男「語感ピンポン」 (9)

温泉旅館にて

男「ふぅー。なかなか良い湯だったな」

友「そうだな。おっ、あそこに卓球台があるぞ」

男「卓球か、いいな。ちょっとやってこうぜ」

友「中学の部活以来だな」

男「サーブは俺からでいいか?」

友「いいよ」

男「いやー久々だからなー。腕が鈍ってるかもなぁ」

友「ははっ、まぁまずは肩慣らし程度にな」

男「そうだな。いくぞー・・・・・・」

男「うおおぉぉぉぉぉ!」

友(!!こいつ、まさか最初からアレをやるつもりか!?)

男「必殺!アブラナシヤサイカラメマシマシニンニクスクナメ!!!」バコーン

友「くそっ!馬鹿がいきなり大技うちやがって!」

男「ふん・・・・・・勝負にいきなりもクソもあるか・・・・・・」

友「だが、こっちだって素人じゃねえんだぜ!」

男「なんだと・・・・・・?」

友「秘技!空中回避読みディレイ崖キャン反転空後!!!」バチーン

男「・・・・・・面白い!」

男「うおぉぉぉぉ!いくぞ、カウンター奥義!」

男「ヤゲウォ朝リトアニア・ポーランド!」パコーン

友「くそっ、球速が早すぎて目で追えない!!」

友「こうなりゃ賭けだ!現住建造物等侵害罪!!!」バチコーン

男「・・・・・・ほう、この球を返すか」

友「へっ、今のはなかなか危なかったぜ・・・」

男「くくっ・・・・・・少しは楽しめそうだな!」

男「いくぞ、我が家系に伝わる奥義三十六が一つ!」

友(・・・・・・!ラケットが光って・・・・・・!)

男「ブリュメール18日のクーデタ!!!」ズドーン

友「ぐっ、なんて風圧だ・・・・・・!」

男「さぁっ!この球と共に散れぃ!!」

友「こうなりゃあの技を使うしかねぇか・・・」

友「究極奥義!中ソ友好同盟相互援助条約!!!」ボガーン

男「・・・・・・!なんだこの威力は!」

友「散るのはお前の方だぁぁぁ!!!」

男「くっくっく・・・・・・なるほど、正直貴様のことを見くびっていたようだ」

友「へっ、時すでに遅しだな!」

男「それはどうかな・・・・・・?」

男「最終奥義!ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」ズドゴーン

友「なっ!?それは封印された禁術のはずじゃ・・・・・・!?」

男「ふははは!この程度の禁術など造作もないわ!」

友(くそっ、今までの球とは威力もスピードも段違いだ・・・・・・)

友(ここで俺は終わるのか・・・・・・?)

男「ふっ、終わりだな。なかなか楽しめたぞ」

友「・・・・・・ここまで来たら、もう引けないよな・・・・・・」

男「ふん、何をぶつぶつ言っている」

友「感謝するぜ。お前のおかげで俺は自分の限界を見ることが出来そうだからな」

男(・・・・・・!こいつ、死を覚悟した目をしている!!)

友「いくぞ!最終究極必殺奥義!」

友「東京特許許可局長今日急遽きゅへぶー!!!」スコーン

男「あ、噛んだ」

友「くっ、かはぁ!」

男「まさか死の術に手を出すとはな・・・・・・敵ながら大した奴だ」

友「へっ・・・・・・失敗しちまったけどな・・・・・・」

男「くくっ、貴様がそこまですると言うのなら、こちらも完全最終究極必殺奥義ドリンクバーアイスk」

女将「あの、もう22時を回っているのでなるべく静かにして頂けると嬉しいのですが・・・」

友「あ、はい、すみません」ムクッ

男「えっと、失礼しました」

女将「いえ、それでは」

友「・・・・・・」

男「・・・・・・」

友「もう寝ようぜ」

男「うん、そうだな」


終わり

以上、麻雀に対する俺のイメージでした。

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