提督のお引越し~GOOD BYE!~ (72)

・初SS投稿です

・艦これの二次創作です

・元ネタは懐かしのアレです

・短編連続です。気が向いたら投下します

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横須賀鎮守府


蒼龍「提督、大体片付きましたよ」

提督「おぉ、悪いなぁ蒼龍」

蒼龍「いえ、いいんですよ提督」

提督「この鎮守府ともお別れかぁ……」

蒼龍「あとは提督の身の回りの物だけですね」

提督「それじゃ、いる物といらない物に分けていこうか」

蒼龍「はい!」

提督「それじゃまずこれ、名刺!」

蒼龍「それは、いらないです……」

提督「え?」

蒼龍「提督はこれから提督ではなく、水雷戦隊の司令官になるわけですから」

提督「……そっか」

提督「あ、そうだこれ、軍服! これは、いるよな?」

蒼龍「いらないです」

提督「え?」

蒼龍「これからは、これです」

提督「……夏服?」

蒼龍「夏、暑いですから……」

提督「そっか……」

提督「えーっとそれじゃあ、これ、スマホ!」

蒼龍「いらないです」

提督「なんで?」

蒼龍「いらないです」

提督「でもさ、ほら、連絡取りたい時に」

蒼龍「砲撃と爆撃の音で、使い物にならないんです!」

提督「激戦区!? 激戦区なの!?」

提督「あ、そうだ、ボーキサイト! これは……」

蒼龍「いらないです」

提督「え……あ、そっか、水雷戦隊だもんなぁ」

蒼龍「いるのは、これです」

提督「……ダメコン?」

蒼龍「相手、戦艦ですから……」

提督「沖ノ島海域か、沖ノ島海域なんだな!?」

蒼龍「くっ……」

提督「泣いてるのか、蒼龍……」

提督「そっか、そっかぁ……あ、この写真はいるな」

蒼龍「いらないです!」

提督「これはいる……!」

蒼龍「いらないですっ!」

提督「これは、これは……」

蒼龍「もう金剛さんは、秘書艦じゃないんですから!」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「提督が! 戦勝祝いで! 赤城さんのデザートを間違って食べるからいけないんです!」

提督「――あれかぁ~!!」

以上です、帰ってきたら次のを投下します。
拙作ですが、メンテの合間にくすりと笑っていただければ幸いです

出かけるまでの時間投下します

沖ノ島海域


蒼龍「司令官、引継ぎ完了しましたよ」

提督「悪いな蒼龍、こんな最前線まで」

蒼龍「いえ、いいんです……でも、本当に水雷戦隊で制圧しちゃうなんて」

提督「はは、骨が折れたよ……制圧した途端、転戦かぁ」

蒼龍「あとはここだけです、片付けちゃいましょう」

提督「あぁ、でも、1ヶ月でも物が増えちゃってなぁ」

提督「あ、これ、名刺。これ、いるかな?」

蒼龍「いらないです」

提督「いらないんだ」

蒼龍「司令官はこれから、司令官ではなく、基地司令になられるわけですから」

提督「あ、そっか」

提督「あぁ、基地なら今度こそスマホ、いるよな?」

蒼龍「まだ持ってらしたんですか」

提督「はは、今度こそ使えるな」

蒼龍「いらないです」

提督「なんで?」

蒼龍「まず基地局を作るところから始めないと……」

提督「そんな僻地なの!?」

提督「そうだ軍服! 基地ならほら、これは……」

蒼龍「いらないです」

提督「え」

蒼龍「今度から、これを着てください」

提督「防寒軍服!?」

蒼龍「冬を、舐めないでください!」

提督「北方海域か、そうなんだな!」

提督「そ、そうだ、ここで作った主砲! 20.3cm連装砲、これは、いるよな?」

蒼龍「いらないです」

提督「どうして、軽巡でも重巡でもこれは!」

蒼龍「軽巡も重巡も、使えないんです!」

提督「キス島か!」

蒼龍「う、うぅ……」

提督「ねぇ、あそこ撤退するはずだよね!?」

蒼龍「…………」

提督「泣いてるのか、蒼龍……」

提督「……溜まったバケツ、うん、これはいるよな」

蒼龍「いらないです」

提督「なんで!?」

蒼龍「必要なのは、これです」

提督「……開発、資材?」

蒼龍「まずは、建造です」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「あなたが! 戦勝報告に! レディー・加賀へなんて書いて送るから!」

提督「――あれかぁ~!!」

以上です。
書き溜めはここまでなので、続きは書きあがったらになります

さくっと投下します

キス島防衛基地


蒼龍「うわぁ、本当にこれた……」

提督「よう蒼龍、わざわざすまないなぁ」

蒼龍「いえ。でもびっくりですよ、私がここに来れるなんて」

提督「奴らも一時的に引いてるだけさ。すぐに撤退しないと」

蒼龍「そうですね、でも、ここまで戦況を押すなんて、流石です!」

提督「はは、よしてくれよ」

提督「それよりさ、おめでとう」

蒼龍「え?」

提督「改になったんだってな」

蒼龍「あ……ありがとうございます!」

提督「俺も、鼻が高いよ」

蒼龍「基地司令……」

提督「さ、片付けちまおうか!」

提督「まずは、名刺は……」

蒼龍「いらないです」

提督「あ、やっぱり」

蒼龍「基地司令はこれから基地司令ではなく、海上護衛司令になるんですから」

提督「か、海上護衛って、大井提督もいた!?」

蒼龍「はい」

提督「――努力してれば、報われるんだなぁ」

提督「あ、軍服! 海上護衛司令部なら、軍服着ないと」

蒼龍「これはいりません」

提督「なんで?」

蒼龍「これからは、これを着てください」

提督「――海パン?」

蒼龍「軍服じゃあ、泳げませんから」

提督「泳ぐの!?」

蒼龍「はい……」

提督「――ま、まぁほら、泳ぐ事もあるよね、海軍だし」

提督「あ、スマホ、今度こそいけるよね」

蒼龍「まだ、持ってらしたんですか?」

提督「へへ、持ってきちゃった。今度は司令部だし、使えるよね」

蒼龍「いりません」

提督「なんで!?」

蒼龍「防水加工のやつじゃないと!」

提督「海中なの!?」

提督「――あ、これ、33号電探!」

蒼龍「凄いの持ってますねぇ」

提督「はは、これが役に立ってくれたんだよ、ここだと」

蒼龍「――いりません」

提督「どうして!? これなら駆逐艦にも……!」

蒼龍「それより、こっちを使ってください」

提督「……水中聴音機?」

蒼龍「それがないと、話になりません」

提督「分かってきたぞぉ……対潜かぁ……」

蒼龍「は、はい……」

提督「泣いてるのか、蒼龍」

提督「そ、そうだ、ダメコン! これはどこでも使えるよな」

蒼龍「いりません!」

提督「なんで!」

蒼龍「いらないんです!」

提督「いや、だってこれは潜水艦相手でも……」

蒼龍「ダメコンでも! 人間は直せないんです!」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「あなたが! 飛龍相手の通信で! 股間が多もんもん丸なんていう下ネタを言うからいけないんです!」

提督「――出来心だったんだぁ~!」

以上です。
意外とさくっとできました

投下します

カレー洋沖合い


蒼龍「司令、暑いですねぇ、ここ!」

提督「いやぁ、すっかり日焼けしちまったよ」

蒼龍「でも凄いですねぇ。潜水艦撃沈数、五十鈴ちゃんに並んだんでしょう?」

提督「あぁ……意外とできるもんだな、生身で対潜攻撃」

蒼龍「銛で潜水艦撃沈できるのは、多分司令だけですよ……」

提督「そうかなぁ?」

提督「それより――艦隊の、旗艦になったんだっけ?」

蒼龍「――はい」

提督「おめでとう」

蒼龍「ありがとうございます!」

提督「どんどん出世していくなぁ、蒼龍は」

提督「――さ、転戦の準備、しちゃおっか!」

蒼龍「はい!」

提督「いやぁ、何度も転戦したけど、やっぱ何を捨てるか迷っちゃって……」

提督「例えば、この名刺なんだけど……」

蒼龍「これは、いりません」

提督「やっぱりね」

蒼龍「これから司令は、攻略艦隊の提督になるわけですから」

提督「ははは、俺もようやく提督に返り咲きかぁ」

蒼龍「はい……」

提督「あ、提督って事は、やっとこの軍服をもう一回着れるんじゃないかな?」

蒼龍「いりません」

提督「なんで?」

蒼龍「提督が着るのは、これです」

提督「……黒の迷彩?」

蒼龍「白だと、目立ちすぎますから」

提督「――夜戦か。今回は夜戦メインなんだな」

提督「あ、そうそう、これ、スマホ」

蒼龍「――まだ持ってらしたんですかぁ」

提督「いやぁ、なんか持ってきちゃってさぁ」

蒼龍「でも、使っちゃだめですよ」

提督「なんで?」

蒼龍「スマホのライトめがけて弾が飛んできて、蜂の巣になりますよ!」

提督「いや、昼間に使えば」

蒼龍「夜戦オンリーなんです!」

提督「サブ島!? ねえ、サブ島攻略なの!?」

提督「あ、夜戦ならこれいるだろ? 61cm酸素魚雷!」

蒼龍「それも、いりません」

提督「なんで?」

蒼龍「必要なのは、こっちです」

提督「甲標的?」

蒼龍「はい」

提督「いや、夜戦に先制攻撃ないからさ」

蒼龍「これがないと、泳いでいく事になるんです!」

提督「俺が乗るの!?」

提督「ねぇ、今回の任務なんだけどさ、あんま聞いてないんだ。ちょっと詳しく教えてくれない?」

蒼龍「あ、はい」

蒼龍「この地図を見れば分かります」

提督「南方海域の地図?」

蒼龍「ここがサブ島で、作戦区域です。提督はここに上陸します。以上です」

提督「え、だからサブ島攻略に使う船とか資源とか」

蒼龍「これで、ひっく、全部です」

提督「泣いてるのか、蒼龍」

蒼龍「全部なんです!」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「あなたが! 陸奥さんの誕生日に、スーパーボンバーマンなんて贈るから!」

提督「よかれと思ったんだ~!」

以上です
メンテももう少し!

猫への怒りにまかせて書き上げました
投下します

サーモン沖


蒼龍「くらっ、ここ本当に暗いですね提督!」

提督「すまんなぁ蒼龍、空母なのに夜に来てもらって」

蒼龍「いえ、いいんですよ提督。本当に制圧したんですねぇ。」

蒼龍「あ、私、提督に報告したい事があって」

提督「ん、どうしたんだ?」

蒼龍「今度うちの艦隊に、金剛さんが入る事になったんです」

提督「……金剛が!?」

提督「そ、そうかぁ! あいつ、どうなんだ、元気にしてるのか?」

蒼龍「ええ、大丈夫、元気にしてますよ!」

提督「そ、そうかぁ。あは、安心したけど、なんか寂しい気もするなぁ、なんちゃって……」

蒼龍「あは、金剛さん、可愛いですもんねぇ――」

提督「そ、そうなんだよ、あはっ……」

蒼龍「ええ、このあいだも朝、ベッドで甘えてきて……」

提督「――おい、なんで金剛がお前のベッドにいるんだ?」

蒼龍「あ……」

提督「――蒼龍?」

蒼龍「……さ、転戦の準備、片付けちゃいましょう!」

提督「おい、蒼龍、どういう事だ!?」

蒼龍「はい、この名刺ですけど、これはいりません」

提督「おい、金剛とどういう関係なんだよお前!?」

蒼龍「提督は、これから提督じゃあなくて、隊長になるんですから」

提督「聞けよ!」

蒼龍「ですから、これはいらない物で」

提督「こんごーう!!」

蒼龍「提督ー、元気出してくださいよー」

提督「……あぁ、分かったよ。で、このスーツは!?」

蒼龍「いらないです」

提督「やっぱりいらないのか!」

蒼龍「今回は、これを着てください」

提督「……セーラー服?」

蒼龍「……はい」

提督「いや、海軍だけどさぁ……これさぁ……」

蒼龍「……お似合いですよ」

提督「目を逸らすなよ! あ、今笑ったなお前!」

提督「せ、セーラー服はともかく……これは、いるかな、スマホ?」

蒼龍「まだ、もってらっしゃったんですか?」

提督「いやぁ、もうこうなったら生涯持っていこうって思ってさぁ」

蒼龍「ですが、必要ありません」

提督「なんで?」

蒼龍「基地局が……」

提督「またそんな僻地なのかよ!」

蒼龍「ですので、基地局を作るまでは、この通信機を使ってください」

提督「作るの、俺が!?」

提督「ねぇ、一体どんな任務なのさ、今回」

蒼龍「あ、はい、提督、新しい遠征の『水上機基地建設』はご存知ですか?」

提督「あぁ、あの九時間遠征の……っておい、まさか」

蒼龍「いやぁ、うちの鎮守府、千歳さんも千代田さんも軽空母になっちゃって」

提督「俺が行くの!? それ、俺が建設しに!?」

蒼龍「セーラー服着れば、ぎりぎりいけるかなーって?」

提督「馬鹿なの!? ねえ、うちの鎮守府って馬鹿なのぉ!?」

蒼龍「その、実は……」

提督「なんだよ、もう何聞いても驚かないよ」

蒼龍「金剛さんと赤城さんが、些細な事で大喧嘩して……」

蒼龍「で……結局二人で、『提督がセーラー服を着て遠征に行って、無事に帰ってこられるかどうか賭けよう』って」

提督「ほんっと馬鹿じゃないのか、うちの鎮守府!?」

提督「で、でも……こ、金剛は……金剛は、どっちに賭けたんだ、蒼龍!?」

蒼龍「…………」

提督「泣いてるのか、蒼龍」

蒼龍「ひっく、う、うぅぅ……」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「あなたが! 報告書で、大和さんとも夜戦したいとか書くからいけないんです!」

提督「――あれかぁ~!」

以上です。
明日は猫が降らないといいなぁ

E2攻略できないぃ……投下します

南方海域哨戒用水上基地


蒼龍「うわぁ、本当にできてる」

提督「よう蒼龍、わざわざこんな所まで悪いな」

蒼龍「あ、隊長……ぷっ」

提督「また笑ったなお前! セーラー服、似合うようになっただろ!?」

蒼龍「は、はい……似合ってるのがまたおかしくて、ぷふっ!」

提督「こんのやろー!」

蒼龍「あ、そうだ、金剛さんの事なんですけど……」

提督「……金剛が、どうかしたのか?」

蒼龍「こんなDVDが出たんですよー」

提督「え……『純潔の高速戦艦、初めての夜戦 ~だめ、大破しちゃいマース~』……?」

蒼龍「ほら、この前の賭けで負けたから……」

提督「うおぁぁぁぁ!?」

蒼龍「隊長、顔から出るもの全部出てますよ?」

提督「こ、こんごぉ……」

蒼龍「あ、大丈夫ですよ?」

提督「何が!?」

蒼龍「相手、同じ艦娘ですから」

提督「誰なんだ!? 大井か、千代田か、それとも瑞鶴か!?」

蒼龍「隊長、落ち着いて!」

提督「……す、すまない、蒼龍」

蒼龍「落ち着きました?」

提督「あ、あぁ……うん、落ち着いた」

蒼龍「金剛さんの、選んだ道ですから……」

提督「俺の、口出す事じゃぁない、か……」

蒼龍「――隊長」

提督「そう、だな」

蒼龍「今、DVD『いるもの』の箱に入れましたね?」

提督「さ、片付けちまうか!」

蒼龍「『いるもの』に入れましたよね?」

提督「で、次はどこだ? もう、どこでも驚かないぞ。この名刺、もういらないんだろ?」

蒼龍「そうですね。もう隊長に名刺はいりません」

提督「え?」

蒼龍「これから隊長は、誰もが知る英雄になりに行くんですから」

提督「悪い予感しかしないなぁ」

蒼龍「きっと名刺なんかなくとも、みんな見ればあなたが英雄だって分かります」

提督「はは、どこなんだろうなぁ」

提督「あー、それじゃあこの炊飯器は……」

蒼龍「いりません」

提督「なんで? 電気がないの?」

蒼龍「お米がないんです」

提督「――え?」

蒼龍「電気もないですけど」

提督「おい……」

提督「じゃ、じゃあこの間宮のチケットは……」

蒼龍「間宮さんが行けるわけないでしょう!」

提督「つまり……」

蒼龍「鼠輸送任務の艦が行くのが精一杯なんです!」

提督「分かってきた、分かってきたぞぉ……」

提督「じゃあこの軍服は、いらないんだな!」

蒼龍「ふざけてるんですか!?」

蒼龍「そんな服で、密林で生きていけるわけないでしょう!」

提督「緑の砂漠なんだな! そうだろう、蒼龍!」

提督「蒼龍、教えてくれ――俺は、どういう経緯でガダルカナルへ行くんだ?」

蒼龍「――――」

提督「泣いてるのか、蒼龍」

蒼龍「……陸軍から、要請があったんです」

蒼龍「鼠輸送をガ島に、って。でも……」

提督「でも?」

蒼龍「その物資を、赤城さんがつまみ食いで食べちゃって、代用に」

提督「がんばれ~! まけんな~!! ち~からの~かぎり、いきてやるぅ~!!」

蒼龍「あなたが! 遠征報告で、調子に乗って、北号作戦も一人で行けるとか書くからいけないんです!!」

提督「あぁぁぁ~!」

以上です。
笑う犬みたいな番組、またやらないかなぁ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月01日 (木) 23:49:48   ID: zTMuNTOO

夜中の時間帯に読んだらゲラ状態だった。懐かしいなぁ

2 :  SS好きの774さん   2016年10月26日 (水) 22:17:26   ID: chqba1N7

クソわろたwwww

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