前回のラブライブ! スーパースター!
かのん「高校を卒業した私たち」
かのん「可可ちゃんは中国に帰り、ちぃちゃんはしばらくバイトした後どこかへ旅立った」
かのん「すみれちゃんは私たちと同じ大学を受けたけど落ちた」
すみれ「なんでったらなんでよー!」
かのん「そして私と恋ちゃんは同じ大学に行き始め…」
恋「かのんさん…私と同棲しませんか?」ドキドキ
かのん「うん…///」
かのん「付き合うことになった! そして、4年後――」
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恋(OL)「行ってきますね、かのん」
かのん(ヒモ)「行ってらっしゃーい」
恋「何かいるものはありますか?」
かのん「うーん、昨日切らしたからカフェオレ!」
恋「分かりました。じゃあ…」ドキドキ
かのん「うん。行ってらっしゃいのチュッ」チュッ
恋「元気出ました! 行ってきます!」
かのん「…」
かのん「はぁ…暇だ。ネットでも見るかぁ」
かのん「うわっ、焼きリンゴ味もうないじゃん…」ガサゴソ
かのん「買いにいくかなぁ…。でももうお小遣いないし…」
かのん「…」
かのん「…やっぱ私も働くべきなんだよね」
かのん「…」
かのん(「まったく最近の若者はなってないわね!」「大学で何を学んできたの?」)
かのん(…そして私は、初出勤の後5時間でバックれてしまった)ブルブル
かのん「バーカ、働けたら苦労しないっつーの」
恋「ただいまです…」ショボン
かのん「恋! お帰り~! …ほら、おかえりのチュ…どうかしたの?」
恋「はい…」
恋「私…、クビになってしまいました…」
かのん「えっ!?」
恋「休み時間に『禁断のセカイ』を見て会社のPCにウイルスを感染させてしまい…」
かのん「いや、何やってんの」
恋(無職)「…」ズーン
かのん(ヒモ)「え、えっと…ほら、とりあえず夕飯食べよ? 恋の好きなもやしのハンバーグだよ」
恋「いただきます…。かのんが作る料理は本当に美味しいですね」シクシク
かのん「そんなに泣きながら食べなくても」
恋「私、明日から就職活動頑張りますね」
かのん「え…」
恋「こんなに美味しいハンバーグを作ってくれるかのんを養えるよう、良い職場に就職します!」
かのん「え、あ、うん…」
かのん「…」
かのん「あの…恋、私も働いた方がいいよね?」
恋「それはそうかもしれませんが…」
恋「かのんはまだ、トラウマが残っているのではないですか?」
かのん「それは…」ズキッ
恋「だったらまだ休んでいていいんですよ」ニコッ
恋「それにかのんは家の警備もしてくれています。立派なお仕事です」
かのん(それは私が最初にした言い訳で…)
恋「だから、かのんはそのままで良いんです」
恋「そんなことより…一緒にお風呂に入りましょう?///」
かのん(だけど…こんな生活が続かないことは明白だった)
かのん(新卒チケットで入った職場より好待遇・高収入の仕事を見つけるのは難しく)
恋「前の会社の知り合いから良いお仕事を紹介してもらいました」
かのん「本当!?」
恋「はい! 『コンベアで運ばれてくるお刺身にたんぽぽを乗せる仕事』です!」
かのん「えぇ…」
かのん(私たちの生活はどんどんひっ迫していった)
恋「っ…」
かのん「やっぱりヤバいよね…」
恋「大丈夫です。大丈夫ですから…」フルフル
恋「まだこの家には売れる財がありますし…お父さんに頼めば…」
恋「それに…まだこの魔法のカードがあります」
恋「便利な『あんしん定額払い』にすれば…」
かのん「…それはやめよう?」
恋「ですが…お母さまから継いだこの家で、愛しいあなたと一緒にいるにはこれしかないのです」
かのん「恋…」
かのん(そんなある日…)
恋「私、AVに出ることにします…」
かのん「えぇっ!?」
恋「職場の人から紹介されたんです。出演すれば一気にたくさんお金が貰えるそうです」
かのん「いやいやいや! 何言ってんの!? それは流石にダメ!」
恋「落ち着いてください、かのん。大丈夫ですって」
恋「そのAV…Hなことはしなくていいらしいので」
かのん「は?」
恋「企画内容は…マジックミラー号なる車が舞台のようですね」
かのん「ガチのやつじゃん…」
恋「知ってるんですか?」
かのん「…ノーコメントで」
恋「それで――」
街行くOLに100万円の賞金をチラつかせ「身代わり」として友達を呼ばないと
MM号から出られない友情検証脱出ゲームに挑戦!
ただし制限時間の30分を過ぎたらいきなり専属の女優によるレzレ〇プ!
しかも友達が来るまで生レzレ〇プは終わらない!
史上最も過酷な数珠つなぎ企画でOLの本性と性欲を暴きます!全員ナマ中!
恋「という企画です」
恋「私はこの『街行くOL』に扮してMM号に乗り、本来の演者を友達として呼ぶ役割なんです」
かのん「なるほど、サクラってことだね」
恋「そうです。なんでも新法案の影響もありプロじゃない方は出演させづらいとかで」
恋「私がその、女優の方に抱かれることはないんです///」
恋「しかも顔モザイクありです」
かのん「確かに…これならいい、のかな?」
恋「でしょう? 早速明日出演してきます!」
恋「かのん、明日はお肉100%のハンバーグですよ!」
かのん「…ということで送り出したはいいものの」ジー
かのん「やっぱり心配だよ…。AV業界なんて反社会的組織と繋がってる闇の仕事だもん」
かのん「念のため、恋のスマホにはサヤさんから借りた盗聴器を仕掛けておいたんだけど…」
かのん(なんでサヤさんがこんなものを持っていたのかはこの際聞かないでおこう…)
かのん「あ、あれだ。MM号…!」
スタッフ「貴女が今回のサクラの人ね」
恋「よろしくお願いします」
??「…!!?」
「それじゃあ本番行きまーす」
スタッフ「そこの貴女、可愛いわね」
恋「え!? 私ですか?(棒読み)」
スタッフ「そう、貴女。面白いゲームがあるんだけど参加しない?」
恋「ゲーム…ですか?(棒)」
スタッフ「そう緊張しないで? 安心安全、無問題ラ」
恋「ら?」
スタッフ「私に全部委ねなさい。さ、この車に乗って――」
――――――お名前と年齢は?
恋「葉月恋、22歳です(素)」
かのん(本名言っちゃったーーー!?)
――――――wwwwお仕事は?
恋「最近『お刺身にたんぽぽを乗せる仕事』を始めました。やりがいのあるお仕事です(素)」
――――――実在したんだそれ…。3サイズは?
恋「3サイズ…ですか。そうですよね、そういうものですもんね///」
恋(22)「B86-W60-H85です(素)」
――――――素晴らしいスタイルだね! 何かスポーツでもしてるの?
恋「昔、フィギュアなどやってまして。高校時代はスクールアイドルもしていました(素)」
かのん(個人情報開示し過ぎーーーー! AVに出るって意味が分かってないじゃん恋ー!)
――――――スクールアイドルね。名前で検索したらLiella!って出たけどこれ?
恋「そうです! 懐かしいですね…」
かのん(あああああ)ガクガク
――――――……当時の写真も可愛いけど、今の恋さんも可愛いね!
恋「そうですか? 照れてしまいます///」
――――――こんな可愛いとみんな放っておかないでしょ? 恋人は?
恋「います…///」
――――――もしかしてこのLiella!の中にいたりして?
恋「はい…/// センターの、かのんが恋人です…///」カアアア
かのん(ゃああああああああああ!!! AVに私の名前がああああ!?)
スタッフ「wwwwそれでルールだけど――というものよ。やるわよね?」
恋「100万円!? すごいですねー。やります!(棒)」
スタッフ「はい。じゃあ今から30分ね。START!」プーッ
恋「わー、誰に電話しましょう(棒)」
恋「まずはお友達の伊達さんに電話しましょう(棒)」プルルルル
恋「出ませんねー(棒)」
恋「じゃあ次は岬さん…(棒)プルルルル」
恋「りーさん…ペイ子さん………あれ?」
かのん「なんか雲行きがおかしい…!?」
恋「っ…青山さん…」プルルルルル
恋「出ない…!?」
恋「これは一体…!?」
スタッフ「…」ニヤリ
恋「はっ…まさか私…」
恋「騙されたの、ですか…」
かのん「ええっ!? そんな…」
かのん「悪い予感が当たっちゃった…! このままじゃ、恋が――」
かのん「AV女優に〇されちゃう――!!」ダッ
恋「…」
恋「っ…」
スタッフ「もう電話はかけないの? 『本当の』お友だちにかければ助かるかもしれないわよ?」
恋「それは出来ません…」
恋「『本当の』お友だちを売るわけにはいきません」
恋「~~~~っ」ブルブル
恋(確かに、結女のみんなや大学の友人…電話をかけられる相手はいます)
恋(でも、AVに出演させて自分だけ逃げるなんて言語道断)
恋(それに――かのん)
恋(あなたの恋人として、そんなことは出来ません)
恋(もっとも、今からレzレ〇プされること自体に失望するかもしれませんが…)ブルブル
恋(ああ…お母さま)
恋(これは罰なのですね。反社会的組織の甘い声に靡いた私を許してください…)
スタッフ「もう少しで30分ね…」
??「…」
スタッフ「さ、タイムア…」
恋「…」ガタガタガタガタ
女優「…」スッ
ガチャッ
かのん「待って――待ってください!」
恋「えっ!!??」
かのん「最初に電話をかけてた彼女のお友達の伊達です!」
かのん「その子に呼ばれて来ました!」
恋「かのん!?」
恋「かのん!? 何故ここに!?」
かのん「恋を助けに来たんだよ」
恋「どうしてここが分かったんです? あとなぜ伊達?」
かのん「そこら辺はいいから」
かのん「…いいですよね?」
スタッフ「ちょっとスタイルは悪くなったけどまぁいいわ。無問題ラ」
恋「ええっ!? いや、良くありません! それじゃあかのんが…」
スタッフ「はいはい、助けを呼んだ人は隣の部屋でお友だちが〇されるのを見守る決まりなのよ」
恋「かのんーーー!!」ズイズイ
かのん「…」
恋「なぜですか…、かのん…!」
スタッフ「良いお友だちを持ってるじゃない、貴女」
恋「!!」ギリッ
スタッフ「そんな風に睨んだって無駄よ。見ての通り、ここには反社なスタッフが何人もいる」
スタッフ「あの子を逃がすことなんてないし警察だって呼ばせない」
スタッフ「それにもし仮に今どうにかしたとしても…分かるでしょ?」
恋「卑怯です! 卑劣です! 最低です! あなたたちは…」
スタッフ「それが反社会的組織ってものよ」
――――――それじゃあお名前と、年齢を教えて下さい
かのん「『伊達さゆり』です。22歳です」
恋(え? なんで嘘の名前を…?)キョトン
――――――さっきの子とはどういう関係?
かのん「高校時代からのお友だちです」キッパリ
恋(違います! 恋人です!)
―――――――ふーん? 3サイズは?
かのん「B78-W71-H82です…」
―――――――そのお腹は不摂生?
かのん「はい…」ズーン
―――――――ところで
かのん「はい?」
―――――――wwww恋さんと同じグループだった、かのんさんだよね?
かのん「違います(半ギレ)」
かのん「見て下さいこのお腹。全然違うでしょ」
―――――――そういうことにしとこうかなー。AVに出るんだもんね
かのん「う…!」
恋「はぅっっっ!? そういうことですか!?」
スタッフ(やっと気づいたのねこの子…)
かのん(恋は、友だちを売らなかった)
かのん(結女のみんな…もっとも、可可ちゃんは中国だしちぃちゃんもどこにいるか分からないけど)
かのん(それに大学の友だちに電話をかければ一人くらいは来てくれたかもしれない)
かのん(それをしなかったのは…ひとえに恋が友だち思いの良い子だからだ)
かのん(そんなところが好きで、私の自慢の彼女なわけだけど)
かのん「同時に危ういところでもあったんだなぁ…」
かのん(私は――)
かのん「電話、かけます」
恋「えっ…!?」
恋「かのん!? まさか友だちを…」
スタッフ「売る気のようね」
??「…」
かのん(友だちが友だちを呼び、それがずっと連鎖し続けたら?)
かのん(この車もずっと路駐には出来ないだろう。いつかは動かさいといけない)
かのん(MM号に乗っていられる人数にも限りがあるだろう。脱出できればやれることはある)
かのん(私は…私たちは、そして私が呼ぶ友だちも、誰も〇されずに元の生活に戻れるはず!)
かのん「ナナミちゃん!」キョウハムリー
かのん「ヤエちゃん…ダメ」ゴメンネーシゴトチュウ
かのん「ココノちゃんもムリ…」イマヌマヅニイルンダー
かのん「ありあ…」プルルルル…オルスバンサービスニセツゾクシマス
かのん「きな子ちゃん、メイちゃん、四季ちゃん、夏美ちゃんは4人で旅行中…」
かのん「悠奈さん、摩央さん…は神津島、可可ちゃんは中国で、ちぃちゃんは…」
かのん「…」ゲンザイツカワレテオリマセン
かのん「ちぃちゃん、どこにいるの…!?」
かのん「あとは…!」
かのん「…」プルルルルルルルル
プルルルルルルルルルル
恋「?? 誰かの携帯が鳴っているようですね」
スタッフ「ちょっと、撮影中は電源切りなさいっていってるでしょー」
恋「って、え――――――カメラマンのあの方は!?」
ピッ…
かのん「すみれちゃん…久しぶり、今ヒマ?」
すみれ「暇じゃないわよ。今…あんたの後ろでカメラ回してんだから」
かのん「えっ…えええええええええええええええっ!??」
すみれ「…何よ」
かのん「なんでなんでナンデー!? なんですみれちゃんがここに!?」
すみれ「むしろなんで気付かなかったのよ…」
かのん「存在感が感じられず…」
すみれ「カメラマンとして存在感を消していたではあるけどね?」
すみれ「…私、この会社でカメラマンしてるのよ」
かのん「えええええええっ!?」
恋「すみれさんが…!?」
すみれ「大学に落ちた後、浪人しながらバイトしてたんだけど」
すみれ「その時この会社を紹介されてそのまま就職したのよ」
かのん「えーっ…、てことはまさかすみれちゃん!」
かのん「女子社員シリーズに出演したりとか…///」
すみれ「出てないったら出てない。カメラマン一筋よ」
すみれ「っていうかアンタ地味にAVに詳しいわね?」
かのん「…ノーコメントで」
すみれ「ま、ショウビジネスで培ったこの私の美貌を撮ろうとしないのは腹が立つけど?」
すみれ「別にAVに出たいわけでもないし、今後も出演する気はないわね」
かのん「へぇぇ…」
スタッフ「―――でも、そのチャンスが回ってきたようね?」
すみれ「へ?」
かのん「ん?」
スタッフ「そこの伊達さんに『呼ばれて来た』のよね?」ニヤリ
すみれ「え? いや私はカメラマンなんだけど…?」
スタッフ「さ、じゃあ今度は貴女がお友だちを呼ぶ番ね?」
すみれ「ギャラクシー!?」ガーン
スタッフ「はい、伊達さんは向こうの部屋に」ズイズイッ
かのん「えーーっ!? いや私そんなつもりじゃ」
かのん「そんなつもりだったような…?」
恋「かのん!」
かのん「あ、恋…」
恋「とりあえず、かのんが無事で良かったです…!」
かのん「うん…。ゴメン、恋」
すみれ「ちょっとちょっとー! これ本当!?」バタバタ
スタッフ「本当ラ。『上』からの許可も出てるわ」
スタッフ「ずっと貴女のこと、撮りたいと思ってたのよね…」ネットリ
すみれ「ひぃぃっ!」
―――――はい、それじゃあお名前を教えて?
すみれ「な、名前!? グソク=ムシ子です(錯乱)」
―――――wwww平安名すみれさんね。ちなみに22歳
すみれ「バラさないでよ!?」
―――――3サイズは?
すみれ「B86-W56-H88だけど…」
スタッフ「素晴らしいプロポーションね…」ナデッ
すみれ「なああああああっ!?」
かのん「ということで、すみれちゃんはここの社員だったんだよ」
恋「そうだったんですね…。ところで」
恋「かのん! あなた友だちを売る気だったんですか!?」
恋「というか結果的に売ってますし…」
かのん「違うよ。友だちが友だちを呼び続ければ誰も〇されることなく時間が終わるはずなんだ」
恋「そんなことが可能なんですか?」
かのん「可能なはずだよ」
恋「すみれさん、パニックになってますが…?」
かのん「(・.・;)」
すみれ「うわわうわ…やばいったらやばいのよ…!」
すみれ「ナナミ!」キョウハムリー
すみれ「ヤエ…ダメ」ゴメンネーシゴトチュウ
すみれ「ココノもムリ…」カノンチャンカラモデンワキタケドナニー?
すみれ「きな子、メイ、四季、オニナッツは4人で旅行中…」
すみれ「サニパ…は神津島、千砂都は中国で、アイツは…」
すみれ「…」ゲンザイツカワレテオリマセン
すみれ「どこにいるのよー!?」
スタッフ「はい、10,9,8,7…」
すみれ「ギャラクシー!!!?」
スタッフ「0!」
すみれ「あわわわわわわ」ガタガタガタガタ
かのん「すみれちゃん!」
恋「このままじゃすみれさんが…! ここから出してください!」
スタッフ「ダメよ。貴方たちは貴方たちが売ったあの子が〇されるのを眺めてなさい」
かのん「この反社は…!」
すみれ「あぁ…」
すみれ「さよなら、私の純潔…」
女優「…」スッ
女優「ぷっ…あはははははははははは!」
すみれ「…へ?」
恋「ローブで姿は見えませんが…あの方は!?」
かのん「この声~~~~~~~~っ!!!!」
千砂都「『さよなら、私の純潔』だってーーー!」
すみれ「でええええええっ!? 千砂都ーーーーっ!?」
スタッフ「はい、通っていいわよ。…閉じ込めて悪かったわね」
かのん「えっ!?」
恋「いいんですか?」
スタッフ「ネタバラシの時間よ」
すみれ「な、ななななな」
かのん「ちぃちゃん!? なんでこんなとこに…」
恋「千砂都さん、AV女優になっていたんですか!?」
千砂都「違うよ? 私はね…」
可可「この、唐可可が仕切る組織の構成員なのデス!」
すみれ「あああああああああっ!? アンタは!?」
かのん「えええええっ!? 可可ちゃん!?」
恋「中国にいるはずじゃあ!?」
可可「みんなお久しぶりデス! いやー、元気そうで何よりデス」
千砂都「本当にねー。かのんちゃん太ったねー?」
かのん「余計なお世話だよ!」
恋「これは一体…?」
可可「さ、それじゃあネタバラシの時間デス」
可可「まず、このAVの撮影企画、ドッキリ企画デス」
恋「ドッキリ…」
すみれ「私、社員だけど聞いてないわよ!?」
千砂都「そりゃあ、すみれちゃんが対象だもん」
すみれ「えぇ…」
千砂都「あと、恋ちゃんとかのんちゃんもね」
かのん「私たちも?」
可可「そうデス。サヤさんに盗聴器渡したのはかのんをおびき出す為デス」
恋「じゃ、じゃあ今回撮っていた分は全国に流れないんですね!?」
可可「もちろんデス」
かのん「ほっ」
すみれ「あなた達個人情報だだ漏れだったもんね…」
千砂都「ちなみにあのインタビュアーは私ね(ボイチェン)」
かのん「思い返せばそんな感じだ…」
恋「しかし、こんなセットどこから調達したんです?」
かのん「どう見ても本物だけど…っていうか見たことある内装だし」
可可「かのんは詳しいデスね…。そこも問題ないデス」
可可「このAV会社は可可が仕切ってる組織の子会社デス」
かのん「さっきチラっと言ってたけど組織って何?」
可可「組織は組織デス」
恋「反社会的な?」
千砂都「失礼だなぁ。むしろ街に余計な悪者が入ってくるのを防ぐ良いファミリアなんだよ」
かのん(絶対反社会的なやつだ…)
千砂都「ちなみに、すみれちゃんを女子社員シリーズに出さないよう釘刺してたのも私たちの仕業ね」
スタッフ「ボスと若頭には従うしかないラ」
すみれ「ボス!? 若頭!? あんたたちが!?」
すみれ「えぇ…、可可がボスで千砂都が若頭? 私の雇い主の雇い主…」
可可「デス」
恋「そもそもお二人は今、一緒にいるんですか?」
可可「そりゃあもちロン…」ポッ
千砂都「卒業後、お金を溜めて中国に追いかけていったのはそういうことだよ///」
かのん「え(脳破壊)」
すみれ「は(脳破壊)」
恋「まぁ」ポッ
千砂都「さて本題。どうしてこんなドッキリを仕掛けたかというと…」
可可「調査の結果、かつて共にした仲間ガ~」
可可「無職!」ビシッ
恋「ひっ」
千砂都「ヒモ!」シュビッ
かのん「あはは…」
千砂都「あははじゃないでしょ。しかも私含むお友だちをAVに売ろうとする始末」
千砂都「きついお仕置きが必要だよねぇ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
かのん「ひぃぃっ!?」
可可「でもってグソクムシは相変わらずのグソクムシデス」
すみれ「おい」
千砂都「はぁ…。こんな状態じゃあ、心配にもなるよ」
恋「…心配をおかけして、申し訳ありません」
かのん「私も…ちゃんと働くよ」
千砂都「働けるの?」
かのん「…っ!」
恋「だ、大丈夫です! かのんは私が養って――」
可可「『お刺身にたんぽぽを乗せる仕事』も今日この状況にするために組織で用意したダミー仕事デス」
恋「えぇっ!?」ガーン
千砂都「さて、そんなみんなに耳寄りな情報を持って来たんだ」
可可「かのん、恋、…すみれ。私たちと一緒に、働きまセンか?」
おまけ
千砂都「それじゃあ名前と年齢を教えて?」
可可「ラン(嵐)・クク(半分偽名)デス♡」
千砂都「可可ちゃん可愛い♡ お仕事は?」
可可「街に余計な悪者が入ってくるのを防ぐ良いファミリアの首領デス」
可可「AV制作会社やギャンブルなどの子会社もたくさん持ってマス」
千砂都「若いのにやり手なんだね♡」
可可「日本から追いかけてきてくれた恋人が優秀なのデス♡」
千砂都「///」
おまけ2
可可「今度は可可がインタビュアー役をしマス。お名前ハ?」
千砂都「タン・チーチャン(偽名)20歳(嘘)です」
可可「お仕事ハ?」
千砂都「(AV)女優(のフリ)です(本当はチャイニーズ〇フィアの若頭)」
可可「3サイズを教えて欲しいデス」
千砂都「やだー、可可ちゃんのエッチ/// B73-W55-H74だよ」
可可「いつもお布団でエッチなのは千砂都の方デス///」
かのん(脳破壊)
すみれ(脳破壊)
かのん「いらっしゃいませー。美味しい焼きリンゴいかがですかー」
恋「いちごジャム付きスコーンもありますよー」
すみれ「今ならグソクムシステッカー付き~」
かのん・恋・すみれ「…」
千砂都「はい、もっと声出して笑顔で!」
かのん「分かりました、ちぃちゃ…若頭!」
かのん(あの日から、私たちはキッチンカーでスイーツを売って回る仕事をしている)
かのん(売り上げはなかなか伸びなくて若頭によく怒られるけど…不思議と嫌な気持ちはしない)
かのん(だって…恋と、そしてみんなと一緒だから)
千砂都「はい、今日もお疲れ様。明日は昼は表参道、夜はお祭りに出店ね」
かのん「明日も大変だぁ…」
恋「でも…」
すみれ「やりがいはあるわよね」
かのん「うん…。働くって、いいね」
恋「はい。お給料もきちんと出ますし」
すみれ「多くはないけどね」
千砂都「もっと売り上げが伸びれば給料も出すよ」
かのん「うん! さぁ…明日も頑張ろう!」
スタッフ「若頭ラァ! 水組の襲撃よ! 虹組と泡組の抗争に乗じて攻めてきてる!」
千砂都「来たね…! ソルジャー共! 今夜は激戦になるYo!」
かのん・恋・すみれ「えっ…」
千砂都「各自、キッチンカーの床下から__を持って!」チャキッ
かのん・恋・すみれ「…」
かのん・恋・すみれ「…明日も仕事ですよね?」
千砂都「もちろん」(*'ω'*)?
かのん・恋・すみれ「もう反社会的組織はこりごりだぁ~!」
完
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