陽乃「比企谷君はあたしと雪乃ちゃんどっちを選ぶー?」 (9)

八幡「何いってんですかいきなり」

陽乃「絶対あたしとは思うんだけどさ、可能性が極々僅かに雪乃ちゃんにもあるから聞いてあげようかなーと思って」

雪乃「姉さんも訳の分からないことを言うのね、私を選ぶに決まっているじゃない。たしかに小数点第8位くらいの確率で姉さんを選ぶ可能性もなきにしもあらずではあるのだけれど」

八幡「ていうか他の可能性陽乃雪乃「ゼロ」

八幡「えぇ・・・」

陽乃「あたしは比企谷君おもしろいし気に入ってるから気持ちに応えてあげてもいいんだよ?」

雪乃「さっきから何を言っているのかしら姉さんは、私も始めはどうしようもない男と思っていたのだけれど、案外そうでもないようだから比企谷君の気持ちに仕方なくではあるのだけれど応えてあげてもいいわよ」

八幡(え?この人達俺の意見聞いてなくないウォウウォウ?)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1633468499

陽乃「で?比企谷君はどっちがいいの?勿体ぶらなくてもわかるけどさ」

雪乃「ええ、姉さんの言う通り結果は分かりきってはいるのだけれど早く答えなさい」

八幡「いや、だから・・・」

陽乃「焦らすねぇ、早く答えてよ比企谷君」

雪乃「時間の無駄ね、答えた方が身のためよ比企谷君」

八幡(脅されてるやんけ)

陽乃「は・や・く??」

雪乃「沈黙は金という言葉があるのだけれど、この場合身を滅ぼすわよ?早くしなさい」

八幡(こ、こうなったら)

タタタタタタタタタ

陽乃「ありゃりゃ、照れて逃げちゃったか」

雪乃「こういうことは二人きりで話すものよね、少し性急過ぎたかもしれないわ」

陽乃「また別の機会にちゃんと聞いてあげよー」

雪乃「私が聞いておくから姉さんはいいわよ」

陽乃「んー?あたしを選んでもそんな余裕があるかなー?」ニヤニヤ

雪乃「比企谷君が姉さんを選ぶなんて考えられないわよ」クスクス

陽乃「ふーーーーーん、そっかーーーーーーーへーーーーーーーー」ニヤニヤ

雪乃「ええそうよ、姉さんもうっかりね」クスクス

陽乃「・・・」バチバチ

雪乃「・・・」バチバチ

この後睨み合って無言で解散しました

八幡(逃げ帰ったはいいけど明日が怖い)

小町「お兄ちゃーん?ごはんだよー」

八幡「お、おういくわ」

小町「どったのお兄ちゃん、なんか変だよ?」

八幡「実は・・・」

小町「・・・お兄ちゃん」

八幡「なんだよ」

小町「妄想?」

八幡「違う現実だ、だから困ってる」

小町(まあそんな嘘つく必要ないしなあ、でもあの二人が、ね)

八幡「明日休もう」

小町「それはダメ、本当の引きこもりになっちゃうよ」

八幡「うう・・・」

小町(うーん、どうしよ)

八幡「だって部室いたらいきなり雪ノ下さん来てそんな話しだしたと思ったらなんか白熱するし・・・」

小町「そういえば結衣さんいなかったの?」

八幡「あいつはバイトだったかなんだったかで休んでた」

小町「あーそういう」

八幡「はあ・・・どうすりゃいいんだ」

翌日

小町「いってらっしゃい、ちゃんと学校行ってえらいえらい」

八幡「行きたくはねえけどな、行くわ」

小町「小町も乗せてってー」

八幡「ああいいぞ」

小町「れっつらごー」

八幡「古いわ」

小町を中学校まで送ったあと

八幡(よーし、ズル休みするぞー☆)

八幡(さてさて家に帰ってダラダラするか、先生には登校途中で体調が悪くなったって連絡したしバッチリだしかーえろ)



比企谷家

八幡(ほうほう、このアニメは当たりですな、デュフフ)

ピンポーン

八幡(ん?誰だ?昼にもなってないのに)

ピンポーン

八幡(居留守しよ)

ピンポーン

八幡「・・・」

ピンポーン

八幡(えらい粘るな)

シーン・・・

八幡(お、諦めたか動画みよ)

ブーンブーン!

八幡(着信か、知らん番号だ、明日掛け直すか覚えてたらな)

ブーンブーン!ブーン!ブーン!

八幡「あ(やべ、間違えて出ちまった)・・・」

雪乃『比企谷君?』


八幡「え?雪ノ下?」

雪乃『今あなたの家の前にいるのだけれど』

八幡(ピンポンピンポンうるさかったのお前かよ)

雪乃『いるのでしょう?早く開けなさい』

八幡「体調悪いから休んでんだけど」

雪乃『だから来たのよ、いいから開けて』

八幡「はあ・・・」

ガチャ

雪乃「大丈夫かしら?熱は?吐き気とかはないかしら?」ペタペタ

八幡「お、おう大丈夫だから」

雪乃「・・・たしかに熱もなさそうだし顔色も普段と遜色ないわね、安心したわ」

八幡「だろ?だからかえ雪乃「お邪魔します」

雪乃「食欲はあるかしら?家の食材を使うわね、消化に良いものを作るわ」

八幡(ズル休みしたとか言いにくいんですけどおおおお!)

雪乃「ゆっくりしててちょうだい」

八幡「いや、大丈夫」

雪乃「だめよあなたに何かあったら小町さんにもお義父様にもお義母様にも顔向けできないもの」

八幡「大げさだな!?」

雪乃「大げさじゃないわ、あなたはもっと自分を大切にしなさい」

八幡(お前が母ちゃんみてえじゃねえか)

雪乃「とにかく大人しくしなさい、ちゃんと食べさせてあげるから」

八幡(えー)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom