P「クリスマス!」ちひろ「クリスマスクリスマス!」カッ! (14)

(12/26・深夜)

P「クリスマス!」

ちひろ「クリスマスクリスマス!」

P「クリスマス?」

ちひろ「クリスマス!」コクリ

P「クリスマース!」ハハハ

ちひろ「クリスマス」フフフ

P「クリスマス…」

ちひろ「クリスマスクリスマス?」

P「クリスマスクリスマスクリスマス」

ちひろ「クリスマスゥ…」

P「クリスマスクリスマスクリスマス。クリスマスクリスマスクリスマスクリスマス」

ちひろ「クリスマブラ?」

P「スマブラ 」

ちひろ「スマブラ!」

P「3、2、1…」

ちひろ「GO!」

P「トゥ!」

ちひろ「スマーッシユ!」

P「…」ハハハ

ちひろ「…」フフフ

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P「あー…徹夜確定の事務仕事ってなんでこんなにだるいんですかねぇ…」ダラ-

ちひろ「っとに…クソですよね…」ダラ-

P「昼間はあんなに楽しかったのに…」

ちひろ「そうですね…疲れはしましたけど、クリスマスイベントでアイドルの皆さんをサポートするのはよかったですね…精神的に楽でした…」

P「やりがいがありましたね…みんな新しい衣装で可愛かったですし…」

ちひろ「ええ…」

P「夢から覚めた気分」

【山積みの処理待ちデータ及び書類】テ-ン

ちひろ「パソコンに頭突きをしたいです。しこたま頭突きをかまして破壊したいです」

P「気持ちはわかります。ジャイアントスイングをかけて窓の外に放り投げたい気分です」

ちひろ「筋肉バスターかけません?」

P「いいですね…はぁ」

ちひろ「はあぁぁぁ…」クテ-ン

P「辛いのはわかりますが…明日の8時までに共有ファイルのBを処理しておいてください」カタカタカタカタカタ

ちひろ「…内容はなんでしたっけ」

P「イベントの支払い計算です。急遽、警備を増加分させた分と会場準備で起きたアクシデントの分。その他諸々。当初の計画から大幅に出費が変わっているのでお願いします」

ちひろ「…」

ちひろ「プロデューサーさん」

P「何ですか」

ちひろ「私。アイドルになりたいです」

P「何故ですか」

ちひろ「アイドルになればこの地獄から抜け出せるかもしれないからです」

P「なるほど」

ちひろ「スカウトしてください。もしくは結婚して専業主婦になるのもいいです」

P「お断りします」

ちひろ「私をトップアイドルにしてください。輝きたいんです」

P「はぁ…いいですか守銭…ちひろさん?」

ちひろ「いま守銭奴って言いかけましたね」

P「空耳です。それはさておき人には適材適所というものがあるんです。残念ながらちひろさんの適所はアイドルではありません。事務員です」カタカタカタカタ

ちひろ「わからないじゃないですか。そんなの。やってみなきゃ。わからないじゃないですか」カタカタカタカタカタカタカタカタカタ

P「アイドルの才能があるかどうかはわかりませんが、ちひろさんは鬼のように事務仕事ができるじゃないですか。ぶっちゃけちひろさんがいなくなったらこの事務所は崩壊します。180人以上のキャパを処理しきれません。みんな路頭に迷います」

ちひろ「もしかして私、褒められてます?」

P「褒めてます」

ちひろ「照れますね」エヘヘ

P「馬を走らせるためには人参も必要ですからね」

ちひろ「それはどういう意味でしょう」

P「仕事してくださいという意味です。3時半です。朝までに時間がもうありませんよ」カタカタカタカタカタカタ

ちひろ「はい…」カタカタカタカタカタカタカタ

P「…」カタカタカタカタカタ

ちひろ「…」カタカタカタカタカタ

P「りんご…」カタカタカタカタカタ

ちひろ「…」カタカタカタカタカタ

ちひろ「…ゴールデン中華三昧」カタカタカタカタカタ

P「…イルミネーションスターズ」カタカタカタカタカタ

ちひろ「…ズートピア」カタカタカタカタカタ

P「…ディズニー映画最近見てませんね」カタカタカタカタカタ

ちひろ「アナ雪観ました?」カタカタカタカタカタ

P「観てません。ちひろさんは?」カタカタカタカタカタ

ちひろ「観てません。でも、親戚の姪っ子が随分ハマってましたよ。ドレス買って着て踊りながら主題歌歌ってました。アレももう3、4年くらい前になるんですかね」カタカタカタカタカタ

P「姪っ子かぁ」

ちひろ「可愛いですよ」

P「いいなあ…子供」

ちひろ「学生の子に手を出したら通報しますから」

P「いいってそういう意味じゃありませんから。ロリコンじゃありませんから」

ちひろ「知ってます。ごめんなさい」フフフ

P「許しましょう」ハハハ

ちひろ「プロデューサーさん。結婚は考えないんですか?」

P「唐突ですね」

ちひろ「それなりに言い寄られてますよね」

P「ノーコメント」

ちひろ「この女たらし」

P「聞こえません何も聞こえません私は何も聞こえない何も見えない聞こえない」

カタカタカタカタカタ

P「…」

ちひろ「…」

P「テレビ付けていいですか?」カタカタカタカタカタ

ちひろ「いいですよ…」カタカタカタカタカタ

ピッ

ウワ-キョウハゴチソウダ!
ドウシテオトウサンハナイテルノ?
ナインデモナイワヨ

P「あ、ミッキーのクリスマスキャロルやってる…」

ちひろ「ディズニーの名作シリーズですね…」

P「懐かしいなぁ…」

ちひろ「…」

P「…なんでだろう。鼻の奥がツーンとしてきました」グスッ

ちひろ「流し見する映画じゃないですよね。コレは。軽い番組に変えましょう」ピッ

P「なんか他にやってます?」

ちひろ「通販ばっかりですね…あ、みくちゃんですよ」

P「お、再放送かな…」

みく『…』モグモグモグ

みく『野菜寿司美味しいにゃ♪』モグモグモグ

P「…」

ちひろ「自然な笑顔が素敵ですね。どういう仕事なんですコレ」

P「みくに野菜寿司の専門店で食事してもらうだけの番組です。露骨な食レポは一切なし。趣旨がみくに野菜寿司を楽しんでもらうことなので。魚の寿司を食えないみくに寿司の美味しさを感じてもらおうと思いまして」

ちひろ「アイドルに甘いですね」

P「返す言葉もありません。でも、アイドルが喜ぶだけの企画も結構需要があるんですよ。夏樹を野外フェスに連れて行って密着取材する番組とか、フリスクがマリオパーティするだけの番組とか」

ちひろ「みんな癒しを求めているんでしょうかね」

P「かもですね」

ちひろ「それよりプロデューサーさん。私も野菜寿司食べたいです」ピッ

P「食べたことないんですか?」

ちひろ「ないです。テレビで見たことはありますけど」

P「実は俺もお店でこっそり食べたんですけど、最高でしたよ。人生初でした。焼きしいたけに柚味噌を付けた寿司とか」

ちひろ「羨ましい」

P「オクラ寿司。アスパラベーコン寿司。茄子寿司。山芋寿司。大豆寿司」

ちひろ「お腹減ります…」キュルルルル

P「…お腹空きましたね。カロメ(カロリーメイト)ならありますよ」

ちひろ「食べます。あーん」ア-

P「ほい」スッ

ちひろ「口移しは」

P「突っ込む気力もないてす。ほれ」

ちひろ「ん」モサモサモサモサ...

P「美味しい」モサモサモサトサ...

ちひろ「…私。チーズよりココア派なんですけど」

P「貰っておいて文句を言わないでくださいよ」

ちひろ「チーズってトースターで焼いたら美味しいかもしれませんね…」

P「あとでやってみましょう。ところで進捗はどうですか?」カタカタカタカタカタ

ちひろ「あと1時間強で終わります。最高速度かつ無言で続ければですけど」

P「終わりそうで何よりです。コーヒー淹れてきますよ」

ちひろ「ありがとうございます」

(しばらくして)

ズズズ...

P「クリスマス終わっちゃいましたね」

ちひろ「もう慣れました。クリスマスとはすなわち修羅場のことです」ズズズ

P「目が死んでいる」

ちひろ「おかしいデスネー。枕元にプレゼントがないヨー。サンタさんはまだカナー」キョロキョロ

P「いい子にしかサンタは来ないんですよ」

ちひろ「わたちいい子でちゅよ」

P「20後半にもなってそういうのはちょっと」

ちひろ「可愛くないですか?」

P「あ、はい」

ちひろ「可愛いって言ってくださいよ。アイドルには言うくせに」

P「プリティですね」

ちひろ「小馬鹿にしているでしょう」

P「まさかそんなははは」

ちひろ「よしわかった。着替えてきます。ミニスカサンタの衣装に着替えてきます。コスプレ趣味の事務員舐めんなって話ですよ。セクシーサンタで悩殺してやります」スタスタスタ

P「いや特別見たいわけではな…って移動が早い」

ちひろ「着替えてきました」ジャ-ン

P「着替えも早い」

ちひろ「…似合ってます?」

P「まあ」

ちひろ「そうですか」

P「はい」

ちひろ「他に何か言うことは?」

P「胸元が強調されて際どいな、と」

ちひろ「なるほど」

P「はい」

ちひろ「…」

P「…」

ちひろ「…」

P「微妙な空気になるからこういうのやめてもらえませんかね!?」

(朝7時)

ちひろ「終わった…」ハァァァ

P「もう仕事したくない…」クテ-ン

ちひろ「…仮眠します? 帰ります?」

P「仮眠します。11時からポジパにテレビの仕事が入っているので付き添いに行かないとですし。ちひろさんは帰っていいですよ」

ちひろ「…2人に任せたらどうですか?」

P「前に『観に行く』って約束しちゃったので」

ちひろ「はー」

P「何です」

ちひろ「いいえべっつにぃ?」

P「というか着替えたらどうです? ミニスカサンタ服」

ちひろ「目のやり場に困ります?」

P「反応に困ります」

ちひろ「悩殺ポーズ」シャキ-ン

P「まだ外は暗いですね」シャ-

ちひろ「こっちを見てくださいよ! こっちを! 窓の外ではなく! 私の渾身のセクシーポーズを!」

P「ほらほら。この時間に出勤しているサラリーマンもいますよ」

ちひろ「せい!」バシッ

P「背骨をヘディングするのはやめてください」

ちひろ「おかしくないですか? 頑張ってこれだけセクシーな衣装を着ているのに反応が薄いというのは」

P「昨日見た愛梨の衣装の破壊力に比べてしまうとどうしても」

ちひろ「はーん。結局、胸ですか?」

P「言い方が悪いですよ」

ちひろ「言葉を濁すのはずるいですよ。もうはっきり言ってください」

P「…いいでしょう。なら言いましょう。ミニスカサンタ服ならば愛梨辺りがベストです」

ちひろ「それはなぜです?」

カチャ

藍子「おはようございま~す♪ お仕事頑張っていると聞いたので、差し入れをーーー」

P「だって! ゴムボールサイズより! ソフトボールサイズの方がいいじゃないですか!」バン!

藍子「…」

ちひろ「リピート」

P「ゴムボールよりもソフトボールサイ…」ハッ

藍子「…」ハイライトオフ

P「おはよう藍子」

藍子「プロデューサーさん。何の話ですか?」

P「ナンデモナイヨ」

藍子「へぇ…ところでプロデューサーさん。カラーボールと塩豆大福ではどっちが好きですかね」ハイライトオフ

P「ど、どういう問いかけなんだろうね」

藍子「さあ」ハイライトオフ

ちひろ「お疲れ様でした。眠いので帰りますね」スタスタスタ

P「ちょ! ま、待ってちひろさん!?」

ガシ-

藍子「どこに行くんですか…さあ、きちんとお話を聞かせてもらいましょうか…♪」ハイライトオフ

P「」

ウワァァァァァァァァァァ!

終わり

以上です。お読みいただきありがとうございました。塩豆大福もいいものだと思います。


訂正ですが筋肉バスターではなく「キン肉バスター」でした。


おそらく今年最後のSSです。来年も2週間間隔くらいのペースで投げていくと思いますので宜しくお願いします。

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