これは造られた戦争。
本来の目的を大きく外れた物語。
外典では無く、偽書でなく、番外でなく、初版でもなく。
……そう、言うなれば遊戯、あるいは泡沫の暇つぶし。
ほんの戯れ、一夜の夢、そこで奔流するは嘘か誠か。童の戯れ、付き合ってくれるならばこれ幸い。
いつの間にか蕩けて消えて、記憶の中で薄ら笑って、堂々巡りのやり直し。
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_ ! _,._ィ/
'´¬‐、`ヽ |l ,. '',~‐ァ゙´`
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__j 〔_:{ じ 「八 `人 `ー'/
└ァ‐n‐┘フー'^ー{ _cケ´ r iー'n_
fr、}f トr<ャvァ::rニ、「lr‐ャ| |‐< r′
/ト''_)!_7c゙{ ヽ∧j_l:l_|j_|〉,くj_|゙l_{_ソ
/:/  ̄(_ソ ';:::;'
// V
ノ/
・このスレはType-moon『Fate』シリーズの設定を利用した【完全な二次創作】です。
・サーヴァント等は前提として鯖鱒wikiを利用し、マスター、舞台はオリジナルを使用します。
・本スレは基本的にAA使用頻度が控えめです。
・作中内における設定の齟齬はひとえに >>1 の知識不足によるものです。そういった事態は発生しないように心がけますが、もし発生した場合はご容赦ください。
________
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, ´
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l 『やあやあ、知っている人はお久しぶり、知らない人は覚えてね』
lヽ、
_l ``‐―、_______
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', ``‐-、 『昔々、ここで聖杯戦争スレをやってた>>1 です』
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`、ヽ`‐、'、\////、//////、///
ヽ、`>, 〉/,、/ 〉,‐〉∧ 『生存報告と諸々の挨拶含めておめおめと戻ってまいりました』
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l 『やあやあ、知っている人はお久しぶり、知らない人は覚えてね』
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', ``‐-、 『昔々、ここで聖杯戦争スレをやってた>>1 です』
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ヽ、`>, 〉/,、/ 〉,‐〉∧ 『生存報告と諸々の挨拶含めておめおめと戻ってまいりました』
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l``‐-、_ ヽ 『えー、まず最初に、シェルターの方でエタってしまって申し訳ない』
,‐┤ く::::/ヽ>,-、___,-‐'
/ l´ヽ、 '´ヽ_:::::::_ 、―、::/
/ l l l、 〈::く `/
,-‐/ \ \ 〈 /::::/ '/\
く´,-‐'´_``‐-、 ∨ ``‐-く ヽ
/ ``‐、 ``‐-、_/ 、/ l/〉 l く´く´ ̄
〈 ヽ ヽ___ く´ ヽ/ / `\ヽ
l lヽヽヽ ヽ ``‐、 ヽ/ /l .l
〉 \`ヽヽ l______\ , / l / 『生活環境の変化、別のコンテンツへの目移り、親族の長期入院etc……』
/ヽ ヽヽ l、  ̄Y ,-‐'´ / /
l´ \ ‐-、/ /,-‐'´ ∨ l
l 冫 \ ヽ ,-‐'´ ∨ヽ
/ ___ /ヽ 、 〈O о / ヽ
冫_``‐-、__、/ \ l / / 『まあ、一番の原因はパソコンがぶっ壊れてデータが全て吹っ飛んだことにありますが……』
/,-‐―'´ l 、 / / l
l,-‐ く二´、 〉 / / /
l ,-‐'´ く l l l
l 二 '-、 l ヽ,‐-、l
ヽ, ヽ``ミ、__l ○ /,``‐-、 ヽ、 『マジでパソコンって壊れるんですね。都市伝説だと思ってました』
l \ l \\``‐-―‐'´ ̄ ̄〉 l 〈
\ \ ∧ ヽ ヽ____,-‐'l l l
>、 / ∧ \ \/ ,-‐'´7 l l l
////‐, く .∧ ヽ `‐  ̄´/ l l l
,-‐、
,-‐、,く__ \
', >、` 、`、 \ 『で、なんか自分が思っていたよりポッキリ折れてしまい、蒸発してしまいました』
〉´ ヽ、 \ l /
,‐、_,-―'`‐、 / ̄,、_` 、 〈
/ 二=‐ `‐、_ ヽ`∨/' ̄ ̄
〈, ,  ̄``‐―、>‐‐‐, 『ホントはそのまま消えるつもりだったんですが、いかんせんやっぱエタったってのがしこりのように残ってまして』
/ ,‐' /´ //´ /
〈、二 ー´、 l '/ ,-‐'´l
l l  ̄7 l `‐、 l / /
,' l ヽ ,イl , ``‐-、__レ',-‐'´/
/ l レ' レ' l_,-' 、 / 〉 『少なくとも最後にエタった時の連中だけでも書いた方がいいよなー、と。特に蛭子アーチャー』
.,'_∠', l ``‐-、 ./ /
l` ,-'´ヽ l __ > ヽ
ヽ ', l ´ ,-‐'´/ ヽ
,,-‐'´ ̄ヽ
/ `‐、
/ ヽ
/ ,-‐‐'´ ̄ ̄``‐-、l 『というわけで、めっちゃ不安ですが文章主体、初期モードで少しだけ復活します。AAはやっぱキツイ。エタった原因の一つ』
l / ヽ
l´ _,-――――――-、
l,-‐'´,-‐'´, ̄ .、  ̄ ̄`l ヽ
/ ,-'´ .... `` ´ く::::、 l、__/
く l く::/ ,‐、 ,::::.、`` l l 『ただまあ、前述のとおり生活環境も変わったので、全盛期のような毎晩やるとかいう無茶はできません。アレは気がくるっとった』
 ̄l ___l::::::l l:::::::l,‐. l/
入 l:::::::´、 iii i‐:::::/ l_
/ l `´\::::::::::::::/`' / \
/ lヽ く::::::::::::::::ヽ/ l \
/ く `‐-、 !::´ ̄!´/ l \_ 『そのため、今考えてる感じでは、安価で進める聖杯戦争と、物語だけの特異点と』
/ l 、`二二二、 /、
,‐、,-l、 l`――、_ l ヽ .l /
,-‐'´``‐-、 ヽ\__l l/ /
、‐‐-、\\ l V / _
ヽ \ l ヽ -‐'´ 『交互にやっていければなあ、と考えてます』
人 \ l ヽ
//\ \ ヽ
// \_ \ / /
// ``‐-、 ヽ / /
// ``‐- l / /
,-‐'´``‐-、
///、 \
,-‐'´/、/// ヽ 『これはもちろん自分の体力保存もありますが、聖杯戦争向きの鯖と特異点向きの鯖とありますし』
l////、>/、___ l
l/,-‐'´二二 ``‐-、l
l´二二二二 l
l 二二二二 l
l_二二二二_____ l 『聖杯戦争で活躍できなかった奴を特異点で活躍させてやったりができれば……、とかいう思いもあります』
``‐-、/ l ̄:::::::'ーi r‐‐':::::::::::l  ̄ ̄``,
l i `―、:::::::l l:::::::::,‐‐‐' / l ̄
l l く冫 `‐-' !、__/ く冫 l l、
/`l ,-‐、,‐、 ,‐,_,-‐、 レ ``‐、 『まあ、そんな感じでノウハウとかすっかり忘れた旧世代のサムシングですが、お付き合いいただければ幸い』
. /////l l:::::::::::::::冫 〉:::::::::::::::l l//、 \
∨// l \ r'`Y l`'ヲ / lヽ////、
//、`‐-、\``´ `` /' ///////、
ヽヽ\ /ニニニ二,、// l///// 『初回は聖杯戦争2回くらい回しましょうかね。募集するかどうかは未定です』
」_、ヽ ./ ∨ 、 ̄`´ 冫
>-‐‐'´ l /l l >‐く
,-‐'``,∠´ ∨ll l ,-‐く ヽ
_∠´: : /: : : : : : : \
_∠´: : ,-‐'´: : : : : : : ∠三>、―――,
くー―'´: : : : : : : : ,<三三∨': : : : : : /
i: : : : : : : : : : ∠三三三>´: : : : : : /
く>三三三三>´: : : : : : : : /〈
∨三三>´: : : : : : : : : : : ∠l l
/ー ' ´: : : : : : : : : : : ,イ///7 l
/: : : : : : : : : : : : __,イ///////7 ヽー、
∠、: : : : : : : __∠////<///〈 ``' l: : : マ 『マスターとかもどうしよう……。何かいいアドバイスとか質問とかあればください』
 ̄ ̄ ̄`マ///〈´ ヽ'i/,l ,-、ム /: : : マ-、
マ`i/7' 7/〈 〈/i /: : : : : マ `ー―――、_
〉、マ,ム_ 〈//〉,イ/,'i: : : : : : : \: : : : : : : : : : : : :
./: : i、`i//i i/ i/,' /: : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :
/.: : : l;;;\`ヽ /' /: : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : 『あと、私が消えていた間にこんなスレができたよとか、お勧めスレも教えていただきたい』
,イ.: : : : : l \___/ /∠三三三三>´: : : : : : : : : :
//: : : : : : l 、,‐ ,―'´ 、/`ー、二>' ´: : : : : : : : : : : : : :
/ 〈,-――ニコ i /: : : : : : :  ̄ ̄ フ;: : : : : : : : : : :
/: : : : : : : : : : ,<∨ i /: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :
,イ: : : : : : : , ‐´: : : : ∨ i ∨: : : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : 『エイシアは読みました。あんな感じで特異点書けたらいいなって』
〈: : : : : く´: : : : : : : : : :∨ i ∨: : : : : : : : : : :,イ: : : : : : : : : : : : : :
l',: : : : : ∨: : : : : : : : : :∨ ∨: : : : : : : : : :,イ: : : : : : : : : : : : : : : :
l ',: : : : : ∨ : : : : : : : : ∨ ∨: : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : :
l',: ',: : : : : : \: : : : : : : : .Y: : : : : : : : ,イ: l// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : 『何にせよ、マジで昔のやり方とか運営のコツとか忘れてる骨董品ですので』
l: : : ',: : : ,-‐'7ヽ: : : : : : ,': : : : : : : :,イ: : : : l/l: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :
l: : : : ',/∠/\\: : : ,': : : : : : :,イ: : : : : : 7l: : : : : : : : : : : :ヽ: ;: : :
l: : : : : 〈: : : : : : : \\': : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.l: : : : : l/l: : : : : : : : //: : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
l: : : : : : l/ム: : : : : : : /: : : : ,イ : : \: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 『こんなのでよければ、しばしの白昼夢にお付き合いくださいませ』
.l: : : : : ///l: : : : : : : /: : : ,イ: : : : : : :\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
./: : : : : : l////>、: : /∠: : : : : : : : : : : : : : \: : : : : , -、: : : : : : : : : : :
【というわけで一時的に復活しました。まずは聖杯戦争やろうかなあ、とか思ってるので、11/30の22:30前後にあなた作成したいですね。やり方を思い出してきます】
【時間ですね、どなたかいらっしゃいますでしょうか】
【名前】
【令呪】
【属性】
【体】
【知】
【心】
【質】
【家】
【運】
【特徴】
【スキル】
【来歴】
【聖杯への願い】
【性格】
【AAもしくは容姿】
_
/: \
_ ノ::::::: ヽ、_ 『お三方いるなら大丈夫でしょう』
/´:::::::::::::::::::::: `ヽ
i、:::::::::::::::::::::::: ____ i
i::::::::::::::::::::::: `i´
│:::::::::::::::::: │
│:::::::::::::: │ 『作り方は上のマスターテンプレ使っていきます』
γ:―´│::::::::::: │`─ 、
〈::::::::::::::::::`ー――――――― ´ 〉
〈 /:::::::::::::/M\:::::::::::ヽ i │
/::ヽ \:::::::::) i (:::::::::// /\ 『改良の余地はあるやもですが、まあ、やりなれてるはずなので。多分』
/:::::::::::i `⌒ │ ⌒´ i::::: \
/:::::::::::::::i /⌒ヽヽ i⌒ヽ i::::::: \
/::::::::::::::::::ゝ \::::i i )::::ノ イ::::::::: \
〉::::::::::::::::::∧\ ∪ i ∪ / │〉::::::: \ 『…では、↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質』
/ ::::::::::i \ `ヽ _ヽ__ / ノ i::::::::::: /
/ ::::::iヾ、/´`y´`ー― ⌒y´ /i:::::::: \
\ ::::i / ( ヽ/ i::::: /
/ ̄::::`ヽ_ i`ヾ ゝ i /::: / ̄\
/::::::::::::::::::::::::`ゝ ヽ_ i \ `iノ::: /::::::::::::::::::\ 『↓3の一の位で幸運を決定します。人がいないようなら連投可能』
/:::::::::::::::::::::::::::/ │ `ヽ i:: く:::::::::::::::::::::::::::::\
/ / │ /´\丿 / \ \
【体】7:かなり優秀
【知】5:平々凡々
【心】1:心は豆腐でできている
【質】1:一般人
【家】1:一般家庭
【運】7:かなりツイてる
『巻き込まれたーッ!!! しかもメンタルが豆腐!』
『初っ端から巻き込まれ枠のようですね』
『そして【家】の判定を忘れてましたが、まあ初回ですしそもそも1なので今回は1にしときます』
『では属性、及び性別の決定と行きましょう』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
偶数:男
6:中立・悪
『これは悪い奴ですね。一般的には利己的、なのにメンタルがヘボい』
『では次に来歴ですが、このスレでは基本的に単語から広げる方式でやってます』
『適当に思いついた単語を入れるもよし、なんか上手いこと補助できそうな魔力用語を入れるもよし』
『好きにやっていただければ重畳』
23:10より↓1から5で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
『ふむ、この方法はどうも人が集まらないと上手く行きませんか』
『というか、しょっぱなから5つが多かったかな。仕方がないので単語ジェネレーター使って以下の2単語を追加しました』
・サンクチュアリ
・モンブラン
『これと上記の3単語を使用し、来歴及びスキルを確定させます』
【来歴】
とある反社会勢力に加入している三下ヤクザ。ヤクザというのも自称で半グレに近い。
恫喝や暴力で生計を立てているが、本性は非常にビビりであり、わざと悪人を装うことで自分を保っている部分がある。
ある日、いつものように通りすがりの人間へ難癖をつけようとしたものの、相手は魔術師であり逆に生贄にされかける羽目になる。
必死の体で逃げ込んだ林の奥で、打ち捨てられた祠を見つけ、避難を決め込むも霊脈の要であったのか
人数の穴埋めとして召喚されたサーヴァントのマスターとなってしまう。
【スキル】
【聖域の加護】
偶然逃げ込んだ祠から受ける外付けの魔力補助。
これにより一般人でありながらサーヴァントの運営を可能にしているが、移動が限定されがちで派手な行動は取りにくい。
【偽悪者】
弱い自分を保つため、強い自分としての悪を演じている。
他者に対するコミュニケーションに難があり、いい印象を持たれにくいが、本質を知った人間からは同情や憐憫の類を向けられることがある。
【登攀】
趣味である山登りやロッククライミング等で培った技術。
一般的な人間よりも極地や移動困難な地形、環境への適応力が高い。
『こんなとこでしょうかね。実際にスキル効果を定めるかどうかは未定です。フレーバーになるかも』
『判定とかを随時行う分には必要でしょうが、結構その判定が面倒くさくあったような記憶もあり』
『話の流れで動かす方式でもいいかもしれません。これは少し考えます』
『では、最後になりますがサーヴァント決めですね』
『今回は鯖鱒wikiの未出から選んでいこうかと思います。前に募集したデータはパソコンと一緒に藻屑になってしまい、ほとんど残っていませんので……』
『鯖の決定方法ですが、まず3つクラスを選択してもらい、そしてその中で相性の良さそうな鯖をこちらで選択する形です』
『鯖に関してはAAと触媒になりそうなもの、あとは簡単にどんな相性かを書くくらいでしょうかね』
『ではクラスの選択を行います。23:47より↓1から3、被りは安価下 最初なのでエクストラはなしで』
,,-‐'´ ̄ヽ 『よく考えれば月曜日でしたね、今日』
/ `‐、
/ ヽ
/ ,-‐‐'´ ̄ ̄``‐-、l
l / ヽ
l´ _,-――――――-、
l,-‐'´,-‐'´, ̄ .、  ̄ ̄`l ヽ
/ ,-'´ .... `` ´ く::::、 l、__/ 『人がいないのもやむをえまい。とりあえず一旦ここまでにしときましょう』
く l く::/ ,‐、 ,::::.、`` l l
 ̄l ___l::::::l l:::::::l,‐. l/
入 l:::::::´、 iii i‐:::::/ l_
/ l `´\::::::::::::::/`' / \
/ lヽ く::::::::::::::::ヽ/ l \
/ く `‐-、 !::´ ̄!´/ l \_
/ l 、`二二二、 /、 『一応、今までに上がってるライダー、アサシンから候補だけは見繕ってあげておきます』
,‐、,-l、 l`――、_ l ヽ .l /
,-‐'´``‐-、 ヽ\__l l/ /
、‐‐-、\\ l V / _
ヽ \ l ヽ -‐'´
人 \ l ヽ
//\ \ ヽ
// \_ \ / / 『というわけで続きは次回。そうですね、明日の同じ時刻からできるのが理想ですが、人がいないなら土日にしましょう』
// ``‐-、 ヽ / /
// ``‐- l / /
【サーヴァント候補】
1:ライダー
/: : : : : : : : : : :`
/ .: .:.:::::::::::::::::::::.:. :. :. \
. /.: .:.:::::::::::::::::::::::::::::::.:. :. : :.
__/.: .::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:. :. :. :|
. ⌒/ .: :.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : :|
/イ.:.:::::::/j/\:::::::::从::::(:::.:. :. : |
j/|.:.:::{ 笊xァjへ:{ィ斧ァ}: /从^`
j/从 丶 /イ∧
. r 、 / 〉 ./ ∧ j / } } | ヽ /ヽ. r 、
rミ | | .l { /ヽ __,。r==く 丶 ___ イ /ヽ r‐、 .| | | | | |
| | | | .l { | | /{i:i:i:i:i:i:i:i}〉\ 个 __ イ / ∨≧r 。,_ | | | | | | | |
| ゝ, | ', | { | | /〉 .{ ̄ ̄ ̄} /\ ノ /ハ ∧ }: : : : : : 〕トミ | | | | / / / ,
. \ 丶 ',__| ゝ ´ | { {i { __{ {___,\{〈i:i:i〉\/ ‘,  ̄ ̄ / ∨ | | | | / // /
. \〉 \―‐ミ { {i { { r―――|: :/i:i|:.:./―― ∨.,_ / x== } | 乂_ノ ゝ / /
〕ト __ \ ハ / ̄ { {i:{:. :. :. : : |:/i:i:i:|:./ ̄ ̄ ̄ ̄ア / {{:. :.:.} r―― >| /
> / '/ / {===={i:{:. :. :. :.__|i:i:i:i:i:|/ :. :. :. : : ア゚ / ゞ=彡〉 / { ''" __,. イ
/ トs。,/ ∨ ./ / / 寸,___| |i:i:i:i:i/ ̄|___ア゚_____{  ̄ ̄⌒ 丶 / ∨ _ ,. 。s≦⌒
\―― =≦ 〈// -≠- ∧ 寸 |i:i:/ , ア゚ ――‐ { \ ∨ ./ \≦〈 ',
\ 〃'/ / '/i: 寸, __У , ア゚ ∨ \ .〉/ \/ ',
‐ _ 〃 \ / Ⅵi: 寸i:{ ‐==彡 xア∧ /ム 〉 ___〉
‐ _====彡 | / Ⅵi: }i:{ o xア/ ‘, / vム / ./
‐ _ | / Ⅵi: }i:{ 〈ア゛/ ‘, / vム //
‐ _ / } }i:{ |i:i|:イ ‘, vム //
` _/ }l }i:{ |i:i|:.| \ /
}l }i:{ |i:i|:.| ≧==== 彡
触媒:稚拙な小説の書かれた紙片
相性:悪くはないが、ある意味で扱いづらい。
2:ライダー
/:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i|/:i:i:i:i:i /:i:i:i:i丿 ./ |
/:i:i:i:i:/i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i /:i:i:i:i:/ / /
/:i:i:i:i:/i:i:i:i /:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:/ ̄ ̄ ̄厂 /
|i:i:i:i:/i:i:i:i /:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:/ 厂 / /
|i:i: /i:i:i:i /:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:/ / / /─┐
|i:i/i:i:i:i /:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:/ ____/ヽ/ /
V:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:/ / ヽ.___/ /
ヽ:i:i:i:i:|i:i:i: /i:i:i:i:i:i:/ / / )_)__/|
\i:|i:i:i: 、:i:i:i:i:i| // / 》 ハ
∧\:i:i:\:i:i:i| .'匸_フ ___/ / 《│ r 、
/,ハ::::ト 、i:i:i:i:i|___/_/ イ}::::|/ /! l \
V ハ \ [.l 〉ィツ /:::/ //\.| \ __
/⌒7⌒刈ト乂_>┬‐く__彡':::/ /' ,ハ ____ノ〉 \
_/ ̄ `7¨¨| 「 |__|卜 ノ二二ト :::::::::::/ / / ー===彡 >‐──┐
__/ ィニニニ|/l| !乂丿∧ 〈{ }〉 / 厶イ / , 〃 |
/⌒V ィi〔ニニニニニV^ハ V ¨ト.∧ } { { /i:i:| / /ハ 、 /
_|/l ̄_トくニニニニ=‐ ¨ ̄¨¨v‐=ミヽ| 个---くi:i:〈.イ / l_ノ \___/ \
´イニニく V´ ̄ .| } } =ミ__/ ̄\_/ |  ̄ _ ヽ
ニニニニハ__/ ! { r┴┐ _ L | / /⌒\
7 )_ノ ̄ \ ゝブ¨___/ニニ\/__| / ̄\ { .{ ゙
触媒:長年水に晒されていたらしき木片
相性:能力的には非常に優秀。性格面は時と場合による
3:アサシン
\ __
i ィ´ ミ
|_______/ =且= ` <_ __________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄く 盆 ー 、__ } ̄ ̄ ̄ ̄`マ//////////≧x、
}ィ777i!≡≡彡 ̄`ヽイ ∨///////////≧x、
〈_ィ升ゞ=≡≡≡≡=《 ∨/////////////.∧
/´¨ ,ィ升从リミ! |///////////////∧
. ,、─────────── 、 /, ===ニ千公 仗ツリj!ソ} |////////////////∧
/////> 、 ヾ\ イ///////¨V///i `¨´ jノi|ェュ、 |/////////////////∧
. ,イ//////////> 、 ヽ\. ` ̄ヽヘ从 //!___,ィ´i ̄ ̄i} |//////////////////∧
. ,イ/////////////// >. ヽ\ /ヘ__,ィ≦´ ヽ. ! 〉- 、. |///////////////////∧
,イ//////// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ヽ\// i \ i ,==≡У\_ |////////////////////∧
,イ./////////| ヽ ゞ < ! \ィ!} i ___.彡′ヽ \ー=へ ,イ/////////////////////∧
.///////////| i! /ヽ \ i ,,,-'''" ̄ __ \ _>_辷ーマ,/////////////////////∧
.///////////| |iヽ. i!b/i!_,,, -'''" .,.,. __∠=、ヽ < ̄ ̄`丶}_/////////////////////∧
.///////////! |i \ < ̄,' 〃 ///// マ≧ミ=ー、ミ、.`V ///////////////////!
.∨////////∧. |i ` 〉/ ` ,イ//// i!y´ `Vム \`ー-\∨//////////////////|
∨/////////≧、_ |iァ i ,イ/// ! i 〉 i,Vム ', ヽ ヽマ.////////////////i|
.. ∨.//////////.7 |i ` 、 / {://///∧ヘ /、 〃 ∨i!叱', ':,ム∨///////////////i|
. ∨//////////! |i ヽ/ `¨¨¨¨´〈∧ゝィ' ヾi / / |! _ム | ∨//////////////i|
∨////////∧ `ヽ. / ,., ∨`/ i/ 厶´マ\ | ∨/////////////.i|
. ∨////////∧ \. / 〃 | / ./ / /./ , , i|. ∨////////////.i|
. ∨////////∧ \ / ` {ム _/ヾ、/ //i! i! i! i! / i/////////////i|
. `マ///////∧ ヽ/ /ゝ‐' / ,イ//∧____/. i/////////////i|
`マ./////∧ / '、_, く_ ,ィ≦´777777///∧. i/////////////i|
. `マ.///∧ / ∨///////////////∧ i/////////////i|
触媒:豚の骨
相性:引っ張りまわされる可能性高し
4:アサシン
,..:-===t=======ー:、
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三三三三三三三三了::ヽ i`-、ー __i!:i:i!
三三三三三三三三リ_ヾ''_/_/ ヽ、 ニ --ァz。,_
三三三三三三三三{:::::.... ,,,,,,,`ヽ,,;;;;;` 、 /三/
≧/ニ二二二≧三三'zzzzzzzz, '、 トzk<
ニ/二二二二二ヽ`ヽ三三三三i__'、ノi:i:i:ヾ二ヽ、_
AA:卑怯番長(金剛番長)
触媒:羽の意匠の靴
相性:かなりいいが、運用は難しい
5:セイバー
_ `¨ア:::::::::/::::::/:::::/  ̄/:::::/ >::::::::::::::::/::::(_
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\>'" ∨:::::/:::::::::::::::::::{:::::/:/:/:/::/ Y::::\::::::\
,_ \ _,イ::::://|:::::::::::::::{::/:// , -‐::::\:\:::::\
~"'''ー=ニ _,ィi(/ /Χ::::::::|::/:::::\:/‐…―-、、 / }::::}:::::\ ⌒¨¨´
\ | ヾ¨7/::::::::\| ,、-=、ミ、 xfハ" ノノ:::ノ:::::::::::\
\ | Λィ |::::::::::::\ じ゙ `` ゞ'-'゙Λ(⌒\::\
/\ | ヽ-ト:、::::::::::::\´ 丶 /, \ \::\
/: : : : :\\ | \ { \(\:\ ィ 〉\
: :/: : : : : : : : :\__Λ \ >、:::::\ ,、 r゙ /: :. :.\
:/ : : : : : : : : : : : \: :Λ \ ィ'"//>、 イ / : : : : : : \
: : : : : : : : : : : : : : : :\Λ \///シ /〉……‐-、
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〉 `¨「⌒\--ミ、 // 、xfヘ
: : : : : : : : : :/: : : : : :Λ : : };';';';';';'У/`¨¨¨´ ,、xfΧ/り
: : : : : /: : : : : : : : : : : :.Λ;';';';';';';';';';'/「|ニ、,/ {XX+'"
: : : /: : : : : : : : : : : : : : : :〉Λ;';';';';';/ |ニニ\ ∨
:./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:Λ;';';'/ |ニニニ㌧゙
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :Λ―㍉!ニニニ「
Λ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. Λ /ニニニ/
AA:大和守安定(刀剣乱舞)
触媒:血の付いた無銘の刀
相性:戦闘的にはいいが、シナリオ的には発展しづらい
おすすめのスレといえば、【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】
懐かしのエリザベスが出とるのです
見たことあるスレの名前に感動している
過去ログでしか知らなかった方のスレに現行で参加できるのは嬉しいこと
もう少し候補欲しいな……駄目?
幕間の物語スレがシェルターに
【>>36 >>39 情報感謝します。見ておきますね】
【>>37 長く続けてただけですがね、というよりも定期的に再興しますよね、このジャンル】
【>>38 ふむ、ではもう少し候補を見繕ってきます】
【というわけであと2騎くらい見繕ってくるので、少々お待ちを】
【おそらく今夜は鯖決定しかしないでしょうし】
6:セイバー
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ヽ _o_,、 し ノ_
//⊥ 、 f二二ニニアl⌒l⌒l′|
: : :l日l\\ ヽ二ニニ7 | | |⌒l
: : :|光|: : :\\ l⌒l | | |\
: : :|六|.: : : : :\>_ .,_______l | | | |: : }
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───‐┤/: : :|: : : : : : : ヽ 〈___/:i:i\:i:i:i:i:i:i:i|\
触媒:黒光りする鋼
相性:状況的にはかなり良い。性格に関しては要相談
7:アサシン
_ -へ、
/ ⌒ヽ/::::::ヽ
i/::::,ィi"´::::::::::.
l/::::/ |芦'ヘ:::::〈
l::rv :::: /::::: |
l人l ー==::/
lハ| `- 、 ..:::: j
/lll| \:::::::::〔_
,......r‐:::::::i''" l \_ ∧ \
/ l:::::::::::::::l ヽ三ニ〔 〕ニ \
| l::::::::::::::: ̄ ̄`ゝ∨/|l|ヽヽl|l|ヽ \─‐ 、
/〉 /〉_ | l:::::::::::::: 丁 ̄  ̄\l|l|l| |l|ll∧弋_":::::::::::.
| l /./ | |_ / /::::::::::::::::: \ |\l |ll/ ∧  ̄ !:::::::.
ヽ !│,! l l l| .:::::::::::::::::/::::::: \ l: ::\/ /: ∧ l:::::::::. /〉,「l
l Y│| / .:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::ヽ l::\}:/ .::::∧ |::::::::::、 _ // _l l|
. \ \_/ .:::::::::::::::::/l:::::::::::::::::::::::::丶 l:::::::ll:::::::::::∧ |:::::::::::::::::丶 _zrヘ,/ `l |/
/∧ l }‐、::::::::::::/ ∨:::::::::::::::::::::::丶 l::::::ll::::::::::::∧ |:::::::::::::::::::::ヘ、 , ィ´: | l / ノ./
. { l l\ ノ/:::::ヽ :::::/ ∨:::::::::::::::::::::::丶 l::::::ll:::::::::::::∧ ト 、::::::::::::::::::::`:::-‐::::: ̄ ̄:::::::::::l:::::::| 〔 _,r "´
ヾ、 \__/:::::::::::::/ ∨::::::::::::::::::::::::l |:::::::ll:::::::::::: ∧! \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::\\j
`マ壬┐:::::::/" ∨ :::::::::::::::::::| |::::::::ll::::::::::::::: l| `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::_ _ヘ_:::::\!
\ :::::::::/ ∨ ::::::::::::::::| |:::::::::ll:::::::::::::::ヾ、 ヽ、_ , -‐  ̄  ̄
`ー´ / /::::::::::::| /::::::::::ll:::::::::::::::::::丶
AA:薙切薊(食戟のソーマ)
触媒:漢字に似た文字で書かれた何らかの文章
相性:性格等では非常にいいが、使われる覚悟が必要であり性能が若干不安
【こんなところでしょうか。さて、どなたかいらっしゃいますかね?】
7のアサシンは別所で使われてる奴です……
【>>42 おや、残念。ではこちらに変更しておきましょうか】
7:アサシン
--- _
´ ` 、
/ \
/ ヽ
/ ',
/ ',
l l
l l |
| \ ヽ /i / |. |
| \ |\ |ヘ / | / / l
|. ー‐|--\__|_ ヽ /_,, |-/|´./ ト l
ヘ \ `⊥---.,-|、 ヽ /.セニTア| / /.リ
,,ゝ--t \ ヽ込zク n ' nLzク. ,リ. /
,,, -..... ̄:::::::::::::::\ \ゝ ̄ ノ, ̄ 、___/ノ. /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ l`===´ ' / ∧ /
/::::::::::::::::::;;....-...一'´` ー 、\|ヽ、 - .イ / ソ
/:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ト . .ィ´/|.} ./
ヽ::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`Y`l::::::| /、.リ|/
ヽ:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_;;;-‐''´`ヽ:::}^ヽ:::/::::::)
>':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \::::/::::::/l
/::::::::::::::::::::::::::::::::::/ _ ,,⊥;;__::::} , へ,
./:::::::::::::::::::::::::::::::::/、 `ヽ, /=ヽ ヽ,、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ``ヽ、 ヽ ヽヽ. ,、l
./:::::::::::::::::::::::::::::::::/ `>、 |. |<ン
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::i / `ヽ、 レ'
触媒:危険な気配のする杯
相性:ハイリスクハイリターン
【それなりにいるようですし、とりあえずこれらから選んでもらいましょう。3票くらいが理想ですが少々厳しいかな】
23:08から番号(1~7)指定で投票。先に3票入ったサーヴァントに決定。23:20までに3票集まらなかった場合は多数決
6:セイバー
|\
(_____|::::::\__
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\:::::::::::::/:::::/{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕ト ::::::/
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\::::::::::::::::::::: | 〈 芒) 芒) 〉:::::|
¨7::::::::::::::: | _ 、 _ :::::|
//⌒マ:::::|  ̄  ̄ ∨::\_
'⌒| ⌒ \| )―――( |/⌒「
. {{ 人 _〉 \ ⌒ | } |
\___ 人___ノ ノノ
{ \ / }
| ̄|__)≧==========≦(__| ̄|
【巻き込まれが再優(一般論)を引き当てるバグ】
【というわけでサーヴァントも決定しましたので次回から開始かな】
【ただ、他のマスターとかをまったく決めていないんですよね。前やってた時は募集と作成と半分ずつでやってましたが、さてどうしたもんか】
【原作連中使って冬木等々でもいいんですが、彼らの精神構造をエミュれる自信はないので……】
【とりあえず作るにしても何するにしても、12/4、金曜日の同じ時間頃に再開します】
【それまでに導入とかだけはやっておきましょう。おつかれさまでした】
【プロローグ】
どうしてこんなことになったのだろう。
ふとした瞬間にそんなことを思い返すようになったのはいつからだろう。
カップラーメンの湯気を見ているとき、電話のダイヤルを押すとき、殴った拳から折れた歯の感覚が伝わってきたとき。
何でもない瞬間に、唐突にそれはやってくる。空しいような、でもどうすることもできないじゃないか、という言い訳のような。
昔は良かったのだろうか。そんなことはない、昔の俺も今の俺と大差はない。
いつも何かに耐えられなくって、道を踏み外し続けてきた。中学で部活を辞めたときも、高校を中退したときも、親を殴って家を飛び出した時も。
俺はいつだって変わらなかった。だって、どうしようもなかったのだ。どうすればよかったんだ。
ズルズル、ズルズルと、自分から望んだわけでもないのにどんどん社会の下へ、下へ、下へ……。でも、どうしようもないんだ。
それがなんとなく嫌で、でもなんとなく安心して、多分俺はこのままどっかで誰にも知られずに死ぬんじゃないかって。
少し怖くって、でも怖いと思われてるのは嫌で、わざと悪ぶって。
___ ヽ‐ 、_ ___
_,> ` ' ` `v´∠ _ __
-=ニ,´ Z,_,ノ <,_
‐=ニ /| l l| \| 、-`‐
<´ 「 / l |\ ト、 l l、l 、 \
ノ/ノj/─‐l| ̄\| | |ヽ!ヽNヽ、 r‐ヽ
ノL、,、-、_,,___________,、、ネ、
ノィく | rヽ、,_ ,八、 _,.‐く` |!_y1j/‐'^'、_
´レKヾ ヽ ゚-' ヘ >ヾ,_゚-' lぇ//::::::::::::::
>、i ´三´ } ` ´ }ィl/::::::::::::::::::
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r' ヽ ' /\:::::::::::::::::::::::::ヾヽ、__, ィ´ /l ヽ ゙、:::::/
( _, ) |l \:::::::::::::::::::::::} `ー、 / ! ゙、 'v゙ /
` - '" ゚ | l \r'⌒ヽ:::/ j > /ヽー'l ヽ /
| l '、__,メ// }/ _,/| ゛、 /
「ああ、死にたくねえ、死にたくねえ、死にたくねえよぉ……」
脇腹から血が出てるのが分かる。安いスーツだけど、俺の一張羅で、それを汚されたからつい、癖で食って掛かって。
なんでだよ、俺は何か悪いことしたか? いや、したなあ、堅気にブチ切れたもんなあ、そりゃダメだよ。こんなんクリーニングに出せばいいじゃんかよ。
でも俺はそれができねえんだよ。ああ、いやだ、いやだ、いやだ、死にたくねえ。
俺の背後から足音が来る、ひたひたと近づいてくる。楽しそうに聞こえるのは漫画の読みすぎかななんて、この期に及んでそんなこと考えて。
そうだよ、まるで漫画じゃねえかよ。俺の隣で呆れてた兄貴は一瞬で胸突かれて死んじまったんだもん。
兄貴というほど仲良くもなかったし、俺のこと馬鹿にしてるのは知ってたけどさ。
叫ぶほどの気力もない、もしかしたら漏らしてるかもしれねえ。どっちに逃げた方がいいんだ。
死ぬのは、特に殺されるのは嫌だ。もう俺の脚を動かしてるのはそれだけだ。
でも俺はどうしようもない馬鹿なので、人気のない方へどんどん進んじまう。悪い癖なんだ、人の目線がどうしても気になるんだ。
幸い、脚だけはしっかりと動く、脇腹は痛いがなんとか耐える。とにかく逃げて逃げて逃げて。
気が付いたときには、街のはずれにある森の中へ逃げ込んできていた。ダメじゃんよ、こんな場所、殺してくれって言ってるようなもんじゃんよ。
足元でガサガサいう落ち葉の下に自分が埋められて、全身の穴を気持ちの悪い虫が這いまわるイメージが浮かんでくる。
吐き戻しそうになって、昔、親と一緒にこの森に来た記憶を思い出す。ああ、これが走馬灯とかいう奴か?
『この森はなあ、チンジュの森でなあ、えらい神様がいるんだぞ』
『昔は立派なほこらもあったのにねえ、たしか神主さんがいなくなっちゃったんだったかしら』
チンジュの森ってなんだっけか。たしかまあ、神様がいるとかそういう意味だった気はする。
神様でも何でもいいよ、助けてくれよ。でも、俺が神様なら俺みたいなやつは助けねえよなあ。ジゴージトクって奴だよなあ。何かいいことしとけばよかったのかなあ。
怖すぎて泣くこともできねえんだよなあ。ああ、神様、どうしてこんなことになったんだろうな。
もう足音は隠すこともなく俺に迫ってくる。必死に逃げて逃げて逃げて。そして俺は転んだ。なんかボロボロの木屑みたいなのに躓いて。
転ぶ直前、目の前に腐ったあばら家みたいなのがあるのが見えた。ええ、ここで俺は死んじまうの? いやだなあ、誰かさあ、俺を覚えててくれるかなあ。
ああ、ほんとにさあ。
「なんで、こんなことになっちまったんだろうなあ。俺さあ」
ずっと思ってはいたんだよ、思ってただけだったけど。
「まだ何もできてねえんだよなあ」
冷たい何かが俺の背中に向かってくるのが分かる。俺はもう諦めたと思ってたけれども、手が反射的に動いて、何かを、掴んで。
「……!」
背中の気配が一瞬止まった。地面が熱い気がする。ホントに漏らしたかもしれねえ。
「そこのあなた!」
誰だよ、何だよ、俺は今から死ぬところで、もう覚悟決めて泣くのもやめて……。
「誰だよ!?」
思わず跳ねるように立ち上がった。俺を追ってきたらしい黒い影に、誰かが立ち向かっている。
その誰かが俺に振り向いて心底マズいことになったと言わんばかりの表情で聞いてくる。
| /--/
__|\__ /--/
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ノ:::::::::| 忙] 忙]/:::::::::::(
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⌒L〕u / ̄\ 人|
人 |/⌒V| rく::厂
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 ̄ ̄ ̄ ̄ / / / \_/\ / \ / |
「まさかあなたが、俺のマスターか!?」
「知らねえよ!?」
誰だよお前!? でも、影はその誰かが手に持ってる……、刀かあれ? 銃刀法違反じゃねえのか? でもそれのおかげで後ろに後ずさっているっぽい。
そしてそのまま、溶けるように、森の木々の中に紛れて、見えなくなっていった。
……俺、もしかして、助かった?
全身の力が抜け、へなへなと崩れ込む。マジで死ぬかと思った、マジで怖かった。
そんな俺に、見知らぬ誰か、俺と同い年くらいの男はがっちりした火傷まみれの手を伸ばしてくる。
めちゃくそ嫌そうな顔で。失礼じゃねえかコイツ?
「……非常に、非常に遺憾ではあるけど、どうやらあなたが、俺のマスターのようだ」
「失礼じゃねえか? マジで」
【プロローグを終了します……】
【マスターデータを更新します……】
【名前】貴方
【令呪】三三三
【属性】中立・悪
【体】7:かなり優秀
【知】5:平々凡々
【心】1:心は豆腐でできている
【質】1:一般人
【家】1:一般家庭
【運】7:かなりツイてる
i / \/\ } | i .| \{
.| || .| \/\ .| } | .| .|\
.| || .| \/\ |. / | .| |. \
i | || .| ´ ̄ ̄\ /\ |/ .|/} .| |
| |人 八 { \ / } |
| | \ | /´ ̄ ̄ `ヽ / /| }
| | ヽ / ・ ∨ | > / ./ / .|. /
| | { ∨ } i / }/ ./ / |/
ト、| | ト、 ノ }/・ / / /⌒\
.| } / {_./ /}/ \
\ /` \____ / ./ // \
. \ i、 {. / / ̄`丶
´ ̄ ̄\| \ _ |_ / / }
} }> 、_ ー 、_r' ./ / / } |
|\ 」 /´ ̄\___ / / / / / ̄\
/ | \──{── /__/_ > ./ / / / / \
/} | `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ / / / / /\___}
/ .ト、 / / /\ / /\ `Y
/ \ / / / ヽ / //´}>───' }
. / > ___ /\ / /´ ̄ ̄ ̄∨ ./´ .| i | |
/ / ∨ / /´ ̄ ̄ ̄ ̄∨ / .| | |
{. / ∨ / / | | |
【特徴】チンピラ・メンタルクソ雑魚
【スキル】
【聖域の加護】
偶然逃げ込んだ祠から受ける外付けの魔力補助。
これにより一般人でありながらサーヴァントの運営を可能にしているが、移動が限定されがちで派手な行動は取りにくい。
【偽悪者】
弱い自分を保つため、強い自分としての悪を演じている。
他者に対するコミュニケーションに難があり、いい印象を持たれにくいが、本質を知った人間からは同情や憐憫の類を向けられることがある。
【登攀】
趣味である山登りやロッククライミング等で培った技術。
一般的な人間よりも極地や移動困難な地形、環境への適応力が高い。
【来歴】
とある反社会勢力に加入している三下ヤクザ。ヤクザというのも自称で半グレに近い。
恫喝や暴力で生計を立てているが、本性は非常にビビりであり、わざと悪人を装うことで自分を保っている部分がある。
ある日、いつものように通りすがりの人間へ難癖をつけようとしたものの、相手は魔術師であり逆に生贄にされかける羽目になる。
必死の体で逃げ込んだ林の奥で、打ち捨てられた祠を見つけ、避難を決め込むも霊脈の要であったのか
人数の穴埋めとして召喚されたサーヴァントのマスターとなってしまう。
【聖杯への願い】
特にないが、何かを変えたいという漠然とした思いがある。
【性格】
メンタルは非常に弱く、強いものに巻かれ、弱いものに唾吐くチンピラ。
と言いつつ、悪ぶっているだけ、という部分もあるため、悪には徹しきれない小市民。
【AAもしくは容姿】
\‐- _ ト
-‐=_冖¬、 `ヽ} |
―=二 ̄ ┴¬=‐-
_ -‐_ ̄  ̄`丶、
, '"´ \_\
∠=ァ ´ \
/ / /l // /l / ヾ‐\
/ /l / 〃 // /! /| | / r\
/__/ | / l/ / / |l | /l /l \ ヽ
 ̄/ / |/ X //| | / |/ | / ヽ\
/-‐フ | | X /〈 レ, -¬ |/ ヽ| ̄`
/イ __ ト| ∠_ ヘ /_∠⌒/__ |_ヽ
_/ レ l r 、i (⌒ ._ 八 _/・ ノ /ヘ リ: : : :≧ .
.≦: : ://八ゝ ハ ` ー=彡┐ ゝ=--‐_´ /ノ /|: : : : : : : : : :≧ .
.≦: : : : : : : ̄ ://\__', 」 、 _ ィ)/- ´ト!: : : : : : : :/ ヽ
. / _ ∨: : : : : : : :/-ァ, ヘ _ニヽェェエ ┴'/l∧ |: : : : : : : ::/ /⌒ l
l ∧ ∨: : : : : : : : /〃∨ ` 、 -―¬ / /'l: :` : : : : : : :/ /:| l
. l l: ∧ ∨: : : : : : : : : : / l ` _, ´ l: : : : |: : : : / /: :| l
l l: : :∧ ∨: : : : :/: :/ l ヽ∨::|: : : :/ /: : :| l ‘ <
. >‘ l l: : : :∧ 〉: : ::// l ヽ∨l: : / /:: : : :l l< ‘ <
>‘ >l l: : : : : :〉 /: : : / l / \l: 〈 /:\:: : :l l ‘ < ‘ <__
―i´ >‘ l l: : : : / /: : : / l l / _l: ∧ \: \: :l l‘ < ‘ < | ̄ ̄
l‘ >‘l l: : / /: : : ::l l――---- _l_ /-‐ ¬  ̄ l: ::∧ \: `丶、 l: : : :‘ < <|
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. l | |: : : : : : : : : :∧ ∨: l l: / /: : : : : : : : : : /// / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:B 【耐久】:D 【敏捷】:B 【魔力】:C 【幸運】:C 【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
____
/∠⌒___ノ〉___ _ -=ニ¨
_,ノ}ノ}.::.::´_、‐''~.::.`¨¨¨ア^ニ=- _、‐''~/. //////
}VУ.::./.::/⌒.::.::.::.::.::.::.-=≦___ノ}///. . . . .,゙ ///////
ノ:j.::.::.:/.:_、‐''ニ=-.:-=ニ^ヽ.::.::.::._ノ_//___,゙.////////
/.:/.//.::.::.::._、‐''~-‐…・・…‐-.:_,∠ノ}////'/. . . . . ̄/
/i{.::r{.::.i{.::{.::/.::.::_、--=ニ^''~ ,,_.::.::.::.::ノ///'/ . . . . . ,
,.´ {V{.::ゝ..,,_V/、‐''~ア;';'>ミ.::゙'+、.::.゙'+、^''彡-ニ/. . . . ./
/__ . ._).:{.:,′ _ノ;';';'ゝ'’;'ヽ.::}゙'+、.::.゙'+、_彡///,>'- _
∥//`\.v{ く;';';/У⌒Y}/.:`トミ___///-ニ_/ハ
__ ∥/∥. . . 从.〕iト ., ノ´_,,∠,,_ .j.::.::.}-ミ-=Ζ/. . . . . .><''~
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_ -ニニニ-  ̄ニ/へ.L{. C"''≪.-\//\. .///// ~''~
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_-ニニ-  ̄-ニニニニニニ_-ニニニ/∧ 〉ィi〔⌒ニニニニニ=-_
代理AA:竈門炭治郎(鬼滅の刃)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【クラススキル】
◆対魔力:B
魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
◆騎乗:C
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。人並み。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
以下、詳細不明……
>>1としてはこのセイバーはどの程度当たりなんだろう
【>>62 少なくとも以下の条件を満たしているので当たりの部類だと判断しました】
・マスターに魔力がなく、霊地に頼るしかない状態で、ある程度の適応性がある。
・一般人のマスターが魔術師に襲われた場合でも、ある程度守れる方法がある
・最悪マスターを戦わせるという背水の陣をやろうと思えばできる。(なるべくするべきではない)
・「雑種め」からの首ちょんぱルートには行かない
・小悪党でもある程度は見捨てず動いてくれる
【さて、平安京が金曜日からなんですよね。なので、金曜日はお休みで12/3、木曜日の22:30くらいから少しだけ再開します】
【で、マスターなんですが最初から決めるのではなくその都度ごとに作っていこうかな、と】
【テンポは悪くなるかもですが、最初に全部作るよりはマシかなー、という判断です。意見あればどうぞ】
【そういうわけで話し進めるきっかけとして、襲撃してきた陣営のクラスだけでも決めておきましょう】
【偏りがあるのは、そういう手段を取りがちな連中ということで】
直下
123:殺
45:魔
6:槍
7:弓
8:騎
9:狂
4:キャスター
_______________
| / \ |
|./i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |i| ̄|\.|
|: | / . :`ヽ |i| | :|
|: | 〈. : :_:彡イ |i| | :|
|: | j: :ト丐从.、 |i| | :|
|: | /、\⌒ヽ: .ハ |i| | :|
|: | 仁ニく: i }}vヘ |i| | :|
|: | | `ヽ : | 〃 |: j |i| | :|
|: | | i : |二{{二ニi |i| | :|
|: | | | : |`ヽ{{/ / \ |i| | :|
|: | | |〒! `ヽV i rヘ|i| | :|
|: | ム-┤| | i }} | | !ζ_} | :|
|: | L斗へ|_| |ル ト 辻_|i| | :|
|: | | .i⌒r彳 ||| `"|i| | :|
|: | | .l . .|: | J | |i| | :|
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|.\|_____ Caster ___|i|_|/.|
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【というわけで、今回のキャスターはあまり魂喰いとか躊躇わない方のようです】
【では明日お目にかかりましょう】
【はい、では再開の時間です】
【どなたかいらっしゃいますでしょうか】
【一日目・朝】
……朝になった。わけの分からんまま殺されかけて、わけの分からんまま助かった俺は、助けられてすぐに眠ったらしく、目が覚めるとボロボロの祠の中で倒れていた。
板の間で寝ていたからか、バッキバキになった身体を無理やり起こし、真面目ちゃんにも掃除していた昨日の男、セイバーに聖杯戦争の話を聞かされる羽目になった。
「つまりアレか? お前使って他の6人ぶっ倒せば、何でも願いが叶うってのか?」
「まあ、そういうことになるけど。本気で参加するの? あなたが?」
「当たり前だろが、そんなチャンス、滅多に降ってこねえ! ここで俺は聖杯ってのを手に入れて、デッケエことをやってやるんだよ!」
何でも願いが叶う。何でもだ! そんなチャンスを逃すわけにはいかねえ! なら、行動に移らなきゃなあ!
待ってろ俺のデッカイ夢! とりあえず金、酒、美味いもん! あと女!!!
「……うーん、ホントになんでこんなのがマスターなんだろうなあ?」
↓2 何をしますか? 【一日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー)
2:偵察/情報収集
3:監督役と接触
4:自由安価
1:セイバーとコミュ
……しかしこのセイバー野郎、完璧に俺のこと馬鹿にしてねえか?
「おいセイバー、俺のこと馬鹿にしてねえか?」
「思考がそのまま口から出てる顔をしてるぞ、マスター。馬鹿にはしてないが少し軽蔑してる」
「テメエ、正直にも程があるだろ!?」
「まさか自覚があるのか!? あなたがわりと本気にダメな感じのする人間だってことを!?」
言わせておけば……。ただ、セイバーの奴が得物を持ってるのは知っている。
昨日は日本刀かとも思ったがどうも素材が違う。それを抜かれちゃあ俺が勝てる道理はねえ。
それに、だ。昨日みたいなバケモンに立ち向かうにはどうしてもセイバーの力ってのがいるんじゃねえだろうか?
ここは俺が少しだけ大人になって、いいように動かすってのが頭のいい大人のやることよ。
「わーた、わーたよ、ここは俺が折れてやるよ」
「勝手に向かってきたんだろうに……、そしてすごく間抜けなことを考えている顔をしてるぞ」
「お前は露骨に嫌そうな顔をするんじゃねえよ! 泣くぞ!? 大の大人が!」
22:50から↓2まで、セイバーとの会話内容
1:何ができるか
2:願いは何か
3:自由安価
1
身の上でも聞き出して付け入る好きを探る
>>77 >>79
「……話戻すぞ。結局のところ、お前はセイバー、剣士なんだな?」
「一応はそうなっているけどなあ」
けどなあ? 何だ? ちょっと気になる言い草だな。
「じゃあ、ホントは違うのかよ?」
「いいや、剣を振るうことはできるさ。だけど、どっちかというと俺はそっちじゃないんだ」
「そっちじゃねえってのは?」
「そうだな……、じゃあまずは"視て"おくか。どのみち、なんであなたがマスターかってのは気になってたんだ」
それだけ言うとじっと俺のことをセイバーが見つめてくる。男に見つめられるシュミはねえと怒鳴ろうとしたが。
「…………」
セイバーの目を見ていると何か全身をくまなく見られているような気がしてきて、鳥肌が立ってきた。
今喋れば全身を暴かれて、話したくないようなことまでバレちまうような、そんな気味の悪さがあった。
そしてセイバーは不意に俺から目を逸らし、地面を見つめ、後ろの祠へ最後に向けて。
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斗-ミ::::::::::: | ,zz===ミ ,zz=ミx )/|:\{
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こんな顔をしてきやがった。
「お前、マジで俺のことバカにしてんだろ!? 表情に出てんだよ表情に!!!」
「……いや、すまない。あなたは確かにマスターなんだが、微妙にニュアンスが違ってたみたいなんだ」
「アァッ? どういうことだよ」
「あなたはどうやら本当のマスターの端末、直接契約できないマスターが、契約するための依り代として選んだってことらしい」
……? つまり、俺はあくまでそいつが契約するためのドーグってことか? ……割と萎えるな。
「んだヨそれ、じゃあ、誰でも良かったってのかよ」
「その通りだな」
馬鹿正直にセイバーが答えてくる。割と傷つくんだよなあ……。こういうのってなんか調子いい時に限って思い出すしよ……。
「で? 誰よ、そのホントのマスターってのはよお」
「ここは霊地、聖域にも近いんだが、あなたはその端末になっている。つまりは、この土地そのものが英霊を必要としたんだ」
「……この土地? ……よく分かんねえ。守護霊とか神さんとかそういうのかよ?
「そう言い換えることもできるが……、もっと漠然としたものだと思うかな。これは俺の本領じゃないから分からないんだが」
「そうだよ、なんでお前、そういうの分かんの。俺とか回り見ただけじゃねえか?」
まあ、あの目で見られちゃあ何の理屈もなく信じちまいそうなのもあるけどよ。
「ああ、それは俺のスキルだ。俺はそういうことが得意なんだよ。専門は刀だけどな」
◆骨子解明:C++
物事の本質を量る瞳。投影の際にも必要な工程。
セイバーは武器……特に刀剣に関しては天賦の才と呼べる程に理解が早い。
その刀に応じて最適な型で扱える。また、一度触れた剣であれば模造品すら作成可能。
「刀? そういうんがよく分かるってことはお前は鑑定士か?」
「いいや、鑑定とか美術的なことはさっぱりだ。俺はその刀を作る側。つまりは」
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` 、:::::ヾl圭圭l№、
` 、:::`ヾ圭圭№、',r- 、
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`. 、::`''ミリ l¨ ー- .._
ゝ'_ ノ‐- _ i}
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◆赫砂の鞴:B+
洗鉄焔。鉄塊を鍛え、命を吹き込む鍛冶師の真髄。
神聖なる炎によって、内包された不純物を焼き払い本来の秘めたる力を解放する。
このランクならば、刀剣類に限りD~Bまでの宝具にまで昇華する事が可能。
また、戦闘時には炎を宿す事によって武器の耐久性と切れ味を大幅に向上させている。
……鍛冶師?
「あっ、鍛冶って分かるか? こうやって鉄を錬成してな?」
「馬鹿にすんじゃねえよ!? それくらい分かるわ! そうじゃなく、なんで鍛冶師が剣士名乗ってんだ!? なんかそういう伝説とかあんのかよお前!?」
さっき説明を受けたサーヴァントってのは、要するに昔の偉い奴や、ゲームみたいなすげえ奴ららしい。
ってことは、そういった伝説がこいつにもあるはずだ。俺は思いつかねえけどな。
「俺自身が剣を振るったことはほとんどないけどなあ」
「ダメじゃねえか!?」
「でも俺の作った剣は凄い人に使われたしバッサバッサと敵を切ったんだぞ」
「微妙に凄いのか分かんなくなってきたな」
何かよく分かんねえなあ……。もっとこう、分かりやすく、というか、そうだなぁ……。
「結局、お前は何をしたのよ? なんか分かりやすいのないのか?」
「それを言われると難しいんだよなあ……、俺の名前はまあまあ有名なんだが、それは俺かと聞かれれば微妙だしなあ」
「つまりお前は誰でもないってことか?」
「それを言われると仲間や先祖に悪いが……、まあ、あなたの言う通り多分俺の名前は残ってないんだよな」
ふーん……、誰でもないのか。
「あ、同情とかはいらないからな?」
「しねえよ、ちょっと仲良くはできそうかなって思っただけだ」
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「表情が正直すぎんだよ!?」
「まあ、あとはなんだ、剣を作ることはできるし、正直なところを言えば戦うよりそれをしたい」
「……それはダメだ、俺のためにもキリキリ働」
言葉を続けようとしたら、セイバーが無言で威圧してきた。
あ、ヤバい。本能で一瞬中腰になりかけた。あと一瞬遅けりゃ土下座してた。
なんとなくコイツの性格が分かってきたぞ、俺。
「……かなくてもいいが。せめて敵が来た時くらいは守ってくれんだろうな?」
「それに関しては安心してくれ。幸い、この社が拠点として使えそうだし、ここで宝具を展開すれば少なくともしのぐことくらいはできる」
「宝具ねエ、どんな宝具かってのは教えてくれねえのか?」
「まあ、すぐに知ることになるとは思うが……、展開してもいいけど一度するとしばらくは動けなくなるぞ?」
……なるほど、防御できるやつってのは早さが遅いとかそういう話か。漫画でもだいたいそうだもんな。
「その説明だけ聞くってのはできないか?」
セイバーが微妙に目を逸らす。
「できなく、はないが……、実際に見てもらった方が……、いいかな、とは、思ったり、思わなかったり……?」
「歯切れが急に悪すぎねえか?」
なんか隠してんなコイツ? 弄ってやってもいいが……、どうすっか。
23:42より多数決、セイバーの宝具を開示するかどうか。先に2票
1:開示する
2:今はやめておく
1:展開させる
……もしかしたら弱み握れるかもしれねえなあ。よし、弄っとくか。
「隠し事はいけねえなあ? セイバー君よお? その宝具、何かしらお前の秘密に関係してんだろお?」
「いやあ! そんなことは全く絶対どうやってもないから、展開しなくってもいいんじゃないかな!」
何か妙に元気だな? 空元気か? まあいいや、こりゃあホントにいいもん持ってるかもしれねえ。
「じゃあ、マスター命令だ。俺が端末だか何だかは知らねえが、流石に断れねえだろ! おら! 出せ!」
精一杯すごんで脅してやる。俺の言葉に怯んだのか、セイバーは満面の笑みで。
……? 満面の笑み? コイツ、めっちゃ正直な性格だったよな?
「そっかー! マスター命令じゃあしょうがないよなあ! じゃあ、ちょっと規模縮小して開帳しちゃおっかなー!」
……あ、本能的に分かった。コイツ、最初っからその気で。
俺が止める間もなく、セイバーがごつごつした手で俺を社に引きずり込み。
「領域指定、宝具展開! さあ、熱気渦巻く俺の聖地、灼鉄打ち鳴らす赫の神座! 【火乃神鍛地】!!!」
セイバーの背負っていた箱ががばりと開き、社ごと俺たちを飲み込んだ──。
──────────────────────────────────────────────────
トンテンカンテンと赤い塊にセイバーがトンカチみたいなものを叩きつけて火花が飛び散る。
あちこちで炎が燃え、息苦しいほどの熱気に俺はジャケットを脱ぎ捨てた。
「何だここは!?」
「五月蠅い! 黙って一本打ち終わるまで待っとけ!!!」
「アブねえ!?」
ブチ切れたセイバーが木片を投げつけてくる。とっさにしゃがんだが、俺には分かる、アイツはマジでキレてる。
そしてめっちゃ楽しそうに、さっき俺と話してた時を10とすれば10000000000000くらいのマジ喜びを全身で放出している。
よく分かった、よく分かった、コイツ、わざと言い渋って俺に宝具使わせる気だったな? 騙しやがってクソが!
と、叫びたかったが次は金槌が飛んできそうなので止めた。……刀一本作るのってどれくらいかかんだこれ?
──結局、俺が解放されたのは夕方も近くなってからだった。
【セイバーの宝具を開示します……】
◆『火乃神鍛地(れんてつかぐつち)』
ランク:C+++ 種別:対刃結界 レンジ:1~99 最大捕捉:10人
.. `ー-=ニ三三三三三三三三三三 l| |::::| |:::::l:::::|::| | |i!| | l|ll|三三三|ii|::::|i!| l|:::| |三/ . . . . . .
.. . . . .| l. . |i|ヾ| |::::| |:::|l l| |:| . | | |::::| |:::::l:::::|::| | |i!| | l|ll| l |:::|-|:::|l|::::|i!| l|:::| | ̄ . . . . . . . .
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_ -─=ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ニ=─- _
鍛冶師として、自らの作業に最適化された陣地『鍛刀地』。
玉鋼や火床といった、最高峰の設備と材料が軒並み揃う、鍛冶師ならば垂涎モノの工房。
どの様な環境、状況下においても至上の刀を鍛える事を可能とする移動式小型要塞。
非常時においては、内部で作成された刀を自動的に操り迎撃する防衛機構も併せ持つ。
固有結界とは似て非なる魔術であり、普段は背負う作業箱の内部で展開している。
鍛刀地はかつての刀神の名残。本来ならば無限の生産を可能とするが、ヒトの手によって至る、無念夢想の境地に後を託した。
継承される想いを背に、セイバーはいつかその域に至るため、今日も己を鍛え続ける。
【朝行動を終了します】
直下、他陣営描写
12:魔
34:暗
5:狂
6:弓
78:騎
9:槍
5:バーサーカー
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|: | V! V か | :|
|: | リ ∨八 | :|
|: | 辷ン | :|
|.\l____ Berserker ____|/.|
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【というわけで本日はここまで。次回はバーサーカーのマスター作成から】
【おそらく再開は12/7の月曜日になるかなといったところです。平安京やりたいので……。お疲れさまでした】
【土日が想像以上に忙しく、平安京が終わらない!】
【そのため、明日に延期します……】
【というわけでバーサーカーマスターの情報だけ決めておきますね】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】0:特殊判定
【知】4:ちょっと冴えない
【心】1:心は豆腐でできている
【質】5:普通の魔術師
【家】1:一般家庭
【運】1:ダメですね
『ピーキーでは? この戦争には魔術師が参加してないのかな?』
『では属性、及び性別の決定と行きましょう。ついでに【体】の特殊判定も』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
22:50から↓3まで、【体】の特殊判定案。23:00までに集まらなかった場合は、集まったものでランダム
【ミスミス】
【体】0:特殊判定
【知】4:ちょっと冴えない
【心】5:普通メンタル
【質】7:優れた魔術師
【家】1:一般家庭
【運】1:ダメですね
8:秩序・中庸
偶数:男
『候補がそろいましたね。身体に関するワードっぽくない奴はこっちで調整します』
直下
147:機械義肢
258:モンスター
369:土地
7:機械義肢
『割と無難なのを引きましたね。では最後にキーワードの募集』
『どんな言葉を入れてもいいですが、【機械義肢】がスキルとして機能するので、体質的なキーワードはフレーバーになる可能性が高いです。あしからず』
23:10より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
・傭兵
・人体実験
・欠損
『舞弥さん付近の匂いがしますね。男だからシグマくんかも』
『では、そんなバーサーカーマスターが決定したところで本日はここまで、次回はバーサーカー陣営の描写から。お疲れさまでした』
【スキル】
【機械義肢】
失った四肢の代わりに装着されている鋼鉄の義肢。
近接戦闘の主力武器であり、並の格闘家ならば凌駕する戦闘が可能。
【傭兵】
主に金銭や礼装などを対価に魔術師の尖兵として働く傭兵稼業。
今回はとある魔術師に雇われた魔術傭兵として参加しており、場合によってはバックアップを受けることができる。
【改造人間】
国家規模で行われたと噂される人体実験の被害者にして生き残り。
その影響で四肢の欠損や身体能力の著しい強化などが見られるが、記憶や感情面に損傷が発生している。
【来歴】
とある国家で行われたとされる魔術的人体実験の生き残り。
身体の半分近くを機械に置換されており、残りの半分も寿命は長くない。
改造の影響を受けたためか、感情の機微が薄く、記憶にもところどころ抜けがある。
自分のアイデンティティを手に入れるため、自分が生きる意味を探すために魔術を扱う傭兵として世界中を渡り歩いている。
その過程で、今回はとある魔術師に雇われる形で聖杯戦争に参加。
傭兵でありながら魔力消費の激しいバーサーカーをあてがわれるという意味も理解している節がある。
イ/ // /jI斗‐= 、/  ̄ ̄ ̄ ̄/
/ /⌒ jI斗‐‐‐ ィi〔ー‐‐ 7
l、 ! / ,、丶` ‐- __,,.. イ‐‐=ァ
l | jI斗‐= 、  ̄ `ヽ )ト、 \ ィi{z、
ト| /( ー-、 < =- _ 丶___ V/ __,,.\
、 i_} V/ ヽ l、 ト、 }ト、 \| ̄\ ∨ ~、、
/}}/ { V/i ! ヾ ! /⌒ヽ }、 ヽ 、__ >
// / \{ /⌒ヽ\{\ i |/ }! ! V/ | \
7 l/ i! ´`ヽl ヾ }! /l ! l V/ }! | ',
___)`ヽ _} ̄∨ ,' / / / ! i r=ュi! /! / i i!ⅵ、 V/ i! ヾ ヽ\ l
、_} 、ー'\ |/l // ∧、 {{Z l/| / |/}/ //マ价、ヽ !! !ト、 ', }!
,.斗*''  ̄ ̄``~、、 ー=、/{ |/ /∧ / ヽ O l/ Vリハ }! /! ! iヽ l
丶` \ i! l l l 、{ /! }ト、 `^ l //__|/ ! ,′
\ i! ⅵ l l i! i / {ァ_アl /|/
/∧ i!、___, l ! ∧!_l\| ! ∨ !/
jI斗‐=ニニニ=、〉 / }/}/ニニl l! 丶
/ ヽVA〕iト==='ニニニニl lA _、+''
/ V∧ニニニニニニl !ニ\ _ j
// !/∧ニ、ニニニニi! lニニ\ ヾ'
// jI斗‐ 、l |^ニ=- -=ニニニl !ニニニ=\ 〃
// /ニニニニ! 、__ニニ=- -=ニニl lニニニニニ≧s。 /
〕iト // /‐‐、ニニニ}ト! /ニニニ=- -=ニl lニニニニ/⌒~¨ ≧s。,.′
//‐‐ 、ニニニ/ {ニニニニニ=- -=l i!ニニニ/
//ニニニニ/_ ノニニニニニニニニ=-\lニ/ /ー=ュ \
AA:ジェノス(ワンパンマン)
【サーヴァント:バーサーカー】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:???
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:? 【耐久】:? 【敏捷】:? 【魔力】:? 【幸運】:? 【宝具】:?
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
{ ///⌒ \
/ ̄ 丶 ノ=ニ三 ミ、 、 \
/ /__〉'′ ^ミ、 \ {
〈// ア⌒ < {
// ク ─=ミ、 ィfにニ=‐ ヾ {
jノ 〈/ ィf''⌒ヾv 冖vr ⌒`ヽト、 〉ト、 `、
〈/ /| / 弋 _ソノ⌒v乂_ ノ ハ.jハ \〉
〈 ノ/! ー ⌒ ̄ / 丶 ̄ ̄ ⌒{ア⌒ト<
Y⌒|! 〈f::i:} (ハ |
V〈:. ', V/ / { リ
Vハ ', _ ‐=‐ _ ′f/
_ ‐rぅィ⌒)}  ̄ こ  ̄ / /
/⌒ /( ア^) イ
ィ( / /ー/_ / {
// /{ ノ /こ) // {
/ / ノ /^ / /≧=‐ イ/ _j{
{ / , / /冖=‐- -─ ⌒ j〕ト 、
| / / / ⌒ハ /ハ \
_ -‐| ′ Λ ,_‐_‐_‐_', ,′ `丶、
_ -‐ | / ', Λ_‐_‐_‐Λ / \ `丶、
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【バーサーカーの代理AAは諸事情で候補にあったものから変更しています】
元のAAは何だったん?使いにくかったとか?
>>121
【文章メインなのであまり使いやすさは重視してません】
【候補の1つはAAが他の鯖にも使われているかつ、イメージがそちらの方により合っていると考えたので、被りを避けるため】
【もう1つは何がとは言いませんが、"そのまんま"だったためですね】
【22:40頃より再開しますね】
【少し遅れました。再開】
街を臨む高台に風が吹きつける。青く晴れた空に眼下の街は色を奪われたようにくすんでいる。
神経質そうな指先を戦慄かせ、片方の男が街を行き交う人々を指さしていく。
「彼の男は連れの男を殴りました、故に悪。彼の娘は食べきれぬ物をそのまま屑籠へ入れました、故に悪」
「厳しい基準だな、バーサーカー」
バーサーカー、狂戦士と呼ばれた男は振り向くと大げさに首を振る。
「いいえ、いいえ、それは違いますマスター。私にとっての悪とは理想を体現せぬ獣の如き輩のみ。理性なく本能のままに暴力を振るう者のみ」
「それを決めるのは誰なんだ?」
「無論、私です。私は理性の奴であり、正義の執行者である。いえ、そう望まれているが故にそれを体現するのです」
傲慢にも程がある言葉だが、問うた鉄腕の男はそれこそがバーサーカーの芯なのだと短い付き合いの中で理解している。
それを指摘しても無意味であり、自身に利することはないのだと。そしてそういった機械的な判断の奥で僅かに思うことは。
「そうか、羨ましいな、お前は」
「マスターは非常に理性的である。ですので私を羨む必要はありません」
「いや、性格の話じゃない。お前は一本の芯を持っている。故に狂戦士のクラスを選択できたのだろう。狂気にも似た執念。それは俺には存在しない」
半身を機械に置換され、世界の苦渋を見続けてきた男は淡々とそれだけを語る。
半ば独り言のようなその言葉にバーサーカーは答えない。答える必要はないと言わんがばかりに眼下への観察を再開する。
「悪、悪、悪。本能に任せ欲を、情を求めるは恥ずべき悪徳。そしてその悪徳を咎めるべき権威は腐敗した」
指を銃のように構え、バーサーカーはひとり呟く。
「ならばその権威を、理性でもって揺るがぬものにしなくてはなりません。私が、この私が、執行するのです」
直下、バーサーカー陣営行動 【初日】-2
123:襲撃開始
456:情報収集
789:バーサーカー制御
【ミス。【初日】+2ですね。判定に含まれていた場合安価↓】
【マスターの名前、便宜的に"ジュノ"としておきますね】
9:バーサーカー制御
今にも街へ飛び出しそうなバーサーカーの肩をジュノが掴む。重機にも似たその握力にバーサーカーの体勢が僅かに傾ぐ。
「どうされましたか、マスター」
「バーサーカー、お前は理性を重んじるんだろう? ならば、今ここで飛び出して粛清を行えばどうなるか考えられないことはないはずだ」
ジュノの言葉にバーサーカーは一瞬表情を歪め、即座に元の鉄面皮へと戻る。
「確かに、その理論は正確です。この場で粛清を行った場合、混乱が発生する可能性は高い」
「それはお前の望むところではないはずだ」
「ええ、確かに。皆が一頭の鹿ではなく、一匹の兎に目が向かうのは当然のこと」
うんうんと頷き、バーサーカーは指を降ろす。その様子にジュノはやれやれと腰を落ち着けた。
「しかしマスター、行わなければならないことは行わなければなりません。リスクを選択し、結果を見て新たな過程を作ることは必要です」
「もちろんだ。だがそのリスクは少ない方がいい。やるならば夜間、人の目につきにくい時間だ」
「了承しました、では夜まで休むこととします」
それだけ応え、霊体化するバーサーカー。見届けたジュノは息を吐く。
「理性がないとは聞いていたが、半端に理性があるのも厄介なものだな……」
【バーサーカー陣営の描写を終了します……】
【一日目・昼】
ようやくセイバーの鍛冶場から脱出した俺は、軽い脱水症状になりかけていた。
「……殺す気かよ」
「なんだ、割とだらしないんだな。それでマスター、これをあなたに渡しておく」
セイバーの奴がそう言って俺に抜身の剣を投げてきた。ああ、剣ね……。
「投げんじゃねえよ!?」
慌てて飛びのくと、剣が地面に突き刺さる。文句を言ってやろうと思ったが、剣から出る圧倒的な何かに口が開かなくなった。
「……これ、すげえんじゃねえの? これ売るだけでも」
「ダメだ、そんなもんは売り物にならない。元々マスターの護身用として打ったものだしな。宝具程度の価値もない」
……ホントにかあ? 正直聖杯戦争なんか参加しなくっても、このセイバーが打った刀だけでも適当に売っときゃいいんじゃねえの?
そんなことを考えていると、目の前を剣が横切っていった。髪が一房はらりと落ちる。少し漏らす。
「絶対ダメだからな? そんなもん売り物にしたとなっちゃ、俺が許せない。ここで喉突いて死ぬ」
それは絶対に止めてくれ、血まみれになりたくねえ。
↓2 何をしますか? 【一日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー)
2:偵察/情報収集
3:監督役と接触
4:自由安価
3:監督役と接触
一触即発状態のセイバーを何とかなだめ、ようやく脂汗が止まったころ、セイバーが話しかけてきた。
「しかし、考えれば考えるほどマスター、あなたは参加しない方がいいと思うんだよなあ」
「アァッ? 舐めんじゃねえぞ?」
「ノーモーションで恫喝するのは止めた方がいいぞ。いや、願いがないのはまあいい、よくないけど」
……そんなに大切なもんかねえ、願いってのは、こうガッポガッポでウッハウッハとかそういうんじゃねえのか?
「俺が心配してるのは、あなたにちゃんと戦う自覚があるかってことなんだよ」
「アァッ? 舐めんじゃねえぞ?」
「一定の入力に対する出力が同じなんだな……。そもそも、最初に俺を呼んだ時も半分漏らしかけてただろ」
漏らしてねえよ。
「で、しばらく一緒にいて分かったけど、あなたは正直小悪党だし、口だけだし、態度がデカいだけだし」
「正論止めろよ! 泣くぞ!?」
「大の大人が泣くことで関心を引こうとするんじゃありませんよ……。俺としてもまあ、今回は運が悪かったってことにもできるし、どう? 離脱してみない?」
「ヤだね! 俺はこの戦争で勝ってすげえ奴になるんだよ! 何が戦う自覚だ! ンなもんお前がいりゃあ大丈夫だろ!」
捲し立てるように言葉が出てくる。それのどっかで自分も分かっちゃいる。ダッセえなあ……、とは。
そんな俺をじっとセイバーはあの瞳で見つめてくる。そういやこんな目で見られたのはいつ以来だ?
馬鹿にすんでもねえ、可愛そうなやつだと憐れむでもねえ、ぶん殴ってビビられるでもねえ。ただ、見られているような。
「……はぁ、とりあえずは仕方がないか。じゃあ、一旦監督役だけにでも会っておいた方がいいだろ」
「監督役……、ああ、そういや言ってたな。審判みたいなもんだっけ? ……まあ、礼儀は必要だよな、目を付けられりゃたまったもんじゃねえ」
「目を付けられはしないと思うけど。おそらくこの近辺の教会だろうから……。直接行くか? 一応小手先だけでよければ礼装とかも作れるけど?」
直接会いに行くか、遠隔で会うかってことか……。こええ奴だったらどうすっかなあ……。
↓2、監督役との遭遇方法
1:直接行く (確実に会えるが何かしらのトラブル発生可能性もあり)
2:使い魔礼装 (会えるかどうかはランダムだが安全ではある)
3:自由安価
1:直接行く
「……セイバーよお、俺のこと守れる?」
……あれ? 予想以上にキモくね? この発言?
「……まあ、できないことはない。さっき見せた俺の宝具はいざというときの避難場所になるからな」
良い感じに流しやがって、それはそれで恥ずかしいんだぞこっちは。
「ただし、居心地は保証しない」
「しゃあねえ、そこで贅沢は言えねえか。ただ、その箱何なんだよ。なんで箱なんだよ?」
箱ン中にまあ、さっきの鍛冶場が広がってるってのは理屈では分かるんだ。要するにあれだろ、ドラえもんだろ?
ただ、それなら最初っから鍛冶場を呼び出すとかにすりゃあいいと思うんだが。
「ああ、この箱は元々鞴なんだよ」
「ふいご?」
「火に空気を入れる道具だ。俺のずっと前の先代が箱に改造したんだとか聞いたが、詳しいことは分からん」
ふーん、鞴ねえ。それがなんで箱になったんだろうな? 何かを入れるためか?
直下、移動判定。トラブル発生したかどうか、4以下で発生。
8:発生せず
とりあえず何もなく教会には着いた。セイバーは森を抜けてから霊体化ってのをして、隠れて見てたらしいが特に気になることはなかったらしい。性格はクソだが、その目は信用できる
「まあ、昼間だしそんな露骨には動かないってことだろうな」
「そりゃあそうだわ、ポリが来ちまう」
教会の扉をくぐり、中へと入る。……・なんか居心地が悪い。よく考えりゃ、生まれてこの方こんな場所には来たことがねえもの。
何となく身をちぢこませて進んでいく。祭壇だか何だかしらんが、黒い机の前に監督役は待ち構えていた。
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「ならどうだってんだよ」
うさんくせえ眼鏡だな? こーいう奴は嫌いだ、いっつも俺を馬鹿にしてくる類だ。
「すいません、うちのマスターはチワワみたいなものだと思ってください」
「誰がチワワだ!?」
口を開けば悪口しか出ねえのかこいつ!
「はっはっは、面白い陣営ですね。とにもかくにも、マスターとしてここを訪れたということでいいのですかな?」
監督役の問いに俺は大きくうなずく。セイバーが隣でやれやれといった顔をしてるが無視してやった。
「分かりました、ではあなたを参加者として認めましょう。何か連絡がある場合はこちらから使い魔を送ります。何か聞いておくことなどありませんか?」
「ねえよ」
「じゃあ俺から。もしマスターが何かしらで……」
そのあとはセイバーと監督役の2人で小難しい話をしてやがった。
……さて、これで俺も本格的に参加ってことか。昨日の夜のことを思い出して、少し、震えが来た。武者震いって奴だ。……多分。
直下、5以上で何らかの情報入手
【前どうだったか覚えてないんですけど、何となく77はクリティカルで99はファンブルだった気がするのでそういうことにします】
77:クリティカル
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人 ノ¨
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l l ⌒ } ',
ノ { l ノ .',
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/ ∧ー''"´ lヽ ',
__rュ-、 ./ / ヘ l ヘ .',_/つ、-、
../ ,-‐')<./ / ヘ l ヘ ´ }-‐‐、ヘ ヘ
.ヽ /`,、\ / | / /l l 乂 /r‐、ヽ /
`ヽ_ l ノ) \ ( | /| / |/| /|/|´/`ー―‐'
.` ̄\ \|ヽ∧/| /| | / / |./ /
123:ピンポイントに情報入手
456:陣営(友好的)と接触
789:陣営(友好的&関係者)と接触
7:友好的かつ関係者陣営と接触
直下、クラス
12:槍
34:弓
56:騎
78:暗
9:魔
99:乱高下か?
|| / /
|| / /
\ || ┌―┐ / /
\ | ┌┘ | ┏┓ ┏┓
\ (___ \ ノ ┃┃┏┓┗╋┓
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\ _/ ̄:::>――rく:::∨ニニ| ┃┃┃┃
⌒7::::::/ \ 人∧:::V二| ┗┛┗╋┓ ┏┓
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⌒Y⌒ |⌒l二| ┃┏━┛ ┗┛
\ |__ }―( 厶ノニニ| ┃┗━┓
人 ノ¨ ̄\| ┗━━╋┳┓_____
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ー─────── / ̄|ニニ||ニニ| | ┏━┛┃────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / |≧==≦| |\ ┗━━┛
/ |二〇二| /う \
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/ '\ |ニニニニニニニ| 〉 \
直下、一の位でこういう結果になった理由、十の位でクラス判定
123:鱒がヤバい
456:鯖がヤバい
789:実は監督役
1:鱒がヤバい
2:槍
【というわけで本日ここまで、お疲れさまでした。次は金曜日の同じ時間に】
【次回、友好的かつ関係者なくせにヤバいマスター有する槍陣営との接触。どんなヤバさかはキャラメイクのみぞ知る】
【はい、時間ですね。槍マスター作成から開始します】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】3:運動得意じゃない
【知】1:バカ
【心】4:ちょっと弱め
【質】6:それなりの能力
【家】1:一般家庭
【運】3:あまりよくない
『これで関係者かつヤバい奴っていうのは、相当ヤバい奴では? 相ヤバ』
『どんな感じの関係者かってのは、属性と性別決めてからにしますね』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
8:男
3:秩序・悪
『属性的には確かに協力者っぽい部分がありますね。じゃあ、関係者要素を決定します』
『とりあえず無難なところ3つで決めましょう』
直下
123:上司
456:部下
789:友人
7:友人
『貴方には友人がいたようですね。よかったよかった』
『では最後にキーワードの募集。ヤバい要素を入れてもいいですし、好きな言葉を入れてもらえればいいです。勝手にこっちでヤバくします』
23:00より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
\ | l|l|l|l|l|l|l|l|/ // \
二 二/ \\
― 好 好 俺 俺 ―/ 丶
二 二/ / // ∧ l /∧ \
― き き の は ― // / l //≦} 、
二 二 / //l//≧ ノ/l/r ッ)l ノ
― だ な 事 ― /l / ≦ ツノ 〈 ""∥
二 二 "" 、
- 人 を ― - ノ
二 二 /
― が ―  ̄/
二 二 ≧ _ /
//|l|l|l|l|l|l|l|l |\ / ̄ ̄
【スキル】
【復讐者】
受けた痛みや苦しみを忘れることなく、必ず牙を突き立てようという鋼の意思。
現在はサーヴァントにより殺害された実の兄の仇を探している。
【暴走車両】
一度目標を決定するとそれに向かって突き進む生まれ持った性分。
基本的に頭が悪いので強引な突破にはなるが、起死回生の突破口となることも稀にある。
【愚者のひらめき】
基本的には馬鹿だが、稀に本質を探り当て、正解を導き出すことがある。
俗に言う「俺は馬鹿だからよく分かんねえけどよぉ~……」。
【来歴】
遠く過去に魔術と繋がりのあった家系の出身。
主人公とは中高が同じ腐れ縁で、実の兄が主人公を舎弟のように扱うため関係が続いている。
既に魔力の智識は絶えているが、偶然にもサーヴァントを召喚、聖杯戦争の参加者となる。
当初はあまり興味がなく、参戦の意思も薄かったが、兄がサーヴァントによる被害を受け奮起。
傷つけた相手に落とし前をつけさせるべく、戦争に本格的な参加を決める。
【では少しだけ本編を進めていきましょうか。妙にパソコンが遅い】
とりあえず言うべきことは言ったし、聞くべきことは聞いた。ならもう教会に用はない。
セイバーが、「他に言うことはないのか? 例えばマスターを放棄するとか?」みたいな顔をしてるが無視だ無視。
そのまま教会を出ちまおうとしたところで。
「チェイヤーッ!!!」
「ギニャアアアアアッ!?」
扉がバカでかい怪鳥音と共に吹き飛ばされた。ひとしきり叫んでからダッシュでセイバーの背中に回り込み対ショック体制を取る。
絶対敵襲じゃねえかよ、こんなん! もうもうと土ぼこりが立ってるし監督役は涼しい顔してるしよお!?
「セイバー! 俺を守れ!」
「落ち着け! あー! 勝手に箱を開けようとするな! 羽織に顔を突っ込むな! 尻が出てるぞ!?」
パニックでセイバーのケツしか見えねえ!? ここはどこだ!? 俺は誰だ!?
「やあやあ俺様こそはこの聖杯戦争に名乗りを上げる大英雄!!! 火雲ぶち抜く槍の名手! ランサー様だ!」
> ――――‐=ミ、__
ト、 / ―― 、/ __/i}
\ー―‐ _ \くア }、__
{__ >― 、 、 、 .八_ ノ
/r―‐ \ \ \ \ \′\_>
/ /} 〃 .l{ i{__}ア^、\ \ \ ‘ 、 \
‐= イ/ / { ‘, \>、_>、_.\ ‘,_\__>
. 〃i{ i{ { 、\ 、 ノ .r'芳ハ ト、>、 | \} ̄
// i{ i{ ‘,{ \}\> 乂少 i! i{ \\
./ /i{ 八 Vf^芳ぅ .| / i|. /{\ >
厶イ j', i\ {‘,乂ツ ` イ |ハ } / i{>
厶 ,{ \ \ く ー'´ノ ./ VVハ{
.Vハ 、__>  ̄ /{〃
\ {\〕iト __ /「 ̄ ̄ ̄ ̄}
V V / ̄} | __ /7 ー―/7、__
{ ̄{ } | ´ //__ /// ⌒\
} }/ /  ̄ ̄ ̄ / >‐┐
jI斗 r{ /___ { /-‐  ̄ {
/{廴 _}} / ` / /\ / ̄\
/  ̄ ̄ {\_/{{__ -― i{ \ / __>、
/ ___/_ // i{{ ∧ / / \ /
// / ̄ / {{ oO二二二}} \__ / / \
{/ / { {{ 8 8 八i{ , \
/\ i{ { {{ ゚∞∞゚ / \/\ \
「耳が裂ける!!! 大声で叫ぶな2人とも!?」
うるせえ! 勘弁してくれ! 俺はもういやだ、死にたくねえ!
「……よっしゃやったれランサー! って、あー? そこにいんのは」
「ここには誰もいません! 哀れなゴミクズしか……、って」
……どっかで聞いた声だな。少し心の余裕ができたのでおそるおそる顔を出すと、そこには見知った顔と見知らぬ顔。
見知らぬ顔は全身からクソガキオーラを放つちっこいの。見知った顔は……。
「「何してんだお前!?」」
2人の声がユニゾンした。
【ランサーのステータスを公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:D 【耐久】:D 【敏捷】:D 【魔力】:A 【幸運】:C 【宝具】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
,.  ̄ ̄ > アi}
{廴_∠  ̄ \⌒〃 r‐ ミ
__乂__ V/ と 、}
/__ ̄ / 厶 } } /{ ‘, く^>‐く⌒>、
'⌒/ { /^^ ′ //斗ハ ‘, \ に_}\
/ ./ { V 厶イ/芳うヽ} V}\ 乂 j }‘,
厶イ | 〃うぅ、 i{.弋_り厶イ i{ノ {^ ーヘV ハ
厶イハVハ弋リ / } 八 }こ\ V ノ
}ハ/乂 \ ' .厶ィ} /V ____ ,. '⌒\__}___}ア
}^ | 込、 r ヲ 厶イハ}'´ / }}/
\ ハ}ハ〕ト __ イ/}/「 { / ,. '´
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{ ^V}_ --./ T i{二二O}}}O‐イ \_ /!
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/、 /‘, , {{{ {
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┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【以下、詳細不明……】
【便宜的に伝次、としておきます】
「つまり、そういうこった。どうも俺の家は昔そーいうことやってたみたいでなあ」
「なるほど、俺と似たようなもんか」
「何も似てないぞマスター。鏡なら作れるから今度貸してやろうか?」
友人である伝次と予想外の出会いを果たし、さらにコイツがマスターだと判明した。
正直ビビったが、逆に言えばこれはツイてるんじゃねえか……? ハッキリ言って伝次の奴は馬鹿だし、上手いこと言いくるめればいい道具になる。
「おい、伝次」
「でよー、俺としては戦争なんてどうでもいいんだけどよ、兄貴ぶっ殺した奴だけはオトシマエつけねえとな」
前言撤回。コイツの兄貴ってことは、前夜俺の横で死んだアニキってことだ。
あのとき、アニキは胸を突かれて死んだが……、その原因は……
直下、アニキが死んだ原因
123:普通にクズなので突き飛ばした
456:逃げた方向に運悪くいた
789:関係なく真っ先にやられた
5:逃げた方向に運悪くいた
……俺が全身全霊でヤバいと思って、逃げ出した先にアニキがいて。
要するには俺が逃げなければ、アニキは死ななくて。……でも、俺悪くねえじゃんよなあ?
「(……マスター、もしかして彼の兄の死に関わってる?)」
「(ババババババカ、ンなはずねねねねネーだりょ!?)」
「(かかわってるのか……)」
「(お、俺は悪くねえ! 俺が逃げた先にアニキがいて、俺に向かってきたのが運悪くアニキの方に!)」
「(流石に突き飛ばすほどのクズじゃなくて安心したよ。でも微妙なラインだなあ……、相手によれば、悪く受け取っても仕方ないし)」
確かに、俺は悪くないが逆恨みされる可能性もある。バカだから言いくるめることはできるだろうけど、変なとこで勘がいいしな……。
それにコイツ、一回思い込んだら止まることねえし、一回敵だと思い込まれたらマジでやべえんだよな……。
「ああ、そういやお前、アニキの小間使いみたいなことさせられてたよな。何かアニキ殺したやつのこと知らね?」
「ぴっ?」
「なんだよそりゃ、鳥の真似か?」
あー、どうしよ、どうしよ、どうしよ! セイバー!
「がんばれますたー」
棒読みじゃねえか!?
「おーい、伝次、戦わねえのかよ、こいつサーヴァントだろ? 俺がどれだけ強いかってとこ見せつけてやんねえとだろ?」
「ちょっと待ってくれなー、ランサー」
「いいけどよお、そろそろ我慢できねえぞ!」
「ランサーもちょっと愚図り始めたしよお、なんか知らね? 何でもいいんだけどよ」
どうする!? 俺!?
↓2 ランサー陣営への対応
1:正直に全部話す
2:一部誤魔化して話す
3:誤魔化す
4:自由安価
(自分目線では)サーヴァントに殺されたとだけ伝える
>>172 (自分目線では)サーヴァントに殺されたとだけ伝える
【というわけで今夜はここまで、次回、ランサー陣営と仲良くやれるかどうかの重大局面。お疲れさまでした】
【次は月曜の同じ時間くらいに再開します】
加藤純一(うんこちゃん) Twitch
Steam(PC)/オープンワールド
戦争サバイバルゲーム
『RUST』シーズン6 Episode1
『RUSTする』(7:48~放送開始)
http://www.twitch.tv/kato_junichi0817
【Googleが大規模障害のようで。こことはあまり関係ないとは思いますが】
【22:45分前後から開始します】
【再開】
……馬鹿正直に話しても痛い目を見るのは俺だ。
それなら、こう、マジでホントのとこは誤魔化して、あとは正直に言った方がいいって奴だよな?
「そ、それなんだがよ? 実はな、お前の兄貴はその、サーヴァントってのにやられたんだよ」
「……やっぱりかよ、……見たのか?」
「あ、ああ、見た見た、バッチリ見た! サーヴァントがなんかして、アニキがやられちまうとこをよ!」
嘘じゃねえぞ、嘘じゃねえ! 俺は確かに見たし、殺したのは間違いなくサーヴァントだ!
「ふーん……」
や、やめろ、見るな。脇の下の冷や汗が止まらねえ。なんでこんなことになってんだよ、俺、何か悪いことしたか!?
直下、ランサー陣営反応
1:嘘だな
23:ふーん……(疑念)
456:ふーん(納得)
789:そっか、ならよお……
5:ふーん
しばらくじっと俺の目を見て。ぷいっと別の方向を向く。
「ふーん」
あ、このふーんは大丈夫な時のふーんだ! いつだったか部活のアイスパクった責任擦り付けたときのふーんだからな!
(性根が腐ってるのか?)
(2回目はバレて1回目の分もタコ殴りにされたから大丈夫だ)
(性根が腐りきってるのか?)
「そっか、ならしゃあねえな。サーヴァントってよお、なんだかんだ言って強いから逃げるだけでも大変だったろうしな」
「そ、そうなんだよお、マジで怖くってよお。アニキが死んじまうのどうにか止めようとしたんだけどよお」
「しゃあねえさ。兄貴もイイもんじゃねえし、どっかで死ぬだろうとは思ってたしな」
ギラリと伝次の目が光る。コイツこういうとこがマジで怖いんだよ……。
「でもそれで俺が復讐しねえ理由にはならねえしな。んじゃまあ、こんな状態だしまたどっかで会うかもな」
「なんだ? 行っちまうのか?」
「おー、ホントならランサーが誰かと闘いたいっていうから連れてきたけど、お前と闘ってもしゃあねえしな」
そう言いながら立ち上がる。……せっかく顔見知りだしなあ。なんか、こう、上手いことできねえかな?
↓2、何か話しかけることあれば。複数選択可能、ただし数が多いほどそれぞれの確率低くなる
1:同盟の提案
2:情報交換の提案
3:今夜のみの同行
4:自由安価
2:情報交換の提案
とりあえずあわあわと伝次の前に立つ。
「? どーした?」
「え、なんだな、あの、その……」
ノープラン! 圧倒的にノープラン!
口の端を歪めて混乱してる俺を見かねたのか、セイバーが助け舟を出してきた。
「せっかく此処で会ったんだ。何か情報交換をしないか?」
「情報交換? あー、確かに。ランサーが攻め込む場所考えといたほうがいいしなあ」
「そうだぜマスター! せっかくここまで来たのに戦えねえってんで、俺めっちゃうずうずしてんだぜ!」
なるほど、情報交換か。悪くねえ、よくやったぞセイバー! ……? 情報?
(おい、セイバー、こっちが出せる情報って何かあったか?)
直下、セイバー情報 【骨子解明】+1 【初日】-1
123:ブラフに決まってるじゃん
456:少しあるよ
789:バッチリあるよ
5:少しあるよ
(少しだけだけどな。街の様子を見ていたら、どうも魔力の流れがおかしい場所がある。ってことは何かが起こってる可能性が高い。どこかの陣営がいるかもだ)
……ここに来るまでの間にちゃんとやってんだな。昼間気が狂ったように刀叩きつけてるのとは別人みてえだ。
(あなたがあんまりにも頼りないからここまでやらざるをえないんだよ。介護だと思ってくれ)
介護!? 人を耄碌した爺みたいに言いやがって! ……ムカつくがとりあえずは相手との話し合いだ。
「戦いたいならこっちの出せる情報は悪くないと思うぜ。もっとも、そっちの情報を聞いてからにはなるけどな」
「へぇ、ならよお、マスター。言ってやれよ! 戦えるってんなら別にじょーほーとか気にしねえからよ!」
直下、ランサー陣営情報
123:しょぼい情報
456:街の噂
789:サーヴァント
4:街の噂
「ならまあ、大した情報じゃねえかもだが、教えてやるよ」
「おお、ありがてえ!」
なんであろうと手に入るならそれに越したことはねえしな! 昨日からずっとあの森ん中だしよ。
「街で最近出てる噂なんだがな、兄貴の仇探ってるうちに出てきた奴だからどうもきなくせえってことで」
直下、街の噂
123:人が死なない病院
456:湖のUMA
789:徘徊するホラーの怪物
0:特殊判定
、 、
-/ ̄ ̄\/
-/ 丶/
-/ ∨
、 ―――― > "  ̄ " < }l/
( ――> " 丶 }l/
\ \ / ― 、 \ ノ-
. /l \ \ ( (::::::::)) l 、≦
. / ̄ \ ノ ― l≦ ノ l
| / \__/  ̄ |
l / l
. \  ̄\
l{ \ ノ
∧
/∧ ∨ l /
∧ ∨ ∧ ノ __ /
、 :. ∧ /―‐ ∧ ∨
\ ノ ∧ ∨ ∧ ノ
\ \ /∧ ∨
― '  ̄
123:降臨者
456:UMA出現!
789:今なんか中心部でやってるらしいぜ
3:フォーリナー、降臨
ニニ>‐=‐<ニニ才´ `ヾニニニニ/
γ `ヽ/ -‐=ミx/
●_)● ● ( }  ̄ ` ●
__ ) / 人 r ⌒ヽ\ /
● / Y⌒Y´V  ̄ ● V V{ニニ{
/ i Y{__,人__ノノ ⌒ )ニニ=-‐=‐-
ム_i 人__ノ V ● ‐=彡V´
ニニし / {i / } Vニノ
ニニ{ `V ● ● 八 __{ 人 ノニ ● ●
ニ:八 _人__, _ィニV  ̄ ヽーイニニ>-={ ‐ 、
ニニニ)⌒ヽ{___/ }ニニ/ ∨´ _(__Y Y Y
V⌒ヽ V ノ⌒`ヽ __ノ_> ´ `ヽ __ノ }
}{ \__ノ ー ' i}_/ ヾ=- __ ‐=
⌒ヽ( V ● ● ● ● }ニニニニニ
} } / ⌒ ヽ ノ>-‐=…
__ .ノニニ<ニ/ ,/ i{ i/ {_{ / / Y/
`ヾニニニニニしニ{__ 八__ {__ノニし_{ { ノ
V{ニニニニ/ `V// ヽ__八__,ィ ● ●
<二ニ=-v'/ ● ● }i /ニi __
● } } / / V ヽ ● {ニl{ /⌒Y´ `Y⌒ヽ
123:ドッペルゲンガーがいるってよ
456:頭がおかしくなる奴が増えてるってよ
789:火事が多いってよ
7:火事が多いってよ
「最近なあ、妙に火事が多いんだとよ」
「火事?」
……そういやあ、数日前からサイレンをよく聞く気がするな。
「んでもって、その火事の中にな、消えない火がいくつか見つかったとか見つかってないとか」
「消えない火!? なんだそれは、そんなものがあるのか!?」
うわっ、セイバーの距離の詰め方がヤベえ。ほら、引いちゃってんじゃん。
「俺の炎の方がすげえぞ!!!」
うわっ、ランサーが対抗してきた。クソガキかよ。
「お、おう、ただ、あくまで噂だからな、詳しいことは分からねえ。実際火事の後ずっと燃えてるってことはねえしな」
確かに、今まで燃えてりゃそっちの方が話題にならあな。だが、この状況だし知っておくだけでも何かの参考になるかもしれねえ。
「分かった、ちょっと気にはしておくわ。俺の方の情報も大したことはねえけど」
「どんな炎なんだろうなあ……、ヒノヤギハヤヲノカミでもそんな火は多分出せないだろうからな。錬鉄に使ったらどんな感じになるかなあ……」
「俺の方がすげえんだって!!! 話聞きやがれ!!!」
……コイツら、ホントにダメな時はマジでダメだな。
【昼行動を終了します……】
直下、そういやフォーリナーって……
1234:伝統の八騎目だよ
56789:もちろん、一つクラス潰してきてるよ
6:君のクラスを潰しに来たんだ
直下、潰れちゃったクラス。偶数で暗、奇数で騎
6:今回アサシン君の出番はお休みです
直下、他陣営描写
12:降
34:弓
56:騎
78:魔
9:狂
6:騎
_ __
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ヽ .{f.j川川川川川/ .j
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【というわけで今夜はここまで、次回、ライダーのマスター作成から。お疲れさまでした】
【水曜日の同じくらいから開始します】
【はい、時間ですね。騎マスター作成から開始します】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】3:運動得意じゃない
【知】0:特殊判定
【心】5:人並み
【質】8:非常に優れている
【家】7:優れた魔術家系
【運】4:少しツイてない
『初めて魔術師的なのが来ましたね』
『知力の特殊判定は属性と性別決めてからにしますね』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
8:男
1:秩序・善
『初めての善人ですね。しかし秩序なので、主人公その他のチンピラとは相性が悪いんだこれが』
『では、知能の特殊判定ですが、先に良い方か悪い方かを決めておきましょう』
直下、【知】特殊判定。偶数で有利な特殊、奇数で不利な特殊
6:有利な特殊判定
『というわけで優秀、もしくは何らかの知能強化が加わりました』
『ではその案を募集します。なんとなくそれっぽい単語でも、めっちゃ専門的なのでも』
22:48から↓3まで、【知】の特殊判定案。22:55までに集まらなかった場合は、集まったものでランダム
『はい、ではがんばっていただきましょう』
直下
147:サイバー
258:超軍師
369:安楽椅子探偵
2:超軍師
『超軍師だそうです。超軍師ってなんだ? パリピ孔明でしょうかね?』
『では最後にキーワードの募集。【超軍師】がおそらくスキルワードにはなりそうです』
23:00より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
初恋の人は清姫、とある聖杯戦争で彼女見た瞬間恋に落ちた
爆発
『ふむ、集まりはしましたが、>>224 は少々物語がありすぎて、固定されすぎてしまう印象を受けます』
『まず、単語と指定してましたしね。ある程度修飾されたり固有名詞程度なら許容しないでもないですが……』
『折角ですし、>>227 と悪魔合体させます。今後同様の事態があった場合、こちらの裁量で弾きますのでご容赦を』
【体】3:運動得意じゃない
【知】0:超軍師
【心】5:人並み
【質】8:非常に優れている
【家】7:優れた魔術家系
【運】4:少しツイてない
ィ≦三三≧tz、.
////>___ `ヾ三ミkt、
////// ´、_ \ ヾ三シミミt、
ム//// ヘ fj ┐` r、_Ⅵ||i!
/´7У/  ̄ [_fッ、_〉//
/! |/l _ | `´f//
/人_ V fl|シ、__ ノ .!´
///////`i |!' へ _`ー ,ィz ノ
{//////' 八  ̄ }リ ,イ|
V//// ヽ /|'リ
. V// \ ,ォt、 , イl/!
___.>〈 ̄ 一 _ <||||||}イ////
 ̄ ̄ ̄ ̄ / / ∨ 及|lリ、////
/ / ∨、 /.:ヾlト、 Y´
/ / ∨\ /\.:.:.:.:.人 ヽ、
. / /____ ∨ ` ´ ヽ.:〈 \| \
ー─── - 二'ー∨ |.:.:.:\ ヽ \
【スキル】
【超軍師】
ウルトラでスーパーな軍師、孫武の再臨とも噂される卓越した戦闘への思考回路。
戦闘において高い洞察力や事前準備によりサーヴァント、マスター双方へ強力な補佐を行うことが可能。
【地獄センス】
恵まれた頭脳から放たれる壊滅的なセンス。基本的に人が美しいと思うものを苦手とし、醜いと思うものを愛する破綻者。
自覚はあるため自重はするし、自粛もするが、本性を丸出しにすると警察案件になりかねない。
【人生は爆発です】
過去、自らが参加したとある戦争で気づいてしまった自分の破綻した部分。つまりは重度の爆発フェチ。
愛するものを爆発したいという思いに駆られてしまううえ、自然魔術を応用することで物理的に爆発させてくる。
【来歴】
街に基盤を持つ魔術師。歴史ある魔術家系に生まれ、土地の管理者でもある。
人柄がよく、地域にも多くの貢献を残しているため、周囲からは変わってるけど優しい有力者、といった扱いを受けている。
過去にとある戦争に参加した経歴を持ち、マスターとしても活動経験がある。軍師としての才能はそこで判明した。
その戦争において深い関係になったサーヴァントが爆発し、消滅したことで自身の破綻した部分が開花。
愛するものを爆発したい、美しいものを爆発したい、という欲望に憑りつかれており、自身の境遇との矛盾に葛藤している。
『というわけでマスターを決定しましたが、サーヴァントで少々悩んでいます。のでそれだけ判定』
直下、ライダー決定
12345:AA信長
67890:竜
9:ノッブ残念
. //::/:/:::/:::::/:_:_:∠:::::}i、 |
. /l:{::{::::{:iレf一'⌒ヽ/}「ヾ::::}i、 く
/{::::{_j;ノ⌒ ̄\ /jレ‐┼ \::}i、 ヽ
. ∧:∨l| U / /j {,ィ ヾ{\ }
/[:::rく | / _/ /i{/ ミ ∨ /
. {/{:フ /ー‐一/\ i ==彳\_ ∨
/| {f /l / ̄oハ ハ \ ̄}| {(_ U/
l│ 人 |::::::::::::::}} }:ハ _ __ ヾ} く
/ 「ハ 乂__/ 人_{__/ }liトn\ | \
| { ∨ / ィjif{_/ ̄\ |__ }lli}
人\‘, U / jifく/\/\∧ |liリ
__/ }ト、__} \ ∨/////〉〉/∧ /
. |l::::::::Vli し ∨///〈〈/\∧/
__,ノリ:::::::::i`トN{ ∨\/\/ _〉
'⌒ーァ一'::::::::::::|:ノ:::::トN{、└‐ ご ̄ <
/ ̄:::::::::::::::::/:::::::::{ トNl{、 il川川l\
::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::) | トN{川川川レイ´}
:::::::::::::::::::/⌒}::::::/:::/ \\  ̄ ̄ ̄ /
 ̄):::::___/ /:/{:::(\ \ \/
厂:/ (:::::( \:\\ \  ̄ ̄|\
『というわけでライダーが決定しました、描写の準備をします。判定があってもおそらく一回二回なので、ゆるく待っていただければ』
【サーヴァント:ライダー】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ライダー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:???
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:? 【耐久】:? 【敏捷】:? 【魔力】:? 【幸運】:? 【宝具】:?
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
-─………- 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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.:::::::/:::::〃 |::|:::::::::|:::斗 :::::::::|::::::| :::::i
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/::::::/::::::/:∧::::::Ⅵl  ̄ i::::刈リ/リ:::::::八|:::::|
/::::::/::::::/::/:∧::::::Ⅴ≧=--=≦癶{_{{{:Ⅳ:::::∧:::|:::::|
/::::::/ ::::/¨¨¨¨Ⅵ::ハ / ∨/∧,:¨〃:::/くⅥ:::八
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/::::::/:::::::iァ / Ⅵ| 癶、 、 |:::::i i:::::::::::::\
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┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【以下、詳細不明……】
【名前は便宜的にショー・カツとかにしておきます】
街の北方には大きな湖が存在する。中心部のビル街からは想像もできないような澄んだ空気。
週末になれば行楽客や一時の癒しを求めた街の住人が訪れるその湖の畔に、年代をそのまま塗装したかのような威厳ある洋館が立つ。
洋館の主は街全体の水系に繋がる湖の深い青を見つめ、大きく息を吐いた。
自然な動作に漂う威厳、この街に根を下ろした魔術師としての風情は十分備えているだろう。
そもそもこの戦争を招致した立役者の一人でもある彼は、かつての記憶を思い出す。
若かりし頃参加した戦争、そこで消えた淡い感情、──そして、自らのサーヴァントの零基が爆ぜたときに自覚した自分の中の異常性。
この目の前の湖が今、爆ぜたらどうなるだろうか? 一滴たりとも残すことなく蒸発するほどの熱量をぶつけたらどうなるだろうか?
いや、むしろこの洋館すら、湖を包む森すら、この街すら。全てが爆ぜてしまえば、どれほどの喜びを得られることだろうか?
バルコニーの欄干を強く握りしめる。まさか、そんな馬鹿な真似はできない。
私はこの街を守護する立場であり、そもそもそんなことをしでかせば二つのキョウカイに目を付けられるのは当然だ。
頭を振り、邪な考えを打ち払う。……しかし、ならば。
「マスターさん、お疲れですか?」
かけられた声へ微笑みを返す。
「いいえ、そんなことはありませんよ。あなたこそ、戦争のさなかです。無理をしてはいませんか?」
「もちろんです。もっとも、私は主の加護もありマスターさんよりはよほど力強いですよ!」
「おっと、これは失礼。お許しを、レディ」
「いえいえ、構いませんとも」
穏やかに微笑みを返す少女。背こそ低いが、凛としたその姿勢は思わず頭を垂れてしまいたくなるほどの風格がある。
知る限りの知識では男性だったはずだが、その精悍な表情には性別の差すら感じさせられない。
もっとも、私にはその美が感じられないのだが。
「そろそろ夜が更けますね。ライダー、貴女の友人はどうでしょうか?」
「はい、この湖は彼と相性がいいようなので、守護はお任せください!」
「分かりました。基本的には貴女の意思を尊重し行動を行います。この拠点は貴女の友人にとっても有利な環境だ。必ず守らねばなりませんね」
そうだ、守らねばならないのだ。私は守る側の人間であるはずなのだ。だから……。
まかり間違っても、この街に沈む夕陽に、この街が燃える光景などを想起し、重ねることは許されないのだ。
直下、ライダー陣営イベント
123:事前準備
456:街の調査
789:別陣営との遭遇
5:街の調査
「さて、では守りを固めるだけが戦いではありません。こちらから調査も行っていきましょう。協力をお願いできますか?」
「はい! もちろんです! ちょっと話を聞いて来ればいいですか?」
「ええ、なるべく広範に聞いていただけると幸いです。こちらはこちらで、水脈を利用してみましょう」
直下、得た情報
123:鎮守の森に居座る輩
456:街で起こってる何か(ぼんやり)
789:街で起こってる何か(くっきり)
4:ぼんやりと何かを把握
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は金曜日の同じくらいに。ついでになんか鯖鱒wikiで人気投票やってるみたいなので良ければ参加してあげてください。12/20までらしいので】
鯖鱒wiki https://w.atwiki.jp/ssfate/pages/1335.html
【22:45ごろから再開しますね】
【再開】
日が完全に落ち、夜の帳が街を包む。
「さて、なかなか厄介な情報が見えてきましたね」
「はい、少なくともこの街に害をなす存在が一騎は存在するのが確実」
「他に気になるのは不審火の付近で観測された魔力……。既存のそれとは大きく異なっていますが、さて」
静かに夜は深まっていく。そして、それは百鬼夜行の始まりを告げる……。
【他陣営の描写を終了します】
【一日目・夜】
……教会でムダに時間食っちまったな。ランサーがぶっ壊した後片付けもさせられたし。
あの神父、眼鏡の奥で人くらい殺せそうな目してやがったぞ……
「さて、どうしようもないがマスター、どうする?」
「そのどうしようもないは誰にかかってんだ? 俺か?」
下手糞な口笛を吹いて誤魔化しやがった。……さて、どうすっかなあ。
↓2 何をしますか? 【一日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー)
2:偵察/情報収集
3:拠点へ帰還
4:自由安価
1:コミュ
「まず一旦鎮守の森へ帰還しよう。俺のマスターは実質あそこだし」
「マスターは俺だろ」
「まあ、そうなんだが、あそこを破壊されるとマスターはマスターでなくなる可能性が高い。それは避けたいだろ?」
……それはそうだけどよ。俺は、マスターだしよお。
「拗ねないでくれ、事実は事実として受け止めるべきだ」
「……先公みたいなこと言いやがって。なら俺も聞くけどよお」
23:07から↓2、セイバーとの会話内容
1:セイバーの来歴について
2:願いは何か
3:自由安価
1:来歴について
「俺はお前のこと何も知らねえんだけどよ、そんな奴の言うこと真に受けるか? フツー」
言ってやったぜ。実際のところ俺はコイツのこと何も知らねえし、信用はしてるが信頼できるかっつーと微妙だ。今のはアニキの受け売り。
「……まあ、道理だな。あなたには何も話してはいない」
「そうだそうだ、俺はお前が鍛冶師ってことしか知らねえぞ!」
「別に隠してたつもりはないんだけどな」
そう言いながらセイバーは頬を掻く。
「あとはどの程度話すかなんだけど」
「? 全部話しゃいいじゃねえか、隠し事はいけねえって小学校でも習うぞ?」
「全部話してもいいが、マスターはあくまで魔術の素養がない。そして魔術師はよく暗示の魔術を使う」
あんじ……、あんじ……、あー、暗示か。
「暗示ってどういうんだよ?」
「要するに、自分でも知らない内に、相手を懐に入れたり、情報を話してしまうかもってことだ。一応前に渡した刀がある程度は守ってくれるだろうが」
「……置いてきちまったぞ!? 重いしこええし、ヤだよ!」
「そんなんだからなあ……」
直下、セイバーの話す内容
123:ちょっぴり
456:そこそこ
789:がっつり
5:そこそこ
しばらくセイバーは俺の顔を見たり、空を仰いだりしながら唸って。
「まあ、真名までは教えられないけど、俺がどういった人間かくらいは教えておこうか」
「んだよ、別にそういう歴史とかを知りたいわけじゃねえんだが」
「いや、俺に関してはそこを話さないとダメだからな」
真面目だよなあ……、授業とかもクソ真面目に聞いてメモってるんだぜ、こういう奴。
「まず、俺の真名は俺自身を指さない。俺の名は無銘とでも考えてもらえばいい」
「名前がないのか? そりゃ可哀想だな」
「いや、俺の名は代々伝えられる名前だからな。むしろ誇りだ」
んあー……、歌舞伎役者みたいな感じか?
「いつからそんな名前が伝わってたんだよ? つーか、お前いつの時代の人間なんだよ。昔の人間ってのは知ってるけどよ」
「そりゃあまあ、ずっと昔だ。俺がいたのは少なくともこの国が日本と名乗る前。俺の名前があったのは、この国ができる前かもしれないな」
……はぁ?
「じゃあなんだよ、お前、ティラノサウルスとかそんなのと一緒にいたのかよ?」
「流石にそこまではいかないさ。ただ、少なくともこの世界がまだ神秘のテクスチャを被っていた時代だ」
「てくすちゃかステテコか知らねえけど、……あー、つまり神さんの時代ってことでいいのか?」
「そうだな、俺の生きていた時代はまさしく神代から人の世に変わるその始まりの時代だと言ってもいいかもしれない」
そんな時代から伝わってる名前。……大事にはするか。古いもんは値打ちがあるしな。
要するに族のリーダーに代々受け継がれてきた名前ってわけだしよ。
「なんとなく分かった」
「そうか、分かってくれると嬉しい。ついでに刀を打たせてもらえば」
「それしかねえのか?」
「それしかないんだよ。実際に千本打っても満足はできなかった」
千本!?
「馬鹿だろ」
「言われたことはある。だがそれで言えば先祖は大馬鹿だし、俺たちは馬鹿祭りだ」
「……付き合えねえなあ。まあ、俺のメーワクになんなきゃいいぜ、好きなようにしろよ。そっちの方が上手く使えそうだし」
「そう言ってもらえると助かる。……そうだ、マスター」
セイバーが何かを放って寄越す。何だこりゃ?
⊥
/ !ヽ
, -─-、 ./ ! ヽ ,,.-─-、
:| ! / l ヽ ! `i
ヽ___ , イ ,/ | ヽ ト、__,ノ
/  ̄'-、 : / .| / | ヽ | \ / ̄''、
│ ,ヽ / / / _,---‐.l.─--、 \ヽ \ .,rイ ノ
ヽ__-┤、'´ , レ' /´ ___.l.____ `'‐/ \ ´ 'ッ、___,ノ
, -- 、 l .! ,iヅ,ィ´ ,.-二 `丶、 ヽ./l、 .! _
/ ヽ .! //´7ヽ、/' // / ヽ /ヽ .ヽ :l /゛ .!
ヽ ,ィ`_` // / / // / /ヽ ヽLヽ !, _|_ ,/
 ̄ ´ .! `'、/ ! / | // / / ヽ 〈.! !/ ./  ̄'´
._ .} .!// ! .| // / / | .!.! ! /
,/二 T─! :|| l .! .! / / .! | ! ! ヽ-'‐'. ̄\
| |゙'\、八.! | ヽ / / / / // , -', | !
ヽ 、,_丿 \ヽ,..!ヽヽ ヽ/ / ,入 .,/_l゙/ノ / \__-/
,,.-‐‐'ヘ `'!メ ̄'´ `' 、/ / ゙× / ー-r‐-、
./ .!ー-、.ヾゝ\ `'ー-、______-‐'´ , ‐'/,|, -‐_,/ ヽ
.! / \ \\ゝミ-、 :! ._,/'_, </ ,/ | ノ
 ̄ ̄ . 二----ミr二二ニニニlニ二/二-ニ‐--rl_ ` ̄´
/´ -┬----、_  ̄‐─十‐‐ ̄_,_--‐---,.-`ヽ、
/ l ''‐ニ‐‐!l> 、 .| _,-二,.-‐''ニ‐'´:| :l
\___ノ \ `ヽヽ.l / , ‐' ゝ、___,ノ
\ .| /
ヽ :! ,/
ヽ ,!./
!
「鏡だよ、刀は重いって言ってたからな、手慰み程度のモンだけど持ってないよりましだ」
「……鏡っつってもまあまあ重いぞ?」
「文句を言うな。俺の先祖が作ったら宝具級なんだからな?」
鏡なあ、そんなガラじゃねえんだけどなあ……。そう思ったが、セイバーが少し自慢げなので黙ることにした。
別に、わざわざ気を悪くすることもねえしな。
「じゃあ、俺の身の上話はこんなとこでいいだろ。帰るとするか、マスター」
もう少し聞けた気もするが……、まあ、いっか。
【夜行動を終了します】
直下、他陣営描写
12:魔
34:降
5:狂
67:弓
8:騎
9:槍
9:槍
夜の街を二つの影が行く。一人は心に軽快な憎悪を、一人は総身に漲る炎熱を。
「さーて、ランサーとの約束これ以上破るわけにもいかねえし、俺も仇に口割らせなきゃいけねえしな」
「仇、仇、っつーけどよ、やっぱり兄弟って大事なのか?」
「……俺んちは両親がクソだったからな、兄貴に育てられたようなもんだったんだよ」
ぼそりと呟かれた言葉。ランサーが静かにその背を叩く。
「面倒だな、兄弟ってのは、俺は一人っ子だからさ。義理の叔父ならいたけど喧嘩別れしてしまいだったしな」
「ああ、面倒だ。滅茶苦茶面倒だよ。だからその面倒、死ぬまで引き受けんのさ」
「応、お前の願いも叶うといいな!」
直下、槍陣営状況【夜】+1【初日】-1【好戦的】+1
123:何も起こらず
456:接触
789:カチコミじゃあ!
7:カチコミじゃあ!!!
直下、何処にカチコミするんじゃ
123:騎
456:魔
789:弓
7:アーチャー
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|.\|______ Archer _____|/.|
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【というわけで今夜はここまで、次回、アーチャー陣営のマスター作成から。そろそろ女の子欲しいですね】
【次回は日曜日の同じ時間くらいに。おつかれさまでした】
【そういや日曜日、M-1があることをすっかり忘れていたので、普段より再開遅くなる可能性大です。よろしくお願いいたします】
【思ったより遅くなりました。おそらく作成だけで終わりそうですね。再開します】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】2:運動ダメです
【知】3:良くないです
【心】6:メンタル強め
【質】6:それなりの能力
【家】0:特殊判定
【運】6:ちょっとツイてる
『【家】が特殊判定ですね。いろいろとパターンはありますが、はてさて』
『ということで属性、及び性別の決定と行きましょう。ついでに【家】の特殊判定もやっちゃいますか』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
23:18から↓3まで、【家】の特殊判定案。23:25までに集まらなかった場合は、集まったものでランダム
6:男
9:混沌・悪
『全体的に悪い男が多く、アウトレイジの世界かな? って感じですね』
『では特殊判定の内容決定』
直下
147:伝承保菌
258:混血
369:御三家
6:元御三家
『無難ですかね? とりあえず御三家の廃嫡された何かか、もしくは魔術師としての家が潰れたか』
『ゼロで言うおじさんが近いのかもしれません』
『では、最後にキーワードの募集。前回も言いましたが、あまり長い文章の場合、弾く可能性があります。あしからず』
23:37より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
魔術使い
>>280-282
『はい、ではとりあえずキーワードも出揃ったので、今夜はここまで。次回までにデータをまとめて出しておきます』
『次回は明日の22:30付近に再開しますね。お疲れさまでした』
【体】2:運動ダメです
【知】3:良くないです
【心】6:メンタル強め
【質】6:それなりの能力
【家】0:廃嫡
【運】6:ちょっとツイてる
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【スキル】
【憑き物筋】
動物霊の使役、いわゆる憑き物により力を得た家系。
低級な動物霊を使役することで簡単な索敵や、戦闘の補助、因果律の操作を行う。
【儀礼剣】
代々家に伝わる儀礼用の剣を模した魔術礼装。憑物の使役にも必要。
純粋な武器としても使うことができ、戦闘の補佐を行うことができる。
【魔術使い】
魔術を根源への探究ではなく、自分の利益やその他目的に使う魔術師の総称。
主に憑物を使うことで荒稼ぎや犯罪行為に加担しており、魔術師としてのプライド等は薄い。
【来歴】
街に基盤を持つ魔術師。動物霊を使役する呪術師に生まれ、街の御三家の一角だった。
生まれつき、根源への意識が弱く、魔術の使用を自分の利益に使っていたため、廃嫡され、家を追い出される。
そんな来歴を持ちながらも楽観的で享楽主義者であるため、家や名よりも現実的な利益を優先するため行動を開始。
憑物を使うことで、周囲の人間を操り廃嫡後は街の裏側に勢力を伸ばしている。
それにより、今では御三家等、街の魔術界隈にも影響を与える厄介な存在として認識されている。
【23:45から再開します】
【ちょっと遅れました、再開】
戦争が始まる前から、街の暗部には1つの噂がある。
とある男、奇妙な剣を片手にうろつく伊達男に喧嘩を仕掛けた者は、皆、不幸な目に遭う。
不幸。そんな抽象的な表現にもかかわらず、街の中では実際にそれに遭ったという者が多くいた。
そしてそれに遭った者、身体の一部を無くしたり、何かを奪われたものは一概にこう言う。
「自分は、狗を見たのだ」と。
───────────────────────────────────────────
街の中心街、街灯も少なく人気のない路地裏、そこにまるで備え付けられたように馴染む雑居ビル。
薄汚れたその雑居ビルは、とある組織の根城であり、とある男の城である。
そこに攻撃をしかける者などいない。そう、いないはずだった。
「だらっしゃあーーーーっ!!!」
炎を纏い、小柄な影がビルの入り口を蹴破った。内部のゴロツキどもが反応するより早く、油を火が伝うかの如き速度で意識が刈り取られていく。
「じゃまだじゃまだザコ共! 本命を出しやがれ!」
飛び込んだのはランサー。この雑居ビルになんらかの魔力を感じたがための攻撃だった。
駆けあがり、各階ごとに敵を吹き飛ばしていく。薄汚れた外見とは違い、贅の限りを尽くされた内装を惜しみなく破壊していく。
そして、最上階の扉を蹴破ろうとしたその刹那。
「来たか!」
風を切り、伸ばそうとしていた脚へ矢が飛ぶ。寸前で軌道を変え、掠る程度で済ませたランサーに次の矢が飛ぶ。いや、三の矢、四の矢、無数の矢が同時に迫りくる。
「まどろっこしい!」
殺到する矢に、ランサーは炎と化した魔力を当て、瞬時に消し炭へと変えた。
その視線が捉えたのは死角にゆらりと佇んだ影。眼光は鋭く、無機質にランサーの姿を間違いなくとらえていた。
「その矢、アーチャーだな?」
「いかにも、ランサー、化生の類か」
【アーチャーの情報を一部公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:???
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:? 【耐久】:? 【敏捷】:? 【魔力】:? 【幸運】:? 【宝具】:?
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
l l l l
l l ,'
', l /- 、
,. - ', l ,', - 、ヽ
r ==、i! l i!, -- ヽヽ
}イ⌒ .i! .! .i!//r-- 、 ム
ィ{Y ヽ i! .! i! //_`ヽヽヽl
___ 、y'´ __` .i! l i! //__ヽ ヽヽ\ __
\ ≧= 、 ノ,ィ´ `y l l .l Y´ `ヽ ヽヽ , ィ≦ /
ヽ `Y /::l ゝ' l ゝ' }:、` イ /
∧ l /::::ゝ┐ r-':::::`´::l /ヽ
∧ }:::::::::::::} {l l} l:::::::::::::::::} / ヽヽ
∧ {:::::::::::::ノ--, -、 , -、 ノ::::::::::::::::} /ヽ、 }ム
∧ マ:::___ノ ゞ-' ゞ-' `ヽ_:::::::::::l ./{ ヽヽヽ{
ヽ y' ノ) (ヽ ミ、:::ノ /::::{ 、 ヽヽヽ
,..:ヘヽ r--1 Y==㍉ /=- 、ゝ、`ヽヽ丶
,ィY⌒Y::::ヽ ヽ:::ゝ-、 r--イ::>'" ,ィY⌒ Y::ヽ从ヽヽヽヽ
ヽ:::ゝ=イ:::::,:::::ヽ、 ` --ゝ イ-‐'" , ィ:ヽ:弋__ ノ::::::ノ <ヽヽ
ヽ、::::::/::::<:::::::`ト __ _ ィ"::::::::}:::ヽ::::::, ィ" ヾ、
_l l:::{:::/:::::/州、 ヽゞ'ァ ‐-----‐、ゞ'ノ-、ヽヽ´//ヽ、__∨
/7ノ:/ィ::7:::::l州从  ̄ .: :.  ̄ ` -===、:::l::ヘ l∨
//_7/.l::::l::::从ヽヽヾ、 : : .l:::::::}:::l:::::::::ヽ }∨
/7::::::::/::ヘ:ノ:::::::::ヘ ヾ、 ノ 、 }::::::::}:::l:::::::::::::ヽ:}∨
,ィ_/_-=::{:::::{ヽ:ヽ::::::::::ヽ ` - ' /::::::::ノ::l:::::::::::::::::ヽ_l、
//:::::::::>'" 弋:ヽ:ヽ:::::::::::ヽ __ /:::::::/ノ::::ト、:::::::::::::ヘ l
レ>'" .l::::}`ト`ト、:::ヘ ´ ` /::::/イァ'":l `゙` -=┘
, - 、 j::::l:::`:.、:::::ヽ::ヽ  ̄ _ イィ", -'":::::l:::::{
__Y´:::::__,ィ´:::::::::l:::::::::ヽ:::::ム:::::` ----:::´::::::/:/::::::::,.:ィ:::::::::>、
:::::::::::::::::::::::::}:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=-------
代理AA:葦名弦一郎(SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【以下、詳細不明……】
「化生、バケモンか。まあそんなとこだな。俺の父上も母上も、人とは程遠い気高きものだ」
「そうか、稚児の如き化生、かの渡辺綱が相対したという茨木童子の話は聞いたことがあるが、実際に見ると中々あどけないものよ」
鉄面皮じみた男の表情が僅かに弛緩する。
「おっと、舐めんじゃねえぞ?」
その隙を見逃すことなく、ランサーの槍が突きこまれた。肝臓付近を狙った必死の一撃。
並の槍なら防げるやもしれないその鎧。しかし、ランサーの速度で放たれる攻撃の前には紙も同然。
あっけない勝利を確信し、にやりと笑ったランサーの目に、蛍のような燐光が瞬き。
「道理、稚児とはいえ化生。無礼であったな」
パキン、と何かが弾ける音と共に攻撃の衝撃が吸収される。突き出した腕は無防備であり、そこへ一瞬のうちに刃が振り下ろされる。
「あぶねえッ!」
炎を噴出し、その推進力で後退するランサー。その腕があった場所を刃が切り裂いている。
蛍色の燐光がアーチャーを包み、鎧を二重写しに輝かせている。
「けったいな方術だな」
「生憎、この亡霊の身となるまでは使うこともできず。俺としてもいささか妙な心地よ、しかし、卑怯とは申すまいな?」
先ほどの笑みは影を潜め、表情は鬼気迫る。ビリビリと伝わる殺気にランサーはにやりと快活な笑みを返した。
「応とも! そうこなくっちゃあなあ!」
そして、この戦争初めての対決が幕を開ける。
【戦闘方法】
今回はとりあえず簡易な戦闘方式で行きます。つまり、スキルや宝具はフレーバー的で、戦闘の結果により発動したりしなかったりみたいな感じで。
戦闘の基準としてはステータスですね。最初の判定はこんな感じ
1234:鯖1有利
5:拮抗
6789:鯖2有利
【筋】【耐】【敏】【魔】【運】の各ステータスで相手に有利なものがあった場合、+1ずつ戦闘結果に差が出ます。
(例)
鯖1:【筋】A【耐】E【敏】B【魔】E【運】D VS 鯖2:【筋】B【耐】A【敏】A【魔】D【運】Eの場合
123:鯖1有利
4:拮抗
56789:鯖2有利
こんな感じですね。で、有利を取ったら結果に+1していく方式で三本先取。拮抗取った場合、有利判定帳消し。
複数戦闘の場合は、メインとサブを選び、メインにおいてサブの上位2ステータスを+1上昇させて計算していこうかなと。
とりあえずこれでやっていこうかなあ、と思います。何か不具合が出たらそのときはまた考えましょう。
【1ターン目】
直下、戦闘判定。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
123:アーチャー有利
4:拮抗
56789:ランサー有利
【とりあえず一旦判定だけ全部取る方式にしますね。なんか違うなと思ったら変えます】
6:ランサー有利
直下、戦闘判定。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
12:アーチャー有利
3:拮抗
456789:ランサー有利
ランサー:〇
アーチャー:
8:ランサー有利
直下、戦闘判定。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1:アーチャー有利
2:拮抗
3456789:ランサー有利
ランサー:〇〇
アーチャー:
5:ランサーの勝利
『ランサー圧勝ですね。スキルや宝具を完璧にフレーバーにしてしまったので、有利ごとに+付くのは無くてもいいかもしれませんね』
直下、アーチャー令呪消費判定【初日】+1
1234:二画消費し撤退
56789:一画消費し撤退
6:一画消費し撤退
「行くぞ! この槍は俺の内丹より燃え出る炎の結晶! 蛍のか細き光ごときで止められると思うてか!」
ランサーの背丈を遥かに超えた長物が狭い室内を一振りの下に両断する。
人の身には余る熱を帯びたそれは、鋼鉄をも易く切り取る不鎮の焔。眼前に迫るそれを柳のようにかわすアーチャーへ、次の一振りが迫りくる。
「なるほど、炎の槍。しかし南蛮毛唐の魔術とはまた違った気配。さては仙術か?」
「ほーん、この一撃でそこまで読むとは、中々やるな!」
一戟、二戟、三戟、ゆらりゆらりとかわすアーチャーに、弓引かす隙も与えぬまま、ランサーは槍を振るう。
「ええい! 面倒な!」
「ゆらりゆらり、舞い散るは紅葉の様にも似て。──まだ青葉にて見しかども……」
「油断すんじゃねえぞ! 俺の炎は槍だけに非ず! 限定解除、【三昧真火】!」
突如、槍が燃え上がる。否、槍から炎が噴き出しアーチャーの縅を焼き焦がす。全身に回る前に払い消そうとしたアーチャーは首を捻る。
「消えぬな」
「そうとも! 俺の火は例え水神の涙でも消せねえ!」
快活に笑うランサーの前でアーチャーの体が徐々に炎へ包まれていく。じりじりと髪の焼ける嫌な臭いが広がっていく。
しかし、アーチャーは顔色一つ変えず、腰元から矢立を取り出した。ランサーが槍を構え警戒する。
「そりゃ筆と半紙か? 何の真似だ? いさぎよく辞世の句でも読もうってのかよ?」
「辞世の句か、悪くはない。しかし俺は歌にて位を得た男にて、すなわちこれもまた亡霊の身のなせる業」
これ以上の対話は不要とランサーが槍を持ち、猛進する。既に全身を炎に包まれたアーチャーから、涼しい言葉が放たれる。
「──降らばなほ降れしののめの雪。これは化生を殺す鏃、【水破(すいは)】」
「ッ!?」
言葉と同時に圧倒的な冷気がアーチャーを中心に巻き起こる。その奔流は炎を巻き込み、そして一瞬のうちに消し去った。
困惑する暇もないまま、冷気よりなお冷たき殺気を背後に感じ、本能のままにランサーは背後へ槍を振るう。
ガチン、という金属音と共に弾かれたそれは黒い羽の鏑矢。放った気配すら見せずに、中空へ浮くそれは、間違いなく眼前の武者の宝具と見える。
「なかなか勘が優れている。俺が倒した化生はその矢で墜ちたがな」
飛び退き距離を取る。気づかないうちにアーチャーの周囲には鏑矢が二つ浮かんでいた。
再度距離を詰めようとするも、鏑矢は鳥のように動き回り、的確に行動のスキを突く。踏み込みの一歩を逸らされ、軌道を変えざるを得なくなる。
二つの鏑矢に意識を持っていくと、アーチャーの強弓が頬をかすめる。状況的には三対一に等しい。
「だああっ、まどろっこしい!!! テメエ、正面から戦いやがれ!」
「これは奇妙なことを。最初に確かめたぞ? よもや卑怯とは言うまいな、と」
もはや目や口からも炎を吐きながらランサーは苛立ち、涼しい顔のアーチャーを睨みつける。
「……そうか、そうかよ、ならまあ、もう止める必要もねえなあ? マスターにはあんまり目立つなよと言われたが」
元々ランサーは気の長い方ではない。それがここまでの足止めを食らい、既に気分は限界に近かった。
身体の内部から漏れ出る炎が徐々に量を増す。ランサーの体が前身炎に包まれ、周囲が溶け始める。
煌々とした炎が揺らめき、その姿はもはや意識を持った炎にも近い。
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/.: :. :. :. :. :.、_. :.⌒\、:. :. :. :./ ) 八 \⌒ヽ 乂
′ ___ ⌒>.: .: ;_)乂_,_;(_ } ⌒\ ^Y }!乂__:`ヽ
{:. 乂⌒¨¨¨¨Z .// .;⌒i:i:Oゝ=≦ノ 八.\乂 ),ハ⌒)ノ
乂 :.(⌒ ⌒¨て⌒>ー=ミ、.:.:.:/.:./ .:./| /Www〉`ヽ:.、 .ヽ  ̄
ヽ:.「 〃´.::::::::::::::.ヽ /イ′ :/: |′Wv/ `ヽ:.〉\ .;ハ!
_,,ノ: 乂 ト )\ j{:::i{::::::::::/⌒¨¨j{:. /ソ::{::;ハ\( __;/ .: .:.{
⌒\:. :. ト \ \ 〉/:}::j{:::::://.:::::::::::i{: : /:::7´ ̄ ̄`ヽ⌒ヽ:\.: .: .: .:{
乂\( ̄/.::::/::::::ゝ::i{乂::::::::::::::八:. 乂:::::::::::::::::::\}!::::::::}!::::}
}し ̄ .:i{:::::.′::::::::八\::::::-=-:::::: ̄;::::::::::::::::::::::::::〉:::/::::/
ノ:. :. : 乂\;ハ:::::イ:::::.ゝ:::::::::::::::::::::;ノ.::::::::::::::::::::::::/}!:::::::/^ヽ)\ _
/⌒> :. :. :.}!:乂(_,/(⌒≧=-=≦⌒ゝ::::::::::::::::::/__;/:::::::::::.V:. .ヽ)乂
/ ゝ、_r、〉\:. :. :. :. .:ノ〉 辷/´.:::::::/⌒`ヽ::¨¨¨´}::::::`ヽ:::::::::::::::}!:. :. :. :. `ヽ)\
.;⌒/ ,/^Уヽ__,).: .: .: .: /〉 }::!{:::::::::::i{:::::::::::::}!:::/∧::::::::::}!:::::/(,ノ :. :`ヽ:. :. :.ヽ ___
j{:/ / / }!⌒V.:. :. .:/ .,ハ 乂__ ;ノ:.、__,ノ::〉::イ)ヽゝ乂し(ノ:. 乂:. :. 乂 _ヽ ⌒≧=- 、
.′ ./ /. ; }!: :.〈乂/:::::{:::::⌒7⌒`ヽ:::′八⌒\:. :ヽ ≧=--≧=- _)乂〉.: .: .: \
|/.′ イ′ .:/ /;〉/ハ 〔::::::乂::::::i{:::::::::::ノ:i{::/::::.ヽハ乂:. :.乂 ⌒ 乂:. :.、 \
i|/ ,i|:. /. /――_,乂\ノ〉/(ノ^´ ̄(ノ乂,/ ノ..`ヽ:. :.≧=- ⌒Y^ゝ _ ヽ
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し.: .: .: .: ./(_/(ニニニニニニニニニニニ=-/_,,乂 乂-=ニニニニニニニニニニニニニニ,ハ:. :. :. :. :ハ〉 ≧=-- `ヽ  ̄
「うおおおっ! 燃えろッ!!! 我が炎は火炎山で鍛えられし三昧真火! 三千世界にこの勢い留める水はなく、揺らがせる風などありはしない!」
気温が上昇し、地獄のように赤々と燃え上がる。アーチャーの額につうと一筋の汗が伝った。
「宝具開帳! 【三昧真火 火炎槍】!!!」
殺到する炎の塊、骨の一片まで黒炭に変えるであろうその熱量に、アーチャーは目を閉じる。
「マスター、撤退を進言します。まだ望月には程遠く、我が性は敗北してこそのもの」
その夜、1つの雑居ビルが不審火により全焼、死者こそいないもののその規模はまるで、巨大な爆発に巻き込まれたようだ。と呟かれた。
【他陣営の描写を終了します……】
【思ったより描写に時間がかかってしまったので今夜はここまで。やはり筆が衰えていますね】
【次回は木曜日あたりに。お疲れさまでした】
【申し訳ない、急用発生のため、金曜日に延期します】
【再開】
【二日目・朝】
とりあえず祠の近くまで帰ってきた。セイバーは早々に箱の中に引っ込んで刀を打つつもりらしい。
引っ込む前になんかやっておくことあるかねえ……?
↓2 何をしますか? 【二日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:自由安価
【ふむ、今夜は人がいない模様。よく考えなくてもクリスマスですしね。よろしくやっているのでしょう】
【というわけで、今夜は終了して日曜日の同じ時間あたりに出現します。そのときお暇ならどうぞ、よろしくお願いします】
乙
誰もいなければ自動進行でも
>>313 人がいないようであればそれでもありですね。元々人の多くない界隈ですし
【雑談】
『他スレ読んでるとわりと言及されてますね、過去スレ等々が。喜ばしい限りですし、やってて良かったと思う一瞬です』
『ただ、まるで>>1 が辛気臭いキャラ好きだと思われてるのは心外ですね。別に辛気臭いのが好きなわけではなく、何か勝手に辛気臭くなるんですよね』
『富士鷹ジュビロやヴリトラに近いと評されるのは的を得ていると思わなくもないです』
【雑談終わり】
30分くらい安価内容考えてるスレに普段いるから中々安価書けないんですすみません
【>>315 いえいえ、見てもらえているだけでも十分です。気の向いたときに参加していただければと思います】
【再開】
↓2 何をしますか? 【二日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:自由安価
2:偵察/情報収集
「おいセイバー、刀打つのはまあしゃあねえとして、やることは早めにやっちまわねえか? ほら、偵察とかよ」
「珍しくまともなことを言ったな、マスター。癪だがその通りだ。さて、どうやっていくかだが……」
正直俺自身は動きたくねえが、監督役のオッサンが言うには戦争の本番は夜だってことだしな。今ならいけるか……?
↓2、偵察/情報収集方法
1:直接動く
2:使い魔礼装
3:交友のある陣営を調査
4:自由安価
1:直接動く
……だらっしゃあ!
「行くぞ、セイバー」
「……街の調査を行うだけでそんな死地に行くような声を出さなくてもいいと思うが」
マジで怖いんだよ俺は! なんかどうもあの鎮守の森と相性がいいのか、あそこならまだ大丈夫なんだが、出ると嫌でしょうがねえ!
「だがまあ、そういった決断ができるということはいいことだと思うぞ」
「保父さんか何かか?」
直下、情報収集判定 【朝】-1
12:何もなし
45:昨夜の戦闘の痕跡
67:他陣営を捕捉
89:情報入手
4:戦闘の痕跡を発見
直下、その戦闘は 【一日目】-1
12345:もちろん槍弓
6789:それ以外
5:燃え尽きたビルを発見
で、歩いては来てみたが。
「……こりゃあ酷いな」
俺の前には規制線が引かれ、野次馬が集まってスマホを向ける先には焼け焦げた、というよりも破裂したようなビルの残骸があった。
隕石でも落ちたんじゃねえか、というようなそれに、顔が青ざめる。
「オイオイオイ、どうやったらこんなことができんだよセイバー、これまさかよお」
「そのまさかだろうな。わずかに魔力の痕跡がある」
マジかよ……、こんなのと闘えってのか? ぜってえムリだろ……。
「で、だ。あの焼け跡をざっと見たところだが……」
直下、セイバーの見立て
123:噂の火事と勘違い
456:一部情報入手
789:スキル看破
8:スキル看破
セイバーの目が焼け跡に向けられている。ざっと見まわし、何かの痕跡を追うように上へ向けられ、頷いた。
「昨日遭遇したサーヴァント、ランサーと同じ魔力が感じられるな」
「ランサー!? あのガキがこんなことできんのか!?」
おらぁ、てっきり噂の不審火かと思ってたが……。というか伝次の野郎、知ってて隠してたのか!?
まさか、アイツらが噂の火事の原因だったってオチか!?
「色々と考えているようだけど、マスターじゃ考えるだけ無駄だぞ」
「アァッ!?」
「馬鹿にしているわけじゃない。俺は目がいいのと、炎に強くかかわりがあるから分かるだけだ。ここを燃やした炎は並の炎じゃない」
「それくらいは俺でも見りゃ分かるわ」
こんなことできるなんざガス爆発でも無理だろ。
「いや、そういうことじゃなくて……、多分炎の形を持った魔力放出……、いや、あっちの方じゃなくて海を越えた大陸の魔術……、あまり詳しくないが、仙術というやつか?」
「せんじゅつ? 何だそりゃ」
「俺も詳しくないが、今でいう中国にある体系だ。……その中で消えない炎の伝承。焼却の概念にも近い秘術といったところか」
【ランサーのスキルを公開します】
◆三昧真火:B
???に於いて300年という長い修行を経て取得した秘術。
秘術から発するランサーの炎は”焼却”という概念の炎。
その為通常の手段ではこの炎を消すことが出来ず、物質はおろか自然現象や霊体、魔力までも燃焼させる。
……規模がデカすぎてよく分かんなくなってきた。
「思っているよりもあのランサー、厄介な相手かもしれない、ってことだ」
「……マジかあ。ただのクソガキだと思ってたんだが」
「後で会ってみれば何かしら戦った相手の情報も分かるかもな」
こんなん見て会いたくねえ……。電話番号知ってるし、電話でもいいか?
【朝行動を終了します】
直下、他陣営描写
12:魔
34:降
56:狂
7:弓
8:騎
9:槍
7:弓
市内某所、直垂姿のアーチャーが深く頭を下げ、犬耳の青年に向かい合っている。
「この度の負け戦。面目ございません」
「まったくだぜ、せっかくお前が意気込んでるから拠点を任せたってのによ」
手に持った儀礼剣で頭を小突く青年に、アーチャーに対する畏怖の念は露ほども感じられず、アーチャーもまた、ただそれを受け止めていた。
「なんなら俺の憑物貸してやろうか?」
青年の背後で何かがぞわりと蠢くのを感じ、アーチャーの指が本能的に何かを求めて疼く。
しかし、理性でそれを抑え、淡々と言葉を返した。
「いえ、私は本来魔を誅すもの。マスターのそれとは相性が悪く、最悪の場合互いに相食むことになりましょう」
「そっかよ、確かにそりゃ道理だ」
気配が薄まり、アーチャーの指に走る疼きも鳴りを潜める。
「だがまあ、もうちょい期待に応えてくれよ。折角大枚をはたいてお前の触媒手に入れたんだからな」
「勿論でございます」
「じゃあまあ、どうすっかなあ」
直下、弓陣営方針
123:しばらく身を潜める
456:情報収集
789:積極的に行動
2:しばらく身を潜める
青年の言葉にようやく頭を上げ、アーチャーが進言する。
「僭越ながら進言させていただきたく」
「構わん、好きにせーい」
完全に馬鹿にした答えにアーチャーは眉一つ動かすことなく。
「今回の戦い、私の不手際にてマスターは令呪と拠点を喪失しました。これは痛恨の一撃、故に今は身を潜め、好機を待つべきかと」
「そりゃそうだわな。でも逆に積極的に仕掛けてもいいんじゃねえか?」
「確かに敵の虚を突くのも戦法の一つ、しかしながら現状その方法を取るには情報が足りておりません。仮に、敵へ奇襲をかけて……」
アーチャーが手を蛇のように動かし、もう一つの手を包み込む。
「罠であったならば」
「今度こそお前は厳しくなるよな」
「その通りにて、そして私のスキルでランサーは現在意図せずとも他者からの敵意を買いやすい状況。あの性格からして、これからも他陣営へ攻撃を仕掛けましょう」
青年がしばらく考え込み、にやりと凶暴な笑みを浮かべる。
「それを利用して他陣営の動きを探るか。悪くねえし俺が好きな案だ。いいじゃねえか、アーチャー」
「は、恐悦至極にて」
「とりあえずお前の案で行こう。上手いこと街中のチンピラ共も動かして、しばらくは潜む。お前もしばらく暴れるのは禁止だ。いいな?」
「無論」
深く頷き、アーチャーは部屋を辞す。その足取りは静かに、いつの間にか消えていた。
【他陣営の描写を終了します】
【二日目・昼】
人の多いとこに紛れて時間を潰す。しばらくセイバーを引っ込ませて刀を打たせないと徐々にイライラしはじめるので、そういう作戦で行くことにした。
箱の中に隠れればいいっちゃいいんだが、普通に暑いしな……。それにずっと森の中にいるわけで、寝袋やら食料やら着替えやらを買う必要もあったし。
そろそろ日も暮れるから森へ帰ってもいいが、まだ続けるかね?
↓2 何をしますか? 【二日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集続行
3:拠点へ帰還
4:自由安価
2:情報収集続行
とりあえず俺に分かる範囲で探してみっか……。
よく考えたらあの燃えてたビル、ヤバい界隈のたまり場だったしそこらへんも関係あんのかね?
直下、情報収集判定
1:何かしらの悪いイベント
23:何もなし
456:他陣営を捕捉
789:情報入手
直下、どの陣営か
1:魔
23:降
45:狂
6:弓
7:騎
89:槍
2:やってきましたフォーリナー
【というわけで今夜はここまで、次回はフォーリナーのマスター作成ですかね】
【次回は年内最後になるでしょうね。火曜日のちょっと早めの時間、おそらく20時前後になると思います。お疲れさまでした】
【申し訳ない、急用にて明日の20:00前後に延期します】
【はい、少し遅れましたが、人はいらっしゃいますでしょうか】
【まあ、一人いるなら大丈夫でしょう。マスター作成開始】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】4:運動少し得意じゃない
【知】3:良くない
【心】6:少し図太い
【質】2:ギリギリ
【家】1:パンピー
【運】1:どん底
『なんかパンピー多くないです? というかほとんど平均以下ですね今回のマスター』
『まあコイツに関してはフォーリナーマスターですしね……』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
6:男
1:秩序・善
『次回は女子高でも舞台にしましょうか。そして秩序・善で運が悪くフォーリナーのマスターになるパンピー。哀れ』
『では、最後にキーワードの募集。前回も言いましたが、あまり長い文章の場合、弾く可能性があります。あしからず』
20:32より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
【体】4:運動少し得意じゃない
【知】3:良くない
【心】6:少し図太い
【質】2:ギリギリ
【家】1:パンピー
【運】1:どん底
, -'´l、
/ | ヽ
/ | ヽ
/ _,. l, -‐ 'ー- 、
/ / _\
| ,/ ,. ‐'"´ `'ー-、
| / / _,.-‐,.。.=、‐-〉
| l /, -‐'´゚_ノ, -`=ャ'、,< _, -─
| | '"´ ``ニr‐'´ , ┐l r、'´! , -‐'´
/ .|`ー──-'´ ヒ",.-' ! _` .|、 -────' ´
lヽ、_/ ,l , -'´] |ヽ」 | `ヽ、
ヽ ___ _/ \ └'´__ | rァ/、 \
_, -‐1´ { / `ヽ、 iニ-‐' l `/、 \ \
´ ̄ l ヽ ヽ`ー-、 l/ | \ ヽ、 \
ヽ ヽ ヽ、 ` ー--'/ !l \ \ _, -'
ヽ \ ヾ、 / / / ヽ `ー──' ´
\ \ ヽ、 / / , -'ヽ
\ ヽ、,____`__ // / , -ヽ 、___,.. -‐''´ _, 、‐'´
ヽ \ `ヽ / / ヽ、 _ -‐'(二) |
i ヽ-── 、 ヽ l l,r 、  ̄ |
| l-──rr1-‐‐'二ノ' |
キン肉マンビックボディ(キン肉マン)
【スキル】
【巨人種の残滓】
過去に存在した幻獣種としての"巨人"の血を僅かに受け継いでいる。その為若干の魔力耐性、魔術師としての適性及び優れた体格を有する。
しかし、日常生活では多少威圧が効く程度で全く役に立っていない。
【ゾンビアタック】
前述の巨人としての能力を応用した、意識を失った後も身体だけを動かすことのできる能力。
ただし、自覚は全くなく、そのような状況に陥ったこともないため、このスキルに本人は気が付いていない。
【好奇心は猫を殺す】
非常に高い好奇心。ただし、大体の場合その好奇心によってトラブルに巻き込まれている。
それでもなお、好奇心だけで危険に突っ込むのはもう破滅願望にも近い。
【来歴】
街に住む一般人の青年。自覚はないが巨人種の血を若干有しており、僅かに先祖返りを起こしている。
だが、その状況に気付くわけもなく、体格以外と若干の魔術適正以外に恩恵はなく、図体がデカいだけと思われている。
好奇心が強く、トラブルやもめごとに首を突っ込んでは痛い目に遭っているが、懲りもせずに同じような失敗を繰り返している。
今回も心霊スポットに突っ込み、運悪く触媒と霊脈に同時接触し、よりにもよってフォーリナーを召喚する羽目になった。
といっても、本人はあまり気にしておらず、魔力耐性もありフォーリナーの狂気にも対抗しつつ良いことができればいいな、くらいの感覚で参戦している。
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:フォーリナー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:???
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:? 【耐久】:? 【敏捷】:? 【魔力】:? 【幸運】:? 【宝具】:?
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
-へ
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// :/ .// 八 :|、 ', v :} :. V/ :)}
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{ {:〕iト 、八 { ''^~ ̄)ノv/.} :} iハ: V/
八 :{/示㍉ \ィぅ笊灯:} } :} / : . V/、
⌒ハ V:ハ V〉 ヒツノ./ :ノノ/ . /}ハ \ \
/ ∧}:八 ` ⌒//)/ . :/八∧ 丶 \
/ / ://\ ' ' ./ // // \}: . }ハ \
/ /} / {-=ニ><// // /ハ⌒\: .}: .ノ :} }\ 丶
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【以下、詳細不明……】
【描写までやりたかったですが、ちょっと今夜は難しいのでここまで】
【というわけで今年はここまで、良いお年を。次回は新年明けての3日の22:30くらいに】
【あけおめことよろ。村正引きました】
【少し遅れましたね。再開】
女の周囲には青い炎が舞う。この世界の常識を逸した揺らめくそれは誘蛾灯の如く。
魅入ってしまいそうになるその中で、朗々と吟じ、演じる姿は巫女のようにも見える。だが、その静謐な空気を無聊な声が破った。
「おーい、フォーリナー、元気かよお」
「誰かと思えばマスター様かい。元気に決まってら、こちとら英霊様よ」
「ならよかったけど、んでな、話があってよ、俺一応アンタのこと何も知らねえなあ、と思って調べてきたんだわ」
「そりゃ勉強熱心で、いいじゃねえのさ」
フォーリナーと呼ばれた女は現れた巨漢を前に、先ほどの雰囲気が嘘のように蓮っ葉な口調で応じた。
「したらよお、俺んとこにはアンタ、女じゃなくて男だって書いてんのよ。どういうこったいこれは」
「あや、そう伝わってんのか。んー、少なくとも私は男だって名乗った覚えはないが、戦働きしたから間違って伝わったのかね」
「そんなこともあるんだな。俺も死んだ後に女だって言われたらどうすっかなあ」
「いやあ、お前をそう感じる人間はいないだろうさ」
そうかー? とボリボリ頭を掻く巨漢に、やれやれと肩をすくめる。
「んでな、それもそうなんだけどよ、フォーリナー。お前ってなあどこ調べても炎を使うって話は出てこねえけど、どういうこったい」
「ああ、この炎な」
再度周囲に炎を撒く。青白いそれはフォーリナーの体内から発せられるようにすら見える。
「これは元々私の持ってるもんじゃないんだ、とある神に繋がったため使わざるを得んもんでね。だから漏れちまうこともあるわけだが」
「それもだなあ、消すの大変なんだぞ。放火ってのはかなり重い罪だからよお」
「分かってるさ、だからボヤ程度で済むように調節してるだろうが」
青い炎にフォーリナーの瞳がすっと寄せられた。
「この炎は狂気への入り口、地上に放り捨てられた哀れなアーテーの齎す迷妄だ。あまり見つめすぎるなよ」
「はーん、よく分かんねえけど、太陽も直接見るなって学校で言われたな、そういうことか」
「ヘリオスの運ぶそれとはまた違うがな。この炎は南の一つ星、孤独に輝く碧き瞳の見つめる先。永劫に流転を繰り返す生ける炎、フングルイフングルイ……」
目を虚ろに、無意識なのか、どこの言語体系とも違う鼓膜を掻きむしられるような詞。狂気を揺さぶられるようなその言葉はしかし、鈍感ゆえか巨漢には届かなかった。
「太陽じゃなくって星の炎だってことか?」
「……おっと、そういうことだ。私はそれへの信仰を経て繋がったからな。……まあ、腹立たしいことに理解されるもんじゃあないさ」
「理解されねえってのは大変だもんな。んでよ、話は変わるが今夜はどうする? 昨日みたいに練り歩くか?」
「んー、そうだな。そろそろ積極的に動いて色んな奴らを見ときたいってのもあるが、儀式を終えちまいたいって気もあるしなあ」
直下、フォーリナー行動判定。5以上で散策、4以下で【???】継続
0:特殊判定
|´|
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|´|
|´|
ト 、 |´| _,,.. ァ
j l: >k|´|‐f< / /
l l:>く_ |´|人 i j `ヽ
ー7 |´| `<i ハ
l. |´| l
i. |´| i
j |´| j iイ`
∞  ̄ ∞,/ / ,!
,' l`、チ‐'
∞ ∞ ヽ
i j、 /,!
∞ レリ_ j ,i,イ ル∞ ̄
. `ー' `ー'
直下
123:協力希望者
456:UMAの話
789:ぶっこんで来たぜ
0:盛り上がってきましたね
,.へ
/∠へ\-─-,.へ__
`ゝ、ニ___,.ゝr,イ∠へi
., ' ,. ´, `ー--へ、
/ / ハー-ィ ハ i i 、 ',
/ .,' /.,.!=-!、! L!Tヽ! i i
/ i ハ.! ト. } イT ハ_ハ」
/ イL_,ゝ,,`"´ └',,i__!,.ゝ
}><{ / | ハ、 ( ̄) 人_>
/ / ハ_,.-/⌒ヽ⌒ヽ i_!_」
l´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l. ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 入 ヽ ̄ ̄ ̄|
| | `´ `´ |
| | |
| | ┐ ナ-、ヽ / |
| |( ̄jー十 / ,ノ /ヘ i |
| |.  ̄ / `ー' |
| | |
| | |
| | |
└―――――――― ―――――――――――┘
直下
123:最初から結託
456:「なんか鎮守の森にいるらしいんだわ~」
789:おっと三つ巴発生伝
【特殊良判定なので自陣営除外。弓は前回引き籠る選択したので除外します】
7:三つ巴発生
直下、十の位で陣営1、一の位で陣営2
123:槍
45:騎
67:狂
89:魔
5:キャスター
9:ライダー
【三つ巴用の判定考えてなかったので、状況がどうなってるか判定しておきます】
直下、どういう状況
123:騎魔同盟VS降
456:騎VS降に魔が横槍
789:魔VS降に騎が横槍
2:いつの間に組んでいたのさ騎&魔
【どうせなので人数もそこそこいますしキャスター陣営のマスター作ってしまいますね】
↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質、↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定。人がいないようなら連投可能。
【体】3:運動得意じゃない
【知】0:特殊判定
【心】2:よわよわメンタル
【質】4:あんまり優れてない
【家】4:あんまり優れてない
【運】1:どん底
『全体的に水準が低いんですよね、今回のマスター。なんで?』
『知力の特殊判定は属性と性別決めてからにしますね。これで男だったら次回は女子高を舞台にします。異論は認めない』
直下で性別判定。偶数で男、奇数で女。
↓2、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
『次回は女子高が舞台です!!!』
6:男
2:秩序・中庸
『……【知】の特殊判定やりますね』
『有利不利と同時にその案を募集します。なんとなくそれっぽい単語でも、めっちゃ専門的なのでも』
直下、【知】特殊判定。偶数で有利な特殊、奇数で不利な特殊
23:43から↓3まで、【知】の特殊判定案。23:55までに集まらなかった場合は、集まったものでランダム
フロイト式心理学
>>387-389
直下
147:精神分析学
258:予知
369:外宇宙
8:予知
『外宇宙引いたらどうすっかなー、と思っていたので良かったです。予知なので超能力者になるのかな』
『では最後にキーワードの募集。あまり長い文章の場合、弾く可能性があります。あしからず』
00:03より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
【体】3:運動得意じゃない
【知】0:未来視により脳に負荷
【心】2:よわよわメンタル
【質】4:あんまり優れてない
【家】4:あんまり優れてない
【運】1:どん底
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【スキル】
【未来視】
未来を見ることのできる魔眼の持ち主。種類としては予測の魔眼であり、周囲の事象を材料にして未来を推測する。
特に言葉に関して高い精度を持ち、相手の発する聖句や詠唱を予測し、カウンターをかけることが可能。負荷を軽減するため普段は魔眼殺しの眼鏡を着用している。
【第三帝国の野望】
かつてヨーロッパを支配した第三帝国の叡智を有する。そのため、魔術だけでなく機械工学やその他多くの分野に通じた疑似専科百般。
とはいっても、その多くは半端なオカルトであり実用には向かないうえ、日常生活においても中途半端ではある。
【慢心】
未来視に由来する慢心。変えられない未来を把握して、それに対応するという技術を身に付けている。
……と言えば聞こえはいいが、自身が有利な状況を予知すると、途端にそれへ胡坐をかき、相手に猶予を与えたり、研鑽を怠る部分がある。
【来歴】
ドイツに本流を持ち、教会とも繋がっている魔術家系の嫡男。
元々は地元で強い影響力を持っていたが、第二次世界大戦において経済的に没落。
祖父の代で魔術師として必要なものを保つことができずやむなく現在の舞台近くへと移住してきた。
そのため、一家はわりと地域に根付いており、御三家の一角にも数えられている。
彼自身はどんどん先細っていく自分の家系を立て直し、かつての栄光を取り戻すという目的の下、聖杯戦争に参加。
今回の監督役や他の御三家とも太いパイプを持つ。
【と、今夜はここまでにしておきます。次回、フォーリナー対キャスター&ライダー。お疲れさまでした】
【次回は火曜日、1/5の同じくらいに】
【再開】
顎を抱え、指を中空に向け揺らすフォーリナー。その視線が鋭く周囲を睨みつけた。
「誰だ?」
指差した先に炎が飛ぶ。青い炎が物陰を焼き、その中から一人の男が飛び出した。
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じっとりとした視線をフォーリナーに向け、赤い舌で唇を舐める男。青白い肌は不健康そうで、風が吹けば倒れてしまいそうな優男。
「いやあ、バレるとは。まあ、僕はアサシンではないから仕方がないんだけれども」
「その言い分、サーヴァントか? 私に襲撃をかけに来たってところか?」
「襲撃をかけに来たのは間違いじゃないけどね。まずは話を聞いておきたいのがあってさ」
「話だ?」
警戒するフォーリナーに男は微笑み、胸元からペンとメモ帳を取り出した。
「そうそう、フォーリナー。観測例は少ないがこの星の遥か彼方から至るもの。僕の同胞が天文学的確率で言い当てた空想より顕れるもの」
「空想とは大層だな、私は今ここに足つけて立ってるだろ?」
「そうだそうだ、フォーリナーはここにいるぞ!」
「お前が茶々入れるとややっこしくなるから口に綿でも詰めておけ、マスター」
「そうか、分かった。綿はないから押さえとくな」
巨漢が口に手を当て縮こまる。少し弛緩した空気に男が咳ばらいを。
「オッホン、話を戻すがそんな面白い怪奇の題材があるなら僕としてはやっぱり追いかけざるを得ないんでね。少々尾行させてもらった」
「厭らしい趣味してんな、アクタイオーンの話を聞かせてやろうか?」
「ああ、女神の裸身を見たために鹿にされた狩人だね。その逸話になぞらえるなら君を女神と呼ぶべきだろうが……、ちょっとなあ」
「ちょっとってなんだよ、ちょっとって」
ピクピクとこめかみをひくつかせ、フォーリナーから青い炎が漏れ出始める。
明らかな怒りの表出にも興味深いと言わんばかりに男はペンを滑らせていく。
「ふむ、わりと感情に左右されるってわけか。そしてその炎、やはりどこか見ていると引き込まれる。全身が粟立つような、……恐怖という感情を引きずり出されているのか?」
「……お前、かなり根っからの詩人だな? よくもまあ、この炎見て言葉を引きずり出そうとする」
「詩人ではないがね、僕はたいしたことはないのだし。さて、もう少し話を聞いておきたいところだったんだが……」
哀し気に男がペンを胸元にしまう。魔力が波立ち、周囲の木々がざわつき始める。
それを察し、相手の行動より早く炎を射出するべく、フォーリナーが男へ指を向ける。唇の片隅でも動こうものならその炎は放たれ胸を貫く。
そして、しばらくの沈黙が訪れ。男の唇が、動く。遅い、炎の速度よりは遥かに遅い。「もらった」、フォーリナーが炎を打ち出そうとしたその一瞬。
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突如、足元が水へと姿を変え、体勢を崩される。放たれた炎は明後日の方向に飛び、全身が危険を叫ぶ。
炎を噴出して無理やり体を浮かす。巨大な咢がその軌跡をかすめる。怪物の咆哮が響く。
【書き溜めデータが吹っ飛びました。少々お待ちを】
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ヾ、 \ \、 _
\ \ \-、 くヽヽ 、_
i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__
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/i i ̄ ̄ヽ、 \ /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、 i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__
/ .i j __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i ゝ‐.j─j─i─i''''i \ヽヽ-、、二/
i i i /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ ヽ ヽ i ̄ヽ i i i i l lヽ l i i ヽヽ\__ ,,,,
i i i / .j / / j j j j j j j i--/ i_i__i_i_i_i/ i i i i i .i ヽ\ヾヽ、
i i i / / / /ヽ j .i i i i i i iーーi i i i_i i .i i i i i\ヽ j
ヽ 二二j--く_/ / / i i二二i二i ̄i ̄j-/ /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/ //‐‐‐''''''\j j j j \ゝ
/ ̄ ̄ / / /ヽ__/ \ ヽ i i i / \ / / / /ヽーー、,,,i i i .i .i iヽ
/ / / / / \ j j j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/ ヽ i //ヽj j i .i
i / / /──/ /二二二'''''''''二j oニoニ二,,,,,,,-''' j二二二/ / ヽ ヽi .i
i / / / /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j oニoニ二/、 \ ヽ / /
i__/ / / // j ∠∠/ `ヽ_,,,,-‐j__
i i _ゝ''´ /ゞ i二il  ̄ヽ  ̄ヽ
ヽi ̄´ _ゝ/ゞ i二.jl \ ヽ/
`'''''' ̄ iゞ i二.jl ヽニニ
jゞ ゝi二jl ヽ‐
ヽゞ二二ゝ</ ゙
ヽ-ーーー''´
「GAaaaaaaa──────!!!」
不可視の巨獣、その気配のみを見せ、水面には揺らめく波紋のみ。
「気配遮断の類か! だが、いないってわけじゃなさそうだな!」
フォーリナーが炎を噴き出し、水面と化した地面を照らす。炎に照らされ炙り出された影は長く伸びた首に巨躯。
旧世代の竜を思い浮かばせる有り得ないシルエット。
「何だこりゃ!? ニュクスの眷属か、テュポーンの落とし仔か!?」
「生憎どちらも違う、彼は新たな怪異の形。いるといないの狭間に動く太古の竜」
怪物の攻撃に意識を逸らされていたフォーリナーが気づけば、男は既に宝具を展開し始めている。
炎を飛ばすも不可視の怪物がその巨躯を以って防ぎ、もはや止める術はない。
男の手に現れた一冊の本が風もなくめくられていく。インクの染み一つない白紙の本。だが、フォーリナーはその本に全身が粟立った。
「なるほど、お前のことが何となくわかった、お前、私の遠い後輩だな!?」
「遠いかどうかは分からないが、同業なのかな?」
「お前は恐怖を、私は悲哀を歌い、書き留める! それはもう魂に染みついた性だ! それを見間違えることはねえよ!」
フォーリナーの啖呵に男が薄く笑みを浮かべた。
「そうか、では大先輩、僕の恐怖を御覧じろ。これは白紙の怪奇譚。緞帳の幕は上がり血みどろの惨劇は演じられる。さて、席をお立ちにならないよう!」
朗々と読み上げる男を中心に世界が歪んでいく。口を押えていた巨漢が思わず叫んだ。
「ぬわわーっ!? なんだこれは!?」
「世界の塗り替え……、なんて大層なもんでもない、魔術的な閉鎖空間かよ! マスター、手を放すんじゃねえ! ったく、とことんご同業だな!」
「さあ、おいでませ! パニックホラーは好みではないがコズミックホラーに捧げよう! 【烏合の恐怖(スクール・オブ・テラー)】」
そして、世界が明滅する。
次の瞬間、周囲に顕れたのは腐った苔の異臭、ぬかるみ一歩ごとに水を噴き出す地面、葦に覆われた廃墟のバンガロー。
上空には欠けた月が浮かび、淀んだ湖畔には靄が立つ。立っているだけで自分がこの場所にいられないという恐怖を思い起こさせる。
ホーンテッド・マンション
「……なるほど、お化け屋敷ってわけか」
恐怖の世界に、湖沼の怪物の声だけが響いていた。
【戦闘を開始します……】
【試験的に判定傾斜なしでやってみます】
【1ターン目】
直下、戦闘判定。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
1:騎魔同盟有利
【2ターン目】
直下、戦闘判定。三本先取。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
騎魔同盟:〇
フォーリナー:
1:騎魔同盟有利
【3ターン目】
直下、戦闘判定。三本先取。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
騎魔同盟:〇〇
フォーリナー:
5:拮抗
【4ターン目】
直下、戦闘判定。三本先取。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
騎魔同盟:〇〇
フォーリナー:
6:フォーリナー有利
【5ターン目】
直下、戦闘判定。三本先取。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
騎魔同盟:〇〇
フォーリナー:〇
5:拮抗
【6ターン目】
直下、戦闘判定。三本先取。0は安価↓。2回以上出た場合は特殊
1234:騎魔同盟有利
5:拮抗
6789:フォーリナー有利
騎魔同盟:〇〇
フォーリナー:〇
3:騎魔同盟有利
【騎魔同盟の勝利です!】
直下、フォーリナー令呪消費判定
1234:二画消費し撤退
56789:一画消費し撤退
8:令呪一画消費し撤退
【雑談】
『うーむ、やはり戦闘が作業になりますね。加えて宝具やスキルを使った! って感じが薄い』
『と言いつつ、宝具やスキルの詳細を決めるのは非常に面倒ですし、戦闘システムを作るのもまた面倒です』
『いっそここは往年の乱心院さんみたいに、戦闘システム一切排除して、描写と判定だけで進めるか……。ただ、あれもGM能力が非常に求められるんですよね』
『>>1 はあんまりアドリブ効かない人間であり、キャラクターはちゃんと活躍してほしい人間なので、苦手と言えば苦手』
『はてさてどうしたものやら』
【雑談終了】
【おそらく今夜は描写だけで終わる可能性が高いですので、一応ここで一旦中断】
【調子が良ければ他の判定するかもしれませんが、文章で安価取るようなことはありませんので】
一歩足を踏み出せばびちゃりと水が浸み出してくる。塗れた布越しに伝わる腐った水への嫌悪感。
有機的で饐えた生臭い匂い。夜の闇はフォーリナーの炎を以っても照らし切れず、闇では何かの息遣いと視線が蠢いている。
どこから何が襲い来るか分からない恐怖と五感に浸み込むように忍び寄るざわつき。
常人であれば数分で彼我の境が曖昧になるような空間の中、フォーリナーは大きく息を吐く。
「恐怖を与える宝具、だな、こりゃ。幸い私は狂気でカバーすることができるし、マスターも普通の人間よりは強いだろうが、長居はしたくねえ場所だ」
「んー……、あくまで建物に閉じ込められたみたいなもんなんだろ? なら、ぶっ壊せばいいんじゃねえのか?」
「できないことはないだろうな、だが普通の家と同じで、やみくもに殴りつけたってぶっ壊すことはできない、壊しやすい場所を探す必要があるだろ」
なるほど、と頷く巨漢の背後にゆらりと気配が漂い、フォーリナーが火を放つ。ジッ、という音とともに焦げた匂いだけが残る。
「……枯草か、意図的に仕掛けてきてるな? ……パニックホラーってんなら、ここで安心したところで」
言葉を言い終える間もなく、今度はフォーリナーの背後に気配が発生する。ドブン、という水音目掛け放たれる炎はしかし小さな水たまりを蒸発させるだけ。
「あー! 面倒くせえ!」
「確かになあ、このままだと疲れちまうだけだし、なんとか出られんかな」
「完璧に相手の術中に嵌っちまってるからなあ。パニックホラーに見えない怪物、しかもなれない水辺、シチュエーション的には完璧だ」
ざわめく風が嘲笑うようにフォーリナー陣営の耳をくすぐっていく。過敏になった神経をさらに尖らせ、気づかぬうちに疲弊させていく。
徐々に自分の中の狂気が漏れ出そうになる感覚をフォーリナーは感じている。おそらくは無意識的に精神への防御を崩しにかかっているのだろう。
「アハハ…………」
「……!? いや、これは幻聴だよな、フォーリナー」
「いや、そうとも言い切れなくなってきた。ここはお化け屋敷だ、なら仕掛け人が……、いるはずだ!」
フォーリナーの炎がねじ曲がった木の幹を焦がす。その炎に照らされ、人影がちらりと見えた。
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笑い声だけを残し風に消える影。追おうとする巨漢をフォーリナーが諫める。
「無駄だ、アレは仕掛け人、お化け屋敷で演者を追っかけても意味がないだろ。フィクションなんだよ」
「よく分からん! 話を聞いたりはできんのか?」
「映画やドラマのキャラクターに話を聞くことはできないだろ。……いや、そうか、ここはお化け屋敷っていう恐怖の舞台だと捉えられるのか?」
しばらく考え込んだフォーリナーを生温かい風が撫ぜる。ぞわりと悪寒が走るも、フォーリナーの目は燃えるように爛々と輝いた。
「なるほど、コロスこそいないが舞台なら私の出番だ。年季の違いを見せてやらんとな。獣に効くかどうかは未知数だが」
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
湖沼を一人、巨漢が息切らして走る、怪物の襲撃を受け、フォーリナーと離れ離れになったらしい。
怪物はそれを見逃すことはない。湖沼地帯の地下水系を利用し、徐々に追い詰めていく。
簡単な獲物だ。かつて自分を調伏した人とは比べるまでもない。水の中を女が笑いながら付いてくる。
「怪物くん怪物くん、言葉の通じぬモンストゥルム。わけのわからぬ奇妙なもの、私と同じもの」
獲物の形をしているが、こんなものを食ったところで何にもならない。歌う女を無視し、ついに袋小路へ追い込んだ。
呼吸を感じ、相手の隙を見定める。咆哮を響かせ位置を誘導する。相手が頭上に立つのを見計らい咢を開く。
この牙で噛み付き、叩きつけて食いやすくしよう。生物としての本能とは違う、僅かな悪がそこにはあった。
そして、牙が水面からトラバサミのように飛び出した。女が歌うように笑うのが聞こえる。
「怪物くん、怪物くん、モンストゥルム、その名はモンストゥラネ、警告より発せられるもの。ワーニンワーニン、追いながら追われるとき」
咢に獲物はかかっていない。何故? 困惑より原始的な虚脱。全身が弛緩し、緩んだ瞳は燃え上がる渦を見た。
細胞が叫んでいる。小さな悪は掻き消え、生物としての直感が叫んでいる。逃避せよ、逃避せよ、逃避せよ、生存せよ。
「流れくる運命の濁流を前に人は小舟の如く、流れるままに流され生き残るも残らぬも、流転する巨大な渦」
女が笑っている。
「生き物は最も脆くなる」
「私はそれを唄うモノ、狂気すらも飲み込み流転する悲劇! それを私は肯ずる! 『抗えぬ悲哀の劇詩(トラゴーイディアー)』!」
世界が再度塗り替えられる。太古の竜は、渦の中でそれを見た。
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ヽヽ、 ,,, l / / | .| .! ! .l゙│l゙ .| / / l l l . ! .′ l .l.
ヽ.゙'l、 .゙.l-、 / / .,! | "l゙ .| ! / ./ l .! l .l. ..l,
゙'x. ヽ ヽ ヽ\ ." ! | l ,! .! ./ ./ " l .l .l, .l.
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..ヽ. \ ヽ.ヽ ヽ .ヽ. .| .|.l ! l .| ./ / .,, _..y='"
`'、 .ヽ ヾ> .ヽ .ヽ | ."l | : l .l゙ , / . ,ノ´../i!,、 ,..-'彡'´
ヽ ヽ .ヽ l'、 ヽ .从 .l、l゙ l .l゙│ .i/ . / ヾ " ー._,,、 ._.. -'" /
.\ \ .ヽ . __./ ヽ ヽ''゙′ .l .l゙i,! l !│ .,i゙ゞ , ‐''" .''"゛ ./゛ .,,, ‐''"゛
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`''ー ,,, `''‐ ゙ヽ. .\ .l l ′.'" `゙゙' / _iyrij⊇ _,,,.. -‐''二二-―
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宙の果てより降り注ぎ、この地を地獄に変えたもの。凍えるような寒さの中で、全ての命が潰えていく。
心なき怪物の一片にまで染み渡った悲劇の記憶、人のものとは異なるそれは、ただひたすらに降りかかり、怪物は叫ぶことしかできない。
「GAaaaaaaaaaaaaa────────!!!」
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……数分後、戦闘の痕跡すら残らない中、薄い笑みを張り付けた男と悲壮な表情の少女が言葉を交わしていた。
「うう……」
「すまない、ライダー。貴女の友人を傷つける結果になってしまった。もう少し早く僕が向かっていればよかったんだが」
「……いえ、大分ダメージは受けてますが、零基に大きな損傷を与える前に救出できましたから」
そう言いつつも、ライダーの眦には涙が残っている。いたたまれなかったのか、男がハンカチを差し出した。
「ありがとうございます、キャスターさん」
「気にしてくれなくていい、優しい心の持ち主ってのは貴重な生き物だ。……わざわざ出張った甲斐もあったし、令呪もどうやら消費させたようだ。実質の勝利だよ」
「ええ、とりあえずは1つ勝ち、ですね。……本当なら、こんな戦いなんてしない方がいいんでしょうけど」
「……さて、では入手した情報を整理しよう。一旦マスターの下に帰還するよ」
ライダーの手を引くように男、キャスターが先導する。その影は薄く、今にも消えそうに揺らめいている。
(……さて、僕の恐怖に対抗できる悲劇か。興味深くなってきたな)
【他陣営の描写を終了します……】
【やはり遅くなったので、続きは次回、金曜日の同じくらいに再開します】
【22:45付近から開始します】
【再開】
【そういやこれ情報判定でしたね。うっかり忘れて他陣営の描写に食い込んでました】
直下、この戦闘を経て自陣営が得た情報【直接食らってない】-1
123:ステータス
456:スキル
789:宝具
【ライダーに関しては直接参加してないので、未公開】
5:スキルまで
「と、いうわけで、俺たちはこそこそ隠れてたわけだが」
「ホントにコソコソ隠れてたもんな……」
おかげ様でいくつか情報を手に入れたんだから問題はねえんだよ!
【キャスター、フォーリナーのステータス、一部スキルを公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:キャスター
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:秩序・悪
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【筋力】:E 【耐久】:D 【敏捷】:E 【魔力】:B 【幸運】:C 【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨: : : : : : : :ヘ、:: : : : : : : : : : :ヘ
{: : : : : : : : : : : : : : /: : : : : ::∨: : : : : : : : :ヘ、: : : : : : : : : :ヘ
{: : : : : : : : : : : |: : :{: : : : : : : /ヽ: : :、: : : : : : : :≫.、: : : : : :ト,: ';
i: : : : : : :/: : : :i: : :i: :i: : : : : ; ヽ: :ヘ: : : : : : :ヽ、: :`ニ=、: :} ';:}
{: : : : : :/: : : : :i: : ::i: :i: : : : :/ _ヽ:ヘ: : : : : : :'; : : :ヘ: : :`ト‐i}
∨: : :/: : : : : :{: : : i: ii: : : :/‐‐'''゚´ ヽベ、: : : : :';: : : :ト: : :} :}
∨: i: : : : : : i: : : :i:i:i: : : / , ィ'く´`ヽ`ヽ`ヽ、: : ト、: :ハ: :/ ノ
∨: : : : : : :i: : : : iハ: : :{ /弋ニリ / ``' ヽ .レi
/: : : : : : :ハ: :i'、: : :ヽ: ム `¨¨´ ∨ }
{: : : : : : / i::i)ヽ: : : :ト、:'; / i
i: : : : : ::ト、 ∨ー 、ヽ: :i ヽ、 '~ i
|: : :ハ: :i': : ヽ、 ̄` `ヽ ._ン /
i: : i }:i: : : : : :ー‐‐ヘ /_ .-{ /
∨:i }: : : : : : :ム{ ヘ `ヽ、 '´´ r
Ⅵ i: :イ: : ヘ: :ム .ヘ `ヽ、 /
ヽi レ' .iハ: : /ヽ:ム―‐ 、 ` ‐ ___ _ _ノ
_ ‐‐'´ i .i:/___ `ー` `ヽ、 /{ レ'´
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{ ,r '´ , `ヽ、 \ `ヽ、
i / / , ィ‐'''ヽ‐、 ヘ \ `ヽ、
_/_j‐'´ /‐‐'´ _/ ヽ ヽ \┐ i
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【クラススキル】
◆道具作成:-
スキルによるエンチャントを得た事で失っている。
◆陣地作成:-
宝具による結界作成能力を得た事で失っている。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【保有スキル】
◆自己保存:B
戦闘力がない代わりに、マスターが無事な限りは殆どの危機から逃れる事ができる。
本人はまったく戦わず、専ら情報収集や執筆作業に励んでいる。
【以下、詳細不明……】
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≪クラス≫:フォーリナー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:中立・中庸
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【筋力】:D 【耐久】:EX 【敏捷】:A 【魔力】:A 【幸運】:B 【宝具】:EX
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_ ―‐ Tア
―――rォ ⌒<― l::C / ,/
て:廴 ,>゛´  ̄ ` 、/:::{ /( // ___
iゝ イ勹::l / ヾ 、 ( ) 」 { ノ/
,イ { | / \y' \ ヽ{ / ニ__)
/_ヘ_) \ { / \ l/
ノ__ r‐ヾ'{ ゞ、、 / | i 」 i ト\ /〉 r_宀=、
V _ノ_ム ソ / / i iト l i,ィ´ |v | l,ィ // ,ィ
__ |/| .「二」.!ニ__」_´|ムィ1 ル' // ‐ ̄/ 、_
\ーマ 、 l ヘ弋エゝ '`ー"/イ‐' / ニニフ `ー=ー― 、
.,_ヘ __ェニー-―ェェュ ⊂ニニ `ヽ、ゝ_, ヘ _, r´‐ <\ ニフ ヽ、\ と
{ { r=- / /´ ,イ´/ ィニニ´_ /。/ >/ ヽヽー ヘ l } ∨ ゝ
ヘ `ニ ' / / /ゥ / / ≦ニ´个 、_/ / __,イ i"ヽ ヾヽ 〉 ノ/ i ∨ {
// / / { ヘ{ / // /7Y ̄ 」 ∨ ヘ ―7 ∪! | l
ソ ノ / l / / 〈 l::::l , イ /ヾ .ヘ _ノィ / | l ト
/} l レ / / ,ヘ V > ´ .「::TT  ̄ ',∨ ヘ __ノノ i l ヘ ヾヽ
〈 v / / l  ̄`ーヽ_ ┬―イ | |::::l .l l .∨ ヘ . ̄ /{ / r‐、} }ノ
l l / / 〈 l ! |:::| .{ { |:::l_/ | l .∨ .l マ´ Y 〉 '
/ l l ll | l ∧ l l .`i.|:::|-‐ //  ̄ .|::l/ l l ∨ l i } / l ,}
l`ー' l l ヘ / l l\ \l l |l:::l l l l::| l l .l l l ル' / ー-'/
`ー、 \ {_l{ l l >、l \ .|l_」 l l トイ / / l l |_/ / /__
) \ 〉 \__X´_ム ∨ ,>-lトイ l l l〉イー::ァi ./ / l / r-、 l
ヘ \`ー マ ー← 、 ∨ r<://::| / l ll ,ゥ ´:::| /_ _/ // } }/
ト .l \ ヘハ \ .\|::::::V/|:|,,,,,,,.| .|,,,,,r‐マ´::::::::::::l_ / / ./ ,イ l ノ
/ l l \  ̄\ \ノ:::::::ゥーマ、;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::::::::::::::::::>ー ´ / / l 、{
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ソ /r― , `<::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::}/::::::::::_::::::::::: < -‐'ィノ /
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` \ゝ{ `ー'`ー( 'ー――--` r‐i´
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【クラススキル】
◆領域外の生命 EX
この世界の理に囚われず、この世界の理を逸脱する存在。
異なる世界の体系にありて生きるもの。
◆神性 B
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
フォーリナーの場合は外なる神々の依代であるためこのスキルを持つ。
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【保有スキル】
◆魔力放出(熱) A
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
フォーリナーの場合、「生ける炎」の持つ熱の概念を付与させることが可能。
これは熱の顕現たる炎にも変更可能。その最大出力は森一つを焦土に変える。
◆高速詠唱 D
魔術の詠唱を高速化するスキル。一人前の魔術師でも一分は必要とする大魔術の詠唱を半分の三十秒で成せる。
???の完成者ともされるフォーリナーは劇詩の応用によりこのスキルを使用可能。
もちろん呪文も唱えられる。
【以下、詳細不明……】
とりあえず今見たのを整理すっか。
「まず、フォーリナーって言ってた奴だが、ヤバいな」
「そうだな、炎の出力ももちろんだが、アレを連発できるのはかなり危険だと思う。……俺の推測だが、今の拠点一つくらい本気になれば潰されるかもだ」
それは避けてえな……、少なくともあの森が俺とセイバーを繋げてるわけだし、森を焼かれちまったら終わりだ。
「なるべく敵に回さねえほうがいいんだよな」
「単純に考えれば。あとはうまく立ち回って……、そうだな、さっきのキャスターに協力したりして倒すのもアリかもしれない」
「なーるほど、そりゃそうだ、強い奴にはくっついてるべきだもんな」
良案じゃねえか! そうと決まれば……、いや、待てよ?
「でもお前が言うにはキャスターってのはあんまり強くねえんじゃねえか?」
「ああ、ステータスもかなり低いし……、どうやら搦手が得意そうだ。それと、もう一つ気になるのは……」
直下、キャスターが最初の夜の殺人者だと気づくかどうか。5以上で気づく
8:気づく
セイバーが表情を歪める。……何か言いたくねえことがあるんだろうな。正直聞きたくねえなあ。
「……言えよ」
「いや、でも、なあ……」
「いいから言えよ、俺だってなあ、ちょっとくらいは覚悟決めてんだ。今もちょっと立ち上がるのはキツイけどよお」
脚がめっちゃ震えてんのよ。……まあ、でも、流石に話くらいではビビらねえわ。大分強くなってんじゃねえか?
「……なら言うけど」
「おう」
「初日俺と闘ったの、多分キャスターだわ」
「……は?」
は? 初日のこと思い出して震えが痙攣に近くなってきたぞ?
「いやいやいや、だって、え? いや、違うじゃん。全く」
「おそらくスキルか宝具の応用だとは思うんだが、あの雰囲気、特に目、ステータスとかは全く違うけど、間違いない」
「……今更お前の目を信じねえことはねえけどよ。……あれ、なら、あっれー? 初日に俺を追っかけてきたのがアレってことは」
……嫌なことに気が付いたぞ、俺。
「伝次とランサーが追っかけてるアニキの仇ってのは」
「キャスターだな。……だから言いたくなかったんだが」
……気づきたくなかった! 聞くんじゃなかった!
【昼行動を終了します】
直下、ここまでやってなんだけど、ホントに気づかれてなかったのかどうか。5以上で気づかれてないよ 【>>1のミス】+1
6:大丈夫でした
【実質他陣営の行動だったので、他陣営描写飛ばしますね】
「あー……、嫌だなあ、めっちゃ嫌だなあ」
「同情はするが、選択のタイミングかもしれないな。もちろん、先延ばしにすることもできるけど」
じゃあ、先延ばしすっか。
「ただ、こういうのは後で隠してたってバレるとかなりヤバい」
あー! 今すぐなんかこう、いいことが起きねえかなー!!!
↓2、何をしますか? 【二日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:拠点へ帰還
4:自由安価
2:偵察続行
「後回しにする」
「痛い目見るぞー。マスターの性格的にほぼ未来が見えるレベルで痛い目見るぞー」
「ンなことねえ! 今までだって何とかギリギリやってきたんだ! それにアイツ馬鹿だから騙そうと思えば騙せるって!」
セイバーの目が露骨にケーベツしてくるが知ったこっちゃねえ。そんときゃそんときだ!
直下、偵察/情報収集方法
1:直接動く
2:使い魔礼装
3:交友のある陣営を調査
4:自由安価
1:直接動く
「かといって、自分一人で籠って動き回るとかそういう考えには至らないんだな、マスター」
「いや、考えはするけどよ、考えはするけどな」
一人ってのは嫌じゃんよ、殺されたらいやだし。
「……そうか、そういうもんか。俺は割と嫌いじゃないけどなあ」
「そりゃそうだろ、ずっとカンコンカンコン刀打ってるやつなんてなどうせ根暗だ。一人で引き籠ってんだろ」
ここぞとばかりに言ってやったが、生ぬるい目で見返してきやがった。気持ちわりい……
直下、情報収集判定
12:敵対的遭遇
34:何もなし
567:情報入手
89:友好的遭遇
5:情報入手
直下、情報判定
123:尾行されてね?
456:奇妙な死体
789:槍陣営、突撃準備
2:尾行されてね?
【というわけで尾行されてるっぽいので今夜はここまで、お疲れさまでした】
【明日の同じくらいに再開します】
【22:40ごろから再開します】
【再開】
夜の路地裏を歩くと数日前のことが思い出されて嫌になる。
俺の横で死んだアニキのことももちろんだが、あの夜は必死すぎてどう逃げたのかすら思い出せねえ。
全身が恐ろしいほど冷えていて、俺はあのとき本当に死んだんじゃねえかと、朝起きるたびに思う。
ずっと上手くいってなかったからなおさらだ。でも、今の俺は違う、とんでもねえチャンスを目の前にしている。
怖くねえ、そう、怖くなんてねえんだ。ゾクゾクする背中を振り払うようにした視線の先に、それはいた。
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影だ。全身に嫌な汗が出る。セイバーに目線を合わせると、気づいていたのか頭の中に話しかけてきた。
『気づいたか、マスター』
『……やっぱりそうか?』
『おそらく俺たちを尾行ている。俺やマスターなんかに気付かれるくらいだから、気配遮断の類じゃないだろうが』
気づいたのと同時に視線を感じるような気がして仕方がねえ。立ち止まっては相手にバレるのは分かってるから無理やり歩き続ける。
『どどど、どうすりゃいいんだよ?』
『いくつか考えられる。逃げるか、立ち向かうか、気づかないふりをして大通りに出るか』
『どれが一番安全だ?』
『どれも同じくらい危険だ』
畜生、そうかよ。選ぶのは……。
『マスターが選んでくれ』
俺だよな、そうだよな!
↓2、追跡者に対する対応
1:逃げる
2:立ち向かう
3:気づかないふりをする
4:自由安価
3:気づかないふりをする
……自分でもな、こういうとこがダメなんかなー、とかはたまに思うんだわ。
『気が付かねえふりして出る』
『消極的だな』
『……ダメかよ』
『いや、しばらく付き合って、あなたがここまで生きてこれているのはそれもあるんだろうと思い始めた』
微妙に馬鹿にしてるようにも聞こえるが、表情はまともだから……、まあ、嘘はついてないんだろうな。
『じゃあ行くぞ』
『気取られないように、既に大分動きが硬い』
尾行されんのなんて初めてなんだからしょうがねえだろ……。
直下、尾行者の反応。5以上で継続、失敗で何らかの反応
3:気づいた
大通りまでの道順を思い出しながらしばらく歩いていく。
だが、二つ目の角を曲がったあたりで背後の影が動いたことに気が付いた。
『おい!』
『ああ、気づかれた! 来るぞ、マスター!』
全身の汗がヤバいことになってきた。くそっ、逃げるにはまだ距離があるし、どうすりゃいい!?
直下、追跡者思考判定 【???】-1
123:戦闘開始
456:スキル発動
789:交渉目的
1:戦闘開始!
「しかたない、立ち向かうぞ! マスター!」
「やるしかねえのか!? 俺を守ってくれよ、セイバー!」
泣きそうになりながら影へ振り向く。月の光なんかとうに届かないこの路地裏で、蛍光灯にその顔が照らされた。
直下、襲撃者
1234:バーサーカー
56789:???
5:吸血鬼
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/ ...{....{....... \..../\............| \ { \ / '、{ / :|................ l...´^''‐- -‐''^`\
照らされた顔はヤク中みたいに青白い。そのくせ、目だけは気味悪いくらいに光っていて、セイバーのそれとは似たようで違っている。
何を言ってるのかは分かんねと思うが、とにかく目を離すことができねえ。ぞわぞわと全身の毛が逆立ってるのに目が離せねえ、呑み込まれるような深い穴を見ているような。
あと一歩近づけばもうちょっと見れるんじゃねえか? あの目の奥には何かが、あるんだ、言葉じゃ説明できねえ何かが……。
「マスター! 落ち着け、目を閉じろ!」
セイバーが横面を張り飛ばしてきた。その痛みにひるんだすきに貰ったのと同じ鏡で相手を写す。……? は? "鏡に映ってない"!?
そのショックでようやく目が覚める。なんだ? 俺は一体何をしてた!? ふらふらと進みかけていた足がいまさらになって飛び退いた。
「セイバー!」
「守れと言われても自分から突っ込まれたら世話ないぞ、マスター。……いや、アレは魅了の魔眼か?」
セイバーが刀を抜き、相手に向かい合った。青白い顔の男はニヤリと笑う。その唇だけがいやに真っ赤だ。
「なるほど、その鏡、その刀、魔を祓うものか?」
「答える義理はない。……お前、キャスターか?」
……なんとなくそんな気はしてたが。コイツが、あのひょろっとした男? まるで別人じゃねえか。
「さて、その答えは必要かね? 今から君たちは死ぬのに!」
「生憎だがまだ死ぬわけにはいかない、俺はまだやるべきことがあるし、少なくともマスターに守ってくれと泣いて頼まれたからな」
蛍光灯がセイバーの笑顔を照らす。……クソ、カッコつけやがって。
【戦闘開始】
【試験的に八百万さんみたく描写で戦闘進行進めていきます。だいたい3~5レス分くらいで終わるのを目標に】
直下、戦闘状況
1:未来視の援護
234:吸血鬼本領発揮
5678:魔を切る剣
9:【骨子解明】
9:【骨子解明】
キャスター、とりあえず今はそう呼んでおく。そいつはケタケタと笑い、滅茶苦茶オーバーに身振り手振りでバカにしてきやがった。
「実に愚かだな、夜はこの私にとっての独壇場! 月明かりの下で私に勝てるとでも?」
「……俺は英雄じゃないからな、それに答えるべきじゃない」
「そうか、ならそのままに乾いていけ」
それだけ言うと突然キャスターの体が解けていく。いや、違う、小さい何かに分裂してんだ、これ!
大量の小さい何かは煙のように俺たちへ襲い掛かってくる。羽音となんかキーキーいう声。
「蝙蝠かよ!?」
「マスター、俺から離れるなよ!」
バサバサとやってくる蝙蝠をセイバーが刀ぶんぶん振り回しながらなんとか避けていく。
いや、ハッキリ言えば少しずつ傷つけられている。血が肌に滲み始めている。……これは、俺を守ってるからか?
『おやおや、まったくもって同情に値する。何故そんな矮小なマスターに当たってしまったのかと、慰めてやりたくもなるよ』
蝙蝠の鳴き声が重なり合ってキャスターの声になる。
「うるせえ! 俺が頼んだわけじゃねえわ!」
俺の叫びに掻きむしるような声でキャスターが笑う。
一方のセイバーは黙りこくって蝙蝠の群れを見ている。何匹かは切れたみてえだが、ダメージを与えている気はしねえ。
「おい、セイバー! これ、大丈夫かよ!」
「……流れがどうにも妙なんだよな、何かを避けているような」
ブツブツ言ってんじゃねえよ! 俺が死ぬかどうかなんだぞ!?
蝙蝠の群れがまた殺到する、と思わせて直前で靄みたいに掻き消えた。いや、違うな、これ、消えたんじゃなくてマジで靄になってんだ!
気が付いたときには俺の背後にキャスターが。笑う口元には牙が見えて、ふりかぶられた腕が俺の首元をかすめる。セイバーが盾になったらしい。
セイバーと一緒に受け身も取れずにガラクタを散らかして吹っ飛んだ。いてえ! 何だよあの力!?
「おい、セイバー! マジで、マジでやべえぞ!」
蝙蝠や霧になって、しかもセイバーごとぶっとばされるような力! マジであのキャスターか!? もうダメじゃねえのか!?
思いっきりセイバーの肩を掴んで揺さぶる。だが、セイバーは気づいてないみたいに笑う相手を見たまま。
「……マスター、青白い肌、鏡に映らない、蝙蝠や霧に変化する、獣みたいな牙。これは何を意味する?」
「知らねえよ、ンなの!?」
そんな奴なんてアレくらいだろ!
「ドラキュラだろそれ!」
「そうか……、そうか!!!」
何かに気付いたのか、セイバーがばっと立ち上がり、背中の箱からそれを取り出した。
「こっちの情報を聞いてな、いっぺん試しに打ってみた奴だ」
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((〇))
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セイバーが取り出したのは、まるで漫画みたいな剣。それを振りかぶるわけでもなく、ただ、キャスターの真ん前に"突きつけた"。
「何やってんだ、頭おかしくなったのか!?」
「いいや、アッチの術は分からないが、伝承を基にするなら効くはずだ」
伝承? 俺の疑問を前に、キャスターから呻き声が漏れた。
「グ……!? な、それは……、まさか、この私の本質を見抜いたか!?」
苦しそうに全身を歪ませて呻いている。……マジで効いてんじゃねえか!?
「なんで効いてんだ!?」
「この剣は十字剣。つまり、形としては十字架を模している。同じ形のものは同じ作用を持つことが多いからな」
セイバーは笑い、キャスターに向かっていく。
「キャスター、お前は"吸血鬼ドラキュラ"の伝承をそのまんま纏っているんだな? だから、こんな簡単なもので対抗できる」
「……ク、だが! 形が同じというだけで」
そして振りかぶる。十字の形が見えるままに。
「そりゃそうだ、だが、俺の刀は少なからず神剣の属性を持っている。なんせ東征に用いられた由縁を持つ。魔を断つ剣ってのもあながち間違いじゃない」
「東洋の伝承か……! 伝承には伝承、道理で、相性が、悪い……! だが、だが、だが……!」
「確かに、動きを留められるのは一瞬かもしれない。でもその一瞬は」
振り下ろした。
「命取りだ、キャスター!」
「おのれ、私の【鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)】が、東洋の英雄未満如きに……!」
直下
1:横槍
234:令呪一画を用いて逃走
56789:令呪二画を用いて逃走
8:令呪二画を用いて逃走
【というわけで本日はここまで、おつかれさまでした】
【もう少し描写を細切れに出したいんですが、そこは要練習ですね。もうしばらくこの感じで行ってみます】
【というかクリティカルで宝具の本質見抜き、加えて宝具の性質もあり長くなったイレギュラーでもあるのでなんともですが】
【次回は火曜日の同じくらいに再開します】
【キャスターの宝具を公開します……】
◆『鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)』
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` ーz二ー… ´ ̄ ̄ ` ヽ|{、.ヽ
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ー ´  ̄ `ヽ ー―…‥ ´ ノ
` ー―…―ァ `ヽ
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/:: ./ , 斗 / ∧、レ`ニニニニV':{ / :|
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〉 人{ !/ / > '´/厂ヾ厂 ̄ヾ、_ :j
/ }!ヽ ! _,。.::::´::::::/_z=ミ{/ ヾ}: ハ :{
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r┘ / 人_,。.::::´:::::::::::::::::::::::::/ / :j:}| :|′' ヽ :::{
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::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::乂__/{ー /  ̄ r// { { `¨´ | ヽ :::{
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
後世に広まった「吸血鬼ドラキュラ」のイメージを具現化させ、対象を吸血鬼へ変貌させる。
この宝具によって吸血鬼となった者は通常のスキル・宝具を封印される代わりに、
身体能力の大幅増幅、動物や霧への形態変化、治癒能力、魅了の魔眼といった特殊能力を得る。
だが、圧倒的な力と共に陽光や聖印に弱いという「吸血鬼ドラキュラ」の弱点も得てしまう。
verシェルターで真名とスキルの大半が明かされた鯖鱒wikiキャラについて、既出に移す予定はありますか?
具体的にはガイセリックとワシリィの2騎です
宜しければ移させて頂きますが、問題がありましたら止めておきます
>>469
ありがたい申し出ではあるのですが、どっかのタイミングで必ず出すと決めているので、もう少々お待ちください。
もちろん、その間に使われるという場合はドンドン使っていただいて構いません。
【『ジョゼと虎と魚たち』、観るなら今です】
【22:45頃から再開します】
【再開】
セイバーの十字剣がキャスターの心臓目掛け振り下ろされる。
だが、それを弾くように何かが流れたのを感じる。今まで感じたことのない、全身の血管が膨れ上がるような気持ち悪さ。
同時にキャスターがセイバーの剣を跳ね上げ、切っ先が逸れ、赤い血が僅かに滴ったのみ。
そして次の瞬間、キャスターの姿は消えていた。呼吸を落ち着け、剣をしまうセイバー。
周囲には何の気配もなく、ようやく俺の喉が呼吸を始めた。
「……やったのか?」
「いや、逃げられた。もう少し気づくのが速かったら先手を打てたかもしれないが」
「……と、とりあえず勝ちは勝ちだよな? 喜んでいいよな?」
「喜んでいいかどうかは分からないが、とりあえずこの場は勝ちでいいんじゃないだろうか?」
そっか、そっか、そっか……! 勝ちだ! 俺の勝ちだ!
「た、たいしたことねえじゃねえか! アレが、俺を殺そうとしてたやつかよ! くっだらねー!」
「……調子に乗らない方がいいと思うぞー。今回は相手の弱点が分かりやすかったから勝てたようなもんだ、もし」
呆れたようにセイバーが飛び跳ねる俺を押さえつける。……まあ、確かに、もう少しで死にそうだったのは本当だから素直に従っておく。
「でもよお、やっぱお前強えんじゃねえの?」
「いいや、俺は戦うのが本業じゃないからな、そういうのとは比べるべきじゃない」
確かにそれもそうか、野球選手とサッカー選手は比べられねえもんな。
「なら何とだったら比べられんだよ?」
「まあ、ご先祖だなあ。俺はあんな神剣、まだまだ打つことはできないし、精進精進だ」
ふーん、そんなもんかね。
「まあいいや、ならとりあえず勝ちは勝ちだ、何か美味い飯でも食おうぜ。それくらいは喜んでもイイだろ」
「確かに、食事は全ての基本だしな。……だが、いい飯を食えるほど金があるのか?」
「あぁ? ンなもん、お前の打った刀でも売っ、すまん、もう言わねえ、だから刀を向けるのを止めろ、俺はまだ死にたくねえ!!!」
【夜行動を終了します……】
直下、他陣営描写
1:魔
2:降
34:狂
56:弓
7:騎
89:槍
2:フォーリナー
めらめらと燃える青い炎が夜空を焦がしている。その中心には肩を怒らせた一人の女。
「だーっ! 怪物は何とかぶっ飛ばしたが、アレを突破するためにはちょっと火力が足りな過ぎた!」
「だなあ、でもあれ以上アソコにいてもヤバかったんだろ? ならしゃあねえんじゃねえかな」
「それもその通りだけどなあ、……ま、起こっちまったのは仕方がねえか。次は絶対に遅れは取らんぞ、2000年近い後輩に負けたなんぞという話になったら大恥だ」
気持ちを切り替えたのか、女、フォーリナーの周囲から炎が掻き消える。
「そういや炎の火力上げるっつうか、もう1つの奥の手はなんで使わなかったんだ?」
「ああ、もう1つの方は強力なんだが、使えば使うほどあっちに引きずられるんでな、なるべく使わんようにしてるのさ」
「あっちってなあ、霊の神さんか?」
「そうだ、まったく、難儀なものへの信仰を手に入れたもんだと我ながら思うね」
そう言いつつ一切困った様子を見せないフォーリナーに巨漢も笑う。
「そっか、後悔はしてねえんだな」
「運命ってのはそういうもんだ、一方的に押し付けられて振り回される。炎の如く燃え上がってもいつかは消える。だから私は運命を愛するのさ」
「だから、ってのがよく分かんねえなあ。運命ってのに巻き込まれたらそれを変えようとしねえのか?」
「うんにゃ、運命は変えられないのさ、だからこそそれを語ることに意味はある。悲劇でも喜劇でも、それを愛する意味がある。それが私で、私の唄だからな」
直下、フォーリナー行動判定。5以上で散策、4以下で【???】継続
9:散策
にっかりと笑うフォーリナーの虹彩は炎のように揺らめいている。
「と、いうわけで逃げ出したついでに、他の連中を探ってみるか、テレタイも半分方終わったしな」
「なら俺が案内するぞ。どっか良そうな場所はあるか?」
「良さそうな場所ねえ、気になる場所は幾つかあるからな、とりあえず動くとするさ」
直下、フォーリナー散策判定
12:友好的遭遇
345:情報入手
67:何もなし
89:敵対的遭遇
1:フォーリナーの友好的遭遇
直下、遭遇陣営
12:弓
345:狂
678:槍
9:剣
5:バーサーカー
噎せるような鉄の匂いが、誰も見ない路地裏に充満する。
周囲には人だったモノが転がり、死の苦痛を知ることなく、あっけに取られたような表情で硬直していた。
中心に立つ男、バーサーカーは一滴の血飛沫も浴びず、転がったモノを指差していく。
「暴力は悪です。理性なく人を傷つけるのであればそれは獣に同じ。ならば執行を」
「その理論で行くと俺は真っ先の執行対象になるが、そこはどういう判断だ?」
「マスターは理性的に方法として暴力を選択している。相手を鎮圧するため、怯懦を与えるため、その理論は理解が可能です。故に保留としています」
「そうか、つまり俺が感情によって殴ったならば、その瞬間に俺も同じく」
転がるったものを全て確認し終えたのか、バーサーカーの指がジュノの"頭部"へ向けられる。
「首を切られるというわけか」
「ええ、それが公平な裁きです」
機械的な指先に怯むことなく、ジュノは淡々と転がった頭部を回収し、周辺の隠匿を行っていく。
「裁きは全てのものに均等に与えられるべきです。法の名の下に特権的なものは存在しません」
「……まあ、そうなった場合は仕方がないな。運命と思って受け入れよう」
「ほーう、いい考え方だな」
かけられた声へバーサーカーの指が即座に反応する。指し示した先に飛び降りたのはフォーリナー。
快活な笑みを浮かべ、ゆっくりと転がる死体を見回した。
「おやおや、哀れなことだな。マスターを連れてこなくてよかった」
「……サーヴァントだな。バーサーカー」
「ええ、では執行を開始します」
「待て待て、話も聞かずに断罪するのか? それは少々独善的じゃあないか? まるで、そう、神のようだ」
今にも飛び掛からんとしたバーサーカーが一旦停止する。
「神? そのようなものは存在しない、してはならない、それは規範にない」
「……かなり難しい御仁のようだな。どうだい? 少し話ができればと思って来たんだが、そこのタロスにも似た鉄腕の男よ」
直下、バーサーカー陣営対応
123:情報交換の姿勢
456:とりあえず話だけは聞いておくか
789:バーサーカー「いいえ、執行に会話は不要」
3:情報交換の姿勢
街の明かりに照らされたフォーリナーをじっと見つめ、ジュノはバーサーカーの肩を叩く。
「規範なら、仮にでも審問は行われるべきだろう、バーサーカー」
「しかし、彼の者は」
「前例があったな? 最初から有罪であることが決まっていたが、形式的に行われた裁判が。それと似たものだと思えばいい」
バーサーカーはジュノとフォーリナーを交互に見つめ、瞬時にその姿を路地裏の闇へ消す。
「霊体化か」
「ああ、とりあえずは納得したらしい。バーサーカーの好きにさせていたからな、こちらとしても情報を交換するつもりならありがたい」
「情報交換……、なるほどなるほど、今の世で言う司法取引のようなものか。私のときは陪審員が必要だったがねえ」
「それがどれほどの時代かは分からんが、生憎この法廷には控訴も上告もない、一度きりの弁論だけが許される」
見えないバーサーカーからの殺意を本能的に感じているのか、フォーリナーが首筋に手を当てる。
「なら、ちょっと聞いてほしいんだが、どうやらキャスターとどこか一陣営が手を組んでいる。キャスターはおそらく作家、人の恐怖を操る。もう一陣営は分からんが怪物だ」
「……なるほど、既に同盟が発生しているか、その言い分だと襲撃されたか?」
「そうだな、そしておめおめと逃げ帰る羽目になった。まったく、アガメムノーンにあやかりたいねえ。いや、オデュッセウスの真似と思えばいいか?」
「その情報を伝えてきた、ということはその同盟に対して俺たちに協力してほしい、ということでいいのだろうか?」
ジュノの言葉にフォーリナーは肯定とも否定ともつかない表情を浮かべる。
「それができれば万々歳だが、そんな柔軟な対応ができるのか? 私としては代わりに情報をもらえれればそれでいいか、といった具合なんだが」
直下、バーサーカー陣営の対応
123:協力体制
456:情報のみ交換
789:情報もないため拒否
1:協力体制
【というわけで本日ここまで、おつかれさまでした】
【次回は金曜日の同じ時間くらいに再開しますね】
【22:40ごろから再開】
【再開】
フォーリナーの言葉にジュノは頷く。
「その申し出は感謝する、俺たちとしても情報は必要だ」
「おおや、驚きだ。断られるもんだと思っていたが」
「そうだな、確かにバーサーカーの性格もある。だからあくまでも協力体制、ということでどうだろうか」
金属の手でしなやかに行われるボディランゲージに、フォーリナーはにんまりと笑みを浮かべる。
「いいだろう、どちらかが戦闘に巻き込まれたとき、どっちかが近くにいれば助ける、救援を要請されたらなるべく協力する、こんなところでいいか?」
「ああ、あとは情報の交換も求めたい。加えてあくまで、契約に近い形としておきたい」
「約束じゃあなく、契約で、ということだな。これはどちらかというとバーサーカーへの対応と見たが……」
「それ以上を言うとおそらく首が飛ぶ」
頭を狙って向けられた指に、こわいこわいとフォーリナーは笑い。
「では、それでいいだろう。だが、契約ならば期間の設定は必要だ。いつまでも続く劇なんてのは観客が欠伸をして帰る」
「確かにその通りだ、では……」
直下、狂降協力体制継続期間【バーサーカー】+1
123:最後の2騎になるまで
456:騎魔同盟打倒まで
789:とりあえず1陣営消滅ごとに更新
4:騎魔同盟打倒まで
「目下の仮想敵である騎魔同盟の打倒まで、ではどうだろうか?」
「うん、いい落としどころじゃないか」
「ならばそれまでは協力体制といこう。情報を共有できるだろうか」
「いいぜ、ついでに身の上話でもしてくれ、いいネタになるかもしれん」
楽し気なフォーリナーの声が、夜の街に染み渡っていく。
【他陣営の行動描写を終了します……】
【三日目・朝】
そういや忘れてた夢判定。直下、5以上で夢を見る
4:共感性が低いので見ない
……うあー、昨日から寝れてねえ。
「危険な目に遭ったしな、昂って眠れなくなったんだろ。とりあえずなんか食べ物だけ買って、祠に戻るか?」
「……んー、それでもいいなあ」
俺の心配というよりも、早く鍛冶場に籠りたいっぽいんだよな……。
まあ、そんくらいの方が湿っぽくなくていいんだけどよ……。
↓2、何をしますか? 【三日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:拠点へ帰還
4:自由安価
【ふむ、15分経ちましたし、3で行きますか】
3:拠点へ帰還
……疲れたのはマジだしな。
「帰るか……」
「ああ、そうしよう」
直下、拠点何か起こってる?
1234:何か起こってる
567:何もなし
89:道中でイベント
1:何か起こってる
つうわけで眠たい頭を引きずって、飯だけ買って、戻った鎮守の森。
「……何か嫌な気配がするぞ、マスター、警戒を」
……マジで?
直下、発生イベント
123:襲撃
456:祠荒らされとる
789:訪問者
7:訪問者
直下、訪問者
123:弓
456:降
789:槍
1:弓
ハ
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ヽ \ l,-.、` .l <´::::::j /
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イ //ニニ/:(7):::::::::::::::::::::lニニl lニニニニニニニニニニニニニニニニニ.ム `.<////////∧
【ちょっと筆も乗らないので今夜はここまで、次回は弓陣営との交流ですかね。お疲れさまでした】
【おそらく次の再開は月曜日の同じ時間あたりに】
【もうしわけない、ちょっと体調不良で今夜はお休み。水曜日あたりに再開します】
【22:45ごろから再開しますね】
【再開】
鎮守の森、しーんと静かで人のあまり来ないはずのそこに、確かに人影があった。
「敵か?」
「……分からない、だが、何となく分かるのは」
ここは既に相手の間合いだ、と呟いたセイバーの額に汗が流れる。
……マジかよ。
直下、弓陣営状況。5以上でアーチャーのみ、4以下でマスターも同伴
2:マスター同伴
まだ俺には人影にしか見えねえが……、セイバーは目がいいはずだ。
「セイバー、何が見える?」
「……俺が見えるのは鎧武者、おそらくこっちがサーヴァントだろう、そして、……剣を持った、……犬耳の男?」
「……犬耳?」
聞き間違いか? と目で尋ねる俺にセイバーが首を振る。犬耳、……犬耳?
直下、そういや貴方はチンピラですが、アーチャーマスターとの関係は
123:ボスです
456:死んだアニキのボスです
789:裏社会のヤバい奴と噂です
8:ヤバい奴だと知っています
……ひらめく俺様!
「犬耳の奴ってよ、何か周りに見えたりしねえか?」
「……あー、多分使い魔か何かか? そんな感じの魔力の流れが見えるな」
「使い魔ってのはアレだな? 悪霊とかそういうんだな?」
「解釈としては……、間違ってないが」
やっぱりか、聞いたことあるぜ。この街を牛耳ってる男の話。
どっかのボンボンだって話だが、古めかしい剣を持って犬耳をつけてるって話だ。
そしてそんなナリを馬鹿にした奴は、全員まともに死ねたことはねえとか……。
噂では悪霊を使ってるだとか、ツキモン? だとかなんだとかいう話だったが……。
この状況なら、まず間違いなく魔術師って奴だよなあ! し、しかし、それなら、かなり、ヤバい奴なんだよなぁ……? 目が完璧に醒めちまった。
「マスター、どうする?」
「どどど、どうするもこうするも、何か案はねえのかよ」
「このままとりあえず接触してみるか? 一応まだ敵意は向いていない」
「まだってのがヤだなぁ! 逃げたり奇襲かけたりできねえか!?」
「既に相手にはバレてるしな。可能性があるなら逃げる方だけど」
……かなり厳しそうってわけか。ここは俺たちにとっては大事な拠点だし。畜生、せっかくの拠点が、何でこんなことになっちまったんだか。
↓2、どうするか
1:とりあえず接触
2:逃げる
3:先制攻撃
4:自由安価
【15分ほど経ちますし、自動で進めていきますね】
「とりあえずあっちの目論見が知りてえよな」
わざわざ拠点にやってきて攻撃も仕掛けねえってのはなんか違和感がねえか?
「確かにそれもそうか、もしかすると、この神域について何か知っているのか、……あまり考えたくはないが、拠点の破壊に来たか」
「拠点を破壊されたら?」
「少なくとも俺とマスターのパスは切れるな。だからハッキリ言ってヤバい」
やっぱりそうなるか……。
「何やってるかだけでも分からねえか?」
「あまり俺の目を当てにされても困るが……」
そう言いつつ細めたり広げたりしながら、セイバーは敵の姿を見続けている。
何か分かることがありゃいいんだが……。
直下、展開
123:弓陣営の攻撃
456:何もないのでとりあえず接触
789:何かに気付く
6:何もないので接触
しばらくそうしていたが、セイバーが首を振る。
「ダメだ、これ以上のことは分からない。おそらく何もしかけてはないと思うが……」
「使えねえなあ、オイ!」
「そもそも俺は鍛冶師だからな!?」
それもそうだ! ……とりあえず罠はねえ、ならまあ、どのみち近づくしかねえか。
「そうだな、とりあえず"まだ"敵と決まったわけじゃない。話し合いをする価値はあるだろう」
……分かった、じゃあ、行くか。
「その代わりお前が先頭な」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セイバーを盾に近づくと、犬耳の男が待ちくたびれたと言わんばかりに欠伸をかましてきやがった。ムカつくがこの街のヤバい奴だ、下手に出ておくか……。
「あ、あのー、何の御用でしょうか。俺たち、ここで少し寝泊まりしてるだけなんですが」
「アァ?」
「ピゥッ」
機嫌悪そうに睨まれただけで股の間がヒュンッとなる。
「……マスター、あまり威圧されませぬよう」
マスターと違い、鎧武者の方はそこにいるのかすら分からないほど静かに立っていた。
だが、その目線は氷のようで、そこにいるだけで全身のさぶいぼが止まらねえ。
「あー、悪いな、俺の癖みたいなもんだ。いやあ、俺は裏稼業でなあ、どうにも最初は上から行かねえと舐められんだよ」
「い、いえいえ、滅相もございません。もう、俺としても、もう、あの、……えへへ」
あ、ダメだ、舌が回んねえ。そんな俺を見かねたのか、セイバーがため息を吐きながら代わってくれる。
「率直に行こう、俺たちはこの森に用があったんだが、そっちは何故ここに?」
「さて、ねえ」
直下、アーチャー陣営の目的
123:拠点の乗っ取り及びサーヴァントの排除
456:純粋に抜け道
789:協力できる他陣営探し
3:はい
_ ,. -‐;:=- =ニ.~ ̄~``'''‐ 、. _
, ‐'´// " `ヽ、._,. -‐''" ./|
|`ヽi ´ `''‐、/ |ヽ、
,.‐'´ ̄~`' \‐-ゝ ./ \
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. / ,.‐'フ / ヽ ヽ
レ'/ / / i / ,. l ヽ
. i i' i l ! { iヽ ヽ.、| ヽ
{ ,イ l { ! { ヽ l \. ゙i
! // ヽ i ヽ ヽ. !\!. × ヽ }
|/ {. ,! ヽ. へ、|\ { \! `'‐、 、 }V
ヽ !! ヽ!、 `‐、 ヽ . ● |ヽV
ヽ、.{ ヽ、 、 ! ● ` ー ゝ .| !
ヽ! ヽト-i. | |
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!、 __人__ ,.‐' | !\
i`'‐、 ,.‐'´ /l ヽ、ヽ
ノ |`'‐、.__,. t'´ // ヽ `''‐-、
, ─-‐''"´ ノ ,.rヽ // ヽ、 ヽ
. / ,.‐' / || ` // .`‐、 ヽ
/ ,. -─‐''" / || . // ./Oヽ i
. i / / ||// /、ヘ ) ,ノ
【描写がどうしても長くなるので本日ここまで。明日同じくらいの時間にやります。おつかれさまでした】
【22:40ごろから再開しますね】
【再開】
犬耳の男が牙を剥きだすように笑う。思わず足が一歩後ろに向かうのを感じる。
ビビったわけじゃねえ、それを言うなら最初からビビってる。こいつのこれは威しじゃねえ、これは余裕の笑みだ。何度も見てきた、奪う奴の笑みだ。
「俺がここを貰うっつたら、喜んで差し出してくれるか?」
全身から汗が噴き出る。断れねえ、これで断ったら、また酷い目に遭う。
そうなんだ、俺はずっとそうだった。つええやつ気取ってたら、もっとつええ奴に叩き潰された。
どっかでいいことがあったら、掠め取られた。いつもそうだ、いつもそうだ。だから、今回は、上手くやれるかもしれねえって思ってたんだが。
全身がこびへつらうように動き出した。腰をかがめ、精いっぱいの愛想笑いを浮かべ。「ええ、もちろんですとも」と言うだけだ。
なあに、負けるわけじゃねえ、死ぬわけじゃねえんだ。……でも、嫌だなあ、また、自分でダメな方にいっちマンだもんなあ
ダメだなあ、俺は。でも仕方がねえんだよ、いつの間にかこうなっちまって、いつの間にか動けねえんだもん。
俺は、乾いた口を精いっぱい動かして。
「ええ、もち
「ダメだ、ここは俺たちの場所だ」
言うよりも早く、セイバーが犬耳の言葉を一刀両断した。は? 何バカなこと言ってんだよ!?
「ほーん、俺たちと戦おうっての」
犬耳がさらに笑う。震えが全身に回り出した。
「お、お、お、お前、セイバー! ふざけんじゃ」
「マスター、俺はな、嘘が吐けないんだ」
知ってるよ! 嫌って程お前が嘘つけねえ人間なのは知ってるよ!
「だからな」
セイバーがすらりと剣を抜いた。
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「仲間が嫌がってるのに、俺がはいそうですかと言うわけにはいかないんだ」
剣に俺の顔が反射する。なっさけねえ顔をしている。……ちくしょう、ばかやろう、俺はな、俺はな、そんなこと頼んじゃいねえんだ。
俺は馬鹿で、どうしようもなくみみっちくって、どうすればいいかも分かんねえバカなんだよ。だからな、ここはちんけなザコらしく逃げようってんだよ。
お前も鍛冶師だろうが、戦ったこともあまりねえんだろうが、馬鹿、バーカ! バーーカ!
「畜生クソ真面目野郎が!!! こうなりゃヤケだ! バカやろう! 俺は死ぬのは嫌だぞ!」
「ああ、知っている。だからまあ、何とかなるよう祈ってくれ!」
嫌だなあ! それはよお!!!
直下、戦況
12:当然マスター狙い
345:朗々と歌が
678:無数の剣よ
9:骨子解明
6:無数の剣
やけくそな俺の言葉に、犬耳はふんと鼻を鳴らす。
「やっちまえ、アーチャー」
「御意」
指一つで鎧武者が動き出す。さっきまで消えていた気配が嘘のように、全身が竦むような重さを感じる。
高い山に登ったときみてえに、肺が押しつぶされるような。ただ、動き出しただけなのに。
「恨みはないが、これも主君の命。サーヴァント、アーチャー、参る」
「マスター、少しひっこんでてくれ、何が起こっているかは鏡を使い魔代わりにするから!」
「んな、なんでだよ、俺が仕掛けたのに」
「邪魔なんだよな!」
それだけ言ってすっぽりとセイバーの箱の中へ放り込まれた。邪魔ってなんだ邪魔って!!!
怒りつつもとりあえず鏡を取り出した。確かに、外の光景が映っている。……便利だなあ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「チッ、アーチャーの動いてる間にやってやろうと思ったが、そんなもん持ってるとはな」
「……その箱、刀、中々の神気を纏っている。銘は」
「無銘だ、まだまだ名をつけるには甘すぎる」
一撃を何とかいなし、セイバーはアーチャーと距離を取る。アーチャーがセイバーの言葉に鉄面皮を歪ませた。
「そこまでの銘品を無銘、と? 神剣、宝剣と伝わってもおかしくない」
「いいや、この程度の剣」
その歪み、僅かな気のゆるみを狙い、セイバーが刀を投擲した。
「剣を、投げる───!?」
「俺は、千本程打ったんでな。……だがまだ、届かない」
◆一意千刀:A
東征に向かう???の為に鍛え上げた、無銘の剣が一千振。
常軌を逸した集中力と極限まで最適化した動作によって、最高の効率で最上級の刀を産み出せる。
“一意専心(剣)”と“道具作成(刀)”が複合した固有のスキル。
直下、アーチャー対応
12345:無傷
678:軽傷
9:クリーンヒット
誰の目からしても完全に不意を突いた一撃。
まっすぐに投げられた剣は間違うことなくアーチャーの霊核へ向かい。
「───水ぐきはこれをかぎりとかきつめて」
まるで、何かに突き当たったかのように、淡い緑の燐光と共に弾け飛んだ。
「……完全に不意を打ったと思ったが、その光は」
「東夷の言葉で呼ぶ魔力放出、我が生来の無念にて得た、蛍の燐光よ」
◆魔力放出(蛍):C-
魔力放出の一種。黄緑色の蛍光を纏う。
???の挙兵にて平家に敗れ、自刃した???の亡霊が蛍となった。という逸話が由来のスキル。
魔力の瞬間的放出量は少ないが魔力の残存時間が長く、攻撃能力の向上よりも防御能力の向上に優れ、
被攻撃時には弾け散り衝撃を分散させる反応装甲としてはたらく。
セイバーの一刀で弾け飛んだ穴を埋めるように、光が集まっていく。
燐光によりぼうっと浮かび上がったその顔は鉄面皮。先ほどの強襲など意にも介さないというような余裕の表情。
一方のセイバーは苦笑いを浮かべ、新たな刀を取り出した。
「なるほど、だが、それだけでアレを防げるか? どうやら俺の見たところ、その光は死人の光、神気とは相性が悪いんじゃないか?」
「無論、故に歌にてそれを補助した」
「歌? というと八雲立つ、出雲八重垣ってやつか?」
「そうだ、俺は歌にて位を得たとも呼ばれたことがある。取り上げていただいた帝の威光をお借りしているということになるか」
◆歌仙の詩歌:C+
「???卿はいみじかりし歌仙也。心の底まで歌になりかへりて、常にこれを忘れず心にかけつつ、
鳥の一声鳴き、風のそそと吹くにも、まして花の散り、葉の落ち、月の出入り、
雨雲などの降るにつけても、立居起き臥しに、風情をめぐらさずといふことなし。真に秀歌の出で来る理とぞ覚え侍りし。」
「今の世には???こそいみじき上手なれ。彼だに座にあれば、目のかけられて、言ひとつせられぬと、覚ゆるなり。」
俊恵、藤原俊成、二人の優れた歌人をしてこうも評され。
「五月雨に沼の石垣水こえて何かあやめ引きぞわづらふ」
鳥羽院の女房であった菖蒲御前をこの歌を詠み妻にし。
「のぼるべきたよりなき身は木の下に椎をひろひて世をわたるかな」と詠み従三位となったように。
???の和歌には望んだものを手に入れるだけの力がある。
「……和歌で魔力操作を行っているわけか」
セイバーの苦笑いが深くなる。
「おい、何やってんだアーチャー、遊んでねえでとっとと決めろ」
「……御意にて。セイバー、お前に恨みはないが、この勝負、早々に決めさせてもらう。【兵破(びょうは)】
直下、セイバー反応
12:クリーンヒット
3456:何とかかわす
789:反撃
8:反撃
セイバーの死角からびょう、と二対の矢が飛んだ。脚をねじるように動かしてそれをかわすが、矢は生き物のように動き回る。
「チッ、なんだこれは!? ……いい矢だな! ちゃんと作り込まれている!」
「それは喜ぶだろう、お前の胸に飛び込むほどにな」
猛禽のように飛び交い襲い来る二本の矢、セイバーの集中力がかき乱されていく。
ギリリと引き絞られる音に気付いたとき、既にアーチャーの長弓は限界まで引き延ばされていた。
「……お前の真名が分かったぞ」
「ほう」
「死して後蛍になったとされる和歌の名手。鵺退治の名将、清和源氏の先駆け、お前の名は」
全身の筋肉をもって引き延ばされた弦が弛緩する。弓は大口を空ける怪物の如くしなり、矢を放つ。
いや、矢と言うにはあまりにも早い。一直線に無駄なく、貫く意思そのもとも思えるほど静かに、ただひたすらに。
なるほど、これであれば当代の化生とて、射抜けぬ者はあるまい。
「源頼政! 防いで見せよう、【火乃神鍛地】!!!」
【アーチャーの真名が判明しました】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:源頼政 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:C 【耐久】:E 【敏捷】:B 【魔力】:C 【幸運】:D 【宝具】:C+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
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.i!/////.{ ___‘_⌒ヽ ヽ _マ l. { __, < 7´ /
.i!/////.{ ,ィ´ __ -‐ ヽ ( ト_ .! _ィ )ニ,' /
.i!/////.{ / _ > '" _彡.} {) l ノニニi /=ム
i!///// { /レ´'/ >'"_.´イ/l <l .l l> ` -' /ヘ=ム
i!/////.{ //レ´ ⌒ ‘ ,ヘ ヾゝ .l r_タ /O マノ、
i!/////.{// __ ‘ /O/ ヽ _l __ ィム / ノ、
i!/////i!/ィ::::/ 、 `, 、_ `7 <ニニlニニニ>}::l' / ノ、
i!/////l!'::::::/、、Y ヽ-'_ノ__/、 l. t_、 ̄ ィ__ァ }:::::ヘ / ノヘ
i!/////i!ニ/ ヽ_´ノ: : : : /、ノ;ヘ l レ7/}.)ヘ/ ノ
i!/////ilニ.{_ `ト、__): : : : /、/;;;;;;;;;;, ` ´ .// マ;;;;;ヽ/
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i{//////ム ./ ´ _ ヽニニニヽニニニニニ
∨/////∧ /_//:/: : :/: : ヽ マニニニニニニニニ
∨/////∧ //: : / : : : : : :. }ニニニニニニニニ
∨//////l´`ヽ /ミ、:/: : : _ :-=: : :. .}ニニニニニニニニ
∨//// l ヽ: : : : : ム_: イ: : : :_: /} }ニニニニニニニニ
∨////l }: : : : : }: : : , ィ"/ .} }ニニニニニニニニ
. ∨///}、 } ヽ: : : : }イ: :> ノ }ニニニニニニニニ
_ }////ノ ): : :ノ-l ´ } マニニニニニニニ
,ィ´_ ヽ ̄ ノ ⌒l l } 、ニニニニニニニ
弋_}___,ィ´ ̄ ) / l j } `<ニニニニニ
lヽ、 , / .l 、 、 ` <ニニニ
ヽ ` - イ ノl .l ヽ < ¨ -==
、ヽ ___ / /、 .l ヽ  ̄ -= _
ヽ __ イ /∧ l <
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
セイバーの周囲に無数の刃が展開する。盾となった刃とアーチャーの矢が衝突し、周囲に衝撃波を撒き散らした。
ごうごうと巻き起こる砂煙、立っていられないほどのその中で、マスターの盾となったアーチャーの目は確かにそれを捉え、そして僅かに口元を緩めた。
「意気やよし」
完全には防げなかったのか、急所こそ外しているが浅い傷ではない。
血肉の焼けるじゅう、という音が聞こえる。刀に熱を与え、傷を塞いでいるのだろう。
「まったく、気に食わんな!」
「何がだ、セイバー」
「お前がだ! 少なくとも源頼政といえば非常に優れた武士だと聞く! だというのに、なんでそんな奴に着く!」
背後で面倒くさそうな表情を浮かべたマスターに目線を向けることなく、アーチャーは言い切った。
「無論、忠義とは守られるものだからだ」
そう答えたアーチャーをセイバーは見つめ、一言。
「嘘だな」
と切り捨てた。一瞬、虚が生まれる。全員が凍り付いたような間が開く。
いや、正確には、一人だけ動いていた。どのような状況においても、空気を読めない鍛冶師が一人。
「同じ手で行くぞ、アーチャー!」
真っ正直に、セイバーが剣を投げる。我に返ったアーチャーが歌を口ずさむ。
「正直な男め、───水ぐきはこれをかぎりとかきつめて」
淡い光が凝集し、刀を弾き飛ばす。だが、アーチャーの首筋にひやりと嫌なものが走る。いや、見えている。
セイバーは嘘をつけない人間だ。そして、それ以上に。
「一回で防がれるなら、何回でも投げてやる! 幸い俺は目がいいからな! 同じところに当たるだろうさ!」
クソ真面目に、ひたすら、傷ついた身体で、寸分の狂いもなく、"同じ個所に、何本もの刀を投擲していた"。
咄嗟に水破を動かすが、投げられた刀の軌道を変えるには初動があまりにも遅すぎた
「馬鹿かお前は!」
「ああ、馬鹿も馬鹿、生まれてこの方鍛冶屋馬鹿だ! なあに、お前ならこの刀、譲ってやっても構わない!」
思わずこぼれ出た罵倒にアーチャーの口元が思わず歪んでいた。そして、殺到する刀の矢は。
ついに、蛍の燐光をも打ち砕き、アーチャーに、殺到する。
直下、アーチャー陣営の行動
1:【???】
2345:マスターの妨害(逃走判定)
678:令呪用いての逃走
9:消滅判定
0:特殊判定
, ,、 ..ノ),,__,、
(_i,l::l:::/:/:::/:/::ゝ
//:/''""´゙゙爻ヾl:::::ゝ
/ /:::::-ー ー-V l:::::し
j v、!● ● ノ::i:::'
ハ〈 ワ ノ )::ゝ
ノL`ーゥ t-!、l*l
/´ニTニ/::〈
/ `::斤:::'j \
,/ー、{::lo:::/ー、! \
123:既に照準は定まっていた
456:乱入者!
789:消滅判定+敵マスターにもダメージ
4:乱入者だ!
直下、どの陣営(魔は最前ダメージ受けたので無し)
12:狂
34:騎
56:降
789:槍
5:フォーリナー、降臨
\. i:::::r-‐、\ /:/ [] ;':::/ : \
\ \ ';::::', l:::] |::| ,'::/ /] /:::/ ; \ ヽ /
\ \\ \\__」ソr'!::L__//`"' 、 l〉 < ∠______
,>、,_ン-'ー‐'''" ヽ、 i / /
\\ .,.'´ , 、 ヽ. ', ', ト、 。 \ (___
\ / / ,' '/ ! ハ /!ィ' i i ',ノ ハ > _______
`' 、 i ,' !/!メ、!」 レ-rァ''iTゝ_.」 ( ( ン、 / '´
i´ヽ. | .! ! !-rァ'T '、,_,ノ !__ハ i>`ー' ! i \ 、,_____
(`ヽ;、 `ヽr、. └'`ゞ、, ハ. '、_ノ ⊂⊃ ! '、`'´ ;' <
,.-`ヽ > io.|`ヽ、/ | !⊃ r‐-、 く ,イ.' 二二7 / ー┼-
`ー‐ァ (´__,ノ! .| `.く .ノ>,、 ` ┘,.イ`>'i__!,! | / ー┼-
'ー、ゝ':,_ン ノ `ゞ,-、=l/`7i"´ V.レ'':=-、イ ! \ .r-iー、
--─ ``ヽ,´ i!i/,' \/ i! ヽ ,;' \ `ー' '
`ヽ、 .i! lo i! ! / / --─ァ ヽヽ
``ー---、,,l.i! i. i! ハ、_,. ノ く /
ハ メ |i! i.o、 .i!. | ´ ̄ヽノヽ. > '、___
l_>,' ./i!__ .! i!,ハ、 ', くメ.,__」 く. ー|-ー ヽヽ
/ ソ::::::`'v`''ー-ゞ':::::ヽ、 i ヽ, \ i ______
ノヽ ,:' ,イ_::::::::::::::::::::::::::::::::::; ヘ.,' ,ハ ノヽ. < .| '´
L__,ゝイ ,:'__/:::ヽ、_:::,::::::::::::::::くく ハ ノ、,ソく.___」 / / `ー-
i. /::::::::::::::::::i7´:::::::::::::::::::::ヽ,rヘ ', / .l 7 l 7
'、 ,ム>:::::::::::l三i':::::::::::::::::r─‐┐:::':, ', | \ |/ .|/
)/::::::::::::::::::::;:i:::::::::::::::::└─.┘::::::', ハ| / o o
【というわけで本日ここまで、おつかれさまでした。やはり描写にするとバランスが難しい。普段使わない頭を使う】
【次回はおそらく日曜日の同じ時間あたりになると思います】
【思ったより帰宅が遅くなるため、明日に延期します。よろしくお願いいたします】
【22:45ごろから再開します。松井優征先生の最新作を見逃すな】
【再開】
鍛冶場の中で俺はいつの間にか拳を握り締めていた。
叫びそうになりながら、妙な気恥しさで歯を食いしばって。でも、負けてほしくねえと、負けたくねえと、呻いていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
殺到する刀の筋。蛍の燐光を突き放す鍛えられた鋼の輝き。
それが、アーチャーの霊核に突き刺さる直前で。蒼い炎が舞った。
「!?」
その炎は刀の軌道を逸らし、儚く一瞬で消えた。明らかな妨害にセイバーだけではなく、アーチャーの顔にも僅かな困惑が走る。
予想外の闖入者は宙から降り落ちてくる。蒼い炎をまとった白い肌の女。
「朝っぱらから、やってるじゃあないか」
フォーリナー。
セイバー、アーチャー両方が後ろに飛び退いた。
「アーチャー、お前の差し金じゃないのか」
「応とも」
「……嘘は吐いていないと見た。ならば問おう、歪にねじれた霊基を持つ異形のサーヴァント、お前は何故ここに現れた!」
直下、フォーリナーの目的
123:バーサーカーに連れられて
456:頼み事
789:剣弓双方の観察
8:ただの観察だよ
フォーリナーがケタケタと笑う。
「なあに、ただの観察だよ」
「観察?」
「ああ、そうだ、私はあくまでこの炎を見ていたい、それだけだ」
よく分からないというようにセイバーが眉を寄せる一方、アーチャーは何かを感じたのか頷いた。
「この戦を見ていたい、それがお前の願いか? フォーリナー」
「いいや、戦争は嫌いじゃないが、それだけじゃない、私は運命を見届けたい」
「……例えがよく分からん!」
「分かるように話すつもりはないからな、そもそも私の理が分かってもらえるとは思わねえさ」
笑みを絶やさず、フォーリナーは朗々と歌うように。
困惑した空気の中で明らかに異質なそれは、手を広げ、仰々しく話し続ける。
「おお、英雄たちよ、その血でもって土を染めるか、その血でもって海を濁すか、大海に落とした血の一滴! 何の意味があらんや!」
楽しげに、楽しげに、楽しげに、一方的なその歓楽は、戦場においては歪んで見える。
完全に感情を誘導され、セイバーとアーチャーは目を見合わせた。
直下、アーチャー陣営行動
123:一旦逃走
456:フォーリナーへ攻撃
789:対フォーリナー共闘の提案
77:クリティカル
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123:共闘決定
456:なんで土地がマスターになろうとしたのか、という話ですが
789:狂【???】
7:バーサーカー、宝具発動
フォーリナーは朗々と笑い続ける。その言葉は否応にも人の気持ちを引き付け、戦意を喪失させる。
劇詩の第一人者であるその言葉は、劇場に響き渡り、たとえ拙くとも聞かざるを得ない。
全員が困惑しつつも観客となり、意識を誘導される。
そう、周囲の空気を一切悟ることのない狂人でもない限り。
◆ 精神異常:A
精神を病んでいる。通常のバーサーカーに付加された狂化ではない。
異常な取り越し苦労の果てに、周囲の空気を全く読めなくなっている。
精神的なハイパーアーマー能力。
、 〉, /^ァ=彡/////
\ 〉, | \_ノ/∨//////
丶 〉, ` ー- ィ /⌒\//
\Λ /⌒  ̄| ⌒ 「その罪を裁く。【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である(ルソー・オブ・ブラッディハンド)】」
/⌒ ー=彳 ー‐ !
', /_‐_‐_‐_V/ ;
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', Λ_‐_‐_‐_‐/ {
直下、ロック対象。5以上でアーチャーマスター、4以下でアーチャー
6:アーチャーマスター
陰鬱で無機質な、システムメッセージにも似た声が聞こえる。
同時に突如出現した拘束具が犬耳の男へはめられ、身体の自由を奪い地面に突き倒した。
「んなっ……」
指を向けた痩身の男、神経質そうな表情を浮かべたバーサーカーは、天気予報を告げるアナウンサーのよう。
ただそれを事実として報告し、感情の挟まる余地はない。それはそれでしかないと、バーサーカーの脳内では完結している。
「罪状、殺人、強盗、強姦、他多数。汝の悪徳は刃によってのみ裁かれる」
アーチャーが咄嗟に動き出す。犬耳の男の頭上、──正確には頸の直上に刃が現れる。
地にひれ伏し、拘束されたその姿は、まさしく処刑を受ける罪人。そしてバーサーカーの唇が判決を読み上げる。
「故に、死刑。これは絶対なる理性の下の判決である。【粛清せよ正義の柱】」
∠二二二二二二二二二二二二二二二二二二.二.二ヽ
|../ .,' | O (fi二二! .| ', ヘ O !Oミ彡ヾi,
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__/i / .,' !i圭圭圭圭圭圭圭圭㌢.li .', .ヘ| .ヾi, ___
i:i:i:i i / ,'.... il圭圭圭圭圭圭㌢ . _,,,:li ', ..ヘ .ヾi, .i\__
i:i:i:i i / ,'. ...il圭圭圭㌢ _,, :rー''¨´ .i ', . .ヘ .ヾi, i i:i:i:i:i:i:
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i:i:i:i:i......i ./ ..,' i i ....', ヘ i ..i:i:i:i:i:i:i:
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:i:i:i:i:i:i:i三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 三 三 三.三i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
刃が重力により自然落下する。叫び声よりも早く、慈悲の刃は頸に振り落ちる。
直下、アーチャーのマスター
1~5:令呪を使用し脱出
6~9:死亡
【粛清せよ正義の柱(ボワ・ド・ジャスティス/ラ=モール)】
フランス革命期において数多の首を刎ね続けた処刑道具。ギロチン。
相手が持つ不義・堕落の罪を処断する、まさに断罪の一撃である。
撃ち出された刃は空間を跳躍し、敵のレンジ1~4直上にランダムで顕現する。
至近距離に現われる刃と拘束具を回避するには、AGIよりも直感など危機回避系スキルの有無が重要になる。
6:死亡
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ダズン、という音が響いた。刃の厚い包丁を俎板に叩きつけるような音。
固い骨を、あるいは南瓜を斬り落とすような音。どこにでもあるようで、不吉な連想を生む音。
困惑の表情のまま、ずるりと頭が落ちる。残った断面の筋肉がギュッと収縮し、そして動脈から血液が溢れ出す。
四肢が痙攣し、嫌な水音を立ててだらりと弛緩する。その血を全身に浴びながら、アーチャーは立ち尽くしている。降りかかる血を、静かに見つめながら。
「無残なもんだな、だがまあ、今回ばかりは同情しないぜ」
フォーリナーの声がむなしく響き渡り、強烈な鉄錆の匂いが噎せ返るように緑の中を抜けていく。
セイバーの足が震え、視点がおぼつかなくなる。弛緩と緊張、どちらに寄るべきかと体の芯が懊悩する。
そんな中でもただ淡々と言葉は交わされる。
「ええ、この男は悪です。故に断罪しました。この断罪をもって許しとなります」
「……私のマスターにはちょっと見せられんな、連れてこなくて正解だった」
フォーリナーが引き付け、バーサーカーが奇襲をかけた、それだけのことだ。
戦場において殺し殺されは当然のことだ。それは武人であるアーチャーはもちろん、セイバーでも理解している。
だが、そういった"狂い"すらなくあまりにも自然に、あまりにも当然に、この凶行はなされている。善悪の判断を超えている。
「……フォーリナー」
「おや、どうした、セイバー」
「何故、そこまで自然でいられる?」
セイバーの問いに、フォーリナーはカラカラと笑う。
「私は運命を肯定しているからだ、この結末に至るまでを見届けたからだ」
「お前も、狂っているのか?」
「さあ? 南の一つ星に聞いてくれ。そこに炎は燃えている」
◆正気喪失 C
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
瞳の中で、蒼い炎が爛々と燃えている。セイバーはそれを、観てはならないと理解した。
そしておそらくフォーリナーは、その炎を見てしまったのだろうと理解した。
「お前は、ここにいていいモノか?」
「さて、そればかりは分からんさ。お前にも、私にも、デメーテルにも」
直下、他陣営の行動
123:狂降、戦闘を仕掛ける
456:弓、共同戦線
789:狂降撤退
7:狂降撤退
【というわけで本日はここまで、お疲れさまでした】
【次回は木曜日の同じ時間くらいになると思います】
【22:45ごろから再開します】
【再開】
朝日の差す中、ねっとりした血の匂いの中、永遠とも思えるほどフォーリナーの目を覗いていたセイバーが全身を振るう。
「まだ戦う気か? 正直なことを言えば俺はかなり消耗してるから撤退してもらえると有難いんだが」
「ああ、別に構わないぜ」
「そうか、じゃあ戦うしか……、いいのか!?」
カラカラとフォーリナーが笑い、後ろに立つバーサーカーを指差した。
「今回はコイツに信用してもらうってのがあったからな、それに、お前はまだバーサーカーの判定に引っ掛からないらしいし」
バーサーカーの視線が自分へ向けられていないのを確認し、ふっとセイバーは緊張を解く。
「大丈夫なのか?」
「信用していいのか? という意味ならイエスだ。流石にこんな神域でこれ以上血を流すのは躊躇われる。私はこれでも信心深いんでね」
「とてもそうは見えないが」
そうか? と問いかけたが、バーサーカーが気にも留めていないのを見て取り呆れた表情で手を挙げた。
「見えなくても仕方がない、とりあえず一旦引くとしよう。バーサーカー、意見は?」
「次の執行予定はない」
「なるほど、そういうことらしいからな、またどこかで会えたら会うとしよう」
言い残し、フォーリナーは蒼い火柱を上げる。それが消えたとき、二騎の姿はすでに消えていた。
「……気配はないな。さて、とりあえずマスターを出して、……吐いてなきゃいいが。……あとは」
セイバーの目が立ち尽くす鎧武者に向けられた。
直下、アーチャーへの対処
1:止めを刺すために戦闘
2:とりあえず会話
3:放置
4:自由安価
2:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ヴォェ」
「……鍛冶場出るまで我慢してたっぽいので許そう」
吐いた、全力で吐いた。アニキのときに見慣れたかと思ってたけど、流石に目の前で首が吹っ飛ぶのはダメだ。
しかもモロで切断面を見ちまった。人って首切られたらああなるのかよ、もうマンガとかで同じのあっても笑えねえよ。
しばらく吐いてからセイバーの差し出す水を飲む。
「……お前さあ、ああいうの見せるんなら見えるって言っとけよ!」
「流石にアレは予期できないだろ。あの刃、かなり早い。対抗するなら拘束された瞬間に動くくらいで行く必要がある」
確かに速かった。……アレ、突然来られたら俺もヤバいんじゃねえか?
「そうだな、バーサーカー自体の動きがそこまでじゃないから、今回みたいに隙を突かれなければまだ対処はできるかもしれない」
「かも!? かもってなんだよ! 絶対って言えよ!」
「うるさい!」
「ぴゃ!?」
叱られた! めっちゃマジで叱られた! つい頭を押さえちまったじゃねえか!
「そんなことよりまずはあっちだ」
「あ、止めろ、首をそっちに向けるな、見ねえようにしてたのに!!!」
セイバーに首を無理やり死体の方へ向けられる。転がった死体とその前に立つアーチャー。
呆然としているのか、俺たちの騒ぎにも反応しない。
「とりあえず話してみたらどうかと」
「え!? 無理だろ!? 俺がヤだよ!!!」
「敵意はないから安心しろ、俺が先に前に出てやるから」
なんかセイバー、かなり遠慮がなくなってねえか? かなり露骨に邪険な扱いを受けてるように思うんだが?
「とりあえず、話の通じる相手なんだ、話してみろ」
「え、えー………」
な、なにを話しゃいいんだよ。
直下、会話内容
1:今後どうするつもりかの確認
2:慰めてみる
3:フォーリナーの情報提供
4:自由安価
2:慰めてみる
……と、とりあえず、こういうときはだな。
「そ、その、アーチャー?」
振り向きもしない。よく見りゃ髪の毛に少し白いのが混じってる。オッサンなんだな。
……なんか気持ち悪いな、これ。なんで血まみれのオッサンに白髪があることに気付いてんだ?
「ま、まあ、な、ほれ、あの、あれだ」
「マスター、要領を得てないぞ」
「なんで急に敵に回るのお前は!?」
ホントにコイツ俺の味方か!?
「ようするに、マスターはアーチャーに何を言いたいんだ」
「何を言いたい……、その、そうだな。なんというか、残念だったな」
こんなもん、残念と言うしかねえと思う。急な事故に遭ったみたいなもんで、やり切れねえかもしれねえが、しょうがないわけで。
どう頑張ったって駄目なもんは駄目だし、上手くいくやつは上手くいくし、そういうもんだし。
「しゃ、しゃあねえ、と思うしか、ねえんじゃねえか?」
アーチャーの気配が微妙に動いた。というよりも俺でも分かるくらい気配というかオーラが強い。
アレ? これはもしかして地雷踏んだか? 慰めたら武士のプライドとかそういうんでアレだった!?
直下、アーチャー行動。5以上で協力の依頼、4以下で生き恥
9:協力願い
バッとアーチャーが片膝をつく。思わず背中を向けて逃げ出そうとした俺の首をセイバーが掴んだ。折れる! 折れちゃう!!!
「お前、力、どんだけ」
「首を絞められた鶏のような顔してるぞ」
「事実だよ!!!」
そんな俺らのやり取りなど意に介さず、笑いもせず、アーチャーが頭を下げる。
いつのまにか鎧は脱げていて、教科書の平安貴族みたいな格好になっていた。低い声が頭を揺らす。
「セイバーの主君、恩情痛み入る」
「お、おう?」
「気遣ってくれてありがとう、ってことだよ」
「お、おう!」
それなそうと言ってくれりゃいいんだが。どうにも顔面がそんな感じじゃないんだよな。
「この源頼政、自らが主君と定めた人間すら守れず、このまま現界しようと、むざむざ生き恥を晒す次第。いっそこの腹掻っ捌こうか」
「腹を切って死のうかと言っている
「あー! ダメだ! ダメだ! グロは駄目だ!」
「……と、思っていたが。このまま仇を生かし、摂津源氏の長は敵一つ討てぬ臆病者と罵られるも頼光公に申し訳が立たぬ」
……このままじゃ恥ずかしいから死ぬにも死ねないってことだよな? ならその抜いた刀仕舞ってくれ。
「故に、敵である貴殿に恐悦ながら一つ頼みを聞いていただきたい」
「頼み?」
「俺と契約を結び、フォーリナーへの敵討ちに、なにとぞ力を貸してもらいたいのだ。恥知らずと笑いたければ笑ってもらっても構わない」
そのまま頭を地面にこすりつけるほど低くするアーチャー。……もしかして、これってのは。
「つまり、アーチャーの一時的なマスターになってくれないかってことだろ」
「え、マジ? 最強じゃん」
「……まあ、かなりの負担はかかるだろうな。……幸い令呪は残ってるから魔力リソースとして活用して、ってのはできるかもだが」
直下、アーチャーと契約した場合の令呪消費量
123:2
4567:1
89:0
2:二画
「……んー、おそらくは二画くらいは必要だろうな」
「二つもいるのかよ!?」
「マスターが魔術師じゃないことを考えればかなり破格だぞ?」
に、にかく。……でけえなあ、なんとなく俺もこの数日過ごしてきてそのデカさは分かる。
「アーチャー、裏切ったりしねえ?」
「無論」
「ここでそれを言えるのは逆に肝が据わってるよ」
ど、ど、どうしよっか?
23:50から多数決。先に2票。00:00までに集まらなかった場合はランダム
1:アーチャーと契約する
2:アーチャーと契約しない
【ここまで】
【ではランダムで、ただし一票入っているので少し1を多めに】
直下
135790:1
2468:2
8:契約しない
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回は日曜日の同じくらいに】
【雑談】
『鯖の真名判明タイミングですが、主役鯖以外はコメント等々で正解者がいた場合、自動的にどっかのタイミングで出てきます』
『逆に言えば、コメントで出ない場合は消滅まで出てこないこともあり得ます』
『1つ終わったら鯖鱒紹介をするつもりではあるので、そのときには必ず紹介させてもらいます』
【雑談終了】
【22:30ごろから再開します】
【少し遅くなりましたが再開】
……チャンス、これはチャンスだ、ここ数日で俺は分かった。サーヴァントってのはめっちゃつええ。
そして俺はそれを操る権利を持つ。目の前で転がってる死体は誰か? うっぷ、吐きそう。……裏社会のすげえ奴だ。
だが、そんな奴でも一瞬で死んだ。
俺もうまくセイバーの奴をだましゃあ、殺して……、[ピーーー]のはちょっとやりすぎだから、腕の一本でも切って……、腕がないと飯食いにくいよな。
とりあえず、なんか上手いことやれば、最悪、聖杯ってのを手に入れなくても、何でもやりたいことができんだ。
だから、そんなサーヴァントを二騎も使えるなら、絶対その方が得だ。
……だが、いざというとき、俺はまあ、ちょっと弱いからな、裏切られる可能性もある。
セイバーのアホは嘘をつけねえからまあ、なんとかなるだろう。それがこのアーチャーはどうだ?
何より顔が怖え。何考えてんのか分かんねえ。もし、これに裏切られたら? 正直ヤベえ。
……令呪ってのはそれをさせねえためのもんだ。ってことは、それを二画も使ったら?
ヤベえ。いざというときに後ろからさっきの弓でズドン、なんてなあ考えたくもねえ。
……チャンスだ、それは分かってる。でも、でも、信用が、できねえんだ。俺の勘がそう言ってるんだ。
あんまり頼りにならねえ勘ではあるが。
「そ、その、言ってくれんのは嬉しいぜ、俺はなんたって強いし悪いからなあ!」
精いっぱい胸を張る。ここはもう誤魔化しがきかねえ。度胸だ度胸!
「だ、だがな? オメーはあんまり俺みたいな悪い奴に指図されるのは向いてねえと思うんだわ!」
「そうか?」
黙ってろセイバー!
「だ、だからよお。俺が考えるめっちゃすげえ悪い作戦にな、お前は向かねえと思うんだわ!」
「そうか?」
黙ってろセイバー!!!
「そういうわけでよ、そ、そんな感じで、作戦に、あ、あんまり余計なもん入れられねえんでな。こ、今回は、断らせてもらうぜ。わ、わ、悪いな」
言い切れた! 震えてるのバレてねえよな!
アーチャーはじっと視線を地面に向けたまま、微動だにしねえ。……まさか、怒ってるのか?
「そうか」
「ピィッ」
「相分かった。こちらも不躾な願いだったにもかかわらず、失礼した」
そう言ってアーチャーは立ち上がると、俺たちに背を向ける。
「では、さらば」
そしてそのまま、ずっしずっしと林の中へ消えていく。……は、は~~~~。膝から力が抜け、へたり込む。
「ヤバかった……」
「よく頑張った方だぞ、確かに戦力にはなるし裏切りはしないだろうけど、あんまり当てにしすぎるのもよくなさそうな奴だったしな」
「お前、セイバー、そういうことは、事前に。……でも、何でそう思うんだ?」
俺の質問にセイバーがまっすぐ俺の目を見て応える。
「アイツは一度もマスターの目を見てなかった。そこに転がってる死体と、あなたと、どちらも」
【朝行動を終了します……】
直下、他陣営描写
12:魔
34:騎
56:槍
789:スキップ
6:槍
繁華街をぶらぶらと歩く二つの影。小柄な方が頬を膨らませ片方の影を小突く
「おいおい、伝次ー、暴れたりねえぞー」
「あー、俺もよお、兄貴殺したのが誰か分かんなくってかなり手詰まりってのはあんだよ」
「なんだよー、一緒じゃねえか。そろそろどっかぶっ潰しに行こうぜ」
ギラギラと物理的に光るランサーの口に飴玉が放り込まれる。
「そうしたいんだけどよー、大体めぼしいとこはカチコミかけただろ? んでもってサーヴァントがいたのはあんときのアーチャーだけ」
「むぐぐ、確かにな。ちょっとアレだな、作戦を変える必要があるんじぇねえのか?」
「だな、ただ、作戦っつても俺あんま頭良くねえしなあ」
直下、ランサー陣営行動
123:無軌道カチコミ続行
456:デカい家狙ってみるか
789:セイバー陣営に会いに行ってみるか
00:特殊判定
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>≧ノ、__ ノ ― ミ|
丶 V. : .V. ヽ }l
l {: : : : ―‐} u l|
八 、: :/.::::::ノ / |
 ̄ ̄ / /ノ|
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ノ ノ (_ ノ
/ /
― "
直下
123:ごまかし( >>178 )がバレる
456:アーチャーと接触
789:ピンポイントクリティカル
3:【愚者のひらめき】
はた、と伝次が足を止める。どうした? と振り返ったランサーに呆然としたように呟いた。
「あのときよお、アイツ、サーヴァントが兄貴を殺したって言ってたよな?」
「あのとき? ああ、教会のときだよな。たしかセイバーのマスターだっけ?」
ガシガシと伝次が頭を掻く。
「おお、そうなんだよ。まあ、兄貴ってのは正直言ってクズでな? アイツのことは多分盾か何かくらいに思ってたんだわ」
「はー、そりゃあクズだな」
「まあ、それでも俺の兄貴だから、俺がオトシマエつけなくちゃいけねえんだよ。でな? そんなクズがだぜ? 近くにいた盾をさ? 使わねえかな?」
伝次の問いにランサーはしばらく考え、なるほどと合点が言ったように笑った。
「使うよなあ! ってことはだ、あのセイバーのマスター」
「ああ、何か誤魔化してんよな、もしかしたらうまく逃げただけかもしれねえが、よく考えりゃ助けなかったってことだよな?」
「ホントだな! すっげー悪い奴じゃん!」
「おう、……ムカつくぜ、俺が馬鹿だっての知ってるからってよ」
ガシガシと頭を掻きながら、充血した目で伝次はそこにいない男へ半ば狂った視線を向ける。
「ぶっ殺さねえとな、オトシマエって奴だオトシマエって。ランサー、やろうぜ」
「おう! 俺は戦って強くなりゃそれでいいけど、そういう悪党ならなおさらぶっ叩いても気にならねえ! お釈迦さまもきっと許してくれるって奴よ!」
「うーし、ならまあ、まずはあの糞野郎の場所を探さねえとな。適当に情報集めんぞ」
直下、ランサー陣営襲撃タイミング
123:昼
456:夜
789:次の朝
8:次の朝
【四日目の朝にランサー襲撃イベントが確定しました】
【他陣営描写を終了します】
【三日目・昼】
とりあえずアーチャーのマスターをこのままにもできねえし、セイバーと協力して懇ろに埋めてやる。
……死にゃあクズもカスも一緒だな。
「それはどっちも一緒だと思うが、あと前から思ってたが独り言がわりとデカいぞ、マスター」
「一々ツッコんでくるんじゃねえよ!」
そんな話してる暇あったらあのフォーリナーやバーサーカーへの対処を考えるべきだろ!
「……フォーリナー、か」
「ん?」
「いや、なんとなく、この場所が俺を呼んだ理由が、ああいった脅威への対抗かもしれないと思ってな」
直下、何をしますか? 【三日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:自由安価
2:情報収集
脅威、キョーイ、ね。まあ、確かにあのフォーリナーってのは全身から炎出してたし、こんな森の中じゃヤベえかもな。
「んなら、ちゃんと調べておいた方がいいんじゃねえの?」
「……確かにそれもそうだな、直接姿の見れなかったライダーを除いて、少なくともランサー、キャスター、バーサーカー、フォーリナーの戦闘を確認している。そこから何か情報が集まるかもしれない」
……そっか、それは思いつかなかった。
キャスターがドラキュラだって分かったから倒せたように、相手のことがわかりゃ対処法も何か思いつくかもしんねえもんな!
直下、偵察/情報収集方法
1:直接動く
2:使い魔礼装
3:交友のある陣営を調査
4:戦闘痕を調査(ランサー/キャスター/バーサーカー/フォーリナー)
5:自由安価
4:戦闘痕調査
「そうと決まれば、ちょっと待ってくれ」
「急ブレーキ! ……あー、どうせアレだろ?」
「ああ、素早く、はできないから時間を決めてやるさ」
……セイバーの刀に助けられたのは事実だしなあ。しゃあねえ、その間に、どれをメインに探すか考えとくか。
知ってる場所としては、ランサーの燃え尽きたビル、キャスターの路地裏、バーサーカーとフォーリナーのここ、だけど。
直下、どの場所を調査するか
1:ビル (槍)
2:路地裏 (魔)
3:鎮守の森 (狂/降)
【15分経過したのでランダムで】
直下
123:ビル
456:路地
789:森
8:バーサーカーORフォーリナーの痕跡探し
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【明確に味方が一陣営消滅しましたね。次回はおそらく火曜日の同じくらいに】
【速めに連絡:ちょっと所用により本日お休み。明日やります】
【雑談】
『鯖鱒応募したい人とかいるんですかね』
『個人的には鯖鱒wikiのデータ消費も目的なので、やるとして大量に受け付けるわけではありませんが』
『まあ、最悪wikiへの登録経路の一つでもいいわけですしね。読者数、需要の把握も兼ねた確認でした』
【雑談終わり】
募集自体に需要がありそうだから宣伝すれば集まりそうだと思うが…
fateのssの雑談スレとかも落ちてしまったし宣伝の場はあるんだろうか?
【22:30ごろから再開します】
【>>601 宣伝ですか。まあ、狭い界隈ですし他のスレ運営している人に協力してもらうってのも一つではありますよね】
【再開】
あんまりここを離れたくねえってのはあるんだよな。
セイバーの言うことが本当なら、ここをぶっ壊されたら困んのは俺だ。
ならまあ、さっき来たフォーリナーやバーサーカーから考えた方がいいのかね。
フォーリナーってのは、セイバーが言うなら、あんまりこっちの頭で考えない方がいい奴らしい。
……ヒントとしては、なんか色々と言ってたことと、この焦げ跡か?
バーサーカーは逆に分かりやすいかもな。なんたってギロチンなんて分かりやすいもん使ってんだし。
そっから辿れば何かしら思いつくだろ。……そろそろセイバーも終わるころだし、スマホでも使って調べてみっか
直下、フォーリナー&バーサーカーの情報
12:何も思いつかず
345:バーサーカーorフォーリナーのスキル
67:フォーリナーへの省察
89:バーサーカーの宝具の正体
7:フォーリナーへの省察
……いくつかフォーリナーの話してた言葉を調べてみたが。
「全部ギリシャ神話関係の人名やら何やらなんだな?」
「そうだな、俺も詳しくは知ってるわけじゃないが、いくつかは希臘の怪物だったりだな」
ギリシャ関連の奴か。ちょっと調べなおしてみたが絞り切れねえな。
「俺たちとは異なる神の影響を受けてるわけだしな、そう簡単なもんでもないだろうさ。ただ、少なくとも一般的な神、そういったもののような気配は薄かったな」
「それってどういうことだ?」
「簡単に言えば、神代の人間じゃない、もしくは神代の影響が薄れ始めたころの人間じゃないか、ってことだ」
……その神代ってのがよく分かんねんだよな。
「俺はちょうどその境目くらいだからな、説明はしがたいんだ。こう、空気みたいなもんだからな」
「説明苦手そうだもんな、お前。……とりあえずは、神話の人間とかじゃないっぽいってことか?」
神話っての抜いてもまだ絞り切れねえんだけどな。
「あと気になるのは、フォーリナーが神の代表としてデメーテルを選んだってことか」
「でめーてる、そういやンなこと言ってたな」
「ああ、あの話のニュアンスならどっちかというと天照大御神のような最高神を出すんじゃないかと思うんだ」
……そういう神さんとかよく分かんねえんだが。
「デメーテルってのはオリンポス十二神、希臘の古き神々の代表格、その一柱だ。地母神……、日本では少し耳慣れない概念だが、そういった豊穣の神でもある」
「……もう少し簡単に」
「要するに、たくさん与えてくれたり、ちゃんと育つようにしてくれる神様だ。そして、希臘の最高神ってのはその弟にあたるゼウス、雷神だな」
なるほど、よくは分からんが、普通ならそのゼウスってのを呼びそうだってことか。
「あくまでも一般論ならな。だから、何かしらデメーテルに関係する人物だとは思うんだが」
「ちょっと調べてみるわ。……んー? あんまりでねえな。ふぉーまるはうと? とかいう星がデメーテルと同じように見られてるらしいが」
流石に関係はねえわな。……あと、思いつくのは。
「そういや、キャスターと戦ってるときに、なんか先輩後輩とか言ってなかったか?」
「……そうだな、よく覚えていた。キャスターはドラキュラの伝承に変化していたが」
デメーテルに関連したギリシャの歴史的人物。で、キャスターの先輩……?
んー、なんか、もう1つあれば、うまく調べられそうなんだが……。
23:00までフォーリナー真名判定。正解があれば複数情報開示
急に考察安価来ると思わず下調べしてませんでした…
【ここまで】
【>>607 申し訳ない。前回 >>575 こんなこと言ってましたが、一応たまにこういう感じで考察系の選択すると真名当てやったりもします】
【フォーリナーはクラスの性質上、今回参戦連中の中でもトップクラスに分からないとは思いますが。セイバーと同じくらい】
……ダメだ、分かんねえ。
「仕方がないさ。おそらく俺たちが持ってるイメージとはかなり違ってるだろうしな」
「……そういうもんかよ、お前もそうなのか? セイバー」
何気ない質問に、セイバーは真剣な顔をして考え込んだ。
「う、うーん……、まあ、名前のイメージとは違う、と思う。いや、そもそも俺の名前はあくまで屋号みたいなもんで、俺個人の名前はないようなもんだし」
「そりゃ可哀想な奴だな」
「いや、いいんだよ。まあ、だから、俺の名前はともかく、俺のやったことも目立たないしな……。まだご先祖みたいに神剣も打ててないしな」
「普段打ってるのは違うのかよ?」
「ああ、アレはあくまで神剣の属性を持ってるだけで、俺が望んでるのは唯一無二の剣なんだ。千本打ってもできなかったから、時代が変われば何か変わるかとは思ったんだが……」
そしてそのままブツブツ言い始めた。こうなると話しかけても上の空なのでスマホの電源を切って寝っ転がる。
……そんな夢中でやれるってことがあんのは、少しだけ、いいかもなあ、とか思って見たりする。
【昼行動を終了します】
直下、他陣営描写
12:槍
34:騎魔
56:狂
7:降
89:弓
8:弓
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123:消滅寸前
456:鵺退治の英雄らしく怪物退治
789:忠義の武士らしく反撃準備
4:怪物退治だ
アーチャーは主を失い考えた。
「新しい主は断られた。では私は何をすべきか、私を私たらしめるために何をすべきか」
アーチャーは生前より多くの人々に称された。天晴、天晴、と。だからこそ悔やんではいた。
「此度の戦、主を守る忠義の士として戦うことはできなかった。一生の不覚」
自分がこの戦争において、いまだ何も為せていない、今回の主は外道だったが、それに対して何かを行う前に主は死んでしまった。
それは非常に惜しく悔やまれる。自分がここにいる意味がない。だからこそアーチャーは1つの場所へ向かう。
【単独行動】のスキルを活かし、霊基の消滅まで時間を稼ぎながら、自らの霊基を消すに値する仕事の場へと。
「音に聞こえた鵺退治、ふ、その再現となろうとはな」
ここ数日、森深くの湖に現れるという怪物、それを倒してみせんと、アーチャーは向かう。
自らを輝かすことのできる花道へと。
直下、ライダーマスターの【未来視】による捕捉。5以上でアーチャーの襲撃を把握、4以下で把握できず。 【慢心】-1
【ライダーマスターじゃなくてキャスターマスターでしたね】
6:アーチャーの襲撃を把握
色眼鏡の男が高らかに笑いを上げていた。
「フハハハハハ! 見たかね! これが私の未来視!」
「はー、僕がセイバーにやられたときにそれが決まっていれば非常にありがたかったんですがね」
やれやれと肩をすくめるキャスターを意にも介さず、男は笑い続けて咳き込んだ。
「……まあ、私の演算も多少ありますが、多くを省けたという面では称賛に値しますね」
「攻めてくるってことは戦わなくちゃいけませんよね。……あまり好きじゃないですが、頑張ってみます」
「ええ、無理をしてはいけませんよ、ライダー。貴女が戦いを好まないことは知っています。こちらも戦わずして勝てるよう、工夫してみましょう」
【今夜の他陣営行動が弓VS騎魔に決定しました】
【他陣営行動の描写を終了します……】
【三日目・夜】
……うとうとしてるともう日が暮れてたらしい。
さて、聖杯戦争は夜が本番、俺の願いを叶えるためにも動き出すとするか!
直下、何をしますか? 【三日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:自由安価
2:情報収集
直下、偵察/情報収集方法
1:直接動く
2:使い魔礼装
3:交友のある陣営を調査
4:戦闘痕を調査(ランサー/キャスター)
5:自由安価
4:ランサーの戦闘痕調査
っつーわけで。
「来ました、燃えた廃ビル」
「燃えたから廃ビルになったんであって、最初から廃ビルだったわけじゃないだろ?」
「うるせえ、細かいことツッコむんじゃねえよ」
何でここに来たかってーと、単純な話で。
「アイツには隠し事をしてるんでマジで怖い!」
「仮想敵が仮にも友人ってのが本当にダメだよな、マスター」
「いや、そもそも隠し事じゃなくて、話してねえだけだし、勘違いしたアイツが馬鹿なんだよ!」
たぶん軽蔑の視線を向けられてるだろうからセイバーのことは無視する。
……実際、アイツらのことほとんど分かってねえしな。何か気づくことがあればいいんだが。
直下、何かあったか
1:放火犯は現場に戻るという
23:何もなし
456:チンピラ仲間
789:ランサーの秘密
2:何もなし
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく金曜日の同じくらいに】
【22:40くらいから再開しますね】
【再開】
しばらく廃ビルの中を探ってはみたが、あまり収穫がねえ。
「これってアレか? 証拠隠滅されてんのか?」
「マスターの言が本当なら、ここはあそこで殺された犬耳のマスターが所有してたんだろ?」
「なるほど、普通の人間よりはよっぽど上手か」
この前のは起こったばっかりで運が良かったってことかね。無駄足踏んじまったな。
【夜行動を終了します……】
夜の闇に紛れ、影が突き進んでいく。縅がはためき軽く音を鳴らす。
解けそうな霊基に活を入れ、影はその場所に歩み出た。月明かりが煌々と青白い肌をさらに蒼く照らす。
やつれた様子も見せず、ふう、とアーチャーは息を吐く。湖畔は月を反射し、涼やかな冷気が足元へ忍び寄る。
波紋一つ起きない湖面に映るのは対岸に建つ洋館。
「怪物がサーヴァントの手勢であるならば、まず間違いなく首魁はあの館。さて、如何に攻めたものか」
直下、アーチャーへの攻撃
1~6:怪物+爆発する機械兵
7~9:怪物+吸血鬼
1:博打は打たない健全経営
思案するアーチャーの耳がかすかな駆動音を捉えた。
ジリジリと唸る駆動系の音。怪物の出す音ではない、しかし、このような場にはふさわしくない。
考えるまでもなく音の方向へ矢を飛ばす。ガチリという金属質な音に駆動音が止まる。
だが、同時に激しい衝撃と熱風がアーチャーへ向かい降り注いだ。
「……! 砲筒の類か」
最低限の動きでかわし、かわし切れない分は魔力放出で弾く。蛍の光が僅かに散り、降りかかった破片に砕けて消える。
だが、その足元へ影が現れた。
「GAaaaaaaaaaaaaa!!!」
「現れたか、化生」
姿なき咢がアーチャーへ振り下ろされるが、神懸った動きで太刀を振り抜き、弾き返す。
「GAaaaaaaaa!」
「声はすれども姿は見えず。鵺も似たようなものであったが、さて」
一跳びに後退し、怪物の牙から距離を取る。その着地点へ現れた小さな機械を壊さないよう弾き飛ばし、湖面へ叩き落す。
ショートし発生した火花が湖へ波紋を散らす。揺れが僅かに怪物の位置を指し示す。しかし、そこへ向かうには周囲の機兵を倒さねばならない。
困難な闘い、一騎当千の兵に向かうは百の既製品。銃口は英雄の胸へ狙いを定め、その胸は。
「成程、狩るにはいい獲物よ」
僅かに高鳴っていた。
直下、アーチャー行動
123:馬鹿正直に攻撃再開
456:宝具準備
789:隙を見て館へ突撃
7:源氏進軍
「ハッ!」
高鳴る胸のままアーチャーは跳び、怪物の咆哮へ二本の矢を飛ばす。
「【水破】、【兵破】、雑兵を片付けよ」
声に応え、生き物のように矢が機兵へ殺到する。鋼鉄に覆われた外装を紙の如く貫き、小規模な爆発が起こっていく。
完全な排除こそできないが、既に捉えた怪物の居場所への道はそれなりに開けた。
「我が弓は千変万化の怪物をも墜とす!」
そこへ宝具にも劣らず、いや、その速さすら超える速度でアーチャーの強弓が叩き込まれる。
下草ごと地を削り、湖面を叩き割らんと突き進むそれは一筋挿し込む光のように精錬としていて、神々しさすら覚えてしまう。
怪物の声が響くもその程度では光の道を止めることはできない。霊核に叩き込まれるであろうという核心。
だが、それが届くはずの空間を、血が汚すはずのその空間を、光はただすり抜けていき、湖の波紋のみが残る。
「何?」
一瞬の困惑は足元の違和感により払拭される。先ほどまで踏みしめていた地面は泥濘み、今にも湖に飲み込まれようとしていた。
「水の規模が広がっている……、なるほど、湖を広げ、その中に逃げ込んだか。理すらも塗り替える、まさしく化生といえるな」
湖の規模が広がった、正確には怪物により環境が改造された。
誰にも見られることはない、"湖の怪物"としての概念を最大限環境へ押し付けた結果、怪物のいる場所は"湖"へと変化する。
適応の遅れた機兵がショートし、爆ぜる音が響く。徐々に足元の湖化は進行し、このままでは怪物の独壇場。
アーチャーはふう、と息を整え、目を閉じる。足元が沈みゆくその中で、蛍の光が一点に集中する。
静かに、澄み渡るような声が響く。べきりという何か折るような音が聞こえる。
「うき草を雲とやいとふ夏の池の───」
どぷん、とついに全身が沈む。湖中のアサシンは舌なめずりをし、湖面の獲物へその咢をトラバサミのように開き迫る。
「底なる魚も月をながめば」
だが、その咢は空を掻いた。怪物は混乱する。獲物の姿はなく、自らの体は既に水中にない。
空中の月を噛み砕く。空中? 怪物の瞳は煌々と輝く青白い月を見た。そして、自らの位置が転換していることを悟った。
「GAaaaaaaaaaaーーーー!?」
望んだものを得る、アーチャーの歌。しかし、これほどのものはないはずだ。
怪物の目が捉えたのは、アーチャーのへし折った一本の矢。宝具である【兵破】、それを破壊し、【壊れた幻想】として推進力の押し上げに使ったのか。
そこまで怪物が理解したかは定かではない、だが、確実なことは、その怪物、優に数トンを超えるだろうその質量が湖面へ叩きつけられる。
その事実だけだった。
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../ / ./ // ./ / / l ! ! l .! l .| │ .l .l .l. ..l .l . l l, ヽ .ヽ
゙ ,i′ / // / / / / / l l | l゙ │ ! l ! .l .ヽ l l, l ...l .ヽ .ヽ
/ ./ .// / / ./ / / .l | │| .! .! │ .} .../ "、.l. ! . l ...l ヽ .ヽ
/ / .// / ./ / ./ / l !.l .l゙ ! .| l ! ー,ィゞ , .l .l ..l. l l ヽ
,i′ / ./." ./ ./ .l゙ / l゙ l !.l !│ | │ .l .〃ンll│ l .l .l .l l .ヽ
/ ./ ./ / /i、 .! .l l゙ │.! l │ r|ン'゙./ l .l .l .l .l ..l
.゙.l-、 / ./ ./ ! /.l│ ." | l l .| / l "./ ,,", .l .l .l .l, . l ..l,
ヽヽ、 ,,, l / / | .| .! ! .l゙│l゙ .| / / l l l . ! .′ l .l.
ヽ.゙'l、 .゙.l-、 / / .,! | "l゙ .| ! / ./ l .! l .l. ..l,
゙'x. ヽ ヽ ヽ\ ." ! | l ,! .! ./ ./ " l .l .l, .l.
、 .ヽ .ヽ ヽ ヽ.ヽ l′ti | l .| .″ ./ ./ ′ ` .ゝ
..ヽ. \ ヽ.ヽ ヽ .ヽ. .| .|.l ! l .| ./ / .,, _..y='"
`'、 .ヽ ヾ> .ヽ .ヽ | ."l | : l .l゙ , / . ,ノ´../i!,、 ,..-'彡'´
ヽ ヽ .ヽ l'、 ヽ .从 .l、l゙ l .l゙│ .i/ . / ヾ " ー._,,、 ._.. -'" /
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水しぶきが濛々と浮かび上がる。霧のように視界を覆い隠し、何も映ることはない。
「【水破】」
ただ一言と、その霧を切り裂くように湖畔の館へ放たれた一射を除けば。
直下、アーチャー奇襲判定【未来視】-1
123:機兵ガード
45:怪物ガード
67:キャスターガード
89:誰か負傷
8:アーチャーやりますね
直下、負傷者
123:騎
45:魔
67:魔鱒
89:騎鱒
7:孔明ショック
!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ノ ヽi!i!i!i!i!
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ノ` ` ヽi!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ノ ヽi!i!i!!i!
i!i!i!i!i!i!i!i!i!ノ ` ´ ´ ∧ 彡Ξ=__ヽi!i!
i!i!i!i!i!i!i!i!i!i ノ 丶彡_______ }\
i!i!i!i!i!i!i!i!/ ν二三Ξ二匕=ーーノ ∠_●_∠} \
i!i!i!i!i!i!i!i! ノ _┰ーーー ノ 入::::::::::::::::::丶 }
i!i!i!i!i!i!i!i!i! 匕 ● ∠ノ ヽ::::::::::: \/
i!i!i!i!i!i!i!i! ' ::::::::::::::::::丿ソ ヽ }
\iiiiiiiiiii' ノソ ソ }
ノ ソ iiiiiiiiiii ノソ ゝ }
ヾ iiiiiiii/ ヾ }
⌒ iiiノ ソヽ
ノ ヽ
直下、容体 【超軍師】-1
123:軽傷
456:重傷
789:死亡判定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「マスター!」
強張った悲鳴が響く。ショーに駆け寄ったライダーは血の気のない顔で、溢れ出す血液を必死に押しとどめていた。
「だ、ダメです、血が!」
「落ち着いてください、ライダー。かすり傷、とは言いませんが直接死に至る傷ではありません」
「ですが! このまま放置しているわけには! とりあえず聖骸布で包みます! それだけでもかなり違いますから!」
◆聖人:C
聖人として認定された者であることを表す。
聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に"秘蹟の効果上昇"、"HP自動回復"、
"カリスマを1ランクアップ"、"聖骸布の作成が可能"から、ひとつ選択される。
深紅の聖骸布が患部を包み、血液の流出がようやく止まる。
呼吸も落ち着いたが、血まみれのライダーは悲痛な表情を緩めない。
「ごめんなさい、マスター、まさか、まさか、あの子がここまでやられるなんて」
「……それはその通りですね。私としても油断が無かったとは言えません。まさか、消滅寸前のサーヴァントがここまでの痛手を加えてくるとは」
痛みに表情を顰めるショーへ、色眼鏡のマスターから念話が入る。
直下、アーチャー状態
123:割と満足して消滅しそう
456789:最後にもう一花咲かせそう
3:割と満足して消えそう
『無事かね』
「……なんとか繋がっているところだね、まあ、この血の染みはそれなりのデザインだとは思うが」
『軽口を叩けているなら問題あるまい、こっちは今、使い魔に状況を探らせているが、ライダーの宝具はそろそろ稼働が限界に近い』
やはりそうだろうな、と頷き、ライダーへ指示を出す。
「ライダー、貴女の友人はかなり危険な状況のようだ。一旦休ませてあげるといい」
「いえ、ですが、このままアーチャーを放置するわけにはいきません。私は守るためにいるんですし、あの子もきっと、それをわかってくれて」
ライダーの口の端が震えだす。その選択の意味を知っているからだろうと思いながら、僅かにショーは仄暗い喜びを覚える。
あれほどの質量がこのまま戦い、爆散したならば……。この傷も、吹き上がる水蒸気に目を僅かに奪われた結果だというのに懲りないものだと自嘲する。
そんな感傷を塞ぐように声が響いた。
『また、アーチャーだが、動く様子はない。宝具を一つ破壊したのが確認できていたわけだし、あるいは霊基が限界の可能性もある』
「……そうか、ならばこれ以上戦う必要は、ないのかも、しれないね」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
叩き墜ちる怪物の姿を見たとき、アーチャーは胸の中に満足が溢れたことを悟った。
"怪物を叩き墜とした"。それはかつての再演に過ぎないため少々芸はないが、少なくとも自らが活躍出来た場面ではあった。
物足りなさは感じたが、そろそろ霊基も限界、これ以上の戦いはむしろ生き汚く、美しくはない。
敵が自ら攻め込みでもしてこない限り、このまま降りしきる雨の如き湖水を浴びながら消えるもまた一興。
雨中に消える貴人など、如何にも、如何にもではあるまいか。
直下、騎魔の動き
123456:放置
789:止めを刺しに来る
3:放置
【アーチャー、消滅】
直下、結局のところライダー陣営の損傷
12:マスターの重症のみ
3456:宝具しばらく使用不可
789:令呪一画
4:ライダー、宝具しばらく使用不可能
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は日曜日の同じくらいに再開しましょう】
【雑談】
『アーチャー、第二宝具使わずに消滅してしまったんですよね』
『どっかでもう一回出しましょうかね。出すとしたら特異点になるかな、それっぽい舞台の構想はありますので』
『特異点は最初に言った通り、安価全くなしのお話になりますし、今回みたいな突発的自体は起こらないでしょうしね』
【雑談終わり】
【よく考えれば、明日月曜日ですし、夢判定成功したら今夜は夢描写だけにしておきましょうか】
直下、夢判定。5以上で夢を見る。【4日目】+1
5:レムレム
【というわけで今夜は夢描写だけなので、気が向いたときに見ていただければ幸いです】
【夢描写】
カーン、カーンと、高い音が響く。鐘のような音だ。小さいころ、まだこんなんじゃなかったガキの頃。
誰にも多分大事にされてた頃、まだ、何かが変わるのだと思っていたころ。同じ鐘の音を聞いた。
───いや、違う。これは鐘の音じゃない。金属と金属をぶつける音。
熱された鉄を伸ばし、鋼の層を作り、鍛え上げるその音。鍛冶の音。ここ数日聞きなれたセイバーの音。
ぼんやりと周りが見えてくる。その時点でこれは夢だと気づいた。それも俺の夢じゃない、これはセイバーの夢だ。
カンカンと金属を叩く誰かの背中が見える。セイバーかと思ったが微妙に違う。
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: : : : : : : : : : : : : 厂 ̄: : : : 寸ニニ寸: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ ̄
真っ暗な中で、俺が貰ったような鏡を鍛えている。あるいは、視線を向けただけで斬られるのではないかと思うほど輝く剣を。
単調な音が響き続ける。だが、その手元から、その背中から、目を離すことはできない。
造られた鏡は暗闇を照らす。光に満ちた世界にその背中はしっかりとあった。その手から落ちた剣は巨大な流れを断ち切った。
まるで、その姿自らが光を放っているように。このまま見ていると、目が潰れてしまうのではないかと思うほど。
だが、その光は遠くなる、俺は思わず追いかける。……違う、追いかけているのは、俺じゃない。
追いかけているのはきっと、セイバーに連なるこの名前の一族だ。
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鉄を打つ音が響く、焼けるような熱が伝わってくる。目を潰した誰かがいる、足を失った誰かがいる。
その全員が、自分の打っているモノにひたすら何かを追いかけている。
きっとそれは最初に見たあの背中の光だ。暗闇を照らすことになった光だ。
そして俺の見ているどの背中も、それを生み出すことはできていなかった。
狂ったように打ち続け、鬼のようになってしまった奴がいる。
打つのを止めて、ボケた老人のようになった奴がいる。
泣き叫んで、放り投げた奴がいる。
けれど、誰かがまた打ち続ける。徐々に光は弱くなっているけれども、逆にそいつらの背中はハッキリ見える。
そして、見慣れた背中があった。
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>二ニニL[=]:]」ヘ
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その刀が向かう先を、多くの兵士が進む東を、セイバーは見ることがない。
ただひたすらに、打ち続けている、ほとんど見えない光を追っている。
頭を掻きむしり、一切諦めず、何かがあると信じている。光が見えるはずだと。
楽しそうに、それ以上に苦しそうに、憧れている、追い求めている、信じている。
それは駄目だと思った、そんな場所には何もないと思った。
俺の目にはもうほとんど光は見えない。周りは真っ暗で、火の粉だけが見える。
でも、確かに、俺にはその真っ暗な中でセイバーの背中が見える。
あの目でひたすらに鉄を打ち続けているんだろうと分かる。
だから俺にとっては、あの光より、はっきりと、その背中が。
あのとき、アーチャーのマスターに立ち向かったその背中が、俺には、見えている。
消えそうな光が、セイバーと重なるように映って、───鐘の音が、聞こえる。鉄を打つ、ずっと続いてきた、音が。
【夢描写を終了します……】
【次回は火曜日の同じくらいに、朝行動後対ランサーですね】
【22:45ごろから再開しますね】
ついでに判定、直下、アーチャーの消滅に気付けたか。5以上で気づいている【パンピー】-1
【再開】
【四日目・朝】
1:気づいていない
……なんか妙な夢を見たな。たぶん、セイバーの夢なんだとは思うんだが。
で、あの夢の中の鐘みたいな音、どっかで聞いたような気がするんだよな。
「目が覚めたか、マスター」
「おう、ばっちりだ」
「俺が呼ばれてからもう四日目だが、まだ大きな動きはないみたいだな」
確かにそれはそうだ、もっとドンパチ来るかと思って、初日はビビっちまってたが、すっかり眠れるくらいにはなってる。
「こんなもんなのか?」
「いや、俺の記憶は連続しないからな」
「そんなもんか」
……確かに、そういや他の陣営のステータスとかは分かってるが、どこがどう繋がってるとかは、あんまり。
「どうすりゃいい?」
「動き回るしかないだろうな。そう言いつつ、俺たちにとってあの森は重要だから、アーチャーのときみたいなことも避けないといけない」
「他の陣営に、あの場所を獲られない様にしながら、相手の情報を探る、か?」
ムリじゃね? 俺、探偵でも何でもないし?
直下、何をしますか? 【四日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:街で情報収集 (ランダム)
3:4:戦闘痕を調査 (キャスター)
4:拠点へ帰還
5:自由安価
4:拠点へ帰還
そんなこと言われると怖くなってきた。帰ろ帰ろ……。
「俺としてもあそこの方がなんとなく刀を打ちやすくってな」
お前の行動原理はよく分かってるよ。……そう言いつつ、割と目の前の奴を見過ごせないってのもな。
直下、拠点何か起こってる?
123:何か起こってる
45678:何もなし
9:道中でイベント
7:何もなし
【朝行動を終了します】
【槍陣営突撃イベント発生】
なーんもなく森に帰ってきたわけだが、前回みたいに誰かがいるわけでもなく、静かなままだ。
ボロボロの祠はちょっと修理したから雨風くらいはしのげるし、すっかり馴染んじまった。
ちょっと仮眠はしたが夜じゅう歩き回って疲れが出た。オッサンみてえに唸りながら座ろうとしたら。
「マスター、来るぞ!」
突然セイバーが霊体化を解いて祠から飛び出した。
えっ、来る? 何が? 集金? 疲れと安堵でゆっくりした頭がまた急に回り出す。
ちげえ、こんな場所で来るったら一つだ!?
「敵襲かよ!?」
慌てて飛び出した先にいたのは小柄な影、全身から熱気を出して笑っている。
その手に握られてるのは、槍。間違いねえ、でも、何でだ、俺はあの時うまく乗り切ったはず!
「なんでだ、ランサー!」
「黙れ嘘つき野郎!」
「バレてるぞマスター!」
「お前誤解を加速させるようなこと言うんじゃねえよ!?」
僅か数秒の間に俺が嘘つき野郎だということだけは確定してしまった。
マズい、他の連中が相手ならまだ上手いことゴマでも擦ってかわしもできるが、ランサーのマスターは。
「よお、三日ぶりだなあ。なんかな? 俺、気づいちまったんだわ」
ねっとりとした、それでいてタマが縮み上がるような、地獄から這ってくるような声。
ヤバい、ヤバい、ヤバい。目が合った。殺される。
「お前、俺の兄貴の話のときさあ」
「ピぃッ!!!」
「嘘吐いたよなあ? 嘘は駄目だよなあ? 嘘つきは」
ランサーが飛び上がった。槍の先が炎に包まれている。全身からドッと滝のような汗が流れ始めた。
でも俺の目はどっか諦めたような冷静さで、その影を見ていた。……何かが、違う。
「槍千本で指切っただよなあ!!! やれ、ランサー!!!」
「おうよっ!」
セイバーも何かに気が付いているようで目を丸め、背後の俺に表情で伝えてきた。ランサーが
「成長、してる!?」
r----| / Ⅴ / __
| 斗 / --` >
彡 斗,  ̄ ̄ ̄ ------- ァ
、__ ./ \ ⌒ミ /
ー=ニ \ ミ'
/ \ ≧=- _
ー=≦ __ / ∧ ト l l 、 l――
/ / ' | 、, V .| ´ 、 、 、 \\
ー≦ | ' | , 入 \ V | , l 、 l | \ _
|/ | , i V J弍 、 ゝ -====一 , | 、 \
| .、 Ⅴ V弋佗ノ , ´ィ矛斧lヾ | | .| l \
-y--y---> ---V 、 ¨¨ l巧::ノ 〉Ⅴ ' | |\ \
ィ==/ / / // /∧ \ 、 、 ゝシ , | | V V 、
/= i ̄ ̄ ̄イ i |/ V V〉 ー≦r 〉 \ 〈
r-------Y __ マ 、 V/::::\ 辷 ヲ /| , \ll.\ 、
-= -< 」 ´ 、 /':::::::::::::\ -- </::,:Ⅵ/ ̄ ̄
-= -= \ '/::::::::::::::::::/// ̄ ̄ ̄:::::/ / \
-= -= \/}:::::::::::::::::'//::::::::::::::::::::::' i 、
-= -= マ::::::::::::::::::, ,:::::::::::::::::::::::::|
-= マ::::::::::::::, ,:::::::::::::::::::::::::::| L
123:【筋】
456:【耐】
789:【敏】
4:【耐】ワンランクアップ
【ランサーのステータスを更新します】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:D 【耐久】:C 【敏捷】:D 【魔力】:A 【幸運】:C 【宝具】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
. ____
| | {廴_ -‐ ―‐=ミ/^x
| i >― \ァ}
r つ_ ノ ∠_/ ‘, V
Y_つ ‘, / / / 厶ハ i{ i } ‘, ‘,
〈 ___) , _/ | | | | |{ VハⅥヽ} ‘, 、
〈_____)、 }  ̄7l| | | {Vi{、 ィf芳 >}‘,} ト \
| | < / { i{ .Vィfハ 弋zリ ./ ハj } i{ \}
「 ̄ ̄ }__ < |/Vハj{ |弋リ , }/} /V \
.  ̄  ̄ > < _. | |{圦 r } }/ |\}
> <_}\__ ∨八 \. 、 _ ノ . イ_ i{ |\}
> / i }〕=- _ \{ 〕ト _ イ/「 ̄ \
>. / / , /≧x 「 {{ | | /
{ / / / / } { ┘ / __ /-===ミ、
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ちょっとガタイが良くなって、筋肉質になってやがる!?
「おそらくは耐久のランクも上昇していると見たが、どういうことだランサー!? サーヴァントは」
「成長しねえ、だろ? そりゃまあそうかもしれねえが、俺はな」
炎を纏った槍が振るわれる。雑なようで隙が無い。
「デカくなる前の子どもとしてサーヴァントになった! だから俺は戦って成長する!」
「そんなのアリか!?」
◆成長速度:A++
サーヴァントは基本的に肉体的な成長は殆どないと言われている。
しかしランサーは、「嬰児」とも呼ばれる子供ゆえの高い成長性を持つ。
Aクラス以上となると、戦いを通じて筋力、耐久、敏捷が軒並み成長し、相手の行動をラーニングしていき
最終的には手を付けられない程の強力なサーヴァントへと変貌を遂げていく。
直下、展開
1:ラーニング
23:【三昧真火】
4567:拮抗
89:炎ならば見慣れている
6:拮抗
ツッコミながらセイバーはなんとかランサーの速度に付いていく。
セイバーの動き方はキレがあるようにはお世辞にも見えない。アーチャーとの戦いだって相手の虚を突いたのがデカかった。
だが、まだ、付いていけている。で、ランサーはまだ成長過程のサーヴァント、ってことは……。
「まだ成長しきってねえってことか! やれるぞ、いけいけセイバー! ぶっ飛ばせ!」
「か、簡単に言ってくれるなよ!? 俺はあくまで鍛冶師で、こうやっていなすのがやっとなんだからな!?」
息を切って叫んではいるが、いいんだよンなことは! やれ! 勝っちまえ! この前のアーチャーよりはまだいけるぞ!
「畜生! あんまりここまで戦ってきてねえからな!」
「それはホントにゴメン! ランサー!」
「仕方がねえよ! 俺にビビって逃げてる輩が悪いんだ。それに、そろそろ身体もあったまってきたしな!!!」
直下、展開
12:アーチャー戦の成果
345:【三昧真火】
678:【赫砂の鞴】
9:炎を味方に付けてこそ
9:炎を味方に付ける
「いくぜ、【三昧真火】! さあ、俺の火焔槍が唸る! 叫ぶ! 熱して燃やす!」
「!? この感覚、仙術か!?
突如、ランサーの槍だけじゃなく、全身から炎が吹きあがった。そしてその炎が舐めるように槍に伝わり、動きが変わる。
炎のように滑らかに、揺らめくように、さっきまでの力任せの動きじゃない。そして、それ以上に、その動きが熱を発していた。
こっちにまで熱気が伝わってきて、焦げた匂いが鼻に来る。セイバーが辛くもその熱をかわす。
「セイバー!」
「アッハッハ! 逃げられねえぜ! この炎はかつて叔父上ですら消すことのできなかった炎! 勝ちたいなら、お釈迦様でも連れてきな!」
オラオラオラッ! と揺らめく怒涛の連撃。陽炎がちらつき、ランサーの姿が二重にも映る。
……だが、セイバーの背中は揺るぐことなく、最小限の動きでそれをいなし、かわしていた。
ようやくそれに気づいたのか、ランサーの表情に少し焦りが見え始める。
「な、何でお前、俺の槍が」
「……さっきも言った通り、俺は鍛冶師だ。鍛冶師ってのはな、職業柄ずっと火を見つめてる」
こんな状況にもかかわらず、クソ真面目にセイバーはランサーの疑問へ応えていく。その刀がランサーの槍を弾くたびに朱く染まっていく。
「そのせいで目をやる奴も多くってな、一眼一足なんてのは有名な話だ。俺のご先祖も何人かはそうだったとか聞くしな」
「な、なんだお前クソ真面目に! 俺はな、そういう、真面目な話は、苦手なんだよ!」
「ああ、すまん。要するに俺の言いたいことは」
朱い切っ先がランサーの槍を大きく弾いた。まるで炎を炎で切り裂くように。
「炎を味方につけずに何が鍛冶師だってことだ! これくらいの火花! 毎日浴びてきているんだよ!」
直下、展開
12:ランサー、宝具開帳
345:拮抗
6789:セイバーの一撃命中
8:ホントに負けないな、この最優鯖
その刀が、朱く燃える切っ先が、弾いたランサーの胸元へ滑り込む。
「ゲッ!? これ、マズ」
「まだまだ火遊びには速かったかもな! 寝小便垂れないようにしておけよ、ランサー!」
ランサーの火焔槍と同じく、いや、それ以上に滑らかに。
炎が迸る、鍛えられた鉄が、朱く、朱く、朱く!!!
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直下、ランサー陣営逃走判定。5以上で令呪2画使用、4以下で1画使用し撤退
3:詰めが甘い
だが、その刀は、空を切る。気が付けば周囲にランサーの姿はなく、伝次の姿もまた同様になかった。
セイバーが呼吸を整え刀を箱にしまい込む。
「逃げられたな、おそらく令呪による疑似的な空間転移だ」
「いや、お前、マジで、マジでもう、弱いとかいうのやめろや」
「……実際、俺は強くないんだよ、信仰の問題で少なくともこの国では最善の力を出せるってだけで」
い、いっちょまえにへりくだりやがって~! ヘッドロックをかけて脇腹を小突いてやる。
「や、止めてくれマスター」
「うるせえ、お前なら、お前なら、俺、マジで勝てちゃうんじゃね?」
「いや、ほんとに止めてくれマスター、汗が、汗が気持ち悪い!」
妙なテンションでセイバーを弄りまわした俺が、ランサー陣営に拠点を把握されたんじゃね? と気づいて泣きそうになるのは、一時間後の話だ。
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく金曜日の同じくらいになります】
【帰るのが遅くなるため今夜はお休み】
【日曜日に再開しますね】
【22:45ごろから再開します】
【再開】
「うおお……、マジでヤバいじゃねえか、マジでよお……、何てことしてくれんだよセイバー……」
「いや、最初に誤魔化したマスターが悪いんだろ……」
悪くねえよ、俺は悪くねえよ、だってそうしなきゃあのときはヤバかったじゃんよお!
直下、何をしますか? 【四日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー)
2:偵察 (拠点から移動せず)
3:情報収集 (拠点から移動)
4:自由安価
3:拠点から移動し情報収集
嫌だ! こんなとこにずっといられるか! 俺は街へ出るぞ!
「……敵方に居場所を気取られないという観点からは、まあ、悪くないか」
そろそろ日も暮れるしな! 夜は割とマジで怖いんだよ、あの場所……。
直下、情報収集判定
123:何もなし
456:首切り死体の話
789:アーチャー消滅場所の噂
4:首切り死体の話
しばらく街ん中を動き回った。こう何日もやってると、話の聞き方も上手くなってきたのか、実のある話も聞けるようになってきた。
「本当ならこんな地道な聞き込みなんてしなくてもいいんだがな……」
「しゃあねえだろ、俺は魔術師じゃねえんだから、これしかないんだよ」
「別に責めてはないよ、俺も嫌いじゃない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ああ、それでなあ、最近見ねえ奴がいてよ」
「そりゃ物騒な話だな、話聞かせてくれてありがとよ」
「別に構いやしねえが……、なんか面倒ごとに首つっ込んでんじゃねえだろうな? 最近きなくせえしよ、こっちまで巻き込まれんのは嫌だぜ」
適当に話を濁して手を振る。安心しろよ、旨い汁を吸うのは俺だけだ、誰が他の奴に譲ってやるもんか。
「にしても」
「ああ、首を斬られた死体が目撃されてる、か」
「首を斬られたってなー、アレだよな、アレ」
「ああ、ほぼ間違いなく、バーサーカーだ」
あのときアーチャーのマスターの首をギロチンで落とした張本人。フォーリナーと協力している厄介なサーヴァント。
とりあえず普通の人間でも容赦なく襲ってるってのは分かった。こっちも襲われることは考えといたほうがいいだろう。
「……アイツの宝具ってアレだろ? ギロチン? なあ、お前も首切られたら」
「そりゃあ死ぬ、というより消滅するだろうな。正直奇襲をかけられたらかなりヤバい。話が通じる相手でもないしな」
思わず自分の首に手をやる。……もし、首が切られたら、まあ、俺は死ぬ、よな?
「そりゃあ死ななかったら人じゃないだろ。……あのドラキュラなら生き残るかもだが」
直下、死体の情報から派生情報
123:真名指摘タイム
456:出現地域
789:↑+拠点情報
0:特殊判定
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123:ここが裁判所だ!
456:なんかでっかいのがいる
789:同様に探ってる別陣営と遭遇
6:フォーリナーマスターと遭遇
そんなことを話しながらさらに情報収集を進めていたわけだが。
突然、目の前に、デカい影が現れた。街の、道の、ど真ん中に、立ち塞がるように。
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そしてそのバカはじっと、俺を見ている。デカいので微妙に怖い、だが、こういう奴ほどビビってもダメだ。あえてガンを返してねめつける。
「アァ? 何か用かよ」
「おう、お前に用があって来た。セイバーのマスターだな?」
「ぴぇ」
全身から嫌な汗が噴き出る。逃走経路を横目で確認する。というかこんな街の往来でそれを口に出すか!?
「ななななな、なんのようだてめー、ととと、というか、テメー、誰だ!」
精いっぱいビビらせるように胸を張るが、いかんせん相手がデカい。泣きそうだ。
デカい奴はじっと俺を見たままで、妙な沈黙が流れる。何を言おうか考えているようで、しばらくしてから、ようやく口を開いた。
「俺の用件はだな」
直下、フォーリナーマスター用件
123:決闘の申し出
456:ちょっとよくわかりませんね
789:騎魔同盟討伐協力の依頼
4:要領を得ないフォーリナーマスター
「俺の用件はだな、なんというか、フォーリナーがよく分からんくなってきたんだよな」
「は?」
「だから、フォーリナーがよく分からんから、お前とかに会おうと思ったんだ」
分からんのはこっちの方だ、話が飛んでて意味が通じねえんだよ。
「タンマ、ちょい待ち、マジで分からん。何の話だ?」
「うーん、俺もよく分かんねえんだが、俺はフォーリナーのマスターだ」
「それを先に言え!? なんだよ、新手の敵襲か!? 詐欺か!?」
「落ち着け!」
「落ち着きてえよ!」
わけが分からん! マジでわけが分からん! このデカいのはあのフォーリナーのマスターで、フォーリナーがよく分からんつって俺のとこへ来た?
俺もあんま頭が良くねえからさ! 分かりやすいように話してくれよ!?
「と、とりあえず、お前はフォーリナーから何か言われて来たのか?」
「いや、違う。俺は俺の意思できた。……上手く説明はできんが、俺は最初、フォーリナーがいい奴だと思ってたんだな」
「そ、そうか」
良い奴とはお世辞にも呼べねえと思うんだけどな。
「それが、どうも違うんじゃねえかと思ってきてな、もしフォーリナーが悪い奴なら俺はそれを止めんといかんなア、と思ったわけだ」
「……えー、つまり、お前はフォーリナーの行動に納得してないってことか?」
「そうなんかな?」
「いや、知らねえんだけど」
「……よく考えたらそれが一番近いか? そうだな、俺は納得してねえんだ」
なんとか話が繋がってきた。こいつはフォーリナーのマスターでありながら、フォーリナーの行動が腑に落ちてない。
話を聞くに、多分こいつはいい奴だ。だから、フォーリナーが殺したりすることに納得がいってない、そういうことなんだろう。
「で、いっぺん会った俺たちに会いに来たのか?」
「そうだ、フォーリナーからこんな奴がいるって聞いてな。それで、セイバーは目がいいって話だし」
「……ちょっと待て、お前、ここに来ることフォーリナーに言ってんのか?」
「おう、そしたら、「お前、中々すごい奴だな」って言われてな」
……マジか?
『セイバー』
『周囲に気配はしない、おそらく、大丈夫だとは思うが』
……マスターとサーヴァントって似るのかね?
「そういうわけで、ここじゃ俺デカいから邪魔になるし、連絡先を教えとくからさ」
「……何かあったら連絡してくれって?」
「おう、俺からも連絡すっからよ」
そしてよく分からんまま俺はフォーリナーのマスターと連絡先を交換した。
混乱しているうちにデカい影はどっか行っちまって、あとには呆然とした俺だけが残されていた。
「何だったんだ、いったい……」
【昼行動を終了します】
【フォーリナー陣営とのコミュニケーションが可能になりました】
直下、他陣営描写
1:槍
23:魔
45:狂
67:騎
89:降
1:ブチ切れ槍陣営
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回は火曜日の同じくらいに】
【22:45ごろから再開します】
【再開】
「あ~! ムカつく! 滅茶苦茶ムカつく! 何でムカつくか分かるかマスター!」
「ああ、よ~く分かるぜ、なぜなら俺もムカついているからだ!」
青筋をこめかみに浮かび上がらせ叫ぶランサーと伝次。
怒りに任せ、槍を振り回すランサーの周囲に漏れた熱気は、怒りの度合いを示すように上がっていく。
「あんな戦いのたの字も知らねえような生ちょろぴんに、俺の槍が、いなされた!」
「あの反応は絶対に黒だぜ、もしかすると兄貴を殺したのはアイツかもしれねえ!」
同様に苛立ちをぶつけ、地面を踏み鳴らす伝次。
荒れ狂うという表現がそのまま映像になったような二人の姿に、空すら見て見ぬふりをしたような曇天。
「なあ! とっとと戻って今度こそ完膚なくぶっ飛ばそうぜ!」
「おう、そうだな、ランサー!」
直下、槍陣営行動
123:いや、ちょっと待てよ?
456:突撃突撃
789:いや、ちょっと待てよ?
7:バカはバカなりに考えるんだぜ
今にも駆け出しかけた伝次の脚が急ブレーキをかける。フライング気味に飛び出したランサーがつんのめった。
「何だよ伝次! まさかお前、戦わねえってのかよ!」
「いや、俺はオトシマエはキッチリ付ける男だ。だがな、ランサー、よく考えてみろよ」
伝次が指を一本立てる。
「まず、今回は負けたな? それは正直なところ、お前が育ってないからだ」
「……確かに、それは認めなくちゃな。間違いは認めることで強くなるらしいって言ってた」
「だろ? だからだ」
指が二本目になる。
「まずは、お前を強くしよう」
「……どうやって?」
指が三本目になり、伝次がニヤリと不敵に笑う。
「他の奴らをぶっ飛ばすんだよ! そうすりゃあ、お前は強くなる! 強くなればぶっ飛ばせる! これをずっと繰り返せばどうなる!」
伝次の言葉にしばらくランサーは目をつぶり、そして慄くように口をぽかんと開ける。
「他の奴をぶっ飛ばすと、俺は強くなる。強くなるともっとぶっ飛ばせる。そうすると……! うおお! マジか! 天才だな!」
ガシッと拳を突き合わせる2人。双方の瞳に炎が映る。
「だろ! これでお前はずっと強くなれるし、あんなセイバーなんて楽勝だろ! 完璧な作戦じゃねえか!」
「マジですげえな! そうすりゃ俺はもっと戦えるし、いいことしかねえ! 完璧だぜ!」
まるで蜃気楼のようにあやふやな論理。どこかで完璧にロジックを間違えた数式の出した結論。
しかし、この二人は気づかない。そしてそれはある意味では、何よりも強い推進力であり、何者も止められない砲弾のようで。
直下、では早速カチコミ相手、5以上でなんか気味の悪い洋館、4以下で炎の匂いに誘われる
3:炎の匂い誘われて
【夜行動時、フォーリナー陣営へ突撃します】
【他陣営の行動描写を終了します】
【四日目・夜】
……日が暮れた
なんか夕方あたりにデカいのと会った記憶があるんだが、夢じゃねえよな?
「夢じゃないが……、なんだったんだろうな」
なんだったんだろうな……? 連絡先貰っちまってんだけど……。
アイコンが磁石なのはどういう意味なんだろうな……?
直下、何をしますか? 【四日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営/フォーリナー陣営)
2:街で情報収集 (ランダム)
3:戦闘痕を調査 (キャスター)
4:首なし死体を継続調査(バーサーカー)
5:拠点へ帰還
6:自由安価
2:ランダム
……連絡すんの怖いしなあ。とりあえず情報収集といこう。
直下、情報収集判定
12:遭遇
34:何もなし
567:続・首切り死体の話
89:アーチャー消滅場所の噂
3:スカ
しばらく歩いて回ったが……。
「収穫は無しだな。俺ら今んとこ会ってないのはどの陣営だ?」
「通常の七騎ならライダー、騎兵のクラスだな。機動力のことを考えれば考えれば一番最初に会ってもおかしくないクラスだが……?」
逆に引きこもりがちなキャスターが街をうろついてんだろ? なんかあべこべだな。
……そうなると、ライダーは逆にどっかで引きこもってんのか?
【夜行動を終了します……】
直下、フォーリナー陣営はバーサーカー陣営と
1234:一緒にいる
56789:一緒にいない
3:一緒にいる
蒼い篝火の下、いくつかの影がゆらゆらとその形を変えている。
「フングルイ ムグルウナフ───」
その火の中心にはフォーリナーの姿がある。
口元からは完璧に聞き取ることのできない、蠕動する器官が偶然空気を振るわせたかのような声が漏れ。目は深い水の底に沈んだように光がない。
踊るように演じ、歌うように朗ずる。そこは舞台であり、同時に神への祈りを捧げる神殿でもある。
「……これは、長時間見るものではないな」
揺らめく陰のような舞台からジュノは視線を逸らし、頭の中の違和感を取り除く。
おそらくは既存の術式等々では判別できないのであろうその舞台。改造されている自分ですらもどこか、呑まれてしまいそうな危うさと怪しさがある。
今は霊体化しているバーサーカーに至っては、動き始めたのを見たと同時に何も言わず姿を消し、それ以降この密議を見ようともしない。
思ったよりも厄介な爆弾と手を組んでしまったやもしれん。柄にもなく目を閉じ、ため息を吐いたその直後。
義手に仕込まれたセンサーが、異常なまでの、"熱"を感じ取った。
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}i' / 才´ ,ィ劣,ィ㌢て / て
「いくぜいくぜいくぜッ!!! 【三昧真火】ッ!!!」
「! バーサーカー! フォーリナー!」
直下、戦況
123456:狂降有利
789:槍有利
1:まあ、2対1だもんね
炎が竜巻のように吹き荒れ、ジュノとフォーリナーに迫り来る。
奇襲は奇襲だが、叫んでしまっている上に、正面からぶつけてきたとしても避けるのは難しい一撃。
どういうつもりだ、と考えながらも霊体化を解いたバーサーカーへ指示を飛ばす。
「バーサーカー、断罪は可能か?」
「無論、炎は破壊するもの、失わせるもの、故に悪です。【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】」
バーサーカーが迫りくる火焔旋風へ指を向ける。光のないその目が、確かに炎を捉えた。同時に、背後で何かが飛び出した気配を感じる。
「【粛清せよ正義の柱】」
空間に召喚されたギロチンが横薙ぎに火焔旋風へと飛び込み、それを、"斬り落とす"。
`、\N\
────────────────────────────────────────→ >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7 /7/
//
「ハアッ!?」
空間ごと斬り落とされた炎は、一瞬にして死んだように掻き消え、その背後にあった小柄な少年の混乱した顔を明らかにした。
バーサーカーが裁くのは人だけではない。炎、風、水、その全てをバーサーカーのギロチンは、いや、"執行"は裁く。
そして、炎の消えた空間に、新しい炎が燃える。
蒼く揺らめく狂気の炎。それを刀身に宿し、神憑りのようにぬらめいた軌跡が撒き散らされる。
「【赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)】!」
直下、戦況
1:槍KO
2345:槍不利
678:何とか拮抗
9:【三昧真火 火炎槍】
3:槍不利
蒼い炎の剣が首を掻っ捌く直前で、槍から炎を放出し、無理やり引きはがした。
「ほう、まるでロケット花火じゃねえの」
「うっせえ! そんな玩具に例えんじゃねえよ! この槍はなあ!」
啖呵を切ろうとしたランサーの背をひやりと冷たいものが這う。直感的に噴射の方向を変え、ほぼ直角に軌道を変える。
そして、本来首があった場所へ、無数のギロチンが襲い掛かった。
「……失敗か」
「さっき炎を切った刃だな!? なんだその武器!?」
「これは武器に非ず、可能な限り苦痛を与えぬよう調整された慈悲の刃。お前の罪はこの刃によって裁かれる」
「はぁ~? 悪いことなんてしてねえんだけどな!」
噴射の方向を変えながら、縦横無尽に飛び回るランサー。その表情には僅かな焦りと、それ以上の喜色が宿る。
「そこの顔色悪いバーサーカー! テメエはあんまり好きじゃねえけど! その刃はおもしれえな! それと」
ランサーがフォーリナーの剣を指差した。
「その剣、その炎、俺のものとは違うけど、俺のものによく似てんな」
「……よく見てるじゃねえの、まあ、この剣は私のものじゃないが。なに、アウトリュコスの真似をしたわけじゃない」
刀身をゆっくりと撫でるが、フォーリナーの体には傷一つ突かない。その一方で、ランサーは思わず胸元を抑える。
先ほどの回避で僅かにつけられた傷、その傷がまるで、焼きごてを当てられたように鈍く刺すような痛みを与えてくる。
蒼い炎が、フォーリナーの瞳と同じく揺らめいた。
「その炎は神の炎、この剣でしか切ることはできず、この剣でしか癒すことはできない」
「……なるほどな、俺の炎も似たようなもんだが、お前のはもっとねちっこい。性格悪いだろ、お前?」
「心外だな、私は運命を愛するだけだ」
剣身が持つ蒼い炎へ呑まれるように揺らめく瞳が徐々に焦点を失っていき、会話の前後が繋がらなくなっていく。
「私は炎なんだよ、炎になりてえんだよ、生まれ、燃え盛り、そして消えていく、これが私の信仰だ」
それに呼応するように剣身からの炎は勢いを増し、燃え盛る蒼色の炎は悪夢のように形を変える。
直感的にランサーは目を閉じた。この炎を見てはならない。この炎は、かつて火焔山にあったそれとはそもそもが違う。
ランサーの炎は焼却の概念だ。例え天上老君の雨であろうと消えることはないその炎。
だが、この目の前にある炎は、消えるものではない、そもそもが、燃え始めたものではない。
始まりも終わりもない、ただそこにあるだけの炎。これをもって流転を語る目の前の女は、間違いなく狂っている。
ランサーがそこまでを思考できたかは定かではない。だが、それほどの狂気がランサーの瞳を閉じさせ。
それは戦場の一瞬において、あまりにも大きい隙となる。
「【粛清せよ正義の柱】」
直下、戦況
1234:ランサー、KO
567:ランサー不利
89:【三昧真火 火炎槍】
5:ランサー不利
【というわけで今夜はここまでで中断。ランサーは突撃傾向のため、不利な戦いばっかやってますね】
【再開は多分木曜日の同じくらいに、お疲れさまでした】
【22:40ごろから再開します】
【再開】
定められた照準。落とされる拘束具を辛くも避けたランサーに迫るのは頭上からの死。
執行されるは慈悲の刃。貴賤問わず多くの首をその名の下に落としたギヨティーヌ。
そして理性が故に発狂したバーサーカーの前においては、どのようなものであろうと執行の対象である。
動物裁判の例を挙げるまでもなく、いや、動物ですらないにもかかわらず。
炎はまたも寸断され、断末魔を上げることなく掻き消える。
それはあるいは命の種火か。それとも罪の砲火か。
「プロメテウスは縛られた! か!」
嗤うような声が谺する。生木が爆ぜる音に乗り、蒼い炎が生きているかのように艶めかしく揺れ動く。
理性の刃と狂気の炎。それらが織り成す即興劇は、今まさに、クライマックスを。
直下、戦況
1234567:ランサー、KO
89:プロメテウスは縛られてなお
8:プロメテウスは動じない
英雄の死によって叙事詩は完結する。大いなる運命に揉まれ、英雄は無残な死を遂げる。
それがこの場において与えられた結末、変えられない運命。そう、英雄が英雄である以上、その瞬間からは逃れられない。
振り落ちる刃に炎は割かれ、首へ到達する。もはやその炎は使い果たされたとばかりに。
───しかし、炎は再び燃え上がる。
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| 斗 / --` >
彡 斗,  ̄ ̄ ̄ ------- ァ
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「……何度も同じ手を、食らうかよッ!!!」
ランサーが目を開く。狂気の瞳に映る蒼い炎を直視する。
恐怖など今はない、思考している暇もない。今やるべきことは、この首に迫る刃を、砕くことだけだ。
先ほどまで対応できなかった速度に目が追いつく。刃の弱点は自然落下を模した直線的な移動。
手の中に炎を灯し、潤滑剤のように滑らせる。速度を増した槍は、首を落とす直前の薄皮一枚で刃の側面を貫き、そのまま突き壊す。
鍛えられた鋼を、まるで紙のように突き破り、勢いを殺さぬままフォーリナーの攻撃範囲からも大きく離脱する。
バーサーカーの指も捉えることができない速度、それだけではない、先ほどまでは行動に組まれていない挙動。
フォーリナーの表情に初めての焦り、いや、怒りが滲み出た。
「お前、この瞬間にも、成長してんのか!?」
対照的にランサーは笑う。死の一歩手前だったにもかかわらず、楽しくて仕方がないというように笑う。
「おうよ! 俺は枯松澗火雲洞の主! 消しても消えぬ炎の遣い手! 何度だろうと燃え上がり! 戦いの薪をくべてデカくなる!」
「……チッ、プロメテウスに例えた私のミスか! 運命すらも超えてくるか!」
呵々と笑い、ランサーの全身に魔力が回る。躰の中の炉を燃やし、自らの霊基をすら燃料にくべ。
「まだまだ行くぜ! 【三昧真火 火炎槍(さんまいしんか かえんそう)】!!!」
巨大な炎の塊が、夜空を明々と照らす。
直下、最終戦況
123:ランサー燃料切れ
45678:痛み分け
9:狂降陣営撤退
0:特殊判定
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Vハ 圦 r v / / ハ!
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/^\ 人 人 / .\: : : r―‐ 、  ̄ ̄ \
}>、 、 / ̄ \"〃 / / ≧ {_}ア_, \ / ̄ ̄_\
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123:一方その頃マスター達は
456:痛み分け(被害甚大)
789:降の霊核が!
4:その日、街は魔力の炎に包まれた
巨大な炎の塊と化したランサー。直撃すれば骨どころか魂の存在までも焼き尽くされそうなその炎。
赤々と迫る脅威を前に、フォーリナーの持つ剣からも同様に炎が噴き出した。そして、その舌は滑らかに回り、肌は青白く血の気が失せていく。
「トロイア人よ、燃料を都城に運べ――アカイアの埋伏あるを恐るるな、アキルリュウスが、水師よりわれの帰るを送る時───」
語る言葉は既に状況を見てはいない。炎が正気を失わせるように、蒼く、蒼く、刀身にて煌めく。
◆正気喪失 B
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
「衆人高く積み上ぐる薪にのせて火をかけぬ! 【赫奕たる秋宵の剣】!」
蒼い炎が迫る火球と激突し、周囲一帯に一瞬の静寂と、膨大な質量の熱が降り注いだ。
!L
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、 l ..l
リ、 l l |.l
}ヽ. i、.! . l ! l
! ヽ.|゙i} .l│ !
| .゙'! ″ ...ll .l _
! ″ .l ,!|
_ィ'⌒゙''ー-、,,_ l l,! .l
_,,. r‐'''"~  ̄`''ヽ、,│ ″ .!
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´~ ̄~~"^´ ̄~゙^´ _,,,.l,.\ 'ト、 .l l l .l _,,. -ー'''
.... . .. :... -─-= 二、..,,_l. ..ヽ l'、 .l l ! !.. -='、'゙´:.::.:.:.:.:.:.:..:.:
... ... l、 l. ヽ l.ヽ| ネ .!./| ~`"゙''ー- 、
. :;:;'r-=´へ .. ... .. .゙ぐ、, .ヽ .゙'レ'l| |" l
/ / '::... `:.\、 ヽ \ ヽ ゛ l .、. .. .. ..: . .
.::"/::..`._ ;'".へ'´`yヽ√´ヽ \ ヽ / /lゝ . : .:,ハ. .. .. .. : :
"`''''''ー――-´--------ヽ \'、 .. /⌒i |./ l ,iリ,フ;:,'ゝ------‐―
. : ..: .:. 、,、w..:、,、、,、wヽ, .\、_,,..、 .| / ,..-、 ″ ! ,i'゙/ フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ..::::
,、,、,、wリ゙W゛jリwj从リj"W゙リwリ゙W\ .゙ l l | /´ l,、_ノ , l゙./ ./ヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、
从;: `:、リ゙W゛jリw''、`'.、,:`:,,‐'゛\ヽ, | i' '´_,,、 ド !ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ
`wリ゙W゛jリwj从リj`'.、-='´ _,ywj\' !、 .| し''´ 」 ! ,, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ
.wj从リj`'.、 ,:,-‐'゛,,vw-‐W゛w从 Wヾ'!l| ,,.-''´ . l .,/ !ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>
 ̄~^ ̄^ ̄ ̄~`^゙'、,゛jリw :;.:".:;.:'、,,,_ `'、| .| ,、 r‐'l .r、、'" ^フヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、
'' ゚ ;~ ,; ww:,、v、从リjw`'-,`"".l、_ノ i ゙l.| ゙l / l゙ ,i′ハl; ノハil;:ヽゝフ
`゙''、::wj,、,、,、从リj`'-、 │ ゙l | |/ l゙ /l;:.'ilハil;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ
~' ',; ''"' 、,,'.、゛jリwj__ミッ ゙l,,ノ '"│ / ,,,,,ニ=-ハl;:.'ilゞヾベ .:;
~ ``'‐;.:".:;.:'"゙:`'''ー┐ .___´ .l゙ l゙__z-⊥';'ヽ、 .:;>ヘ:..::ハ::
~' ' ``リ゙ jリwj从jr、'^ シハノシ;:,';:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'
~ '゚ ; ~' ',;'' `゙''、:w从jリ 彡ハハノ;;:, フノ;:,'ハノハハレ;;:ノノハハ
~' ',;'' `゙'':::..wj 彡ヾ;:ノハハレ;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ;;ハハ
直下、各陣営の損傷
123:槍2画、降狂1画
456:両陣営1画
789:槍1画、降狂2画
↓2、この爆発への反応
123:ちょっと拠点にも被害
456:騎魔陣営の槍狂降に対する警戒度上昇
789:討伐令
7:槍1画、降狂2画
3:拠点にも被害
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
突然、目が覚めるような爆発音がした。しばらくビビり倒した後、スマホで確認すると、どうも市内で謎の爆発が発生したらしい。
状況的にほぼ間違いなく、聖杯戦争がらみだが、問題なのはそこじゃねえ。
「……これ、俺たちの拠点に割と近くね?」
「……近いな」
「……俺とお前、どっちが足速い?」
「……多分、俺」
セイバーの宝具に放り込んでもらって拠点へ駆け付ける。そこで見た光景は。
直下、拠点の被害。9ほどマシで1ほど酷い
7:ボヤ程度
炎の付いたままの燃えカスが飛び散っている光景だった。
「うおお!!! これほっとくとヤバいよな!?」
「そうだな、それだけでも山火事になりかねないと思う」
……くそ、しゃあねえ、放っておいてここが燃えたら、俺たちの状況に何か影響がねえとも限らねえし。
徹夜でとりあえず、見回りながら消していくしかねえか!
結局、火の気がないかを見回って一晩中歩いた結果、大丈夫だと判断したころには夜が明けて、俺は疲労のあまりぶっ倒れたのだった。
【五日目の朝行動がスキップされます】
直下、他陣営描写
1:槍
234:魔
5:狂
678:騎
9:降
2:キャスター
【というわけで本日ここまで、お疲れさまでした】
【ランサーがかなり削ってくれましたね。次回は日曜日の同じくらいに】
【現在令呪状況】
剣:3
槍:1
騎:3
魔:1
狂:1
降:1
【22:40ごろから再開します】
【再開】
朝の光を浴びて湖面が強く輝く。幾たびの戦闘の中にあって、それだけは変わらないと歌うように。
しかし、そんな光を浴びることなく湖畔の館、その地下にて低い声が反響する。
「さて、キャスター。意見を聞きたい」
「僕ではなく貴方の方がそういうことに向いているのでは?」
「私の未来視はかなり脳に負担をかける、それ故そうそう頻繁に使えるものではないのだよ」
「そういうものでしたね。じゃあ、聞いておきましょうか。意見とは?」
黒眼鏡の男は勿体ぶって書き物を続ける優男、キャスターに答えた。
「無論、今、ライダー陣営を裏切るか、という話だ」
「論外ですね。ライダーのマスターは切れ者ですし、そんな魂胆見抜かれますよ」
「確かにそうだとも、だが、お前のスキルを使えば」
畳みかけた男に、キャスターは目も向けず。
「そうなればあっちが強化されるだけですよ。宝具に関しても同様です、ネタは割れてますからね」
「……やはりそうか。ライダーのマスター、ショーとも長い付き合いだからな」
「裏切るのは悪くないですが、相手が悪いですね」
ガシガシと頭をかき、足元の部品を爪先でもてあそぶ。
焦りが読み取れるのは、彼等の同盟が先刻のアーチャー強襲によりバランスを崩したゆえか。
「頼みの綱のライダーも宝具は今使えん、キャスター、お前はどうだ?」
「そうですね、少なくともセイバーと正面から戦うことは止めるべきでしょう。あとの陣営は……」
直下、キャスター陣営取得情報量
123:ほとんど剣のみ
456:全陣営を粗方把握
789:派手な活動してる槍降は
5:全陣営を粗方把握
「まあ、【ストーキング】の成果でもお見せしましょうか」
キャスターがようやく手を止め、壁一面にまとめられた大量の資料へ貼り付くような視線を向けた。
それらの資料は明らかに隠し撮りや、非合法な手段に頼っていると思わしいものがほとんどだが、几帳面に整理され、正確に分類されている。
成し遂げるためにどれほどの時間、あるいは執念を以って動いたか。キャスターのマスターが思わず、というように生唾を飲み込んだ。
◆ストーキング:C
自身の興味が赴くモノを追い求め続けるためのスキル。
綿密な情報収集と驚異的な執念によって、調査対象を追い求め続ける。
「まず御しやすいのはランサー陣営、これは個人的に僕らへの復讐を狙っています。ランサーは火焔を操り、サーヴァントとしては例外的に成長するとか」
「まったく、復讐とはまたバカなことをするものだな」
「マスターと似てますね。で、次に個人的に非常に興味深いフォーリナー陣営」
じっとりと湿った好機の目線がフォーリナーの調書へ向けられる。
「何が興味深いかと言いますと、やはりあの炎ですね。魔術師としても気になりますが、オカルティズム的には非常に興味をそそられます」
「フォーリナー、降臨者、という提議が私にはまだ理解ができんがね」
「理解しない方がいいモノでしょう。SPRの連中ならトリックと揶揄するかもしれませんが、アレはそういうものとはまた別の場所にある」
涎を垂らさんばかりに話し続けようとする気配を察したのか、男が咳払いで話を戻す。
「話を戻して、だ。お前のスキルとも相性がいいのではないか?」
「……いえ、フォーリナーはどうでしょうね? むしろそのマスターの相性がいいかもしれません。可能な限りの調査では、あの男、巨人種の末裔の可能性がある」
「何!? そんなものがいていいのか?」
「かなり薄まってますがね、まあ、僕の力を使えば疑似的な先祖返りくらいは可能かもしれません」
喋りながらキャスターの指は次の陣営へ向けられる。
「あとはバーサーカーですね、特徴的な武器ですし真名はほとんど確定でしょう。ただ、宝具は厄介です。僕とは相性がいいですが」
「……宝具を使ってさえいれば、お前は心臓を貫かれん限りは大丈夫だものな」
「実際のところは近年の諸々もありますし確実ではありませんが。加えてバーサーカーの狂気を加速してしまえば、仲間割れを狙えるかもしれません」
「成程、となるとやはりバーサーカー、フォーリナーの陣営から詰めていきたい、といったところか?」
「そうですね、そこから崩してあとはセイバー、ランサーを個別撃破する。これが理想ではないでしょうか?」
キャスターはそれだけ応え、視線を手元の書き物へ戻す。そんな様子に肩をすくめながら、男は最後に問うた。
「ところで、セイバー陣営が拠点にしているあの場所。何か分かったか?」
「……ああ、そう言えばそれも頼まれてましたね。結構苦労するんですよ、あの場所。セイバーはかなり目がいいですしね」
直下、鎮守の森って結局何かあるの?
123:ないよ!
456:わかんないよ!
789:どうもあるっぽいよ!
2:ないので、今後土地に絡んだ覚醒イベントとかもない
「結論としてはなんもないですね、あそこ」
「そうなのか?」
「ええ、ちょっと前までは神主なんかもいたみたいですが、後継者がおらず、そのまま潰れたみたいです」
拍子抜けたような表情を浮かべたマスターに、キャスターはやれやれと手元の資料を放り投げた。
「そこに全部集めてます。セイバーが呼ばれたのはおそらく土地の縁だってのが分かったくらいですね。あそこに祀られてるのは____です」
「……私は極東の神話体系にはあまり詳しくなくてな、鍛冶の神でいいのだろうか?」
「んー……、神と呼んでいいのかは分かりませんがね、その関連で鋼の塊を御神体にしたりとかはあったみたいですが」
「そうか、いや、いい、お前の情報収集能力は信頼しているからな」
「貴方の未来視くらい?」
皮肉気に口元を上げるキャスターの表情に気付かなかったのか、色眼鏡の奥で目が光る。
「無論だとも!」
「……そりゃまた、アテになりませんねえ」
【他陣営の行動描写を終了します……】
【五日目・昼】
……目が覚めたら空は夕焼けだった。
山登りで慣れちゃあいるが、不眠不休は流石にマズったか……。
直下、何をしますか? 【五日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営)
2:偵察 (拠点から移動せず)
3:情報収集 (拠点から移動)
4:自由安価
1:フォーリナー陣営とコミュ
……手元のスマホを見る。適当に繋げたSNSでは昨日の大爆発のことをやってて。
とりあえず被害はないらしいが、何人かは青い炎が見えただの何だの書いている。
「青い炎かぁ……」
心当たりは1つしかない。ものすごく抵抗感はあるが、情報の収集先だと割り切っちまう。
数分のコールの後、あのバカみたいな声が聞こえてきた。
「おお、セイバーのマスターか!」
「声でかくね!?」
直下、コミュ内容
1:昨日の爆発のこと
2:フォーリナーのこと
3:バーサーカー陣営のこと
4:自由安価
1:昨日の爆発
とりあえずスマホの音量を下げて、何を話すかを考えることにする。
マジなことを言えば、フォーリナーの正体について聞きたい。だけど、それを教えてもらえる保証はないし、昨日のやり取りからして理解できてるかも怪しい。
だったらバーサーカーかとも思ったが、同様の理由でキャンセル。っつーわけで無難なところで。
「おう、昨日の爆発凄かったな」
「ああ、あれはフォーリナーがランサーと戦ってなあ!」
「いきなり核心!?」
バカか!? コイツ、バカなのか!? なんでそんなストレートに話せるんだ!?
「……なるほど、ってことはかなりの被害なんだよな」
「そういうことになるなあ、だからよ」
直下、フォーリナーマスターのぽろっと
123:フォーリナーキャンセル
456:令呪状況
789:↑+【???】について
7:運はいいよね、貴方
【というわけで今夜はここまで。お疲れさまでした】
【次回はフォーリナーについてのお話。おそらく火曜日の同じくらいになるかと】
【花粉症が酷くなってきたので、ちょっと急なお休みが増えるかもです、ご勘弁のほどを】
【申し訳ない、ちょっと帰りが遅くなりそうなので今夜はお休み。明日再開します】
【22:40分ごろに再開しますね】
【再開】
「俺も令呪二画使っちまってよお」
「そうかい、そりゃ、……ん? 何か俺聞き違えたか?」
「俺も令呪二画使っちまってよお」
「ほわ? ……あ、アアッ!? それは言っていいことなのか!?」
すっと出されたから思わず聞き逃すとこだったが、その情報って結構デカいんじゃねえかと俺は思うんだなあ!
「そこで黙って弱みに付け込まないのがマスターだよな」
「うおっ、音もなく出てくんじゃねえ!?」
いや、今のはこの反応しかねえだろうが!?
「……そうだな、そういやこれは言っちゃいけねえよな。まあ、でも大丈夫だ、フォーリナー、一回くらい死んでも大丈夫らしいからよ」
「……俺の耳がおかしいのか?」
「いや、俺も聞こえたぞ。フォーリナーは」
"一回くらい死んでも大丈夫"……? それってどういうことだ?
「それってよお」
「俺もよく知らねえんだけどな、なんかやり終えたら一回くらいは大丈夫なんだってよ」
「……何が大丈夫なんだよ」
「いや、分かんねえんだよな。フォーリナーは説明してくれんだけど、例えがややっこしくて」
そういやコイツ、異常なくらいに要領を得ねえんだよな。……まあ、でもこれで一つ分かったことがある。
「とりあえず、フォーリナーには奥の手があるんだな?」
「んー、そういうことだろうな」
そしてそれはおそらく、消滅とかに関係してるわけだ。そうなりゃこっちとしても警戒できる。
……これはかなりデカい情報だ。もし、これを知らなかったらカチコミに行ってその奥の手でやられたかもしんねえ。
マジでコイツが馬鹿で助かった……。
「お、おう、とりあえずありがとうな」
「おう、いいってことよ」
直下、フォーリナーマスターから何かあるか
123:どうも剣陣営狙われてんじゃないかって話
456:特になし
789:ついでに……
1:おたく大分ヘイト稼いでますよって話
「じゃあまた何かあったら電話しろよ」
「おう」
……何なんだろうな、俺はなんで敵陣営の本丸に電話かけて敵陣営の情報得てるんだろうな。
「まあ、がんばれよ。お前んとこほとんど全部の陣営が狙ってるっぽいから、じゃあn」
「待て待て待て!? 何だ今のブッコみ情報!?」
「? ああ、がんばれよ! 俺も力になれることがあったら」
「そこじゃねえよ!? そもそもお前は敵だろ!?」
頼むから論点を勝手にずらすな!?
「ほとんど全部の陣営が狙ってるってどういうことだよ!?」
「いや、お前らがどうもそこの森に居着いてるってことはほとんど全部の陣営が知ってるっぽくってな」
「拠点が限られてる弱点がここに来たか」
「で、令呪もまだ温存してるっぽい、マスターも俺と同じ素人。ってことでよ」
「そこまでバレてんのか!?」
いや、よく考えりゃ残った陣営、ライダー以外とは全部遭遇してるし、そのライダーもまさか一切情報交換してないってのはありえないわけで。
つまりはアレだな? ゲームで言う、ヘイト稼いでる状態だな!?
「まあ、気いつけろよ」
「どう気をつけろってんだよ!? それ!?」
だが俺の言葉に応えることなく電話は無情に切れる。
……? 俺が、俺たちが? 全員に? 狙われてる?
「ヤダーーーーーーーーッ!!!」
俺の叫びは無情にも森の中に吸い込まれていくのだった。
「割と響くなあ」
【昼行動を終了します】
【【拠点】に滞在している限り、他陣営の行動に【強襲】が追加されます】
直下、他陣営描写
12:【強襲】
3:槍
4:魔
56:狂
78:騎
9:降
0:特殊判定
/! / // /! \ 、 r、_`ヽ、
/ レ _,.:' / _,.- './ `ヽ 、 ヽ ヽ-、\ \ー ' _
ヾ:、! / - '´, :' _,.-- ./ ヽ_ヽ ヽ`ヽ`ヽヽ、_  ̄ ̄ ̄ ̄/
__! ! ,..-‐'/ ∠.-‐ ' \_ ヽヽ、-、':、 ヾ:、ヽ_ゝー--──'´
ミ、 <_ ':\ゝ\ヽミ ヽ.!`ヽ、ミミヽ
-' ー--`ヽ \` ヽ! ` ->、ミ';
、 _`ヽ、 r‐-`:、;;;; ̄ヽ, ,.-‐,,;イヾ /
i / ! ! ':、`ヽ ヽ ト、\_/;; ノ:::::!__ / | i
.ノ / | ,ィ ヽヽ. \ \! 、ヽ`ー--‐ :::''''''::::::::) ヽ、 ! !、
/ | / ! `ヽ! f ヽ 、ト、 ! ノ ''' ...::::::::::ヽ ヽ' :...\
/ .| / .| i、 | i ト、ヽ、! .....:::::''''....:::::'/、 :: _`ー.、
./ /' / .! | |ヽ ./| ! 、ヽ\!、 ''''' ..:::::::::''..::::::::) : (_--,ノ
,ィ /! ! ! ヽ/ ! .| ヽ ヽ ` - '''...:::::::::::'' ,..ィ─t‐-,/
. ! / .| ': ! ! ':、 ヽヽ 、_ ::::::::::''''' ,. ヘ_!<_ー'
! / ! | | ヽ ヽ ヽ ヽゝ ;;;;;;;;;;/_Y二rコ-'-' ̄)
|/ | ! | | i `ト、_!_ ヽ--、、 i / ;;;; ./ィ;;;;;''' ;;;; --イ、
| |∧| |/! | | ヽ` ` /! ,,;;;;;;//;; ;;'' i
! | ' / | | |'; ヾヽ、 / |;'';;; ;;' ,;;;;,,,,;;;;,, ノ
ィ ! ./ | / r | | _ミー------────┬─── '´
123:対セイバー大同盟
456:湖の怪物に異変
789:ランサー陣営、気づく
【誤爆しちゃった、思ったより恥ずかしいですね】
7:ランサー陣営は気付いた
一方その頃、ランサー陣営は気付いていた。
「ランサー、俺はよお、昨日の負けでよく考えることの大事さを知ったんだよ」
「おう、奇遇じゃねえかマスター。俺も考えるのは大事だと思ったんだ。これも成長の結果かもな」
大人びたことを言いつつ、口元に付いたファストフードのソースに気付かないランサー。
それをナプキンで拭ってやりながら、伝次は話を続けていく。
「俺はセイバー陣営が悪い奴だと思ってカチコミに行ったよな」
「おう! で、負けた! 今なら勝てるぜ!」
「ああ、そうかもしれねえ。だがな、ここで考えるんだよ、ランサー。ここでな、賢さが分かるってもんだよ」
「そうなのか、じゃあ考えるぜ」
むくむくと頬を膨らませるランサーに伝次は頷いた。
「俺はな、よく考えたんだ。で、よく考えて気付いたんだが」
「気付いたんだが?」
ランサーの視線にたっぷり間をおいて伝次はバッチリ目線をキめ。
「そういやアイツが兄貴殺したわけじゃねえじゃん」
沈黙が二人の間に流れ。しばらくしてようやく口の中から食べ物が無くなったのか、ランサーが叫んだ。
「そうじゃん!」
「そうなんだよランサー、確かにアイツは嘘を吐いてたぜ? だけどその嘘は、俺の兄貴を殺したって話じゃねえんだ」
「あー、確かにそう言う話だった! 畜生! すっかり勘違いしてたな!」
「そうなんだよ、まあ、逃げたのはダメだとは思うが、アイツはよく考えりゃ昔っからそうだった」
「俺の義理の叔父上もそんな感じだったけど、最後はお釈迦様に許されたからな。まあ、俺たちが許してやってもいいよな」
うんうんとユニゾンのように頷く二人。
「だから、とりあえずアイツらは俺の仇じゃねえ。これはデカいと思わねえか?」
「おう、ぶっ飛ばせねえのはもったいねえけどよ。でもな、マスター、そうなると、結局マスターの兄貴の仇ってのは誰なんだ?」
「そこだよなあ、振り出しに戻っちまったんだよなあ。まあ、もうちょっと考えてみようぜ、今日から俺はちゃんと考えて動く男だ」
「分かった! マスターが考え、俺がカチ込む! ……これはひょっとして最強じゃねえか!?」
ワッハッハと高らかに笑う二人。ついさっきまで敵だと判断していた相手への怒りなどどこかへ吹き飛んだようで。
夕焼けの赤い光が、その影を長く長く伸ばしている。
【他陣営の描写を終了します……】
【五日目・夜】
……なんかどっかで噂されている気がする。
「……うー、あー」
「マスター、唸ってても仕方がない。どうにか方法を取らなくちゃな」
方法ってもよお……。
「こっから動いてもここを吹っ飛ばされたりしたらダメなんだろ? でも此処にいればいるで狙われんだろ? 詰じゃね?」
「ならまあ、教会で敗退宣言するなり、俺を自害させるなりすれば」
「そ、それも、嫌だなあ」
後半、蚊の鳴くような声になった俺に、セイバーは露骨な軽蔑の目を
「ならまあ、頑張ろう。俺はあなたのサーヴァントだからな」
向けてこなかった。……あれ?
「どういう風の吹きまわしだよ、いつもならバカにするのによ」
「そういう風の吹きまわしだっただけだよ」
……露骨に誤魔化しやがった。……少しは認めてくれたってことなのかね? 違う? 違う気がしてきたなあ。
直下、何をしますか? 【五日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営)
2:偵察 (拠点から移動せず)
3:情報収集 (拠点から移動)
4:自由安価
【対象の指定が無かったのでランダムで行きます】
1:コミュ
直下
1234:フォーリナー陣営
5678:セイバー
9:ランサー陣営
3:フォーリナー陣営
……一応ちょっと冷静になったし真偽確かめてみるか。
「またフォーリナー陣営に連絡するのか?」
「いいじゃねえか、お前はアレか、彼女できたのって気にするオカンか」
……そういやうちのババアにもしばらく会ってねえな。オヤジもどうしてんだろうな。
……ケッ、どうせ出来の悪いのがいなくなってせいせいしてるだろうな。
直下、フォーリナー陣営への電話は
123:「あれ? 何か着信音近くで聞こえね?」
456:繋がらず
789:繋がる
2:着信音が近くで聞こえるってことはだね
……繋がらねえな。なんかプルプル言ってんのは聞こえんだけどな。
ん? プルプル言ってる? あれ、おかしいな? 繋げようとしてるトゥルトゥルって音じゃねえな?
これは要するに、相手側の電話に繋がろうとしてる音で、それが聞こえるってことは相手が近くにいるってことで。
俺が電話しようとしてる相手は、フォーリナーの、マスターで……!!!
「セイバー!」
「だから言ったんだ!!!」
何かが、夜の闇を切り裂いて、飛んでくるッ!!!
直下、飛んできたもの。5以上で炎、4以下でギロチン
1:ギロチン
【というわけで、対狂降戦開始しますというところで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【続きは明日の同じくらいに】
【雑談】
『いやあ、誤爆って思ったより肝が冷えますね。全身の血の気がザっと引くのはああいう感じなんですね、参考になりました』
『AAの使い方がお上手で動きがあり、物語全体を盛り上げています。今回で全陣営揃って物語がドンドン動き出しそうな予感ですね、応援しましょう』
『まあ、実は>>1 が過去に作ったデータがいたりするのですがね。誤爆の恥ずかしさが消えたら私も応援しに行きます』
【雑談終わり】
【22:40頃から再開しますね】
【再開】
音すら切り裂いてんのか、というスピードで飛んでくる鉄の塊。狙いは俺の首。セイバーが刀で弾き飛ばす。
こんな戦いになってから嫌というほど感じてきた死の恐怖に全身から汗が出る。
木陰に隠れるが、俺に向けられる指を、どこかで感じていた。
「【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】」
沈むような声と共に、俺の頭上へ拘束具が現れ、ギロチンがまるで俺を見つけたかのように木をすり抜けてやってくる。
セイバーが力任せに叩きつけ、なんとか拘束具が外れ、寸でのとこで身をよじる。
俺の首があった場所をギロチンが通り抜けていき、息が詰まった。
ギロチンが放たれた方向で蒼い炎が、嗤っている。
「"哀れ、哀れ、と言うものは言え、だが、良きほうが勝ちまさりますよう"」
歌うように、踊るように、前に会った時よりもよりその目は蒼く燃え。
「見るな、マスター。アイツ、さらに深く堕ちている」
セイバーの背中の向こうで、その蒼い炎の残像が揺らめいている。
直下、戦況
1:セイバー拘束
23456:蒼い炎、優勢
78:なんとか防ぐ
9:バーサーカーへ
9:最優は伊達じゃない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マスターを背の箱へ隠し、先ほど"視た"ものを思い出す。
ギロチンの連打と蒼い炎に紛れてはいたが、拘束されたマスターの頭上に浮かんだ"印"。
それはバーサーカーの指が向けられたときに起こった。考え事の苦手なセイバーだが、ことこの戦場において何故か頭は異様に冴えている。
蒼い炎に対する無意識の抵抗、あるいは今背に負うマスターに、若干の同族意識を覚え始めた故か。
何者でもない自分だが、剣は作れた。だが、それだけだった。俺は、ずっと、何かを作りたかった。
だが、それはどうにも遠く、求めれば求めるほど去っていき。言葉にできないもどかしさを抱えたまま俺は果てた。
誰だってそうなのかもしれない。ただ何者かになりたくて、俺の場合はそれが剣だっただけで。
例え千の剣を作り、東征に役立てようと、かつて大蛇を斬り落とした神剣を作り、天を照らした鏡には及ばない。
俺は、どう足掻いても、その神剣を作ったモノには届かない。
だから、呼ばれてこの方ずっと目の前で阿呆面を晒している自分の主が、届かぬものを何と気づかぬまま追おうとしているあの馬鹿が。
どうにも、見捨てられないのかもしれない。
「……そうか!」
蒼い炎の影に隠れた痩身のバーサーカー。その指は、自分へ向けられている。
フォーリナーの剣から放たれる炎は、その艶めかしい体の動きと、絶えず呟かれる言葉は、思考を蝕む。
だが、視る。一心に、視る。炎を見つめ、鉄を見つめて鍛えられたその目で、バーサーカーの指を。
バーサーカーの口元が動いた。
「【徳なき恐怖は忌まわしく──
「そこだッ!!!」
言い終えるまでの一瞬。蒼い炎の隙を突き、セイバーがバーサーカーへ殺到する。
その首を刃が狙うことはない。
「バーサーカー! お前の宝具はあの刃じゃない! お前の宝具は」
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【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である(ルソー・オブ・ブラッディハンド)】
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:? 最大捕捉:1人
史上初にして史上最悪といわれる「恐怖政治」の具現。
この宝具は、バーサーカーを“正義の執行者”、攻撃対象を“断罪されるべき者”と定義する。
反撃や防御、逃亡は可能だが、バーサーカーの攻撃――正義の執行を拒否する事は許されない。
狂化の影響と相まって、水や音、有形・無形に関わらずあらゆる物をギロチンの対象として
『粛清せよ正義の柱(ボワ・ド・ジャスティス/ラ=モール)』による処断の施行が可能となる。
直下、戦況
12:バーサーカウンター
345:フォーリナーの妨害
678:バーサーカー、一時宝具封印
9:バーサーカー、消滅判定
3:フォーリナー妨害
しかし、その剣閃は蒼い炎に絡め取られた。
剣を通じてすら感じる異形の魔力と熱。燃えているのに酷く冷たく、湿った腕で触られたような嫌悪感が全身を包む。
思わず軌道を変え、矢鱈滅法に蒼い炎を振り落とす。バーサーカーはその隙に距離を取り、冷たい目でその攻防を見つめていた。
セイバーが息を整え、改めて蒼い炎を"視る"
「フォーリナー」
「なんだ? セイバー」
「お前のその炎、それは一体なんだ?」
セイバーの問いにフォーリナーは少し考え、そして答えた。
「私だな。そして運命であり命だ。炎は流転し、命も同様に揺らめく」
「運命?」
「そうだ、運命だ。私はデメーテルにより、それを知った。人は運命に翻弄されるものであり、私はそれを寿ぐもの」
笑いながらフォーリナーは炎を射出していく。怖気のするそれをいなし、その本質を捕えようと視続ける。
揺らめくその炎は、かつて自分が鉄火場で見たそれとは違う。その違和感に、セイバーはようやく思い至った。
「いつかは消えるもの、いつかは呑まれるもの、だが、それ故にそれは素晴らしい。だから私はそれを書く、それが私の信仰!」
「ならお前は、その終わりがどれほど苦痛に満ちていても、どれほど空虚に消えていても、喜ぶのか?」
「勿論! それが至ったものだからな! だから、それを否定することは許さない! 悲劇を慰めることは! 喜劇を嘲弄することは!」
そこまでを聞き届け、セイバーは頷いた。
「分かった、お前と俺は相容れない」 ギア
「……だろうな、理解できるとは端から思ってもねえよ。じゃあ、一段、狂気をあげていく、【赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)】!」
◆『赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1~10
炎の精の炎で鍛え、刃の中に炎の精を封じ込めた片刃の剣。及びそれを利用した炎の武器。
触れるもの全てを燃やし、燃えないものであろうともダメージを与えることが可能。
この炎は世界の理に従わないものであるためこの世界の道具、方法での消失は不可能であり
一度着火すればこの宝具による切断、断絶、あるいはこの宝具と同じ理による消火のみを以て可能。
【以下、秘匿情報アリ】
「さあ、"人間どもを、虚しい勇気に駆りたてるもとは───、なりふり構わぬ狂乱の心"!」
直下、戦況
1:セイバー、致命
2345:蒼い狂気が降り注ぐ
678:セイバーのマジレス
9:何かに至りそうな
3:蒼い炎が降り注ぎ、ついでにギロチンも降ってくる
剣を中心に、炎は蒼く揺らめく。月光に照らされた火柱は処女の柔らかな髪のように、あるいは醜悪な海生生物の触腕のように。
清廉でありながらあまりにも冒涜的。その動き自体が一種の魔術志向とでも思わせるようなパターンを描き、セイバーに降り掛かる。
「ッ!」
なんとか直撃こそ免れているが、セイバーの動きは炎を防ぐだけで精一杯。そしてその炎は触れると同時に先ほどと同様、尋常ではない狂気を流し込まれていく。
サーヴァントの身であっても、一撃、一撃ごとに精神の摩耗を強いられる。
「……それだけじゃないな、この領域そのものが、かなりの被害を、受けている」
「よそ見してる場合じゃねえぞ! さあ、足掻け! 足掻け! そうしたって海神が味方しなきゃ海の藻屑だが!」
炎は延焼することこそないが、一度着火した場所では消えることもなくただ揺らめいている。
最初からそこに存在したというように、揺らめくセイバーの姿を鑑賞し、嗤うように。セイバーとフォーリナーの戦いは炎に彩られた闘技場の様相を。
いや、それどころではない。
「【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】」
「上かッ!」
バーサーカーが援護するように放つギロチンの雨。宝具の発動を阻もうとすればフォーリナーの炎が迫る。
今はもはや、可能な限り足を動かし続け、この処刑場で踊る以外には許されない。
直下、戦況
12:セイバー、敗北
3456:蒼い炎
78:炎を切る刀
9:問答
0:特殊判定
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123:セイバー負けるし領地も燃える
456:おっと怪物出現
789:助っ人参上
5:怪物出現
炎と恐怖が徐々にセイバーを追い詰めていく。
熱と刃、自らが得意としたもので構築された監獄の中で、徐々に視界が滲んでいく。
「……かなり、マズいか? これは」
「ははは、仕方がないさセイバー! お前はそもそも戦士じゃない、それもまた仕方のないことさ!」
ついに、脚が止まる。死ぬその一瞬まで演じ続け、踊り続けたとある役者のように。
セイバーの足がもつれ、そこへ裁きの刃が降り落ちる。その罪は何とするべきか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……セイバーが完全にやられちまってる。
今までもかなり厳しい戦いだったが、今回は別格にヤベえってことが俺にも分かる。
セイバーの剣を伝わって、俺にもあの炎のヤバさは伝わっている。むしろ、よくやった方だと思う。
だから、倒れたとき、思わず、もういいんじゃねえか、と言いそうになった。
俺みたいなクズをよくここまで戦わせてくれたよ、とか、もう十分戦ったぜ、とか。
そういうことを言いそうになった。……でも、俺はやっぱりクズで、どうしようもないらしい。
まだ、俺はやってねえ、すげえ奴になれてねえ。
聖杯で叶えるんじゃねえ、もし、もしこんな俺と、セイバーが勝ち残れたら。
それだけで俺は、すげえ奴なんだ。他の誰が知ってなくても、それでいいんだ。
俺は、すげえ奴になりてえんだ。俺は、このままでいたくねえんだ。
だから。脚はぶるぶる震えてるけど。セイバーが、俺より先に折れるのは、ダメだろ。
「セイバー! ふざけてんじゃねえぞッ! 立てよッ! この鍛冶バカ!」
まあ、そんな声は届くわけもない。気合だけで変わるなら、俺の人生、もうちょっといいことがあってもよかった。
でも、でも、例えセイバーが立ち上がらなくても、ここで声を上げたことは、いいんじゃねえかな。
半分諦めた俺の目に、倒れそうになってるセイバーと。
「……は?」
__ ,‐、
ヾ、 \ \、 _
\ \ \-、 くヽヽ 、_
i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__
,,-‐‐‐‐‐、,,-ー'''''''''ヾ-、_ ,,,7 ̄7''''''ヽ/_____j__ `ヽ/ o o、
/i i ̄ ̄ヽ、 \ /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、 i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__
/ .i j __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i ゝ‐.j─j─i─i''''i \ヽヽ-、、二/
i i i /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ ヽ ヽ i ̄ヽ i i i i l lヽ l i i ヽヽ\__ ,,,,
i i i / .j / / j j j j j j j i--/ i_i__i_i_i_i/ i i i i i .i ヽ\ヾヽ、
i i i / / / /ヽ j .i i i i i i iーーi i i i_i i .i i i i i\ヽ j
ヽ 二二j--く_/ / / i i二二i二i ̄i ̄j-/ /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/ //‐‐‐''''''\j j j j \ゝ
/ ̄ ̄ / / /ヽ__/ \ ヽ i i i / \ / / / /ヽーー、,,,i i i .i .i iヽ
/ / / / / \ j j j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/ ヽ i //ヽj j i .i
i / / /──/ /二二二'''''''''二j oニoニ二,,,,,,,-''' j二二二/ / ヽ ヽi .i
i / / / /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j oニoニ二/、 \ ヽ / /
i__/ / / // j ∠∠/ `ヽ_,,,,-‐j__
i i _ゝ''´ /ゞ i二il  ̄ヽ  ̄ヽ
ヽi ̄´ _ゝ/ゞ i二.jl \ ヽ/
`'''''' ̄ iゞ i二.jl ヽニニ
jゞ ゝi二jl ヽ‐
ヽゞ二二ゝ</ ゙
ヽ-ーーー''´
「GAaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
デカい影。あれ、このフォルム、何か見たことあるぞ? というか脳味噌が混乱してよく分かんねえ。説明は?
その影は炎から隠れるように姿を消して、セイバーを思いっきり、跳ね上げて。
『は?』
「は?」
俺とセイバーが、思わずユニゾンした。
今何がいたの? 俺が分かる限りではさ? 今いたのって。
「怪獣?」
どうなってんの? これ?
直下、状況
123:普通にセイバー倒しに来てます
456:漁夫の利狙おうとしたら怪物が勝手に動いた
789:隙をついて降狂倒す作戦ですよ勿論
1:ふっつーにセイバーを倒しに来てますよ
【というわけで今夜はここまで、次回は多分撤退判定かな。ついにボコボコにされましたね】
【次回は日曜日の同じくらいに、お疲れさまでした】
【早めのご連絡:今日は遅くなるのでお休みです。再開はちょっと長くなりますが、火曜日に】
【22:45分ごろに再開しますね】
【再開】
突然現れた怪獣にその場の全員が固まっている。
そのパニックの中で閃いた、もしかして援軍かな? という期待は。
「マスター、こいつ、俺を食う気だ!」
というセイバーの叫びで露に消えた。少なくともこの怪物は俺たちを狙ってきている。
つまりは漁夫の利狙いの第三陣営だ。で、セイバーは空中に跳ね上げられて、流石に飛ぶことはできないから……。
「あれ!? 詰みか!? どうにかできねえのかセイバー!」
「無茶を言うな! できるとしたら、令呪を使って逃走か、あとは……」
「あとは!?」
「俺の宝具、マスターの入ってるそれを展開して、この怪物ごと内部に放り込む!」
そんなことができんのか!? あの箱大分小さかったが!?
「どっちみち令呪を切ることにはなるだろう! だから!」
……! わーた、わーたよ!
「俺が決めろってんだろッ!!!」
「そうだ! 頼む!」
戦法安価、22:52まで先に二票。22:57までに集まらなかった場合は集まった分、もしくはランダムで
1:令呪を切って逃走(使用数:ランダム)
2:令呪を切って宝具で隔離(使用数:一画)
3:自由安価
1:令呪を切って逃走
「早く!」
「急かすんじゃねえよ!」
……もし仮にこっちに引き込んだとしてだ。もしそれで勝てたとしてだ。
そのあとにまだあのフォーリナーとバーサーカーを切り抜ける必要がある。
それはかなり不利だ。というかセイバーじゃ絶対にスタミナ切れで負ける。
それに、だ。こっちに引き込んだ場合、まず真っ先に俺が狙われる。今までの奴らならセイバーでなんとか守れたかもだが、今回は図体が違いすぎる。
ならまあ、選択は1つしかねえ、なあに、慣れた手だ。俺はそうやってきたからな、いつだって躊躇わずに逃げたから生き残ってきたんだ。
「逃げるぞ! セイバー!」
「……了解! それをお前が決めたのならな、マスター!」
……だけど、少しだけ、ほんの少しだけ。
「悔しいなあ」
「……ああ」
直下、令呪使用判定。5以上で一画消費し逃走、4以下で二画消費
6:一画消費
で。
「どうすりゃいいんだ!?」
「……あっ! そこからか! ホントにそういうとこだな! とりあえず念じろ!」
「よく分からんが! こんな感じか! 【どっかに逃げるぞ!】」
全身が熱くなる。というかいてえ! 小さい棘が突き刺さるような感覚。
血管の中に新しい管を通されるような違和感。それが全身に回り、手の甲の痣が光った。
瞬間、世界がぐるりと回る。
【戦闘から逃走しました】
直下、このあと残った陣営どうするの。
123:解散するし一部は居座る
456:解散
789:戦闘開始
5:解散です解散
【夜行動を終了します……】
直下、他陣営判定の前に、ライダー宝具使えないはずでは問題
123:普通に回復しました
456:キャスターのスキルで無理やり動かしました
789:令呪一画消費して動かしてました
8:令呪一画消費し復活させてました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「必要な対価でした」
「ありがとうございます! きっとあの子も喜んでいます!」
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直下、他陣営描写
123:魔
456:騎
789:槍
9:槍
鎮守の森にて戦闘が行われていたのとタイミングを前後して。
「マスター、とりあえずセイバー陣営がマスターの敵じゃねえのはいいとしてさあ」
「あー、そのあとは分かるぜランサー。俺は考えるようになったからな。「誰が敵か分かんねえじゃん」だろ?」
「おお! その通りだ! 今んとこよお、戦っちゃいるけどそこは全く分かんねえもんな」
ランサーの指摘に伝次が唇を曲げる。
「それなんだよなあ、何でか話が出てこねえ。どうもこのあたりで人殺しが起こってるってのは確実なんだが」
「どいつが犯人か分かんねえんだもんな」
「まあ、全員ぶっ飛ばせば確実にその内誰かは犯人だからそれが一番面倒くさくなくていいんだけどよ」
「俺もその方が楽だけど、それじゃあ頭使わねえもんな!」
「……うーむ、どうすっか」
直下
123:まあいいや、ぶつかった奴ぶっ飛ばそう
456:今んとこ戦ってないヤツを探すか
789:とりあえずセイバー陣営を頼ってみるか
1:バカ!
「……まあいいか、とりあえず出会った奴ぶっ飛ばせば誰かが犯人だろ」
「……そうだな!」
「ランサーも強くなるしな」
「そうだな!」
ワッハッハと何も考えていない二人が夜の街を行く。
目の前にあるものは、とりあえずぶっ飛ばそうと、そんな物騒なことを言いながら。
【他陣営の描写を終了します……】
【六日目・朝】
……昨日の夜は中々ハードだったな。
「セイバー、大丈夫か?」
「ああ、だがフォーリナーの傷は厄介だな。完全に治すことは難しそうだ」
あの蒼い炎に付けられた火傷の跡は確かに残ったままだ。
「とりあえずバーサーカーの宝具が分かっただけでもそれなりの収穫と考えていいんじゃないだろうか」
「そうか? 俺としてはかなりアレだったな、って感じだけどよ」
「仕方がない、流石に三騎にも攻められたらな。改めて考えると他の陣営から敵意を向けられてるのはかなり厳しいな」
そこなんだよな……。少なくともフォーリナーとバーサーカーは組んでるし、キャスターもこっちが倒した手前味方になるとは思えねえ。
昨日のあの怪物は分からんけど、消去法で言えばライダーだし、ランサーは完璧に敵視されてる。
完璧に囲まれてる状態だ。どうしようもなさすぎて、ついついどうにもならねえことを愚痴っちまう。
「あのときアーチャー味方にしときゃ良かったか?」
「終わった話を蒸し返すのはあんまり良くないと思うぞ。俺も刀を打つときはなるべくそういうことを考えないようにしてる。今目の前にあるものに向き合うべきだ」
「……まあ、そりゃそうだけどなあ。……今やれることか」
できることって言えばまあ、他の陣営の場所を探ったり、あとは昨日のことを整理してなんか情報がねえかを考えたり、くらいか?
……あの森にまだいるんじゃねえだろうな? 有り得はするだろうけど。
直下、何をしますか? 【六日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営)
2:街で情報収集 (ランダム)
3:情報整理
4:拠点へ帰還
5:自由安価
3:情報整理
……とりあえず、昨日会った奴を整理していくか?
「一番厄介だと思うのは誰だ?」
「俺の意見なら間違いなくフォーリナーだ。上手く説明はできないが、あの宝具はかなりヤバく見える」
「やっぱ、そんなにヤバいか」
「間違いなく。……フォーリナー自体があの炎に呑まれていっている気もするんだよ」
そりゃあなあ、俺が見ても何か、俺が俺じゃなくなるような、そんななんっつうのか、ズレた感じがした。
「バーサーカーはどうだ? 俺としてはアイツに首を吹っ飛ばされる方がヤバいと思うんだが」
「うーん、宝具の特性は分かったが、確かにアーチャーのマスターみたいな虚を突かれた行動を取られるとマズいよな」
「だよなあ」
「ただ、そこまで神秘を持った相手じゃない。宝具から考えてもおそらく近代の英霊だ。だから、懐に入りさえすれば俺でもイケるとは思う」
なるほどな、名前が分かれば対処のしようがあるかもしれねえが。
「あとはあの怪物だな」
「消去法で言えばライダーなんだろうが……、キャスターの可能性もあると俺は考えてる」
「理由を聞いてもいいか?」
「キャスターはドラキュラに変化する宝具を持っていた、つまりはそういった怪物の類を操ることもあるかと思ったんだ」
確かにそれもそうか。だけど、あの怪物はそういう怪物っていうよりもどっちかっつうと……。
直下、どの情報について整理するか
1:フォーリナーの宝具
2:バーサーカーの真名(判定有)
3:怪物の正体(判定有)
1:フォーリナーの宝具秘匿部分について
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【全陣営令呪が削れましたね。次回は木曜日の同じくらいに】
【22:40ごろから再開しますね】
【たまには時世に乗るかとウマ、始めました】
【再開】
1:フォーリナーの宝具
一番安牌から確認しとくか。セイバーの見立てなら間違っちゃいねえだろ。
「フォーリナーの宝具、お前にはどう見えたんだよ」
「……さっきは炎に呑まれていく、と表現したが、何というんだろうな、霊基が徐々に浸食されている印象があった」
「ってーと、アレか、乗っ取られてるってことか?」
「それが近いのかな。おそらくフォーリナーはかなり強い自我で抑え込んでいるんだが……」
分からねえが、ストレス溜め込んで爆発寸前みたいな奴か? いや、ちょっと違うな?
「そうだな、爆発寸前ってのは間違いないと思うけど」
「……は?」
「フォーリナーは徐々に炎へ霊基を奪われている。自分を薪にしているようなものだ。おそらくはあの宝具だろうが。一番最初に会った時よりそれは加速していた」
◆正気喪失 A
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
「……燃料をボンボン放り込んでるわけか」
「そういうことだな、そして最終的に全部を燃やして現れる炎が、フォーリナーの接続した何か、あの因果を超えた蒼い火の本体なんじゃないかと」
「……あの蒼い炎って、やっぱヤバいもんなの?」
「俺の勘が正しければ、世界の法則が崩れる。……もっとも、その前にフォーリナーの霊基が耐えられそうにないから、おそらくは」
そこでセイバーは言葉を止める。俺をじっと見て、震え始めた肩に目線を向ける。
要するに、これ以上話すと、俺のビビりが酷くなりそうってわけだ。クソ真面目な奴め。今更じゃねえか。
「言えよ」
「……この街が吹き飛ぶ」
◆『赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)』
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ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1~10
炎の精の炎で鍛え、刃の中に炎の精を封じ込めた片刃の剣。及びそれを利用した炎の武器。
触れるもの全てを燃やし、燃えないものであろうともダメージを与えることが可能。
この炎は世界の理に従わないものであるためこの世界の道具、方法での消失は不可能であり
一度着火すればこの宝具による切断、断絶、あるいはこの宝具と同じ理による消火のみを以て可能。
ただし、使用すれば使用するほど前述の正気喪失スキルが進行する。
スキルが最終段階まで進んだ場合、フォーリナーは炎に包まれ周囲数百mを巻き込んで消失する。
それは抗えない運命であり、どのような方法であっても回避は不可能。
「こここここここここここここここここここここここここここここここここここここここ」
「……だから話さないでおこうかと思ったんだが」
……ほら、全身が震え始めた。
「こここここここここここここここここここここここここここここここここここここここ」
「落ち着け、マスター、まだ、まだ多分大丈夫だ」
「この街が、吹き飛ぶ!?」
「ああ」
それは解決できる奴いるのか!? なあ、セイバーよお!?
「分からん。少なくとも、今の俺じゃムリだ」
「ならいつのお前なら出来んだ!?」
「分からん。……俺がもっと優れた鍛冶師なら、十束剣を造った先祖なら、あるいは……」
「何で先祖なんだよ! お前ができねえと意味ねえだろうが!」
「……すまない」
うなだれるセイバー。あの夢を思い出す、ちげえだろうよ、お前はバカでクソ真面目だけどよ。
……何にせよ、ど、どうにかしねえと、とりあえず、考えられる方法は。
「ば、爆発する前に潰すしかねえよな」
「ああ、今の戦力で考えるとそれ以外にはない。残った陣営が対抗できるかもしれないが……」
……他の陣営と協力するしかねえのか? でも、今の俺らの状況はハッキリ言って周り全員が敵。
この状況で話し合いに持ち込んで、普通に協力してくれる奴なんて、いんのか……!?
頭を抱えた俺とセイバーを、うざってえほど爽やかな朝日が照らしていた。
【朝行動を終了します】
直下、他陣営行動判定
12:降
34:魔
56:狂
78:騎
9:槍
3:魔
洋館の地下にて、今朝もまた貧血のような顔のキャスターが資料を整理している。
色眼鏡の男が静かにその様子を眺め、やや勿体ぶって聞く。
「さて、ライダーの宝具を差し向けた結果はどうだったのかね?」
「確認できた限りではセイバーは令呪を使用し撤退、その後、流石にフォーリナー、バーサーカーとの戦闘は避けたいのでこちらも撤退、という判断のようですね」
「よろしい。これでセイバー陣営の手を一つ奪ったわけだ。まったく、あんなところにいつまでも居座られると困るからな」
にこにこと笑いながらコーヒーのカップを口元へ運ぶ。
「しかし、あの場所を占拠するには至りませんでしたね」
「確かに。だが、ライダーの宝具はいわば獣だ。一度敗北した相手を前に怯えんとも限らん。悪手ではなかったと私も考えるが?」
「……ま、僕も同意見ですよ」
「人を試すような真似は良くないぞ、キャスター」
余裕ありげに鼻を鳴らす自らのマスターに、キャスターは些細な違和感を覚える。
ついこの間まではすっかり苛立っていたというのに、この期に及んで余裕が生まれたのは一体どういうわけか。
さりげなく全身を観察し、違和感の理由を探ろうとして、それに行き当たった。
「……マスター、今朝の眼鏡は魔眼封じのそれではないのですね?」
「ああ、気付いたか。そうだとも、この2日ほど未来視の結果が現れなくてな」
「……現れない?」
「そうだ、行おうとしても何もないことが見えるのみ。だから唐突に発生する視覚異常も知れたものでね。今朝は思い切って気に入ったブランドのものを付けてみたわけだ」
「成程……?」
何かがキャスターの中で引っかかる。男の持つ未来視の魔眼は、気にも留めていない情報から多くのことを類察し、一つの結論を映像として投影するもの。
すなわち幻にも近い未来演算能力。それが出した結論が、"何もない"……? そのずれがたまらなくもどかしい。恐怖を専門とするキャスターにとって、その未知は、十分な蛍光色を見せていた。
直下、キャスター思考
123:辿り着けない
456:突然の敵襲で中断
789:フォーリナーの性質に気付く
0:44じゃなくてよかったね!
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直下
123:マスター作成のとき、爆発を要素に入れてましたよね
456:突然の未来視!
789:超軍師パワーが加わり
1:今です
壁に貼られた資料を見つめ、キャスターの思考が進んでいく。
(……何も見えないということは視点の主が存在していないということか? ならば、考えたくはないが、マスターの死というのは有り得る)
コーヒーを啜り、ゆっくりと息を吐く色眼鏡の男を横目に、少しだけ首を振った。
(いや、マスターの未来視は自分だけではなく、他者のものさえも把握する。情報があれば行動は推測できるからな。だが、それが全て何もない、ということになると……)
それが起こる理由に気づいたのか、キャスターの白い顔がさらに白くなる。改めて収集した資料を確認しながら可能性を考え続ける。
「マスター、その未来視の状況はいつからだ!」
「む? それは昨夜からだ。お前とショーの奴にライダーを差し向ける計画を聞き、そこでフォーリナー陣営とバーサーカー陣営がいるのを視ただろう」
「その後か?」
「……そういえばそうかもしれんな。だがキャスター、どうしてそんなことを?」
ようやくキャスターの顔色に気付いたのか、色眼鏡の男が怪訝な視線を向ける。
それに対する皮肉を言うこともできず、キャスターはさらに資料を読み込み、その異常な、這い寄るような恐怖の正体を探っていく。
(可能性としてはフォーリナーとバーサーカーを見たとき。そこで違和感があるならば、フォーリナーの狂気が加速していたことだ。……加速?)
キャスターの指が震えだし、いくつかの資料を引っ張り出す。緻密に描き込まれたそれらを繋げ、筋書きを考察していく。
(狂気と共にあの炎の動きが加速していた。ならば考えられるのは、サーヴァントの正常性を失うことで強化されていくということ)
(……古代ギリシアの神降しや東欧の人狼変化と似たようなものか? いや、神を降ろすにはサーヴァント一騎の霊基では足りない。……待て、待て、待て)
「……足りなくて、いいのか? マスター! フォーリナー、降臨者の定義は!?」
「く、詳しくはないが、少なくとも我々とは異なった大系を持つ者。それはおそらくこの世界の外の」
「……! つまり、フォーリナーの霊基を崩壊させることによる顕現! いや、それほどの規模にはならないか!? それはフォーリナーの意思か、いや、待て」
「ど、どうしたんだ、キャスター! 何に気付いた!?」
キャスターのプロットは、ストーリーの流れは、それらの要素を足し、最悪の展開へ転がり始める。
登場人物の過去を読み込み、起こったイベントを確認し、そのときどうなるかが読むように分かってしまう。
同時刻にセイバーが辿り着いた結論に、キャスターも同時に到達した。
「つまり、それは、巨大な爆発……!」
隠していた資料を引きずり出す。いざというとき、この同盟が破綻する可能性を考えマスターにも秘匿し制作していたプロファイリング。
すなわち、過去の戦争によって受けた疵により、"爆発、大規模な破壊に悦楽を覚える"、その精神性の情報。
それは、"狂気"と呼ぶにふさわしく。そして、狂気は──
『今です』
『逃げ、て、ください──!!!』
`χλ ◎( ヽ /.:. ! 《 ./ ノ │
.( `ヾ λ │ ゝ.::.┏___┓ イ┘::│
/ヽ ノ刀 . ゝ ├--→¬ ̄// ト 二 /│ <
..丶 `ヽ/´_ゝ } // 「 ヽ / .│ V \_
ノヽ )/ .// │\`┳´ . /│ V  ̄丶
ヽ \__....ノ } /./ │. \_ノ │ ヘ V
γ( ヽ__ノ ノ ノ..ノ__ │ ∧..:::::..∧ │ 》 >
/ !゚\__ノ} └-ー >! .∨ ゝ::ノ ∨ //
ノ ( ヾ ..( ) // i ノ::::::ヽ │\\
ノ ( ゞ.⌒Ψ⌒ /ヘ // i !::::::::│ │ :.\\
}  ̄ ̄イ/ } く く ゝ !:::::::::│/ / /
ヽ 丿 ∧ \ \ ソ:::::::/ //
ヽ / ヽ \ \ ∨ //
`ヽ── イ \ 丶 丶 ノ //
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:ヽ::\: : : : : :'''\:\ /::.;イ/|::.l| xwx 弋:乏っ|::.:|::.::.:|
: : :\:\: : : : : : :ヽ;,:\///|::八 `′ xwx /」::.:l::.::.:|
:、: : : \:\: : : : : : :''': :`しYヽト\ (二ヽ /ア::.::ハ::.::.|
: \: : : : \:〉 : : : : : : : : : : し'| }┐ト、__,. x≦-‐´::.::/∧::.:|
: : : \: : : : : .、: : : : : : : : : : :└'J/ /ア:// ̄`ヽ、::}::i|
:、: : : :\: : : :}:_: : : : : : : :\: : :\__ -/::.// } l:∧八
: :\: : : : ⌒Y: : : > 、: : : : : : Y : :と> 、l::.::l |/ |:/∧::.\
: : : :〉: : : : : : \/: : : : \: : : :〈;: : :`ーと^ヽ::|/─- 、 /://∧:::.::.\
: : :∧: : : : : : : 〈\ : : : : : : : : : \: : : : : \:| ̄`ヽ ∨////∧:.::.::.::.\
: :/ : : : : : : : : : : : : Y^ー: : : : : : : :\ : \ ヾ Y//////∧:.::.::.::.::.\
どこかで誰かの声がするのをキャスターは聞いた気がした。
直後、地下室に水が満ちる。そして、その下に沈んだ気配、怪物の咢が迫る。
「な!? ライダーの、魔獣!?」
「逃げるぞ、マスター! ライダー陣営は既に僕たちを裏切った!」
「何だと!? な、何故だ!? 何故なのだ!?」
「情報交換を怠った僕のミスだ! いや、僕がここまでの情報を得ると知って動いた相手の勝ちか!?」
一瞬で沈む地下室の中で、キャスターは起死回生の策を模索する。だが、そう簡単に見つかることはなく。
「マスター、とにかく令呪でもなんでもいい! この場を逃げないと、伝えることすらできない!」
直下、キャスター陣営行動
12:絶望の水中戦開始
345678:令呪で脱出
9:キャスターのスキル使用
6:令呪使用で脱出
「ええい、この状況、仕方あるまい! 令呪を用いて命じる! 『脱出せよ、キャスター』!」
「オーライ!」
怪物の咢が水中を掻く。獲物が消えたことを知り、沈黙した"それ"はどこか寂し気に高い唸り声を上げた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「何故、何故ですか、マスター! 何故、こんな、キャスターさんたちを……」
「……さすがに高い対魔力、一瞬言葉を通すので限界でしたか」
「答えてください!!!」
小さな体躯に怒り、いや、哀しみを讃え、ライダーはショーに問うた。
だが、その目は彼女を見ず、答えることもない。
「貴女は戦いを否定します、その一方で、教義から自害することもないでしょう。ですから、ここで大人しく貴女の友達と共に見ているといい」
「何を……」
「この街が爆ぜるところを」
ライダーの相貌が驚愕に見開かれる。ただ一心に、自らの主の顔を見る。
その虚ろな目に燃える蒼い光。朝日に照らされているその表情は暗い影に沈み。
蒼い炎だけが瞳孔の奥で怪しく、姦しく、蠢いていた。
「ライダー、私はね、異常者なんですよ」
【他陣営の描写を終了します……】
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は多分日曜日の同じくらいに】
乙
ライダーは令呪使われて命令を聞かされたの?
【早めに連絡。今日はお休み、明日やりますね】
【>>834 そうですね。描写不足でした、申し訳ない】
【22:45ごろに再開します】
【再開】
……結局、何も思いつかないまま夕方になっちまった。
こんなことなら勉強しときゃ良かった。いや、違うような気もするが。
セイバーも辛気臭え面で鍛冶場に籠ったきりだしよ。……あんなんじゃマトモに打ててねえだろうに。
直下、何をしますか? 【六日目・昼】
1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営)
2:街で情報収集 (ランダム)
3:情報整理
4:拠点へ帰還
5:自由安価
1:セイバー
……チッ、しょぼくれてても仕方ねえ。
あの夢のこともある。……とにもかくにも、何か話しとく必要はあるだろ。
大体終わるくらいの時間を狙って声をかける。念話にも慣れたもんだ。
「おい、セイバー」
『……なんだ?』
「ちょっと面貸せ、話す必要があるんじゃねえかと思ってな、今は」
『……分かった』
素直、じゃねえな。純粋に俺の言うことが気にならねえくらい何か考えてんだろ。
姿を見せたセイバーは、予想通り何か難しい顔をしている。……ホント、分かりやすい奴だと思うよ。
直下、会話内容
1:夢の話
2:いい加減真名の話
3:対フォーリナーの作戦会議
4:自由安価
1:夢の話
何か言ってやろうと思ったが、ごちゃごちゃ言うのは俺のキャラじゃねえし、上手いこと話せる自信もねえ。
なんで、とりあえず最初っから話してみる。
「実はな、夢を見た。お前の夢だ」
「……マスターはサーヴァントと繋がっている関係で夢が重なるという話はあるが、その類か?」
「理屈は分かんねえよ、でな、お前の夢っつったが、お前だけじゃねえ、お前と同じ名前を持ってるらしい全員の夢だ」
セイバーが露骨に驚いた。
「俺の、俺の名前の夢……」
「一番最初の奴は凄かったな、鏡と、剣か? 俺はよく知らねえけど、アレはヤバいと思ったね」
「……それはそうだ、その鏡はこの世界を照らす神の顔を写すために作られた。その剣は山をも崩す大蛇を斬り落とした」
そして、その表情が沈んでいる。……だーっ! クソがっ! そういう顔すんのは、俺の役目だ!
「だが、俺はまだそんなものを打てていない。あの御方が東征の際に打った剣も、それに届くようなものでは到底ない」
「別にいいじゃねえかよ! お前の剣、すげえぞ!」
「お前に何が分かる、マスター!!!」
セイバーが突然胸ぐらを掴んできた。あまりの剣幕に漏らしそうになる。
目の前に突きつけられた怒りに、ビビって、涙が滲んできて、心臓が破裂しそうになって。
思わず口がごめんなさいを言いそうになる。そうすればセイバーのことだ、俺を許すだろう。馬鹿真面目に謝ってくるかもしれねえ。
そうだ、いつもどおり、そうすりゃいいんだよ。わざわざこんな逆ギレ野郎構うことはねえんだ。
……でもよお。
「テメエが落ち込んでるのに、俺がはいそうですかって言えるかよお!」
「は」
言っちまった。もうダメだ、こうなりゃ自棄だ。この戦争に巻き込まれてから、ずっと俺はこんなんだ。
「俺はな、あの夢ん中でな、テメエの祖先のすげえのを見たさ! でもよお、確かにその光はすげえんだよ、でもよお!」
もう何を言ってるのかは分かんねえ、何か泣いててクソダセえ。
「俺はお前の背中の方が覚えてるぜ! 一番最初にあの鍛冶場で剣を打って、アーチャーに立ち向かったお前の背中!」
「それが」
「それがどうした!? ふざけんじゃねえや! 俺はどうしようもない人生だったから言わせてもらうけどよお!」
クソ、クソ、言いたかねえ、こんなこと。俺は何かすげえ奴になるのに、こんなことは言いたかねえんだが。
「お前の人生ってのはよお! お前の意地ってのはよお! お前だけのもんじゃねえのかよ! それがどんなにクソダサくってもよおッ!!!」
沈黙。
セイバーの顔から表情が消えた。殴られるか、それとももしかしたら真っ二つに切られるかもしれねえ。
言いたいことは言ったから満足だなんて思わねえ。俺はまだ死にたくねえ、なんで俺こんなこと言っちまったんだという焦りがまず来た。
今更になって全身が震える。涙が両目から溢れ出てくる。あんまりにもセイバーが真顔で俺を見てるんで、どうしようもない。
土下座か、それしかねえか。そろそろと中腰に移行しようとしたところで。
直下、セイバーの反応
123:沈黙したまま霊体化
456:真名判明
789:↑+無念無想へ至る
1:しかし霊体化である
セイバーの姿が消えた。……霊体化しやがった!?
その後、呼びかけてもセイバーは答えずに。夜が来るまで何も反応は返ってくることはなかった。
……ま、まあ、箱は置いてるからまさか自害したってことはねえと思うけど。……ねえよな?
【昼行動を終了します】
直下、他陣営行動判定
12:降
3:魔
45:狂
67:騎
89:槍
1:ふぉるふぉるふぉーりなー
薄暮の中で蒼い炎が舞う。
ゆらりゆらりと揺れる炎に、ライダーのマスター、ショーは恍惚として魅入っている。
いや、正確には炎を通じ何かを見ている。それが彼にしか見えない幻想であろうとも、恍惚としたその表情にはもはや一切の悩みはない。
蒼い炎に心を奪われているショーの表情を、痛々しくライダーが見つめ、哀し気に目を逸らす。
その肩に分厚い手が置かれた。
「つれえんなら、ちょっと離れとくか。フォーリナーの炎はあんまりよくねえからな」
「……フォーリナーのマスターさん、……ええ、ありがとうございます」
「まったく、こんなちっこいのに見せるもんじゃねえよ、フォーリナーも、お前んとこのマスターも」
「いえ、気にしないでください。……マスターの苦しみを理解できていなかった、私が、悪いんですから」
部屋を出たライダーの肩が僅かに震えているのを見て、巨漢がおたおたと狼狽する。
「いや、そんなことはねえよ、多分。その、上手く言えねえけど、まわりが悪かったんじゃねえかな」
「……そう思えれば楽なのでしょうけど」
ライダーのか細い声に合わせて、外から怪物の甲高い鳴き声が響く。
「……んまあ、どうしたもんかね。フォーリナーも、ライダーのマスターも、罪作りな奴だ」
直下、そういや降狂同盟は騎魔が崩れるまででしたけど…… 【状況的に】-1
1234:そのまま
56789:既に分かれてるよ
2:仲良くいるよ
「仕方があるまい、フォーリナーはもう止められん」
その声に影からもう一人が応じる。
「おう、ジュノさん。やっぱりそうか? ……俺が早いとこ止めときゃ良かったんかなあ?」
「それも一つの可能性だが、起こったことを話しても仕方がない。かといって、この状況で協力が切れないもの確かだ」
表情を変えずに淡々と呟くジュノに、ライダーが反応した。
「止められない、……それはもしかして、フォーリナー自身も、でしょうか?」
「……それは何とも言えん。俺としては今フォーリナーと離れてバーサーカーを制御できるかと言えばどうだろう、ということだ」
「それは……、どういうことだい?」
直下、バーサーカー陣営が離れてない理由
123:バーサーカーがかなりフォーリナーの影響受けてるヤツ
456:ライダーが必要
789:純粋に戦力差
2:バーサーカーがかなり依存しちゃってる
巨漢の問いにジュノが表情一つ変えずため息を吐く。
「バーサーカーは理性的であるがゆえにバーサーカーのクラスを選んでいる。それは説明したか?」
「おう、良くは分かんねえが、あんまり真面目過ぎておかしくなっちまったってことだよな?」
「大体はその解釈でいい。そう言った理性で支配された部分にフォーリナーの狂気が這入り込んだ」
ライダーと巨漢が同時に表情を歪める。
「……あんまり真面目過ぎてカルトに嵌っちまうやつか。たまにあるんだよな」
「逆に、フォーリナーの狂気を受けることでバーサーカーが安定してしまっているのでしょうか?」
「そうなる。……だから、今フォーリナーと離れることでバーサーカーの狂気がどうなるか、俺にも予想ができない。かといって俺も仕事だ、自害させるわけにもいかん」
「制御するためには現状のママが安全。……そちらにもそちらの事情があるでしょうしね」
無理やり自分を納得させるようにライダーは頷き。夜の闇が徐々に館の中に忍び寄ってくる。
蒼い炎の光だけが薄暗い邸内の中で反射し、夕焼けに対抗するかのように輝いている。
狂気が徐々に彼等を侵食するかのように。
【他陣営の行動描写を終了します……】
【というわけで今夜はここまで。お疲れさまでした】
【次回はおそらく水曜日の同じくらいに】
【22:45ごろに再開しますね】
【再開】
【六日目・夜】
結局あの後セイバーは姿を見せなかった。何となくいる感覚はあるから、霊体化してるか、宝具の中で剣を鍛えているんだろう。
馬鹿正直が裏目に出たって感じだな。俺も人のことは言えねえが、いい加減この癖を止めても
……止めても? ……そんなこと、考えたことはあったっけかな?
直下、何をしますか? 【六日目・夜】
1:コミュ (対象:セイバー(判定有)/フォーリナー陣営)
2:街で情報収集 (ランダム)
3:情報整理
4:拠点へ帰還
5:自由安価
2:街で情報収集
「とりあえず動くぞ、何かあったらさすがに出て来てくれよ」
セイバーの残した箱を肩にかけてとりあえず今どういう状況になっているのかを確認する。
上手く捕まるといいが……。
直下、情報収集判定
1:遭遇
234:不穏な噂
5678:不穏な噂
9:遭遇
7:不穏な噂・良
街を歩き回ってると、なんとなく雰囲気が違うのが分かる。
ビビり故の本能みたいなもんだが、なんというのか、空気が違う。
今にも厄介ごとが起きそうな、それでいて逃げることは考えられねえ、みたいな。
そんな状況だからか、気になる噂が聞こえてきた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「……湖の洋館、そういやそんな場所あったな」
この街の湖の端、そこにでけえ家があるのは知っていた。
そこには昔かっらの偉いさん一族が住んでるらしく、俺には縁のねえ話だと思っていたが。
「よく考えりゃ、魔術師ってのは長い家が多いらしいし考えられるよな」
そして、それに加えて気になるのが。
「最近、よく知らねえ奴が出入りしてたが、今朝くらいから見かけなくなったとか聞いたな……」
その家に知らねえ奴がいて、加えてそっから出てった。この状況だから気になるっちゃなる。
何にせよ、その湖の館、見に行くだけ見に行ってもいいかもしれねえな……。
直下、5以上で追加情報
6:追加情報
……湖はそういやこの近くだったな、ちょっと寄ってみるか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そんわけでしばらく人目を避けながら湖に近づく。なんか妙なくらい静かで気味が悪い。
そろそろそのデカい家が見えるか、といったところで。
『マスター、それ以上近づくな』
セイバーの声が頭の中に響いた。思わず足を止める。水の嫌な生臭さが鼻の中に流れ込んできた。
何がダメかは分からんが、セイバーの言うことだ、間違いはねえだろ。
つまりは、やっぱりここはなんかあるってことだよな。
しゃあねえ、とりあえずそれが分かっただけでも儲けもんだ。そう思って背中を向けようとした一瞬。
「……は?」
それが視界に入った。ほんの一瞬だが間違いはない。家の窓越しに見えたのは、あの、蒼い炎。
全身が震えた。思わず涙が出て来て全力で逃げ帰る。……間違いねえ、あの家には、フォーリナーがいやがる!
……そして、そうなら、その家から出ていった奴ってのは。
「……もしかして、フォーリナーとウマが合わねえ奴、か?」
【夜行動を終了します……】
直下、他陣営行動判定
1:降
23:魔
45:狂
67:騎
89:槍
【15分経ちましたし、このコンマで判定】
0:自作自演感!
__________________
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123:キャスター、捕捉される
456:複数戦闘発生
789:ライダー、密通
3:キャスター、捕捉される
【そういやキャスター狙いは二陣営いましたね】
直下、どっちよ。5以上でランサー、4以下で騎狂降
9:ランサー
夜の闇は街の灯によりその力を多く弱められた。しかし、光りあるところに影ができるように、光りある限り闇は消えず、その中で息づくものもまた同様に。
「キャスター、ど、どうだ? これで十分に撒けているか?」
「フン、少なくともこの夜というアドバンテージ。私にとっては慣れた舞台」
吸血鬼の姿に変化したキャスターは周囲をくまなく警戒しながら逃避行を続けていた。
「まったく、何故ライダー陣営は我々を裏切った!?」
「心理の面は分からんが、現時点で私たちが一番他陣営の情報を握っているのは確かであろう。故に、私たちをこの舞台から降ろさせ、その後にとって変わろうとした……」
クックックと喉の奥でキャスターが嗤う。青白い喉が不気味に蠕動し、口元の血が伝う。
周囲には血を吸われたのであろういくつかの死体。キャスターが手を払うと、その死体は無数の小動物に貪られ骨すら残らない。
「しかし、魂喰いというのはいささか味気ないモノよな」
「仕方あるまい。お前の宝具はかなりのリソースを食う。宝具を解いたときのお前の表情はなんというかもの悲しくはあるが」
「無論、理解しているとも。ここではこれより取る戦法はない。それに」
キャスターの目が遠くへ向けられる。遠く、そう、星を引きずり落とされた闇の夜空へ。
「ソドムに炎が墜ちる頃合だ」
キャスターの言葉と同時に、暗闇へ真っ赤な流星が走る。その流星は炎。まっすぐにキャスター目掛け、その火球は墜ちた。
衝撃から外套でマスターと自分の身を守り、墜ちてきたそれへ真っ赤な唇がぬらりと蠢いた。
「さて、ようこそ。ランサー」
「見たぜ見たぜ、テメエが人を食っているところ! テメエがマスターの言っていた、真犯人って奴だなッ!!!」
轟々と燃え上がる炎の前に、透けるような肌を火照らせてキャスターは嗤う。
光と闇の対決がここにて幕を開けた。
【というわけで今夜はここまで、次回、槍魔戦、おつかれさまでした】
【次回はおそらく金曜日の同じくらいに】
【22:40ごろに再開します】
【再開】
夜闇を照らす赤い炎。眩しげにそれを見つめキャスターは嗤う。
「ようこそ、私の舞台へ、炎の申し子よ」
「よく分かってんじゃねえか、そうとも! 俺が火焔山にて修行せし……」
名乗り口上をあげるランサーをキャスターが手で制する。
「貴様の真名も、貴様のマスターが私を狙う理由も既に把握している。効率的に行こうではないか」
「……なら話が速えな、最初っから全速力で行くぜッ!!!」
「っと、待て、待て、話を」
「うるせえっ! 問答無用!!!」
火焔を利用した強力なジェット噴射、音すら超えんかという勢いで迫るランサーにキャスターはその身を霧へ変え対抗する。
キャスターの霧を突き抜け、ランサーは苛立たしげにその霧を闇雲に散らしていく。
「アァッ!? うざってえなあ!!!」
「話を聞かんか。仕方があるまい、まずはこの手で躾といこう」
直下、戦況
1:ランサー、圧倒
234:データにない成長率
5678:情報的優位
9:お前のスキルを知っている
6:情報的優位
ランサーは戦闘を通じ成長する。故に、一回勝利しと次の戦いにおいて同じ手段で勝利することは困難である。
サーヴァントとは固定された側面。その例外性には多くのサーヴァントが翻弄される。
ましてや、情報のみで知るだけのキャスターなら。そう、本来であればそのはずだった。
「チッ、ちょこまかちょこまかと! うっとうしいことこの上ないッ!!!」
「正面切って戦ったところで、私が膂力に負けることは認めざるを得んからな」
ランサーの言葉通り、燃え上がる三昧真火をひらりひらりとかわしていく。
予想の外に至った攻撃には自らの一部を切り離すことで対応し、ときには吸血種に変異したことで得た魅了の魔眼を用いて足止めを行う。
一挙一投足の間に変化していくランサーの攻撃へ、寸前で合わせていくその戦い方は、優れた即興劇にも似ていた。
「チッ、どこまでたっても掴めねえ! この煙野郎が! だが、俺はもうすぐ、お前より!」
その言葉通り、キャスターの頬をついに炎が焦がした。実力伯仲。既にキャスターの力をもっても、ランサーの攻撃に追いつかなくなっていく。
「強くなるぜ、人殺し野郎ッ!」
「……ふむ、そうか」
直下、戦況
1:宝具開帳
234:ランサー、速い
567:マスター援護
89:真名看破
1:宝具開帳
キャスターは思考する。
(……ランサーは直情的。煽れば煽る程、精彩を欠くと考えていたが予想よりも対応が速いな)
振り回される槍が徐々に自らの体へダメージを蓄積させていっている。
本来の自分の霊基からは遥かに掛け離れた、自らの創作による優れた霊基ではあるが、元々この宝具は自らに与えるものではない。
根本にある自分がため息を吐くような感覚を覚え、仮初の霊基はクククと笑う。
(では、そろそろあの方法を使うとしようか。そして、こちらの要求を聞かせる優位を作り出そう……!)
キャスターの狙いはそれだった。
自らを化物として演出することで自身の陣営を敵視しているランサーを釣り、得た情報により弱体化させ交渉せざるを得なくする。
ライダー、バーサーカー、フォーリナーを敵に回した現在の状況において、キャスターが導き出した解がそれだった。
確かに、圧倒的情報優位に立つキャスターの出した解は間違っていない。最初に戦闘を行うことで自らの力を見せるというのも手段としては正解だ。
だから、ただ一つキャスターが見誤っていたとすれば。
「何テメエ笑ってんだッ!!! ええい、面倒だ! マスター! いいか!?」
(……宝具開帳の許可を取ろうとしているのか? ランサーの宝具はあまりにも目立つし周囲に影響を及ぼしすぎる。いくらマスターが素人とはいえ)
「よっしゃ、じゃあ行くぜ!!!」
「何!?」
ランサーと、そのマスターの単純さ。いいや、狂奔にも似た愚劣なまでの直情的性分。すなわち。
「【三昧真火】……」
「そこまでお前たちはバカだっただと!? くッ、間に合」
全身に炎を漲らせ、ランサーがニヤリと笑う。
「おうよ! バカで結構ッ!!!【火炎槍(さんまいしんか かえんそう)】ッ!!!」
直下、戦況
123:キャスター、消滅判定
4567:間に合う(宝具使用不可)
89:間に合う(ランサー弱体)
0:特殊判定
j: : :|: : : : : : :{: : : :/ _ r‐-ミミi: : | \: : : : : :i: : : : : : : :|: : : : : : : : ∧
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i: : :|: : : : : : :i: ::/ /{____ 彡'´∨ .\: : iヽ: : : : : j: : : : : : : : : :|
.j: : :.|: :/: : : : レ': {  ̄ ̄ '´ o oヽ:i ∨: : : i: : : : : : : : : :i
i: : : |:∧: : : : : : ::i ___ ` ∨: :ハ: : : : : : : }: : i
i: : :/}:i´`∨: : : : : i U / .,r―― _` ヽ、 ∨ ヽ: : : : ::ハ: :j
j: : / {i/ ∧: : : :iヽi /`ヽ_/ `ヽ、`ヽ ∨:イ:/ }:/
レ'´ ヘ ヽ}ヽ: :| i ―ミ、 _____ `'´ } .}:人{ i}
ヽ `ー、 i ヽi i r‐‐っ r‐、 .| レ' j
i:\ `i u .i / {___j \ i レ'´,ィ'
/: : : ` 圦 | { `i | ∪j ,.く: i
/: :>'´j: ∧ .| У´ ̄≧=‐‐‐‐ 、/ i j'´:i `ヽ
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/: : : : :∧ i }ヽ、 ノ}__j /、: :N
/イ: : : :>:ヽ、 ヘ `ヽ` ー―‐ '´ ノ / /: | ヽ!
レ'´ |: : {.\ `ヽ、 ` ー―‐'´ _,r'´ ,イ: ::N
___i: : :i \ ` ̄ ̄ ̄ ̄ / j: / ̄`ヽ、
r'‐、 レ'´ヽ `ヽ、 , '´ / ` r'´ }
123:キャスター消滅するし集めた情報も燃えるし
456:キャスター、宝具をランサーへ
789:セイバー陣営、乱入
4:宝具をランサーへ
ランサーの体が火焔に包まれ、キャスターへ迫りくる。
(……ええい、真言は間に合わんッ!!! ならば一か八かの賭けだが)
炎に包まれたランサーの手がキャスターに延ばされるその一瞬。捕まりかけたその手がするりとほどけ。
「やりたくはなかったが……! 【鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)】!」
「な、なんだぁ!?」
キャスターの容姿が先ほどまでの貴族然とした怪物から細身の優男へと変わり。
その手に握られた羽ペンから逆にランサーへその伝承が流れ込む。
混乱するランサーから炎が消え、徐々にその肉体が変化していく。そう、先ほどまで戦っていた怪物の姿へと。
「……これで少なくとも宝具は停止できた。あとの問題は」
「何だこの身体はッ!!! この慣れぬ感覚はッ!!! ……だが、これをどう使えばいいかは分かるぞッ!!!」
「僕の作った物語と戦う羽目になった、ということだな。いささかアドリブに過ぎるぞ、これは……!」
直下、戦況
12:吸血鬼ランサーは最強
345:流石に身体能力が違いすぎる
67:デバフぶっこんで逃走
89:作者がキャラクターに負けるものかよ
9:作者だぞ!
吸血鬼と化したランサーへ、キャスターが対峙する。
その手に握られているのは羽ペンが一本。体格差を踏まえても、その戦いは絶望的に映る。
「貴様、その矮躯でこの私に勝てると?」
「いや、正直言えば逃げ出したいところだが。今良い筋を思いついた」
「ほう? その筆、見たところ貴様は作家のようだが、そんな細腕で、血色の悪い顔で、この私を?」
吸血鬼はカッカと笑う。冷たい汗を流しながら、キャスターはそれを見つめ、羽ペンを、僅かに、動かした。
「遅いわッ!!!」
その行動を見逃さず、吸血鬼が矢の如く飛び掛かる。獣の如き膂力にキャスターの身は切り裂かれるはずだった。
だが、キャスターは羽ペンではなく、その手に握りしめていた何かを放り投げる。その小さい粒に、何故か吸血鬼は引き付けられるように軌道を変えた。
投げられたのはただの豆。だが、何故か吸血鬼はそれを目で追ってしまう。キャスターの言葉がその背へ向けられる。
「【風評改竄】、『吸血鬼は豆を撒くとその数を数えざるを得ない』」
◆風評改竄:A+
悪評を更に捻じ曲げ、短所を更なる短所にするエンチャントの一種。
凶暴な者はより凶暴に、臆病な者はより臆病に、病弱な者はより病弱に書き換えてしまう。
長所を膨大な短所で塗り潰し、人間を矮小で醜悪な怪物へと貶める事も可能。
【風評改竄】、相手の正体をつぶさに観察し、それでいてその本性を見抜く目を持ったキャスターに与えられたスキル。
生い立ち、好み、癖、性癖に至るまで調べ上げ、僅かな弱点をアキレスの踵へと変えるキャスターの言葉。
通常であればそのようなものが簡単に効くわけはない。しかし、キャスターは度重なる【ストーキング】で周囲の情報を完全に集めている。
そして、何よりもまた、【吸血鬼】相手であればキャスターにとってこれ以上の武器はない。何故ならば。
「言葉を許したのが間違いだった。君は僕を何よりも早く倒すべきだった。『吸血鬼の弱点は十字架である』、『吸血鬼の弱点は鉄の武器である』『吸血鬼の弱点は強い匂いである』。……彼の武将には少々申し訳ないが」
一言ごとに吸血鬼の姿が歪んでいく。豆の数を数え始めていた身体は縮み、苦悶するかのようにもがき始める。
胸元から鉄の十字架を取り出し、マスターから臭いの強い油を受け取って退治するキャスターの姿はまるでヴァンパイアハンター。
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レ^V/∧ /`7////ゝ―'´ ̄-=ニ三三三三三三ニ=<-=ニ三三 ゙,
Ⅵ//ヽ イ//( ̄/-=ニ三三三三三ニ>'´ ̄ `ー=三三 {
Ⅴ、/| > <i、//ト'、 /-=ニ三三三三ニ >'´ ⌒)三ニ_、
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__Ξ三ニ/) 厂/ _,/-=ニ三三ニ=/ァ /ニ三ニ=- '.
ノ-=ニ三ニ〉 } ,イ_=三三三ニ=-_ノ`ヽZ ヽニ三ニ=- ,
/-=ニ三ニ/――、 _/三三≦-=ニ三三ニィ´ \ハ ヽ三ニ=-‘,
__,\-=三ニ=l__, /三三三三≧x -=ニ三ア /ニー‐ァ ヽニニ=-'.
/-=ニ三ニ三ニ=-/ !三三≧-=ニ三三ニ= / /-=ニ三く_ 丶ニ=-乂
/-= i-=ニ三ニ=/ /-=三三三三三三三//i /-=ニ三三三ニヽ. _ ⌒三ニ=-
'-=ニl'=ニ三ニ={ /-=ニ三三ニ メ -=ニ三三三ニく-=ニ三三三三三ニ=-ヽ ⌒三ニ
{-=ニノニ三ニ=- } |-=ニ三三三/-=ニ三三三三三三三三三三三三ニ= 人 ⌒Ξ
,ノ=ニ/ニ三三ニ= { |-=ニ三三三三三三三三三三三ニ=- -=ニ三三三ニ/-=ニ>
ノ-=ニ'ニ三三ニ=- ヽ/-=ニ三三三三三三三三三ニ=-/ \ニ三三ニ=-/-=ニ/ \
その言葉は何よりも強く、もがき苦しんでいた吸血鬼はぴたりと止まり。キャスターがその胸に鉄の十字架を振り上げた。
直下、キャスターの行動。5以上で対話を行う。4以下でそのまま攻撃【対抗勢力の必要性】+1
00:無難にゃ終わらせんぞという意思
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123:吸血鬼化で抑え込んでいた"だけ"
456:おっとここで対抗同盟のどれかだ
789:ちゃんと対話の場になるし自陣営も参加できるし
7:考えられる限り最高の状況
【というわけでどうやら3VS3になれそうなとこで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はちょっと飛んで火曜日の同じくらい。おつかれさまでした】
【キャスターの真名が判明しました……】
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≪クラス≫:キャスター
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【真名】:ブラム・ストーカー 【属性】:秩序・悪
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【筋力】:E 【耐久】:D 【敏捷】:E 【魔力】:B 【幸運】:C 【宝具】:A
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/:::::;ハ:::::::ゝ::| ` ´レ' ,ア'"丁うぅa、_ |::::ヘ::::::}::::::|\:ヽ:|:::|
/::/ ゝ、ヘ`` 弋_:::_ノ ノ゙ゝ:::::ヘ:::|::::::|::::::i``:::|
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´ ヘ:::::へ、 , イ:::::::::::/{::::/、 /.:/: : ∨
V |. ヽ , ィ'´ /:::;__;;;;イイ´:V: : `.:/: : : : 〉
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{: : 、ヽ: :.ヘ、 /: : :./ _,r‐‐' ̄: : : : `ヽ、___: : : : |: ヽ: : : }
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【申し訳ない、明日が急に早くなったので今夜はお休み。明日やります】
【22:45ごろから再開します】
【再開】
キャスターが弱った吸血鬼と化したランサーへ十字架を振り下ろそうとしたその瞬間。
「……間に合ったかあ」
その手は十字架を放り投げ、その先に隠れていた男の頭上に落ちる。
「ッ痛!?」
その期を逃さず飛び掛かろうとする吸血鬼に両手を挙げ、背後のマスターに頷きながら。
「降参だ、だがまだここで消えるわけにはいかない。少し話がしたいんだ、そこにいる君もそうだろう? セイバーのマスター?」
頭を押さえた影へ声をかけた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キャスターとランサーの戦闘を陰からこっそり見てたら実はバレててランサーとの交渉材料に使われたらしい。
そういうわけで今、なんというか妙なメンツが顔を突き合わせているわけだが……。
「しかし辛気臭い顔ぶれだな。華が欲しい」
「うるせえぞキャスター、テメエが俺の兄貴殺したんだろ?」
「まあ、確かにそれはそうだ。マスターの指示があったり、吸血衝動に負けたとして、僕が魂喰いを行ったのはその通り。なるべく表に出れない輩を相手にしていたが……」
臆面もなく言い放ったキャスターに、ランサーの目がギラリと光り、それ以上に伝次の拳が先に飛んだ。
キャスターはよろけるが、流石にサーヴァントなのか、案外弱っちいわけでもねえ。
「気は済んだか?」
「……いいや、まだやりたりねえけどよ、無抵抗の奴ぶん殴んのは性に合わねえからな、そっちが防がねえ理由だけは冥途の土産に聞いてやらあ」
「そうか、まあ、これが終わったら嫌でも戦ってやるさ。マスターが」
「私!?」
うさんくせえ黒眼鏡のオッサンが驚いてるが、もうそんなこと気にしてもいられねえ。
「わざわざ目立つような真似をしてセイバー陣営を引き寄せた理由。分かるか? セイバーのマスター」
「……フォーリナーがかなりヤベえんだろ?」
「ああ、そうだ。現在フォーリナーにはバーサーカー、そしてライダーが与している。ライダーは無理やり協力させられている形だが」
キャスターが若干目を伏せたが、すぐにその陰気な面に戻り、全員を見回す。
「ひいては、彼等に対抗する陣営としてこの三陣営で協力したい。……そのためにも、フォーリナーの宝具についてランサー陣営に説明しておかねばね」
しばらく怒りを抑えたような顔でキャスターの話を聞いていた伝次とランサーだが、フォーリナーの宝具に至って表情が変わる。
「街全部ふっとぶだあ!?」
「そりゃまた、すげえなあ!」
「ああ、だから僕としては事前に彼女達を止めたい。既に話し合いで解決する段階じゃないから、こっちから向かうしかない」
「……まあ、戦力としてはそれなりに見劣りはしねえが」
……協力するってのは悪い手段じゃねえわな。
「見返りは用意できない。陳腐なセリフだが、街の平和、人命を守るためだと解釈してもらって構わない。無論、敵対する陣営の全情報は公開しよう」
「全情報!? マジかよ!?」
直下、マジかどうか。5以上でマジ、4以下で一つだけ漏れ【ストーキング】+2
0:特殊判定
`ヽ::::`::.i_,. - ‐ ´::::::::::::::::::` ‐ 、_
ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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|:::::::::::::::::::::::::/ ヽ_.>‐‐ - 、 ζ´ ~,`ヽ、丿.∨
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ト ──. |.| / │ > 乙|
`丶 __ /. | | /  ̄ヽ ノ
\ | | / ` ̄
\ U \∩
`丶 _ \つ
` ー───- イ
直下
123:襲撃!
456:全部知っているさ、ただし条件が
789:勿論知っているさ、この聖杯に関しても
7:何か聖杯に生えた
【聖杯に何らかの設定が生えました。あとで決めます】
「もちろんだ、というよりそっちの剣槍二陣営があまりにも情報を集めなさすぎだと言えるね」
「うぐ」
それに関しては、言い返すことはできねえけど、さあ……!
「……俺はとりあえず協力する、それでいいか? ランサー。なんつーか、ちょっとカッコわりい話だけどよ」
「ああ、俺は強い奴とやりあいたいだけだ、この街一つぶっ飛ばせる相手なんざ願ったり叶ったりって奴だな!」
「うし、ならキャスター、その話乗るぜ。お前をぶっ飛ばすのはその後だ」
「分かった、それなら正々堂々受けるしかなさそうだな。諦めは付いたか、マスター」
「……当座の問題を回避するためだからな、仕方あるまい。だが、私はお前の宝具で戦いはせんぞ、アレはなんというか全身の毛穴を突き刺されたような気持ち悪さがある」
ランサーはキャスターとの協力を決めたらしい。キャスターが俺に向かい直る。
「そちらはどうする? セイバーの姿は見えないから君に全権が委任されていると判断するが」
「俺たちは……」
23:10より多数決、先に二票。23:20まで集まらなかった場合入った方を
1:協力する
2:協力しない
1:協力する
俺だけならここで偉そうなこと言って悪ぶるんだろうが……。
「分かった、力を貸す」
「……再度確認する。それはセイバー陣営としての意思、ということで構わないか?」
「おう」
セイバーならこう言うだろ。ならたまには俺の方が選ばせてやってもイイだろ。
俺の言葉にキャスターは頷いた。
「ではここに、同盟を締結する。目的はフォーリナーの打倒だ」
【剣槍魔同盟が成立しました】
俺たちが頷いたのを見届け、キャスターのマスターがよく分からん契約書みたいなのを持ち出し、俺たちに記入させる。
どうやらこれがその同盟って奴が成り立ったってことらしい。それを確認して、ようやくというようにキャスターが息を大きく吐いた。
「はぁ……、とりあえず一段落か。まったく、ここまでこぎつけるのにどれほどの苦労をしたか」
「まったくもってその通りだ! 八割方私が駆けずり回った気はするが!?」
「いやいや、あなたは僕のプロットに従っただけでしょう。でもまあ、ランサー引き付けた後は半分博打だったから、僕はあんまりそういうの強くないんでね」
本当に疲れ果てた、というようにくたくた倒れ込むキャスターの肩を引き戻す。
「ま、待て待て、倒れるより先に情報は話しとけよ」
「ああ、そうだったな、少なくとも敵陣営の宝具、スキル、真名は把握している。……まあ、ついでに言えば君たち、セイバーとランサーの情報も持っているが」
……セイバーの情報? 俺の顔にそれが一瞬よぎったのに気付いたのかキャスターが乗ってきた。
「ああ、セイバーの情報もね。ただ、情報から察するにおそらくセイバーの真名は集団の棟梁の名前だと判断している。歴史に残らなかった名前だとね」
「……」
「だから、正直に言えば確定ではない。しかし、僕の推測はあながち間違いでないだろう、そうなればセイバーは神と同じ名を持つわけだが……」
そこでわざとらしくキャスターは両手で口をふさいだ。
「これ以上僕の口から話すのは無粋という奴か? それよりも先に敵陣営の話を聞くべきだと思うね」
「……そりゃまあ、それが筋だな」
「ああ、……聞きたいなら聞いてくれれば答えるが。それに、この戦争のシステムにもちょっと気になることがあるわけだし」
戦争のシステム? それもまた、気になるな。
「聖杯、それがどういったものか。願いを叶える願望器ということだが……、僕の調査では、少し気になることがある」
「……そういえば召喚されたときからそんなことを言っていたな」
「ああ、だが今は目下の問題を考えるべきかもしれない。今にもフォーリナーが襲ってくるかもしれないわけだし」
……どこから聞くべきだ?
23:35より多数決、先に二票。23:45まで集まらなかった場合入った方を
1:敵同盟の情報
2:セイバーの真名
3:聖杯の違和感
1:敵陣営の情報について
【というわけで三陣営分の情報公開タイムになるので今夜はここまで】
【明日、早い段階で情報公開シーンを書いて投稿しておきます。次回は明日の同じくらいに。おつかれさまでした】
【情報開示】
「とりあえず敵の情報だけ聞いとくわ。あんまり大量に情報入れると混乱するからな」
「確かにそれもそうだ、では他の情報はタイミングを見て話そう。さて、集めた資料は全て置いてきてしまったから、簡易的なものになるが」
そう言うとキャスターはグラサンのオッサンに目くばせをした。オッサンが頷いて手元で何かを弄ると。
ブオン、という音と共にマンガみたいな透明の画面が映し出された。
「うおっ、なんだこりゃ?」
「スゲー、マンガみたいじゃん!」
「なんだこりゃ、宝貝か?」
「ふん、これこそ第三帝国の遺産の一つ、私が継承したその名も」
「マスターに話させると長くなってしまいますので割愛」
盛大にズッコケるオッサンをほっといて、キャスターが話し始める。まず画面に映されたのは神経質そうな男、バーサーカーだ。
「まずはバーサーカーからだな。両陣営とも交戦しているから知っているとは思うが、奴の武器はギロチンだ」
「首切りの奴だよな、かなりの速度で来るぜ、しかもそれだけじゃねえ、炎とか空気とか、そういったもんまでぶった切ってくる」
「そうだ、……というよりも、そういった事象の断絶はあのギロチンではなくバーサーカーの指名、つまりは死刑の宣告によるものだが」
バーサーカーの宝具はギロチンじゃなくて、その指、というよりは指で行う宣言、ロックオンだ、って話だったな。
キャスターがそれをランサーたちに説明する。分かってるのか分かってねえのかよく分かんねえ顔をしてるが大丈夫か?
「ってことはあれだな、指をさされなきゃいいんだな?」
「んー、その理解でいいだろう。タネが割れてしまえばそこまでの脅威でもないんだが、フォーリナーの速度による攪乱と合わせられるとかなり厄介になるな」
「一番弱いのは弱いわけだよな、ステータス的にも」
「そうだな、僕と同じ近代の人間だし、攻撃も基本的には宝具頼りだ。真名もこれだけ情報が出ていれば簡単だろう」
キャスターはやれやれとでも言いたそうだったが、俺とランサー陣営が全員顔に「?」マークを浮かべていることに気が付くと。
「……ま、まさか、君たち。ギロチンを用いて、その刑を指し示す、しかも宝具に"ルソー"の名を用いている。ここまで来ても」
「わかんねえな」
「すいませんねえ、俺ら学がねえもんで」
しばらくはドン引いた顔をしていたが、ゆっくりと息を吸い。
「じゃあ、まずは中学生のお勉強から」
「「バカにしてんのかテメエッ!!!」」
「……バカにされても仕方がないことくらいは分かっていた方がいいぞ。仕方がない、マスター」
「私か? ……ルソーの哲学に影響を受けたフランス革命における独裁者、世界最初のテロリストとも呼ばれる男。すなわち」
「マクシミリアン・ロベスピエールだな」
【バーサーカーの真名が判明しました……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:マクシミリアン・ロベスピエール 【属性】:秩序・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━┻━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:E 【耐久】:E 【敏捷】:E 【魔力】:E 【幸運】:D 【宝具】:E
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
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/ ̄ 丶 ノ=ニ三 ミ、 、 \
/ /__〉'′ ^ミ、 \ {
〈// ア⌒ < {
// ク ─=ミ、 ィfにニ=‐ ヾ {
jノ 〈/ ィf''⌒ヾv 冖vr ⌒`ヽト、 〉ト、 `、
〈/ /| / 弋 _ソノ⌒v乂_ ノ ハ.jハ \〉
〈 ノ/! ー ⌒ ̄ / 丶 ̄ ̄ ⌒{ア⌒ト<
Y⌒|! 〈f::i:} (ハ |
V〈:. ', V/ / { リ
Vハ ', _ ‐=‐ _ ′f/
_ ‐rぅィ⌒)}  ̄ こ  ̄ / /
/⌒ /( ア^) イ
ィ( / /ー/_ / {
// /{ ノ /こ) // {
/ / ノ /^ / /≧=‐ イ/ _j{
{ / , / /冖=‐- -─ ⌒ j〕ト 、
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_ -‐| ′ Λ ,_‐_‐_‐_', ,′ `丶、
_ -‐ | / ', Λ_‐_‐_‐Λ / \ `丶、
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◆狂化:E-
凶暴化する事で能力をアップさせるスキルだが、
ロベスピエールは理性を残しているのでその恩恵をほとんど受けていない。
しかし、筋力と耐久が“痛みを知らない”状態となっている。
また、精神もより理性主義に侵されており、生前以上に高潔過ぎる仕上がりになっている。
……し、知らねえ。
「フランス革命にかかわった人間であることだけ知っておけばいいさ。とりあえず宝具にさえ気を付けていればさほど脅威ではない」
「ただ、あの宝具ならマスターは出てこねえほうがいいよな」
「ああ、アーチャーのマスターもその油断でやられたからな」
そこまで知ってんのかよコイツ? マジで今は味方で良かったな……。
「それに、一つ明確な弱点もある」
◆病弱:A
サルコイドーシス。
内蔵に肉芽腫と呼ばれるシコリを形成させる病気を患っていたバーサーカーは
毎時行われる耐久判定に失敗すると行動不能に陥る。また、この装備(スキル)は外せない。
「だから、僕のスキルで上手いことこれを強制発動できれば問題じゃないと考えている」
「なるほど、分かった」
「ホントに分かってるのかこの連中……」
「その疑問は僕も持っていますが、今は黙っていることにしましょう。で、次にライダーですが……」
画面に華奢なちいせえガキが映る。……これがライダー!?
「初めて見るでしょうね。それもそのはずです、基本的にライダーはこの戦争において前に出ていなかった」
「ライダー自体には戦闘力、というよりは攻撃力が無かったからな。ステータスを見れば分かるだろう」
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ライダー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:秩序・善
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:C 【耐久】:C 【敏捷】:C 【魔力】:A 【幸運】:E 【宝具】:A+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
-─………- 、
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【クラススキル】
◆対魔力:A
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
◆騎乗:A++
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
ライダーは、例外的に竜すらも乗りこなすことができる。
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【保有スキル】
◆動物会話:A
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
その際に、一時的に動物の知能を高め、高度な会話を行うことも可能。
竜であろうと蛇であろうと猪であろうと、ライダーは宣教の対象とし、そして実際に教えを広げてきた。
◆聖人:C
聖人として認定された者であることを表す。
聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に"秘蹟の効果上昇"、"HP自動回復"、
"カリスマを1ランクアップ"、"聖骸布の作成が可能"から、ひとつ選択される。
◆信仰の加護:A
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
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「はー、確かにこれじゃあやりあっても面白くねえな。つうか、そもそも戦うって面じゃねえだろ、これ」
「それは僕も大いに同意するね。彼女はあくまでも専守防衛を行いたい、といった印象だった。今も令呪で従わされている状態だしね」
「結局戦う気はねえのかよ、つまんねえな」
「ああ、だが、彼女の友達は別だ。君たちも何度か遭遇したはずだ、巨大な怪物、周囲を湖に変えて出現するそれを」
……あのとき襲い掛かってきた奴か。首の長い、恐竜みたいな、というか。
「ネッシーみたいな奴か」
「ああ、そしてその通りだ」
「? 何がだ?」
「彼女の宝具であるあの怪物は、君たちの知るネス湖の怪物、ネッシーだ」
「……は?」
【ライダーの宝具が判明しました】
◆『愛知りたる気高き竜よ(ネッシー)』
__ ,‐、
ヾ、 \ \、 _
\ \ \-、 くヽヽ 、_
i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__
,,-‐‐‐‐‐、,,-ー'''''''''ヾ-、_ ,,,7 ̄7''''''ヽ/_____j__ `ヽ/ o o、
/i i ̄ ̄ヽ、 \ /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、 i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__
/ .i j __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i ゝ‐.j─j─i─i''''i \ヽヽ-、、二/
i i i /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ ヽ ヽ i ̄ヽ i i i i l lヽ l i i ヽヽ\__ ,,,,
i i i / .j / / j j j j j j j i--/ i_i__i_i_i_i/ i i i i i .i ヽ\ヾヽ、
i i i / / / /ヽ j .i i i i i i iーーi i i i_i i .i i i i i\ヽ j
ヽ 二二j--く_/ / / i i二二i二i ̄i ̄j-/ /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/ //‐‐‐''''''\j j j j \ゝ
/ ̄ ̄ / / /ヽ__/ \ ヽ i i i / \ / / / /ヽーー、,,,i i i .i .i iヽ
/ / / / / \ j j j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/ ヽ i //ヽj j i .i
i / / /──/ /二二二'''''''''二j oニoニ二,,,,,,,-''' j二二二/ / ヽ ヽi .i
i / / / /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j oニoニ二/、 \ ヽ / /
i__/ / / // j ∠∠/ `ヽ_,,,,-‐j__
i i _ゝ''´ /ゞ i二il  ̄ヽ  ̄ヽ
ヽi ̄´ _ゝ/ゞ i二.jl \ ヽ/
`'''''' ̄ iゞ i二.jl ヽニニ
jゞ ゝi二jl ヽ‐
ヽゞ二二ゝ</ ゙
ヽ-ーーー''´
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:0-99 最大捕捉:1匹
かつて流浪の旅を送ったライダーが、旅の途中で遭遇し調伏した湖の怪物を召喚し、使役する。
怪物は、俗にネッシーと呼ばれるネス湖の首長竜であり、竜種の一種である。
通常時は凶暴性を抑えられ、制圧力においては決して高いとは言えないのだが、
ライダーが凶暴性の禁を解いた場合、幻想種の頂点として相応しい戦闘能力を発揮する。
本来の宝具名は別にあるのだが、
ライダーは敢えて人々に愛されるUMAと化した後に彼に与えられたその名でこの宝具を起動するし、
ネッシーもまた、ライダーのそんな呼びかけに律儀に応える。
ちなみに、『ネッシーさーん!』って感じで呼ぶ。
「ハァッ!? ネッシー!? なんでそんなもん呼べるんだよ!? っつーか、なんだそれ!?」
「……ネッシーというのは君たち後世の人間が付けた名前だ。彼女はそれよりも早くその怪物に遭遇し調伏した」
「いやいや、あんなもんが昔にもいたってのかよ!?」
「ああ、スコットランドにおいてかの怪物は古くから存在していた。そして、それに出会った聖者の伝説も確かに残る。その話では男性だったが……」
「その聖人の名は、聖コルンバ。スコットランドにおける第一ともいえる宣教師だ」
【ライダーの真名が判明しました……】
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≪クラス≫:ライダー
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【真名】:聖コルンバ 【属性】:秩序・善
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【筋力】:C 【耐久】:C 【敏捷】:C 【魔力】:A 【幸運】:E 【宝具】:A+
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【情報開示一旦ここまで。夜にフォーリナーとかの続きをやりますね】
【22:45ごろに再開しますね】
【再開】
……ネッシーを操るってなんだそりゃ、アリか?
「どこかの聖杯戦争でも同様に竜を操った聖人がいるということだしアリなんじゃないかな」
「だったらまあ、いいか」
「いいのか? ……いいや、で、どうすんだよ。あの怪物、倒せんのか?」
キャスターがまた少し目を伏せてから頷いた。
「さっきも言ったが、ライダーは基本的に専守防衛だ。令呪を使用でもしない限りおそらく攻撃はない」
「おそらく、というのはライダーの宝具はあくまで一個の生物として扱うべきだ、ということだな」
「そう、だからマスターの言う通り、宝具が宝具自身の意思で攻撃してくることは考えられる」
「じゃあダメじゃん!」
「慌てるな、だから僕の策としては、ライダー、正確にはライダーの宝具だけを隔離する」
隔離? ってもあのデカブツを動かすなんざできんのか?
「できるか? という顔だな。安心しろ、一回はやってみた。……僕のもう一つの宝具を教えておこう」
そう言うとキャスターは胸元から一冊の薄っぺらい本を取り出した。
ページをぺらぺらとめくるが中には何も書いてない。……そういや、フォーリナーと戦ってた時やってたな。
「【烏合の恐怖(スクール・オブ・テラー)】、これを応用してライダーの宝具を隔離する」
◆『烏合の恐怖(スクール・オブ・テラー)』
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白紙のホラー小説。周囲一帯の空間を不可思議な怪奇小説の舞台へと書き換える。
この空間内では何者かの視線や説明不能な怪奇現象などが次々と発生し人々の恐怖を煽り立てる。
恐怖は人々の精神に多大な負荷を与え、理性に守られた本質を曝け出させる。
精神攻撃に耐性があれば防げるが、長時間の恐怖に蝕まれれば耐性は揺さぶられる。
「……ただ、この宝具は本来理性のあるものに対してしか効果が出せない。だからあくまで隔離に過ぎないってことだ」
「フォーリナーの方を隔離しちまうことはできねえのかよ?」
「試算してみたが、アイツの宝具を最大出力で食らうと間違いなく押し負ける。少しくらい規模を弱めることはできるかも……、程度だな」
「付け加えるなら現在のフォーリナーは理性を大幅に喪失している。この宝具の影響力自体も低いだろう」
オッサンの捕捉に頷かざるを得ない。確かに、マトモな人間に効くってんならフォーリナーは一番離れてるだろ。
「だから、基本的にはライダーの宝具、令呪による命令を警戒し、それを使用してなお怪物が戦うなら僕が隔離する」
「その場合、フォーリナーとバーサーカーは俺とセイバーが受け持つってことだな?」
「そうなるな。なるべく辿り着きたくはない選択肢だが」
まったくだ。バーサーカーはともかく、フォーリナーなんざ正直何度も相手してえもんじゃねえ。
「では、最後にそのフォーリナーだな。まずはステータスと、把握しているスキルを教えておこう」
【フォーリナーの情報が判明しました】
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≪クラス≫:フォーリナー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:中立・中庸
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【筋力】:D 【耐久】:EX 【敏捷】:A 【魔力】:A 【幸運】:B 【宝具】:EX
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【クラススキル】
◆領域外の生命 EX
この世界の理に囚われず、この世界の理を逸脱する存在。
異なる世界の体系にありて生きるもの。
◆神性 B
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
フォーリナーの場合は外なる神々の依代であるためこのスキルを持つ。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【保有スキル】
◆魔力放出(熱) A
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
フォーリナーの場合、「生ける炎」の持つ熱の概念を付与させることが可能。
これは熱の顕現たる炎にも変更可能。その最大出力は森一つを焦土に変える。
◆高速詠唱 D
魔術の詠唱を高速化するスキル。一人前の魔術師でも一分は必要とする大魔術の詠唱を半分の三十秒で成せる。
ギリシア悲劇の完成者ともされるフォーリナーは劇詩の応用によりこのスキルを使用可能。
もちろん呪文も唱えられる。
◆正気喪失 A+
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
正気喪失が進んでるな……。アレよりまだ狂ってんのかよ?
「と、こんなところだ。そして宝具は君たちの知っている剣ともう一つ、……こっちもかなり厄介な宝具なんだが」
◆『抗えぬ悲哀の劇詩(トラゴーイディアー)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1000人
フォーリナーが作成した悲劇三部作を中心とした悲劇作品群。あるいはフォーリナーが打ち立てたギリシア悲劇の再現。
自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術。
内部では取り込まれた人物の悲劇を再現する為、それを追体験させる心理攻撃を行うことが可能。
この攻撃は運命に抗おうとしながらも流されざるを得ない人々の再現であり脱出しようとすればするほどダメージを受ける。
悲劇を体験しえなかった相手には『アガメムノーン』、『コエーポロイ』、『エウメニデス』三部作(オレステイア)を模した悲劇が再現される。
また、異界の神の影響を受ける為、取り込まれるだけでも精神判定により大きな精神的ダメージを与える。
「キャスターの宝具と似た宝具だな、ハッキリ言って上位互換といえる」
「……まあ、認めざるをえんでしょうな。大先輩にあたる人物なわけですし」
「つまり、フォーリナーもこっちを分断する方法があるってことか」
「そういうわけになる。ただ、かなり正気を失っている状態だから、その状態でこの宝具が使えるかどうか、といった部分はあるが」
「そこまでは調べてねえのかよ?」
ランサーの率直な質問をキャスターはさらっと受け流した。
「僕が集めるのはあくまで情報だ、精神分析は医者の仕事だよ」
「……それもそうだな!」
「……納得が速くて助かる。とりあえず警戒すべきだというのは分かってもらえたと思うが、……もっと厄介なのがもう一つある」
「まだあんのかよ!?」
キャスターは深く頷いた。
「それはフォーリナーの真名にも関係する。まあ、この宝具が出ればそれだけで分かるとは思うが」
「?」
「はいはい、バカで悪かったな」
「指摘する前に答えられるのは優秀な生徒だよ。冗談はさておき、ギリシア劇の完成者にしてオレステイアの作者といえば一人だけだ」
「その名前は、アイスキュロス。古代ギリシアの天才的劇作家。僕の大先輩にあたる人物だね」
【フォーリナーの真名が判明しました】
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≪クラス≫:フォーリナー
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【真名】:アイスキュロス 【属性】:中立・中庸
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【筋力】:D 【耐久】:EX 【敏捷】:A 【魔力】:A 【幸運】:B 【宝具】:EX
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ト、 / _ -‐ ´ `' '´'ー‐' }∧ 彳(:i;レ' l´ 〉 .l ヘ
l:::::ム-=ニ 〉 / l ン l ヘ
/ ト、/ > ´ __ ,イ ̄\ / ミ | l ヘ
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/ >´ / / l::ヽヽ ∧`ヽ } l | ヘ
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V l / l l l l l 〈 / l l/ l //  ̄`\ |::::| ∨ l/マ〉
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……し、知らねー。
「古代ギリシアの作家である彼女、……本来の歴史では"彼"なわけだが。実は話が逸れるが禿げていたという話もあって」
「有名な話だな、それを岩に間違えた鷹に亀をぶつけられて死んだとか」
「マジかよ!? 禿げてて亀ぶつけられて死んだの!? 爆笑じゃん!?」
「……ギャグなのか?」
シュールすぎるだろ!? 笑ってんのランサーんとこの二人だけだぞ!?
「まあ、その話は後にして、だ。それが何故異界の神に繋がったのかという話だが。僕の予想ではフォーマルハウトが関連している」
「ふぉーまるはうと?」
何か聞いたような気もするな。
「みなみうお座の近くにある一等星でね。フォーリナーの炎の揺らぎが近いのではないかと推測したのさ」
「で、そのフォーマルハウトがどうしたんだよ」
「ああ、その星は古代ギリシアではデーメーテルとして信仰されていた」
「……そういやそんな話、セイバーがしてたっけか?」
「そのデーメーテルだが、ギリシア神話の女神であり、彼女に関する有名な祀りが古代ギリシアにはあった」
……なんか、話それてねえか?
「話はそれていないさ。その儀式の名前は"エレウシスの密儀"。正確な内容は不明だがおそらくは人間の一生を模したものだと推測される」
「……人間の一生、フォーリナーって確か人間の運命が好きとかそういう話してなかったか?」
「記憶力は悪くないようだな。……その祭りは本来外部に漏れてはいけない。だからこそ密儀なんだが、……それを漏らしたと糾弾された人物がいる」
……何か繋がってきたぞ? もしかしてそれってよ。
「それが、アイスキュロス、フォーリナーなのか?」
「ああ、そうだ。おそらくその密儀のどこかでフォーリナーは異界の神と繋がった。そして僕の知る限り」
キャスターがそこでいったん言葉を止める。まるでそこにあるはずのない炎に聞かれてるんじゃないかと言うように周囲を見回しながら。
そうだ、そういや、フォーリナーのマスターのデカブツが言ってた。"一回くらい死んでも大丈夫"ってよ……!
「その密儀を、フォーリナーはスキルとして持ち合わせている。その効果はおそらく」
「リザレクション、霊基の蘇生だ」
◆エレウシスの密儀 EX
フォーリナーの信仰するデメテル、ひいてはフォーマルハウトに連なる秘儀。
生命の流転、燃え盛る炎のごとく繰り返される生命の終わりと誕生を経験させる秘儀。
このスキルを行い続ける限りフォーリナーは異常なまでの回復、再生能力を持つ。
また、この密議を終えた場合、一回限りのリレイズを可能とする。
密議は約一カ月必要だが高速詠唱を応用することによりフォーリナーは約半分で終えることが可能。
令呪のブーストや他者の協力によってもある程度縮めることが可能。
「それって要するに一回倒しても復活するってことか?」
「簡単に言えばそうなるだろうな」
「ならぶっ倒しがいがあるじゃねえか! 2回もぶっ飛ばせるんだろ?」
ランサー……、お前は幸せそうでいいな。俺はもうなんか、何を相手にしてるのか分かんなくなって少し泣きそうだぞ?
「……い、いや、キャスター。でもまだその儀式は終わってないんだろ? 戦争が始まってまだ1週間も経ってねえもんな!」
「それなんだが……」
直下、【エレウシスの密儀】状態
12:できてる
3456:令呪消費して完了してる
789:まだ大丈夫
9:まだ大丈夫
「僕が知っている範囲ではまだ完遂してはいない。といっても、時間を与えられないのは事実だろうが」
「……そうかよ」
「なら早いとこぶっ飛ばしにいけばいいんじゃねえの?」
「だよな! こういうとき何て言うんだったか? 急がば走れ?」
流石に俺でも急がば回れくらいは分かるぞ。
「回れ、だ。元は近江商人から発した言葉だからランサーが知らなくても仕方はないが、合ってたとしても意味は逆だ」
「マスターも中々博識ですよね。もちろん、急ぎたいのは山々だ。だがそろそろ夜も空ける」
キャスターの言葉に空を見上げると、確かに明るくなり始めていた。
「別に突撃しても構わないんだが、日中は僕の宝具、【鮮血の伝承】が効果を出せない」
「? お前はライダーの隔離じゃなかったのか?」
「それは最悪の場合だ、攻撃手段は幾つ用意していてもいい。一応僕も自分を戦力であるとは考えている。わざわざ減らす必要はないだろう」
「加えて、フォーリナーのスキルだが、私とキャスターの試算では明日の夜までくらいならまだ間に合う。無論、令呪を使う可能性もあるだろうが」
「現在フォーリナーの令呪は一画、マスターが正常な判断を保っていれば温存しておくだろうし、現在のフォーリナーが強制することはないと考えた」
……あのデカブツ、そこまで頭回るかねえ?
「そういうわけで決戦は次の夜を考えている。どうだろうか、何か異論はあるか?」
キャスターの問いにランサー陣営は頷いた。
「俺はバカだからな、そういう頭使うのは任せる。マスターは?」
「別にいいんじゃねえのか? ただまあ、お前の顔見たらいつぶん殴っちまうか分かんねえから、そのときまで少し抜けるぜ」
「……それは仕方ないな。くれぐれも勝手に突っ込んだりしないでくれよ」
「おう! 任せろ!」
「で、セイバー陣営はどうだ?」
……まあ、異論はねえわな。
「それでいいぜ」
「よし、では次の夜湖の畔に集まってほしい。そこが決戦の場所となる」
【【七日目・夜】に対騎狂降戦が行われます】
【それまでにコミュニティターンを2ターン分行います】
【七日目:1ターン】
とりあえず、夜までは自由にしていいってことだが。
「オッサン、何してんだ?」
「オッサンとは失礼だな!? ふん、魔術の何たるかもわからん凡夫め」
「おうおう、ポンプで悪うございましたね」
「……流石に不憫だから勉強くらいは見てやろうか?」
とりあえずはキャスターの隠れ家で休ませてもらってるわけだが、どうすっかね。
直下、コミュ相手
1:セイバー
2:キャスター陣営
3:ランサー陣営
4:スキップ(夜の決戦まで飛ばします)
1:セイバー
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。情報の開示回でしたね】
【次回はおそらく日曜日になります】
【閑話休題】
【今気づいたんですがフォーリナースキルの"リレイズ"って多分"リザレクション"ですね】
【実は過去に>>1 を通して投稿されたデータなので、もし投稿された方いたら修正可能かどうか教えていただけると幸いです】
【メールが生きてればいいんですが。そういやよく考えれば吹っ飛んだデータもメール辿れば見つかりますね。リスト化が面倒ですが】
【閑話休題終わり】
【今夜も遅くなりそうなのでお休み。明日やります】
【ガラテアですか……、ウマに魂を売り渡しかけてるんですよね……】
【22:45ごろに再開しますね】
【再開】
金床に鉄を置き、熱しながら叩く。カン、カンと音は響き、頭の中にその律動だけがこびりつく。
炭素を抜く工程だということだが、正直なところ俺にとってはもはや周期的に肉体へ刻まれた律動だ。
こちらに来てから様々な鍛冶の手法を知ったが、今の俺にはやはり昔からの慣れたこれが合う。
無心に、ただひたすらに、鉄を叩き、伸ばし、清めていく。
目に火の粉が入り、髪が焦げる臭いも僅かにする。目の前の炎は直視するだけでどこかが灼かれたようにすら思えてくる。
俺にはこれしかなかった。生まれたときよりこれを行うものであり、これこそが意味だと受け止めていた。
そしてそのまま、何も為すことはできず、先細りゆく一族と同じようにあっけなく消えていった。
遠く昔、天照の顔を映し出した先祖、大蛇の首を斬り落とした剣を鍛えた先祖。
その名を抱えてもろともに消えていった。ああ、何も為せなかったな、という哀しみもなく。
だが、この数日、ほんの数日、俺は、初めてこれ以外のことをする羽目になった。
慣れない手で剣を持ち、どうしようもなくダメで間抜けな主を守る羽目になった。
何の意味もない、俺はただ、剣を作って、それだけでいいのに。
そのはずなのに、俺の中に何かが混ざっている。ずっとそこにあったのに気付かずにいたような気がする。
思えば、俺は何も話していなかった、何も考えていなかった。
あのとき、東征に向かうあの男に。この秋津洲を平定せんとするあの男に褒められたとき、もし付き従っていたなら。
そんなもしもを思い、手元がブレる。零に至るにはあまりにも余分な要素。
だが、完全な鉄が脆いように、あまりにも求めすぎていたのか?
俺は、俺たちは、─────は。
『おい、セイバー!』
馬鹿な男の声が聞こえた。……本当に騒がしい。
直下、セイバー反応。5以上で【???】、4以下で反応
7:【???】獲得
『おい、セイバー、聞こえてんだろ! あのなあ、今夜ブッコみに行くってよ!』
聞こえてるわ、もう少し音量を下ろせ。ずっと思ってたんだが泣き声が耳障りなんだよ。大の男だろ。
『だからさあ! 俺としてはお前がいねえとヤバいんだよ! デカい面ができねえんだよ!』
最初っからそうだっただろうが、最初っから腰抜かして、俺が出てこなかったら死んでただろうが。
『なあ、セイバー! セイバー! セイバー、聞こえてんだろ、意地はってんじゃねえよ!』
ああ、もう、邪魔だ、邪魔だ、邪魔だ。心が落ち着かない、ずっと馬鹿だと思ってたがホントに馬鹿なんだよこのマスター。
すぐに泣くし、すぐに逃げるし隠れるし、そのくせ態度だけはデカいし。何の未来も見えてないし。
ただぼんやりと良いことが起こればいいって思ってて、そのくせ自分では何もしなくって。
しかも勝手に人の夢を見て、勝手に思い込んで、勝手に俺が後悔してるなんて言って。
俺は確かに憧れてはいた、でもどっかでは届かないって分かってた。
それでも試すくらいはいいだろうって、鍛えてたんだよ。
それを勝手に知った顔しやがって、何にも知らないくせに、何でこんなバカが、情けないビビりが。
───何でこいつが俺のマスターなんだよ、って思ってたんだよ。
『俺はな、お前のことは真面目なだけのクソ馬鹿だと思ってるけどよ! お前の剣は、すげえって知ってんだよ!』
───だから、そんなこと言うなよ。
手を止める。それなのに頭の中に響いている音が冴え渡る。
誰とも話したことはなかった、誰とも認め合うことはなかった、誰とも馬鹿にしあうことはなかった。
それがあの馬鹿な男じゃなくてもよかった。誰でもよかったんだ、少しでもお互いに話すことができたなら。
俺の人生はただの鉄じゃなく、混じりあった鋼になったはずなんだ。そう、誰でもよかったんだ。だから。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
散々呼びかけると反応があった。セイバーの箱が少し揺れ、セイバーが姿を見せた。
表情はあいかわらず暗くて陰気くせえ。まだ怒ってるのか落ち込んでるのか分かんねえが、ここは俺の出番だ。
もう一回ビビりながらでも、コイツの強さを言ってやらなきゃいけねえ。
「おい、セイバー、何度でも言うが」
そこで俺の言葉は止められた。セイバーは手をかざし、顔を上げる。
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にこやかな笑顔だった。もう、ホントに、心の底からの、なんっつーか、ずっと我慢してたトイレに行けたみたいな。
いや、ちょっと待て、これまでずっとセイバーは仮にも俺のことをマスターって呼んでた。俺もそれが当たり前だと思ってた。
何かめっちゃ嫌な予感がする。よく見れば拳を思いっきり握りしめてる。これはアレだ。
「ヤバい奴d」
「お前な」
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言い切る前に、飛び退く前に、セイバー渾身の右ストレートが、ドストレートに俺の腹目掛け放たれた。
胃液がせり上げ、受け身を取る間もなく吹っ飛ばされた。壁に当たり、背骨が折れてるんじゃねえかというほどの音が脳味噌に反響する。
「うるさいんだよ! ホントに!!!」
クラクラする俺の耳にセイバーの声が聞こえた。え、なんで俺殴られたの?
「泣くな! 逃げるな! 勝手に俺をこうだと思い込むな!」
何かよく分からんが、セイバーはキレている。というか今まで完璧に俺へ思ってたことをぶちまけてる。
……もしかして引きこもってた理由って、俺の言ったことが図星だったとかそういうんじゃなくて。
「ブチ切れてただけ?」
「そうだ、だからこの一発で水に流そう、マスター。お前じゃなくてもよかったが、俺にはお前だったみたいだ。それだけのことだ」
いつの間にか近づいたセイバーが俺の手を引っ張って立たせてくれる。……よく分からんけど。
「ありがとう、ございます……?」
「礼はいらない。だから約束だ、俺が戦っている間は逃げるな」
「は、はい……」
なんかよく分からん約束をほとんど脅されるカタチで納得させられる。なんだこれこええよ。
「よし、じゃあ俺はフォーリナーと戦うためにもう少しだけ引っ込むから話しかけるな。夜までには間に合わせるさ」
「いや、どういうことか」
「お前の声は邪魔なんだよ、マスター。大丈夫だ、俺を、俺の名を、『アマツマラ』を信じろ」
俺の返事を待たずにセイバーはまた姿を消す。消える瞬間の表情は、これまでに見たどの表情よりも真剣で。
何か、ずっと遠くのものを見ているような、そんなカッコいい横顔だった。
「……あれ? 今、アイツ名乗ってたか?」
【セイバーの真名が判明しました……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:アマツマラ 【属性】:秩序・中庸
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【筋力】:B 【耐久】:D 【敏捷】:B 【魔力】:C 【幸運】:C 【宝具】:A
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ハ __ /|
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{:i:i:i:i{:i:i:i:i:i{:i:i:i:ii/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<
乂:i:i:i>─ー 7三≧≦ー-<:i:i:i:i:i:i:i寸才
./:i:i:i> )三/7イハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイ
厶イ/ イ7⌒/ニ==圦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iiハ
ー‐=彡:i:i:| _ イ三艾三ム:i:i:i:i}:i:i:i:i:i人_
.`¨¨Ti:i:i|´ ̄  ̄ ̄ \ /ハ:i:i:从:i:i:i:i彡´
{:i:八 _ _ }:i:i:}=寸:i:iハ
/:i:iムイ艾㍉ 才::㍉ 从/厶 V\}
才≧{l ム乂ツ 乂ツ /イ )Y/ 人
人iハ  ̄ く _  ̄ /彡 ⌒/¨¨ヽ
「| \ ` ̄ / |※|__-=ニ二三三三三三三三三三三ニ=─
|i| < |个| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄l ̄ ̄| ̄| ̄| ̄.| |  ̄||
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|」 Vムニニニニニ .|_| \ .| .|. | .| | __|
/Vムニニニニニ/__./⌒\二二丁. |. |.斗|≦ |ニニ.|
イニ/ /ニ/ニニニニニ/:i:i:i:i:/ \::ニ|ニ..|.ー=ニlニニ|ニニ|ニニニ|
./ニ7 /ニ| ◯ニニニニ./:i:i:i:i:/ /:iムニ艾ニニ|ニニニ|ニニ|ニニ|ニニニ|
./ニ7 /二|ニニニニニ/:i:i:i:ii:/ /V:i:i:i:ムニ|ニニ|ニニニ|ニニ|ニニ|斗 ´|
.─/ /ニ/ニニニニ/:i:i:i:i:i/ / ∨:i:i:iム .lニニ|ニニ=‐l ̄ |. |. |
| l /ニ/ニニニニ/ ̄ ̄/ /.___|:i:i:i:i:ム| .|. | |. |. |
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|__/ニ/ ◯ニニニ/ /./l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| V .|. | 斗|.≦|ニニニ|
ニ/ニ/ニニニニ./ {/ |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| V .|斗:≦|ニニ|ニニ|ニニニ|
代理AA:竈門炭治郎(鬼滅の刃)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ああ、俺が、アマツマラが打つべきは己のために非ず」
「あの蒼き炎すら包む剣。ようやく気付いた、それが俺の、【天羽々斬】───」
直下、コミュ相手
1:キャスター陣営
2:ランサー陣営
3:スキップ(夜の決戦まで飛ばします)
アマツマラって天津麻羅?
2:ランサー陣営
なんかよく分かんねえけど、冷静になったらアレ、戦場に俺も来いって言ってんのか?
それはヤバくねえか? なあ、もしバーサーカーのアレが飛んで来たら俺の首。
「死ぬじゃん!!!」
「何が?」
「ヒョエッ……!」
突然独り言に割り込んでくるんじゃねえよ!? 誰だよ!?
「俺だ!」
「俺だ!」
……伝次とランサーのアホ二人だ。こいつら異常にウマが合ってるよな。
馬鹿同士だから話が通じやすいんだろうな。……というよりもだ! コイツ、この前俺のこと襲って来たじゃねえか!?
「ななななな、何の用だよ」
「? 何で震えてんだ?」
「……あー、マスター、いつだったかセイバーのマスター襲ったじゃん。それだよ」
「……ああ! そういやそんなこともあったな! 悪い! お前が糞野郎だったのは昔からだったからな!」
とりあえず殺意はねえらしいが、滅茶苦茶ナチュラルに悪口を言われた。これは喜ぶべきとこか?
「ま、まあいいや。で、何だよ」
「いや、暇でよお。ホントなら今すぐにでもブッコみてえが、まあ、俺はあんま考えんの上手じゃねえからな」
「俺も同じだ!」
そうか、そういう奴だな。俺もセイバーから面会謝絶食らってるし、うさんくせえキャスターと話すよりはマシか。
ならなんか話しとくか。何か話題あったか……?
直下、会話内容
1:ランサーの真名について
2:夜の戦闘について
3:夜の戦闘が終わったあとのキャスター戦について
4:自由安価
【>>944 そうですね。wiki表記のまま使用しています。おそらくは一族としてであり、個人名ではない、ということでしょう】
1:真名を聞く
……聞かれても言うわけねえと思うが知らねえのこいつらだけだし聞いとくか。
「ランサーの真名って何てんだ?」
「ああ、紅孩児だ」
「おう! 火焔山において修業を積んだかの牛魔王の息子、紅孩児とは俺のことだ!」
「ふーん、まあ、聞いても答えるわけは」
……は?
「は?」
【ランサーの真名が判明しました】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:紅孩児 【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:D 【耐久】:D 【敏捷】:D 【魔力】:A 【幸運】:C 【宝具】:B+
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/l
{ ヽ _ ── ___-‐ ス
ト、 /\´ ´ ̄ \/く|
_⊥イ \N`
ヽ__/ ヘ ∧ヽヽ l ヽ ヽゝ
. // ! | | !´^^´ヽl ト L ', ヽ
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.  ̄/ ! | V !ハト ァr示Vヽ} ト |\ ヽ
l | | | 代心 irしリ ∧! ヽ| ハ ̄
|ハ ハ ト Vzリ `¨´ / / N /、 !
{' V ヽ | \´ ' _ /イ / |/ | `
| Nヽヽ マ ノ / / / N
レ \ト イ7 /l ハ!
「:トV`T ´ !ノ': : :`l
|: |: : ノ ヽ─⊥: : : : |
__|: :}‐ Y´;;;;;;;;;;;;;;ヽ:<三三ニ>- 、
イニ‐ : : : :ゝ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ: : : : : /: : : : ヽ
/ : |: : : : : : : |ーヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}: : : :/: : : : : :⊥.-、
/: : `l l´: :| \;;;;;;;;;r ニ \: : : : : : :/: : : : : : >
/ヽ: : : : : ゝ ノ: : : ! | : `ー∪´/ \: : : /: : : : : /\:/
<: : : : :\: : : :>‐ヽn: : | |: : : : : :し' / V: : : : : :/ \
/\: : : : :ヽ: | ー{ j : | ノ: : : : : : : `ゝT´ヽ ))¨ ‐V \
AA:ガウル・ガレット・デ・ロワ(DOD DAYS)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
え? なんで? なんでばらすの? 馬鹿なの? 何かの罠?
「何で!?」
「何がだ?」
「……ああ、多分俺が平気で真名バラしたからじゃねえの?」
「成程、いや、ランサーが『大体宝具見せればバレるだろ、俺有名だし』って」
「そうなんだよなー! 思ったより俺の名前が知られてなかったのはあれだな、誤算ってヤツだな!」
ガハハとランサー陣営は笑いあっている。……なんかどっと疲れが来たような気がする。
「俺の真名バレたら弱点もバレちまうしな! 簡単に使えねえというか知らねえとは思うけどさ!」
「それはもうしゃあねえな! バレちまったもんは!」
……ア? 今なんか聞き捨てならねえセリフを聞いたような。
【ランサー陣営とのコミュを終了します……】
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。次回はおそらく明日】
【3VS3が終わればいいなー、というところですね】
【間に合うかと思ってましたがちょっと長引き間に合いそうにないので、今夜はお休み】
【たびたびお休みで申し訳ない。明日やります】
【22:40ごろから再開しますね】
【アキバでお買い物たのしー! 個人的には上野の方が好きですが】
【再開】
【七日目・夜】
しんと静まり、人の気配よりも濃密な生の気配が漂う湖畔。
正面に広大な邸宅を臨み、三つの影が目を凝らす。
「さて、これ以上進めばライダーの主によって察知される。最後になるが、確認の必要はあるか?」
蒼褪めた顔で、吸血鬼となったキャスターが残る二騎に問いかける。
「ないね! むしろワクワクしてきてるってもんよ!」
「問題はないが、キャスター、お前はその姿でいいんだな?」
「仕方があるまい、弱点は多数把握されていようが、頭の冴える相手、打てるだけの手は打つべきだろう」
どこか悔し気な笑いを浮かべるキャスターの横で、使い魔と化した蝙蝠が舞う。
その蝙蝠を通じ、キャスターとランサーは主の存在を把握していた。
「貴様こそ、大丈夫なのか? マスターは」
「問題ない、俺の宝具なら俺が消滅しない限りほぼ確実に守れるし、何よりいい機会だ」
「……フン、まるで自分は消滅しないとでもいうような言葉だな」
「なるべくそうありたいとは思うさ」
セイバーの言葉にキャスターはそれ以上無用と外套をたなびかせる。
風をはらんで膨らんだその音が、開戦のラッパとなる。
「ではこれより、フォーリナー討伐戦を開始する。先触れは任せたぞ、ランサー!」
「よっしゃあっ!!! 出番だな! 行くぜ!!!」
叫び、ランサーの槍に炎が灯る。そしてその炎が徐々に量を増し。
「オラオラオラッ!!! お釈迦様の指も届かねえぜッ!!!」
湖面を割らんばかりに、邸宅へ向かい、一文字の軌跡を描く。
直下、【愛知りたる気高き竜よ】反応。5以上で飛び出さず、4以下で出現
0:もう少しスピード下げてくださいよ
==ミ /|
イ l 八 、  ̄ ̄ ̄ < <l
、 ┐ 〈 >´⌒` \ .\{
f イ 、.∧ ´ / 、∧ ヽ ヽ
Y ~ ) , / / / || |/`^^Ⅵ l | | , ,
| / ̄ 〕、 , ー= ァ , ||/ .リ/ 六| | 、
〈 ノ´ ミ _ / | V二ミ ´匕ハ '.|Ⅴ l l ≧
( ) - |/Ⅴ ハ〈 七 辷ソ .从 V.| ,
 ̄ ̄ 、 - ' 从 人 、´ ’ _ /, ハ 、 、
、 - ハ 、 | | , 、 f  ̄リ , , 〈 |  ̄
、 |ニニト _ 、' 、l . ゝ - -/ イ 叫 ネ
_ |ニニ|:::::::V::--.._ 、/l - ´ ' |/:::::::::〉
|> ノニニ,、::::::::::::::/:::::≧|::|Ⅴ| ':::::::::::|
|ニ/ニニニ,ニ\:::::::::'::::::::::::::::::::|、 〈::::::≦三三三≧、
|,:'ニニ/ニニニ ≧」、:::::::::::::::::, 、 〈::::::::::::::::::::::::/:::::::::\
¨¨¨¨ ̄ -=ニニ |ニニニlニニ斗 ー .〈::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::`乂
⌒ニニ |ニニニ __ |ニニニニニニニ.|、_:::::::::::::::/ニ\
|ニニ|ニニニ ノ レ:;:;:;:;:;:;:;ヽ ̄〉ニニ \:::::/ニ/ニ斗
|ニニ|ニニニ ':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/^ ヽくニ/ -- 、
|ニニ|ニニニ \:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;イ / / \ ィニヽ \
直下
123:マスター戦発生
456:ネッシーごとランサー取り込まれる
789:フォーリナー直参!
6:【抗えぬ悲哀の劇詩】によって取り込み
炎の奇跡で描かれる一文字。湖を真っ二つに割るその軌跡。
それに応えるように湖が割れた。いや、そう見えただけであり、実際に発生したのは大質量の浮上。つまりは。
「来たか、竜よ! しばらく遊んでもらおうか!」
「GAaaaaaaaaaaaaaa!!!」
怒り猛る巨大にして獰猛の牙、すなわちネッシーとも呼ばれる原始の巨獣の咢だった。
ランサーはにっと笑い器用に槍を操ってその歯の間をすり抜けた。獲物を取り逃がしたことに激高したのか、またも竜が吼える。
その様子を見ながらキャスターとセイバーは移動を開始した。
「第一段階は成功だな。あとの問題はバーサーカーか。奴にマスターを奇襲されれば危険だ」
「然り、バーサーカーの存在が確認出来次第、私はランサーと代わりライダーを隔離する」
湖畔の外周を急ぐ二つの影に複数の攻撃が乱れ飛ぶ。いくつかの機械兵の存在をキャスターの鋭敏な感覚が捉え指示を出す。
「セイバー、十字方向に一体、残りは私が壊す。……あの男の霊装を再現しているな、やはり優れた魔術師と褒めるべきだろう」
「しかし材料自体は荒いもんだ、これだけなら館までは辿り着けるだろう」
「そうだな。流石に準備の時間が足りなかったか……」
そこまで答えたキャスターの背にぞわりと悪寒が走る。本能に訴える違和感、その正体をキャスターが即時に理解した。
「ランサーの気配が消えた? いや、違う、あまりにも、静かすぎる……!」
湖畔に二騎が目を向ける。その湖面は静まり返り、水面には波の一つなく。
まるで、何もなかったかのように静まり返り。ただ一つ、蒼い鬼火のみがぽうと飛んでいた。
直下、先に描写するのは
1234:セイバー/キャスター
56789:ランサー
6:ランサーVS竜 in 互いの悲劇にて
「オラオラオラッ!!! デカブツが! トロいんだよ!」
鞭のように首を振るう竜の攻撃をランサーは器用にかわす。
打点こそ大きいが攻撃は単調で、獣のそれに過ぎない。そう判断し、まず初撃を加えようと槍を振りかぶった瞬間。
その目に蒼い炎が映る。
「フォーリナー!? 待て、これ、ヤベッ……」
炎へ向かおうとしたランサーを竜の尻尾が阻む。その数瞬の遅れのうちに、言葉が耳に届いてしまった。
「【抗えぬ悲哀の劇詩】」
意識が渦のように飛ばされる───。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
塗り替えられた世界は遥か太古、かつて怪物の闊歩した大地。
降りしきる星屑で地表は砕け、跳ね上がった土砂で空は覆われる。
「な、なんだこりゃ……!?」
吹き上がる黒煙にランサーは聞きなれた遠吠えを聞く。
「GAaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
背後の水源にも炎が降り注ぐ。熱されたそれは沸騰し、中の竜は藻掻き苦しんでいる。
死の恐怖、本能に刻まれた二度目の恐怖で竜の瞳に怯えが映る。
「……フォーリナーの野郎、竜ごと俺を取り込みやがったか!?」
降り注ぐ塊を打ち砕き、突き砕きながらランサーは考える。
「……確か、フォーリナーの宝具ってのは悲劇を再現する、これがあの竜の悲劇だとするなら」
突然の状況変化に混乱しつつ、何度目かの隕石を破壊して頭を冷やしていく。
そして、何かに思い当たったように槍を大きく振るい、複数の隕石を粉々にしたランサーの表情はこれまでになく蒼褪めていた。
「俺の悲劇ってのは、まさか───」
直下、戦況
12:【???】クリティカル!
345:巨大な蓮台の出現
678:竜、大抵抗
9:やられる前にやるんだぜ!
4:蓮華座
それを言い切るよりも早く、突き崩された隕石の中にランサーの目が止まる。
あまりにも不釣り合い、あまりにも異様なものがそこにはあった。
,/ヽ
!ヽ. .|'、 , .,i'゛ .ヽ , t
l .\ ! .゙'l \ / l | ! . / !
l, ゙ゝ、 .| ヽ .゙'│ .l! | ,,/゛ .,! /!
i,.l `l゙ .ヽ .ヽ./ー'゛゙‐''、,, |.r'" !/ |
!`ヽ i′ .゙'ィ"゛-''''''....、 ゙゙ll,゙. ,..‐" .!
.ヽ .ヽ、 l .\ .-〟 ヽ \ . / .!
..l. .゙'-,| `'、. ´ヽ .,/ .| ._,,,,,,,,,____,,y
.,,,,,,___、 .l. | \ .,r'´ !´ /
ヽ `'''-ミ、. ..l ゙ / / ../
.\ `ゝ l, ゙l、 / ,/
゙'、 \ ! / _..‐´
\ ゙'-、 ! ,,r―--`----........〟
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蓮を模したそれは神々しいばかりに輝いており、周囲で起こる絶滅の嵐の中で唯一静寂を保っていた。
その中であれば安全であると、その中に入れば無事に逃れることができると、蜜を垂らして虫を待つように。
ダラダラと嫌な汗をランサーが垂らす。だが、何故か脚は意思に反しその蓮華座へと向かっていく。
「い、いや、嫌だ、行きたくねえ、あの蓮華座の上に座ったが最後、俺の脚を刃が貫いて」
背後で聞こえる竜の声すらもう届かない。かつて、そう、かつて孫悟空を倒し、調子に乗ったあのときの恐怖を思い出す。
「嫌だーーーーッ!!! アレだけは、【金箍児】だけはもう嫌だーッ!!!」
直下、戦況
123:抵抗虚しく
45678:竜の抵抗
9:やけくそぶっ飛ばし
9:ランサー、怒りの宝具開帳
ランサーの叫びも空しく、その足はじりじりと蓮華座へ向かっていく。
運命の、物語の筋を変えることは不可能だと、見えない手が押していくように。
「嫌だッ、嫌だッ、嫌だぞッ!!! 俺はもっと戦いたかったし、もっと戦えたじゃねえか! 悟空の義叔父上だって倒したんだぞ!」
もはや泣き声にも近いその叫びが聞こえないかのように脚が近づいていく。
蓮華座は既に目の前で、一歩踏み出せばその中に潜んだ刃がランサーの脚を固定し。
そして、ランサーの体にまたあの呪物が埋め込まれる。それはランサーにとっては屈辱以外の何物でもない。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だッ!!! 俺は、俺は、俺は……!」
───ランサーの叫びが変わっていく。怯え、哀しみから、練り上げられたそれへと。
目には降り注ぐ炎が見える。涙の代わりに炎が湧き出てくる。叫びの代わりに怒りが噴き出していく。
「俺は、紅孩児ッ!!! 火焔山にて三昧真火を会得した! 三千世界に轟く大妖怪!」
その怒りに、何かが呼応した。丹田で練られた丹が全身に駆け巡る。
サーヴァントは同じものの現身であるがゆえに、【抗えぬ悲哀の劇詩】の内部では同じ運命を辿る。
しかし、ランサーは成長する。成長する可能性があると刻まれたサーヴァント。
全身から、あのときできなかった力が迸る。悲劇の修正力はそれを抑えようと巨大な負荷を与え始める。
渦のように襲い掛かる精神への直接的な圧迫。心臓を握られるようなひやりとした感覚。
冷たき蒼い炎は、最初からそこにあるがゆえに、その成長を認めない。全身を刃で突き立てられ、目玉に真鍮を押し入れられるような圧迫感。
だがしかし、それらをすら成長したランサーの炎は超えようとしていた。
「俺は俺は俺は俺はッ!!!」
全身から迸る灼熱の炎。消えることなき火焔山の三昧真火! 今ここに燃え上がるッ!!!
「俺は、童子じゃねえッ!!! 俺は、紅孩児だッ!!! 宝具、最大開帳ッ!!! 【三昧真火 火炎槍 怒髪天(さんまいしんか かえんそう どはつてん)】!!!」
◆『三昧真火 火炎槍(さんまいしんか かえんそう)』
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ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:3-10 最大捕捉:1人
ランサーの肉体と火炎槍が融合したことによる宝具。
火炎槍に封じられた三昧真火の炎を全身に纏い、相手に突撃。
敵を殴りつけると同時に、自身の肉体ごと大爆発を起こし相手を焼き殺す。
宝具発動時は炎と完全に同化している為、自爆後は炎と共に自分の姿を再生することが出来る。
宝具の発動手順や攻撃方法からナタの『地飛爽霊 火尖槍』や孫悟空の『斉天大聖』を彷彿とさせる
全てが燃え上がる、蓮華座も、隕石も、世界をすら燃やさんとランサーの炎は天にも昇り星を衝く。
怒り、怒り、怒り、怒り、怒り! 全ての悲劇を否定せん! 運命などは燃やし尽くさん!
ランサーの声もすら既に炎と化している。そしてその熱は際限なく膨張し。蒼き炎の世界にピキリと罅が入る───。
直下、戦況結果
1:ランサー、消滅判定
234:ランサー、一時戦闘不能
567:ランサー、一時戦闘不能、ライダー宝具使用停止
89:ランサー、戦闘続行、ライダー宝具使用停止
4:ランサー、一時戦闘不能
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【ライダー宝具に関しては完全に無事ではなく、どっかで判定できるくらいの余地があるよってことです】
【次回はできれば明日やりたいですが、可能性は低めだと思ってください。できなければまたアナウンスします】
【やはり今夜はできそうにないので早めに】
【おそらく土曜日の再開になります。ちょっと早めの時間になるかもです】
【いつも通りになりそうです。22:40分頃再開】
【再開】
【ランサーの戦闘から少し時間を遡り……】
蒼い鬼火が湖面から消えたとき、本当の静寂が耳の中で反響する。
最初に口を開いたのはセイバー。
「……フォーリナーの宝具か」
「おそらくはな。怪物ごとランサーを取り込んだと考える。……確かに、悪い手ではあるまい」
「俺たちの中でも火力だけならランサーはトップクラス。ライダーの宝具は制御が難しい」
両陣営、強力な攻撃翌力を失ったことになるが、若干自分たちの方が痛いだろうとキャスターも同意する。
「だが、止まるわけにはいくまい。これで少なくともライダーの宝具による脅威は考えなくてもいい」
「そうだな、とにかく館へと進み、フォーリナーを倒していこう」
頷きあい歩を進めていく。足元の地面が水気を孕みぐずりと滑った。
直下、無事に館内部へ迎えたか。5以上で可能、4以下で妨害
9:問題なく侵入可能
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……しばらく俺はセイバーの背中の箱、つまりはセイバーの宝具内に放り込まれてたんだが。
「ヤケに静かじゃね?」
『……ああ、ランサーの消失から攻撃もぴたりと止んだ。今も順調に館の前だ』
あ、怪しい。すげえ罠の匂いがしねえか、これ?
『うーん、難しいとこだな。フォーリナーの狂気に当てられて自棄になってる可能性もあるし』
『こうやって悩ませることが1つの作戦、何らかの時間稼ぎであることも考えられる』
……? どういうことだ、と思ったが、フォーリナーのスキル的にそれもあるのか。
『もしフォーリナーがスキルの達成に注力してるなら急ぐべきだし、罠なら探るべきだろう』
『探るならば私の使い魔やセイバーの目もあるわけだが……、いっそ、私の宝具でこの館を巻き込むというのもアリか』
「そんなことできんのか?」
『私の宝具は、つまりが相手をホラー小説に引きずり込むことにある。夜の湖畔、歴史のある洋館、私の得意とするゴシックホラーの舞台にはうってつけだ』
『だが、その場合キャスターは今の吸血鬼化を解く必要がある。宝具にはそれなりの魔力を使うだろうし察知されやすく、隙ができるわけだな』
そこをバーサーカーやフォーリナーに奇襲されると危ないってことか。
……さて、どうする?
23:05より多数決、先に二票。23:15まで集まらなかった場合入った方を
1:突撃! (メリット:【エレウシスの密儀】確定で発動せず。デメリット:罠を仕掛けられている可能性あり)
2:周囲を探る (メリット:奇襲を仕掛けたり、罠の判定がなくなる。デメリット:【エレウシスの密儀】発動可能性あり)
3:キャスター宝具 (メリット:戦闘開始、有利な状況から戦闘可能。デメリット:奇襲を仕掛けられる可能性あり)
3:キャスター宝具使用
……よし、キャスターに宝具を使ってもらおう。
『その真意は?』
「直接戦うよりお前らが危険な目に遭わないだろ?」
『その真意は?』
「はい、俺が怖い目に遭いたくないだけです」
圧がヤベえんだよ! 引きこもりから戻ってから遠慮ってもんが消えてんだよな俺のサーヴァント!!!
『だそうだが、そちらのマスターは?』
『問題はないという判断だ、信頼されているのか、あるいはいざとなれば逃げ出す準備を整えているのかは分からんが』
やれやれと肩を上げ、この格好もそれなりには気に入っているが、と言いながらキャスターはその身から宝具を切り離す。
全身が一瞬真っ黒になったかと思うと、黒が流れるように落ち、ひょろっとしたもやし男の姿が現れた。
「では、早速行こう。セイバー、宝具使用の間周囲の警戒を頼む」
「任された」
「──これは白紙の怪奇譚。緞帳の幕は上がり血みどろの惨劇は演じられる。さて、席をお立ちにならないよう!」
キャスターが手元に出した白紙の台本をペラペラとまくり始める。……さて、仕掛けてくるか?
直下、仕掛けてくるか。5以上で来ず、4以下で奇襲発生【隙】-1
>>139
99:ファンブル
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直下
123:キャスターに着火
456:マスターが攻め込まれる
789:竜、復活
9:ライダーの宝具復活
その瞬間、俺の背中に何かが走った。悪寒なんて生易しいモノじゃねえ、これは───。
「セイバーッ!!!」
『聞こえている!』
背後の湖面が割れる音、いや、違う、周囲がどんどん湖へと変わっていく。
つまりはそれの先触れ、夜空を揺らす大音声轟かす吼声。
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ヾ、 \ \、 _
\ \ \-、 くヽヽ 、_
i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__
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/i i ̄ ̄ヽ、 \ /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、 i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__
/ .i j __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i ゝ‐.j─j─i─i''''i \ヽヽ-、、二/
i i i /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ ヽ ヽ i ̄ヽ i i i i l lヽ l i i ヽヽ\__ ,,,,
i i i / .j / / j j j j j j j i--/ i_i__i_i_i_i/ i i i i i .i ヽ\ヾヽ、
i i i / / / /ヽ j .i i i i i i iーーi i i i_i i .i i i i i\ヽ j
ヽ 二二j--く_/ / / i i二二i二i ̄i ̄j-/ /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/ //‐‐‐''''''\j j j j \ゝ
/ ̄ ̄ / / /ヽ__/ \ ヽ i i i / \ / / / /ヽーー、,,,i i i .i .i iヽ
/ / / / / \ j j j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/ ヽ i //ヽj j i .i
i / / /──/ /二二二'''''''''二j oニoニ二,,,,,,,-''' j二二二/ / ヽ ヽi .i
i / / / /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j oニoニ二/、 \ ヽ / /
i__/ / / // j ∠∠/ `ヽ_,,,,-‐j__
i i _ゝ''´ /ゞ i二il  ̄ヽ  ̄ヽ
ヽi ̄´ _ゝ/ゞ i二.jl \ ヽ/
`'''''' ̄ iゞ i二.jl ヽニニ
jゞ ゝi二jl ヽ‐
ヽゞ二二ゝ</ ゙
ヽ-ーーー''´
「GAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
ライダーの宝具が鎌首をもたげ、俺たちを睨みつけていた。
「まさか!? もう復活したのか!? どんなトリックだ!?」
直下、どんなトリックですか
123:ライダーも既に狂気に取り込まれてました
456:令呪を使っております
789:フォーリナーマスターのスキルを応用しました
6:令呪の消費で何とか
【というわけでちょっと早いですが今夜はここまで、この展開を考えてなかったのでちょっと時間がかかりすぎそう】
【加えて久々ですっかり忘れてましたが次スレの時間ですね】
【明日同じ時間くらいに次スレ立てて、続きやっていきます。さて、勝てるかな】
【現在令呪状況】
剣:2
槍:1
騎:0
魔:0
狂:1
降:1
【申し訳ない、年度末のドタバタで急にリアル用事が入りました。今夜はお休みで明日に延期します】
【日付変わるくらいに新しいスレだけは立てておくので、何卒ご容赦を】
次スレ : 【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1616944965/)
【昨夜は失礼をば。22:40ごろから再開します】
【再開】
「ライダーのマスターさんよお、それで令呪は全部使っちまったんだな」
「ええ、必要な消費です。ランサーを退場させ、キャスターの不意を突く。十分な結果でしょう」
「そっか。んで、ライダーのことはどうすんだよ」
巨漢が陰ですすり泣く少女に目をやる。ショーも同様に一瞥し、すぐに視線を青い炎へ戻した。
「必要な犠牲でした」
_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _
夜を劈く怪物の声。ずぐりと足元が湖へ変わっていく。
「くそっ、おそらく令呪を消費してきた! ここで僕らを倒す公算だ!」
「何にせよ戦うしかないってわけだな!」
体勢を崩された二騎に怪物の攻撃がまず一撃、叩き墜とされる。
直下、初撃判定。5以上で回避、4以下でダメージ【奇襲】-1
6:回避
大振りな一撃は湖面を叩き、巨大な水柱で二騎を跳ね上げる。
何とか体勢を戻し、着地するも徐々に周囲は湖へと変わっていく。選択の時間は少ない。
「セイバー! 時間がない! 考えられる方法は二つ!」
キャスターが叫び、セイバーが頷いた。追ってくる眼光を見据え距離を取る。
「一つ、僕かお前がこの場に残りこの怪物を倒す! リスクは大きいがフォーリナーへの時間は稼げるだろう!」
「俺はともかくお前はできるのか、キャスター!」
「宝具を発動している間はないだろうが、幸い敵はフォークロアでもある! 僕の【風評改竄】を叩き込めばチャンスはある!」
湖面を突き破り、怪物が空気を振るわす雄叫びを。まるで泣いているかのようで。
「二つ、このまま僕とお前で確実にこの怪物を倒す! 倒せる可能性は高いが、フォーリナーに時間を与えることになる!」
「一長一短か、どちらとしてもリスクは高いな!」
「当然だ、リスクを負わずして成功などない! 正直言って僕はそういうの良くないと思うが! 準備とリサーチが大事だからな!」
冷や汗をにじませ軽口を飛ばす。それが余計に余裕のなさを感じさせた。
22:57より多数決、先に二票。23:07まで集まらなかった場合入った方を
1:キャスターに任せフォーリナーへ
2:自分で対応しキャスターを向かわせる
3:二騎で撃破を試みる
【ここまで、同票なのでランダムで】
このレスのコンマが
奇数:キャスターに
偶数:セイバーで
【次レスに進みますね。適当に埋めてください】
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