【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.3 (202) 【現行スレ】

これは造られた戦争。

本来の目的を大きく外れた物語。

外典では無く、偽書でなく、番外でなく、初版でもなく。

……そう、言うなれば遊戯、あるいは泡沫の暇つぶし。

ほんの戯れ、一夜の夢、そこで奔流するは嘘か誠か。童の戯れ、付き合ってくれるならばこれ幸い。

いつの間にか蕩けて消えて、記憶の中で薄ら笑って、堂々巡りのやり直し。

私は逃げ延びたい、私は救われたい、私は認められたい。────ああ、あさましくも生きていたい。



                                   ,./
          _          !          _,._ィ/
        '´¬‐、`ヽ       |l        ,. '',~‐ァ゙´`
   i       _┌───┐  l::l  r┐  ./::/:/_         i
    l'、   ,.:':´:::::::::`ヽ 「`ヽ│   l:::l l | /;゙::,'´::::::::::::::`ヽ    ,.'!
   ';::':、 /:::::;‐'"´ ̄`| | _ l_| _ノ::::乂 |_:_::|::::r'"´ ̄`ヽ;:::`, ,、'::/

    ヽ;:::`:::::/  ,. -.. 、| |丿|. / r、 ヽ`┐┌〃´_`ヽ,.. ‐ 、 ゙;::::'´::; '゙
      `ヽ:::{ /'´ ̄ヽ| _  !_{  }:| |;;;゙| |.イ f;;;;i i'´ ̄ヽ }:::/´
       ヽ;'、     | |`; |'゙冫'´, |;;;゙| |`| ┌─┘     /,:'
          `'ー   | |:::l」イ / l |/ | | _i !   _   ‐''´
                __j 〔_:{  じ 「八 `人 `ー'/
            └ァ‐n‐┘フー'^ー{ _cケ´ r iー'n_
            fr、}f トr<ャvァ::rニ、「lr‐ャ| |‐< r′

           /ト''_)!_7c゙{ ヽ∧j_l:l_|j_|〉,くj_|゙l_{_ソ
          /:/      ̄(_ソ  ';:::;'
         //             V
      ノ/



・このスレはType-moon『Fate』シリーズの設定を利用した【完全な二次創作】です。

・サーヴァント等は前提として鯖鱒wikiを利用し、マスター、舞台はオリジナルを使用します。

・本スレは基本的にAA使用頻度が控えめです。

・作中内における設定の齟齬はひとえに >>1 の知識不足によるものです。そういった事態は発生しないように心がけますが、もし発生した場合はご容赦ください。

前スレ : 【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2 - SSまとめ速報
(ttps://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1616944965/)

【22:40くらいから再開します】

1:バーサーカー

「私としてはバーサーカーを希望します」
「ふむ、判断の根拠は?」
「純粋に個別対応が可能だからです。こちらの目的はセイバー及び魔力炉、そう考えるとバーサーカーの宝具は十分メリットがあります」
「それはそうね、セイバーがどんな攻撃をしてくるにしろ、弱点がバレない限りは対抗できる」
「加えて、キャスターとバーサーカー陣営は正直言って、相性が悪いのでは? 能力以前に性格が」

これは前々から思っていたことですが、どうもフェイカーの我の強さと、星さんの我の強さは打ち消し合うレベルのベクトル違い。
私の論を推すようにフェイカーが反応し手を叩いています。

「その通りだ! ハッキリ言うとボクはバーサーカー陣営が嫌いでね! こんな状況じゃなければ組む気すらない!」
「オイオイ、アトデコマルノ、アンタダゼ」
「私は地脈さえ荒らさなければ気にしないのだけど」
「それをしないからこそのボクだ! そもそもボクはボクの作品を見せればそれでいいのだからね!」

相も変わらず演説ぶるフェイカーを置いておいて、アーチャーに向き直ります。

「納得しました。ではそれで動きましょう。私とキャスターは対ライダー、アサシンとバーサーカーは対セイバー」
「了解だ」
「時間は一時間後、ライダーの場所は把握していますので、アサシンとバーサーカーはセイバーの魔力炉へ」
「分かりました。使い魔を渡しておきますのでタイミングは連絡を」

連絡方法も交わし、あとは決戦の舞台に向かうまで。
……さて、わざわざ飛び込むのなんてガラではありませんが。ですが負けっぱなしではいられません。
そして、ええ、ええ、ええ、勝ちたいという理由はあります。久しぶりに私ではない、誰かのためにも。

「……ああ、悪くない。マスター」
「ええ、行きましょう、アサシン」


直下、5以上で他陣営行動スキップ。4以下で他陣営の暗躍描写

8:余裕こいてんな

【対ライダー陣営】

一本の矢がびょうと音を立て日に焼けた首元に飛んでくる。
頸動脈を突き破らんとするそれを事もなさげに片手で受け止め、その方向へライダーは目をやった。

「敵襲か?」
「さてな、気合のねえ矢だ、殺そうって気が薄すぎねえか? やっぱローマの兵ってのは生っちょろいな」

何処へ届くとも分からない呟き。制するように続けざまに矢が飛ぶ。
それを器用に避け、手に金貨を握り締め、擦り合わせる。黄金の煌きは一瞬で複数の兵となり、矢の方向へ鉛玉を。

「【崩落齎す蛮行繁栄】、そおら、数で勝てんのか!?」

一斉掃射、しかしライダーの感覚は敵意を未だに感じている。それも手の内。弾幕の厚みに差を付け、わざと逃げやすい方向へ誘導した。
そこに向かい準備されているのは同盟を結んだ中原の覇者、セイバーの砲門。
性格的なそれとは別に、お互いのやりたいことを察するという点では最高に近い味方だと改めてライダーは頷いた。

「やれ、セイバー」
「言われずとも。耳を塞いでおけよマスター、ライダー!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

硝煙の向こう、キャスターの宝具を盾に銃弾をすべて受けきったアーチャーは笑う。

「塩漬けのヴァンダルが、そちらの小賢しい策など犬の考えを聞くより分かるというもの」
「おいアーチャー! ふざけるなよ!? その宝具は防具じゃなく芸術品だ! それを盾に使おうなんざ」
「合成獣、黙らせていただいてもよろしくて?」
「ショウチ」
「グアッ! ローはダメだろローは! 執拗に脛を狙うな!」

地味な悲鳴をあげるフェイカーを横目に、アーチャーはタイミングを計る。
砲門から放たれる瞬間、それはすなわち魔力の消費を意味する。そのタイミングで攻撃を行えば……。

「あちらへ戻る可能性は高まるでしょうね」

そして、その目に光が。

「薙ぎ払え! 『司録星、司るは軍』!」
「『今ですわ』!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アーチャーの声が届く。眼前の見えない建物へアサシンは拳を構え、バーサーカーは刀を振り上げる。

「アサシン」
「バーサーカー」

「「攻撃開始!」」

獣の一撃が、研ぎ澄まされた太刀の一閃が、その巨大な魔力炉へ叩き込まれる。


直下、セイバー反応

123:「『司中星、司るは霊廟』」
456:「げぇっ! 任せるぞライダー!」
789:「げぇっ! 令呪で一刻も早く!」

1:宝具で対処

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

砲門から放たれた光が地を焼く。その瞬間、セイバーの表情が一瞬だけ曇ったのに虎道が気付いた。

「どうした!!! セイバー!!! 何か、気付いたのか!?」
「音量を落としてくれ。……いや、引っ掛かってはいたんだがどうにも頭痛が酷くてな、今ようやく気が付いた」

 ◆頭痛持ち:C-
 慢性的な頭痛持ち。精神系スキルの成功率を著しく低下させる。
 多芸多才の持主ではあるが、このスキルのために十全に効果を発揮する事は難しい。

「気付いた?」
「ああ、本命はこっちじゃなく隠しておいた廟の方だな。もう少し早く気づいてもよかった」
「むむむ! つまり銅雀殿を今攻撃されているということか!」
「そういうことだ」
「では、では、今すぐそちらへ向かい」

今にも走り出そうとする虎道の襟をセイバーが掴み引き留める。

「わざわざ敵の策にかかるな。まずはこちらを潰してからでいい」
「む? ならば銅雀殿の方は見捨てるのか?」
「いや、あそこにはまだ」

「私の愛馬がいるからな。さて、『司中星、司るは霊廟』。【霹靂車・爪黄飛電(いかずち、てんをさく)】!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

攻撃と同時に魔術迷彩が溶けたのかその姿が現れました。三つの建物からなる巨大なそれは見上げるほど大きく。

「これは隠さなくてはいけませんね……」

威容、とでも言うべきその迫力に一瞬呼吸すら忘れそうになります。
そして、その一瞬、アサシンが私を掴み飛び上がると、そこに稲光の軌跡が。

「えっ……?」

気が付けば一つの建物の扉が開いています。おそらくはそこから現れたのでしょうが、一体いつの間に。
軌道を変えたそれは目にもとまらぬ速度でバーサーカーに当たり。

「─────ゥ」

あのバーサーカーが膝を付きました。その腕の中にはもがく光。
先日見た【霹靂車】とよく似ていますがその威容は比べ物になりません。直感します。これが、この異形の軍馬が。

「【霹靂車】のオリジナル───!?」

 ◆『霹靂車・爪黄飛電(いかずち、てんをさく)』

      jI斗r‐‐r――――  、______                                    jI斗-<三三≧s、
  .。s≦   .,ノi |i ≧s、________,ン⌒i ̄    ‐-  .,_             r‐‐  .,      .。s≦   才´i i| i| i| i} 〉
 、       {i |i |i |i |i |「|「|「|「|i |i |i.ー-  .,_         ‐- 、__  _r ≦⌒i\   ` 、≦L  r‐‐=≦ j| i| i| i| i|,ノ´
 个s。.   {i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i} i  ニ=r‐ ァ-- 、   .}「‘,斗f≦' ̄\√`ヾ'⌒\⌒´ ̄ ̄ ̄i}.i| i| ..<
      ≧s。辷^lL|i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i} |   | ′   jL__,/   ゙, ,Y⌒ヽ  ヽ ,人.   ヽ     .i}=≦
.             ー-  .,_|i_|i_|i_|i_|i_|i_|i} |   | {i..<⌒¨´    i}圦  ,ノ  .;  \ \.  Ⅵ    ノ
                二ニ=‐‐ --'----'--∨       ,ノ\ `´   / /\\ \  Ⅶ‐‐ ´
                          , ---i}    ..<´\. ヽ ____{i /   i}. \ \」
                            /  ,ノ斗*≦ーく  \ ー‐‐=彡 、 、  \:. \_j}
                          ′  ‘,   ‘,∨ ∨   「 ̄ ̄i、 个: .  ,,.斗≦}
                             ‘,    ∨__j}   ,廴___,ノ^\   〕iト   ‘,
                         {     ゙,   i{. Ⅷノ   /´ ̄ 、   ヽ     > '
                            从          i{ i⌒ーァ゙    \   ‘,     Ⅵ
                          、   i}     / /    ./´ ̄\  ‘,    Ⅵ
                               Ⅵ  j}   ‘, .},イ     .{     ヽ  ,    Ⅵ
                               Ⅵ i}     i }       人   ー'ー-‘,  、    Ⅵ
                            /i「Ⅵ ‘,   i.′       、    人  \ ___j}
                         / ./辷i\ i}、____j{            \    \/ ン
                             { {⌒i人 7´  ノ             \    ヾ´
                          从 、    ヾー=彡                 \   i⌒ 、
                          、‘,   i}                  \」i:i:i:i:i\
                             ‘,‘,  .j}                    マi:i:i:i:i:i:ヽ
                               }iY⌒i{                       マi:i:i:i:i:i:i}

 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
 宛城の戦いの際、名馬・絶影はその身を盾にし主である曹操を守りきった。
 身体中に矢を受け、もはや二度と駆けることは出来ないと思われたが、欠損した身体を機械化し修復。
 名を爪黄飛電と改め、曹操専用サイボーグ軍馬として蘇った。

 霹靂車のフラッグシップモデルであり、電磁砲の搭載の他、自身に電磁加速を与えることでの驚異的な走力
 電磁力による空中浮遊や、空気中の水分子をブースターのように展開しての飛行能力を備える。
 専科百般スキルを組み合わせれば、電子機械に対する高度なクラッキングすらも可能。


直下、描写陣営

12345:対ライダー
67890:対セイバー

0:想定では対セイバーだったほう

バーサーカーの拘束を抜け、霹靂車が再度走り出します。
やはり、私の目では見えない……。視力を強化してもようやく残光が見える程度。

「速いな」
「ええ、通常の【霹靂車】とは比べ物にならないほど。それに、セイバーの来る気配もありませんし」

それが一番の問題なのです。セイバーはこの宝具でこちらを牽制している、となればアーチャーとフェイカーが危うい。
とにもかくにも時間をかけられない。しかし、この速度ではアーチャーらの方へ向かうのも困難。となると、方法としては……。

「やはりマスターが乗るしかないか」
「……そうなりますよね」

それしかないのです。私が上手く乗れ、それを御することができるならあるいは。
しかし相手は雷獣ならぬ雷馬。まずは捕まえることから……。

「では、行こう」
「ちょ、ちょっと!?」
「さて、救世主の威光を知らぬ獣よ! 同朋の手を持って汝を下さん! 【我ら軍勢、餓獣の群なり】!」

考える間もなく私を担いでアサシンが飛び出します。横目でバーサーカーが立ち上がったのも確認できました。
こうなれば仕方がありません。なるようにしかならないのです。だからせめて、どうなるにしろ。

「……急いで決着を! アサシン!」


直下、戦況

12:アサシンごと弾き飛ばされ
345:追いつけず
678:手傷を
9:捕獲!

9:捕獲!

雷をどう捕まえるか。速度は凄まじく早く、追って捉えるのは不可能とは言いませんが困難。

「アサシン、追いつけますか?」
「宝具を最大解放してようやく、といったところか」
「ならば狙うは」

星さんに目線を飛ばします。それだけで理解してくれたのか立ち上がったバーサーカーへ声を。

「バーサーカー! 悪いのだけど一回、死んでほしい!」
「──────ォゥ」

理不尽な指示、しかし何の迷いもなくバーサーカーはそれを受け、刀を回して霹靂車を挑発します。
それに乗ったのか、雷光は軋むような音をあげ。……これがあの馬の嘶きなのでしょうか。

「ギィィィィィィッ────────!!!」

一直線に、槍となって地面を砕き。次の瞬間、バーサーカーの腹には焼け焦げたような大穴が。
避けることすらせず、ど真ん中に受けた一撃。最初のそれとは違う全力のそれにバーサーカーの霊基が燃え堕ちます。

しかし。

「──────アアアァ!!!」

雷光によって焦げた臭いを残しながらもその手はしっかりと霹靂車の足を掴み。
アサシンであれば、十分その背に追いつけます。

「ありがとうございます! バーサーカー! アサシン!」
「ああ!」

フェイカーに作らせた鞍を取り付け、身体強化の魔術を再度かけなおし。一か八かでその背へ。
ええ、ええ、ええ、……感電しませんように!!!


直下、騎乗。5以上で成功 【マンモスライダー】+2 【敵宝具】-1

7:騎乗成功


【というわけで今夜はここまで、思ったよりすんなりいきましたね】

【次回はおそらく金曜日の同じくらいに。おつかれさまでした】

最近懐古してPastimeGame読み直してたらまさか復活してるとは、当時はお世話になりました。
めっちゃテンション上がるわ

【所用につき今夜はお休み。日曜日の20:00前後に来ます】

>>19 ありがとうございます。そこまで言っていただけるとやっぱ嬉しいものがありますね】

【20:30くらいから再開します】

【再開】

アサシンの手を借り霹靂車の背に飛び乗ります。目もくらむような雷光、フェイカーお墨付きの鞍を使っても、おそらく少々の感電は免れません。
それが見えたとき、正直怯えました。私たちは常に負ける側、失敗する側。逃げ、虚勢を保つことしかできなかった一族です。
何故それなのに私はこうやってこんな危機に向かい合うのでしょうか。冷静になるとわけが分かりません。

逃げられるのなら逃げたいのです。諦めるのなら諦めたいのです。
……ええ、ええ、ええ、でも、託されたのだから、応えたいのです。しかし、それで傷ついたら、死んでしまったら、どうなるのか。
私に伝えられた願いは絶えるのでしょう。継がれてきた全ては消えるのでしょう。

ただ、こんな考えが生まれたのは全てが終わったあとなのです。その時の私は。

「どっせーーーーーぃい!!!」

何も考えるまでもなく、絶叫しながら飛び乗り、口を噛ませ、手綱を取ったのです。
全身に衝撃が走るのを感じながら、何も考えず必死に、この一瞬を掴むために。
脳裏に何かが流れた気がします。頭骨が笑い声をあげます。そして気付いたとき。私は。

「マスター、やったな」
「……へ?」

霹靂車の手綱を取り、落ち着けることに成功していたのです。

「や、やったんですね?」
「ああ、お前の成果だ。マスター」
「そう、ですか」

緊張が解け倒れそうになりましたがそうするわけにもいきません。まだセイバーは姿がなく。ならばそれはアーチャーらが二騎を相手にしているということ。

「向かうか、マスター」
「ええ、救出に!」


直下、セイバー反応

123:「げぇっ! 『司中星、司るは霊廟』!!!」
456:「げぇっ! 任せるぞライダー!」
789:「げぇっ! 令呪で一刻も早く!」

5:げぇっ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戦線で指揮を取るセイバーの顔がひゅっと蒼褪める。

「は?」
「どうした!!! セイバー!!!」
「理解不能理解不能理解不能!!! 有り得るかそんなもん!!!」
「どうしたのだセイバー!!!」

頭を抱え唸るセイバー。それはけして虎道の大声だけではなく。

「誰がどうやってあの雷馬を! 絶影を乗りこなせるってんだ!」
「むむむ!?」
「だが実際取られたのはマジだぞ!? となればあそこを奪われるのはヤバいんだよ!」
「では、いよいよだな? いよいよお前が正面から戦うのだなセイバー!」
「ああもうこのバトルジャンキーが! 馬超かお前は!? アイツマジで嫌いなんだよ、合理的じゃないから!!!」

苛立ちを隠そうともせずセイバーはライダーの背に向け叫ぶ。

「すまんがライダー! こっちは色々と危機だ! 抜けるぞ!」
「しゃあねえか、まあ上手くやれよ」

どこか投げやりじみたライダーに言葉を返さずセイバーは隠していた霹靂車に乗り銅雀殿へ向かう。
後ろ姿へ一瞬目をやり、ライダーは呟いた。

「……合理ってのも難儀よな。なあ、アーチャー?」


直下、アーチャー側の戦況

123:割と絶体絶命
456:なんとか劣勢程度
789:結構頑張ってた

2:割と絶体絶命

向けた視線の先にはどれほどの破壊が与えられたのか、草の一本も生えないような荒れ地が残る。
その中でゆらりと一人揺らめく影は全身から血を流し、砕ける寸前の霊基で。

「ええ、そこは息が合うようですわね。ときには成さねばならないことを成すことが必要な時もあります」
「俺はそういった意味で言ったつもりはないがな」
「いいえ、あなたもそういった口の糞野郎ですわ。あなたは王、私は将であっただけ」

アーチャーは笑う、ライダーもまた笑う。

「テメエに恨みはねえがな。……いや、これはマジだぜべリサリウス。俺の子孫が負けたのはテメエが強かっただけの話だ」
「残念ながら私にとっては喜べる言葉ではありませんね、ガイセリック。ヴァンダルに褒められても仕方ありませんし」
「そういうとこがヤなんだよローマの成金共は」
「生憎私生まれは農家ですわ!」

ギリリと弓を引き絞り、ライダーにその先を向ける。目は誤ることはなく、狙いが逸れることはない。

 ◆千里眼:C
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
 さらに高いランクでは、透視・過去視・未来視さえ可能とする。

この矢に立ち向かうなら、より強い力を! より強い破壊を!

「……まったく、ボクのことを忘れてるんじゃないのか?」
「フェイカーも消滅寸前なんですからぁ……! ここで前に出るべきではぁ……」


直下、描写陣営

12345:対ライダー
67890:対セイバー

3:対ライダー

【というわけで一旦中断。再開は22:30くらいで】

【22:35くらいから再開します】

【再開】

ギラギラと火が燃える。略奪の基本は根こそぎ奪うことだ。それは物資のみに非ず、退路を、尊厳を、何もかもを遍く蹂躙することだ。
少なくともライダー、ガイセリックはそうしてしか生きられなかった流浪の王である。
だから笑うのだ、目の前の自分が引き起こした悪夢を見て笑うのだ。

  ◆海賊の誉れ:A
  西地中海一辺の海賊、掠奪者であり、相手を不利な状況へと追い込む暴虐を熟知している。
  海賊独自の価値観から生じる特殊スキル。
  低ランクの精神汚染、勇猛、戦闘続行などが複合されている。

「行くぜアーチャー、【崩落齎す蛮行繁栄】!」

破壊が形を結ぶ。生まれる形は散弾銃。四散する鉛が細身の体目掛け吹き荒ぶ。


直下、戦況

12:対ライダー同盟、不利
345:肉を切る
678:フェイカーの援護
9:常勝将軍に不足なし

6:フェイカーの援護

襲い掛かる鉛の牙を前に、アーチャーはニヤリと笑みを浮かべる。
笑みに潜むは隠し切れない将の性。一つ手を進め、相手の駒を落としたという確信と優越。
つまりは相手の予想を裏切ったという愉悦。

「キャスター!」
「チッ、ボクの動きを読んでいたな!?」


 ◆カリスマ:D
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。


殺到する牙を防ぐは翠の燐光。キャスターの宝具から放たれた一部が的確に全ての牙を落とし、アーチャーが投矢を放つ。
吸い込まれるようにして銃口を砕いたそれを気にすることなく、新たな破壊の形を作り出す。

「おいおい、とっくに尻尾巻いて逃げたかと思ったぜ、キャスターよお」
「そうしたいのも山々だがボクはあくまでボクの作品を見せたいだけだ、どうだ、今の動きは。ここまでの美しい防御は見たことがないはずだ!」
「そうさな、確かにそれはそうかもしれねえ、アルテラの奴が持ってた剣にも負けねえだろうさ」
「……意外だな、君は芸術が分かるのか?」

フェイカーの言葉にライダーは心外だと言わんばかりの表情を浮かべ、手を広げる。

「当たり前だろ、真贋美醜、それを分からねえで奪うことはできねえ、壊すことはできねえ。ニセモンを壊したとて意味はねえ」
「……なるほど、確かにそれはそうだ。一流の泥棒は一流の目利きでもある。……見下し果てたぞヴァンダル!」

喋っている間に自分で何かの琴線に触れたのか、フェイカーの前に彼の宝具が立つ。
翠の深みはリュコが最初に見たときより深く、もはやそこに真贋のあわいはない。フェイカーの宝具は既に"完成"しているとさえも言えるだろう。

「やはりお前はボクの敵だ! やれ! 【深緑なるは叡智の織】! お前は勝手に合わせろアーチャー!」


直下、戦況

123:ライダー、宝具展開
456:マスター側の動き
789:スキル奪いまくったらそりゃ強い

7:スキルの暴力

エメラルドの大結晶がライダー目掛け燃える地平を突き進む。
変わる破壊は数となり、複数の軍靴が戦場を均す。

「は、常に戦争ってものは平穏を奪う! 刈り取れ兵士共!」
「だとしてもけしてこの輝きは衰えない! 煌めけエメラルド! お前の輝きで悪魔をも魅入らせてやれ!」

フェイカーの声に従ったのか、あるいはそうしたいと大結晶自体がそう願ったのか。
数多の軍勢を前にエメラルドは傷つかない。襲い来る銃弾を、銃剣をかわし、逆にその身体から耳障りな音を響かせ昏倒させていく。

 ◆心眼(偽):C
  第六感による危険回避。

 ◆千里眼:C
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
 さらに高いランクでは、透視・過去視・未来視さえ可能とする。

 ◆恐慌の声:C
  人獣の絶叫。
  聞く者の精神を弱らせる声を響かせ、対象に精神攻撃を行う。

蹂躙とまでは言えないが着実に、一歩一歩進めていく。
滴り落ちる雫のように、取り囲む黒き戦いの気配を翠の光が浄化するようにさえ見える。

「エメラルドは治癒に長けた宝石。多くの英雄がこれを求めた、さあ、ガイセリック、お前にもくれてやる。この輝きを! どう値を付ける!」
「……お前、売る気ねえだろ?」
「当然だ! 最高傑作だからな! 自慢するために持ってきた!」

しゃあしゃあと言い切るフェイカー。ライダーは皴の寄った目を細め。


直下、ライダー判断

123:令呪使用
456:宝具展開
789:令呪使用

2:逃走

「しゃあねえ、今回は逃げっか」

急に冷め。そう、言い切った。

「は?」
「何!?」

驚きの表情を浮かべたのはフェイカー。対照的に表情を固めたのはアーチャー。
盤上の相手が急に投了を申し出たに等しい状況。まだ策はある、まだ戦い方はあったはず。
怒りとも失望ともつかないその声にライダーは満面の笑みを返す。

「悪いな、昔はどうだったか知んねえが今の俺に守るもんはねえ、つまり、いつだって逃げられるしいつだって負けられんだよ」
「だとしても! この場で私はお前を!」
「冷静になれよローマ人。そういうの悪い癖だぜ? いつだって約束が守られると思ってる、秩序こそ正しいと思っている」

弓を引き絞るアーチャーに笑い続けながらライダーは手を振る。
その仕草がむしろアーチャーの怒りを増幅した。だが同時にどこか冴え冴えと理解した。

「……チッ、確かに戦況として言えば逃げるのは一つの手です。再度セイバーと組まれれば、私たちは二度とこんなチャンス掴めない」
「そういうこったな、これは戦略的撤退ってヤツだ」
「だからといって」

フェイカーとアーチャーの声が重なる。同時に大結晶は囲いを突破し、引き絞られた弓は放たれる。

「「逃がすと思うか!?」」

それらが眼前に迫ってなおライダーは不遜に笑う。

「別にこの場で殺し合う必要はねえんだ、あ~ばよ~!」


直下、ライダー令呪判定

12:令呪一画消費で銅雀殿へ
345:令呪一画消費
6789:令呪二画消費

8:令呪二画消費

【というわけでキリがいいので今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく火曜日の22:30くらいから】

【22:35くらいから再開しましょう】

【再開】

迫る危機をひらりとかわし、煙のようにライダーは消える。
残されたのは破壊された荒野と所在なさげに立つ二騎のみだった。

「……はぁ、とりあえず削れただけ良しとしますか」
「悠長だなアーチャー。お前は消滅するだろうに」
「……ええ、そういえば、そうでしたわね。ふふふ」

【ライダー戦を終了します】


直下、セイバーとアサシン陣営は

123:すれ違う
456:ぶつける
789:ぶつかる

2:すれ違う

雷光の如き霹靂車、その手綱を取り全身が裂けるかと思うような速度に身を任せ、辿り着いた私たちが見たのはその光景でした。

「あ、あれ!? ライダーは!? セイバーはどうしたんですか!?」
「どうしたもこうしたもあるか、ボクたちが勝って尻尾巻いて逃げ出した」

ボロボロのフェイカーがそれでも偉そうにそう言い。ではアーチャーは何処かと見渡すと背後に嫌な気配。

「邪気ッ!!!」
「いやん」

アサシンに命じノーモーションで迎撃。すると同様にボロボロになったアーチャーがそこに。

「手荒い歓迎ですわね。愛の現れですの?」
「元気で何よりです」
「……ええ、そうですわね、お互いに目的は達したようですが。……貴女はセイバーと遭遇していませんのね?」
「ということは」

アーチャーの表情が物語っています。おそらくセイバーは先ほどの宮殿へと向かい。

「すれ違った、ということですね」
「ええ、そうでしょう。となると危険なのは」
「……バーサーカーか」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


直下、バーサーカーどうしてたの【どういうものかは分かってるしね】+1

123:ジッとしてたよ
456:とりあえず宮殿への霊脈潰してたよ
789:宮殿潰してたよ

8:ボッカンボッカン

銅雀台とは曹操が魏王になるにあたって設営された三基の宮殿である。
そして知るものは少なかったが、これは曹操により作成された国防装置であり、それぞれの宮殿がそれぞれの役割を持つ。
天からの気を受ける司命星、財を蓄え軍を増強する司禄星、人の運命を示し魂を納める司中星。
北極星を守護する三台星になぞらえられたその景観は見るものを圧倒せしめ、他に比例するものは無いとも称された。

その宮殿が今。

                 ___  ____
              >'´      ヽ
                 /Vニニニニ{   ム
            / / 7    ム   ム
            / 7 } |  :7i  :}  | {
           7  1/ {   !ノ  1  :| ',
           | ヘ{ ┃、 {┃ }  } i l}

               V iソ   ,、    7;  77 7
                }V、   ┃__y/ム ムレ7
               ノ ^``ヽ┃¨´.イ  ム |
           {  ノi  }`y ´ ム イ  :{
          从 i{ソ__y'´{  { i``` -マ、

           y^ヾ´   l  ヾ ヽ   :ン

「やっちゃえバーサーカー!」
「────────ァア!!!」

東夷の手によって粉砕されようとしていた。

「────ふざけるなアアアアアァァァァァッ!!!」


直下、破壊の程度

123:少なくとも馬は出てこれない
456:魔力炉としての役割半減
789:一基壊滅

2:霹靂車使用停止

怒号と共に重低音が響き、バーサーカーの前に小柄な影が突っ込んでくる。
それを受け止め、弾き飛ばすと同時に返す太刀を振るう。だがその切っ先に飛び乗りバーサーカーの巨躯を曲芸が如く駆けあがる。
女の身に変じたことによる柔軟さを万全に生かしているがそれだけではない。セイバーはやろうと思えば"なんでもできてしまう"性質だった。

 ◆専科百般:A
 多方面に発揮される天性の才能。
 戦術、剣術、武術、学術、医術、詐術、話術、他にも
 料理や学芸全般の専業スキルについて、Cランク以上の習熟度を発揮する。


「南蛮の怪人に比べれば、東夷の小国何するものぞ!」
「───ァッ!」
「チッ! 足場が悪いか!」

小手を切りつけるもとっさの回転に防がれ、セイバーはひらりと着地する。
そこへ振り下ろされる倒木のような一撃も避け、周囲の状況を見回した。

「(……急いできたからかまだ被害は少ない。司中星が壊され霹靂車を出せんのは痛手だが、最悪の状況だけは防がれたか)……おい、マスター」
「何だ!!!」
「私が相対するこのデカブツ、真名は分かるか?」
「ふむ!!! 見るからに日本の武者だな! 他に何か分かったことは!?」
「走った感じが人の身体ではない。金属に近い感触だ。それと、私のスキルが察している。それなりに名の知れた家系の出身だ」

興奮した様子で巨大なバーサーカーの影を見て、そして虎道は応える。


直下、バーサーカーの真名に気付かれたか。5以上で気付かれず 【ここまでの情報】-2

3:気付かれた

「おそらくは関東の大怨霊、平将門!!!」
「大音量!? ……ああ、御霊か! なるほど、怪力乱神は語らん主義だが、それを聞けば弱点は分かりやすい」

笑みを浮かべることもなく、じぃっと冷めた目が一点へ注がれる。

「狙うはこめかみ、そこに辿り着けば私の勝ちというわけだ」
「だが!!! そう簡単にできるのか!?」
「方策はある。マスター、お前はなるべく相手のマスターを狙え、先ほどの動きからバーサーカーにはかばう癖がある」

たった一回の交錯でバーサーカーの致命を見抜かれ、叶星は僅かに眉を下げる。
その表情の機微すら手のうちに入れつつ、怜悧な思考が先を導いていく。それこそがセイバーの才である。

事実を検証し、当たり前のことを当たり前に積み重ね、そしてその上で圧倒する。
それができるのがセイバーであり、仕組みや規律よりも理を求める。それが"彼"の愛する才である。

◆唯才是挙・革新:B
 時代の革新者たる英雄に与えられる特殊スキル「革新」。
 セイバーの場合、更に唯才是挙の文言が追加される。
 出自など関係なく、才能さえあれば良いという概念の変革。
 血筋に由来する能力を持つ相手、高位存在からの祝福を与えられた英霊であればあるほど自らに有利な補正が与えられる。
 逆に加護や血統に由来する能力を持たない英霊には何の効果もない。
 それどころか自身の能力やスキルなどが弱体化する。

「さて、では勝たせてもらうぞ。不測の事態はあったが、理を詰みあげれば対処も不可能ではない」
「……バーサーカー、油断しちゃダメよ。いざというときは私を見捨てて」
「それができないからお前たちは負けるのだ。ではいざ……!」


直下、戦況

12:当然のように勝とう
345:「司録星、司るは軍」
67:マスター戦だ!
89:情は時に理を超える

【10分経過したのでこのレスで】


【そして中途ですが今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回は多分木曜日の同じくらいに。金曜日になるかも】

【今日はお休み、明日やります】

【22:40くらいから再開】

【再開】

6:マスター戦

セイバーがすっと刀を抜き、呼応するようにバーサーカーもその手に得物を構え、巨大なその影に叶星を招き入れる。
狙うと言われて差し出すバカはいないとでも言うように。だが、先に飛び込んだのはセイバーではなく。

「いよいよだ!!! ようやっと私の番だな! 私の名は尼慈女学院吹奏楽部部長、虎道遥香!!! 故あってこの戦争に馳せ参じた!」

 ◆バトルマニア
  戦いある所に彼女あり、彼女いる所に争いあり。というか率先して乱入してくる。
  寧ろ彼女が戦いの遠因となる事も多い。相当なトラブルメーカー体質。


呵々と笑う威風堂々としたその影は、一瞬の動揺を生み、その動揺へ彼女の声が刺さる。

「応ッ! 見せて魅せようこの音色ッ!!! 【私の虎吸 壱ノ型“霹靂爆散”】!」

周囲の酸素を使い果たして放たれるのは爆発する音声。
声が質量となり壁のように押し伏せる。英霊であれば一瞬足を止める程度かもしれないが、狙いは無論そこではない。

「さて、英雄であればこの程度耐えようが! 貴女はいかに!」

影に隠れた叶星。その音が迫りくる中で手を前に差し出し。

「ごめんね、私もそれくらいは頑張れるわ!」

迫りくる音の壁をただそれだけで断ち割った。
虎道は目を丸め。次の瞬間には牙を剥きだすように笑う。

「よもや! いやしかしこれはまた好敵手! 勝てぬとしても食らいつくが私の流儀! さて」
「そこまでだ、……チッ、少し策を修正する必要がありそうだな、お前、真人と同類か」

虎道を制し、セイバーがその前へ進む。

「さあ、どう呼ばれてるかは分からないけど、少なくともそう簡単には負けてあげないかな~」
「マスター、相手のマスター狙いは中断だ。サポートに回れ、正攻法で行く」

挑発する語尾に応えず、セイバーは剣を構え走り出した。


直下、戦況

123:妙に時間を稼ぐセイバー
45:拮抗
6789:援軍

2:時間稼ぎに徹する

対格差は圧倒的。象と蟻ほどもあるその差。
バーサーカーの振る刀の余波で体幹は揺れ、足は僅かにたたらを踏む。

「チッ、これだから女の身体は!」
「ハハハ!!! 鍛え方が足りないのではないか、セイバー!!! 【霹靂(ちょっと)爆散】!」
「ぬあっ……、礼は後でまとめて言う!」

虎道のサポートを受けながらときに跳び、ときに受け、致命的な一撃を避けるセイバー。
その動きは見る者が見れば気付くだろう。攻撃を仕掛けるようで動きにわずかな隙があり、そこを狙うよう意識を誘導する。
冷静な思考力を持つ相手ならその違和感に気付くだろうが、理性を失ったバーサーカーは馬鹿正直に食らいつく。

その結果生まれたのが異様な拮抗。どちらが傷つくこともなく、どちらが傷つけることもなく。
ただ時間だけが消費されている。そして、それに気づいたのは叶星。

「思ったより時間がかかってる? いや、違うか、時間が稼がれてるんだ。なら」

周囲へ意識を飛ばす。学園の内部であればその触角は何処へも届き。そして違和感を抓み上げた。

「……魔力炉が動いてる。そもそもセイバーの魔力源はおかしい。霊脈からだけであれだけの宝具を展開できるはずはない。となると、……! 空!」

叶星はとっさに星空を見上げる。天上に輝くは北極星、中華においては天皇を意味する紫微星。
そしてそれを守る星の名をセイバーは自らの宮殿に名付けている。霊脈から吸い上げた魔力はあくまでも補助に過ぎない。

「気付いたか。だが遅い。充填は完了している」

セイバーの刀が輝く。青く光るそれは目も眩むほどの星光。銀河の先の曳航。


 \               i                 丶                \    丶
   \                   |              、    /                 、\`
    \    ./         |            \ 丶          、    、丶`     \
.       \ /       ____      '⌒ ヾ、   /\           \ `
        /\     ─=ニ x-‐…'¨㍉、  \/              、丶` \
          \/    --+〈 . : . : . : . : }}   j{,_  \     、丶`
         /\    ______l}: . : . : . : . }{: . :-‐===‐-)Y(__

            /  [!\ ヽ=ィ≠ミ: ./-‐==ニ二 ̄   (⌒

              \\ \ 衫::::::::::∨-==…‐-       ⌒メ
            i          \/:∠_.⌒}::〉,汽、__彡''""⌒` j!、  }!             i
  ____i│______/:::::::::\{:['゙侚〉''"/       `'゙≦⌒         ________!____
   ̄ ̄ ̄ ̄|│ ̄__ノ: . : . 巛ミ彡"¨´¨ゞ/___/  x=ァ   ⌒メ、\        ̄ ̄ ̄│   ̄ ̄
        ___ノリ : . : . : \{{ __________|!⌒x {r=彡′     :: }!.\\           !            「【倚天剣・天柱(ぎおう、てんをつらぬく)】」
       /. : ./: . : . : . : . : . }〃¨¨¨¨¨||! 逅x\         .:  i!  卜 :.、/
   .    /-==!: . : . : . : . : . : //,,斗=ミ,,人 `¨´,》.、\_)>  , ' ノリ  |   }} …‐-/  __/ _/
.  .    / . : . |: . : . : . : . : . . | {{|i:i:i:i:i||(◯)`^゙´  `¨´      /ノ   |  /′        / 7 =‐-
丶`    |: . : . :\: . : . : . : . : ..``|i:i:i:i:i|| 亥冬      ,ィf'′ 从\  {               /
      |: . : . : . f=ミ、 : . : . : . : . |i:i:i:i:i|i : . :亥冬、_  、 ´     (⌒ )ハ \、
      |: . : . : . ゝ彡: .. : . : . : .|:i:i:i:i:|! : . : .`ミx彡´フ/⌒)ハ(⌒  ノリ`¨⌒
      | : . : . : . : . : . : )>、: . : .|i:i:i/: . : . :,,ィf"⌒¨´
      |: . : . : . : . : . : ...ヾミ==-|/:_. : ,,ィf{f' ∧    \/ /

      ヽ-‐‐==ニ二三三三三三彡''"-=====|    / /
.      {///////////////////: . : . : . : . ノ\____/  丶
.       ̄∨///////////////lil!: . : . : . : . : . : //: . : . :ヽ    \
       ∨//////////////il||: . : . : . : . : . ://: . : . : .ノ廴_彡┐
       ∨/////////////ノリ、: . : . : . : ./": . : . /三三三/

        `ー-‐…=====彡⌒ミ‐-=====-‐____/''"⌒>三/
                                /彡"
                                `¨´


 ◆『倚天剣・天柱(ぎおう、てんをつらぬく)』
 ランク:B~A+ 種別:対軍、対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:800人

 三台と並ぶ国防兵器の一つ。通常の兵器を遥かに凌駕する威力と攻撃範囲を持つ。
 稼働させるには大容量のエネルギーが必要となるため
 三台に貯蔵された魔力を受信パネルである刀身に照射、再変換し、集束・加速させることで星光の斬撃として放つ。


直下、戦況

12:直撃
3456:回避判定
789:援軍により阻止

4:回避判定

叶星はその光を見て直感する。これはマズい。
思考は光速より早く進めたとして、あれは星の光、生半可な動きでは躱すことすらままならない。

こめかみの逸話を持ち出したのは完全にブラフ、これでこめかみなど関係なく霊基そのものを蒸発させる気だったに違いない。
【心眼】で避けられるようなものではない、あれはそんな行動すら無視して地ごと抉り取るに違いない。
それを許すわけにはいかないけど、けれど、何よりも今はバーサーカーだ。

放たれるまでのほんのコンマ数秒もない中で、叶星は結論を出す。

「令呪を使うわ。バーサーカー」
「────」

間に合うか、間に合わないか、どうあれどきっとバーサーカーは自分を守る。星の触覚として生まれ、多くに注いだその感情を注いでくれたのに。
そのひたむきな感情に、応えなくてはならない。与えられたものは返す、等価交換の法則であり、願いを叶えたいなら対価を差し出さねば。


直下、回避判定

1:間に合わず
23:令呪全てを使用
456:令呪二画を使用
789:令呪一画を使用

8:令呪一画で退避

「【逃げましょう、バーサーカー】」
「────」

真っ白な光が全てを溶かす中、寸前で令呪の流れが間に合ったのか、巨大な影は姿を消し。
山をも崩さん余波が、ただその直線状に巨大な裂け目を作り出した。

「……はぁ、頭が痛い。ここからまだ宮殿の修繕をせねば」
「む! それに関しては我が部員にやらせよう!!! しかしやはり凄いなセイバーは!!!」
「褒めるな、大したことじゃあない。バーサーカーの方も殆ど消耗させることはできなかったし手の内が割れた」
「確かにそれはそうか……!!!」
「……ライダーも信用はできんし、ここから宮殿を動かすことができん以上、守勢に回らねば。ああ、憂思難忘、いつも私は悪者の側なんだよなあ!」

ブツブツと言いながら頭を掻きむしるセイバー。その様子を微妙な顔で虎道は見つめるのだった。

「ふーむ……、私からすれば十分戦えていると思うのだがなあ」


直下、【倚天剣】の被害

123:学園と近い叶星の身体に重篤ダメージ
456:馨のトンネル使用不可に
789:ガス会社が怒られました

6:馨トンネル使用不可

「何ですかぁ今のぉ!!! 私の掘ったトンネルが八割方埋まったんですけどぉ!!!」
「お、おう。……珍しくキレてるが、どうしたんだコレ」
「ゴシュジン、ワリト、トンネルホルノニハ、ジシンアッタッポインダヨ」


直下、【五日目】終わるにあたってまだ話す時間くらいある? 成功以上であるよ。失敗でないよ

8:あるよ

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回は戦後処理+各メンツの処理。明日の20:00ごろ来れたらいいな。】

【TIPS:亀毛兎角】

「ふん、ボクを呼び出そうなんて物好きがいるとはね、しかもこんな美的感覚のびの字もないような田舎娘が」
「ぴぃぃ……」
「……ゥ」
「しかもその隣にいるそれは何だよ。喋ることもできないし、気持ち悪い生き物だなあ」

召喚されたその男、フェイカーは現れて早々自らのマスターへ暴言を振り撒いていた。
心底嫌そうに、己のマスターであるはずの馨とそれに付き従う、うさぎと名乗る合成獣に唾でも吐き掛けんかという勢いで。

「……ァァ!」
「威嚇するなよ、本当のことを言って何が悪い。正直は褒められるべき美徳だぜ?」
「あ、あうあぁ……」
「……調子狂うな、仕方がない、ボクから話のタネをやるから感謝しろ。マスター、君の願いは?」

フェイカーからの問いかけに馨はしばらく目をグルグルと回し、中途半端な愛想笑いを浮かべ。

「え、えへ……、えへへ……」

息が漏れるような声をあげるので精いっぱいだった。
あまりにも無様なその様子にフェイカーはようやく表情を正し、真顔で詰め寄る。

「……おい、まさかとは思うが、願いがないのか?」
「……は、はいぃ。小さいころに家族は全滅して、お兄ちゃんとも生き別れて、動物当番になるような私が、願いなんて持ってもぉ」
「アゥ!」

噛み付こうとするうさぎを片手でいなし、フェイカーは大げさにため息を。

「お前、お前なあ。じゃあなんでこんな殺し合いに参加したんだよ。それを言えばボクもだが、バカじゃないのか?」
「そう、かもしれません……、私、バカなのでぇ……、でも参加したら何かいいことがあるかもってぇ……」
「アゥア……ッ!!!」
「噛み付くな噛み付くな、ボクはシティボーイなんだぜ、狂犬病にでもなったらどうする」

劣等感、自己嫌悪、疎外感、人が感じる断絶の全てを味わってなお震えるしかできない哀れな小動物。
あまりにも惨めなその姿にフェイカーはただただ落胆した。……だが、ただ一つ救われるならば。

「まあ何だ、お前が嘘を吐けないのはよく分かった。さっきも言ったが正直は美徳だからな」
「ふぇ……」
「ボクはエメラルドを作り続けてきたからか、これでも嘘には敏感でね。お前はハッキリ言ってクズでどうしようもないが、信用はできる」
「ひ、酷くないですかぁ……!?」
「最高の誉め言葉として受け取れよ。ボクに信用されるってのはサンフランシスコに信用されると同意義だ」

あまりにも傲岸な物言いに、ようやく馨の表情からへつらいが消える。
だからといって好感度が変わるわけじゃあないな、美人でもないし。などと思いながらもフェイカーはその手にエメラルドを生み出した。
緑の輝きを一つ、馨へ手渡す。小さいが夜の明かりを反射する翠のそれは浮かんでいるようにすら見える。

「とりあえず願いがないってんならボクの戦いを手伝え。それをお前の願いにしろ」
「キャスターの願いを私の願いに……。ちょっとそれは……、呼んだ責任は取りますけどぉ……」

ハッキリとした拒絶にフェイカーの膝が折れる。

「ここまで言わせておいて断るか? ……まあいいか。とりあえずもう少しの間暇だから話でもしてろ」
「え、えっと……、何の話をしましょうか」
「さっき言ってたなんか可哀想な昔の話とかでいいよ。どうせ暇つぶしだ。あ、あとそこの気持ち悪いの、喋れるようにしてやるから少し待ってろ」
「ェア?」

仕方がないか、とフェイカーは嘯く。何が原因で奇跡が起こるかは分からない。
いつか自分の宝石が、どうしようもないミスのような偶然で生まれたように。どこかでこの偶然がエメラルドのように美しい何かに変わるかもしれない。

「そ、それで……、家族は全員捕まって標本になってぇ……、お兄ちゃんは私の代わりにぃ……、学校でも不器用だってイジメられてぇ……」
「ストップストップ、思ったより重くて夢に出そうだった」

【TIPSを終了します……】


【20:00前後に再開できそうです】

【再開】

突然響き渡る地が裂ける音。先ほどの宮殿の側から伸びる一条の光。
目も眩むほど美しく、全身が粟立つほど恐ろしい恐怖を孕んだそれが真っ直ぐに地面をへし割りました。

「は?」
「ソドムに落とされた炎もかくや、か」

おそらくあれはセイバーの宝具、ならばそれを放った相手は?

「バーサーカーですわね……」
「……無事、ですよね?」
「一瞬魔力の流れを見ましたからおそらく令呪で退避出来てはいるでしょう」

そうであればいいのですけど……。こちらへ襲撃をかけたとはいえ、巻き込んだ以上せめて無事であってくれればと。

「しかし、となるとセイバーにはあまりダメージを与えられなかったわけになるな。宝具を奪えたのは万歳だけど」

毛野原さんをあやしていたフェイカーが疲れたように戻ってきました。
確かに、この霹靂車、絶影を奪えたのはかなりの成果ですがバーサーカーが逃げたということはセイバーにはダメージを与えられなかったということ。
そして今から向かうには……。

「もう夜明けだな」

朝の光が端に見えてきました。これ以上の戦闘行為は基本的に禁止です。
そしてこの朝焼けが来たということは。……隣に立つアーチャーを見ます。

「アーチャー」
「はい」
「ここまでありがとうございました。貴女の協力がなければこのような戦いは出来なかったでしょう。その、性癖はどうかとは思いますが」
「……ええ、その」
「貴女と出会えてよかったと思います。本当ならば土塊さんにもこう言うべきでしたが。貴女方は、私の」

涙があふれてきます。生き残るためなら誰だって、何だって利用してやると言っていたのに。
まったく、私はダメです。どうしようもなく泣いてしまうのです。弱く、逃げるしかないから。だから、言います。

「私の───」
「えっと……、その、申し訳ありませんわ、リュコ様。マスターは」

突然、私の頭をぺしりと誰かが叩いてきました。一体誰かと振り返ると。

             /―<><>― 、

           /´  < 〈i〉  >   ヽ
          /ニ  ´:/^ヽУ/\:i:ヽ/ニ\
         /ニ/斗:i:iニニニYニニニリ:i:i:iヽニニ \
        くニニく/:: 人:i:ヽニニ|ニニニ':i:i:人::/ ̄/
         \ニニ> `ヽ ̄|ニニf:i:i:if ./ニニニ、
     -=:: :: ::/ ̄ヽニУ:i:i:iニニi}:i/〈ニr´^\:: \

  -=:: :: :: :: - ――´―ニニ/ニニニ〈ニニーア― ≧:: \
/:: :: :: ::/ ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\iニニニニ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ\\
:: :: // 爪:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i/:i/ムムく:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i|/ ヽ \
:: ::(    ヽ\´:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i/川川 |:i:i:i:i:i:i:i:iヽ:i:i:i/〕  ):: ::ヽ
\_      \\:i:i:i:i:i:i:i:i/川川川:i:i:i:i:i:i:i/ニニ´     /
         ー/不ヽ~――~―~ \/〈      ノ

        /:i:i/ f´ ー ー /L  r´ ̄  .|〉:i:i:i
       ./:i:i/ ,      /      ,>< | :i:i:i:i
        И/  .|     ./     ∧   .|  :i/\

首のない女がいました───。


「ギャーーーッ!? 新手のサーヴァント!?」

泡を吹きかける私をアサシンが支え、かばってくれます。これはサーヴァントに違いありません!
少なくとも首が無くて人が生きていれるわけがないのですから!!! アサシンに指示を出そうとした私に、首無し女が手を振って。
その手の動きはあの扉の向こうから見た。……え? ……は?

「まさか……、土塊さん!?」

頭がないからよく分かりませんが、おそらく頷いています。……どどど、どういうことでしょうかこれは!?

「西行法師をご存知ですか?」
「いえ……、浅学にて」
「平安時代の僧侶なのですけれど、彼はかつて人造人間……、ゴーレムと言いましたか、それを作ろうとしたのだそうです」
「……ちょっと待ってください、ここでその話題ということは」
「ええ、マスターはそれと同様の方法を用いて作られた人造人間。ゴーレムですわ」

……ハァッ!?


◆ 西行、高野の奥に於いて人を造る事

『撰集抄』において見られる西行法師の作った人造人間。和製ゴーレム。
人の骨から作られているが、不完全なため全身から常に砂が流れる体質になっている。
ゴーレムの性質を持つため、骨のどこかに刻まれた和歌を消さない限りは死ぬことがない。


ちょ、ちょっと待ってください!? ならアーチャー! 貴女は最初から。

「ええ、利用するために黙っていましたわ、おそらくその方が協力を受けやすいと思っていましたので」
「というより気付いてなかったのか? ここまでとは思わなかったがアーチャーが嘘を付いてるのは分かりやすかっただろう」
「……俺は気づいてなかった」
「私も聞いてませんでしたぁ!」

……すっかり騙されていました。いえ、騙してはいませんでしたね。よく考えれば一言もアーチャーは七瀬さんが死んだ、とは言っていませんでした。
ですが、ですがこれは! あまりにも! 酷くないでしょうか!?

「土塊さん!」

表情がないので分かりませんが少し申し訳なさそうな雰囲気があります。ですが今は気にせず言わせてもらいます。

「私は本気で貴女が死んだものと! だから怒っています! そしてよかった! 貴女が生きていて!」

この状況を生きていると言っていいのか疑問は残りますが。なんにせよ彼女は彼女のまま此処にいるのです。
それならばそれを喜んだ方がいいでしょう。いえ、いえ、いえ、私はもう、何が何だか分かっていません。
だからとりあえず駄々をこねる子供のように。わけの分からないことを喚きたてて。怒って、喜ぶことにしました。


直下、今後の方針。

123:一旦全員解散
456:バーサーカーの安否確認
789:↑+対剣騎継続

1:一旦解散

そして疲れ果てた私は。

「泥のように眠っている……」
「いえ、ここまでになるとは思っていませんでしたので……、悪いことをしましたわね」
「それにしても頭は治るのか?」
「頭蓋骨を手に入れれば治るらしいですわ」

アサシンの背におぶわれ、何もすることなく一日中眠っているのでした。

「目が覚めると夕方だったのですが!?」
「よく寝ることはいいことだと思うが」


直下、何をしますか? 【六日目・昼】

1:コミュ (対象:アーチャー/アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:バーサーカーの安否確認
4:セイバー/ランサー/ライダーのマスター捜索
5:銅雀殿の調査(それなりに危険)
6:生徒会へ向かう
7:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
8:自由安価

3:バーサーカーの安否

……寝すぎて頭がいてえですね。
ですが先夜のこともあります。バーサーカーを探してせめて無事だけでも確認しないと。

「しかし場所が分からないんですよね……」

学校に伝わる伝説が彼女の正体ならそれを辿ればいいのでしょう。
先夜の話の通りなら毛野原さんなら場所を知っていたはずですが、セイバーの攻撃でトンネルもほとんど潰れてしまったということですし……。

「まずはそれをやった方がいいだろう」
「ですね、この学校に伝わる話を再現してみましょう」

確かあの時話に出たのは……。

直下

123:『100年に一度、薔薇園の薔薇が全て満開になったとき願い事を言うと叶う』
456:『誰にも見つからず真夜中の時計塔に辿り着けたものは切実な願いを叶えてもらえる』
789:『学院長室には秘密の部屋の入口があり、そこには万能の願望機が秘蔵されている』

5:時計塔の噂

……真夜中の時計塔、でしたね。
しかし今はまだとても真夜中と言えませんが。

「しかし噂が出ているということは何らかの入口があるということではないか?」
「それはそうですね。では一度行ってみましょうか」

真夜中、という条件があるのかもしれませんが、相手の正体が分かっている分調べやすいでしょう。
見つけることができればいいですが。……しかし、時計塔に入り口があるってゴシック小説みたいですね。


直下、時計塔では

123:何も発見できず
456:誰かいた
789:入口発見

3:発見できず

時計塔に上ってしばらく探してみましたが。

「なーんも見つからないです!」
「うーむ……、臭いもしないな」
「そういえばアサシン、獣のイメージは犬とか狼とかでしたが……」
「明確な種族がない未分化な獣の概念だな。相性がいいのは豚だが」

……やっぱりそうなんですか。しかし成果が無いということはやはり真夜中しかないのでyしょうかね。

【昼行動を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
34:騎
5:贋
6:狂
78:槍
9:弓

4:ライダー

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく月曜日の22:30付近に】

【今夜はお休み。明日やります】

【22:40くらいから再開します】

【遅くなりましたが再開】

夕陽が焼けて皴の入った横顔を照らす。顎を擦りながら豪快にライダーが笑う。

「いやあ、手酷く負けたな。仕方ねえわ、アレ完璧にヴァンダル特攻乗ってるからな」
「正直言うとよ、勝てたんじゃねえの? まだ第二宝具も使ってねえだろ」
「それは相手も同じだ。推測が合ってればべリサリウスの奴も海戦に縁があるからな。俺と似たようなモンを持ってるだろうよ」
「だとしても……」

撫子は口ごもり、恐る恐るというように尋ねる。それを聞けば何か決定的に違ってしまうのを恐れるように。

「オッサン、なんでわざわざ二画も使わせた?」

逃走の際、ライダーは撫子に令呪を二画使用することを命じさせた。一画は逃走の補助だとしてもう一画の理由は分からない。
明確な指向性を持たせず、ただ使え、と言われたその魔力が何処へ向かったのか。
それを尋ねることはライダーを信用していないのではないか、本能的に誰に言い訳をするでもなくそう思った。

軽く返してくれればいい。そう願う撫子の予想を裏切り、しばらくの沈黙の後。

「マスター、お前、なんで吸血鬼なんかになってんだ?」
「……あ?」

予想もしていなかった質問に一瞬返答が遅れる。

「えっとだな、アタシの家はすげえんだよ。名家ってヤツだ。それがなんか治まり悪くなって暴れてたらそういう輩に捕まった」
「家飛び出した不良のガキなんざ消えてもしゃあねえとこはあるな、それで?」
「そのあとのことはよく覚えてねえんだよ。気付いたら三か月くらい経ってて、死ななくなってるのは知ってたけど」
「難儀よなあ、生まれてっもんは変えられんし、生きざまってのは生まれである程度決まるもんよ」

すっと傍に寄り、ライダーは撫子の頭をガシガシと撫でる。乱暴で筋張った手の感触。だがそこに撫子は害意を感じない。

「だからオッサンにできることってのはよお、後に続くガキどもをできる限り楽に生かしてやることだ」
「オッサン、いてえ、いてえぞクソオヤジ!」
「ビビんなよ、マスター。少なくとも俺はお前の味方だ。悪党の言うことなんざ信じられねえかもしれねえがな」

できる限り、そう表現するのだろう笑みを浮かべるライダー。撫でる手を強引に振り払い、脛を蹴る。

「……! クソガキ! オッサンがカッコよく決めてんだろうが!」
「金的狙わなかっただけ感謝しやがれ! それで説明したつもりかよ! 信じろって言うんなら説明しろっての!」
「チッ、口の減らねえ。しゃあねえな、あの一回分の魔力は……」


直下、どうしたんすか

123:宝具の強化
456:ちょっとした布石
789:契約の破壊

7:契約の破壊

「ちょっと面倒なもんを壊すための手段用に取りこんどいたんだよ」
「面倒なもんだあ?」
「おう、で、逃げるために使ったっつったら納得するだろ?」
「……ちょい待ち、納得させなきゃいけねえ相手なんだな? っつーことは」

ライダーの考えに思い至ったのか、撫子が口の端を耳まで引き上げた。

「いい性格してるよな、オッサン」
「中々冴えてるな、バカのくせしてよ」

再度ローキックを飛ばし、同じ手は食わんとライダーは跳び上がる。

「いつやるんだ?」
「最高のタイミングで。約束ってのは破るタイミングがある、それに先の戦い、アイツの方は殆ど消耗なしらしいしな」
「そうかよ、マスターはアッパラパーのくせして上手くやるんだな」
「何事も組み合わせだ、陸のバカが海では怪物になることもあらあ。で、腹の傷は大丈夫か?」
「上等、まだイケるぜ」

笑い返すライダーに対し、先ほどまでの不信感が消えていることに撫子は気づく。
これもライダーの手の内かもしれないが。その考えも片隅に置きつつ、少なくとも今は信用することにした。
頭に触れた手の感触だけは、一度も撫でられたことのない身としては、本物だと思っていたかったから。

【他陣営の行動を終了します……】



【六日目・夜(一ターン目)】

夜が来ましたね。

「まだ真夜中というほどではないな」
「バーサーカーの拠点に向かうのならもう少し遅くに動く必要がありそうですね」

フェイカーと七瀬さんの居場所は分かっていますし、再度接触してみましょうか?
しかし、セイバーもまた先夜の戦いですからあの宮殿の場所が割れていることは理解しているでしょう。
一気呵成に攻撃をかけるのも一つの考えですが……。ランサーやライダーの居場所は分かってませんし……。



直下、何をしますか? 【六日目・夜(一ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察
3:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/ライダー)
4:接触 (対象:フェイカー陣営/ランサー陣営)
5:襲撃 (対象:セイバー)
6:自由安価

1:アサシンとコミュ

「……マスター、少し話してもいいだろうか」

珍しい、アサシンから話しかけてくるとは。

「どうしました?」
「昨日の戦い、俺は正直活躍できなかった。だから考えを改めた」
「……えー、何を改めたのですか?」
「マスターに対する認識を。謝罪する、マスター」

……何を謝るのかが分かりませんが。

「結果だけを喋るのは悪い癖です、アサシン。何に対して謝罪しているのですか? それが分からなければ受け入れるも何もないでしょう」
「む。……そうだな、まず、俺は戦うためにこの戦争にいる。それは救世主の威光を示すためだ」
「それは以前にも聞きましたね。それが関係しているのですか?」
「ああ、だがマスターにはそれがない。マスターの望みはささやかだが大切なものだ」

なるほど、アサシンは私を巻き込んだ側だと思っているのでしょうか?

「それはお互い様でしょう、謝ることではありません」
「そうではなく……、そうだな、俺は、マスターを守るべきものだと思っていた。もう少し安全な戦い方もできるはずなのに、と」
「……まあ、それはそうですね。正直なところそれに気付いてたことに驚いていますが」
「む。……まあ、だから昨日の戦いで、マスターが前に出たとき俺は考えを改めた。これは俺たちの戦いだと。だからすまない、謝罪する」

ぽつぽつと、時間をかけて言葉を選んで説明するアサシン。その話は要領を得ないものですが。
おそらく、アサシンは私を守るものではなく共に戦うものだと認めてくれたということでしょう。
……正直な話、戦うのは好きではありません。アサシンクラスの特性から言えばもっと闇討ちや暗殺を行うべきなのでしょう。
生き残るために手段を選ぶべきではないのですから。

……しかし、私は確かにそれを命じませんでした。アサシンが望まなかったというのもあります。
ですが、それはやはり、あの戦いでアサシンが問いかけてくれたからなのでしょう。


────勝ちたくはないのかと。生き残って示すのではなく、示したうえで生き残るのではないかと。

ええ、ええ、ええ、私は逃げ延びたい、私は救われたい、私は認められたい、浅ましくも生き残りたい。


「やはり謝る必要はありません、アサシン」
「……謝罪を受け入れられないということだろうか、そうであるならば仕方がない」
「あ、いえ、そういうことではなくてですね。私もあなたを道具のように思っていたのです。ですからこれはお相子なのです」
「……そうか。共に右の頬をぶったというわけか」

微妙に違う気はしますが……。どう答えたものかと言葉を考えていると、アサシンが何やら首元を触り出しました。
しばらくまさぐっていたかと思うと、スッと取り出したのは小さな輪のようなもの。具体的には分かりませんがおそらく強力な魔力を持っていることが分かります。

「これは?」
「俺の宝具を拘束する救世主の祝福。あくまでこのような形に引き出しているだけで本来は形のないものだ」


                       _ _
                       { r ュ __`i
            _ ......-‐:::::::¨:::::: ̄::Y≠_―_:::_:‐- .、
     , ..-‐::::¨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: {:::::;:::::丶777\:\
   〃:,´::::::::::::::::::::::0:::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::::;::::::::::ヽ///ヽ::::>

   {{/l::::::::::::::::::::::::::::::_:::::: -‐ i__¨_´ノミ:_:::::::::::::::丶//∧

   {'//ゝ、:::::: -‐              `ヽ::::::::::::〉///}
   {//////7,=‐-  _   _   ____ .... '-‐,¨////,{
   {'/////////// ‐-     -       -  ‐  ヽ/////}
   人'/////////{                 }/////}
     丶'///////{                 }/////
      ` ー - ゝ __                 ハ'//
              ¨  ‐ -  - ‐  ¨ ´



 ◆壊放されるべき黄金枷:A+
  アサシンにもたらされた救世主の祝福。
  その精神を確かなものとし、『我ら軍勢、餓獣の群なり』の制御を可能とさせる。

「これを破壊されると俺はおそらく獣に戻る。逆に言えば、最大解放時の獣のままになる」
「……それをわざわざ見せてくれるのですか?」
「マスターなら乗りこなせるだろう」

……これを何らかの方法で破壊すれば、アサシンはあの獣になり果てる。それはつまり真にレギオンになり果てる。
個のない獣の群れ。有象無象に支配された悪霊の形になり果てる。アサシンの願いの否定になる。
霹靂車、絶影を乗りこなした私を信用してくれている。その証なのでしょうけど。

「最悪の際の手段として覚えておきましょう。……使わないという保証ができずに申し訳ありません」
「了解した。よろしく頼む」

そこで言葉は途切れました。……相変わらず無口で話は下手糞ですが。
できるならこのよく分からない獣と共にこの聖杯戦争に勝利、……とはいかないまでも。

「残しましょう、共に」
「ああ」

【一ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
3:騎
4:贋
5:狂
67:槍
89:弓

6:ランサー

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく木曜日の同じくらいに】

【22:35くらいから再開】

ついでに直下、ランサーは昨日の騒動を5以上で知ってる【大爆発】+2

【再開】

「つまんない~~~、マジでつまんない~~~、カチコミしに行こうよ~~~」

長い脚は規則正しく振り回され、メトロノームのようにリズムを刻む。
駄々をこねているような声だが、表情は固まっており、異教の面を思わせる。

「イライラしてるな」
「そりゃあねえ、一応ケルトの人間だし、戦ってなんぼなとこはあるんだよ」
「私の身体はそんなに調べ甲斐が無かったか?」

包帯を巻きながらナゼは棘のある言葉を飛ばす。チェンジリングによって得た異能。
それを改善するために魔術師であるランサーの協力を受けたはいいが、成果は芳しくなく。

「いや、面白いとは思った。でもそれを解くにはもっと高位のドルイドじゃなきゃダメだと思うニャー」
「なら結論は出たな。やっぱ私たちは聖杯を獲るしかないってことだ」
「そういうことだよね。その為にもアタシとしては戦いたいんだけど…………」

直下、ナゼ返答

123:仕方ない
456:条件付き
789:ダメー

8:知ってる

8:ダメー

「ダメー」

ランサーの甘えた声。それが届くかどうかという言葉尻を一瞬で切り捨てる。

「速い! なんでさー、アタシが戦えば戦うほど有利になるってのは知ってんでしょ?」
「それはそうだけどな、昨日の戦いも知ってるだろ?」
「知ってます知ってます、折角だからアタシも参加したかったー!」

蚊帳の外に置かれている境遇を理解しているのか、ランサーの足のリズムが速くなる。

「今こっちが踏み込んだら、どっちかの味方に付くわけだ。そうなるとお前の宝具の性質、バレるだろ?」
「バレてからが本番ではあるんだけど……、一里はあるかなあ」

ナゼの指摘も想定してはいたのだろう。それが故の仏頂面、いくらごねても有利不利は変わらないという判断か。
足のメトロノームがそこでぴたりと止まる。

「でもさあ、ほらさあ、アサシンにやられっぱなしジャン? 正直それは心残りなんだよね」
「ランサーの性質は理解しているつもりだ、だからダメと言うだけは言う」

包帯を巻き終え、ナゼが夜の先へ目をやる。ランサーの視線が一瞬ぶつかり、眼鏡の奥で細められた。

「そういう言い方はズルいと思うな~」
「知っててやってるさ。だからもう少しだけ機を待とう」
「仕方ないニャー」

足のリズムが再開する。退屈ではあるが、と言わんばかりのその動きに、ナゼは僅かに苦笑した。

【他陣営の描写を終了します……】



【六日目・夜(二ターン目)】

夜も更けました。昨夜のことが嘘のように全く動きのない静寂の夜です。
噂通りなら何かしらこれで叶星さんに接触できるかもしれませんが……。


1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察
3:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/ライダー)
4:接触 (対象:フェイカー陣営/ランサー陣営/バーサーカー陣営(判定有))
5:襲撃 (対象:セイバー)
6:自由安価

【10分経ったので選びそうな選択肢からランダム】

直下

147:バーサーカーへ
258:アーチャーへ
369:セイバーの様子見
0:パルプンテ

3:セイバーの様子見

……やはりどう動いているのかは見ておきたいですね。

「アサシン、セイバーの宮殿、どの程度であれば見つからずに向かえます?」
「……昨日の今日、行ける限りは行くだけだな」

それはそうでしょうね、ですがここまで動きがないのも不穏。

「お願いできますか?」
「了解した」

アサシンが霊体化し、動く気配を感じます。
……何か情報を得られればいいのですが、ここまで順調に動いているセイバーです。

「この動きすら察知されているかもしれませんね……」


直下、アサシンの収穫

1:逆に捕捉される
23:いないが……
45:成果なし
6789:状況確認成功

0:特殊判定

   r !      __n__   . |
   ||      .└冖 !  |
    ヽニフ      .くノ   . |   _,,.. -‐ 、_,,....,,_ ,,‐-..,,_
   _n__     ┌―‐┐ | /    x仝x\ / xx   \
   ⊇ ⊆   .└Fマノ ..|/     /ニ二二二二ニ=-_   . \
   (⊆广       .` ┘  .|     / / / |  \ \  \
  __n_     ナT白  .|   /   |  /  ..|    \ \  ∨
  `て 「.      乂.以  .|   /      .|         \ \ . |
   .r'丿      ._n__   .|  〈  ─- _       ./_\ Ⅳ
   _ n_      Zn幺 ..|    \....,,_\\ \ / -‐|/|///
  l リ r┐|       (⊆^ ..|   .─-\斗芋芋ミ ゙ "_抖羔ミ∠/
  └1」 L」          |~"i''─-\ 弋;;ソ  |    |;;ソ //
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |   | . ^''''''^     7''^  | . |
            |        |             | . |
            |       ∧        ┌┐   / .|
            |     ./:::::.   |≧s。     ̄      /
              .√    /::::::::::\|   ≧s。。s≦:::::|  /
              √   /::::::::::::::/ ニ=- _ |〉\::::::::|/
            √   ./::::::::_,,../     /\  \
             ./  _,,....-‐|//∧     ∧//|∨ .|∧\
            / /~"''   |///∧   /  ∨| .∨ j/∧ \
           ./ /     .Ⅵ////∧ /   .|∧ ∨//∧

直下

123:捕獲!
456:さっきのランサー描写は嘘だ
789:宮殿全壊しとる

1:捕獲!

直下、どっちが。偶数で貴女、奇数でアサシン

3:アサシン捕獲!

そしてしばらくして。

『マスター……』
『はい、どうしました? アサシン』

アサシンから飛んできた念話は。

『すまないが捕まってしまった』
『……は?』

……え、サーヴァントが捕まった? ほ? ……どうすりゃいいんですか!?


直下、捕まえたのは

123456:剣
789:騎

3:そりゃセイバーよね

とりあえず問答無用で消滅させられなかっただけ良しとするべきでしょうが。

『ど、どうやって捕まったんですか?』
『む、あの絶影を縛っていた縄をかけられたらしくな……、宝具を使おうとも思ったが、まずは話し合おうと言われ』
『……ッあー、それもそうだな、で納得しましたね?』

そうですね、もちろん戦って示すのも一つですが、一応対話を試みたって話ですもんね。
と、いうことはそれを仕掛けてきた相手は。

『相手はセイバーですね?』
『ああ』
『要求は?』
『とりあえず一度こちらへ一人で来てほしいとのことだ』

ッー……、完ッ璧に虎の口へ飛び込むようなものですよね?
しかしアサシンを人質に取られている以上、従わない場合、間違いなくアサシンを仕留めてくるでしょう。となれば選択肢は限られます。

一つ、アサシンに宝具を使わせ力任せで突破する。
一つ、残り一画の令呪を使用しこちらへ呼び出す。
一つ、誘いに乗りセイバーの元へ向かう。

宝具での突破は失敗した場合、間違いなく敗北でしょう。
令呪使用はリスクが少ないですが、これで残りは0になる。
セイバーの元へ向かえばおそらくは理不尽な要求を呑ませられる。

……これ、かなり厄介な状況ですね?

『返事は今夜中に、ということだ』
『妙に冷静ですね……』


23:50から00:00まで多数決、先に2票。集まらなかった場合は集まった分からランダム

1:宝具の発動で強行突破
2:令呪で回収
3:セイバーの元へ大人しく向かう
4:自由安価

1:宝具発動で強行突破

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。次回、抜け出られるかセイバーの拠点】

【明日やれればやります。やれないときは月曜日まで順延】

【今日はやれそうにないので月曜日まで順延します】

【よく考えなくても月曜日ワクチン接種でした。万が一を考えお休みしておきます。体調で再開は未定】

【ようやく熱が下がったので生存のご連絡。土曜日の20時くらいに再開しますね】

【少し帰れそうにないので22:30からに変更します】

【これまでのあらすじ】

                   ___

                    // ___\``~、、
                      / /二二二二-_ \ \                     剣騎同盟と対抗連盟がぶつかり合い、互いに痛手を受けるも
                  / /二  ̄ ̄ ヽ-|
                    / |||  l| l   | l| | |  |                     戦争の終結後、アーチャーのマスター、土塊七瀬の生存が判明
               |||\|  l|_l/ | l| | |  | |
               |||、从  |ハ /|/| | |  | |
               |||ミ==\|ー==彳| | |  | |
               ||:.        | | | ∧ \

                  \ \ ー ′ .イ / / /   |                 それを受け、再度剣騎陣営に対抗しようとした貴女は
                  \ヽ>‐r< ≦イイ}/.!   |  |
                 | |´ /,| _/  人 |  |  |                  アサシンとの関係を深めつつ、セイバー陣営の偵察に臨む
                 |__-</ニニ\__/:::::≧=-  _|
                    /  |::::二r「「「 ̄\::::::::/    ≧=- __
                   〉  /:::-/ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ::|          ≧=- _
               /  /:::::-|=赤牛=.{    }\ /} ̄ ̄ ̄\       \
              /  {::::::ニハ_____乂__ノ   `'|       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                 /    八:::ニ{..{-└―――`ー―_|__________}     しかし、アサシンから捕縛されたとの連絡を受け
            /丶 ./  }::ニ{..{ニ_::::::::::::::::::::::::::|      \
           / /⌒\ rく {..{ ̄\::::::::::::::::::::|         |               宝具の発動による逃走を試みるが───?
          / /「   \)|   ̄ ̄ | ::::::::::::::::::|    || |
            / ´ |、__つ\)\__/::::::::::::::::::::|    || |
         {___/       |::::::` ̄´:::::::::::::::::::::::::|    || |

【再開】

……しばらく考えましたが、どの方法もリスクがある。ならば必要なのは最悪の状況においてもどれほど相手に損害を与えられるかということ。
そのために必要なのは攻めの一手、逃げるために戦うのが私の本分。逃げるために立ち向かう矛盾こそが私の真骨頂。

なればこそ───!

『アサシン』
『命令を』
『見せつけなさい、その信仰を』
『……承知した。【我ら軍勢、餓獣の群なり】!』


直下、宝具使用判定

12:失敗の上、裁定判定
34:失敗
567:そのままバトル
89:逃走成功

0:特殊判定

   慰   甘   プ  超  銀  私   |                |  一  正  い  正  求  私
   め  っ  デ  高  座  が   |                |  度  論  く   論  め  は
   の  た.  ィ  級  の  求   |                |  も   が  ら  が  て  初
   言  る  ン  ス  一  め  /                   |  存  人  で  人  い  め
   葉  ゥ  グ  イ.  等  て   |                   |  在  を   も  を  ま  か
   な  い  の   |   地  い  〉               \__|   し  救  あ  キ  せ  ら
   ん  仮  よ  ツ  に  る  /                    |   ま   っ  り.  レ  ん  正
   で  初.  う  店   建   の |                   |   せ  た  ま  さ   わ   論
   す  め  な  の   つ   は \  ______     |   ん  例  す  せ.  ! !  な
   わ  の               /⌒    /    、        |   わ  は  が  る       ん
   ! !               /// -ニ二二二二二ニ-_\ \ |.   ! !  有      こ      て
⌒\     / ̄ ̄ ̄ ̄\ /  /./二二二二二二二二-_    |        史      と      __
   \/⌒           V  / /二二二二二二二二二二-  |        以       は     /
                /  /  /二ニニ=――――=ニニ二-_ ⌒\     来         /
                   /|     / |     |     | |   l|  |  | \   / ̄ ̄ ̄\  /
                 | |   |  |     |     | |   l|  |  |  |∨⌒           ヽ|
              | | |   |― 、   /|     | |   ,|―|  |  |
              | | |   |┘└ 、 / .|     | lヽ/ハ  l|  |  |
              | | |   |┐┌__\ |     / /| /   /|  |  |
              | | |  丁'⌒う:fj::ぅミx     ハ ィ:斥⌒\_|  |  |、
              | | |  八  乂⌒ン ヾ\ /   _):fjハ  / |  |  | ゙、
              | | |   |\ ______         乂_.ソ/ /   /  |  \
                  ノ ヽ \  \              ̄ ̄  /   /  /    \

直下

123:暴走、アサシン
456:第三陣営乱入
789:逃走できたし手土産に宮殿ぶっ壊れる

4:乱入したのは

直下

1234:ライダー
56789:ランサー

5:ランサー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

簀巻きにされたアサシンを前に、セイバーはただただその姿を見ている。
目には一切の敵意も、そして親愛の情もなく。ただ情報として捉えているように。

「さて、耶蘇の言う救世主の信徒だそうだが、この絶望的な状況をどう見る?」
「無論、突破する。俺はそうである」
「なるほど、蛮勇極まれりだな」

笑みを見せず、むしろ苛立たし気に歯を強く噛み合わせるセイバー。

「何故こちらに恭順の意を示さん? どう足掻こうと今の状況は絶望的だ、その先が悪くなるとて今を逃げるためにはそれが必要だと考えるだろう」
「……何故と言われても困るが」
「そうだろうとも、赤壁のときもそうだ、そこで大人しく負けていればより迅速に物事は進んだ、あの時の抵抗が戦乱を拡大させたと言って過言ではない」

ガシガシと小柄な足が地面を叩く。その様子をアサシンは眺め、ぽつりと呟いた。

「お前は、愛を知らないのだな」
「いいや、違うぞ。私は愛することが理に適うと思うなら愛するさ」
「そうか、ならばもはやかけられる言葉は少ないのだろう」

互いに理解し合うことは困難である。その結論に、リュコの声が響く。

『見せつけなさい、その信仰を』
『……承知した。【我ら軍勢、餓獣の群なり】!』

アサシンの身体が膨れ上がり、原初の獣が姿を見せる。
大きくため息を吐き、セイバーが手を挙げると同時に、宮殿から魔力弾が掃射される。

「ここから逃げる手段として可能性が高いのが宝具だ。しかし、お前の宝具は制限をかけているがゆえに発動に若干の隙が生じる」

霊基が全て砕けるまで、獣の匂いが完全に消えるまで。油断することなく掃射され。土を砕いたそれが薄くたなびく。

「まったく、まったく気に食わん。何が愛だ、何が情だ、そんなものが必要か、……それがあれば、私は中原に覇を唱えられたか?」

誰にかけるわけでもないその独白に。

「そういうこと考えちゃうのがダメなんじゃないかナ?」
「!?」

影が伸びた。ひゅっと詰まる息を抑え、剣を支点に飛び跳ねる。
先ほどまでセイバーが立っていた位置に突き刺さるのは影の槍。これはアサシンのものではない。
セイバーの前頭部がまたズキリと痛み出し、疼痛に苛立ちが連鎖していく。

「もーう嫌だ!!! 何でお前らいっつもいっつも!!! どいつもこいつも頭で物を考えない、理性で状況を整理しないぃ!!!」

先ほどまでの威容をかなぐり捨てるようにヒステリックな叫びが響く。
影の先、赤黒い槍を獣の前に構え現れたのは、貼り付くような衣装を纏った女戦士。

「生憎、それをしたうえで捨てきるのが戦士ってもんでね。じゃ、殺し合おっか!」

ランサーの槍が風を切って激しく振るわれた。



【戦闘を開始します……】

直下、戦況

12:まずは両陣営アサシンを
34:セイバーの見境ない砲射
567:セイバー苛立ちランサーへ
89:アサシン逃走判定

3:セイバーの砲射

影の槍がランサーを中心に湧き上がる。無数に枝分かれするそれはランサーの指で群れる獣と化した。

「ベルカナ!」

詠唱されるルーンと共に枝分かれしたそれはセイバーと、そしてアサシンを襲う。

「チッ! 無数に分かれる枝、悪いが私は比翼連理なんぞという俗信は信用せん性質でな!」
「ッ……、相変わらず無駄のない攻撃だ」

それぞれが間一髪でかわしたのを見届け、ランサーの舌はゆっくりと赤い唇の上を這う。

「ハハハ、追ってばっかってのもつまんないね、じゃあ次は!」

その言葉を言い切るより早く、影の槍を足場にランサーがセイバーとの距離を詰める。
突き出された槍を受け止めることはせず、ぐらりと体幹を崩すことによってその槍を辛くも逸らす。

「絶影があればまだ抵抗できたものを!」
「たらればはダメでしょう!」

逸らした先に向かうランサーの穂先。だが、その穂先は見据えたセイバーの瞳によりブレた。
何もない空を掠めた槍の先をセイバーが蹴り、影の槍から叩き墜とすと同時に槍に対処していたアサシンへ突き飛ばす。

「……ッ! 瞳術か、怪しい技を使うのはお互い様じゃないの!」
「たらればはなしだからな。どのようなことでも出来てこその王」

セイバーが左手を高く上げ、それに応えるように砲門が顔を。

「では、順当に。【司録星、司るは軍】。骨も残さず蒸発せよ!」


直下、戦況

12:全面的にダメージ
345:かわすも倚天剣のチャージを許す
67:ランサーが受け、宝具発動
89:アサシン逃走判定

0:特殊

//: /:.: : :/, .:.:.:.:.:.:.:./.:.:.://.:.:.:. : /〃 " \:.∨:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',

/: /:.: : ://.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:〃.:.: : / //       ∨∨:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
: /:.: : ://.:.:. : //:.://.:.:.//  / '         ∨∨:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:. ト、.: ;
/:.: : ://.:.:.:/__/:./ /.:.:.//  /         ∨∨:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.: |:.:ヘ:i
.:.: : //.:.:.:/厂Ⅳ厶ミ.: : /〈  /        __,,,,、メイ_i:.:.:.:.:.l.:.:.:.: : |!:.:.i:ト、
:.:. //| .:./.: : :.レハ`Y :./ヽヽー――-<>ァ<テミメミ|:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:. |!.:.:i:l! \

.:.// :|:./Y⌒Y: : :} /:./  }!:::::::::::::::::::::::::/ /: : : しヘ ∨!:.ミメ、.:.:.:. ;.:.:.:|:|!
  { :〃 人 ..リ : : ;/〃  }!:/´ ̄ ̄`Y { i: : Y¨Y: :i  Ⅵ: :.:} _}.:.:小:.:.|:|!
.  V: : : : : : : : :/    //      !::| {:.:.人 リ : ;  刈 //.:.:.:.:./ハ:.:.|:|
 、、`ー―一 ´     / ′      ∨弋 : :_:_:_ノ  //:| /:.:.:.:.:///Ⅵ!j
  ``ミ=====彡´           \`ト、___彡イ|:.:.:.:.: /!|/  }:|!
;      ̄ ̄ ̄ ̄         ::,   ` ー――一'' |:!.:.: /.:.:|   }|
:',::::::::.:.:.:.:                  :.:.:.::::::::::::.:.:.:.  !小:.:.:.:.:|   リ
: ',::::::::.:.:.:.:                   :.:.:.:::::::::::::::.:.:.: /イ.:.:.:.:.l|
: :.',:::::.:.:.:.:                  :.:.:.:::::::::::.:.:.: イ:./:.:.:.:.:l:|
:. :.:.'、                           /:./li| .:.:.:l |
:. :.:.:{ \                        イ:./ i|l.:.:.:l八

: :.:.八         ⊂ニ=ー─=⊃        /:.:.:/  |!: :/
: :ハ:.ヘ\                         イ!リ:.:.:/  〃:/

直下

123:ランサー、平然と宝具をアサシンへ
456:セイバー、頭痛によりあらぬ方向へ発射
789:貴女、絶影に乗って到着

9:雷馬に乗って推参

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

宝具の指令を出して後、一切アサシンからの念話が途絶えました。
あの生真面目なアサシンのこと、そうなったからには考えられるのは失敗し消滅したという最悪の結果。

しかし、パスは途切れていませんし、まだ令呪も手に残っています。
ならば、念話もできない状況……、戦闘が始まってしまった、という可能性が高いでしょう。

そうなってしまえば、私にできることはありません。ビクビクと勝利を願って祈るしかない。

────ええ、ええ、ええ、先夜までは。

「絶影、お出でなさい」

私の声に応え全身の毛が逆立つような感覚。雷馬、絶影がその姿を見せました。
先夜の戦闘後、背に乗っている間に簡易的な隷属の術式をかけておいたのです。
通常なら通らないはずですが、乗っている、という状況であれば私にできないことはない。

……よく考えればかなり増長していたとは思いますができたのでいいのです。

アサシンが最初にSOSを出した段階で乗ってもよかったのですが、相手は元の持ち主であるセイバー。
何が起こるか分かりませんし、確実に不興を買う。避けたかったのですがことこうなってしまっては仕方がありません。

「行きましょう、アサシンの救援に」

絶影が嘶き、雷速でもってその戦場に辿り着きました───。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

辿り着いてまず見たのはセイバーの砲門。そしてそれが向けられた先のアサシンと……、ランサー?
セイバーの砲門は既に魔力弾が充填されています。考えている暇はありません。

絶影の腹を蹴り、アサシンに手を伸ばし、しっかりと強化をかけたうえで掴みあげます。

「な」

混乱していますが無視です。さあ、あとは逃げるのみ。できるなら、絶影が何かしら反応しないことを願って!


直下、逃走結果【マンモスライダー】+1

12:絶影停止
345:セイバーおこも逃走成功
6:逃走成功……?
789:逃走成功

8:逃走成功

【というわけで今夜はここまで。特殊に始まり特殊に助けられましたね】

【次回はおそらく月曜日の同じくらい】

【月曜日の同じくらいにはなりましたが、再開があまりにも遅い時間になりそうなので、今夜はなんらかの幕間でお茶を濁します】

【なので、コンマや安価はないため、気の向いたときに見ていただければ幸いです】

【本筋再開は明日の20時くらいにできればいいな】

【TIPS:唯才是挙】

幼いころから、何かにずっと苛立っていた。
それは自分を馬鹿にする声だったり、才を持たないのに権力を持たない誰かだったり、何故か掠め取られる努力の結果だったり。
先に生まれたのだから偉い、生まれが違うのだから偉い。ああそうか、反吐が出る。

とにかく気に入らなかった、身の回りに蠢く全てが気に入らなかった。

孝だの忠だの仁だの義だの。言葉の綾に過ぎない、既得権益を維持するための妄想に過ぎない。
自分は流されて王と奉じられた人間だ。野心はあるがそれは人並みのそれを上回るものではなく、平穏な人生があればそれでいいはずなのだ。
だから私が人と違うならば、それはきっと頭蓋の中に溢れている、蟲が這いずり回るような疼痛によってである。

「─────酒に対して当に歌ふべし」


酒が頭を刺激したのか、また痛みがぶり返す。私を裏切るもの、私を誹るもの、私を崇めるもの。

全て嫌いだ、才がない羽虫の如き存在だ。耳元で騒がしく飛び、私の頭痛は激しさを増す。
幾つもの場面が頭痛の先端をかすめていく。袁紹との反董卓連合、血に塗れた徐州、官渡での死線。

どの場面を取っても自分が望んだ場面ではない。だが、そこで動かなければ理に合わない。
いやいやながら脚を動かし、剣を振るい、仕方なく民を虐殺した。苦しみはなかったが酷く疲れた。
そもそも私がやるべきことではないのだ、私は大国の陰で一人安穏と暮らす方が向いているのだ。

この頭痛さえ、怒りさえなければ。

「─────我に嘉賓有らば 瑟を鼓し笙を吹かん」


ズキズキと痛む。私を悪人だと誰かが嗤う。その影を踏み、喉元を刺して流れる血を地面に吸わす。
別にどうでもいいのだ。だがこのままにしては士気にかかわる。だから殺したのだ。例え忠臣であろうとも、必要なのだからしょうがない。
才あるものを得ることは難しく、私に理解者はついぞ現れなかった。必要もなかったが。

何もないと言いたければ言え、がらんどうだと噂すればいい。お前たちに必要なものなど、私は元より持ち合わせない。

最終的に私の中には痛みしかなかったのだ。痛みが走る路を理と呼び、それが私を動かしていたのだ。
痛みに浮かされ、馬鹿どもに怒りながら、仕方がなく動き回っていたのだ。

「────明明たること月の如し 何れの時にかとるべけんや」


……月の光をどう取ればいいのか。痛む頭でその答えが出せるわけもなく。

『何、杯の中の月を飲めばいいのだ』

そんな馬鹿な答えは出せるわけがなく、だがそれゆえにそれを言いのける男のことは嫌いではなかった。
自分とは違う、理など持ち合わせない馬鹿の類だと気付いていたが、才はあった。短い付き合いではその才が何かは見極められなかった。

『あるいはもう少しお前の背が高ければな』

人が気にしていることを臆面もなく笑う。その顔はもう既に思い出せない。
痛みの中で、どうしようもない虚しさの中で、もし自分が痛みに突き動かされていなければ。あのような笑い方ができていたのだろうか。

もしもなど考える必要はない、そうであったならばと願う意味はない。痛みが感傷を切り捨て、じくじくと痛む。
痛んだ目で月を見上げ手を伸ばす。だとしても、もし、もしも。

「もう少し背が高ければ」

あの月に手が届くことも、あったのかもしれない。この、痛みを忘れることも───。


【TIPSを終了します……】

【20:10くらいから再開します】

【再開】

絶影の目を隠し、セイバーの方向を見ないようにしてアサシンを馬上へ引き上げます。
雷光によりセイバーに視認できるのも一瞬、認識疎外の魔術をかけ、そのまま離脱。

体重は二倍になりましたが、流石幻獣種に連なる名馬。ものともせずのそのまま危険地域を離脱します。
幸いにもセイバーの姿は見えていなかったようでコンディションに問題はなし。

全速力で駆け、ようやく胸の動悸が収まったときを見計らうように絶影が歩を止めてくれました。
鬣を撫で、その働きに応えます。……なんとか、なりましたか。

「ああ、マスターか」

ようやくそこでアサシンが口を開きました。まったく、本当に。

「すまない、助かった」
「礼はいりません。私たちは戦友のようなものでしょう?」
「……そうだな。だが礼は言う。感謝する、マスター」

真面目な顔で頭を下げるアサシンに、思わず笑ってしまう私なのでした。


直下、逃走した後の戦況

123:ランサー撤退
456:戦闘続行
789:耐えきったうえでランサー宝具

【10分経過したのでこのレスで】

0:自分のコンマで出すとなんかより自演感のある特殊

                 i{_ -                     }}         ______       {{
                 i{_ -                   __ - ⌒ ‐==‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐==‐⌒‐
                 i{               __ -
                   ∨        __ -
                  }!    __ -

                  }!__ -

                    〃
                   }}!
                    //                       __  -======ミ、
                //                   __ - l   /  厂 |三三{ しゝ-==- __
                  //               __ - /    |     / ハ|三三乂__ノ三|  |{
                   //             __ -    /  /     /  / // 三三三三三八  ||
                 く〈             __ -  /   / /  /   /    //f{ | 三三三三三 ハ l{
                 >-====-       /   / /  /   /    /  八 ‐=ニ三三三ニl{ l!  /
                 /  /  / |     /   /   / /  /      /  / : . ヽ         ∨|/
                /   / / :/|  / /   /   / /   /   /三  : : : . ノ            /
          /     / //  |  /  / ′//′ /   / /三   !: : : .
              __ --/ .:/(   |/  / // /  _/ ̄   /三   |: : : : .
          / ニニニ{/ニニ\ /  / __/  /   / /     '三三   |: : : : : .
         ,,ィニニニニニニニニニニニ { 〃 i|      :{ /   {     /三三   |: : : : : :
       rく〈ニニニニニニニニニニニニ ∨:ハ从      ∨         {三三三  j: : : : : :.
       | \ ニニニニニニニニニニ_ ‐=======-- __     丶─__  ̄ : : ─: : : .         /
        |   -- __ニニニニニニi{ l |     |\        ̄\____________, ─=ニ
        |     、  ̄ ‐‐=i{ l | ○  |  \          ───────/ ̄ ̄ ̄ ̄
       /|     \      i{ l |     |    \                 /
     /   |      \    i{ l |     |      \                 /


直下

123:おいついてきました
456:宝具激突
789:戦闘続行の余波で宮殿一つ崩壊

1:追いついてきた

共に笑いあう私たち。しかし次の瞬間、懐の頭骨がカタカタと音を立てました。
これは笑いではありません、完全な警報。危険を知らせるメッセージ。

アサシンも何かを察したのか、周囲に目を凝らし、そしてそれを見ます。

「嘘でしょう……!?」

あの速度で逃げ切ったというのに、一体、どうして!? いえ、どうやって!?


直下、来たのは

123:剣槍
456:槍
789:剣

0:特殊

                                ,  ,ィ´,/ |` /ヾ___  ‘:,{、  ,:' ,.:'_
                           {! ‘:..{|ヽ ! 〈 ー〈    ‘,゙:ミ:i{,イ〃_` ,
                           {、ヽー、冫、ソヘ_i|     ‘:,i!)}!)}( `
                            {、 ヽミ=ヾ 〈ヽノマ/i}      }!^;^;ヾー、__
                               ` …,=´ニ´ ハ,=イ'/i!        /       |
                              ,イル∠ニ¨´∨//ム     i /     /`::.、
                            `¨¨´/´ニ彡´.:' `¨ヾ、____ノ        /.:   ` :.、___,
                               {! ´イ /.,'〃,.:' ,:' , ,.:' ,:’/ル入_      ,.:'.::_          ̄`ーヾ=_‐'
                               {ハ/八小イ;イ/ ;'/ ,'イ炒ノイ`ヽ._/.::::: `ヽ         ` :.、ヾ=_‐'
                               丿 {! jソ斗'//,'i{ヾ^ /i!厶'ノ从_ `  、   ヽ        ヽ ヾ=‐'
                                    {∧  ヽ__ ..:' {!{‐=.;´彡´ `ヽ ‐` : 、      、........  \ \
                            .───´/,'∧ ^ 、 _  `ミ=:^´ ̄`/    ,.:' \       `¨¨`ヽ     〉
                        . .: ´..:::::::.   /{!{´ ム.   ¨¨`//´¨´ /           ヽ        ‘:. /
                   .: ´ ̄ ̄ ̄ ̄  ヽ/ :i! :. Ⅴミ== ´/ /,ー ´         ,.:' ¨゙    `ミ=:::、ニ、 . : ´
                     /         ...::.   /   `  ∨///;´ /   ,.::::.:'´  /             -‐ ¨´
               /       ,. :'¨´'  /  :::..` :、 `¨,.:'´/   ..:..:::::::::..':.ィ´  ....:::::::.. _,. -‐ ¨´
                  ..:ヾ:....._ .........:::.´ /     {!     `    ′/     `¨ヽ:i:::..´   ,.:' ̄
.              ,.:':::::...    ...::::::::Y     |!     `ヽ.::’ /        }!:::.:. /
.             /,.::'´       ....:::}!、    ヽ.     {!  {!._ ___     ,' :..:,:'
         /,.::'         ....::::::::厶ヾ、     ` ー─┼─:、/´¨¨ミ    ,:' .:.:/
         /           ...::. ,.: 'ヾ'入::::.          {!  /.:.:. : /    ,:'.:.:_/
.      /,.:'ー─== 、  ..::: . : ´   }//ヽ:::.        ..:彡ヾ、弋;__ン   ,.:'_.:´/
    / ,.:'......       ゙<.       ∨ヽ.:.:. .:、      .,: ^ 、      ,.ィ´,ィ /
    /  `¨            `  ̄ ̄¨¨/¨¨ヾ;イ¨ヽ_,イ::::::::::::::._,.:──:.、_/
.   ヽ、_          ` 、::...........:..::::./    / /´ ̄ ̄ ̄ ̄.:ヽ  \ ヽ:‐、__}
.    ヽ¨`ヽ:.               ..:::::/    / /         ..::}!-   〉 ヽ \

直下

123:剣槍騎
456:えっ、マスター?
789:エメラルドを届けに来たフェイカー

6:マスター

……いえ、よく見ればアレはサーヴァントではありません。
であれば何故私たちに向かっているのでしょう、こんな夜中に、この学園の中で。

「……アサシンのマスターだな?」

即座にアサシンが私の前に構えました。
私も十分に距離を取り、攻撃に備えます。少なくともこの場所は私含めて誰かの工房ではありません。
そうなると互いにイーブン……とまでは言いすぎですが、まだ戦える目はあります。アサシンもいますしね。

視覚を強化し相手の姿を見ます。一体なぜこのタイミングでマスターが接近してきたのか。そしてそれは誰なのか───。


直下、誰、誰なの

123:虎道(剣)
456:ナゼ(槍)
789:撫子(騎)

6:ナゼ

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回は木曜日の20:30くらいに来れればいいな、と】

【20:30くらいから再開しますね】

【再開】

徐々に距離が詰まり、姿がハッキリと像を結びます。
全身を包帯で覆ったミイラのようなその姿。アサシンが確か言っていました。ランサーのマスターは自らを傷つけ包帯を巻いていると。

「そう言うあなたはランサーのマスターですね?」

私の言葉にランサーのマスターは不敵に笑います。

「掴んでたか。私の名前はナゼ、ナゼ・ナノカ。初めてお目にかかる、コンティノアール家のご令嬢」
「むえっ」

こっちが先手を取ったつもりが相手の方が一枚上だったようです。既にこちらの情報を掴まれているとは。
……そしてよくもまあ、私のことをコンティノアールの令嬢とは。私自身がすっかり忘れていたことを思い出させてくれますね。

いつでも攻撃できるよう距離を取りつつ、相手の目的を探ります。

「それで? アサシンが何の用でしょうか?」
「ああ、それがだ」


直下、ナゼの用

123:マスター狙いじゃ
456:なんか貴女の魔術の話を掘り下げるタイム
789:剣に対抗できないか?

6:なんか掘り下げるタイム

敵意はないと言わんばかりに両手をあげ、ランサーのマスター、ナノカさんはひきつったように笑います。

「手元に軽威力の魔力弾、おそらくは投石をメインとしてる。で、アサシンを控えていつでも襲えるようにしている、だな?」
「……うむっ」

手口を一瞬で割られてしまいました。おそらくは魔眼か何かかと思うのですが……。

「いや何、私はチェンジリングの影響で僅かに妖精眼を持ち合わせていてな」
「チェンジリング!?」
「そこに驚くのかよ、私としてはアンタみたいな妙な魔術を使う輩がいると気づいて近づいたんだが」

いえ、チェンジリングと言えばあの妖精に由来するというまだまだ未知の領域、そんなものが目の前にいるとは!?
少々呆然としてしまいましたが、なんとか気を取り直し、強気を保ちます。

「そんなことのために私に接触したのですか?」
「ああ、あっちはランサーが楽しんでるみたいだから、ちょっかいかけても仕方ないしな」
「……え、本当に?」

アサシンも敵意を感じていないのか、攻撃の体勢を緩めています。

「本当だよ、私はこの体質を治すために戦争に参加してる。それを解く可能性があるなら色んな奴に持ちかけるさ」

言葉の通り、ナゼさんの包帯からは今もじくじくと血が流れています。
どういう魔術かは分かりませんがかなり身体に負担が大きいようです。

「心配してくれるなよ、それで、話を戻すがお前は魔術の原型に近い魔術の継承者、ってことらしいな?」
「……そう言われていますが実際のところは現在の魔術体系には分類できないというだけのこと、実際はそこまでのものでもありません」
「んー? そうなのか? 私からすれば……」


直下、その本質は

123:よく分からない
456:漠然と
789:明確に

1:分かんないけど何かあるってことは決定

私の身体を上から下まで舐めるように見つめ……、いえ、アーチャーのそれとは違いますが。
どちらかというと子供が虫を見るような、好奇の目線。……それもそれで嫌ですね。

「……うん、よく見ても分かんないわ」
「え、そんなオチですか!?」
「何というかな、隠されてるとか分からないとかじゃない、色んなものが混ざりまくって訳が分からなくなってる感じだ」

それはまあ、私の魔術は魔術体系が確立される前のそれですし。型に当てはめることを選ばなかった一族の魔術です。
もっとも、現生人類のそれと同じかすら分からないのですが。

「アンタの身体は普通なんだけど、その中にあるのは少しヤバいかもしれないなあ」
「……そんなに危ないものですか?」
「危ないというより猿に銃を持たせてるようなもんかな」
「猿!?」

馬鹿にされてませんかね!?

「銃で例えたけど、コンピューターかもしれないし電卓かもしれない、使いようはもちろんだけどそれを何として出すかだろうな」

……結局曖昧なままですね。私の魔術の性質は分かっているつもりですが、他人に指摘されるとやはり気味が悪いというか。
何にせよもっと話を深めるべきかと話を続けようとしていた時。逃げてきた方向から大きな音が響いてきました。

「お、決着ついたみたいだ。じゃあ、私も行くから」
「え、ちょっと、まだ話が」
「これはその時にならなきゃわからんと思うんだよな。でもその時になれば確実に分かる。何を出すべきか、何に使うべきか」

そう言いながらナノカさんは背を向けます。追おうと伸ばした手はぴしゃりとした言葉で止められました。

「私には役に立たなさそうだし。じゃあ、次会うときはそれなりに対応するからよろしくね」

私の魔術、絶滅したネアンデルタール人の叫び。魔術の形になるより早い力の塊。
それに向き合う必要など考えたこともなく、ただ淡々と残すことができれば、生き残ることができればと望んでいましたが。

「……私の力とは何なのでしょうか?」

今疑問に思うべきなのか、必要な謎なのか。その答えを出すこともできず、薄雲のような苛立ちを抱え。
懐の頭骨の感触だけを感じているのでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

直下、戦況

12:セイバー勝利
345:セイバー有利
678:ランサー有利
9:ランサー勝利

4:セイバー有利

砲射が轟音を響かせる。降り注ぐ魔力の弾は容易に地面を抉り、勝機をすらも崩す。
中心地で影を駆使し直撃を免れんと動くランサー。その肢を、腹を、抉られた地面が散弾となり食らいつく。

「アッハッハ!!! ヤッバイねえこりゃあ! アルスターの投槍自慢でもこんな連発はできないしねえ!」

血を滴らせ、赤い軌跡が踊り、絵を描く。生臭くも洗練されたそれは、全てが終わったその場所で演者の影を中心に。

「生きていたか。……あぁ? アサシンは逃げたのか?」
「そうみたいねえ、わざわざ逃げた方法を教えはしないけどさ」
「……陣営の性格上ここで襲ってくることはあるまい、喜べよランサー、お前の好きな殺し合いだ」
「そっちは嫌いそうだね、セイバー」
「それはそうだろ、人を殺すには無駄な労力が大きく恨みを買う、リスクとリターンの割が合わん」

息も絶え絶えに、血に塗れたランサーを前にセイバーは剣を抜く。一歩、一歩、勝利を誇示するわけでもなく優位を確信するわけでもなく。
一つ一つ不安要素を潰すように近づき。そして心底嫌だというようにため息を吐いた。

「だが、お前は不確定要素だ。この後の動きを考えるに」
「殺してくれるのかにゃ?」
「ああ、殺すさ。非常に面倒だがな」

跳び上がり、剣が鋭い軌道を描く。ランサーがその口の端に笑みを浮かべた。


直下、結果

123456:セイバー勝利
789:ランサー勝利

9:ランサーの勝利


【というところで今夜はここまで、お疲れ様でした。よく勝ったな……】

【次回はおそらく日曜日の22:30くらいにできればいいかな……】

【今日はお休み、明日やります】

【22:30くらいから再開します】

【再開】

笑みとは本来、威嚇の表情である。セイバー自身も追い詰めた獣が笑むのを見たことがある。人もまた同様に。
そして、獣ならばいざ知らず、人がその笑みを見せたときは。

「ッ」

進めていた脚を即座に止め、直感的に飛び退く。そこには何も訪れない。
ならばただ、ランサーの微笑みがそれだけの力を持っていたか? セイバーの思考が進む。否、そうではない。
確かにその飛び退くまでの一瞬に何かが出ようとしたのだ、推測はそこまで届く。

────だが、そこまでだった。

「アァ?」

既に、遅かった。距離ではない、感覚ではない、ただ因があって果が実っただけのこと。
全身をどす黒い呪いが襲う。黒い槍は肌の表面を長虫のように這い、セイバーにその結果のみを知らせている。

「この槍を、抜かば死ね――──」

ランサーの声が届く。全身の毛穴に鉛を流されるような痛みが襲ってくる。激高することもできないほどの痛み。
激痛に霞む視界の中でランサーの向けた赤黒い槍が心臓のように隆起するのを見た。それは呪いの本質。

与えられたものを返す報復の槍。応報の呪い。

「ちょっと気付くのが遅かったね。君と結んだ呪(まじない)が、『指し報いる』は『私の槍』!」

真名解放と共に、セイバーの全身へ槍が殺到するような痛みが襲い掛かる。それはもはや痛みの形をすら取らない。
全身が膾のように切り刻まれる、血管を百足が這いまわる、頭蓋を割られそこへ酸を注ぎ込まれる。
まともに締めることのできないセイバーの口の端から涎の球が落ちる。震える脚は今にも膝を地面に付けそうで。

「ゲハッ、成程な。これはひどい痛みだ。話す間もなく殺すべきだったか」
「……耐えたか。流石三騎士、それなりに対魔力高いもんね。あとは何かスキルを選んだのかにゃ?」
「器用なのが取柄でな」

 ◆専科百般:A
 多方面に発揮される天性の才能。
 戦術、剣術、武術、学術、医術、詐術、話術、他にも
 料理や学芸全般の専業スキルについて、Cランク以上の習熟度を発揮する。

立っているのがやっとという様子ながら、まだセイバーは剣を構える。
その様子に笑みを深めながら、ランサーは影の槍を自らの周囲に展開していく。

「……チィッ!?」
「戦場で足を止めたら、終わりだよね! もういっちょ! 私が殺す、私が返す、突き殺せ、憑き返せ、【憑き報う(ゲイ)───」
『撤退だ! 流石にこれ以上は耐えられん!』
「─── 死翔の槍 (ボルク)】!!!」


直下、セイバー逃走判定

12345:令呪一画
6789:令呪二画

3:令呪一画で撤退

降りしきる槍の雨がセイバーを消し飛ばす刹那。その姿は闇に掻き消える。

「おっと、逃げられたか」

髪をかき上げ、霊基の損傷を確認するように腕を振る。
並の人間ならば痛みと怠さで動けないだろうが、意にも介さず周囲の痕跡へ目をやり。

「中々楽しかったよね、ホントならもっと正面からヤりたいんだけど」

心底楽しそうに血と砂埃の中で一人、笑うのだった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「マジでなんだよぉ……、なんなんだよぉ……、ああいう脳味噌まで筋肉でできてるような奴がいっちばん嫌いなんだよぉ……」
「泣くなセイバー!!! 私も近くにいてやれずに悪かった!!! で、呪いの方はどうだ?」
「急に冷静になるな……。アレは典型的な返しの呪いだからな……、もう少し休めば治るだろうが……、問題は」

「銅雀殿、キツイよなあ……?」


直下、ランサーは宮殿を【どういうものかはわかるし】+1

123:マスターと協力で自分のものに
456:放置
789:ぶっ壊した

3:自分のものにしよった

銅雀殿にもたれかかっていたランサーの目が、背後からの気配に開かれた。

「おー、ランサー。勝ったみたいだな」
「まーね、で、マスターに相談なんだけどさ」
「何だよ」

嫌な予感がするなあ、という表情を隠しもしないナゼに対し、ランサーが悪戯っ子のような含み笑いで返す。

「この宝具、多分工房に近い感じで簡単に出し入れできないタイプっぽいんだよね」
「ああ、セイバーの銅雀殿な。見たところ損傷が激しいのは司中星に当たる部分だけだから全部壊しとくか?」
「いんやあ、それでねえ、もっと面白いこと考えたのさ。この宝具、奪えないかな?」

ランサーの言葉にナゼは目を皿のように丸め、すぐに考え始める。

「……工房に近いならその術式を解体して上手く潜り込めばできなくはない」
「そうそう、アタシの魔術とマスターの取り換え子としての特性を使えば、完全じゃないにしろ使うことはできるんじゃないかな」
「……それでランサーが純粋に強化されれば、私の願いが叶う算段もあるか?」
「保証はできないけど、純粋な魔力量があがればできることは増えるよねー」

瘡蓋塗れの肌を掻き、漏れ出た血膿をふき取りながら、ナゼは頷く。

「やってみるだけやってみるか。ただし、危険だと思ったらすぐに手は引くからな」
「そうこなくっちゃね。もちろん、マスターの安全は守るよ。失ったら元も子もないしね」


直下、どの程度制御権を手にしたか【流石に他人の宝具】+2

123:全権掌握
456:魔力弾とか撃てるくらい
789:ちょっと魔力量が増すくらい

6:魔力弾とか撃てるくらいには

【夜行動を終了します……】


直下、他陣営判定

12:騎
34:狂
56:弓
78:贋
9:スキップ

0:特殊判定

            ___ゝ: : : :`ー-/:`ヽ、

           <: : : : : : /: : : : :,ィ: : : : :⌒:` .ー-- _
        ――‐': : : :/ {:/{/ {: : : : :}: : : :`ヽ<´
、     r=-、.\: : : : />‐.、    ∨}: : :}: : : : : : : : : :>
..\  」し'ノノ_, ィ: :/ /:_: ァ: : `ー┐  }:/}∧: : :}: : : : :\

  `}`ヽ} }´: : : :/ /:/: : : : }: :ト、  }' ノ  }: : }: : : : : : :`ー--ァ

\_ノ ノノ }`ヽ :{  //{: : : : : :/}:/  ヽ    }: ハ: : : : ‐=‐‐'´
 ト、// 人   ` i / {: :{: : / /  ___ヽ   }/ ヘ∨: : :ト、}
 { ノ/、  `  //  ∨∨ -┬‐‐ァ―..';      ∨: :\
  `ー'   `ヽ、_ノ/-‐ ´  .人 .ヘ  {::::::::::::〉、    }: : :ーヽ
        ヘ j /    /  `ヽ`ー--彡' }、   /: ト、:}
           ∨ヘ   /\    ` .<_/ i   /: : {
              ヽ\.{ △`ヽ、    ノ ノ } /:{\{
            `ヽ`ー- _ _ >‐ ´_ -<: : :ト、{

                  r≧rr-、‐‐ フ///77`ト、
              ノ__ ハ∨ミニニニニ彡'  }
             {ニ7 Y`フくニフ 7===-、 {

             ゙{::{ く⌒}____7:::::::`i })'

              {:::`く ̄::::::::::::::::::::::::, イノ
                 〉ァ- `ー----- ∠ -{
               く./  {  |  |  |   〉
              ┬..┼ ┴‐┼‐ }‐'´

                   {::::::}    .{::::::}
                   {二]     {ニ]

直下

123:バーサーカーの暴走
456:ボクのエメラルドだぞ!
789:剣騎決裂

4:本来貴女にわたるはずだったエメラルドの行方

同刻。

「アーチャー、べリサリウス! お前、それは僕のエメラルドだぞ! 返せ!!!」
「あら、私、貴方に正当な対価は渡したと思うのですけれども」
「受け取ってないぞ!!!」

喧々囂々と顔を真っ赤にして怒っているのはフェイカー。先日壊された工房を再度作ろうとしていたところ、アーチャーの襲来を受けた形だ。
手の中に光る翠の煌きをひょいひょいとフェイカーの手が届かないように弄ぶアーチャー。赤色を通り越してどす黒くなってきたフェイカーを指一本で抑え込む。

「先日ライダーと戦ったとき、協力してあげたでしょうに」
「何!? それは一時的な協力体制だと」
「それはあくまでリュコ様とアサシンとのお話、あなたには何も申し出てはいないはずですわ?」
「詭弁だ! 同盟関係にある陣営が協力するならそれは同じだろうが!」
「そもそもリュコ様とは口約束でしたし?」

両手をぶんぶんと振るフェイカーをエメラルドの使い魔がそっと抑え込みアーチャーから距離を取る。

「あら、使い魔の方が賢いようですけど」
「お前まで裏切るのか!? ……クソっ、このままごねても話は水平線だな。……いいだろう、そのエメラルドはくれてやる。美しいだろ!」
「ええ、あなたの人間性は別に置いておくとして、このエメラルドは私が見たものの中で一番美しい。それは認めざるを得ませんわね」
「……その言葉に免じてやる。だが、それは本来アサシン陣営にくれてやるものだ。だから、値は上げさせてもらうぞ」
「そういうことでしたら仕方がありませんわね。リュコ様に迷惑をかけるのは本意ではありませんし。で、追加の料金は?」


直下、フェイカーの頼み事

123:土塊の身体に対する調査
456:???
789:トンネルの把握

3:ゴーレムの調査

「お前のマスターを調べさせろ」

簡潔に出された言葉にアーチャーの表情が固まる。応える言葉は先ほどまでのじゃれ合いが嘘のように無機質な軍人然とした言葉だった。

「お断りしますわ」

静かに漏れる怒りに気付いてか気づかないでか、フェイカーは一方的に話を続けていく。

「別に助平な意味じゃないぜ。サイギョーってのは千年も前の人間らしいじゃないか。はるか千年前に作られた土人形、気にしない方がおかしい」
「……どのような理由を並べ立てても返答は否です。キャスター、この意味がお分かり?」
「ああ、分かってるとも。だが生憎ボクは空気が読めなくってねえ、昔から業突く張りと呼ばれたもんさ」

明らかな怒りを前に冷たい汗をかきながらも、フェイカーは白々しく口を動かす。

「何も殺そうってんじゃない、どういう構造なのか、どういう理屈なのか知りたいだけだ、だから」
「口を縫い合わせられる覚悟はありますか、キャスター」

ずん、と顔の真横を投矢がすり抜けていく。頬に走った一筋の赤い線、あまりの怒気にそれ以上フェイカーは口を動かすことを諦めた。

「……私はマスターに仕えるためこの戦争に参加しています。その為ならばお前であろうと、リュコ様であろうと、喉を撃ち抜くことは厭いませんので」

黙りこくったフェイカーを残し、アーチャーは消える。完全に気配が消えたところでフェイカーは大きく息を吐き。

「結局代金を踏み倒されたか。……見てるのは分かってるぞ魔獣」
「……オイ、マジデアレ言ッテンノカ?」


直下、フェイカーは

123:マジで人の心がないので
456:興味半分違和感半分
789:一応善属性なんですよ

5:純粋に興味はあるがそれはそれとして


【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく水曜日の同じくらいになるかと思います】

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom