特務艦について (18)
工作艦 明石 から 潜水母艦 長鯨 まで
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【 明石 】
ペンライトからミサイルまで
何でも作れる天才エンジニア。
明石「子供もつくれます」イソイソ
提督「布団敷かなくていいから」
明石「一人じゃつくれません」ヌギヌギ
提督「服を脱がなくていいから」
明石「明石は大丈夫ですよ」ファサ
提督「髪をほどかなくていいから」
【 神州丸 】
提督「根暗な美人と愛嬌のあるブスだったら、ブスの方が絶対モテる」
朧「ない」
曙「それはない」
潮「絶対ウソです」
提督「いやいや、男はそうなんだって」
提督「じゃあ例えば神州丸と漣が同時に着任したとして」
提督「さあ、どちらとケッコンするかといえば」
漣「ご主人様、ちょっと待ってみようか」
提督「何かな」
漣「ものすごい暴言が聞こえたような気がするんですよ」
提督「気のせいだぞ」
◇
提督「それで実際どちらが選ばれるかというと」
提督「十中八九、漣だ」
潮「漣ちゃん!」
朧「漣ちゃんですか」
曙「さすが漣ね」
提督「よっぽどの変わり者以外は、絶対に漣を選ぶはずだ」
漣「ちょっといいですか、ご主人様」
提督「何かな」
漣「さっきから暴言が止まらない気がするでごぜーます」
提督「気のせいだぞ」
◇
漣「あんまり酷い事言ってるとリコンですよ、リコンカッコカリ!」
提督「はっはっは、冗談に決まってるじゃないか」
漣「どうですかねー」
提督「例え誰と比べても、俺の一番はずっと漣さ」
漣「も、もー! 調子いいんですからー ///」
朧「まあ、あながち間違ってないんだよね」
曙「実際あの娘モテるし」
潮「漣ちゃん、一番にケッコンしたもんね~」
【 あきつ丸 】
あきつ丸「駄目であります!」
極端な美白で跡がとても目立つから、キスマークはお断り。
提督「そっか、残念」
あきつ丸「……」
あきつ丸「み、見えない所ならいいであります…… ///」ボソボソ
◇
提督「あきつ丸って色白だよな」
大淀「美白の頂点ですね」
あきつ丸「これは迷彩であります」
提督「迷彩?」
あきつ丸「肌も服も色を薄くして、目立たなくしてるであります」
提督「えっ、マジかよ」
あきつ丸「対空迷彩塗装の一種であります」
提督「へー」
大淀「確かに見辛いですね」
あきつ丸「人工的なので改になると戻ります」
提督「なるほど」
大淀「言われてみれば」
磯波「……」
浦波「……」
薄雲「……」
提督「あれは」
大淀「天然物です」
大淀「自然と周りに溶け込みます」
大淀「普通の人には見分けがつきません」
あきつ丸「色どころか影まで薄いですな」
提督「アサシンかよ」
【 間宮 】
時代と共に味覚は変わる。
今でこそ控え目で上品な甘さが好まれるが、昔はそうではなかった。
甘いものを、とにかく甘いものを。 皆が皆、誰もが甘さに飢えていた。
頭が割れるような、舌が溶けるような、そんな強烈な甘さ。
◇
赤城「間宮羊羹ですか」
赤城「今のは勿論美味しいんですが、昔のも懐かしく思います」
提督「前は違ったのか」
赤城「甘いんです、昔のは」
赤城「とにかく甘くて甘くて、頭が割れるくらいの甘さです」
提督「ほう」
赤城「当時甘味は本当に貴重で、滅多に食べられるものではありませんでした」
赤城「だからこそ」
赤城「ほんの一切れ、一欠片を大切にしていたのです」
赤城「今でこそこうやって一棹丸ごとかじる事も珍しくありませんが」
提督「今でもお前だけだよ」
赤城「当時は小指の先程の羊羹を、それこそ舐めるように頂いていたものです」
提督「ふ~む、なるほどなぁ」
赤城「甘味が貴重だった頃を忘れてはならないのです」ペロペロ
提督「皿についたあんこを舐めるのは止めろ」
赤城「忘れてはならないのです」ペロリ
提督「分かったから。 もう一個食べていいよ」
赤城「はいっ!」ニコーッ
【 伊良湖 】
甘くて美味しいと大好評。 伊良湖特製のアイス最中。 夏には行列の出来る人気ぶり。
◇
口の中に最中の皮が張り付く不快感
きっと誰もが経験した事があると思いますが、そんな時みなさんはどうしてますか。
1.お茶を飲む
2.更に最中を食べる
明石「何、この質問」
提督「こんなの1.以外ないだろ」
大淀「2.って何なのでしょうね」
◇
時津風「2.だよー! 2.!!」
雪風「絶対、2.です!」
黒潮「2.しかないやろ」
卯月「2.に決まってるぴょん!」
潮「これは2.でお願いします」
浜風「2.でファイナルアンサー!!」
◇
提督「マジかよ……」
大淀「カルチャーショックですね」
明石「駆逐艦ってすごい」
【 速吸 】
速吸「おせんにキャラメル、お弁当~」
速吸「補給ですよー、補給いかがですかー」
提督「色々あるんだな」
速吸「いやー、要望が多くて」
鈴谷「アイスちょうだーい」
提督「アイスもあるのか」
速吸「クーラーボックス完備です」
那智「ハイボールを頼む」
提督「すごいな、ここで作るのか」
速吸「炭酸にロックアイスもありますから」
速吸「提督も何かいかがですか」
提督「う~ん、何がいいかな」
速吸「冷凍ミカンなんてどうですか」
提督「冷凍ミカン! いいなそれ」
速吸「人気商品です」
提督「あー、これこれ、懐かしいな」
提督「家だと何故か上手く出来ないんだよな」
速吸「ふふ、秘密があるんですよ」
瑞鳳「お弁当くださーい」
速吸「はーい」ニコッ
【 神威 】
雷「すごいわ! チチタプね」
電「チチタプなのです」
暁「絶対チチタプなんだから」
響「これはいいチチタプだよ」
神威「チチタプではありません」
暁「えっ」
響「えっ」
神威「チチタプではなく、チタタプです」
雷「えっ」
電「えっ」
神威「正しくはチタタプなのです」
暁「違うわ、これは、チチタプよ」
雷「紛れもなくチチタプだわ」
響「チチタプだね、間違いないよ」
電「確実にチチタプなのです」
神威「触ってはいけません」
雷「立派なチチタプタプだわ」タプ
電「天龍ちゃんよりすごいのです!」タプ
神威「も、揉んじゃ……駄目っ……」
響「チチタプタプだよこれは」タプタプ
暁「う、羨ましくなんてないんだからっ!」タプタプ
神威「そんな……両方から…… ///」アッアッ
響「チチタプタプタプだよ」タプタプタプ
電「チチタプタプタプなのです」タプタプタプ
神威「あっ、そこは……駄目っ、ぁんっ……! ///」ハァハァ
暁「こっちもタプタプタプなのね」タプタプタプタプ
雷「すごい、シリタプタプタプだわ」タプタプタプタプ
神威「も、もう……許して…… ///」クタァ
【 香取 】
制服眼鏡教鞭の三点セットで誤魔化されているが、実は小柄でかなりの童顔。
休日や帰宅後、油断しているカトリーヌに普段の毅然さは微塵もない。
◇
『オニスラポン』
薄くスライスした新玉葱にポン酢と鰹節をかけた必殺メニュー。
玉葱が無限に食べられる。
鹿島「えー、またオニスラポン」
香取「ツナ缶もあるもん」
鹿島「鳳翔さんのお店行こうよー」
香取「やだ。 化粧めんどい」
鹿島「もー、香取姉ぇってばー」
◇
『ネギ鍋』
昆布を敷いた土鍋で長葱をサッと潜らせポン酢で食べる。
長葱が無限に食べられる。
鹿島「えー、またネギ鍋」
香取「シンプルイズベスト」
鹿島「寄せ鍋にしようよ」
香取「休日は頑張らない」
鹿島「もー、香取姉ぇってばー」
【 鹿島 】
清純な淫魔。
本当は純粋で真面目ないい子なのに、エロの化身のような扱いを受ける悲劇の淫魔。
その姿や強さ故、平和に暮らす事を許されないフランケンシュタインにも似た悲しみを背負う。
◇
ノーモア、オニスラポン。
鹿島「香取姉ぇ、ピザ頼もうよ」
香取「ピザって高いでしょ」
鹿島「今キャンペーンで、二枚頼むと一枚無料だよ」
香取「そんなに食べられないじゃない」
鹿島「大丈夫! 今日はいけそうな気分」
香取「えぇー」
◇
鹿島「あう~、もう食べられない」ケフ
香取「女子力の高さが裏目に」
鹿島「どうしよう、ほとんど残ってる」
香取「だから言ったのに」
鹿島「提督さん呼んでみよ」
香取「はっ!?」
鹿島「あっ、もしもし提督さんですか――」
香取「えっ、ちょっ、鹿島?!」
鹿島「あっ、ハイ。 ピザが沢山あって――」
香取「そんな急に言って来れる訳が」
鹿島「姉も今日はお休みで、ハイ、是非にと――」
香取「それにそもそもまだ仕事中……」
鹿島「提督さん来るって」
香取「!!!?」
鹿島「差し入れ持ってきてくれるみたい。 楽しみ」
香取「どんな魔法使ったのよ」
香取「……って! 来るって今から!?」
【 大鯨 】
大鯨「わぁ……雪……」
提督「一晩でこんなに積ったんだな」
大鯨「みなさんにおしるこでも作りましょうか」
大鯨「それとも甘酒の方がいいかしら」
提督「俺は熱燗がいいな。 あと、おでん」
大鯨「まあ、提督ったら」クス
伊401「大鯨さーん! お皿ちょうだーい!」
大鯨「お皿……ですか?」
伊401「お店開くの、かき氷屋さん!」
大鯨「えっ」
◇
伊400「いらっしゃい、いらっしゃいー」
伊401「かき氷屋さんだよー」
提督「ままごとか」
大鯨「昔よくやりましたね」
伊26「安いよ、美味しいよー」
呂500「今日はお祭りです。 楽しいですって」
提督「すごいなこれ」
大鯨「たくさん作りましたね」
提督「寒いのに元気だなぁ」
伊58「お団子もあるでち、雪団子」
提督「このまま雪合戦出来そうだ」
大鯨「ふふ、ひとつくださいな」
伊168「まいどありー、みぞれとレモンがあるよ」
大鯨「じゃあ、みぞれをひとつ」
伊168「あいよ! 300万円!」
提督「イチゴとかメロンはないのか」
呂500「あー残念、売り切れですって」
伊19「ウチはみぞれとレモンなのね」
提督「じゃあ、レモンを」
伊14「まいどありー」
伊400「いらっしゃい、いらっしゃいー」
伊401「かき氷屋さんだよー、新鮮だよー」
【 迅鯨 】
重い女 迅鯨
迅鯨『提督……本当はね、私、ずっと前から……いえ、なんでもありません。 忘れちゃいました』
迅鯨『提督……えっ、他の艦のところに? ふん……ううん、いえ、任務ですもの。 仕方がないわ』
迅鯨『ん……私のこと、好きって言ったのに……!』
迅鯨『今! 好きって言ったあああぁーーーッ!!』
デ・ロイテル「やっばーい! 重ーい!」
由良「重いよね、ねっ、ねっ」
パース「重すぎる女、迅鯨」
迅鯨「違います! 重くなんかないです!」
ゴトランド「いえ、間違いなく重いです」
三日月「そんな事ありません!」
皐月「そうだよ! 阿賀野さんの方が絶対重いよ」
阿賀野「」
水無月「阿賀野さん、見た目よりすっごく重いんだからね」
卯月「そうそう、うーちゃん見たぴょん!」
文月「体重計の針がねぇ、こう、ぐい~~んって!」
弥生「弥生も……見ました」
アブルッツィ「そ、そう」
望月「あー、そういえばこないだも食堂の椅子が……」
ヘレナ「アガーノ……」
シェフィールド「アガノって、そんなに……」
阿賀野「違うもん……阿賀野太ってないもん……最新鋭だもん」メソメソ
矢矧「みんな、もう許してやってくれないかな」
能代「もうやめて! 阿賀野姉ぇのライフはゼロよ」
酒匂「ぴゃああぁ……」
【 長鯨 】
那智「芋酒?」
那智「いや、聞いたことがないな」
武蔵「芋焼酎の事か?」
鳳翔「いえいえ」
鳳翔「すりおろした山芋を日本酒で溶かしたものです」
鳳翔「とろろ酒とも言います」
千代田「とろろ酒」
千歳「どんな味かしら」
武蔵「ふむ、興味があるな。 ひとつ貰えないか」
鳳翔「普段飲むものではありません」
那智「えっ、じゃあいつ飲むんだ」
鳳翔「それは……その」
鳳翔「床入れの時に、殿方と ///」
千歳「と、床入れって…… ///」
鳳翔「山芋は昔から滋養強壮の効果があって」
千歳「そ、それってエッチな……!」
千代田「鳳翔さんは? 鳳翔さんは飲んだ事あるの?」
鳳翔「……内緒です ///」
武蔵「ちなみに効果は」
鳳翔「抜群です」キリッ
千代田「抜群なの!?」
鳳翔「あ、いえ、多分。 抜群なんじゃないかなー……? と」
千歳(抜群だー!)
千代田(抜群なんだー!)
鳳翔「 ///」
◇
迅鯨「あ、もしもし、注文いいですか?」
迅鯨「山芋を十本と……あ、ハイとろろ芋」
迅鯨「お酒もたくさん。 樽で、ハイ、配達お願いします」
長鯨「姉さん、人の着任日に何やってるのかな」
迅鯨「長鯨、お姉ちゃんね、いま忙しいの。 分かる?」
長鯨「鎮守府を案内してほしいんだけど」
迅鯨「さっ、秘書艦任務頑張るぞー」
長鯨「話聞いてるかな、姉さん」
以上です。
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