彡(ﾟ)(ﾟ)「……やかましいわボケ！」ﾎﾞｺｯ

(´・ω・｀)「あいた！」

彡(ﾟ)(ﾟ)「さっきから黙って聞いてりゃベラベラベラベラとやかましいわ！」

(´・ω・｀)「え？え？え？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「あんま調子に乗んなよ原住民。お前はワイのケツの穴舐め奴隷なんやぞ。黙ってワイの言う通り舐めてりゃええんや」

(´・ω・｀)「えー、お兄ちゃんはＭじゃなかったの？実はＳだったの？お尻を責められて喜んでたくせに？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「別にＳちゃうわ。いちいち相手を責めたり感じさせたりなんてめんどいわ」

(´・ω・｀)「でもさっき僕を蹴っ飛ばしたじゃない。しかも僕を奴隷扱いだし絶対Ｓだよ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「それは単にお前の調子に乗ったセリフがうざかったからや。別にお前を蹴っ飛ばして悦んどらんわ」

(´・ω・｀)「そうなの……？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「そもそもＳかＭかって質問、すごい答え辛いやろ」

(´・ω・｀)「そんな恥ずかしがらなくても」

彡(ﾟ)(ﾟ)「恥ずかしいとか恥ずかしくないとかそういう話ちゃうわ」

(´・ω・｀)「じゃあどういうことなの？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイは相手を責めるのは好きやないがだからって相手に上から目線で責められるのも好きやないんや。馬鹿にされとるみたいで心底イラッとするんや」

(´・ω・｀)「うーん、じゃあどうして欲しいの？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイはご奉仕して欲しいんや。ファーストクラスのキャビンアテンダントが客に……なんやったっけ」

(´・ω・｀)「うろ覚えだったら無理に漫画のネタ挟まなくてもいいよ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「まあともかく、ようはワイは自分からは積極的に動かず、相手に一生懸命愛情込めてご奉仕されたいんや。分かるか？」

(´・ω・｀)「ご主人様と奴隷の関係ってやつだね。分かるよ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「これはＳかＭかで言えばＳっぽいやろ」

(´・ω・｀)「うん」

彡(ﾟ)(ﾟ)「でもＳかＭかって聞かれてＳや言うたらワイがお前を責めなあかん空気になるやないか」

(´・ω・｀)「まあそうだね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「でもＭや答えたら今度はワイがお前に責められる空気になるやん」

(´・ω・｀)「ああ、なるほど。どっちもお兄ちゃんの性癖とズレちゃうね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ただしくは性的嗜好な。性癖ってのは癖とか習慣のことや」

(´・ω・｀)「へー、そうなんだ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「せやから最初にＳかＭかって聞かれたらとても困るんや」

(´・ω・｀)「なるほど……」

彡(ﾟ)(ﾟ)「つーかワイみたいな性的嗜好のやつって別に珍しないやろ。男でも女でも相手に奴隷みたいにご奉仕して欲しいってやついっぱいおるやろ」

(´・ω・｀)「たぶんそう思うよ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「だったらＳかＭかみたいな質問はやめーや」

(´・ω・｀)「うーん、わかったよ……。でもさ、」

彡(ﾟ)(ﾟ)「なんや？」

(´・ω・｀)「お兄ちゃんはお尻を舐められて悦んでたよね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「せやな。ワイはケツを舐められるのが大好きやで」

(´・ω・｀)「お尻を責められて悦ぶのはＭじゃないの？普通お尻をいじられて喘ぐなんて変態みたいで恥ずかしじゃない」

彡(ﾟ)(ﾟ)「確かに『お尻をいじられて感じるなんて変態だな！』『いやだ、恥ずかしい……』みたいな感じで、」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ケツを責められて感じる人間はＭみたいな風潮はあるな」

(´・ω・｀)「でしょ。四つん這いでお尻を相手に晒すのもみっともないし、プライドがあったらできないよ」

彡(ﾟ)(ﾟ)「でもな、冷静に考えてみーや。ケツの穴って体の中で一番汚い場所やぞ」

(´・ω・｀)「そうだね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「そんなもんを舐めさせられるなんて、舐めるよりも屈辱的やないか？」

(´・ω・｀)「うっ……、確かに。英語のKiss my ass !なんて最大級の侮辱表現だしね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「せやろ。だからワイ的には舐めさせる側こそがＳで舐める側こそがＭやないかって思うんやが」

(´・ω・｀)「そう言われるとそんな気がしてきた」

彡(ﾟ)(ﾟ)「同じ行為がＳ的な意味を持つのかＭ的な意味を持つのか、人それぞれバラバラやからややこしいわ」

(´・ω・｀)「なるほどね。特定のプレイが好きだからって必ずしもどちらかに決まるって訳じゃないのか」

彡(ﾟ)(ﾟ)「男女のオーソドックスな行為でも男側が激しく責めるＳ側になったり女側が激しく搾り取るＳ側になったりと関係性は色々や」

(´・ω・｀)「パートナーのそういう部分が上手く噛み合わないと幸せな夜の営みにはつながらないんだね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「自分にとってのＳ的な行為が相手にとってはＭ的な行為だったらやって欲しいことややって欲しくないことがチグハグになるからな」

(´・ω・｀)「お兄ちゃんみたいにはっきり言いたいことを言えるタイプならいいけど、世の中遠慮しがちな人もいるだろうしね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「そういうことや。さあ原ちゃん、そろそろ続きや」

(´・ω・｀)「うん！僕、精いっぱいご奉仕するよ！」