真姫「山の怪物」(15)

※一様ホラーです


真姫「これは、私とにこちゃん、エリーの3人で山に合宿に行った時の話」

日が暮れ始めた頃、私たちは焚火を眺めていた

真姫「・・・」

にこ「・・・」

絵里「」オロオロ

絵里「ね、ねえ」

にこ&真姫「んぅ?」

絵里「こ、このままだと火を消した時真っ暗よね?」

真姫「何?まずいの?」

にこ「まさか、苦手なの?」

絵里「ま、まさか・・・待っててね、ちょっとだけ・・・ね?」スタスタ

にこ&真姫「?」

テント「」ガサガサ

パァァ

真姫「ふふ、絵里にあんな弱点があったなんて」クスクス

にこ「この年にもなって暗いのが怖いなんて」

私たちはそんな話をして楽しんでいた

にこ「そろそろかな♪」ガサゴソ

真姫「?」

にこ「はい真姫ちゃん」スッ

真姫「これは?」

にこ「焼き芋よ、焚火といったら焼き芋でしょ」

真姫「ふ~ん」スッ

真姫「あち、あちち、フーフーフー」

真姫「はい」パカッ

にこ「え?」

真姫「・・・」

にこ「ありがと」

モグモグ

ガアーガアーガアー

バサバサバサ

にこ&真姫「!?」

絵里「な、何!?」ファサ

にこ「と、鳥みたいね」

真姫「はぁ・・・びっくりした」

絵里「ね、ねぇもう寝ましょ?ね?」

にこ「そ、そうね」

真姫「分かったわ」

そうして私たちは眠りについた。絵里の提案で明かりはつけたまま寝むりについた

~深夜~

絵里「スースー」

にこ「むにゃむにゃ」

真姫「・・・」

グラグラグラ

にこ「!な、何」

絵里「どうしたの・・・」

絵里「きゃああああ!!」

真姫「わ!」

私はその悲鳴を聞き飛び起きたそして【そこを見た】

私たちのテントを【何かが揺らしていた、とても大きな何かが】

絵里「ででで、でましょう」ガタガタ

にこ「っ!」

真姫「早く!」

私たちは咄嗟にテントから出た。そして【それを見た】

それはとても奇妙な外見をしていた

白く縦長い太い棒のような【ナニカ】

口が鋭く目は無かった

絵里「ひっ!」

にこ「あ・・あ」

真姫「・・・」

私たちは絶句した

絵里「にににげ・・・なきゃ」ガクガクガク

でも全員その場から動けなかった

もし逃げきれなかったら・・・

そう思うと怖くて動けなかった

ガサガサ

ナニカ「・・・」

その【ナニカ】は私たちのテントを興味深く漁っていた

にこ「うっ・・・」

辺りに漂う獣臭、そして鉄の匂い・・・

間違いない血だ、この【ナニカ】は肉を食べる

もしかしたら私たち・・・

背中を冷たい汗が伝った

ナニカ「!」ヒョイ

【ナニカ】が懐中電灯?を手に取った

ナニカ「%$#&?」カチカチ

にこ「?」

ナニカ「」ギロ

絵里「ひっ!」

ナニカ「”#$%&¥*イ?」

にこ「な、何?」

真姫「しっ!ちょっと黙って」

私は全神経を研ぎ澄まし【ナニカ】が何を言っているのか聞き取ろうとした

ナニカ「コレモラッテイイ?」

BiBi「!?」

今確かにそう聞こえた

絵里「あ・・その」

にこ「い、いいわよ好きなだけ持っていきなさい」

にこちゃんがそういうと【ナニカ】は懐中電灯を手に取り

ノソ・・・ノソ・・・

そんな足音を立てながら【ナニカ】は森の奥へ消えていった

絵里「は・・・あぁ・・」ペタン

にこ「ふぅ・・はっ、はっ」

真姫「はぁ・・・はぁ・・・」

私たちは眠ることもできず身を寄せ合い朝になるまで震えていた

~早朝~

朝になり小鳥のさえずりが聞こえだした

テントは無残に壊されており中は滅茶苦茶だった

私たちは最低限の手持ちを持って下山した

道中イノシシやシカの死体があった

あの【ナニカ】にやられたのだろう

きっと満腹だったから私たちは大丈夫だったのだろう

帰り道ずっと無言だった、誰も喋らなかった、喋れなかった

駅から降りるとそこには希がいた

息を切らし肩で息をしていたきっと急いできてくれたんだろう

希「何があったん?」

その言葉を聞いた途端、安心感から私たちは泣いた、人目も気にせず泣いた

真姫「これが私たちが体験した不気味な話よ」

真姫「これからの時期もしかしたら山なんかに行くかもしれないけれど」

真姫「気をつけてね」







真姫「【そこには何かがいる】」

~終~

以上です。参考にしたのはヤミツキテレビさんで「山の怪物」でした。ホラーSSは初めてですので拙くて申し訳ないです。では!

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