凛?「私は渋谷凛ですよ~♪」ウフフー (41)



凛「私の変装をしたい・・・?」

イヴ「はい~♪」

凛「ごめん意味が解らないんだけど」

イヴ「もうすぐクリスマスじゃないですか~。なので事務所の子供たちに今年は何が欲しいのかコッソリと聞きたいと思いまして~。サンタが直接聞きに行くのもおかしいですから」

凛「なるほどね。でも何で私に変装する必要があるの?」

イヴ「私と凛ちゃんって髪の色以外そっくりだって言われますし、凛ちゃんに変装すれば上手く聞き出せるかな~って♪」

凛「まぁ、たまに言われることもあるけど」


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イヴ「いいでしょうか~?」

凛「別に構わないよ」

イヴ「わぁ、ありがとうございます~♪」

凛「というか、イヴは今まではどうやって欲しいプレゼントを聞いてきたの?」

イヴ「主に子供たちからのお手紙ですね~。みんな一生懸命書いてくれてとても温かい気持ちになれるんですよ~♪」


凛「じゃあ今年もそうすればいいんじゃないの?」

イヴ「う~ん、実は日本で配るのは今年が初めてで色々と把握できない部分がありまして~・・・ご時世柄と言いますか、国外に行ったらいけないって」

凛「国外・・・え、いつも海外まで配りに行ってるの?」

イヴ「はい~。私の担当は主に海外なので♪ と言ってもソリで行けばすぐに着いちゃうので全然大変じゃありませんけど」ウフフー

凛「へ、へぇ~」

凛(どこまでが本当の話なんだろう・・・)

イヴ「さぁ、では衣装部屋に行きましょうか~♪」

―――――――――――――――
―――――――――
――――


~衣装部屋~

イヴ「この黒髪ウィッグなんてどうでしょうか~?」

凛「・・・」

イヴ「凛ちゃん?」

凛「あ、うん・・・良いと思うよ」

イヴ「本当ですか? じゃあこれにしようかな~♪」

凛「それは良いんだけどさ」

イヴ「?」


凛「どうして私まで白髪のウィッグ被らされてるの?」


イヴ「すみません~。私の都合で凛ちゃんに手伝ってもらっちゃって」

凛「いや手伝うのは全然良いんだけど・・・そうじゃなくて、どうして私までウィッグ被らされてるのかなって」

イヴ「それはですね~、凛ちゃんには私の変装をして貰いたいんですよ~」

凛「どういうこと・・・」

イヴ「私の変装がバレそうになった時、私に変装した凛ちゃんが遠くにいてくれれば誤魔化せるじゃないですか~」

凛「さすがに考えが甘くない!?」


イヴ「ダメですか~?」

凛「ダメに決まってるじゃん・・・それにさっきは言わなかったけど、そもそも顔が似てるからって変装した所でかなり厳しいものがあると思うよ」

凛「まず口調も全然違うし」

イヴ「なるほど~。じゃあまずは凛ちゃんっぽい喋り方を覚えないとですね~」

凛「いやそういう事じゃないんだけど」

イヴ「ん~・・・私は渋谷凛だぜ! です!  ヨロシクです~!」

凛「あぁもうめちゃくちゃだ」

イヴ「違いましたか~?」

凛「違うにも程がある。むしろ馬鹿にされてるとまで感じたよ」

イヴ「そ、そんなつもりは・・・! うぅ、すみません」シュン・・・


凛「」ハァ・・・

凛「あー、もう分かったよ」

イヴ「・・・え?」

凛「ある程度の会話が出来るようになるまで練習に付き合ってあげるから」

イヴ「いいんですか・・・?」

凛「乗りかかった舟だしね。それにクリスマスはみんな笑顔で迎えられる方がいいに決まってるし」

イヴ「凛ちゃん・・・! ありがとうございます~♪」


― 1時間後 ―

イヴ・凛「」ババン!



「スゴーい!」 
「ねー♪」 
「うふふ♪」


ワイワイ! キャッキャ!


凛「みんないるよ」

イヴ「そうだね!」キリッ

凛「・・・」


イヴ「じゃあ行ってくる」キリッ

凛「うん。じゃあ私とブリッツェンは少し距離を空けて見守ってるから」

ブリッツェン「ブモ」

凛「頑張ってね」

イヴ「うん」スタスタ


イヴ「みなさ~ん♪」タッタッタッタ・・・


凛「これはダメそうだね」
ブリッツェン「ムホォ・・・」


イヴ「おはようございます~」ニコニコ

みりあ・桃華・薫「え・・・」


凛(案の定怪しまれてるし)


イヴ「!」ハッ!?

イヴ「・・・おはよう」キリッ

凛(遅いよ!)


仁奈「ん~?」
ありす「・・・」

イヴ「・・・」

凛(何これ、最悪な空気なんだけど)

凛(もうさすがにバレてるって・・・やっぱ変装とか無理があっt―――

みりあ「凛ちゃんおはよ!」

凛「えっ!?」

桃華「おはようございます、凛さん♪」


凛(うそ、バレてないの!?)


仁奈「え、凛おねーさんですか?」
薫「イヴお姉ちゃん・・・?」

凛(やばっ!)

みりあ「どうしたの二人とも、どう見ても凛ちゃんだよー?」

桃華「えぇ、その証拠にほら―――」チラッ


凛「!」

桃華「イヴさんはあちらにいらっしゃるじゃないですか」

ありす「そうですね。ブリッツェンも一緒にいますし」

薫「ほんとだー!」

仁奈「今日の凛おねーさん、なんかイヴおねーさんみてーですね!」

イヴ「そ、そうかな~?」


凛(危なかった)ホッ・・・


イヴ「で、みんなは何の話してるの?」

ありす「桃華さんのお家のクリスマスツリーの写真を見ていたんです」スッ

薫「すっごく大きいんだよーっ!」

イヴ「わぁ!? 立派なクリスマスツリーですね~!」キラキラ!

桃華「海外から輸入いたしましたの♪」

イヴ「こんなに大きいツリーがあったらわたs・・サンタさんもビックリしちゃうね♪」


薫「かおるのお家のツリー大きくないけどサンタさん気づいてくれるかなー?」

仁奈「仁奈の家もそんなにでかくねーですよ」

イヴ「大丈夫! 良い子にしていればサンタさんは必ず来てくれるから♪」

仁奈・薫「ほんとー!?」

イヴ「もちろん♪」

仁奈・薫「やったー♪」


ワイワイ!   ワイワイ!


凛「所々危ないところはあったけど、取りあえずは大丈夫そうだね」

ブリッツェン「ブモ、ブモ」ウンウン


凛「それにしても本当に誰も気づかないんだ・・・」

凛「ブリッツェンも私とイヴの見分けつかない?」

ブリッツェン「ムフォ! フンフン!!!」

凛「ごめんごめん、さすがに飼い主だから分かるよね」フフッ

凛「あとはみんなに欲しい物を聞くだけだけど・・・・・ん?」


モバP(以下、P)「お~い、りーん」

凛「プロデューサー!?」


P「明日の事で話があるんだけど」スタスタ

イヴ「―――♪」ワイワイ! キャッキャ!


凛(まずいって、さすがにプロデューサーにはバレちゃう・・・! イヴ気づいて!)


P「なぁ凛、ちょっといいか?」

イヴ「はい?」クルッ

イヴ「!?」

P「」


凛「あぁ・・・もうダメだ」

P「・・・」

P「明日の番組収録なんだけどさ」


凛(えぇぇぇぇ!?)


イヴ「ば、番組・・・?」

P「ほら、明日音楽番組の収録あるだろ? その事で少し話しておきたい事があったんだけどさ」


P「でも今取り込み中みたいだから後で内容をメールで送っておくよ」

イヴ「う、うん・・・」

P「じゃあな」スタスタ

イヴ「」ホッ・・・



凛「・・・」

凛(プロデューサーも気づかないんだ・・・)

凛「」ムスッ

ブリッツェン「ブモ?」

凛「別に。怒ってなんかないよ」プイッ

凛「・・・」


ブリッツェン「フォフ~」ペロペロ

凛「わぷっ!? な、なに・・・!?」

ブリッツェン「フンフン」スリスリ

凛「・・・もしかして私を慰めてくれてるの?」

ブリッツェン「フォッフ!」

凛「そっか・・・うん、ありがとねブリッツェン」ギューッ

ブリッツェン「ブモ♪」


凛「ブリッツェンって意外とモフモフしてるんだね。もっとゴワゴワの硬いイメージがあったけど」サワサワ

凛「暖かくて気持ちいい・・・寒い冬には最高かも」ダキッ

ブリッツェン「ムッフ!」ドヤァー

凛「毛布にしたいくらい」ボソッ

ブリッツェン「ブモッ!? フォフ! フォッフー!!!」

凛「冗談だよ」フフッ


「―――でしょー?」
「へぇ~」


凛「?」チラッ


奈緒「んー、でもあたしはフニャフニャしたポテトも好きだからなー」
加蓮「そんなの邪道だよ! 邪道!」


凛「!?」

凛(やばい!)ガバッ!
ブリッツェン「ブモ!?」


奈緒「邪道て」
加蓮「あ、おはようイヴさん♪」

凛「は・・ハイ~。オハヨウゴザイマス~ (裏声) 」

加蓮「やっぱポテトはカリカリ―――」ピタッ

奈緒「ん、どした?」

加蓮「」チラッ

凛「」ギューッ!!!!!
ブリッツェン「フォ~・・・」


加蓮「ねぇイヴさん? どうしてそんなにブリッツェンを抱きしめてるの?」

凛「アタタカイカラデスヨ~(裏声)」

加蓮「だからって顔をうずめるまでしなくても良いんじゃない?」

凛「ソレハー・・・」

奈緒「まぁ、こうも寒ければ無理ないよな~。今日は一段と冷え込んでるし」

加蓮「ふ~ん・・・じゃあアタシも抱き着いちゃお♪」ダキッ

ブリッツェン「フォ!?」

凛「!」


加蓮「ん~、確かに暖かーい♪ 奈緒のモフ毛といい勝負かも?」

奈緒「なぜあたしと比べる」

加蓮「でも奈緒は甘い良い香りがするから僅差で奈緒かな?」スンスン

奈緒「そういうのは言わなくていいんだよっ!」

加蓮「まぁ、それはさておき・・・ねぇ、凛――」

凛「!?」ビクーン!

加蓮「―――を探してるんだけど、イヴさん見なかった?」

奈緒「え、探してたっけ?」


凛「・・・サァ~?」

加蓮「ふーん」

奈緒「あ、凛なら向こうで桃華達といるじゃん」

加蓮「それって本当に凛?」

奈緒「はぁ? だからあっちにいるって。みんなと楽しそうに・・・・・・ん~?」

奈緒「・・・・・・・イヴさん?」

凛「!」

奈緒「え、でもイヴさんはここに・・・・・・あっ」

加蓮・奈緒「・・・」ジーッ
凛「・・・」


加蓮「ねぇイヴさん、ちょっと顔見せてよ」

凛「イヤデス」

奈緒「」グイグイ

凛「ヒッパラナイデ! ヒッパラナイデ!!」

加蓮「・・・奈緒」コクリ
奈緒「お、やるか♪」ニッ

加蓮・奈緒「こ~しょこしょこしょ~♪」コチョコチョ

凛「~~~っ! ぷっふっ!・・・ちょ、待っ・・! あははは! 参った! もう降参するから止めてっ!」アハハハ!


―――――――――――――――
――――――――――
―――――

イヴ「凛ちゃんのおかげでバレずに聞くことができました~♪」

凛「そっか、なら良かったよ・・・」ゲッソリ

イヴ「凛さんの方は問題ありませんでしたか~?」

凛「問題・・・――――」


===================

凛『実はかくかくしかじか―――』

加蓮『これこれのこうと』


奈緒『だったら最初から言ってくれれば良かったのに』

加蓮『そうだよ凛! 水くさいよ!』

凛『だって見られたら絶対からかわれると思ったから』

奈緒『そんな事するわけないだろ?』フッ

加蓮『そうだよ、アタシたち友達でしょ?』ニコッ

凛『奈緒・・・加蓮・・・』


凛『ならスマホ下ろして?』


奈緒『え、何の事? (●REC) 』
加蓮『』パシャシャシャシャ!

凛『連写してるの誰!』

==============

凛「・・・特に何も無かったよ」ハハッ・・・
イヴ「なら良かったです~♪」


凛「で、今年のクリスマスは大丈夫そう?」

イヴ「はい♪ これもみんな凛さんのおかげです~。ありがとうございます♪」

――――――――――――――――
――――――――――
――――

凛(今日は色々と大変だった)スタスタ

凛「あれ?」

桃華「あら」
ありす「凛さん」

凛「二人ともおはy・・」

凛(あ、そうだ。二人は変装したイヴと会ってるから『おはよう』って言うのはおかしいか)


凛(えっと、その場合は―――)

ありす「おはようございます。凛さん」
桃華「おはようございます♪」

凛「へ?」

凛「・・・おはようって、今朝会ったでしょ?」

桃華「今日? 凛さんにですか?」

ありす「桃華さん、もしかして今朝のイヴさんの事じゃ・・・」

桃華「あぁ、なるほど」

凛「えっ!?」


桃華「では、あの変装は凛さんも公認の事でしたのね♪」

凛「ちょ、ちょっと待って二人とも!・・・え、もしかしてバレてた?」

ありす「当然じゃないですか」

桃華「仁奈さんと薫さんは多分お気づきになられてないと思いますが、みりあさんを含めた私達三人はすぐに気がつきましたわ」

凛「どうして黙っててくれたの?」

桃華「イヴさんが突拍子のない事をするのは大抵、誰かのためを想っての時ですから」

ありす「はい。きっとイヴさんなりの考えがあるんだろうなと気づいていないフリをしていました」


凛「そうだったんだ・・・」

桃華「案の定、私達のクリスマスプレゼントを聞き出そうとしていたんですよね?」フフッ

凛「うん・・・ごめんね? 騙すような真似しちゃって」

桃華「いえいえイヴさんのお気持ちとても嬉しかったですわ♪ ね、ありすさん?」

ありす「はい」ニコッ

凛「二人はまだ小学生なのに本当にしっかりしてるね」

凛「それに比べて大人の誰かさんは・・・」ハァ



~事務所~

P「うえーーっくしっ!!!」


P「誰か噂でもしてるか~?」チーン!

ピコーン!

P「ん? 奈緒から動画が・・・」

~~~~~~~~~~~~~~~

加蓮『や~ん、凛可愛い~♪』
奈緒『白髪の凛、激レアだな!』

凛『だから撮らないでって!///』

~~~~~~~~~~~~~~~


P「なんだ、イヴだけじゃなくて凛もコスプレしてたのか」

P「ふむ・・・」

P「イヴりん・・・アリだな」



ありす「そうだ、今年はイヴさんが来てくれるなら本物のサンタさんにお断りの手紙を書いておかないとですね」

桃華「そうですわね。サンタちゃまが来た時に既にプレゼントがあったらビックリしてしまいますもの」

凛(こういう所はまだ子供、なのかな?)アハハ・・・


―――――――――――――――――
―――――――――――
――――――

― 12月25日 ―

イヴ「ブリッツェン準備はいい~?」

ブリッツェン「ブモ!」

イヴ「じゃあ行くよ~! しゅっぱーつ♪」

ブリッツェン「ブモモモ!!!」ダッダッダッダ・・・・ピョーン!


シャンシャン・・・シャンシャン・・・


イヴ「今年良い子にしていたみなさ~ん!―――」



桃華「zzz」

ありす「zzz」

みりあ「zzz」

仁奈「zzz」

薫「zzz」



凛「すぅ・・・すぅ・・・・」



イヴ「 メリークリスマ~ス♪ 」



終り


~おまけ~

チュンチュン・・・

凛「ん・・・ふわぁ」

ハナコ「キャンキャン! キャンキャン!」

凛「おはようハナコ・・・」

ハナコ「キャンキャンキャン!」

凛「どうしたのハナコ・・・え?」


プレゼント箱「」


凛「どうして机の上に・・・まさかお父さん? いやでもプレゼントは昨日もらったし」ガサガサ・・・パカッ!

凛「・・・マフラー?」

凛「あれ、この肌触りってもしかして」サワサワ

凛「・・・」

凛「もう、冗談って言ったのに・・・今度お礼言いに行かないとね」フフッ



イヴ「ブリッツェン~! お腹の毛どうしたの~!?」

ブリッツェン「ぶ・・・・ブモ・・・」ブルブル



終り

以上になります
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