「ふむ? 何か策があるのか?」
不良「爆弾も効かない化け物は絡め手で崩すのは定石だからな」
お嬢様「今まで真っ向からぶつかっていましたけれども」
不良「うっせ」
不良「最初の頃、爆弾魔がここから出ようとしたことを覚えてるか?」
医者「あー、あれな」
お嬢様「あれは不覚ながら笑ってしまいましたわね」
爆弾魔「おいこら! 変な事思い出させんな!」
医者「……あいつらを使うのか?」
不良「そうだ」
お嬢様「まあ……悪くはないかと」
不良「で、根暗」
不良「監視カメラのハッキングと映像の編集は出来るな?」
根暗「フヒッ……お安い御用……」
不良「よし」
爆弾魔「俺の話をしたってことは俺の爆弾も必要ってことだよな?」
不良「そうだ、うんと火力のデカイのを頼む」
爆弾魔「へっ、あの頃の話をされたのは胸糞悪いが、あいつをギャフンと言わせられんなら協力すっぜ」
〜〜〜
担任「ふう……全くあいつら、懲りないものだな」
担任「上からは用心しろと言われていたが……」
担任「この程度ならなんてことはないな」
担任「むしろ俺の前任の奴らが不甲斐無く思えてくるぞ」
担任「さて、帰るか、カードキーはっと」
ドゴォォォン!
担任「!? な、なんだ!?」
ヴーッヴーッ
担任「サイレン!? あいつら何をしたんだ!」
ダダダダッ
機動隊「動くな!」チャキ
担任「なっ……!?」
機動隊「入り口を破壊して生徒達を外に出そうとしたな?」
担任「な、何の話だ?」
機動隊「言い訳は無駄だ、取り押さえろ!」
担任「ま、待て、何がなんだか、ぐわっ!?」
〜〜〜
不良「……連れて行かれたようだな」
医者「まさかこんなに上手く行くとはね、冤罪作戦」
お嬢様「先生だけが勤務時間外になると外に出られる事を利用したわけですのね」
不良「あいつが爆弾を使って入り口を破壊したように見せる」
不良「これだけであいつは失墜する」
不良「俺達が外に出る可能性を作ることは何よりの禁忌らしいからな」
お嬢様「まあ、結局入り口は壊れなかったんですけどもね」
爆弾魔「前より入り口の強度を強化してやがるな、何枚扉だよ一体」
医者「で、異常があったらあんな風に機動隊の集団がなだれ込んでくると」
爆弾魔「マジで死を覚悟したぜ、あの時はよ」
不良「俺もあの数を一人では無理だな、おまけに機関銃持ってるし」
医者「で、あいつは無実を主張するだろうが、根回しは万全、と」
不良「根暗に頼んで先公が爆弾魔から爆弾を貰う映像、入り口を破壊する映像、他諸々を捏造してもらったからな」
根暗「ぼ、僕の編集技術は、あまり知られて、ないみたいだね……フヒヒヒ」
根暗「当然、ハッキングした痕跡は残してないよ……フフ」
爆弾魔「さて、これで7人目も無事撃破したわけだな」
お嬢様「次はどんな人が来るのかしらね」
委員長「……あなた達……」
爆弾魔「あれぇ? いいんちょいたの?」
委員長「こんなことは止めろって何度も言ってるのに……!」
不良「……じゃあお前が退屈しのぎに付き合ってくれるのか?」ジロ
委員長「うっ……」
医者「止めるのも今更って話だしな」
お嬢様「今回は命があるだけマシだと思いますが」
委員長「……」
根暗「……フヒッ」
不良「そもそもお前がいる事自体無茶苦茶な気がするな」
爆弾魔「えーと、更生の見本? 何それ」
根暗「住んでる世界が違う……フッヒ」
お嬢様「まあ所詮は一般人ですから」
医者「俺達も自分の部屋に戻るか」
不良「そうだな、あばよ」
スタスタ
委員長「……くぅっ……」
※
ー得意教科ー
爆弾魔:図工
お嬢様:英語
医者:理科
根暗:数学
不良:体育
委員長:可もなく不可もなく
※
〜次の日〜
8人目「えー、私が新しく担当になった8人目です」
8人目「前任の人は諸事情により、来られなくなりました」
不良「……くくっ」
委員長「……」
爆弾魔「新しい人はハゲのオッサンかー」
8人目「……」ギロ
根暗「フヒッ……」
お嬢様「ふふっ……」
8人目「……これからよろしく」
医者「……今回はいつまで持つかな?」
不良「さあな」
〜授業中〜
8人目「……であるからして」
不良「……」ピコピコ
爆弾魔「……あ、くそ……」ピコピコ
根暗「……よし……フヒヒ」ピコピコ
8人目「……貴様ら」
不良「……」ギロッ
8人目「うっ……!」
お嬢様「(気の弱いタイプですわね、一生徒に注意も出来ないとは……)」
8人目「……おいお前! 何してる!」
根暗「フヒッ?」
医者「(一番気弱そうな奴を選んだな)」ピコピコ
お嬢様「(次貸してくださいな)」
医者「(はいよ)」ピコピコ
根暗「(今回も僕に来たね……フヒッ)」
根暗「フヒヒヒ……ゲームですけど……」ピコピコ
8人目「今すぐ止めたまえ!」
根暗「フヒッ……他の人にも、言ったらどうですか……フヒヒ」
8人目「何……?」
根暗「僕にしか言えない、なんてこと、無いですよね……フヒヒヒ」
不良「……」ギロッ
爆弾魔「……」ジロッ
医者「……」ギンッ
8人目「ぐっ……」
8人目「君! 注意してやれ! 委員長だろう!」
委員長「わ、私ですか?」
医者「なんだ、自分じゃ出来ないから人に頼むのか」
お嬢様「……くすっ」
8人目「な、なんだ! 何がおかしい!」
不良「はっ」
爆弾魔「くっふふ」
8人目「き、貴様ら……!」ワナワナ
医者「おや? まさか暴力に訴えるつもりか?」
お嬢様「まあ……先生ともあろう方がそんな野蛮な……」
不良「まあ俺なら返り討ちだけどな」
8人目「ふざけるなぁ!」バッ
不良「ふん」ブンッ
8人目「うっ!?」
不良「それ以上近づいて来るなら容赦無くぶっ叩いてやるぜ」
8人目「な、なんで木刀なんて持ち込んでるんだ!」
根暗「欲しいものがあったら、し、申請すれば、送ってくれるんです……フヒッ」
8人目「くっ……」
爆弾魔「あれぇ? もしかして先生てさぁ」
爆弾魔「中学生相手にビビってるんすかぁ?」
医者「ははは、大の大人が情けないもんだな」
8人目「い、いい加減にしろぉ!」
不良「オラッ!」ガッ
8人目「ぐあっ!?」
不良「ほらほら! どうしたぁ!」ガッガッ
不良「さっきまでの威勢は何処にやったァ!」ガッガッ
8人目「あっ、ぐっ、や、止めてくれぇ!」
お嬢様「惨めですわね……」
根暗「フヒヒ……写メっとこ」パシャ
委員長「っ……」
キーンコーンカーンコーン
不良「……時間か」
8人目「か、かはっ……」
爆弾魔「授業は終わりだぜ! 早く出てけよ!」ゲシッ
8人目「ぐぅっ」
お嬢様「派手にやりましたわね……血とか抜けた歯とか飛んでますわよ?」
医者「関係ねーよ、掃除すんのは俺らじゃないしな」
お嬢様「それもそうですわね」
8人目「くっ、ぐぅっ……覚えてろよ……」ヨロヨロ
不良「ふむ、しばらくはこうやって痛めつけるのもいいかもな」
爆弾魔「前の奴は何やっても躱されてたかんなあ」
委員長「いい加減にしてよ! どうしてそんなことするの!?」
お嬢様「……はたして貴方は強く言える立場なのでしょうか?」
爆弾魔「なー、いい加減ウザくなってきたからこいつやっちまわね?」
不良「ん……そうだなぁ」
委員長「うぅっ……」
医者「どの選択が懸命か、お前なら分かるだろ」
根暗「……フヒッ」
委員長「……」
爆弾魔「……さっきのゲームの続きやろうぜ!」
不良「よし」
お嬢様「次は私が出ますわ」
根暗「フヒッ」
爆弾魔「飽きた!」
医者「じゃあ俺と変われ」
爆弾魔「ほらよ」
不良「お前飽きるの早すぎだろ」ピコピコ
爆弾魔「だってさ、ちまちましてんだぜ」
爆弾魔「もっとさ、派手にさ、ドカーンと、来てくんねえとさぁ」
お嬢様「……あっ」ピコピコ
爆弾魔「……お前下手くそだなー」
お嬢様「お、お黙りなさい、初めてなんですのよ」ピコピコ
不良「俺らだってこのゲームやるのは初めてだよ」ピコピコ
根暗「フヒフヒッ」ピコピコ
医者「お前上手いな、何だ今の動き」ピコピコ
根暗「慣れればすぐ出来る……フヒヒ」ピコピコ
お嬢様「むむむ……」ピコピコ
爆弾魔「それでさー、今回の担任は毎日少しずついたぶるとしてさ」
爆弾魔「順番どーする?」
不良「俺は今日やったから明日以降はお前らでいいぞ」ピコピコ
お嬢様「じゃあ明日は私がやりますわ」ピコピコ
医者「ゲームが上手く出来ない腹いせか」ピコピコ
根暗「そこ危ない……」ピコピコ
お嬢様「あっ!」
不良「下手くそだな」
お嬢様「お黙りなさい!」
〜次の日〜
8人目「……」
不良「お、来たぜ」
8人目「っ……!」ビクッ
爆弾魔「せんせー、予鈴鳴ってからかなり時間経ってますよー」
爆弾魔「せんせーが遅刻して示しがつくんでしょーかー?」
8人目「ぐぐぐ……」
医者「ははっ」
根暗「……フヒヒ……」
8人目「……授業を、始めるっ……」
委員長「……」
8人目「ここはこうであって、それから……」
お嬢様「先生」
8人目「……な、なんだね?」
お嬢様「そこの意味が今一よく分かりませんでしたのですけれど」
不良「(動いたか)」
8人目「これは、あれがこうであって」
お嬢様「はて、それだとおかしくはないでしょうか?」
8人目「な、何?」
お嬢様「そこはそうなることが前提にあって、そこから成り立っていますので」
お嬢様「先生が言った通りだと矛盾が生じるのでは?」
8人目「な、え?」
医者「(なるほど、そう行くか)」
8人目「いやしかし、そこは」
お嬢様「あれはそこがああなるからこうなのであって、どれでもよいというわけにはいかないと思いますが」
8人目「そ、それは教科書にそう書いてて」
お嬢様「あら、教科書そのままをただ書き写しただけですの?」
お嬢様「先生自身がそこをきちんと理解をしていなければいけないのでは?」
お嬢様「自身が分かっていないのにただ教科書通りに朗読するだけで私達に教えられると思っているのですか?」
8人目「ぐぐっ……」
爆弾魔「(うっわー、えげつな)」
根暗「(昨日の鬱憤を存分にぶつけてるね……フヒッ)」
お嬢様「そもそも最初の方からただ書き写しているように思います」
お嬢様「どれも模範通りの解答であって、先生自身の考えが見出せません」
お嬢様「まさか何も考えずに授業をしているのですか?」
お嬢様「それでよく教師が務まると思いますわ」
8人目「……ぅ、ぅぅ……」ポロポロ
お嬢様「あら、もしかして泣いていらっしゃるのですか?」
お嬢様「私は事実を述べただけであり、先生を叱っているのでは御座いません」
お嬢様「というより、大の大人が中学生如きに言い負かされて泣いてしまうのは見るに絶えませんわ」
8人目「ううううう!!」
8人目「うるざい!!」バンッ
8人目「文句垂れないで黙って授業を聞げぇ!」バッ
お嬢様「っ!?」
不良「オラッ!」バキッ
8人目「ぐうっ!?」ドサッ
不良「口で負かされたら手を上げるのが教師か? あ?」
8人目「ぐ、ぐぐ……」
不良「木刀持ってないから勝てる、と思うなよ」
お嬢様「はあ……貴方は何故教師をやっているのか、今一度考えてみてはどうですか?」
8人目「き、貴様ァ!」
不良「……」ギロッ
8人目「っ……」
爆弾魔「ははは! 大人の泣き顔ってみっともねーのな!」
医者「あんな大人にはなりたくないな」
根暗「フヒッ」
8人目「っ……」
8人目「……今日の授業は、ここまで、だ……ズビッ」
不良「は? まだ時間になってねえぞ」
お嬢様「途中で仕事を放棄するおつもりなのでしょうか?」
8人目「ぐぅぅぅ……!」
爆弾魔「せんせー、早く授業続けてくださいよー、ねー」
キーンコーンカーンコーン
8人目「うわあああああ!!」ダダダッ
医者「チャイムと同時に逃げ出したぞ」
爆弾魔「はは、だっせーの」
お嬢様「少しですがスッキリしましたわ」
不良「なんだよ、向かって来られたときビクってしてたろ」
お嬢様「お、お黙りなさい!」
医者「じゃあ明日は俺がやってもいいか?」
爆弾魔「え、俺もやりたい!」
根暗「僕は後でもいい……フフ」
不良「じゃあ二人でジャンケンな」
二人「さーいしょーはぐー!」
爆弾魔「負けたぁー!」
医者「じゃあ明日は俺な」
不良「そうか」ピコピコ
根暗「……フヒッ」ピコピコ
医者「それ何のゲーム?」
お嬢様「二人対戦系らしいですわ」
不良「ぬあっ、やられた!」
根暗「よし……フヒヒ」
不良「やっぱお前強いって」
医者「明日木刀使いたいんだが借りていいか?」
不良「ん? ああ、明日の朝でいいか?」
医者「おう」
〜次の日〜
不良「予鈴鳴ったのに先公来ねえぞ」ボリボリ
爆弾魔「昨日もそうだったし、習慣化すんじゃねーの?」ムシャムシャ
お嬢様「教師としては底辺に値しますわね」チュー
根暗「……フヒヒ……」モグモグ
委員長「……朝から何食べてるのよ……」
不良「ポテチ、のりしお」
爆弾魔「プリッツ」
お嬢様「パイナップルジュース」
根暗「たけのこの里……」
爆弾魔「アァ!? テメェたけのこ派かコラァ!」
不良「……まさかお前、きのこ派か?」
お嬢様「真に残念ですわね……」
爆弾魔「え? ちょ、まさかお前らみんな……」
委員長「ところで、医者君はどこに行ったの?」
不良「さあ? 木刀貸したら教室から出てったきり戻ってないな」ボリボリ
ガラガラ
8人目「……」
不良「おい、もっと堂々と入ってきたらどうだ?」
8人目「っ……」ビクッ
爆弾魔「なんで声かけただけでビクってするん?」
8人目「……そ、それでは点呼を取る……」
8人目「……ん? 医者はいないのか?」
不良「トイレじゃないですかね」
8人目「……」
医者「……」コソッ
根暗「(!)」
8人目「……ま、まあいい、授業を始める……」
医者「……」ソローリ
爆弾魔「……」ニヤニヤ
8人目「……? 何を笑って」
医者「よっ」コツン
8人目「ぐっ……!?」グラッ
医者「よし」
お嬢様「あら、それだけで終わりですの?」
医者「おう」
8人目「うっうぐ」フラフラ
医者「頭を軽く小突いて脳震盪を起こした」
8人目「うっ! うぷっ!」
医者「特に嘔吐中枢を刺激するような小突き方をしたから」
8人目「オォロロロロロロ!!」ビチャビチャ
委員長「うっ……!」
医者「ご覧の通り、吐く」
8人目「う、うぶ、ごほっごほっおええ!」ビチャ
不良「うわ、汚えの」ボリボリ
爆弾魔「今日の朝飯は焼き魚かー」ムシャムシャ
根暗「……写メっとこ」パシャ
委員長「……うっぷ……」
お嬢様「あら、貰いました?」
委員長「な、なんでみんなあれを見て平然とお菓子を食べれるのよ……」
8人目「かふっ……はー、はー……」
不良「臭えな、ちゃんと拭いとけよ」
8人目「う、くぅっ、げほ」フラフラ
医者「お次はコレ」バシャ
8人目「っ!?」
お嬢様「うっ」
爆弾魔「くっせえー!」
医者「酢酸、皮膚に影響が出ない程度に希薄したやつ」
医者「それでも十分な刺激臭だ」
根暗「頭に派手にかけたね……フヒッ」
8人目「あ、がああ! おええっ!」ビチャ
お嬢様「また出しましたわね」
爆弾魔「にしても臭すぎんぞ! 窓開けろ窓!」
医者「やりすぎたか、すまん」
不良「外界と遮断されてんだ、換気扇しかねえぞ」
8人目「かあ、が、がふっ……」
根暗「と、透明だね……」
医者「全部出して胃液しかなくなったか」
爆弾魔「それよりさ、マジでどうすんよこいつ」
不良「ほっとけ、多分授業出来なさそうだから離れようぜ」
お嬢様「そうですわね」
爆弾魔「ん? いいんちょは?」
お嬢様「さっきお手洗いに向かいましたが」
不良「どうでもいいわな」
爆弾魔「それもそうだ、そして明日は俺の番だな!」
医者「まあ、お前は何すんのか予想はつくな」
爆弾魔「るせーよ」
根暗「……フヒッ」モグモグ
不良「あ、そうだ、こいつきのこ派だってよ」
医者「なんだって? まさかそんな……」
爆弾魔「お、おいい! お前もなのか!?」
〜次の日〜
8人目「……」
8人目「もう嫌だ……」
8人目「なんでこんな目に会わないといけないんだ……」
8人目「優秀な教師に特別オファーが来て」
8人目「一クラス担当するだけで格別な給料が貰えると言うから引き受けたのに」
8人目「どうしてこんな仕打ちを……」
8人目「……とにかく、最低一週間はやらないと給料が貰えないんだ」
8人目「それまではなんとか続けないと……」ガララッ
ドゴォォォン!
8人目「ぐあああああああ!?」
爆弾魔「うっはははは! 当たり前のように踏んだぜおい!」
8人目「が、あ、足がああああああ!!」
不良「おいおい、足が吹き飛んだぞ」
お嬢様「火薬の量を間違えたのではなくて?」
爆弾魔「あ? あー、あの程度でも足がもげるのか……」
委員長「……っ……」
医者「肉片が散ったな、あれじゃあもうくっつけることは出来なさそうだ」
委員長「……な、なんであんなの見て、平然と、していられるのよ……」
不良「殴ってると骨が突き出たり内蔵飛び出したりするからな」
爆弾魔「火力を上げれば身体が弾け飛んでもおかしくないぜ」
お嬢様「まあ、人として見てませんでしたし」
根暗「ゲームでよくある……フヒッ」
医者「愚問だな」
委員長「……」
不良「で、こいつどうすんの?」
8人目「痛、痛いいいいいい!」
根暗「とりあえず止血、する?」
医者「やだよめんどくさい」
お嬢様「放っておきましよう、私達がどうこうする必要はありませんから」
爆弾魔「そだなー、面倒事は」チラ
委員長「……」
爆弾魔「いいんちょがやってくれるかんなー」
医者「今までの後始末って、全部委員長がやってたんだったか?」
不良「俺が2人目をボコボコにした時はどこかに連絡して救助隊を呼んでたな、結局死んだけど」
お嬢様「そういう責務もあるということですのね」
委員長「……」
医者「どうした、早く呼ばないと失血で死ぬかもしれんぞ?」
委員長「……」ピポパ
爆弾魔「あ、そういう無線機みたいのあるんだ、初めて見た」
不良「ところでこいつ、もう無理なんじゃね?」
お嬢様「確かに、明日からまた別の人になりそうですわ」
根暗「僕まだ何もしてない……写メネットに上げとこ、フヒッ」
委員長「(……こいつらが更生することなんて無理よ)」
委員長「(一緒になった時から分かってたけれど、どうして新しい先生を懲りずに送ってくるの?)」
委員長「(もう無駄な犠牲が増えるとしか思えない……)」
※
ー身長(高い順)ー
不良:176cm
医者:168cm
爆弾魔:165cm
委員長:161cm
根暗:158cm
お嬢様:144cm
※
〜次の日〜
9人目「えー、前の先生は怪我で来れなくなったため、私が新しく担当になりました」
不良「(……女か)」
爆弾魔「(女のせんせーって初だな)」
委員長「(新たな犠牲者が……)」
9人目「これからよろしくね」
爆弾魔「はい、質問いいすか!」
9人目「何かしら?」
爆弾魔「彼氏いるんすか?」
9人目「え?」
爆弾魔「彼氏ですよ彼氏!」
9人目「い、いないけれど……」
根暗「い、今までに彼氏がいたことは……」
9人目「……数人は」
ビーッビーッ
9人目「え、な、何?」
根暗「あ、これ、嘘発見器……フヒッ」
9人目「え……」
お嬢様「見栄を張るなんてなんとまあ……」
9人目「くっ……」
不良「はい、俺も質問いいですか」
9人目「こ、今度は何かな?」
不良「歳いくつ?」
9人目「んなっ」
不良「……」
9人目「な、なんでそんなこと」
不良「いくつ?」ギロッ
9人目「う……」
根暗「……フヒヒ……」
9人目「……に、28、よ」
根暗「……本当みたい」
爆弾魔「化粧濃くないすか?」
9人目「ぬぐっ」
医者「俺からも質問です」
9人目「……何でしょう?」
医者「性交の経験は?」
9人目「は、はあ!?」
委員長「っ!?」
不良「お、いくねー」
医者「言い換えますか、セッ」
9人目「ななな、なんてこと聞くの!」
爆弾魔「聞くまでもないだろー、彼氏いないんだぜ」
医者「それもそうか」
9人目「わ、私にもそれくらい」
ビーッビーッ
根暗「フヒヒ……」
9人目「……くぅっ!」
不良「28で処女、なるほどなるほど」
お嬢様「遅れてますわね……」
9人目「ぐぬぬぅ……」
9人目「(な、なんでこんな辱めを……)」
9人目「(これが隔離学級の洗礼、なのかしら……)」
医者「他に聞くことあるか?」
爆弾魔「理想の彼氏とか?」
9人目「も、もういいでしょ! 授業始めるわよ!」
キーンコーンカーンコーン
9人目「あら、それじゃあ今日はこれで終わりね」
9人目「(朝の質問攻め以降は特に何も無かったわね……)」
不良「よし、今回はどうする?」
爆弾魔「初めての女のせんせーだかんな、決まってんだろ?」
お嬢様「私の出番は無さそうですわね……」
医者「そういう薬品なら色々と種類があるぞ」
委員長「あ、あなた達、そんなことまでするの!?」
不良「ん? そんなことってどんなことだ?」
爆弾魔「ちょっと分かんないから教えてほしいなー?」
委員長「な、なっ……!?」
医者「……引っ込んでおけ」
委員長「くっ……」
不良「それじゃあ、どうやって捕まえる?」
医者「麻酔薬ならあるが」
根暗「吹き矢、あるよ……フヒヒ」
爆弾魔「なんで吹き矢なんだよ」
不良「射出できるやつなら何でもいいだろ、縄は俺が準備しとく」
爆弾魔「場所は? ベッドのある保健室か?」
医者「妥当だな」
根暗「ゴムは、いる?」
医者「長く楽しむなら必要だろうな」
〜次の日〜
キーンコーンカーンコーン
9人目「ん、今日は終わりね」
9人目「(何も無い……? 身構えすぎたかしら)」
爆弾魔「……作戦決行だな」
不良「よし、行くか」
医者「うむ」
根暗「先に保健室で待ってる……フヒヒ」
委員長「(……何とかして止めなきゃ)」
お嬢様「止めておいた方がよろしいかと」
委員長「なっ、どうして!」
お嬢様「私は貴方のことを思って忠告しているのですが」
委員長「くっ……」
9人目「……」スタスタ
不良「……」コソッ
不良「(俺が吹き矢を吹く役たあ……)」
医者「(首の後ろ、うなじを狙うんだ)」
不良「(了解)」
不良「ふっ!」バシュ
ドスッ
9人目「うっ!?」ドサッ
爆弾魔「おー、上手いな」
不良「こんなもんだろ」
医者「じゃあ運ぶぞ」
9人目「……う……」
不良「お、起きたか」
9人目「一体何が……っ!」
9人目「(腕が縛られてる!?)」
9人目「ちょっと! どういうつもり!?」
爆弾魔「どういうつもりって、そういうつもりだけれども」
根暗「カメラ、回したよ……フヒヒ」
9人目「くっ……」
9人目「(縛られてる上に力が入らない……!)」
医者「麻酔、効いてるようだな」
不良「これなら手間も無くやれそうだな」
爆弾魔「じゃあまずは上を……へへ」プチプチ
9人目「ひっ!」
爆弾魔「おー!、おっぱいでけー!」モミッ
9人目「やっ止めっ!」
不良「なんだお前、その程度で興奮してんのか」
爆弾魔「んだよ、お前ら興奮しねーのか?」モミモミ
9人目「あぅぅ!」
不良「何度も経験済みなものでな」
爆弾魔「え、お前らやったことあんの?」
医者「お前は無いのか?」
爆弾魔「な、え、マジ? いつやったん?」
不良「ケンカ売ってきた奴に女もいたから打ち負かした後に存分にな」
医者「実験体が沢山あったからいくらでも」
根暗「弱みを握ったら簡単に……フヒッ」
爆弾魔「お前もやったことあんのか!」
不良「じゃあ下も脱がすか」ズルッ
9人目「止めてぇ!」
爆弾魔「おー……」
9人目「み、見ないで!」
医者「誰からやる?」
爆弾魔「俺!」
不良「童貞には荷が重いだろ、おっぱいでも揉んでろ」
爆弾魔「ちぇっ!」モミモミ
9人目「んぁ!」
不良「じゃあ俺からでいいか?」
医者「まあ俺は後でもいいけど」
根暗「僕も……フヒッ」
不良「じゃ、やらせてもらおうか」
9人目「……ほ、本気、なの?」
不良「確か処女だったな、貰うぜ」
9人目「……い、いや」
不良「挿れるぞ」
9人目「いやあああああああああ!!」
〜〜〜〜
不良「……濡れてなきゃこんなもんか」
医者「よく締まるな、初めてなだけはある」
爆弾魔「これがマンコ……うっ」
根暗「……いい声、出てる……フヒヒ」
〜〜〜〜
9人目「ぅ、ぁ……」
爆弾魔「ふぅ……」
不良「お前、早かったな」
爆弾魔「うっせ! 経験者と一緒にすんな!」
根暗「……も、もっとやっていい……?」
医者「まだやるのか、お前何回やるつもりだよ」
爆弾魔「カメラ止めていいか?」
医者「十分撮ったからいいだろ」
爆弾魔「よし……お、ちゃんと撮れてる」
不良「明日も楽しませてもらえそうだな」
根暗「ふっ」ズチュ
9人目「ぁっ!」
〜次の日〜
9人目「……」
不良「お、来た」
9人目「っ!……」
爆弾魔「せーんせ! いーもん見せてあげるぜ」
9人目「……何?」
爆弾魔「ほら、よく撮れてるだろ?」
9人目「……!!」パシッ
爆弾魔「あ、とられた」
根暗「まあ、それコピーだから大丈夫……フヒヒ」
9人目「……何のつもり?」
医者「今日からも頼むってことだよ」
不良「来なかった場合は……分かるな?」
9人目「っ……」
〜二日後〜
爆弾魔「せんせ、これ着けてよ」
9人目「こ、これって……」
爆弾魔「首輪、見たまんまだろ」
9人目「なんで……」
根暗「フヒヒ……」
9人目「……くっ……」カチャ
爆弾魔「ちなみに、無理に外そうとしたら爆発するかんね」
9人目「え!?」
不良「リード付きか」グイッ
9人目「ぐぅっ!?」
〜三日後〜
お嬢様「私も楽しませていただきます」
不良「へぇ、ペニスバンドか」
9人目「ひっ……」
お嬢様「あと、鞭も用意しました」
医者「ほう」
お嬢様「どんな声で鳴くのか、わくわくしますね」
〜一週間後〜
9人目「あっあっ!」
爆弾魔「おらおら!」パンパン
委員長「……」
委員長「(まさか、授業中に始めるなんて……!)」
お嬢様「もっと鳴きなさい!」バシン
根暗「ブヒィ!」
〜二週間後〜
9人目「……」
不良「どうした?」
9人目「その、今日は……」
不良「今日? どうすっかな」
9人目「……えっと」
不良「……何? もしかして期待してる?」
9人目「え!? そ、そんなこと……」
医者「染まってきたね」
〜一ヶ月後〜
9人目「もっと! もっと欲しいのぉぉ! あへぇぇぇ!」ビクンビクン
根暗「フヒヒッ!」パンパン
不良「……そろそろ限界か?」
医者「精神が壊れてきてるな、もう持たないだろ」
爆弾魔「なんだ、終わりか?」
お嬢様「授業が出来なくなっただけで、こっちではまだまだ楽しめると思いますが」
爆弾魔「てことは、新しいやつが来るってことか」
不良「じゃあこいつどうする?」
医者「空き教室が無駄に多いからどれかを豚小屋にしようか」
委員長「……先生……」
9人目「あはぁ……どうしたの?」
9人目「あなたも虐めてくれるのかしらぁ……はぁん……」
委員長「っ……」
委員長「(こんなになるなんて……)」
9人目「ねぇ、やらないの?……ふぅぅ……」
※
ー得意スポーツー
爆弾魔:バスケットボール
お嬢様:フェンシング
医者:持久走
根暗:どれもダメ
不良:格闘技全般
委員長:テニス
※
〜次の日〜
10人目「えー、前の人がいなくなってしまったので、私が新しく担当になりました」
医者「(空き教室で監禁状態だけどね)」
10人目「よろしく」
不良「(男か)」
10人目「じゃあ早速だが授業を始める」
委員長「……」
キーンコーンカーンコーン
10人目「ん、終わりか……今日はここまで」
爆弾魔「……今回の奴はどうよ?」
不良「何の特徴も無いつまらん奴だな」
お嬢様「冴えない顔をしてましたわね」
医者「なんかいじめがいが無さそうなんだよなぁ」
根暗「様子見……フヒヒ」
委員長「……」ダッ
不良「? 何だあいつ」
爆弾魔「トイレ我慢してたんでないの」
10人目「……」スタスタ
委員長「先生!」
10人目「ん、委員長か、小学校以来だね」
委員長「どうしてここに!?」
10人目「国から特別オファーが来てね」
10人目「せっかくだから来てみたんだ」
委員長「そうなんですか……」
10人目「君こそ、大変な役柄に当てられてしまっているようだね」
委員長「まあ、はい……」
10人目「まあ思っていたより元気そうで安心したよ」
10人目「気苦労は絶えないだろうけど、挫けないでくれな」
委員長「……はい!」
根暗「フヒッ?」
爆弾魔「どうしたよ」
根暗「面白い情報が、見つかった……」
お嬢様「何ですの?」
根暗「あの先生、三年前に生徒と関係を持ったってことで書類送検されてる……」
医者「へえ」
根暗「しかも相手は小学生……」
お嬢様「いけない、鳥肌が」
不良「お前、狙われるんじゃないのか?」
お嬢様「その時は守ってくださいまし」
根暗「……!!」
不良「今度は何だ?」
根暗「交際相手の当時の小学生だけど……」
爆弾魔「……え!?」
お嬢様「なんとまあ……」
医者「……驚いたな」
不良「……ふむ」
委員長「……その、先生」
10人目「ん?」
委員長「また会えて、嬉しいです……」
10人目「……俺も、会えて嬉しいよ」
委員長「先生……」ギュ
10人目「……委員長」グイ
委員長「あっ……」
10人目「……」
委員長「んっ……」
10人目「……ふぅ」
委員長「……久しぶりの、先生の味です……えへへ」
10人目「(…………)」
不良「あいつ、なんで俺らの更生する見本としてここに来たんだよ」
根暗「中学校時代の実績だけを見て、小学校時代にあったことは、考慮されてないみたいだね……フヒ」
爆弾魔「あいつ処女じゃなかったのか?」
医者「お前より早く駆け上がっていたようだな」
爆弾魔「はーん、堅物な雰囲気しててもアホやってたと……」
お嬢様「遅れるのは御免ですが、早すぎるのもどうかと」
爆弾魔「およ? ひょっとしてお前」
お嬢様「あのですね、私達の年代では経験がある方がおかしいんですのよ」
不良「そりゃあ俺らは普通じゃないわけだし」
お嬢様「……もうこの話題は止めましょう」
〜次の日〜
お嬢様「……」
空き教室で待つ
他の奴らにはバラすな
不良「何だその書き置き」
お嬢様「先生からだと思いますが」
爆弾魔「ははは! 早速目をつけられたな!」
不良「簡単に俺らにバラしてるがそれはいいのか」
お嬢様「どういたしましょうか」
医者「ネタを引き出すのにうってつけじゃないのか?」
お嬢様「他人事だと思ってますわね……」
不良「安心しろって、いざとなったら俺が叩きのめすから」
お嬢様「……まあ行くだけ行ってみましょう、気は進みませんが」
医者「まあ何だ、頑張れ」
10人目「……」
ガチャ
お嬢様「来てあげましたわよ」
10人目「やあ、待ってたよ」
お嬢様「何の御用でしょうか」
10人目「まあ、そこに座ってよ」
お嬢様「出来れば手短に済ませたいのですが」
10人目「いいから」
お嬢様「……」スッ
10人目「さて……」ガチャリ
お嬢様「(鍵を閉めた……やはり)」
10人目「それじゃあ……」
10人目「死んでもらおうかな」チャキ
お嬢様「!?」
バァンッ!
10人目「……」
お嬢様「っ……」
10人目「腕に当たったか」
お嬢様「あ、貴方……抹殺派、ですわね……?」
10人目「そうだ」
10人目「利用派の目をまんまと欺いて教師として潜入し、君達を殺しに来た」
お嬢様「(予想とはかなりかけ離れていましたわね……)」
お嬢様「(まあ、襲ってきたことに変わりありませんが……)」
お嬢様「……何故、私から、狙いましたの?」
10人目「本当は誰からでもいいんだけどさ」
10人目「個人的な恨みかな」
お嬢様「個人的な……?」
10人目「株をやってたんだけどね」
10人目「買ったはいいけど、その会社を君が潰したせいで大損したんだ」
10人目「それだけ」
お嬢様「……浅ましい……」
10人目「まあそれはどうでもいいや」
10人目「死ね」チャキ
バンッ!
不良「そこまでだ」
10人目「……ドアを蹴破ってくるのかい」
不良「話は聞かせてもらった」
10人目「あ、もしかしてバラした?」
お嬢様「……」
10人目「ふーん……まあ、全員殺すから別にいいんだけど」
不良「……のされる覚悟は出来てんだろうな?」
10人目「近づいてくるかい? だとしたら容赦無く撃つけれど」
お嬢様「……」
不良「……撃てるのか?」
10人目「勿論」
不良「これを見てもか?」
10人目「何?」
医者「じゃん」
委員長「せ、先生……!」
10人目「な!?」
不良「お前とこいつの関係は知っている」
10人目「その子を離せ!」
医者「おっと、そこから動いたらこいつの喉を掻っ捌く」
医者「撃った時も同様だ」
10人目「ぐうう……!」
『今回の任務で、無事に例の5人を抹殺することができたならば』
『君の想い人との関係を認め、二人で暮らせるよう手配しよう』
10人目『……分かりました、引き受けます』
10人目「……」
10人目「(どんなに愛し合っていたとしても、世間は認めてくれなかった)」
10人目「(俺の願いが、ようやく叶うと思ったのに……!)」
10人目「(お前がいなくなったら、任務を続ける意味が……!)」
不良「……まさか動きが止まるとは」
お嬢様「まあ……遊びの関係では、無かったのですね」
委員長「! 先生と私はそんな安い関係じゃない!」
医者「うわ、びっくりした」
10人目「……」
不良「銃を寄越せ」
10人目「……」
10人目「分かった……」ポイ
不良「……」パシ
委員長「先生……」
不良「それじゃあ……」
不良「死ね」チャキ
10人目「!」
バァンッ!
委員長「!!!」
10人目「……かふっ……」ドサッ
委員長「いやあああああああああ!!」
委員長「先生、先生ーーー!!」
医者「こら、暴れんな、おい!」
ザシュッ
委員長「がっ……」
医者「しまっ……!」
委員長「ぐうっ!」ドン
医者「ぬあっ!」ドサッ
委員長「あ、か、かはっ」
委員長「せ、せんせ……」フラフラ
10人目「……ぐ……」
委員長「せんせぇ……」ギュ
10人目「……い、委員長……」
10人目「ごめん、な……」
委員長「せん、せ……」
10人目「あ……愛して、るよ……」
委員長「わ、わたし、も、好き……」
10人目「……」
委員長「……」
不良「……おい」
医者「すまん……すごい力だったんだ」
お嬢様「……それより、早く手当してくださらないかしら……」
医者「ん、ああ、まず止血だな……」
爆弾魔「終わったー? って……」
根暗「フヒッ……」
爆弾魔「……何があったんだ?」
不良「……ちんけでつまらん恋物語だ」
※
ー得意ゲームー
爆弾魔:マインスイーパ、ボンバーマン
お嬢様:推理、ボードゲーム
医者:パズル、シミュレーション
根暗:アクション、シューティング
不良:RPG、格闘ゲーム
委員長:どうぶつの森
※
〜次の日〜
不良「……」
爆弾魔「……机、一つ空いたな」
爆弾魔「まーあいつウザかったから別にいいけど」
お嬢様「うるさいのがいなくなって清々し、あっつつ」
医者「弾丸は取ったが怪我は治ったわけじゃないぞ」
お嬢様「分かってますわよ……」
不良「……新しい先公が来るはずだが」
根暗「予鈴鳴ったのに、来ないね……フヒ」
ガチャ
機動隊「……」ザッ
不良「ん?」
爆弾魔「げっ」
医者「何だ?」
機動隊「ついて来い」チャキ
不良「(機関銃と、この人数……)」
不良「……チッ」スッ
お嬢様「(彼が従うということは、反抗は無駄というわけですのね)」スッ
根暗「……フヒ」スッ
機動隊「手錠を掛けろ」
ガチャ
爆弾魔「……けっ」
医者「ふん……」
機動隊「来い」
不良「……」スタスタ
機動隊「こっちだ」ガチャ
根暗「っ……」
不良「……日の光を見るのも久しぶりだな」
お嬢様「眩しいですわね……」
機動隊「乗れ」
爆弾魔「こりゃまた頑丈そうな貨物車だこと」
ガタンゴトン
医者「結構揺れるな」
お嬢様「快適とは程遠いですわね」
爆弾魔「あ、酔いそう……」
キッ
根暗「フヒッ……」
不良「急に止まるもんだな」
機動隊「着いたぞ、降りろ」
爆弾魔「ここは確か……」
医者「隔離学級に入る前に来たところだな」
機動隊「こっちだ」
不良「……人が多いな」
お嬢様「カメラがありますわ、テレビで生中継でもしているのかしら」
レポーター「ご覧下さい! 悪夢の五人衆が今連れて来られています!」
爆弾魔「悪夢の五人衆?」
根暗「世間での呼び名だと思う……フヒヒッ」
爆弾魔「こんな時もムカつく笑い声だな……」
機動隊「連れてきました」
最高司令官「……」
不良「誰だあいつ?」
医者「とりあえず偉い人なんだろ」
最高司令官「えー、隔離学級の諸君」
最高司令官「貴様達は一時は利用派の手により、隔離学級として外界と遮断し、更生を図っていたが」
最高司令官「貴様らには更生する見込みが無いと判断された為、我々抹殺派の意見が過半数を上回る事になった」
最高司令官「この意味が分かるな?」
不良「……」
最高司令官「……貴様達をこの場で公開処刑するッ!」
ザワザワ
最高司令官「本来、16歳に満たない者を刑に処すのは有り得ないことだが」
最高司令官「貴様達は特例により刑に処すことが可能になった」
最高司令官「……構えッ!」
機動隊「……」チャキ
爆弾魔「なあ、これテレビで流れんの?」
不良「……」チラ
レポーター「あ! 今一人がこちらを見ました!」
不良「みたいだな」
医者「処刑シーンをお茶の間に流すとか」
最高司令官「最後に言い残す事はあるか?」
爆弾魔「……」
爆弾魔「俺の体内には爆弾が埋め込まれている!」
ザワザワ
根暗「?」
爆弾魔「俺が死んだと同時に爆弾は爆発する!」
爆弾魔「この爆弾はここら一体を吹き飛ばすには十分な火力がある!」
ザワザワ
不良「……ハッタリだろ?」ボソッ
爆弾魔「まあな」ボソッ
お嬢様「しかしまあ……」
「おい、ヤバイんじゃないのか!」ザワザワ
「大変! 逃げなきゃ!」ザワザワ
警官「お、落ち着いて下さい!」
お嬢様「この場を無駄に混乱させるには申し分無いみたいですわね」
最高司令官「……ハッタリだろう! そんな事ができるものか!」
医者「果たしてそうかな?」
医者「俺にかかれば心臓と連動する爆弾を埋め込むのも造作もないことだ」
医者「この処置を俺達全員に施していると言ったら、どうする?」
不良「上手いな」ボソッ
最高司令官「ぬぅ……」
機動隊「う、撃ったらヤバイのか?」
機動隊「待機する他あるまい……」
お嬢様「動揺が走っていますわね」
レポーター「なんという事でしょう! とんでもない事を言ってきました!」
レポーター「彼らの言っていることは果たして本当なのでしょうか!?」
最高司令官「……金属探知機を持って来い」
最高司令官「それで調べれば奴らの体内に爆弾が埋め込まれているか分かるはずだ」
機動隊「はっ!」
爆弾魔「……どうやらここまでかな?」
不良「みたいだな」
医者「まあ元々意味の無い煽りであるわけだしな」
お嬢様「呆気ない幕切れでしたわね」
爆弾魔「最後に一つ、派手にドカンってやりたかったけどな」
ドゴォォォン!
医者「……?」
不良「お前か?」
爆弾魔「いやいや、違う違う」
お嬢様「何か起こっているようですね」
最高司令官「何事だ!」
機動隊「革命軍です!」
最高司令官「何ぃ!?」
根暗「革命軍……?」
ォオオオオオオ!
機動隊「駄目です! 抑えきれません!」
最高司令官「目的はこいつらだ! 今すぐ殺せ!」
機動隊「しかし、彼らの体内には爆弾が、ぐあっ!?」ドサッ
最高司令官「ここに入ってきたか!」
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