杏をひたすら養ってみる【デレマス】 (30)
にわかなのでキャラ崩壊注意……。
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杏「……」スヤスヤ
モバP「杏!! いないのか」
杏「……」スヤスヤ
コンコン
モバP「ノックしてもしもぉ~し」
杏「……」スヤスヤ
モバP「寝てるのか。ならばこの合鍵(!)で」 カチャッ
モバP「よっこらセフィロス」 ヒョイッ
モバP「杏は小さくて軽いから持ち運びが楽でいいな」
モバP「さて、出発するか」
ブォォォォーーン
杏「あれっ、プロデューサー」
モバP「目覚めたか」
杏「確か杏は寝てたはず……今日オフじゃなかったっけ」
モバP「ああ。寝てたさ。だからつれてきた」
杏「えっ」
モバP「ん?」
杏「ちょっとまって、状況がよく理解できてないんだが」
モバP「寝てたから車に積み込んで連れてきたのだ。何度も言わせるな」
杏「鍵……かかってたよね?」
モバP「かかってなかったぞ?(微笑)」
杏「マジか。かかってなかったとしても、未成年を寝てる間に拉致るとか
犯罪でしかないよ……」
モバP「大丈夫じゃん? オレとお前の仲だし」
杏「杏が訴えたらプロデューサー普通に捕まるけどね。まあいいや」
杏「で、どこに連れてく気なの?」
モバP「えっ?えっ?」
杏「えっ?」
モバP「秘密」
杏「まさか仕事!? わ、私は働かないぞ!!」
杏「休日にまで働かされてたまるかーーーッ!!」
モバP「お、おい。車走ってんのに窓から出ようとするな!」
モバP「仕事じゃないぞ」
杏「じゃあ、なんなのさ」
モバP「オレんちにいく」
杏「」
杏「何言ってんの?ちょっと意味が」
モバP「杏は嫌か?オレんちにくるの」
杏「まあ別に嫌ではないけど……なにすんの」
モバP「フッ、楽しいこと」
-プロデューサー宅-
モバP「ついたぞ。降りろ」
杏「えー……」
モバP「わかったよ降ろしてやるよ(笑)」 ヒョイッ
杏「ここがプロデューサーの家かー」
モバP「散らかってるが、まあ上がってくれ」
杏「お邪魔します」
モバP「おう」
杏「思ったより片付いてるね」 ポフッ
モバP「まあ、ほとんど家にいないからな。って、さっそくソファーに寝やがった」
杏「寝心地がすごくいい」
モバP「それはよかった」
杏「で、どうすんの。杏さきにシャワー浴びてこようか?」
モバP「?」
P「お前、風呂入ってなかったのか?まあ、いいけど」
杏「えっ、別にいますぐしてもいいけど……」
P「なにを?」
杏「エッ……チ、するんでしょ。は、初めてだから痛くしないでね。
大丈夫。嫌じゃないよ」
P「何言ってんだ! オレは担当のアイドルに手出すようなPじゃ
ないわ!」
杏「プロデューサー、ロリコンで変態だからそういうことかと」
P「違う。実は」
P「杏に休暇を与えようと思ってな」
杏「お休みくれるの!? やった」
P「これからは休みたいだけ休んでいいんだぞ」
杏「えっ、どういうこと」
P「アイドルをやめていいってことだ」
杏「うそ……」
杏「あ、杏なにかしたっけ? いきなりクビ!?」
P「クビということではない。キミの生活費および娯楽費はこちらが
負担しよう。それでよろしいか」
杏「何それ、超VIP待遇じゃん。
でもそれじゃプロデューサーが損してるだけじゃない?」
P「その通りだ。だから、こちらからもひとつだけ要求がある」
杏「やっぱり」
P「杏に、ここに住んでほしいんだ」
杏「えっ……」
そしてPと杏の同棲生活が始まった。
杏「暇だな~。あー暇だ」 ゴロン
杏「一日中プロデューサーんちでゴロゴロしながらゲーム三昧。
最高の生活だね」
杏「……」
杏「何か足りない気がする……これは杏が望んでいた生活のはずなのに」
杏「うーん」
杏「めんどくさ。寝よ」
杏「……」スヤスヤ
杏「……」スヤスヤ
P「ふう、今日も一日ハードだったぜ」
ガチャッ
P「ただいま」
杏「おかえり、プロデューサー」
杏「ずいぶんとお疲れですなぁ」
P「ああ。なんだか今日は忙しくてな」
杏「お風呂沸いてるよ?」
P「おっ、気が利くね。さすが」
杏「えへへ」
P「じゃあ先に入らせてもらうかな」
杏「えっ、一緒に入らないの?」
P「えっ?」
P「入りたいなら先に入っていいぞ」
杏「……」
杏「いいよ。先に入りなよ……」
P「おう。じゃあ入ってくるわ」
P「そうだ。ビール冷やしといてくんね?スーパーの袋の中にあるからさ」
バタン
杏「……」 ガタンッ(冷蔵庫をしめる音)
杏「(なんか違う)」
杏「……」
杏「(杏が期待してたのと違う……)」
バタンッ
P「あー、いい風呂だったぜ」
杏「……」
P「なんだ杏、すごい顔で睨んで」
杏「プロデューサー」
P「ん?」
杏「何で杏と一緒に住みたいなんていったの」
P「あー。それな」
杏「うん」
P「杏、いつも働きたくないでござる!働きたくないでござる!って
発狂してたじゃん」
杏「発狂してないしござるとか言った覚えはないが」
P「だから、夢をかなえてあげようかなと」
杏「ふーん」
P「一人暮らしって想像以上に寂しいしな」
杏「あー。わかる」
P「まあ要するに、寂しかったから誰かと一緒に住みたかったんだ」
杏「ふーん」
杏「……一緒に住めれば誰でもよかったんだ?」
P「そういうわけでもないがな」
杏「杏のこと好きじゃないんでしょ?」
P「嫌いなわけないだろ」
杏「……」
P「もう遅いから寝るぞ」
杏「うん」
P「おやすみ。オレはソファーで寝るから、布団は使っていいぞ」
杏「うん。おやすみ(寝るのも別々なんだ……)」
杏「(プロデューサーのにおいがする……)」
杏「……」スヤスヤ
杏「ハッ」
杏「いつのまにか寝ていたか。今日は何しよっかな」
杏「プロデューサーから娯楽費はたんまりもらってるし、
1000連ガチャ実況でもするかー」
杏「あはは……」ポロポロ
杏「あれっ、杏なんで泣いて……」ポロポロ
杏「……」ポロポロ
プルルルルルル
杏「電話?」
P「もしもし、杏?」
杏「プロデューサー! どしたの」
P「今日やる魔法少女アニメ、予約忘れちまってさー。
悪いが予約しといてくれないかな?」
杏「うん。やっとく」
P「よろしく! 九時頃には帰るからな」
ガチャッ
杏「もしかして、女として見られてないんじゃ……」
-夜-
杏「プロデューサー遅いなぁ……」
杏「もう九時半になるのに」
バサッ
杏「んっ、何か本棚から落ちた」
杏「雑誌のようだ。なになに、【ロリッ娘禁断倶楽部】」
杏「」
杏「プロデューサー、こ、こういうのが」
杏「ランドセル背負ってるような年齢が好みってことなの……」
杏「確かに、仁奈や千枝ちゃんを見る目が異常だった気がする」
P「ただいまー。あー疲れた」
杏「おかえり」サッ
P「あ、あ、杏さんそれって、えっ、あっ、」
杏「プロデューサーってこういうのが好きなんだ」
P「ち、違うんだよ杏……」
杏「杏より仁奈とかのがいいんじゃない?」
P「オレが好きなのは……」
杏「もう出てくね。なんかもう、色々めんどくさくなっちゃった。ばいばい」
バタンッ(ドアのしまる音)
P「杏ッ!!」
P「杏ッ!! 杏ッ!!」タタタタタタ
P「杏……ッ!! ハァハァハァ」
P「くそっ、見失っちまった……」
かな子「あれ、プロデューサーさん」バリボリ
P「かな子!? なんでこんな時間に」
かな子「レッスン後に話し込んでたら遅くなってしまって……いま帰るとこです」バリボリ
P「なるほどな。一人歩きは危ないから早く帰ったほうがいいぞ。
ところで、このへんで杏を見かけなかったか?」
かな子「そういえばさっき、物凄い勢いであっちの方向に走って行きましたよ」バリボリ
P「あっちか! ありがとう。ところでさっきから……何食ってんだ?」
かな子「トレーナーさんが栃木の餃子チップスくれたんです~。すごくおいしくて」
P「うっ、そういえばすごく餃子くさい」
P「杏ッ!! どこだ!!」ハァハァ
杏「うう……」
P「杏!! やっとみつけた……。大丈夫か!?」
杏「久々に全力で走ったら疲れちゃった」
P「疲れただけか。よかった。無事で……」
杏「……」スタスタ
P「お、おい。待ってくれ」
杏「離してよっ! 杏のことなんかもういいでしょ」
P「話をきいてくれ……!」
杏「小学生口説いてればいいじゃん……」
P「オレが好きなのはお前なんだよ!!」
杏「もういいってそういうの……」
P「杏……」
杏「じゃあ、さよなら」
P「……」
-事務所-
P「あれから一週間……」
P「杏がいない日常がこんなにも虚しいなんて」
ちひろ「プロデューサーさん、何かあったんですか?
最近いつも上の空だし、童貞だし」
P「童貞は元からです」
ちひろ「まさか杏ちゃんと喧嘩でも?」
P「ええ。あの作戦でうまいこと同棲できたんですが。
喧嘩して出て行ってしまいました……」
ちひろ「まあ、それは大変!(あの滅茶苦茶な作戦、成功したんだ……)」
P「LI○Nしても既読すらつかないし、どうしようもないですよ」
ちひろ「それはもうだめでしょうね。いっそのこと私に乗り換えてみ」
P「すいません。おれ、年増はちょっと」
ちひろ「私、そんなに歳いってないですけど……」ピキピキ
P「意外と若いんですね」
ちひろ「Pさんよりちょっとお姉さんくらいですよ」
P「ちょっと?」
ちひろ「ええ。ちょっとだけです」
仁奈「プロデューサー、おはようごぜーます」
千枝「おはようございます!」
薫「おはようございまー!!」
P「おうおう、みんなおはよう(可愛いなー)」
仁奈「みてくだせー。新作のキグルミなのですよ。
モフモフしやがるといいです」
薫「せんせぇ! かおる、おにぎり作ってきたの! たべて!」
千枝「プロデューサーさんっ! 千枝のこと個人レッスンしてください///」
P「ハハハ、まってろ。一人ずつな~(まったく、小学生は最高だぜ!)」
ちひろ「やっぱりロリコン……」
P「さてと、仁奈のキグルミもモフモフしたし、薫のおにぎりも食べたし……」
P「千枝! 個人レッスンに行こうぜ」
千枝「は、はい///」
千枝「あんまり経験ないんでお手柔らかにお願いします///」
ちひろ「ちょっとまった!!」
P「なんですかちひろさん。オレはこれからレッスンが」
ちひろ「あきらかに行かせたら危険な流れじゃないですか。
それに!! プロデューサーさんは杏ちゃんが好きなんじゃ
なかったんですか!?」
P「ハッ、そうだった。千枝たちの可愛さについ我を忘れて……」
ちひろ「今ならまだ間に合うんじゃないですか?
今日はそんなに仕事も忙しくありませんし、杏ちゃんに会って来ては」
P「そう……ですね。ダメ元で杏に会ってきます。多分、家にひきこもってるはず」
ピンポーン
P「……」
杏「……はーい(買ってた同人誌が届いたかな)」
ガチャン
杏「って、プロデューサー!?」
P「久しぶりだな。げ、元気にしてたか」
杏「うん。そこそこ……」
P「良かった」
杏「立ち話もなんだから、あがりなよ」
P「お、おう。お邪魔します」
P「あのー……」
杏「ん?」
P「まだ怒ってます?」
杏「もう怒ってないよ。この前は、つい頭に来ちゃっただけ」
P「ホッ……よかった」
杏「プロデューサーの家には帰らないけどね」
P「ですよね……」
P「なんつうか、いろいろごめんな」
杏「いいよ謝んなくても」
P「これ、お詫びに」サッ
杏「飴!?」
杏「私を物で釣る気かっ!!」
P「いらないなら持って帰るけど……」
杏「いらないとは言ってないぞ」
杏「……うむ。苦しゅうない」
P「貰ってくれてよかった。じゃあオレは帰るから……」
杏「うん。じゃあね」
P「それじゃあ、また」
杏「全く、飴くれたからって仲直りできるほど安い女ではないぞ私は」
杏「この包装、どーっかでみたことあるような……」
ビリビリッ
杏「!! こ、これって…………」
P「はぁー……やはり杏を引き戻すのは無理か」トボトボ
P「オレがもっと大事にしてれば……」トボトボ
杏「プロデューサー!」
P「なっ」
杏「この飴……」
P「追ってきたのか……。その飴な」
杏「これ、デビューしたての頃に、杏が欲しがってたやつ……」
P「たまたま前を通りかかってな。買ってきたんだ」
杏「そんな前のこと覚えてたの?」
P「そりゃあ、杏との思い出なら全部覚えてるさ」
杏「こないだあんなに冷たかったくせにぃ……」ポロポロ
P「冷たくしてたつもりはなかったんだ。なんつうか、その、
おれ童……貞だからさ。接し方が」
P「寂しい思いさせてすまなかった」
杏「プロデューサー……」ギュッ
P「家に帰ろう」
杏「うん……」
無事、杏はプロデューサーの元に帰ったのであった。
そして、自堕落なニート生活を満喫し、一年の時が過ぎた。
P「よし、そろそろ仕事にいくかな」
杏「あー、いってらっしゃい」ピコピコ
杏「もうっ、CPU超反応すぎっ」ピコピコ
P「ってか杏、お前、ちょっとその……」
杏「なに?」
P「ち、ちょーっとふっくらしたかなーって。ま、まだ痩せてるけどね」
杏「そんなに太ったかなー」
P「(まあ、まだちょうどいい範囲かな)」
更に半年後
P「よし、そろそろ仕事にいくかな」
杏「あー、いってらっしゃい」ピコピコ
杏「もうっ、キャンセル大蛇薙入れ損なった!!」ピコピコ
P「ってか杏、お前、ちょっとその……」
杏「なに?」
P「ま、また、ちょーっとふっくらしたかなーって」
杏「そんなに太ったかなー」
P「(ついにかな子より太く……)」
またまた半年後
P「よし、そろそろ仕事にいくかな」
杏「あー、いってらっしゃい」ピコピコ
杏「もうっ、覇王丸の強斬り減りすぎぃ!!」ピコピコ
P「ってか杏、お前、ちょっとその……」
杏「なに?」
P「いくらなんでも太り過ぎだッ!! 一日なにして過ごしてんだよ(笑)」
杏「んー、主に寝てるけど」
杏「基本的に行動は飴を舐めながらだね」
P「うん」
杏「起きて暇だったらゲームしたりソシャゲでガチャ回したりー」
P「うん」
杏「たまにア○ゾンでお買いものを楽しむよ」
P「家から一歩も出てないじゃねえか!!」
杏「ネットでなんでもできるから、出る意味ないしねぇ」
杏「あっ、あとプロデューサーが帰ってきたらエッ……」
P「そこは言わなくてもよい」
杏「はい」
P「いくらなんでも甘やかし過ぎたか……」
終
よかった終わった(笑)
なんか、すいませんでした。
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