【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2 (66) 【現行スレ】
これは造られた戦争。
本来の目的を大きく外れた物語。
外典では無く、偽書でなく、番外でなく、初版でもなく。
……そう、言うなれば遊戯、あるいは泡沫の暇つぶし。
ほんの戯れ、一夜の夢、そこで奔流するは嘘か誠か。童の戯れ、付き合ってくれるならばこれ幸い。
いつの間にか蕩けて消えて、記憶の中で薄ら笑って、堂々巡りのやり直し。
結果だけ見れば誰でも良かったのだけれども、そこにいたお前は誰でもないお前だ。
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fr、}f トr<ャvァ::rニ、「lr‐ャ| |‐< r′
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ノ/
・このスレはType-moon『Fate』シリーズの設定を利用した【完全な二次創作】です。
・サーヴァント等は前提として鯖鱒wikiを利用し、マスター、舞台はオリジナルを使用します。
・本スレは基本的にAA使用頻度が控えめです。
・作中内における設定の齟齬はひとえに >>1 の知識不足によるものです。そういった事態は発生しないように心がけますが、もし発生した場合はご容赦ください。
前スレ : 【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re. - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1606640170/)
【というわけでスレ立てました、前スレを使い果たしてからこっちに移動しますね】
7:キャスターに任せる
怪物の声に相対し、セイバーは唇を噛みながら頷いた。
「任せられるか、キャスター」
「その頼み方だと僕は正直断りたい! 僕はそもそも戦う人間じゃないんでね」
「なら、任せる。キャスター」
「……仕方があるまい、何か策があるんだろうな?」
「ある」
頷く、しょうがないと言わんばかりにキャスターがセイバーへ道を示す。
キャスターを残しセイバーが一目散に館へ走り出す。追おうとしていた怪物にキャスターが叫ぶ。
「お前の獲物はここだ、パニックホラーなら僕のようなインテリは殺しやすい相手だろ!」
その声に怪物の視線は引き付けられる。蒼褪めた顔が僅かながら恐怖と覚悟に紅潮した。
直下、先に描写するのは
12345:キャスター
6789:セイバー
6:セイバー
薄暗い館の内部をセイバーが駆けていく。
時折現れるオートマタを持ち前の目で迎撃しつつ、魔力の残滓を追っていく。
『……キャスターは』
「言うな、マスター。俺は戦士じゃないから分からないが、多分それはキャスターにも失礼だ、もちろん、ランサーにも」
『……チッ、めんどくせえな』
力のない罵倒にセイバーが僅かに苦笑する。直後、その目がすうと細められた。
「何かが、いる」
直下、遭遇したのは
12:フォーリナー
34567:バーサーカー
89:ライダー
0:特殊判定
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{: : : : { ./: : : :}
ヽ: : : `ー一〈: : : :〈
|: : :/ 二ニ. : : : :.}
|: :/ |: : : :\
|: l  ̄ ̄ ̄ |: : : : : :\
|: |  ̄ ̄ ̄ |.: : :.|\: : \
|: |-───- |: : : |: /:\: : :..
|: | -───-|:.: :.:|\-‐:.ヽ : : :.
|: | ───-/.: : :.|. \-: : : : :}
|: | ー── /: : : : | \-.: : }
|: \ /: : : : : |. \-:}
「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ : : : :.| ヽ!
{∧∧∧∧.:.: :.:|: : :.|
ノ∨∨∨∨∨ヽ | : : |⌒)
f v: : : :v : : : : : : : }| : : |/
ゝ-'¨[(≧]={-、≦]ノ|-‐:'!
Z: :」 L: : :>
直下
123:バーサーカー&フォーリナー
456:巨大オートマトン
789:フォーリナーマスター
3:二陣営出現!
「不法侵入、器物損壊、すなわちそれ、死刑です」
セイバーの視線の先から、冷たい声が響き、同時に鋼鉄の刃が放たれた。
軌道を読み、辛くも弾き、軌道を殺すセイバー。しかし、その背後からあの炎が噴き出した。
「剣を以って汝は問う、この旅程に意味は有りやと。しかして長老応える、戦勝はそれ即ちタレースの存ずるところ!」
◆正気喪失 A++
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
蒼く、病的な炎が。セイバーの瞳を焼かんと舐める。
「バーサーカーにフォーリナー! 二騎同時に!」
それぞれの手に刀剣を握り、関節を捻じ曲げ無理な機動で攻撃をかわす。
かつて鎮守の森で発生した戦闘とくしくも構図は同じ。二対一、無慈悲な執行官と異界の神に魅入られた詩人との戦端が開かれた。
直下、戦況
123:すごく不利
456:まあ不利
78:立ち回りは何回も見ている
9:その為に剣を鍛えてきた
6:まあ普通に不利
セイバーは一騎当千の英雄ではない。
ましてやそもそも刀をろくに持ったことすらない英霊であり。
「爛々とさながら炎の如く眼は蛇を睨みつける、おお! なんたることか、群衆騒ぎ立て」
「ッ! くそっ、腕が」
「理性的に罪を、理性的に罰を?」
縦横無尽に動き回る炎と、寸分の狂いもなく撃ち込まれる鋼鉄の刃の前には翻弄されるばかり。
剣士であれば一歩の踏み込みが、戦士であれば肉を犠牲にした反撃が。
それができる場面でその選択が頭に上らない。頼れるのは己の鍛えた剣ばかり。
ジリジリと包囲網は狭まり、徐々に追い詰められていく。
直下、戦況
123:【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】
456:非常に不利
78:何とか拮抗まで
9:起死回生の剣
0:特殊判定
/⌒l
/ ___ ___
/ i'。ヽヽ i'。ヽヽ
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r´`‐''" ̄ ̄  ̄ ̄ .| _)
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レ'"レ'"レ'"レ'レ'| .|
r、M わ ――― | | M/l__
Σ \ |\/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ| | / <´
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\ ``'´/――‐ヘ ヽ'´ /
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123:グワーッ!
456:バーサーカー陣営、令呪使用
789:救援
9:救援
直下、誰よ
12345:キャスター
678:ランサー
9:どっちも
5:キャスターの救援
【というわけで今夜はここまで】
【救援に来れたってことはおそらくライダーの宝具は倒せたのでしょう。次回はその描写からかな】
【次回は水曜日の同じくらいに、お疲れさまでした。前スレは適当に埋めちゃってください】
【なんか調子乗らないな、と熱測ったら38℃ほどありまして、本日お休み。花粉が酷いだけだと思ってたんですが……】
【明日できればしますが、少しこの体調だと厳しいかもです】
【やはり今夜は厳しそうです。申し訳ない】
【とりあえず例のアレではないようで、一安心です。疲れに黄砂やら花粉やらが重なった結果のようです。熱も大分下がりましたし、今日しっかり休んで明日はやります】
【エイプリルフールほとんどできなかったですが、今回はそこまでやりこむものでなくて良かった良かった】
【お騒がせしました。22:40ごろから再開します】
【再開】
乱れ飛ぶギロチンと炎、そしてついにバーサーカーの指がセイバーの首を捉える。
「しまっ──」
「処断。【粛清せよ正義の柱】」
拘束具で捕らえられた上体を渾身の力で動かすが既に遅く。あとは執行を待つのみ。
弁護人などいない一方的な裁判場で、その判決が下される。
「待った! バーサーカー、『お前は病気を患っている!』」
しかし声が飛ぶ。寸でのところで控訴の声が上がる。そしてその声は。
「……ヌグッ!?」
バーサーカーの指をブレさせるのには十分だった。
「キャスター!? 無事だったのか!?」
「いいから早くそこから抜け出せ! 次弾が来るぞ! ああもう、僕はこういう即興劇は得意じゃないんだ!」
直下、キャスターの被害状況
123:もうボロボロよボロボロ
456:宝具は使えないよ
789:殆ど無傷
00:高熱の時の夢
lヽ__
-‐..ゝヽ::::::::ヽ、
/::::/ヽ::::::::::::::::::::\
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l:::::::::lノ ヽ::::::::::::::::::::::l
レ::::/● ヽ::从:::::|::::/
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂ ∨:::lノ
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i
\ /:::::::ヽ>,、 __, イァ/ /
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`ヽ:::::::::::::::::::::lol::::::::ヾ:::彡'
直下
123:消滅寸前よ
456:そろそろ宝具がぶっ壊れるタイミングよ
789:ネッシーをてなづけました
9:マジカルミラクルオカルトライター
心底嫌そうに叫ぶキャスターの横顔には、いやらしい笑みが浮かんでいる。
力任せに拘束を解いたセイバーは横目でそれを確かめた。
「何か策があるのか?」
「策なんてものはない。だが僕はこれでもオカルトの第一人者だ。古今東西様々なモンストゥルムを調べてきた」
体勢を立て直すバーサーカーへセイバーは切っ先を向ける。
フォーリナーも笑い、炎の総量が上がり、周囲へ撒き散らされた。
「故に竜への対抗法を考えた。シグルドが殺したファブニール聖ゲオルギウス聖マルタらの竜退治」
キャスターは息継ぎをする間もなく話し続ける。狂気を言葉で以って区分し、整理し、理由付けようとするように。
眼前に立つ狂気に、恐怖に挑むのは単なる勇気のみでなく、言葉による整理と理由付けだとでも言わんばかりに。
「その中で何故聖コルンバだけが竜を倒さなかったのか? 理由は簡単だった理由は」
「来るぞ!」
しかし、そんな言葉を切り裂かんと狂気は蠢きだす。冷たくぬるりとした殺意がキャスターへ向かっていく。
執行の刃と星の炎。その両方が乱入者たるキャスターに放たれ。
「言葉だ彼女は言葉でもって語りかけた。竜とは倒されるものではない恐怖に彼女は理解で立ち向かったそうだろ?」
殺気が、狂気が、恐怖が、全ての冷たき感情が、殺到する。熱く動き回る舌を狙い。
だが、その言葉は止まらない。だからこそ。
「君に倣うとしよう。───ネッシーさーん!!!」
「GAaaaaaaaaa────!!!」
たおして
怪物ですら、言葉によって、引き込んでしまう。
直下、戦況
12:しかし竜もボロボロでな
3456:拮抗まで回復
789:怪物が無双よ無双
8:加入メンバーのレベルが異様に高いアレ
その巨体を以って刃と炎の雨を防ぎ、夜空を劈くほどの叫びで行動を一瞬怯ませる。
周囲を湖沼へ変えることで動きを停滞させる。加えて室内という環境においてこの怪物は脅威以外の何者でもない。
突如吹き荒れた災害にも近い巨大な力、純粋な質量。その怒涛の攻勢にセイバーが呟いた。
「どうやってアレをてなづけたんだ?」
「難しいことはしていない。ライダーの現状をしっかりと説明して伝えただけだ。本来は大人しい生き物らしいからね」
目の前で繰り広げられる吹き荒れんばかりの攻撃、牙と首、尻尾までもを使った猛攻。
その一瞬、映った瞳にセイバーも頷いた。
「そうか、あれは、生来の残酷さ故と考えていたけど」
その目は確実にフォーリナーを捉え、振るわれていた。ついに一撃が横薙ぎにフォーリナーを壁面へ叩きつける。
「あれは、あの感情は」
_
_,. - ' ´  ̄ ̄ 三ァ
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_, ニ=- '''' ´ ___`ヽ.\ | , / / / ...::{!::.._ ヽ ./
` 、 /´.,::{i::... ヽ\\ ヽ ! / ,/ ./ { ...:::||-::.. } /
ヽ { -: ||:::._ } \\ 、 ', ! / _,/ / 、 .:::{!::. / /
、 、 ..:{!::、 / `ヽ 、 ` 、 {!, / ‐ - 、_ ` ー‐ ' ´ /
\ ` ー‐ ' __,.-`ヽ_ ヽ` ` ` - .. _ .. - '´
、 __,... - '´ ー-- 、_ / ̄
直下、戦況
1:竜、消滅
234:敵陣営どちらか令呪使用
5678:大攻勢
9:逆転勝利
8:大攻勢
竜の怒号に応えるようにセイバーとキャスターも立ち上がる。
巨大な背を足場にして飛び交うフォーリナーへセイバーの剣が挑み、バーサーカーの指をキャスターの言葉が縫い留める。
「汝、いざ赫奕たるあの戦いの誉をや、蠕動するは荒涼の背骨、ああ、やんぬるかな!?」
「もはや言葉しか残らないか、フォーリナー!」
「はは、まるで僕への悪口に聞こえなくもないぞ、セイバー。さて、理性の徒よ、僕は幻想の旗手だが、どう見る?」
「断罪を、贖罪を、死罪を。罪には罰を罪には罰を罪には罰を。人は自然ではいられない」
壊れたように、人の域を超えた挙動を見せるバーサーカーとフォーリナー。
しかし、フォーリナーの精彩を欠いた直線的な動きは炎を見るセイバーには一歩届かず。
バーサーカーの理論はキャスターの夢幻にて掻き乱される。そしてそこに怪物の牙も降り注ぐ。
傷口から鉄錆を、蒼炎を垂れ流し、手足が砕けつつも狂気の徒は笑い続ける、裁き続ける。
だから、そんな二騎に向けられるのはもはや。
「哀れだな、フォーリナー」
「残念だ、バーサーカー」
憐憫の情に他ならない。
「終わらせるぞ、セイバー」
「ああ、この巨大な狂気を、炎をここで消し飛ばそう」
キャスターが下がりセイバーが前に一歩出る。剣を正眼に構え、狂気の二騎を見据える。
尋常ならざる踏み込みでフォーリナーが加速する。バーサーカーが指でその首を捉える。
剣閃は、一瞬───!
直下、戦況
123:敵陣営令呪使用
456789:勝利!
0:このタイミングで!?
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
直下
123:そういやほら、フォーリナーのマスターってなんかそういうスキル
456:倒せはしたんですけど……
789:倒せたし、なんならライダーも一緒に消滅したよ
0:アァッ!?
/::
_,,..、-‐ァ‐-:':::::
)\/:::::::::/´:::::::::::/
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}::::::::/ ⌒¨¨¨ヽ::::
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`ア::::/ ____ V ___)ニニ
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<::/rヘl′ f國 }l { ´ ____ ̄ ̄
{ {_tl 丶、 '"´ ̄`ヾ,、
八 l `'ー= .::: f國 ヾ
Xl U t} ,、 、
/(:::)> l `¨¨¨¨´
/\ ________ / 不/ r‐
___/ニニニ\r<二二アニニニニニ <'⌒)/ ∧ t二 __〉 U し
/ \ニニニニニニ>''"\ニニニニニ二` ニ>ー-/ ∧ ` ー' ,、
123:おっとマスター危険伝
456:倒せはした……! 倒せはしたんだが……!
789:倒せたしなんならライダーもキャスターも消滅するよ
0:そのとき! 聖杯が何かアレだよ、って伏線が発動した
2:おっとマスターの方がヤバいぞ
/! / // /! \ 、 r、_`ヽ、
/ レ _,.:' / _,.- './ `ヽ 、 ヽ ヽ-、\ \ー ' _
ヾ:、! / - '´, :' _,.-- ./ ヽ_ヽ ヽ`ヽ`ヽヽ、_  ̄ ̄ ̄ ̄/
__! ! ,..-‐'/ ∠.-‐ ' \_ ヽヽ、-、':、 ヾ:、ヽ_ゝー--──'´
ミ、 <_ ':\ゝ\ヽミ ヽ.!`ヽ、ミミヽ
-' ー--`ヽ \` ヽ! ` ->、ミ';
、 _`ヽ、 r‐-`:、;;;; ̄ヽ, ,.-‐,,;イヾ /
i / ! ! ':、`ヽ ヽ ト、\_/;; ノ:::::!__ / | i
.ノ / | ,ィ ヽヽ. \ \! 、ヽ`ー--‐ :::''''''::::::::) ヽ、 ! !、
/ | / ! `ヽ! f ヽ 、ト、 ! ノ ''' ...::::::::::ヽ ヽ' :...\
/ .| / .| i、 | i ト、ヽ、! .....:::::''''....:::::'/、 :: _`ー.、
./ /' / .! | |ヽ ./| ! 、ヽ\!、 ''''' ..:::::::::''..::::::::) : (_--,ノ
,ィ /! ! ! ヽ/ ! .| ヽ ヽ ` - '''...:::::::::::'' ,..ィ─t‐-,/
. ! / .| ': ! ! ':、 ヽヽ 、_ ::::::::::''''' ,. ヘ_!<_ー'
! / ! | | ヽ ヽ ヽ ヽゝ ;;;;;;;;;;/_Y二rコ-'-' ̄)
|/ | ! | | i `ト、_!_ ヽ--、、 i / ;;;; ./ィ;;;;;''' ;;;; --イ、
| |∧| |/! | | ヽ` ` /! ,,;;;;;;//;; ;;'' i
! | ' / | | |'; ヾヽ、 / |;'';;; ;;' ,;;;;,,,,;;;;,, ノ
ィ ! ./ | / r | | _ミー------────┬─── '´
【一応判定だけ置いておきますね。続きはおそらく日曜日。コンマが巻きに入って来た……】
直下、どっちがヤバいの?
123:どっちも??
456:貴方
789:キャスター/ランサー
【22:30頃から再開しますね】
【再開】
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
戦況が大きく動き始めたその頃、揺らめく炎の前で巨漢が尋ねた。
「で? ここまで予想通りなのか?」
「概ねは。完全に二騎のサーヴァントへ意識は誘導されています」
「再三言ったが、俺は協力しねえぞ?」
「ええ、これは私が始めたこと。結末を招くのも私であるべきでしょう」
颯爽と、そう、そんな表現が似合うほど清々しく、大魔術師は歩を進め、手に持った扇を振るう。
「今です」
直下、どっちがどっち。偶数で貴方にショー。奇数で槍魔にショー
3:槍魔にショー
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
遠見で情報を共有していた色眼鏡の男と伝次。
「うし、これで何とかなんじゃねえのか、オッサン」
「オッサンと呼ばれる年ではない。だがほとんど勝ちの目は私たちに来ていると考えてもいい。ふ、ショーの奴もここまでだ」
「……オッサン、ライダーのマスターのことよく知ってんのな」
伝次の言葉に色眼鏡の男が頷いた。
「アイツの家には借りがあるのだよ。まあ、その負債もこれでチャラだ、頭の切れる奴だったが」
「ふーん、……そんな頭の切れる奴なのに、ここまで追い詰められてんだな?」
「……確かにそれはそうだが、もはやこちらに負けの目は、……いや、待て? 私たちと同様に、敵のマスターもあの場に姿を見せていない」
未来視の異能を用いるまでもない、嫌な可能性。ほんの僅かだが知っているがゆえにやりかねないという漠然とした違和感。
その"予感"に黒眼鏡の男の背中に何かが走った。そして同時にその背を。
「マズい! どっちだ!?」
爆風が襲う。
直下、ダメージ判定【愚者のひらめき】+1
123:直撃
456:ダメージ
789:回避
9:回避
「オッサン!」
直感的、いや動物的とでも呼べる判断で遮蔽物に色眼鏡を引き込み伝次は口を大きく開ける。
熱風や飛散物を辛くもかわし、二人は襲撃者へ目を向ける。
「ふむ、やはりまだ怪我が効いている。アーチャーには手ひどくやられましたからね」
「ショー……」
濛々と立ち込める爆風の中から姿を現した姿に、蒼褪めた唇でその名を呼ぶ。
堂々と魔術師の工房に乗り込み、その一部を破壊してのけたその手腕。間違いなくこの戦争に参加した中で最大の術者の一人だろう。
「わ、私たちを殺しに来たのか?」
「ええ、そうですね。フォーリナーの完成を邪魔するのであれば」
「おい髭の方のオッサン、何でアンタがフォーリナーに付いてんだ? アンタ、この街を守る側なんじゃねえのか?」
伝次の言葉にショーは答えた。その頬には微笑みさえ浮かべている。
「ええ、守る側でした。私はずっと守って生きてきた。街を、家系を、人々を。では何故守ってきたのか。その答えがこれです」
ショーの扇が振るわれ火弾が色眼鏡の男へ向かう。
辛くも展開した霊装で防ぐが、その一撃で霊装は破損し結合部から酸化して溶け落ちる。
「完璧なものを破壊するためです。私はずっと守ってきたと同時にずっと壊されてきた。街も、家も、愛した相手も」
恍惚すら浮かべショーは熱っぽく語る。まるで思い人からの睦言を聞くように。
「それが運命なのです。人は運命から逃れられない、ならば私が壊してあげる。私がその運命を加速し、悲劇を完遂して見せる」
その瞳はもはやどこも見ていない。紅潮した頬は腐りかけた白桃の如く、瞳孔の奥には蒼い炎が揺らめく。
伝次は首を振る。色眼鏡の男は怯えと憐憫を浮かべ狂気に落ちた破綻者の姿を見る。
「俺は馬鹿だからよく分かんねえけどよ。アンタ、イカレてんだな」
「ええ、最初から壊れてしまえばよかったのですよ。私は落ちる陽が美しいと気付くのが遅すぎた」
「だったら止めるしかねえよ、俺もここで死ぬ気はねえ、まだキャスターをぶん殴ってねえしな」
彼我の力量差は歴然。だがしかし無意味だとすら気付かずに愚者は相対する。
それはもはや仕方のないことで、あるいは運命という大波に挑むがごときようなもの。
だが、挑まなければ波を超えることはできないのだと。
直下、マスター戦結果
12345:敗北
678:ダメージを受けながら撤退
9:勝利
7:何とか撤退
直下、どの程度のダメージ
1:キャスターのマスターが瀕死くらい
234:腕とか脚とかが吹き飛ぶくらい
5678:一日は動けないくらい
9:なんとか手足が揃って動けるくらい
1:キャスターのマスターが瀕死です
【キャスターの行動にどちゃくそデバフがかかります】
【先に貴方の方行きます】
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
セイバーたちが戦っているのを俺は呑気に鍛冶場で見つめている。
一閃、今にも決まると思ったその瞬間、キャスターの体が大きく傾いた。
何があった? そう思う間もなく答えが背後からやってきた。急に冷たい手が俺の喉を掴む。
「喋るな、セイバーのマスター」
「な」
「喋ればこのまま喉を握り潰す」
その言葉は脅しじゃねえ、証拠に冷たい腕に力が入り、俺の脳へ流れる血が止まる。
死ぬ、死んでしまう。嫌だ、死ぬのは嫌だ。俺の怯えを察したのか、手が僅かに緩められた。
慌てて息を吸い込む。何とか振り向こうとするが恐ろしい力でびくとも動かねえ。
というよりも、どうやってこの中に入ってきた!? 蹴ろうとした脚が宙を掻く。
「ここへの侵入に困惑しているようだな。理屈は簡単だ、ここに俺を作れるようオートマトンを送り込み、俺の意識を転送した」
……えっと、何言ってんのかよく分からない?
「キャスターのマスターが持っていた技術を応用し、超小型の造形機械を作成、それをお前たちに潜ませここに潜り込んだのち、この場所の素材で俺を作り出した」
「んなの……、ありかよ?」
「アリだ。もっとも、俺のような特殊な状況でなければ困難だろうし、完成したのも腕のみだがな」
……マジかよ、道理で背中がスースーすると思ったら、コイツ、腕だけで。
「では単刀直入に俺からの要件を言おう」
手から鏡が落ちたせいで外がどうなったかも分からねえ。セイバーは、キャスターはどうしてんだ?
俺が何を考えてるのか分からねえだろうが、腕野郎は淡々とそのまま続けていきやがる。
「セイバーを令呪で自害させろ」
「ハァ……? んなこと、できるわけが」
「そうすれば俺はお前を殺さないし、フォーリナーの被害から逃してやることもできる」
「信じられっかよ……」
「信じなくとも構わない。そうしなければ俺はこのままここでお前を絞め殺すだけだ。選択肢が与えられただけ俺からの恩情だと思え」
そう言うと腕野郎はまた俺の首を絞める。酸素が薄くなって目の前がぼやける。
セイバーを自害させろ、そうすれば俺は助かる。どのみち何かしなければ俺はここで絞め殺される。
嫌だ、死ぬのは嫌だ。クソ漏らそうが、ションベン撒けようが死ぬよりはマシだ。
死にたくねえ、死にたくねえ、俺はまだ何もできてねえ。何も──。
──でも、セイバーのことを裏切ることはできねえ。あのとき俺を守ってくれたのに、あんなクソみてえな啖呵切っちまったのに。
ここではいそうですかとセイバーを殺せば、ホントにマジで俺は何もできねえじゃねえか。ずっと昔から何もできなかったんだ。何やっても、ダメだったんだ。
だから、今この一瞬くらいは──。頼むよ、誰に頼んでいいのか知れねえけど。俺はさあ、こんなことになっちまったけど。
まだ何も、できちゃいねえんだ。
22:45より多数決、先に二票。22:55まで集まらなかった場合入った方を
1:令呪でセイバーを呼ぶ (戦闘がセイバーVSバーサーカーマスター(腕)になります。勝率は非常に高いですがキャスターが最大級のピンチになります)
2:令呪で宝具を解除させる (貴方が戦闘の場に放り出されます。セイバーは貴方をかばうため不利な状況での戦闘になります)
3:何も言わず首を折られる (GAME OVERです。バッドエンドでこの聖杯戦争を終了します)
1:呼ぶ
……だから、先に言っとくけど俺は卑怯でチキンでどうしようもないから。
だから、だから、だから。俺は他人の苦労とか考えないし、平気で他人に罪をおっかぶせるし。
どんな時でも自信満々に、助けを叫ぶし!!!
「……令呪を以って命ず」
腕が俺の首にかかる力を緩める。ずくずくと嫌な感じが腕に走る。
その感じを押し込めて、俺は叫ぶ。限りなく情けない泣きそうな声で。
「助けてセイバーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
吐きそうな熱が全身を走り、腕が驚いたように一瞬止まった。
だけど、本当に一瞬で、すぐに本気で俺の首を締め始めて。多分何本か血管が弾けて。目の前が白くなって。
でも、俺のよく知ってる背中だけは見えた。同時に首の圧迫感が消える。
振り向いたそれは、召喚と同時に俺の首にかかった手を切りつけてはがしてくれたそれは。
「アホかお前はーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
全力で俺を殴り飛ばしたのだった。まあ、そりゃそうだろうな、分かる分かる。
だって今キャスター一騎ほっぽりだしたら確実にヤバいもんな。俺のせいでな。
……でも呼んだらやっぱり来てくれんだな、お前は。
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく火曜日ですね、さあ、イイ感じのエンドに持っていけるのか】
【速報が復活したようなので、とりあえず。再開は次の金曜日かなというお知らせです】
【あと、避難所も作りましたのでよければどうぞ】
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