P「印税生活どころか借金生活になるぞ」
杏「」
杏「じゃ、じゃあ明日……ううん、来週の仕事はキャンセルしよう!」
P「無理だな」
杏「な、なんでだ!」
P「来月まで予定がみっちり入ってる」
杏「な、な、なんだってー!? プロデューサーは私を殺して給料を払わないつもりなんだな!」
P「いや、この間のCD発売で人気が爆発してな……保留扱いだったものもぜひって言われて」
杏「だからって休みなしだなんてありえない! 私は週休8日、むしろ月に50日は休まないとやってられないんだぞ」
P「時間を歪めるなよ……でも結構なお金が入ってるからな、がんばってくれれば当然……」
杏「……歌の番組の仕事はCD流してればいいんじゃないかなぁ」
P「サボる手段を考えるなよ……」
杏「私はサボるためにならどんなことだって投げだす覚悟がある」
P「かっこよくいうな」ポカッ
杏「あてっ」
みたいなんでgdgdオナシャス
P「まぁとりあえず今日の仕事だ。違約金払いたくないなら働け」
杏「鬼だ……鬼畜の所業だ……私は詐欺にあったんだ……」
P「ほーれ、まずはサイン会な」
杏「……ねぇプロデューサー、色紙って分厚いよね」
P「ん? あぁ、確かに結構な厚みがあるな」
杏「そうすると結構保存する場所にも困ると思うんだ」
P「そうか? 大切なものなんだからしっかりしてたほうが……」
杏「そ ・ れ ・ に! 色紙はどうやっても酸素に触れるじゃん」
P「ん、まぁ一応色紙用の額縁ってのもあるぞ?」
杏「えっ……いや。それでもだ、プロデューサー」
P「……『手軽に保存できて、かさばらないコピー用紙のサインとかどうかな』」
杏「ぎくっ」
P「……やっぱりそんなこと考えてたんだな」
杏「や、やだなー私はそんなこと考えてないのに、プロデューサーは私をさぼらせる気かなー?」
P「わざとらしいな……まったく」
杏「こんないたいけな女の子をむりやりどうにかしようだなんてプロデューサーは変態だぁ!」
P「その言い方はおかしいだろ、ちゃんと契約どおりのお仕事だしな」
杏「私にとっては聞いてなかったことなんだよ……あぁ、めんどくさい」
P「おいおい杏、いいのか……? あんまり事務所でだらけてるときらりを呼ぶぞ」
杏「きらっ……いや、いこうプロデューサー、今すぐ、早く、華麗に、優雅に!」
P「おぉ、やる気がでたんだな? 俺は嬉しいぞ」
杏「くっ……本当にひどいプロデューサーだ……」
P「同じ事務所のアイドルに励ましてもらえ、って話をしただけだ」
杏「私はアレが同じ年の同じアイドルだなんて認めないぞ!」
P「ひどいいいようだな、きらりは結構傷つきやすいんだぞ」
杏「私のほうが物理的に傷つくんだ!」
P「まぁまぁ、それでもお前達が絡んでるのはうけるんだよ」
杏「一緒の番組とか、一緒の仕事の時はボーナスつけてもらわないといやだ」
P「……んー、ボーナスつければ受けてもいいってことか?」
杏「なんでそうなるんだ! どうしても受けるなら、ボーナスつけろってことだから」
P「えぇー……OKの連絡を各方面に回す気満々だったのに……」
杏「ちょ、何やってるんだよプロデューサー! 私は働きたくないっていってるだろ!」
P「いやよいやよも好きのうちっていうし」
杏「ちがうっ! 私はあいつのことが苦手なんだよ!」
P「きらりは杏のこと気に入ってるみたいだけどな」
杏「私のことをおもちゃとか人形とかと一緒に考えてるんだよ、あいつは……」
P「そうか? 結構杏のこと見てるみたいだけどなぁ」
杏「見てるんだったら吐く寸前まで振り回したりなんかしないだろ、常識的に考えて」
P「いや、そういうのじゃなくてな……ほら、この間とか」
杏「この間……? あいつに肩車された私が天井に頭ぶつけた時?」
P「いや、そっちじゃなくてお前が本当に体調崩した時のこと」
杏「……あの時、プロデューサーは全然信用しなかったよね」
P「狼少年って童話があってな……じゃなくて、その時だよ」
杏「アイドルも信じられないなんてプロデューサー失格だよ」
P「あぁ、次からはちゃんと見るさ……そう、本当に体調が悪いって信じたのはきらりのおかげだぞ」
杏「え? ……あ、そういえばあの日はあんまり絡んでこなかったかも」
P「きらりが俺に言ったんだよ、杏の体調が悪そうだから無理をさせるなって」
杏「あいつが……? そんなこと考えられるやつだったのか?」
P「きらりは優しい子だぞ。……一瞬、解読に手間がかかるけど」
杏「ふーん……でも、なんで?」
P「何がだ?」
杏「私がサボりたいだけじゃなくて、体調まで悪いってなんであいつがわかったの?」
P「だから言っただろ、きらりは優しい子だって……仲がいい相手のことならわかるさ」
杏「……私は別に。振り回されてるだけだし……仲がいいだなんて」
P「きらりが杏のことを本当に好きってことだよ、いいじゃないか」
杏「私はあいつのおもちゃにされてばかりだし」
P「それでも人の本当に嫌がることはしないし、加減がちょっと苦手なだけさ」
杏「……ふん、別に。いいんだけど」
P「おぉ、きらりと一緒の仕事とってきていいんだな!?」
杏「違うっ! なんでそうなるんだよバカプロデューサー!」
P「えぇー……? だって今そんな雰囲気だっただろ」
杏「私は、は・た・ら・き・た・く・な・い! 働かない! ニートイズジャスティス!」
P「あ、そうだ……仕事に遅刻しそうだな……」
杏「げっ……墓穴掘った……」
P「遅刻しないよう急ぐぞ、杏」
杏「うぅ……やっぱりコピーサインじゃ」
P「ダメだ。ほら早く」
杏「うあー……憂鬱だ……」
P「まぁ落ち着け。サイン会が終わったら昼食だから」
杏「お昼ご飯まで休憩なしってことじゃないか……うぁー……」
P「まぁまぁ、これでも一応仕事絞ってあるんだって、大丈夫大丈夫」
杏「私の限界は私が決めるんだ……」
P「聞くタイミングという人次第ではすごくかっこいいセリフだな」
~~~~☆サイン会場☆~~~~
杏「はい次ー、うん、CD買ってくれたの? 杏の印税生活に貢献してくれてありがとー」
杏「次ー、うん、うん、そっかー、そうだねー、うん……え? 聞いてたよ、半分くらい」
杏「次、あぁ……うん? あれはあいつが勝手にくっついてるだけで……照れ隠しとかじゃ……もう」
杏「次。 …………うん、やっぱり労働は辛いんだ……私は働かずに生きていくつもりだから関係ないけどね」
杏「つぎ……あれ? さっきも見た気がするけど? あぁ、そう……貢献ありがとー」
杏「つぎ………………」
……………
…………
………
……
…
P「お疲れ様、杏」
杏「もう二度としない……疲れた……」
P「まぁまぁ、結構ファンのみんなも喜んでたし次も頼むぞ」
杏「喜んでたって……本当に? 自分で言うのもなんだけど私結構サボってたよ?」
P「『生でもサボるんだ!杏ちゃんかわいいいいいいい!』みたいなこと言ってるやつが結構いたな」
杏「へぇ……あ、じゃあさ、プロデューサー! やっぱり私はサボっても許されるってことじゃないか!」
P「そうはいかんな」
杏「なんで? それでファンも喜ぶ、私もサボれるでwin-winの関係ってやつじゃないか」
P「仮にもアイドルなんだからもう少しは気合が欲しいんだよ」
杏「いまどき精神論は流行らないって……休まざるもの、食うべからずだよプロデューサー」
P「初めて聞いたな、そのことわざ」
杏「現代の働き過ぎな人たちへの疑問を投げかけるいいことわざだと思わない?」
P「これっぽっちも思わないな。飯食いにいくぞ」
杏「人の話が聞けないのはダメ人間だぞプロデューサー……」
P「お前にダメ呼ばわりされるとは思わなかったぞ……」
杏「うーん……とりあえずご飯食べたい……お腹減った」
P「おう、何がいい」
杏「……でも何か食べるのもめんどくさい」
P「おい?」
杏「なに?」
P「……いや、本気の目だな」
杏「プロデューサーにはわからないの? この3大欲求すべてを投げ出してでも休みたいって気持ちが」
P「寝なくてもいいのか?」
杏「寝てるか起きてるかじゃない、休んでるか休んでないかだよ」
P「おいおい……はぁ。簡単に食べられるもんにしとくか」
杏「仕方ないなぁ、私も一緒に食べてあげよう」
P「うん、あっつあつのおでんとかな」
杏「食べさせる気ないな!?」
P「冗談。でも食べないともたないからな……」
杏「うん、プロデューサーがむりやり私を働かせるから耐えるためには食べないと」
P「……じゃあ、軽めにそこで……ん?」
杏「……プロデューサー?」
P「なんだ」
杏「私の見間違いじゃなければ、店の中にあいつがいるんだけど」
P「そうだな、今日はオフのはずなのにとんでもない偶然だ」
杏「やっぱりここはやめとかない?」
P「いや、みろ……こっちに気付いたらしいぞ」
杏「は、早く逃げないとこっちに向かって……う、うわあああああああ!」
きらり「杏ちゃーん!」ドゴォッ
杏「あぐっ」
きらり「うきゃー☆ 杏ちゃんだー! きらりに会いに来てくれたの? ハピハピー☆」ユッサユッサ
杏「あ、ぐ、ぐうぜん、だから……はな、せ……」
きらり「うきゃ? あ、Pちゃんも! オッスオッス!」
P「おう、元気そうだな……どうしてこんなところにいたんだ?」
きらり「お散歩しててお腹すいてたのー☆ うきゃー!運命うきゃー!」
P「おぉ、確かにすごい偶然だな……ところできらり、杏が死んじゃいそうだから離してやってくれ」
杏「」ブクブク
きらり「ありゃりゃ? 杏ちゃーん? きらりんパワー☆ がききすぎちゃった?」
P「うん、ちょっとばかしときめきすぎたんだろうな」
きらり「Pちゃんてばおじょーずー! Pちゃんもきらりんパワー☆ ちゅーにゅーすぅ?」
P「俺は遠慮しとくよ、おーい杏ー?」ペチペチ
杏「う、うぅ……天国なら働かなくても生きていけるのかなぁ……」
P「おう、おはよう」
杏「わ、私やっぱりこいつのこと苦手……」
きらり「?」
P「へぇ、別にいいって言ってたのにな」
きらり「いいってなにがー?」
P「あぁ、杏がきらりと一緒に過ごすの楽しいよなって」
きらり「杏ちゃん! ほんとー!? うきゃー!両思いうきゃー!」グシャァッ
杏「ちょ、私はそんなこといってな……うううあああああ……」
P「ほほえましいな……」
杏「はん、にんは……P……」ガクッ
きらり「あれあれ? 杏ちゃーん……うきゃー、おねむだったのかなぁ」
P「あぁ、そうだろうな……じゃあ、仕事の都合もあるしそろそろいくな」
きらり「りょーかい☆ よーし、じゃあPちゃんにもきらりんパワー☆ ちゅーにゅー!」メシャァッ
P「おぐぁっ! お、おう……じゃあ、な……」
杏「ざまぁ、みろぉ……」
P「け、結局ろくに食べてないな……」
杏「プロデューサーのせいじゃないか……」
P「うん、すまん……とりあえずこれでしのいでくれ」
杏「ドリンクかぁ……まぁ食べるよりは飲む方が楽、かなぁ……」
P「結構栄養満点だからな、ましにはなるはずだ……このあとは収録か」
杏「私、できればひな壇の後ろがわでぼーっとしてる仕事がいいな」
P「ガヤだって結構大変なんだぞ?」
杏「うん、だから何も言わないで座ってるだけでお金が欲しい」
P「あのな……まぁいいか。今回は動物番組だそうだ、頼むぞ」
杏「動物……あんまりいい予感がしないんだけど……」
~~~~すたじお~~~~
司会「それでは今日のゲストのお方はこちら、新感覚アイドル双葉杏さんでーす!」
杏「こんばんはー、よろしくおねがいします」
司会「えー、何が新感覚かといいますと杏さんは他の人は違った視点から世界をみていると……ん?」
杏「……」
司会「杏さん?」コソッ
杏「ん、どうしたの?」
司会「えーっと、『不働のアイドル』って書かれてるんですけれど誤字ですよね……?」コソコソ
杏「ううん、私働きたくないから間違ってないよ」
司会「えっ」
杏「え?」
司会「あ、あはは……『不働のアイドル』とも呼ばれているそうですね。すごいですね」
杏「私は自分のやりたいことを……もとい、やりたくないことをやらないでいるだけだよ」
司会「で、では参りましょう! 最初の企画はこちら!」
フリップ[かわいい動物達とのふれあい! フレンドリー愛!]
杏「……企画名ださい……」ボソッ
司会「えー、今回も皆さんとかわいい動物と触れ合っていただきます!」
レギュラー陣「わー、今回の子かわいいですねー! アイドルに負けないぐらい……」
ワーキャーカワイイーコレッテーオンドゥルルラギッタンディスカー クサー!
杏「……」
司会「あ、杏さん? あのー、先ほどから触れ合っていないように見えるんですけど……」
杏「うん、みんなが触ってるからいいかなって」
司会「ど、独占したいってことですよね!」
杏「いや、私が触らなくても素材はいっぱいあるじゃないか」
司会「」
司会「えーっと……次の企画参りましょうか! フリップドーン!」
フリップ[あなたは知ってる? キモカワ・コワカワ動物達!]
司会「まずはVTRをご覧ください!」
杏「……おー、すごい」
司会「それでは、今回の子はこちらでーす」
杏「今回の……子?」
司会「はい、毎回ゲストのかたに先ほどのVTRに登場した子と触れ合っていただくんです」
杏「じゃあ、さっきのウミウシとか?」
司会「はぁーい、そうなりますね! アイドルの方には少々辛いかもしれませんが……」
杏「えいっ」グニッ
司会「……え?」
杏「あ、思ったよりかたい……」モミモミ
司会「さ、さすが『ふどうのあいどる』ですね! どうじません! すごいですねー! あは、あはは」
杏「いつも事務所でホラー映画見てるやつらもいるし、これぐらい普通だよ」ザバッ
司会「や、こっち向けないでくださーい! いやー!」
司会「はぁ、はぁ……ふぅ、気をとりなおして次いきましょう、次!」
フリップ[意外! 存外! 予想外! クイズ・動物無駄知識!]
司会「あなたの身近な動物にも、意外な習性あるんです!」
司会「さぁ、今回のクイズに正解できる方はいらっしゃるんでしょうか?」
司会「正解できたかたには特別ボーナス! 素晴らしい景品がございます」
杏「ボーナス……でも考えるのもめんどくさい……」
問題[かわいいかわいいコアラ。そのコアラの意外な離乳食とは!?]
司会「はい、いったいなんなんでしょう? わかったらフリップに書いて手をあげてくださーい」
芸人「ハイッ!」
司会「おぉ、早いですね! ではどうぞ!」
フリップ[やきそばパン]
司会「ちがいまーす! 残念!」
芸人「あー、惜しかったなー、もう少し右か!」
芸相「何から見てだよ!」
\ワハハハー/\ネーヨー/
杏「……あっ」
司会「おっと、杏さんもわかったんですか?」
杏「うん、これたぶんあってるよ」
司会「自信満々ですね、それではどうぞ!」
フリップ[うんこ]
司会「」
杏「……あれ? 間違えた?」
司会「い、いえ正解です……正解なんですが……その、アイドルの方の答えとしては……」
杏「大丈夫、私は気にしてないから!」
司会「そ、そうじゃなくて……うぅ……っ、ふぅ…… 正解でーす! すごいですね杏さん!」
杏「ん? まぁね! 私はやればできる子だから」
司会「では商品なんですが」
杏「なになに? できれば現金がいいな」
司会「この番組内での企画を一本お任せします!」
杏「」
司会「このスタジオ企画ではなく、実際にロケに出ていただくタイプの企画を1本!」
司会「動物との触れ合いが絡めばなんでもオッケー! 我々も全力でサポートしちゃいます!」
杏「」
司会「……杏さん?」
杏「う、うぅん……ご、ごめんもう一回」
司会「ロケタイプの企画を一本お任せいたします」
杏「……あ、ナマケモノと私どっちがなまけられるか対決とか」
司会「できれば動きがあったほうが……」
杏「う、そんな無茶ぶり……わ、わかった……」
司会「ありがとうございますっ! では今回のスタジオ企画はここまでですね」
司会「前回のクイズ正解者のかたの企画が完成したらしいので見てみましょうか!」
~~~~~V入ります~~~~~
杏「……お涙ちょうだいストーリーだけど……めんどくさそう……」
杏「どうして正解しちゃったんだろう……めんどうだなぁ…・・」
~~~~収・録・終・了~~~~
P「やったな杏。これは大きなアピールに……杏?」
杏「私はバカだ、愚か者だ……どうしよう……やっぱりナマケモノとなまけ対決を」
P「おい」ガシッ
杏「あぐっ」
P「せっかくのチャンスなんだ、全力でやろうじゃないか、な?」グリグリ
杏「あで、あいてててて! 暴力反対! わかったから!」
P「うん。まぁさっきやってたみたいなあからさまなお涙ちょうだいは俺はあまり好きじゃないんだ」
杏「おぉ、珍しくプロデューサーと意見があったね」
P「だから今回はふれあい系でいこうかと……おい、杏?」
杏「私ちょっと休養を思い出したから」
P「それは誤字じゃないな?」
杏「バカの考えが休むに似てるなら、休んだってバカの考えぐらいはでるってことじゃんか!」
P「そのりくつはおかしい」
杏「だってふれあいだなんて一番疲れるじゃないか! さっきみたいな動かないのならともかく」
P「いやー、結構ギャップがあっていいと思うんだけどなぁ……でかい動物に小さい杏……あっ」
杏「……ねぇプロデューサー、今すごく悪い顔してるよ」
P「なに、いいことを思いついたんだ……この企画、ソロでやらなくてもいいんだぞ」
杏「ちょっ、まさか」
P「きらりと一緒にやろう」
杏「うわあああああああ!」
おわり
……書く、書くからちょっと待って
あんきらは完結しないの法則怖いよね
杏「わーい……やってきましたこの企画……」
きらり「うきゃー! 杏ちゃん元気がないぞー☆ れっつハピハピ☆」
杏「……ふぅ……あんずとー」
きらり「きらりのー!」
あんきら「「れっつ・どーぶつえーん」!」
杏「れっつ・どーぶつえんとは……まったくあたらしい切り口から動物と触れあう企画でーす……」
きらり「うきゃー! かわいい動物さんといっしょにハピハピすぅう!」
杏「……これ、どっちかっていうと芸人向け企画だと思うんだけど」
きらり「杏ちゃんどしたー?」
杏「なんでもない……じゃあいくよー」
きらり「れっつ☆きらりん!」
ごめんね、寝かせたと思った従妹が起きて甘えてきたんだ
あと5分待ってくれ
杏「まずはキリンだな」
きらり「きらりとおなまえ似てるー!ハピハピ?」
杏「きらりは何みてもハッピーだと思うんだけど……」
きらり「うきゃー! 杏ちゃんのいじわるー!」ギュウゥゥ
杏「ちょ、離せ……骨がぁ……」
きらり「うきゃ?」
杏「ゼェ、ゼェ……今回は……餌をやろう……」
きらり「わーい! ごはんでハピハピしよっ☆」
杏「さて、ここできらりにクイズ」
きらり「?」
杏「答えられなかったら罰ゲーム! キリンの飼育で用意しなくていいものはなんだ!」
きらり「んむむむー? いらないもの……?」
杏「うん、なくてもいいもの……わかるかな?」
きらり「おみず飲まないとのどカラカラでハピハピできない……」
きらり「でもでもごはんがないとおなかペコペコでハピハピできない?」
杏「あとは何が見える?」
きらり「キリンさんのおうちと……柵と……うきゃー!」
杏「おぉ、結構確信に近づいてるぞ」
きらり「おうちがないとおねむでも眠れないかな……うきゃー!わかんない!」
杏「はぁ……じゃあヒントだぞ」
きらり「うきゃー!杏ちゃんやっさしぃ☆」
杏「キリンはほとんど寝なくても大丈夫な生き物なんだ……さぁ、わかったかな?」
きらり「わかったー!」
杏(よし、かかったな)
きらり「おみず!」
杏「えっ」
\ピンポンピンポーン/
解説「水は、木の葉を餌にしている場合そこからとれるので用意しなくてもいいですよ」
杏「な、なんで……?」
きらり「うきゃ? おねむして、目がパチパチーってすぅとのどがカラカラだから……」
杏「どういう発想転換だよぉ! あ、嫌だ、まって!」
\罰ゲーム/
杏「う、うぅぅぅぅ……」
杏「き、きらりが正解したから私が罰ゲームで……」
杏「頭に餌をくっつけたヘルメットをかぶってキリンに餌をやることになった……」
きらり「うきゃー! 杏ちゃんキリンさんにもモテモテ☆」
杏「う、うれしくないっ! どうしてこんな……」
キリン「やべぇうまそうだわ」
杏「や、やめろこっちにくるな……」
キリン「んべろwwwwwべろwwwww」
杏「やっ、近い……」
キリン「あっwwww間違えたwwwwwwんべろwwww」
杏「ちょ、どこ舐めてるんだ! やぁ、もう……」
きらり「杏ちゃんハピハピ☆」
キリン「んべろぉwwwwwwwww」
杏「やぁ……めろぉ……」
……………
…………
………
……
…
杏「はぁ……ひどい目にあった……次の動物……いこう」
きらり「いぇい☆」
杏「ここでの問題は……」
きらり「ハピハピ☆」
杏「だからなんでわたしが、あ、あぁぁぁぁ……」
~~~~~
杏「うぅ、なんできらりは罰ゲームほとんどないんだ……」
きらり「杏ちゃん元気だして! きらりんパワー☆ ちゅうにゅーすぅ?」
杏「むしろ持ってかれてる気がするんだよ、それ……」
きらり「うきゃ?」
杏「はぁ……もう……帰りたい……」
きらり「杏ちゃん!」
杏「な、なんだよう」
きらり「……杏ちゃんは、今日ハピハピじゃない?」
杏「そんなの……ずーっと外で歩かされて、嫌じゃないわけないだろ……私は帰りたい……」
きらり「そっかぁ……きらりんパワーもいやいや?」
杏「きらりは力加減を知らないんだよ、痛いからやめて」
きらり「うん……杏ちゃん、ごめんね?」ダッ
タッタッタッタッタ……
杏「え? ちょっときらり……なんだよもう」
杏「……別に私は働きたくないだけで……きらりのことは……」
杏「まぁいいや。 きらりが休憩しにいっちゃったんだから私も休憩……」
杏「うーん、働かないってすばらしい! ベンチだけど十分横になれるしだらだらできるぞ」
杏「だらだら……だら……だ……」
杏「……あーもうやだやだやだ! 私は働きたくないのに!」
杏「きらり……どっちいったっけ」
杏「これで何もなかったら一発ひっぱたいてやろうかな」
杏「……見当たらない」
杏「まったく! なんのためにあんなでかい図体してるんだよ、もう」
杏「知らないからな、もう知らない!」
杏「……知らないけど、今から少しトイレでも探しに行こうかな」
杏「あっちのトイレはなんか汚さそうだから一番きれいなところを探そう」
杏「動物のエリアとエリアの間にも売店とかで借りれるかもしれないからよろう」
杏「まったく、仕事サボってトイレ探すなんて私らしいよね」
杏「……きらり、どこいったんだよ……」
きらり「……うきゃー……杏ちゃんきらりのこといやだったんだぁ……」
杏「はぁ……誰が誰をなんだって?」
きらり「あ、杏ちゃん! 探しにきてくれたの? ハピハ……あう」
杏「急に抱きつかないで……ってどうしたの?」
きらり「だって……杏ちゃんはきらりのこといやいやって……」
杏「……きらりはバカなんだな」
きらり「ご、ごめんね杏ちゃん……きらり……」
杏「とぉ!」ベシッ
きらり「うきゃっ」
杏「手、手が痛い……やっぱり私に肉体労働はむいてないんだ……」
きらり「う、うぅぅ……」
杏「きらりは本当にバカだよね」
きらり「うぅ、ごめんね杏ちゃん……ごめんね……」
杏「私が本当にやる気をなくしたときは、すべてを投げ出すんだ」
きらり「うきゃ……?」
杏「だ、だから! きらりが嫌いなら一緒に仕事なんてしないで帰ってるって!」
きらり「杏ちゃん……きらりのこときらいじゃない……?」
杏「……ちょっと、抱きしめる時の力加減が強い」
きらり「……うん」
杏「遊んでるつもりなんだろうけど、きらりの基準じゃこっちの身体が持たないんだ」
きらり「うん」
杏「だから……もう少し優しくしてよ」
きらり「うん!」ギュゥッ
杏「あ、いたたたた! だから強いって……きらり?」
ワッフルワッフル
きらり「よかったぁ……きらり杏ちゃんにいやって思われてたらって……」ポロポロ
杏「はぁ……別に。乗り物代わりにすれば歩かなくっても楽だって思っただけ」
きらり「えへへ、杏ちゃん……ハピハピ?」
杏「あーもう、ハピハピ、ハピハピだなー」
きらり「うきゃー! じゃあ……きらりも……!がんばるにぃ!」ダキッ
杏「ちょ、ちょっと待てお姫様だっこはさすがに」
きらり「きらりんパワー☆ ぜぇんかぁい!」
杏「う、ちょ、揺れる……待て! ストップ! はいどー!どー!」
きらり「うきゃあああああああああ!」ダダダダダダッ
杏「うわああああああああああああ!」
杏「結局、収録に戻って……」
杏「またほとんどの罰ゲームを私が食らいながらも無事完了」
杏「これでまたいつも通りの……だらけた日常をすごせる」
杏「はずだった」
P「おーい杏、あれ好評だったからレギュラー企画にしたいって」
杏「あ、あんなの毎週だなんて私の身体が!」
P「それとお前ときらりの絡みが楽しかった、ってラジオレギュラーの話も」
杏「そ、そんな……あ、でもラジオなら私がいなくても……」
P「こらこら……そうだ、いっそユニット組んで売るか?」
杏「いやだ、私はもう働かないんだ! 今のお仕事が終わったらやめるんだぁ!」
P「まぁまぁそういうわず……」
きらり「杏ちゃーん! オッスオッスー!」
杏「どこから来たんだ! 私の平穏を邪魔するな! かえれー!」
きらり「うきゃー! 杏ちゃんつんでれー☆ かっわいいー☆」
お わ り
あれだな、適当にのっとるもんじゃないな
きらりのSSの未完率の高さは異常。かわいいけどアホみたいにしゃべらせにくいもんな!
せーの、きらりん☆
っていうか>>1帰ってきてるじゃん?
最初なんかあったからたてたんだろ、はよう書いてくださいな
俺は従妹の相手するから、どうか
>>149
それに対して杏は・・・持ってないから分からんけど
確かにきらりに抱きしめられたら潰れそうだな
>>150
杏は身長139センチ、体重30kgなんだぜ
そりゃあもう、えらい質量差だよな
友達に薦められたゲームが純愛ムードでゆったり進んだ後急転直下でNTRになる作品だった……しにたい……
ごめん誤爆した
もういいや、ちょっと書かせて
杏「はぁ……帰りたい……だらけたりない……」
小梅「あ、あの……」
杏「う、うわぁ!?」
小梅「あ、ご、ごめんなさい……」
杏「う、後ろからいきなり声をかけるのはやめてよ」
小梅「す、すみません……」
杏「……なんでそんなにビクビクしてるの?」
小梅「ご、ごめんなさい……」
杏「別に怒ってるわけじゃないけど……見ない顔だよね」
小梅「こ、この前プロデューサーさんに、スカウトしてもらって……」
杏「あぁ……あのプロデューサー見境ないから……もう、絶対失敗だねー、私がいうんだから間違いないよ」
小梅「は、はぁ……」
杏「それで……なぁに? この新感覚『不働のアイドル』杏ちゃんのサインが欲しいとか? 500円で書いてあげよう!」
小梅「違います……」
杏「あれ……? うーん、プライベートな時のサインはお金取るっていうのはやっぱりダメかな」
小梅「そ、そうじゃないですけれど……なんでそんな」
杏「ん? だって一生働かないで暮らすためには貯金も必要でしょ?」
小梅「で、でもお金ばかりじゃ」
杏「小娘に人生の何がわかるというのだね……」ドヤァ
小梅「だ、だってお金ばかりの人って、映画だと真っ先に……」
杏「映画……?」
小梅「は、はい……その、趣味、で……」
杏「へぇー……私、あんまり映画は見ないんだ。だらけるのにいそがしくて」
小梅「そ、それじゃあよければ、その、オススメを……」
杏「えぇー……映画みるのも面倒だよ……だって2時間ぐらい画面見てないといけないし……」
小梅「だ、だいじょうぶ、です……目が、離せないと思います……」
杏「そんなに面白いの……? 私の貴重な時間を使うんだからよっぽどじゃなきゃダメだよ?」
小梅「は、はい……とっても、素敵ですから……」
杏「すごい自信だねぇ、じゃあ再生を……」
小梅「じゅ、準備はやらせてください」
杏「ん、じゃあ任せていいかな? 動きたくないし……ってそういえばあれ? 聞いて無かったよね、名前は?」
小梅「小梅、です……白坂、小梅……」
杏「うん、じゃあ小梅、ごくろう! 大義である、ちこうよれー」
小梅「ふ、ふふふ」
杏「ん、何か面白いこといったっけ?」
小梅「いえ、その……杏さんって、本当にそういう人なんだって……思って」
杏「ほう、私の働きたくないがそんじょそこらのファッション働きたくないと同じだと思ってたのかな?」
小梅「そ、そういうことでは」
杏「ふっふーん、私は働かないためには全力を尽くすタイプだからね、そこらへんのまがい物と一緒にしないでほしいな」
小梅「ふ、ふふふ……ふふ……」
杏「んもー、だからなにさ?」
小梅「ご、ごめんなさい……準備、できました……」
杏「あ、おつかれー。 ほうびをとらす、ちこうよれー」
小梅「は、はい……飴?」
杏「んー、私の一番好きな味じゃないからあげる」
小梅「ありがとう、ございます……」
杏「それじゃあその私の貴重なだらける時間を2時間も使う価値があるっていう映画、みてみようかな」
小梅「はい、それじゃあ……再生……します」
テレビ[デデデレデデデーン♪]
杏「!?」
小梅「……? どうしたん、ですか……?」
杏「ちょ、ちょっとまって小梅! これってひょっとしてホラー?」
小梅「ち、違います……」
杏「な、なんだちょっと入りがそれっぽくて」
小梅「これは、スプラッタ映画です……」
杏「え?」
小梅「ホラー、も……面白いのがありますけれど……」
杏「え? いや……ホラーもスプラッタもそんなに」
小梅「違います」
杏「あ、うん……そんなキッパリいうなら違うんだよね、たぶん」
小梅「はい、すごく……一緒に、見ましょう……」
杏「わ、わかった……その前にちょっとトイレ」
小梅「ダメ、です」
杏「ちょっ……なんで?」
小梅「焦りと、我慢……作品に、入り込む助けになるので……このまま……」
杏「え、ちょっと待って……結構ヤバいかもよ?」
小梅「大丈夫、です……杏さんは、ペットボトルでも平気なんですよね……?」
杏「ちょ、どうしてそんな昔のことを……待て! 話し合おう? ね?」
小梅「ふ、ふふふ、ふふふふふ……」
杏「やー、ちょっと! もう!離せって! きらりとは別のベクトルで面倒だなぁ!」
テレビ[あなたの後ろに……]
おわっとけ
ハハッ、NTRってエロいな
杏「今日も今日とて帰りたい。メインパーソナリティの双葉杏だよー」
杏「……はぁ、普段はきらりがいっぱいしゃべるから私はしゃべらなくてもいいんだけど」
杏「きらりが風邪をひきました……じゃあラジオもおやすみでいいと思うのにね」
杏「仕方がないので今日はゲストを呼んでるよー、どうぞー」
蘭子「我が漆黒の咎のもと、ひれ伏せ、ものどもよ!(よろしくおねがいします!)」
杏「……うわぁ」
蘭子「……? 我が瘴気にあてられ闇に魅入られたのかしら?(どうしたんですか……?すごい顔してますよ)」
杏「ずいぶん強烈なゲストだなぁ……これ、私しゃべらないとラジオ聞いてる人は何が何だかわかんなくなるよね」
杏「確かにいっぱいしゃべってくれる人っていったけど……これじゃサボれない……はぁ……」
杏「はぁ……気を取り直していってみよー、おハガキのコーナー」
蘭子「我が元に集え、血と闇よ!(お悩みも結構届いてますね!)」
杏「うん、じゃあ適当に……はい、読んで」
蘭子「……真名・アンコパンからのものね」
『こんばんは、いつも「あんき☆らじお」聞いてます。杏さんはどうしてあんまりしゃべらないんですか』
杏「めんどくさいから」
蘭子「……愚かなるものよ、聞きなさい(えーっと、アンコパンさんへ)」
蘭子「人の咎は、真実を隠すことも多々ある(杏さんは照れ隠しで嘘をついてるんだと思います)」
蘭子「真実を知りたいのならば、もっと強くなることね(だから、きっと理由もあるはずです。話せる日まで応援してくださいね!)」
杏「蘭子……いろいろと、伝わらなさそうだね……」
蘭子「?」
杏「まぁいいや、次ー。蘭子読んで」
蘭子「真名・帰るカエルからのものね」
『きらりちゃんはおっきくてうらやましいです。僕は小さいので、大きくなりたいです。大きくなる方法を教えてください』
杏「うわー、きらりいない時にひいちゃったよ……うん、しらない! 次!」
蘭子「待ちなさい、愚かな者よ(待ってください杏さん!)」
杏「仮にも先輩へおろか、って……もう、別に私だから許すけど、なに?」
蘭子「私も囚われし身故、誠のみを求めることはできないけれど(私も身長が大きいわけじゃないんですけれど)」
杏「私に比べれば大きいんじゃないかな、はぁ……」
蘭子「真なるものは身体ではなく魂に刻むものよ(身長だとか、身体の特徴だけがすべてじゃないと思います!)」
蘭子「磨くのは己の魂。身体などという器に囚われるのをやめなさい(身長なんか気にせず、自分を磨いてください!)」
杏「うん、身体ばっか気にしないで心も鍛えないと私や蘭子みたいになっちゃうぞー」
蘭子「!?」
……………
杏「うーん、そろそろ終わりの時間かな」
蘭子「ふふふ、我が闇の元に幕を下ろそう!(今日はありがとうございました! お別れみたいですね!)」
杏「じゃあ今日は特別に挨拶もかえちゃおうかな……いっくよー!」
杏蘭「「闇に飲まれよ!」」
杏「うん、蘭子は将来有望だよね」
蘭子「我が友との約束の時は未だ来ぬ故(えぇ、ぜったいトップアイドルになろうって思ってます!)」
杏「いや……まぁ、いっかな」
蘭子「友が闇に囚われるのは見過ごしてはおけないわ(何かお悩みでもあるんですか?)」
杏「どちらかっていうと経験談っていうか……大丈夫、私だって生きてるから」
蘭子「?」
杏「……何年か後にこのこととか本に書いたら売れるかなぁ」
おわり
思ってた以上にリクエストきすぎワロチwwwww
ふはwwwwふっはっはwwwww あ、ごめんゆっくりできるとこまで消化する
杏「……ねぇ、あなた誰?」
喜多「あれ、はじめまして……日菜子ですかぁ~? アイドル……むしろシンデレラですかねぇ……」
杏「……そう、そこ私の指定席なんだけど」
喜多「あぁ、失礼しましたぁ」
杏「うん、別にいいけど……あなたもプロデューサーに?」
喜多「むふふ、そうですよぉ……まるで白馬の王子様みたいに素敵に……」
杏「……うわぁ……」
喜多「どうしたんですか?」
杏「いやぁ、また濃いのが来たなぁって……」
喜多「濃いの……キタ……むふっ、意外と大胆なんですねぇ」
杏「えっ」
喜多「あぁ、すみません……ちょっと妄想してました」
杏「え? う、うん……別にいいけど……」
喜多「夢中になると……ついつい入り込んじゃって……」
杏「な、なんか視線が怖いんだけど」
喜多「いえ、なんでもないですよぉ……むふっ」
杏「ちょ、ちょっと……はっきり言ってよ……」
喜多「いえいえ何も……あ、そうだ。お名前聞かせてください、センパイ」
杏「ん? ……しょうがないなぁ。この新感覚『働かずに食う飯がうまい』アイドル、双葉杏ちゃんをしらないの?」
喜多「働かずに……飯を食う……食わせてもらう……飼う……むふっ」
杏「ちょっ、ちょっと何いってるんだよっ!」
喜多「あ、すいませんつい妄想が……」
杏「こいつは……また新しいタイプのやっかいなやつだなぁ……」
喜多「新しいタイプ……むふふ、ってことは杏さんはいろんな人との経験が……」
杏「ちょ、だからその言い方やめてってば!」
喜多「す、すいません……日菜子にとっては妄想はもう息をするぐらい自然なことなのでつい」
杏「ろ、ろくな人生送ってない感あるね……いや、私がいうのもアレなんだけど」
喜多「私がいうのも……なんだけど……!?」
杏「あ、またスイッチ入った」
喜多「おぉぉ……細い体に不働の心……そこまで傷ついた理由は……むふふふ、むふっ」
杏「……そんなドラマチックな理由とかないから、残念だけど」
喜多「それでも妄想はやめられません……むふっ」
杏「ふぅ、やれやれ……私が言うのもなんだけど……妄想ばかりじゃだめじゃないかなぁ」
喜多「むふふふ……えっ?」
杏「んー、私は働かないけど。 働かないために働かないんだ」
喜多「えっと、いまいちいってることが……」
杏「私は働かないとどうなるかわかったうえで、それでも働かない」
喜多「……」
杏「日菜子……だっけ? あなたの妄想は……実現しようとした?」
喜多「い、いえだって」
杏「だってもさってもない。目標のためならなんだって投げだす覚悟があるんだ、私は」
喜多「か、かっこいい……」
杏「でしょ?」
杏「だから、妄想ばかりじゃなくてもう少し会話のキャッチボールしようよ」
杏「……私が、珍しくおしゃべりしてあげる気分なんだから」
喜多「むふ、むふふっむふふふふふふふ」
杏「……ありゃ?」
喜多「そうですね……妄想だけじゃなく……現実に……」
杏「ちょ、ちょっと落ち着こう。 そういう意味じゃなくて」
喜多「大丈夫です! 日菜子はどっちもいけるんです、妄想通り生えたりはしませんけれど!」
杏「うわあああああ最上級にめんどくさい! 拉致られる! この際きらりでいいからたすけてー!」
ガッターン
???「にょわー! 怪傑きらりん仮面参上!」
喜多「な、何者ですか! ……お、おおきな体に仮面……まさか、白馬の王子様!?」
仮面「きらりは名乗るほどのものじゃないよっ☆ 杏ちゃんをいじめる子はめっ☆しちゃうぞ!」
杏「……名乗ってるじゃん……なんだこれ……なんだこれ……」
おわり
なんだこれ、喜多さん好きごめんね
千佳は……前ちょっと書いたのがあるからそっちかな
っていうかあれだ、杏ちゃんパーソナリティでラジオネタ誰か書いてくれていいのよ?
千佳「あーんーずーちゃん!」
杏「……なんだぁ千佳か」
千佳「むーっ! なんだぁってなに! 失礼だよ!」
杏「なんだぁ、はなんだぁ、だよ……今だらけるのに忙しいから」
千佳「えーっ!つまんないつまんないつまんないーっ!」
杏「う、うるさいなぁもう! 私は今忙しいっていってるだろ!?」
千佳「だ、だって今日光ちゃんいないし……」
杏「ふーん……」
千佳「だから遊んでくれる相手がいなくて、千佳さびしいんだ」
杏「それで……?」
千佳「だーかーらー、遊んでよー」
杏「んーもー……じゃあ相手してやろう」
千佳「やったぁ! じゃあ、千佳はまじかる千佳だから杏ちゃん怪獣ね!」
杏「うん、わかったわかった」
千佳「ほんとにわかったの? ……まぁいいや、いっくよー!」
杏「よーしこーい」
千佳「でたな、怪獣杏chang! このまじかる千佳がいる限り、悪いことはさせないんだからー!」
杏「ぎゃおー、ふはははー、やってみせるがいいー」
千佳「へんしーん!」ヌギヌギ
杏「……ステージ衣装に着替えるんだ」
千佳「魔法少女っぽいでしょ! えへへ」
千佳「さぁ、改めていっくぞー!」
杏「がおー」ゴロゴロ
千佳「まずは……まじかるビーム!びびびー!」
杏「きかなーい」
千佳「な、なんて丈夫なからだ……よーし、必殺技だ!」
千佳「すぺしゃるまじかる千佳ビーム!どかーん!」
杏「きかなーい」
千佳「な、なんでぇ!? 今のは必殺技だから杏ちゃんやられないとだめなの!」
杏「今の私は超時空怪獣杏changだからなまけていると一切の干渉をうけつけないんだ」
千佳「ずるい! ずーるーいー!」
杏「ふはははー、しかもほおっておくと世界は滅びるぞー、どうするー」
千佳「んー! んー!」
杏「ほーらーもうだめだなー」
千佳「千佳は諦めないもん! まぁじかるぅ……千佳、キィーック!」ピョンッ
杏「ちょ、どこがまじか……げふっ」
千佳「光ちゃん直伝だよっ! 正義は勝つっ!」
杏「あの、ヒーローおたくぅ……げほっ、げほっ……」
千佳「……杏ちゃん?」
杏「いたたた……あぁもうやられた、動けないなー」
千佳「い、痛かった?」
杏「そりゃあ思いっきりキックされたら痛いだろ……」
千佳「ご、ごめんなさい……」
杏「痛い……これはもう今日は仕事できないなー、帰らないと」
千佳「ごめんなさい……やりすぎちゃったよね……」
杏「うっ……べ、べつにこれは持病のしゃくが……」
千佳「で、でも杏ちゃん痛いって……千佳……」ポロッ
杏「うぐぅ、別にこれぐらい……」
千佳「ほんと!? じゃあもう一回! ねぇねぇ」ニコッ
杏「……ころころ変わって……子供はめんどくさい……はぁ、帰りたい……」
おわり
杏「実は明日用事があったりするんだ」
杏「そう、家から出ないといけない……英気を養わないとやっていけない」
杏「正直眠い、帰りたい……布団に包まれてあったかく土に帰りたい……」
そんなわけで寝たい
リクエストは覚えとくから、今度杏メインSSさせてもらった時にやらせてもらおうよ
のっとりだったけど楽しかった、いい夢みろよ!
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