ココア「カードゲーム3番勝負だよ!」 (143)

チノ「どうしたんですか、この袋?」

ココア「カードゲームだよ!」

シャロ「カードゲーム?」

ココア「青山さんがネタ探しの旅で手に入れたんだって。凛ちゃんさんが持ってきてくれたんだ」

マヤ「何なに、カードやるの!?私にやらせて!」

千夜「マヤちゃんこういうのも得意なの?」

マヤ「得意だよー?バカラとかー、ポーカーとか!」ニコッ

メグ「!?」

リゼ「どこでそんなもの覚えた!?青山か、奴の影響か!?」



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リゼ「で、何のカードがあるんだ?」

ココア「えっと……」

ココア「あ、『ポケモンカード』があるよ!?」

マヤ「へえー、なっつかしぃ〜。昔よくやったよ〜」

メグ「私はやったことないなぁ。チノちゃんは?」

チノ「私もないです」

千夜「思い出すわ。誰にも相手してもらえず泣き出すシャロちゃん……」

幼シャロ「千夜がカードやってくれない〜!」エ〜ン

幼千夜「ぼうけんにしゅっぱつー!」

シャロ「あんたのせいよ」


ココア「それと、『ヴァイスシュヴァルツ』と……」

シャロ「ヴァイスシュヴァルツ……?」

リゼ「あー……、なんか名前はよく聞く気がするな。それ」

千夜「そうなの?」

マヤ「夜中とかテレビ見てると、無限にCMやってるよねー」

リゼ「ああ……。って、誰が夜更ししていいと言ったー!?」

マヤ「しまった!」

メグ「あ〜、リゼ先生だ〜」

チノ「先生を通り越してお母さんです」

ココア「それと、『マジック・ザ・ギャザリング』だね」

千夜「すごいわ、3つも入ってたのね」

マヤ「青山さん、太っ腹ぁ〜」ニコニコ

シャロ「ちゃんと褒めてる? それ」ジトッ…

チノ「……。最後のは随分大人向けな感じですね」ジーッ

メグ「そうだね。私にはまだ早いかなー」

ココア「じゃあメグちゃんポケカやる?」

メグ「いいの?」

ココア「もちろん。これが一番簡単そうだし、初めてやるにはピッタリだよ!」ニコニコ

メグ「じゃあ私、やってみるね!マヤちゃん相手してくれる?」

マヤ「えー、私難しいのがやりたかったな〜」

メグ「え〜?」アセアセ


ココア「ダメだよ、難しいのはお姉ちゃん達の仕事だからね!」

リゼ「そうだな、チマメ隊にはまだ早いぞ。見ろ、このモンスターの絵を」

ココア「危ないよー、マヤちゃん食い殺されちゃうよ〜?」

マヤ「いや、カードだし。それに、危ないっていうならポケモンだってモンスターじゃんか!」

リゼ「そうだな、じゃあこのカード達は没収だ」スッ

マヤ「あ!嘘ウソ、もーしょーがないな〜」

マヤ「分かった。いいよ、メグ!私と勝負な!」

メグ「うん!」


ココア「あ、そうだ!」

チノ「?」

ココア「折角ならチームに分かれて勝負しようよ!」

みんな「!」

シャロ「チーム?」

リゼ「お、対抗戦か!いいな!」

ココア「カードは3種類あるから、3対3に分かれて2回勝ったチームの勝ちね」

ココア「はい、くじ引き!」

ココア「……ということで頑張ろうね、千夜ちゃんメグちゃん!」

メグ「できるかな〜」ワクワク

千夜「任せてココアちゃん、こういう時のためにカードは習得済みよ!」スッ!

チノ「それタロットカードです」

シャロ「しかも死神!」

千夜「あら?」

リゼ「こっちのチームはシャロとマヤだな」

マヤ「私とリゼがいれば勝ったも同然だね!」

シャロ「マヤちゃん私は……?」

マヤ「シャロは〜、運悪いから弱そう!」ニコッ

シャロ「なっ!?」

チノ「私はメグさんのサポートと審判です」

ココア「ごめんねチノちゃん、ルール説明は任せたよ」

チノ「くじの結果です、かまいません」

チノ「それよりココアさん、審判に楯突いたら失格ですからね」

ココア「しないよっ、そんなこと!?」

マヤ「それじゃー最初は私とメグな!」

メグ「頑張ろうね、マヤちゃん」

チノ「どちらのセットを使いますか?ピカチュウとイーブイの2つがありますけど」

マヤ「私ピカチュウもーらいっ!」

メグ「じゃあ私イーブイ〜」

マヤ「ねー、箱開けてみていい!?」

リゼ「開けないでどう始めるんだよ」

マヤ「そうだった」ヘヘッ

ココア「随分ちっちゃい箱だね。何が入ってるの?」

シャロ「そりゃカードでしょ」

メグ「えっと……」


マヤ「デッキとー。あ、あとダメカンも入ってるよ!」

ココア「ダメカン?」

千夜「くっ……、ここまでの様ね……」ドサッ

リゼ「もうダメ感を出すな」

千夜「えへ」ニコニコ

メグ「だめかん?って何なの?」

マヤ「ゲームで使うんだよ。それより早く始めようぜー!」ワクワク

チノ「ルールブックは入ってましたか?」

メグ「えっと〜……」

メグ「あれ?」

マヤ「入ってないなー。あ、1枚だけあるよ、ルール書いてあるの!」

リゼ「小さっ!?」

チノ「えっ、これでルール分かるんですか?」

マヤ「わならないことは公式サイトでチェック!……だって」

チノ「しょうがないですね……。検索しながらやりましょう」

チノ「まず、よろしくお願いしますと挨拶して、握手してください」

シャロ「え??」

千夜「礼儀正しいゲームなのね」

マヤ「よろしくー、メグ!」

メグ「よろしくねー、マヤちゃん」ニコニコ

チノ「次に、じゃんけんして勝った方が先攻・後攻を選びます」

マヤ「じゃんけんグー!」

メグ「チョキー。あー、負けちゃった〜」

マヤ「やったー、じゃあ私後攻ー!」

リゼ「後攻?」

ココア「意外だね、マヤちゃんが後攻を選ぶなんて」

マヤ「ポケカはねー、最初のターンにやれること少ないから後攻の方が好き!」

チノ「そうなんですね」

メグ「じゃあ、私が先攻だね」


チノ「そうしたら、デッキをよく切って山札の場所に置いてください」

マヤ「デッキをよく切ってー……」シャッシャッ

メグ「山札の場所に……」

メグ「山札の場所ってどこ?」

チノ「え。えっと……」

マヤ「その辺に置けばいいんだよ、ほら!」

メグ「え〜?」

マヤ「そしたら、手札を7枚引いてー」

チノ「ま、待ってくださいマヤさん、私の仕事を取らないでください!」アセアセ

マヤ「もー、しっかりしてよね?しんぱ~ん」


チノ「マヤさん勝手に進めないでください、私に従ってください」

メグ「あ~、チノちゃん鬼教官だ~」

マヤ「ごめんってー」アハハ

ココア「最近のチノちゃんは女王様気質が出てきたよね」

チノ「え」

千夜「そうね。鞭とか持ち出す日も近いわ」


女王チノ「ビシバシ」ビシバシ

ティッピー「ぎゃあああ……!」


ティッピー「なんでワシじゃ!?」

チノ「持ちません、そんなもの!」

チノ「手札を7枚引いたら、その中から《たねポケモン》を1枚選んで裏向きで場に出してください」

メグ「たねポケモン?」

チノ「何でしょうか、たねポケモンって?」

マヤ「カードの左上にぃ、(たね)って書いてあるやつだよ!」

ココア「メグちゃんのカードには…」

メグ「あ、あったよ!」

チノ「ほんとです。ではそれを場に裏向きで出してください」

メグ「ば?」

ココア「!」バッ!

千夜「!」バッ!


ココ千夜「……」

ココア「えへへ」

千夜「うふふ」

シャロ「? 何してんのよアンタ達。座りなさいよ」


【サイド】[バトル場]〔山札〕
──〈ベンチ〉─〔トラッシュ〕


チノ「《この辺り/バトル場]ですね」

メグ「そっか〜。じゃあ、このカードを出すよ」

《???/たね}

マヤ「私はこれかなー?」

{たね/???》

チノ「手札に他の《たねポケモン》があれば、それらは〈ベンチ〉に裏向きで出せます」

メグ「あ、じゃあこれ?」

《???/ベンチ〉

マヤ「オッケー!」

〈ベンチ/???》

チノ「最後に、山札の上から6枚を裏向きで【サイド】に置いてください」

ココア「サイド?」

メグ「6枚……」

【□□□□□□】《???/バトル場]
《???/ベンチ〉─


ココア「何なの?これ」

マヤ「サイドはねー、全部取ったら勝ちなんだ〜!」

チノ「はい。自分の【サイド】が全部なくなったら自分の勝ちです」

ココア「そうなんだ!」


チノ「では、[バトル場]と〈ベンチ〉のポケモンを表にしたらゲームスタートです!」

メグ「私のポケモンはこれ、《ケンタロス/HP110}!」

リゼ「お、強そうなの引いたな」

マヤ「いいじゃんいいじゃん!よーしいっけー、{HP70/エリキテル》!」

─〈ベンチ/ビカチュウV》─
[バトル場/エリキテル》【■■■■■■】

【□□□□□□】《ケンタロス/バトル場]
──《チルット/ベンチ〉─


メグ「あ、ピカチュウ引いてる!」

ココア「やるね、マヤちゃん!」

マヤ「へへーん、運が味方してるんだな〜!」

千夜「《ピカチュウV》……?Vって何なのかしら」

チノ「何か特別なカードみたいですね」

マヤ「単純に強いカードだよ、きっと!」

千夜「そうなのね……。なら負けてられないわ、メグちゃん!」

メグ「う、うん。じゃあ私の番からだね!」

チノ「はい。まず、ターンの開始に山札からカードを1枚引いてください」

メグ「はーい」

《ドロー/□□□□□'□,)


チノ「次に、ポケモンに《エネルギー》を1枚つけることができます」

メグ「エネルギー……」

ココア「これだね!」

《基本鋼エネルギー/手札)

リゼ「つけるってどうするんだ?」

マヤ「場に出てるポケモンにくっつけておけばいいんだよ」

メグ「そうなんだ〜。じゃあ、これを《ケンタロス/バトル場]につけるね」

《ケンタロス/+'鋼,}


リゼ「で、つけると何がどうなるんだ?」

マヤ「技が使えるんだよ。ほら、《ケンタロス》のカードに書いてあるだろー?」

《無/なかまをよぶ}

マヤ「エネルギーが1個ついてたら、《なかまをよぶ》を使えるようになるってこと!」

リゼ「ふーん」

シャロ「[エリキテル》だと{でんげき/雷》だから、《雷エネルギー》がついてればいいの?」

マヤ「そう!」

ココア「え?でも、今つけたの《鋼エネルギー》でしょ?」

《ケンタロス/+鋼}
《無/なかまをよぶ}

ココア「無が必要なんじゃないの?」

マヤ「あーそれはねー……」

チノ「無色タイプはどのタイプエネルギーでもいいということみたいです」

メグ「へぇ〜」

ココア「そっか、それで色が無いってことなんだね!」

チノ「エネルギーは1ターンに1度しか出せないようですね」

メグ「あとは何ができるの?」

チノ「他には、〈ベンチ〉に《たねポケモン》を出せます。5枚まで出せます」

メグ「《たねポケモン》……。もうないなー」

チノ「あとは……、《トレーナーズ》というカードが使えます」

メグ「とれーなーず?」

チノ「《グッズ》と《サポート》と《スタジアム》ですね」

メグ「ぐっずと……さぽーと……」

メグ「あ、《サポート》ならあるよ?これを使っていいの?」

チノ「はい……。あ」

メグ「?」

チノ「《サポート》は先攻の最初の番には使えない、とあります」

メグ「えー?」

マヤ「ほら言ったろー?先攻はそういうのがあるんだよ」

リゼ「なるほど……、だから後攻を取ったのか」

千夜「マヤちゃん本気ね……!」

ココア「いいね、それでこそチーム戦だよ!」


チノ「それから、《ポケモンの進化》も……」

チノ「できないみたいですね」

シャロ「え」

リゼ「できないのか……」

チノ「《進化》はお互いに最初の番ではできないみたいです」

チノ「あと、ポケモンの技も……」

リゼ「使えないのか?」

チノ「はい、使えません」

メグ「え〜!?」

チノ「技は、先攻だけが使えません」

メグ「じゃあ、もうこれで終わり?」

チノ「そうですね……。技を使わない場合ターンが終わってしまうようです」

メグ「そっか〜。じゃあ私の番は終わりだね」

マヤ「終わったー?じゃあ私の番!」

(■■■■■'■,/ドロー》

マヤ「後攻からは色々できるからねー!一気にやっちゃうよ〜?」ニヤッ

メグ「かかってこい、だよ〜?」ニコッ

マヤ「言ったな〜?ならまず、《基本雷エネルギー》を[エリキテル》につけてー……」

[バトル場/+'雷,/エリキテル》

マヤ「これを使うぜー!」

{サポート/レッドの挑戦》


リゼ「サポートか!」

千夜「どんなカードなのかしら?」

チノ「《サポート》は1ターンに1枚しか使えない、とありますね」

マヤ「その代わり強いんだよ!これはねー、手札を2枚トラッシュしてー……」

シャロ「トラッシュ?」

チノ「使い終わったカードを置く所を〔トラッシュ〕と言うんです」

シャロ「ふ〜ん……」

マヤ「そ!そこに手札を2枚置いて……」

('XX,■■/トラッシュ》

マヤ「山札から好きなカード1枚をゲットできちゃうんだー!」

リゼ「おいおい、手札を2枚も捨てて平気なのか?」

マヤ「へーきへーき!まあ見てなって」

リゼ「……へえ、自信満々だな」

千夜「マヤちゃん、手慣れているわね」

ココア「遊び慣れてるね!」

千夜「いけない娘……!」

シャロ「そこっ、変な言い方しないの!」

マヤ「じゃあ、{HP60/メリープ》をゲットだぜー!」

('■,■■/メリープ》

チノ「使い終わった《サポート》は〔トラッシュ〕へ置くんですね」

マヤ「そ」

マヤ「そんで(メリープ/それ》を〈ベンチ〉に出す!」

〈メリープ》〈ピカチュウV》
[+雷/エリキテル》【■■■■■■】

マヤ「そして攻撃!」

メグ「!」


ココア「攻撃してきたよ!」

千夜「返り討ちよ、メグちゃん!猛牛のパワーを見せてやりましょう!」

メグ「え?えっと……」

チノ「待ってください、攻撃のルールは……」

マヤ「書いてある数字の分がダメージになるんだよ」

{30/でんげき/雷》
{+雷/エリキテル》
──────────
《ケンタロス/HP110}


マヤ「{30/でんげき》だから30ダメージ!」

チノ「反撃とかないです……、ね」

ココア「なーんだ」

千夜「残念。されるがままなのね」

チノ「ダメージを受けたらその分《HP》が減っていきます」

メグ「じゃあ、《ケンタロス/HP110}は《HP80}になっちゃうねー」

《ケンタロス/HP110→80}


ココア「まだまだ元気だね、さすが牛さん!」

千夜「まさに闘牛ね!オーラが漲ってるわ」

ココア「メグちゃん赤いからね!」

メグ「え?」

千夜「ツインテがヒラヒラしてるからじゃない?」

メグ「ええ〜?」アセアセ

リゼ「そのままお前らに突っ込めばいいのにな」

メグ「ダメージを受けたら、その分は覚えておかないといけないの?」

メグ「忘れちゃわないかな……?」

チノ「そうですね、気をつけないといけませんね」

マヤ「そういう時にダメカンを使うんだよ!」

ココア「あ、ダメカンだ」

千夜「!」

千夜「ぎゃぼーー!」

リゼ「!?」

リゼ「急になんだ!?」

シャロ「何、何かのボケ!?」

千夜「……」

千夜「プクー……」

リゼ「あ、むくれた」

シャロ「拾ってほしいなら伝わるやつやりなさいよ!」


チノ「ダメカンはカードに乗せておけるみたいですね」

メグ「じゃあ、今は30ダメージを受けてるから……」

メグ「この《10》のダメカンを3つ置いておけばいいの?」

《ケンタロス/HP110/'-30,/+鋼]

チノ「そうですね」

リゼ「{でんげき/エリキテル》は自分にも10ダメージだってさ。マヤも乗せとけよ」

マヤ「うーん、しょうがないな〜」

[+雷/'-10,/HP70/エリキテル》


チノ「ワザを使ったらターンは終わりですね」

マヤ「うん!じゃあ私の番は終わり。メグの番だよ!」

メグ「よーし、今度はこっちが攻撃するよ〜」

《ドロー/□□□□□'□,)


メグ「今回からは、私も《サポート》を使えるんだよね?」

チノ「はい。それと、それぞれ2ターン目からは《進化》ができますね」

チノ「《進化》させる時は[バトル場]でも〈ベンチ〉でもいいみたいです。その代わり」

チノ「出したばかりのポケモンには進化させられないようです」

リゼ「1ターン待たないといけないのか」

チノ「はい」

ココア「でも今出てるポケモンは全部、前からいるよね」

【□□□□□□】《ケンタロス/-30/+鋼]
──《チルット〉───


チノ「ですね」

メグ「そっかー、じゃあ……」

メグ「……って、進化ってどうやるの?」

チノ「《進化ポケモン》によって決められている《たねポケモン》の上に重ねて出してください」

メグ「そっかー、じゃあ……」

メグ「《チルット/ベンチ〉を《チルタリス/手札)に進化!」

【□□□□□□】《ケンタロス/バトル場]
─《チルタリス/ベンチ〉─


ココア「おお〜!」

千夜「よっ!大統領!」

メグ「えへへ〜」

マヤ「え〜、進化させても〈ベンチ〉にいるんじゃ意味ないんじゃな〜い?」ニヤニヤ

メグ「そっ、そうなのかな……?」アセアセ

ココア「惑わされちゃダメだよ、メグちゃん!」

千夜「そうよ、あれは悪魔の囁きよ」

メグ「はっ、そっか!」

メグ「もぉ〜、マヤちゃんはほんとに悪タイプなんだから〜」

マヤ「へへ〜」ニヤッ

メグ「それじゃあ、次は……」

メグ「《草エネルギー》を《ケンタロス/場]につけるよ」

《ケンタロス/+鋼'草,]

メグ「それから……これ!」

《マサキの研究/サポート}


ココア「《サポート》だね!」

千夜「どんな効果なの?」

メグ「えっと、山札の上から7枚見て……」

《水・スーパーボール・超・ホップ・リングマ・闘・ウールー)

メグ「その中の《トレーナーズ》を2枚まで手札に加えていいんだって」

リゼ「トレーナーズ……」

シャロ「えっと……」


《スーパーボール/グッズ}
《ホップ/サポート}

※トレーナーズ=グッズ・サポート・スタジアム


ココア「この2枚だね!」

《スーパー・ホップ/□□□'□□,)

リゼ「2枚も手に入れられるのか!」

シャロ「便利なカードですね」

ココア「いいよ、メグちゃん!その調子!」

メグ「うん!それなら……」
 

メグ「今手に入れたのを使うね」スッ

《スーパーボール/グッズ}

チノ「《グッズ》は1ターンに何枚でも使えますね」

ココア「便利だね〜、便利グッズだね」

千夜「シャロちゃん何かオススメある?」

シャロ「そうね、切った食材をまな板から直接掬えるボウルっていうのが……」

シャロ「って、そういうことじゃないでしょ!」

ココア「すごいね、スーパーボウルだね!」

リゼ「意味変わってるぞ、それ」

メグ「《スーパーボール》は、山札を7枚見て……」

《超・ホップ・ごっこ・ウールー・バイウールー・ツイン・闘》

メグ「その中の《ポケモン》を1枚もらえるの」

《ウールー/たねポケモン}

メグ「《ウールー》をもらうね」

《手札/□□□□'□,)


メグ「それで……、あ」

メグ「《進化》した番も〈ベンチ〉にポケモンを出せる?」

チノ「あ……、はい。大丈夫ですよ」

メグ「そっか〜、それなら《この子/ウールー)を〈ベンチ〉に」

【□□□□□□】《ケンタロス/+鋼草]
──《チルタリス〉《ウールー〉──

メグ「そして攻撃するね!」

マヤ「お、来るかー!?」

メグ「いくよー、《ケンタロス/+鋼草]の攻撃!」

[-10/HP70/エリキテル》
─────────────
《ケンタロス/HP110/-30/+鋼草]
《無無/あばれタックル/60}


メグ「[エリキテル》に60ダメージ!」

マヤ「あー!?」

リゼ「[HP70/エリキテル》はすでに10ダメージ受けてるから……」

[-10/HP70/エリキテル》

シャロ「HPが0になっちゃいますね」

リゼ「0になったらどうなるんだ?」

チノ「HPが0になったら、ついているカードごと〔トラッシュ〕に置いてください」

メグ「ついているカードって、《エネルギー》?」

チノ「はい」

チノ「それから、メグさんは自分の《サイド/□】を1枚取れるんです」

メグ「あ、やっと出てきた〜、【サイド】」

ココア「そっかー、ポケモンを倒すと【サイド】が取れるんだ」

シャロ「じゃあ、相手を6体倒したら勝ちってことね?」

チノ「そうですね」

メグ「取るって、手札にしちゃっていいの?」

チノ「はい、手札に加えてください」

メグ「やったー、手札が増えた〜」ニコッ

《サイド/□□□□□'X,】
《手札/□□□□'□,)


マヤ「やるな、メグ〜!」

メグ「えへへ、マヤちゃんに一歩リードできた〜!」ニコニコ

千夜「偉いわ、メグちゃん!」

ココア「どうだいリゼちゃん先生、これがウチのメグちゃんの実力だよ!」

リゼ「ぐっ、偉そうに……」

千夜「お宅の生徒さんとは随分差がついておりますわね、おほほほ」

リゼ「なんだと!?」

ココア「それも当然。うちは最先端の『妹ワーク』を推奨してますからね!」

シャロ「妹ワーク!?」

千夜「ツンデレワークは時代にそぐわなくってよ、シャロちゃん?」オホホホ

シャロ「やってるかそんなもんっっ!!」

リゼ「こいつら……」イラァッ…

リゼ「マヤッ!全力で反撃だ!」

シャロ「そうよ、ギャフンと言わせてやりなさい!」

マヤ「……。落ち着けって二人とも、勝負は始まったばっかだぜー?」

チノ「マヤさん冷静です」

ティッピー「一番大人じゃ」

マヤ「{あばれタックル》の反動で《ケンタロス]も10ダメージ受けるよな?」

メグ「そうだね」

《ケンタロス/HP110/-30'-10,/+鋼草]

マヤ「そしたら、私は〈ベンチ〉から[バトル場]にポケモンを出すよ」

─〈メリープ》〈ピカチュウV》─

マヤ「こっちかな?」

{HP60/メリープ》

シャロ「?」

シャロ「後から出した方を先に[バトル場]に出せるの?」

マヤ「?」

リゼ「!」

リゼ「たしかに、〈ピカチュウV》の方が先に〈ベンチ〉に出てたよな」

チノ「あ……えっと……」

マヤ「いいんじゃないの?」

チノ「……、はい……。特に制限は書いてないです」

シャロ「そう。ならいいわ」

マヤ「もう、心配性だな〜シャロは」

シャロ「う……」

リゼ「いや、こういうのは大切だよ。な、シャロ」

シャロ「そっ、そうですね……」テレッ

マヤ「じゃ、{HP60/メリープ》を[バトル場]に出して、私の番!」

(■■'■,/ドロー》


マヤ「大体説明は終わったよね?こっからはガンガンいくよ!」

メグ「いいよー、ドンと来いだよ〜?」

マヤ「じゃあ、まずは(手札/モココ》を[バトル場/メリープ》に重ねて進化!」

─〈ピカチュウV》─
[HP90/モココ》【■■■■■■】


リゼ「こっちも進化したな!」

シャロ「しかも[バトル場]に出てますから、こっちの方が有利ですよねっ?」

リゼ「そうだな!」

マヤ「それからこれ!」

{サポート/博士の研究》

マヤ「(■/手札》を全部トラッシュして、山札から7枚引く!」

メグ「え!?」

ココア「7枚も!?」

千夜「凄いわ、大盤振る舞いね」

シャロ「この博士、千夜のおばあちゃんにそっくりね」

千夜「そう?」

ティッピー「いや、ババァはもっと憎たらしい顔しとるわい」フンス

チノ「落ち着いてください」


('■■■■■■■,/ドロー》

マヤ「これで手札回復〜!」

マヤ「お!いいカード引けるじゃ〜ん!」ニンマリ

メグ「え〜っ、何かな〜?」アセアセ

マヤ「へへ〜、後のお楽しみー!」 

リゼ「そうかー。これがあるから、さっき手札を2枚捨てるのも平気だったんだな」

マヤ「そ!そうやって、先のことまで考えてやるのがカードゲームってもんなんだよー!」

メグ「マヤちゃん頭いい〜」

ココア「マヤちゃんだんだん、かしこキャラが顕になってきたね……!」

千夜「これは…負けてられないわ……」ゴゴゴ

リゼ「お前らにそのキャラは無理だろ」

ココア「そんなことないよ!千夜ちゃん、いくよ!」

千夜「!?え、ええ!」

ココア「マヤはマヤでも畏まったマヤってなーんだ!?」

千夜「……」

千夜「破魔矢!!」

ココア「おおっ!?正解!!」

ココ千夜「どう、賢い!?」

リゼ「……」

チノ「……。うるさいですね……」

シャロ「ダメだこりゃ」

ココ千夜「あれ?」

マヤ「それから《雷エネルギー》を[モココ》につけて……」

[+'雷,/モココ》

マヤ「これ!」

{グッズ/ポケモンキャッチャー》

マヤ「その効果で、{○/コイン》を1回投げる!」

リゼ「コイン?」

マヤ「ある?」

リゼ「ああ、ほら」ピンッ

マヤ「あ」

コイン「」チャリンチャリン


[表/○》

千夜「表ね」

マヤ「こら〜、勝手に投げるな〜!」 

リゼ「え?ああ、ごめん」

マヤ「う〜……。まあいいや、表だし」

マヤ「表がでたら、相手の〈ベンチ〉と[バトル場]のポケモンを入れ替えちゃうんだー!」

メグ「え〜!?」

マヤ「だからー、《ケンタロス]と《ウールー〉を入れ替えて!」

メグ「そんな〜……!」

【□□□□□ー】《ウールー/HP70]
《ケンタロス/-40/+鋼草〉《チルタリス〉


ココア「やるね、マヤちゃん……」

千夜「なかなか手強いわ」

メグ「あ……。《エネルギー》はどうするの?」

チノ「入れ替える時は、《エネルギー》やダメカンはそのままだそうです」

ココア「引っ込めても回復とかはしないんだ」

千夜「〈ベンチ〉でも心休まない……。現代社会の様ね」

シャロ「嫌なこと言うなっっ!!」

マヤ「それで、(手札/メリープ》を〈ベンチ〉に!」

─〈メリープ》〈ピカチュウV》─

マヤ「[+雷/モココ》で攻撃!」

{40/バチバチ/雷》
─────────
《ウールー/HP70}


マヤ「《ウールー]に40ダメージな!」

《ウールー/HP70/'-40,]

メグ「うぅっ……」

ココア「大丈夫、まだやられてないよ!」

千夜「そうね、カードを引いて反撃よ!」

メグ「う、うん!」

《ドロー/□□□□□'□,)

メグ「じゃあ、《ウールー/-40]を《バイウールー/手札)に進化させ……」

メグ「あ」

メグ「進化させる時は、ダメージはどうなるの?」

チノ「ダメージや《エネルギー》はそのままですね」


《バイウールー/HP130/-40]

チノ「ですから、《バイウールー]は{HP90}の状態で出てくるんです」

メグ「そっかー、ありがとう」

千夜「進化しても過去の傷を引きずっているのね」

ココア「私も……あの時膝に受けた矢の傷が……!」ガクッ

千夜「!? まさかココアちゃん破魔矢を!?」

リゼ「破魔矢受けたんなら滅されろよ」

ココア「うぇ!?ひどいよリゼちゃ〜ん」

メグ「えっと……《この子/手札)を〈ベンチ〉に!」スッ

─《チルット/HP50〉《チルタリス〉《ケンタロス〉─

メグ「それから、このカード……」

《ホップ/サポート}

メグ「自分の山札を3枚引く、だって。カードを3枚引くね」

マヤ「ふんふん」

《ドロー/□□□'□□□,)


メグ「あ……?」

メグ「なんだろう、このカード……?」

チノ「何ですか?」

メグ「ほら、これ!」

《ツインエネルギー/特殊エネルギー}

チノ「あ、それはですね……」エット…

メグ「……」ジーッ…

チノ「特に何も制限されていませんね」

メグ「そっか〜。じゃあ《ツインエネルギー/手札)を《バイウールー]につけるね」

《バイウールー/-40/+'ツイン無,]


マヤ「ツインエネルギー!」

リゼ「何だそれ?」

メグ「えっと〜……これはね、1枚で2つ分の無色エネルギーになるんだって」

リゼ「へえ、それは使えるな」

ココア「1枚で2つ分だって、千夜ちゃん!」

千夜「!」

ココア「私達も一心同体、2人分のエネルギーを合わせた応援しよう!」

千夜「そうね!私達が合体すれば……」

千夜「究極の合体応援戦士『千ア』になれるはずよ!」

メグ「チア!?」

リゼ「応援できそうではあるな」

ココア「いくよ千夜ちゃん!」

千夜「まかせて!!」

ココア・千夜「せーのっ!!」

シャロ「うるっさこいつら……」

??「……」

??「私は保登心愛でも宇治松千夜でもない……」ゴゴゴ…

みんな「……?」


松コ「誰でもいいじゃないのよ、そんなこと」ドンッ!

メグ「!?」


みんな「マツコさんでたーー!!!」

シャロ「なんで失敗してんのよっっ!!?」

メグ「ふ〜……。えっと……」

メグ「そしたら、《バイウールー/+ツイン無]で攻撃するね!」

[HP90/モココ》
─────────
《バイウールー/+ツイン無]
《無/コットンガード/30}

メグ「[HP90のモココ》に30ダメージ!」

['-30,/HP90/モココ》


マヤ「へへんっ!そんなんじゃ全然効かないぞ、メグ!」

メグ「む、それだけじゃないもん」プクー

マヤ「?」

メグ「《コットンガード}を使ったら、次の相手の番に《バイウールー]が受けるダメージが……」

メグ「-30されるんだよー?」

マヤ「……!」

ココア「いいねメグちゃん!先手打ってるよ!」

千夜「凄いわメグちゃん!予め防いでおくのが吉なのね!」

マヤ「ふふーん。なかなかやるけど、油断しちゃだめだぜー?」ニヤッ

メグ「え?」

(■■■■'■,/ドロー》

マヤ「私はー、[バトル場/モココ》を(手札/デンリュウ》に進化!」

─〈メリープ》〈ピカチュウV》─
[+雷/-30/HP150/デンリュウ》

メグ「あ!」

ココア「2段階進化だ!」

シャロ「いい流れねマヤちゃん!」

マヤ「だろ〜?強いんだぜー、こいつ!」

リゼ「よーし、こっから反撃だマヤ!」

マヤ「オッケー!」

マヤ「まず《雷》を[+雷/デンリュウ》につけて〜……」

[+雷'雷,/デンリュウ》

マヤ「(手札/これ》を使うね!」

{サポート/マリィ》

マヤ「その効果で、お互いに手札を全て山札の下に戻してー……」

メグ「お互いに?」

マヤ「そう!それで、私が5枚・メグは4枚山札を引くんだー」

('XX,'■■■■■,/マヤ》
《メグ/'XXXXX,'□□□□,)


ココア「手札を入れ替えられちゃったよ!?」

リゼ「こっちは2枚から5枚、向こうは5枚から4枚だ」

シャロ「だいぶお得ですね!」

マヤ「そして(手札/エレブー》を〈ベンチ〉へ!」

─〈エレブー》〈メリープ》〈ピカチュウV》─

マヤ「[+雷雷/デンリュウ》で攻撃!」

メグ「!」

ココア「攻撃だよ、メグちゃん!」

千夜「でも大丈夫、さっきの技の能力があるのよね?」

メグ「そ、そう!《コットンガード》のおかげで、このターンはダメージが-30されるよ〜」

マヤ「へへん、それはどうかなー?」

メグ「?」

{130/ライトニングボール/雷雷》
[+雷雷/デンリュウ》
───────────────
《バイウールー/HP90]
《コットンガード/ダメージ-30}


メグ「え!?」

ココア「ダメージ130!?」

千夜「急にインフレしだしたわ……!」

マヤ「ダメージ-30したって関係ないもんね〜!」ニコッ

メグ「そんな〜!」

《バイウールー/HP90→0}

マヤ「やった〜!1体倒したよ、リゼ!」

リゼ「いいぞマヤ、その調子だ!」

マヤ「うん!」

メグ「え〜ん、やられちゃったー……」ウルウル


千夜「これが数字の暴力ね……!」

ココア「ほんと、数が急に増えると大変だよね」

千夜「そうね、前もラビットハウスが雑誌に載った時はお客さんが増えて大変だったわ」

ココア「やっぱりラビットハウスは閑散としてないとね」ニコッ

千夜「ねー」ニコッ

ティッピー「なんじゃと!?」プンスカ

チノ「良くないですココアさん!」プンスカ

ココア「えへへ〜……」

ココア「って。ひどいよ千夜ちゃん!」プンスカ

千夜「あら?」


マヤ「これで【サイド】は5対5。こっからどんどん逆転しちゃうからね、メグ!」ニヤッ

メグ「うっ……!」

チノ「その言葉の通り、[デンリュウ》の{130/ライトニングボール》による猛攻が始まりました」


マヤ「次のメグのターン。メグは《ポケモンごっこ/サポート}を使って……」

マヤ「《イーブイV》を手に入れて〈ベンチ〉に、《エネルギー》をつけてから攻撃してきた!」

['-60,/HP150/デンリュウ》
───────────────
《ケンタロス/HP110/-40'-10,/+鋼草]
《無無/あばれタックル/60}


マヤ「ま、そんなんじゃ《デンリュウ》はやられないけどね~!」

メグ「次のマヤちゃんの番。マヤちゃんは《ワンパチ》を〈ベンチ〉に、〈ピカチュウV》にエネルギーをつけて……」

メグ「《ケンタロス/HP110/-50]を攻撃してきたの!」

{130/ライトニングボール/デンリュウ》
─────────────
《ケンタロス/HP110/-50'-130,]

メグ「《ケンタロス》が負けちゃって、【サイド】を取られちゃった!」

【■■■■'X,ー/マヤのサイド》


マヤ「次のターン。メグはー、〈チルット〉を[バトル場]に出して《ザングース》を〈ベンチ〉に!」

マヤ「《イーブイV〉に2枚目の《エネルギー》をつけてたな~」

《イーブイV/+超'悪,〉

マヤ「でも攻撃はしてこなかった!《チルット]にエネルギーがついてないからね~」


メグ「その後の番。マヤちゃんは〈+雷/ピカチュウV》に2つ目の《エネルギー》をつけて……」

メグ「また[デンリュウ》の攻撃!」

{130/ライトニングボール/デンリュウ》
────────────
《チルット/HP50/'-130,]

メグ「《チルット》も負けちゃった~!」

チノ「マヤさんは3枚目の【サイド】を手に入れました」

〈ワンパチ・エレブー・メリープ・ピカチュウV》
[+雷雷/-90/HP150/デンリュウ》【■■■ーーー】

【□□□□□ー】《イーブイV/HP190/+超悪]
─《チルタリス〉《ザングース〉─

ココア「勝負はここからだよ、メグちゃん!」

メグ「うん!」

《ドロー/□□□□'□,)


メグ「えっと、《これ/サポート}を使って手札を引いて……」

《ホップ/サポート}
《ドロー/□□□□'□□□,)

メグ「《草エネルギー》を《イーブイV/+超悪]につけるね」

《イーブイ/+超悪'草,]


リゼ「エネルギー3つか!」

シャロ「これで攻撃してくるわ!」

マヤ「お、やっとくるかー?」

メグ「いくよー、《イーブイV/+超悪草]の攻撃!」

[-90/HP150/デンリュウ》
─────────────
《無無無/バディブレイブ/80+}


メグ「それでねー、《このワザ/バディブレイブ}は、《サポート》を使ったターンなら」

メグ「さらに80ダメージ追加だって!」

マヤ「ええ!?」

千夜「ということは、さっき《サポート/ホップ)を使ったから……」

ココア「160ダメージ!?」

マヤ「うそー!?」

[HP60→0/デンリュウ》

《サイド/□□□□'X,ー】
《手札/□□□□□□'□,)


メグ「やった~!」

マヤ「ふ~ん、やるじゃんメグ!」

ココア「これでにっくき[デンリュウ》を倒せたね!」

リゼ「さすがVがつくポケモン、強いな……!」

シャロ「でも、こっちにも〈ピカチュウV》がいますよねっ?」

リゼ「そうだな、次はこっちの番だ!」


千夜「いいわメグちゃん、このままどんどん攻めていきましょう!」

ココア「《イーブイV]でブイブイ言わせてVだよ、V!」

メグ「?」

シャロ「なんて?」

マヤ「だったらこっちもいくよ!」

マヤ「〈ベンチ/ピカチュウV》を[バトル場]に出して……」

[+雷雷/HP190/ピカチュウV》

マヤ「私の番!」

(■■■■■■■■'■,/ドロー》


マヤ「(手札/エリキテル》を〈ベンチ〉に出してー……」

〈エリキテル・ワンパチ・エレブー・メリープ》

マヤ「それからー、《雷》を〈エレブー》に!」

〈+'雷,/エレブー》

〈エリキテル・ワンパチ・エレブー・メリープ》
[+雷雷/ピカチュウV》


マヤ「[ピカチュウV》の攻撃!」

{30×/エレキサークル/雷雷》
────────────
《イーブイV/HP190]


マヤ「{エレキサークル》はー、自分の〈ベンチ〉の数×30ダメージだよ!」

メグ「?」

千夜「かける?」

ココア「そういうワザもあるんだね!」

メグ「へぇ~……」

リゼ「マヤの〈ベンチ〉は……」

〈エリキテル・ワンパチ・エレブー・メリープ》

マヤ「4体だから、120ダメージ!」

メグ「ひゃくにじゅう!」

《イーブイV/HP190/'-120,]


リゼ「よし、《イーブイV]に大ダメージを与えたぞ!」

シャロ「あのポケモンを倒せば勝ちは決まりですよね、リゼ先輩!」

リゼ「ああ、そうだな!」

ココア「まずいよメグちゃん!」

千夜「このまま《イーブイV]を失うわけにはいかないわ!」

メグ「え、え~……?そういわれても……」アセアセ

ココア「とにかく、《イーブイV]を倒されないように戦おう!」

メグ「う、うん……!」

メグ「わかった、やってみる……!」グッ…!

《ドロー/□□□□□□□'□,)

メグ「よ~し、じゃあ……」

メグ「これ!これを使うよ!」

《ポケモンいれかえ/グッズ}


リゼ「ポケモンいれかえ?」

シャロ「直接的な名前ですね……」

ココア「どんな効果なの?」

メグ「え?えっと~」

マヤ「メグの[バトル場]と〈ベンチ〉を入れ替えられるんだよー」

ココア「へえ、そうなんだ!」

メグ「だから、《イーブイV]と《チルタリス〉をいれかえて……」

《チルタリス/HP110]
《イーブイV・ザングース〉

メグ「《チルタリス]に《これ/ツインエネルギー)をつけるね」

《チルタリス/+'ツイン無,]

リゼ「また出たな、《ツインエネルギー》!」

メグ「それで攻撃~」

[HP190/ピカチュウV》
─────────
《チルタリス/+ツイン無]
《無無/スピードひこう/60}


チノ「[HP190/ピカチュウV》は60ダメージですね」

['-60,/HP190/ピカチュウV》

マヤ「ふふーん、そんなんじゃいつまでたっても倒せないよ~?」ニマッ

メグ「それはどうかな~~?」ニコニコ

マヤ「?」

メグ「《チルタリス]はね、《特性》……?を持ってるんだよー」

マヤ「あ!」

千夜「特性?」

メグ「うん。それでねー、《チルタリス》は《ポケモンV》からワザのダメージを受けないんだって」

ココア「え!」

マヤ「うそぉ!?」

リゼ「それは強いな!」

シャロ「じゃあ、《ピカチュウV》じゃどうやっても勝てないってこと?」

チノ「そのようですね」

ココア「すごーい!メグちゃん、カードを使いこなしてるね!」

メグ「え、たまたまだよ~」ニコニコ

ココア「いいね、特性!私も何か特性欲しいな!」

ココア「チノちゃんはもふもふ特性があるもんね!」モフモフ

チノ「ないです」モフモフ

千夜「シャロちゃんは特性欲しい?」

シャロ「そうね。アンタからのダメージが0になるなら悪くないわ」

千夜「……」

マヤ「しょうがねーなー、私の番」

(■■■■■■■'■,/ドロー》


マヤ「じゃあ、私は《にげる》!」

メグ「?」

ココア「え!?」

シャロ「マヤちゃんっ!?」

千夜「敵前逃亡?」

リゼ「ふざけるなマヤぁ!敵に背中を見せるなんて許されると思うなよ!」バッ!

リゼ「最後まで命をかけて戦えー!!」

マヤ「ちげーよ、私じゃなくて[ピカチュウV》がにげるの!」

リゼ「!」

リゼ「なんだ……、それならそうと早く言え」コホン…

リゼ「逃げるなピカチュウ!戦えー!」

マヤ「そっちにも!?」


チノ「[バトル場]のポケモンは《にげる》を使えるみたいですね」

マヤ「《にげる》はー、ついてる《エネルギー》をトラッシュして使えるんだ~」

[+雷雷/-60/HP190/ピカチュウV》

マヤ「《ピカチュウV》は《エネルギー》1個で逃げられるってさ!」

{無/にげる/ピカチュウV》
[+雷'X,/ピカチュウV》

〈'ピカチュウV,・エリキテル・ワンパチ・エレブー・メリープ》
['X,]【■■■ーーー】


ココア「せっかく《ピカチュウV》を倒せそうだったのに……」

メグ「逃げられちゃったね~」ニコッ

千夜「三十六計逃げるに如かずだわ。リゼちゃんはご不満?」

リゼ「いや……。逃げるのも立派な戦術だ……」グヌヌ…

シャロ「先輩……」

マヤ「まーまー。その代わり〈エリキテル》を[バトル場]に出してー、進化!」

[HP110/エレザード》


マヤ「それで《雷》をつけてー……」

[+'雷,/エレザード》

マヤ「攻撃!」

{かいでんぱ/雷》


ココア「あれ、ダメージが書いてないね?」

マヤ「ダメージがない攻撃もあるんだよー。《かいでんぱ》はー……」

マヤ「コインを1回投げて~……」

{裏/●》

マヤ「あ」

リゼ「裏だな……」

マヤ「……」


マヤ「これでおーわりっ!」プイッ

チノ「え」

メグ「失敗しちゃったねー」

ココア「なんだか知らないけどラッキーだね!」

リゼ「かいでんぱ……。どんなワザだったんだ……?」

千夜「怪電波……。あ、シャロちゃんアルミホイルいる?」

シャロ「いらないわよ!」

千夜「そう、いらないのね。余ってたんだけど……」

シャロ「……あ、え?どっちの意味で?くれるのっ??いるいる!」

《ドロー/□□□□□□□□'□,)

メグ「えっとー、どうしたらいいのかなー……?」ウーン…

メグ「あ……。じゃあこのカード使うね!」

《ポケモンキャッチャー/グッズ}


マヤ「あ!」

ココア「さっきマヤちゃんが使ったカードだね!」

メグ「そう~。えっと、コインを投げてー……」

《○/表}


マヤ「げ!」

千夜「表ね」

マヤ「なんだよ~、運任せかよ~」ブーブー

リゼ「お前が言うな」

メグ「えへへ、ごめんね~。表が出たから〈ピカチュウV》と入れ替えてね」

マヤ「くっそ~……」

〈エレザード・ワンパチ・エレブー・メリープ》
[+雷/-60/HP190/ピカチュウV》


リゼ「《ピカチュウV》を引きずり出されたか!」

シャロ「これじゃ、また逃げないといけないですね……!」

ココア「いいねメグちゃん、押してるね!」

メグ「うん!それじゃあ……」

メグ「《闘》を《ザングース〉につけて……」

《ザングース/+'闘,〉

メグ「攻撃っ!」

[-60/HP190/ピカチュウV》
────────────
《チルタリス/+ツイン無]
《無無/スピードひこう/60}

チノ「これでまた60ダメージですね」

[-60'-60,/HP190/ピカチュウV》

リゼ「HP70か……!」

マヤ「ぬー、まずいなぁー……」

(■■■■■■'■,/ドロー》


チノ「《チルタリス]相手では《ピカチュウV》は逃げるしかありませんね」

マヤ「ふ~……。もっかい{無/にげる》を使ってー……」

['X,/ピカチュウV》

マヤ「〈+雷/エレザード》といれかえ!《雷》もつけちゃえ」

〈ピカチュウV・ワンパチ・エレブー・メリープ》
[+雷'雷,/HP110/エレザード》


マヤ「いっくぞ~![エレザード》で攻撃!」

{120/かみなり/雷無》
[+雷雷/エレザード》
──────────
《チルタリス/HP110]

マヤ「《かみなり》は~、自分に30、相手に120ダメージ!」

['-30,/HP110/エレザード》

メグ「またひゃくにじゅうダメージだ!」

リゼ「これなら一撃だな!」

マヤ「それだけじゃないよー?」ニヤッ

メグ「?」


マヤ「《チルタリス]は《雷》が弱点だから、ダメージ2倍だぜー?」

メグ「え」

ココア「2倍!?」

リゼ「じゃあ240ダメージか!?」

ココア「死んじゃう!チルタリス死んじゃうよ!」

リゼ「仕方ない……。弱みを抱えて戦場に出てくるのが悪いんだ……」

千夜「そうね。リゼちゃんだってモカさんにはされるがままだものね」

リゼ「う……。それは言うな……」

ココア「!」

ココア「ということは、もふもふされてもチノちゃん平気な顔してるから」  

ココア「やってもいいってことだよね!?」ガタッ!

チノ「違います。というか攻撃だったんですか」

ココア「……。攻撃じゃないんならなおさらやってもいいってことだよね!?」ガタッ!

チノ「あれ?」

千夜「語るに落ちたわね」

チノ「えー……、これで《チルタリス]は倒されてしまいますね」

《チルタリス/HP110→0]

マヤ「とりあえず《チルタリス]撃破~!」

(■■■■■■'■,/手札》
【■■'X,ーーー/サイド》


〈ピカチュウV・ワンパチ・エレブー・メリープ》
[-30/HP110/エレザード》【■■ーーーー】

【□□□□ーー】[バトル場]
《ザングース・イーブイV・ケンタロス〉


マヤ「これで私の【サイド】はあと2枚!勝ちが近づいてきたね!」

シャロ「そうね!このまま[エレザード》の攻撃で相手を倒していけば……」

リゼ「いや、油断は禁物だ」

シャロ「!」


ココア「反撃だよ、メグちゃん!」

メグ「うん!まず、《ザングース〉を[バトル場]に出して……」

《ザングース/HP100/+闘]

メグ「私の番!」

《ドロー/□□□□□'□,)


メグ「《悪エネルギー》を《ザングース/+闘]につけて……」

《ザングース/+闘'悪,]

メグ「もう一回《ポケモンキャッチャー/グッズ}を使うね!」

マヤ「げ!またぁ!?」

メグ「コインを一回投げて……」


《○/表}


マヤ「うわっ!」

メグ「やった!」ニコッ

千夜「ついてるわ!」

ココア「メグちゃんならきっとどんなポケモンでも捕まえられちゃうよね!」

千夜「そうね!私たちもメグちゃんのしもべよ!」

メグ「え!?」

ココア「姉御!あいつら生意気ですぜ!」

千夜「やっちまいましょうぜ!」

メグ「えぇ~!?」アセアセ

リゼ「ポケモンじゃない、スジモンだそれは」

ココア「例のブツ、仕入れてきやしたぜ」チャカ…

シャロ「ポケットにとんでもないモン忍ばせるな!」

チノ「ただの水てっぽうです」

メグ「水てっぽうできたら、ポケモンだね~」ニコニコ

ココア「でしょ~」エヘヘ

メグ「さ、[バトル場/エレザード》と〈ベンチ/ピカチュウV》を入れ替えて?」

メグ「ぐぬぬ~、しょうがないなー……」

〈エレザード・ワンパチ・エレブー・メリープ》
[-120/HP190/ピカチュウV》


リゼ「まずい!」

シャロ「[ピカチュウV》は《チルタリス》の《攻撃/60}を2回受けてたから……」

ココア「次に強い攻撃を与えられたら倒せるね!」

メグ「うん、だから……」

マヤ「!」


メグ「《ザングース/+闘悪]で攻撃!」

[-120/HP190/ピカチュウV》
──────────────
《無無/ざんこくなやいば/20+}


ココア「ざんこくなやいば!?」

マヤ「うわ~、メグがグレた~!」

千夜「姉御、ポン刀持って来やした!」

メグ「真っ赤なもん見せてもらうか、だよマヤちゃん……」

ココア「刃傷沙汰……!」

リゼ「すごい、完全に姉御キャラをものにしている……!」

シャロ「メグちゃんに変なことさせるな!」

千夜「てへ」

チノ「ココアさんもよく夕食の時になりますよね」

リゼ「それは人参沙汰だ……。そして食え」

ココア「てへ」

チノ「《ざんこくなやいば/20+}は、相手の《ポケモン》に乗っている……」

チノ「ダメカンの数×10の追加ダメージがあります」

[-120/HP190/ピカチュウV》

シャロ「ってことは……」

[HP70/ピカチュウV》
───────────
《ざんこくなやいば/140}


マヤ「うわ!?」

[HP70→0/ピカチュウV》


メグ「やった、[ピカチュウV》を倒せたよ!

ココア「うん!やったねメグちゃん!」

チノ「しかも、今倒したのは《ポケモンV》です」

ココア「?」

リゼ「《ポケモンV》が倒されたら何かあるのか!?」

チノ「はい。《ポケモンV》を倒したら、【サイド】を2枚取れるんです」

シャロ「えっ!?」

ココア「そうなの!?」

千夜「じゃあ……」

《サイド/□□'XX,ーー】
《手札/□□□□□'□□,)


[バトル場]【■■----】

【□□ーーーー】《ザングース]


ココア「これで同点だね!」

メグ「うん!」

マヤ「くっそ~!」グヌヌ…

リゼ「落ち着けマヤ。まだこっちの有利に変わりはない」

マヤ「!」

マヤ「ほんと、リゼ!?」

リゼ「ああ。大丈夫だから勝負をつづけるんだ」

マヤ「……うん、わかったよ!」パァッ!

〈メリープ・エレブー・ワンパチ》
[+雷雷/-30/HP110/エレザード》

(■■■■■■■'■,/ドロー》


マヤ「よーし、まずは……これ!」

{グッズ/スーパーボール》

メグ「あ!」

ココア「《スーパーボール》だね!」

チノ「山札を上から7枚見て、《ポケモン》を1枚手に入れるんでしたね」

(マリィ・マチス・雷・モココ・雷・バチンウニ・雷》

マヤ「それなら{HP90/モココ》をゲットするよ!」

(■■■■■■■'■,/手札》


マヤ「それで、〈メリープ》を(手札/モココ》に進化!」

〈モココ・ワンパチ・エレブー》
[+雷雷/エレザード》


マヤ「それでー、《雷》を〈モココ》に!」

〈+'雷,/モココ》

メグ「!」

千夜「まずいわね……」

ココア「? 何なに?」

千夜「マヤちゃんはまた《デンリュウ》への進化を狙っているのよ」

ココア「へ?なんで?」

リゼ「〈デンリュウ》には{130/ライトニングボール/雷雷》があるからな!」

ココア「あ!」

メグ「え〜、またあの攻撃〜!?」アセアセ

マヤ「ふふーん……。ま、その前に……!」

マヤ「[+雷雷/エレザード》で攻撃!」

{120/かみなり/雷雷》
[-30'-30,/HP110/エレザード》
──────────────
《ザングース/HP100/'-120,]

マヤ「これで《ザングース/HP100]は倒せたね!」ニッ

《ザングース/HP0]

メグ「あー、やられちゃった〜……」

マヤ「それで……」

(■■■■■■'■,/手札》
【■'X,ーーーー/サイド》


チノ「5枚目の【サイド】です!」

マヤ「よっしゃー!」

リゼ「いいぞ、あと1枚で勝利だ!」

ココア「!」

メグ「ど、どうしよう〜!?」ウルウル

千夜「どうしましょう、ココアちゃん!」

ココア「あわわわわ」

千夜「ココアちゃん!?」

ココア「どどどどうする!?」

メグ「お、落ち着こうココアちゃん」ヨシヨシ

ココア「だって……!」

メグ「そうだ、こっちにはまだ《イーブイV〉がいるよ!」

千夜「!」

千夜「そうだわ、《イーブイV》には《ダメージ160}のワザがあるじゃない!」

ココア「!」

ココア「そうだよ、それなら負けるわけないじゃん!」

リゼ「でもたしか、《イーブイV〉は《HPが100}しかなかったよな?」

シャロ「《ピカチュウV》の攻撃で90ダメージ受けてましたよね」

[+雷/モココ》
[-60/HP110/エレザード》【■ーーーーー】

【□□ーーーー】[バトル場]
《イーブイV/HP100〉《ケンタロス/HP110〉


チノ「《イーブイV》なら[エレザード》を倒せますけど……」

メグ「次で[デンリュウ》に進化されたら……」

ココア「……」

千夜「……」

メグ「……」

ココ千夜「あわわわわわわ」ガクブル

メグ「ウェ〜ン、モウダメダヨォ〜」ウルウル


チノ「考えても仕方ありません。とりあえずカードを引きましょう」

メグ「うん……」

イーブイV/HP190/90]
《ドロー/□□□□□□□'□,)

メグ「《イーブイV]で攻撃……!」

[-60/HP110/エレザード》
《イーブイV/バディブレイブ/80}


マヤ「[エレザード》はやられちゃうか〜」

[HP0/エレザード》


チノ「これでメグさんの【サイド】もあと1枚です!」

《サイド/□'X,ーーーー】
《手札/□□□□□□□□'□,)

マヤ「で、私は〈モココ》を[バトル場]に出して……」

[HP90/モココ》【■ーーーーー】

【□ーーーーー】《イーブイV/HP190/-90]


マヤ「1枚山札を引くからな……!」

リゼ「最後のドローだな……」

チノ「……」ゴクリ…

リゼ「……」ゴクリ…

ココア「ゴクリ……」

千夜「喉乾いちゃったわ……」ゴクリ…

シャロ「……」


(■■■■■■■'■,/ドロー》

マヤ「……!」

マヤ「……」

マヤ「はぁ〜〜あ」ガックリ

メグ「?」

マヤ「[モココ》でこうげ〜き」

ココア「!」

{40/バチバチ/モココ》
《イーブイV/HP190/-90]


マヤ「これで終わり〜。あーあ、ダメだめ」

リゼ「《デンリュウ》はなかったか……」

シャロ「運がなかったわね……」

メグ「うそ!」

ココア「やった〜!」

千夜「これで決めましょう、メグちゃん!」

メグ「う、うん!」

メグ「《マリィ/サポート}を使って、お互いに手札を入れ替えて……」

メグ「《イーブイV]の攻撃!」

[HP90/モココ》
《バディブレイブ/80+}

メグ「《サポート》を使ったから、ダメージが+80だよ!」

マヤ「ぬぬぬ……!」


マヤ「やられた〜〜!!」

[HP0/モココ》

《サイド/'X,ーーーーー】
《手札/□□□□□'□,)


チノ「【サイド】を全て取ったので、メグさんの勝ちです!」



・・・・・・・・・


メグ「やった〜〜!!勝ったよ〜!」

マヤ「うぇ〜〜ん、リゼ〜〜!」シクシク

リゼ「泣くなよ」

マヤ「シャロの不運が伝染った〜〜!」シクシク

シャロ「なっ……!?」

ココア「やったねメグちゃん!大勝利だよ!」

千夜「おめでとう、すばらしい戦いだったわ」

メグ「えへへ〜、ありがとう〜。2人のおかげだよ〜」

チノ「ほとんど賑やかししかしてませんでしたけどね」

メグ「チノちゃんもありがとね」ニコッ

チノ「あ、いえ。……審判ですから、当然のことです」テレッ


チノ「どうでした?ポケモンカードは」

メグ「楽しかったよー。初めてやったけど、全然難しくなかったー」

マヤ「でもさー、手札にエネルギーばーっか溜まって全然ポケモン出せないんだもん」

マヤ「やんなっちゃうよなー!」

リゼ「ま、それは時の運だな」


メグ「楽しかったね~、マヤちゃん」ニコニコ

マヤ「ふん!次やったら負けないからなー!?」

メグ「えへへ~、またやろうね」


・・・・・・・・・・・


マヤ「メグ!この試合は負けたけど勝負はまだこれからだからな!」

メグ「あ、そっか」

マヤ「リゼ、シャロ!仇は討ってよね!」

リゼ「ああ」

シャロ「任せて!」

千夜「ならシャロちゃん、私と勝負しましょう」

シャロ「!」

シャロ「いいわ。積年の恨みを晴らしてやるわ!」

千夜「うふ、楽しみね」

リゼ「今度はシャロと千夜か。頼んだぞ、シャロ!」

シャロ「リゼ先輩……。はい、任せてください!」

ココア「頑張って千夜ちゃん!」

メグ「千夜さんふぁいと~」ニコニコ


千夜「あ!」

ココア「?」

千夜「でも困ったわ。ここで私が勝ったらココアちゃんの出番がなくなっちゃう……」

千夜「負けたほうがいいのかしら」

ココア「!?」

リゼ「なんだ、八百長か!?」

ココア「き、気にしなくていいよっ!全力でいこう千夜ちゃん!」アセアセ

シャロ「そうよ、手を抜いたら許さないから!!」

千夜「そう?じゃあ遠慮せず勝つわ」ニコッ

チノ「千夜さん強気です」

チノ「では、次は『ヴァイスシュヴァルツ』で勝負です」

チノ「どちらのセットを使いますか?」

シャロ「どっちでもかまわないわ」

千夜「私もよ」

チノ「ではシャロさんはこっちを、千夜さんはこれをどうぞ」

ココア「千夜ちゃんのはどんなカード?」

ココア「……あれ?」


千夜「『カードキャプターさくら』……とらいあるでっき?」


メグ「え?これがばいしゅしゅ……わるつ?のカードなの?」

千夜「シャロちゃんのは?」

シャロ「こっちは『新サクラ大戦』……って書いてあるわ」

リゼ「ヴァイスシュヴァルツに浪漫の嵐……。何だこれ?」

千夜「そっちもさくらなのね」

ココア「まさにさくら対戦だね!」

チノ「……」

ココア「っていうか、違うアニメのカード同士で戦うの?」

シャロ「そうなんじゃない?」

千夜「あ」

千夜「箱の裏に書いてあるわ」

シャロ「?」

マヤ「何なにー?」

千夜「ヴァイスシュヴァルツはアニメやゲームから多数の作品が参加しているゲームです……」

千夜「ですって」

ココア「へー、なんだかすごい!」

リゼ「思い切ったカードだな」


ココア「箱の中には何が入ってた?」

千夜「カードと……」

リゼ「クイックマニュアルも入ってるな」

チノ「ほんとですか?なら私が読みます」

リゼ「ああ、頼んだ」

マヤ「あとなにこれ、プレイマット?」

メグ「あ、ほんとだ」

メグ「これがあれば、どこにカードを置けばいいかわかっていいね」

ココア「こういうの、さっきのには何で入ってなかったのかな?」

リゼ「金額の問題じゃないか?あっちの方はかなり小さな箱だったし」

マヤ「カードだけでぎっちぎちだったもんなー」

ココア「そっかー」

チノ「ではさっそく始めましょう」

チノ「まずデッキを置いて山札にします」

千夜「?」

シャロ「置いたわ」

千夜「待ってチノちゃん、挨拶と握手は?」

チノ「え?」

シャロ「は?」

チノ「あ……」

チノ「……ないですね、このゲームには」

千夜「そんなっ!?」ガタッ
 
千夜「ダメよ、伝統ある格式は守らなければ!」

シャロ「うるさいわね……」

千夜「よろしくお願いします、シャロちゃん」ギュッ

シャロ「はいはい」

チノ「それで、じゃんけんで先攻後攻を決めてください」

千夜「じゃんけん……ぐー」

シャロ「パーよ」

千夜「あ、負けちゃった」

シャロ「じゃあ私が先攻ね」


チノ「次に、山札から5枚引いて手札にします」

千夜「5枚ね」

(■■■■■/シャロの手札》

《千夜の手札/□□□□□)


チノ「その後、手札の入れ替えができます」

シャロ「いれかえ?」

千夜「どうやるの?」

チノ「好きな枚数の手札を控え室に表向きで置いて、同じ枚数引いてください」

千夜シャロ「控え室?」


(ストック)[前列](思い出)
(クライマックス)〈後列〉(山札)
〔レベル〕【クロック】(控え室)


チノ「控え室には使い終わったカードをお置くそうです」

マヤ「さっきのトラッシュといっしょだね」

メグ「そうだね」

シャロ「なるほど……」


千夜「それで、どのカードをいれかえたらいいのかしら?」

チノ「レベル0以外のカードは入れ替えてしまっていいみたいですね……」

千夜「れべるぜろ?」

チノ「えっと……、カードの左上の数字がそうです」


┌──
│(1)
│(0)

シャロ「2つあるけど……」

チノ「上がレベル、下がコストです」

シャロ「うん」

千夜「それなら私は2枚いれかえてみるわ」

シャロ「あ、私も……」

《手札/'XX,□□□'□□,)


チノ「そうしたら、『レッツ!ヴァイスシュヴァルツ!!』」

みんな「!?」

チノ「……の掛け声でゲームをスタートしてください」

ココア「なにそれ!?」

チノ「いや……。そう書いてあったので」

千夜「そう……。なら、本気でやらないといけないわね」

シャロ「え……」

千夜「さ、始めましょうシャロちゃん!血で血を洗う、さくら対戦」

千夜「埋めてあげるわ、桜の木の下!」

シャロ「演歌?演歌の入り?」

千夜「レッツ!」

シャロ「あっ……」


千夜シャロ「ヴァイスシュヴァルツ!!」

シャロ「まずは私から。チノちゃん、よろしくね」ニコッ

チノ「任せてください」

チノ「まずは『どろーふぇいず』です。手札を1枚引いてください」

マヤ「!」

シャロ「わかったわ」

マヤ「先攻も引いていいの?」

チノ「え?ああ、はい。引いてもかまいません、とあります」

マヤ「へぇ~、そうなんだ」

メグ「さっきは引けなかったもんね」

リゼ「そういうの、ゲームによって違うんだな」


(■■■■■'■,/ドロー》

シャロ「引いたわ」

チノ「次は『くろっくふぇいず』です」

シャロ「?」

千夜「くろっく……?」

ココア「時計?」

リゼ「何するところなんだ、それ?」

チノ「えっと……、手札を1枚【クロック置き場】に置くことで」

チノ「手札を2枚引けます!」

シャロ「ほんと?それはお得ね!」

シャロ「どうやって置くの?」

チノ「あ……、表の縦向きで出してください」

{>∀/シャロ・表縦横》

《千夜・表縦横/A<}


シャロ「ならこうね!」

【ーーーーーー'∀,/クロック》

チノ「はい。それで2枚引いてください」

シャロ「いいわ」

(■■■■■'■■,/ドロー》

チノ「その後は『メインふぇいず』です」

チノ「メインふぇいずでは色々できるみたいです」

千夜「色々?」

マヤ「さっきみたいに、モンスターを出したりカードを使ったりだろー?」

チノ「はい……、そうですね」

チノ「まずはキャラを使ってみましょう」

シャロ「キャラね。どうやって使うの?」

チノ「カードを使うには、まず自分のレベルがカードのレベル以上でなくてはなりません」

シャロ「自分のレベル?」

リゼ「そんなのあったのか?」

マヤ「ほら、プレイマットに〔レベル〕ってとこがあるじゃん!」


(控え室)【クロック】〔レベル〕
(山札)〈後列〉(クライマックス)
(思い出)[前列](ストック)

リゼ「ほんとだな」

チノ「それからコストがあれば支払う必要があります」

シャロ「これにはないわ」

チノ「では、《レベル/0}にはもう制限はありませんね」


チノ「舞台の[前列]〈後列〉の好きな所に《すたんど》?で出してください」

シャロ「……」

チノ「えー……、《すたんど》は表の縦向きです」

【ーーーーー∀】〔ーーー/レベル〕
──〈後列〉〈後列〉──
[前列][前列][前列]

[前列][前列][前列]


シャロ「好きなところ……」

リゼ「とりあえず、強そうな奴を真ん中に置いたらどうだ?」

シャロ「!」

シャロ「そっ、そうですねっ!」

シャロ「ならまずは、このカード……」


{レベル0/2500/戦う意思 アナスタシア》


シャロ「戦う意思アナスタシア……?」

シャロ「これを[前列]の真ん中に出すわ」

[ー'∀,ー/アナスタシア》


──〈後列〉〈後列〉──
[前列][アナスタシア》[前列]


ココア「戦う意思?」

メグ「変わった名前だねー」

千夜「戦わない意思さんもいるのかしら?」

リゼ「そんな奴カードになれないだろ」

ココア「うわっ、すごいこの人!」

ココア「胸が飛び出してるよ!?」

アナスタシア「」ド~ンッ!

千夜「桃みたいね」

シャロ「……」

マヤ「……」


チノ「あ……」

シャロ「?」

チノ「置いたカードは別の場所に移動もできるみたいです」

シャロ「そうなの?」

リゼ「じゃあ間違える心配はなくなったな」

シャロ「そうですね。よかった……」


チノ「それから、カードは自分の番に何枚でも使えます」

シャロ「あら、そう?なら(手札/このカード》も使うわ」

{レベル0/2000/頼れる戦巫女 初穂》

シャロ「これを……、['ー,∀ー/前列のここ》に」

['∀,∀ー/戦巫女初穂》


リゼ「へえ。こっちのゲームは2体以上前に出せるのか」

メグ「ポケモンは1対1だったもんね」

マヤ「バトルで使えるのが2枚以上なのは普通だって~」

リゼ「そうなのか?」

マヤ「そうだよ!」

シャロ「あと……(手札/これ》も」

{レベル0/500/奇妙な遭遇 あざみ》

シャロ「これを、〈'ー,ー/後ろ》の……ここに」

〈'∀,ー/レベル0あざみ》

──〈あざみ》〈後列〉──
[初穂》[アナスタシア》[前列]


リゼ「前と後ろだと何が違うんだ?」

チノ「はい。前列には相手と戦うカード、後ろは前列を応援したりするカードを置くようです」

リゼ「なるほどー」

チノ「ですから……」

メグ「……」ジーッ…

ココア「?」

メグ「《あざみ》ちゃん、マヤちゃんに似てるね~」

マヤ「え?」

ココア「ほんとだ、そっくり!」

マヤ「そうか~?」

リゼ「そうだな。表情は似てないけどな」

ココア「リゼちゃんみたいな感じでギンッ!ってやったら似るんじゃないかなっ?」

マヤ「リゼみたいか、それならできるよ~?」

メグ「ほんと~?」

マヤ「動くなっ!手を挙げろ~!」キリッ!

みんな「……」

リゼ「……」

マヤ「あれー?」

メグ「いつものマヤちゃんだったね~」クスクス

リゼ「お前にはまだ早かったな、私のマネなんて」

マヤ「え~?」

千夜「目力が足りてないわ、マヤちゃん。もっと眉間にしわを寄せて」

マヤ「目力ぁ~?」

千夜「そうね、まず《アナスタシア》さんの胸を見て」

マヤ「?」

アナスタシア「」ド~ン!

千夜「そしてメグちゃんを見るのよ……」

マヤ「……」

メグ「?」

マヤ「……」


メグ「?」ド~ンッ!

マヤ「ぐぬぬっ……!!」ギンッ!

ココア「できた!?」

シャロ「やめなさいよっ!!」

チノ「カードには能力があって、それも使えるようです」

シャロ「あ、そうね。〈'∀,ー/あざみ》の能力で……」

シャロ「このカードの前のキャラ全てに、パワー+500……」

リゼ「前?」


──〈あざみ》〈後列〉──
[初穂》[アナスタシア》[前列]


みんな「……」

ココア「〈あざみ》ちゃんの前って、[初穂》ちゃんと[アナスタシア》さんどっち?」

チノ「両方じゃないですか?前のキャラ全て、と言ってますし……」

リゼ「まあ、だから[前列]〈後列〉が互い違いになってるんだよな」

シャロ「私もそう思います、先輩!」


シャロ「それで、パワーっていうのが……」

チノ「カードの左下にある数値ですね」

{2000/初穂》{2500/アナスタシア》


ココア「パワー2500!?」

メグ「にせんごひゃく!!」

ココア「チルタリス23体分だよ!?チルタリス絶滅しちゃうよ!?」

リゼ「《アナスタシア》、化け物だな……」


シャロ「えっと、だから前の2人にパワー+500ね」

{2500/初穂》{3000/アナスタシア》

シャロ「あ」

シャロ「(ストック)ってまだ出てなかったわよね?」

チノ「はい。後々出てきますけど、今は1枚もありませんね」

シャロ「じゃあ、[∀'∀,ー/アナスタシア》は自分の能力でさらにパワー+1500」

{4500/アナスタシア》


ココア「すごーい、どんどんパワーが上がっていくよ!」

リゼ「やっぱり、パワーが上がればバトルで有利なのか?」

チノ「はい」

チノ「カードを出し終えたら、次は『クライマックスふぇいず』です」

千夜「くらいまっくす?」

マヤ「なんだっけ、昔のYouTuber?」

リゼ「それは……。誰だっけ」

ココア「もう終わっちゃうの?」

メグ「先攻は攻撃できないもんねー」

シャロ「そうなのね」


チノ「あ、いえ。そうではありません」

シャロ「?」


チノ「クライマックスふぇいずでは《クライマックス》というカードを使えます」

シャロ「クライマックス……」

チノ「絵柄が横向きのカードです」

シャロ「あ……、これね」

チノ「《クライマックス》を使えば圧倒的有利にゲームを進められるそうです」

リゼ「へえ」

ココア「いいじゃん、すごいじゃん!」

チノ「《クライマックス》を使うには条件があります」

チノ「使うカードと同じ色のカードが【クロック】か(レベル)に置かれていないといけません」

千夜「?」

ココア「色?」

シャロ「そういうのもあるのね」

リゼ「なんか次々新しいワードが出てくるな……」

メグ「覚えるの大変だねー」

マヤ「簡単だって~」


チノ「カード名のところの色がそれです」

シャロ「えっと……」

ココア「《アナスタシア》さんは緑、《初穂》ちゃんは赤だね」

チノ「いえ、参照するのは【クロック】と(レベル)にあるカードです」

ココア「あそっか」

シャロ「《レベル》は0だからまだない……」

シャロ「【クロック】には……」

【ーーーーーー'∀,】

{緑/一途な思い あざみ》


リゼ「緑のカードだな」

シャロ「あ」

リゼ「?」

シャロ「{緑/クライマックス》はないわ」

チノ「では、また今度ですね」

チノ「そうしたら、次は『アタックふぇいず』です」

シャロ「アタック……?」

リゼ「え、攻撃も最初からできるのか?」

チノ「はい……、えっと……」

チノ「先攻の最初のターンは1回しか攻撃できません」

チノ「とありますね」

マヤ「へ~、最初っから攻撃できるんだ!」

ココア「先手必勝だね!」

千夜「ひどいわシャロちゃん、無防備なところを襲うなんて……!」

シャロ「うるさいわね……、ルールなんだからいいでしょ」

千夜「今度、シャロちゃんが兎に囲まれている時に青山さん呼んでみようかしら」

シャロ「なっ!?」

リゼ「鬼か」


チノ「アタックは、前列のキャラを{∀→>/れすと》させて行います」

シャロ「じゃあ、[∀'∀,ー/アナスタシア》で攻撃……」

[∀'>,ー/アナスタシア》


チノ「攻撃した時、正面に誰もいない場合……」


──〈あざみ》〈後列〉──
[初穂》[アナスタシア》[前列]

[前列][前列][前列]


チノ「《ダイレクトアタック》になります」

シャロ「ダイレクトアタック……?」

チノ「そのターン中、そのキャラの《そうる/+}……?を1つ追加します」

{+'+,/アナスタシア》


リゼ「次々と何だ?魂?」

ココア「すごいね、魂が増えちゃうんだって!」

千夜「どうしましょう、シャロちゃんの中に兎の地縛霊とかが宿ってしまったら」

シャロ「なんで幽霊!?しかもなんで兎!?」

千夜「でも大丈夫、シャロちゃんが霊に乗っ取られても私がちゃんと見張っておくから!」

シャロ「どうせ見張るなら乗っ取られないように見張りなさいよ!」

千夜「!」

千夜「それはつまり、ずっとシャロちゃんの正面にいていいってこと?」ニコッ

シャロ「……。正面にいるの敵だけどね」

千夜「」

リゼ「それで、《ソウル/+}って何なんだ?」

チノ「相手へのダメージの量だそうです」

リゼ「? パワーとは別なのか」

チノ「そうですね」

チノ「攻撃を宣言したら、次は『とりがーすてっぷ』です」

ココア「とりがー」

リゼ「まだまだ出てくるな」

チノ「アタックした人は、山札の一番上をめくってください」

シャロ「?」

シャロ「わかったわ」

{レベル1/微かな疑念 クラリス》

チノ「めくったら、カードの右上のアイコンを見てください」

チノ「そこに何か書いてあれば、効果を発揮できます」

──┐
()│


チノ「……」

シャロ「……。何もないわ」

チノ「……。そうですね」

マヤ「やっぱり運悪いよな、シャロ~」ジトッ…

シャロ「うっ……」グサッ!

シャロ「そ……、そうね……」ズーン…

千夜「!」

千夜「大丈夫シャロちゃん!?幸運のおまじないする!?」ガタッ!

シャロ「……。結構よ……」

ココア「きっと何かがとり憑いてるんだよ!」

ココア「コーヒー占いしてみよう!」

千夜「そうね!私もカード占いしてみるわ!」

シャロ「うるさいわね……」

ココア「あぁっ!?カップの底に黒い染みが!?」

リゼ「それを読み解けよ」

千夜「大変!兎の怪物だわ!?」

メグ「それイーブイだよ~」

チノ「めくったカードは裏向きにして(ストック)に置いてください」

シャロ「(ストック)ね」

(■/ストック》


リゼ「《ストック》は何に使うんだ?」

チノ「使うのはまだ先のようですね……」

リゼ「そうか」

チノ「置いたら、ダメージすてっぷです」

チノ「アタックしたキャラの《そうる/+}分のダメージを受けます」

{++/アナスタシア》


シャロ「[アナスタシア》の《ソウル》は2つね」

千夜「じゃあ、私は2ダメージ受けるのね?」

チノ「はい。ダメージを受けた場合……」

チノ「受けた数と同じ分、山札をめくって【クロック】に表向きで置いてください」

千夜「わかったわ」

《“隣どうし”大道寺知世/青}


千夜「《知世》ちゃんね」

チノ「もう1枚もお願いします」

千夜「ええ」

《“隣どうし”木之本桜/青}


《クロック/'AA,ーーーーー】

メグ「今度は《桜》ちゃんだー」

チノ「《クライマックス》は出ませんでしたね」

千夜「?」

シャロ「出てたら何かあったの?」

チノ「はい。ダメージを受けてめくったカードに《クライマックス》があれば」

チノ「そのダメージをキャンセルできたんです」

千夜「そうなの?」

チノ「ですが、それはまた出た時に説明しましょう」

リゼ「で、結局【クロック】って何なんだ?」

ココア「そうだった。教えてチノちゃん?」

チノ「あ、はい。わかりました」

チノ「【クロック】が7枚以上になると、《レベル》が一つあがるんです」

ココア「れべる……?」

ココア「って何だっけ」

シャロ「自分の《レベル》が使うカード以上じゃないといけないのよ」

ココア「そっか、そうだった!」

リゼ「じゃあ、攻撃を受けた方が《レベル》の高いカードを使えるってことか!」

チノ「はい。ですが……」

シャロ「?」

チノ「《レベル4》になったら負けになります」

千夜「あら?」

リゼ「そうなのか!」

チノ「なので……」

リゼ「攻撃を受けなきゃ強いカードは使えないけど、受けすぎると負け……」

シャロ「う~ん、難しい……」

マヤ「へぇ~、いいじゃん!かけひきってやつ!?」

メグ「大変そうだね~」

ココア「だね~」


チノ「先攻は一度しか攻撃できませんので、これでターンは終了です」

千夜「じゃあ、次は私の番ね」

チノ「はい」

ココア「千夜ちゃん頑張って!このターンで決めちゃおう!」

千夜「がっ、合点承知……!」

チノ「無茶言わないでくださいココアさん」

千夜「それなら……」

千夜「えっと……、まずは……」

チノ「カードを引いてください」

千夜「あ、そうね」

《ドロー/□□□□□'□,)


チノ「それと『クロックふぇいず』で、【クロック】に手札を1枚置いて2枚引けます」

千夜「……。そうだったわ」

千夜「えっと、じゃあ……1枚置いて」

《“夢の鍵”木之本桜/赤}
《クロック/AA'A,ーーーー】

千夜「2枚引くわ」

《ドロー/□□□□□'□□,)


チノ「それから《キャラ/レベル0}を出してみてください」

千夜「え、ええ……」

千夜「とにかく、強そうなカードから使っていけばいいのよね……」

チノ「そうですね。正面の相手より強いカードを出せばいいと思います」

千夜「正面……」

{2500/初穂・4500/アナスタシア・──────]

[─────・──────・──────]


千夜「4500……」

千夜「う~ん……???」

チノ「キャラだけでなく、後から《クライマックス》も使えますよ」

千夜「あ……」

千夜「そ、そうよね……」

千夜「……」


千夜「」プシュウゥゥゥ…

メグ「千夜さんっ!?」

ココア「オーバーヒートした!」

シャロ「ダメそうね」

マヤ「千夜って意外とぽんこつだよな~」

千夜「ダメよ……。このままじゃココアちゃんの足を引っ張ってしまうわ……!」

ココア「だ、大丈夫千夜ちゃん!?」

千夜「……」

千夜「え、ええ。御心配にはおよびませんわ」ニコッ

千夜「さくらちゃんのためですもの。必ず勝ってみせますわ」グッ…!

ココア「だ、誰!?」

ココア「意気込みはいいけど私さくらちゃんじゃないよ!?」

千夜「……!」

千夜「そうだよ!」ガタッ!

ココア「!?」

千夜「今の私はカードキャプター!カードの力を操ることだってできるはずだよ!絶対だいじょうぶだよ!」バッ!

シャロ「自己暗示!?」

シャロ「しかも自分でさくらちゃんやってるし!」

千夜「見ててねリー君!」

リゼ「だれが李君だ」

千夜「ありがとうケロちゃん、私がんばる!」

シャロ「ケロちゃん言うな!!」


千夜「それなら、《カード/手札)を3枚出すわ」

《“新しい制服”木之本桜/2500}×2
《“香港からの留学生”詩之本秋穂/1500}


リゼ「お、動いたか」

千夜「それで《“制服”桜]ちゃんは、手札から場に出した番だけ《ぱわー》が1500足されるわ」


{2500/初穂・4500/アナスタシア・────》

《服桜/4000・制服桜/4000・秋穂/1500}


マヤ「でも、真ん中はまだパワーが足りてないじゃん!」

千夜「いいえ、まだよ」

シャロ「!」

千夜「『くらいまっくすふぇいず』でカードを使えるのよね?」

チノ「はい。ただし、使いたいカードと同じ色のカードが【クロック】か(レベル)に必要です」

千夜「大丈夫よ」

《“夢の鍵”桜/赤/AA'A,ーーー】

千夜「なら《これ/手札)を使うわ!」

《新たな始まり/クライマックス}

チノ「《クライマックス》は(クライマックス置き場)に出してください」

千夜「はーい」

《始まり)《桜・桜・秋穂]
〔レベル0〕──〈後列〉──

千夜「このカードで、自分のキャラ全てに《ぱわー1000}と《そうる1/+}が足されるのよ」

リゼ「全てにパワーとソウルか!」

ココア「すごい、出血大サービスだね!」


{2500/初穂・4500/アナスタシア・────》

《服桜/5000・制服桜/5000・秋穂/2500}


千夜「これでシャロちゃんのカードを上回ったわね」ニコッ

シャロ「む」

チノ「《クライマックス》を使ったら攻撃ですね」

チノ「後攻からは可能な限り攻撃できます」

千夜「わかったわ。じゃあ、《左端/'A,AA]からいきましょう」

《制服桜/'<,AA]


チノ「正面に相手がいる場合は、《ふろんとアタック》と言って、キャラ同士でのバトルです」

千夜「フロント?」

{2500/初穂》
───────
《制服桜/5000}


メグ「いるねー」

リゼ「フロントアタック……」

ココア「嫌なお客さんみたいだね」

千夜「カチコミ?」

シャロ「あんたがたまにやるやつね」

千夜「!?」

千夜「そんなっ、ひどいわシャロちゃん!?」

シャロ「いっつも急に入ってきて営業妨害してるでしょ!!」

メグ「やってるねー」

マヤ「のりのりでやってるよな~」ニヤニヤ

千夜「」

チノ「『とりがーすてっぷ』と『ダメージすてっぷ』まではさっきと同様です」

千夜「……」キョトン

チノ「……。まず山札をめくって《とりがー》を確認してください」

千夜「はーい」ニコッ

《“出口のない部屋”ケロちゃん/ }


千夜「何もないわ、残念」

チノ「そうですね。そうしたらそのカードは裏向きで(ストック)に置いてください」

千夜「めくったトリガーは(ストック)へ……」

《ストック/□)


チノ「置いたら『ダメージすてっぷ』です」

チノ「シャロさんは、攻撃しているキャラの《そうる》の分だけダメージを受けてください」

シャロ「《ソウル》の数……」

《“制服”桜/++}
《新たな始まり/クライマックス}

シャロ「2つよね?」

チノ「そうですね」

チノ「受けたダメージは表向きで【クロック】です」

シャロ「わかったわ」

{緑/奇妙な遭遇 あざみ》
{赤/何でもおまかせ 初穂》


リゼ「《クライマックス》はないな……」

【ーーー'∀∀,∀/クロック》


ココア「やった!これで同点だよ千夜ちゃん!」

千夜「ええ、ありがとう」ニコッ

チノ「ふろんとアタックの場合、ダメージを受けた後が違います」

千夜「?」

ココア「?」

チノ「さらに『バトルすてっぷ』があるんです」

チノ「お互いのキャラのパワーを比べてください」

シャロ「……。といっても……」

千夜「こっちの方が高かったわ」

{2500/初穂》
───────
《制服桜/5000}


チノ「そうでした。比べてパワーが低い方は、上下逆向きにしてください」

シャロ「逆さま?」

['∀>ー/初穂》
['A,>ー/初穂》


シャロ「これでいいの?」

チノ「はい」

メグ「ひっくり返っちゃった!」

千夜「あおてんだわ」

マヤ「あおてん?」

リゼ「仰向けにぶっとばされることだ」

メグ「へぇ~、怖いね」

ココア「さくらちゃん可愛い顔してヴァイオレンスだね!」

千夜「普段ニコニコしてる人ほど怒ると怖いというものね」


みんな「!」


みんな「……」

ココア「…じゃあここにいるみんなは怒らせられないね」ガクブル

チノ「そうですね……」

マヤ「メグは怒っちゃだめだからなー!?」

メグ「それはマヤちゃん次第だよ~」ニコニコ

マヤ「!?」

チノ「怖いです……」

ココア「私は怖くないから安心してね、チノちゃん!」ニコッ

チノ「ニコニコしてます。怖い人です」

ココア「ええっ!?じゃあもう笑わない、ガンつけまくるから!」ギロッ!

チノ「睨まれました、怖いです」

ココア「!?」

ココア「も~!チノちゃん意地悪っ!!お姉ちゃんからかっちゃダメって言ってるよね!?」プンスカ

チノ「ふふ……、怒られちゃいました」クスクス

千夜「ココアちゃんは怒ってもココアちゃんね」ニコッ

チノ「逆さまにしたら、ふろんとアタックは終了です」

マヤ「え?」

リゼ「ん?何だ?」

マヤ「倒したやつはトラッシュにいかないの?」

シャロ「あ」

千夜「?」

リゼ「たしかに、さっきのゲームでは倒された奴は場から取り除かれてたな」

チノ「トラッシュ……。(控え室)のことですね」

マヤ「あ、そうそう!」

チノ「えっと、そういうのは……、またあとであります」

マヤ「そっか!」


千夜「次は《真ん中/<'A,A]で攻撃するわ」

{4500/アナスタシア》
────────
《制服桜/5000}


リゼ「2回目の攻撃か!」

マヤ「いよいよ始まったって感じだね!」

シャロ「う……、受けて立つわ。かかってきなさい!」

千夜「なら、山札をめくって……」

シャロ「……!」


《ハッピーエンドのつづき/クライマックス/П+}


みんな「!!」

千夜「あら」

シャロ「あ!」

リゼ「《クライマックス》……」

マヤ「トリガーがついてる!」

メグ「ほんとだ!」

ココア「しかも2つも!トリガー二刀流だよ!」

千夜「太刀川さん?」

マヤ「トリガーにはどんな効果があるの?」

チノ「あ、えっと……」

チノ「《そうるアイコン/+}はターン中《そうる》が1つ足されます」

リゼ「! じゃあ今攻撃してるカードは《ソウル/++}だったから……」

《“制服”桜/++'+,}


ココア「ソウル3!!」

メグ「すごいね、いっぱい宿ってる!」

チノ「それから、《ゲートアイコン/П}の効果は……」

チノ「カードの方に書いてあるようですね」

千夜「あら、そうなの?」

千夜「えっと……」

千夜「自分の《控え室》の《くらいまっくす》1枚を手札に戻してよい、ですって」

メグ「千夜さんの《控え室》には……」

《ハッピーエンドのつづき・夢の杖/控え室)

シャロ「あ!」

リゼ「《ハッピーエンド/クライマックス}があるな!」

ココア「すごい、いつの間に用意してたの!?」

千夜「……」

チノ「最初に手札を引き直した時ですね」

ココア「ああ~!」

千夜「ああ~……」

シャロ「なんであんたが忘れてんのよ」

千夜「えへ」


千夜「じゃ、《これ/ハッピーエンド}を手札にするわ」

《手札/□□□'□,)

千夜「《とりがー》でめくったカードは裏向きで《ストック)へ……」

チノ「はい」

《ストック/□'□,)

シャロ「で、ダメージを受けた数分山札をめくるのね」

チノ「そうです」

シャロ「それじゃ……」

マヤ「今度はいいの出るかな~?」

メグ「シャロさんがんばれ~」ニコニコ

シャロ「……」ゴクリ

{クライマックス/勝利のポーズ》


みんな「!」

シャロ「あ!」

千夜「まあ!」

マヤ「ほんとに出た!」

リゼ「シャロ!やったな!」

シャロ「はいっ!」

ココア「あれ、《クライマックス》が出るとどうなるの?」

チノ「ダメージがキャンセルされるんですよ」

ココア「うそ!?」

ココア「あ、でも今は《ソウル》3つだから、あと2枚ダメージだよね?」

シャロ「あ……」

チノ「!」

チノ「あ、いえ。そうではありません」

千夜「?」


チノ「めくる時は一枚づつめくり、《クライマックス》が出たら」

チノ「それまでにめくっていたカードは全て《控え室》に置き」

チノ「その後にめくるはずだったカードはめくりません」

ココア「そうなの!?」

シャロ「それは凄いわ!」

リゼ「じゃあ今回ならダメージ3つ分全部なかったことにできるのか!」

千夜「そう。それは残念ね」

ココア「!」

ココア「どんまい千夜ちゃん!次はきっと決まるよ!」グッ!

千夜「うふ。そうね」ニコッ


千夜「それで、[A'>,ー/正面の相手》にアタックしたから《ぱわー》を比べて……」

{4500/アナスタシア》
────────
《制服桜/5000}


シャロ「低い方は逆向きでしょ?」

[A'>,ー/アナスタシア》
[A'A,ー/アナスタシア》

千夜「これで2回目の攻撃も終わりね」

チノ「最後に3回目の攻撃が残ってますね」

千夜「じゃあ、最後の攻撃。えいっ!」

[AA'ー,/正面》

《秋穂/<<'<,]


チノ「正面に誰もいなかったら《ソウル》1追加です」

《秋穂/++'+,}

ココア「それからトリガーだね!」

千夜「ええ」

《“力を信じて”木之本桜/ }


千夜「あ、はずれちゃったわ」

千夜「えっと、めくったカードは……《ストック》へ」

《ストック/□□'□,)


シャロ「ダメージステップね」

{緑/物語の世界へ クラリス》
{緑/ブリーフィング あざみ》
{赤/新たな任務 神山》

シャロ「《クライマックス》はないわ」

【ー'∀∀∀,∀∀∀/クロック》


ココア「やった!一気に3ダメージだよ!」

千夜「ええ、これで逆転できたわ」

リゼ「まずいな……。大丈夫か、シャロ?」

シャロ「だっ、大丈夫ですっ!次は私が逆転しますから!」

リゼ「……。ああ、そうだな!次のターンで逆転しよう!」

シャロ「はい!先輩のために、絶対勝ちます!」

リゼ「!」

リゼ「シャロ……」

マヤ「……リゼのためじゃなくて、チームのためだろ?シャロ~」ジトッ…

シャロ「あ!」

シャロ「そ、そうね……」カァッ…

マヤ「も~、しっかりしてくれよー」クスクス

チノ「攻撃が終わったら、今回は『アンコールすてっぷ』があります」

マヤ「アンコール?」

ココア「アンコールだって。チノちゃん歌ってもいいんだよ?」

チノ「お断りします」

ココア「じゃあ私が代わりに歌おうか!?」

チノ「ココアさん静かにしててください」

ココア「天狗カフェテリアでふ~んふ~ん♪」

マヤ「てんぐ!?」

リゼ「何だその魔境は!?」

チノ「歌うんならちゃんと歌ってください、絶対空耳ですよねそれ!」

千夜「自慢の妹がいてココアちゃん鼻高々だものね」

チノ「しかもウチなんですか、天狗カフェ!?」

メグ「天狗カフェって、猫カフェとメイドカフェ、どっちのタイプなのかなー?」


みんな「!」


みんな「……」

マヤ「どっちも行きたくねー!!」

千夜「楽しそう!やってみたいわ!!」

シャロ「ええ!?」

千夜「鞍馬山にスカウトに行きましょう、シャロちゃん!」

シャロ「はあ!?一人で行きなさいよそんなのっ!」

千夜「え?シャロちゃんラパンの格好してついてきてくれなきゃ」

千夜「それで天狗を捕まえて?」ニコッ

シャロ「……」

シャロ「天狗なんか盗めるか~~っ!!!」

シャロ「天狗かかえて下山なんてできるか!むしろ私が連行されるわよ!」

シャロ「ていうか私ラパンじゃないしっ!!」

千夜「そうね。ちょっと天狗になってた?」

シャロ「なっ……!?」

マヤ「なってたねー?」クスクス

メグ「フルールも天狗カフェだー」クスクス

ココア「ライバル店……!これは負けられないね!!」

千夜「同じ街に天狗カフェは2つもいらないっ……!!」

チノ「1つもいりませんっ!!」

チノ「『アンコールすてっぷ』では上下逆さまになったキャラを《控え室》に置きます」

['AA,ー/初穂・アナスタシア》

《桜・桜・秋穂/<<<]


シャロ「あ、これで私のカードはやられちゃうのね」

チノ「いえ、アンコールというくらいですから、カードを戻せるんです」

シャロ「!」

千夜「戻す?」

チノ「はい。《ストック》を上から3つ《控え室》に置くことで」

チノ「やられたキャラを《れすと/<》で舞台に戻せます」

ココア「あ、《ストック》だって!」

リゼ「ようやく出てきたな」

シャロ「《ストック》3つ……。じゃあ今はむりね」

(■/ストック》


チノ「では、それらは《控え室》に置かれます」

['XX,ー/控え室へ》


マヤ「まずいじゃん、みんなやられちゃったよ!」

リゼ「落ち着け。まだ勝負は始まったばかりだ」

シャロ「……」

チノ「《アンコール》が終わったら《エンドふぇいず》です」

チノ「《クライマックス》を《控え室》に置いてください」

ココア「え」

千夜「使った番しかダメなの?」

チノ「はい。置いたらターンは終了です」

千夜「そう……。わかったわ」

【ー∀∀∀∀∀∀】
〈あざみ・ー》

[ーーー]

《桜・桜・秋穂]
〈ーー〉
【AAAーーーー】

リゼ「よし!今度はこっちの番だぞシャロ!」

シャロ「はい!」

シャロ「まずカードを引いて……」

{■■■■'■,/ドロー》


マヤ「つぎは『クロックフェイズ』だね!」

シャロ「えっと、手札を【クロック】に置く……」

チノ「あ」

シャロ「?」

チノ「『クロックふぇいず』では必ず置かなくてもいいんです」

シャロ「え」

ココア「何で?」

チノ「えっと……、、たぶんですけど」

チノ「今シャロさんの【クロック】は6枚ですよね」

【ー∀∀∀∀∀∀/クロック》

ココア「うん」

リゼ「たしか【クロック】が7枚になるとレベルが1あがるんだったな」

チノ「はい。それで《レベル4》になったら負けです」

ココア「あ、そっか!」

メグ「【ー∀∀∀∀∀∀】(レベル3)で自分で置いたら負けちゃうねー」

チノ「そうですね。なので、置かなくていいんだと思います」

マヤ「あとはー、手札を変えたくない時とか?」

千夜「?」

ココア?」

マヤ「ほら、1枚しかない手札が使いたいカードだったら、入れ替えたくないじゃん?」

ココア「……」

リゼ「ああ、なるほど!」

千夜「……」

シャロ「それもあるわね!」

ココア「……、へぇ~。マヤちゃん冴えてるねー」

千夜「まるでカード博士だわ」

メグ「マヤちゃんオタクだ~」クスッ

マヤ「……、うっさいなー」カァッ…

ココア「私もカード集めようかなっ!」」

千夜「ポイントカード?」

シャロ「フン……。そんなもの私は136枚持っているわよ……」ドンッ!

みんな「博士っ……!!」

シャロ「でも【クロック】は置くわ。手札欲しいし……」

【'∀,∀∀∀∀∀∀/クロック》

チノ「これで【クロック】が7枚になりました」

リゼ「いよいよレベルアップだな!」

チノ「はい。シャロさんは【クロック】から1枚選んで〔レベル置き場〕に置いてください」

シャロ「わかったわ」

{緑/奇妙な遭遇 あざみ》

【'X,∀∀∀∀∀∀】〔ーー'>,/レベル》

チノ「そして残りの6枚は《控え室》です」

シャロ「はい」

【ー'XXXXXX,】〔ーー>/レベル》


チノ「これでレベルアップ完了ですね」

リゼ「【クロック】は0に戻るのか!」

シャロ「ここからまた7枚になるまで溜めるのね」

チノ「ええ」

チノ「それから、まだ『クロックふぇいず』の途中ですので2枚引いてください」

シャロ「あ……。そうだった」

(■■■■'■■,/ドロー》


シャロ「これで私は《レベル1》だから、《レベル1》のカードが使えるのね?」

チノ「はい」

チノ「あ、ただ。《レベル1》以上のカードは使うのに色のルールを守らなければなりません」

シャロ「!」

シャロ「色って……」

リゼ「《クライマックス》を使う時と同じようにか?」

チノ「はい。【クロック】か(レベル)に使いたいカードの色がないといけません」

シャロ「そう……。わかったわ」

シャロ「なら、まずは(手札/これ》よ!」

{レベル1/緑/頼れる仲間 アナスタシア》

〔ーー'>,/緑/レベル》
[ー'∀,ー/アナスタシア》


メグ「あ、《アナスタシア》さんレベル1になってる!」

マヤ「パワーが上がってるね」

ココア「いや、胸がすごいことになってるよ!?」

アナスタシア「」ドドド~ン!

シャロ「!」

リゼ「たしかに……」

千夜「スキー場みたいだわ」

シャロ「スキー場って……」

チノ「白い服のせいですね」

ココア「……チノちゃんは大人になってもこんな風にならないでね」ボソッ

チノ「!?」

チノ「なんでですか!私だってそのうちゲレンデ運営してみせますよ」

ココア「ゲレンデ!?」

ココア「やだやだ!チノちゃんはソリで遊んでよう!一緒にサンタさん目指そう!?」

チノ「お断りします。ロマンスの神様が待ってるんで」

ココア「ロマンスの神様!?」

ココア「でもその人確かゲレンデ溶かしたいって言ってたよ!?」

チノ「うるさいですね……」

チノ「じゃあココアさんが引いてくれるならソリ乗ってあげてもいいですよ」

ココア「……」

ココア「それはつまり私のこと馬鹿みたいだと言ってる!?」

チノ「……、意外と冷静です」

マヤ「熱い攻防だね」クスッ

シャロ「[ー'∀,ー/アナスタシア》が舞台に置かれた時、能力が使えて」

シャロ「手札を1枚《控え室》に置くことで、山札から……」

チノ「あ」

シャロ「?」

チノ「あ、コストはそれだけではありません」

シャロ「へ?」

チノ「コストの文が((1)~~~する。)となっている場合」

チノ「()の中の数字分、《ストック》を《控え室》に置かなければならないんです」

シャロ「あ、そうなの?

チノ「はい。ですので、{レベル1/アナスタシア》の場合……」

チノ「((1)手札を1枚控え室に置く)となっていますので、その分《ストック》を使ってください」

シャロ「そうなのね……。じゃあ気を付けないといけないわ」

リゼ「たしか、《アンコール》にも《ストック》を使うんだよな?」

チノ「はい。もっと言えば、キャラを出すにもコストが必要な場合がありますから……」

千夜「ちゃんと確保しとかないといけないわね」


シャロ「じゃあ《ストック》も使って……」

('X,/ストック》
(■■■■'X,/手札》

シャロ「山札から《華撃団》のキャラ1枚を手札に加えるわ」

みんな「?」

ココア「かげきだん?」

マヤ「なに、それ?」

シャロ「えっと……。カードの下の方に書いてあるのよ」

マヤ「あ」

メグ「ほんとだー」

チノ「カードの《特徴》と言って、テキストで参照するようですね」

チノ「今みたいに」

リゼ「なるほどー」

ココア「ふーん。じゃあ私も手のひらに《お姉ちゃん》って書いておこうかなっ!?」

チノ「いいですけど、そんなの誰のテキストでも参照しませんよ」

ココア「じゃあチノちゃんに《私の妹》って書いておくね!これでいつでもチノちゃんは私だけの妹だね!」

リゼ「それだとモカさんも参照してくるだろ」

ココア「ぐっ……!そうだった……!」

ココア「じゃあ《ココアの妹》って書いておこう!これで安心!」

チノ「……」

リゼ「いや……。それでもあの人はかまわないんじゃないか?」


モカ「ココアの妹は私の妹!!」バ~ン!


ココア「もうっ!何なのあのお姉ちゃん!?無敵なのっ!?」

シャロ「それで山札から……、えっと……」

シャロ「{レベル1/頼れる仲間アナスタシア》をもらうわ」

(■■■■'■,/手札》

シャロ「それで(手札/キャラ》を2枚出して……」

千夜「……」

['∀,∀ー/頼れる仲間 アナスタシア》
[∀∀'∀,/帝劇を案内 さくら》

シャロ「(手札/これ》も使うわ!」

{クライマックス/新生・帝国華撃団》

リゼ「お、こっちも《クライマックス》だな!」

ココア「スムーズ!慣れてきたらスムーズだね!」

シャロ「その能力で、自分のキャラ全てに《ソウル》を2つプラス!」

千夜「!」

メグ「ふたつ!」

千夜「まあ!」

リゼ「それ凄いな!一気に大ダメージじゃないか!」

シャロ「はい!」

千夜「困ったわ……」

シャロ「ふん……。余裕ぶっていられるのも今のうちよ!」

シャロ「['∀,∀∀/右のアナスタシア》から順に攻撃!」

{6000/アナスタ・6000/アナスタ・3000/さくら》
───────────────────
《制服桜/2500・制服桜/2500・秋穂/1500}


シャロ「トリガーは……」

{▲/一世一代の大ゲンカ》

ココア「!」

マヤ「《クライマックス》じゃん!」

リゼ「何かアイコンがあるな!」

シャロ「ふふん、運が向いてきたわ!」ニンマリ

千夜「良かったわね、シャロちゃん」ニコッ

シャロ「ふん……、見てなさい。このトリガーは……」

シャロ「《控え室》のキャラを1枚を手札に戻してよい、だって」

リゼ「へえ、今度はキャラを戻す能力か」

マヤ「さっきの千夜のは《クライマックス》を戻すやつだったよね」

メグ「それってどっちがいいのー?」

マヤ「えー?状況次第だよ」

メグ「そっか~」

シャロ「じゃあ、1枚手札に戻すわ!」

(控え室/何でもおまかせ 初穂》
(■■'■,/手札》

{クライマックス/大ゲンカ》
('■,/ストック》

千夜「でもよかった、ダメージを増やしたりするのじゃなくて」

ココア「セーフだね!」

シャロ「ふん、甘いわ!」

千夜「?」

ココア「え?」

リゼ「何だ?」

シャロ「まだ〈'∀,ー/後列のあざみ》の能力があるのよ」

千夜「能力?」

シャロ「そう。トリガーをめくって《クライマックス》が出たら……」

シャロ「このターンだけどれか1枚の《ソウル》を1つ追加できるわ!」

リゼ「!」

千夜「え」

ココア「強っ!」

マヤ「すっげー!超強いじゃんそれ!」

シャロ「ふふん、でしょ?だから……」

シャロ「攻撃してる['>,∀∀/アナスタシア》を選ぶわ!」

リゼ「じゃあ、{クライマックス/新生華撃団》と合わせて……」

{+++'+,/アナスタシア》


ココア「《ソウル》4つ!?」

リゼ「とてつもないインフレだな!」

千夜「最終決戦?」

チノ「まだ3ターン目ですけどね……」

シャロ「さ、4ダメージ受けなさい!」

千夜「……!」


《“星の鍵”木之本桜/レベル1}
《“絶対死守!”木之本桜/レベル1}
《新たな始まり/クライマックス}

千夜「!」

リゼ「あ」

シャロ「あ!」

マヤ「あっちも《クライマックス》だ!」

シャロ「そんなっ!?」

ココア「《クライマックス》が出たら……」

千夜「ダメージキャンセルね」

シャロ「しまった……!」ガーン…!

リゼ「あ、そうか!」

みんな「?」

ココア「なに、リゼちゃん?」

リゼ「《ソウル》が増えると、ダメージが増えるだけじゃない」

リゼ「キャンセルの可能性も上がるんだ」

ココア「!」

ココア「あそっか!」

チノ「そうですね。大ダメージを狙うと失敗しやすくなるんです」

メグ「へ~」

シャロ「なるほど……」

ココア「よくできてるね!」


シャロ「く~……!」グギギ…

シャロ「でも、バトルではこっちの勝ちよ!」

{6000/アナスタシア》
────────
《制服桜/2500}


千夜「負けた方はひっくり返されちゃうのよね?」

シャロ「そう」

《制服桜/'∀,<<]


千夜「やられちゃったわ」

シャロ「まだまだ、あと2回攻撃!」

千夜「……」

[>'>,∀/+++/アナスタシア》

リゼ「トリガーは……」

{ /頼れる戦巫女 初穂》

ココア「はずれたね」

千夜「えっと、3ダメージね……」

千夜「1まーい、2まーい、3まーい……」

シャロ「変な言い方するなっ!」


《“さくらの下の再会”李小狼/レベル2}
《“慈愛の心”大道寺知世/レベル0}
《“さくらの守護者”月/レベル1}

《クロック/AAA'AAA,ー】


千夜「あら」

メグ「《クライマックス》出なかったね~」

マヤ「で、バトルもこっちの勝ちだね!」

{6000/アナスタシア》
───────────
《制服桜/2500/∀'∀,<]

シャロ「じゃあ、3回目の攻撃」

[>>'>,/+++/さくら》

シャロ「トリガーは……」

{ /戦う意思 アナスタシア》

シャロ「なし」

千夜「ダメージ3つ……」

《“星の鍵”木之本桜/レベル1}

千夜「あ」

《クロック/AAAAAAー】


千夜「これで【クロック】が7枚ね」

ココア「じゃあ千夜ちゃんもレベルアップだね!」

千夜「そうね。甘兎庵社長に一歩近づいたかしら?」

チノ「!」

チノ「あ、待ってください」

ココア「?」

千夜「?」


ココア「なに、チノちゃん?千夜ちゃんのレベルアップが嫌なの?」

千夜「営業妨害?」

シャロ「んなわけあるかっ!!」

チノ「ち、ちがいます」

チノ「ダメージでレベルアップする場合、全部めくってからやるんです」

千夜「あ」

ココア「そうなんだ」

チノ「はい。だからまず、3枚目までめくってみてください」

千夜「はーい」

《“星の鍵”木之本桜/レベル1}
《“新しい制服”木之本桜/レベル0}
《夢の杖/レベル1}

リゼ「《クライマックス》はないな」

千夜「残念」

ココア「どんまい、千夜ちゃん!」

チノ「それで、それらを【クロック】に置きます」

千夜「?」

リゼ「そうしたら【クロック】が8枚以上になるんじゃないのか?」

チノ「はい。それでいいんです」

《クロック/AAAAAAAAA】


ココア「うわっ、ダメージいっぱいだ!」

千夜「いや~ん、シャロちゃんおよしになってぇ~」

シャロ「……」

チノ「……。それで、7枚目までを使ってレベルアップを行ってください」

千夜「7枚目までね」

《クロック/'AAAAAAA,AA】

千夜「えっと……」

チノ「1枚選んで〔レベル置き場〕に置きます」

千夜「あ……、そうね」

《“さくらの守護者”月/青}


千夜「このカードにするわ。これを〔レベル〕に……」

《レベル/'<,ーー〕

チノ「そうしたら、残りの6枚は《控え室》に置いてください」

千夜「はい」

《クロック/'XXXXXX,ーAA】
《クロック/AAーーーーー】


ココア「これで千夜ちゃんもレベルアップ完了だね!」

千夜「ええ」

ココア「よっ!若女将!」

シャロ「若女将?」

千夜「やったわ。これで私も昼ドラに参戦できるのね」

千夜「殺人推理とかやれちゃうわ!」

チノ「さつじんすいり!?」

千夜「ああっ、でもどうしましょう!シャロちゃんが、シャロちゃんがっ……!!」

シャロ「勝手に人を巻き込むなっ!!」

千夜「シャロちゃんが食うに困ってワイルドギースをっ……!!」

シャロ「食うかっっっ!!!」

千夜「バトルに負けたほうはひっくり返す……」

《秋穂/∀∀'∀,]

シャロ「バトルは終わったから、あんたのカードは全部《控え室》行きよ」

チノ「《アンコール》はしますか?」

千夜「あ……。やられても復活できるのよね?」

チノ「はい。1枚につき《ストック》を3つ使いますけど……」

千夜「……、いえ。やめとくわ」

シャロ「だったらこれで私のターンは終わりよ」

チノ「使った《クライマックス》は《控え室》へ行きます」

シャロ「あ、そうね」


(■■■/ストック)(■■■/手札)
【ーーーーーーー】〔ーー>/レベル〕
──〈あざみ・───〉──
[アナスタシア・アナスタシア・さくら]

〔レベル/<ーー〕【AAーーーーー】
(手札/□□□□)(ストック/□□□)


リゼ「ダメージ量は互角だけど……」

メグ「千夜さんのカードみんないなくなっちゃった!」

ココア「まだまだ。ここから反撃だよ千夜ちゃん!」

千夜「ええ、やってみるわ!」

シャロ「次の千夜のターン。千夜は[前列]に3枚、〈後列〉に1枚を出して……」

《“隣”桜/レベル1/'A,AA)
《桜&知世/レベル1/A'A,A)
《“力”桜/レベル0/AA'A,)

《“慈愛の心”知世/レベル0/ー'A,〉

シャロ「《ハッピーエンド/クライマックス}で《パワー・ソウル》を上げて攻撃してきたわ」

{5000/アナスタ・5000/アナスタ・3000/さくら》
────────────────────
《隣桜/5500・桜知世/9000・力桜/3500}


シャロ「トリガーとキャンセルを合わせて私はダメージ5枚。レベルアップはしなかったわ」

【ーー∀∀∀∀∀/クロック》〔ーー>/レベル》


千夜「シャロちゃんの番。シャロちゃんは《アナスタシア》さんをアンコールしてたから、ココアちゃんと一緒にまたお胸談義をしたわ」

千夜「シャロちゃんに1ダメージ!」ニコッ

【ーー∀∀∀∀∀/クロック》

千夜「それからシャロちゃんったら、4枚のカードを出して{クライマックス/勝利のポーズ》を使ったのだけれど……」

──《あざみ》《あざみ》──
《初穂》《さくら》《アナスタシア》


千夜「《クラリス》ちゃんだけ仲間外れにしてるのよ?酷いでしょう?」

千夜「からかってたらいっぱい攻撃されちゃった」テヘッ

{7000/初穂・7500/さくら・7000/アナスタ》
───────────────────
《隣桜/5500・桜知世/6000・力桜/1500}


千夜「トリガーとキャンセルを合わせて5ダメージ。そして私はレベル2に!」

《レベル/<'<,ー〕《クロック/Aーーーーーー】

千夜「私は……シャロちゃんを超えてしまったんです!」 


ココア「次の千夜ちゃんの番!さくらちゃんと知世ちゃんって私と千夜ちゃんに似てるよねって言ったら」

ココア「シャロちゃん鬼のような形相してた!嫉妬だね!」

ココア「千夜ちゃんはアンコールと合わせて集めた3体を《クライマックス》で強化して攻撃!」

《“夢の鍵”木之本桜/レベル2}
《カードキャプターの出番!/ソウル+2}


{6000/初穂・6500/さくら・5000/アナスタ》
────────────────────
《桜知世/8000・鍵桜/9000・隣桜/6500}


ココア「でもシャロちゃん気合で2回もキャンセルして、ダメージは4だけ!」

ココア「それでレベル2にアップしてオーラ爆発!超戦士が爆誕しちゃった!」

ココア「地球はどうなる!!?」

【ーーーーー∀∀/クロック》〔ー'>,>/レベル》

シャロ「私のターン!」

(■■■/ストック)(■'■,/手札)
【ーーーーー∀∀】〔ー>>/レベル〕
──〈あざみ・あざみ〉──
[───・───・───]

[桜&知世・鍵桜・隣桜]
──〈───・心知世〉───
〔レベル/<<ー〕【AAーーーーー】
(手札/□□)(ストック/□□□)


ココア「頑張って千夜ちゃん!地球を……、地球を守って!!」

千夜「任せて!勝負だシャシャロット!!」

シャシャロット「うるっっさいのよアンタたちっっっ!!!」

【ーーーー'∀,∀∀/クロック》
(■'■■,/手札》


ココ千夜「怒られちゃった」テヘッ

チノ「ココアさん次騒いだら退場です。地球から」

ココア「地球から!?」


シャロ「《ストック》を使って(手札/3枚》を出すわ!!」

(■'XX,/ストック》

{レベル2/コスト1/ブリーフィング あざみ》×2
{レベル1/突然の再会 さくら》


シャロ「[∀'∀,∀/あざみ》の能力で、山札の上を1枚《ストック置き場》に」

(■'■,/ストック》

{10000/あざ・10500/あざ・6000/さくら》
─────────────────────
《桜&知世/6000・鍵桜/9000・隣桜/5500}


シャロ「[∀∀'∀,/さくら》で攻撃!」

シャロ「トリガーを確認……」

{ /帝劇を案内 さくら》
(■■'■,/ストック》

千夜「何もないから、1ダメージね」

《“絶対死守!”桜/レベル1}


千夜「あ」

ココア「?」

シャロ「なに?」

千夜「山札がなくなっちゃったわ」

メグ「あ、ほんとだ!」

ココア「え、これどうなるの?」もしかして負け!?」

千夜「うそでしょ!?」

リゼ「やったか!?」

チノ「いえ、大丈夫です」

ココア「!」

千夜「あ、よかった……」ホッ……


チノ「山札がなくなった場合、《山札の作り直し》をします」

千夜「?」

リゼ「作り直し?」

チノ「《控え室》をよく切ってから山札にするんです」

シャロ「それだけ?」

チノ「それから、新しい山札の1番上を【クロック】に置いてください」

シャロ「!」

千夜「罰があるのね」

チノ「はい」

千夜「わかったわ。じゃあデッキを混ぜて……」シャッシャッ

千夜「1番上を【クロック】に……」

《“力を信じて”桜/レベル0}

《クロック/AAA'A,ーーー】


シャロ「バトルに負けたのは逆さまね」

《“隣どうし”桜/<<'∀,]

シャロ「で、[∀'∀,>/次》の攻撃!」

{10500/あざみ》
─────────
《“夢の鍵”桜/9000}

シャロ「トリガーをめくって……」

{+/“太正浪漫”さくら》


シャロ「やった、トリガーあった!」

千夜「《ソウル》の増加ね」

シャロ「そ」

{+'+,/あざみ》
(■■■'■,/ストック》


シャロ「それで、私も山札がなくなったから《作り直し》するわ」

リゼ「!」

千夜「あ」

マヤ「ほんとだ」

ココア「すごーい!」

シャロ「?」

ココア「続けてなるなんて、やっぱり2人は仲良しさんだね!」ニコッ

千夜「もちろん。私とシャロちゃんの仲だもの」

千夜「ね」ニコッ

シャロ「……」

シャロ「フン……。うるさいわよ……」


{レベル0/頼れる戦巫女 初穂》
【ーーー'∀,∀∀∀/クロック》

千夜「山札はできた?」

シャロ「ええ、できたわよ」

千夜「じゃあ、ダメージをチェック}

《“転入生”秋穂/レベル0}
《桜&知世/レベル1}

《クロック/AAAA'AA,ー】

千夜「負けたカードを逆さまに……」

《“夢の鍵”桜/<'∀,∀]


シャロ「['∀,>>/3回目》の攻撃!」

{10000/あざみ》
────────
《桜&知世/6000}


{凸/勝利のポーズ/トリガー》


シャロ「あ、またトリガーよ!」

千夜「まあ!」

シャロ「えっとこれは……」

シャロ「このカードを手札に戻して、山札を1枚《ストック》に」

('■,/手札》
(■■■■'■,/ストック》

リゼ「いいぞシャロ!これで次のターンに《クライマックス》を使えるな!」

シャロ「はい!」

千夜「む……」

《ハッピーエンドのつづき/ダメージ)

シャロ「あ」

リゼ「ダメージキャンセル……!」

ココア「お~!いいね千夜ちゃん、負けてないよ!」

千夜「やったわ」ニコッ

シャロ「フン……。でも、アンタのキャラはみんな《控え室》行きよ」

《桜&知世/'∀,∀∀]

《控え室へ/'XXX,]


千夜「じゃあ私は、《桜&知世/控え室)の能力を使うわ」

シャロ「!」

千夜「《手札□'□,)を1枚《控え室》に置いて復活よ」

リゼ「……!」

リゼ「便利だな、その能力……」

《桜&知世/'<,ーー]


シャロ「いいわ……。これでターン終了」

【ーーー∀∀∀∀】〔ー>>/レベル〕
──〈あざみ・あざみ〉──
[あざみ・あざみ・さくら]

[桜知世・───・───]
──〈───・心知世〉───
〔レベル/<<ー〕【AAAAAAー】


ココア「よ~し千夜ちゃん!そろそろ決めちゃおう!」

千夜「ええっ!?」

ココア「?」

マヤ「なに言ってんの?こっちはまだレベル2だよ?」

リゼ「そんな急に終わるわけないだろ」

ココア「……」

ココア「そっか!」

チノ「ひどい無茶振りですね」

千夜「……」


千夜「いいえ、このターンで決めてあげるわ!」

みんな「!?」

シャロ「なっ……」

マヤ「ほんとにできんの〜?」

ココア「千夜ちゃん!」

リゼ「ほう……。ならお手並み拝見だな……」

千夜「見ててね。カードを引いて……」

《ドロー/□'□,)

千夜「【クロック】を置くわ」

《クロック/AAAAAA'A,】


シャロ「!」

リゼ「7枚になったな!」

マヤ「ってことは……」

ココア「レベルアップだね!」

メグ「今はレベル2だから……」


みんな「レベル3!!」


《秋穂/AAAAA'A,A】
《レベル/<<'<,]

《クロック/'XXXXX,ー'X,】

《ドロー/□'□□,)


シャロ「レベル3……」

リゼ「どんなカードが出てくるんだ……!」ゴクリ

千夜「……」

千夜「えっと……、ちょっと考えさせてね……」

シャロ「!」

メグ「千夜さん本気だ~……!」

ココア「頑張って千夜ちゃん……!」


千夜「うん、決まったわ!」

シャロ「む」

リゼ「来るか!」

ココア「!」

ココア「よ~し、いっけ~~!千夜ちゃん!!」

千夜「任せて!まずは《カード/'A,ーー]を移動させるわ」

《桜&知世/ーー'A,]

リゼ「移動か……」

マヤ「バトルで勝つためだな!」

千夜「それから《このカード/手札)を使うわ!」

《夢の杖/イベント}


チノ「あ」

チノ「それは《イベント》カードですね」

メグ「イベント?」

チノ「使いきりのカードです」

メグ「ああ~!」

千夜「……。それで、1枚引いて1枚《控え室》に」

《ドロー/□□'□,)
《手札/□□'X,)

千夜「そして《夢の杖》は《ストック》に置けるわ」

《ストック/□□□'□,)


シャロ「……」

千夜「次に《知世ちゃん/ー'A,)の能力を使うわ」

《ストック/□□□'X,)
《知世/ー'<,)

千夜「山札の上から4枚を《控え室》に置いて……」

《新たな始まり/クライマックス}
《“力”桜/レベル0》
《“隣”桜/レベル1}
《“力”桜/レベル0}

千夜「《クライマックス》の数だけカードを引く……」」

《ドロー/□□'□,)


千夜「それじゃ……!」

シャロ「!」

千夜「《ストック/□'□□,)を2枚使って……」

《ストック/□'XX,)

ココア「お!?」

リゼ「来たな!」


千夜「《“新たな物語”木之本桜/レベル3}!」

千夜「《中央/ー'ー,A]に出すわ」

《“新たな物語”桜/ー'A,A]


{10000/あざ・10500/あざ・6000/さくら》
────────────────────
[─────・新桜/10000・桜知世/6000》

シャロ「?」

シャロ「パワー10000……?」

マヤ「なんだ、こっちの方が強いじゃん……」

マヤ「って、そんなことないんだろうね、きっと」

リゼ「ああ……。油断するな」


千夜「《新たな桜ちゃん/ー'A,A]の能力が使えるわ」

千夜「山札から《“慈愛の”知世ちゃん》を手札に加えるわね」

《手札/□□'□,)

千夜「そして《2枚/手札)を出して……」

《知世/'A,<〉

《“夢の鍵”桜/レベル2/'A,AA]
《ストック/'X,)


千夜「《その能力/'A,AA]で山札を1枚《ストック》に」

《ストック/'□,)

千夜「《2枚目の知世ちゃん/'A,<〉の能力を使って……」

《ストック/'X,)
《知世/'<,<〉

シャロ「……」

《鍵桜・制服桜・ハッピーエンド・部屋知世》

千夜「1枚引く……」

《ドロー/□'□,)


千夜「《クライマックス/手札)を使うわ!」

《新たな始まり/クライマックス}


リゼ「クライマックス!」

マヤ「パワーはどうなってんの!?」

メグ「えっと……」

千夜「《パワー1000・ソウル1》を追加して……」

千夜「さらに《桜ちゃん/A'A,A]の能力!」

シャロ「!」

千夜「自身にパワー2000追加よ」

ココア「ってことは、合計して……」

{10000/あざ・10500/あざ・6000/さくら》
─────────────────────
[鍵桜12000/・新桜/13000・桜知世/9000》


ココア「全部上回ってるね!」

メグ「!」

シャロ「くっ……!」

千夜「さ、バトルよ!」

千夜「《右/AA'A,/9000]から攻撃!」

《トリガー/慈愛の知世/ }
《ストック/'□,)

シャロ「ふっ、トリガーはなしね」

{クライマックス/新生華撃団/ダメージ》

シャロ「あ」

千夜「!」

マヤ「クライマックスじゃん!」

ココア「ああっ!?」

シャロ「やったわ、これでノーダメージ!」ニンマリ

【ーーー∀∀∀∀/クロック》〔ー>>/レベル》
[6000/>>'A,/さくら》


シャロ「ふふん、どう?これでもこのターンで終わらせられると思う?」ニンマリ

千夜「むぅ〜……」プクゥ〜

千夜「次は《左/'A,A</12000]で攻撃っ」

《トリガー/カードキャプターの出番!/++}

ココア「あ!」

リゼ「!」

マヤ「ソウル2つアップだよ!?」

ココア「いいよ千夜ちゃん!これなら……」

《鍵桜/++'++,}

シャロ「……、4枚もめくったら……」

シャロ「1枚くらい……」

《'物語,クラリス/レベル0}
《'ブリーフィング,あざみ/レベル2}
《'女心,クラリス/レベル3}
《憧れの大スタァ/レベル1}

【'∀∀∀∀,∀∀∀∀/クロック》

シャロ「……!」

ココア「《クライマックス》はなかったね!」

マヤ「それにレベルアップだよ!」

【ーーーーーー∀/クロック》〔'>,>>/レベル》
['A,>A/あざみ》


メグ「シャロさんもレベル3だね!」

ココア「いいよ、千夜ちゃん!勝利に近づいてるよ!」

千夜「ええ、そうね!」ニコッ

千夜「なら《“新”桜ちゃん/<'A,<]で攻撃!」

《“新たな”桜/13000/+++}

《トリガー/慈愛の知世/ }


リゼ「トリガーもクライマックスもない……」

シャロ「まあまあの攻撃ね。だけど……」

【ーーー'∀∀∀,∀/クロック》〔>>>/レベル》
[A'A,A/あざみ》

千夜「……」

リゼ「これでバトル終了だな」

ココア「……」

ココア「あれ?」

メグ「千夜さん……?」

シャロ「ふふっ、なにがこのターンで決める、よ」ニヤッ

リゼ「脅かすなよな」

マヤ「そーそー!」

ココア「ち、千夜ちゃん……!?」

千夜「……」


千夜「いいえ、まだよ」

みんな「!?」


千夜「《“新”桜ちゃん/<'<,<]の能力発動よ」

シャロ「!」

リゼ「能力?」

ココア「まだあったの!?」

千夜「ええ」

ココア「おお〜っ!!」

シャロ「……、なに?どんな効果?」

千夜「えっとコストを支払うことで……」

《ストック/'XXX,)
《手札/'X,)

千夜「《“新”桜ちゃん/<'<,<]はもう一度攻撃できる……」

千夜「ですって」

ココア「!!」

シャロ「!?」

リゼ「なに!?」

マヤ「2回攻撃~!?」

ココア「千夜ちゃん!すごいよ!!」

千夜「だから、もう一度攻撃!」

【ーーー∀∀∀∀】〔>>>/レベル》

《“新たな”桜/+++}


シャロ「え、嘘!?ちょっと待って!?」

千夜「シャロちゃん、これで終わりよ!」ニコッ

シャロ「うそでしょっ……!!?」

千夜「さらに!!」

《トリガー/カードキャプターの出番!/++}


千夜「トリガーによってソウル+2!!」

《“新”桜/+++++}


ココア「ソウル5!!?すごいすごい!!」

みんな「!?」

シャロ「……!?」

千夜「受けてもらうわ、私の本気!!!」

千夜「勝つのは私たちよっっ!!!」

シャロ「……」


シャロ「……。アンタばか?」

千夜「?」

《“微かな”クラリス/レベ1}
《“頼れる”初穂/レベル0}
《“任務”神山/レベル0}
《“帝劇”さくら/レベル1}
《一世一代/クライマックス}


千夜「!!?」

ココア「あ!!?」

《一世一代/クライマックス}

千夜「あーー!!?」


ココ千夜「しまった!!!」


リゼ「ばかめ!ソウルを増やしすぎるとキャンセルが起きやすくなることを忘れたか!!」

千夜「あ……!!」ガーンッ!

ココア「ち……、千夜ちゃんっ……!!」

メグ「そんなぁ~~!」

マヤ「あはは、ばっかで~~!」

千夜「そっ……、そんな……」ボーゼン

シャロ「ふふ、これで勝負あったわね!!」

シャロ「私は{レベル2/あざみ》をアンコール!」

('XXX,■■/ストック》
['>,ーー/あざみ》


シャロ「さあ、最後のターンよ!!」

(■'■,/ドロー》
【ーー'∀,∀∀∀∀/クロック》
('X,■'■■,/ドロー》

シャロ「3枚のキャラを揃えて……」

{10000/あざ・10500/さくら・5000/クラリス》


シャロ「(手札/勝利のポーズ》を発動っ!!」

{クライマックス/勝利のポーズ》

シャロ「全員にパワー1000とソウル1をプラス!」

{11000/あざ・11500/さくら・6000/クラリス》
────────────────────
[鍵桜9000/・新桜/10000・桜知世/6000》


千夜「……」シーン…

ココア「千夜ちゃん!気をしっかり持って!?」

千夜「……」

シャロ「総攻撃で、こっちの勝ちよっっ!!」

ココ千夜「……!!」

《“鍵”桜/レベル1/ }
《夢の杖/ }
《“隣”知世/レベル0/ }

《李小狼/レベル2/ }
《新たな始まり/クライマックス}

《李小狼/レベル2/ }
《“備え”知世/レベル3/ }
《“隣”桜/レベル1/ }
《“新”桜/レベル3/ }


千夜「」

《クロック/'AAA,'AAAA,】
《レベル4/<<<'<,〕


チノ「レベル4になったのでゲーム終了です!」

リゼ「シャロの勝ちだ!!」

ココ千夜「……」


ココ千夜「あ~~~れ~~~~…………!!!」


・・・・・・・・・・


シャロ「やりました先輩っ!!」キャッキャ

リゼ「ああ、よくやったなシャロ!!」ダキッ!

シャロ「!!?」ドキッ!

シャロ「あっ……、はい……!!」

メグ「千夜さん大丈夫……!?」

千夜「……」ズーン…

ココア「千夜ちゃん!千夜ちゃんは悪くないよっ!!」ダキッ!

メグ「そうだよ、勝ちたいって気持ちが伝わってきたもん!」ギュッ

千夜「……。ええ……、ありがとう……」ゲッソリ

マヤ「こんな勝ち方もあるんだね~」

チノ「悲しい結末でしたね」


チノ「どうでした、『ヴァイスシュヴァルツ』は?」

シャロ「満足したわ。結構運もよかったし!」ニンマリ

千夜「ええ、そうね。最後は勝てると思ったのだけど……」

リゼ「見事に空回りしたな」

シャロ「ゲーム自体は結構簡単だったわ。よくわかんないけど攻撃は決まるようになってたし……」

千夜「あとはトリガーを引くだけだものね」

ココア「思いの強さが勝負を決めるゲームだったね」

チノ「意外な形でしたけどね」

千夜「でも楽しかったわ、シャロちゃん。ありがとう」ニッコリ

シャロ「? ふん。負けたのになに嬉しそうにしてんのよ」

千夜「え?だって……、ほら」


千夜「私にとっての桜ちゃんはシャロちゃんだもの」ニコッ


・・・・・・・・・・


リゼ「これで1対1!次で決着つけるぞ、ココア!!」

ココア「望むところだよ!!」

シャロ「先輩、頑張ってください!」

マヤ「負けたら許さないからな、リゼ!」

リゼ「任せておけ」

ココア「見ててね千夜ちゃん、メグちゃん!」

千夜「ふぁいと~!」

メグ「ココアちゃんならきっと勝てるよー!」


チノ「では、最後の勝負、『マジック・ザ・ギャザリング』です」


チノ「ココアさんリゼさん、この箱をどうぞ」

ココア「ありがと」

リゼ「どれどれ……」


ココア「!?」


ココア「え、何この箱!?怖っ!」

リゼ「?」

ココア「おじさんがっ、おじさんが白目向いてるよ!?」

千夜「何らかの呪いを受けているわ……!」

メグ「ぶ、不気味だねー……」

ココア「リゼちゃんの方はどう!?」

リゼ「ん?こっちは普通のモンスターだな」

マヤ「そうだね」

ココア「ええっ!?ずるい!」

チノ「ココアさん箱に文句言ってないで早く準備してください」

ココア「うっ……!チノちゃんが箱渡したくせに……」


ココア「さ〜て、カードはどんなのかな〜」ワクワク

マヤ「見せて見せて〜!」

リゼ「えっと……」


リゼ「……!?」

ココア「え!?」

みんな「!!?」


《Vito,Thorn of the Dusk Rose》
Legendary Creature Vampire Cleric

《Kogla,the Titan Ape》
Legendary Creature Ape


ココア「ぜっ……!」

リゼ「全英語……!!?」


ココア「うっ、嘘でしょ!?これ全部英語のカードなの!?」

マヤ「まじ!?」

リゼ「そんなバカな!」

《Unlikely Aid》
Instant

《Forest》
Basic Land Forest

ココア「ああっ……」

ココア「英語しか、ない……」ガクッ!

リゼ「そんなっ……」ガクッ!

ココア「ココアちゃん!?」

シャロ「しっ、しっかりしてください先輩っ!」

チノ「……」


チノ「さ、勝負を始めてください」

ココリゼ「ちょっと待って!!?」

チノ「?」

チノ「何ですか?」

ココア「むり!!」

リゼ「はっきり言った!」

ココア「できるわけないじゃんチノちゃん!!全部英語なんだよ!?読めるわけないじゃん!!」

チノ「習ってますよね、学校で」

ココア「習ってなんでもできるんなら私NASAでもどこでも行けちゃうよ!?」

チノ「ココアさん次騒いだら地球から退場って言いましたよね」

ココア「ああそう、じゃあいい機会だから宇宙行ってくるよ!!」バンッ!

ココア「千夜ちゃん打ち上げ装置お願い!」

千夜「たぁ~まや~~!!」ニコニコ

シャロ「はなび!?」

リゼ「宇宙につく前にお星さまだぞ、それだと」


ココア「ムリだよチノちゃん、何とかして~~!」ウェェエエン

リゼ「……」

チノ「しょうがないですね……」

チノ「じつはここに日本語の版の箱が1つあります」

ココア「!?」

リゼ「!?」

みんな「それを先に出せ!!」

チノ「てへ」

千夜「チノちゃん……、やるわね!」

ココア「それは私がもらおう!!さあチノちゃん!!」

千夜「さすがココアちゃん、堂々としているわ」

チノ「プライドとかないんですか?」

ココア「っないっっ!!!」

シャロ「潔い……」

メグ「見習いたいね~」

マヤ「そうか~!?」

チノ「では、ルールブックが英語しかないので……」 

チノ「誰か読んでください」

ココア「諦めたっ!?」

ココア「チノちゃんも読めないんじゃん!!」

チノ「わ、私はこれから学ぶんです。だからいいんです」

リゼ「そうだな、もうすぐ中学生だもんな……」

マヤ「高校だって」

チノ「仕方ありません、調べながらやりましょう」


チノ「まずは対戦の準備です。あいさつをしましょう」

ココア「よろしくリゼちゃん!」

リゼ「よろしく」

ココア「あれ?リゼちゃん英語で言わなくていいの?」

リゼ「シャラップ」

チノ「先攻後攻をじゃんけんで決めてください」

ココア「いいよ。ブロッコリー、ペッパー、シーザーサラダ……」

リゼ「グー!」

ココア「ぱー!やった、私先攻!」

シャロ「今の何!?」

千夜「わからないけど、とにかくココアちゃんの勝ちね」

チノ「デッキを置いたら手札を7枚引きます」

ココア「7枚ね」

リゼ「1、2……」

(■■■■■■■/リゼ手札》

《ココア手札/□□□□□□□)


チノ「そうしたらゲームスタートです」

ココア「何か掛け声とかないの?」

チノ「?」

チノ「とくにないですね」

ココア「え~!?私も何か言いたかったのに!」

チノ「いいから始めてください」

ココア「うぅ…」


ココア「じゃあ私からね。このゲームどうやったら勝ちなの?」

チノ「あ、えっとですね……」

チノ「プレイヤーは20ポイントの《ライフ》があって、0になったら負けです」

ココア「へえ、わかりやすくていいね!」

マヤ「レベル4になったら負けって、なんか変だったよね」

千夜「違うわマヤちゃん、あれは4と死を掛けているのよ」

マヤ「マジ!?」

シャロ「んなわけあるかっ!!」

チノ「まずは《ドローすてっぷ》です……けど」

チノ「先攻はドローできませんね」

リゼ「今回はドローはなしか」

メグ「さっきの私と同じだねー」

ココア「ね~」

チノ「次に1回目の《メインふぇいず》です」

ココア「1回目?」

リゼ「2回目もあるのか?」

チノ「そう……みたいですね」

チノ「まず、《土地カード》を出してください」

ココア「土地?」

チノ「平地・島・沼・山・森のカードが《基本土地》だそうです」

ココア「平地……。あるね、《平地/土地}!」

リゼ「({Basic Land/Forest》……。思いっきり森だなこれ)」

チノ「それを、戦場の手前側に出してください」

リゼ「!」

リゼ「戦場?」

チノ「はい。カードを出す場のことをこのゲームでは戦場というようです」

リゼ「ほう……。それはいいな」

千夜「リゼちゃん気分が乗ってきた?」

リゼ「ああ……。私にふさわしい舞台だ」ニンマリ

マヤ「子供だなー、リゼは」ニヤニヤ

リゼ「なっ……!?お前に言われる筋合いはない!!」


ココア「手前側って、なんとなくでいいの?」

チノ「はい。このゲーム、カードを出す枠は特にないみたいなので」

ココア「そうなんだ」

シャロ「さっきはきちんと決められていたけど……」

マヤ「ポケカはなかったよね」

メグ「そうだね」


ココア「じゃあ出してみるよ!」

リゼ「何かルールとかないのか?」

チノ「えっと……。《土地》は1ターンに1度しか出せないようです」

チノ「出した後はずっと場に残って……」

チノ「あとは特にないですね」

ココア「そっか!じゃあ……」

リゼ「……」






《平地/A〉

ココア「この辺でいい?」

チノ「はい、いいと思います」

ココア「やった!」

チノ「そうしたら、次に《マナコスト》を払って手札を使えますね」

リゼ「?」

ココア「まなコスト?」

リゼ「何だ、マナって?」

千夜「マヤちゃんのお知り合い?」

ココア「まさか隠し妹!?」

マヤ「いね~よ、そんなのっ!」

チノ「えっと……。《土地》を《たっぷ》……?すると、マナが生み出されます」

ココア「たっぷ?」

千夜「タタンッ、タタンッ」ニコニコ

シャロチノ「おどるな」

チノ「《カード/A}を《横/<}にすることですね、《たっぷ》は」

ココア「そっか!」


リゼ「マナが生み出されるってどういうことだ?」

チノ「え~……っと。《土地》をたっぷすると《マナ》が出るので、それを使って呪文を唱えるんです」

リゼ「……」

リゼ「マナが出るって、何か使うのか?」

チノ「え?」

チノ「あ、いや……」

リゼ「……」

チノ「え、エネルギーが出ているそうです……。カードから」

リゼ「エネルギー?」

千夜「概念的に?」

チノ「そうみたいです」

リゼ「な、なるほど……?」

ココア「じゃあ、《平地/戦場〉をタップしたら、平地エネルギーがカードから飛び出してくるの?」

チノ「《平地》だと《白のマナ》ですね。それがカードから出るんだと思います」

チノ「そして、それを使って呪文を唱える、と」

ココア「そっか~!」

ココア「なら、さっそく使ってみるね!どのカードが使えるかな……」

チノ「カードの右上にある数字やマークがマナコストです」

チノ「例えば《このカード/Vito)なら……」

ココア「あ、呪われたおじさんだ!」

チノ「《2》と《髑髏マーク》がありますよね?」

ココア「そうだね!」

マヤ「髑髏が2つ必要ってこと?」

チノ「いえ、そうではありません」

メグ「えー、違うの?」

チノ「はい。この場合、《2》の方は何でもいいので《土地》を2つ」

チノ「《髑髏》の方は《沼》を1つたっぷするんです」

ココア「へ~……」

マヤ「あれ?」

メグ「それって、ポケカと同じだね~」

ココア「え?」

リゼ「あ」

シャロ「確かに。《無色エネルギー》と同じね」

ココア「!」

ココア「あ~、そうだ!そうだね!」

リゼ「そう言われてみたら、《基本土地》っていうのも《基本雷エネルギー》って言い方に似てるし」

シャロ「そもそもカードの雰囲気がそっくりですね。イラストしか描いてないところとか……」

メグ「ほんとだ~」

ココア「何で似てるのかな?偶然?」

チノ「さあ……。なんででしょうね」


ココア「じゃあ、今の私の手札には……」

ココア「あれ?」

チノ「?」

リゼ「どうした?」

ココア「使えるカードがないよ?」

リゼ「……」

チノ「……」

チノ「なら、次は戦闘です」

ココア「ええっ!?」

ココア「まだ何にも出してないよ!?」

チノ「仕方ないじゃないですか。出せないんだったら」

ココア「ええ~!?そんなのあり!?」

リゼ「なかなか厳しいな……」

チノ「当然ですけど《土地》しかないんじゃ戦闘はできませんから」

チノ「これでターン終了ですね」

ココア「そんな~」ガックリ

ココア「さっきのシャロちゃんなんて最初から攻撃までしてたのに……」

シャロ「そうね」

リゼ「そういうのもゲームによって違うところだな」

リゼ「じゃあ次は私のターンだな」

チノ「はい。後攻からはドローができます」

リゼ「わかった……。なら1枚引いて……」

(■■■■■■■'■,/ドロー》

リゼ「(手札/Forest》を出すぞ」

{Basic Land/Forest》


ココア「ふぉれすと……!!」

千夜「ほんとに英語でやる気なのね……」

メグ「べーしっく……らんど……」

マヤ「これで《基本土地》かー!」

ココア「勉強になっちゃうね!」

リゼ「それから……《くりーちゃー》……?」

リゼ「……は使えるのか?」

マヤ「くりーちゃー?」

チノ「くりーちゃーは攻撃したりするカードです。さっきの《キャラ》と同じです」

マヤ「あー、そっか」

リゼ「マナは呪文を唱えるために使うって言ってたけど、《Creature》は呪文じゃないよな?」

チノ「あ……。いえ」

リゼ「え?」

マヤ「え?」

チノ「『呪文の唱え方』の例として《くりーちゃー》が挙げられていますので……」

マヤ「呪文って、魔法とかイベントとかみたいな感じじゃないのー?」

チノ「使いきりのカードですか?」

マヤ「そう!」

リゼ「私もそうだと思ったんだが……」

チノ「《くりーちゃー》を使う呪文……?ということなのでしょうか」

リゼ「ふーん……。まあ……いいか」


リゼ「えっと、じゃあ……」

リゼ「まずは(手札/こいつ》だ」

《Almighty Brushwagg》


リゼ「こいつを……」

ココア「待ってリゼちゃん!」

リゼ「?」

リゼ「なんだよ」

ココア「なんでちゃんと《カード名》言わないの?」

リゼ「は、はぁ?」

ココア「ちゃんと言ってくれないとわかんないでしょ?」

リゼ「な、なんでだよ!みんな《これ》とか《右》とか言ってただろ!?」

ココア「もしかして読めないの?」

リゼ「ギクッ!」

リゼ「べっ、別にそんなことは……」

ココア「読めないんだね」

リゼ「……」グヌヌ…

ココア「……」ジーッ…

リゼ「……」

リゼ「じゃあ逆に聞くけど《ぶらっしゅわっぐ》って何だよ!?聞いたことないだろこんな得体のしれないやつ!」

ココア「《ぶらっしゅわっぐ》は《ぶらっしゅわっぐ》でしょ?」

リゼ「だからそれが何なんだよ!!?」


リゼ「もういい、知るか!こいつのコストの《木のマーク》って{土地/森》をタップすればいいんだよな?」

チノ「は、はい。木のマークは《緑のマナ》です」

リゼ「わかった。なら〈∀/Forest》を{>/タップ》して……」

リゼ「{緑/Brushwagg》を戦場に出すぞ!」

〈'>,/Forest》

[∀/Brushwagg》


《平地/A〉

ココア「うんうん、ちゃんと言えてえらい!さすがもうすぐ大学生だね!」

リゼ「うるさいな……」」

ココア「で、《ぶらっしゅわっぐ》って何なの?」

メグ「茶色いハリネズミ?」

シャロ「なんか……可愛くない……」

Brushwagg「……」

マヤ「これ、どれが《パワー》なの?」

メグ「ほんとだ。1000とか書いてないねー」

チノ「カードの右下の数字がそうです」

ココア「?」

《Vito/(1/3)}

みんな「……」

ココア「さんぶんのいち?」

シャロ「え?なにその中途半端な数値」

千夜「半人前どころじゃないわね……」

ココア「呪い?呪いのせいなの!?」

メグ「おじさん可哀想だよー……」

チノ「いえ、違います」

ココア「あ、そうなの?よかった。呪われてるわけじゃなかったんだ」

千夜「じゃあ自前で白目向いてるの!?」

ココア「それはそれで問題だよっ!?」

チノ「違います、違うのはそこじゃないですっ!」

ココア「へ?」


チノ「{1/3}の《1がパワー》で、《3はたふねす》です」

ココア「たふねす??」

マヤ「なにそれ?」

リゼ「体力のことだ」

マヤ「HPか!」

チノ「はい……。《パワー》でダメージを与えて《たふねす》が0になると破壊されるようです」

ココア「それより……」

ココア《おじさん/Vito)ってパワー1しかなの!?」

シャロ「非力ね……」

リゼ「訓練が足りてないな!情けない奴め……」

千夜「パワーというより《ソウル》と同じじゃない?」

ココア「!」

ココア「あ、そっか!」

シャロ「たしかに……」

リゼ「なんだ、《ソウル》1つなら普通か……。疑ってすまない」

ココア「よかった……。おじさんは一人前のおじさんだったんだね」

Vito「……」

リゼ「これ以上カードは出せない。次は戦闘だな」

チノ「あ、はい。そうですね」


チノ「戦闘は最初に、そのターンに攻撃するくりーちゃーを全て選びます」

ココア「?」

マヤ「なにそれ?」

リゼ「選ばないと攻撃できないのか?」

千夜「場にいるだけじゃ攻撃に参加させてもらえないのね」

ココア「自主性を重んじてるんだよ!」

千夜「メグちゃんも、どんどんボケていかなきゃダメよ?」ニコッ

メグ「え~っ!?」アセアセ

シャロ「余計なことを吹き込むなっ!!」

千夜「ほらごらん、この積極性が大切なのよ」

シャロ「あんたがボケてるからツッコんでるんでしょっ!」

千夜「ひどいわシャロちゃん!私がいつボケたっていうの!?」

シャロ「言いながら矛盾すんなこの天然ボケっ!!」

千夜「ていうことはシャロちゃんはいつも『よし、ボケるぞ!』って思ってボケてるの?」

シャロ「私がいつボケたっていうのよっっっ!!!」


リゼ「クリーチャーは一体しかいないからな。[戦場/こいつ》を選ぶぞ」

[∀/Brushwagg》

チノ「選べるのは……、このターンより前に戦場に出ているくりーちゃーで……」

リゼ「え」

チノ「あ……」

リゼ「このターンより前って……」

リゼ「え、なら出した直後の[戦場/カード》じゃ攻撃できないってことか?」

チノ「はい……、そうみたいですね……」

ココア「え?それって最初のターンだけとかじゃなくて?」

チノ「はい……。攻撃は常にこのルールで行うようです」

ココア「へー……。なんで攻撃できないのかな?嫌いなのかな、攻撃!」

リゼ「指示しないと参加すらしないしな」

千夜「引っ込み思案?」

シャロ「無理してるのね……」

マヤ「やる気ないんじゃね?」

メグ「反抗期!?」

リゼ「じゃあ私も攻撃できないな」

チノ「そうですね……。これでターンは終了です」

ココア「いいね、どんどん進むね!」


ココア「じゃあ私の番っ!」

《ドロー/□□□□□□'□,)

ココア「《平地/手札)を出して……」

《平地/A'A,〉

ココア「終わりっ!」

メグ「えーっ!?」

千夜「こっ、ココアちゃん?」

シャロ「まだ何も出せないの!?」

ココア「だって~。マナが足りないんだもん!」

マヤ「全然カードゲームやれてないじゃん!」

リゼ「だだっ広い平地を開拓してるだけだからな」

千夜「ほぼブルドーザーね」


リゼ「ま、何もしないならいいさ。その間に一気に攻めてやる!」

ココア「う」

リゼ「いくぞ、私のターン!!」

チノ「あ、まってください」

リゼ「ん?」

チノ「このターンからドローの前に、《あんたっぷ》を行ってください」

リゼ「アンタップ……」

リゼ「〈>/Forest》を(∀/縦》に戻せばいいのか?」

チノ「はい」

リゼ「わかった」

〈'∀,/Forest》

リゼ「それでカードを引く……」

(■■■■■■'■,/ドロー》


リゼ「よし、まずは(手札/Forest》を出すぞ!」

〈'∀,∀/Forest》

リゼ「それで戦闘だ!」

ココア「もう!?」

マヤ「リゼも使えるカードないのかよー!?」

リゼ「しょうがないだろ」

ココア「リゼちゃんだって森の中お散歩してるだけじゃん!」

リゼ「なに言ってるんだ。《Brushwagg》を引き連れてるだろ」

ココア「そうだった、リゼちゃんにはお供がいるんだった!」

千夜「リゼちゃんと森をお散歩だって」

シャロ「……。うらやましい……」

千夜「……」

リゼ「今度こそ攻撃できるな!」

チノ「はい。くりーちゃーを選んでたっぷしてください」

リゼ「よし。[∀/Brushwagg》で攻撃だ!」

['>,/(1/1)/Brushwagg》


チノ「あ」

リゼ「?」

チノ「攻撃するくりーちゃーを選ぶ時は、同時に攻撃先も選んでください」

リゼ「ああ、うん」

チノ「攻撃先は、対戦相手か相手の戦場の《ぷれいんずうぉーかー》……??」

チノ「だそうです。相手のくりーちゃーには直接攻撃できません」

リゼ「!?」

マヤ「え、クリーチャーに攻撃できないの!?」

ココア「へえ!」

リゼ「また消極的な所が出てきたな!まったく、しょうのない奴らめ!」プンスカ

メグ「リゼ先生ぷんぷんだねー」

リゼ「チマメ隊!お前たちはこんな風になるなよ!」

メグ「え~っ?」アセアセ

チノ「怪物じゃないです」

マヤ「誰と戦うんだよー?」クスクス

リゼ「そうだな。まずこの毛玉を殺ってみろ」

ティッピー「!?」

チノ「!?」

マヤ「ティッピー?楽勝だよ、そんなのっ!」ニコッ

チノ「マヤさん!?」

リゼ「こいつ《Brushwagg》に似てるよな」

ティッピー「なんじゃと!?」

千夜「色が違うわ、もっと小汚くしないと。砂かけてみる?」

シャロ「やめなさいよっっ!」

リゼ「じゃあ攻撃先はプレイヤーだな」

チノ「えっと……。では《ぶらっしゅわぐ》の{1/パワー》の分のダメージを与えられます」

ココア「私にダメージ?」

チノ「はい。《ライフ20》に1ダメージですね」

ココア「そっか……」

ココア「……」

リゼ「?」

チノ「?」


ココア「うわぁぁぁ~~!!」《LP20→19》

ココア「」ズサァアッ!!


みんな「!?」


チノ「こっ、ココアさん!?」

リゼ「急に吹っ飛んだ!?」

シャロ「なんで!?」

マヤ「あははは!おもしれー!」

千夜「ダメージを受けたんだもの、当然でしょ?」

シャロ「アンタ普通に座ってたでしょっっ!!」

ココア「やっ……、やるねリゼちゃん!いいダメージだよ……!」

リゼ「1ダメージだぞ」

千夜「ダメよココアちゃん!!これ以上やったら体がもたないわっ!?」ガバッ!

ココア「だっ、大丈夫……!まだ戦えるからっ……!」

千夜「ココアちゃんっ……!!」ウルウル…

リゼ「1ダメージだぞ」

チノ「じゃあ0になったらココアさんは木っ端みじんということで」

ココア「チノちゃん!?」

チノ「戦闘が終わったら2回目の《メインふぇいず》です」

リゼ「2回目……」

リゼ「なにができるんだ?」

チノ「基本的には1回目と同じです。土地を出したり、他のカードを使えます」

チノ「ただ、土地は1ターンに1枚しか出せませんので……」

リゼ「1回目に出してると2回目では出せないんだな」

チノ「はい」

チノ「何もすることがなければターンは終了です」

リゼ「じゃあこれで終わりだ」

リゼ「どうだ、ココア?先制したぞ」ニヤッ

ココア「むっ。ここからが本当の勝負だよっ!」

リゼ「フンッ!やってみな」クイックイッ


千夜「負けてられないわココアちゃん!」

ココア「任せて!私の番!!」

《ドロー/□□□□□□'□,)


メグ「今度こそカード使えるかなー……?」

ココア「大丈夫!」

メグ「!」

メグ「ほんと!?」

ココア「うん!まずは《平地/手札)を出して……」

《平地/AA'A,〉


ココア「《3枚/戦場〉をタップ!」

《平地/'<<<,〉

メグ「あ!」

千夜「やっとカードを出せるのね!」

ココア「これで《平地》からマナが出るんだよねっ!?」

チノ「あ、はい。《平地》から出るのは《白のマナ》ですね」

ココア「じゃあ、《白のマナ》を3つ使って……」

ココア「《このカード/手札)っ!!」

《アクロスの古参兵、タラニカ/1白白}


ココア「《アクロスの古参兵、タラニカ》を出すよ!」

〈>>/Forest》
{>/(1/1)/Almighty Brushwagg》
────────────────
《古参兵タラニカ/(3/3)/'A,]
《平地/<<<〉

メグ「やったー、これでココアちゃんもカード使えたね!」ニコッ

ココア「うん!」

マヤ「あ、(3/3)だって!」

メグ「ほんとだ、《ぶらっしゅわーぐ》より強いねー」

リゼ「なに!」

ココア「ふふーん……。どう、リゼちゃん!いいでしょ!?」ニヤッ

リゼ「くっ……、生意気な……」

ココア「力こそパワーだよ!」

ココア「これで攻撃!」

リゼ「!?」

シャロ「はあ?」

チノ「ダメですよココアさん、攻撃できるのは出した次のターンからです」

ココア「え……?あそっか!」

ココア「じゃあこれで私の番終わりっ!」

千夜「!」

メグ「あ~、また攻撃できなかったよ~っ!」アセアセ

シャロ「ふふん、場に出しても攻撃してこないんじゃ怖くないわ!」

シャロ「ですよねっ、先輩っ!」

リゼ「ああ、その通りだ!」

ココア「む!」


リゼ「戦場では一手の遅れが死を招く!私のターン!」

リゼ「まずはアンタップだな!」

〈'∀∀,/Forest》
['∀,/Brushwagg》


リゼ「そしてドロー!」

(■■■■■■'■,/ドロー》

リゼ「(手札/Forest》を戦場に追加!」

〈'∀,∀∀/Forest》

リゼ「それから(手札/こいつ》を出すぞ」

〈'>>>,/Forest》

リゼ「{2緑/Hyrax Tower Scout》だ!」

{(3/3)/Hyrax》{(1/1)/Brushwagg》
───────────────────
《古参兵タラニカ/(3/3)}


ココア「あ!」

マヤ「今度は(3/3)だ!」

シャロ「ココアのカードに並んだわ!」

ココア「むう……。やるね、リゼちゃん……!」

メグ「すかうとって、あのスカウト?」

マヤ「芸能人とかの?」

リゼ「いや、この場合のScoutは斥候のことだ」

マヤ「? せっこう?」

千夜「よくわからんがくらえっ!ってやつよ」ニコッ

マヤ「え?」

シャロ「それは拙攻。雑なボケ方も含めてね」

千夜「」

リゼ「偵察を行う少数部隊って感じかな」

マヤ「そっか~!」


リゼ「じゃあ攻撃だ!」

ココア「!」

リゼ「クリーチャーに攻撃できないんだから、速攻あるのみ!」

ココア「うっ……、じゃあ早く強いの出さないとまずいじゃん!」

チノ「!」

チノ「あ、いえ。待ってください」

リゼ「?」

ココア「!」

リゼ「なんだ?」

チノ「攻撃は《ブロック》することができるんです」

ココア「今みたいに?」

チノ「!?そ、そうです。くりーちゃーでブロックできるんです」

リゼ「ああ、そうなのか」

チノ「攻撃するカードが選ばれたら、防御側がブロックするくりーちゃーを選んでください」

チノ「選べるのは《あんたっぷ/A∀)しているカードです」

ココア「ブロックしたら戦うの?」

チノ「そうです」

リゼ「じゃあ……」

[(1/1)/Brushwagg》
───────────
《古参兵タラニカ/(3/3)]


リゼ「ここで攻撃してブロックされたらどうなるんだ?」

チノ「えー、その場合……」

みんな「……」

チノ「お互いにダメージを与え合います。相手の《ぱわー》の分《たふねす》が引かれて……」

リゼ「0になったら破壊される、か?」

チノ「ええ」

ココア「《ぶらっしゅわぐ》は{1/0}に」

ココア「《タラニカさん》は{3/2}になって《ぶらっしゅわぐ》だけやられちゃうんだね?」

チノ「そうなりますね」

チノ「それから、受けたダメージはそのターンの終わりに全て回復するそうです」

ココア「!」

リゼ「え、全て回復!?」

チノ「はい」

リゼ「じゃあクリーチャーを破壊するには、一撃で削りきらないといけないのか!」

シャロ「少しずつってわけにはいかないのね……」

マヤ「へ~、変なの」

マヤ「じゃあ、ここでは攻撃できないなー」

リゼ「仕方ない、ターン終了だ」

メグ「よかった~。これで攻撃されなくなったよ~」

マヤ「?」

マヤ「なに言ってんの?次からは《ハイラックス》が攻撃できるじゃん」

メグ「え?あ、そっかー!」

千夜「それだけじゃないわ」

メグ「え?」

千夜「{(3/3)/はいらっくす》がいる限りココアちゃんの《カード/タラニカ/(3/3)}は攻撃しにくいわ」

シャロ「ブロック可能な状態で待ち構えているからね」

リゼ「まあ、それは向こうも同じだけど……」

メグ「うぅ……。ココアちゃんどうするの……?」

ココア「……」

ココア「ふふん!」ドヤッ

ココア「心配ご無用!」

メグ「え?」

リゼ「!」

ココア「私の番!」

《平地/アンタップ/'AAA,〉
《ドロー/□□□□□'□,)


千夜「何か秘策があるのね?」

ココア「もちろん!見ててね!」

リゼ「!」

ココア「とりあえず《平地/手札)!」

《平地/AAA'A,)

ココア「それから本命の《こっち/手札)!」

《平地/A'<<<,〉

ココア「《凄絶な無気力/2白}!!」

《凄絶な無気力/エンチャント-オーラ}


みんな「!」

リゼ「凄絶な無気力……」

シャロ「また直球なカード名ね……」

メグ「えんちゃんと……?」

マヤ「効果をつけるってことだよ!」

チノ「!」

チノ「良く知ってますね、マヤさん」

マヤ「たまにゲームで出てくるんだよー。剣に炎とか修繕とかつけて強くすんの!」

メグ「経験が活きたねー」


リゼ「で、そのカードはどう使えるんだ?」

チノ「えっと……。《えんちゃんとおーら》は指定された対象につけてください」

チノ「その後は、破壊されるまで戦場に残り続けます」

ココア「……」

ココア「じゃあこのカードだと、『エンチャント(クリーチャー)』ってなってるから……」

[∀/Brushwagg》[∀/Hyrax》


ココア「《はいらっくす》につけていいんだよねっ?」

リゼ「!」

リゼ「相手のカードにつけてもいいのか?」

ココア「え」

チノ「……!」

ココア「え、だめなのかなっ……!?」

チノ「えっと……」


チノ「わかりません。どういうカードなんですか?」

ココア「これ?」

ココア「これはね、つけられると攻撃とブロックができなくなるんだよ!」

リゼ「まあ、想像通りの能力だな……」

チノ「……」

チノ「……。じゃあ、いいんじゃないですか?」

リゼ「そうだな」

シャロ「そんなの、自分のカードに使うわけないもですもんね」

リゼ「ああ」

ココア「でしょー?」


ココア「なら、[戦場/はいらっくす》に《凄絶な無気力/エンチャントオーラ}をつけるね!」

ココア「あ……」

リゼ「?」

ココア「つけて出すって、どこに出すの?リゼちゃんのカードにつけていいの?」

リゼ「……」

チノ「……」

ココア「……」


三人「???」


リゼ「すきにしていいぞ」

チノ「いいんじゃないですか?つけて」

ココア「え~~?なんか不安だよっ!?」


ココア「まあ……、チノちゃんがそう言うならそうするね」

《無気力/オーラ}

['∀,/Hyrax》


[∀/(1/1)/wagg》[∀/無気力/Hyrax》
───────────────────
《古参兵タラニカ/(3/3)/A]


ココア「これで《はいらっくす》は攻撃もブロックもできないよ!」

リゼ「うーむ……。面倒なことしてくれる……」

千夜「やったわね!」

マヤ「斥候が無気力になっていいの?」

リゼ「軍が滅ぶな、実際にそんなことになったら」


ココア「じゃあゲームでもそうしてあげる!」ニヤッ

リゼ「!」

ココア「《タラニカさん/(3/3)}で攻撃!」

マヤ「{3/3}のだから……」

シャロ「ブロックしたら{(1/1)/Brushwagg》は破壊されてしまうわ!」

リゼ「当然ブロックしない。ライフだ!」


リゼ「くっ……!」《LP20→17》


シャロ「先輩っ……!」

メグ「やった、逆転したよ!」

千夜「やったわねココアちゃん!」

ココア「でしょ!チノちゃんも褒めてくれていいんだよっ?」ニコッ

チノ「はいはい、すごいです」

ココア「……」

ココア「にひひ~」ニンマリ

シャロ「……。そんなんでもいいのね……」



ココア「このまま《タラニカさん》でどんどん攻めちゃうよ、リゼちゃん!」

リゼ「ふん……」

リゼ「そうはいくか!」

(■■■■■'■,/ドロー》
〈'∀∀∀,/アンタップ/Forest》


リゼ「(手札/Forest》を出して……」

〈∀∀∀'∀,/Forest》

リゼ「(手札/Bristling Boar》を戦場へ!」

〈'>>>>,/Forest》
{3緑/(4/3)/Bristling Boar》


ココア「あ!」

シャロ「パワー4!」

千夜「これじゃ、また《タラニカさん/(3/3)}が攻撃できなくなるわ……!」

ココア「むむ……」

[無気力/Hyrax》[(4/3)/Boar》
[∀/(1/1)/Brushwagg》
─────────────
《タラニカ/(3/3)/<]


シャロ「次からまた睨み合いね……」

リゼ「そうなる前に、攻撃だ!」

ココア「!」

リゼ「[∀/Brushwagg》で攻撃!」

{(1/1)/Brushwagg》

ココア「どわぁあ〜〜!!」《LP19→18》

ココア「」ズサァッ!


ココア「痛た……」

千夜「いい吹っ飛びよ、ココアちゃん!」グッ!

リゼ「ターン終了だ」

千夜「これじゃ埒が明かないわ……!」

ココア「!」

ココア「なら、そろそろ何かいいカードを引いてみようか!」

みんな「!?」

リゼ「はあ?」

シャロ「引きたいからって引けたら苦労しないわよ……」

千夜「いいわココアちゃん、その意気よ!」

ココア「うん!いくよー……!」

《ドロー/□□□□'□,)


ココア「!」

ココア「これは……」

みんな「……!?」

ココア「なんだかよく分からないけど強そうなカード!!」

みんな「!!?」

シャロ「なっ……」

リゼ「なんだ、何を引いた……!?」

千夜「見せてもらいましょう、ココアちゃんが引いたカード!」

ココア「いいでしょう!」


ココア「まずは《平地/手札)!」

《平地/AAAA'A,〉

ココア「そしてこのカード!!」バッ!

みんな「!!}

《平地/'<<<<<,〉


ココア「不動の精神を宿した気高き戦士!」

みんな「!?」

ココア「神と死、そして全てに打ち勝ち栄光の勝利に導け!伝説のプレインズウォーカー!!」

みんな「……!」

ココア「《不屈の英雄、エルズペス》、降臨っっ!!」ドンッ!

《不屈の英雄、エルズペス/2白白白}


[無気力/Hyrax》
[(1/1)/Brushwagg》[(4/3)/Boar》
───────────────────
《エルズペス/〔5〕]《タラニカ/(3/3)]


みんな「……」

ココア「……」

ココア「決まった……!!」ドヤッ


千夜「凄いわココアちゃん!!」

ココア「!」

千夜「ココアちゃんならこういうのやってくれると思ってたの!さすがだわ!!」ギュッ!

ココア「ふふん!そうでしょう!?」ニコニコ

リゼ「うっ……」

シャロ「聞いてるこっちが恥ずかしい……」

マヤ「えー、そう!?結構きまってたじゃん!」

シャロ「えっ!?」

メグ「す、すごかったねー……」

ティッピー「あほかこいつは」

チノ「あやうく屈しかけました……」


ココア「それで」

ココア「何なのかな、このカード?」

リゼ「そいつはクリーチャーなのか?」

《エルズペス/プレインズウォーカー/〔5〕}

シャロ「〔5〕って……、パワーとタフネスどっちなの?」

チノ「えっと……」

マヤ「《プレインズウォーカー》って、攻撃対象にできるって言ってたやつじゃなかったっけ?」

リゼ「!」

リゼ「ああ……、そういえばそうだな!」」


チノ「《ぷれいんずうぉーかー》は……」

チノ「くりーちゃーではないので攻撃もブロックもできません」

リゼ「!?」

ココア「え!?」

リゼ「またそういうこと言い出すのか!」

ココア「なんでなの!?なんでそんなに乗り気じゃないのみんな!?」

チノ「そ、そんなこと言われても……」

リゼ「エルズペス!お前のどこが不屈の英雄なんだ!!」

エルズペス「……」

ココア「「じゃあこの右下の〔5〕は何?」

チノ「えっとそれは……」

チノ「《忠誠度》……ですね」

みんな「……、忠誠度??」

チノ「はい。ダメージを受けたりすると増減するみたいです」

ココア「だ、誰への?私への忠誠度?」

チノ「さあ……、そうなんじゃないですか?」

ココア「へぇ……」ジーッ…

エルズペス「……」

ココア「……」


ココア「ペスちゃんもふもふ~~」スリスリ

みんな「!?」

チノ「……」

ココア「ほら、あったかいよ~。もっふもふだよ~」スリスリ

エルズペス「……」

チノ「なにやってるんですかココアさん」

リゼ「カードにすり寄るなよ……」

ココア「もふもふ」スリスリ


ココア「……」スリスリ

ココア「じーっ……」スリスリ

エルズペス「……」


《不屈の英雄エルズペス/〔5〕}


「「「「〔5〕」」」」


ココア「忠誠度上がってないじゃん!!?」

シャロ「あがるかっっっ!!」

ココア「これ違うね、私への忠誠度じゃないね!!」

シャロ「そんなんで判断できるかっ!!」

リゼ「お前は今ので誰の何が上がると思ったんだ!?」

リゼ「それで何かが変わるのはお前の一族だけだぞ!」

ココア「あそっか、だからチノちゃんのは上がったんだね!」

チノ「忠誠度とかないですし、一族でもないです!」

千夜「シャロちゃんはいくつ持ってる?」ニコッ

シャロ「誰へのよ」

千夜「ちらっ」

リゼ「……」

シャロ「……。ふっ……」


シャロ〔486〕「ざっとこんなもんよっ!」ドンッ!

千夜「エルズペスさんにも見習ってほしいわね」

エルズペス「……」

チノ「《ぷれいんずうぉーかー》の能力は1ターンに1度だけ使えます」

ココア「能力……」

〔+2〕~~~。
〔-2〕~~~~~~。
〔-8〕~~~~。


ココア「3つもあるね!」

リゼ「《忠誠度》は増減するって言ってたけど、この〔左の数字〕も関係あるんだよな?」

チノ「あ、はい。能力を使うとその数値分《忠誠度》が増減しますね」

チノ「それで、0になったら墓地へ置かれます」

ココア「ふーん……」

リゼ「墓地って……、トラッシュとか控え室とかそういうのか?」

チノ「あ」

チノ「はい、そうです」

リゼ「へぇ……」


ココア「じゃあ、使ってみよっか!」

リゼ「出したターンに効果は使えるのか?」

ココア「えっ?」

ココア「……」

チノ「……」

チノ「もういいですよ、使ってください」

ココア「チノちゃん!?」

リゼ「説明を投げた!?」

マヤ「しっかりしろチノー!審判だろ~っ!?」

メグ「チノちゃん頑張ってー」

チノ「特に説明されてないということはやっていいということですよ」

ココア「そんな法律で禁じられてなければ何してもいいみたいな!?」

リゼ「危険な考えだぞそれは!!」

チノ「うるさいですね……」


ココア「まあチノちゃんが良いっていうなら使っちゃうね」

リゼ「言いなりかお前は」

千夜「忠誠度が上がっちゃわね」ニコッ

ココア「うん!」

マヤ「それでどんな能力なの?」

ココア「!」

ココア「あ、えっとねー……」

ココア「〔+2〕で、くりーちゃー2体までの上に……」

ココア「《(+1/+1)かうんたー》……??」

みんな「??」

ココア「……を置くんだって」

みんな「……」

リゼ「(+1/+1)カウンター?」

マヤ「クリーチャーを強くするってこと?」

ココア「そうじゃないかな?」

ココア「カウンターを置くってなに?どうすればいいの?」

チノ「……、えっとですね……」

チノ「カードの上にカウンターを置く時はサイコロを使うみたいです」

ココア「サイコロ」

リゼ「わざわざサイコロ用意しないといけないのか」

シャロ「それに、《パワーとタフネス》両方を示さないといけないし……」

チノ「この能力だけで一気に2体に置きますから……」

マヤ「サイコロいくつ必要なんだよー?」

チノ「……。どうしましょう?」


チノ「とりあえずポケカについてたダメカンで代用しましょう」

ココア「おっけー!チノちゃん冴えてる~!」

リゼ「しかしこれ、他の人たちはどうやってるんだ?」

シャロ「気になりますね……」


ココア「じゃあ、《(+1/+1)/カウンター)を《タラニカさん/(3/3)]に置いて……」

《タラニカ/(3'+1,/3'+1,)}

ココア「これでいいかなっ!?」

チノ「あと《エルズペスさん/〔5〕}にもカウンターを2つ置いてください」

ココア「え?あ、そっか」

《エルズペス/〔5'+2,〕}

ココア「それなら……」

[無気力/Hyrax》[>/Brushwagg》
[∀/(4/3)/Boar》
────────────
《タラニカ/(4/4)/A]
《エルズペス/〔7〕]


ココア「うーん……?」

千夜「攻撃したら《タラニカさん》は破壊されてしまうわね」

ココア「あ……、そうだよね」

メグ「《タラニカさん》には何か能力はないの?」

ココア「え?」

ココア「ああ、えっとね……」

ココア「警戒っていうのがあって……」

シャロ「警戒?」

ココア「なんかよくわかんないけど味方を強化できるみたい!」

メグ「そうなんだ〜!」

千夜「能力に名前つけてるのね、《タラニカさん》……」

ココア「千夜ちゃん?」

千夜「……」


千夜「いいわねっ!」

ココア「……!」

ココア「じゃあ私のもふもふ能力にもなにか名前つけてっ!?」

チノ「もふもふはもふもふじゃないんですか」

リゼ「というかそれは能力なのか?」

シャロ「それなら《不毛》でいいんじゃない?」

ココア「ふもう!?」

チノ「すばらしいです、シャロさん」

千夜「……!」

千夜「くっ……、やるわねシャロちゃん……!!」グヌヌ…

シャロ「ふん」ドヤッ

マヤ「リゼのカードはなんの能力があんの?」

リゼ「え、私のか?私のは……」

シャロ「!!」

シャロ「だめよマヤちゃんっ!」

マヤ「え」

シャロ「(先輩が今まで能力の説明をしてこなかったのはなんでだと思うっ!?)」

マヤ「え?」

マヤ「……」


マヤ「あっ!!」

リゼ「いや、あっじゃない」


マヤ「ま、まあ効果なんて飾りだよねー!あいつらそれがわかってないんだよ!」

リゼ「違うって」

シャロ「いいんです先輩っ!能力はまた次の機会にお願いしますっ!」

リゼ「だから待てって!」

リゼ「ちょっと知らない単語があっただけだ。効果はわかってる」

シャロ「!!」

シャロ「……」

シャロ「……、よかった……」


シャロ「本当に……よかった……」

リゼ「ガチ安堵!?」


リゼ「《Brushwagg》の能力名……?の《Trample》っていうのがちょっと引っかかっただけだ」

シャロ「そっ……、そうですよね」アセアセ

リゼ「効果自体は一時的な自己強化みたいだな」

マヤ「ふーん、そっか!」

ココア「?」

ココア「なにこそこそ言ってるの?」

リゼ「どきっ」

リゼ「いっ、いや!何でもない!」アセアセ

リゼ「なんでもないから気にするな……、あはは……」

ココア「?」

ココア「よし、私は攻撃しないで終わりっ!」

リゼ「じゃあ私のターンだ!」

(■■■■'■,/ドロー》


リゼ「あの《プレインズウォーカー》を野放しにしておくのはダメな気がするな……」

[無気力/Hyrax》[∀/Brushwagg》
[∀/(4/3)/Boar》
────────────
《タラニカ/(4/4)/A]
《エルズペス/〔7〕]


マヤ「だよねー。あれ絶対あのデッキのキーカードだよ!」

リゼ「だな。なら……」

ココア「そうなの?」

千夜「さあ……」

リゼ「まずは(手札/Forest》だ」

〈∀∀∀∀'∀,/Forest》

リゼ「それから……」

リゼ「……」

シャロ「?」

リゼ「……。なんだこれは……。全く読めん!」

シャロ「!?」

マヤ「今度ははっきり言った!?」

ココア「リゼちゃん!?」

リゼ「仕方ないだろ、読めんものは読めん!」

シャロ「せっ、先輩……!」

千夜「!」

シャロ「潔く認める先輩も素敵ですっ……!」

千夜「……。なんでもありね」

マヤ「無敵かよシャロ〜」クスクス

リゼ「とにかく(手札/なんとかのVisionary》を出すぞ!」

〈'>>>,∀∀/Forest》
[2緑/(2/2)/Llanowar Visionary》


みんな「……」

ココア「る……」

ココア「るらの……うぉー???」

シャロ「何て?」

メグ「謎だね~」

ココア「あれ?男の人だよ?」

シャロ「いや、美女なり~なわけないでしょっ!」

チノ「なんでちょっと客観的なんですか」

マヤ「見つけた時なんじゃね?」

ココア「あ、美女なり〜!」

ココア「って?」

シャロ「どんなカード名よっっ!!?」

リゼ「《Visionary》は能力が使えるな!」

ココア「!」

リゼ「[戦場]に出た時に1枚ドローできる」

[無気力Hyrax》
[Brushwagg》[Boar》[Visionary》

(■■■'■,/ドロー》


メグ「カードを引いたよ!」

ココア「美女だった?」ワクワク

リゼ「……。美女じゃないなり~……」

ココア「!」ニッコリ

Visionary「……」

リゼ「{〔7〕/エルズペス》を倒すには……」

〈>>>∀∀/Forest》
[∀/(1/1)/wagg》[∀/(4/3)/Boar》
───────────────
《タラニカ/(3+1/3+1)/A]
《エルズペス/〔7〕]


(>>>'>>,/Forest》

リゼ「(手札/1緑/このカード》だ!」

{Instant/Titanic Growth》

リゼ「《Titanic Growth》!クリーチャー1体をこのターン(+4/+4)できる!」」

ココア「!」

メグ「ぷらす4!」

ココア「何それつよい!!」

リゼ「ふふん!私は{(4/3)/Boar》を選ぶ!これで……」

{(4'+4,/3'+4,)/Boar》

リゼ「《Boar》のパワーは《8》だ!」

ココア「!」

シャロ「これなら……」

マヤ「《エルズペス/〔7〕}を一撃で倒せる!」

ココア「……!」

リゼ「いくぞ、バトルだ!」

[∀/(1/1)/wagg》[∀/(8/7)/Boar》
───────────
《タラニカ/(4/4)/A]
《エルズペス/〔7〕]


リゼ「{(8/7)/Boar》で《エルズペス/〔7〕}を攻撃!!」

ココア「えー、どうしよう!?」

リゼ「それから……」

ココア「!?」

ココア「まだ何かあるの!?」

リゼ「え?」

リゼ「いや、{(1/1)/Brushwagg》で攻撃しようとしただけだけど……」

ココア「?」

ココア「あれ、攻撃を防ぐのは?」

リゼ「え、ああ……、そうか」

リゼ「2体で攻撃するとどうなるんだ?」

チノ「……。その場合……」

チノ「まず攻撃するくりーちゃーと相手を全て選びます」

リゼ「……」

チノ「その後にブロックするくりーちゃーとブロック相手を選んでください」

リゼ「あー……。ということは……」

[∀/(1/1)/wagg》[∀/(8/7)/Boar》
─────────────
《タラニカ/(4/4)/A]
《エルズペス/〔7〕]


リゼ「{(1/1)/Brushwagg》も攻撃させてしまったら」

リゼ「《タラニカ/(4/4)}でブロックされてしまうのか……」

シャロ「ココアが《エルズペス/〔7〕}を見捨てた場合ですね」

リゼ「……。無駄に《Brushwagg》を失うのももったいないか……」

リゼ「なら攻撃するのは{(8/7)/Boar》だけだ!」

ココア「!」

リゼ「さあココア、ブロックするか選べ!」

ココア「ここは《ペスちゃん》を守るよ!《タラニカさん/(4/4)}でブロックっ!」

マヤ「ブロックした!」

シャロ「初めてカード同士での戦闘ね」

ココア「えっと……」

[>/(8/7)/Boar》
───────────
《タラニカさん/(4/4)/A]


リゼ「お互いにタフネスが引かれて……」

{(8/7'-4,)/Boar》
───────────
《タラニカさん/(4/4'-8,)}


リゼ「《タラニカ》は《タフネス/0}。破壊だな!」

ココア「うぅ……、ごめんよ《タラニカさん》……!」

《タラニカ/破壊/'X,]


[無気力Hyrax》[∀/(2/2)/Visionary》
[∀/(1/1)/wagg》[>/(8/7-4)/Boar》
───────────────────
《エルズペス/〔7〕]


ココア「でも、これで《ペスちゃん》は守れたよ!」

リゼ「ふん……、まあいいさ。ターン終了」


チノ「それで今回は、ターンの最後にダメージの回復がありますよ」

リゼ「ああ……、そうだったな」

マヤ「パワーアップしてた分ももとに戻るよね?」

チノ「そうですね。えっと……」

チノ「まず、ダメージが取り除かれます」

リゼ「うん」

{(8/7'-4,)}
{(8/7)/Boar》

チノ「その後、このターンまでの効果が終わります」

リゼ「{(4/3)/Boar》につけた《Titanic Growth》の効果だな」

チノ「はい」

{(4'+4,/3'+4,)}
{(4/3)/Bristling Boar》

チノ「これでターンは終了ですね」

千夜「大丈夫、ココアちゃん?」

メグ「リゼさんはカードいっぱいだよー……?」


[無気力Hyrax》[>/(4/3)/Boar》
[∀/(1/1)/wagg》[∀/(2/2)/Vision》
─────────────────
《エルズペス/〔7〕]
《平地/AAAAA〉


ココア「大丈夫!私の番!」

《ドロー/□□□'□,)

ココア「!」

ココア「……」

みんな「?」

ココア「うーん……?」

千夜「確認中ね」

シャロ「だんだん難しくなってきたわね」

リゼ「最初は簡単だったけどな……」


ココア「じゃあ、《このカード/手札)を使うねっ!」

《夜明けのキマイラ/クリーチャー/3白白}

ココア「えっと、《夜明けのキマイラ》には能力があって……」

みんな「?」

ココア「このカードのコストの《3》の部分は……」

ココア「私のコントロールしてる《ぱーまねんと》……???」

みんな「???」

ココア「……のマナコストにある《白》の数分減るんだって」

みんな「……」

千夜「パーマ?」

ココ千夜メグ「……」

リゼシャロマヤ「……」

チノ「……」

みんな「……」ジーッ…

メグ「?」

千夜「じゃあ1つね」

ココア「1つか〜!」

シャロ「髪で判断するなっっ!!」

チノ「違います」

チノ「《パーマネント》は、戦場に出ているカードのことです」

ココア「ってことは、私のコントロールしている《パーマ》でコストに《白》があるのは……」


[無気力Hyrax》[>/Boar》
[∀/Brushwagg》[∀/Visionary》
────────────────
《エルズペス/〔7〕]
《平地/AAAAA〉


ココア「《ペスちゃん/白白白}だけ?」

リゼ「《凄絶な無気力/エンチャントオーラ}は?」

ココア「え?それってリゼちゃんのカードについてるんじゃないの?」

リゼ「つけられてるからって私がコントロールしていることになるのか?」

ココア「だって……、現に今持ってるし」

リゼ「……」

リゼ「じゃあ、この能力はどうなるんだ?」

みんな「?」

ココア「どれ?」

リゼ「《凄絶な無気力》の2つ目の能力だ」

ココア「?」

ココア「2つ目なんてあったっけ?」

リゼ「……、お前のカードだろ……」

リゼ「{2白}を支払うと、エンチャントしているクリーチャーを《追放》……?できるんだよ」

ココア「?」

みんな「追放?」

リゼ「《追放》が何なのかは知らないが、まあおそらく戦場から追放するんだろう」

リゼ「それより問題はそのコストだ」

シャロ「コスト……、ですか?」

リゼ「ああ。だって{2白}だぞ?」

シャロ「はい……」

リゼ「仮にこれのコントロールが私にあって、その追放能力を私が使えたとしても」

リゼ「私は《Forest》しかないんだ、発動しようがないだろう?」

シャロ「……。それはそうですね……」

マヤ「でも、それは白デッキ使ってる人が使われたときだけラッキー、ってことじゃないの?」

リゼ「だとしたら、自分で自分のクリーチャーを追放するのか?」

マヤ「え?あ……」

みんな「……」

ココア「?」

リゼ「ならこの追放能力の使用者として想定されているのは、元々の持ち主なんじゃないか?」

シャロ「たしかに……」

リゼ「ってことは、このカードをコントロールしているのも元々の持ち主のはずだろう」

みんな「あぁ~……」

リゼ「それだけじゃない」

ココア「え?まだあるの?」

リゼ「そのカードの能力が二段に分かれてるのもポイントだ」

ココア「???」

リゼ「追放したいなら、そもそも初めから追放できる能力を使えばいいだろ?」

シャロ「そうですね」

リゼ「でもあえて無気力と追法の二段に分けているのは……」

リゼ「そのコスト軽減の能力があるから、のはずだ」

みんな「……?」

リゼ「私たちが今使ってるデッキって、初めからデッキとして完成されている商品で」

リゼ「デッキとしてまとまっているだろ?今までやった他のカードもそうだったじゃないか」

マヤ「たしかに」

メグ「そうだねー」

リゼ「コスト軽減能力を使いやすくするために、あえて追放せずに」

リゼ「無気力でとどめておけるカードをデッキに採用してるんだよ」

リゼ「パーマネントとして数えさせるためにさ!」

みんな「……!」

みんな「あぁ~~!!」

リゼ「そう考えたら、私のカードについてる《これ/凄絶な無気力)のコントロールは」

リゼ「依然ココアにあるって思わないか!?」

みんな「……!!」


みんな「おお~~!!」


ココア「すご~いリゼちゃん!!名探偵だよっ!!」

シャロ「きっとそうです!リゼ先輩っ!!」

チノ「ルールブックいらずですっ!」

メグ「さすが、もうすぐ大学生だね~~」ニコニコ

マヤ「大人の実力ってやつ!?」

千夜「これなら誰かが追放されても探してもらえるわね」ニッコリ

シャロ「追放って」

マヤ「夜中までやってたゲームが追放されたんだけどどこ行ったか知らない!?」

リゼ「取り上げられてんだよそれ」

ココア「この前買って食べたお菓子が追放されちゃったんだけど!!」

シャロ「追放されてんの食べた記憶でしょっ!」

チノ「ニンジンを食卓から追放するにはどうすればいいですか?」

リゼ「黙って食べろ!!」

ココア「えっと、じゃあ……、私の《パーマ》は……」

[無気力Hyrax》[>/(4/3)/Boar》
[(1/1)/wagg》[(2/2)/Visionary》
───────────────────
《エルズペス/〔7〕]


ココア《無気力/2白}と《ペスちゃん/2白白白}だから」

ココア「《夜明けのキマイラ/3白白}の《3》は3つ全部減って《0》になって……」

《キマイラ/(3-4)白白}
《平地/AAA'<<,〉

ココア「これで使えるねっ!」

《キマイラ/(3/3)/A]


リゼ「コスト2で(3/3)か……。強いな……」

ココア「それだけじゃないよ!」

リゼ「?」

ココア「《キマイラくん》は飛行能力も持ってるんだよっ!」

みんな「?」

リゼ「飛行?」

シャロ「なによそれ」

ココア「……」

ココア「さあ?」

みんな「!?」

シャロ「さあってどういうことよっ!?」

リゼ「テキスト読めよ」

ココア「だって!能力名だけあって説明が書いてないんだもんっ!」

みんな「!?」

リゼ「はあ?」

リゼ「書いてないって……」

みんな「……」ジーッ…

《夜明けのキマイラ/3白白}

{クリーチャー}
コスト軽減能力~~~~。
飛行

─────────(3/3)


みんな「……」

リゼ「……」

リゼ「飛行」

シャロ「えぇ……?」

ココア「ほらね!?」

チノ「何ですかこれ」

マヤ「あははは、おっかし~!」アハハ!

メグ「空白に説明書けばいいのに……」

千夜「書くまでもない、ということなのね……」

千夜「ココアちゃん、飛びましょ」ニッコリ

ココア「私じゃないよっ!?飛行持ってるの!!」

チノ「飛行はですね……」

みんな「……」

チノ「え~~…………っと……」

みんな「……」

チノ「飛行は、飛行や到達を持たないくりーちゃーによってはブロックされない」

チノ「……とありますね」

みんな「!?」

ココア「え!?ブロックされないの!?」

リゼ「なにっ!?」

シャロ「カードには直接攻撃できないのに?」

マヤ「そんなのどうやって倒せばいいのさ!?」

チノ「……」

チノ「さあ?」

みんな「……」

みんな「さあって……」


リゼ「まずいな……、どうするんだあんなの……!?」

ココア「よくわからないけどここは一気に攻めるしかないねっ!」

リゼ「!」

《平地/A'<<,<<〉

ココア「《失われた群れのレオニン/手札)を出して…」

《失われた群れのレオニン/1白}

ココア「《ペスちゃん/〔7〕}の能力を使うよっ!」

《キマイラ/(3/3)]《レオニン/(3/1)]
《エルズペス/〔7〕]


マヤ「あ、また来た!」

リゼ「パワーアップか……!」

ココア「〔+2〕して、《くりーちゃー》2体に……」

《キマイラ/(3/3)]《レオニン/(3/1)]

ココア「《カウンター/(+1/+1)}を置くね」

《キマイラ/(3'+1,/3'+1,)]《レオニン/(3'+1,/1'+1,)]
《エルズペス/〔7'+2,〕]

リゼ「忠誠度9……」

シャロ「あれって、増えるとどうなるんですか?」

ココア「ふふーん、知りたい?」ニンマリ

シャロ「!」

シャロ「なによ、もったいぶってないで教えなさいよ」

ココア「もうすぐ分かるよ……。次の私の番になったらね」ニヤッ…!

リゼ「!」

マヤ「なんだ~!?」

メグ「自信満々だねっ………!」

千夜「!」

千夜「ついに出るのね……。ココアちゃんの必殺技が……!!」

ココア「!?」

ココア「でっ、出ないよ千夜ちゃんっ!?」

千夜「楽しみだわ」ニッコリ

ココア「」


ココア「じゃあ……次までに考えとくね……」

ココア「これで私の番終わり」

[無気力Hyrax》[(4/3)/Boar》
[(1/1)/wagg》[(2/2)/Visionary》
───────────────────
《キマイラ/(3+1/3+1)]《レオニン/(3+1/1+1)]
《エルズペス/〔9〕]


リゼ「一体《エルズペス》に何があるんだ……」

(■■■'■,/ドロー》

リゼ「ふっ……、まあいい」

リゼ「なんだか知らないが、秘策があるのはお前だけじゃないぞ。ココア!」

ココア「む!」

シャロ「先輩っ……!」

リゼ「とりあえず(手札/Forest》を出す」

〈∀∀∀∀∀'∀,/Forest》

リゼ「そして[∀/Visionary》の能力!」

ココア「!」

リゼ「《タップ:Add 緑}!!」

みんな「!?」

ココア「え!?なんて!?」

リゼ「タップ・Add緑だ」

ココア「何で急に雑になったの!?」

リゼ「え……、だってそう書いてあるんだから仕方ないだろ」

ココア「え?」

みんな「……」ジーッ…

ココア「あ、ほんとだ」

『(┌>):Add (Green)』


ココア「簡潔っ!」

チノ「省略しすぎじゃないですかこれ……?」

千夜「ダイイングメッセージ?」

メグ「省略しすぎて逆に伝わんないね~」ニコニコ

ココア「このゲーム、なんで時々いい加減なの……?」

シャロ「これで何を意味しているんですか?」

リゼ「おそらくだけど、タップすることで《緑のマナ》を出せるんだろ?」

チノ「……。そうみたいですね」

チノ「《(┌>)/矢印)はタップです」


リゼ「だからこれで……」

['>,/Visionary》

〈マナ/緑》〈∀∀∀∀∀∀/Forest》

リゼ「《緑のマナ》が出て」

リゼ「さらに〈Forest》をタップ!」

〈マナ/緑》〈'>>>>>>,/Forest》

リゼ「これで緑のマナが合計7個だ!」

ココア「!」

マヤ「コスト7!?」

千夜「リゼちゃん、必殺技を使う気ね!!」

シャロ「またアンタは……」

リゼ「そうだ!」

シャロ「そうなんですか!?」


リゼ「くらえココア!」

ココア「!?」

{5緑緑/エンチャントオーラ/Colossification》

リゼ「エンチャントオーラ、《Colossification》!!

ココア「……!」

リゼ「こいつを[∀/(1/1)/Brushwagg》にエンチャントするぞ!」

[∀/Colossifi/Brushwagg》

ココア「あ、《えんちゃんと》だ!」

メグ「今度は自分のカードにつけたねー」

千夜「よっぽど強力なカードなのかしら……」

リゼ「エンチャントした時、そのクリーチャーはタップされる」

['>,/Colossifi/Brushwagg》


みんな「??」

マヤ「え、タップされちゃうの!?」

シャロ「……?」

ココア「それじゃ攻撃できないよ?」

リゼ「ああ、このターンはな。その代わり……」

みんな「……?」


リゼ「《Brushwagg》は(+20/+20)を得る!!」

みんな「!!?」


ココア「にっ…!?」

みんな「にじゅう!1?」

ココア「ええっ!?」

リゼ「よって、《Brushwagg》の《パワー・タフネス》は《21》となる!」

{1+20/1+20/Colossifi/Brushwagg》


ココア「……!!」

チノ「また急にインフレしましたっ!」

ココア「なんでいっつも急激に強くなるの!?」

マヤ「《パワー21》って、一発でライフ0じゃん!!」

メグ「ええ~!?じゃあこれでリゼさんの勝ち!?」

シャロ「先輩っ!すごいですっ!!」

ココア「何なのそのカード!?とんでもない魔改造だよっ!?」

千夜「ブラックジャック先生ね!」


リゼ「と言っても《Brushwagg》はこのターンは攻撃できない。次から覚悟しておけよ!」

ココア「ぐっ……!」

リゼ「それからバトルだ!」

ココア「!」

[無気力Hyrax》
[>/Brushwagg》[>/Visionary》
[∀/(4/3)/Boar》
─────────────────
《キマイラ/(4/4)/A]《レオニン/(4/2)/A]
《エルズペス/〔9〕]


リゼ「{(4/3)/Boar》で《エルズペス》を攻撃!!」

ココア「あ……!」

マヤ「ブロックするの!?」

千夜「しないとせっかく貯めた《忠誠度》が元に戻ってしまうわ……!」

ココア「……、しかたない!《レオニン/(4/2)}でブロックだよっ!」

リゼ「!」

[>/(4/3'-4,)/Boar》
───────────
《レオニン/(4/2'-4,)/A]

['X,/(4/0)/破壊》
──────────
《破壊/(4/0)/'X,]


シャロ「相討ちね……!」

[無気力Hyrax》
[>/Brushwagg》[>/Visionary》
────────────────
《キマイラ/(4/4)/A]
《エルズペス/〔9〕]


リゼ「防がれるか……」

ココア「当然!これで《ペスちゃん》の真の能力が使えるからねっ!」

リゼ「っ……、ターン終了だ!」

ココア「ぬぬ~、やられる前にやるしかない!」

リゼ「!」

千夜「がんばって、ココアちゃん!!」

ココア「うんっ!私の番!」

《ドロー/□□'□,)

《平地/AA'<<<,〉

ココア「まずは《発想の幻霊/1白白}を出すねっ!」

《発想の幻霊/(2/2)]

ココア「それから……」

リゼ「!」

《平地/'<<,<<<〉

ココア「《不退転の意志/1白}!!」

《不退転の意志/エンチャントオーラ}

ココア「これを《キマイラくん/(4/4)}につけて……」

《キマイラ/不退転/A]

ココア「《キマイラくん/(4/4)}は(+1/+2)されるよっ!」

リゼ「……!」

《キマイラ/不退転/(5/6)]

ココア「そしてこれがお待ちかねの……!」

みんな「!」

リゼ「くるか!?」

千夜「ココアちゃんの必殺技!」

ココア「《ペスちゃん/〔9〕}の〔-8〕能力発動!!」

みんな「!!」

《不屈の英雄エルズペス/〔1〕/A]


ココア「このターン、《キマイラくん》は私の《パーマ》のマナコストにある……」

ココア「《白》の数だけ《パワー・タフネス》がアップしますっ!!」

みんな「……!」


みんな「え!!?」

リゼ「《白》の数って……」


リゼ「一体いくつだよ!?」


《エルズペス/2白白白}
《キマイラ/3白白/(5/6)}
《発想の幻霊/1白白}
《不退転の意志/1白}
《凄絶な無気力/2白}


シャロ「9……?」

マヤ「ってことは、《キマイラ/(5/6)}は……」

《キマイラ/不退転/(14/15)}

みんな「パワー14!?」

ココア「さらに!」

みんな「!?」

リゼ「さらに!?」

ココア「《発想の幻霊/戦場]の能力によってこのターンだけ《パワー+2》!」

リゼ「ええっ!?」

シャロ「ってことは……」

《キマイラ/不退転/(16/15)}


リゼ「16……!!」

(LP17/リゼ》
[無気力Hyrax》
[>/Brushwagg》[>/Visionary》
────────────────
《キマイラ/(16/15)/A]
《幻霊/(2/2)]《エルズペス/〔1〕]


リゼ「……!」

シャロ「……」

ココア「いくよ!《キマイラくん/(16/15)}で(LP17/リゼちゃん》に攻撃!!」

リゼ「くっ……!」

ココア「くらえっ!必殺・関東の一つ残しアタック!!」

みんな「!?」

《キマイラ/(16/15)/'<,]


リゼ「うっ……!!」

リゼ「うわぁぁあああ……!!」(LP17→1)


リゼ「ぐっ……!!」ドサァッ…!!

シャロ「先輩っ!?」

シャロ「大丈夫ですか先輩っ!!」ガバッ!

リゼ「……!!」

リゼ「くっ……、効いた……!」

ココア「どうだい、リゼちゃん!?」

リゼ「!」

ココア「勝負あったようだね!」ドヤッ…!

リゼ「……!」

シャロ「くっ……!!」

千夜「すごいわココアちゃん!」

ココア「千夜ちゃん!」

千夜「技名はどうかと思うけど!」

ココア「」

千夜「一撃で勝負を決めてしまうなんて!」

ココア「……。そ、そうでしょ?」アハハ…

メグ「うん!これで私たちの勝ちね!」

ココア「当然!2人がつないでくれたんだもん、私は絶対勝つよ!」

マヤ「くぅ~……!」グヌヌ…

シャロ「なに言ってんのよ、勝負はまだ終わってないわ!」

ココア「ん?」

マヤ「そーだよ!ライフはまだ残ってるんだ!」

マヤ「次で反撃してやるからな〜!」

シャロ「そうよ、見てなさい!」

ココア「……」


ココア「ふふん……。それはどうかな?」

シャロ「!?」


千夜「わかっていないようね、シャロちゃん……」

シャロ「?」

シャロ「なによ」ムッ…

千夜「忘れたの?《キマイラ》には《飛行》があるのよ……?」

シャロ「!」

シャロ「あ……」

千夜「そして、クリーチャーには直接攻撃できない……」

シャロ「……」

ココア「つまり」

ココア「次の私の番、生き残った《キマイラくん》の飛行攻撃でリゼちゃんの負けが決まるんだよ!」

シャロ「そんなっ……!?」

マヤ「やばっ!!」

リゼ「くっ……」

ココア「さ、引いてごらんリゼちゃん?」

リゼ「!」

ココア「最後のカードをね!」ドンッ!

リゼ「……!」

シャロ「先輩……」

リゼ「……ああ、引いてやるさ!」

シャロ「!」

リゼ「諦めてたまるか!私は約束したんだ、シャロとマヤに!」

シャロ「!」

リゼ「絶対に勝つって!!」

シャロ「リゼ先輩!」

マヤ「そうだよ、いっけ~リゼ~!!」

ココア「……!?」

千夜「凄い気迫……!」

ココア「まだ勝機があるっていうの!?」

リゼ「見てろココア!これが最後のドローだ!」


リゼ「私のターンッ!!」



(■■'■,/ドロー》

リゼ「……」

みんな「……」ゴクリ…

ココア「……」

マヤ「なんのカードを引いたの……?」

リゼ「……」

リゼ「これは……!?」

みんな「!?」


《Colossal Dreadmaw》

リゼ「私が引いたのは《Colossal Dreadmaw》、クリーチャーだ」

ココア「……?」

ココア「……、クリーチャーを引いても攻撃もできないし、飛行がなきゃブロックもできないよ……?」

ココア「それとも、都合よく持ってるとか?」

リゼ「いや……。こいつにあるのは飛行じゃない、《Trample》だ」

ココア「?」

ココア「へ~……。それで、どういう能力なの?」

マヤ「あれ?」

千夜「?」

シャロ「《Trample》って、たしか……」

マヤ「《Brushwagg》が持ってるやつじゃなかった?」

ココア「?」

シャロ「そうだわ!先輩が……」

シャロ「あっ」

リゼ「……そう、私が単語の意味を知らずに隠してたやつだ」

シャロ「……、しゅみません……」

マヤ「でも、それって単なる自己強化って言ってなかった?」

ココア「!」

ココア「自己強化?それって自分を強くするってこと?」

ココア「それなら怖くないね!どれだけ強くしたって、ブロックしちゃえばいいんだから!」

千夜「そうね」

リゼ「ふっ……」

ココア「?」

リゼ「……。それはどうかな?」


リゼ「こいつをよく見ろ!」

ココア「!?」

ココア「なっ、なに!?」

《Colossal Dreadmaw》

Trample(This creature can deal excess combat damage to the player or planeswalker it's atacking.)


みんな「……」ジーッ…


シャロ「あ……」

チノ「説明が書いてありますね……」

ココア「……??」

メグ「何て書いてあるの……?」

マヤ「リゼ読んで~?」

リゼ「こいつは攻撃によって相手と《プレインズウォーカー》に超過ダメージを与える……」

リゼ「と書いてある」

みんな「……」


みんな「超過ダメージ??」


ココア「え?でも今《Trample》は自己強化って……」

リゼ「私もそう思っていたが、どうやら違ったようだな」

リゼ「これを見ろ!」

ココア「!?」

ココア「今度は何??」


《Brushwagg》

Trample
3緑:Almighty Brushwagg gets +3/+3 until end of turn.


ココア「あ、《ぶらっしゅわぐ》か……」

ココア「で、これがどうしたの??」

リゼ「ふっ……。《Colossal Dreadmaw》と違うところがあるだろ?」

ココア「え?」

ココア「……」

千夜「『3緑:』からの説明文……?に()がないわ!」

ココア「!」

ココア「あ……」

メグ「それに行も違うねー?」

ココア「……」


リゼ「そう……。能力の説明をする場合は()をつけて能力名の後に続けて書くんだ」

リゼ「つまり、それがされてない《Brushwagg》の2行目以降は……」

リゼ「《Trample》とは別の能力!《Brushwagg》には超過ダメージ能力もあったんだ!!」

ココア「!!?」

ココア「なっ……!」


ココア「なんだってぇ~~~!!?」

ココア「そんなバカな!!?」

チノ「すごい方法で反撃してきましたね……」ププッ…

千夜「ふふふ……、面白いわ」クスッ

ココア「笑ってる場合じゃないよっ、千夜ちゃん!?」

メグ「《Brushwagg》は{21/21}になってるんだよね……?」アセアセ

リゼ「そうだ。それが超過ダメージを与える……」

シャロ「……、その超過ダメージって……」

マヤ「実際はどういう能力なの!?」

リゼ「チノ。解説を頼む」

チノ「あ、はい……。えっと……」

リゼ「……、まあ大体予想はつくけどな」ニヤッ

みんな「……」

ココア「」


チノ「トランプルは……」

リゼ「!」

チノ「トランプルをブロックしたクリーチャーを破壊した場合、残ったダメージを……」

チノ「プレイヤーかプレインズウォーカーに割り振ることができます」

ココア「……」

リゼ「……。だそうだ」

ココア「……」


ココア「」

《ココア/LP18}


千夜「ああっ!?ココアちゃんライフが見えてるわっ!?」

メグ「ひぇ~~っ!」アセアセ

シャロ「えぇ……」

マヤ「終わったね」ニコッ

リゼ「{(21/21/)/Brushwagg》でココアに攻撃!」

['>,/Brushwagg》
──────────
《幻霊/(2/2)/A]
《ココア/LP18)



リゼ「くらえココアっっ!!これが……!!」

リゼ「受験を乗り越えし者のパワーだーー!!!」

ココア「っ……!!」



ココア「ぎょぇぇえええ………!!」《LP0》

チノ「ライフが0になりました」

チノ「リゼさんの勝ちです!」

リゼ「……、勝った!!」ドンッ!

チノ「そして、2対1でリゼさん・シャロさん・マヤさんチームの勝利です!」

3人「やった〜〜〜!!!」


・・・・・・・・・・


シャロ「やりましたねリゼ先輩!!先輩の勝ちです!!」

マヤ「さっすがリゼ!頼りになる~!」

リゼ「は~っ、疲れた……」

ココア「酷いよリゼちゃんっっっ!!!」プンスカ

リゼ「!?」

ココア「そんな能力があるなら言ってくれなきゃ!!」

リゼ「わ、悪かったよ……」アハハ…

ココア「実は負けてるのに気づきもしないで勝った気になって!」

ココア「それじゃ私ばかみたいじゃん!!」

リゼ「だからごめんって」ププッ…

シャロ「調子に乗るからよ」

ココア「うえぇぇんチノちゃぁぁああん!リゼちゃんがいじめるぅぅう!!」ヴェェエエン

チノ「自業自得です」

千夜「ココアちゃんっ!!」ダキッ!

ココア「ごべんねぢやぢゃぁぁあん!」ギュッ!

千夜「よくがんばったわココアちゃん!負けっぷりもお見事よ!」

メグ「さすがココアちゃんだったよ〜!」エ〜ン

シャロ「……」

チノ「どうでした?『マジック・ザ・ギャザリング』は」

ココア「うん……」

リゼ「とにかく大変だったな」

シャロ「まず英語ですしね……」

マヤ「なんで英語だったのかな?」

リゼ「海外のカードなんじゃないか?なんとなく雰囲気が外国製って感じするだろ、これ」

マヤ「でも面白そうだった!色んなカードがあってさー!」

千夜「そうね。カードの種類に豊富さを感じたわ」

チノ「カードと能力に関連性がありましたよね」

マヤ「そうそう!」

シャロ「デッキのカードもほとんど使ってないですしね」

リゼ「ああ。このデッキだけでもまだまだ遊べそうだな」



・・・・・・・

ココア「さ。勝負も終わったし、次はチノちゃんやってみよっ!」

チノ「え」

ココア「だって、見てたらやりたくなったでしょ?」ニコッ

チノ「……。そうですね……」

ココア「やっぱり」

ココア「どれやる?簡単なのにする?それとも……」

チノ「じゃあ……」


青山「あの~」

みんな「!」


ココア「青山さん!」

リゼ「どうしたんだ?」

マヤ「? 何その袋?」

青山「実はまた、手に入れてしまいまして……」

みんな「!!」

ココア「あーーー!!」


みんな「新しいカードだーー!!」




終わり

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