なお
https://ja.wikipedia.org/wiki/AH-1_%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%A9

司会「これで、283プロのアイドルチャレンジはL'Anticaの結華ちゃん、放課後クライマックスガールの樹里ちゃん、SHHisのにちかちゃんに続いて敗退中です」

司会「さぁ、なんとしても連敗を止めたい所ですが、次はこちらだ！」ｶﾞｻｺﾞｿ

司会「noctchillの福丸小糸ちゃんで」

小糸「ぴゃあぁぁっ……わ、私……？」

透「頑張れ……小糸」

円香「はぁ……」

雛菜「やは～ガンバだよ～」

小糸「う、うん。が、頑張ってくる……よ」



司会「346プロで唯一、オリコンチャード一位を獲得したことのある……L.M.B.Gと五番勝負だぁ！」

小糸「ぴゃあぁぁぁぁぁぁ！？」



透「ダメ……かもね」

円香「……同意」

L.M.B.G『よろしくおねがいしまーす！』

司会「おっと、L.M.B.Gのみんなは全員で出ると尺がないから、いつもの五人だけね」



麗奈「尺ってねぇ……」

七海「メタいのれすよ」

光「あはは……」

梨沙「はぁ？パパに活躍を見せられないじゃないの」

雪美「テレビに……映らないの……？」

こずえ「なんでもいいかぁー……はやくしろぉー……」

司会「では、小糸とL.M.B.Gの五番勝負。最初のお題はこれだ！」ﾊﾞﾊﾞﾝ

つ『お茶会』

桃華「あら、これは私が勝負を受けるのが妥当ですわね」

千枝「頑張って、桃華ちゃん」

みりあ「ふぁいとだよっ！」



司会「お茶会のマナーを知っているL.M.B.G側が有利ですが、小糸ちゃんはどう戦うのか？」

司会「それではお茶会始め！」

─会場

小糸「え、えっと……何をすれば……」

桃華「あら？単純にお茶の香りと色に味を見るだけですわ」

小糸「そ、そうなんだ……」ﾎｯ

桃華「あと、カップの種類を当てたり等……」

小糸「しゅ、種類？」

桃華「例えば、この純銀のティースプーンですとお一つ5万程度ですし」

小糸「ご、ごまんっ！？」

桃華「こちらのビクトリア時代のティーカップはおそらく150万はいくかと」

小糸「ひゃっ、ひゃくごじゅ……」

小糸「わ、わわわ、私……」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ





円香「ダメ……もう手が震っててお茶どころじゃない……」

雛菜「やは～お茶菓子だけ食べられないかな～」

…………
……

司会「ここまで、『料理対決』『裁縫対決』『赤ちゃんのお世話対決』と行われましたが、すべてL.M.B.Gの勝利」

小糸「ぴゃぁ……」

仁奈「あとは仁奈の出番でごぜーます！」

司会「さぁ、あとがない小糸ちゃんの最後のお題はこちら！」

つ『もふもふ勝負』



小糸「も、もふもふって……」

仁奈「やったーっ！仁奈の勝負間違いなしでごぜーます！」





円香「あー、見てられない……」

透「樋口……次があるなら勝って」

司会「さて、羊の着ぐるみを着用した仁奈ちゃんに勝てるか？」

司会「では、ラストファイト開始！」ｶｰﾝ

小糸「と、というか、勝ち負けの基準って……」

仁奈「どれだけ、もふられたかが勝負でごぜーます！」ﾀﾞｯｼｭ

小糸「ぴゃあぁぁぁぁ……」ﾄﾃﾄﾃ

…………
……

小糸「ﾊｧﾊｧ」

小糸「に、仁奈ちゃんは……、どこに行ったんだろ……」



仁奈「」

小糸「あ、仁奈ちゃ……」

小糸「あれ？動いて……ない？」

仁奈「えっと……何を見ているのかな？」ﾋｮｲ

ｷｬｱｷｬｱ

「きゃーっ！かのんくん可愛いっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かのん「えへへっ、ありがとう～」

「直史くんも可愛いっ！」ﾓﾐﾓﾐ

直史「あ、あの……ありがとうございます」

志狼「お、おい！あんまり触るなよっ！」

「やだぁ！志狼きゅん、すねてるーっ！」ﾓﾌﾓﾌ

志狼「やめろってばぁ！」





仁奈「ニナ……モフモフニマケタ……」

小糸「け、けど、止めた方が……」

仁奈「そうでごぜーますか？」

小糸「す、少なくても、真ん中の子は嫌がってるし……」

小糸「あ、でも、どうやって……」

仁奈「それならいい方法があるでごぜーます！」

小糸「？」

？「仁奈君、待たせたかな？」

？「やぁ、君達。いたいけな少年相手はいけないな」

？「アイドル……則ち偶像は壊れやすいモノ。扱いを誤ればそれは自分が災難を招くと同様ね」



「きゃー！真奈美様ーっ！」

「あいさんよーっ！あいさんがいるわーっ！」

「のあ様ーっ！抱いてーっ！」





仁奈「これで一安心でごぜーます」

直史「あ、ありがとうございます…」

志狼「ふぅ、助かったぜ」

かのん「え～、もう少しお姉さんと触れ合いたかったな～」

小糸「え、えっと……撮影とか、出番とか大丈夫……？」

直史「……！大変」

志狼「こうしちゃいられねーぜ！」

かのん「ありがとう、お姉ちゃん！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ



仁奈「行っちゃいました……」

小糸「うん……」

仁奈「そういえば、勝負はどうなったでごぜーますか！？」

小糸「ぴゃっ……そ、そういえば」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

小糸「ご、ごめんなさいっ！」

仁奈「勝負はどうなったでごぜーますか！？」

司会「この勝負は……」

小糸･仁奈『ゴクリ』





司会「『もふもふえん』の危機を救ったことで、両者勝利！」

小糸「ぴゃっ？」

仁奈「どういうことでごぜーますか？」

千枝「みんなでビデオで見ていたからね」

桃華「他のアイドルの垣根を越えてピンチを救うなんて、私にはできませんわ」

薫「仁奈ちゃんも小糸さんもえらいねでー！」

みりあ「みりあ、真似できないよ」



仁奈「あ……えへへっ」

小糸「えへへっ」



司会「ということで、この勝負は小糸ちゃんも仁奈ちゃんも勝利！」

司会「つまり、一勝できたので小糸ちゃんは283プロの勝利の女神になりました！」



小糸「わ、私が……勝ったんだ……」



透「おめでとう。信じてたよ」

円香「……どの口が言う」

雛菜「やは～おめでとう～」



小糸「ぴゃあ……あ、ありがとう！」

仁奈「おめでとーでごぜーます！」

小糸「に、仁奈ちゃんも……あ、ありがとう」



真奈美「ふふっ、いい関係になれるといいな」

あい「年齢も事務所も越えた関係になれるさ。彼女達なら」

のあ「そう……あなた達ならできるわ。星座が宇宙にある数々の星の奇跡の配列でできているようにね」



小糸「あ、ありがとうございますっ！」

「ママー！これってママなのー？」

「あ、また昔のビデオを持ち出して……」

「……そうよ。まだアイドルだった頃のね」

「隣のおねーちゃんはどうなったの？」

「ふふっ。それはね」



ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「あ、はーい」



「ぴゃっ、こんにちはーっ」

「仁奈おばちゃんこんにちはーっ！」

「あ、小糸おばちゃんだーっ！」

「いらっしゃい。久しぶりね」

「ふふふっ、仁奈さんも……ね」





あるいはこんな未来を

おしまい