ヴォオオオォ
空をレシプロエンジンの音をさせ何かが飛んでいく
「ちっ」
空の下にいた男は思わず舌打ちをする。状況が先ほどより悪くなっている証拠だからだ
頭を回転させ瓦礫だらけの回りを見渡す
(ダメだ、ここから動けば間違いなく見つかる)
(だが……動かなければ)
先ほど去ったと思ったそれが、再びエンジンの咆哮を唸らせながらこちらへ近づく
相手はTB-2。ナゴルノ=カラバフ紛争で鮮烈な活躍を残し、今この地でも制空権が絶えたロシア軍相手に猛威を振る舞うドローン
これに見つかったロシア軍の戦車や装甲車、さらには民間徴発の貨物自動車を問わず、攻撃している姿は日本でもインターネットを通じてよく見かけた光景だろう
果たして、150kg搭載可能とされる荷物は何だろうか。ミサイルや爆弾だとしたらウクライナ側のそれであれば、ロシア軍と誤認し彼を攻撃するかもしれない
(旋回している……しかも俺の上を)
(なのに攻撃はない……)
そう、つまり
見つかってしまい、次のステップに移ったということだ
男の名はモバP
かつて日本でアイドルのプロデューサーをしていた男だ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1648729602
何故、その男が今の状況下にさらされているかというと……
―半月前
モバP(以下P)「今日のスケジュールは久々にCuteのみんなに出番があるんだな」
P「よし、みんなを舞台に立たせるまで気を抜けないな」
ガチャ
P「おはよう!」
「んご……」
「魔法使い……さん?」
「お前……」
P(信じられなかった。そこにいた全員が……)
P(全裸だったからだ)
P「ご、ごめんっ」ピュン
バタン
P「ふぅ……ヤバイヤバイ」
千夜「何がヤバイと?」
P「ひぇっ!」
千夜「私だけなら、お前を二度と太陽の日を浴びられなくするだけだからいいとしよう」
P「あの……あまりよろしくないのですが」
千夜「だが、お嬢様にもこのような……破廉恥な行為をしてしまったことに罪の自覚がないと見える」
P「いえ……その……」
千夜「少し待ってろ……今、準備する」
P(殺られる……)
そう感じた俺は急いで逃げることに決めた
だが、それがすべての誤りだった……
それから……
P「た、助けてくれ!」
卯月「ぷ、プロデューサー……さ…ん」
美穂「う、嘘……」
智絵里「や、やだぁ……」
P「え…な、なんでお前達……」
響子「ここ、女子更衣室ですよ!」
法子「わわわわ……」
ゆかり「あらあら、どうしましょう」
紗枝「乙女の裸を見てしもうたんどすか?」
有香「とりあえず、チョップです!!」
スパッ
幸子「ちょ!何でボク目掛けて放つんですか!!」
P(今がチャンスか……?)
P「すみませんでしたーっ!!」
P「ふぅふぅ、やっと振り切ったか。ん、倉庫か……ここなら」ガチャ
かな子「え、えと?」
杏「プロデューサー?」
みく「ぷ、プロデューサーちゃん!?」
P「な、なんでお前達まで裸なんだよ!」
フレデリカ「んー、今日みんながみんなお仕事なんで、更衣室が使えないの」
志希「だ、か、ら、こうして開いてる場所を借りてるんだ」
P「だ、だからって……」
杏「とりあえず、これは休みだけじゃ足りないなぁ」
志希「ふふーん、志希ちゃんの実験材料になってもらおうかな?」
フレデリカ「わお、フレちゃんにも腕の一本はチョーダイ?」
P(い、今だ!)
P「失礼しましたーっ!」
このあとも
ガチャ
まゆ「んもぅ、プロデューサーさん……もっと可愛い下着のときに着ていただかないと」
悠貴「ぷ、プロデューサー……さん?ええーっ!?」
ほたる「す、すみません!私の不幸のせいで」ペコペコ
こずえ「ふぁー……ぷろでゅーさー……?」
皆の全裸と遭遇し続け
美玲「うがー!な、何を覗いているんだ!」
桃華「Pちゃま?桃華の裸を見たということは、それなりのご覚悟がありまして?」
琴歌「まぁ、私。今からプロデューサー様に犯されて子どもを作るのですね」
裕美「そ、それは違うと思う」
歌鈴「ひゃ、あくりょーたいさーん!」ツルッ
「あ」
「わっ!」「きゃっ!」「あらぁ?」「ふぇぇ」
ドッターン
P「み、みんな大丈夫……うっ!」
「痛たたた……」「ふぇ、Pちゃまに女の子の大事なところを……」「見られてしまいましたね」「ふぇぇぇ……」「ご、ごめんなしゃい!…あぅ、噛んじゃった……あれ?プロデューサーさんは?」
P「不可抗力なんだーっ!」
バタン
愛海「うへへへ……菜々さんのお山、いただきまーす!」
P「やめんか」パコッ
愛海「あいたたた……ひどいよ。全裸の乙女の頭を……」
菜々「ぴ、Pさん……その、助けていただいたのは感謝しますが……」
P「あぁ、すまん。今出るから」バタン
菜々「ねぇ、愛海ちゃん」
愛海「はい」
菜々「なんか……なんというのか、今女として負けた気持ちになりませんか?」
愛海「菜々さんもですか?」
菜々「こう、見たことを後悔……じゃなくて、もっと恥じらいをですね」
愛海「とりあえず菜々さんは、肩と腰の湿布を剥がしてからプロデューサーに迫りましょうか」
菜々「……ハイ」
P(その後も……雪乃、瑛梨華、風香、柑奈、都、晶葉、加奈、雪菜、椿、優、由里子、くるみ、みちる、沙織、若葉、忍、クラリス、ネネ、小春雅、蓮実、仁美、美世、レナ、舞、里奈、早耶、美里、さくら、亜里沙、あずき、菲菲、清良、美由紀、千佳……)
P「みんなの裸を見てしまった俺は、逃亡することにした」
P「しかし、手を替え場所を替えても追ってくるアイドル達……」
都「見つけましたぁ!」
P「な、何でここが……」
まゆ「うふふ……まゆとPさんとの赤い糸を手繰り寄せれば……」
志希「にゃはは、虫の中にはね。どんなに離れていてもつがいを見つけ出す種類があるんだよ」
晶葉「それを志希と天才の私とでシステムを作り出してだな」
桃華「開発には櫻井が資金を出しましたわ」
雪乃「さぁ、諦めて私と……」
P「あばよ、とっつぁーん!」ガチャーン
P(そんなこんなで、大陸に入りシベリア鉄道からヨーロッパへ)
P(そして先程のは、ウクライナにたどり着いた矢先のことだった……)
P(くっ、やむを得ん!)
P(このままここに居てもジリ貧になるだけ)
ババババババ
P(このローター音は……)
P(ロシアのMi-24でもKa-52でもない……)
P(MV-22オスプレイだ!)
P(そして、オスプレイから降り立った皆に囲まれた俺は……)
P「すまなかった……みんなの……裸を見て……」
P「さぁ、万策は尽きた。煮るなり焼くなり好きにしろ」
ちとせ「だったら……魔法使いさんにお願いしたいことがあるんだ」ジュルリ
P(ふふ……ぐっぱい、この世)
『それでは』
『いただきまーす』
パクッ
ちとせ「うーん、おいしーっ!」
かな子「でしょでしょ、この春の新作のジャイアントストロベリーパフェ!」
?「いちご!?」
?「パフェ!?」
千夜「……お嬢様、このような物でよろしいのですか?」
ちとせ「うん。だって、魔法使いさんをつがいにしようと思ったらみんなと喧嘩になっちゃうし」
ちとせ「その喧嘩、Cuteだけならまだしも、CoolやPassionの子達も巻き込んじゃうからね」
千夜「……わかりました」
千夜「命びろいしたな、お前」
P「あ、あぁ……」
P(実際問題、逃走資金は尽つきかけていたので、このパフェ代も厳しいはずだったが)
P(平和の使者、日本から来たとかキャンペーンをヨーロッパで行った結果、何とかなったとは……)
P(ヨーロッパとの脈ができたことで、会社やちひろさんからの処分も無くなったし……ふぅ)
千夜「しかし、奴もこの場にいる全員と、責任と取るという意味で、本人不在の間に重婚できているとは知らないでしょうね」
ちとせ「あ、それ言っちゃダメだから……ね」
千夜「……はい」
あかり「おしまいんご!」
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