春香「おはようございまーす。あ、千早ちゃんだ」
春香「千早ちゃ…あれ?」
春香「千早ちゃんの背中にスイッチが付いてる。しかも取ってつけたようなおもちゃのスイッチが、なんだろう」
春香「押してみよう、ポチッと」
千早「!」
千早「やる気スイッチ、発動!」
春香「えぇ?」
千早「わたくし、歌のレッスンに行って参ります!」
春香「千早ちゃん、どうしたの!?」
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春香「行っちゃった…」
春香「何だったんだろう」
P「おはよう、春香」
春香「あ、プロデューサーさん。おはようございます」
春香「すみません、プロデューサーさん。さっき千早ちゃんを見たんですけど、背中におもちゃのスイッチが付いてませんでしたか?」
P「なに?おもちゃ?」
春香「はい。おしたら歌のレッスンに行っちゃいました」
P「な、なんだそりゃ。ちょっと千早の様子でも見てくるか」
伊織「どうしたの、何か慌ててるみたいだけど」
春香「あ、伊織ちゃんおはよう。それがね…」
伊織「ふーん…」
春香「どう思う伊織ちゃん」
伊織「まぁ、そんな事もあるんじゃない」
春香「えぇ?そうなの?」
伊織「そうね。よく聞く話よ」
春香「そうなのかな」
P「ただいま」
春香「あ、プロデューサーさん、おかえりなさい」
春香「どうしてました、千早ちゃん?」
P「それが、千早は普通にレッスンをしていたんだが、背中にスイッチが付いてたんだ」
春香「やっぱり」
P「試しに1回押すと、曲を1回分セットするんだ」
P「だから、10回分くらい押して帰ってきた」
春香「それでいいんですか?」
P「ああ。千早がレッスンから帰ってきたら、話を聞いてみるとしよう」
伊織「そっ」
今日はもう終わりです。
千早の背中に付いていたスイッチとは。何故スイッチが付いていたのか。続きはまた後日に。
千早「やーやー。レッスンから帰って参りました」
春香「千早ちゃん、おかえり。まだそのテンション続いているんだね」
千早「春香。あなたも一緒にやる気を上げてみない?」
春香「えぇ?」
千早「はい。カチッと」
春香「わっ、私の背中にもスイッチがつけられた!」
千早「ポチッと」
春香「え、えぇ!?これ私もやるの?」
P「おう千早、戻ってきたんだな。なに、春香もそれやるのか?」
春香「違います。これは千早ちゃんが」
伊織「まぁ、いいんじゃない。こういうこともあるわ」
春香「えぇ?そうなの、そうなの?」
千早「さぁ、春香。一緒にレッスンに行きましょう」
春香「えぇ!? こ、こうなったら」
春香「天海春香、レッスンに行って参ります!」
P「よし、その意気だ!」
春香「よぉおし。千早ちゃん、いくよ!」
千早「仰せのままに!」
春香「イエッサー!イエッサー!」
千早「ワン、ツー、スリー、フォー!」
律子(なんだか今日、気合い入ってるわね)
律子(それに背中に変なスイッチついてるし、プロデューサーさんも了承してるし、何がどうなってるのやら)
P「よし、その調子だ。次、いくぞ!」
春香「はい!」
千早「いや!」
P「よし、今日のレッスンはここまでだ。律子も、今日はお疲れさま」
律子「はい。ありがとうございました」
春香「はぁ…がんばったぁ」
千早「わたくし、レッスンを完了致しました!」
春香「えぇ!?ま、まだやるの!」
春香「ま、誠にありがとうございました!」
P「はっは。今日はもう事務所に帰ってゆっくりしてるといい」
律子「プロデューサーさん、これはどういうことですか?」
P「なーに、律子。全然問題ない」
律子「そ、そうなんですか?」
P「あぁ」
律子「そ、それならそうなんでしょうね」
春香「律子さんまで…お疲れ様でした」
春香「ただいまぁ…」
伊織「あら、おかえり。春香」
千早「ただいま帰って参りました!」
春香「えぇ!? 千早ちゃんもういいよ!」
千早「春香、お茶をいれてくるわ」
春香「あ、うん。お願いします」
伊織「私の分もお願いね」
春香「もう、千早ちゃんどうしちゃったの?」
千早「お茶をいれて参りました!」
伊織「ありがと」
春香「お茶をいれてくれるのは嬉しいけど、勢いがすごいよ」
春香「もういいでしょ、千早ちゃん。レッスンも終わったし、そろそろゆっくりしようよ」
千早「…」
伊織「ん、どうしたの?」
春香「千早ちゃん?」
千早「…そうね。もう終わりにしましょう」
春香「千早ちゃーん!」
春香「それで、どうしてスイッチなんかつけたの?」
千早「それは。別に大した理由じゃないわ」
千早「ただ最近、レッスンに気分が乗らなくて。役づくりの練習も兼ねてスイッチをつけてみただけよ」
伊織「なるほど。そういうことね」
春香「えぇ!?私はとてもびっくりしたよ」
春香「千早ちゃん!これからはちゃんと、ひとこと言ってからやってよ」
千早「ごめんなさい。次からはそうするわ」
伊織「まぁいいじゃない、春香。これで一件落着ね」
春香「そうなのかな…で、でも、うん。そうしよう」
春香「じゃあ帰ろう、千早ちゃん」
千早「えぇ、そうね」
………………………………………
春香「あれからもう1ヶ月経ったけど、まさか背中にスイッチをつけるCMに出演することになるとは思ってなかったね」
千早「えぇ、そうね。私もあのときの役づくりが役に立つとは思ってなかったわ」
伊織「なんで私まで出演してるのよ」
春香「伊織ちゃんも一緒に居たからだと思うよ」
伊織「それはそうだけど、まさかCMに出演することになるなんて思ってなかったわよ」
千早「そうね。でも、その衣装、とても似合ってるわ」
春香「そうだよ、伊織ちゃん。このCM面白いし、出演できてよかったと思うよ」
伊織「えぇ? んんー…」
伊織「でも、まっ…そうね」
完
春香達にCM出演の仕事が来たのは良かったことだ。
千早のスイッチの理由も分かり、スッキリしたことだろう。
完結
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