小鳥遊「山田、冷蔵庫に入るな」山田「山田炎上します」 (75)

山田「八千代さん」

八千代「あら葵ちゃん、どうしたの?」

山田「山田、今から冷蔵庫に入るので写真撮ってください」

八千代「え?そんなことして大丈夫かしら?」

山田「問題ありません、山田が責任を取ります」

八千代「そうなの?」

パシャ

山田「次はTwitterに載せてください」

八千代「ねえ葵ちゃん、本当に大丈夫なの?」

種島「八千代さーん、葵ちゃーん、なにしてるの?」

八千代「あ、ぽぷらちゃん」

山田「山田、冷蔵庫に入ったので、八千代さんに呟いてもらうんです」

種島「だ、ダメだよそんなことしちゃー!」

八千代「や、やっぱりそうよね…」

山田「種島さん、度胸がないですね、器が小さいですよ」

種島「ち、ちっちゃくないよ!」

山田「なら、投稿させてください」

山田「山田のパンツがありません……」

山田「山田の…山田のパンツどこですか」

山田「小鳥遊さん、山田のパンツ返してください」

伊波「あれ、みんなどうしたの?」

種島「あ、伊波ちゃん、あのね葵ちゃんがね」

山田「山田、炎上したいんです!」

伊波「でも、そんなことしたらお店に苦情がきちゃうよ」

山田「にちゃんのキモオタどもがワグナリアにスネークしに来ますね」

伊波「キモオタ?男?嫌あああああ!!」

ドスッドスッ

小鳥遊「伊波さん、壁殴っていないで働け」

種島「ほら、伊波ちゃんが怖がっちゃったじゃん!」

山田「でも、男がいっぱい来れば小鳥遊さんが護ってくれますよ」

伊波「え?」///

山田「伊波さんに近づくキモオタから小鳥遊さんが身を呈して護ってくれますよ」

伊波「え?え?」///

山田「あわよくば俺のまひるに手を出すなと言ってくれますが」

伊波「た、小鳥遊くんが私を呼び捨て…」///

小鳥遊「伊波さん、ボーッとこっち見てないで働け」

杏子「八千代、腹減った、パフェ」

八千代「あ、杏子さん、ちょっと待ってください、すぐ作ります」

杏子「おまえら何してる?ちゃんと働け」

種島「あのね杏子さん、葵ちゃんが冷蔵庫に入ってね…」

伊波「やっぱり呟くとお店の評判落ちちゃいますよね」

杏子「…」

ワグナリアの評判落ちる

客足が遠のく

食材が余る

いっぱい食べれる

杏子「…許可する」

種島「え?いいの!?」

山田「投稿したのに、なかなか炎上しませんね」

八千代「ゴメンね、私Twitterの使い方がイマイチ分からなくてフォロワーが佐藤くんだけなの…」

山田「それじゃあ炎上できませんよ!山田骨折り損です」

相馬「山田さーん、話は聞いたよー」

山田「相馬さん、助けてください」

相馬「ぷぷぷ…面白くなりそうだから協力するよ…ぷぷぷ…」

山田「八千代さん、フォロワーが佐藤さんしかいなくて、相馬さんが呟いてくれるんですか?」

相馬「それは面倒で嫌だよ」

山田「じゃあ山田が呟きますんで、相馬さんのアカウントを教えてください」

相馬「んー、内緒」

山田「なんでですか!山田に教えてください」

相馬「んー、ダメ」

山田「は!そうか!相馬さんにはフォロワーが一人もいないから呟いても意味ないですよね、フォロワーいなくてかわいそうまさん」

相馬「ちょっとー、僕にもフォロワーはいるから!!」

相馬「佐藤くん、Twitter見た?」

佐藤「仕事中だ、見る暇なんかあるか?」

相馬「轟さんが呟いたらしいよ」

佐藤「…」

相馬「初Twitterだよねー」

佐藤「…」

相馬「だれかフォローしてあげないのかなー?」

佐藤「…」

相馬「…」

佐藤「ちょっと小便してくる…」

相馬「ぷぷぷ…いってらっしゃい…」

佐藤「…」

相馬「あ、おかえりー」

佐藤「…」

相馬「轟さんの呟き、リツイート増えたかな?」

佐藤「…さあな」

相馬「でもリツイート1人だけだったら、轟さんショックでTwitter辞めちゃうかもねー」

佐藤「!?」

相馬「誰か拡散してくれて人気が出ればいいんだけどねー」

佐藤「ちょっと、糞もしてくる…」

相馬「ぷぷぷ…いってらっしゃい…」

音尾「杏子さん、ちょっと話が…」

杏子「どうした、音尾?お土産か?」

音尾「い、いえ…実はワグナリア本部からこの店とフランチャイズ契約を打ち切ると…」

杏子「そうか」

音尾「はい…」

杏子「それで音尾、お土産は?」

音尾「え?今の話聞いてました?」

杏子「というわけで、今日付で従業員はクビだそうだ」

小鳥遊「そ、そんな、先輩と働けなくなるなんて…」

伊波「もう小鳥遊くんと会えなくなっちゃう…」

佐藤「相馬、胃薬は食前食後どっちだ?」

相馬「佐藤くん動揺してるね…」

八千代「杏子さんのお世話これからどうすれば…」

種島「みんなと離れ離れなんて…どうすんの、葵ちゃん!」

山田「ふふふ、山田の思惑通りの炎上です!山田完全勝利」

小鳥遊「ではみなさん、短い間ですがお疲れ様でした…お元気で…」

種島「ばいばーい」

佐藤「さて、俺たちも帰るか…」

山田「みなさーん、さよーならー」

山田「」

山田「」

山田「山田もそろそろウチに入りますか」

ガチャ

山田「!?」

ガチャガチャガチャガチャ

山田「!!」

山田「山田、締め出されました」

第一部完

40までいったら第二部書く

種島「あ、かたなしくんおはよー」

小鳥遊「先輩、かたなしじゃなくてたかなしです…」

種島「そうだね!かたなしくん!」

小鳥遊「…」

種島「どうしたの、かたなしくん?」

小鳥遊「…」

種島「かたなしくん!」

小鳥遊「もう、いいです…」

山田「あ、小鳥遊さん聞いてください!音尾さんがまだ養子縁組してないんですよ!」

小鳥遊「山田、働け」

山田「音尾さん、いつも誤魔化してばっかで、ちゃんと山田のお父さんになってくれるんですかね?」

小鳥遊「…」

山田「山田最近、音尾さんに避けられてる気がします」

小鳥遊「…」

山田「小鳥遊さんからも音尾さんに…」

小鳥遊「もう、いい…」

八千代「あら小鳥遊くん、元気ないわね」

小鳥遊「ええ、ちょっと…」

八千代「まあそれは大変!杏子さんの話を聞かせてあげるから元気だしてね!」

小鳥遊「え?」

八千代「私と杏子さんの出会いは…」

一時間後…

八千代「それで杏子さんたら、パンが欲しいって…」

小鳥遊「…」

三時間後…

八千代「それで杏子さんが店長になって…」

小鳥遊「…」

杏子「八千代、腹減った、パフェ」

八千代「あ、はーい、それじゃ小鳥遊くん続きはまた後でね」

小鳥遊「…」

小鳥遊「…」

伊波「おはようござい…きゃーっ!」

ドゴォッッッ

小鳥遊「」

ピクピク

伊波「ご、ゴメンね小鳥遊くん、まさかそばにいると思わなかったから…」

小鳥遊「」

ピクピク

伊波「小鳥遊くん?小鳥遊くんしっかりして!いま救急車呼ぶから!」

ピーポーピーポーピーポー

泉「あら、宗ちゃんいないの?」

なずな「お兄ちゃん、伊波さんに殴られて病院だって」

梢「さっすがー、伊波ちゃん」

一枝「まったくだらしない…」

泉「そ、そんな言い方、宗ちゃんかわいそう…」

プルルルル

なずな「はい小鳥遊です、え?お兄ちゃんが?そ、そんな…」

一枝「どうした、なずな?」

なずな「お兄ちゃんが、病院の屋上から飛び降りて、タヒんだって…」

一枝、泉、梢「!?」

一枝「宗太の遺書が見つかったそうだ」

なずな「遺書…」

梢「早く読んでよ」

一枝「…わかった」

小鳥遊「みんながこれを読む頃には俺はもうこの世にいないでしょう」

小鳥遊「俺はバイト先で虐めにあっていました」

小鳥遊「わざと名前を間違えるやつ、働かないやつ、聞きたくない話を延々続けるやつ、暴力を振るうやつ、俺はこいつらにうんざりです」

小鳥遊「俺が何度も嫌な顔をしているのに、気づきもしない」

小鳥遊「だからもう疲れました、みなさんさようなら 小鳥遊宗太」

泉「宗ちゃんが虐めに?」

梢「いったい誰が!?」

なずな「ま、まさか…でもそんなこと…」

一枝「どうしたなずな?心当たりでもあるのか?」

なずな「ううん、きっと私の勘違い…だってお兄ちゃんは喜んでいた筈だし」

一枝「遺書が見つかった以上、ワグナリアを訴えるわよ!」

梢「そうね!宗太、姉さんたちが敵を取ってやるからね!」

種島「杏子さん、かたなしくんのお姉さんたちが…」

一枝「店長を呼んで!話があるわ!」

杏子「何か用か?」

一枝「宗太はこの店の従業員に虐められて自殺した、謝罪と賠償を…」

杏子「知らん、八千代、パフェ」

八千代「はい、杏子さん!」

一枝「ぐぬぬ…」

一枝「ぐぬぬ、あの店長じゃ話にならない」

梢「そんな、百戦錬磨の一枝姉さんが邪険にされるなんて…」

なずな「お兄ちゃんかわいそう…」

梢「これからどうするのよ、一枝姉さん!」

一枝「待て、何かいい案は…」

泉「ねえ、みんな…」

なずな「なあに、泉お姉ちゃん?」

泉「にちゃんに、宗ちゃんのスレが立っている」

一枝「なんだと!?」

泉「このスレ見て」

【ワグナリア】小鳥遊宗太くんバイト先で虐めにあって自殺【北海道】

ななし「Tくんは虐めにあっていたよ、ソースは情報通の俺」

ななし「虐めていたのはT島さん、Y田さん、Tろきさん、I波さんの四人」

ななし「T島さんは被害者の名前をいつも間違えていたよ」

ななし「Y田さんは働けと言われたら、皿を割って業務の邪魔をする」

ななし「Tろきさんはくだらない話で被害者を何時間も拘束」

ななし「I波さんは被害者に毎日暴力を振るっていたね」

一枝「酷すぎる…」

佐藤「おい相馬、いま仕事中だぞ、携帯いじくるな」

相馬「ごめーん、佐藤くん」

佐藤「小鳥遊がいなくなって忙しいんだ、ちゃんと働けよ」

相馬「ぷぷぷ…分かったよ」

佐藤「どうした?」

相馬「ぷぷぷ…いや、別に…」

佐藤「そんなに面白いことになっているのか?」

音尾「というわけで、当店は本部からフランチャイズ契約を打ち切ることになりました」

杏子「今日付で従業員みんなクビだ」

種島、山田、轟、伊波「えー!」

杏子「最近、誹謗中傷が酷いからな…」

伊波「小鳥遊くんとの思い出の場所なのに…ぐすん」

相馬「ぷぷぷ…」

佐藤「どうした、相馬?」

相馬「ぷぷぷ…いや、自業自得だと思ってさ…」

第二部完

第三部

種島「八千代さん、LINEやろうよ」

八千代「LINE?」

種島「うん、ワグナリアのみんなでグループチャットしてるんだよ」

八千代「みんな?杏子さんも?」

種島「杏子さんはあんまりやらないけど一応やってるよ」

八千代「なら、私もやろうかしら、どうしよう佐藤くん?」

佐藤「なぜ俺に聞く」

相馬「ぷぷぷ…」

LINE

八千代「はじめましてやちよです」

種島「あ、八千代さんだ!」

伊波「よろしくお願いします」

小鳥遊「チーフも仲間ですね」

相馬「あれ佐藤くんは?」

佐藤「黙れ相馬」

八千代「きようこさんらいんはじめました」

八千代「きようこさん?」

音尾「轟さんもLINE初めだんですね?よろしくお願いします」

LINE

八千代「なんでおとおさんが」

音尾「何でも何も、僕もワグナリアの一員ですし…」

八千代「でていつてください」

音尾「え?」

八千代「わたしときようこさんのばしよからでていつてください」

音尾「そんなこと言っても、グルチャですし…」

八千代「ふざけないで!どこにいるの!」

音尾「何処って、仕事中ですから事務所ですし…」

八千代「まつてなさい」

音尾「え?」

音尾「轟さん、落ち着いてください」

音尾「轟さん?」

音尾「おーい」

LINE

杏子「なんだ、八千代もLINEを始めたのか」

八千代「きようこさん」

杏子「どうした八千代?」

八千代「ひとをきりました」

杏子「誰をだ?」

八千代「おとおさん、いまにゅーすでゆくえふめい」

杏子「音尾をか?どうしてだ?」

八千代「きようこさんとらいんできるのに、おとおさんがいて、ついかつとなつてきりました」

杏子「音尾は今どうしてる?」

八千代「くるまでやまにすてました」

杏子「そうか、音尾のお土産がなくなるのか…」

なずな「お姉ちゃんニュースだよ、これってお兄ちゃんのバイト先の人だよ」

泉「まあ、宗ちゃんの?」

梢「それより宗太まだ帰ってこないの?晩ご飯はー?」

アナウンサー「殺害されたのは北海道に住む飲食店社員の音尾兵吾さんです」

アナウンサー「轟八千代容疑者の自首により事件が発覚しました」

アナウンサー「なおこの事件に複数の実行犯が絡んでいる模様で…」

アナウンサー「臨時ニュースです、ただいま新たに容疑者が逮捕されました」

アナウンサー「この中には未成年も複数含まれている模様です」

泉「宗ちゃんまだかしら…」

アナウンサー「佐藤容疑者は遺体を車に積み山中まで運んだと供述しています」

アナウンサー「逮捕された未成年は18歳の女、17歳の男女の模様でいずれも犯行を否認しています」

梢「お腹減ったー!宗太まだー?」

なずな「もう少し待とうよ」

泉「事件に巻き込まれていないか心配だわ」

アナウンサー「なお17歳の男につきましては幼児に対する猥褻の別容疑もかけられているとのことです」

一枝「物騒な世の中だな…」

山田「ワグナリアも寂しくなりましたね」

相馬「そうだね音尾さんが亡くなって、轟さん、佐藤くん、小鳥遊くん、種島さん、伊波さんも揃っていなくなったからね」

山田「忙しくて山田、猫の手も借りたいくらいです」

杏子「相馬、腹減った」

山田「店長はちっとも変わりませんね」

山田「そういえば相馬さん、山田も携帯買おうと思います」

相馬「え?辞めた方がいいんじゃない?」

山田「なんでですか?」

相馬「山田さんが持つとろくな事が起こらないよ」

山田「し、失礼です!相馬さん!」

相馬「でも、Twitterやにちゃんねるや、LINEは事件に巻き込まれたら大変じゃないかなー?」

山田「相馬さん、山田を心配してくれるんですね?優しい相馬さんなら山田のお兄ちゃんにしてあげますよ」

相馬「それは遠慮しておくよ」

第三部完

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