前作:海未「穂乃果の髪が…」ことり「なくなっちゃった!?」
千砂都「」ツルーン
かのん「今度のライブは大事なものだからって無理させちゃった…ゴメン」
千砂都「ううん。かのんちゃんは悪くないよ。私の技術が足りなかったんだから」
恋「そんな…。千砂都さんの技術は神懸っていましたよ」
可可「これ以上ないブレイクダンスでシタ」
千砂都「ありがと。まぁ、髪はなくなっちゃったけど、すぐ生えてくるよ
ほら、うぃっすうぃっすうぃっす~~…」チャキチャキ
恋(明るく振舞っていますが、やはり気にしているようですね…)
すみれ「…」
すみれ「ぷっ」
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かのん「あ?」
すみれ「っ!?」ビクッ
かのん「今…すみれちゃん笑った? ちぃちゃんの頭見て笑ったの?」ズズズズ
すみれ「ひぃっ!?」
可可「っ…確かに、凄いことになってはいまスガ」
恋「不謹慎ですよ」
かのん「ヘアん無すみれになりたい?」コキッバキッ
すみれ「ごめんったらごめんなのよーー!」
可可「かのんがマジギレしてマス…」
恋(しかし…)
恋(思わず笑ってしまったすみれさんの反応は…女子高生として当然のものでした)
次の日
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
「ねぇ…あれ」
「うわっキモッ! あれスクールアイドルのアイツじゃん」
「マジでハゲじゃん! ウチのババァと一緒じゃね」
「普通科ではあれが普通の髪型なんだねー。音楽科裏切ったときからムカついてたけどスカっとしたわ」
「はぁー? あれじゃ普通科の恥だわ。音楽科に帰れよ」
「□ねよ」
可可「これが、ニホンの女学生の平均的な反応…酷すぎマス」フルフル
かのん「っ…!」ドンッ
すみれ「ちょっ…かのん! アンタ何する気よ」
かのん「今悪口言ってた連中全員の頭、焼きリンゴにしてやる…」
恋「落ち着いてください! かのんさん!」
かのん「私は落ち着いてるよ! あ、ハンバーグにしてやるのもいいなぁ…フー」
すみれ「滅茶苦茶興奮してんじゃないのよー!」
千砂都「そうだよ。落ち着いて、かのんちゃん」
可可「…!」
かのん「ちぃちゃん…! でも! こんなに言われて悔しくないの!?」
千砂都「悔しくないよ。髪がないだけで悪いことしたわけじゃないんだし」
恋「そ、そうです! 何もおかしくはありません!」
千砂都「このくらいどうってことないよ。ね、だからかのんちゃんも落ち着いて?」
かのん「ちぃちゃんがそこまで言うなら…」
すみれ「ギャ、ギャラクシー…」
可可「千砂都、メンタル強すぎデス…」
「チッ…」
「はぁ~、全然効いてませんってか? ねぇ」ズイッ
千砂都「なに?」
すみれ「!」
「アンタの頭、眩しいから教室から出てって欲しいんだけど」
「ぷっ」
可可「あ、あいツラ…!」
千砂都「そう? じゃあサングラスでもかければいいんじゃない?」
「なっ!? あ、アンタ自分が迷惑かけてるって気付いてないみたいね!」
千砂都「あなたには何もかけてないと思うよ?」
「~~~~っ!!」イライラ
「…ふうん。ところで嵐さん、髪ないんだからもうこの髪紐いらないんじゃない?」ニヤリ
かのん「なっ…!!」ガタッ
かのん「やっぱり私、トマトも好きだなぁ~! グチャって潰して…」ドスドスドス
恋「ちょっ! かのんさん!?」
千砂都「…」スッ
かのん「!!」
千砂都「落ち着いてって言ってるでしょ、かのんちゃん。私は大丈夫だから」
「…!?」ザワッ
千砂都「その髪紐は大事なものなの。だから返して」
「は、はぁ~? いらないでしょって言って」
千砂都「返して」
可可「…」ゴクリ
「チッ…」ヒョイッ
すみれ「ほっ…」
かのん「ちぃちゃん…」
恋(その後も、陰口は止まりませんでしたが千砂都さんは堂々とした態度を変えず)
恋(朝のような直接的な虐めをする人は誰一人としていませんでした)
恋(そして放課後)
かのん「ねぇ大丈夫だった? 水かけられたり上履きに画鋲入ってたりしなかった?」
千砂都「してないよ~。かのんちゃんは大袈裟だなぁ」
すみれ「朝の一件で千砂都の芯の強さをみんなが見ていたものね…」
恋「ええ、虐めても効果がないことが分かったんでしょう」
可可「でも陰口はまだ止まっていまセン。日本の学生はコソクムシ、デス!」
千砂都「陰口なんて気にしなくていいの。それよりほら、練習行こう!」
練習後
千砂都「私、今日はバイトあるから先にあがるね。うぃっすうぃっす~」
かのん「うぃっす~。いってらっしゃい、ちぃちゃん…」
…
すみれ「こんな時くらい、バイト休んでもいいんじゃない?」
可可「それでも休まないのが千砂都デス」
恋「あの毅然とした態度は見習わないといけないですね」
かのん「…」
可可「かのん?」
かのん「今朝の髪紐の件さ…小さい頃も髪紐取られそうになって、その時は私が助けたんだ」
恋「そんなことが…」
かのん「だけど今日は私が間に入ることもなく自分だけで解決しちゃった。凄いよ、ちぃちゃん…」
かのん「そんなちぃちゃんに、私が出来ることってなんなんだろう…」
恋(その後数日、こんな日が続きました)
千砂都「昨日のバイトの売れ行き凄くてさぁ 『頭がタコ焼きみたいで可愛い』って評判なんだよ!」
すみれ「へ、へぇ~…」
恋(千砂都さんは陰口などものともせず、以前と同じく明るく振舞っていました)
千砂都「ていうかむしろこの頭、“まる”って感じが増して可愛いよね」
可可「確かに丸デスネ…」
恋(このまま髪が生えるまで鎮静化していればいいな、とみんなが思っていた頃…)
千砂都「♪~」
かのん「ちぃちゃん…」
恋(事件は起きました)
可可「そんな…」
すみれ「っ…! 私たちの今までの頑張りは…」
かのん「こんな、ことって…」
Liella! Rank-HG ↓Down…
すみれ「ていうかこのコメント欄なんなのよったらなんなのよ! 誹謗中傷だらけじゃない!」
恋「千砂都さんの今の姿がアップロードされています…誰がこんなことを! 盗撮ですよ!?」
可可「ラブライブも近いのに…これじゃあもう、ムリデス…!」
かのん「~~~~~~っ!!」
すみれ「かのん!? 一体どこに…」
かのん「写真をアップした人とコメントした人を見つけて脳髄ジャムにするんだよ…」
可可「落ち着いてくだサイ! か~の~ん~!」
千砂都「みんな遅くなってゴメンねー……なんの騒ぎ?」
千砂都「そっ…かぁ」
『アンタ自分が迷惑かけてるって気付いてないみたいね!』
千砂都「そうだよね。私が気にしないってだけじゃ収まらないよね」
『□ねよ』
千砂都「自分が何を言われるのも気にならないけど、みんなに…かのんちゃんに迷惑がかかるの、嫌だな」
かのん「ちぃ、ちゃん…?」
すみれ「違うったら違うわよ! 千砂都は悪くない! 悪いのは髪がないからって差別する人で…」
可可「そうデス! ラブライブ運営と警察に言って写真とコメントを消してもらいまショウ!」
千砂都「ううん。『ハゲは気持ち悪い』それは共通認識なんだよ。おかしいのは私。だから…」スッ
恋「え…!? これはあの時の退学届!?」
千砂都「みんな、さよなら…。こんな私と仲良くしてくれて有難う」
かのん「ちぃちゃん! ちぃちゃーーーーーーーん!」
数日後―――
恋(あれから)
恋(千砂都さんは家にも帰らず行方知れず。お金は持っているそうなのですが…)
恋(警察の捜索も出ていますが未だ見つかっていません)
恋(かのんさんは家に引きこもり。すみれさんも可可さんも、沈痛な面持ちで登校するのみ)
恋「どうしたらいいんでしょう…?」
恋「とりあえずラブライブ運営には件の写真とコメントを消してはもらいました」
恋「でももうLiella!は…」
サヤ「恋さま」
恋「…サヤさん? そんな真剣な表情で一体…」
サヤ「私―――お暇をいただこうと思っております」
恋「え!?」
かのん「…」
可可「かのん、カフェオレを入れてもらいまシタ。飲んでくだサイ」
かのん「…」
すみれ「ごはんも水も碌に取れてないって聞いてるわよ! このくらい飲みなさい!」
かのん「…らない」
すみれ「いらなくても飲むの! あんたまでいなくなったら…!」
かのん「飲んでなんていられないよ! ちぃちゃんのこと思ったら何も喉を通らないんだよ!」
すみれ「っ!!」ビクゥッ
かのん「どこにいるの? ちぃちゃん…私を置いて一人で行かないで…」
かのん「家出して変な人のところに転がり込んでるとか、ママ活とか…怪しいことはやめて…! 怖いよ…」
かのん「いや、むしろそんなでも…ちぃちゃんがどこかで生きているんだったらまだ――」
可可「ストーーーップ! とにかく飲むデース!!」ゴボボボボ
かのん「ゴボボボボボ…けほっけほっ…な、なに」
可可「マイナス思考をやめるデス! かのんがそんなんでどーすんデスか?」
かのん「!」
可可「かのんがそんなんじゃあ、千砂都も帰ってこれないってもんデスよ!」
すみれ「本当ね。あなた、千砂都の幼馴染なのにあの子のこと何にも分かってないじゃない」
かのん「なっ…!? 誰がちぃちゃんのこと分かってないって!?」
すみれ「分かってないったら分かってないわよ! あの子は…千砂都は絶対どこかで頑張ってる!」
可可「そうデス。千砂都はきっと、『かのんのことを想って』どこかで頑張っているのデス」
かのん「私のことを…!?」
可可「きっと、『かのんの隣に立つ資格がない』とか言ってどこかで何かの修行でもしてるのデス」
すみれ「私の知る嵐千砂都って子はそういう子よ。…かのんも、そんなこと知ってるでしょ?」
かのん「可可ちゃん…! すみれちゃん…! そうだよね…!」グスン
恋「はぁ、はぁ…! 千砂都さんのいる場所を見つけました! 恐らく、ですが…」ガチャッ
かのん「本当!?」
可可「レンレン! さっすがレンレンです! グッソクムシと違って有能デス!」
すみれ「じゃっかぁしい! でも本当!? 本当ったら本当なのよね?」
恋「えぇ…。正直とんでもない方向性の話で私もピンと来ていないのですが」
かのん「ちぃちゃんは!? どこにいるの!??」
恋「詳しくはこちら…サヤさんからお話します」
可可「レンレンのお家のメイドさん?」
サヤ「嵐さまの居場所の前に一つ…私は葉月家の使用人をやめ、とある団体のお手伝いをするつもりなのです」
すみれ「ええっ!?」
サヤ「その団体の名前は… 『パーフェクトまるまる教団』 神津島を拠点とする新興宗教団体です」
かのん・可可・すみれ「……………は?」(';')
飛行機の中――
かのん「…」(・.・;)
可可「…」(・.・;)
すみれ「想像だにしてない遥か斜め上の展開でサッパリ頭が回ってないんだけど」(・.・;)
恋「私もです。ですが千砂都さんが神津島に渡った可能性自体は高いと思います」(・.・;)
可可「どうしてデスか?」
恋「行動力の塊の千砂都さんとは言え、見知らぬ土地に一人というのは辛いでしょう。しかし神津島なら」
可可「サニパのお二人もいるし行ったことがあるから…?」
すみれ「なるほどね、確かにそれはありそう。でも…そのパーフェクト丸なんとかってのがもう」
サヤ「パーフェクトまるまる教団です、平安名さま」
すみれ「それね…。そのまるまる教団ってのがあるから神津島に渡ったの?それとも…」
かのん「多分、それともの方だと思う…」(-_-;)
神津島――
悠奈「パァ! Liella!のみんなだ~! 久しぶり!」
摩央「ようこそ神津島…いえ『パーフェクトまるまる教団』総本山へ」
可可「アアアアアアアアアアアアッ!? さ、サニパのお二人の髪が…!!」
すみれ「ないったらないのよー!? ギャラクシーーーー!?」
悠奈「髪なら剃ったよ?」(≧▽≦)?
かのん「な、なんで…」
摩央「私たちはパーフェクトまるまる教団の信者だもの。この髪のない頭…綺麗な“まる”でしょう?」
サヤ「本当です…! 素晴らしい“まる”です…!」キラキラキラ
悠奈「それにね。私本当はLGBTで…ドラゴボの天津飯みたいになりたかったんだ」
かのん「えぇ…」('ω')
悠奈「そんな時、教祖様に出会って背中を押してもらったんだ!感謝しかないよ! パァ!」
すみれ「急転直下ね…」(゚Д゚)
かのん「うん…。とんでもないことになってきた。前半のシリアスなんだったの」
可可「神津島のみなさん、みんな髪がなくなってマス」
サヤ「はい。教祖様の姿に倣いみんな“まる”を求めて髪を剃ったのです。ちなみに私も」ズラーン
すみれ「へぁっ!? それ、ウィッグだったの!?」Σ(゚Д゚)
悠奈「サヤさんも教団の活動を手伝ってくれるみたいで助かるね!」
摩央「ええ。パーフェクトまるまる教団はまだ数日前に立ち上がったばかり。これから忙しくなるもの」
すみれ「数日前って」Σ(゚Д゚)
恋「それで…ここが」
サヤ「はい。パーフェクトまるまる教団の本拠地、まるまる寺院です」
かのん「ここに…ちぃちゃんがいるんだね」
千砂都「世界は“まる”で出来ている!」
千砂都「この星も、この世界も、人も、私たちの頭も!」
千砂都「“まる”なんだYo! The world is FULL of Circles!!」マルーン
「おお…なんと神々しいお姿…! 頭の輝きはまさしく、まるまる神の御光!!」「3.141592653589…」
「教祖さまばんざーい! まるまるばんざーい!」「 まるまるずらーー!」「やはり〇こそ世界の真理」
「教祖さまのお言葉のまま髪を剃ったらなんと世界の美しいことか…!」サヤ「千砂都さまの腋エッッッッ」
「ハゲが理由で本土で虐められてたけどここなら自信を持って歩ける! パーフェクトまるまる教団最高!」
まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!まーる!
摩央「どう? これが私たちの教祖さまよ」ツルーン
可可「まぁ予想はしてたんデスが…」
すみれ「行動力の塊っていうより行動力の化身よね」
恋「思い立ったらすぐ退学、出先で宗教を立ち上げて数日で島全体を治めるとかどんな超人なんですか…」
かのん「私やっぱりちぃちゃんのことよくわかってなかったかも…」
摩央「教祖さま、新しい信者のサヤさんと、お客様を連れて参りました」
かのん「!」
かのん「ちぃちゃん! ちぃちゃ-ーーん!」ダキッ
千砂都「かのんちゃん!? それに…みんなも! どうしてここに…!?」
かのん「そんなの決まってるよ! ちぃちゃんが好きだから…ちぃちゃんと一緒にいたいからに決まってる!」
千砂都「かのんちゃん…!! ゴメンね、自分勝手なことばかりして…」ギュッ…
可可・すみれ・恋「…」
可可・すみれ・恋「…」
可可・すみれ・恋「良かった…( ;∀;)」
可可「それで? どうして千砂都はこんなところで教祖サマになってるのデス?」
すみれ「『かのんの隣に立つ資格がない』だのなんだのまでは想像ついたけどこれは想像つかないわ」
千砂都「神津島に来たこと自体は、半分は恋ちゃんの推理通りだよ」
恋「残り半分は? …聞くのが少し怖いんですが」
千砂都「うん。みんなはさ、ハゲの偉人って言ったら誰を思い出す?」
可可「イジン? 歴史上の人物デスか?」
かのん「…フランシスコ=ザビエル」(/ω\)
千砂都「流石かのんちゃん! だよね~。小学生の時2人でハゲハゲまるまる言ってたもんね」
恋「…それでどうしてそのフランシスコ=ザビエルが出てくるんでしょう?」
千砂都「私思ったんだ。こんなハゲの私が将来有望なかのんちゃんに並び立つにはどうしたらいいかって」
千砂都「そうしたらさ、ザビエルと同じくらいの功績を上げないとダメなんだって思ったんだよ」
かのん・可可・すみれ・恋(重っ)
千砂都「で、予てから画策してた“まる”を崇拝する教団を立ち上げることにしたんだよ」
恋「予てから画策していたんですか」(・.・;)
千砂都「その足掛かりとして本土じゃなくて離島の神津島を拠点にしようと思ったんだ」
千砂都「離島の方が早く内々で広まるからね」
千砂都「そして私はハゲという強烈なデバフさえ跳ね除け、差別のない平和なまるまる世界を創造する」
千砂都「かのんちゃんが怒ったり、泣いたりしなくていい世界を…」
可可「私はとんでもない人をスクールアイドルに誘ってしまったのデショウカ…?」
すみれ「珍しく同じ意見ね」
恋「しかし、あれから数日で島全体を統治するほどの宗教を確立することが可能なのですか?」
千砂都「それはもちろん、私ひとりじゃ無理だったよ。サニパの二人にも協力してもらった」
すみれ「この島ではサニパの影響は絶大だものね」
千砂都「それに…私には素晴らしい協力者たちがいるんだ。紹介するYo!」
リ´・ヮ・)「カリスマです。天候ある程度操れます。普段は島のお土産屋で和菓子売ってます」
(・8・)「留学経験を生かして(行ってない)グローバルな働きをしているちゅん」
/cVσ _VσV「文武両道です。有事に備えて島民を鍛えています」
ノcノ,,・o・,,ノレ「お寺の娘ずら。経験を買われてまるまる寺院の管理を任されてるずら」
ノξソ>ω<ハ6「財布です。頭シャイニーです」
∬(_c||^ヮ^||「財布のヒモです」
ノレcイ´=ω=)「zzz」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞「千砂都ちゃんのファンです。崩して見せるポーカーフェイス時の顔かわいいYo!」ザシュッ
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞の妻です」ポタポタ
ʂ(˚ヮ˚ʂ㎴〵「…」
6cƠᴗƠ∂「半分くらい足引っ張ってる人いないデスか?」
かのん「ちぃちゃんがここで元気にやってるのは分かったよ。でも…もう、いいでしょ?」
かのん「帰ろう…。また、私と一緒にいてよ…」
千砂都「…それは出来ないよ。かのんちゃん」
すみれ「!」
可可「千砂都…」
かのん「どうして!?」
千砂都「私…教祖なんだよ。ここでしたことには責任を取らなきゃいけない」
千砂都「それに本土に帰ったらまた…」ブルッ
かのん「…!!」
かのん「気付かなくてゴメン。『気にしてないよ』って言ってたけど、そんなワケないよね…」
恋「かのんさん…千砂都さん…!」
かのん「分かった! だったら私もここに住む!」
可可・すみれ・恋「えー」
千砂都「そんなの駄目だよ。かのんちゃんは本土で凄い人になれるんだから…」
かのん「いいよ、そんなの。私こそ、本当にちいちゃんに並ぶ人になりたい」
かのん「だから…」ジョリィ
可可「ファッ!?」
すみれ「ギャラクシーっ!? かのんあんた…」
恋「かのんさんまで髪を!?」
千砂都「かのんちゃん…!!」
かのん「だから2人で、同じ姿で、一番上を目指そう」
千砂都「かのんちゃん…かのんちゃんーーーーーーっ!」ギュムッ
可可・すみれ・恋「…」
可可・すみれ・恋「まぁ…良いか」/cV^_V^V(^8^)リ`^ヮ^)
恋(それから)
恋(パーフェクトまるまる教団の勢いは留まることを知らず本土へと進出)
恋(中高年やコロナ後遺症で薄毛ハゲに苦しむ人たちから絶大な支持を得ました)
恋(Liella!とサニパと協力者の皆さんで作ったPVが大ウケし)
恋(僅か数か月でハゲの社会的地位を大きく回復させたのでした)
恋(ちなみに)
恋(シャイニーさんのお金で神津島にパーフェクトまるまる結ヶ丘女子高校神津島分校が出来て)
恋(私たちは今そこに通っています)
かのん「さぁ! 行くよ――パーフェクトまるまる結ヶ丘女子高校神津島分校スクールアイドル部!」
摩央・悠奈・恋・可可・すみれ「Song for me. Song for all!」
千砂都「うぃっす、うぃっす、うぃっす~~~!!」
髪が薄くなったり抜け毛が増えたりして悩んでいませんか?
社会や家庭の目が冷たくなり、笑い物や邪険にされていませんか?
けど自信を持って下さい。ハゲは罪ではないのです
摩央「ところで、今度の新曲はどうするの?」ツルーン
かのん「あとワンフレーズ歌詞を決めたら完成です」ツルピカノン
すみれ(どうせ『未来予報ハゲルヤ』とか『つるぴか☆サンシャイン』とか言い出すんでしょ)
かのん「タイトルは~『ノンヘアー!!』で行きます!」ツルピカノン
すみれ「それまさかノンフィクション!!からの文字りじゃないでしょうね?」
かのん「そのまさかです」ツルピカノン
すみれ「雑すぎんでしょ」
悠奈「そっかぁ~。じゃあ今度のセンターはすみれちゃんだね」ツルパァゲ
すみれ「ギャラッ!? 私こんなしょうもないダジャレ曲のセンターやるの!?」
千砂都「しょうもなくないよ。全国の苦しんでいる人をハゲます名曲なんだから」マルーン
可可「すみれの歌声で全国の薄毛に悩む人たちに元気を分けてあげるデス!」
すみれ「あ~~っ。分かったわよ、分かったったら分かったわよ~~!」
完
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